JP2004353174A - 掘削爪 - Google Patents
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Abstract
【課題】掘削効率に優れ、かつ、掘削チップの欠損及び掘削爪自体の欠落を防止することのできる掘削爪を提供する。
【解決手段】オーガヘッド1の掘削方向先端に設けられて、地盤を掘削する先端掘削爪6は、掘削方向先端に設けられるシャンク部62と、このシャンク部の先端に後部が掘削方向に対して斜めに埋設されて支持される掘削チップ63とを備える。そして、掘削チップ63は、略板状に形成され、シャンク部62の回転軸中心から外側に偏心した異なる位置で凸となる2つの頂点部64、64を有している。
【選択図】 図2
【解決手段】オーガヘッド1の掘削方向先端に設けられて、地盤を掘削する先端掘削爪6は、掘削方向先端に設けられるシャンク部62と、このシャンク部の先端に後部が掘削方向に対して斜めに埋設されて支持される掘削チップ63とを備える。そして、掘削チップ63は、略板状に形成され、シャンク部62の回転軸中心から外側に偏心した異なる位置で凸となる2つの頂点部64、64を有している。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、回転する掘削手段の掘削方向先端に設けられて、地盤を掘削する掘削爪に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、硬質地盤を掘削して縦穴を形成する掘削装置として、例えば、アースオーガが知られている。このアースオーガに設けられているオーガスクリューの先端部には、硬質地盤を掘削するオーガヘッドが接続されている。
例えば図3(a)に示すように、オーガヘッド100は、オーガの下端部に接続される接続部101と、接続部101の先端部に着脱自在に取り付けられ、地盤を掘削する1つの先端掘削爪102と、接続部101の外周に設けられて接続部101の軸方向に略直交するように延出する二枚のプロペラ状の羽根103、103と、羽根103、103に設けられた複数の周方向掘削爪104,…と、羽根103、103に設けられて複数の周方向掘削爪104,…を着脱自在に保持する複数のホルダ105,…とを備えている。
一方、先端掘削爪102Aとして、接続部101の先端部において下方にそれぞれ突出し、かつ、左右に独立して2つ設けられる場合も知られている(例えば、特許文献1、図4(a)参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−129863号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図3(a)、(b)に示す先端掘削爪102は、先端が山形状の掘削チップ107がシャンク部106の先端に、その後部が埋設されて支持されており、掘削チップ107の頂点部108がシャンク部106の略中央に位置しているので、この頂点部108には回転トルクによる力が発生しない。すなわち、1つの頂点部108が回転することによって地盤を掘削するので地盤にかかる力が1点となる。そのため、地盤を破砕せず頂点部108のみが押し込まれていくことになり、地盤次第で割れることはあるものの掘削効率が悪い。
また、この先端掘削爪102は、掘削チップ107の表裏面において、左右両面のうち片方の面がそれぞれ表面に露出するように切欠部109が2つ形成され、シャンク部106は凹凸形状をなしている。そのため、掘削時に切欠部109、109によって形成された凸部分110、110が地盤に接触し易く、土砂から受ける抵抗が大きくなるので、土砂がスムーズに流れず掘削効率が低下する。さらに、上述のように掘削チップ107の表裏面において、左右両面のうち片方の面が表面に露出していることから、掘削時にこれらそれぞれの露出面に土砂から衝撃を受け、掘削チップ107に欠損が生じ易い。
【0005】
一方、特許文献1及び図4(a)に示すオーガヘッド100Aのように、2つの先端掘削爪102A、102Aが設けられる場合には、これら先端掘削爪102A、102Aは接続部101の先端部より下方にそれぞれ突出し、かつ、左右に独立して設けられているので、接続部101が回転することによって2つの先端掘削爪102A、102Aの間に掘削による土砂が侵入し易く、土砂による抵抗が大きくなり掘削効率が低下するという問題がある。
また、このような先端掘削爪102Aは、図4(b)に示すように、先端に凹部を有するシャンク部106Aに掘削チップ107Aが嵌め込まれて構成されており、掘削時に掘削チップ107Aが受ける衝撃は、凹部を形成する2つの面(図4(b)中、a面とb面)で吸収されることになり、掘削チップ107Aが露出される部分が多いため、掘削による掘削チップ107Aの欠損が大きい。
さらに、これら2つの先端掘削爪102A、102Aは接続部101から下方に突出して左右に独立して設けられているため、強度が小さく先端掘削爪102A自体の欠落が生じ易い。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、掘削効率に優れ、かつ、掘削チップの欠損及び掘削爪自体の欠落を防止することのできる掘削爪を提供することを課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1の発明は、例えば、図1、図2(a)〜(c)に示すように、回転する掘削手段(例えば、オーガヘッド1)の掘削方向先端に設けられて、地盤を掘削する掘削爪(例えば、先端掘削爪6)であって、
前記掘削手段の掘削方向先端に設けられるシャンク部62と、このシャンク部の先端に後部が掘削方向に対して斜めに埋設されて支持される掘削チップ63とを備え、
前記掘削チップは、略板状に形成され、前記シャンク部の回転軸中心から外側に偏心した異なる位置で凸となる2つの頂点部64、64を有していることを特徴とする。
【0008】
請求項1の発明によれば、シャンク部と該シャンク部の先端に後部が掘削方向に対して斜めに埋設されて支持される掘削チップとを備え、掘削チップは、略板状に形成され、シャンク部の回転軸中心から外側に偏心した異なる位置に2つの頂点部を有しているので、これら2つの頂点部が地盤に対して2点で接触し加圧することになる。そのため、従来のようにシャンク部の略中心の1点で地盤を掘削する場合(図3(a)、(b)参照)に比して、掘削手段の回転により回転トルクが生じることから、地盤をねじる方向に力が働き、地盤を容易に破砕することができ、あるいは、地盤を回転方向外側へと容易に移動させることができ、よって掘削効率に優れる。
しかも、シャンク部の先端に2つの頂点部を有する掘削チップが埋設されていることから土砂による抵抗が小さくなる。すなわち、従来の図4(a)、(b)に示すように2つの掘削爪が、シャンク部の先端から下方に突出し、かつ、左右に独立して設けられている場合には、2つの掘削爪の間に土砂が入り込むことによって土砂による抵抗が大きかったが、本発明では掘削チップの後部がシャンク部に埋設されて支持されているので2つの頂点部間に土砂が入り込んだとしても土砂による抵抗を小さく抑えることができる。
さらに、掘削チップが上述のように埋設されていることから、土砂から受ける衝撃を吸収する面が多くなり、掘削チップの欠損を低減することができる。また、特に、掘削チップが回転方向を向くように掘削方向に対して斜めに埋設した場合には、掘削時に、地盤から掘削チップにかかる力を掘削チップの強度上有利な圧縮方向に伝えることができる。すなわち、例えば、掘削チップが掘削方向に対して略平行に埋設されている場合には、地盤から、掘削チップを曲げる方向に力がかかるため、掘削チップに欠損が生じることがあったが、本発明では掘削チップに対して圧縮方向に力がかかるため、この点においても掘削チップの欠損を防ぐことができる。
さらに、このように掘削チップの欠損を低減することができることから、従来に比して掘削チップの厚みを薄くすることも可能となる。加えて、図4(a)、(b)に示す掘削爪に比して、掘削爪自体の強度も上げることができ、その欠落も防止することができる。
【0009】
請求項2の発明は、例えば、図2(a)〜(c)に示すように、請求項1に記載の掘削爪において、
前記掘削チップのうち、前記頂点部を含む切削部65aの形状が略三角屋根形状であることを特徴とする。
【0010】
請求項2の発明によれば、切削部の形状が略三角屋根形状であるので、切削部が地盤内に食い込み易く、回転による掘削に好適となる。
【0011】
請求項3の発明は、例えば、図2(a)〜(c)に示すように、請求項1又は2に記載の掘削爪において、
前記掘削チップが前記シャンク部の側面より外側に突出していることを特徴とする。
【0012】
請求項3の発明によれば、掘削チップがシャンク部の側面より外側に突出しているので、掘削チップの突出した部分によってシャンク部の側面が覆われて保護される。よって、シャンク部の側面が地盤に接触することによる摩耗を防ぐことができ、シャンク部の交換頻度の低減につながる。
また、スタビライザとしての機能を有するので、掘削チップが地盤に対してぶれずに、確実に接触し安定して掘削することが可能となる。
【0013】
請求項4の発明は、例えば、図2(a)〜(c)に示すように、請求項1〜3のいずれか一項に記載の掘削爪において、
前記シャンク部の外周面には掘削方向に向けて湾曲した溝部62aが形成されていることを特徴とする。
【0014】
請求項4の発明によれば、シャンク部の外周面には湾曲した溝部が形成されているので、地盤内にシャンク部が食い込み易くなり、また、掘削による土砂を溝部に沿って下から上へと持ち上げることができる。そのため、土砂から受ける抵抗を小さくすることができ、この点においても掘削効率の低下を防止することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
本発明に係る掘削爪は、例えば地盤を掘削するアースオーガの先端部に接続されるオーガヘッドに好適に使用される。まず、この掘削爪を備えたオーガヘッドの構成について説明する。
【0016】
図1に示すように、オーガヘッド1は、アースオーガ(図示しない)の先端部(下端部)に接続されてアースオーガの回転に伴い回転する本体部2と、本体部2の掘削方向先端部(下端部)に固定されて地盤を掘削する本発明の掘削爪(以下、先端掘削爪6と言う)と、本体部2の外周に設けられて本体部2の軸方向に略直交するように延出する二枚のプロペラ状の羽根3、3と、羽根3、3に設けられた複数の周方向掘削爪5,…と、羽根3、3内に組み込まれた複数の周方向掘削爪5,…を着脱自在に保持する複数のホルダ4,…とを備えている。
【0017】
本体部2は、実際にアースオーガの先端部に接続される際に接続軸となる軸部21と、軸部21の下部に固定されて、軸部21と先端掘削爪6とを連結する連結部22とを備えている。
軸部21は、多角形状からなる柱状であり、アースオーガの下端部に設けられた凹状の嵌合孔に挿入可能な形状に形成されている。なお、本体部2は、嵌合孔に軸部21を挿入した状態で軸部21の二つの溝部21a、21aにピン等の部材を通すことにより、アースオーガの下端部に固定されるようになっている。
連結部22は、正面視して下方に向かうにつれて細くなるテーパ状に形成されており、下端部には、本発明の先端掘削爪6を着脱自在に保持する嵌合孔(図示しない)が形成されている。また、連結部22の下端部の外周面には、この外周面から嵌合孔まで貫通するピン孔(図示しない)が連結部22の径方向に形成されている。
【0018】
羽根3は、所定の厚みを有する略四角形状の部材であって、連結部22から外側に延出するように左右対称に設けられている。また、羽根3の下面には、該羽根3の長手方向に沿って3つのホルダ4,…がそれぞれ溶接されている。
ホルダ4は、内部に周方向掘削爪5の接続軸(図示しない)が挿入される嵌合孔4aが形成されている。
周方向掘削爪5は、ホルダ4に挿入される接続軸と、該接続軸の先端に設けられて地盤に対して接触する掘削部51とを備えている。
【0019】
本発明に係る先端掘削爪6は、図2(a)〜(c)に示すように、連結部22の嵌合孔に挿入される接続軸61と、該接続軸61の先端に設けられるシャンク部62と、このシャンク部62の先端に後部が掘削方向に対して斜めに埋設されて支持される掘削チップ63とを備えている。
【0020】
接続軸61は、多角柱状をなしており、その外周面には径方向に貫通するピン孔61aが形成されている。すなわち、接続軸61が連結部22の嵌合孔に挿入された状態で連結部22のピン孔と接続軸61のピン孔61aとが重なり合うようになっており、これらピン孔61aにピン(図示しない)が挿入されることによって接続軸61が連結部22に接続される。
【0021】
シャンク部62は接続軸61の下端部に設けられ、その外周面には掘削方向に向けて上下に湾曲した流線状の溝部62aが形成されている。また、シャンク部62の下端部は略板状になっており、この略板状部分には、掘削チップ63が嵌め込まれる側断面視略コ字型状の凹部(図示しない)が左右に2つ形成されている。
このように掘削チップ63が嵌め込まれるシャンク部62の下端部が略板状になっていることから、先端掘削爪6を地盤に押し込んでいく際に、土砂抵抗を受けにくくすることができ、地盤への食い込みが良くなる。
【0022】
掘削チップ63は、シャンク部62の回転軸中心から外側に偏心した異なる位置で凸となる2つの頂点部64、64を有している。すなわち、掘削チップ63は、頂点部64を有する側断面視略コ字型状をなした2つの掘削刃65、65を備え、これら2つの掘削刃65、65がシャンク部62の下端部において回転軸中心に対して左右対称に設けられている。
【0023】
掘削刃65は、具体的に、シャンク部62の下端部を覆い、上記1つの頂点部64を有する切削部65aと、シャンク部62の側面を覆う保護部65bとを備えている。切削部65aは、略三角屋根形状であり、頂点部64よりも内側(シャンク部62の回転軸中心側)部分及び外側部分が、頂点部64で最下端位置となるように、それぞれ上向きに傾斜している。
また、これら掘削刃65、65は、掘削に優れるように、それぞれの刃先が回転方向を向くように掘削方向に対して斜めに埋設されている。例えば図2(a)では、右側の掘削刃65の刃先は前側を向き、左側の掘削刃65の刃先は後側を向いている。
なお、掘削チップ63及びシャンク部62は、ともに金属製であるが、掘削チップ63の方がシャンク部62よりも硬質な金属で形成されている。
【0024】
ここで、地盤を掘削する際には、まず、オーガを回転させ、オーガヘッド1が所定の回転方向に沿って回転することによって、先端掘削爪6の2つの頂点部64、64がそれぞれ地盤に対して接触するとともに、オーガヘッド1の回転により回転トルクが生じることから、一方の頂点部分64と他方の頂点部分64とが互いに地盤をねじる方向に加圧することにより、地盤を破砕し、あるいは、地盤を回転方向外側へと移動させる。
また、この際に、羽根3に設けられた複数の周方向掘削爪5,…によっても地盤が掘削され、これら先端掘削爪6及び複数の周方向掘削爪5,…により上述のようにして地盤を掘削していき縦穴を掘る。なお、削られた土砂は、シャンク部62の溝部62aを介して、二枚の羽根3、3及びオーガ等により攪拌されながら下から上へと持ち上げられる。
【0025】
以上、本発明の実施の形態の先端掘削爪6によれば、シャンク部62と該シャンク部62の先端に後部が掘削方向に対して斜めに埋設されて支持される掘削チップ63とを備え、掘削チップ63はシャンク部62の回転軸中心から外側に偏心した異なる位置に2つの頂点部64、64を有しているので、これら2つの頂点部64、64が地盤に対して2点で接触し加圧することになる。そのため、オーガヘッド1の回転により回転トルクが生じることから、地盤をねじる方向に力が働き、地盤を容易に破砕することができ、あるいは、地盤を回転方向外側へと容易に移動させることができ、よって掘削効率に優れる。
しかも、掘削チップ63の後部がシャンク部62に対して斜めに埋設されて支持されているので、2つの頂点部64、64間に土砂が入り込んだとしても従来に比して土砂による抵抗を小さく抑えることができる。さらに、土砂から受ける衝撃を吸収する面も多く、また、掘削時に地盤から掘削チップ63に受ける力を掘削チップ63の強度上有利な圧縮方向に伝えていくことができ、掘削チップ63の欠損を低減することができる。また、このことから掘削チップ63の厚みを薄くすることも可能となる。加えて、掘削爪6自体の強度も上げることができ、その欠落も防止することができる。
【0026】
シャンク部62の外周面には湾曲した溝部62aが形成されているので、地盤内にシャンク部62が食い込み易くなり、また、土砂を溝部62aに沿って下から上へと持ち上げることができ、土砂から受ける抵抗を小さくすることができる。
さらに、掘削刃65は、シャンク部62の側面よりも外側に突出する保護部65bを備えているので、保護部65bによってシャンク部62の側面が覆われ保護されるため、シャンク部62の側面の摩耗を防ぐことができ、シャンク部62の交換頻度の低減につながる。また、スタビライザとしての機能を有するので、掘削チップ63が地盤に対してぶれずに、安定して掘削することが可能となる。
【0027】
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
また、上述の先端掘削爪6は接続軸61を備え、接続軸61が連結部22に着脱自在に保持される着脱式であったが、例えば、連結部22に直接、溶接固定する溶接式としても良い。
さらに、本発明の先端掘削爪6は、先端にオーガヘッド1を備えたオーガを有する掘削装置に適用したが、他の形状の掘削装置に適用しても良い。
【0028】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、2つの頂点部が地盤に対して2点で接触し加圧することになり、掘削手段の回転により回転トルクが生じることから、地盤を破砕する方向に力が集中して地盤を容易に破砕することができ、あるいは、地盤を回転方向外側へと容易に移動させることができ、掘削効率に優れる。
しかも、2つの頂点部間に土砂が入り込んだとしても土砂による抵抗を小さく抑えることができる。
さらに、土砂から受ける衝撃を吸収する面が多く、また、掘削時に地盤から掘削チップに受ける力を掘削チップの強度上有利な圧縮方向に伝えることができ、掘削チップの欠損を低減することができる。また、掘削チップの厚みを薄くすることも可能となる。加えて、掘削爪自体の強度も上げることができ、その欠落も防止することができる。
【0029】
請求項2の発明によれば、請求項1と同様の効果を得ることができるのは勿論のこと、切削部が地盤内に食い込み易く、回転による掘削に好適である。
【0030】
請求項3の発明によれば、請求項1又は2と同様の効果を得ることができるのは勿論のこと、シャンク部の側面が地盤に接触することによる摩耗を防ぐことができ、シャンク部の交換頻度の低減につながる。また、スタビライザとしての機能を有するので、掘削チップが地盤に対してぶれずに、安定して掘削することが可能となる。
【0031】
請求項4の発明によれば、請求項1〜3のいずれか一項と同様の効果を得ることができるのは勿論のこと、地盤内にシャンク部が食い込み易くなり、また、掘削による土砂を溝部に沿って下から上へと持ち上げることができ、土砂から受ける抵抗を小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る掘削爪が取り付けられたオーガヘッドの斜視図である。
【図2】本発明に係る掘削爪を示したものであり、(a)は正面から見た場合の斜視図、(b)は側面から見た場合の斜視図、(c)は下面から見た場合の斜視図である。
【図3】(a)は従来例の掘削爪が取り付けられたオーガヘッドの斜視図、(b)は従来例の掘削爪の斜視図である。
【図4】(a)は従来例の掘削爪が取り付けられたオーガヘッドの斜視図、(b)は従来例の掘削爪の斜視図である。
【符号の説明】
1 オーガヘッド(掘削手段)
6 先端掘削爪(掘削爪)
62 シャンク部
62a 溝部
63 掘削チップ
64 頂点部
65a 切削部
【発明の属する技術分野】
本発明は、回転する掘削手段の掘削方向先端に設けられて、地盤を掘削する掘削爪に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、硬質地盤を掘削して縦穴を形成する掘削装置として、例えば、アースオーガが知られている。このアースオーガに設けられているオーガスクリューの先端部には、硬質地盤を掘削するオーガヘッドが接続されている。
例えば図3(a)に示すように、オーガヘッド100は、オーガの下端部に接続される接続部101と、接続部101の先端部に着脱自在に取り付けられ、地盤を掘削する1つの先端掘削爪102と、接続部101の外周に設けられて接続部101の軸方向に略直交するように延出する二枚のプロペラ状の羽根103、103と、羽根103、103に設けられた複数の周方向掘削爪104,…と、羽根103、103に設けられて複数の周方向掘削爪104,…を着脱自在に保持する複数のホルダ105,…とを備えている。
一方、先端掘削爪102Aとして、接続部101の先端部において下方にそれぞれ突出し、かつ、左右に独立して2つ設けられる場合も知られている(例えば、特許文献1、図4(a)参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−129863号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図3(a)、(b)に示す先端掘削爪102は、先端が山形状の掘削チップ107がシャンク部106の先端に、その後部が埋設されて支持されており、掘削チップ107の頂点部108がシャンク部106の略中央に位置しているので、この頂点部108には回転トルクによる力が発生しない。すなわち、1つの頂点部108が回転することによって地盤を掘削するので地盤にかかる力が1点となる。そのため、地盤を破砕せず頂点部108のみが押し込まれていくことになり、地盤次第で割れることはあるものの掘削効率が悪い。
また、この先端掘削爪102は、掘削チップ107の表裏面において、左右両面のうち片方の面がそれぞれ表面に露出するように切欠部109が2つ形成され、シャンク部106は凹凸形状をなしている。そのため、掘削時に切欠部109、109によって形成された凸部分110、110が地盤に接触し易く、土砂から受ける抵抗が大きくなるので、土砂がスムーズに流れず掘削効率が低下する。さらに、上述のように掘削チップ107の表裏面において、左右両面のうち片方の面が表面に露出していることから、掘削時にこれらそれぞれの露出面に土砂から衝撃を受け、掘削チップ107に欠損が生じ易い。
【0005】
一方、特許文献1及び図4(a)に示すオーガヘッド100Aのように、2つの先端掘削爪102A、102Aが設けられる場合には、これら先端掘削爪102A、102Aは接続部101の先端部より下方にそれぞれ突出し、かつ、左右に独立して設けられているので、接続部101が回転することによって2つの先端掘削爪102A、102Aの間に掘削による土砂が侵入し易く、土砂による抵抗が大きくなり掘削効率が低下するという問題がある。
また、このような先端掘削爪102Aは、図4(b)に示すように、先端に凹部を有するシャンク部106Aに掘削チップ107Aが嵌め込まれて構成されており、掘削時に掘削チップ107Aが受ける衝撃は、凹部を形成する2つの面(図4(b)中、a面とb面)で吸収されることになり、掘削チップ107Aが露出される部分が多いため、掘削による掘削チップ107Aの欠損が大きい。
さらに、これら2つの先端掘削爪102A、102Aは接続部101から下方に突出して左右に独立して設けられているため、強度が小さく先端掘削爪102A自体の欠落が生じ易い。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、掘削効率に優れ、かつ、掘削チップの欠損及び掘削爪自体の欠落を防止することのできる掘削爪を提供することを課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1の発明は、例えば、図1、図2(a)〜(c)に示すように、回転する掘削手段(例えば、オーガヘッド1)の掘削方向先端に設けられて、地盤を掘削する掘削爪(例えば、先端掘削爪6)であって、
前記掘削手段の掘削方向先端に設けられるシャンク部62と、このシャンク部の先端に後部が掘削方向に対して斜めに埋設されて支持される掘削チップ63とを備え、
前記掘削チップは、略板状に形成され、前記シャンク部の回転軸中心から外側に偏心した異なる位置で凸となる2つの頂点部64、64を有していることを特徴とする。
【0008】
請求項1の発明によれば、シャンク部と該シャンク部の先端に後部が掘削方向に対して斜めに埋設されて支持される掘削チップとを備え、掘削チップは、略板状に形成され、シャンク部の回転軸中心から外側に偏心した異なる位置に2つの頂点部を有しているので、これら2つの頂点部が地盤に対して2点で接触し加圧することになる。そのため、従来のようにシャンク部の略中心の1点で地盤を掘削する場合(図3(a)、(b)参照)に比して、掘削手段の回転により回転トルクが生じることから、地盤をねじる方向に力が働き、地盤を容易に破砕することができ、あるいは、地盤を回転方向外側へと容易に移動させることができ、よって掘削効率に優れる。
しかも、シャンク部の先端に2つの頂点部を有する掘削チップが埋設されていることから土砂による抵抗が小さくなる。すなわち、従来の図4(a)、(b)に示すように2つの掘削爪が、シャンク部の先端から下方に突出し、かつ、左右に独立して設けられている場合には、2つの掘削爪の間に土砂が入り込むことによって土砂による抵抗が大きかったが、本発明では掘削チップの後部がシャンク部に埋設されて支持されているので2つの頂点部間に土砂が入り込んだとしても土砂による抵抗を小さく抑えることができる。
さらに、掘削チップが上述のように埋設されていることから、土砂から受ける衝撃を吸収する面が多くなり、掘削チップの欠損を低減することができる。また、特に、掘削チップが回転方向を向くように掘削方向に対して斜めに埋設した場合には、掘削時に、地盤から掘削チップにかかる力を掘削チップの強度上有利な圧縮方向に伝えることができる。すなわち、例えば、掘削チップが掘削方向に対して略平行に埋設されている場合には、地盤から、掘削チップを曲げる方向に力がかかるため、掘削チップに欠損が生じることがあったが、本発明では掘削チップに対して圧縮方向に力がかかるため、この点においても掘削チップの欠損を防ぐことができる。
さらに、このように掘削チップの欠損を低減することができることから、従来に比して掘削チップの厚みを薄くすることも可能となる。加えて、図4(a)、(b)に示す掘削爪に比して、掘削爪自体の強度も上げることができ、その欠落も防止することができる。
【0009】
請求項2の発明は、例えば、図2(a)〜(c)に示すように、請求項1に記載の掘削爪において、
前記掘削チップのうち、前記頂点部を含む切削部65aの形状が略三角屋根形状であることを特徴とする。
【0010】
請求項2の発明によれば、切削部の形状が略三角屋根形状であるので、切削部が地盤内に食い込み易く、回転による掘削に好適となる。
【0011】
請求項3の発明は、例えば、図2(a)〜(c)に示すように、請求項1又は2に記載の掘削爪において、
前記掘削チップが前記シャンク部の側面より外側に突出していることを特徴とする。
【0012】
請求項3の発明によれば、掘削チップがシャンク部の側面より外側に突出しているので、掘削チップの突出した部分によってシャンク部の側面が覆われて保護される。よって、シャンク部の側面が地盤に接触することによる摩耗を防ぐことができ、シャンク部の交換頻度の低減につながる。
また、スタビライザとしての機能を有するので、掘削チップが地盤に対してぶれずに、確実に接触し安定して掘削することが可能となる。
【0013】
請求項4の発明は、例えば、図2(a)〜(c)に示すように、請求項1〜3のいずれか一項に記載の掘削爪において、
前記シャンク部の外周面には掘削方向に向けて湾曲した溝部62aが形成されていることを特徴とする。
【0014】
請求項4の発明によれば、シャンク部の外周面には湾曲した溝部が形成されているので、地盤内にシャンク部が食い込み易くなり、また、掘削による土砂を溝部に沿って下から上へと持ち上げることができる。そのため、土砂から受ける抵抗を小さくすることができ、この点においても掘削効率の低下を防止することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
本発明に係る掘削爪は、例えば地盤を掘削するアースオーガの先端部に接続されるオーガヘッドに好適に使用される。まず、この掘削爪を備えたオーガヘッドの構成について説明する。
【0016】
図1に示すように、オーガヘッド1は、アースオーガ(図示しない)の先端部(下端部)に接続されてアースオーガの回転に伴い回転する本体部2と、本体部2の掘削方向先端部(下端部)に固定されて地盤を掘削する本発明の掘削爪(以下、先端掘削爪6と言う)と、本体部2の外周に設けられて本体部2の軸方向に略直交するように延出する二枚のプロペラ状の羽根3、3と、羽根3、3に設けられた複数の周方向掘削爪5,…と、羽根3、3内に組み込まれた複数の周方向掘削爪5,…を着脱自在に保持する複数のホルダ4,…とを備えている。
【0017】
本体部2は、実際にアースオーガの先端部に接続される際に接続軸となる軸部21と、軸部21の下部に固定されて、軸部21と先端掘削爪6とを連結する連結部22とを備えている。
軸部21は、多角形状からなる柱状であり、アースオーガの下端部に設けられた凹状の嵌合孔に挿入可能な形状に形成されている。なお、本体部2は、嵌合孔に軸部21を挿入した状態で軸部21の二つの溝部21a、21aにピン等の部材を通すことにより、アースオーガの下端部に固定されるようになっている。
連結部22は、正面視して下方に向かうにつれて細くなるテーパ状に形成されており、下端部には、本発明の先端掘削爪6を着脱自在に保持する嵌合孔(図示しない)が形成されている。また、連結部22の下端部の外周面には、この外周面から嵌合孔まで貫通するピン孔(図示しない)が連結部22の径方向に形成されている。
【0018】
羽根3は、所定の厚みを有する略四角形状の部材であって、連結部22から外側に延出するように左右対称に設けられている。また、羽根3の下面には、該羽根3の長手方向に沿って3つのホルダ4,…がそれぞれ溶接されている。
ホルダ4は、内部に周方向掘削爪5の接続軸(図示しない)が挿入される嵌合孔4aが形成されている。
周方向掘削爪5は、ホルダ4に挿入される接続軸と、該接続軸の先端に設けられて地盤に対して接触する掘削部51とを備えている。
【0019】
本発明に係る先端掘削爪6は、図2(a)〜(c)に示すように、連結部22の嵌合孔に挿入される接続軸61と、該接続軸61の先端に設けられるシャンク部62と、このシャンク部62の先端に後部が掘削方向に対して斜めに埋設されて支持される掘削チップ63とを備えている。
【0020】
接続軸61は、多角柱状をなしており、その外周面には径方向に貫通するピン孔61aが形成されている。すなわち、接続軸61が連結部22の嵌合孔に挿入された状態で連結部22のピン孔と接続軸61のピン孔61aとが重なり合うようになっており、これらピン孔61aにピン(図示しない)が挿入されることによって接続軸61が連結部22に接続される。
【0021】
シャンク部62は接続軸61の下端部に設けられ、その外周面には掘削方向に向けて上下に湾曲した流線状の溝部62aが形成されている。また、シャンク部62の下端部は略板状になっており、この略板状部分には、掘削チップ63が嵌め込まれる側断面視略コ字型状の凹部(図示しない)が左右に2つ形成されている。
このように掘削チップ63が嵌め込まれるシャンク部62の下端部が略板状になっていることから、先端掘削爪6を地盤に押し込んでいく際に、土砂抵抗を受けにくくすることができ、地盤への食い込みが良くなる。
【0022】
掘削チップ63は、シャンク部62の回転軸中心から外側に偏心した異なる位置で凸となる2つの頂点部64、64を有している。すなわち、掘削チップ63は、頂点部64を有する側断面視略コ字型状をなした2つの掘削刃65、65を備え、これら2つの掘削刃65、65がシャンク部62の下端部において回転軸中心に対して左右対称に設けられている。
【0023】
掘削刃65は、具体的に、シャンク部62の下端部を覆い、上記1つの頂点部64を有する切削部65aと、シャンク部62の側面を覆う保護部65bとを備えている。切削部65aは、略三角屋根形状であり、頂点部64よりも内側(シャンク部62の回転軸中心側)部分及び外側部分が、頂点部64で最下端位置となるように、それぞれ上向きに傾斜している。
また、これら掘削刃65、65は、掘削に優れるように、それぞれの刃先が回転方向を向くように掘削方向に対して斜めに埋設されている。例えば図2(a)では、右側の掘削刃65の刃先は前側を向き、左側の掘削刃65の刃先は後側を向いている。
なお、掘削チップ63及びシャンク部62は、ともに金属製であるが、掘削チップ63の方がシャンク部62よりも硬質な金属で形成されている。
【0024】
ここで、地盤を掘削する際には、まず、オーガを回転させ、オーガヘッド1が所定の回転方向に沿って回転することによって、先端掘削爪6の2つの頂点部64、64がそれぞれ地盤に対して接触するとともに、オーガヘッド1の回転により回転トルクが生じることから、一方の頂点部分64と他方の頂点部分64とが互いに地盤をねじる方向に加圧することにより、地盤を破砕し、あるいは、地盤を回転方向外側へと移動させる。
また、この際に、羽根3に設けられた複数の周方向掘削爪5,…によっても地盤が掘削され、これら先端掘削爪6及び複数の周方向掘削爪5,…により上述のようにして地盤を掘削していき縦穴を掘る。なお、削られた土砂は、シャンク部62の溝部62aを介して、二枚の羽根3、3及びオーガ等により攪拌されながら下から上へと持ち上げられる。
【0025】
以上、本発明の実施の形態の先端掘削爪6によれば、シャンク部62と該シャンク部62の先端に後部が掘削方向に対して斜めに埋設されて支持される掘削チップ63とを備え、掘削チップ63はシャンク部62の回転軸中心から外側に偏心した異なる位置に2つの頂点部64、64を有しているので、これら2つの頂点部64、64が地盤に対して2点で接触し加圧することになる。そのため、オーガヘッド1の回転により回転トルクが生じることから、地盤をねじる方向に力が働き、地盤を容易に破砕することができ、あるいは、地盤を回転方向外側へと容易に移動させることができ、よって掘削効率に優れる。
しかも、掘削チップ63の後部がシャンク部62に対して斜めに埋設されて支持されているので、2つの頂点部64、64間に土砂が入り込んだとしても従来に比して土砂による抵抗を小さく抑えることができる。さらに、土砂から受ける衝撃を吸収する面も多く、また、掘削時に地盤から掘削チップ63に受ける力を掘削チップ63の強度上有利な圧縮方向に伝えていくことができ、掘削チップ63の欠損を低減することができる。また、このことから掘削チップ63の厚みを薄くすることも可能となる。加えて、掘削爪6自体の強度も上げることができ、その欠落も防止することができる。
【0026】
シャンク部62の外周面には湾曲した溝部62aが形成されているので、地盤内にシャンク部62が食い込み易くなり、また、土砂を溝部62aに沿って下から上へと持ち上げることができ、土砂から受ける抵抗を小さくすることができる。
さらに、掘削刃65は、シャンク部62の側面よりも外側に突出する保護部65bを備えているので、保護部65bによってシャンク部62の側面が覆われ保護されるため、シャンク部62の側面の摩耗を防ぐことができ、シャンク部62の交換頻度の低減につながる。また、スタビライザとしての機能を有するので、掘削チップ63が地盤に対してぶれずに、安定して掘削することが可能となる。
【0027】
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
また、上述の先端掘削爪6は接続軸61を備え、接続軸61が連結部22に着脱自在に保持される着脱式であったが、例えば、連結部22に直接、溶接固定する溶接式としても良い。
さらに、本発明の先端掘削爪6は、先端にオーガヘッド1を備えたオーガを有する掘削装置に適用したが、他の形状の掘削装置に適用しても良い。
【0028】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、2つの頂点部が地盤に対して2点で接触し加圧することになり、掘削手段の回転により回転トルクが生じることから、地盤を破砕する方向に力が集中して地盤を容易に破砕することができ、あるいは、地盤を回転方向外側へと容易に移動させることができ、掘削効率に優れる。
しかも、2つの頂点部間に土砂が入り込んだとしても土砂による抵抗を小さく抑えることができる。
さらに、土砂から受ける衝撃を吸収する面が多く、また、掘削時に地盤から掘削チップに受ける力を掘削チップの強度上有利な圧縮方向に伝えることができ、掘削チップの欠損を低減することができる。また、掘削チップの厚みを薄くすることも可能となる。加えて、掘削爪自体の強度も上げることができ、その欠落も防止することができる。
【0029】
請求項2の発明によれば、請求項1と同様の効果を得ることができるのは勿論のこと、切削部が地盤内に食い込み易く、回転による掘削に好適である。
【0030】
請求項3の発明によれば、請求項1又は2と同様の効果を得ることができるのは勿論のこと、シャンク部の側面が地盤に接触することによる摩耗を防ぐことができ、シャンク部の交換頻度の低減につながる。また、スタビライザとしての機能を有するので、掘削チップが地盤に対してぶれずに、安定して掘削することが可能となる。
【0031】
請求項4の発明によれば、請求項1〜3のいずれか一項と同様の効果を得ることができるのは勿論のこと、地盤内にシャンク部が食い込み易くなり、また、掘削による土砂を溝部に沿って下から上へと持ち上げることができ、土砂から受ける抵抗を小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る掘削爪が取り付けられたオーガヘッドの斜視図である。
【図2】本発明に係る掘削爪を示したものであり、(a)は正面から見た場合の斜視図、(b)は側面から見た場合の斜視図、(c)は下面から見た場合の斜視図である。
【図3】(a)は従来例の掘削爪が取り付けられたオーガヘッドの斜視図、(b)は従来例の掘削爪の斜視図である。
【図4】(a)は従来例の掘削爪が取り付けられたオーガヘッドの斜視図、(b)は従来例の掘削爪の斜視図である。
【符号の説明】
1 オーガヘッド(掘削手段)
6 先端掘削爪(掘削爪)
62 シャンク部
62a 溝部
63 掘削チップ
64 頂点部
65a 切削部
Claims (4)
- 回転する掘削手段の掘削方向先端に設けられて、地盤を掘削する掘削爪であって、
前記掘削手段の掘削方向先端に設けられるシャンク部と、このシャンク部の先端に後部が掘削方向に対して斜めに埋設されて支持される掘削チップとを備え、前記掘削チップは、略板状に形成され、前記シャンク部の回転軸中心から外側に偏心した異なる位置で凸となる2つの頂点部を有していることを特徴とする掘削爪。 - 前記掘削チップのうち、前記頂点部を含む切削部の形状が略三角屋根形状であることを特徴とする請求項1に記載の掘削爪。
- 前記掘削チップが前記シャンク部の側面より外側に突出していることを特徴とする請求項1又は2に記載の掘削爪。
- 前記シャンク部の外周面には掘削方向に向けて湾曲した溝部が形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の掘削爪。
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- 2003-05-27 JP JP2003148767A patent/JP2004353174A/ja active Pending
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