JP2004352482A - 吊上げ用クランプ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】比較的簡単な構造で、形鋼を確実に挟持し安定して吊上げることができる吊上げ用クランプ装置を提供する。
【解決手段】クランプ本体1にクランプ挟持部5が挟持空間5aを正面側に開口して形成され、クランプ本体1の上部に横吊り用吊環2が設けられてなる吊上げ用クランプ装置である。クランプ挟持部5内に挟持空間5aが正面側から背面側に向かって板状の空間として水平に形成される。挟持空間5aの上部に設けられた上顎部6の両側にねじ孔が穿設され、ねじ孔に締付ボルト20,21が挟持空間5aに向けてねじ込まれる。クランプ本体1の奥行きの長さがその縦方向の高さより長く形成されると共に、挟持空間5aの奥行きの長さがその厚さの2倍より長く形成されている。
【選択図】図2
【解決手段】クランプ本体1にクランプ挟持部5が挟持空間5aを正面側に開口して形成され、クランプ本体1の上部に横吊り用吊環2が設けられてなる吊上げ用クランプ装置である。クランプ挟持部5内に挟持空間5aが正面側から背面側に向かって板状の空間として水平に形成される。挟持空間5aの上部に設けられた上顎部6の両側にねじ孔が穿設され、ねじ孔に締付ボルト20,21が挟持空間5aに向けてねじ込まれる。クランプ本体1の奥行きの長さがその縦方向の高さより長く形成されると共に、挟持空間5aの奥行きの長さがその厚さの2倍より長く形成されている。
【選択図】図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、クレーン等のワイヤの先端に取付けられ、H型鋼、L型鋼などの形鋼を吊上げる吊上げ用クランプ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
建築現場等でクレーンにより例えばH型鋼を吊上げる場合、一般に、フック状の挟持型クランプをクレーンのワイヤ先端に取付け、挟持型クランプでH型鋼の上部(ウエッブ)両側を挟持し、H型鋼を略水平状態で吊上げるようにしている。
【0003】
しかし、従来の挟持型クランプは、それを2個使用してH型鋼を吊上げるものの、従来の挟持型クランプは挟持部の挟持面積が比較的狭く、1本の締付ボルトにより形鋼を挟持して吊り上げるため、吊上げた際に挟持状態が動いて不安定となりやすく、挟持状態が不充分な状態で吊上げた場合には、H型鋼がクランプから外れる恐れがあった。また、この種の挟持型クランプは、一般に締付ボルトがクランプ本体の下側からねじ込まれており、下側にボルトの頭部が位置するため、ボルトの締め付け作業がしにくく、形鋼を少し吊り下げて地切りした状態で、さらにボルトを締め足す場合、下側の締付ボルトに形鋼の大きな荷重がかかるため、ボルトの締め足しが非常に難しいという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、従来、下記特許文献1などにおいて、掴み部のねじ孔に2本の締付ボルトを上からねじ込むように螺合し、掴み部に挿入した形鋼を2本の締付ボルトで挟持して吊り下げる構造のクランプ装置が提案されている。
【0005】
【特許文献1】
特開平5−8984号公報
【0006】
しかし、この従来のクランプ装置は、掴み部の先端に特殊な押え部を持ったボルトが使用されると共に、下顎部に下側の押え部が軸により軸支される構造を有しており、構造が複雑化していた。このため、衝撃などにより無理な力が押え部や軸に加わると、軸や押え部が変形して噛み付き状態となって押え部の正常な動きが不可能となり、安定したクランプができなくなる問題があった。また、このクランプ装置の掴み部は、奥行きに対してその高さが高く、その掴み部の奥行きがその高さに比して短いため、形鋼を掴み部に入れて挟持し吊上げた場合、形鋼のクランプ状態が不安定となり易いという課題があった。
【0007】
本発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、比較的簡単な構造で、形鋼を確実に挟持し安定して吊上げることができる吊上げ用クランプ装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の吊上げ用クランプ装置は、クランプ本体にクランプ挟持部が挟持空間を正面側に開口して形成され、クランプ本体の上部に横吊り用吊環が設けられてなる吊上げ用クランプ装置において、クランプ挟持部内に挟持空間が正面側から背面側に向かって板状の空間として水平に形成され、挟持空間の上部に設けられた上顎部の両側にねじ孔が穿設され、ねじ孔に締付ボルトが挟持空間に向けてねじ込まれ、クランプ本体の奥行きの長さがその縦方向の高さより長く形成されると共に、挟持空間の奥行きの長さがその厚さの2倍より長く形成されたことを特徴とする。
【0009】
ここで、請求項2のように、クランプ挟持部の上顎部上に、締付ボルトの頭部を保護するための補強兼保護リブを立設することができる。
【0010】
また、請求項3のように、締付ボルトは、横吊り用吊環の軸中心を縦に通る平面内に配設するとよい。
【0011】
また、請求項4のように、クランプ挟持部の背面側のクランプ本体に、縦吊り用吊環を設けることができる。
【0012】
【作用】
このような構成の吊上げ用クランプ装置は、形鋼を例えば水平状態で吊上げる場合、吊上げ用のワイヤをその上部の横吊り用吊環に連結し、それをクレーン等のワイヤの先端に連結して使用する。長さの比較的短い形鋼の場合、その中央部に1個のクランプ装置をクランプして吊上げることができる。この場合、先ず、クランプ装置のクランプ挟持部を吊上げようとする形鋼の上片(ウエッブ)に引っ掛け、それを挟持空間内に挿入し、2本の締付ボルトを締め付け、形鋼のウエッブを挟持空間内の下顎部との間に挟持させる。2本の締付ボルトは、締め付けられたとき、その先端が形鋼に食い込み、強固に挟持される。
【0013】
この状態でワイヤを引き上げ、形鋼の地切りを行う際、締付ボルトの再締付を行なう場合があるが、地切りを行ったときの形鋼の荷重は下顎部の受圧面にかかるため、その上側に位置する締付ボルトの再締付はラチェットレンチなどを用いて容易に行なうことができる。また、本クランプ装置により形鋼を吊上げた場合、クランプ挟持部の下顎部の受圧面が形鋼の荷重の殆どを受けて形鋼が吊上げられ、2本の締付ボルトの先端が上側から形鋼に噛み付き挟持しているため、形鋼がずれることはなく、安定して吊上げることができる。
【0014】
さらに、本クランプ装置によれば、クランプ挟持部の板状の挟持空間の奥行きの長さが、その高さの2倍以上と大幅に長く形成され、その挟持空間内にH型鋼のウエッブなどを深く挿入して挟持できるから、形鋼のクランプ位置がずれたり外れにくく、形鋼を安定して挟持し吊上げることができる。また、クランプ本体についても、その奥行きの長さがその高さより長く形成され、全体的に奥行きの長さが長く、所謂横長に形成されているため、形鋼を横吊りした場合、H型鋼などの形鋼を安定して吊上げることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は吊上げ用クランプ装置の正面図を示し、図2はその右側面図を、図3はその平面図を示している。この吊上げ用クランプ装置は、クランプ本体1の上部に横吊り用吊環2が形成され、クランプ本体1の背面部に縦吊り用吊環3が形成され、クランプ本体1の正面側から内側にかけて開口したクランプ挟持部5が設けられて構成される。
【0016】
クランプ本体1のクランプ挟持部5は、前部が開口した板状の挟持空間5aを水平に配置して形成され、クランプ挟持部5の上部に上顎部6が形成され、その下部には下顎部7が、開口した挟持空間5aを上下から挟むように水平に対向して設けられている。特に、下顎部7の前縁部は上顎部6より長さSだけ短く奥に後退して形成され、形鋼をクランプし易くしている。
【0017】
さらに、このクランプ本体1は、図2に示すように、その奥行きの長さWmがその高さHmより長く形成され、全体的に奥行きの長さが長く、横長に形成されている。また、クランプ挟持部5の板状の挟持空間5aは、その奥行きの長さwが、その高さhより大幅に長く、例えば2倍以上(例えば2倍〜4倍)に形成されている。このように、挟持空間5aの奥行きwを高さhの2倍以上にすることにより、形鋼を吊上げた際の下顎部の受圧面積を大きくし、安定したクランプを行うことができる。また、図1に示すように、クランプ挟持部5の正面側から見た正面幅Wfは、クランプ本体1の高さHmと略同じ長さに形成されると共に、挟持空間5a内の奥行きの長さwの略2倍に形成され、これにより、クランプ挟持部5は、正面から見て横長形状に形成されている。また、クランプ挟持部5の下顎部7の両側縁部は、上顎部6の両側縁部より少し内側に後退して形成され、この形状によっても形鋼をクランプし易くし、且つ下顎部が不要に他の物体に干渉しないようにしている。
【0018】
さらに、クランプ本体1の上部には、横吊り用吊環2がクランプ挟持部5の正面視で略中央部の上方に立設されている。また、図2のように、横吊り用吊環2の軸中心位置と上顎部6の下面までの高さHsは、クランプ挟持部5の挟持空間5aの奥行きwより短く形成され、これによっても、クランプ本体1は縦長ではなく、横長形状に形成されていることがわかる。さらに、このようなクランプ本体1の上部中央に立設された横吊り用吊環2には、図1に示すように、その左右両側に補強兼保護用リブ8,9がクランプ本体1の上面との間を斜めに溶接により連結し或いは一体形成されている。
【0019】
即ち、クランプ挟持部5の上顎部6には、その左右両側に締付ボルト20,21が縦にねじ込まれるが、その締付ボルト20,21を保護するために、補強用兼保護リブ8,9がその締付ボルト20,21の背面側にボルトより高い壁を作って形成されている。
【0020】
さらに、図2に示すように、このクランプ装置のクランプ本体1の背面側には、縦吊り用吊環3が一体に形成されている。この縦吊り用吊環3は形鋼を縦に吊り上げる際に使用するもので、クランプ挟持部5の背面側に突出して設けられている。また、この縦吊り用吊環3と横吊り用吊環2との間には、補強リブ4が両者を連結するように一体形成され、縦吊り用吊環3とクランプ本体1を補強している。
【0021】
クランプ挟持部5の上顎部6には、縦に2本のねじ孔が穿設され、それらのねじ孔に、各々締付ボルト20,21がねじ込まれている。締付ボルト20,21のねじ込まれた位置は、図1の正面図において、横吊り用吊環2を中央にしてその左右両側に位置し、図2の側面図においては、横吊り用吊環2の中心軸を通る縦方向の平面内に、2本の締付ボルト20,21が位置するように、つまり図2において、締付ボルト21の縦軸が横吊り用吊環2の中心を通るように配置されている。
【0022】
締付ボルト20,21は超硬合金、高速度工具鋼など硬度の高い金属で形成され、その先端部には細い尖鋭部が形成され、形鋼の表面にボルトを締め付けたとき、尖鋭部が形鋼に食い込むように噛み付き、強固に形鋼を挟持することができるものである。また、この締付ボルト20,21の頭部は、通常のボルトと異なって小径頭部(ボルトの軸部とほぼ同じ外径の頭部)となっており、締付ボルト20,21の頭部が他の物体に接触しにくく或いは引っかかりにくくしている。
【0023】
また、締付ボルト20,21の頭部径を小径とすることにより、形鋼の吊上げ作業者が通常携帯しているレンチ(ラチェットレンチ)の適合径と合わせることができ、これによって、吊上げ作業者は特別なレンチを持たずに、締付ボルト20,21の締付作業を行ない得るようにしている。
【0024】
上記構成の吊上げ用クランプ装置は、図6のように、例えばH型鋼30を吊上げる場合、ワイヤ40を横吊り用吊環2に連結して、クレーン等のワイヤの先端に連結され、H型鋼30の吊上げ作業に使用される。長さの比較的短いH型鋼の場合、その中央部に1個のクランプ装置をクランプして吊上げることができる。この場合、先ず、クランプ装置のクランプ挟持部5を吊上げようとするH型鋼30の上片(ウエッブ)に引っ掛け、そのウエッブを挟持空間5a内に挿入し、2本の締付ボルト20,21を締め付け、H型鋼30のウエッブを挟持空間5a内の下顎部7との間に挟持させる。2本の締付ボルト20,21は、締め付けられたとき、その先端がH型鋼30に食い込むように噛み付き、強固に挟持される。
【0025】
この状態でワイヤを引き上げ、H型鋼30の地切りを行う際、締付ボルト20,21の再締付を行なう場合があるが、地切りを行ったときの形鋼の荷重はクランプの下顎部7の受圧面にかかるため、その上側に位置する締付ボルト20,21の再締付は、ラチェットレンチなどを用いて容易に行なうことができる。そして、ワイヤ40を引き上げたとき、クランプ挟持部5の下顎部7の受圧面がH型鋼30の荷重の殆どを受けて形鋼が吊上げられ、このとき、H型鋼30の重心位置は、図6のように、横吊り用吊環2の軸心位置より左側にあるため、H型鋼30は反時計方向に回動する力を受けて傾動するが、その傾動力を下顎部7が下から受けると共に、上から2本の締付ボルト20,21が形鋼を押し付けるように噛み付いているため、形鋼はずり落ちることなく、安全に吊り上られる。
【0026】
このように、この吊上げ用クランプ装置によれば、クランプ挟持部5の板状の挟持空間5aの奥行きの長さwが、その高さhより大幅に長く形成され、その挟持空間5a内にH型鋼30のウエッブを深く挿入して挟持できるから、形鋼のクランプ位置がずれたり外れたりしにくく、形鋼を安定して挟持し吊上げることができる。さらに、クランプ本体1についても、図1、2に示すように、その奥行きの長さWmがその高さHmより長く形成され、全体的に奥行きの長さが長く、所謂横長に形成されているため、形鋼を横吊りした場合、H型鋼、L型鋼などの形鋼を安定して吊上げることができる。
【0027】
一方、長さの比較的長いH型鋼30を吊上げる場合、図7のように、2個のクランプ装置を使用して、両クランプ装置をH型鋼30の両側からクランプして吊上げるように使用される。即ち、2本のワイヤ40の先端に横吊り用吊環2を連結し、その2本のワイヤ40をクレーン等のワイヤの先端に連結し、2個のクランプ装置を用いてH型鋼30の吊上げ作業を行う。この場合、図7に示すように、H型鋼30の上片(ウエッブ)の両側に、両クランプ装置のクランプ挟持部5を挿入し、各々のクランプ装置の締付ボルト20,21を締め付けて、ウエッブを挟持し、H型鋼30を吊上げる。このとき、H型鋼30のウエッブの両側をクランプ装置により挟持して吊上げるため、H型鋼30を傾かせずに略水平の状態で吊上げることができ、より安定して形鋼を吊上げることができる。
【0028】
なお、鋼板などを縦に吊上げる場合は、クランプ装置のクランプ本体1の背面側に設けた縦吊り用吊環3に、吊上げ用のワイヤを連結して鋼板などを吊上げるように使用される。この場合も、クランプ挟持部5の挟持空間5a内に挿入された鋼板などは、2本の締付ボルト20,21の締め付けによりその先端が鋼板に食い込むように噛み付いてクランプされるから、鋼板などを縦にした状態で安定して吊上げることができる。
【0029】
また、上記実施形態では、形鋼としてH型鋼を吊上げる場合を説明したが、L型鋼のアングル材、コの字型のチャンネル材も、上記と同様に、その形鋼の上部をクランプ装置のクランプ挟持部5内に挿入し、締付ボルト20,21を締め付けて挟持させ、安全に吊上げることができる。L型鋼のアングル材またはコの字型のチャンネル材を2個のクランプ装置を用いて吊上げる場合、両クランプ装置は同一方向を向いて形鋼にクランプされることになるが、各々のクランプ装置は2個の締付ボルト20,21の締め付けにより、その先端をクランプ挟持部5内の形鋼に食い込ませて挟持するため、ずり落ちることはなく、安定して形鋼を吊上げることができる。
【0030】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の吊上げ用クランプ装置によれば、クランプ挟持部の板状の挟持空間の奥行きの長さが、その高さの2倍より長く形成され、その挟持空間内にH型鋼のウエッブなどを深く挿入して挟持できるから、形鋼のクランプ位置がずれたり外れたりしにくく、形鋼を安定して挟持し吊上げることができる。また、クランプ本体についても、その奥行きの長さがその高さより長く形成され、全体的に奥行きの長さが長く、所謂横長に形成されているため、形鋼を横吊りした場合、H型鋼などの形鋼を安定して吊上げることができる。また、請求項2のように、クランプ挟持部の上顎部上に、締付ボルトの頭部を保護するための補強兼保護リブを立設することにより、クランプ本体を補強することができると共に、締付ボルトの頭部を他の物体の衝突から保護することができる。また、請求項3のように、横吊り用吊環の軸中心を縦に通る平面内に、締付ボルトを配設することにより、吊上げ時に締付ボルトの締付力を形鋼に、形鋼を下顎部の受圧面に密着させるように、良好に印加させることができ、形鋼の挟持力を向上させることができる。また、請求項4のように、クランプ挟持部の背面側のクランプ本体に、縦吊り用吊環を設けることにより、鋼板などを縦にした状態で吊上げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す吊上げ用クランプ装置の正面図である。
【図2】同クランプ装置の右側面図である。
【図3】同クランプ装置の平面図である。
【図4】同クランプ装置の斜視図である。
【図5】同クランプ装置の背面側の斜視図である。
【図6】吊上げ状態のクランプ装置を示す右側面図である。
【図7】吊上げ状態のクランプ装置の斜視図である。
【符号の説明】
1−クランプ本体
2−横吊り用吊環
3−縦吊り用吊環
4−補強リブ
5−クランプ挟持部
5aー挟持空間
6−上顎部
7−下顎部
8、9−補強兼保護リブ
20、21−締付ボルト
【発明の属する技術分野】
本発明は、クレーン等のワイヤの先端に取付けられ、H型鋼、L型鋼などの形鋼を吊上げる吊上げ用クランプ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
建築現場等でクレーンにより例えばH型鋼を吊上げる場合、一般に、フック状の挟持型クランプをクレーンのワイヤ先端に取付け、挟持型クランプでH型鋼の上部(ウエッブ)両側を挟持し、H型鋼を略水平状態で吊上げるようにしている。
【0003】
しかし、従来の挟持型クランプは、それを2個使用してH型鋼を吊上げるものの、従来の挟持型クランプは挟持部の挟持面積が比較的狭く、1本の締付ボルトにより形鋼を挟持して吊り上げるため、吊上げた際に挟持状態が動いて不安定となりやすく、挟持状態が不充分な状態で吊上げた場合には、H型鋼がクランプから外れる恐れがあった。また、この種の挟持型クランプは、一般に締付ボルトがクランプ本体の下側からねじ込まれており、下側にボルトの頭部が位置するため、ボルトの締め付け作業がしにくく、形鋼を少し吊り下げて地切りした状態で、さらにボルトを締め足す場合、下側の締付ボルトに形鋼の大きな荷重がかかるため、ボルトの締め足しが非常に難しいという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、従来、下記特許文献1などにおいて、掴み部のねじ孔に2本の締付ボルトを上からねじ込むように螺合し、掴み部に挿入した形鋼を2本の締付ボルトで挟持して吊り下げる構造のクランプ装置が提案されている。
【0005】
【特許文献1】
特開平5−8984号公報
【0006】
しかし、この従来のクランプ装置は、掴み部の先端に特殊な押え部を持ったボルトが使用されると共に、下顎部に下側の押え部が軸により軸支される構造を有しており、構造が複雑化していた。このため、衝撃などにより無理な力が押え部や軸に加わると、軸や押え部が変形して噛み付き状態となって押え部の正常な動きが不可能となり、安定したクランプができなくなる問題があった。また、このクランプ装置の掴み部は、奥行きに対してその高さが高く、その掴み部の奥行きがその高さに比して短いため、形鋼を掴み部に入れて挟持し吊上げた場合、形鋼のクランプ状態が不安定となり易いという課題があった。
【0007】
本発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、比較的簡単な構造で、形鋼を確実に挟持し安定して吊上げることができる吊上げ用クランプ装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の吊上げ用クランプ装置は、クランプ本体にクランプ挟持部が挟持空間を正面側に開口して形成され、クランプ本体の上部に横吊り用吊環が設けられてなる吊上げ用クランプ装置において、クランプ挟持部内に挟持空間が正面側から背面側に向かって板状の空間として水平に形成され、挟持空間の上部に設けられた上顎部の両側にねじ孔が穿設され、ねじ孔に締付ボルトが挟持空間に向けてねじ込まれ、クランプ本体の奥行きの長さがその縦方向の高さより長く形成されると共に、挟持空間の奥行きの長さがその厚さの2倍より長く形成されたことを特徴とする。
【0009】
ここで、請求項2のように、クランプ挟持部の上顎部上に、締付ボルトの頭部を保護するための補強兼保護リブを立設することができる。
【0010】
また、請求項3のように、締付ボルトは、横吊り用吊環の軸中心を縦に通る平面内に配設するとよい。
【0011】
また、請求項4のように、クランプ挟持部の背面側のクランプ本体に、縦吊り用吊環を設けることができる。
【0012】
【作用】
このような構成の吊上げ用クランプ装置は、形鋼を例えば水平状態で吊上げる場合、吊上げ用のワイヤをその上部の横吊り用吊環に連結し、それをクレーン等のワイヤの先端に連結して使用する。長さの比較的短い形鋼の場合、その中央部に1個のクランプ装置をクランプして吊上げることができる。この場合、先ず、クランプ装置のクランプ挟持部を吊上げようとする形鋼の上片(ウエッブ)に引っ掛け、それを挟持空間内に挿入し、2本の締付ボルトを締め付け、形鋼のウエッブを挟持空間内の下顎部との間に挟持させる。2本の締付ボルトは、締め付けられたとき、その先端が形鋼に食い込み、強固に挟持される。
【0013】
この状態でワイヤを引き上げ、形鋼の地切りを行う際、締付ボルトの再締付を行なう場合があるが、地切りを行ったときの形鋼の荷重は下顎部の受圧面にかかるため、その上側に位置する締付ボルトの再締付はラチェットレンチなどを用いて容易に行なうことができる。また、本クランプ装置により形鋼を吊上げた場合、クランプ挟持部の下顎部の受圧面が形鋼の荷重の殆どを受けて形鋼が吊上げられ、2本の締付ボルトの先端が上側から形鋼に噛み付き挟持しているため、形鋼がずれることはなく、安定して吊上げることができる。
【0014】
さらに、本クランプ装置によれば、クランプ挟持部の板状の挟持空間の奥行きの長さが、その高さの2倍以上と大幅に長く形成され、その挟持空間内にH型鋼のウエッブなどを深く挿入して挟持できるから、形鋼のクランプ位置がずれたり外れにくく、形鋼を安定して挟持し吊上げることができる。また、クランプ本体についても、その奥行きの長さがその高さより長く形成され、全体的に奥行きの長さが長く、所謂横長に形成されているため、形鋼を横吊りした場合、H型鋼などの形鋼を安定して吊上げることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は吊上げ用クランプ装置の正面図を示し、図2はその右側面図を、図3はその平面図を示している。この吊上げ用クランプ装置は、クランプ本体1の上部に横吊り用吊環2が形成され、クランプ本体1の背面部に縦吊り用吊環3が形成され、クランプ本体1の正面側から内側にかけて開口したクランプ挟持部5が設けられて構成される。
【0016】
クランプ本体1のクランプ挟持部5は、前部が開口した板状の挟持空間5aを水平に配置して形成され、クランプ挟持部5の上部に上顎部6が形成され、その下部には下顎部7が、開口した挟持空間5aを上下から挟むように水平に対向して設けられている。特に、下顎部7の前縁部は上顎部6より長さSだけ短く奥に後退して形成され、形鋼をクランプし易くしている。
【0017】
さらに、このクランプ本体1は、図2に示すように、その奥行きの長さWmがその高さHmより長く形成され、全体的に奥行きの長さが長く、横長に形成されている。また、クランプ挟持部5の板状の挟持空間5aは、その奥行きの長さwが、その高さhより大幅に長く、例えば2倍以上(例えば2倍〜4倍)に形成されている。このように、挟持空間5aの奥行きwを高さhの2倍以上にすることにより、形鋼を吊上げた際の下顎部の受圧面積を大きくし、安定したクランプを行うことができる。また、図1に示すように、クランプ挟持部5の正面側から見た正面幅Wfは、クランプ本体1の高さHmと略同じ長さに形成されると共に、挟持空間5a内の奥行きの長さwの略2倍に形成され、これにより、クランプ挟持部5は、正面から見て横長形状に形成されている。また、クランプ挟持部5の下顎部7の両側縁部は、上顎部6の両側縁部より少し内側に後退して形成され、この形状によっても形鋼をクランプし易くし、且つ下顎部が不要に他の物体に干渉しないようにしている。
【0018】
さらに、クランプ本体1の上部には、横吊り用吊環2がクランプ挟持部5の正面視で略中央部の上方に立設されている。また、図2のように、横吊り用吊環2の軸中心位置と上顎部6の下面までの高さHsは、クランプ挟持部5の挟持空間5aの奥行きwより短く形成され、これによっても、クランプ本体1は縦長ではなく、横長形状に形成されていることがわかる。さらに、このようなクランプ本体1の上部中央に立設された横吊り用吊環2には、図1に示すように、その左右両側に補強兼保護用リブ8,9がクランプ本体1の上面との間を斜めに溶接により連結し或いは一体形成されている。
【0019】
即ち、クランプ挟持部5の上顎部6には、その左右両側に締付ボルト20,21が縦にねじ込まれるが、その締付ボルト20,21を保護するために、補強用兼保護リブ8,9がその締付ボルト20,21の背面側にボルトより高い壁を作って形成されている。
【0020】
さらに、図2に示すように、このクランプ装置のクランプ本体1の背面側には、縦吊り用吊環3が一体に形成されている。この縦吊り用吊環3は形鋼を縦に吊り上げる際に使用するもので、クランプ挟持部5の背面側に突出して設けられている。また、この縦吊り用吊環3と横吊り用吊環2との間には、補強リブ4が両者を連結するように一体形成され、縦吊り用吊環3とクランプ本体1を補強している。
【0021】
クランプ挟持部5の上顎部6には、縦に2本のねじ孔が穿設され、それらのねじ孔に、各々締付ボルト20,21がねじ込まれている。締付ボルト20,21のねじ込まれた位置は、図1の正面図において、横吊り用吊環2を中央にしてその左右両側に位置し、図2の側面図においては、横吊り用吊環2の中心軸を通る縦方向の平面内に、2本の締付ボルト20,21が位置するように、つまり図2において、締付ボルト21の縦軸が横吊り用吊環2の中心を通るように配置されている。
【0022】
締付ボルト20,21は超硬合金、高速度工具鋼など硬度の高い金属で形成され、その先端部には細い尖鋭部が形成され、形鋼の表面にボルトを締め付けたとき、尖鋭部が形鋼に食い込むように噛み付き、強固に形鋼を挟持することができるものである。また、この締付ボルト20,21の頭部は、通常のボルトと異なって小径頭部(ボルトの軸部とほぼ同じ外径の頭部)となっており、締付ボルト20,21の頭部が他の物体に接触しにくく或いは引っかかりにくくしている。
【0023】
また、締付ボルト20,21の頭部径を小径とすることにより、形鋼の吊上げ作業者が通常携帯しているレンチ(ラチェットレンチ)の適合径と合わせることができ、これによって、吊上げ作業者は特別なレンチを持たずに、締付ボルト20,21の締付作業を行ない得るようにしている。
【0024】
上記構成の吊上げ用クランプ装置は、図6のように、例えばH型鋼30を吊上げる場合、ワイヤ40を横吊り用吊環2に連結して、クレーン等のワイヤの先端に連結され、H型鋼30の吊上げ作業に使用される。長さの比較的短いH型鋼の場合、その中央部に1個のクランプ装置をクランプして吊上げることができる。この場合、先ず、クランプ装置のクランプ挟持部5を吊上げようとするH型鋼30の上片(ウエッブ)に引っ掛け、そのウエッブを挟持空間5a内に挿入し、2本の締付ボルト20,21を締め付け、H型鋼30のウエッブを挟持空間5a内の下顎部7との間に挟持させる。2本の締付ボルト20,21は、締め付けられたとき、その先端がH型鋼30に食い込むように噛み付き、強固に挟持される。
【0025】
この状態でワイヤを引き上げ、H型鋼30の地切りを行う際、締付ボルト20,21の再締付を行なう場合があるが、地切りを行ったときの形鋼の荷重はクランプの下顎部7の受圧面にかかるため、その上側に位置する締付ボルト20,21の再締付は、ラチェットレンチなどを用いて容易に行なうことができる。そして、ワイヤ40を引き上げたとき、クランプ挟持部5の下顎部7の受圧面がH型鋼30の荷重の殆どを受けて形鋼が吊上げられ、このとき、H型鋼30の重心位置は、図6のように、横吊り用吊環2の軸心位置より左側にあるため、H型鋼30は反時計方向に回動する力を受けて傾動するが、その傾動力を下顎部7が下から受けると共に、上から2本の締付ボルト20,21が形鋼を押し付けるように噛み付いているため、形鋼はずり落ちることなく、安全に吊り上られる。
【0026】
このように、この吊上げ用クランプ装置によれば、クランプ挟持部5の板状の挟持空間5aの奥行きの長さwが、その高さhより大幅に長く形成され、その挟持空間5a内にH型鋼30のウエッブを深く挿入して挟持できるから、形鋼のクランプ位置がずれたり外れたりしにくく、形鋼を安定して挟持し吊上げることができる。さらに、クランプ本体1についても、図1、2に示すように、その奥行きの長さWmがその高さHmより長く形成され、全体的に奥行きの長さが長く、所謂横長に形成されているため、形鋼を横吊りした場合、H型鋼、L型鋼などの形鋼を安定して吊上げることができる。
【0027】
一方、長さの比較的長いH型鋼30を吊上げる場合、図7のように、2個のクランプ装置を使用して、両クランプ装置をH型鋼30の両側からクランプして吊上げるように使用される。即ち、2本のワイヤ40の先端に横吊り用吊環2を連結し、その2本のワイヤ40をクレーン等のワイヤの先端に連結し、2個のクランプ装置を用いてH型鋼30の吊上げ作業を行う。この場合、図7に示すように、H型鋼30の上片(ウエッブ)の両側に、両クランプ装置のクランプ挟持部5を挿入し、各々のクランプ装置の締付ボルト20,21を締め付けて、ウエッブを挟持し、H型鋼30を吊上げる。このとき、H型鋼30のウエッブの両側をクランプ装置により挟持して吊上げるため、H型鋼30を傾かせずに略水平の状態で吊上げることができ、より安定して形鋼を吊上げることができる。
【0028】
なお、鋼板などを縦に吊上げる場合は、クランプ装置のクランプ本体1の背面側に設けた縦吊り用吊環3に、吊上げ用のワイヤを連結して鋼板などを吊上げるように使用される。この場合も、クランプ挟持部5の挟持空間5a内に挿入された鋼板などは、2本の締付ボルト20,21の締め付けによりその先端が鋼板に食い込むように噛み付いてクランプされるから、鋼板などを縦にした状態で安定して吊上げることができる。
【0029】
また、上記実施形態では、形鋼としてH型鋼を吊上げる場合を説明したが、L型鋼のアングル材、コの字型のチャンネル材も、上記と同様に、その形鋼の上部をクランプ装置のクランプ挟持部5内に挿入し、締付ボルト20,21を締め付けて挟持させ、安全に吊上げることができる。L型鋼のアングル材またはコの字型のチャンネル材を2個のクランプ装置を用いて吊上げる場合、両クランプ装置は同一方向を向いて形鋼にクランプされることになるが、各々のクランプ装置は2個の締付ボルト20,21の締め付けにより、その先端をクランプ挟持部5内の形鋼に食い込ませて挟持するため、ずり落ちることはなく、安定して形鋼を吊上げることができる。
【0030】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の吊上げ用クランプ装置によれば、クランプ挟持部の板状の挟持空間の奥行きの長さが、その高さの2倍より長く形成され、その挟持空間内にH型鋼のウエッブなどを深く挿入して挟持できるから、形鋼のクランプ位置がずれたり外れたりしにくく、形鋼を安定して挟持し吊上げることができる。また、クランプ本体についても、その奥行きの長さがその高さより長く形成され、全体的に奥行きの長さが長く、所謂横長に形成されているため、形鋼を横吊りした場合、H型鋼などの形鋼を安定して吊上げることができる。また、請求項2のように、クランプ挟持部の上顎部上に、締付ボルトの頭部を保護するための補強兼保護リブを立設することにより、クランプ本体を補強することができると共に、締付ボルトの頭部を他の物体の衝突から保護することができる。また、請求項3のように、横吊り用吊環の軸中心を縦に通る平面内に、締付ボルトを配設することにより、吊上げ時に締付ボルトの締付力を形鋼に、形鋼を下顎部の受圧面に密着させるように、良好に印加させることができ、形鋼の挟持力を向上させることができる。また、請求項4のように、クランプ挟持部の背面側のクランプ本体に、縦吊り用吊環を設けることにより、鋼板などを縦にした状態で吊上げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す吊上げ用クランプ装置の正面図である。
【図2】同クランプ装置の右側面図である。
【図3】同クランプ装置の平面図である。
【図4】同クランプ装置の斜視図である。
【図5】同クランプ装置の背面側の斜視図である。
【図6】吊上げ状態のクランプ装置を示す右側面図である。
【図7】吊上げ状態のクランプ装置の斜視図である。
【符号の説明】
1−クランプ本体
2−横吊り用吊環
3−縦吊り用吊環
4−補強リブ
5−クランプ挟持部
5aー挟持空間
6−上顎部
7−下顎部
8、9−補強兼保護リブ
20、21−締付ボルト
Claims (4)
- クランプ本体にクランプ挟持部が挟持空間を正面側に開口して形成され、該クランプ本体の上部に横吊り用吊環が設けられてなる吊上げ用クランプ装置において、
該クランプ挟持部内に挟持空間が正面側から背面側に向かって板状の空間として水平に形成され、該挟持空間の上部に設けられた上顎部の両側にねじ孔が穿設され、該ねじ孔に締付ボルトが該挟持空間に向けてねじ込まれ、該クランプ本体の奥行きの長さがその縦方向の高さより長く形成されると共に、該挟持空間の奥行きの長さがその厚さの2倍より長く形成されたことを特徴とする吊上げ用クランプ装置。 - 前記クランプ挟持部の上顎部上に、前記締付ボルトの頭部を保護するための補強兼保護リブが立設されたことを特徴とする請求項1記載の吊上げ用クランプ装置。
- 前記締付ボルトが前記横吊り用吊環の軸中心を縦に通る平面内に配設されたことを特徴とする請求項1記載の吊上げ用クランプ装置。
- 前記クランプ挟持部の背面側のクランプ本体に縦吊り用吊環が設けられたことを請求項1記載の吊上げ用クランプ装置。
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