JP2004278253A - 掘削爪 - Google Patents

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Abstract

【課題】掘削爪が摩耗しても交換頻度が少なく長期間使用することができ、コスト削減を図ることのできる掘削爪を提供する。
【解決手段】地盤Gを掘削する掘削爪10は、掘削刃(第1の掘削刃16や第2の掘削刃17)を少なくとも2つ以上有し、中心軸線Xを中心に回転させて取り付けることによって各掘削刃16、17が地盤Gに対してそれぞれ掘削可能とされる。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、地盤を掘削する掘削爪に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、硬質地盤を掘削して縦穴を形成する掘削装置として、例えば、アースオーガが知られている。このアースオーガに設けられているオーガスクリューの先端部には、硬質地盤を掘削するオーガヘッドが接続されており、オーガヘッドには掘削爪が接続されている。
ここで、掘削爪とオーガヘッドの接続構造としては、掘削爪を直接オーガヘッドに溶接固定する溶接式が知られている(例えば、特許文献1参照)。また、爪保持部としてのホルダをオーガヘッドに溶接固定し、固定されたホルダに掘削爪を着脱自在に保持させる着脱式も一般的であり、着脱式の掘削爪とそのホルダの接続構造としては、例えば、掘削爪に設けた接続軸を、この接続軸を収納可能にホルダに形成された凹状の軸収納部に挿入して接続する挿入式のものや、掘削爪をホルダにボルトで接続するボルト式のものがある。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−129863号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述のような掘削工具で硬質地盤を掘削する際には、掘削爪は地盤に対して常に一方向のみ接触するように構成されているので、地盤に接触する一部分のみが摩耗していく。このように摩耗することにより掘削爪と地盤との接触面積が大きくなり、掘削爪の性能が低下してしまう。そのため、掘削爪は、摩耗していない部分が大半残っているにもかかわらず、新しい掘削爪に交換しなければならずコスト高となってしまう。
しかも、掘削爪の交換は、上述の特許文献1のように掘削爪が溶接式によりオーガヘッドに固定されている場合には、ガス切断した後に、再び新しい掘削爪を溶接することによって行っている。そのため、その交換作業に時間がかかるという問題がある。
一方、掘削爪がオーガヘッドに着脱式により固定されている場合には、その交換作業は容易であるが、掘削爪が摩耗する摩耗量は変わらないため交換頻度は改善されない。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、掘削爪が摩耗しても交換頻度が少なく長期間使用することができ、コスト削減を図ることのできる掘削爪を提供することを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1の発明は、例えば、図2及び図4に示すように、地盤Gを掘削する掘削爪10であって、
掘削刃(例えば、第1の掘削刃16、第2の掘削刃17)を少なくとも2つ以上有し、
中心軸線Xを中心に回転させて取り付けることによって各掘削刃が前記地盤に対してそれぞれ掘削可能とされることを特徴とする。
【0007】
請求項1の発明によれば、中心軸線を中心に回転させて取り付けることによって各掘削刃が地盤に対してそれぞれ掘削可能とされるので、地盤を掘削する一つの掘削刃が摩耗した場合に、他の掘削刃を地盤側に配置させて掘削させることができる。したがって、従来のように地盤に接触する一部分のみが摩耗した場合でも、すぐに掘削爪を交換する必要がなく、交換頻度を減らすことができ、よってコスト削減につながる。
【0008】
なお、各掘削刃は中心軸線に対して略対称であることが好ましく、中心軸線に対して略対称とすることにより、各掘削刃の強度を常に同程度に保つことができる。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1に記載の掘削爪において、
前記掘削刃が第1の掘削刃と第2の掘削刃とであり、前記中心軸線を中心に180°回転させて取り付けることによって、前記第1の掘削刃又は前記第2の掘削刃が前記地盤に対してそれぞれ掘削可能とされることを特徴とする。
【0010】
請求項2の発明によれば、中心軸線を中心に180°回転させて取り付けることによって、第1の掘削刃又は第2の掘削刃がそれぞれ地盤に対して掘削可能とされるので、第1の掘削刃が摩耗した場合に、摩耗していない第2の掘削刃を使用することができ、掘削効率に優れるとともに交換頻度を減らすことができる。
【0011】
請求項3の発明は、例えば、図2及び図3に示すように、請求項1又は2に記載の掘削爪において、
保持部(例えば、ホルダ4)の内部に着脱自在に設けられ、前記掘削刃を先端部に有する接続軸11を備え、
前記保持部及び前記接続軸には、前記保持部の内部に前記接続軸が挿入された状態で保持部に対する接続軸の回転を規制することによって、前記掘削刃のうちの一つの掘削刃が前記地盤に接触するように固定する回り止め手段(例えば、回り止め部13、嵌合孔4a)が設けられていることを特徴とする。
【0012】
請求項3の発明によれば、保持部及び接続軸には、該接続軸の回転を規制する回り止め手段が設けられているので、この回り止め手段が接続軸の回転を規制することによって一つの掘削刃が地盤側に配置され固定される。そして、この掘削刃によって地盤を掘削し摩耗した場合に、接続軸を保持部から取り出して接続軸を回転させるとともに掘削刃を回転させて、この状態で保持部の内部に挿入することによって、他の掘削刃が地盤側に配置され固定される。したがって、従来のように地盤を掘削する一部分のみが摩耗した場合でも、すぐに掘削爪を交換する必要がなく、交換頻度を減らすことができ、よってコスト削減につながる。
また、上述のように各掘削刃の地盤に対する配置は、保持部から接続軸を取り出して回転させた後に、再び保持部に挿入することによって変更することができるので、その操作も容易である。
【0013】
請求項4の発明は、例えば、図2及び図3に示すように、請求項3に記載の掘削爪において、
前記保持部及び前記接続軸には、前記保持部の内部に挿入された接続軸が保持部から抜けることを防止する抜け止め手段(例えば、抜け止め軸部15、リテーナ15a、抜け止め孔部4b)が設けられていることを特徴とする。
【0014】
請求項4の発明によれば、抜け止め手段によって接続軸が保持部から抜けることを確実に防止することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係る掘削爪を備えたオーガヘッドの斜視図、図2は、掘削爪の斜視図、図3は、掘削爪がホルダに装着された状態の要部を示す上断面図、図4は、掘削爪が地盤を掘削する際の、掘削爪の地盤に対する配置を示す側断面図である。
本発明に係る掘削爪は、例えば地盤を掘削するオーガの先端部に接続される掘削工具(オーガヘッド)に好適に使用される。まず、この掘削爪を備えた掘削工具の構成について説明する。
【0016】
図1に示すように、掘削工具1は、オーガ(図示しない)の先端部(下端部)に接続されてオーガの回転に伴い回転する接続部2と、接続部2の外周に対して左右対称に設けられた二枚のプロペラ状の羽根3、3と、二枚の羽根3、3の下側に設けられた複数の掘削爪10,…と、二枚の羽根3、3の下側に溶接固定されて複数の掘削爪10,…を着脱自在に保持する複数のホルダ(保持部)4,…とを備えている。
【0017】
接続部2は、実際にオーガの先端部に接続される際に接続軸となる軸部21と、軸部21の下部に固定された二つの先端爪22、22と、軸部21と先端爪22とを連結する連結部23とを備えている。
軸部21は、多角形状からなる柱状であり、オーガの下端部に設けられた凹状の嵌合孔に挿入可能な形状に形成されている。なお、接続部2は、嵌合孔に軸部21を挿入した状態で軸部21の二つの溝部21a、21aにピン等の部材を通すことにより、オーガの下端部に固定されるようになっている。
【0018】
連結部23は、正面視して下方に向かうにつれて細くなるテーパ状に形成されている。
羽根3は、所定の厚みを有する略四角形状の部材であって、連結部23から外側に延出するように左右対称に設けられている。また、羽根3の下面には、羽根3の長さ方向に沿って3つのホルダ4,…がそれぞれ溶接されている。
【0019】
ホルダ4は、図3に示すように、内部に掘削爪10の接続軸11(後述する)が挿入される嵌合孔4aが形成されている。この嵌合孔4aは、接続軸11(すなわち、後述する回り止め部13、抜け止め軸部15、支持部14)よりも若干大きめの略同形状の窪みであり、接続軸11が嵌合するようになっている。具体的には、嵌合孔4aは後述する回り止め部13の切欠部13a、13aが嵌め込まれるように基端部側において凸状で、その中央部分には、抜け止め軸部15のリテーナ15aが係合する抜け止め孔部4bが形成されている。
【0020】
本発明に係る掘削爪10は、ホルダ4に対して着脱自在に設けられ地盤Gを掘削するものである。
掘削爪10は、図2及び図3に示すように、ホルダ4に挿入される接続軸11と、該接続軸11の先端に設けられて地盤Gに対して接触する掘削部12とを備えている。
【0021】
接続軸11は、ホルダ4の嵌合孔4aに嵌合した状態で、嵌合孔4aに対する接続軸11の回転を規制する回り止め部13と、掘削部12の基端部を支持する支持部14と、支持部14と回り止め部13との間に介在されて嵌合孔4aに挿入された接続軸11がホルダ4から抜けるのを防止する抜け止め軸部15とを備えている。つまり、接続軸11は、ホルダ4から取り出された状態で回転可能であり、この状態で回転することによって掘削部12もともに回転し、掘削部12の地盤Gに対して接触する向きが変更できるようになっている。
【0022】
回り止め部13は、その底面が略楕円となる柱状で、両側面に切欠部13a、13aが形成された上断面視略T字型である。すなわち、回り止め部13の基端部側が凸状である。そして、この回り止め部13が、略同形状をなしたホルダ4の嵌合孔4a内に嵌め込まれることによって回り止めされる。したがって、回り止め部13と嵌合孔4aとで本発明の回り止め手段が構成されている。
【0023】
抜け止め軸部15は、回り止め部13に接続されており、回り止め部13の径よりも若干小さく形成されている。抜け止め軸部15の外側面には、ホルダ4の嵌合孔4aに形成された抜け止め孔部4bに係合する突起部15bを有したリテーナ15aが固定されている。すなわち、嵌合孔4aに挿入された状態で、リテーナ15aの突起部15bが抜け止め孔部4bに係合することによって、接続軸11がホルダ4から抜けないように固定される。したがって、抜け止め軸部15とリテーナ15aと、抜け止め部4bとで本発明の抜け止め手段が構成されている。
【0024】
掘削部12は、図2及び図4(a)に示すように、中心軸線Xに対して略対称な第1の掘削刃16と第2の掘削刃17とを有している。すなわち、これら第1の掘削刃16又は第2の掘削刃17は、接続軸11の回転に伴って中心軸線Xを中心に回転することにより地盤Gに対してそれぞれ掘削可能となるように構成されている。
【0025】
具体的に、掘削部12は、図2に示すように、先端に近づくに従って細くなる剣先刃と呼ばれる掘削に優れた形状に形成されている。すなわち、掘削部12は中心軸線Xに対して左右略対称な形状で、図4(a)に示すように側断面視略五角形状である。そして、その五角形の先端を形成する一方の片部が上述の第1の掘削刃16であり、他方の片部が第2の掘削刃17とされており、掘削時にこれら第1の掘削刃16又は第2の掘削刃17が地盤Gに接触するようになっている。
なお、ここで示した第1の掘削刃16と第2の掘削刃17とは、掘削方向に対する逃げ角がそれぞれ等しくなっているが、必ずしも等しくなくても良い。例えば、第1の掘削刃16の逃げ角が15°で、第2の掘削刃17の逃げ角が20°であっても良く、それぞれの逃げ角が約5°〜30°の範囲であれば良い。
【0026】
このような掘削部12は、凹部を有する側断面視略コ字型の爪ホルダ121と、該爪ホルダ121の凹部内に埋め込まれる爪部122とから構成され、耐衝撃性に優れている。なお、爪ホルダ121及び爪部122は、ともに金属製であるが、爪部122の方が爪ホルダ121よりも硬質な金属で形成されている。
【0027】
次に、本発明に係る掘削爪10を備えた掘削工具1によって地盤Gを掘削する際の手順について説明する。
まず、図3に示すように、ホルダ4の嵌合孔4aに掘削爪10の接続軸11を挿入していき、接続軸11を嵌合孔4aに嵌合させる。このとき、回り止め部13の切欠部13aは嵌合孔4aの凸状部分に嵌め込まれるとともに、抜け止め軸部15のリテーナ15aが抜け止め孔部4bに係合することによって、接続軸11がホルダ4に固定される。また、支持部14も嵌合孔4a内に挿入されて、掘削部12のみが嵌合孔4aから突出するようになる。
さらに、接続軸11をホルダ4に固定した状態では、接続軸11は回転不可となり、掘削部12の第1の掘削刃16が地盤G側に配置され、地盤Gに対して掘削可能となるように固定される(図4(a)参照)。
【0028】
このようにして掘削爪10が接続された掘削工具1は、接続部11の軸部21をオーガの下端部に固定する。その後、オーガを回転させることにより掘削工具1にその回転力を伝達させ、掘削工具1を所定の回転方向に沿って回転させる。これにより、掘削工具1が二つの先端爪22、22及び複数の掘削爪10,…により地盤Gを掘削しつつ、削られた土砂を二枚の羽根3、3及びオーガ等により攪拌しながら下から上に持ち上げて地盤Gに縦穴を掘る。ここで、掘削爪10の掘削部12は、第1の掘削刃16が地盤G側に配置されているので、第1の掘削刃16が地盤Gを掘削することになる。
【0029】
このように第1の掘削刃16によって地盤Gを掘削していき、第1の掘削刃16がある程度摩耗したら、接続軸11をホルダ4から取り出す。
そして、接続軸11を180°回転させることによって第1の掘削刃16と第2の掘削刃17とを反転させて第2の掘削刃17が地盤G側に配置される向きに保持しながら、接続軸11をホルダ4の嵌合孔4aに挿入して上述のように嵌合させることによって接続軸11をホルダ4に固定する。
このように接続軸11をホルダ4に固定した状態では、接続軸11は回転不可となり、掘削部12の第2の掘削刃17が地盤G側に配置され固定されるので、第2の掘削刃17が地盤Gを掘削していく(図4(b)参照)。
【0030】
以上、本発明の実施の形態の掘削爪10によれば、中心軸線Xを中心に180°回転させることによって、第1の掘削刃16又は第2の掘削刃17が地盤Gに対してそれぞれ掘削可能とされるので、第1の掘削刃16が摩耗した場合に接続軸11を回転させることによって、摩耗していない第2の掘削刃17を使用することができ、掘削効率に優れるとともに交換頻度を減らすことができ、コスト削減につながる。
また、第1の掘削刃16及び第2の掘削刃17は中心軸線Xに対して略対称であるので、各掘削刃16、17の強度を常に同程度に保つことができる。
【0031】
さらに、ホルダ4の嵌合孔4aに接続軸11が嵌合する構成であるので、ホルダ4に対する接続軸11の着脱が簡易である。しかも、回り止め部13が嵌合孔4aに嵌合することにより、接続軸11の回転が規制されて第1の掘削刃16が地盤G側に配置され、その後、嵌合孔4aから接続軸11を取り出して接続軸11を回転させた状態で嵌合孔4bに挿入することによって、第2の掘削刃17が地盤G側に配置されるので、各掘削刃16、17の地盤Gに対する配置を容易に変更することができる。
また、接続軸11の抜け止め軸部15のリテーナ15aを抜け止め孔部4bに係合することによって、接続軸11がホルダ4から抜けることを確実に防止することができる。
【0032】
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
上述の掘削爪10は、例えば図5に示すような形状の掘削爪10Aとしても良い。この掘削爪10Aは、その爪ホルダ121Aが側断面視クの字型の形状であり、爪部122Aは、クの字型の爪ホルダ121Aの凹部内に埋め込まれている。
また、例えば図6に示すような掘削爪10Bとしても良い。この掘削爪10Bは、爪ホルダ121Bの先端に開口孔123Bが形成されており、爪部122Bが開口孔123Bから突出するように埋め込まれている。
【0033】
また、上述の掘削爪10は接続軸11を備え、ホルダ4に着脱自在に保持される着脱式であったが、例えば図7(a)、(b)に示すように、羽根3に直接、溶接固定する溶接式としても良い。この掘削爪10Cは、接続軸11を有しない掘削部12Cのみを備えている。なお、図7において上述の掘削爪10と同様の構成部分については同様の符号を付している。
【0034】
また、掘削爪10の掘削部12は、2つの掘削刃(第1の掘削刃16と第2の掘削刃17)を備え、接続軸11を180°回転させることによって2つの掘削刃16、17がそれぞれ地盤Gに対して掘削可能となるように構成したが、掘削刃を3つ以上備える構成としても良い。この場合、接続軸11を回転する毎に各掘削刃を使用することができるので、交換頻度の低減及びコスト削減の面でさらに有利となる。
【0035】
また、上述の掘削爪10において、回り止め部13の形状は上述した形状に限らず、例えば、底面が四角形状となる柱状であっても良い(図示しない)。さらに、回り止め部13の外側面に軸方向に延在する多数の溝部を形成したものとしても良い(図示しない)。なお、回り止め部13の形状の変更に伴って嵌合孔4aの形状も適宜変更するようにする。
【0036】
また、ホルダ4から接続軸11が抜けることを防止する抜け止め手段として、抜け止め軸部15に固定されたリテーナ15aと抜け止め孔部4bとによって構成したが、これに限らず、例えば、ホルダ4にピン孔を形成しておき、接続軸11をホルダ4に嵌合させた後にピン孔からピンを挿入する構成としても良い。さらに、例えば、ホルダ4にリングが嵌め込まれる溝を形成しておき、この溝にリングを嵌め込む構成としても良い。
【0037】
また、本発明の掘削爪10は、掘削工具1としてのオーガヘッドの羽根3、3に溶接されたホルダ4,…に設けられるものとしたが、これに限らずオーガヘッドの先端爪22、22に適用しても良い。
さらに、本発明の掘削爪10は、先端にオーガヘッドを備えたオーガを有する掘削装置に適用したが、他の形状の掘削装置に適用しても良い。
【0038】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、中心軸線を中心に回転させて取り付けることによって各掘削刃が地盤に対して掘削可能されるので、地盤に接触する一部分のみが摩耗した場合でも、すぐに掘削爪を交換する必要がなく、交換頻度を減らすことができ、よってコスト削減につながる。
【0039】
請求項2の発明によれば、請求項1と同様の効果を得ることができるのは勿論のこと、第1の掘削刃が摩耗した場合に中心軸線を中心に回転させて取り付けることによって、摩耗していない第2の掘削刃を使用することができ、掘削効率に優れるとともに交換頻度を減らすことができる。
【0040】
請求項3の発明によれば、請求項1又は2と同様の効果を得ることができるのは勿論のこと、各掘削刃の地盤に対する配置は、保持部から接続軸を取り出して回転させた後に、再び保持部の内部に挿入することによって変更することができる。よって、その操作が容易となる。
【0041】
請求項4の発明によれば、請求項3と同様の効果を得ることができるのは勿論のこと、抜け止め手段によって接続軸が保持部から抜けることを確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る掘削爪を備えたオーガヘッドの斜視図である。
【図2】本発明に係る掘削爪の一例を示したもので、掘削爪の斜視図である。
【図3】本発明に係る掘削爪がホルダに装着された状態の要部を示す上断面図である。
【図4】本発明に係る掘削爪が地盤を掘削する際の、掘削爪の地盤に対する配置を示したもので、(a)は、第1の掘削刃が地盤側に配置された状態を示す側断面図、(b)は、第1の掘削刃が摩耗した後、第2の掘削刃が地盤側に配置された状態を示す側断面図である。
【図5】本発明に係る掘削爪の変形例を示す側断面図である。
【図6】本発明に係る掘削爪のその他の変形例を示す斜視図である。
【図7】(a)は、本発明に係るその他の変形例の掘削爪を備えたオーガヘッドの正面図、(b)は、(a)の掘削爪の側断面図である。
【符号の説明】
4 ホルダ(保持部)
4a 嵌合孔(回り止め手段)
4b 抜け止め孔部(抜け止め手段)
10 掘削爪
11 接続軸
13 回り止め部(回り止め手段)
15 抜け止め軸部(抜け止め手段)
15a リテーナ(抜け止め手段)
16 第1の掘削刃(掘削刃)
17 第2の掘削刃(掘削刃)
G 地盤
X 中心軸線

Claims (4)

  1. 地盤を掘削する掘削爪であって、
    掘削刃を少なくとも2つ以上有し、
    中心軸線を中心に回転させて取り付けることによって各掘削刃が前記地盤に対してそれぞれ掘削可能とされることを特徴とする掘削爪。
  2. 前記掘削刃が第1の掘削刃と第2の掘削刃とであり、前記中心軸線を中心に180°回転させて取り付けることによって、前記第1の掘削刃又は前記第2の掘削刃が前記地盤に対してそれぞれ掘削可能とされることを特徴とする請求項1に記載の掘削爪。
  3. 保持部の内部に着脱自在に設けられ、前記掘削刃を先端部に有する接続軸を備え、
    前記保持部及び前記接続軸には、前記保持部の内部に前記接続軸が挿入された状態で保持部に対する接続軸の回転を規制することによって、前記掘削刃のうちの一つの掘削刃が前記地盤に対して掘削可能となるように固定する回り止め手段が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の掘削爪。
  4. 前記保持部及び前記接続軸には、前記保持部の内部に挿入された接続軸が保持部から抜けることを防止する抜け止め手段が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の掘削爪。
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