JP2004352689A - 水中油型乳化化粧料 - Google Patents
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Abstract
【課題】みずみずしい使用感で、使用後の肌柔軟効果に優れ、かつ、保存安定性が良好であり、また、簡便に製造することが可能な水中油型乳化化粧料を提供すること。
【解決手段】次の成分(a)〜(e);
(a)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油系界面活性剤
(b)成分(a)以外の非イオン性界面活性剤
(c)高級アルコール、脂肪酸より選ばれる常温で液状の油剤
(d)多価アルコール
(e)水
を含有し、乳化滴の平均粒径が1μm以下であることを特徴とする水中油型乳化化粧料。
【選択図】 なし
【解決手段】次の成分(a)〜(e);
(a)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油系界面活性剤
(b)成分(a)以外の非イオン性界面活性剤
(c)高級アルコール、脂肪酸より選ばれる常温で液状の油剤
(d)多価アルコール
(e)水
を含有し、乳化滴の平均粒径が1μm以下であることを特徴とする水中油型乳化化粧料。
【選択図】 なし
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油系界面活性剤、非イオン性界面活性剤、高級アルコール又は脂肪酸より選ばれる常温で液状の油剤、多価アルコールと水を含有し、かつ、乳化滴の平均粒径が1μm以下である水中油型乳化化粧料に関するものであり、更に詳細には、みずみずしい感触で、使用後の肌柔軟効果に優れ、かつ、保存安定性が良好な水中油型乳化化粧料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、肌を柔軟にする効果を付与するために各種油剤が検討され、化粧料に配合されてきた。この中でも、オクチルドデカノール、オレイン酸等の常温で液状の高級アルコールや脂肪酸は、肌の柔軟効果に優れているのみならず、経皮吸収性も高いため、化粧料に汎用されていた。
【0003】
しかし、液状の高級アルコールや脂肪酸は、乳化滴が合一しやすく、水中油型乳化化粧料に安定に配合することは困難であった。このため、使用感を損なわずに、これら油剤を安定に配合するために種々の検討がなされてきた。例えば、レシチン等の天然界面活性剤とグリセリンを併用する方法(例えば、特許文献1参照。)が挙げられる。
【0004】
【特許文献1】
特開平5−4912号公報(第1頁−第5頁)
【0005】
一方、安定な水中油型乳化化粧料を得るために、乳化滴粒径を小さくする技術が従来から検討されてきた。具体的には、最適な界面活性剤を選択する方法や、高圧ホモジナイザーやマイクロホモジナイザー等の高剪断乳化機器を用いる方法が汎用されてきた。
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に記載の方法では、保存安定性は十分に満足できる水準ではなかった。また、美容液や化粧水といった低粘性製剤に安定に配合することが難しかった。
【0006】
また、高圧ホモジナイザー等の高剪断乳化機器を用いた場合、洗浄性等の問題により生産効率が悪いという欠点があった。このため、常温で液状の高級アルコールや脂肪酸を含有しても、保存安定性を充分満足でき、しかも簡便に製造することのできる水中油型乳化化粧料の開発が望まれていた。
【0007】
【課題を解決するための手段】
かかる実情に鑑み、本発明者らは鋭意検討した結果、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油系界面活性剤とそれ以外の非イオン性界面活性剤とを併用して常温で液状の高級アルコール又は脂肪酸を乳化することにより、みずみずしい感触で、使用後の肌柔軟効果に優れ、しかも保存安定性が良好となることを見出した。しかも、高剪断乳化機器を用いずとも簡便に粒径の小さい水中油型乳化物が得られることを見出し、本発明を完成させた。
【0008】
すなわち本発明は、成分(a)〜(e);
(a)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油系界面活性剤
(b)成分(a)以外の非イオン性界面活性剤
(c)高級アルコール、脂肪酸より選ばれる常温で液状の油剤
(d)多価アルコール
(e)水
を含有し、乳化滴の平均粒径が1μm以下であることを特徴とする水中油型乳化化粧料である。
【0009】
さらに、成分(b)の非イオン性界面活性剤がポリオキシエチレンステロール系界面活性剤又はポリエチレングリコール脂肪酸エステル系界面活性剤より選ばれる一種又は二種以上であることを特徴とする前記水中油型乳化化粧料である。
【0010】
さらに、成分(c)の含有量が0.05〜5質量%であることを特徴とする前記水中油型乳化化粧料である。
【0011】
さらに、成分(a):成分(b)の質量比が100:1〜1:5であることを特徴とする前記水中油型乳化化粧料である。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明に用いられる成分(a)は、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油系界面活性剤であり、本発明において、成分(b)とともに成分(c)の乳化剤として用いられるものである。具体的には、ポリオキシエチレン(5)硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン(10)硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン(20)硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン(30)硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン(40)硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン(50)硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン(80)硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン(100)硬化ヒマシ油等が挙げられる。これらのポリオキシエチレン硬化ヒマシ油系界面活性剤は、必要に応じて一種又は二種以上用いることができる。
【0013】
本発明に用いられる成分(a)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油系界面活性剤として、ポリオキシエチレンを10〜60モル付加したものを選択すると、保存安定性の面で、より好ましい。
【0014】
本発明の水中油型乳化化粧料における、成分(a)の含有量は特には限定されないが、0.001〜10質量%(以下、単に「%」と表す。)が好ましく、0.01〜5%がより好ましい。この範囲内で得られた水中油型乳化化粧料は保存安定性及びみずみずしい感触がより優れている。
【0015】
本発明に用いられる成分(b)は、成分(a)以外の非イオン性界面活性剤であり、本発明において、成分(a)とともに成分(c)の乳化剤として用いられるものである。成分(a)と併用することにより、保存安定性に優れた乳化化粧料が得られる。具体的には、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステルの酸化エチレン誘導体、プロピレングリコール脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステルの酸化エチレン誘導体、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンヒマシ油誘導体、ポリオキシエチレンフィトスタノールエーテル、ポリオキシエチレンフィトステロールエーテル、ポリオキシエチレンコレスタノールエーテル、ポリオキシエチレンコレステロールエーテル、ポリオキシエチレンコレステリルエーテル、ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン等が挙げられる。これらの非イオン性界面活性剤は、必要に応じて一種又は二種以上用いることができる。
【0016】
成分(b)のうち、ポリオキシエチレンステロール系界面活性剤又はポリエチレングリコール脂肪酸エステル系界面活性剤を用いると、保存安定性の面で、より好ましく、さらにポリオキシエチレンを5〜40モル付加したものが、より好ましい。具体的には、ポリオキシエチレンステロール系界面活性剤としては、ポリオキシエチレン(5)フィトスタノールエーテル、ポリオキシエチレン(10)フィトスタノールエーテル、ポリオキシエチレン(20)フィトスタノールエーテル、ポリオキシエチレン(30)フィトスタノールエーテル、ポリオキシエチレン(40)フィトスタノールエーテル、ポリオキシエチレン(5)フィトステロールエーテル、ポリオキシエチレン(10)フィトステロールエーテル、ポリオキシエチレン(20)フィトステロールエーテル、ポリオキシエチレン(30)フィトステロールエーテル、ポリオキシエチレン(40)フィトステロールエーテル、ポリオキシエチレン(5)コレスタノールエーテル、ポリオキシエチレン(10)コレスタノールエーテル、ポリオキシエチレン(20)コレステロールエーテル、ポリオキシエチレン(30)コレステロールエーテル、ポリオキシエチレン(40)コレステロールエーテル、ポリオキシエチレン(5)コレステリルエーテル、ポリオキシエチレン(10)コレステリルエーテル、ポリオキシエチレン(20)コレステリルエーテル、ポリオキシエチレン(30)コレステリルエーテル、ポリオキシエチレン(40)コレステリルエーテル等があげられ、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル系界面活性剤としては、ポリオキシエチレン(10)モノラウリン酸エステル、ポリオキシエチレン(10)モノステアリン酸エステル、ポリオキシエチレン(25)モノステアリン酸エステル、ポリオキシエチレン(40)モノステアリン酸エステル、ポリオキシエチレン(10)モノオレイン酸エステル等が挙げられる。これらのポリオキシエチレンステロール系界面活性剤又はポリエチレングリコール脂肪酸エステル系界面活性剤は、必要に応じて一種又は二種以上用いることができる。
【0017】
本発明の水中油型乳化化粧料における、成分(b)の含有量は特には限定されないが、0.001〜10%が好ましく、0.01〜5%がより好ましい。この範囲内で得られた水中油型乳化化粧料は、保存安定性及びみずみずしい感触が、より優れている。
【0018】
本発明の水中油型乳化化粧料における成分(a)と成分(b)の含有質量比は特に限定されないが、100:1〜1:5が好ましい。この範囲内で得られた水中油型乳化化粧料は保存安定性がより優れている。
【0019】
本発明に用いられる成分(c)は、高級アルコール又は脂肪酸より選ばれる常温で液状の油剤であり、本発明において、肌柔軟効果を付与する目的で用いられるものである。高級アルコールとしては、例えば、オレイルアルコール、イソステアリルアルコール、オクチルドデカノール等が挙げられ、脂肪酸としては、例えば、ラウロレイン酸、ミリストレイン酸、パルミトレイン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、2−エチルヘキサン酸、イソパルミチン酸、イソステアリン酸、ラノリン脂肪酸等が挙げられ、必要に応じて一種又は二種以上用いることができる。
【0020】
本発明の水中油型乳化化粧料における、成分(c)の含有量は特には限定されないが、0.05〜5%が好ましく、0.5〜3%がより好ましい。この範囲内で得られた水中油型乳化化粧料は、べたつきがなく、みずみずしい感触が得られるだけでなく、肌柔軟効果の面でも、より優れている。
【0021】
本発明に用いられる成分(d)の多価アルコールは、通常の化粧料に使用されるものであり、本発明では乳化助剤及び使用時の保湿効果を目的として用いられ、多価アルコールを含有しない場合は保存安定性の面で優れたものを得ることができない。具体的には、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、ソルビトール等が挙げられる。これらの多価アルコールは必要に応じて一種又は二種以上用いることができる。
【0022】
本発明の水中油型乳化化粧料における、成分(d)の含有量は特には限定されないが、0.5〜30.0%が好ましい。この範囲内で得られた水中油型乳化化粧料は、保存安定性がより優れている。
【0023】
本発明に用いられる成分(e)の水は、通常の化粧料に使用されているものである。本発明の水中油型乳化化粧料における、成分(e)の含有量は特には限定されないが、みずみずしい感触を得るためには、40〜99%が好ましい。
【0024】
本発明の水中油型乳化化粧料は、上記した必須成分の他に、通常化粧料に使用される成分、例えば、成分(c)以外の油性成分、水溶性高分子、成分(a)及び(b)以外の界面活性剤、紫外線吸収剤、保湿剤、皮膜形成剤、pH調整剤、褪色防止剤、酸化防止剤、消泡剤、美容成分、防腐剤、粉体成分、香料等を本発明の効果を損なわない範囲で適宜含有することができる。
【0025】
本発明に含有可能な油性成分は、エモリエント感付与の目的で使用され、動物油、植物油、合成油等の起源、及び、固形油、半固形油、液体油、揮発性油等の性状を問わず、炭化水素類、油脂類、ロウ類、硬化油類、エステル油類、脂肪酸類、高級アルコール類、シリコーン油類、フッ素系油類、ラノリン誘導体類、油性ゲル化剤類等が挙げられる。具体的には、流動パラフィン、スクワラン、ワセリン、ポリイソブチレン、ポリブテン、パラフィンワックス、セレシンワックス、マイクロクリスタリンワックス、エチレンプロピレンコポリマー、モンタンワックス、フィッシャトロプスワックス等の炭化水素類、オリーブ油、ヒマシ油、ミンク油、マカデミアンナッツ油、モクロウ等の油脂類、ミツロウ、カルナウバワックス、キャンデリラワックス、ゲイロウ等のロウ類、セチルイソオクタネート、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、トリオクタン酸グリセリル、ジイソステアリン酸ポリグリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、トリベヘン酸グリセリル、ロジン酸ペンタエリトリットエステル、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、コレステロール脂肪酸エステル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル・ベヘニル・オクチルドデシル)、ホホバ油等のエステル類、ステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ベヘニン酸、12−ヒドロキシステアリン酸等の脂肪酸類、ステアリルアルコール、セチルアルコール、ラウリルアルコール、ベヘニルアルコール等の高級アルコール類、低重合度ジメチルポリシロキサン、高重合度ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、アルコキシ変性ポリシロキサン、架橋型オルガノポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等のシリコーン類、パーフルオロデカン、パーフルオロオクタン、パーフルオロポリエーテル等のフッ素系油剤類、ラノリン、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラノリンアルコール等のラノリン誘導体、デキストリン脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エステル、デンプン脂肪酸エステル、12−ヒドロキシステアリン酸、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウム等の油性ゲル化剤類等が挙げられる。
【0026】
本発明に含有可能な水溶性高分子は、粘性を付与する目的で使用され、化粧料一般に用いられる水溶性高分子であれば、いずれのものも使用できる。例えば、グアーガム、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ヒアルロン酸ナトリウム、アラビアガム、キサンタンガム、ローカストビーンガム、寒天、アルギン酸ナトリウム、カラギーナン、メチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、カルボキシビニルポリマー、アルキル変性カルボキシビニルポリマー、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸ナトリウム等が挙げられる。
【0027】
本発明に含有可能な界面活性剤としては、化粧料一般に用いられているイオン性界面活性剤を使用できる。アニオン性界面活性剤としては、例えば、ステアリン酸、ラウリン酸のような脂肪酸の無機及び有機塩、アルキルベンゼン硫酸塩、アルキルスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、α−スルホン化脂肪酸塩、アシルメチルタウリン塩、N−メチル−N−アルキルタウリン塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、アルキル燐酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル燐酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル燐酸塩、N−アシルアミノ酸塩、N−アシル−N−アルキルアミノ酸塩、ο−アルキル置換リンゴ酸塩、アルキルスルホコハク酸塩等が挙げられる。カチオン性界面活性剤としては、例えば、アルキルアミン塩、ポリアミン及びアルカノ−ルアミン脂肪酸誘導体、アルキル四級アンモニウム塩、環式四級アンモニウム塩等が挙げられる。両性界面活性剤としては、アミノ酸タイプやベタインタイプのカルボン酸型、硫酸エステル型、スルホン酸型、リン酸エステル型のものがあり、人体に対して安全とされるものが使用できる。例えば、N,N−ジメチル−N−アルキル−N−カルボキシルメチルアンモニウムベタイン、N,N−ジアルキルアミノアルキレンカルボン酸、N,N,N−トリアルキル−N−スルフォアルキレンアンモニウムベタイン、N,N−ジアルキル−N,N−ビス(ポリオキシエチレン硫酸)アンモニウムベタイン、2−アルキル−1−ヒドロキシエチル−1−カルボキシメチルイミダゾリニウムベタイン、レシチン等が挙げられる。
【0028】
紫外線吸収剤としては、例えばベンゾフェノン系、PABA系、ケイ皮酸系、サリチル酸系、4−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン、オキシベンゾン等、保湿剤としては、例えばタンパク質、ムコ多糖、コラーゲン、エラスチン、ケラチン等、皮膜形成剤としては、例えばトリメチルシロキシケイ酸等のシリコーン樹脂類、(メタ)アクリル酸アルキル重合体エマルション等のポリマーエマルション類等、pH調整剤としては、例えばクエン酸(塩)、乳酸(塩)、リンゴ酸(塩)等、酸化防止剤としては、例えばα−トコフェロール、アスコルビン酸等、美容成分としては、例えばビタミン類、消炎剤、生薬、アロエベラ、ウィッチヘーゼル、ハマメリス、キュウリ、レモン、ラベンダー、ローズ等の植物抽出液等、防腐剤としては、例えばパラオキシ安息香酸エステル、フェノキシエタノール等が挙げられる。
【0029】
本発明の水中油型乳化化粧料は、乳化滴の平均粒径が1μm以下であることが必須であり、0.05μm〜1μmの範囲であることが好ましい。平均粒径が1μmより大きくなるとクリーミングを生じ易く、保存安定性に満足のいく水中油型乳化化粧料を得ることができない。
【0030】
本発明の水中油型乳化化粧料は、高圧ホモジナイザー、マイクロフルイダイザー等の高剪断乳化機器を用いて乳化し、製造することができるが、本発明の構成をとることにより、パドルミクサー等の一般乳化機器を用いて簡便に製造することが可能である。また、本発明の水中油型乳化化粧料の乳化方法としては、分散乳化、転相乳化、ゲル乳化等、一般に乳化化粧料を得る方法の何れでも保存安定性に優れた乳化化粧料を得ることができる。
【0031】
本発明の水中油型乳化化粧料の性状は、液状、乳液状、クリーム状等の何れでもよいが、特に20℃の粘度がブルックフィールド型回転粘度計による測定値で2〜10000mPa・sの液状であることが好ましい。性状が液状の場合、よりいっそうみずみずしい感触を得ることが出来る。
【0032】
本発明の水中油型乳化化粧料としては、美容液、化粧水、乳液、クリーム、パック、整髪剤等の基礎化粧料、ファンデーション、コンシーラー、口紅、アイカラーなどのメーキャップ化粧料が挙げられるが、本発明の効果が顕著なのは、基礎化粧料である。また、使用法としては、手又は指で使用する方法、不織布等に含浸させて使用する方法等が挙げられる。
【0033】
【実施例】
以下に実施例を挙げて、本発明を更に詳細に説明する。尚、これらは本発明を何ら限定するものではない。
【0034】
実施例1〜13及び比較例1〜4:水中油型乳化美容液
下記表1〜3に示す組成の美容液を下記製造方法により調製し、(1)みずみずしい感触、(2)肌柔軟効果、(3)保存安定性、(4)平均粒径、の評価項目について以下の方法により評価し、結果を併せて表1〜3に示した。
【0035】
【表1】
【0036】
【表2】
【0037】
【表3】
【0038】
(製造方法)
A:成分1〜7を混合溶解する。(70℃)
B:成分8を加熱する。(70℃)
C:成分10を成分11で膨潤する。
D:成分12、13を混合する。
E:BにAを添加しパドルミクサーを用いて乳化する。(70℃)
F:Eを40℃まで冷却する。
G:Fに成分9、C、Dを加え混合する。
H:Gを容器に充填し、水中油型乳化美容液を得た。
【0039】
[評価項目1及び2の評価・判定方法]
化粧歴10年以上の女性20名をパネルとし、実施例及び比較例の水中油型乳化美容液の(1)みずみずしい感触、(2)肌柔軟効果、それぞれの評価項目について以下の評価基準Aに従って評点を付し、さらに全パネルの評点の平均点から下記判定基準に従って判定した。
【0040】
(評価基準A)
5点:非常に良好
4点:良好
3点:普通
2点:不良
1点:非常に不良
(判定基準)
◎:平均点4.5点以上
○:平均点3.5点以上4.5点未満
△:平均点2.5点以上3.5点未満
×:平均点2.5点未満
【0041】
[評価項目3の評価方法]
保存安定性の評価方法としては、実施例及び比較例の水中油型乳化美容液を40℃で保存した時の安定性を目視により、以下評価基準Bに従い評価した。
【0042】
(評価基準B)
6ヶ月で変化なし :◎
3ヶ月未満では変化がないが、
3ヶ月以上6ヶ月未満で分離、
クリーミングが認められる :○
1週間未満では変化がないが、
1週間以上3ヶ月未満で分離、
クリーミングが認められる :△
1週間未満で分離、クリーミングが認められる :×
【0043】
[評価項目4の評価方法]
実施例及び比較例の水中油型乳化美容液の乳化滴の平均粒径を、レーザー回折・散乱法による粒度分布測定装置により測定し、以下の評価基準Cに従い評価した。
【0044】
(評価基準C)
1μm以下:○
1μm以上:×
【0045】
上記表1〜3の結果から明らかなように、本発明品の実施例1〜13の水中油型乳化化粧料は、比較例1〜4の水中油型乳化美容液に比較して、使用時にはみずみずしい感触で、使用後は肌柔軟効果に優れた感触を有し、かつ、保存安定性に優れたものであった。なお、20℃の粘度はいずれも2〜10000mPa・sの範囲内であった。一方、成分(a)を含有せずに、成分(b)の非イオン性界面活性剤のみで乳化をした比較例1は、肌柔軟効果の面では優れているものの、乳化滴も大きく、保存安定性の面で満足のいくものが得られなかった。同様に成分(b)を含有せずに、成分(a)のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油のみで乳化をした比較例2も保存安定性で満足のいくものが得られなかった。また、成分(c)を含有せず、代わりに流動パラフィンを用いた比較例3は、肌柔軟効果の面で満足のいくものが得られなかった。さらに、成分(d)を含有しない比較例4は、乳化滴が大きく、保存安定性の面で満足のいくものが得られなかった。
【0046】
実施例14:化粧水
(処方) (%)
1.ポリオキシエチレン(40)硬化ヒマシ油 0.1
2.ポリオキシエチレン(40)モノステアリン酸エステル 0.1
3.オレイルアルコール 0.2
4.デカメチルシクロペンタシロキサン 0.05
5.グリセリン 5.0
6.ジプロピレングリコール 4.0
7.精製水 残量
8.エタノール 5.0
9.防腐剤 適量
10.香料 適量
【0047】
(製造方法)
A:成分1〜6を混合溶解する。(70℃)
B:成分7を加熱する。(70℃)
C:AにBを添加しパドルミクサーにて乳化する。(70℃)
D:Cを40℃まで冷却する。
E:成分8〜10を添加して均一に混合する。
F:Eを容器に充填し、化粧水を得た。
以上のようにして得られた化粧水は、乳化滴の粒径が0.5μmであり、20℃の粘度は50mPa・sであった。また本化粧水は使用時にはみずみずしい感触で、使用後は肌柔軟効果に優れた感触を有し、かつ、保存安定性に優れたものであった。
【0048】
【0049】
(製造方法)
A:成分1〜7を混合溶解する。(70℃)
B:成分8を加熱する。(70℃)
C:成分9、10を成分8の一部で膨潤する。
D:BにAを添加し乳化する。(70℃)
E:Dを40℃まで冷却し、マイクロフルイダイザーにて分散する。
F:EにC、成分11、12を添加して均一に混合する。
G:Fを容器に充填し、美容液を得た。
以上のようにして得られた美容液は、乳化滴の平均粒径は0.2μmであり、20℃での粘度は8000mPa・sであった。また、本美容液は使用時にはみずみずしい感触で、使用後は肌柔軟効果に優れた感触を有し、かつ、保存安定性に優れたものであった。
【0050】
【発明の効果】
本発明の水中油型乳化化粧料は、使用時にはみずみずしい感触であり、使用後の肌柔軟効果に優れ、かつ、保存安定性が良好であり、また、簡便に製造することが可能であった。
【発明の属する技術分野】
本発明は、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油系界面活性剤、非イオン性界面活性剤、高級アルコール又は脂肪酸より選ばれる常温で液状の油剤、多価アルコールと水を含有し、かつ、乳化滴の平均粒径が1μm以下である水中油型乳化化粧料に関するものであり、更に詳細には、みずみずしい感触で、使用後の肌柔軟効果に優れ、かつ、保存安定性が良好な水中油型乳化化粧料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、肌を柔軟にする効果を付与するために各種油剤が検討され、化粧料に配合されてきた。この中でも、オクチルドデカノール、オレイン酸等の常温で液状の高級アルコールや脂肪酸は、肌の柔軟効果に優れているのみならず、経皮吸収性も高いため、化粧料に汎用されていた。
【0003】
しかし、液状の高級アルコールや脂肪酸は、乳化滴が合一しやすく、水中油型乳化化粧料に安定に配合することは困難であった。このため、使用感を損なわずに、これら油剤を安定に配合するために種々の検討がなされてきた。例えば、レシチン等の天然界面活性剤とグリセリンを併用する方法(例えば、特許文献1参照。)が挙げられる。
【0004】
【特許文献1】
特開平5−4912号公報(第1頁−第5頁)
【0005】
一方、安定な水中油型乳化化粧料を得るために、乳化滴粒径を小さくする技術が従来から検討されてきた。具体的には、最適な界面活性剤を選択する方法や、高圧ホモジナイザーやマイクロホモジナイザー等の高剪断乳化機器を用いる方法が汎用されてきた。
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に記載の方法では、保存安定性は十分に満足できる水準ではなかった。また、美容液や化粧水といった低粘性製剤に安定に配合することが難しかった。
【0006】
また、高圧ホモジナイザー等の高剪断乳化機器を用いた場合、洗浄性等の問題により生産効率が悪いという欠点があった。このため、常温で液状の高級アルコールや脂肪酸を含有しても、保存安定性を充分満足でき、しかも簡便に製造することのできる水中油型乳化化粧料の開発が望まれていた。
【0007】
【課題を解決するための手段】
かかる実情に鑑み、本発明者らは鋭意検討した結果、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油系界面活性剤とそれ以外の非イオン性界面活性剤とを併用して常温で液状の高級アルコール又は脂肪酸を乳化することにより、みずみずしい感触で、使用後の肌柔軟効果に優れ、しかも保存安定性が良好となることを見出した。しかも、高剪断乳化機器を用いずとも簡便に粒径の小さい水中油型乳化物が得られることを見出し、本発明を完成させた。
【0008】
すなわち本発明は、成分(a)〜(e);
(a)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油系界面活性剤
(b)成分(a)以外の非イオン性界面活性剤
(c)高級アルコール、脂肪酸より選ばれる常温で液状の油剤
(d)多価アルコール
(e)水
を含有し、乳化滴の平均粒径が1μm以下であることを特徴とする水中油型乳化化粧料である。
【0009】
さらに、成分(b)の非イオン性界面活性剤がポリオキシエチレンステロール系界面活性剤又はポリエチレングリコール脂肪酸エステル系界面活性剤より選ばれる一種又は二種以上であることを特徴とする前記水中油型乳化化粧料である。
【0010】
さらに、成分(c)の含有量が0.05〜5質量%であることを特徴とする前記水中油型乳化化粧料である。
【0011】
さらに、成分(a):成分(b)の質量比が100:1〜1:5であることを特徴とする前記水中油型乳化化粧料である。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明に用いられる成分(a)は、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油系界面活性剤であり、本発明において、成分(b)とともに成分(c)の乳化剤として用いられるものである。具体的には、ポリオキシエチレン(5)硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン(10)硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン(20)硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン(30)硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン(40)硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン(50)硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン(80)硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン(100)硬化ヒマシ油等が挙げられる。これらのポリオキシエチレン硬化ヒマシ油系界面活性剤は、必要に応じて一種又は二種以上用いることができる。
【0013】
本発明に用いられる成分(a)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油系界面活性剤として、ポリオキシエチレンを10〜60モル付加したものを選択すると、保存安定性の面で、より好ましい。
【0014】
本発明の水中油型乳化化粧料における、成分(a)の含有量は特には限定されないが、0.001〜10質量%(以下、単に「%」と表す。)が好ましく、0.01〜5%がより好ましい。この範囲内で得られた水中油型乳化化粧料は保存安定性及びみずみずしい感触がより優れている。
【0015】
本発明に用いられる成分(b)は、成分(a)以外の非イオン性界面活性剤であり、本発明において、成分(a)とともに成分(c)の乳化剤として用いられるものである。成分(a)と併用することにより、保存安定性に優れた乳化化粧料が得られる。具体的には、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステルの酸化エチレン誘導体、プロピレングリコール脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステルの酸化エチレン誘導体、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンヒマシ油誘導体、ポリオキシエチレンフィトスタノールエーテル、ポリオキシエチレンフィトステロールエーテル、ポリオキシエチレンコレスタノールエーテル、ポリオキシエチレンコレステロールエーテル、ポリオキシエチレンコレステリルエーテル、ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン等が挙げられる。これらの非イオン性界面活性剤は、必要に応じて一種又は二種以上用いることができる。
【0016】
成分(b)のうち、ポリオキシエチレンステロール系界面活性剤又はポリエチレングリコール脂肪酸エステル系界面活性剤を用いると、保存安定性の面で、より好ましく、さらにポリオキシエチレンを5〜40モル付加したものが、より好ましい。具体的には、ポリオキシエチレンステロール系界面活性剤としては、ポリオキシエチレン(5)フィトスタノールエーテル、ポリオキシエチレン(10)フィトスタノールエーテル、ポリオキシエチレン(20)フィトスタノールエーテル、ポリオキシエチレン(30)フィトスタノールエーテル、ポリオキシエチレン(40)フィトスタノールエーテル、ポリオキシエチレン(5)フィトステロールエーテル、ポリオキシエチレン(10)フィトステロールエーテル、ポリオキシエチレン(20)フィトステロールエーテル、ポリオキシエチレン(30)フィトステロールエーテル、ポリオキシエチレン(40)フィトステロールエーテル、ポリオキシエチレン(5)コレスタノールエーテル、ポリオキシエチレン(10)コレスタノールエーテル、ポリオキシエチレン(20)コレステロールエーテル、ポリオキシエチレン(30)コレステロールエーテル、ポリオキシエチレン(40)コレステロールエーテル、ポリオキシエチレン(5)コレステリルエーテル、ポリオキシエチレン(10)コレステリルエーテル、ポリオキシエチレン(20)コレステリルエーテル、ポリオキシエチレン(30)コレステリルエーテル、ポリオキシエチレン(40)コレステリルエーテル等があげられ、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル系界面活性剤としては、ポリオキシエチレン(10)モノラウリン酸エステル、ポリオキシエチレン(10)モノステアリン酸エステル、ポリオキシエチレン(25)モノステアリン酸エステル、ポリオキシエチレン(40)モノステアリン酸エステル、ポリオキシエチレン(10)モノオレイン酸エステル等が挙げられる。これらのポリオキシエチレンステロール系界面活性剤又はポリエチレングリコール脂肪酸エステル系界面活性剤は、必要に応じて一種又は二種以上用いることができる。
【0017】
本発明の水中油型乳化化粧料における、成分(b)の含有量は特には限定されないが、0.001〜10%が好ましく、0.01〜5%がより好ましい。この範囲内で得られた水中油型乳化化粧料は、保存安定性及びみずみずしい感触が、より優れている。
【0018】
本発明の水中油型乳化化粧料における成分(a)と成分(b)の含有質量比は特に限定されないが、100:1〜1:5が好ましい。この範囲内で得られた水中油型乳化化粧料は保存安定性がより優れている。
【0019】
本発明に用いられる成分(c)は、高級アルコール又は脂肪酸より選ばれる常温で液状の油剤であり、本発明において、肌柔軟効果を付与する目的で用いられるものである。高級アルコールとしては、例えば、オレイルアルコール、イソステアリルアルコール、オクチルドデカノール等が挙げられ、脂肪酸としては、例えば、ラウロレイン酸、ミリストレイン酸、パルミトレイン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、2−エチルヘキサン酸、イソパルミチン酸、イソステアリン酸、ラノリン脂肪酸等が挙げられ、必要に応じて一種又は二種以上用いることができる。
【0020】
本発明の水中油型乳化化粧料における、成分(c)の含有量は特には限定されないが、0.05〜5%が好ましく、0.5〜3%がより好ましい。この範囲内で得られた水中油型乳化化粧料は、べたつきがなく、みずみずしい感触が得られるだけでなく、肌柔軟効果の面でも、より優れている。
【0021】
本発明に用いられる成分(d)の多価アルコールは、通常の化粧料に使用されるものであり、本発明では乳化助剤及び使用時の保湿効果を目的として用いられ、多価アルコールを含有しない場合は保存安定性の面で優れたものを得ることができない。具体的には、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、ソルビトール等が挙げられる。これらの多価アルコールは必要に応じて一種又は二種以上用いることができる。
【0022】
本発明の水中油型乳化化粧料における、成分(d)の含有量は特には限定されないが、0.5〜30.0%が好ましい。この範囲内で得られた水中油型乳化化粧料は、保存安定性がより優れている。
【0023】
本発明に用いられる成分(e)の水は、通常の化粧料に使用されているものである。本発明の水中油型乳化化粧料における、成分(e)の含有量は特には限定されないが、みずみずしい感触を得るためには、40〜99%が好ましい。
【0024】
本発明の水中油型乳化化粧料は、上記した必須成分の他に、通常化粧料に使用される成分、例えば、成分(c)以外の油性成分、水溶性高分子、成分(a)及び(b)以外の界面活性剤、紫外線吸収剤、保湿剤、皮膜形成剤、pH調整剤、褪色防止剤、酸化防止剤、消泡剤、美容成分、防腐剤、粉体成分、香料等を本発明の効果を損なわない範囲で適宜含有することができる。
【0025】
本発明に含有可能な油性成分は、エモリエント感付与の目的で使用され、動物油、植物油、合成油等の起源、及び、固形油、半固形油、液体油、揮発性油等の性状を問わず、炭化水素類、油脂類、ロウ類、硬化油類、エステル油類、脂肪酸類、高級アルコール類、シリコーン油類、フッ素系油類、ラノリン誘導体類、油性ゲル化剤類等が挙げられる。具体的には、流動パラフィン、スクワラン、ワセリン、ポリイソブチレン、ポリブテン、パラフィンワックス、セレシンワックス、マイクロクリスタリンワックス、エチレンプロピレンコポリマー、モンタンワックス、フィッシャトロプスワックス等の炭化水素類、オリーブ油、ヒマシ油、ミンク油、マカデミアンナッツ油、モクロウ等の油脂類、ミツロウ、カルナウバワックス、キャンデリラワックス、ゲイロウ等のロウ類、セチルイソオクタネート、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、トリオクタン酸グリセリル、ジイソステアリン酸ポリグリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、トリベヘン酸グリセリル、ロジン酸ペンタエリトリットエステル、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、コレステロール脂肪酸エステル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル・ベヘニル・オクチルドデシル)、ホホバ油等のエステル類、ステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ベヘニン酸、12−ヒドロキシステアリン酸等の脂肪酸類、ステアリルアルコール、セチルアルコール、ラウリルアルコール、ベヘニルアルコール等の高級アルコール類、低重合度ジメチルポリシロキサン、高重合度ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、アルコキシ変性ポリシロキサン、架橋型オルガノポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等のシリコーン類、パーフルオロデカン、パーフルオロオクタン、パーフルオロポリエーテル等のフッ素系油剤類、ラノリン、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラノリンアルコール等のラノリン誘導体、デキストリン脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エステル、デンプン脂肪酸エステル、12−ヒドロキシステアリン酸、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウム等の油性ゲル化剤類等が挙げられる。
【0026】
本発明に含有可能な水溶性高分子は、粘性を付与する目的で使用され、化粧料一般に用いられる水溶性高分子であれば、いずれのものも使用できる。例えば、グアーガム、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ヒアルロン酸ナトリウム、アラビアガム、キサンタンガム、ローカストビーンガム、寒天、アルギン酸ナトリウム、カラギーナン、メチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、カルボキシビニルポリマー、アルキル変性カルボキシビニルポリマー、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸ナトリウム等が挙げられる。
【0027】
本発明に含有可能な界面活性剤としては、化粧料一般に用いられているイオン性界面活性剤を使用できる。アニオン性界面活性剤としては、例えば、ステアリン酸、ラウリン酸のような脂肪酸の無機及び有機塩、アルキルベンゼン硫酸塩、アルキルスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、α−スルホン化脂肪酸塩、アシルメチルタウリン塩、N−メチル−N−アルキルタウリン塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、アルキル燐酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル燐酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル燐酸塩、N−アシルアミノ酸塩、N−アシル−N−アルキルアミノ酸塩、ο−アルキル置換リンゴ酸塩、アルキルスルホコハク酸塩等が挙げられる。カチオン性界面活性剤としては、例えば、アルキルアミン塩、ポリアミン及びアルカノ−ルアミン脂肪酸誘導体、アルキル四級アンモニウム塩、環式四級アンモニウム塩等が挙げられる。両性界面活性剤としては、アミノ酸タイプやベタインタイプのカルボン酸型、硫酸エステル型、スルホン酸型、リン酸エステル型のものがあり、人体に対して安全とされるものが使用できる。例えば、N,N−ジメチル−N−アルキル−N−カルボキシルメチルアンモニウムベタイン、N,N−ジアルキルアミノアルキレンカルボン酸、N,N,N−トリアルキル−N−スルフォアルキレンアンモニウムベタイン、N,N−ジアルキル−N,N−ビス(ポリオキシエチレン硫酸)アンモニウムベタイン、2−アルキル−1−ヒドロキシエチル−1−カルボキシメチルイミダゾリニウムベタイン、レシチン等が挙げられる。
【0028】
紫外線吸収剤としては、例えばベンゾフェノン系、PABA系、ケイ皮酸系、サリチル酸系、4−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン、オキシベンゾン等、保湿剤としては、例えばタンパク質、ムコ多糖、コラーゲン、エラスチン、ケラチン等、皮膜形成剤としては、例えばトリメチルシロキシケイ酸等のシリコーン樹脂類、(メタ)アクリル酸アルキル重合体エマルション等のポリマーエマルション類等、pH調整剤としては、例えばクエン酸(塩)、乳酸(塩)、リンゴ酸(塩)等、酸化防止剤としては、例えばα−トコフェロール、アスコルビン酸等、美容成分としては、例えばビタミン類、消炎剤、生薬、アロエベラ、ウィッチヘーゼル、ハマメリス、キュウリ、レモン、ラベンダー、ローズ等の植物抽出液等、防腐剤としては、例えばパラオキシ安息香酸エステル、フェノキシエタノール等が挙げられる。
【0029】
本発明の水中油型乳化化粧料は、乳化滴の平均粒径が1μm以下であることが必須であり、0.05μm〜1μmの範囲であることが好ましい。平均粒径が1μmより大きくなるとクリーミングを生じ易く、保存安定性に満足のいく水中油型乳化化粧料を得ることができない。
【0030】
本発明の水中油型乳化化粧料は、高圧ホモジナイザー、マイクロフルイダイザー等の高剪断乳化機器を用いて乳化し、製造することができるが、本発明の構成をとることにより、パドルミクサー等の一般乳化機器を用いて簡便に製造することが可能である。また、本発明の水中油型乳化化粧料の乳化方法としては、分散乳化、転相乳化、ゲル乳化等、一般に乳化化粧料を得る方法の何れでも保存安定性に優れた乳化化粧料を得ることができる。
【0031】
本発明の水中油型乳化化粧料の性状は、液状、乳液状、クリーム状等の何れでもよいが、特に20℃の粘度がブルックフィールド型回転粘度計による測定値で2〜10000mPa・sの液状であることが好ましい。性状が液状の場合、よりいっそうみずみずしい感触を得ることが出来る。
【0032】
本発明の水中油型乳化化粧料としては、美容液、化粧水、乳液、クリーム、パック、整髪剤等の基礎化粧料、ファンデーション、コンシーラー、口紅、アイカラーなどのメーキャップ化粧料が挙げられるが、本発明の効果が顕著なのは、基礎化粧料である。また、使用法としては、手又は指で使用する方法、不織布等に含浸させて使用する方法等が挙げられる。
【0033】
【実施例】
以下に実施例を挙げて、本発明を更に詳細に説明する。尚、これらは本発明を何ら限定するものではない。
【0034】
実施例1〜13及び比較例1〜4:水中油型乳化美容液
下記表1〜3に示す組成の美容液を下記製造方法により調製し、(1)みずみずしい感触、(2)肌柔軟効果、(3)保存安定性、(4)平均粒径、の評価項目について以下の方法により評価し、結果を併せて表1〜3に示した。
【0035】
【表1】
【0036】
【表2】
【0037】
【表3】
【0038】
(製造方法)
A:成分1〜7を混合溶解する。(70℃)
B:成分8を加熱する。(70℃)
C:成分10を成分11で膨潤する。
D:成分12、13を混合する。
E:BにAを添加しパドルミクサーを用いて乳化する。(70℃)
F:Eを40℃まで冷却する。
G:Fに成分9、C、Dを加え混合する。
H:Gを容器に充填し、水中油型乳化美容液を得た。
【0039】
[評価項目1及び2の評価・判定方法]
化粧歴10年以上の女性20名をパネルとし、実施例及び比較例の水中油型乳化美容液の(1)みずみずしい感触、(2)肌柔軟効果、それぞれの評価項目について以下の評価基準Aに従って評点を付し、さらに全パネルの評点の平均点から下記判定基準に従って判定した。
【0040】
(評価基準A)
5点:非常に良好
4点:良好
3点:普通
2点:不良
1点:非常に不良
(判定基準)
◎:平均点4.5点以上
○:平均点3.5点以上4.5点未満
△:平均点2.5点以上3.5点未満
×:平均点2.5点未満
【0041】
[評価項目3の評価方法]
保存安定性の評価方法としては、実施例及び比較例の水中油型乳化美容液を40℃で保存した時の安定性を目視により、以下評価基準Bに従い評価した。
【0042】
(評価基準B)
6ヶ月で変化なし :◎
3ヶ月未満では変化がないが、
3ヶ月以上6ヶ月未満で分離、
クリーミングが認められる :○
1週間未満では変化がないが、
1週間以上3ヶ月未満で分離、
クリーミングが認められる :△
1週間未満で分離、クリーミングが認められる :×
【0043】
[評価項目4の評価方法]
実施例及び比較例の水中油型乳化美容液の乳化滴の平均粒径を、レーザー回折・散乱法による粒度分布測定装置により測定し、以下の評価基準Cに従い評価した。
【0044】
(評価基準C)
1μm以下:○
1μm以上:×
【0045】
上記表1〜3の結果から明らかなように、本発明品の実施例1〜13の水中油型乳化化粧料は、比較例1〜4の水中油型乳化美容液に比較して、使用時にはみずみずしい感触で、使用後は肌柔軟効果に優れた感触を有し、かつ、保存安定性に優れたものであった。なお、20℃の粘度はいずれも2〜10000mPa・sの範囲内であった。一方、成分(a)を含有せずに、成分(b)の非イオン性界面活性剤のみで乳化をした比較例1は、肌柔軟効果の面では優れているものの、乳化滴も大きく、保存安定性の面で満足のいくものが得られなかった。同様に成分(b)を含有せずに、成分(a)のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油のみで乳化をした比較例2も保存安定性で満足のいくものが得られなかった。また、成分(c)を含有せず、代わりに流動パラフィンを用いた比較例3は、肌柔軟効果の面で満足のいくものが得られなかった。さらに、成分(d)を含有しない比較例4は、乳化滴が大きく、保存安定性の面で満足のいくものが得られなかった。
【0046】
実施例14:化粧水
(処方) (%)
1.ポリオキシエチレン(40)硬化ヒマシ油 0.1
2.ポリオキシエチレン(40)モノステアリン酸エステル 0.1
3.オレイルアルコール 0.2
4.デカメチルシクロペンタシロキサン 0.05
5.グリセリン 5.0
6.ジプロピレングリコール 4.0
7.精製水 残量
8.エタノール 5.0
9.防腐剤 適量
10.香料 適量
【0047】
(製造方法)
A:成分1〜6を混合溶解する。(70℃)
B:成分7を加熱する。(70℃)
C:AにBを添加しパドルミクサーにて乳化する。(70℃)
D:Cを40℃まで冷却する。
E:成分8〜10を添加して均一に混合する。
F:Eを容器に充填し、化粧水を得た。
以上のようにして得られた化粧水は、乳化滴の粒径が0.5μmであり、20℃の粘度は50mPa・sであった。また本化粧水は使用時にはみずみずしい感触で、使用後は肌柔軟効果に優れた感触を有し、かつ、保存安定性に優れたものであった。
【0048】
【0049】
(製造方法)
A:成分1〜7を混合溶解する。(70℃)
B:成分8を加熱する。(70℃)
C:成分9、10を成分8の一部で膨潤する。
D:BにAを添加し乳化する。(70℃)
E:Dを40℃まで冷却し、マイクロフルイダイザーにて分散する。
F:EにC、成分11、12を添加して均一に混合する。
G:Fを容器に充填し、美容液を得た。
以上のようにして得られた美容液は、乳化滴の平均粒径は0.2μmであり、20℃での粘度は8000mPa・sであった。また、本美容液は使用時にはみずみずしい感触で、使用後は肌柔軟効果に優れた感触を有し、かつ、保存安定性に優れたものであった。
【0050】
【発明の効果】
本発明の水中油型乳化化粧料は、使用時にはみずみずしい感触であり、使用後の肌柔軟効果に優れ、かつ、保存安定性が良好であり、また、簡便に製造することが可能であった。
Claims (4)
- 次の成分(a)〜(e);
(a)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油系界面活性剤
(b)成分(a)以外の非イオン性界面活性剤
(c)高級アルコール、脂肪酸より選ばれる常温で液状の油剤
(d)多価アルコール
(e)水
を含有し、乳化滴の平均粒径が1μm以下であることを特徴とする水中油型乳化化粧料。 - 前記成分(b)が、ポリオキシエチレンステロール系界面活性剤、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル系界面活性剤より選ばれる一種又は二種以上の非イオン性界面活性剤であることを特徴とする請求項1記載の水中油型乳化化粧料。
- 前記成分(c)の含有量が、0.05〜5質量%であることを特徴とする請求項1又は2に記載の水中油型乳化化粧料。
- 前記成分(a)と前記成分(b)の含有質量比が(a):(b)=100:1〜1:5であることを特徴とする請求項1〜3の何れかの項記載の水中油型乳化化粧料。
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