JP2004357853A - 遊技機、及び遊技機に搭載されるリール表示装置 - Google Patents

遊技機、及び遊技機に搭載されるリール表示装置 Download PDF

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Noriyuki Ishikawa
宣之 石川
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Sammy Corp
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Abstract

【課題】絵柄を多重に表示するリール表示装置を実現し、多様な形態で絵柄を表示することで遊技の興趣が向上する等の遊技機を提供する。
【解決手段】遊技機に搭載されるリール表示装置であって、所定の回転中心軸周りで回転可能な多重軸構造の軸部材に3個以上のリールを固着することで、リールを多重に配置する。各リールの外周面に描かれた絵柄を多重に表示することで、様々な態様又は組合せで絵柄を表示し、遊技の興趣を向上させる。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スロットマシンその他の遊技機と、それに搭載されるリール表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えばスロットマシン等の遊技機に搭載され、外周面に複数種類の絵柄が描かれた回転リールが回転軸線方向に3個並列状態で設置されているリール表示装置が知られている。スロットマシンに搭載されるリール表示装置は、遊技者からの操作指示に従って回転リールが回転し所定回転数に回転制御される。また、回転停止の指示を受けると制動制御が行われ回転リールが停止する。
【0003】
このようなリール表示装置を備える遊技機では、回転リールの停止時に表示される絵柄の種類を所定のラインに揃え、その揃えられた絵柄の組合せに応じて遊技の入賞が決められている。
【0004】
ところで近年、例えば特許文献1には、図12に示すような回転リールが二重に配置された二重リール構造のリール表示装置が開示されている。このリール表示装置は、外リール501に内リール502が挿入され、駆動モータ511、512によって夫々が回転するようになっている。各駆動モータ511、512は、各リールの回転軸線上において互いに対向する向きに設置されている。
【0005】
特許文献1のリール表示装置によれば、内リール502の周面に沿って様々に変化する色模様を配置し、外リール501の周面に光透過性を有する絵柄を配置することで、内リール502の色模様を背景に外リール501の絵柄が透けて見えるため、外リール501の絵柄を様々な組合せの色で表示できるようになっている。
【0006】
【特許文献1】
特許第2865595号明細書
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、回転リールの周面に描かれた絵柄を更に多様に表示させるために、例えば3個のリールを回転半径方向に多重に配置させた多重リール構造とする場合に、リールが二重に配置された従来のリール表示装置構造では、各リールを回転させる各駆動モータが互いに対向して設置されているので、第3のリールを新たに追加設置させようとすると回転軸部分が干渉してしまう。
【0008】
このため、従来の構造に基づいて3個以上のリールを多重に配置する多重リール構造を実現することはできなかった。
【0009】
本発明は、こうした課題に鑑みてなされたものであり、絵柄を多重に表示する多重リール構造のリール表示装置を実現し、多様な形態で絵柄を表示することで視覚的な効果を一層高め、遊技の興趣を向上させる等の遊技機を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、スロットマシン等の遊技機に搭載されるリール表示装置であって、回転半径方向に多重に配置された3個以上のリールと、前記各リールに夫々固着し所定の回転中心軸周りで回転可能な多重軸構造の軸部材と、駆動モータと、前記駆動モータの回転力を前記各軸部材に伝達する伝達手段とを備えることを特徴とする。
【0011】
請求項1に記載のリール表示装置によれば、駆動モータから出力される回転力が伝達手段を介して多重に配置された各リールの軸部材に伝達され、各リールが回転する。
【0012】
各軸部材を所定の回転中心軸周りで回転可能な多重軸構造とすることで、各軸部材の一方側に各リールを固着し、各軸部材の他方側に駆動モータ及び伝達手段をまとめて設置することができる。これにより、駆動モータ及び伝達手段からなる駆動機構をリールの内側に収容し、3以上のリールが多重に配置されたリール表示装置を実現することができる。
【0013】
請求項2に記載の発明は、スロットマシン等の遊技機に搭載されるリール表示装置であって、第1軸部材の一端側に固着された第1リールと、第2軸部材の一端側に固着された第2リールと、第3軸部材の一端側に固着された第3リールと、第1駆動モータと、第2駆動モータと、第3駆動モータと、前記第1駆動モータの回転力を前記第1軸部材に伝達する第1伝達手段と、前記第2駆動モータの回転力を前記第2軸部材に伝達する第2伝達手段と、前記第3駆動モータの回転力を前記第3軸部材に伝達する第3伝達手段とを備え、回転中心軸に沿って前記第2軸部材に貫通する軸孔に前記第1軸部材が挿入され、前記回転中心軸に沿って前記第3軸部材に貫通する軸孔に前記第2軸部材が挿入され、前記第1、第2及び第3リールが回転半径方向に重ねて配置されていることを特徴とする。
【0014】
請求項2に記載のリール表示装置によれば、第1リールの回転軸としての第1軸部材が第2リールの回転軸としての第2軸部材の軸孔に挿入され、更に、第2軸部材が第3リールの回転軸としての第3軸部材の軸孔に挿入されることで、第1、第2及び第3リールが共通の回転中心軸周りで回転可能になるとともに、各リールを回転半径方向に重ねて配置することができる。すなわち、3個のリールが多重に配置された多重リール構造のリール表示装置を実現することができる。
【0015】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のリール表示装置であって、前記第1、第2及び第3駆動モータは、前記回転中心軸と平行に並べて設置されていることを特徴とする。
【0016】
請求項3に記載の遊技機のリール表示装置によれば、軸部材の一方側に回転力を付与する第1、第2及び第3駆動モータを回転中心軸と平行に並べて設置することで、リールの内側に各駆動モータを収容することができる。
【0017】
請求項4に記載の発明は、請求項3又は4に記載のリール表示装置であって、前記第1、第2又は第3伝達手段の少なくとも一つは、減速機構であることを特徴とする。
【0018】
請求項4に記載の遊技機のリール表示装置によれば、減速機構を介して第1、第2、又は第3駆動モータからの回転力を夫々第1、第2、又は第3軸部材に伝達する。
【0019】
請求項5に記載の発明は、請求項2に記載のリール表示装置を搭載する遊技機であって、前記第1、第2及び第3リールの外周面に、透明又は着色された半透明領域を含む絵柄が描かれていることを特徴とする。
【0020】
請求項5に記載の遊技機によれば、遊技機に搭載されたリール表示装置が、該リール表示装置の第1、第2及び第3リールの外周面に描かれた透明又は着色された半透明領域を含む絵柄を多重に表示することで、様々な組合せの表示態様で絵柄を演出表示する。これにより、遊技機の視覚的な効果が高まり遊技の興趣を高めることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態として、3個の回転リールが回転軸線方向に並べて設置されたリール表示装置を搭載するスロットマシンを例に、図面を参照しながら説明する。
【0022】
まず、スロットマシンの全体構成について説明する。図1は、スロットマシンの外部構造を表した正面図、図2は、フロントドアを開放した状態におけるスロットマシンの内部構造を表した平面図、図3は、スロットマシンの制御システム構成を表した回路ブロック図である。
【0023】
図1において、スロットマシンSMは、遊技者等に面するフロントドアFDと、フロントドアFDが開閉可能に取り付けられた後述の箱形形状の筐体KTを備えて構成されている。
【0024】
フロントドアFDには、硬質プラスチック等で成形されたいわゆる化粧板に相当する上部パネル部UPと中部パネル部MPと下部パネル部LPが設けられ、これらのパネル部UP、MP、LPによってフロントドアFDの前面が覆われている。
【0025】
上部パネル部UPには、蛍光灯や高輝度発光ダイオード等で形成された上部ランプU1と、後述するスピーカSR、SLの鳴動音を出力させるスリット溝等が形成された放音部U2、U3と、副表示部U4が設けられている。
【0026】
副表示部U4は、上部パネル部UPに一体に取り付けられた透明な硬質プラスチック板等で形成された略長方形の表示窓WSと、表示窓WSの裏面側に取り付けられた後述する表示ユニットSDUとによって構成され、表示ユニットSDUに表示される映像を表示窓WSを通して視認することが可能となっている。
【0027】
中部パネル部MPには、筐体KT内に取り付けられている3個の回転リールR1、R2、R3を視認可能とする主表示部としての表示窓WRが設けられている。すなわち、中部パネル部MPの略中央部分に、透明な硬質プラスチック板等で形成された略長方形の表示窓WRが一体に取り付けられており、遊技者等は表示窓WRを介して、筐体KT内に取り付けられている3個の回転リールR1、R2、R3を視認することができ、更に、各回転リールR1、R2、R3に描かれている絵柄を視認することができるようになっている。なお、各回転リールを備えたリール表示装置100の詳細な説明については、後述することとする。
【0028】
また、中部パネル部MPのパネル面には、スロットマシンの使用方法やゲーム内容の説明、入賞時に払出される遊技用メダル(以下、単に「メダル」という)の枚数等の説明が、視覚効果を高めた絵柄や文字、模様等によって描かれている。
【0029】
また、中部パネル部MPの側部には、蛍光灯や高輝度発光ダイオードで形成されたサイドランプM1、M2が設けられ、ゲームの進行状況等に応じてこれらのサイドランプM1、M2が点滅等することで、演出効果を高めるようになっている。
【0030】
中部パネル部MPの下側には、遊技者等がスロットマシンSMに対して指示又は提示するための操作部MSが設けられている。
【0031】
すなわち、操作部MSには、メダルを投入するためのメダル投入部M3と、1ゲーム当たりのメダル数を提示するためのベットボタンと呼ばれる3個の押し釦スイッチM4、M5、M6と、ゲーム開始を指示するためのスタートレバーM7と、ゲーム終了の提示をするための3個のストップボタンM8、M9、M10とが設けられている。
【0032】
より具体的に述べると、メダル投入部M3は、遊技者等がゲームを行うためのメダルを投入するために設けられている。押し釦スイッチM4は、1ゲーム当たり3枚のメダルを提示するために設けられている。押し釦スイッチM5は、1ゲーム当たり2枚のメダルを提示するために設けられている。押し釦スイッチM6は、1ゲーム当たり1枚のメダルを提示するために設けられている。
【0033】
スタートレバーM7は、球形の操作ノブを備えた揺動可能な操作旱を備え、操作旱が傾倒操作されるとオン、操作旱から手が離されるとスプリングの付勢力によって自動的に元の傾きに戻ってオフ状態となるユニットで形成されている。
【0034】
ストップボタンM8、M9、M10は、何れも押し釦スイッチで形成されており、回転中の回転リールR1、R2、R3を夫々独立に停止させるために設けられている。
【0035】
すなわち、遊技者等がベットボタンM4、M5、M6の何れかをオン操作して1ゲーム当たりのメダル数を提示した後、スタートレバーM7をオン操作すると、ゲーム開始となり、回転リールR1、R2、R3が回転を開始する。
【0036】
引き続き、回転リールR1、R2、R3の回転中に遊技者等が、ストップボタンM8、M9、M10を任意の順番でオン操作すると、後述する主制御ユニットMCUの制御の下で、そのオン操作された順序に従ってストップボタンに対応している回転リールを制動させていき、最終的に全ての回転リールを停止させる。
【0037】
そして、3個の回転リールR1、R2、R3に描かれている絵柄が所定の組合せで揃うと入賞となり、入賞の種類に応じた枚数のメダルが遊技者等に対して払出される。
【0038】
操作部MSには、フロントドアFDを施錠するための施錠部KYが設けられており、スロットマシンSMの管理者等が施錠部KYに所定の鍵を挿入して開錠操作すると、蝶番機構によって筐体KTに取り付けられているフロントドアFDを前方へ開くことができ、また、フロントドアFDを閉じると、施錠部KYが自動的にフロントドアFDと筐体KTとを施錠するようになっている。
【0039】
下部パネル部LPには、スロットマシンSMのゲーム内容を紹介等するための表示領域L1と、表示領域L1の下側に設けられた受皿L2と、当該受皿L2にメダル等を排出するための排出口L3と、後述のスピーカSWの鳴動音を出力させる放音部L4が設けられている。
【0040】
ここで、表示領域L1のパネル面には、例えばスロットマシンSMに付けられている名称やゲーム内容の一場面を表した情景や絵柄等の画像が描かれた半透明の表示パネルが設けられている。そして、当該表示パネルの裏面側に設けられている蛍光灯や高輝度発光ダイオード等の照明装置によって当該表示パネルを裏面照明することにより、視覚効果や演出効果を高めた表示を行うようになっている。
【0041】
次に、図2を参照して、フロントドアFDの裏面構造と、筐体KTの内部構造を説明する。なお、図2は、上述の施錠部KYを開錠してフロントドアFDを筐体KTから開いた状態を表している。通常は、フロントドアFDが筐体側に閉じられており、施錠部KYが筐体KTの側端に設けられている係合部材KYCと係合することで施錠されるようになっている。
【0042】
図2において、フロントドアFDの裏面の上部には、上部ランプU1が取り付けられ、上部ランプU1の下方には、例えば小型の液晶ディスプレイやCRT等で形成された表示ユニットSDUが、その表示面を表示窓WSに向けて取り付けられている。
【0043】
また、表示ユニットSDUの両側には、スピーカSR、SLが放音部U2、U3に対応して設けられている。
【0044】
表示ユニットSDUの更に下側に、表示窓WRが中部パネル部MPに一体化されて設けられている。フロントドアFDが閉じられると、表示窓WRと筐体KT内に設けられているリール表示装置100とが対向し、リール表示装置100の3個の回転リールR1、R2、R3を、表示窓WRを介して視認することが可能となっている。また、表示窓WRの上端には、回転リールR1、R2、R3を照明する蛍光灯等の照明装置LMPが取り付けられている。
【0045】
表示窓WRの下側には、ベットボタンとしての押し釦スイッチM4、M5、M6を有するベットボタンユニットMU1と、スタートレバーM7を有するスタートレバーユニットMU2と、ストップボタンM8、M9、M10を有するストップボタンユニットMU3が設けられている。
【0046】
すなわち、各スイッチ類M4〜M10は、夫々の機能毎に着脱可能なユニット装置として構成されており、フロントドアFDの裏面側の所定箇所に、嵌着等によって取り付けられている。
【0047】
更に、メダル投入部M3に対応する位置に、投入物を正規のメダルか異物かによって振り分けるメダル管理ユニットMU4が設けられ、メダル管理ユニットMU4の下方には、正規のメダルをホッパ装置HP側へ案内して貯留させる第1案内部材G1と、異物を排出口L4側に案内する第2案内部材G2が設けられている。
【0048】
すなわち、筐体KT内には、メダル貯留手段としてのホッパ装置HPが設けられており、フロントドアFDが筐体KT側に閉じられた状態では、第1案内部材G1がメダル管理ユニットMU4とホッパ装置HPとの間に介在し、投入された正規のメダルをホッパ装置HP側へ案内する。
【0049】
また、ホッパ装置HPから出力される払い出し用メダルを排出口L3側へ案内する第3の案内部材G3が、第2案内部材G2の下側に設けられている。
【0050】
下部パネル部LPに形成されている放音部L4の裏面側には、例えば重低音を出力するスピーカSWが設けられている。
【0051】
筐体KT内の上部に、スロットマシンSM全体の動作を集中管理する主制御ユニットMCUが設けられている。
【0052】
主制御ユニットMCUの下側であって筐体KTのほぼ中央に、リール表示装置100が設けられている。このリール表示装置100は、ステッピングモータ(図示略)等で駆動される円筒状の回転リールR1、R2、R3を夫々備えた3個のリールユニットRUから構成されている。
【0053】
そして、フロントドアFDが閉じられると、各回転リールR1、R2、R3が表示窓WRに対向し、各回転リールR1、R2、R3の前面を表示窓WRを介して視認することが可能となっている。
【0054】
リール表示装置100の下側には、上述のホッパ装置HPが設けられている。ここで、ホッパ装置HPは、メダル管理ユニットMU4から第1の案内部材G1を介して送られてくる正規のメダルと、図示しないメダル供給システムから追加供給される正規のメダルとを受容する箱形形状のメダル貯留部HP1と、メダル貯留部HP1内に収容された複数のメダルを攪拌しつつ一枚ずつに整列させる整列機構HP2を備えて構成されている。
【0055】
更に、メダル貯留部HP1に近接して補助貯留部HP3が設けられており、メダル貯留部HP1でオーバーフローとなったメダルを補助貯留部HP3に蓄えておくようになっている。
【0056】
また、ホッパ装置HPの左側には、スロットマシンSM全体の動作電力を賄う電源装置PWUが設けられている。
【0057】
次に、スロットマシンSMの動作を制御する制御システムを、図3を参照し説明する。
【0058】
主制御ユニットMCUは、図3のブロック図に示すように、スロットマシンSMの動作全体を制御するマイクロプロセッサ(MPU)200と、マイクロプロセッサ200に制御を実行させるためのシステムプログラム等が予め記憶されたメモリ(ROM)201と、マイクロプロセッサ200の作業記憶領域としての記憶部(RAM)202の他、周辺機器または周辺回路との制御信号等の入出力を行うための入出力ポート203を備えている。
【0059】
すなわち、ベットボタンユニットMU1、スタートレバーユニットMU2、ストップボタンユニットMU3は、入出力ポート203に接続され、各ユニットからの操作信号が夫々マイクロプロセッサ200に供給される。
【0060】
また、メダル管理ユニットMU4、及びホッパ装置HPは、入出力ポート203を介してマイクロプロセッサ200との制御信号等の入出力が行なわれる。
【0061】
また、主制御ユニットMCUは、上部ランプU1を点灯させるためのランプ駆動回路211、サイドランプM1、M2を点灯させるためのランプ駆動回路212、及び効果音を再生してスピーカSR、SL、SWを鳴動させる音響コントローラ213を備え、夫々入出力ポート203を介してマイクロプロセッサ200に接続されている。また、主制御ユニットMCUは、表示ユニットSDUに設けられた表示装置コントローラ320と接続されている。
【0062】
そして、ゲームの進行等に応じてマイクロプロセッサ200から指令される演出制御の内容に従って、ランプ駆動回路211、212は各ランプU1、M1、M2による照明演出の制御、音響コントローラ213はスピーカSL,SR,SWによる音響演出の制御、表示装置コントローラ320は例えば液晶ディスプレイである表示部310による演出表示の制御を行う。
【0063】
また、主制御ユニットMCUは、リール表示装置100の各リールユニットRUに設けられている駆動モータとしてのステッピングモータ121、122、123の回転動作を制御するモータコントローラ221、222、223を備えている。また、主制御ユニットMCUには、各リールユニットに設けられている後述する基準位置センサ131、132、133が接続され、これらの基準位置センサ131、132、133からの検出信号が入出力ポート203を介してマイクロプロセッサ200に入力される。
【0064】
モータコントローラ221、222、223は、マイクロプロセッサ200からの制御信号に基づいて、リールユニットRUのステッピングモータ121、122、123を駆動する駆動パルス信号を出力する。これにより、ステッピングモータ121、122、123に接続されている回転リール、詳しくは後述する第1リール111、第2リール112、及び第3リール113の回転動作が制御される。
【0065】
リールユニットRUに備えられた各リール111、112、113が特定の基準位置(基準回転角度)にある時、基準位置センサ131、132、133はオン動作し検出信号を出力する。マイクロプロセッサ200は、基準位置センサ131、132、133からの検出信号を入出力ポート203を介して入力することにより、回転リールの基準位置を知ることができる。また、この検出信号の周期を計測することで、回転リールの回転数を演算することができる。
【0066】
マイクロプロセッサ200は、この検出信号に基づいて各リール111、112、113を目標の回転数で回転させたり、または制動させる等の回転動作制御を正確に行うことができる。
【0067】
次に、上述のスロットマシンSMに搭載されるリール表示装置100について、図面を参照しながら説明する。
【0068】
図4は、リール表示装置100の外観構造を表した斜視図である。なお、同図において、観察面(すなわち、表示窓WR側)に対する法線方向を符号z、回転リールの回転軸方向を符号x、これらの方向x,zに対し直交する方向を符号yで示している。
【0069】
本リール表示装置100は、回転リールR1、R2、R3を夫々有する3個のリールユニットRUから構成され、これらリールユニットRUがx方向に沿って並設されている。
【0070】
回転リールR1、R2、R3は、夫々円筒状の第1リール111、第2リール112、及び第3リール113から構成されている。第2リール112は第1リール111よりもやや小さな直径を有し、第3リール113は第2リール112よりもやや小さな直径を有している。第1リール111はリールユニットRUの最も外側に配置され、第1リール111の内側に近接して第2リール112が配置され、更に第2リール112の内側に近接して第3リール113が配置されている。そして、各リールは、硬質プラスチックで形成された板状のユニット基板180に夫々共通の回転軸周りで回転可能に取り付けられている。すなわち、本リール表示装置100のリールユニットRUは、複数のリールが回転半径方向に重ねて配置された、いわゆる多重リール構造となっている。
【0071】
そして、これらリール111、112、113を駆動するためのステッピングモータと、ステッピングモータの回転力を各リールに伝達する後述の伝達手段がリールユニットRU内に収容されている。
【0072】
また、リールユニットRUには、図示しない主制御ユニットMCUに接続される配線ケーブル103が備えられている。配線ケーブル103を介してステッピングモータを駆動するための駆動パルス信号、及び回転リールを照射する後述の発光ダイオードを発光させる駆動電流がリールユニットRUに供給され、またリールユニットRU内の基準位置センサからの検出信号が主制御ユニットMCUに出力される。
【0073】
本リール表示装置100は、各リールユニットRUのユニット基板180の上端側に硬質プラスチックで形成された天井部材101を、下端側に同じく硬質プラスチックからなる床板部材102を夫々嵌着させ、係着ピン104を押し込むことによって各リールユニットRUが天井部材101及び床板部材102に固定されている。
【0074】
各リールユニットRUは、回転リールの外周面に描かれている絵柄の配列が夫々異なるのみで、基本的に同様の構造を有している。そこで、次に、回転リールR3を有するリールユニットRUについて詳細に説明する。
【0075】
図5は、リールユニットRUの構成を表す分解斜視図である。図6は、図5に示すy方向から見たリールユニットRUの部分断面平面図である(回転リールの部分を断面で示している)。
【0076】
本リール表示装置100の回転リールは、上述したように第1リール111と、第2リール112と、第3リール113から構成されるものであり、夫々同一の回転軸(回転中心軸)周りで回転可能な多重リール構造となっている。
【0077】
図5において、第1リール111は、駆動モータからの回転力を伝達するシャフト151が固着されるボス部111aと、ボス部111aから放射状に延在する複数本のアーム部111bと、アーム部111bの先端部分に接続する円環状のリング部111cと、リング部111cと同一径の円環状のリング部111dと、リング部111c、111dを所定の間隔に保持しながら複数箇所で連結する棒状の連結部111eとから構成されている。また、リング部111d上の一箇所には、ユニット基板180に向けて延びる舌片状の遮光片111fが形成されている。
【0078】
そして、ボス部111a、アーム部111b、リング部111c、111d、連結部111e、遮光片111fは、プラスチック成形によって軽量且つ細い骨組み体として一体形成されている。
【0079】
リング部111c、111dの外周面には、例えば図8に示すような帯状のテープ部材としてのリールテープ111nが巻装されて貼り付けられている。
【0080】
第2リール112、及び第3リール113は、第1リール111と同じくプラスチック成形された骨組み体からなり、同様の形状を有している。すなわち、第2リール112は、後述する中空シャフト152が固着され回転力が伝達されるボス部112aと、ボス部112aから放射状に延在する複数のアーム部112bと、リング部112c、112dと、リング部を連結する連結部112eと、リング部112の一箇所に設けられた舌片状の遮光片112fが一体形成されている。
【0081】
リング部112c、112dの外周面には、例えば図9に示すような帯状のテープ部材としてのリールテープ112nが巻装されて貼り付けられている。
【0082】
同様に、第3リール113は、後述する中空シャフト153が固着され回転力が伝達されるボス部113aと、ボス部113aから放射状に延在する複数のアーム部113bと、リング部113c、113dと、リング部を連結する連結部113eと、リング部113dの一箇所に設けられた舌片状の遮光片113fが一体形成されている。
【0083】
そして、リング部113c、113dの外周面には、例えば図10に示すような帯状のテープ部材としてのリールテープ113nが巻装されて貼り付けられている。
【0084】
各リール111、112、113は、駆動モータとしてのステッピングモータ121、122、123から出力される回転力が伝達手段150を介して伝達され回転するようになっている。
【0085】
つまり、伝達手段150内の減速機構を介してステッピングモータ121の回転力が付与されるシャフト151の一端が、第1リール111のボス部111aに設けられた軸孔に嵌挿され、止めネジ161等が締め込まれて第1リール111のボス部111aに固着されている。
【0086】
また、伝達手段150内の減速機構を介してステッピングモータ122の回転力が付与される中空シャフト152の一端が、第2リール112のボス部112aに設けられた軸孔に挿入され、中空シャフト152の先端部分に螺刻されたネジ部にナット162が締め込まれて第2リール112のボス部112aに固着されている。
【0087】
更に、伝達手段150内の減速機構を介してステッピングモータ123の回転力が付与される中空シャフト153の一端が、第3リール113のボス部113aに設けられた軸孔に挿入され、中空シャフト153の先端部分に螺刻されたネジ部にナット163が締め込まれて第3リール113のボス部113aに固着されている。
【0088】
ここで、詳しくは後述するが、シャフト151、中空シャフト152、及び中空シャフト153により多重軸構造の回転軸部が形成されている。つまり、中空シャフト153には回転中心軸に沿って軸孔が貫通し、その軸孔に中空シャフト152が回転可能に挿入されているとともに、同じく中空シャフト152には回転中心軸に沿って軸孔が貫通し、その軸孔にシャフト151が回転可能に挿入されている。
【0089】
伝達手段150を収容するギアケースにはステッピングモータ121、122、123が取り付けられている。そして、このギアケースの周縁から突出して形成された取付け部がユニット基板180の内側に突設されたブラケット181、182に図示しないネジにより固着される。
【0090】
このように、リールユニットRUは、ユニット基板180に固着された伝達手段150を介して各リール111、112、113が夫々回転可能に取り付けられ、伝達手段150とステッピングモータ121、122、123が第3リール113の内側に収容されて設置されている。
【0091】
また、第3リール113の内側から観察面に向けて光を照射する発光ダイオード192が上中下の3段に分けられて基板191に実装されている。そして、発光ダイオード192が実装された基板191は、金属からなる取付け具190を介してブラケット182に取り付けられている。
【0092】
発光ダイオード192が第3リール113の内側から観察面側に向けて光を照射することにより、各リール111、112、113の周面に描かれている絵柄や色彩模様等を観察面側に強調して表示することができる。
【0093】
図6において、基準位置センサ131、132、133は、検出光を透過または遮光させることでオンオフ動作する光学式センサである。
【0094】
基準位置センサ131は、ユニット基板180の内側で第1リール111のリング部111dに対応する位置に取り付けられ、第1リール111が1回転する毎に遮光片111fが基準位置センサ131の検出光を遮光してオン動作するように配置されている。
【0095】
同様に、基準位置センサ132は、第2リール112が1回転する毎に遮光片112fが検出光を遮光してオン動作し、基準位置センサ133は、第3リール113が1回転する毎に遮光片113fが検出光を遮光してオン動作するように、夫々ユニット基板180の内側に配置されている。
【0096】
次に、ステッピングモータ121、122、123の回転力を各リール111、112、113に伝達する伝達手段150について説明する。図7は、図6における矢印VII−VII線に沿った伝達手段150の構成を表す断面図である。
【0097】
伝達手段150は、ステッピングモータ121、122、123の回転力をシャフト151、及び中空シャフト152、153を介して出力するものであり、回転力を伝達する減速機構が縦長で箱状のケースベース150a、及びケースカバー150bからなるギアケース内に収容されている。ここで、ケースベース150a、及びケースカバー150bは、例えばアルミダイキャスト等の金属で形成されている。ケースベース150aの周縁に設けられた取付け部とケースカバー150bの周縁部とを当接しネジ止めすることによって伝達手段150はギアケース内に閉塞される。
【0098】
ステッピングモータ121、122、123は、その各駆動軸121a、122a、123aがケースベース150a内に挿入された状態で、すなわちステッピングモータ121、122、123が互いに同一の方向を向きながらケースベース150aの長手方向に沿って並設されている。
【0099】
ケースベース150aの中央にステッピングモータ121が取り付けられており、駆動軸121aと円柱状のシャフト151の一端がカップリング121bで接続されステッピングモータ121の回転力がシャフト151に伝達されるようになっている。また、シャフト151の他端は、ケースカバー150bから外部に向けて突出している。
【0100】
中空シャフト152は、中央の回転中心軸に沿って軸孔が貫通し、中空シャフト152の一端側には歯車152aが一体的に形成されている。中空シャフト152を貫通する軸孔とシャフト151とは、互いに摺動可能な嵌合交差で形成されている。中空シャフト152の歯車152aが形成された側には軸受156の外輪部が嵌着されている。そして、軸受156の内輪部と中空シャフト152の軸孔にシャフト151が挿入され、軸受156とカップリング121bとが近接するように軸受156の内輪部がシャフト151に嵌着されている。
【0101】
また、中空シャフト152の他端側は、ケースカバー150bから外部に向けてシャフト151よりも短く突出しており、第2リール112のボス部112aと接続するためのネジ部152bが形成されている。
【0102】
中空シャフト153は、中空シャフト152とほぼ同様の形状を有し、中央の回転中心軸に沿って軸孔が貫通し、中空シャフト153の一端側には歯車153aが一体的に形成されている。中空シャフト153を貫通する軸孔は、上述の中空シャフト152の外周面と摺動可能な嵌合交差で形成されている。中空シャフト153の歯車153aが形成された側には軸受155の外輪部が嵌着されている。そして、軸受155の内輪部と中空シャフト153の軸孔に中空シャフト152が挿入され、軸受155と歯車152aとが近接するように軸受155の内輪部が中空シャフト152に嵌着されている。
【0103】
ケースカバー150bの中央には軸孔150cが開口し、その軸孔150cの周縁に軸受154の外輪部が嵌着されている。そして、中空シャフト153の外周に軸受154の内輪部が嵌着されている。
【0104】
また、中空シャフト153の他端側は、ケースカバー150bの軸孔150cから外部に向けて中空シャフト152よりも短く突出しており、第3リール113のボス部113aと接続するためのネジ部153bが形成されている。
【0105】
ステッピングモータ121に隣接して、ケースベース150aの長手方向左側にはステッピングモータ122が取り付けられ、また長手方向右側にはステッピングモータ123が取り付けられている。
【0106】
ステッピングモータ122の駆動軸122aには歯車122bが挿着され、中空シャフト152の歯車152aと歯合している。これによりステッピングモータ122のからの回転力が中空シャフト152に伝達されるようになっている。
【0107】
また、ステッピングモータ123の駆動軸123aには歯車123bが挿着され、中空シャフト153の歯車153aと歯合している。これによりステッピングモータ123のからの回転力が中空シャフト153に伝達されるようになっている。
【0108】
以上、説明したリールユニットRUの構成によれば、シャフト151、中空シャフト152、153が夫々共通の回転軸周りに回転可能な多重軸構造となっており、これらのシャフトが各リールに接続して多重リール構造の回転リールの回転軸部が構成されている。そして、伝達手段150を介してステッピングモータ121、122、123の回転力が夫々シャフト151、中空シャフト152、153の一方側に伝達され、各シャフトに固着された第1リール111、第2リール112、第3リールが113回転するようになっている。
【0109】
なお、シャフト151、及び中空シャフト152、または中空シャフト152及び中空シャフト153は、隙間にグリス等の潤滑材を塗布したり、あるいは各シャフトの表面に潤滑材を含浸する等の表面処理を行って低摩擦化させて摺動可能にしてもよい。また、回転リールの半径方向のブレが少なく回転軸部への負荷が小さい等のリール表示装置に使用するものであれば、各シャフト間の嵌合交差をやや大きくし各シャフトを非接触に回転させるものでもよい。
【0110】
また、ステッピングモータ121、122、123は、シャフト151の回転中心軸と平行をなす同一方向を向き、回転半径方向(図7では左右方向)に並べて設置されている。そして、伝達手段150と共に内リール112内の一方側に収容されている。
【0111】
次に、スロットマシンSMに搭載された本リール表示装置100の動作を説明する。
【0112】
遊技者等がスロットマシンSMのスタートレバーM7を傾倒操作し遊技の開始を指示すると、マイクロプロセッサ(MPU)200は、モータコントローラ221、222、223を制御し、各リールユニットRUのステッピングモータ121、122、123を駆動させるための駆動パルス信号を出力させる。
【0113】
ステッピングモータ121、122、123は、1パルスの信号が供給される毎に所定の角度だけ回転する。マイクロプロセッサ200は、駆動パルス信号の周波数を制御して出力させることで、所定の回転数にステッピングモータ121、122、123を回転制御する。
【0114】
ステッピングモータ121に駆動パルス信号が供給されると、ステッピングモータ121から出力される回転力は、伝達手段150に備えられたシャフト151を介して第1リール111に伝達される。そして、駆動パルス信号の周波数に応じた回転数で第1リール111が回転する。
【0115】
第1リール111には遮光片111fが設けられており、第1リール111が1回転する毎に遮光片111fが基準位置センサ131のセンシング部を通過する。遮光片111fが基準位置センサ131のセンシング部で検出光を遮光すると、基準位置センサ131はオン動作し、第1リール111が特定の回転角度、すなわち基準位置にあることを示す検出信号を主制御ユニットMCUに出力する。
【0116】
マイクロプロセッサ200は、基準位置センサ131からの検出信号を受けた後、ステッピングモータ121へ出力した駆動パルス信号のパルス数をカウントすることで、第1リール111の回転角度を把握しながら回転制御を行うことができる。また、基準位置センサ131からの検出信号をカウントすることで、第1リール111の回転数(角速度または回転スピード)を演算することもできる。
【0117】
また、ステッピングモータ122に駆動パルス信号が供給されると、ステッピングモータ122から出力される回転力は、伝達手段150に備えられた歯車122b、152aからなる減速機構を介して中空シャフト152に伝達され、供給された駆動パルス信号の周波数に対応する回転数で第2リール112が回転する。
【0118】
第2リール112が1回転する毎に第2リール112に設けられている遮光片112fが基準位置センサ132の検出光を遮光して基準位置センサ132はオン動作し検出信号を出力する。主制御ユニットMCUは、基準位置センサ132の検出信号を受けることにより、第2リール112の回転角度を知ることができる。
【0119】
同様に、ステッピングモータ123に駆動パルス信号が供給されると、ステッピングモータ123の回転力が伝達手段150に備えられた歯車123b、153aからなる減速機構を介して中空シャフト153に伝達され、供給された駆動パルス信号の周波数に対応する回転数で第3リール113が回転する。そして、第3リール113が1回転する毎に遮光片113fで基準位置センサ133の検出光が遮光され基準位置センサ133はオン動作し、主制御ユニットMCUは、基準位置センサ132からの検出信号を受けることにより、第3リール113の回転角度を把握しながら回転動作制御を行う。
【0120】
このように、第1リール111、第2リール112、及び第3リール113は、夫々ステッピングモータ121、122、123により独立して回転制御される。
【0121】
第1リール111、第2リール112、第3リール113は夫々異なる回転数で回転するものでもよいし、また必ずしも同方向に回転しなくてもよい。
【0122】
回転リールR1、R2、R3が、所定の回転数(例えば80rpm程度)に達すると、回転リールの停止操作(目押し)が有効になる。遊技者等により任意の順序でストップボタンM8、M9、M10が押圧操作されると、マイクロプロセッサ200は、夫々に対応する回転リールR1、R2、R3を制動しながら停止させる制動制御を行う。
【0123】
例えば、ストップボタンM10が押圧操作され、回転リールR3(ここでは、第1リール111、第2リール112、第3リール113から構成されている)を停止させる指示がなされると、マイクロプロセッサ200は、各リール111、112、113を所定の減速パターンで減速するように制動制御する。この場合、マイクロプロセッサ200は、モータコントローラ221、222、223を制御し駆動パルス信号の周期を次第に遅く(周波数を小さく)しながら最終的に各リール111、112、113を停止させる。
【0124】
このとき、ステッピングモータ121からは制動力が出力され、伝達手段150、及び伝達手段150に備えられているシャフト151を介して第1リール111に伝達される。これにより、第1リール111が回転することによって生じる慣性力に対抗して、第1リール111が制動される。
【0125】
第2リール112、第3リール113についても同様に、ステッピングモータ122、123から出力される制動力が、伝達手段150、及び伝達手段150に備えられている中空シャフト152、153を介して第2リール112、第3リール113に伝達され、第2リール112、第3リール113が制動される。
【0126】
次に、各リールから構成される回転リールを備えた本リール表示装置100による絵柄の具体的な表示例を説明する。
【0127】
図8は、回転リールR1、R2、R3の第1リール111に巻装されるリールテープ111l、111m、111nを例示する図、図9は、第2リール112に巻装されるリールテープ112l、112m、112nを例示する図、図10は、第3リール113に巻装されるリールテープ113l、113m、113nを例示する図である。また、図11は、本リール表示装置100により観察面側に表示される絵柄の表示例を示す図である。
【0128】
図8において、第1リール111に巻装されるリールテープは、ほぼ透明なフィルムからなるテープ部材に様々な形の細線または太線で描かれた輪郭を有し、この輪郭で縁取られた内側は透明、または着色された模様若しくはグレースケール模様の半透明領域となっている。
【0129】
図9において、第2リール112に巻装されるリールテープは、光を透過または散乱させる特性を有するフィルムからなるテープ部材に透明または半透明の領域を含む様々な種類の絵柄が長手方向に沿って複数個描かれている。
【0130】
図10において、第2リール112に巻装されるリールテープは、光を透過または散乱させる特性を有するフィルムからなるテープ部材に、複数種類の色または模様が長手方向に沿って変化するように描かれている。
【0131】
このような絵柄または模様等が描かれたリールテープが各リールの外周に巻装され、これらの絵柄が図11に示すように観察面側に重ねて表示される。
【0132】
つまり、第2リール112に描かれた絵柄が内側に位置する第3リール113の色または模様により脚色され、更に外側に位置する第1リール111の透明または半透明領域を通して視認される。
【0133】
例えば、図11に示すように第2リール112の絵柄が個別に着色され、中央のラインL1に揃う第2リール112に描かれた「ベル」の絵柄に第1リール111に描かれた「ハート」形の輪郭が重ねて表示される。
【0134】
このように、多重リール構造の回転リールにより、様々な組合せの表示態様で絵柄を演出表示することが可能になる。そして、例えば「ベル」の絵柄と「ハート」形の輪郭とが同時に揃うことでより多くのメダルを配当する等、遊技の興趣を高めることができる。
【0135】
なお、各リールに巻装されるリールテープの光学的特性、また各リールに描かれる絵柄等は上述の例に限定されるものではない。
【0136】
また、本実施形態では、3個のリールが半径方向に多重に配置されたリール表示装置について説明したが、回転リールの回転軸部を3個以上の軸を有する多重軸構造にすることで、その軸数に対応する数のリールが多重に配置された多重リール構造のリール表示装置も実現することができる。
【0137】
本実施形態のリール表示装置100によれば、多重リール構造の回転リールの回転軸部を構成するシャフト151、中空シャフト152、153が夫々共通の回転軸周りで回転可能な多重軸構造となっており、第1リール111、第2リール112、第3リール113のボス部を各シャフトの端部に固着させることで、各リールが半径方向に多重に配置された多重リール構造のリール表示装置を実現することができる。
【0138】
また、回転リールの回転軸部が多重軸構造となっているので、各シャフトに伝達手段150を介して回転力を付与するステッピングモータ121、122、123を各シャフトの一方側に配置することができる。これにより、ステッピングモータ121、122、123、伝達手段150を第3リール113の内側に収容して設置することができる。
【0139】
また、ステッピングモータ121、122、123は、回転軸部の一方側に並べて設置することができるので、従来よりも大型で高トルクのステッピングモータでも、リールユニットRU内に収容することが可能になる。したがって、十分な出力性能を有するステッピングモータを使用して、確実に回転リールの回転及び制動制御を実行することができる。
【0140】
【発明の効果】
本願請求項1に係る発明によれば、スロットマシン等の遊技機に搭載されるリール表示装置において、3個以上のリールに固着される各軸部材を所定の回転中心軸周りで回転可能な多重軸構造とすることで、各軸部材の一方側に各リールを固着し、各軸部材の他方側に駆動モータ及び伝達手段をまとめて設置することができる。これにより、駆動モータ及び伝達手段からなる駆動機構をリールの内側に収容するとともに、3以上のリールが多重に配置されたリール表示装置を実現することができる。
【0141】
本願請求項2〜4に係る発明によれば、スロットマシン等の遊技機に搭載されるリール表示装置において、第1リールの回転軸としての第1軸部材が第2リールの回転軸としての第2軸部材の軸孔に挿入され、更に、第2軸部材が第3リールの回転軸としての第3軸部材の軸孔に挿入されることで、第1、第2及び第3リールが共通の回転中心軸周りで回転可能になるとともに、各リールを回転半径方向に重ねて配置することができる。すなわち、3個のリールが多重に配置された多重リール構造のリール表示装置を実現することができる。
【0142】
本願請求項3に係る発明によれば、軸部材の一方側に回転力を付与する第1、第2及び第3駆動モータを回転中心軸と平行に並べて設置することで、リールの内側に各駆動モータを収容することができる。
【0143】
本願請求項5に係る発明によれば、遊技機に搭載されたリール表示装置が、第1、第2及び第3リールの外周面に描かれた透明又は着色された半透明領域を含む絵柄を多重に表示することで、様々な組合せの表示態様で絵柄を演出表示することができ、遊技の興趣を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係るスロットマシンの外部構造を表した正面図
【図2】実施形態に係るスロットマシンの内部構造を表した平面図
【図3】実施形態に係るスロットマシンの制御システム構成を表した回路ブロック図
【図4】実施形態に係るリール表示装置の外観構造を表した斜視図
【図5】実施形態に係るリールユニットの構成を表す分解斜視図
【図6】実施形態に係るリールユニットの部分断面平面図
【図7】実施形態に係るリールユニットに備えられる伝達手段の構成を表す断面図。
【図8】実施形態に係る第1リールに巻装されるリールテープの絵柄を例示する図
【図9】実施形態に係る第2リールに巻装されるリールテープの絵柄を例示する図
【図10】実施形態に係る第3リールに巻装されるリールテープの絵柄を例示する図
【図11】実施形態に係るリール表示装置による絵柄表示を例示する図。
【図12】従来のリール表示装置の構成を表す断面図
【符号の簡単な説明】
100…リール表示装置
111…第1リール
112…第2リール
113…第3リール
121…ステッピングモータ
122…ステッピングモータ
123…ステッピングモータ
150…伝達手段
151…シャフト
152…中空シャフト
153…中空シャフト
SM…スロットマシン
RU…リールユニット

Claims (5)

  1. スロットマシン等の遊技機に搭載されるリール表示装置であって、
    回転半径方向に多重に配置された3個以上のリールと、前記各リールに夫々固着し所定の回転中心軸周りで回転可能な多重軸構造の軸部材と、駆動モータと、前記駆動モータの回転力を前記各軸部材に伝達する伝達手段とを備えることを特徴とするリール表示装置。
  2. スロットマシン等の遊技機に搭載されるリール表示装置であって、
    第1軸部材の一端側に固着された第1リールと、第2軸部材の一端側に固着された第2リールと、第3軸部材の一端側に固着された第3リールと、第1駆動モータと、第2駆動モータと、第3駆動モータと、前記第1駆動モータの回転力を前記第1軸部材に伝達する第1伝達手段と、前記第2駆動モータの回転力を前記第2軸部材に伝達する第2伝達手段と、前記第3駆動モータの回転力を前記第3軸部材に伝達する第3伝達手段とを備え、
    回転中心軸に沿って前記第2軸部材に貫通する軸孔に前記第1軸部材が挿入され、前記回転中心軸に沿って前記第3軸部材に貫通する軸孔に前記第2軸部材が挿入され、前記第1、第2及び第3リールが回転半径方向に重ねて配置されていることを特徴とするリール表示装置。
  3. 前記第1、第2及び第3駆動モータは、前記回転中心軸と平行に並べて設置されていることを特徴とする請求項2に記載のリール表示装置。
  4. 前記第1、第2又は第3伝達手段の少なくとも一つは、減速機構であることを特徴とする請求項3又は4に記載のリール表示装置。
  5. 前記第1、第2及び第3リールの外周面に、透明又は着色された半透明領域を含む絵柄が描かれた請求項2に記載のリール表示装置を搭載する遊技機。
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