JP2004352370A - 紙製パレット - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 紙製パレット本体が複数枚のシートの重ね合わせによって形成された紙製パレットにおいて、
夫々パレット本体と対応する中央部位を挟んで対向する延在部分に切り込みを設けて形成した片を折り起こすと共に折り曲げてパレット本体の対角線上に向かい合って2つの桁形成部を形成する上下2枚のシート部材を有し、前記一のシート部材の中央部位の両外側方向に順次桁形成部、該桁形成部を折り曲げて形成した桁部上面に位置させる梁部、前記桁形成部を折り曲げて形成した桁部の少なくとも1の周面の桁補強を行う桁補強部が延設されており、該2枚のシート部材を90°回転変位した状態で重ねて4つの桁部を形成する。
【選択図】 図2
Description
前記シートを夫々パレット本体と対応する中央部位を挟んで対向する延在部分に切り込みを設けて形成した片を折り起こすと共に折り曲げてパレット本体の対角線上に向かい合って2つの桁形成部を形成する上下2枚のシート部材を有し、
前記一のシート部材の中央部位の両外側方向に順次桁形成部、該桁形成部を折り曲げて形成した桁部上面に位置させる梁部、前記桁形成部を折り曲げて形成した桁部の少なくとも1の周面の桁補強を行う桁補強部が延設されており、
該2枚のシート部材を90°回転変位した状態で重ねて2つの桁形成部を折り曲げてなる4つの桁部を形成するとともに、前記梁部が桁部上面を覆って保護し、前記桁補強部が前記4つの桁部夫々の少なくとも1の周面に面して桁補強が行われていることを特徴とする。
図5は、前記製品載置部を作成するための紙シートの切り込みと折り畳みの位置を説明するための図である。
そして第3の幅域1Dは、夫々中央を切り欠く1D1とともに、その切り欠き位置より上下に切り込み線1D2を入れ、更にその切り込み線1D2止設位置1D3より直角に折れ線を入れることにより、前記第3の幅域1Dの上側と下側、即ち下側紙シート1の4偶にそれぞれ第1の桁補強部13の片131〜132、131〜132、第2の桁補強部14の141〜142、141〜142が形成される。
第1の幅域1Bは、フォークリフトのフォーク部を入れる開口に対応する片111〜114間を上向きコの字状に切り込み線を入れて片111と補強片としての片116間を分離するとともに 片111〜114と115とは折線を介して連接させる。
上側紙シート2は、図4に示すように、ハンドフォークのコロが入る開口20を中央に有しパレット本体100A形状と対応するシート中央方形部位2Aを下側紙シート1に対し90度変位して形成し、該方形部位2Aの上下長手方向(目方向23上下)両側の対辺の延設部分に夫々折れ線とフォークリフトのフォーク部を入れる開口9に対応するL字状切り込み溝2Bにより桁形成部21を形成する片211〜214が対角線の対偶位置に形成され、又桁形成部21を形成する片214との間は切り込み溝2Bにより分離されて第3の桁補強部22が形成される。即ちシート中央部位2Aを挟んでその両側に位置する一対の第3の桁補強部22と桁形成部21は回転対称位置の対角線の対偶位置に形成される。
この結果上側紙シート2の中央方形部位2Aに対して対向した辺における回転対称となる一隅部に一対の前記桁形成部21、21と、前記辺における他の隅部に一対の桁補強部22、22が設けられることになる。
図中1は本発明の実施例に係る紙製パレット本体100Aにおける下側となる下側紙シート、2は下側紙シート1に載せる上側紙シート、3はこの上側と下側の紙シート1、2で構成された紙製パレット本体100A上に製品を載置する製品載置ボードを形成する製品載置用紙シートで、この製品載置用ボードは図示した形態だけでなく、載置する製品に応じて種々変更できる。なお、これら紙シート1、2、3は、段ボールや合紙など、ある程度の強度を有する紙製品ならどのようなものを用いてもよいが、段ボールのように軽くて強度があり、かつ、容易に折り曲げられるものが好ましい。図2に示すように、4は下側と上側の紙シート1、2で構成された紙製パレット本体100Aの桁部分を補強するための紙管、5は紙管4を固定するための補強用部材で、片51の両側に片52,53が延在しており、片51はパレット本体上面と、片52,53は桁内周壁と接着させて補強を行う。この紙管4、補強用部材5は、製品の重量や水濡れに対する強度が必要な場合に用いる。6は製品載置用紙シート3の4辺の壁30、31を起立させたところで側面側に折り曲げで上部開放型の方形製品載置部を形成するときのワイヤ、7はこの製品載置部100Bを下側紙シート1と上側紙シート2で形成した紙製パレット本体100Aに固定するためのボクサー、8、9は紙製パレットにおけるフォークリフトのフォーク部を入れる開口で90度づつ変位させて開口してある。
又梁部12は下側シート1の桁形成部11上側シート2の桁形成部21を上から覆って保護する上面封止部で、その両側に桁形成部11及び21の一部となす片111、補強片116に連接してある。梁部12の外側には、桁形成部11で形成される桁を補強する第1の桁補強部13、上側紙シート2の桁形成部21で形成される桁を補強する第2の桁補強部14が位置し、図3に示すように下側紙シート1の4偶にそれぞれ片131〜132、131〜132、141〜142、141〜142からなり、131は下側シート1の桁形成部11の片113に積層され、132は桁形成部11の片114に積層されることとなる。又後記するように下側シート1の桁形成部11の片111は上側シートの補強部22と接着されて、又上側シートの桁形成部21の片214を下側シート1の桁形成部11に接着する。
15は下側紙シート1が段ボールで構成されているときの目の方向を示す。20は、本紙製パレット100に製品を載置してハンドフォークで運搬する際、ハンドフォークのコロの部分を入れる開口、21はそれぞれの片211〜214をシート中央方形部位の各辺に沿って対角線方向に90度づつ折り曲げて桁部を作ると共に、片211〜214を折り曲げた後にできた開口をフォークリフトのフォークを差し込む穴とする桁形成部が形成でき、22は下側紙シート1の桁形成部11で形成される桁片111を補強する第3の桁補強部で図4に示すように下側紙シート1の左下偶と右上偶の対角線位置にそれぞれ第3の桁補強部22、22として機能する片が形成されている。23は上側紙シート2が段ボールで構成されているときの目の方向を示す。
また図5において、32は互いの壁30、31を接続する接続部で、31と32の間の実線は切断線を示し、破線は折り曲げ線を示す。
なお、これら紙シート1、2における桁形成部11、21で形成される桁は、各紙シート1、2の対角関係となる位置に形成されるため、同一要素に同一番号を付すと共に同一添字を付してある。また、各紙シート1、2、3における実線は切断線を示し、破線は折り曲げ線を示す。
また、上側シート2の桁形成部21を対向する片の折り曲げて桁を形成し、桁形成部21の片214を下側シート1の桁形成部11の補強片116に接着する。そしてこの段階で夫々の桁部に補強材が必要な場合は、紙管4と補強用部材5をこの桁に入れ、図2に示すように片51の両側の延在片52,53を折り曲げた状態で片51はパレット本体上面と、片52,53は桁内周壁と接着させて補強を行う。こうして補強材4,5が入れられたら、桁の上部に梁部12を接着し、更に桁補強部13の片131が桁形成部11の片113へ、桁補強部13の片132が桁形成部11の片114へ、桁補強部14の片141が桁形成部21の片212へ、桁補強部14の片142が桁形成部21の片213へ接着される。そして最後に、図1に示すように製品載置用紙シート3にワイヤ6などを打って形成した製品載置部100Bを載せ、製品載置部100Bと紙製パレット本体100Aとをボクサー7などで止めると紙製パレット100が完成する。
2 上側紙シート
4 紙管
5 補強用部材
10、20 ハンドフォークのコロの部分を入れる開口
11 桁形成部
12 梁部
13、14 桁補強部
21 桁形成部
22 桁補強部
100 紙製パレット
100A 紙製パレット本体
100B 製品載置部
Claims (2)
- 全部又は大部分が段ボール又は紙製品からなり桁部によって製品載置部を支持する紙製パレット本体であって、該パレット本体が複数枚のシートの重ね合わせによって形成された紙製パレットにおいて、
前記シートを夫々パレット本体と対応する中央部位を挟んで対向する延在部分に切り込みを設けて形成した片を折り起こすと共に折り曲げてパレット本体の対角線上に向かい合って2つの桁形成部を形成する上下2枚のシート部材を有し、
前記一のシート部材の中央部位の両外側方向に順次桁形成部、該桁形成部を折り曲げて形成した桁部上面に位置させる梁部、前記桁形成部を折り曲げて形成した桁部の少なくとも一の周面の桁補強を行う桁補強部が延設されており、
該2枚のシート部材を90°回転変位した状態で重ねて2つの桁形成部を折り曲げてなる4つの桁部を形成するとともに、前記梁部が桁部上面を覆って保護し、前記桁補強部が前記4つの桁部夫々の少なくとも一の周面に面して桁補強が行われていることを特徴とする紙製パレット。 - 前記夫々のシート中央部位の対辺に、前記桁形成部とともに、他のシートの桁形成部により形成された桁部の桁補強を行う他の桁補強部が並設されていることを特徴とする請求項1に記載した紙製パレット。
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