JP2004321315A - 内視鏡用アンカー誘導システム及びアンカー誘導システムを用いた内視鏡による処置方法 - Google Patents

内視鏡用アンカー誘導システム及びアンカー誘導システムを用いた内視鏡による処置方法 Download PDF

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Abstract

【目的】切除術中に病変部を所定の方向に確実に牽引することにより、病変部の切除を迅速かつ容易に行えるようにした内視鏡用アンカー誘導システム、及びアンカー誘導システムを用いた内視鏡による処置方法を提供する。
【構成】対象物内部の対象部位に掛着される着力掛着部材と、この着力掛着部材とは異なる位置で上記対象物内部に掛着される、方向変換係合部を有する定点掛着部材と、磁性体からなる磁気アンカーと、一端部が上記着力掛着部材に連結され、中間部分が定点掛着部材の方向変換係合部に係合され、他端部に上記磁気アンカーが連結されるひも状の柔軟連結具と、上記対象物外部に配置され、磁界を発生して、該磁界から生じる磁力により上記磁気アンカーを所定方向に移動させる磁気アンカー誘導装置と、を具備したことを特徴とする内視鏡用アンカー誘導システム。
【選択図】 図11

Description

【0001】
【技術分野】
本発明は、内視鏡観察下で例えば病変部を切除する際に用いる、内視鏡用アンカー誘導システム、及びアンカー誘導システムを用いた内視鏡による処置方法に関する。
【0002】
【従来技術及びその問題点】
従来、通常の手術において人体内部の病変部を切除する場合においては、把持鉗子を用いて病変部を持ち上げることにより病変部と隣接する正常組織との間隔を広げ、その状態で病変部と正常組織との間を切除している。しかし、例えば内視鏡粘膜切除術(EMR)では、体内には内視鏡を一台しか挿入できないため、病変を持ち上げることができず、注射針で病変部の周囲の正常粘膜に生理食塩水を注入して病変部を浮き上がらせ、その状態で高周波ナイフやスネアなどを用いて病変部と正常粘膜の間の切除を行っていた。
【0003】
しかし、このような従来の方法では、病変部を十分な位置まで持ち上げることができなかったため、病変部と正常組織との境界の切除部分を十分確保することができなかった。
また、病変部が扁平な形状である場合は、切除部分を作りだすことができないこともあった。
【0004】
さらに、切除作業中において、すでに切除した病変部が正常組織上に落ち込むことにより内視鏡による視界を妨げることがあり、特に病変部が大きい場合に顕著であった。そのため、切除部分を見ることができず、盲目的に切除するために正常部分を損傷して穿孔などの合併症が発生したり、血管を損傷して大出血をきたし、また出血時も出血部位の確認ができず止血できないことから重篤な合併症を来すことも考えられ、より安全な装置や処置方法が求められていた。
【0005】
そこで本出願人は、これらの問題点を解決すべく、人体内部の病変部を掛着する掛着部材と、該掛着部材と連結される磁性体からなる磁気アンカーと、人体の外部に配置され、磁界を発生して磁気アンカーに動力を与える磁気アンカー誘導装置と、を備え、磁気アンカー誘導装置が発生する磁界によって磁気アンカーに動力を与えて、掛着部材に掛着された病変部を持ち上げることを特徴とする磁気アンカー誘導システムを提案し、特許出願している(特願2002−268239号)。
【0006】
しかし、この磁気アンカー誘導システムを利用した内視鏡では、内視鏡で病変部の観察を行っている最中に、体内の上下左右の方向が分からなくなったり、磁気誘導装置による磁界の方向が分からなくなることがあるため、磁気アンカーにより病変部を常時所定の方向に移動させるには、熟練を要するという問題があった。
【0007】
【発明の目的】
そこで本発明の目的は、切除術中に病変部を所定の方向に確実に牽引することにより、病変部の切除を迅速かつ容易に行えるようにした内視鏡用アンカー誘導システム、及びアンカー誘導システムを用いた内視鏡による処置方法を提供することにある。
【0008】
【発明の概要】
本発明の内視鏡用アンカー誘導システムは、対象物内部の対象部位に掛着される着力掛着部材と、この着力掛着部材とは異なる位置で上記対象物内部に掛着される、方向変換係合部を有する定点掛着部材と、磁性体からなる磁気アンカーと、一端部が上記着力掛着部材に連結され、中間部分が定点掛着部材の方向変換係合部に係合され、他端部に上記磁気アンカーが連結されるひも状の柔軟連結具と、上記対象物外部に配置され、磁界を発生して、該磁界から生じる磁力により上記磁気アンカーを所定方向に移動させる磁気アンカー誘導装置と、を具備することを特徴としている。
【0009】
上記磁気アンカー誘導装置は、発生する磁界によって磁力を生じさせて、該磁力によって、上記磁気アンカーを所定方向に移動させる磁気誘導部材と、該磁気誘導部材を特定の一平面内に配置したU字状のフレーム部材に沿って移動させる一平面内移動機構と、上記U字状のフレーム部材を上記一平面と直交する方向に相対移動させる一方向移動機構と、を有するのが実際的である。
【0010】
また、別の態様によれば、本発明の内視鏡用アンカー誘導システムは、対象物内部の対象部位を掛着する着力掛着部材と、この着力掛着部材とは異なる位置で上記対象物内部に掛着される、方向変換係合部を有する定点掛着部材と、非磁性体からなる重力アンカーと、一端部が上記着力掛着部材に連結され、中間部分が上記定点掛着部材の方向変換係合部に係合され、他端部に上記重力アンカーが連結されるひも状の柔軟連結具と、を具備したことを特徴としている。
【0011】
いずれの態様でも、上記方向変換係合部を、上記定点掛着部材の端部に、略円弧状をなすように形成され、上記定点掛着部材本体との間に、上記連結具が挿通可能な隙間を形成する係合部とすることができる。
【0012】
いずれの態様でも、上記着力掛着部材または定点掛着部材の少なくとも一方は、開閉可能で、上記対象部位を挟持可能なクリップとするのが実際的である。
【0013】
また、上記着力掛着部材または定点掛着部材の少なくとも一方を、上記対象部位に突き刺さる釣り針状の針部材とすることも可能である。
【0014】
本発明のアンカー誘導システムを用いた内視鏡による処置方法は、対象物内部の対象部位を掛着する着力掛着部材に、ひも状の柔軟連結具の一端を連結するとともに、該柔軟連結具の他端を、磁性体からなる磁気アンカーに連結し、上記着力掛着部材の掛着部位とは異なる対象物内部に、方向変換係合部を有する定点掛着部材を掛着して、上記柔軟連結具の中間部分をこの方向変換係合部に係合し、上記対象物外部に配置された磁気アンカー誘導装置により磁界を発生させ、該磁界から生じる磁力により、上記磁気アンカーを所定方向に移動させて、上記柔軟連結具及び定点掛着部材を介し、着力掛着部材を牽引することを特徴としている。
【0015】
別の態様によれば、本発明のアンカー誘導システムを用いた内視鏡による処置方法は、対象物内部の対象部位を掛着する着力掛着部材に、ひも状の柔軟連結具の一端を連結するとともに、該柔軟連結具の他端を、非磁性体からなる重力アンカーに連結し、上記着力掛着部材の掛着部位とは異なる対象物内部に、方向変換係合部を有する定点掛着部材を掛着して、上記柔軟連結具の中間部分をこの方向変換係合部に係合し、上記重力に従って上記重力アンカーを移動させて、上記柔軟連結具及び定点掛着部材を介し、上記着力掛着部材を牽引することを特徴としている。
【0016】
いずれの態様でも、上記方向変換係合部を、上記定点掛着部材の端部に、略円弧状をなすように形成した、上記定点掛着部材本体との間に、上記連結具が挿通可能な隙間を形成する係合部とすることが可能である。
【0017】
いずれの態様でも、上記着力掛着部材または定点掛着部材の少なくとも一方を、開閉可能で、上記対象部位を挟持可能なクリップとしてもよい。
【0018】
また、上記着力掛着部材または定点掛着部材の少なくとも一方を、上記対象部位に突き刺さる釣り針状の針部材としてもよい。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1の実施形態を、図1乃至図11を参照しつつ詳しく説明する。
本実施形態のアンカー誘導システムは、磁気アンカー装置1(磁気アンカー2、着力クリップ(着力掛着部材)3、及び柔軟連結具4からなる)と、牽引方向変換部材である定点クリップ(定点掛着部材)5(図8乃至図11参照)と、磁気アンカー装置1を体外において吸引制御する(磁気アンカー2に磁力を及ぼす)磁気アンカー誘導装置10とからなるものである。
【0020】
まず、図1乃至図3を参照して、磁気アンカー装置1の構成について説明する。
磁気アンカー2は、略円筒体の強磁性体からなる本体部2aと、孔部2bが形成された取付部2cとを具備するものである。磁性体の具体例としては、純鉄、鉄合金のほか、プラチナマグネット、希土類磁石、テルビウム・ディスプロシウム・鉄合金などの磁石を使用することができる。
【0021】
図2、図3に詳細を示すクリップ(着力掛着部材)3は、患者(対象物)体内の病変部(対象部位)Xを掴んで持ち上げるための部材である。この着力クリップ3は、U字状に折り曲げた弾性材料からなるものであり、その弾性により、互いに離れる方向に付勢された一対の開閉片3aを具備しており、両開閉片3aの先端には先端部3bが形成されている。両開閉片3aの相対間隔は可変であり、両開閉片3aには、互いの間隔を調節後に位置固定するラチェット部材3cが備えられている。図3に示すように、このラチェット部材3cは、一対の係合片3c1を具備しており、両係合片3c1の対向面には、係脱可能な係合歯3c2が形成されている。ラチェット部材3cは、対をなす開閉片3aが間隔を縮める方向に弾性変形するときにはその変形を妨げず、かつ両開閉片3aの間隔調整後にその間隔を保持する機能を有する。
【0022】
柔軟連結具4は、磁気アンカー2と着力クリップ3とを連結するもので、可撓性を有するひも体4aの両端部にフック部4b及び4cを備えている。両フック部4b、4cを、磁気アンカー2の孔部2bと着力クリップ3の孔部3dにそれぞれ掛けることにより、磁気アンカー2と着力クリップ3を連結することができる。
なお、フック部4b、4cに繰り出し機構を設けて、ひも体4aの長さを調整できるようにしてもよい。
【0023】
図8乃至図11に示す、牽引方向変換部材であるクリップ(定点掛着部材)5は、一端に略円弧状の係合部(方向変換係合部)5aが形成され、他端に先端部5bが形成された第1基片5cと、一端に先端部5dが形成された略直線状の第2基片(定点掛着部材本体)5eと、第1基片5cと第2基片5eの中間部にそれぞれ固着された調整部材5fとを具備している。調整部材5fの詳しい構造に関する説明は省略するが、この調整部材5fは、その幅方向の寸法を調整可能であり、その幅を広げると、第1基片5cと第2基片5eの先端部5b、5dの間隔が広がり、その幅を狭めると、先端部5b、5dの間隔が狭まる。
【0024】
次に、図4及び図5を用いて、磁気アンカー誘導装置10の構成について説明する。
患者Aを載せる床板11aを具備するベッド11の両側部には、一対のXYステージ(一方向移動機構)12、12が配設されている。この一対のXYステージ12は、ベッド11の長手方向に沿って、両者12、12の該長手方向位置が常時同じになるように、直線的に往復移動するものである。さらに、ベッド11の上方には、ベッド11の長手方向と直交する平面内において互いに平行をなす、正面視略逆U字形の二つのレール14、15からなるフレーム/レール(一平面内移動機構)13が配設されており、このフレーム/レール13の両端部は、左右のXYステージ12にそれぞれ固定されている。内側のレール14には、磁気アンカー装置1の磁気アンカー2を体外において吸引制御する(磁気アンカー2に磁力を及ぼす)磁気誘導部材16が摺動自在に装着されており、磁気誘導部材16は左右のXYステージ12の間を、レール14に沿って移動することができる。磁気誘導部材16は、鉄心にコイルを巻いた構造の電磁石17を基体18上に配置したものであり、その電磁石17は常時、患者A側を向いている(図4参照)。なお、磁気誘導部材16は、永久磁石と電磁石の組み合わせでもよく、また、永久磁石と電磁石を2個以上組み合わせたものでも良い。
【0025】
フレーム/レール13の外側のレール15には、フレーム/レール13全体の重量バランスを保つためのカウンターウエイト19がレール15に摺動自在に装着されている。カウンターウエイト19は、磁気誘導部材16の位置に応じて、その位置を変更する。例えば、磁気誘導部材16が患者Aの正面側に位置するときは、カウンターウエイト19は患者Aの背面側に位置し、磁気誘導部材16が患者Aの背面側にあるときは、カウンターウエイト19は患者Aの正面側に位置して、フレーム/レール13全体の重量バランスをとっている。
そして、以上説明した磁気誘導部材16、XYステージ12、フレーム/レール13により磁気アンカー誘導装置10が構成されている。
【0026】
図6は、アンカー誘導システムを用いた切除術の実施に用いる内視鏡20を示している。
内視鏡20の構造は公知なので詳しい説明は省略するが、体内に挿入される挿入部21の先端面21aには、図7等に示すように、エア及び洗浄水を送るための送気送水ノズル22、切除部及びその周辺を照らすための照明窓23、切除部及びその周辺を観察するために対物レンズを配置した観察窓24、並びに、鉗子チャネル(図示略)の出口25が設けられている。鉗子チャンネルは挿入部21内に設けられており、その入口26aは鉗子挿入口突起26の端面に形成されている。
【0027】
次に、アンカー誘導システムを用いた病変部Xの切除要領について説明する。
アンカー誘導システムを用いた切除術の実施に先立っては、まず、図4及び図5に示すように、局所麻酔を施した患者Aをベッド11上に横たわらせる。このとき、XYステージ12を操作して、フレーム/レール13のベッド11の長手方向位置を、患者Aの頭部A1とほぼ同じ位置にしておき、さらに、磁気誘導部材16及びカウンターウエイト19を所定の場所に位置させておく。
次に、XYステージ12を操作してフレーム/レール13を患者Aの患部の正面側に配置させ、さらに、磁気誘導装置16をフレーム/レール13に沿って移動させて、磁気誘導部材16を切除術開始時位置に位置させる(図5参照)。
【0028】
次いで、図7乃至図11に示すオーバーチューブ30を、患者Aの体内に口から挿入し、このオーバーチューブ30の先端部を、臓器B内の病変部Xに近接させる。そして、オーバーチューブ30内に内視鏡20の挿入部21を挿入し、その先端部をオーバーチューブ30の先端から突出させ、病変部Xに近接させる。このように、内視鏡20の挿入部21の先端を臓器B内に挿入すると、観察窓24から得られた臓器B内の観察像が、図示を省略したテレビモニタに写し出される。
【0029】
この状態で、鉗子挿入口突起26の入口26aから、先端部に注射針を具備するチューブ状の処置具(図示略)を挿入し、その注射針を挿入部21の出口25から突出させて、注射針を病変部Xの周辺から臓器壁の粘膜下層B1に挿入して生理食塩水を注入し、病変部Xを固有筋層B2から浮き上がらせておく。
【0030】
次に、以下に説明する要領により、磁気アンカー2、着力クリップ3、柔軟連結具4及び定点クリップ5を、それぞれ個別に患者Aの臓器B内へ挿入する。
【0031】
まず、患者Aの体外において、弾性材料からなる可撓性チューブ31の先端開口部に先端部3bが開いた状態の着力クリップ3を嵌合して、可撓性チューブ31により着力クリップ3を弾性把持し、その状態のまま、可撓性チューブ31を鉗子挿入口突起26の入口26aから鉗子チャンネル内に挿入し、その先端部を鉗子チャンネルの出口25から突出させる(図7参照)。次いで、可撓性チューブ31を操作して、着力クリップ3を病変部Xに近づけたら、可撓性チューブ31内に事前に挿入してあるプッシングロッド(図示略)を前方に押し出して、着力クリップ3を可撓性チューブ31から脱落させ、病変部X近傍に配置させる(図8参照)。
【0032】
次いで、図示は省略してあるが、鉗子チャンネルから可撓性チューブ31を一旦引き抜き、体外において、可撓性チューブ31の先端開口部に、先端部5b、5d同士が開いた状態の定点クリップ5を嵌合して、可撓性チューブ31により定点クリップ5を弾性把持し、その状態のまま、可撓性チューブ31を鉗子挿入口突起26の入口26aから鉗子チャンネル内に挿入し、その先端部を鉗子チャンネルの出口25から突出させる。次いで、可撓性チューブ31を操作して、定点クリップ5を病変部Xに近づけたら、プッシングロッドを前方に押し出して、定点クリップ5を可撓性チューブ31から脱落させ、病変部X近傍に配置させる(図8参照)。
【0033】
次いで、鉗子チャンネルから可撓性チューブ31を引き抜き、代わりに、図8乃至図10に示す把持鉗子32を鉗子チャンネルに挿入し、その先端部を、挿入部21の先端面21aから突出させる。
この把持鉗子32は、可撓性チューブ32aの先端に開閉可能な金属製の把持部材32bを具備し、かつ、可撓性チューブ32aの基端部に操作部(図示略)を具備するものであり、この操作部を操作すると把持部材32bが開閉する。
そして、この把持鉗子32を操作して着力クリップ3のラチェット部材3cを締めることにより、着力クリップ3の両開閉片3aを閉じて、両先端部3bにより病変部Xの一方の端部(対象部位)X1を掴む(図8参照)。
さらに、把持鉗子32を操作して、定点クリップ5の調整部材5fを掴み、その幅を狭めることにより、両先端部5b、5dの間で、病変部Xの他方の端部(別の対象部位)X2を掴む(図8参照)。
【0034】
次いで、内視鏡20の挿入部21を一旦体外に取り出した後、開放状態にある把持部材32bを磁気アンカー2の孔部2bに係合させ、その後に把持部材32bを閉じて、再度、内視鏡20の挿入部21をオーバーチューブ30内に挿入し、磁気アンカー2と挿入部21の先端部を臓器B内に挿入する(図8参照)。図8に示すように、患者Aの外側には、臓器Bに近接した状態で磁気誘導装置16が配設されているので、磁気誘導装置16から磁界を発生させると、この磁界から生じる磁力P1(図11参照)によって、磁気アンカー2が磁気誘導装置16に向かって吸引され、臓器Bの壁の所定の位置に接触した状態に保持される(図9参照)。この後に、把持部材32bを開放し、把持鉗子32を磁気アンカー2から分離する。
【0035】
次に、把持鉗子32を一旦内視鏡20の外部に引き戻し、体外において、その把持部材32bで、柔軟連結具4のフック部4bを把持する。
そして、図10に示すように、把持部材32bでフック部4bを把持した状態で、把持鉗子32を鉗子チャネルを通して臓器B内に挿入する。臓器B内に挿入した後に、把持鉗子32の操作部を操作することによって、フック部4bを磁気アンカー2の孔部2bに、フック部4cを着力クリップ3の孔部3dにそれぞれ掛けることによって、磁気アンカー2と着力クリップ3とが連結され、臓器B内において磁気アンカー装置1が完成する(図11参照)。
この組立作業の際に、磁気誘導部材16から発生する磁界を弱めにしておくと、組立作業がしやすい。
この後さらに、把持部材32bで柔軟連結具4のひも体4aを把持し、本端部4aの中間部を、係合部5aと第2基片5eの隙間から係合部5aに係合する(図11参照)。
【0036】
続いて、図11に示すように、磁気誘導部材16(図11では図示略)の発生磁界を強めることによって、磁気アンカー2を磁力P1によって、図11の右上側(実線で示した磁気アンカー2を参照)に引きつけると、柔軟連結具4のひも体4aの中間部が定点クリップ5の係合部5aに係合した状態で、柔軟連結具4のひも体4a全体が緊張するので、ひも体4aが全体として略V字状をなす。この際、磁気アンカー2に掛かってる磁力P1によって、ひも体4aには張力Tが生じるが、この張力Tは、着力クリップ3と定点クリップ5の間では、必ず、孔部3dとフック部4cの係合部位を、係合部5aとひも体4aの係合部位側に直線的に牽引する力となるので、着力クリップ3は定点クリップ5側に引き寄せられ、病変部X1が所望方向に十分な距離だけ確実に移動する。
【0037】
さらに、本実施形態では、磁気誘導装置16の位置や磁界の強さが変化し、その結果、図11に仮想線で示すように、磁気アンカー2の牽引方向が変化したとしても、ひも体4aに生じる張力Tは、着力クリップ3の孔部3dと定点クリップ5の係合部5aの間では、必ず、孔部3dとフック部4cの係合部位を、係合部5aとひも体4aの係合部位側に直線的に牽引する力となるので、磁気誘導装置16の操作をそれほど正確に行わなくても、病変部X1を所望方向に十分な距離だけ確実に移動させることができる。
【0038】
このように、病変部Xを所望方向に所望距離だけ移動させると、病変部Xと正常組織との境界部に、十分な大きさの切除部分が形成されるので、続いて、把持鉗子32を内視鏡20から取り出し、図11に示すように、高周波メス33などの切開具を鉗子チャネルから臓器B内に挿入し、病変部Xを粘膜とともにその端部X1から切除する。
そして、端部X1を一旦切除すると、病変部Xは、張力Tにより、着力クリップ3に掴まれた端部X1側から端部X2側に引き寄せられているので、高周波メス33による切除領域が、端部X1側から端部X2側までスムーズに拡がり、やがて、病変部X全体が完全に切除される(図示略)。
なお、高周波メス33による切除作業時においては、切除領域が拡がるにつれて、高周波メス33の先端33aの位置の確認は、より容易となる。
【0039】
以上のように切除作業を終えると、クリップ4に病変部Xが取り付いた状態になるので、病変部Xが紛失することが防止される。切除した病変部Xを回収するには、連結されたままの磁気アンカー2、着力クリップ3、柔軟連結具4、定点クリップ5、及び病変部Xの一部分を把持鉗子32で掛着し、そのままの状態で、内視鏡20を体内から抜き去る。そして、その後に、切除した部分の縫合、消毒などの処置を行う。
【0040】
以上のように、本実施形態のアンカー誘導システムを用いれば、磁気誘導装置16の操作がそれほど正確でなくても、病変部Xを所望方向に十分な距離だけ移動させることができる。そのため、病変部Xと正常組織との境界の切除部分を、容易かつ確実に十分な大きさで確保することができ、また、病変部Xが扁平な形状であっても、十分な大きさの切除部分を作りだすことができるので、病変部Xを容易に切除することが可能となる。
【0041】
さらに、病変部Xは着力クリップ3により持ち上げられるため、切除部分を十分確保することができ、すでに切除した病変部Xが固有筋層B2上に落ち込むことを防止できる。
また、任意の位置に着力クリップ3と定点クリップ5を配置できるため、切除した病変部Xにより内視鏡の視界が妨げられることがない。
【0042】
次に、本発明の第2の実施形態について、図12乃至図15を参照しながら説明する。
なお、第1の実施形態と同じ部材には同じ符号を付すに止めて、その詳細な説明は省略する。
【0043】
本実施形態のアンカー誘導システムは、重力アンカー装置40(重力アンカー41、着力クリップ3、及び柔軟連結具4からなる)と、牽引方向変換部材である定点クリップ5とからなるものである。
この重力アンカー41は略円柱形状の本体部41aと、孔部41bが形成された取付部41cとを具備するものである。重力アンカー41は非磁性体からなり、非磁性体の具体例としては、金、銅、アルミニウム、ステンレス(オーステナイト系)、真鍮、セラミック、硝子等がある。
【0044】
図13に示すように、着力クリップ3と定点クリップ5は、第1の実施形態と同じ要領により、それぞれ個別に臓器B内に挿入され、着力クリップ3は病変部Xの端部X1に掛着され、定点クリップ5は端部X2に掛着される。
【0045】
その後、内視鏡20の挿入部21を一旦体外に取り出した後、開放状態にある把持部材32bを重力アンカー41の孔部41bに係合させ、その後に把持部材32bを閉じて、再度、内視鏡20の挿入部21をオーバーチューブ30内に挿入し、重力アンカー41と挿入部21の先端部を病変部Xに近接させる(図13参照)。この状態で把持部材32bを開放すると、重力アンカー41が把持部材32bから脱落し、臓器B内に載置される(図14参照)。
【0046】
この後に、第1の実施形態と同様に、柔軟連結具4を、把持鉗子32の把持部材32bにフック部4bを係合させた状態で臓器B内に挿入し、さらに、臓器B内において、把持鉗子32により、各フック部4b、4cを、重力アンカー41の孔部41bと着力クリップ3の孔部3dにそれぞれ係合することにより、臓器B内において重力アンカー装置40を組み立てる。
【0047】
この後さらに、把持部材32bで柔軟連結具4のひも体4aを把持し、本端部4aの中間部を、係合部5aと第2基片5eの隙間から係合部5aに係合する(図15参照)。
そして、テレビモニタで臓器B内の様子を見ながら、患者Aの体勢をベッド11上で変えると、図15の実線で示すように、重力アンカー41は、重力P2に従い、図15の右上方に向かって移動する。すると、柔軟連結具4のひも体4aの中間部が定点クリップ5の係合部5aに係合した状態で、柔軟連結具4のひも体4a全体が緊張するので、ひも体4aが全体として略V字状をなす。この際、重力アンカー41に掛かっている重力P2によって、ひも体4aには張力Tが生じるが、この張力Tは、着力クリップ3と定点クリップ5の間では、必ず、孔部3dとフック部4cの係合部位を、係合部5aとひも体4aの係合部位側に直線的に牽引する力となるので、着力クリップ3は定点クリップ5側に引き寄せられ、病変部X1が所望方向に十分な距離だけ確実に移動する。
【0048】
このように、病変部Xを所望方向に所望距離だけ移動させると、病変部Xと正常組織との境界部に、十分な大きさの切除部分が形成されるので、高周波メス33で病変部Xを粘膜とともにその端部X1から切除する。病変部Xは、張力Tにより、着力クリップ3に掴まれた端部X1側から端部X2側に引き寄せられているので、高周波メス33による切除領域が、端部X1側から端部X2側までスムーズに拡がり、やがて、病変部X全体が完全に切除される(図示略)。
【0049】
このように、本実施形態では、重力P2を利用することにより、病変部Xを所望の方向に十分な距離だけ移動させることができるので、第1の実施形態と同様に、病変部Xと正常組織との境界部に、十分な大きさの切除部分を容易に確保することができ、また、病変部Xが扁平な形状であっても、十分な大きさの切除部分を作りだすことができるので、病変部Xを高周波メス33等により容易に切除することが可能となる。
【0050】
さらに、本実施形態では、第1の実施形態では必要であった高価な装置である磁気アンカー誘導装置10が不要になるので、第1の実施形態に比べて、コスト的に有利である。
また、例えば、図15に仮想線で示すように、重力P2の方向が図15の実線で示す方向とは異なっても、ひも体4aに生じる張力Tは、着力クリップ3と定点クリップ5の間では、必ず、孔部3dとフック部4cの係合部位を、係合部5aとひも体4aの係合部位側に直線的に牽引する力となるので、患者Aの体勢をそれほど正確に変化させなくても、病変部Xを所望方向に十分な距離だけ確実に移動させることができる。
【0051】
以上、本発明について各実施形態を参照しつつ説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、改良の目的または本発明の思想の範囲内において改良または変更が可能である。
例えば、着力クリップ3と定点クリップ5の代わりに、病変部Xに突き刺すことが可能な釣り針状の針部材(着力掛着部材及び定点掛着部材)(図示略)を2個用意し、一方の針部材には、孔部3dに対応する孔部を形成し、他方の針部材には、係合部5aに対応する係合部を形成し、一方の針部材を病変部Xの端部X1に突き刺し、他方の針部材を病変部Xの端部X2に突き刺して、実施することも可能である。
また、病変部Xの任意の複数箇所に、複数の定点クリップ5をそれぞれ掛着し、ひも体4aを係合する定点クリップ5を、状況に応じて適宜変更することにより、ひも体4aを介して着力クリップ3に生じる牽引力(張力)の方向を任意に変更できるようにしてもよい。
【0052】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によると、切除術中に病変部を所定の方向に確実に牽引することにより、病変部の切除を迅速かつ容易に行えるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態のアンカー装置の構成を示す図である。
【図2】クリップの形状を示す図である。
【図3】ラチェット部材の断面図である。
【図4】周囲を磁気誘導装置で囲まれたベッドに患者を載せた状態を示す正面図である。
【図5】ベッドに患者を載せた状態を示す側面図である。
【図6】病変部の切除を行うときに用いる内視鏡の全体図である。
【図7】アンカー装置を体内の臓器内へ導入する手順を示す図である。
【図8】同じく、アンカー装置を体内の臓器内へ導入する手順を示す図である。
【図9】同じく、アンカー装置を体内の臓器へ導入する手順を示す図である。
【図10】臓器内でアンカー装置を組み立てる手順を示す図である。
【図11】アンカー装置を用いた病変部の切除工程を示す図である。
【図12】本発明の第2の実施形態のアンカー装置の構成を示す図である。
【図13】本実施形態の図8と同様の図である。
【図14】本実施形態の図10と同様の図である。
【図15】本実施形態の図11と同様の図である。
【符号の説明】
1 磁気アンカー装置
2 磁気アンカー
2a 本体部
2b 孔部
2c 取付部
3 着力クリップ(着力掛着部材)
3a 開閉片
3b 先端部
3c ラチェット部材
3c1 係合片
3c2 係合歯
4 柔軟連結具
4a 本体部
4b 4c フック部
5 定点クリップ(定点掛着部材)
5a 係合部(方向変換係合部)
5b 先端部
5c 第1基片
5d 先端部
5e 第2基片(定点掛着部材本体)
5f 調整部材
10 磁気アンカー誘導装置
11 ベッド
11a 床板
12 XYステージ(一方向移動機構)
13 フレーム/レール(一平面内移動機構)
14 15 レール
16 磁気誘導部材
17 電磁石
18 基体
19 カウンターウエイト
20 内視鏡
21 挿入部
21a 先端面
22 送気送水ノズル
23 照明窓
24 観察窓
25 鉗子チャンネルの出口
26 鉗子挿入口突起
26a 入口
30 オーバーチューブ
31 可撓性チューブ
32 把持鉗子
32a 可撓性チューブ
32b 把持部材
33 高周波メス
40 重力アンカー装置
41 重力アンカー
41a 本体部
41b 孔部
41c 取付部
A 患者(対象物)
A1 頭部
B 臓器
B1 粘膜下層
B2 固有筋層
P1 磁力
P2 重力
X 病変部(対象部位)
X1 X2 端部(対象部位)

Claims (11)

  1. 対象物内部の対象部位に掛着される着力掛着部材と、
    この着力掛着部材とは異なる位置で上記対象物内部に掛着される、方向変換係合部を有する定点掛着部材と、
    磁性体からなる磁気アンカーと、
    一端部が上記着力掛着部材に連結され、中間部分が定点掛着部材の方向変換係合部に係合され、他端部に上記磁気アンカーが連結されるひも状の柔軟連結具と、
    上記対象物外部に配置され、磁界を発生して、該磁界から生じる磁力により上記磁気アンカーを所定方向に移動させる磁気アンカー誘導装置と、
    を具備したことを特徴とする内視鏡用アンカー誘導システム。
  2. 請求項1記載の内視鏡用アンカー誘導システムにおいて、
    上記磁気アンカー誘導装置は、
    発生する磁界によって磁力を生じさせて、該磁力によって、上記磁気アンカーを所定方向に移動させる磁気誘導部材と、
    該磁気誘導部材を特定の一平面内に配置したU字状のフレーム部材に沿って移動させる一平面内移動機構と、
    上記U字状のフレーム部材を上記一平面と直交する方向に相対移動させる一方向移動機構と、
    を有する内視鏡用アンカー誘導システム。
  3. 対象物内部の対象部位を掛着する着力掛着部材と、
    この着力掛着部材とは異なる位置で上記対象物内部に掛着される、方向変換係合部を有する定点掛着部材と、
    非磁性体からなる重力アンカーと、
    一端部が上記着力掛着部材に連結され、中間部分が上記定点掛着部材の方向変換係合部に係合され、他端部に上記重力アンカーが連結されるひも状の柔軟連結具と、
    を具備したことを特徴とする内視鏡用アンカー誘導システム。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項記載の内視鏡用アンカー誘導システムにおいて、上記方向変換係合部が、上記定点掛着部材の端部に、略円弧状をなすように形成され、上記定点掛着部材本体との間に、上記柔軟連結具が挿通可能な隙間を形成する係合部である内視鏡用アンカー誘導システム。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項記載の内視鏡用アンカー誘導システムにおいて、上記着力掛着部材または定点掛着部材の少なくとも一方が、開閉可能で、上記対象部位を挟持可能なクリップである内視鏡用アンカー誘導システム。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項記載の内視鏡用アンカー誘導システムにおいて、上記着力掛着部材または定点掛着部材の少なくとも一方が、上記対象部位に突き刺さる釣り針状の針部材である内視鏡用アンカー誘導システム。
  7. 対象物内部の対象部位を掛着する着力掛着部材に、ひも状の柔軟連結具の一端を連結するとともに、該柔軟連結具の他端を、磁性体からなる磁気アンカーに連結し、
    上記着力掛着部材の掛着部位とは異なる対象物内部に、方向変換係合部を有する定点掛着部材を掛着して、上記柔軟連結具の中間部分をこの方向変換係合部に係合し、
    上記対象物外部に配置された磁気アンカー誘導装置により磁界を発生させ、該磁界から生じる磁力により、上記磁気アンカーを所定方向に移動させて、上記柔軟連結具及び定点掛着部材を介し、着力掛着部材を牽引することを特徴とするアンカー誘導システムを用いた内視鏡による処置方法。
  8. 対象物内部の対象部位を掛着する着力掛着部材に、ひも状の柔軟連結具の一端を連結するとともに、該柔軟連結具の他端を、非磁性体からなる重力アンカーに連結し、
    上記着力掛着部材の掛着部位とは異なる対象物内部に、方向変換係合部を有する定点掛着部材を掛着して、上記柔軟連結具の中間部分をこの方向変換係合部に係合し、
    上記重力に従って上記重力アンカーを移動させて、上記柔軟連結具及び定点掛着部材を介し、上記着力掛着部材を牽引することを特徴とするアンカー誘導システムを用いた内視鏡による処置方法。
  9. 請求項7または8記載のアンカー誘導システムを用いた内視鏡による処置方法において、上記方向変換係合部を、上記定点掛着部材の端部に、略円弧状をなすように形成した、上記定点掛着部材本体との間に、上記連結具が挿通可能な隙間を形成する係合部としたアンカー誘導システムを用いた内視鏡による処置方法。
  10. 請求項7乃至9のいずれか1項記載のアンカー誘導システムを用いた内視鏡による処置方法において、上記着力掛着部材または定点掛着部材の少なくとも一方を、開閉可能で、上記対象部位を挟持可能なクリップとしたアンカー誘導システムを用いた内視鏡による処置方法。
  11. 請求項7乃至9のいずれか1項記載のアンカー誘導システムを用いた内視鏡による処置方法において、上記着力掛着部材または定点掛着部材の少なくとも一方を、上記対象部位に突き刺さる釣り針状の針部材としたアンカー誘導システムを用いた内視鏡による処置方法。
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