JP2004352345A - 定量吐出容器 - Google Patents
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Abstract
【課題】容器本体内から小量の中味を一定量づつ正確に吐出することができ、使い勝手やデザイン性に優れた定量吐出容器を提供すること。
【解決手段】この定量吐出容器10は、スクイズ変形可能な軟質プラスチックで容器本体11を形成し、容器本体11に中蓋15が取り付けられ、中蓋15にキャップ18が着脱自在に取り付けられ、キャップ18を着脱することにより中蓋15の口元16を開閉可能にし、容器本体11に難変形性の筒状カバー体20を被せ、容器本体11の外周壁12を筒状カバー体20で覆った。
【選択図】 図1
【解決手段】この定量吐出容器10は、スクイズ変形可能な軟質プラスチックで容器本体11を形成し、容器本体11に中蓋15が取り付けられ、中蓋15にキャップ18が着脱自在に取り付けられ、キャップ18を着脱することにより中蓋15の口元16を開閉可能にし、容器本体11に難変形性の筒状カバー体20を被せ、容器本体11の外周壁12を筒状カバー体20で覆った。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は定量吐出容器に係り、さらに詳しくは、容器本体をスクイズ変形させて、容器本体内の中味を一定量づつ吐出させるようにした定量吐出容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に定量吐出容器としては、ディスペンサーが知られている。このディスペンサーを使用するには、容器を手で握りながら、指先を容器頭頂に設けた押釦部に当て、その指に力を入れてスプリング可動式の押釦部を押圧している。
【0003】
また、他の定量吐出容器としては、容器本体の収納室内部に、容器本体の押し込み巾を規制するための当接部材を設け、容器本体の押圧操作部をスクイズ変形させる際に、この押圧操作部を前記当接部材に当接させ、これにより容器本体のスクイズ変形量を一定範囲で規制するようにしたものもある。
この定量吐出容器は、前記当接部材を利用して容器本体の押圧操作部を一定範囲でスクイズ変形させ、容器本体内の中味を容器本体から一定量づつ吐出するものである(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−24950号公報(第4頁、図1)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記したディスペンサーにあっては、その使用時に容器を手で握り、指先を容器頭頂の押釦部に当て、その指に力を入れて押釦部を押圧するため、特に握力の弱い人にとっては操作が困難となり、使い勝手の点で改良の余地が残されていた。
【0006】
また、このディスペンサーは、容器本体内に垂下させたディップチューブにより中味を吸い上げる機構になっているため、容器内底部に中味が残量として残りやすく、さらには押圧時に空気を巻き込むことにより、中味を吐出する際にそれが飛散してしまうなどの不都合もあった。
【0007】
一方、特許文献1に示した吐出容器にあっては、容器本体の開口部(すなわち口元)から容器本体の収納室内部に前記当接部材を配設する必要があったので、当接部材を口元寸法より大きく形成することができなかった。そのため当接部材を容器本体内に収容した状態において、その当接部材は比較的小さめとなり、どうしても容器本体の押圧操作部と当接部材間のスペースが大きくなるという問題があった。
【0008】
このため、容器本体の押圧操作部が当接部材に当接するまで、容器本体をスクイズ変形させようとすると、容器本体のスクイズ変形量が大きくなり過ぎて、容器本体内から多量の中味が吐出してしまうという結果になっていた。
したがって、特許文献1に示す吐出容器では、容器本体から小量の中味を一定量づつ吐出させるという微調整が困難であった。
【0009】
一方、前記特許文献1のものは、当接部材と容器本体の押圧操作部との間のスペースを小さくするための工夫として、容器本体における、当接部材と対向する部位(すなわち押圧操作部)を予め凹ませるようにした例も開示されている。
【0010】
しかし、押圧操作部を予め凹ませておくことは、容器のデザイン上の理由から好ましいものではない。
また、押圧操作部を予め凹ませた場合には、その押圧操作部を、さらに凹ませる方向に容器本体をスクイズ変形させなければならないので、押圧操作部に大きな押圧力をかけることになり、この観点から使い勝手において改良の余地が残されていた。
【0011】
この発明は、容器内から小量の中味を一定量づつ正確に吐出させることができ、使い勝手やデザイン性にも優れた定量吐出容器を提供して、上述した全ての問題点を解消しようとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、スクイズ変形可能な軟質プラスチックで容器本体を形成し、この容器本体をスクイズ変形して、容器本体内の中味を口元から吐出させる定量吐出容器において、容器本体の外周壁を覆う位置に筒状カバー体を配設し、この筒状カバー体の正面位置に開口部を形成し、この筒状カバー体の正面位置及び背面位置を前記容器本体の外周壁に接触させ、さらに筒状カバー体の左右側面位置を容器本体の外周壁から一定間隔離すようにしたことを特徴とする。
【0013】
本発明に係る定量吐出容器によれば、容器本体の外周壁を、難変形性の筒状カバー体で覆うとともに、この筒状カバー体の正面位置に開口部を形成した。そして、筒状カバー体の正面位置及び背面位置を容器本体の外周壁に接触させ、筒状カバー体の左右側面位置を容器本体の外周壁から一定間隔離すように、筒状カバー体を配置した。
【0014】
これにより開口部から指を差し込み、その指で容器本体の外周壁を押すと、容器本体の外周壁は凹む方向にスクイズ変形する。この際、容器本体のうち、筒状カバー体の内周壁から一定間隔離れている部位、すなわち左右側面位置が筒状カバー体の内周壁に向けて接触する方向に移動するようになる。
【0015】
このようにして容器本体の外周壁をスクイズ変形すると、容器本体の筒状カバー体から一定間隔離れている左右側面位置が筒状カバー体に当接し、当接後はそれ以上のスクイズ変形を停止させることとなる。
これにより、容器本体のスクイズ変形量を調整することが可能となり、結果として容器本体から中味を一定量づつ吐出させることができるようになる。
【0016】
また、筒状カバー体と容器本体の外周壁との間隔を小さくすれば、容器本体のスクイズ変形量を小量に抑えることができ、その場合には容器本体から小量の中味を一定量づつ吐出させることが可能となる。
【0017】
このように、筒状カバー体と容器本体の外周壁との間隔を小さく設定して容器本体のスクイズ変形量を小量に抑えれば、従来技術のように容器本体の外周壁に予め凹みを形成することは不要となる。
これにより、容器本体の外周壁を比較的軽く押すだけで、容器本体を一定量づつスクイズ変形させることが可能になり、使い勝手の向上を図ることができる。
【0018】
また、容器本体の外周壁に予め凹みを設けておかなくても、筒状カバー体と容器本体の外周壁との間隔を小さくできるので、容器本体がデザイン上の制約を受けなくなるという利点がある。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下添付図面に基づいて、本発明に係る定量吐出容器の一実施の形態を詳説する。
図1は本発明に係る定量吐出容器を示す側面図、図2は本発明に係る定量吐出容器を示す断面図である。
【0020】
図1に示す定量吐出容器10は、スクイズ変形可能な軟質プラスチックで容器本体11が形成され、この容器本体11に中蓋15が取り付けられ、中蓋15にキャップ18が着脱自在に取り付けられている。またキャップ18を着脱することにより、中蓋15の口元16(図3参照)が開閉可能となる。
さらに容器本体11は、難変形性の筒状カバー体20で覆われる。
【0021】
図2に示すように、筒状カバー体20の断面は略楕円形になるように形成され、大きな湾曲壁面を呈する正面位置12aの中央付近には開口部21を形成し、この筒状カバー体20の正面位置12a及び背面位置12bを容器本体11の外周壁12に接触させ(ただし、正面位置12aには開口部21が形成されているので、図面上では容器本体11の外周壁12と筒状カバー体20の正面位置12aとは接していないが、実質的には接しているのと同一の位置に配置されている)、また筒状カバー体20の左右側面位置12c,12dは容器本体11の外周壁12から一定間隔Sだけ離れるように配設されている。
【0022】
容器本体11は、スクイズ変形可能な軟質プラスチックで成形してあるので、容器本体11の外周壁12に押圧力Fをかけて、容器本体11をスクイズ変形させると簡単に変形し、外周壁12から押圧力Fを解除すると、その外周壁12はスクイズ変形する前の状態に復元する。
また、開口部21は、一例として親指が差し込み可能となるサイズの楕円形状のものを示している。
さらに符号25は、筒状カバー体の正面位置と背面位置とを結んだ直線を示し、符号26は、筒状カバー体の左右側面位置とを結んだ直線を示している。
【0023】
つぎに、定量吐出容器10の作用を図3、図4に基づいて説明する。
まず、図3に示すように、定量吐出容器10のキャップ18を外して中蓋15の口元16を開け、定量吐出容器10を逆さまにして筒状カバー体20の開口部21から親指30を差し込み、その親指30で容器本体11の外周壁12を押圧する。
【0024】
これにより、図4に示すように容器本体11の外周壁12に押圧力Fをかけて、容器本体11を凹ませるようにスクイズ変形する。
この際、容器本体11の外周壁12うち、筒状カバー体20の左右側面位置12c,12dに対面する部位が矢印の方向に移動する。
【0025】
そして、容器本体11の外周壁12のうち、開口部21に臨む部位を所定量凹ませたとき、容器本体11の外周壁12うち、筒状カバー体20の左右側面位置12c,12dと対面する部位が筒状カバー体20に当接し、容器本体11の外周壁12がそれ以上スクイズ変形しないようになる。
【0026】
これにより、容器本体11のスクイズ変形量を調整することができ、図3に示すように容器本体11の口元16から中味を矢印の方向に一定量づつ正確に吐出させることができる。
【0027】
また筒状カバー体20と容器本体11の外周壁12との間隔Sを小さくすると、容器本体11のスクイズ変形量を小量に抑えることができ、結果として容器本体11から小量の中味を一定量づつ正確に吐出することが可能になる。
【0028】
さらに、筒状カバー体20と容器本体11の外周壁12との間隔Sを小さくして容器本体11のスクイズ変形量を小量に抑えると、従来技術のように容器本体11の外周壁12に凹みを形成する必要がなくなり、容器本体11の外周壁12を比較的軽く押すだけで、容器本体11を一定量スクイズ変形させられるので、使い勝手の向上を図ることができる。
【0029】
また、容器本体11の外周壁12に予め凹みを設けておかなくても良いことから、デザイン上の制約を受けることもない。
【0030】
ついで本発明の定量吐出容器10によれば、筒状カバー体20に開口部21を形成するだけという簡単な構成で、容器本体11内から小量の中味を一定量づつ正確に吐出することができるので、定量吐出容器10の製造コストを抑えることができるようになる。
【0031】
なお、前記実施の形態では、筒状カバー体20の開口部21を略楕円形に形成した例について説明したが、開口部21の形状はこれに限定されるものではなく、例えば円形に形成することも可能である。
【0032】
【発明の効果】
以上述べたように、請求項1による定量吐出容器によれば、筒状カバー体の開口部から指を差し込み、その指で容器本体の外周壁を押すことにより、容器本体の外周壁を軽くスクイズ変形することができ、また容器本体のスクイズ変形量を調整することが容易となり、容器本体から中味を一定量づつ正確に吐出させることができる。
【0033】
また筒状カバー体と容器本体の外周壁との間隔を小さくすることにより、容器本体のスクイズ変形量を小量に抑えることができ、容器本体から小量の中味を一定量づつ正確に吐出させることが可能となる。
【0034】
さらに、筒状カバー体と容器本体の外周壁との間隔を小さくすることにより、容器本体のスクイズ変形量を小量に抑えることができるので、従来技術のように容器本体の外周壁に事前の凹みを形成する必要がなくなり、デザイン上の制約を受けないという効果もある。
これにより、容器本体内から小量の中味を一定量筒正確に吐出でき、使い勝手やデザイン性に優れた定量吐出容器が得られることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る定量吐出容器を示す側面図である。
【図2】本発明に係る定量吐出容器を示す断面図である。
【図3】本発明に係る定量吐出容器の作用を説明する斜視図である。
【図4】本発明に係る定量吐出容器の作用を示す断面図である。
【符号の説明】
10…定量吐出容器
11…容器本体
12…容器本体の外周壁
12a…筒状カバー体の正面位置
12b…筒状カバー体の背面位置
12c,12d…筒状カバー体の左右側面位置
16…口元
20…筒状カバー体
21…筒状カバー体に形成した開口部
25…筒状カバー体の正面位置と背面位置とを結んだ直線
26…筒状カバー体の左右側面位置とを結んだ直線
【発明の属する技術分野】
本発明は定量吐出容器に係り、さらに詳しくは、容器本体をスクイズ変形させて、容器本体内の中味を一定量づつ吐出させるようにした定量吐出容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に定量吐出容器としては、ディスペンサーが知られている。このディスペンサーを使用するには、容器を手で握りながら、指先を容器頭頂に設けた押釦部に当て、その指に力を入れてスプリング可動式の押釦部を押圧している。
【0003】
また、他の定量吐出容器としては、容器本体の収納室内部に、容器本体の押し込み巾を規制するための当接部材を設け、容器本体の押圧操作部をスクイズ変形させる際に、この押圧操作部を前記当接部材に当接させ、これにより容器本体のスクイズ変形量を一定範囲で規制するようにしたものもある。
この定量吐出容器は、前記当接部材を利用して容器本体の押圧操作部を一定範囲でスクイズ変形させ、容器本体内の中味を容器本体から一定量づつ吐出するものである(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−24950号公報(第4頁、図1)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記したディスペンサーにあっては、その使用時に容器を手で握り、指先を容器頭頂の押釦部に当て、その指に力を入れて押釦部を押圧するため、特に握力の弱い人にとっては操作が困難となり、使い勝手の点で改良の余地が残されていた。
【0006】
また、このディスペンサーは、容器本体内に垂下させたディップチューブにより中味を吸い上げる機構になっているため、容器内底部に中味が残量として残りやすく、さらには押圧時に空気を巻き込むことにより、中味を吐出する際にそれが飛散してしまうなどの不都合もあった。
【0007】
一方、特許文献1に示した吐出容器にあっては、容器本体の開口部(すなわち口元)から容器本体の収納室内部に前記当接部材を配設する必要があったので、当接部材を口元寸法より大きく形成することができなかった。そのため当接部材を容器本体内に収容した状態において、その当接部材は比較的小さめとなり、どうしても容器本体の押圧操作部と当接部材間のスペースが大きくなるという問題があった。
【0008】
このため、容器本体の押圧操作部が当接部材に当接するまで、容器本体をスクイズ変形させようとすると、容器本体のスクイズ変形量が大きくなり過ぎて、容器本体内から多量の中味が吐出してしまうという結果になっていた。
したがって、特許文献1に示す吐出容器では、容器本体から小量の中味を一定量づつ吐出させるという微調整が困難であった。
【0009】
一方、前記特許文献1のものは、当接部材と容器本体の押圧操作部との間のスペースを小さくするための工夫として、容器本体における、当接部材と対向する部位(すなわち押圧操作部)を予め凹ませるようにした例も開示されている。
【0010】
しかし、押圧操作部を予め凹ませておくことは、容器のデザイン上の理由から好ましいものではない。
また、押圧操作部を予め凹ませた場合には、その押圧操作部を、さらに凹ませる方向に容器本体をスクイズ変形させなければならないので、押圧操作部に大きな押圧力をかけることになり、この観点から使い勝手において改良の余地が残されていた。
【0011】
この発明は、容器内から小量の中味を一定量づつ正確に吐出させることができ、使い勝手やデザイン性にも優れた定量吐出容器を提供して、上述した全ての問題点を解消しようとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、スクイズ変形可能な軟質プラスチックで容器本体を形成し、この容器本体をスクイズ変形して、容器本体内の中味を口元から吐出させる定量吐出容器において、容器本体の外周壁を覆う位置に筒状カバー体を配設し、この筒状カバー体の正面位置に開口部を形成し、この筒状カバー体の正面位置及び背面位置を前記容器本体の外周壁に接触させ、さらに筒状カバー体の左右側面位置を容器本体の外周壁から一定間隔離すようにしたことを特徴とする。
【0013】
本発明に係る定量吐出容器によれば、容器本体の外周壁を、難変形性の筒状カバー体で覆うとともに、この筒状カバー体の正面位置に開口部を形成した。そして、筒状カバー体の正面位置及び背面位置を容器本体の外周壁に接触させ、筒状カバー体の左右側面位置を容器本体の外周壁から一定間隔離すように、筒状カバー体を配置した。
【0014】
これにより開口部から指を差し込み、その指で容器本体の外周壁を押すと、容器本体の外周壁は凹む方向にスクイズ変形する。この際、容器本体のうち、筒状カバー体の内周壁から一定間隔離れている部位、すなわち左右側面位置が筒状カバー体の内周壁に向けて接触する方向に移動するようになる。
【0015】
このようにして容器本体の外周壁をスクイズ変形すると、容器本体の筒状カバー体から一定間隔離れている左右側面位置が筒状カバー体に当接し、当接後はそれ以上のスクイズ変形を停止させることとなる。
これにより、容器本体のスクイズ変形量を調整することが可能となり、結果として容器本体から中味を一定量づつ吐出させることができるようになる。
【0016】
また、筒状カバー体と容器本体の外周壁との間隔を小さくすれば、容器本体のスクイズ変形量を小量に抑えることができ、その場合には容器本体から小量の中味を一定量づつ吐出させることが可能となる。
【0017】
このように、筒状カバー体と容器本体の外周壁との間隔を小さく設定して容器本体のスクイズ変形量を小量に抑えれば、従来技術のように容器本体の外周壁に予め凹みを形成することは不要となる。
これにより、容器本体の外周壁を比較的軽く押すだけで、容器本体を一定量づつスクイズ変形させることが可能になり、使い勝手の向上を図ることができる。
【0018】
また、容器本体の外周壁に予め凹みを設けておかなくても、筒状カバー体と容器本体の外周壁との間隔を小さくできるので、容器本体がデザイン上の制約を受けなくなるという利点がある。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下添付図面に基づいて、本発明に係る定量吐出容器の一実施の形態を詳説する。
図1は本発明に係る定量吐出容器を示す側面図、図2は本発明に係る定量吐出容器を示す断面図である。
【0020】
図1に示す定量吐出容器10は、スクイズ変形可能な軟質プラスチックで容器本体11が形成され、この容器本体11に中蓋15が取り付けられ、中蓋15にキャップ18が着脱自在に取り付けられている。またキャップ18を着脱することにより、中蓋15の口元16(図3参照)が開閉可能となる。
さらに容器本体11は、難変形性の筒状カバー体20で覆われる。
【0021】
図2に示すように、筒状カバー体20の断面は略楕円形になるように形成され、大きな湾曲壁面を呈する正面位置12aの中央付近には開口部21を形成し、この筒状カバー体20の正面位置12a及び背面位置12bを容器本体11の外周壁12に接触させ(ただし、正面位置12aには開口部21が形成されているので、図面上では容器本体11の外周壁12と筒状カバー体20の正面位置12aとは接していないが、実質的には接しているのと同一の位置に配置されている)、また筒状カバー体20の左右側面位置12c,12dは容器本体11の外周壁12から一定間隔Sだけ離れるように配設されている。
【0022】
容器本体11は、スクイズ変形可能な軟質プラスチックで成形してあるので、容器本体11の外周壁12に押圧力Fをかけて、容器本体11をスクイズ変形させると簡単に変形し、外周壁12から押圧力Fを解除すると、その外周壁12はスクイズ変形する前の状態に復元する。
また、開口部21は、一例として親指が差し込み可能となるサイズの楕円形状のものを示している。
さらに符号25は、筒状カバー体の正面位置と背面位置とを結んだ直線を示し、符号26は、筒状カバー体の左右側面位置とを結んだ直線を示している。
【0023】
つぎに、定量吐出容器10の作用を図3、図4に基づいて説明する。
まず、図3に示すように、定量吐出容器10のキャップ18を外して中蓋15の口元16を開け、定量吐出容器10を逆さまにして筒状カバー体20の開口部21から親指30を差し込み、その親指30で容器本体11の外周壁12を押圧する。
【0024】
これにより、図4に示すように容器本体11の外周壁12に押圧力Fをかけて、容器本体11を凹ませるようにスクイズ変形する。
この際、容器本体11の外周壁12うち、筒状カバー体20の左右側面位置12c,12dに対面する部位が矢印の方向に移動する。
【0025】
そして、容器本体11の外周壁12のうち、開口部21に臨む部位を所定量凹ませたとき、容器本体11の外周壁12うち、筒状カバー体20の左右側面位置12c,12dと対面する部位が筒状カバー体20に当接し、容器本体11の外周壁12がそれ以上スクイズ変形しないようになる。
【0026】
これにより、容器本体11のスクイズ変形量を調整することができ、図3に示すように容器本体11の口元16から中味を矢印の方向に一定量づつ正確に吐出させることができる。
【0027】
また筒状カバー体20と容器本体11の外周壁12との間隔Sを小さくすると、容器本体11のスクイズ変形量を小量に抑えることができ、結果として容器本体11から小量の中味を一定量づつ正確に吐出することが可能になる。
【0028】
さらに、筒状カバー体20と容器本体11の外周壁12との間隔Sを小さくして容器本体11のスクイズ変形量を小量に抑えると、従来技術のように容器本体11の外周壁12に凹みを形成する必要がなくなり、容器本体11の外周壁12を比較的軽く押すだけで、容器本体11を一定量スクイズ変形させられるので、使い勝手の向上を図ることができる。
【0029】
また、容器本体11の外周壁12に予め凹みを設けておかなくても良いことから、デザイン上の制約を受けることもない。
【0030】
ついで本発明の定量吐出容器10によれば、筒状カバー体20に開口部21を形成するだけという簡単な構成で、容器本体11内から小量の中味を一定量づつ正確に吐出することができるので、定量吐出容器10の製造コストを抑えることができるようになる。
【0031】
なお、前記実施の形態では、筒状カバー体20の開口部21を略楕円形に形成した例について説明したが、開口部21の形状はこれに限定されるものではなく、例えば円形に形成することも可能である。
【0032】
【発明の効果】
以上述べたように、請求項1による定量吐出容器によれば、筒状カバー体の開口部から指を差し込み、その指で容器本体の外周壁を押すことにより、容器本体の外周壁を軽くスクイズ変形することができ、また容器本体のスクイズ変形量を調整することが容易となり、容器本体から中味を一定量づつ正確に吐出させることができる。
【0033】
また筒状カバー体と容器本体の外周壁との間隔を小さくすることにより、容器本体のスクイズ変形量を小量に抑えることができ、容器本体から小量の中味を一定量づつ正確に吐出させることが可能となる。
【0034】
さらに、筒状カバー体と容器本体の外周壁との間隔を小さくすることにより、容器本体のスクイズ変形量を小量に抑えることができるので、従来技術のように容器本体の外周壁に事前の凹みを形成する必要がなくなり、デザイン上の制約を受けないという効果もある。
これにより、容器本体内から小量の中味を一定量筒正確に吐出でき、使い勝手やデザイン性に優れた定量吐出容器が得られることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る定量吐出容器を示す側面図である。
【図2】本発明に係る定量吐出容器を示す断面図である。
【図3】本発明に係る定量吐出容器の作用を説明する斜視図である。
【図4】本発明に係る定量吐出容器の作用を示す断面図である。
【符号の説明】
10…定量吐出容器
11…容器本体
12…容器本体の外周壁
12a…筒状カバー体の正面位置
12b…筒状カバー体の背面位置
12c,12d…筒状カバー体の左右側面位置
16…口元
20…筒状カバー体
21…筒状カバー体に形成した開口部
25…筒状カバー体の正面位置と背面位置とを結んだ直線
26…筒状カバー体の左右側面位置とを結んだ直線
Claims (1)
- スクイズ変形可能な軟質プラスチックで容器本体を形成し、この容器本体をスクイズ変形して、容器本体内の中味を口元から吐出させる定量吐出容器において、
容器本体の外周壁を覆う位置に筒状カバー体を配設し、この筒状カバー体の正面位置に開口部を形成し、
この筒状カバー体の正面位置及び背面位置を前記容器本体の外周壁に接触させ、さらに筒状カバー体の左右側面位置を容器本体の外周壁から一定間隔離すようにしたことを特徴とする定量吐出容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003155376A JP2004352345A (ja) | 2003-05-30 | 2003-05-30 | 定量吐出容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003155376A JP2004352345A (ja) | 2003-05-30 | 2003-05-30 | 定量吐出容器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004352345A true JP2004352345A (ja) | 2004-12-16 |
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JP2020063073A (ja) * | 2018-10-17 | 2020-04-23 | 花王株式会社 | 液剤吐出容器 |
JP7212495B2 (ja) | 2018-10-17 | 2023-01-25 | 花王株式会社 | 液剤吐出容器 |
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