JP2004353780A - 車輌用駆動装置並びに該車輌用駆動装置を搭載したfrタイプのハイブリッド自動車 - Google Patents

車輌用駆動装置並びに該車輌用駆動装置を搭載したfrタイプのハイブリッド自動車 Download PDF

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Abstract

【課題】軸両端に亘るような貫通油路を不要にしながらも、一軸状に配置した駆動モータ及び被給油要素への給油バランスを最適化し得るようにした車輌用駆動装置を提供する。
【解決手段】中間軸15外周に空隙CL1,CL2を存して回転自在に被嵌したロータシャフト19及びサンギヤS2に、第2のモータ7及び変速装置10の各内周に対向するように油孔36,37及び49〜51をそれぞれ貫通穿設し、かつ中間軸15の両端部から空隙CL1,CL2にそれぞれ連通するように油孔31,32,35及び43,46を形成する。そして、油孔36,37、空隙CL1、油孔31,32,35により第2のモータ7への第1の供給油路28Aを構成し、更に油孔49〜51、空隙CL2、油孔43,46により変速装置10への第2の供給油路28Bを構成する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車輌用駆動装置、並びに該車輌用駆動装置を搭載したFR(フロントエンジン・リヤドライブ;本明細書においてFRと称する)タイプのハイブリッド自動車に係り、特に駆動モータと被給油要素を動力伝達軸の外周にて略々一軸状に順次配置した構造に用いて好適であり、詳しくは駆動モータ及び被給油要素へのオイル供給構造、並びに該構造の車輌用駆動装置を備えたハイブリッド自動車に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ハイブリッド車用駆動装置として、エンジンからの出力を、プラネタリギヤにてモータ(一般にジェネレータという)と走行出力側とに分配して、該モータを主にジェネレータとして制御することにより、上記プラネタリギヤの出力回転を無段に制御し、更に必要に応じて他のモータ(一般に駆動モータという)のトルクが、上記プラネタリギヤ出力トルクと合成して出力軸に出力する、いわゆる2モータタイプのものが自動車(登録商標名プリウス)に搭載されて実用に供されている。
【0003】
上記実用に供されている2モータタイプのハイブリッド車用駆動装置は、FF(フロントエンジン・フロントドライブ;本明細書においてFFと称する)用として自動車に搭載されているが、該ハイブリッド車用駆動装置は、FR(フロントエンジン・リアドライブ;本明細書においてFRと称する)タイプの自動車への搭載も考えられる。
【0004】
上記のように車輌用に供される駆動モータとして、ステータと、該ステータ内周に回転自在に配置したロータとから構成されると共に、該ロータにおける外周側に永久磁石を備えるタイプのものが知られている。このような駆動モータでは、駆動時にロータ外周側に位置する上記永久磁石が高温になった場合、加熱で減少した磁化の一部が室温に戻っても回復しない不可逆減磁の現象を引き起こすことがある。このような現象の発生を回避するために、例えば冷却用オイルの供給にて駆動モータを効率良く冷却できるようにした冷却回路が案出されている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
このような冷却回路では、ロータ外周側の複数の永久磁石を支持するコアに、該永久磁石の内周側にて軸方向に貫通する油路を形成し、該油路にオイルを供給する供給手段を配置している。そして、該供給手段から上記油路へのオイル供給は、ロータ内周側にて該ロータを支持するシャフトの軸心方向に貫通穿設した軸方向油路と、該シャフトにおけるロータ両端部分にそれぞれ対向する位置からシャフト径方向に貫通穿設した第1及び第2の径方向油路とを経由して行なわれる。これにより、永久磁石が効率的に冷却されて不可逆減磁の発生が抑制される。
【0006】
【特許文献1】
特開平9−182374号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、オイル冷却が必要な前記駆動モータに加えて、オイル供給が必要な要素(被給油要素)を該駆動モータと略々一軸状に配置したような構造に、上述した冷却回路を適用しようとすると、次のような問題が発生することが考えられる。つまり、駆動モータと被給油要素とが略々一軸状に配置される構造にあっては、前記シャフトのような動力伝達軸(中間軸)を駆動モータ側から上記被給油要素側に更に延設する構造を採ることが考えられるが、その場合には、長い中間軸の軸心方向に沿って、前述の軸方向油路を更に長く貫通穿設する必要が生じる。
【0008】
しかし、このように駆動モータと被給油要素の両方に亘るような長尺の軸に、その一端側から他端側に貫通するような長い軸方向油路を加工することは、技術的に困難である。また、前記供給手段により上記軸方向油路の一端側から他端側に向かってオイルを圧送することになるため、一端側の駆動モータと、他端側の上記被給油要素との間の給油バランスの最適化も困難となる。更に、貫通加工用の刃具の強度や寿命を考慮すると、軸方向油路の内径をできるだけ大きくすることが必要になり、その場合、中間軸が長尺からなることと相俟って該軸の強度を確保するために肉厚にする必要があり、駆動装置の大型化や重量増を招いてしまう。
【0009】
そこで本発明は上記事情に鑑み、一軸状に配置した駆動モータと被給油要素に対する円滑なオイル供給を行ない得るものでありながら、駆動モータ及び被給油要素の内周側に配置する軸(動力伝達軸)の両端に亘るような長い貫通油路を不要にし、該軸の強度確保のために肉厚にする必要性を無くして駆動装置の大型化や重量増を招く等の不都合を回避し、かつ駆動モータと被給油要素への最適な給油バランスを実現し得るように構成し、もって上述した課題を解消した車輌用駆動装置並びに該車輌用駆動装置を搭載したFRタイプのハイブリッド自動車を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る本発明は(例えば図1ないし図5参照)、駆動モータ(7)及び被給油要素(10)を動力伝達軸(15)の外周にて略々一軸状に順次配置すると共に、これら駆動モータ及び被給油要素にそれぞれオイルを供給してなる車輌用駆動装置(1)において、
前記動力伝達軸(15)の外周に所定の空隙(CL1,CL2)を存して回転自在に中空軸(19,S2)を被嵌すると共に、該中空軸に、前記駆動モータ(7)及び前記被給油要素(10)の各内周に対向するように第1及び第2の油孔(36,37及び49,50,51)を貫通穿設し、かつ前記動力伝達軸(15)の両端部から前記空隙(CL1,CL2)にそれぞれ連通するように第3及び第4の油孔(31,32,35及び43,46)を形成し、
前記第1の油孔(36,37)、前記空隙(CL1)、及び前記第3の油孔(31,32,35)により前記駆動モータ(7)への第1の供給油路(28A)を構成し、かつ、前記第2の油孔(49,50,51)、前記空隙(CL2)、及び前記第4の油孔(43,46)により前記被給油要素(10)への第2の供給油路(28B)を構成してなる、ことを特徴とする車輌用駆動装置(1)にある。
【0011】
請求項2に係る本発明は(例えば図3参照)、前記駆動モータ(7)が、ステータ(25)と該ステータの内周に回転自在に配置したロータ(22)とからなり、かつ、
前記中空軸が、該ロータ(22)を支持するロータシャフト(19)である、ことを特徴とする請求項1に記載の車輌用駆動装置(1)にある。
【0012】
請求項3に係る本発明は(例えば図4参照)、前記被給油要素が、前記駆動モータ(7)の出力を変速して動力伝達下流側に伝える変速装置のプラネタリギヤ(10)であり、かつ、
前記中空軸が、前記プラネタリギヤ(10)に備えた中空形状のサンギヤ(S2)である、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の車輌用駆動装置(1)にある。
【0013】
請求項4に係る本発明は(例えば図3及び図4参照)、前記第3及び第4の油孔が、前記動力伝達軸(15)の両端部からそれぞれ軸方向の中心側に向かって所定距離延びるように穿設した一端側油孔(32)及び他端側油孔(43)と、これら一端側油孔及び他端側油孔からそれぞれ前記空隙(CL1,CL2)に貫通する一端側貫通油孔(35)及び他端側貫通油孔(46)と、を備えてなる、ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の車輌用駆動装置(1)にある。
【0014】
請求項5に係る本発明は(例えば図2ないし図4参照)、前記車輌用駆動装置(1)を収容するケース(4)を有し、かつ、
該ケース(4)の下部に、前記第1及び第2の供給油路(28A,28B)にそれぞれオイル供給するバルブボディ(13)を配置し、
前記バルブボディ(13)が、前記ケース(4)に直接形成した連通油路(30,44)を経由して前記第1及び第2の供給油路(28A,28B)にそれぞれ連通してなる、ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の車輌用駆動装置(1)にある。
【0015】
請求項6に係る本発明は(例えば図1及び図2参照)、モータ・ジェネレータ(5)及び動力分配プラネタリギヤ(6)を、前記駆動モータ(7)の動力伝達上流側にて略々一軸状に順次配置して、2モータスプリットタイプとして構成してなる、ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の車輌用駆動装置(1)にある。
【0016】
請求項7に係る本発明は(例えば図1及び図2参照)、車体の前方部分に、クランク軸(2)が前記車体の前後方向に位置するように内燃エンジン(E)を配置し、
前記クランク軸(2)と略々一軸状に、請求項1乃至6のいずれか記載の車輌用駆動装置(1)を配置し、
前記動力伝達軸(15)を前記クランク軸(2)側に連動連結すると共に、前記被給油要素(10)の出力部(CR2)を後車輪側に連動連結してなる、
ことを特徴とする車輌用駆動装置(1)を搭載したFRタイプのハイブリッド自動車にある。
【0017】
なお、上記カッコ内の符号は、図面と対照するためのものであるが、これは、発明の理解を容易にするための便宜的なものであり、特許請求の範囲の構成に何等影響を及ぼすものではない。また、本発明において、モータとは、電気エネルギを回転運動に変換する、いわゆる狭義のモータに限らず、回転運動を電気エネルギに変換する、いわゆるジェネレータをも含む概念である。
【0018】
【発明の効果】
請求項1に係る本発明によると、動力伝達軸の外周に空隙を存して中空軸を被嵌し、該中空軸に形成した第1及び第2の油孔と、上記空隙と、上記動力伝達軸の両端に該空隙に連通するように形成した第3及び第4の油孔と、から第1及び第2の供給油路を構成したので、従来のように軸の一端から他端に亘って油路を貫通穿設するような構造を不要としながらも、軸方向に離れて配置される駆動モータ及び被給油要素に対するオイル供給をそれぞれ個別に行なって、給油バランスを最適化することができる。また、貫通加工用の刃具の強度等を考慮した内径の大きな軸方向油路を形成する必要がないので、動力伝達軸が長尺からなるにも拘ず、該軸の強度確保のために肉厚にする必要性を無くし、これにより駆動装置の大型化や重量増を招く等の不都合を回避することができる。
【0019】
請求項2に係る本発明によると、動力伝達軸の外周面と相俟って油路をなす中空軸がロータシャフトからなるので、駆動モータに備えた既存のロータシャフトを中空軸として活用して供給油路を形成でき、従って専用部品を別途用意することなく、部品点数を抑えて装置のコンパクト化に寄与することができる。
【0020】
請求項3に係る本発明によると、動力伝達軸の外周面と相俟って油路をなす中空軸がサンギヤからなるので、プラネタリギヤに備えた既存のサンギヤを中空軸として活用して供給油路を形成でき、従って専用の部品を別途用意することなく、部品点数を抑えて装置のコンパクト化に寄与することができる。
【0021】
請求項4に係る本発明によると、第3及び第4の油孔を形成する際、動力伝達軸の軸方向にはその両端部から所定距離穿設するだけで良いので、従来技術を適用したとすれば動力伝達軸の一端から他端に亘るように貫通油路を形成しなければならないのに比して、該軸の強度確保のために肉厚にする必要性を無くし、駆動装置の大型化や重量増を招く等の不都合を回避しながら第1及び第2の供給油路の実現を図ることができる。
【0022】
請求項5に係る本発明によると、オイルを第1及び第2の供給油路に供給するバルブボディをケース下部に配置し、該バルブボディが、ケースに直接形成した連通油路を経由して第1及び第2の供給油路にそれぞれ連通するので、バルブボディ内のバルブを適時制御することで各供給油路にオイルを円滑に供給できると共に、これら供給油路への連通油路をケースに直接形成したことにより装置構成が簡略化でき、これにより装置のコンパクト性を向上することができる。
【0023】
請求項6に係る本発明によると、モータ・ジェネレータ、及び動力分配プラネタリギヤを、駆動モータの動力伝達上流側において一軸状に順次配置したので、油孔の加工径を小さく抑えて強度が向上した動力伝達軸を用いながら、該動力伝達軸を、モータ・ジェネレータ及び動力分配プラネタリギヤ側の他の動力伝達軸に一軸状に連結した状態のコンパクトな2モータスプリットタイプを得ることができる。
【0024】
請求項7に係る本発明によると、車体の前方部分に内燃エンジンを配置し、該エンジンのクランク軸と略々一軸状に本車輌用駆動装置を配置し、動力伝達軸をクランク軸側に連結すると共に、被給油要素の出力部を後車輪側に連動したので、搭載性に優れた本車輌用駆動装置を、車体に大幅な変更を伴うことなくFRタイプの自動車に搭載することが可能になり、その結果、FRタイプの例えばハイブリッド車輌の実用化を、大きなコストアップを伴うことなく実現し得る。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、図面に沿って、本発明に係る実施の形態について説明する。図1は本実施の形態における車輌用駆動装置のシステム構成の一例を示すブロック図、図2は図1のシステム構成に対応する本車輌用駆動装置の実際の構成を示す断面図、図3は図1及び図2における要部を拡大して示す断面図、図4は変速装置等についての詳細な構成を示す断面図、図5は本車輌用駆動装置のオイル供給構造を模式的に示す図である。
【0026】
まず図2に沿って、本実施の形態における車輌用駆動装置の詳細な構成を説明する。即ち同図に示すように、該車輌用駆動装置1は、2モータスプリットハイブリッドタイプとして構成されており、ケース4内に、内燃エンジンE(図1参照)側からクランク軸2に整列した一軸状に順次配置されるダンパ装置3と、第1のモータ(モータ・ジェネレータ(M/G1))5と、動力分配プラネタリギヤ(Fr Planetary)6と、第2のモータ(駆動モータ(M/G2))7と、該第2のモータ7の出力(回転)を変速して出力軸9に伝達し得るプラネタリギヤからなるギヤトレーン(被給油要素)である変速装置(Rr Planetary)10と、を有している。
【0027】
そして、上記クランク軸2に一軸状に整列した上記第1のモータ5及び動力分配プラネタリギヤ6の内周部分には入力軸8が配置され、また第2のモータ7及び変速装置10の内周部分には、上記入力軸8に動力分配プラネタリギヤ6を介して接続されて後車輪(図示せず)側に延びる中間軸(動力伝達軸)15が配置されている。該中間軸15は、ロータシャフト19が回転自在に被嵌した状態で、図2右方にて出力軸9に連結されている。そして該出力軸9は、上記ケース4から突出して、不図示のカップリングやプロペラシャフト等を介してディファレンシャル装置(図示せず)に連結されており、更に該ディファレンシャル装置から不図示の左右駆動軸を介して後車輪(駆動車輪)に駆動力が伝達される。
【0028】
上記第1のモータ5及び第2のモータ7は、いずれもAC同期モータからなり、それぞれケース4に固定されたステータ14,25と、該ステータ14,25の内径側にて所定エアギャップを存して回転自在に支持されるロータ18,22と、を有している。これらステータ14,25はそれぞれ、ステータコアと、該ステータコアに巻回されたコイルと、を有しており、また上記第2のモータ7は、上記第1のモータ5より大きな出力特性を有している。
【0029】
そして、動力分配プラネタリギヤ6と第2のモータ7との間には、内燃エンジンE(図1参照)の駆動力を受けて駆動する機械式オイルポンプ11が配置され、また該機械式オイルポンプ11の外周部におけるケース4の下部には、不図示のバッテリから電力供給を受けて駆動する電動オイルポンプ12が配置されている。更に、第2のモータ7及び変速装置10の下方におけるケース4下部には、バルブボディ等を備えた油圧制御装置13が配置されている。該油圧制御装置13は、内蔵する各バルブの切換えにより、機械式オイルポンプ11又は電動オイルポンプ12から供給されるオイルを、第2のモータ7や変速装置10に冷却用及び/又は潤滑用として供給すると共に、ブレーキB1,B2の断・接作動用として油圧サーボ32,33(図4参照)に供給する。
【0030】
上記構成を簡略化すると、図1に示すようになる。なお、同図において、前記ダンパ装置3は図示を省略している。
【0031】
ついで、前記第2のモータ7及びその周辺構造を図3に沿って詳細に説明する。即ち同図に示すように、前記ケース4の中心部分には、前記中間軸15が該ケース4の前後方向に延設されており、該中間軸15の外周には、前記第2のモータ7が配置されている。該第2のモータ7は、上記ケース4の内面に固定されたステータ25と、該ステータ25の内径側に回転自在に支持されたロータ22と、を有している。
【0032】
上記中間軸15の外周には、中空軸状のロータシャフト19が、ローラベアリング16,17を介して所定の空隙CL1をあけて回転自在に被嵌している。上記ロータシャフト19には、軸方向に所定の間隔をあけた状態で支持プレート20,21がそれぞれ被嵌しており、これら支持プレート20,21の間に前記ロータ22が配置されている。そして該ロータ22は、上記中間軸15の軸方向に延びるスリーブ状のコア(図示せず)と、該コアに順次重なるようにして被嵌した、永久磁石が埋め込まれた多数の積層板23と、を有している。
【0033】
また、上記ロータ22の外周部分には、前記ステータ25が、該ロータ22の外周との間に所定エアギャップを存して、コイルエンド26,27間に位置するようにケース4内面に固定されて配置されている。なお、永久磁石を有する上記ロータ22を備える第2のモータ7は、駆動時の温度上昇に起因して減少した磁化が室温に戻っても回復しない不可逆減磁の発生を防止するために、オイルを逐次供給されて冷却されなければならない。
【0034】
次に、前記変速装置10の構成を図4に沿って詳細に説明する。即ち該変速装置10は、第1のプラネタリギヤユニットと第2のプラネタリギヤユニットとからなり、該第1のプラネタリギヤユニットは、前端部(図4左端部)がロータシャフト19にスプライン結合した状態で中間軸15の外周に所定の空隙CL2を存して回転自在に被嵌した中空軸状のサンギヤS2と、該サンギヤS2の外周側にて中間軸15に対し回転自在に支持されたリングギヤR2と、出力軸9に連結されると共にサンギヤS2及びリングギヤR2の両方に噛合して連動する小ピニオンP2,P3と、からなっている。該小ピニオンP2は、大ピニオンP4と一体的に回転し、小ピニオンP3に直接噛合する。また、小ピニオンP3は、サンギヤS2及びリングギヤR2に直接噛合し、大ピニオンP4は、サンギヤS3にのみ直接噛合する。
【0035】
また上記第2のプラネタリギヤユニットは、上記小ピニオンP2,P3に結合されて(つまり小ピニオンP3に噛合する小ピニオンP2に一軸状に結合されて)キャリヤCR2に支持された大ピニオンP4と、該大ピニオンP4に噛合されたサンギヤS3と、からなっている。そして、上記キャリヤCR2は、上記ピニオンP2,P3,P4の複数の組を回転自在に支持した状態で、該中間軸15と同軸上に支持されている。なお、大ピニオンP4は、小ピニオンP2に比して大径にかつ歯数を等しく形成されている。
【0036】
そして、上記構成の変速装置10の外周側には、ブレーキB1,B2が配置されている。即ちサンギヤS3には、その外径方向に延びて該サンギヤS3と平行に延びるハブ部60aを有するハブ部材60が一体的に結合されており、該ハブ部60aの外周面に形成されたスプライン溝60bには、複数の摩擦板58が該ハブ部60aに対する回転を規制されて係合している。また、ケース4内における上記ハブ部60aに対向する部位にはスプライン溝4aが形成されており、該スプライン溝4aには、複数の摩擦板57が上記ケース4に対する回転を規制され、かつ各摩擦板58の間に介在するように係合している。これら複数の摩擦板57,58により上記ブレーキB1が構成されており、該ブレーキB1は、これに隣接して配置された油圧サーボ32の作動により断・接作動する。
【0037】
一方、上記リングギヤR2の外周面に形成されたスプライン溝24には、複数の摩擦板59が該リングギヤR2に対する回転を規制されて係合している。また、ケース4内における上記リングギヤR2に対向する部位にはスプライン溝4bが形成されており、該スプライン溝4bには、複数の摩擦板36が上記ケース4に対する回転を規制された状態で、かつ各摩擦板59の間に介在するように係合している。これら複数の摩擦板36,59により上記ブレーキB2が構成されており、該ブレーキB2は、これに隣接して配置された油圧サーボ33の作動により断・接作動する。
【0038】
上記構成の変速装置10は、小ピニオンP2,P3及び大ピニオンP4の駆動車輪(図示せず)側との連結部分であるキャリヤCR2の回転状態をブレーキB1,B2によって切換えられることにより、変速作動する。即ち、上記変速装置10は、ブレーキB1が係合しかつブレーキB2が開放(解放)された場合、該ブレーキB1によりサンギヤS3が回転を規制され、かつリングギヤR2が回転を許容された状態で高速段に切換わる。また変速装置10は、ブレーキB1が開放されかつブレーキB2が係合した場合、該ブレーキB2によりリングギヤR2が回転を規制され、かつサンギヤS3が回転を許容された状態で低速段に切換わる。更に変速装置10は、ブレーキB1,B2の両方が開放された場合、サンギヤS3及びリングギヤR2の両方が回転を許容されて、サンギヤS2の回転が出力軸9に伝達されない状態を現出する。なお、種々の回転要素等を有する上記変速装置10は、駆動時の発熱を冷却するため、及び回転要素等の相互間の潤滑のために、オイルを逐次供給されなければならない。
【0039】
ついで、上述した第2のモータ7及び変速装置10に対してオイルを供給し得る供給油路構造を図2乃至図4に沿って説明する。すなわち、上記第2のモータ7側にあっては、前記中間軸15の一方の端部をニードルベアリング16、ロータシャフト19、及びボールベアリング29を介して回転自在に支持するケース4の支持部4cに、該ケース4下部に配置された前記油圧制御装置13に連通する連通油路30が、中間軸15の軸方向と直交する方向に向くように形成されている。そして該中間軸15には、上記連通油路30に接する位置に該油路30から一軸状に延びるように油孔31が形成され、かつ該油孔31と交差して該中間軸15の一端(図3左端)側から軸方向中心に向かって所定距離延びるように油孔(一端側油孔)32が穿設されている。更に中間軸15には、上記油孔31から第2のモータ7内周側に所定距離離れ、かつ該油孔31と交差して前記空隙CL1に連通するように、油孔35が形成されている。
【0040】
また上記油孔31は、該油孔31開口部の両側に形成したリング溝48,48に嵌着されたシールリング(図示せず)を介して、上記連通油路30側に油密状に連通している。そして、上記中間軸15の回転中においても上記連通油路30と油孔31とが常に連通し得るように、該中間軸15の外周には上記油孔31の両開口部を通るように周溝が形成されている。
【0041】
更に上記ロータシャフト19には、ロータ22の軸方向両端部にある前記支持プレート20,21の内周部にそれぞれ対向するように、軸方向と直交する径方向に沿って油孔(一端側貫通油孔)36,37が貫通穿設されている。そして、これら油孔36,37から供給されるオイルは、回転するロータ22の遠心力により、上記支持プレート20から前記多数の積層板23を介して上記支持プレート21に連通する不図示の油孔を経由しつつ、該積層板23の永久磁石を冷却する。更にオイルは、ステータ25側に移動して該ステータ25を冷却した後、不図示の経路にて油圧制御装置13のオイルパン内に戻される。
【0042】
一方、前記変速装置10側にあっては、前記中間軸15の他方の端部にスプライン結合した出力軸9を、ボールベアリング34,38を介して回転自在に支持するケース4の支持部4dに、前記油圧制御装置13に連通する連通油路44が、上記中間軸15の軸方向と直交する径方向に沿って形成されている。そして上記出力軸9には、上記連通油路44に接する位置に該連通油路44から一軸状に延びるように油孔40が形成され、かつ該油孔40と交差して出力軸9の一端(図2左端)側から軸方向の中心側に向かって所定距離延びるように油孔41が形成されている。
【0043】
また上記中間軸15には、他端(図4右端)側から軸方向中心(この場合は変速装置10の内周側)に向かって所定距離延びるように、かつ上記油孔41から一軸状になるように、油孔(他端側油孔)43が穿設されている。更に、該油孔43の内端部から軸方向と直交して延びて、該油孔43と前記空隙CL2とを連通する油孔46が貫通穿設されている。そして上記中間軸15には、該油孔46から該軸15の他端側に所定距離離れた位置から軸方向と直交して延び、該油孔43と上記キャリヤCR2内周部分とを連通する油孔45が貫通穿設されている。
【0044】
また、上記中間軸15の外周には、上記変速装置10のサンギヤS2が、その両端部内周をそれぞれブッシュ52,53を介して所定の空隙CL2をあけた状態で被嵌している。該サンギヤS2には、上記油孔46から第2のモータ7側に若干離れて、サンギヤS3の内周部と空隙CL2とを連通する油孔(他端側貫通油孔)49,50,51が、互いにやや距離をあけて順に貫通穿設されている。また上記油孔40は、該油孔40の開口部の両端部のリング溝55,55に嵌着されたシールリング(図示せず)により、前記連通油路44に油密状に連通している。更に、上記出力軸9の回転中においても上記連通油路44と油孔40とが常に連通し得るように、該出力軸9の外周には上記油孔40,42の両開口部を通るように周溝が形成されている。また、上記出力軸9の油孔41と上記中間軸15の油孔43とは、該出力軸9の一端部に形成された嵌合孔9aの内周面と、上記中間軸15他端部の外周面との間に圧接されたシールリング56により、油密が保持されている。
【0045】
以上説明した本車輌用駆動装置1におけるオイル供給構造を模式化すると、図5に示すようになる。即ち同図に示すように、油孔36,37、空隙CL1、及び油孔31,32,35によって、不図示の油路及び連通油路30を経由して油圧制御装置13から送られるオイルを第2のモータ7に供給する第1の供給油路28Aが構成されている。また、油孔49,50,51、空隙CL2、及び油孔40,43,46によって、不図示の油路及び連通油路44を経由して油圧制御装置13から送られるオイルを変速装置10に供給する第2の供給油路28Bが構成されている。
【0046】
続いて、以上の構成を有する本車輌用駆動装置1による作用を説明する。即ち内燃エンジンEの出力が、クランク軸2及び入力軸8を介して動力分配プラネタリギヤ6に伝達され、該プラネタリギヤ6により第1のモータ5と中間軸15とに分配され、更に該第1のモータ5が制御されることにより、上記中間軸15からの出力回転が無段に調整される。
【0047】
そして、上記中間軸15と共に出力軸9が回転することにより、該出力軸9の回転が、不図示のプロペラシャフト、ディファレンシャル装置、左右駆動軸を介して駆動車輪(図示せず)に伝達され、これら駆動車輪が回転駆動される。この際、必要に応じて前記第2のモータ7が駆動されると共に、ブレーキB1,B2の断・接作動にて変速装置10が変速することで、該変速装置10のキャリヤCR2から取り出された低速段又は高速段の出力が上記出力軸9等を介して駆動車輪に伝達されて、内燃エンジンE側からの駆動力をアシストする。
【0048】
上述した駆動時において、機械式オイルポンプ11、電動オイルポンプ12の適時の駆動によるオイル供給に基づき、油圧制御装置13が、対応する供給油路を介して第2のモータ7及び変速装置10にそれぞれオイルを供給して冷却、潤滑を行なう。即ち、上記第2のモータ7側にあっては、油路30,31,32,35を介して空隙CL1にオイルが供給され、更に該空隙CL1から油孔36,37を介して、ロータシャフト19回転時の遠心力によりロータ22にオイルが供給される。これにより、ロータ22に形成された油路(図示せず)を介してオイルがムラ無くロータ全体に供給され、更に該ロータ22回転時の遠心力により、多数の積層板23間の隙間等を経由して、外周側のステータ25に充分な量のオイルが吹きかけられる。このようにして、上記ロータ22及び上記ステータ25の両方が充分に冷却されるので、不可逆減磁の発生が確実に防止される。
【0049】
一方、上記変速装置10側にあっては、油路44,40,43,46を経由して空隙CL2にオイルが供給され、更にサンギヤS2の回転時の遠心力により、該サンギヤS2の内周面に亘ってムラ無く供給されたオイルが、その外周の各部材に充分な量のオイルを吹きかけるため、これらサンギヤS2及び各部材が充分に冷却及び潤滑されることとなる。
【0050】
そして、上記第2のモータ7及び変速装置10を冷却及び潤滑したオイルは、ケース4の内面を伝わり、或いは各部材から滴下して該ケース下方に集められ、更にバルブボディ下部を覆うオイルパンに戻された後、機械式オイルポンプ11及び電動オイルポンプ12のいずれかを介して油圧制御装置13に再び送られる。
【0051】
以上のように本実施の形態では、中間軸15の軸方向に離間して配置された第2のモータ7及び変速装置10を有するが、中間軸15の軸方向に沿ってその一端から他端まで貫通穿設するような従来タイプの軸心方向油路が不要である。従って、中間軸15の加工性が向上すると共に、該中間軸15が長尺からなるにも拘ず、該軸15の強度確保のために肉厚にする必要性を無くし、駆動装置の大型化や重量増を招く等の不都合を回避することができる。更に、貫通加工用の刃具の強度等を考慮した内径の大きな軸方向油路が必要ないことから油孔32,43の加工径が抑えられ、これにより中間軸15の軸強度が大幅に向上する。また、該中間軸15の両端部分にて互に独立した第1の供給油路28A及び第2の供給油路28Bを形成したことにより、潤滑バランスを最適化することができる。
【0052】
また本実施の形態では、第2のモータ7に備えた既存のロータシャフト19と変速装置10に備えた既存のサンギヤS2とを活用して供給油路を形成できるので、専用部品を別途用意することなく、部品点数を抑え、装置のコンパクト化に寄与することができる。そして、中間軸15の両端部から空隙CL1,CL2にそれぞれ連通する油孔を形成する場合、軸方向には、該中間軸15の両端部からそれぞれ所定距離だけ軸方向の中心に向かって油孔32,43を穿設するだけで良いので、従来技術において中間軸15の両端に亘るように貫通油路を形成した構造に比して、該軸15の強度確保のために肉厚にする必要性を無くし、駆動装置の大型化や重量増を招く等の不都合を回避することができる。
【0053】
更に本実施の形態によると、ケース4下部に配置された油圧制御装置13が連通油路30,44を介して第1の供給油路28A及び第2の供給油路28Bに連通するので、油圧制御装置13内に備えた各バルブ(図示せず)を適時制御することで上記第1及び第2の供給油路28A,28Bに円滑にオイル供給することができる。また、これら供給油路28A,28Bへの上記連通油路30,44はケース4に直接形成されているので、装置構成を簡素にしてコンパクト化を促進することができる。
【0054】
また本実施の形態によると、第1のモータ(モータ・ジェネレータ)5及び動力分配プラネタリギヤ6を、第2のモータ7の動力伝達上流側において一軸状に順次配置したので、油孔の加工径を小さく抑えて強度が向上した中間軸15を用いながら、該中間軸15を、第1のモータ5及び動力分配プラネタリギヤ6側のクランク軸2及び入力軸8に一軸状に連結した状態のコンパクトな2モータスプリットタイプを実現することができる。そして、車体の前方部分に内燃エンジンEを配置し、クランク軸2と略々一軸状に本車輌用駆動装置1を配置し、中間軸15をクランク軸2側に連結すると共に、変速装置10のキャリヤCR2を後車輪側に連動したので、搭載性に優れた本車輌用駆動装置1を、車体に大幅な変更を伴うことなくFRタイプの自動車に搭載することが可能になる。その結果、FRタイプの例えばハイブリッド車輌の実用化を、大きなコストアップを伴うことなく実現することができる。
【0055】
なお、本実施の形態では、車輌用駆動装置1を適用した車輌として、内燃エンジンEと第2のモータ7の駆動力を併用して走行するパラレル方式のハイブリッド車輌を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されることはなく、例えば内燃エンジンの駆動力で発電しつつモータの駆動力にて走行するシリーズ方式のハイブリッド車輌や、エンジンを搭載せずモータの駆動力のみにて走行する形式の電気自動車(EV)にも適用可能であることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施の形態における車輌用駆動装置のシステム構成を示すブロック図。
【図2】図1のシステム構成に対応する車輌用駆動装置の実際の構成を示す断面図。
【図3】本実施の形態における車輌用駆動装置の要部を拡大して示す断面図。
【図4】変速装置等についての詳細な構成を示す断面図。
【図5】本実施の形態における車輌用駆動装置のオイル供給構造を模式的に示す図。
【符号の説明】
1 車輌用駆動装置
2 クランク軸
4 ケース
5 モータ・ジェネレータ(第1のモータ)
6 動力分配プラネタリギヤ
7 駆動モータ(第2のモータ)
10 被給油要素,ギヤトレーン,プラネタリギヤ(変速装置)
13 バルブボディ(油圧制御装置)
15 動力伝達軸(中間軸)
19 中空軸(ロータシャフト)
22 ロータ
25 ステータ
28A 第1の供給油路
28B 第2の供給油路
30,44 連通油路
31 第3の油孔(油孔)
32 第3の油孔,一端側油孔(油孔)
35 第3の油孔,一端側貫通油孔(油孔)
36,37 第1の油孔(油孔)
43 第4の油孔,他端側油孔(油孔)
46 第4の油孔,他端側貫通油孔(油孔)
49,50,51 第2の油孔(油孔)
CL1,CL2 空隙
E 内燃エンジン
S2 中空軸(サンギヤ)

Claims (7)

  1. 駆動モータ及び被給油要素を動力伝達軸の外周にて略々一軸状に順次配置すると共に、これら駆動モータ及び被給油要素にそれぞれオイルを供給してなる車輌用駆動装置において、
    前記動力伝達軸の外周に所定の空隙を存して回転自在に中空軸を被嵌すると共に、該中空軸に、前記駆動モータ及び前記被給油要素の各内周に対向するように第1及び第2の油孔を貫通穿設し、かつ前記動力伝達軸の両端部から前記空隙にそれぞれ連通するように第3及び第4の油孔を形成し、
    前記第1の油孔、前記空隙、及び前記第3の油孔により前記駆動モータへの第1の供給油路を構成し、かつ、前記第2の油孔、前記空隙、及び前記第4の油孔により前記被給油要素への第2の供給油路を構成してなる、ことを特徴とする車輌用駆動装置。
  2. 前記駆動モータが、ステータと該ステータの内周に回転自在に配置したロータとからなり、かつ、
    前記中空軸が、該ロータを支持するロータシャフトである、ことを特徴とする請求項1に記載の車輌用駆動装置。
  3. 前記被給油要素が、前記駆動モータの出力を変速して動力伝達下流側に伝える変速装置のプラネタリギヤであり、かつ、
    前記中空軸が、前記プラネタリギヤに備えた中空形状のサンギヤである、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の車輌用駆動装置。
  4. 前記第3及び第4の油孔が、前記動力伝達軸の両端部からそれぞれ軸方向の中心側に向かって所定距離延びるように穿設した一端側油孔及び他端側油孔と、これら一端側油孔及び他端側油孔からそれぞれ前記空隙に貫通する一端側貫通油孔及び他端側貫通油孔と、を備えてなる、ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の車輌用駆動装置。
  5. 前記車輌用駆動装置を収容するケースを有し、かつ、
    該ケースの下部に、前記第1及び第2の供給油路にそれぞれオイル供給するバルブボディを配置し、
    前記バルブボディが、前記ケースに直接形成した連通油路を経由して前記第1及び第2の供給油路にそれぞれ連通してなる、ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の車輌用駆動装置。
  6. モータ・ジェネレータ及び動力分配プラネタリギヤを、前記駆動モータの動力伝達上流側にて略々一軸状に順次配置して、2モータスプリットタイプとして構成してなる、ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の車輌用駆動装置。
  7. 車体の前方部分に、クランク軸が前記車体の前後方向に位置するように内燃エンジンを配置し、
    前記クランク軸と略々一軸状に、請求項1乃至6のいずれか記載の車輌用駆動装置を配置し、
    前記動力伝達軸を前記クランク軸側に連動連結すると共に、前記被給油要素の出力部を後車輪側に連動連結してなる、ことを特徴とする車輌用駆動装置を搭載したFRタイプのハイブリッド自動車。
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