JP2004351794A - 眼鏡用の樹脂被覆テンプルの製造方法 - Google Patents

眼鏡用の樹脂被覆テンプルの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2004351794A
JP2004351794A JP2003153302A JP2003153302A JP2004351794A JP 2004351794 A JP2004351794 A JP 2004351794A JP 2003153302 A JP2003153302 A JP 2003153302A JP 2003153302 A JP2003153302 A JP 2003153302A JP 2004351794 A JP2004351794 A JP 2004351794A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
injection molding
coated
temple
coating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2003153302A
Other languages
English (en)
Inventor
Kinji Takeda
欣治 竹田
Yukiko Kori
由紀子 郡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takeda Kikaku KK
Original Assignee
Takeda Kikaku KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takeda Kikaku KK filed Critical Takeda Kikaku KK
Priority to JP2003153302A priority Critical patent/JP2004351794A/ja
Publication of JP2004351794A publication Critical patent/JP2004351794A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29DPRODUCING PARTICULAR ARTICLES FROM PLASTICS OR FROM SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE
    • B29D12/00Producing frames
    • B29D12/02Spectacle frames
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/14Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor incorporating preformed parts or layers, e.g. injection moulding around inserts or for coating articles
    • B29C45/14065Positioning or centering articles in the mould
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/14Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor incorporating preformed parts or layers, e.g. injection moulding around inserts or for coating articles
    • B29C45/14065Positioning or centering articles in the mould
    • B29C2045/14139Positioning or centering articles in the mould positioning inserts having a part extending into a positioning cavity outside the mould cavity
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/16Making multilayered or multicoloured articles
    • B29C45/1615The materials being injected at different moulding stations

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

【課題】装飾性に優れた射出成形による樹脂被覆テンプルを、能率よくコスト低減を図って製造し得る樹脂被覆テンプルの製造方法の提供を課題とする。
【解決手段】テンプルロッド5の樹脂被覆すべき要被覆部7の中間部分11に、1回目の射出成形を施すことによって中間の樹脂被覆部12を形成する。その後、要被覆部7の前後部分を金型26,27の型孔29,30に納め、この型孔29,30に対して2回目の射出成形を行なう。2回目の射出成形の際、既に形成されている中間の樹脂被覆部12及び、前記要被覆部7より前方部分31を夫々保持具21で保持する。
【選択図】 図8

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、眼鏡用の樹脂被覆テンプルの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば後端側の部分が樹脂被覆された眼鏡用テンプルを製造する製造方法の一つとして、図51に示すような、軸線方向に挿入孔aが形成された合成樹脂製の孔明きモダンbを形成し、その後、図52に示すように、該モダンbの挿入孔aに金属製のテンプルロッドcの後端部分dを挿入することが行なわれている。このように挿入されて後、図53に示すように、樹脂被覆部b1の後側部分b2が斜めに屈曲されて耳掛け部b3が形成される。
【0003】
しかしながら、かかる孔明きモダンbを用いて樹脂被覆せんとする場合、前記テンプルロッドcの例えば後端部分dが図54に示すように、装飾を目的として拡大され、或いは、文字や図形、記号を付すために拡大されているときは、該テンプルロッドcを前記挿入孔aに挿入不可能であったために、所望の樹脂被覆テンプルを製造できない問題があった。
【0004】
そこでこのような場合は、従来、先ず図55に示すように、前記テンプルロッドcの厚みの半分を嵌め入れるための凹部e,fを精度よく切削加工した半割り樹脂片g,hを形成した。その後、該テンプルロッドcを各凹部e,fに嵌め入れ且つ当接面j,kに接着剤を介在させ、両半割り樹脂片g,hを熱プレスして張り合わせ一体化することにより、図56〜57に示すような、所望に樹脂被覆vされたテンプルwを製造していた。かかる張り合わせ法によるときは、半割り樹脂片として透明乃至半透明のものを使用することにより、拡大部y(図57)に施された装飾が該樹脂を透かして見えるため、装飾に富んだ樹脂被覆テンプルを製造できた。
【0005】
しかしながら、かかる張り合わせ法によるときは、両半割り樹脂片g,hの当接面j,kに接着剤を介在させるため、電着塗装により装飾が施されたテンプルロッドに対して張り合わせを行なわんとする場合は、前記接着剤に冒されて電着塗装が剥げやすい欠点があり、樹脂被覆テンプルの美観を損なう問題があった。そのため、テンプルロッドに対する表面処理による装飾は、接着剤に冒されない金メッキに限られることとなり、近年におけるフアッションの多様化の要求に応じきれない問題があった。又、かかる張り合わせ法によるときは、前記のように、テンプルロッドcの厚みの半分を嵌め入れるための凹部e,fを切削加工しなければならなかったため、半割り樹脂片g,hの製造に多くの手間と時間を要して樹脂被覆テンプルの製造コストの上昇を招くばかりか、納期が長引く問題も発生した。
【0006】
なお、前記のような拡大部を具えたテンプルロッドを樹脂被覆する手段として射出成形法も考えられないではない。射出成形を行なう場合は、例えば図58に示すように、テンプルロッドcの、耳掛け部を形成する後側部分(50mm〜65mm程度の長さ部分)c1を射出成形の金型mの型孔nに納め、且つ該型孔nの開口端より前方部分c2でテンプルロッドcを挾持具iで挾持し、この状態で射出成形を行なうことになるが、射出成形時の大きな樹脂充填圧力によって、型孔に存するテンプルロッド部分が振動を起こし、該テンプルロッドと樹脂との密着不良が生じたり、挿入部分が樹脂中で偏心状態になってしまう問題が発生した。このような不良状態が発生すると、これが樹脂被覆テンプルの外観としてそのまま現れるため、樹脂被覆テンプルの外観が著しく損なわれたものとなる。又、このように偏心状態になると、例えば図53に示すと同様にテンプルロッドをくの字状に屈曲させて耳掛部を形成したときに、樹脂被覆部に皺が発生しやすい。
【0007】
そこで、かかる射出成形において、例えば図59に示すように、前記テンプルロッドの後端部分を前記型孔nの後端から外部に突出させ、該テンプルロッドcを、前記型孔nの開口端より前方部分tと該突出部分sの双方で挾持し、この状態で射出成形を行なうことが行われていた。この場合は、射出成形時の樹脂充填圧力によってテンプルロッドが振動するのを防止できるため、前記のような問題を生じさせることなく射出成形が可能である。しかしながら、製造された樹脂被覆テンプルは、テンプルロッドcの後端部分uが図60に示すように露出状態になることから、この露出部分に施されているメッキが、眼鏡を長期間着用しているうちに肌荒れを生じさせる原因となったり、露出部分のメッキや塗装が整髪料等に冒されて剥げ、樹脂被覆テンプルの外観が損なわれる問題も発生した。
【0008】
一般に射出成形法は、安価な量産を可能とするものであり、又、電着塗装により装飾されたテンプルロッドに対しても該電着塗装を冒すことなく樹脂被覆できるため、この点では優れた製造方法と言えるが、肌荒れを生じさせる等の前記問題点があったために、テンプルロッドの樹脂被覆手段としては採用できなかったのである。
【0009】
そのため現状では、前記孔明きモダンの装着による樹脂被覆ができないテンプルロッドに対しては、製造コストや納期上で問題があり、又、電着塗装の施されたテンプルロッドは使用できない問題があったが、樹脂被覆テンプルの品質面を重視して、前記張り合わせ法を採用せざるを得なかったのであった。
【0010】
【特許文献1】
特開昭59−53810号公報(第1−2頁)
【特許文献2】
特公昭51−8984号公報(第1−2頁)
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、前記従来の問題点に鑑みて開発されたものであり、金属製のテンプルロッドの一部分が装飾的に拡大していたり、一部分に開口や凹部、突部等が設けられているテンプルロッドを樹脂被覆するに際して、該樹脂被覆を確実に行なって品質の安定した樹脂被覆テンプルを製造できながら、製造能率の向上と製造コストの低減を期し得る眼鏡用の樹脂被覆テンプルの製造方法の提供を課題とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、本発明は以下の手段を採用する。
即ち本発明に係る眼鏡用の樹脂被覆テンプルの製造方法は、前端側でレンズ部に連結され且つ前後に長いテンプルロッドの全体又は一部を射出成形により樹脂被覆する眼鏡用の樹脂被覆テンプルの製造方法であって、前記樹脂被覆は、複数回の射出成形により行うものとし、テンプルロッドの要被覆部の一部分を金型の型孔に納めると共に、テンプルロッドの他の部分を固定状態に保持し、該型孔に対して1回目の射出成形を行い、該射出成形により形成された樹脂被覆部を固定状態に保持する共に、前記要被覆部の他の部分を金型の型孔に納め、該型孔に対して2回目の射出成形を行うことにより、該他の部分を樹脂被覆することを特徴とするものである。
【0013】
本発明に係る製造方法のより具体的な態様は、前端側でレンズ部に連結され且つ前後に長いテンプルロッドの全体又は一部を射出成形により樹脂被覆する眼鏡用の樹脂被覆テンプルの製造方法であって、前記樹脂被覆は、複数回の射出成形により行うものとし、テンプルロッドの要被覆部の一部は、幅が大きい幅広部として形成されており、該要被覆部の一部分を金型の型孔に納めると共に、テンプルロッドの他の部分を固定状態に保持し、該型孔に対して1回目の射出成形を行い、該射出成形により形成された樹脂被覆部を固定状態に保持する共に、前記要被覆部の他の部分を金型の型孔に納め、該型孔に対して2回目の射出成形を行うことにより、該他の部分を樹脂被覆することを特徴とするものである。
【0014】
本発明に係る製造方法のより具体的な他の態様は、前端側でレンズ部に連結され且つ前後に長いテンプルロッドの全体又は一部を射出成形により樹脂被覆する眼鏡用の樹脂被覆テンプルの製造方法であって、前記樹脂被覆は、複数回の射出成形により行うものとし、テンプルロッドの要被覆部には、開口や凹部又は突部の一つ乃至複数が設けられており、該要被覆部の一部分を金型の型孔に納めると共に、テンプルロッドの他の部分を固定状態に保持し、該型孔に対して1回目の射出成形を行い、該射出成形により形成された樹脂被覆部を固定状態に保持する共に、前記要被覆部の他の部分を金型の型孔に納め、該型孔に対して2回目の射出成形を行うことにより、該他の部分を樹脂被覆することを特徴とするものである。
【0015】
前記各製造方法において、前記要被覆部の後部分を金型の型孔に納め、該後部分より前方部分を固定状態に保持し、該型孔に対して射出成形を行なう場合、該後部分の長さを10〜30mm程度に設定するのがよい。好ましくは15〜20mm程度に設定するのがよい。
【0016】
前記各製造方法において、前記テンプルロッドには、前記要被覆部の前側に位置させて移動阻止突部を設け、前記1回目の射出成形又は前記2回目の射出成形によって形成された樹脂被覆部が該移動阻止突部の後面に接するように1回目の射出成形又は2回目の射出成形を行う場合がある。
【0017】
前記各製造方法において、前記テンプルロッドには、前記要被覆部の前側に位置させて移動阻止突部を設け、前記1回目の射出成形又は前記2回目の射出成形によって形成された樹脂被覆部が該移動阻止突部を包むように1回目の射出成形又は2回目の射出成形を行う場合がある。
【0018】
又、本発明に係る製造方法のその他の態様は、前端側でレンズ部に連結され且つ前後に長いテンプルロッドの全体又は一部を射出成形により樹脂被覆する眼鏡用の樹脂被覆テンプルの製造方法であって、前記樹脂被覆は、複数回の射出成形により行うものとし、テンプルロッドの要被覆部の前後部分は、幅が大きい幅広部として形成されており、或いは、該幅広部を含むものとして形成されており、該前後部分の何れかを金型の型孔に納めると共に、テンプルロッドの他の部分を固定状態に保持し、該型孔に対して1回目の射出成形を行い、該射出成形により形成された樹脂被覆部を固定状態に保持する共に、前記要被覆部の他の部分を金型の型孔に納め、該型孔に対して2回目の射出成形を行うことにより、該他の部分を樹脂被覆することを特徴とするものである。
【0019】
又、本発明に係る製造方法のその他の態様は、前端側でレンズ部に連結され且つ前後に長いテンプルロッドの全体又は一部を射出成形により樹脂被覆する眼鏡用の樹脂被覆テンプルの製造方法であって、前記樹脂被覆は、複数回の射出成形により行うものとし、テンプルロッドの要被覆部の前後部分は、幅が大きい幅広部として形成されており、或いは、該幅広部を含むものとして形成されており、該前後部分の何れかを金型の型孔に納めると共に、該要被覆部の中間部分を固定状態に保持し、該型孔に対して1回目の射出成形を行い、該射出成形により形成された前後の樹脂被覆部を固定状態に保持する共に、前記要被覆部の他の部分を金型の型孔に納め、該型孔に対して2回目の射出成形を行うことにより、該他の部分を樹脂被覆することを特徴とするものである。
【0020】
又、本発明に係る製造方法のその他の態様は、前端側でレンズ部に連結され且つ前後に長いテンプルロッドの全体又は一部を射出成形により樹脂被覆する眼鏡用の樹脂被覆テンプルの製造方法であって、前記樹脂被覆は、複数回の射出成形により行うものとし、テンプルロッドの要被覆部の前後部分は、幅が大きい幅広部として形成されており、或いは、該幅広部を含むものとして形成されており、該前後部分間をなす中間部分を金型の型孔に納めると共に、該前後部分を固定状態に保持し、該型孔に対して1回目の射出成形を行い、該射出成形により形成された中間の樹脂被覆部を固定状態に保持する共に、前記前後部分を金型の型孔に納め、該型孔に対して2回目の射出成形を行うことにより、該他の部分を樹脂被覆することを特徴とするものである。
【0021】
前記各製造方法において、前記1回目の射出成形によって形成された樹脂被覆部が、前記要被覆部の前側をなす場合、該樹脂被覆部の後端に係合突部を形成するものとし、前記2回目の射出成形を行うことによって、該係合突部が該2回目の射出成形によって形成された樹脂被覆部に食い込んだ状態とするのよい。
【0022】
又、同各製造方法において、前記1回目の射出成形によって形成された樹脂被覆部が、前記要被覆部の後側をなす場合、該樹脂被覆部の前端に係合突部を形成するものとし、前記2回目の射出成形を行うことによって、該係合突部が該2回目の射出成形によって形成された樹脂被覆部に食い込んだ状態とするのがよい。
【0023】
又、同各製造方法において、前記1回目の射出成形によって形成された樹脂被覆部が、前記要被覆部の中間部分をなす場合、該樹脂被覆部の前後端に係合突部を形成するものとし、該係合突部が前記2回目の射出成形によって形成された樹脂被覆部に食い込んだ状態とするのがよい。
【0024】
又、本発明に係る製造方法は、前記各製造方法において、前記1回目の射出成形によって樹脂被覆部を形成して後、該樹脂被覆部の端部に溶剤を塗布して該端部を溶かし、その後、該端部に連なるように、2回目の射出成形によって新たな樹脂被覆部を形成し、前記溶剤で溶かされた部分を介して両樹脂被覆部を一体化することを特徴とするものである。
【0025】
又、本発明に係る製造方法は、前記各製造方法において、前記1回目の射出成形によって形成された樹脂被覆部と、前記2回目の射出成形によって形成された樹脂被覆部との接合部に溶剤を注入し、該接合部を溶かして両樹脂被覆部を一体化することを特徴とするものである。
【0026】
又、本発明に係る製造方法は、前記各製造方法において、前記要被覆部の全体を樹脂被覆して後、該樹脂被覆された部分の後側を斜め下方に屈曲することによって耳掛け部を形成することが予定される場合、前記1回目の射出成形によって形成された樹脂被覆部と、前記2回目の射出成形によって形成された樹脂被覆部との接合部が、前記屈曲部分に表れないように、両樹脂被覆部の被覆長さを設定することを特徴とするものである。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る眼鏡用の樹脂被覆テンプルの製造方法(以下製造方法という)の一例を、図1〜3に示すような、樹脂被覆された耳掛け部1を具えるテンプル2を製造する場合について説明する。
【0028】
本発明に係る製造方法は、図1〜4に示すような、前端側3でレンズ部4に連結され且つ前後に長い金属製の、電着塗装により表面処理されたテンプルロッド5を用い、該テンプルロッド5の後側の部分に、2回の射出成形を施して前記耳掛け部1を形成するものである。
【0029】
該テンプルロッド5は、図4に示すように、例えば断面円形のチタン線材の中間部位に、円板状の移動阻止突部6が設けられると共に、樹脂被覆されるべき後側の部分、即ち要被覆部7の後部分は、上下方向に幅が大きい幅広部9を含んでいる。該幅広部9の表面には、必要に応じて、文字や図形、記号等8が印刷や彫刻によって付される。
【0030】
そして、該要被覆部7の例えば約32mm程度の中間部分11を、図5に示すように、1回目の射出成形で樹脂被覆し、その後、1回目の射出成形によって形成された図5に示す樹脂被覆部12に連なる、約15mm程度の両側部分、即ち、前部分13と後部分15を、2回目の射出成形で樹脂被覆する。形成された樹脂被覆部16,17を図3に示す。
【0031】
該1回目の射出成形に際しては、図6に示すように、要被覆部7の前記中間部分11を、上型19aと下型19bとからなる金型19の閉鎖によって形成された型孔20に納めると共に、該金型19から突出状態にある前記前後部分13,15を保持具21,21で固定状態に保持し、この状態で、アセテート等の樹脂を用い、該型孔20に対して射出成形を行なう。該保持具21は、本実施の形態においては、前記テンプルロッド5や前記樹脂被覆部12,16,17を損傷しないように挾持する構成のものであり、例えばゴム製の挾持片22,22間でソフトに挾持する。なお保持具21による保持は、テンプルロッド5を安定的に保持できることが必要であるため、後部分15の保持は、例えば図6(B)に示すように、幅広部9の対向する平坦な側面14a,14bを挾持状態に保持するのが好ましいが、説明の便宜上、図6(A)においては、幅広部9の幅広の上下面18a,18bを挾持状態に保持している。保持具21による保持状態の図示は、以下の各実施の形態においても同様である。
【0032】
この射出成形の際、前記前後部分13,15が保持されていることから、前記中間部分11を殆ど振動させることなく安定的に射出成形できる。射出成形後に金型19を開放することにより、図5に示すように、中間部分11が樹脂被覆された状態になる。なお樹脂被覆部の接続部分のデザインを考慮して、例えば図7に示すように、中間の樹脂被覆部12の前後端面23,25を傾斜状態にしてもよい。
【0033】
その後、図8に示すように、前記前後部分13,15を金型26,27の型孔29,30に納め、1回目の射出成形により形成された前記樹脂被覆部12を保持具21で固定状態に保持し、且つ、前記移動阻止突部6より前方部分31を他の保持具21で固定状態に保持し、前記型孔29,30に対して、1回目に用いた樹脂とは色違いの樹脂を用いて2回目の射出成形を同時に施す。これにより、図3に示す樹脂被覆部16,17を形成できる。
【0034】
なお、テンプルロッド5の前記後部分15の射出成形は片持ちの保持状態で行われるが、該後部分15の長さが10〜30mm程度、好ましくは15〜20mm程度、例えば18mm程度と、短いために、射出成形時の樹脂充填圧力による振動を殆ど生じさせることなく、該後部分15に安定的に射出成形を施すことができる。又、前部分13の射出成形も、該前部分に振動を殆ど生じさせることなく安定的に行うことができる。
【0035】
又、前記前部分13の射出成形は、前記移動阻止突部6の内面32と前記中間の樹脂被覆部12の前端33との間に施される。図3は、前記要被覆部7の全体が樹脂被覆された状態を示すものであり、幅広部9を透視可能とするため、少なくとも、後部分15を被覆する樹脂は透明又は半透明の樹脂を用いる。
【0036】
前記要被覆部7は、このようにして樹脂被覆されるのであるが、前記後部分の樹脂被覆部17は、図3に示すように、前記幅広部9の全体を包んだ状態にあるため、該樹脂被覆部17がテンプルロッド5から脱落する恐れがない。又、前の樹脂被覆部16は、前記移動阻止突部6によって前方向の移動が阻止され且つ、中間の樹脂被覆部12の移動が前後の樹脂被覆部16,17で阻止されているため、樹脂被覆部の全体は、前後方向で移動しない。
【0037】
要被覆部7の全体がこのように樹脂被覆されてなる図3に示す樹脂被覆テンプル2は、樹脂被覆部分34の後側の部分34aが斜め下方向に屈曲されることによって所要形態のテンプルとされるのであるが、該樹脂被覆部分34は、前記中間の樹脂被覆部12で屈曲され、前の樹脂被覆部16と中間の樹脂被覆部12との接合部28a及び、中間の樹脂被覆部12と後の樹脂被覆部17との接合部28bにおいては屈曲されない。従って、これらの接合部28a、28bは、口が開きにくい。
【0038】
図9〜10は、前記とは逆に、前記した前部分13と後部分15に1回目の射出成形を施して前後の樹脂被覆部16,17を形成して後、前記した中間部分11に2回目の射出成形を施して中間の樹脂被覆部12を形成する工程を説明するものである。
【0039】
1回目の射出成形に際しては、図9に示すように、前記要被覆部7の前部分13と後部分15を金型26,27の型孔29,30に納め、中間部分11と、前記移動阻止部6より前方部分31を保持具21で固定状態に保持し、該型孔29,30に対して射出成形を行なう。この射出成形は、前記と同様にして、前部分13と後部分15を殆ど振動させることなく安定的に行うことができる。
【0040】
又2回目の射出成形に際しては、図10に示すように、前記中間部分11を金型19の型孔20に納めると共に、1回目の射出成形により形成された前後の樹脂被覆部16,17を保持具21,21で固定状態に保持する。これにより、中間部分11を殆ど振動させることなく2回目の射出成形を安定的に行なうことができる。この射出成形後に金型19を開放することにより、図3に示すと同様に、中間の樹脂被覆部12を形成できる。
【0041】
なお前記前部分13に対する樹脂被覆は、図11に示すように、移動阻止突部6を包むように行なわれることもある。又図12は、前記移動阻止突部6の他の態様を示すものであり、前後に稍長く形成され、後端部分が小径の突部35として形成されている。そして、該小径の突部35を包むように前部分13が樹脂被覆され、前記と同様に樹脂被覆部12,16,17が形成されている。
【0042】
図13は、テンプルロッド5の要被覆部7の前後端部分に、例えば上下方向に幅広の幅広部9を設けた場合を示すものであり、前の幅広部9aには、文字や図形、記号等8が印刷や彫刻によって付されている。そして、後の幅広部9bには、図13〜14に示すように開口36が設けられている。
【0043】
この場合も、1回目の射出成形は、要被覆部7の中間部分11に対して施し、2回目の射出成形は、前部分13と後部分15に対して同時に施すものであり、該1回目の射出成形は、前記と同様、図15に示す如く、前記要被覆部7の中間部分11を金型19の型孔20に納めると共に、該金型19から突出状態にある前記前部分13と後部分15を保持具21,21で固定状態に保持し、型孔20に対して行なう。この射出成形の際、前記前後部分13,15が保持されていることから、前記中間部分11を殆ど振動させることなく射出成形できる。射出成形後に金型19を開放することにより該中間部分11が樹脂被覆された状態になる。
【0044】
その後、図16に示すように、前記前部分13と後部分15を金型26,27の型孔29,30に納め、1回目の射出成形により形成された前記樹脂被覆部12を保持具21で固定状態に保持し、且つ該樹脂被覆部12と前記前部分13より前方部分37を保持具21で固定状態に保持して、前記中間部分の樹脂被覆部12とは色違いの樹脂を用いて2回目の射出成形を同時に施す。これにより、図17に示すように、前後の幅広部9a,9bを包むように樹脂被覆され、図17〜18に示すように、後の幅広部9bの前記開口36に樹脂が密に充填された状態となる。そして、このように前後の幅広部9a,9bが樹脂被覆されることから、前後の樹脂被覆部16,17の前後方向での移動が阻止される。
【0045】
図19〜20は、前記とは逆に、前記した前部分13と後部分15に1回目の射出成形を施して、図17に示すような前後の樹脂被覆部16,17を形成して後、前記した中間部分11に2回目の射出成形を施して中間の樹脂被覆部12を形成する工程を説明するものである。
【0046】
1回目の射出成形に際しては、図19に示すように、前記要被覆部7の前部分13と後部分15を金型48,54の型孔64,94に納め、中間部分11と、前記要被覆部7より前方部分34を保持具21で固定状態に保持し、該型孔64,94に対して射出成形を行なう。この射出成形は、前記と同様にして、前部分13と後部分(10〜30mm程度、好ましくは15〜20mm程度、例えば18mm程度の長さを有する)15を殆ど振動させることなく安定的に行うことができる。
【0047】
又2回目の射出成形に際しては、図20に示すように、前記中間部分11を金型98の型孔104に納めると共に、1回目の射出成形により形成された前後の樹脂被覆部16,17を保持具21,21で固定状態に保持する。これにより、中間部分11を殆ど振動させることなく2回目の射出成形を安定的に行なうことができる。この射出成形後に金型98を開放することにより、図17に示すと同様に、中間の樹脂被覆部12を形成できる。
【0048】
図21は、テンプルロッド5の他の態様を示すものであり、樹脂被覆されるべき要被覆部7の後部分34が幅広部9を含むように形成され且つ、山形状の突部44が図23に示すように、幅広部の側面に設けられると共に、該要被覆部7の前部分38の側面39には、文字や図形、記号等8が刻設されている。
【0049】
この場合、1回目の射出成形は、図22に示すように、前記幅広部9より前方部分40を保持具21により固定状態に保持して、該幅広部9を金型41の型孔42に納め、該型孔42に対して1回目の射出成形を行なう。この場合、幅広部9は、保持具21により片持ち状態で保持されるものではあるが、この幅広部9の長さは10〜30mm程度、好ましくは15〜20mm程度、例えば18mm程度と短いために、射出成形時の樹脂充填圧力による振動を殆ど生じさせることなく、該幅広部9に安定的に射出成形を施すことができる。
【0050】
該射出成形によって幅広部9を包むように樹脂被覆されてなる、図24に示すように形成された樹脂被覆部43と、前記要被覆部7より前方部分45を、保持具21で固定状態に保持し、前記前部分38を金型45の型孔46に納め、該型孔46に対して2回目の射出成形を行なう。前記のように、該前部分38の側面39には、文字や図形、記号の刻設により、図25に示すように凹部47が形成されているため、該2回目の射出成形による樹脂が図25に示すように該凹部47に食い込み状態となる。従って、該2回目の射出成形により形成された図26に示す樹脂被覆部49は、テンプルロッド5と一体化状態になり、これにより、樹脂被覆部の全体は、テンプルロッド5の長さ方向で移動する恐れがない。なお、後部分34及び前部分38の射出成形の順序は、前記と逆にしてもよい。
【0051】
図27は、テンプルロッド5の要被覆部7の後部分15を、幅広部(10〜30mm程度、好ましくは15〜20mm程度、例えば18mm程度の長さを有する)9を含むものとし、該要被覆部7の、前部分13と後部分15に対して1回目の射出成形を施して後、中間部分11に2回目の射出成形を施す場合を示すものであり、該1回目の射出成形により、前の樹脂被覆部16の後端、及び後の樹脂被覆部17の前端に、係合突部50,50を形成することとしている。そのために、図28に示す如く、該前部分13に対して射出成形する金型51の型孔52の後端形状及び、後部分15に対して射出成形する金型53の型孔55の前端形状は、前記係合突部50を形成できるように設定される。そして、この1回目の射出成形の際、中間部分11及び、前記要被覆部7より前方部分48を保持具21により固定状態に保持する。
【0052】
その後、図29に示すように、中間部分11を金型105の型孔106に納めると共に、形成された樹脂被覆部16,17を保持具21で固定状態に保持して、前記中間部分11に対して2回目の射出成形を施すのであるが、図27に示すように、該射出成形によって形成された樹脂被覆部12の前後端部分56,57に前記係合突部50,50が食込み状態となるため、該係合突部50,50を介して、これらの樹脂被覆部12,16,17が一体化し、樹脂被覆部がテンプルロッド5の長さ方向で移動する恐れがない。
【0053】
図30〜31は、前記とは逆に、先ず、中間部分11を金型105の型孔106に納め、且つ、後部分15及び、前記要被覆部7より前方部分48を保持具21で固定状態に保持し、該型孔106に対して1回目の射出成形を施す。これにより、図31に示すような、前後端に係合突部50,50を有する中間の樹脂被覆部12が形成される。その後、図31に示すように、前部分13と後部分15を金型51,53の型孔52,55に納めると共に、前記中間の樹脂被覆部12と、前記要被覆部7より前方部分48を保持具21で固定状態に保持し、該型孔52,55に対して2回目の射出成形を施す。
【0054】
これにより図32に示すように、該射出成形によって形成された前の樹脂被覆部16の後端部分107及び、後の樹脂被覆部17の前端部分109に前記係合突部50,50が食込み状態となるため、該係合突部50,50を介して、これらの樹脂被覆部12,16,17が一体化し、樹脂被覆部がテンプルロッド5の長さ方向で移動する恐れがない。
【0055】
図33は、図27に示すと同様のテンプルロッド5の要被覆部7を前部分59と後部分60とに分け、該後部分60に対して1回目の射出成形を施し、前記と同様の係合突部50を前端に有する樹脂被覆部61を形成した状態を示す。その後、図34に示すように、前記前部分59に対して2回目の射出成形を施し、前記係合突部50が後端部分62に食い込んだ樹脂被覆部63を形成する。該2回目の射出成形の際、図33に示すように、前部分59を金型58の型孔64に納め、且つ、1回目の射出成形によって形成された樹脂被覆部61及び、前記要被覆部7より前方部分48を保持具21により固定状態に保持する。
【0056】
この場合も図34に示すように、係合突部50を介して両樹脂被覆部61,63が一体化するため、テンプルロッド5の前方向への樹脂被覆部の移動が阻止される。
【0057】
図35は、図27に示すと同様のテンプルロッド5の要被覆部7を前部分59と後部分60とに分け、前記とは逆に、前部分59に対して1回目の射出成形を施し、前記と同様の係合突部50を後端に有する樹脂被覆部64を形成した状態を示す。その後図36に示すように、前記後部分60に2回目の射出成形を施し、前記係合突部50が前端部分66に食い込んだ樹脂被覆部61を形成する。該2回目の射出成形の際、図35に示すように、後部分60を金型68の型孔74に納め、且つ1回目の射出成形によって形成された樹脂被覆部63を保持具21により固定状態に保持する。この場合も図36に示すように、係合突部50を介して両樹脂被覆部61,63が一体化するため、テンプルロッド5の前方向への樹脂被覆部の移動が阻止される。
【0058】
図37〜42は、テンプルロッド5の全体を、樹脂被覆されるべき要被覆部7とし、該要被覆部7に対して1回目及び2回目の射出成形を施す場合を示すものである。該要被覆部7の前後端に、上下方向に幅広の幅広部9a,9bが形成されており、該前の幅広部9aに蝶番110が突設されている。そして、後の幅広部9bを含む後部分65の前後長さは、15〜30mm程度、好ましくは15〜20mm程度、例えば18mm程度に設定されている。又、前記要被覆部7の前端に被保持片111が前方に向けて突設されている。
【0059】
該1回目の射出成形は、図39に示すように、前記要被覆部7の、前記幅広部9bを含む後部分65を金型112の型孔113に納め、且つ、該後部分65の前側に存する部分115を保持具21で固定状態に保持する。なお、該型孔113に納められる後部分65の長さは、射出成形時の樹脂充填圧力によって該後部分65が殆ど振動しないように10〜30mm程度、好ましくは15〜20mm程度、例えば18mm程度に設定される。その後1回目の射出成形を施すことによって図40に示すように後側の樹脂被覆部114を形成する。
【0060】
然る後、図41に示すように、前記要被覆部7の前部分66を金型78の型孔84に納め、且つ、1回目の射出成形によって形成された前記樹脂被覆部114及び、前記被保持片111を保持具21により固定状態に保持する。その後、前記型孔84に2回目の射出成形を施し、図42に示すように、前の樹脂被覆部67を形成する。該前の樹脂被覆部67は、前記前の幅広部9aによって前方向への移動が阻止され、樹脂被覆部の全体は前後方向で移動しない。2回目の射出成形が完了した後、前記被保持片111は、図42に示すように切断され、所要の樹脂被覆テンプル2が製造される。なお、前部分66と後部分65に施す1回目及び2回目の射出成形は、前記とは逆にしてもよい。
【0061】
又図43〜44は、テンプルロッド5の全体を要被覆部7として、該要被覆部7に対して1回目、2回目の射出成形を施す場合を説明するものである。先ず、要被覆部7の前部分69と後部分70に対して1回目の射出成形を施して前後の樹脂被覆部71,72を形成する。その後、中間部分73を金型115の型孔116に納め、且つ、1回目の射出成形によって形成された樹脂被覆部71,72を保持具21で固定状態に保持し、中間部分73に対して2回目の射出成形を施して中間の樹脂被覆部75を形成する。これにより、図44に示すような、テンプルロッド5の全体が樹脂被覆されたテンプル2が得られる。
【0062】
又図45、図44は、テンプルロッド5の全体を要被覆部7として、該要被覆部7に対して1回目、2回目の射出成形を施すその他の場合を説明するものである。先ず、該テンプルロッド5の中間部分73に対して1回目の射出成形を施して中間の樹脂被覆部75を形成する。その後、要被覆部7の前部分69と後部分70を金型81,82の型孔83,85に納め、且つ1回目の射出成形によって形成された中間の樹脂被覆部75及び前記被保持片111を保持具21で固定状態に保持し、該前部分69及び後部分70に対して2回目の射出成形を施して前後の樹脂被覆部71,72を形成する。これにより、図44に示すと同様の、テンプルロッド5の全体が樹脂被覆されたテンプル2が得られる。なお、2回目の射出成形後、前記被保持片111は切断される。
【0063】
図46は、金メッキ等の、溶剤に冒されない表面処理が施されたテンプルロッド5の要被覆部7の後部分118に対し、前記と同様にして1回目の射出成形を施すことによって後の樹脂被覆部116を形成し、該樹脂被覆部116の前端部117にアセトン等の溶剤を塗布して該前端部117を溶かす。その後、前記要被覆部7の前部分88を金型119の型孔120に納め、前記後の樹脂被覆部116と要被覆部7より前方部分121を保持具21で固定状態に保持し、該型孔120に対して2回目の射出成形を行なう。この射出成形により形成された図47に示す前の樹脂被覆部122の後端部123は、溶剤で溶かされた状態にある前記後の樹脂被覆部116の前端部117と一体化する。
【0064】
1回目の射出成形により形成された樹脂被覆部の端部にアセトン等の溶剤を塗布することによって、1回目と2回目の射出成形により形成された樹脂被覆部の接合部を一体化させる手段は、図46〜47に示す態様においての他、前記した各製造方法においても応用できる。
【0065】
〔その他の実施の形態〕
本発明は、前記実施の形態で示したものに限定されるものでは決してなく、「特許請求の範囲」の記載内で種々の設計変更が可能であることはいうまでもない。その一例を挙げれば次のようである。
【0066】
(1) 本発明に係る製造方法は、複数回の射出成形によって樹脂被覆を行なうものであり、例えば3回の射出成形によって樹脂被覆を行なう場合もある。その一例としては、図48に示すように、前記要被覆部7の前部分90と後部分91に2回の射出成形を施すことにより前後の樹脂被覆部92,93を形成して後、テンプルロッド5の、該要被覆部7の前側をなす部分95に3回目の射出成形を施して樹脂被覆部96を形成する場合を挙げることができる。3回目の射出成形の際、図49に示すように、前記前側をなす部分95を金型7の型孔99に納め、且つ、既に形成されている樹脂被覆部及び、前側をなす部分95より前方部分125を保持具21により固定状態に保持する。
このように3回の射出成形を施す場合、各射出成形による樹脂被覆部は、例えば異色に形成する。
【0067】
(2) 前記要被覆部7には、例えば図13に符号36で示す開口や、例えば図25に符号47で示す凹部や、例えば図23に符号38で示す突部が設けられる場合があるが、これらの開口や凹部、突部の形態は各種に設定され得る。
【0068】
(3) 各回の射出成形による樹脂被覆部の接合形態や、各樹脂被覆部の色、各樹脂被覆部の表面状態等は、樹脂被覆部全体のデザインを考慮して設定される。
樹脂被覆部の接合形態は、図7に示すように、傾斜面相互が当接された形態や、山状の突部と谷状の凹部とが嵌まり合った形態等、各種に設定され得る。又、樹脂被覆部の色については、隣り合う樹脂被覆部を異色にすることの他、同系色ではあっても濃淡を付けたり、一部を半透明にすること等を挙げることができる。更に、樹脂被覆部の表面状態に関しては、一部の樹脂被覆部の表面を光沢面に形成し、他の樹脂被覆部の表面を艶消し状態に形成すること等を挙げることができる。
【0069】
(4) 金型の型孔に挿入される要被覆部の長さ、及び、金型の外側での、テンプルロッドや樹脂被覆部の保持部位は、型孔内に存する部分が、射出成形時の大きな樹脂充填圧力によって異常に振動しないように所要に設定される。詰まり、該樹脂充填圧力による振動によって、型孔に挿入状態にあるテンプルロッド部分と樹脂との密着不良が生じたり、該テンプルロッド部分が樹脂中で偏心状態にならないように設定されるのである。その際、テンプルロッドの剛性や材質等が考慮される。このような保持が可能である限り、樹脂被覆部の全体を保持することは必要でない。
【0070】
(5) 1回目及び2回目の射出成形によって形成された樹脂被覆部の、例えば図50に示す接合部125にアセトン等の溶剤を注入し、接合部分を研磨することがある。このように溶剤を注入する場合は、樹脂被覆部の接合端相互を一体化させることが可能である。
【0071】
(6) 前記テンプルロッドの材質としては、チタンやベータチタン、羊白、ステンレス、ニッケル等の、眼鏡用金属素材として一般に使用されているものを用いることができ、前記した電着塗装や金メッキ等の表面処理が施されているものを用いるのが好ましい。又、射出成形に用いる樹脂は、眼鏡用途に用いられている樹脂全般を採用できる。
【0072】
【発明の効果】
本発明は以下の如き優れた効果を奏する。
(1) 本発明に係る製造方法は、テンプルロッドを樹脂被覆する手段として、複数回に分けて射出成形を行なうものとし、射出成形により形成された樹脂被覆部を次回の射出成形に際して保持するように構成しているため、該樹脂被覆部を保持することにより、金型内に納められたテンプルロッド部分の長さを従来に比して短く設定できるため、射出成形時の樹脂充填圧力によって該テンプルロッド部分が振動を起こして射出成形が不安定化するのを防止できる。
これにより、金型内に存するテンプルロッド部分と樹脂との密着不良が生じたり、金型内に存するテンプルロッド部分が樹脂中で偏心状態になる等の不良を解消して、品質の安定した射出成形を行なうことができる。又、従来の張り合わせ法による場合とは異なり、電着塗装されたテンプルロッドに対しても樹脂被覆できると共に、テンプルロッドの厚みの半分を嵌め入れるための凹部を半割り樹脂片に精度よく切削加工する必要もない。加えて、従来の張り合わせ法による場合と同様に、テンプルロッドに設けた幅広部や開口、凹部、凸部等からなる装飾部分を、透明乃至半透明の樹脂で被覆状態にできることから、これらをテンプルの外観にそのまま表すことができる。更に、従来の張り合わせ法によるときは、接着剤を介して半割り樹脂片相互を貼り合わせていたため、該接着剤によってテンプルロッドの電着塗装が冒される問題があり、テンプルロッドの表面装飾に限界があったが、本発明によるときは、電着塗装されたテンプルロッドに対して樹脂被覆を行なうこともできるため、この面でも装飾の多様化を図り得る。
かかることから本発明によるときは、多様な意匠効果を有する樹脂被覆テンプルを、従来の張り合わせ法による場合に比して低コストで量産でき、又、納期も短縮できることとなる。
【0073】
(2) 前記要被覆部の後部分を金型の型孔に納め、該後部分より前方部分を固定状態に保持し、該型孔に対して射出成形を行なう場合、該後部分の長さを10〜30mmに、より好ましくは15〜20mmに設定することにより、射出成形時の大きな樹脂充填圧力によっても該後部分の振動を効果的に抑制できる。
【0074】
(3) テンプルロッドの、要被覆部の前側に位置させて移動阻止突部を設け、1回目又は2回目の射出成形によって形成された樹脂被覆部が該移動阻止突部の後面に接するように射出成形を行なうことにより、形成された樹脂被覆部がテンプルロッドの前方向に移動するのが阻止され、1回目、2回目の射出成形によって形成された樹脂被覆部を該要被覆部に安定的に固定できる。このことは、前記移動阻止突部を包むように射出成形した場合も同様である。
【0075】
(4) 要被覆部の前後に幅広部を形成し、1回目、2回目の射出成形によってこれらの幅広部を包むように射出成形することにより、1回目、2回目の射出成形によって形成された樹脂被覆部を要被覆部に安定的に固定できる。
【0076】
(5) 前記要被覆部に、開口や凹部又は突部の1つ乃至複数を設ける場合は、射出成形により形成された樹脂被覆部をこれらの開口や凹部に食い込ませ、或いは、形成された樹脂被覆部に前記突部を食い込ませることができるため、1回目、2回目の射出成形によって形成された樹脂被覆部を要被覆部に安定的に固定できる。
【0077】
(6) 1回目の射出成形によって形成された樹脂被覆部の端部に係合突部を形成し、その後、2回目の射出成形を行なう場合は、該2回目の射出成形によって形成された樹脂被覆部に前記係合突部が食い込んだ状態となし得るため、1回目、2回目の射出成形によって形成された樹脂被覆部を前記要被覆部に安定的に固定できる。
【0078】
(7) 1回目の射出成形によって樹脂被覆部を形成して後、該樹脂被覆部の端部に溶剤を塗布して該端部を溶かし、その後、該端部に連なるように、2回目の射出成形によって新たな樹脂被覆部を形成し、前記溶剤で溶かされた部分を介して両樹脂被覆部を一体化する場合は、1回目、2回目の射出成形によって形成された樹脂被覆部を、接合部が一体化された状態で、前記要被覆部に安定的に固定できる。
【0079】
(8) 1回目の射出成形によって形成された樹脂被覆部と、2回目の射出成形によって形成された樹脂被覆部の接合部に溶剤を注入し、該接合部を溶かして両樹脂被覆部を一体化することにより、1回目、2回目の射出成形によって形成された樹脂被覆部を、接合部が一体化された状態で、前記要被覆部に安定的に固定できる。
【0080】
(9) 要被覆部の全体を樹脂被覆して後、該樹脂被覆された部分の後側を斜め下方に屈曲することによって耳掛け部を形成することが予定される場合、1回目の射出成形によって形成された樹脂被覆部と、2回目の射出成形によって形成された樹脂被覆部との接合部が、前記屈曲部分に生じないように、両樹脂被覆部の被覆長さを設定するときは、耳掛け部を形成するために樹脂被覆部分を屈曲したときも、樹脂被覆部相互の接合部は口が開きにくい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る製造方法によって製造された樹脂被覆テンプルを、その使用状態で示す斜視図である。
【図2】製造された樹脂被覆テンプルを示す正面図である。
【図3】その断面図である。
【図4】その製造方法で用いるテンプルロッドを示す正面図である。
【図5】1回目の射出成形によって要被覆部の中間部分を射出成形した状態を示す断面図である。
【図6】1回目の射出成形の工程を説明する断面図である。
【図7】樹脂被覆部の他の態様を示す正面図である。
【図8】2回目の射出成形工程を説明する断面図である。
【図9】1回目の射出成形によって、要被覆部の前後部分を樹脂被覆する工程を説明する断面図である。
【図10】2回目の射出成形によって中間部分を射出成形する工程を説明する断面図である。
【図11】樹脂被覆テンプルの他の態様を示す断面図である。
【図12】樹脂被覆テンプルのその他の態様を示す断面図である。
【図13】テンプルロッドの他の態様を示す正面図である。
【図14】その部分斜視図である。
【図15】そのテンプルロッドに1回目の射出成形を施す工程を説明する断面図である。
【図16】そのテンプルロッドに2回目の射出成形を施す工程を示す断面図である。
【図17】そのテンプルロッドの要被覆部の全体を樹脂被覆した状態を示す断面図である。
【図18】樹脂被覆部を示す断面図である。
【図19】図13に示すテンプルロッドの前後部分に1回目の射出成形を施す工程を説明する断面図である。
【図20】そのテンプルロッドに2回目の射出成形を施す工程を説明する断面図である。
【図21】テンプルロッドのその他の態様を示す部分正面図である。
【図22】そのテンプルロッドの後部分に1回目の射出成形を施す工程を示す断面図である。
【図23】樹脂被覆された状態を示す断面図である。
【図24】そのテンプルロッドの前部分に2回目の射出成形を施す工程を説明する断面図である。
【図25】樹脂被覆部を示す断面図である。
【図26】そのテンプルロッドの要被覆部の全体を樹脂被覆した状態を示す断面図である。
【図27】樹脂被覆部の端部に係合突部を設けて要被覆部の全体を樹脂被覆した状態を示す断面図である。
【図28】1回目の射出成形によって、要被覆部の前後部分に、係合突部を具える樹脂被覆部を形成する工程を説明する断面図である。
【図29】その後、要被覆部の中間部分に2回目の射出成形を施す工程を説明する断面図である。
【図30】要被覆部の中間部分に、係合突部を具える樹脂被覆部を形成する1回目の射出成形工程を説明する断面図である。
【図31】その後、要被覆部の前後部分に2回目の射出成形を施す工程を説明する断面図である。
【図32】前記1回目、2回目の射出成形によって製造された樹脂被覆テンプルを示す断面図である。
【図33】係合突部を具える樹脂被覆部を形成する他の製造方法を説明する断面図である。
【図34】要被覆部を樹脂被覆した状態を示す断面図である。
【図35】1回目の射出成形によって係合突部を形成する製造方法の他の態様を示す断面図である。
【図36】その後、要被覆部の全体を樹脂被覆した状態を示す断面図である。
【図37】テンプルロッドのその他の態様を示す正面図である。
【図38】その部分斜視図である。
【図39】そのテンプルロッドの後部分に1回目の射出成形を施す工程を説明する断面図である。
【図40】1回目の射出形成によって樹脂被覆された状態を示す断面図である。
【図41】テンプルロッドの全体を樹脂被覆するために2回目の射出成形を施す工程を説明する断面図である。
【図42】テンプルロッドの全体を樹脂被覆した状態を示す断面図である。
【図43】テンプルロッドの全体を樹脂被覆するに際し、1回目の射出成形によって要被覆部の前後部分に射出成形を施した後に、2回目の射出成形を施す工程を説明する断面図である。
【図44】テンプルロッドの全体を樹脂被覆した状態を示す断面図である。
【図45】テンプルロッドの全体を樹脂被覆するに際し、1回目の射出成形によって中間部分を樹脂被覆した後、その前後を樹脂被覆する工程を説明する断面図である。
【図46】本発明に係る製造方法のその他の態様を説明する断面図である。
【図47】その製造方法によって製造された樹脂被覆テンプルを示す断面図である。
【図48】3回の射出成形を施してテンプルロッドを樹脂被覆した状態を示す断面図である。
【図49】3回目の射出成形工程を説明する断面図である。
【図50】1回目、2回目の射出成形によって形成された樹脂被覆部の接合部を溶剤で接合一体化する工程を説明する断面図である。
【図51】孔明きモダンを用いてテンプルロッドを樹脂被覆する従来製法を説明する断面図である。
【図52】テンプルロッドの後端部分を孔明きモダンの挿入孔に挿入した状態を示す断面図である。
【図53】形成された樹脂被覆テンプルを屈曲して耳掛け部を形成した状態を示す断面図である。
【図54】テンプルロッドの他の態様を示す部分正面図である。
【図55】そのテンプルロッドを樹脂被覆する工程を説明する断面図である。
【図56】そのテンプルロッドを樹脂被覆した状態を示す断面図である。
【図57】そのテンプルロッドを樹脂被覆した状態を示す側面図である。
【図58】テンプルロッドを射出成形により樹脂被覆する場合の一例を説明する断面図である。
【図59】安定状態で行なう従来の射出成形を説明する断面図である。
【図60】その射出成形によって製造されたモダンを、その使用状態で示す正面図である。
【符号の説明】
1 耳掛け部
2 樹脂被覆テンプル
4 レンズ部
5 テンプルロッド
6 移動阻止突部
7 要被覆部
9 幅広部
11 中間部分
12 樹脂被覆部
13 前部分
15 後部分
16 樹脂被覆部
17 樹脂被覆部
19 金型
20 型孔
26 金型
27 金型
29 型孔
30 型孔
50 係合突部

Claims (16)

  1. 前端側でレンズ部に連結され且つ前後に長いテンプルロッドの全体又は一部を射出成形により樹脂被覆する眼鏡用の樹脂被覆テンプルの製造方法であって、前記樹脂被覆は、複数回の射出成形により行うものとし、テンプルロッドの要被覆部の一部分を金型の型孔に納めると共に、テンプルロッドの他の部分を固定状態に保持し、該型孔に対して1回目の射出成形を行い、該射出成形により形成された樹脂被覆部を固定状態に保持する共に、前記要被覆部の他の部分を金型の型孔に納め、該型孔に対して2回目の射出成形を行うことにより、該他の部分を樹脂被覆することを特徴とする眼鏡用の樹脂被覆テンプルの製造方法。
  2. 前端側でレンズ部に連結され且つ前後に長いテンプルロッドの全体又は一部を射出成形により樹脂被覆する眼鏡用の樹脂被覆テンプルの製造方法であって、前記樹脂被覆は、複数回の射出成形により行うものとし、テンプルロッドの要被覆部の一部は、幅が大きい幅広部として形成されており、該要被覆部の一部分を金型の型孔に納めると共に、テンプルロッドの他の部分を固定状態に保持し、該型孔に対して1回目の射出成形を行い、該射出成形により形成された樹脂被覆部を固定状態に保持する共に、前記要被覆部の他の部分を金型の型孔に納め、該型孔に対して2回目の射出成形を行うことにより、該他の部分を樹脂被覆することを特徴とする眼鏡用の樹脂被覆テンプルの製造方法。
  3. 前端側でレンズ部に連結され且つ前後に長いテンプルロッドの全体又は一部を射出成形により樹脂被覆する眼鏡用の樹脂被覆テンプルの製造方法であって、前記樹脂被覆は、複数回の射出成形により行うものとし、テンプルロッドの要被覆部には、開口や凹部又は突部の一つ乃至複数が設けられており、該要被覆部の一部分を金型の型孔に納めると共に、テンプルロッドの他の部分を固定状態に保持し、該型孔に対して1回目の射出成形を行い、該射出成形により形成された樹脂被覆部を固定状態に保持する共に、前記要被覆部の他の部分を金型の型孔に納め、該型孔に対して2回目の射出成形を行うことにより、該他の部分を樹脂被覆することを特徴とする眼鏡用の樹脂被覆テンプルの製造方法。
  4. 前記要被覆部の後部分を金型の型孔に納め、該後部分より前方部分を固定状態に保持し、該型孔に対して射出成形を行なう場合、該後部分の長さを10〜30mmに設定することを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の眼鏡用の樹脂被覆テンプルの製造方法。
  5. 前記要被覆部の後部分を金型の型孔に納め、該後部分より前方部分を固定状態に保持し、該型孔に対して射出成形を行なう場合、該後部分の長さを15〜20mmに設定することを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の眼鏡用の樹脂被覆テンプルの製造方法。
  6. 前記テンプルロッドには、前記要被覆部の前側に位置させて移動阻止突部が設けられており、前記1回目の射出成形又は前記2回目の射出成形によって形成された樹脂被覆部が該移動阻止突部の後面に接するように1回目の射出成形又は2回目の射出成形を行うことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の眼鏡用の樹脂被覆テンプルの製造方法。
  7. 前記テンプルロッドには、前記要被覆部の前側に位置させて移動阻止突部が設けられており、前記1回目の射出成形又は前記2回目の射出成形によって形成された樹脂被覆部が該移動阻止突部を包むように1回目の射出成形又は2回目の射出成形を行うことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の眼鏡用の樹脂被覆テンプルの製造方法。
  8. 前端側でレンズ部に連結され且つ前後に長いテンプルロッドの全体又は一部を射出成形により樹脂被覆する眼鏡用の樹脂被覆テンプルの製造方法であって、前記樹脂被覆は、複数回の射出成形により行うものとし、テンプルロッドの要被覆部の前後部分は、幅が大きい幅広部として形成されており、或いは、該幅広部を含むものとして形成されており、該前後部分の何れかを金型の型孔に納めると共に、テンプルロッドの他の部分を固定状態に保持し、該型孔に対して1回目の射出成形を行い、該射出成形により形成された樹脂被覆部を固定状態に保持する共に、前記要被覆部の他の部分を金型の型孔に納め、該型孔に対して2回目の射出成形を行うことにより、該他の部分を樹脂被覆することを特徴とする眼鏡用の樹脂被覆テンプルの製造方法。
  9. 前端側でレンズ部に連結され且つ前後に長いテンプルロッドの全体又は一部を射出成形により樹脂被覆する眼鏡用の樹脂被覆テンプルの製造方法であって、前記樹脂被覆は、複数回の射出成形により行うものとし、テンプルロッドの要被覆部の前後部分は、幅が大きい幅広部として形成されており、或いは、該幅広部を含むものとして形成されており、該前後部分を金型の型孔に納めると共に、該要被覆部の中間部分を固定状態に保持し、該型孔に対して1回目の射出成形を行い、該射出成形により形成された前後の樹脂被覆部を固定状態に保持する共に、前記要被覆部の他の部分を金型の型孔に納め、該型孔に対して2回目の射出成形を行うことにより、該他の部分を樹脂被覆することを特徴とする眼鏡用の樹脂被覆テンプルの製造方法。
  10. 前端側でレンズ部に連結され且つ前後に長いテンプルロッドの全体又は一部を射出成形により樹脂被覆する眼鏡用の樹脂被覆テンプルの製造方法であって、前記樹脂被覆は、複数回の射出成形により行うものとし、テンプルロッドの要被覆部の前後部分は、幅が大きい幅広部として形成されており、或いは、該幅広部を含むものとして形成されており、該前後部分間をなす中間部分を金型の型孔に納めると共に、該前後部分を固定状態に保持し、該型孔に対して1回目の射出成形を行い、該射出成形により形成された中間の樹脂被覆部を固定状態に保持する共に、前記前後部分を金型の型孔に納め、該型孔に対して2回目の射出成形を行うことにより、該他の部分を樹脂被覆することを特徴とする眼鏡用の樹脂被覆テンプルの製造方法。
  11. 前記1回目の射出成形によって形成された樹脂被覆部が、前記要被覆部の前側をなす場合、該樹脂被覆部の後端に係合突部を形成するものとし、前記2回目の射出成形を行うことによって、該係合突部が該2回目の射出成形によって形成された樹脂被覆部に食い込んだ状態とすることを特徴とする請求項1、2、3、6、7又は8記載の眼鏡用の樹脂被覆テンプルの製造方法。
  12. 前記1回目の射出成形によって形成された樹脂被覆部が、前記要被覆部の後側をなす場合、該樹脂被覆部の前端に係合突部を形成するものとし、前記2回目の射出成形を行うことによって、該係合突部が該2回目の射出成形によって形成された樹脂被覆部に食い込んだ状態とすることを特徴とする請求項1、2、3、6、7又は8記載の眼鏡用の樹脂被覆テンプルの製造方法。
  13. 前記1回目の射出成形によって形成された樹脂被覆部が、前記要被覆部の中間部分をなす場合、該樹脂被覆部の前後端に係合突部を形成するものとし、該係合突部が前記2回目の射出成形によって形成された樹脂被覆部に食い込んだ状態とすることを特徴とする請求項1、2、3、6、7又は10記載の眼鏡用の樹脂被覆テンプルの製造方法。
  14. 前記1回目の射出成形によって樹脂被覆部を形成して後、該樹脂被覆部の端部に溶剤を塗布して該端部を溶かし、その後、該端部に連なるように、2回目の射出成形によって新たな樹脂被覆部を形成し、前記溶剤で溶かされた部分を介して両樹脂被覆部を一体化することを特徴とする請求項1〜10の何れかに記載の眼鏡用の樹脂被覆テンプルの製造方法。
  15. 前記1回目の射出成形によって形成された樹脂被覆部と、前記2回目の射出成形によって形成された樹脂被覆部との接合部に溶剤を注入し、該接合部を溶かして両樹脂被覆部を一体化することを特徴とする請求項1〜10の何れかに記載の眼鏡用の樹脂被覆テンプルの製造方法。
  16. 前記要被覆部の全体を樹脂被覆して後、該樹脂被覆された部分の後側を斜め下方に屈曲することによって耳掛け部を形成することが予定される場合、前記1回目の射出成形によって形成された樹脂被覆部と、前記2回目の射出成形によって形成された樹脂被覆部との接合部が、前記屈曲部分に生じないように、両樹脂被覆部の被覆長さを設定することを特徴とする請求項1〜15の何れかに記載の眼鏡用の樹脂被覆テンプルの製造方法。
JP2003153302A 2003-05-29 2003-05-29 眼鏡用の樹脂被覆テンプルの製造方法 Withdrawn JP2004351794A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003153302A JP2004351794A (ja) 2003-05-29 2003-05-29 眼鏡用の樹脂被覆テンプルの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003153302A JP2004351794A (ja) 2003-05-29 2003-05-29 眼鏡用の樹脂被覆テンプルの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004351794A true JP2004351794A (ja) 2004-12-16

Family

ID=34048294

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003153302A Withdrawn JP2004351794A (ja) 2003-05-29 2003-05-29 眼鏡用の樹脂被覆テンプルの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004351794A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100546804C (zh) * 2007-02-16 2009-10-07 温州市新韩光学有限公司 眼镜腿的胶体注入式制作方法及模具设备
CN101863118A (zh) * 2010-05-07 2010-10-20 深圳市龙岗区横岗镇高雅眼镜厂 眼镜板材的数控热压式制作方法及其数控装置
JP2015215535A (ja) * 2014-05-13 2015-12-03 株式会社前澤金型 眼鏡部材及びその製造方法
KR20190091475A (ko) * 2016-12-13 2019-08-06 사필로 소시에타 아지오나리아 화브리카 이탈리아나 라보라지온 옥치알리 에스. 피. 에이. 바이오 센서를 포함하는 안경
IT201900005312A1 (it) * 2019-04-08 2020-10-08 Silcon Plastic Srl Asta perfezionata per occhiali
CN113165235A (zh) * 2018-11-30 2021-07-23 美国斯耐普公司 低压模塑制品及其制造方法

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100546804C (zh) * 2007-02-16 2009-10-07 温州市新韩光学有限公司 眼镜腿的胶体注入式制作方法及模具设备
CN101863118A (zh) * 2010-05-07 2010-10-20 深圳市龙岗区横岗镇高雅眼镜厂 眼镜板材的数控热压式制作方法及其数控装置
JP2015215535A (ja) * 2014-05-13 2015-12-03 株式会社前澤金型 眼鏡部材及びその製造方法
KR20190091475A (ko) * 2016-12-13 2019-08-06 사필로 소시에타 아지오나리아 화브리카 이탈리아나 라보라지온 옥치알리 에스. 피. 에이. 바이오 센서를 포함하는 안경
JP2020502590A (ja) * 2016-12-13 2020-01-23 サフィーロ・ソシエタ・アツィオナリア・ファブリカ・イタリアナ・ラボラツィオーネ・オッチアリ・エス・ピー・エー バイオセンサを備えたメガネ
KR102492804B1 (ko) * 2016-12-13 2023-01-27 사필로 소시에타 아지오나리아 화브리카 이탈리아나 라보라지온 옥치알리 에스. 피. 에이. 바이오 센서를 포함하는 안경
JP7227153B2 (ja) 2016-12-13 2023-02-21 サフィーロ・ソシエタ・アツィオナリア・ファブリカ・イタリアナ・ラボラツィオーネ・オッチアリ・エス・ピー・エー バイオセンサを備えたメガネ
CN113165235A (zh) * 2018-11-30 2021-07-23 美国斯耐普公司 低压模塑制品及其制造方法
CN113165235B (zh) * 2018-11-30 2022-11-25 美国斯耐普公司 低压模塑制品及其制造方法
US11927760B2 (en) 2018-11-30 2024-03-12 Snap Inc. Low pressure molded article and method for making same
IT201900005312A1 (it) * 2019-04-08 2020-10-08 Silcon Plastic Srl Asta perfezionata per occhiali

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3172615B1 (en) A method of making eyewear frame having sections joined with nose bridge
RU2358631C1 (ru) Зубная щетка с ограничителем давления и способ ее изготовления
JP2019507901A (ja) 剛性金属コア及びポリマー材料外部被膜を備える物体の製造方法及び得られる物体
CN108244782A (zh) 一种饰品珠宝镶嵌工艺
JP2004351794A (ja) 眼鏡用の樹脂被覆テンプルの製造方法
JP2011131087A (ja) ブラシの製造方法及び装置
KR20040017770A (ko) 슬라이드 패스너 슬라이더용 풀 탭 및 그 제조 방법
JPH10142559A (ja) 樹脂製眼鏡部材の製造方法
JP5411816B2 (ja) 印刷を内蔵したブラシ柄の製造方法
JP4173749B2 (ja) ブラシの製造方法
JP4071846B2 (ja) プラスチック製成形体の製造方法
JPH01319728A (ja) プラスチック製眼鏡フレーム用装飾体およびその装着方法
KR100950609B1 (ko) 비금속 인공소재 안경부속품의 제조방법 및 그에 따른안경부속품
JP3098047U (ja) メガネフレームのモダン
JP2000066145A (ja) 眼鏡用装飾テンプル部品とその製造方法
JP3015789B1 (ja) 樹脂製眼鏡部材の製造方法
JP2666040B2 (ja) 樹脂被覆眼鏡つるの製造方法
JP2004061902A (ja) 飾り部の構造及び飾り部の製造方法
JPH01321424A (ja) 芯入り眼鏡つるにおける文字・模様の現出方法
JP2003235646A (ja) ブラシの製造方法及び装置
KR20160121198A (ko) 안경용 장식 결합 구조
JP2001523355A (ja) 眼鏡フレームのつる
NL1034900C1 (nl) Haarklem met verwisselbare versierselen.
JP2002107677A (ja) 軟質樹脂製一体成型クッションモダン及びその製造方法
JP2001343616A (ja) 装飾モダンの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20060801