JP4373714B2 - 内視鏡用把持装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【技術分野】
本発明は、内視鏡観察下で病変部を切除する際に、アンカー(例えば、磁界によって誘導可能な磁気アンカー)を用いて把持部材の位置制御を行う内視鏡用把持装置に関する。
【0002】
【従来技術及びその問題点】
内視鏡を用いた手術の一態様として従来磁気アンカーを用いて病変部を持ち上げて切除する手法が知られている。この手法では、線状の連結部材で磁気アンカーと、病変部を把持するクリップとを連結し、外部磁界により磁気アンカーを移動可能としてクリップを牽引することによって病変部を持ち上げていた。この連結部材は、患者体内導入時、病変部牽引時、切除終了時のそれぞれにおいて必要となる長さが異なっている。
【0003】
連結部材の長さは、最も長くなる場合に合わせた長さにせざるを得なかったため、磁気アンカーとクリップとの間隔を短くしておくのが好ましい病変部牽引時において、連結部が長すぎるために病変部を十分持ち上げることができないことがあった。
【0004】
【特許文献】
特願2002−268239号明細書
【0005】
【発明の目的】
そこで本発明の目的は、連結部材の長さ調整を自在に行うことのできる内視鏡用把持装置を提供することにある。
【0006】
【発明の概要】
上記問題点を解決するために、本発明の内視鏡用把持装置においては、対象物内部の対象部位を把持する把持部材と、連結部材を介して把持部材を牽引するアンカーと、を備え、連結部材は、アンカーに連結された弾性収縮部を有し、アンカーは、外面上の開口から内方に向けて形成された穴部からなる連結部材収容部を備え、連結部材の弾性収縮部は、外力を与えない状態でその全体が連結部材収容部内に収容されてアンカーに連結されていることを特徴としている。
【0007】
弾性収縮部は、圧縮コイルばね、ゴム紐体、形状記憶合金などによって構成することができる。
【0008】
アンカーに対する連結部材の連結構造として、アンカーの内部には、有底である連結部材収容部の底部に連通し該連結部材収容部より小径の連通部と、この連通部に連通する大径の先端収容部とを形成するとよい。連結部材は、連通部を通して先端収容部内に弾性収縮部の先端部を位置させてアンカーに対して連結される。
【0009】
把持部材に結合された牽引分離部材と、把持部材の後部を前部に受容する、後端部が開放されたスリットを有する中空円筒状の把持部受容管と、を備え、把持部材を把持部材受容管の前部に保持したとき、牽引分離部材は把持部材受容管の後端部から外部に導かれ、線状連結部材はスリットを介して把持部材受容管の外部に導かれてアンカーを把持部材の前方に位置させることが好ましい。
【0010】
把持部材受容管の後端部は、内視鏡の鉗子チャンネルを通して挿通される導入管の先端部に着脱可能であり、導入管内には、独立して牽引操作可能な操作ワイヤが挿入されていて、操作ワイヤの先端に、牽引分離手段を掛け止めるフック部が形成されていることが好ましい。
【0011】
把持部材受容管には、長さ方向の中間部の段差部によって導入管に挿入する小径部が形成されており、後端部の開放されたスリットの前端部は、段差部の前方に達していることが好ましい。
【0012】
アンカーは磁気アンカーとして構成することができ、外部磁界によって移動可能である。
【0016】
【発明の実施形態】
以下、本発明に係る実施形態を図面を参照しつつ詳しく説明する。本実施形態に係る内視鏡用把持装置1は、クリップ(把持部材)10、磁気アンカー30、連結部材20を有する。
【0017】
(1)構成
図1乃至図3に示すように、クリップ10は、略円形の基端部10aの外径に対して、同一形状の長い板状部材11、12、13それぞれの長手方向の一端部を固定して形成した弾性部材である。板状部材11、12、13は、基端部10aの外径において120度間隔に配置されており、底面を内側に向けて互いに平行に延びている。なお、クリップ10は、病変部を把持できれば板状部材の数は2枚であってもよいし、3枚以上であってもよい。
【0018】
一方、基端部10aに固定されていない他端部には、内側へ屈曲させた爪部11a、12a、13aが形成されている。このため、板状部材11、12、13を互いに近づくように付勢すると、爪部11a、12a、13a間に対象物を挟持することができる。
【0019】
また、板状部材11、12、13それぞれの長手方向の同一位置においては、板状部材11、12、13を屈曲させることによりその前後部分よりも外方へ突出した凸部11b、12b、13bと、内方へ狭まった凸部11b、12b、13bの前方端から再び外方へ広がる傾斜部11c、12c、13cと、傾斜部11c、12c、13cの前方端から爪部11a、12a、13aへ延びる先端部11d、12d、13dが設けてある。
【0020】
この構成においては、凸部11b、12b、13bを内方に付勢する力を加えると、その前後の屈曲角度が変化するため、傾斜部11c、12c、13c及び先端部11d、12d、13dは外方へ広がる(図3)。凸部11b、12b、13bを内方に付勢した状態で、さらに傾斜部11c、12c、13c及び先端部11d、12d、13dを内方に付勢する力を加えると、今度は、傾斜部11c、12c、13c及び先端部11d、12d、13dは互いの間隔が狭まるように屈曲角度が変化する。
【0021】
クリップ10の内側には、クリップ10と磁気アンカー30を連結するための柔軟性を有する連結部材20が挿通されている。連結部材20は、クリップ10の内側に挿通される本体部21と、一端が本体部21に連結され他端が磁気アンカー30に固定されるコイルバネ(弾性収縮部)22とからなる。
【0022】
本体部21としては、例えば、手術用縫合糸、釣糸、金属製ワイヤを使用することができる。なお、コイルバネ22と磁気アンカー30との間にコイルバネ22とは別個の線状部材、例えば手術用縫合糸、釣糸、金属製ワイヤを介在させてもよい。
【0023】
連結部材20の端部に連結される磁気アンカー30は強磁性体からなり、電磁石、永久磁石などの磁気誘導部材を用いることによって吸引制御可能である。磁気アンカー30に用いる磁性体としては、純鉄、鉄合金のほか、プラチナマグネット、希土類磁石、テルビウム・ディスプロシウム・鉄合金などの磁石を使用することができる。
【0024】
図1、図2(a)及び図2(b)に示す磁気アンカー30には、その一端面32に設けた開口から内方に向かって形成された穴形状の連結部材収容部34が設けられている。さらに、連結部材収容部34の底面34aに続けて、連結部材収容部34より小径の円柱空洞状の連通部35と、さらにこれにつづく大径の円柱空洞状の先端収容部36とが設けられ、磁気アンカー30の端面32から反対側の端面33まで貫通する穴が形成されている。この先端収容部36には、コイルバネ22の先端部22aを屈曲させて配置されており、連通部35と先端収容部36との内径の差により、先端部22aは先端収容部36の内壁36aに突き当たって先端収容部36内にとどまって、コイルバネ22の磁気アンカー30への連結を維持することができる。先端部22aは、先端収容部36に溶融、接着等によって固定することが好ましい。コイルバネ22はその弾性により伸縮自在な圧縮コイルバネであり、連結部材20に何ら外力を加えていないときは全長を縮めて連結部材収容部34内に収容されているが、連結部材20を牽引することによって伸張して連結部材収容部34外部へ延出可能である。
【0025】
もちろん、コイルバネ22に代えて樹脂や繊維からなるゴムひも状の部材(ゴム紐体)を用いることもできる。この場合は、その先端に結び目を作って先端収容部36の内部に収容させると、連通部35と先端収容部36との内径の差により、結び目が先端収容部36の内壁36aに突き当たって先端収容部36内にとどまって、ゴムの磁気アンカー30への連結を維持することができる。
【0026】
また、図2(c)及び図2(d)に示すように、コイルバネ22の先端部22aを連通部35の内径より大きな外径を有する円盤状金属からなる抜け止め部材37に貫通させてこれに溶融固定させてもよい。この場合、抜け止め部材37は先端収容部36の内壁36aに突き当たって先端収容部36内にとどまって、コイルバネ22の磁気アンカー30への連結を維持することができる。
【0027】
さらに、コイルバネ22に代えて、加熱することによって形状回復する形状記憶材料または熱収縮材料を用いることもできる。これらの形状記憶材料または熱収縮材料は弾性を有していることが好ましく、これによりコイルバネ22を用いた場合と同様の効果を得られる。これに加えて、磁気誘導部材112の磁界により磁気アンカー30に渦電流を生じさせ、この渦電流により損失として発生する熱を形状記憶材料または熱収縮材料の加熱源として用いると、形状記憶材料または熱収縮材料は加熱により形状回復または収縮するため、患者体内での磁気アンカー30の牽引中においてもこの熱により収縮しようとする力が働き、牽引中に連結部材20が伸びきってしまうことが少なくなる。さらに、磁気アンカー30の内側に熱伝導性の高い材料を、その外側に熱伝導性の低い材料を配置することにより、連結部材20の長さ調整をより効率的に行うことができる。なお、加熱源としては、給水ノズル(不図示)から射出する温水であってもよい。
【0028】
このように連結部材20を介してクリップ10と磁気アンカー30とを連結してあるため、磁気アンカー30を吸引制御することによって、クリップ10を所望の方向に牽引することができる。
【0029】
また、基端部10a近傍部分においては、板状部材11、12、13は、その外面が当接可能な内径を有する略円筒状のクリップ受容管(把持部材受容管)40内に挿入されている。このとき、板状部材11、12、13の後部11e、12e、13eの少なくとも一部が大径部46内に受容されている。クリップ受容管40は、例えばステンレスパイプ、プラスチックチューブや超弾性合金により形成することができ、その径方向において対向する位置には、一対のスリット41、42が設けられている。スリット41、42は、クリップ受容管40の中心線(略円形の断面の中心を結ぶ線)に平行な方向において、クリップ10が挿入される側にシフトした所定位置43を前端部として、アンカー側端部44まで延びており、その後端部は開放されている。なお、スリットは1つでもよい。
【0030】
磁気アンカー30に固定された連結部材20は、スリット41、42を通してクリップ受容管40内に導入され、かつ、基端部10aに通される。この構成によって、クリップ10と磁気アンカー30とはクリップ受容管40を介して連結される。
【0031】
スリット41、42は、後端部が端部44まで抜けてはいる(開放されている)が、前端部はクリップ受容管40の先端まで抜けてはおらず、途中の所定位置43で止められている。この構成により、端部44側からスリット41、42に挿入された連結部材20のクリップ10側(前側)への移動は所定位置43によって規制されることになる。一方、連結部材20の端部44側(後側)への移動は、クリップ受容管40内に挿入されたクリップ10の基端部10aによって規制される。
【0032】
また、クリップ受容管40の外径は所定位置43より後側にシフトした位置に設けた段差部45の前後で異なっている。すなわち、段差部45の前方側の大径部(前部)46の外径は、段差部45の後方側の小径部(後部)47の外径より小さく設定されている。
【0033】
基端部10aには、金属製のループワイヤ(牽引分離手段)50が通されている。ループワイヤ50は、所定以上の強い力で牽引したときに切断するものであれば金属製以外のものであってもよい。クリップ受容管40内にその一端が挿入されたクリップ10は、ループワイヤ50を後側に引くことによって、各部分がクリップ受容管40の内壁に順次当接して弾性変形しつつクリップ受容管40内に挿入可能である。
【0034】
具体的には、ループワイヤ50を後側に引くことによって、凸部11b、12b、13bがクリップ受容管40の内壁に当接すると、凸部11b、12b、13bは互いに接近するように内側に撓む。これにより、先端部11d、12d、13dは互いに離間、クリップ10は開いた状態となる。さらにループワイヤ50を後側に引くと、傾斜部11c、12c、13cがクリップ受容管40の内壁に当接し、傾斜部11c、12c、13cは互いに接近するように内側に撓む。すると、先端部11d、12d、13dは互いに接近し、クリップ10は閉じた状態となる。
【0035】
以上のように連結されたクリップ10、連結部材20、磁気アンカー30、クリップ受容管40及びループワイヤ50は、中空円筒状の導入管70を用いて患者(対象物)101体内に導入される。ここで、コイルバネ22はその弾性により伸縮自在であるため、連結部材20に何ら力を加えていないときは連結部材収容部34内に収容されているが(図2)、例えば内視鏡用把持装置1を体内に導入するために連結部材20をクリップ受容管40に挿通して折り返すときは連結部材収容部34の外部まで延出可能である(図8)。
【0036】
導入管70は可撓性を有する材料からなり、図4、図5に示すように、内視鏡90の鉗子挿入口91から先端硬性部60の鉗子チャンネル61に挿通されている。導入管70の内壁には、導入管70の長手方向において、導入管70に対して相対移動可能な挿入コイル71が配置されている。挿入コイル71の先端硬性部60側先端には、規制管72が接着剤、はんだ、ロウなどによって固定されている。規制管72には段部73が設けられており、段部73の前方部分74の外径は導入管70の内径とほぼ同一である。一方、前方部分74より外径の小さい後方部分75の外径は、挿入コイル71が形成する中空円筒の内径とほぼ同一である。したがって、後方部分75の外周に挿入コイル71を固定すると、挿入コイル71が形成する中空円筒の外周と前方部分74の外周がほぼ同一面となる。
【0037】
一方、前方部分74の内径は、後方部分75の内径より大きく設定されている。さらに前方部分74の内径及び後方部分75の内径は、それぞれ、クリップ受容管40の大径部46の外径及び小径部47の外径とほぼ同一である。このため、規制管72内にクリップ受容管40を挿入することができ、かつ、段差部45が規制管72の先端面76に当接することによってクリップ受容管40の移動が規制される。ここで、クリップ受容管40の中心線の方向において、所定位置43は、段差部45より前側に配置されているため、段差部45と段部73が当接するまでクリップ受容管40が規制管72内に挿入されたとしても、スリット41、42が規制管72によって完全に覆われてしまうことはない。よって、この状態においても、連結部材20はクリップ受容管40内から外部へ延出可能である。
【0038】
挿入コイル71、規制管72内には、先端にフック部81が設けられた操作ワイヤ80が挿入コイル71、規制管72に対して相対移動可能に配置されている。フック部81は、接着剤、はんだ、ロウなどによって、その後端が操作ワイヤ80に固定されている。操作ワイヤ80は導入管70よりも充分長く、その後端部80aは鉗子挿入口91から外部に突出した導入管70から延出している。フック部81の中央部分は凹部82となっており、ループワイヤ50の端部をこの凹部82に掛け止めて操作ワイヤ80を牽引することによって、ループワイヤ50を介してクリップ10をクリップ受容管40内に引き込むことができる。操作ワイヤ80の牽引は、内視鏡90から延出した後端部80aを引くことによって行う。
【0039】
一方、磁気アンカー30は、患者101の体外において磁気アンカー30を吸引制御する(磁気アンカー30を移動可能とする)磁気誘導部材112を有する磁気アンカー遠隔誘導システム110によってその位置が制御される。磁気誘導部材112は、鉄心にコイルを巻いた構造の電磁石112cを基体112a上に配置したものである(図6)。
【0040】
以上の磁気誘導部材112は、図6に示すように、患者101が横たわったベッド116を上から囲むようにして配置されたフレーム/レール(一平面内移動機構)114上に擦動可能に電磁石112cが患者に対向するように載置されている。このフレーム/レール114は一平面内において平行に配置されたU字状の二本のレール114a、114bからなり、ベッド116の床板116aの幅方向に平行に、二つのXYステージ(一方向移動機構)118、119の間に掛け渡されている。また、二つのXYステージ118は、フレーム/レール114が設けられた平面と直交する方向に相対移動可能である。以上の構成により、磁気誘導部材112は、基体112aがフレーム/レール114と擦動して二つのXYステージ118、119間を移動することができる。なお、磁気誘導部材112は、フレーム/レール114の平行な二本のレール114a、114bのうち患者101に近い側のレール114aに配置されている。
【0041】
フレーム/レール114の患者101から遠い側のレール114bには、フレーム/レール114全体の重量バランスを保つためのカウンターウエイト120がレール114b上を擦動可能に配置されている。カウンターウエイト120は、磁気誘導部材112の位置に応じて、その位置を変更する。例えば、磁気誘導部材112が患者101の正面にあるときは、カウンターウエイト120は患者101の背面に配置し、磁気誘導部材112が患者101の背面にあるときは、カウンターウエイト120は患者101の正面に配置して、フレーム/レール114全体の重量バランスをとっている。
【0042】
以上のように磁気誘導部材112、XYステージ118、119、フレーム/レール114等を配置したことにより、病変部(対象部位)130切除のために最適な位置に磁気誘導部材112を配置することができる。したがって、病変部を切除しやすいように持ち上げるために、磁気アンカー30を吸引して、磁気アンカー30とクリップ10を適切な位置に配置することが可能である。
【0043】
(2)切除術実施の準備
図6に示すように、本発明に係る内視鏡用把持装置1を用いた切除術の実施に先立っては、まず、局所麻酔を施した患者101をベッド116上に横たわらせる。このときフレーム/レール114は、XYステージ118、119によって患者101の頭部101aが来る側に退避してあり、磁気誘導部材112及びカウンターウエイト120は所定の位置に配置されている。患者101がベッド116に横たわると、XYステージ118、119を操作することによってフレーム/レール114を患者の病変部の正面に配置し、つづいてフレーム/レール114上で擦動させることによって磁気誘導部材112を切除術開始時の位置に配置する。
【0044】
(3)磁気アンカー30及びクリップ10の体内への導入操作
本発明の内視鏡用把持装置1においては、クリップ10及び磁気アンカー30の体内への導入は、体内に内視鏡の先端硬性部60を導入することによって行う。先端硬性部60内には、先端に磁気アンカー30が、磁気アンカー30につづいて内部にクリップ10が配置された導入管70が挿通される。クリップ10は、爪部11a、12a、13aを先端硬性部60の先端側に向けて配置される。
【0045】
クリップ10と磁気アンカー30の導入管70内への配置は以下のように行う(図7、図8)。
クリップ10と磁気アンカー30は、スリット41及びスリット42からクリップ受容管40内に通された連結部材20を介して連結された状態で導入管70内に挿入される。挿入の際には、あらかじめクリップ10内に通されたループワイヤ50を、導入管70内に挿通された操作ワイヤ80の先端に固定されたフック部81の凹部82に掛け止める。この状態でクリップ10及び磁気アンカー30と連関したクリップ受容管40を導入管70内に配置した規制管72内に挿入していく。この挿入動作は、クリップ受容管40の段差部45と規制管72の段部73とが突き当たることによって、クリップ受容管40の移動が規制されて終了する。
【0046】
図8に示すように、本発明の内視鏡用把持装置においては、クリップ受容管40につづいてクリップ10が挿入され、次に磁気アンカー30の一部が挿入される。スリット41、42の端部位置である所定位置43は、クリップ受容管40の段差部45に対して、クリップ受容管40の中心線の方向において前方側の位置に配置されているため、段差部45と段部73とが突き当たるまでクリップ受容管40が規制管72に挿入されたとしても、所定位置43においてはスリット41、42は規制管72によって閉じられずに開口している状態にある。よって、クリップ10と磁気アンカー30とを連結する連結部材20は、所定位置43においてスリット41、42からクリップ受容管40の外部へ延出することができる。また、連結部材20は、コイルバネ22の弾性により、磁気アンカー30をクリップ10の前方に配置することを妨げないだけの十分な長さまで延ばすことができる。このため、図8のように導入管70の内方へクリップ10、クリップ受容管40等を引き込みつつ磁気アンカー30、クリップ10、クリップ受容管40の位置関係を調整して、磁気アンカー30、クリップ10、クリップ受容管40が一直線上に配置されたところで、導入管70の内方への引き込みを停止して挿入動作を完了する。このとき、クリップ10はコイルバネ22の弾性力により牽引されるため、爪部11a、12a、13aは端面32に当接している(図9参照)。
【0047】
クリップ10と磁気アンカー30の患者101体内への導入は以下のように行う。
まず先端硬性部60を体内に導入した後、操作ワイヤ80を操作することによって規制管72を前方側へ付勢する。図9に示すようにコイルバネ22の弾性力によりクリップ10が端面32に当接している状態から規制管72を前方に付勢すると、導入管70の先端に後端が嵌合した磁気アンカー30が外れる。またさらに規制管72を前方に付勢すると、図10に示すように、クリップ10、クリップ受容管40及び規制管72は導入管70の先端から患者101の体内に露出され、クリップ10及びクリップ受容管40が導入管70の長手方向において一直線上に配置される一方、磁気アンカー30は重力によって下方に垂れ下がる。また、連結部材20が導入管70内でクリップ受容管40に挿通され折り返されることによりコイルバネ22に加えられていた引っ張り力が解除されるため、コイルバネ22は縮んで連結部材収容部34内に収容される。よって、先端硬性部60を病変部130に向けて配置すれば先端硬性部60内に配置された導入管70も病変部130に向くため、容易にクリップ10の先端を病変部130に向けることができる。
【0048】
クリップ10の病変部130への取り付けは以下のように行う(図11乃至図14)。なお、図11及び図12においては、説明の都合上板状部材12を省略している。
【0049】
まず、先端部11d、12d、13dを開くために、操作ワイヤ80を挿入コイル71及び規制管72に対して相対的に移動させることによって操作ワイヤ80を牽引して凸部11b、12b、13bをクリップ受容管40内に引き込む。規制管72内に引き込まれた凸部11b、12b、13bは、クリップ受容管40の内壁に当接するため、互いに近づく方向に撓む。凸部11b、12b、13bがこのように撓むことによって、先端部11d、12d、13dは互いに離間するように撓み、その結果クリップ受容管40から露出したクリップ10の先端側が開くことになる(図11)。
【0050】
このように開いたクリップ10を、挿入コイル71、規制管72及び操作ワイヤ80を一体に移動させて病変部130に向けて進行させ、クリップ10の先端が所望の位置に来たところでクリップ10を閉じることによって、病変部130をクリップ10で把持することができる。クリップ10を閉じるためには、操作ワイヤ80を挿入コイル71及び規制管72に対して相対的に移動させることによって操作ワイヤ80を牽引して傾斜部11c、12c、13cをクリップ受容管40内に引き込む。クリップ受容管40内に引き込まれた傾斜部11c、12c、13cは、クリップ受容管40の内壁に当接するため、互いに近づく方向に撓み、これに伴って先端部11d、12d、13dは互いに近づくように撓み、その結果クリップ受容管40から露出したクリップ10の先端側が閉じることになる(図12)。
【0051】
次に、クリップ受容管40及び連結部材20を介して連結されたクリップ10及び磁気アンカー30と、挿入コイル71、規制管72、操作ワイヤ80及びフック部81を内部に備える導入管70と、を分離してクリップ10の病変部130への取り付けを完了する。この分離動作は、操作ワイヤ80を強く引いてフック部81に掛け止められたループワイヤ50を切断し(図13)、その後、挿入コイル71、規制管72、操作ワイヤ80及びフック部81を後退させることによって行う(図14)。
【0052】
(4)切除術のステップ
以上のように構成した磁気アンカー遠隔誘導システム110を用いた病変部130の切除工程について説明する。
【0053】
まず、病変部130の周辺から粘膜下層(不図示)に挿入した注射針で生理食塩水を注入して、病変部130を固有筋層(不図示)から浮き上がらせておく。
【0054】
一方、磁気誘導部材112を病変部130付近のあらかじめ設定した位置に配置する。このようにセットすると、病変部130は磁気誘導部材112と磁気アンカー30との間の吸引力により持ち上げられる。弾性を有するコイルバネ22を設けたことにより、患者101の狭い体内でクリップ10と磁気アンカー30との間隔を短く保つことができ(図15(a))、かつ、病変部130を持ち上げるときはコイルバネ22が延びることができて磁気誘導部材112により磁気アンカー30は移動可能となる(図15(b))。なお、病変部130の持ち上げ量が不足するまたは大きすぎる場合は、磁気誘導部材112の位置をずらしたり磁気誘導部材112の発生する磁界を弱めることによって調整することもできる。
【0055】
つづいて、高周波メスなどの切開具を鉗子チャンネル61から体内に導入し、病変部130を粘膜とともに端部から切除していく。このとき、病変部130はクリップ10により持ち上げられているため、切除部分を十分とることができ、すでに切除した病変部130が固有筋層上に落ち込むことも防ぐことができる。また、磁気誘導部材112の位置を徐々にずらすことにより切除された病変部130をさらに持ち上げることができるため、高周波メスの先端位置の確認が容易となり切除作業をスムーズに行うことができる。
【0056】
また、切除作業を終えると、クリップ10が病変部130を把持した状態で磁気アンカー30が磁気誘導部材112に引き寄せられるため、病変部130が紛失することを防ぐことができる。切除した病変部130を回収する場合は、磁気アンカー30、クリップ10、連結部材20、クリップ受容管40及び病変部130の一部分を把持鉗子で掛着した状態で、磁気誘導部材112への電流の供給を止めて、そのまま内視鏡を抜き去ることにより回収する。その後、縫合、消毒などの処置を行う。
【0057】
以下に変形例について説明する。
上記実施形態では、クリップ10と磁気アンカー30を連結して患者101体内に導入したが、クリップ10と磁気アンカー30を別個に導入して把持鉗子(不図示)により連結してもよい。
また、連結部材は、そのすべてを弾性材料で形成してもよい。
さらに、磁気アンカー30は重力を用いて牽引してもよいし、重力で牽引する場合は磁気アンカー30に代えて非磁性体からなるアンカーを用いることもできる。
【0058】
本発明について上記実施形態を参照しつつ説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、改良の目的または本発明の思想の範囲内において改良または変更が可能である。
【0059】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によると、アンカーに連結部材収容部を設けて、この内部に連結部材の弾性収縮部を連結したことにより、状況に応じて連結部材の長さ調整を自在に行うことのできる内視鏡用把持装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る磁気アンカー、クリップ、連結部材、ループワイヤ及びクリップ受容管の構成を示す一部断面図である。
【図2】(a)は本発明の実施形態に係る磁気アンカー、クリップ、連結部材及びクリップ受容管の構成を示す一部断面図、(b)は磁気アンカーの先端収容部及び連通部の構成を示す(a)のIIB部分の拡大図、(c)は本発明の実施形態に係る磁気アンカーの変形例を示す断面図、(d)は変形例の磁気アンカーの先端収容部及び連通部の構成を示す(c)のIID部分の拡大図である。
【図3】本発明の実施形態に係るクリップが開いた状態を示す正面図である。
【図4】本発明の実施形態に係る導入管、挿入コイル、コイル規制管、フック部及び操作ワイヤの構成を示す一部断面図である。
【図5】本発明の実施形態に係る内視鏡の全体構成を示す概観図である。
【図6】本発明の実施形態に係る病変部の切除を行うときの患者を載せたベッド、磁気誘導部材等の配置を患者の頭部側から見た概観図である。
【図7】本発明の実施形態に係るクリップ受容管がコイル規制管に受容された状態を示す図である。
【図8】本発明の実施形態に係るクリップが内部に挿入された導入管が鉗子チャンネル内に受容された状態を示す一部断面図である。
【図9】本発明の実施形態に係る導入管の一部を鉗子チャンネルの外部に露出させた状態を示す一部断面図である。
【図10】本発明の実施形態に係るクリップ及び磁気アンカーを導入管の外部に露出させた状態を示す図である。
【図11】本発明の実施形態に係るクリップが開いた状態を示す一部断面図である。
【図12】本発明の実施形態に係るクリップが閉じた状態を示す一部断面図である。
【図13】本発明の実施形態に係るループワイヤの一部が切断された状態を示す側面図である。
【図14】本発明の実施形態に係るクリップと、導入管、コイル規制管、フック部とが分離された状態を示す側面図である。
【図15】本発明の実施形態に係る磁気アンカー、クリップ、連結部材及びクリップ受容管の構成を示す一部断面図であって、(a)は弾性収縮部が縮んだ状態を、(b)は弾性収縮部が延びた状態を示している。
【符号の説明】
1 内視鏡用把持装置
10 クリップ(把持部材)
11e 後部
12e 後部
13e 後部
20 連結部材
21 本体部
22 コイルバネ(弾性収縮部)
30 磁気アンカー
32 端面
34 連結部材収容部
40 クリップ受容管
41 スリット
42 スリット
44 後端部
45 段差部
46 前部
50 ループワイヤ
70 導入管
72 規制管
80 操作ワイヤ
101 患者(対象物)
110 磁気アンカー遠隔誘導システム
130 病変部(対象部位)

Claims (9)

  1. 対象物内部の対象部位を把持する把持部材と、
    連結部材を介して前記把持部材を牽引するアンカーと、
    を備え、
    前記連結部材は、少なくとも前記アンカーとの連結部側に、外力を加えない状態で全長を縮め外力を加えると伸張する弾性収縮部を有し、
    前記アンカーは、外面上の開口から内方に向けて形成された穴部からなる連結部材収容部を備え、前記弾性収縮部は、外力を与えない状態で全体が前記連結部材収容部内に収容されて前記アンカーに連結されていることを特徴とする内視鏡用把持装置。
  2. 前記弾性収縮部は、圧縮コイルばねを有する請求項1記載の内視鏡用把持装置。
  3. 前記弾性収縮部は、ゴム紐体を有する請求項1記載の内視鏡用把持装置。
  4. 前記弾性収縮部は、常温では伸張可能であって、所定温度において収縮する形状記憶合金を有する請求項1記載の内視鏡用把持装置。
  5. 前記連結部材収容部は有底の穴部であり、前記アンカーの内部にはさらに、前記連結部材収容部の底部に連通し該連結部材収容部より小径の連通部と、前記連通部に連通し該連通部よりも大径の先端収容部とが形成され、前記連結部材の弾性収縮部の先端部が前記連通部を通して前記先端収容部内で前記アンカーに対して連結されている請求項1から請求項4のいずれか1項記載の内視鏡用把持装置。
  6. 前記把持部材に結合された牽引分離部材と、前記把持部材の後部を前部に受容する、後端部が開放されたスリットを有する中空円筒状の把持部受容管と、を備え、前記把持部材を前記把持部材受容管の前部に保持したとき、前記牽引分離部材は前記把持部材受容管の後端部から外部に導かれ、前記線状連結部材は前記スリットを介して前記把持部材受容管の外部に導かれて前記アンカーを前記把持部材の前方に位置させる請求項1から請求項5のいずれか1項記載の内視鏡用把持装置。
  7. 前記把持部材受容管の後端部は、内視鏡の鉗子チャンネルを通して挿通される導入管の先端部に着脱可能であり、前記導入管内には、独立して牽引操作可能な操作ワイヤが挿入されていて、前記操作ワイヤの先端に、前記牽引分離手段を掛け止めるフック部が形成されている請求項6記載の内視鏡用把持装置。
  8. 前記把持部材受容管には、長さ方向の中間部の段差部によって前記導入管に挿入する小径部が形成されており、前記後端部の開放されたスリットの前端部は、前記段差部の前方に達している請求項7記載の内視鏡用把持装置。
  9. 前記アンカーは磁気アンカーであって、外部磁界によって移動可能である請求項1から請求項8のいずれか1項記載の内視鏡用把持装置。
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