JP2004354358A - 角加速度センサ - Google Patents

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Abstract

【課題】角加速度センサ、振動を持続させずに回転運動の情報が得られるセンサ、簡素化された電極構成を有する回転運動用センサ、多軸の回転運動用センサ、回転用運動センサと並進運動用センサとを実質的に一体化しうる運動センサ等の構成を提供すること。
【解決手段】ある仮想の平面を挟んで設けられ、該平面に平行でかつ互いに平行な方向に発生した慣性力を歪みによる圧電効果によって検出し得る少なくとも2個のセンサ部材を有し、前記平面のそれぞれ反対側にある前記センサ部材の各々が有する検出電極から得られる出力電圧を、前記平面内に含まれるある回転軸の回りの回転により角加速度が発生したとき前記各出力電圧が加算され、前記平面に沿った並進加速度が発生したとき前記各出力電圧が相殺されるように接続したことによって、前記角加速度にほぼ比例した合成出力電圧を得ること。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は回転運動の角加速度を計測することができる角加速度センサに関する。なお、センサという語は、それに作用する慣性力によって変形することができる機械的な構造体(振動体あるいはそれに類似する形態をとることが多い)はもとより、それに更に必要な検出回路あるいはその一部を付加したもの(機械−電気系)をも指すことがあるものとする。機械的な構造体のみを特に言う場合、単にセンサという他に、センサ構造体、センサ振動体、あるいはセンサ体等と呼ぶこともある。
【0002】
【従来の技術】
物体の運動を完全に調べるには、その物体の直交する3方向の並進運動について、変位、速度、加速度、および直交する3個の回転軸に関する回転運動の、角変位、角速度、角加速度等のうちの少なくとも一部の情報を必要とする。従来、ビデオ撮影等外部機器を用いて外部から運動の変位を直接的に検出するのでなく、物体側に取りつけたセンサを用いて簡便に運動状況を知ろうとする試みがあった。またセンサとしては、変形可能な機械的構造体に作用する慣性力を検出するタイプのものが多かった。
【0003】
その場合、並進運動の検出に関しては、センサの質量に作用する加速度(並進加速度または直線加速度と称する)に基づくセンサ自体の変形(伸縮や屈曲)を圧電的に検出する原理・構造を持ったいわゆる加速度センサが多く、種々の形態のものが既に提案されている。そして、速度や変位が知りたい場合は、加速度センサの出力を1回、あるいは2回時間的に積分して必要な情報を得ている。
【0004】
一方、回転運動の検出に関しては、音叉や棒状などの振動体を定常的に振動させておき、特定の方向の回転軸の回りにある角速度の回転運動が加わったときに見かけ上発生する慣性力であるコリオリ力によって、振動体が通常と異なる方向にも振動するので、その振動成分の振幅を圧電作用等で検出する。これらは振動ジャイロスコープ、ジャイロセンサ、あるいは角速度センサ等と称される。これは角速度のセンサである。角速度自体の情報はかなり重要であり、そのままでもよく利用される。角変位を知りたい場合はジャイロセンサの出力を時間的に積分する。角加速度を知るニーズは比較的小さいが、必要ならばセンサ出力を時間で微分すればよい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
最近、いわゆるウェアラブル情報機器が盛んに研究されており、その内部に運動センサが搭載される場合も多いが、医学上とか健康管理上など長時間の使用が想定されている目的には、着用者の負担軽減や充電・電池交換の頻度を減らすため、センサ消費電力は少ないほどよい。上述のような圧電作用による並進加速度のセンサは、全く受動的に慣性力を検出するだけなので、振動体(検出回路を除くセンサの機械的構造体の部分)は全く電力を消費しないというメリットがある。−方、ジャイロセンサは振動体を持続的に振動させておかないとコリオリ力が生じないので、センサの振動を維持するための電力が定常的に消費される。
【0006】
故に、並進加速度センサの原理を応用した角加速度センサが構成できれば、振動を持続するエネルギー、あるいは複雑なセンサ振動体の励振電極も不要になるばかりか、振動を温度その他の変化する環境内で安定に維持する回路技術の不要な回転センシング用の運動センサが得られ、実用上の効果が大きいと考えられる。角加速度が計測できれば、その出力を時間で1回あるいは2回積分することにより、角速度や角変位の情報が得られる。しかるに、まだ角加速度センサの実用例に関する情報にはまだ接していない。
【0007】
本発明の第1の目的は、回転運動の角加速度を直接検出できる角加速度センサの構成を提供することである。また本発明の第2の目的は、回転運動に関する情報が振動を持続させる必要なく得られる回転運動用センサを提供することである。また本発明の第3の目的は、簡素化された電極構成を有する回転運動用センサを提供することである。また更に本発明の第4の目的は、多軸の回転運動用センサに適する構成例をも提供することである。また更に本発明の第5の目的は、回転用運動センサと並進運動用センサとを実質的に一体化しうる運動センサの構成例をも提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本発明の角加速度センサは次の特徴を備える。
(1)共通の基台あるいは支持部材に支持され、少なくとも1つの仮想の平面を挟んで設けられ、該仮想平面に平行でかつ互いに平行な方向に発生した慣性力を歪みによる圧電効果によって検出し得る複数のセンサ部材を有し、前記仮想平面のそれぞれ反対側にある前記センサ部材の各々が有する検出電極から得られる出力電圧を、前記仮想平面内に含まれるある回転軸の回りの回転により角加速度が発生したとき前記各出力電圧が加算され、前記仮想平面に沿った並進加速度が発生したとき前記各出力電圧が相殺されるように接続したことによって、前記角加速度にほぼ比例した合成出力電圧を得ること。
【0009】
本発明の角加速度センサは更に以下の特徴の少なくとも一つを備えることがある。
(2)それぞれが異なる方向の回転軸の回りの角加速度に比例した合成出力電圧を得る、少なくとも1対のセンサ部材を備えたこと。
【0010】
(3)前記各センサ部材の検出電極の出力電圧を、前記仮想平面内に含まれるある回転軸の回りの回転により角加速度が発生したとき前記各出力電圧が相殺され、前記仮想平面に沿った並進加速度が発生したとき前記各出力電圧が加算されるように接続したことによって、前記並進加速度にほぼ比例した合成出力電圧をも得られるようにしたこと。
【0011】
(4)それぞれが少なくとも1つの方向の回転軸の回りの角加速度と、少なくとも1つの方向の並進加速度を検出する、少なくとも2対のセンサ部材を有すること。
【0012】
(5)一対のセンサ部材の検出電極の出力電圧を減算(または加算)回路に接続して角加速度にほぼ比例した合成出力電圧を得、前記検出電極の出力電圧を加算(または減算)回路に接続して並進加速度にほぼ比例した合成出力電圧を得ること。
【0013】
(6)前記各センサ部材は、前記仮想平面に関してほぼ対称な形状および配置を有すること。
【0014】
(7)前記各センサ部材の形状、配置、あるいは電極構成が前記平面に関して対称的ではない場合、少なくとも一個のセンサ部材の前記検出電極に補正回路を接続して該センサ部材の検出電極の出力電圧とし、該出力電圧と、他のセンサ部材の検出電極の出力電圧とを、前記仮想平面内に含まれるある回転軸の回りの回転により角加速度が発生したとき前記各出力電圧が加算され、前記仮想平面に沿った並進加速度が発生したとき前記各出力電圧が相殺されるように接続したことによって、前記角加速度にほぼ比例した合成出力電圧を得ること。
【0015】
(8)前記各センサ部材の形状、配置、あるいは電極構成が前記平面に関して対称的ではない場合、少なくとも一個のセンサ部材の前記検出電極に補正回路を接続して該センサ部材の検出電極の出力電圧とし、該出力電圧と、他のセンサ部材の検出電極の出力電圧とを、前記仮想平面内に含まれるある回転軸の回りの回転により角加速度が発生したとき前記各出力電圧が相殺され、前記仮想平面に沿った並進加速度が発生したとき前記各出力電圧が加算されるように接続したことによって、前記並進加速度にほぼ比例した合成出力電圧をも得ること。
【0016】
(9)前記各センサ部材は前記仮想平面の両側に突出したそれぞれ棒状あるいは板状部分、あるいは更に付加質量部分を有し、前記検出電極は前記棒状あるいは板状部分の屈曲変形にほぼ比例した出力電圧を発生すること。
【0017】
(10)前記各センサ部材は共通の基部に一端を固定され、かつ前記平面の両側に平行に設けたそれぞれ棒状あるいは板状部分、あるいは更に付加質量部分を有し、前記検出電極は前記棒状あるいは板状部分の前記仮想平面に平行な屈曲変形にほぼ比例した出力電圧を発生すること。
【0018】
(11)前記各センサ部材は前記慣性力による剪断変形を検出する電極を有する検出電極を備えていること。
【0019】
(12)(1)の角加速度センサに、任意の圧電型加速度センサにおける付加質量を兼用させたこと。
【0020】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の第1の実施の形態である1軸型角加速度センサを示し、(a)は平面図、(b)は側面図である。センサ1は矩形平板状の圧電性の磁器を主体としてその表裏に電極膜4を設け、基台3上に棒状の支持部材5で中心部を支持したものである。その短辺に平行で中心軸を含む仮想平面Pの両側(図の左右)がそれぞれ慣性力を検知する別個のセンサ部材2を構成している。圧電磁器板は板面内の伸縮歪みによって表裏電極に所定の極性の電荷を発生するように分極処理されている。平面図(a)に示すように、左右のセンサ部材2が撓み線Tの如く上下反対方向に屈曲するときの発生電圧の極性を基準として、表裏を1組とする4対の電極膜4は斜めに交差するように結線され(裏面の同極性電極とも接続されるが図示を省略する)、その一方の端子は参照電極Ref(電位の基準を与え、使用時例えば接地される)、他方の端子は検出電極Dtとなっている。
【0021】
本センサが仮想平面Pに含まれる回転軸R(支持部材5の軸と一致)の回りに図(b)のように反時計方向の角加速度θ:(角度変位θの時間による2度の微分を、本明細書では便宜上、以下この形で書くことにする)を伴った回転運動をするとき、左のセンサ部材2には上向き、右のセンサ部材2には下向きに、自身の有する質量による慣性力Fが作用するので、各センサ部材2は撓み線Tの如く屈曲変形し、検出電極Dtには参照電極Refに対し正電圧が発生する。この電圧を検出回路手段(図示せず)によって測定すれば、角加速度θ:を計測することができる。このセンサ1は原理的に電力を消費しない。
【0022】
なお仮想平面Pに平行な並進加速度(直線加速度)のみが作用した場合には、左右のセンサ部材2は慣性力Fが同じ向きになり図(a)において上または下の同じ方向に屈曲するので、各電極膜4に発生する電圧は部分毎に打消し合い、センサ部2の形状の対称性により、検出電極Dtの検出電圧はゼロとなる。また並進加速度が仮想平面Pに平行でない任意の方向に作用しても、その仮想平面P方向の成分以外は電極膜4に電圧が発生する撓みを生じないのでやはり検出されない。
【0023】
また回転運動の軸が図示回転軸Rと平行にずれている場合、各センサ部2に作用する慣性力は、回転軸Rの回りの角加速度によるものと並進加速度加速度によるものとの和となる。前者による検出電圧は両センサ部の発生した電圧が差動的に加算されるから回転軸が平行にずれるなら変わらず、後者の検出電圧は相殺されるから、結局実際の回転軸が特定の回転軸Rと平行にずれていても計測される角加速度は変わらないことになる。すなわち回転軸の方向と角加速度の大きさのみが重要となる。これは角加速度センサとして好都合な性質である。検出に関するこれらの基本的な性質や検出電力が不要であり電極が簡素である利点は、他の実施例においても踏襲される。
【0024】
図2は本発明の第2の実施の形態である1軸型角加速度センサを示し、(a)は側面図、(b)は付加質量を取り除いたセンサ部材の平面図である。各記号の性格は第1の実施の形態と共通にしてある(以下の各実施例も同様)。センサ1は、基台3上にリング状の圧電素子であるセンサ部材2が積層固着され、更に上端に円板型の慣性能率の大きい付加質量6が固着された構造である。また仮想平面Pはセンサ1の中心軸(回転軸Rと一致)を含み紙面に垂直な平面である。2枚の圧電磁器のセンサ部材2はリング平板内で仮想平面Pに平行にかつ他の側に対して反対方向に、すなわち矢印Aの方向(下のリングは逆)に分極処理される。
【0025】
2層のリングの接触面には参照電極Refを設ける。その歪みにより発生する電圧はリングの上下面に設けた扇形の電極膜4によって検出され、検出電極Dtによって取り出される。センサ1が回転軸Rの回りに角加速度θ:の回転運動によって、センサ部材2は付加質量6からトルクを受けて仮想平面Pの左右で異なる方向の剪断歪みを発生し、電極膜4に例えば(b)に図示した極性の電荷が発生する。これらの電極を適宜接続すれば、鉛直軸に平行な回転軸R回りの角加速度θ:を第1実施例のように計測でき、かつ平面Pに沿う、あるいは沿わない方向の並進加速度については不感となる。
【0026】
図3は本発明の第3の実施の形態である1軸型角加速度センサを示し、(a)は平面図、(b)は結線の説明を兼ねた2つの断面図である。センサ1の主体は平板状の圧電材料を成形したもので、中心軸の左右に突出した一対のセンサ部2を、共通の2個の基部7で一体化してある。基部7はその膨大部で図示しない基台に固着される。センサ部材2は水晶のような圧電性単結晶より成る。水晶材を用いる場合、図示したX、Y、Z軸はその同名の結晶軸(電気軸、機械軸、光軸としてもよく表示される)の方向とほぼ一致させる。
【0027】
仮想平面Pの左右に延びたセンサ部材2は角柱状で、それらの周囲4面に電極膜4を設けてある。故に回転軸R回りの角加速度θ:によってセンサ部材2が撓み曲線T(中心軸の撓みのみを図示)のように撓むと、よく知られているように伸縮歪みによって、各センサ部材2の表裏面電極と側面電極との間に圧電気が発生する。その極性は平面Pの左右で逆であるから、図(b)の示すように結線すれば、角加速度θ:を検出し、並進加速度には不感である電極端子Ref、Dtが得られる。
【0028】
図4は本発明の第4の実施の形態である1軸角加速度・1軸加速度複合センサを示し、(a)は平面図、(b)は結線図を兼ねた断面図である。本実施の形態では、第3の実施の形態と同様な基部7(図示しない基台に固着された状態を接地記号を用いて簡略表示した)に、角加速度計測用の1対のセンサ部材2と平行に、並進加速度検出用の1対のセンサ部材2aを設けてある。両センサ部材の形状構造は第3の実施の形態にほぼ等しいが、電極膜4の接続のみが図(b)の上段と下段のように相違する。上段のDt1は撓み曲線T(慣性力Fは偶力をなす)による角加速度検出用の電極端子、Dt2は撓み曲線Ta(慣性力Faは平行である)を生じるX方向の並進加速度を検出する電極端子である。
【0029】
図5は本発明の第5の実施の形態である角加速度・加速度複合センサの平面図である。これはセンサ部材2、2aの構成が第1の実施の形態に準じているもので、第4の実施の形態と同じ作用を得るため、表裏に設けた角速度検出用の電極膜4は交差接続、加速度検出用の電極膜4aは平行接続としたものである。
【0030】
図6は本発明の第6の実施の形態である、角加速度・加速度複合センサの電気的構成を示し、(a)は結線図を兼ねた断面図、(b)は検出回路のブロック図である。本実施の形態において使用するセンサ1は第3の実施の形態と同一構造のものであるが、ただ左右のセンサ部材2の相互結線をセンサ部材の表面上では行わず、各部材の出力を別々に電極端子Dt1、DT2として取り出してあるものを用いる。これら出力から、回路図(b)のように、差動回路8によって減算を行えば角加速度検出ができ、加算回路9によって加算すれば並進加速度(X方向)を検出することができる。この構成は複合センサの構造体部分の形状を小型化するのに適している。
【0031】
図7は本発明の第7の実施の形態である剪断型センサ部材を応用したセンサの例を示し、(a)は1軸角加速度・3軸加速度複合センサの平面図、(b)は本実施の形態の変形例である1軸加速度センサの平面図、(c)はセンサの側面図である。図(a)のセンサはZ軸回りの角加速度に加えて、X、Y、Z3軸方向の並進加速度も検出する。各センサ部材は図(c)に示すように、適宜分極処理(矢印A)した圧電磁器板を感度増強のため積層し、上端に付加質量6を固着してあり、下端を基台3の上面に固着する。矢印Aは分極処理方向を示す。左側のセンサ部材2(または2a)は付加質量6に作用する平面方向の剪断力F(またはFax,Fay)を検出し、右側のセンサ部材2aは鉛直方向の力Fazを検出する。Y軸方向の両端(仮想平面Pの上下)に配置した2個のセンサ部材2はペアになって回転軸R(Z軸)回りの回転角加速度を検出し、他の3個のセンサ部材2aはそれぞれ単独で並進加速度の3軸方向の各成分を検出する。
【0032】
図7(b)はセンサ1として本例と同じセンサ部材2を4個(2対)用いた変形例で、Z軸回りの角加速度を検出する。慣性力Fの検出方向(極性を考慮)は各センサ部材で90°づつ異なっている。全センサ部材の出力を足し合わせることでZ軸回りの角加速度が検出できる。しかし仮想平面P(複数あるいは無限個考えられる)の両側にあるセンサ部材2はいずれの方向の並進加速度に対しても出力を相殺し合うので、並進加速度に対するセンサの感受性はない。
【0033】
図8は本発明の第8の実施の形態である1軸の角加速度センサの平面図である。本センサも第3の実施の形態(図3)のような圧電材料より形成される。仮想平面P(対称面の1つに一致)の両側にある各センサ部材2は共通の基部7と共通の付加質量6を有し、回転軸R回りの回転の角加速度により付加質量6に作用する慣性力Fの偶力によって撓みTの如く変形し、電極4により圧電出力を検出する。センサ内の接続は特に図示しないが図3(b)に準ずる。
【0034】
図9は本発明の第9の実施の形態である1軸角加速度・3軸加速度複合センサを示し、(a)は平面図、(b)は中央断面図、(c)、(d)、(e)はそれぞれ模式的に示した作動図である。従来よく知られた3軸の直線加速度センサを変形改造した。従来と本実施の形態とに共通するセンサの構成は、周縁部を基台(図示せず)に固着した金属円板10(参照電極端子を兼ねる)の片面に4個の扇形電極膜4a(検出電極端子となる)を有する圧電磁器円板2a(板面の伸縮を検出するように分極処理)を貼り、更に中心部の板面からやや離れた位置に付加質量6を固着支持してあることである。
【0035】
並進加速度の検出原理は、XまたはY方向の並進加速度(板面に平行)によって図(c)のように金属円板10が波形に撓むので、XまたはY方向に並んだ扇形の電極膜4の出力の差をとることにより慣性力Fax(またはFay)を検出する。またZ方向の並進加速度(板面に垂直)によって図(d)のように金属円板10が凹または凸状に撓むので、全ての扇形電極膜4の出力を加算しFazを求めることができる。本発明においてはこの従来例の付加質量6とそれを支える圧電素子構造体とを、本発明の第2の実施の形態と同様な構造のセンサで置換し、図(e)のようにZ軸回りの回転の角加速度θ:をも検出可能とした。
【0036】
図10は本発明の第10の実施の形態である1軸角加速度・2軸並進加速度複合センサの平面図である。本センサも1枚の圧電性磁器等の板材から切り出し成形される。本センサの特色は、4つの端部が基台側に固着され十字型をなすセンサ部材2がZ軸回りの角加速度を検出するが(撓み線T)、そのための慣性力を生み出す付加質量6自身も細長い形状としたので、XあるいはY方向の並進加速度で撓み変形する(撓み線Ta)。なおそれぞれの検出用電極膜は他の実施の形態を参考にして、それぞれの部材の表面に容易に形成できるから図示を省略した。
【0037】
図11は本発明の第11の実施の形態である3軸角加速度センサを示し、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は下面図である。本センサは水晶材(Zカット板)から形成される。またセンサ部材2の表面あるいは裏面に設けた分割電極により、センサ部材2の板面に垂直な方向の屈曲撓みも検出が可能となっている。(なお図示しないが、側面に分割電極を設けても同じ方向の屈曲変形が検出できる。)
【0038】
Z軸回りの角加速度による慣性力Fzは撓み線Tzを惹起し、図(a)、(c)で左側に位置するセンサ部材2zyの表面と側面の上半分に位置する電極膜4の一部(即ち図(c)の点線で囲まれた4z部分)によって第3の実施の形態(図3)と同様に検出される。X軸回りの角加速度による慣性力Fxは図(b)の撓み線Txを惹起し、図(a)、(c)で右側に位置するセンサ部材2xの表面の電極膜(点線枠4x内)によって検出される。Y軸回りの角加速度は図(c)の慣性力Fyを生じさせ、左右のセンサ部材2に面に垂直な方向の逆向きの撓みを起こす。これは点線枠4y内に示した電極膜で検出される。なおそれぞれの軸回りの角加速度の検出作用に対応する、仮想平面Px、Py、Pz、回転軸Rx、Ry、Rzも図示した。
【0039】
図12は本発明の第12の実施の形態である3軸角加速度センサを示し、(a)は平面図、(b)、(c)、(d)はそれぞれ模式的に示した作動図である。本センサは第10の実施の形態(図10)に似て、十字型のZ軸回りの角加速度検出用のセンサ部材2z(周囲電極4z)の付加質量6もまた他のX、Y方向の回転角加速度により変形し、それらの検出を行う。本例センサは水晶材で構成され、付加質量6は板面に垂直な方向の屈曲を検出するための表裏の分割電極膜4xyを備える。本例では分割電極膜4xyを表裏同形で備えたので、表面または裏面の一方の電極膜のみを用いる第11の実施の形態(図11(c))よりは検出上の無理が少なく感度が高い。
【0040】
図12(b)はZ軸回りの角加速度に基づく慣性力Fzによる変形、(c)はX軸回りの角加速度に基づく慣性力Fxによる変形、(d)はY軸回りの角加速度に基づく慣性力Fyによる変形が起る状態を示す。付加質量6上の電極膜は共用されているので、改めては図示しないが、検出回路側で図6(b)に類似した電極膜のグループ毎の出力の和・差接続を適宜行って検出結果を弁別しなければならない。
【0041】
図13は本発明の第13の実施の形態である1軸角加速度・3軸加速度複合センサの側面図である。本センサは第2の実施の形態(図2)や第7の実施の形態(図7(c))にやや似て、基台3上に適宜分極処理し上下面に電極膜を設けたた圧電磁器板を積層してセンサ部材2、2aとし、最上部に慣性能率の大きな付加質量6を固着した比較的簡素な構造である。センサ部材2aの圧電磁器板は上から2枚が直線加速度αxによる剪断力検出用、中の2枚が直線加速度αyによる剪断力検出用、下の2枚が直線加速度αzによる鉛直力検出用、下方のセンサ部材2の2枚は第2の実施の形態と同様にZ軸回りの回転の角加速度θ:z検出用である。それぞれの圧電素子板の分極処理方向は矢印Aで示す。なお詳細を図示しないが圧電磁器板の各対の上下外側の電極膜をRef電極端子、接合面の電極膜を検出用電極端子とする。
【0042】
図14は本発明の第14の実施の形態である1軸角加速度センサの斜視図である。本センサは音叉型をなし水晶材(脚をY方向としたX板)で形成される。音叉各脚の周囲4面に設けた電極膜(図示せず)によって、各脚の音叉板面に垂直な方向の屈曲撓みを検出する。音叉の対称軸Ry回りの角加速度により慣性力Fyが発生するので、Y軸回りの角加速度θ:zが検出できる。仮想平面は図示しないが音叉の対称面となる。なお変形例として、図示しないが普通の音叉型水晶振動子と同様にZ板(脚方向Y)を素材に用い、各脚の表裏面(または側面)に分割電極膜を設けて慣性力Fyによる板面に垂直な各脚の撓みを検出してもよい。確立された水晶音叉加工法を活用できる利点がある。
【0043】
図15は本発明の第15の実施の形態である1軸角加速度・1軸加速度複合センサの平面図である。本センサは三脚音叉型をなし水晶材(脚をY方向としたX板)で形成される。3本の各脚の周囲4面には、表裏・左右がペアになった電極膜を設ける。両外側の脚を用いて、第14の実施の形態と同じくY軸回りの角加速度θ:zを検出する。中央脚を用いてX軸方向の並進加速度αxを検出する。図示しないが本例の変形例として、第14の実施の形態の変形例として述べたように、Z板水晶(脚方向Y)を用いて分割電極により同じ目的(検出方位θ:yとαz)を果たすことができる。またその際中央脚のみ4面電極を用いるとθ:yとαxが検出できる。
【0044】
図16本発明の第16の実施の形態である3軸角加速度センサの平面図である。本センサは基部7を共通化した三脚音叉による「王」字型をなし、水晶材(脚をY方向としたZ板)で形成される。4本の各外脚の表裏面には分割電極が、2本の中央脚には脚を挟んで対向する電極をペアとして連結した電極群が周囲4面に設けられる。Z軸回りの角加速度θ:zは第3の実施の形態と同様な作用で中央脚の撓みによって、Y軸回りの角加速度θ:yは第14または第15の実施の形態の如く外側脚の板面に垂直な方向の変形によって、そしてX軸回りの角加速度θ:xは第12の実施の形態(図12(c))の付加質量の撓みの如き外側脚の板面に垂直な方向の変形によって検出される。各検出軸に対応した仮想平面Px、Py、Pz、回転軸Rx、Ry、Rz、慣性力Fx、Fy、Fzを図示した。
【0045】
図17は本発明の第17の実施の形態である1軸の角加速度センサを示し、(a)はその平面図、(b)はその変形例の平面図である。いずれのセンサも水晶のZ板で形成され、十字型のアームにリングを一体に付加した形状である。図(a)のセンサは中央を支持部材5で支持され、Y方向のアームの周囲に電極膜4を施しセンサ部材2とする。外側のリングは付加質量6となる。Z軸回りの回転角加速度θ:zを検出する。図(b)のセンサは逆にリング部を基台(図示せず)に固着し、中央部に所定の慣性質量を持つ付加質量6を固着する。その他は前の例と同じである。
【0046】
図18は本発明の第18の実施の形態である1軸の角加速度センサの平面図である。本センサは基台3上に、第7の実施の形態で用いた剪断型センサを3個(奇数個。偶数個の例は図7(b)で既出)、回転対称型に配置したものである。本例でも仮想平面P(配置の中心軸Rを含む任意の平面が該当するが、図示の3個ものが分かりやすい)方向の並進加速度に感度がなく、回転軸R回りの角加速度のみを検知することがわかる。
【0047】
図19は本発明の第19の実施の形態である1軸角加速度センサを示し、(a)は平面図、(b)は座標軸を兼ねたその結晶軸方位、(c)は結線図を兼ねた断面図(センサの中心軸と同軸の円筒面で電極部を切った断面図を展開したもの)である。本センサも第17の実施の形態と同様、水晶のZ板を用いる。ただし水晶は非等方性材料であるがその性質はZ軸に関して3回の回転対称性があること、すなわち図(b)のように3本のY軸があることを利用し、6本の放射脚をセンサ部材2として設け、それらの周囲に電極膜4を設けた。1直線上にある1対のセンサ部材が回転軸R回りの角加速度を検出する原理は第3の実施の形態(図3)と等しいが、図(c)のように3対のセンサ部材2の出力を直列に加算することで3倍の感度が得られる利点がある。各脚の先端部または周囲に付加質量を設けることも可能である。仮想平面Pも回転軸Rを含む無限の平面が該当するが、各対のセンサ部材2の対称面となっている図示の3個P1、P2、P3がわかり易い。
【0048】
以上、各種の実施の形態について述べたが、各例の構成の一部を組み換えたり他の技術を導入したりすることにより、本発明は更に広い範囲の実施の形態を発展的に実現できる筈である。またセンサ構造体の性質を検出回路側で補うことも種々可能である。その一例は図6に示した。図示しなかった1例を挙げると、仮想平面に対してセンサ構造体に形状その他の非対称性があると両側のセンサ部材に感度の差が生じ得る。一方のセンサ部材の感度が仮に他方のセンサ部材の感度の半分であった場合、低感度のセンサ部材の出力に2倍の増幅器を接続することによって、最終出力において他方のセンサ部材の感度と整合させることができる。この整合のための接続も本発明の技術的範囲に含まれるものとする。
【0049】
【発明の効果】
本発明においては、回転運動を計測する一つの手段である角加速度センサの実用的な構成が得られた。また振動持続のエネルギーが不要で消費電力を低減可能であると共に、励振用の電極が不要で検出電極のみを必要とする、簡素化された電極構成および回路を有する回転運動用のセンサの構成が得られた。また多軸の角加速度センサや角加速度と並進加速度加速度の異種類の運動が多数の専用センサを必ずしも設けることなく比較的簡単な構造で検出可能な複合運動センサの諸構成も得られた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態である角加速度センサを示し、(a)は平面図、(b)は側面図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態である角加速度センサを示し、(a)は側面図、(b)は圧電素子の平面図である。
【図3】本発明の第3の実施の形態である角加速度センサを示し、(a)は平面図、(b)は結線図を兼ねた断面図である。
【図4】本発明の第4の実施の形態である角加速度・加速度複合センサを示し、(a)は平面図、(b)は結線図を兼ねた断面図である。
【図5】本発明の第5の実施の形態である角加速度・加速度複合センサの平面図である。
【図6】本発明の第6の実施の形態である、角加速度・加速度複合センサの電気的構成を示し、(a)は結線図を兼ねた断面図、(b)は検出回路のブロック図である。
【図7】本発明の第7の実施の形態である剪断型センサの応用例を示し、(a)は角加速度・加速度複合センサの平面図、(b)は本実施の形態の変形例である加速度センサの平面図、(c)はセンサの側面図である。
【図8】本発明の第8の実施の形態である角加速度センサの平面図である。
【図9】本発明の第9の実施の形態である角加速度・加速度複合センサを示し、(a)は平面図、(b)は中央断面図、(c)、(d)、(e)はそれぞれ模式的に示した作動図である。
【図10】本発明の第10の実施の形態である角加速度・加速度複合センサの平面図である。
【図11】本発明の第11の実施の形態である3軸角加速度センサを示し、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は下面図である。
【図12】本発明の第12の実施の形態である3軸角加速度センサを示し、(a)は平面図、(b)、(c)、(d)はそれぞれ模式的に示した作動図である。
【図13】本発明の第13の実施の形態である角加速度・加速度複合センサの側面図である。
【図14】本発明の第14の実施の形態である角加速度センサの斜視図である。
【図15】本発明の第15の実施の形態である角加速度・加速度複合センサの平面図である。
【図16】本発明の第16の実施の形態である3軸角加速度センサの平面図である。
【図17】本発明の第17の実施の形態である角加速度センサを示し、(a)はその平面図、(b)はその変形例の平面図である。
【図18】本発明の第18の実施の形態である角加速度センサの平面図である。
【図19】本発明の第19の実施の形態である角加速度センサを示し、(a)は平面図、(b)は座標軸を兼ねたその結晶軸、(c)は結線図を兼ねた断面図である。
【符号の説明】
1 センサ
2、2a センサ部材
3 基台
4、4a、4x、4y、4z 電極膜
5 支持部材
6 付加質量
7 基部
8 差動回路
9 加算回路
10 金属円板
A 矢印
Dt、Dt1、Dt2 検出電極
Ref 参照電極
F、Fa、Fx、Fy、Fz、Fax、Fay、Faz 慣性力
P、Px、Py、Pz 仮想平面
R、Rx、Ry、Rz 回転軸
T、Ta 撓み線
α、αx、αy、αz 並進加速度
θ:、θ:x、θ:y、θ:z 角加速度

Claims (12)

  1. 共通の基台あるいは支持部材に支持され、少なくとも1つの仮想の平面を挟んで設けられ、該仮想平面に平行でかつ互いに平行な方向に発生した慣性力を歪みによる圧電効果によって検出し得る複数のセンサ部材を有し、前記仮想平面のそれぞれ反対側にある前記センサ部材の各々が有する検出電極から得られる出力電圧を、前記仮想平面内に含まれるある回転軸の回りの回転により角加速度が発生したとき前記各出力電圧が加算され、前記仮想平面に沿った並進加速度が発生したとき前記各出力電圧が相殺されるように接続したことによって、前記角加速度にほぼ比例した合成出力電圧を得ることを特徴とする角加速度センサ。
  2. それぞれが異なる方向の回転軸の回りの角加速度に比例した合成出力電圧を得る、少なくとも1対のセンサ部材を備えたことを特徴とする請求項1の角加速度センサ。
  3. 前記各センサ部材の検出電極の出力電圧を、前記仮想平面内に含まれるある回転軸の回りの回転により角加速度が発生したとき前記各出力電圧が相殺され、前記仮想平面に沿った並進加速度が発生したとき前記各出力電圧が加算されるように接続したことによって、前記並進加速度にほぼ比例した合成出力電圧をも得られるようにしたことを特徴とする請求項1あるいは2の角加速度センサ。
  4. それぞれが少なくとも1つの方向の回転軸の回りの角加速度と、少なくとも1つの方向の並進加速度を検出する、少なくとも2対のセンサ部材を有することを特徴とする請求項3の角加速度センサ。
  5. 一対のセンサ部材の検出電極の出力電圧を減算(または加算)回路に接続して角加速度にほぼ比例した合成出力電圧を得、前記検出電極の出力電圧を加算(または減算)回路に接続して並進加速度にほぼ比例した合成出力電圧を得ることを特徴とする請求項3の角加速度センサ。
  6. 前記各センサ部材は、前記仮想平面に関してほぼ対称な形状および配置を有することを特徴とする請求項1ないし5のいずれかの角加速度センサ。
  7. 前記各センサ部材の形状、配置、あるいは電極構成が前記平面に関して対称的ではない場合、少なくとも一個のセンサ部材の前記検出電極に補正回路を接続して該センサ部材の検出電極の出力電圧とし、該出力電圧と、他のセンサ部材の検出電極の出力電圧とを、前記仮想平面内に含まれるある回転軸の回りの回転により角加速度が発生したとき前記各出力電圧が加算され、前記仮想平面に沿った並進加速度が発生したとき前記各出力電圧が相殺されるように接続したことによって、前記角加速度にほぼ比例した合成出力電圧を得ることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかの角加速度センサ。
  8. 前記各センサ部材の形状、配置、あるいは電極構成が前記平面に関して対称的ではない場合、少なくとも一個のセンサ部材の前記検出電極に補正回路を接続して該センサ部材の検出電極の出力電圧とし、該出力電圧と、他のセンサ部材の検出電極の出力電圧とを、前記仮想平面内に含まれるある回転軸の回りの回転により角加速度が発生したとき前記各出力電圧が相殺され、前記仮想平面に沿った並進加速度が発生したとき前記各出力電圧が加算されるように接続したことによって、前記並進加速度にほぼ比例した合成出力電圧をも得ることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかの角加速度センサ。
  9. 前記各センサ部材は前記仮想平面の両側に突出したそれぞれ棒状あるいは板状部分、あるいは更に付加質量部分を有し、前記検出電極は前記棒状あるいは板状部分の屈曲変形にほぼ比例した出力電圧を発生することを特徴とする請求項1ないし8のいずれかの角加速度センサ。
  10. 前記各センサ部材は共通の基部に一端を固定され、かつ前記平面の両側に平行に設けたそれぞれ棒状あるいは板状部分、あるいは更に付加質量部分を有し、前記検出電極は前記棒状あるいは板状部分の前記仮想平面に平行な屈曲変形にほぼ比例した出力電圧を発生することを特徴とする請求項1ないし8のいずれかの角加速度センサ。
  11. 前記各センサ部材は前記慣性力による剪断変形を検出する電極を有する検出電極を備えていることを特徴とする請求項1ないし8のいずれかの角加速度センサ。
  12. 請求項1の角加速度センサに、任意の圧電型加速度センサにおける付加質量を兼用させたことを特徴とする角加速度センサ。
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