JP2004351124A - 移動通信端末、移動通信端末の水濡れ防止システム、及び洗濯機 - Google Patents
移動通信端末、移動通信端末の水濡れ防止システム、及び洗濯機 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004351124A JP2004351124A JP2003155538A JP2003155538A JP2004351124A JP 2004351124 A JP2004351124 A JP 2004351124A JP 2003155538 A JP2003155538 A JP 2003155538A JP 2003155538 A JP2003155538 A JP 2003155538A JP 2004351124 A JP2004351124 A JP 2004351124A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mobile communication
- communication terminal
- water
- radio wave
- water injection
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Landscapes
- Telephone Function (AREA)
- Telephonic Communication Services (AREA)
- Control Of Washing Machine And Dryer (AREA)
Abstract
【課題】洗濯機で移動通信端末を衣類に入れたまま洗濯が行われるのを防止する。
【解決手段】ユーザがポケットに移動通信端末8をいれたままの衣類7を水槽3に入れた状態で、操作部の洗濯開始ボタンを押す、あるいはタイマで設定された洗濯開始時刻になると、洗濯開始の指示が出る。コンピュータ6のCPUは、固定電話機2に対して予め登録された移動通信端末8の電話番号に発呼する。この発呼に応じて移動通信端末8は所定の信号電波を発信すると共に、警告手段から警告音、警告メッセージによる警告を発する。この信号電波を水槽3内のセンサ9が検出すると、CPUは注水口4からの水槽3への注水を禁止すると共に、警告音や警告メッセージを発する。ユーザが水槽から移動通信端末を取り除くと共に、警告を解除すると、再び水槽3内の信号電波を検出し、検出しなかった場合は洗濯プログラムを動作させる。
【選択図】 図1
【解決手段】ユーザがポケットに移動通信端末8をいれたままの衣類7を水槽3に入れた状態で、操作部の洗濯開始ボタンを押す、あるいはタイマで設定された洗濯開始時刻になると、洗濯開始の指示が出る。コンピュータ6のCPUは、固定電話機2に対して予め登録された移動通信端末8の電話番号に発呼する。この発呼に応じて移動通信端末8は所定の信号電波を発信すると共に、警告手段から警告音、警告メッセージによる警告を発する。この信号電波を水槽3内のセンサ9が検出すると、CPUは注水口4からの水槽3への注水を禁止すると共に、警告音や警告メッセージを発する。ユーザが水槽から移動通信端末を取り除くと共に、警告を解除すると、再び水槽3内の信号電波を検出し、検出しなかった場合は洗濯プログラムを動作させる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯電話機等の移動通信端末が誤って洗濯機で洗濯されてしまうことを防止するようにした移動通信端末の水濡れ防止システム、および、このシステムで用いられる移動通信端末と洗濯機とに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
最近の洗濯機は全自動のものが主流であり、現在多く普及している全自動洗濯機は、一連の洗濯作業をプログラミングしたコンピュータを内蔵し、衣類を入れてスイッチを押すと、あるいはタイマで設定された時刻になると、洗濯物の計量、注水、洗剤の投入、洗浄、すすぎ、脱水等の一連の洗濯作業が全て自動的に行われる。また、洗濯機の洗濯スタートボタンを押さない限り水層内に注水されることはない。
【0003】
このような全自動洗濯機で衣類のポケット等に携帯電話機等の移動通信端末を入れたまま衣類の洗濯を行った場合、防水加工の施されている移動通信端末以外は水に濡れて故障する、あるいは故障を免れてもメモリに記憶されていた重要なデータ(アドレス帳・受信メール・ダウンロードしたプログラム等)が失われてしまう可能性が非常に高い。
【0004】
尚、防水加工を施した移動通信端末としては、特許文献1に記載されたような筐体の接合部にパッキンを介在させるものが知られている。
【0005】
【特許文献1】
実開平5−39055号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、水に濡れた移動通信端末を販売店に修理に出しても、移動通信端末に貼付された水濡れ判定シールに異常が見られたり、移動通信端末内部に水分による結露が認められた場合には、販売店では修理の対象外としており、利用者は新しく移動通信端末を買い換えなければならず経済的な痛手を負う。
また、故障を免れたとしてもメモリに記憶されていた重要なデータを失う可能性が非常に高く、バックアップを取っていなかった場合は再びアドレスを登録し直す等の大変な手間がかかる。
【0007】
本発明は上記の問題を解決するためのもので、移動通信端末を衣類に入れたまま洗濯が行われるのを防止するようにした移動通信端末の水濡れ防止システム、およびこのシステムに用いられる移動通信端末と洗濯機とを提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明による移動通信端末は、洗濯機と通信を行う通信手段と、洗濯機との通信に応じて所定の信号電波を発信する発信手段とを設けたことを特徴とするものである。
【0009】
また、本発明による移動通信端末の水濡れ防止システムは、所定の電話機からの発呼に応じて所定の信号電波を発信する発信手段を設けた移動通信端末と、水槽に注水を行う注水手段と、前記電話機を接続する接続手段と、前記接続手段に接続された電話機より前記移動通信端末の電話番号に発呼する制御手段と、前記移動通信端末の発信手段が発信する前記所定の信号電波の有無を前記水槽内で検出する検出手段と、前記所定の信号電波が検出されたとき前記注水手段による前記水槽への注水を禁止する注水禁止手段とを設けた洗濯機とを備えたことを特徴とするものである。
【0010】
また、本発明による移動通信端末の水濡れ防止システムは、通信手段と、洗濯機との通信に応じて所定の信号電波を発信する発信手段とを設けた移動通信端末と、水槽に注水を行う注水手段と、前記移動通信端末と通信する通信手段と、前記移動通信端末との通信に応じて前記移動通信端末の発信手段が発信する所定の信号電波の有無を前記水槽内で検出する検出手段と、前記所定の信号電波が検出されたとき前記注水手段による前記水槽への注水を禁止する注水禁止手段とを設けた洗濯機とを備えたことを特徴とするものである。
【0011】
本発明による洗濯機は、水槽に注水を行う注水手段と、電話機を接続する接続手段と、前記接続手段に接続された電話機より予め登録された移動通信端末の電話番号に発呼する制御手段と、前記移動通信端末が発信する所定の信号電波の有無を前記水槽内で検出する検出手段と、前記所定の信号電波が検出されたとき前記注水手段による前記水槽への注水を禁止する注水禁止手段とを設けたことを特徴とするものである。
【0012】
また、本発明による洗濯機は、水槽に注水を行う注水手段と、予め登録された移動通信端末と通信する通信手段と、前記移動通信端末との通信に応じて前記移動通信端末が発信する所定の信号電波の有無を前記水槽内で検出する検出手段と、前記所定の信号電波が検出されたとき前記注水手段による前記水槽への注水を禁止する注水禁止手段とを設けたことを特徴とするものである。
【0013】
従って、本発明によれば、洗濯機の制御手段は、接続手段に接続された電話機より予め登録された移動通信端末の電話番号に発呼し、これに応じて移動通信端末は、発信手段より所定の信号電波を発信し、これを洗濯機の検出手段が検出すると、注水禁止手段が注水手段による水槽への注水を禁止するので、移動通信端末が衣類に入れられたまま水槽に投入されても、移動通信端末が水没するのを防止することができる。
【0014】
また、本発明によれば、移動通信端末と通信し、これに応じて移動通信端末の発信手段は所定の信号電波を発信し、これを洗濯機の洗濯機が水槽内で検出し、この検出に応じて注水禁止手段が注水手段による水槽への注水を禁止するので、移動通信端末が衣類に入れられたまま水槽に投入されても、移動通信端末が水没するのを防止することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面と共に説明する。
図1は本発明の実施の形態による移動通信端末の水濡れ防止システムを示す構成図である。
本実施の形態は、移動通信端末を衣類に入れたまま洗濯しようとすると、水槽内の移動通信端末の有無を検出し、移動通信端末が有ると水槽への注水が禁止されると共に、音声や表示により警告が発せられるようにしたものである。
【0016】
図1において、1は全自動式洗濯機(以下、単に洗濯機と言う)、2はユーザが所有する固定電話機2である。
洗濯機1において、3は衣類を洗濯する水槽、4は注水口、5はモータ等を含む機構部である。6はコンピュータで、洗濯開始ボタンを押す、あるいはタイマで設定された洗濯開始時刻になると、洗濯プログラムに基づいて自動的に洗濯物を計量し、それに見合った水量の注水、洗剤の投入、洗浄、すすぎ、脱水等の一連の洗濯作業を行い完了させる制御を行う。7は水槽3内の衣類、8は衣類6のポケットに入れられた携帯電話機等の移動通信端末、9は水槽3内に設けられ移動通信端末8が発信する所定の信号電波を検出するセンサである。
【0017】
尚、移動通信端末8は、通常の通信機能の他に、Bluetoothや無線LAN等により近距離無線通信を行う近距離通信部、及び洗濯機1からの通知に応じて上記所定の信号電波を発信する発信手段、及び警告手段を有しているものとする。
【0018】
図2はコンピュータ5の構成を示すブロック図である。
図2において、10は上記一連の洗濯作業の制御、及びその他所定の処理を行うCPU、11はセンサ9からの信号に基づいて前記所定の信号電波を検出する電波検出部、12は固定電話機2が接続される接続部、13はBluetoothや無線LAN等により近距離無線通信を行う近距離通信部、14は移動通信端末8の電話番号を登録する不揮発性メモリ14、15はスピーカ、16は表示部、17は操作部で、前記洗濯開始ボタンを有する。18は洗濯開始時刻等を設定するタイマ、19は洗濯プログラム及びその他の制御プログラム等を格納するROM,20は作業用RAMである。
【0019】
次に、上記構成による動作について図3のフローチャートを用いて説明する。
本実施の形態は、固定電話機2を用いる場合と、近距離通信部13を用いる場合とがあるが、まず固定電話機2を用いる場合を説明する。
図1、図2、図3において、ユーザがポケットに移動通信端末8を入れたままの衣類7を水槽3に入れた状態で、操作部17の洗濯開始ボタンを押す、あるいはタイマ18で設定された洗濯開始時刻になると(ステップS1 洗濯開始の指示)、CPU10は、固定電話機2に対して不揮発性メモリ14に登録された移動通信端末8の電話番号に発呼させる(ステップS2)。この発呼に応じて移動通信端末8は発信手段から所定の信号電波を発信すると共に、警告手段により警告音、警告メッセージによる警告を発する。
【0020】
上記信号電波の有無を水槽3内のセンサ9及び電波検出部11が検出する(ステップS3)。もし信号電波を検出しなかった場合は、水槽3内には移動通信端末8がなかったものとして直ちに通常の洗濯プログラムが動作し、全自動洗濯が行われて終了する(ステップS4)。
【0021】
センサ9及び電波検出部11が上記信号電波を検出した場合は、CPU10は注水口3からの水槽4への注水を禁止すると共に、スピーカ15により警告音を発し、表示部15により警告メッセージを表示する(ステップS5)。
【0022】
次に、ユーザは洗濯層の中から移動通信端末を取り除くと共に、警告を解除する(ステップS6)。洗濯機1は再び水槽3内の信号電波を発している移動通信端末の有無を調べ、移動通信端末8が無かった場合は洗濯プログラムを動作させる(ステップS4)。
【0023】
上述では、不揮発性メモリ14には1つの移動通信端末8の電話番号を登録しているが、複数の移動通信端末の電話番号を登録してもよい。その場合は、ステップS2では、登録されている全ての移動通信端末に発呼し、全ての移動通信端末が所定の信号電波を発信するが、水槽3内にある移動通信端末8からの信号電波のみがセンサ9で検出されることになる。
以上によれば、洗濯による移動通信端末の水没故障を未然に防ぐことができる。
【0024】
次に、近距離通信部13を用いる場合を説明する。
この場合は、ステップS1で洗濯開始が指示されると、次にステップS7が実行される。近距離通信部13は水槽3内に向けてページングを行い、水槽3内から信号電波による応答があった場合は、注水を禁止すると共に警報を出す。
以上によれば、洗濯による移動通信端末の水没故障を未然に防ぐことができる。また、移動通信端末との近距離通信により直接通信するので、洗濯機に固定電話機を接続する必要がない。
【0025】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、移動通信端末が衣類に入れられたまま水槽に投入されても、水槽に注水されて移動通信端末が水没するのを確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による移動通信端末の水濡れ防止システムを示す構成図である。
【図2】洗濯機のコンピュータの構成を示すブロック図である。
【図3】洗濯機の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1:洗濯機、2:電話機、3:水槽、4:注水口、5:機構部、6:コンピュータ、7:衣類、8:移動通信端末、9:センサ、10:CPU、11:電波検出部、12:通信部、13:近距離通信部、14:不揮発性メモリ、15:スピーカ、16:表示部、17:操作部、18:タイマ、19:ROM、20:RAM
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯電話機等の移動通信端末が誤って洗濯機で洗濯されてしまうことを防止するようにした移動通信端末の水濡れ防止システム、および、このシステムで用いられる移動通信端末と洗濯機とに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
最近の洗濯機は全自動のものが主流であり、現在多く普及している全自動洗濯機は、一連の洗濯作業をプログラミングしたコンピュータを内蔵し、衣類を入れてスイッチを押すと、あるいはタイマで設定された時刻になると、洗濯物の計量、注水、洗剤の投入、洗浄、すすぎ、脱水等の一連の洗濯作業が全て自動的に行われる。また、洗濯機の洗濯スタートボタンを押さない限り水層内に注水されることはない。
【0003】
このような全自動洗濯機で衣類のポケット等に携帯電話機等の移動通信端末を入れたまま衣類の洗濯を行った場合、防水加工の施されている移動通信端末以外は水に濡れて故障する、あるいは故障を免れてもメモリに記憶されていた重要なデータ(アドレス帳・受信メール・ダウンロードしたプログラム等)が失われてしまう可能性が非常に高い。
【0004】
尚、防水加工を施した移動通信端末としては、特許文献1に記載されたような筐体の接合部にパッキンを介在させるものが知られている。
【0005】
【特許文献1】
実開平5−39055号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、水に濡れた移動通信端末を販売店に修理に出しても、移動通信端末に貼付された水濡れ判定シールに異常が見られたり、移動通信端末内部に水分による結露が認められた場合には、販売店では修理の対象外としており、利用者は新しく移動通信端末を買い換えなければならず経済的な痛手を負う。
また、故障を免れたとしてもメモリに記憶されていた重要なデータを失う可能性が非常に高く、バックアップを取っていなかった場合は再びアドレスを登録し直す等の大変な手間がかかる。
【0007】
本発明は上記の問題を解決するためのもので、移動通信端末を衣類に入れたまま洗濯が行われるのを防止するようにした移動通信端末の水濡れ防止システム、およびこのシステムに用いられる移動通信端末と洗濯機とを提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明による移動通信端末は、洗濯機と通信を行う通信手段と、洗濯機との通信に応じて所定の信号電波を発信する発信手段とを設けたことを特徴とするものである。
【0009】
また、本発明による移動通信端末の水濡れ防止システムは、所定の電話機からの発呼に応じて所定の信号電波を発信する発信手段を設けた移動通信端末と、水槽に注水を行う注水手段と、前記電話機を接続する接続手段と、前記接続手段に接続された電話機より前記移動通信端末の電話番号に発呼する制御手段と、前記移動通信端末の発信手段が発信する前記所定の信号電波の有無を前記水槽内で検出する検出手段と、前記所定の信号電波が検出されたとき前記注水手段による前記水槽への注水を禁止する注水禁止手段とを設けた洗濯機とを備えたことを特徴とするものである。
【0010】
また、本発明による移動通信端末の水濡れ防止システムは、通信手段と、洗濯機との通信に応じて所定の信号電波を発信する発信手段とを設けた移動通信端末と、水槽に注水を行う注水手段と、前記移動通信端末と通信する通信手段と、前記移動通信端末との通信に応じて前記移動通信端末の発信手段が発信する所定の信号電波の有無を前記水槽内で検出する検出手段と、前記所定の信号電波が検出されたとき前記注水手段による前記水槽への注水を禁止する注水禁止手段とを設けた洗濯機とを備えたことを特徴とするものである。
【0011】
本発明による洗濯機は、水槽に注水を行う注水手段と、電話機を接続する接続手段と、前記接続手段に接続された電話機より予め登録された移動通信端末の電話番号に発呼する制御手段と、前記移動通信端末が発信する所定の信号電波の有無を前記水槽内で検出する検出手段と、前記所定の信号電波が検出されたとき前記注水手段による前記水槽への注水を禁止する注水禁止手段とを設けたことを特徴とするものである。
【0012】
また、本発明による洗濯機は、水槽に注水を行う注水手段と、予め登録された移動通信端末と通信する通信手段と、前記移動通信端末との通信に応じて前記移動通信端末が発信する所定の信号電波の有無を前記水槽内で検出する検出手段と、前記所定の信号電波が検出されたとき前記注水手段による前記水槽への注水を禁止する注水禁止手段とを設けたことを特徴とするものである。
【0013】
従って、本発明によれば、洗濯機の制御手段は、接続手段に接続された電話機より予め登録された移動通信端末の電話番号に発呼し、これに応じて移動通信端末は、発信手段より所定の信号電波を発信し、これを洗濯機の検出手段が検出すると、注水禁止手段が注水手段による水槽への注水を禁止するので、移動通信端末が衣類に入れられたまま水槽に投入されても、移動通信端末が水没するのを防止することができる。
【0014】
また、本発明によれば、移動通信端末と通信し、これに応じて移動通信端末の発信手段は所定の信号電波を発信し、これを洗濯機の洗濯機が水槽内で検出し、この検出に応じて注水禁止手段が注水手段による水槽への注水を禁止するので、移動通信端末が衣類に入れられたまま水槽に投入されても、移動通信端末が水没するのを防止することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面と共に説明する。
図1は本発明の実施の形態による移動通信端末の水濡れ防止システムを示す構成図である。
本実施の形態は、移動通信端末を衣類に入れたまま洗濯しようとすると、水槽内の移動通信端末の有無を検出し、移動通信端末が有ると水槽への注水が禁止されると共に、音声や表示により警告が発せられるようにしたものである。
【0016】
図1において、1は全自動式洗濯機(以下、単に洗濯機と言う)、2はユーザが所有する固定電話機2である。
洗濯機1において、3は衣類を洗濯する水槽、4は注水口、5はモータ等を含む機構部である。6はコンピュータで、洗濯開始ボタンを押す、あるいはタイマで設定された洗濯開始時刻になると、洗濯プログラムに基づいて自動的に洗濯物を計量し、それに見合った水量の注水、洗剤の投入、洗浄、すすぎ、脱水等の一連の洗濯作業を行い完了させる制御を行う。7は水槽3内の衣類、8は衣類6のポケットに入れられた携帯電話機等の移動通信端末、9は水槽3内に設けられ移動通信端末8が発信する所定の信号電波を検出するセンサである。
【0017】
尚、移動通信端末8は、通常の通信機能の他に、Bluetoothや無線LAN等により近距離無線通信を行う近距離通信部、及び洗濯機1からの通知に応じて上記所定の信号電波を発信する発信手段、及び警告手段を有しているものとする。
【0018】
図2はコンピュータ5の構成を示すブロック図である。
図2において、10は上記一連の洗濯作業の制御、及びその他所定の処理を行うCPU、11はセンサ9からの信号に基づいて前記所定の信号電波を検出する電波検出部、12は固定電話機2が接続される接続部、13はBluetoothや無線LAN等により近距離無線通信を行う近距離通信部、14は移動通信端末8の電話番号を登録する不揮発性メモリ14、15はスピーカ、16は表示部、17は操作部で、前記洗濯開始ボタンを有する。18は洗濯開始時刻等を設定するタイマ、19は洗濯プログラム及びその他の制御プログラム等を格納するROM,20は作業用RAMである。
【0019】
次に、上記構成による動作について図3のフローチャートを用いて説明する。
本実施の形態は、固定電話機2を用いる場合と、近距離通信部13を用いる場合とがあるが、まず固定電話機2を用いる場合を説明する。
図1、図2、図3において、ユーザがポケットに移動通信端末8を入れたままの衣類7を水槽3に入れた状態で、操作部17の洗濯開始ボタンを押す、あるいはタイマ18で設定された洗濯開始時刻になると(ステップS1 洗濯開始の指示)、CPU10は、固定電話機2に対して不揮発性メモリ14に登録された移動通信端末8の電話番号に発呼させる(ステップS2)。この発呼に応じて移動通信端末8は発信手段から所定の信号電波を発信すると共に、警告手段により警告音、警告メッセージによる警告を発する。
【0020】
上記信号電波の有無を水槽3内のセンサ9及び電波検出部11が検出する(ステップS3)。もし信号電波を検出しなかった場合は、水槽3内には移動通信端末8がなかったものとして直ちに通常の洗濯プログラムが動作し、全自動洗濯が行われて終了する(ステップS4)。
【0021】
センサ9及び電波検出部11が上記信号電波を検出した場合は、CPU10は注水口3からの水槽4への注水を禁止すると共に、スピーカ15により警告音を発し、表示部15により警告メッセージを表示する(ステップS5)。
【0022】
次に、ユーザは洗濯層の中から移動通信端末を取り除くと共に、警告を解除する(ステップS6)。洗濯機1は再び水槽3内の信号電波を発している移動通信端末の有無を調べ、移動通信端末8が無かった場合は洗濯プログラムを動作させる(ステップS4)。
【0023】
上述では、不揮発性メモリ14には1つの移動通信端末8の電話番号を登録しているが、複数の移動通信端末の電話番号を登録してもよい。その場合は、ステップS2では、登録されている全ての移動通信端末に発呼し、全ての移動通信端末が所定の信号電波を発信するが、水槽3内にある移動通信端末8からの信号電波のみがセンサ9で検出されることになる。
以上によれば、洗濯による移動通信端末の水没故障を未然に防ぐことができる。
【0024】
次に、近距離通信部13を用いる場合を説明する。
この場合は、ステップS1で洗濯開始が指示されると、次にステップS7が実行される。近距離通信部13は水槽3内に向けてページングを行い、水槽3内から信号電波による応答があった場合は、注水を禁止すると共に警報を出す。
以上によれば、洗濯による移動通信端末の水没故障を未然に防ぐことができる。また、移動通信端末との近距離通信により直接通信するので、洗濯機に固定電話機を接続する必要がない。
【0025】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、移動通信端末が衣類に入れられたまま水槽に投入されても、水槽に注水されて移動通信端末が水没するのを確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による移動通信端末の水濡れ防止システムを示す構成図である。
【図2】洗濯機のコンピュータの構成を示すブロック図である。
【図3】洗濯機の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1:洗濯機、2:電話機、3:水槽、4:注水口、5:機構部、6:コンピュータ、7:衣類、8:移動通信端末、9:センサ、10:CPU、11:電波検出部、12:通信部、13:近距離通信部、14:不揮発性メモリ、15:スピーカ、16:表示部、17:操作部、18:タイマ、19:ROM、20:RAM
Claims (7)
- 洗濯機と通信を行う通信手段と、洗濯機との通信に応じて所定の信号電波を発信する発信手段とを設けたことを特徴とする移動通信端末。
- 前記所定の信号電波を発信する際に警告を発する警告手段を設けたことを特徴とする請求項1記載の移動通信端末。
- 所定の電話機からの発呼に応じて所定の信号電波を発信する発信手段を設けた移動通信端末と、
水槽に注水を行う注水手段と、前記電話機を接続する接続手段と、前記接続手段に接続された前記電話機より前記移動通信端末の電話番号に発呼する制御手段と、前記移動通信端末の発信手段が発信する前記所定の信号電波の有無を前記水槽内で検出する検出手段と、前記所定の信号電波が検出されたとき前記注水手段による前記水槽への注水を禁止する注水禁止手段とを設けた洗濯機とを備えたことを特徴とする移動通信端末の水濡れ防止システム。 - 通信手段と、洗濯機との通信に応じて所定の信号電波を発信する発信手段を設けた移動通信端末と、
水槽に注水を行う注水手段と、前記移動通信端末と通信する通信手段と、前記移動通信端末との通信に応じて前記移動通信端末の発信手段が発信する所定の信号電波の有無を前記水槽内で検出する検出手段と、前記所定の信号電波が検出されたとき前記注水手段による前記水槽への注水を禁止する注水禁止手段とを設けた洗濯機とを備えたことを特徴とする移動通信端末の水濡れ防止システム。 - 水槽に注水を行う注水手段と、
電話機を接続する接続手段と、
前記接続手段に接続された電話機より予め登録された移動通信端末の電話番号に発呼する制御手段と、
前記移動通信端末が発信する所定の信号電波の有無を前記水槽内で検出する検出手段と、
前記所定の信号電波が検出されたとき前記注水手段による前記水槽への注水を禁止する注水禁止手段とを設けたことを特徴とする洗濯機。 - 水槽に注水を行う注水手段と、
予め登録された移動通信端末と通信する通信手段と、
前記移動通信端末との通信に応じて前記移動通信端末が発信する所定の信号電波の有無を前記水槽内で検出する検出手段と、
前記所定の信号電波が検出されたとき前記注水手段による前記水槽への注水を禁止する注水禁止手段とを設けたことを特徴とする洗濯機。 - 前記検出手段の検出に応じて警告を発する警告手段を設けたことを特徴とする請求項5又は6記載の洗濯機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003155538A JP2004351124A (ja) | 2003-05-30 | 2003-05-30 | 移動通信端末、移動通信端末の水濡れ防止システム、及び洗濯機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003155538A JP2004351124A (ja) | 2003-05-30 | 2003-05-30 | 移動通信端末、移動通信端末の水濡れ防止システム、及び洗濯機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004351124A true JP2004351124A (ja) | 2004-12-16 |
Family
ID=34049884
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003155538A Withdrawn JP2004351124A (ja) | 2003-05-30 | 2003-05-30 | 移動通信端末、移動通信端末の水濡れ防止システム、及び洗濯機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004351124A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011019161A2 (en) * | 2009-08-11 | 2011-02-17 | Lg Electronics Inc. | Control method of laundry machine |
CN104975462A (zh) * | 2014-04-01 | 2015-10-14 | 松下知识产权经营株式会社 | 洗衣机的控制方法、洗衣机及服务器 |
US20230054399A1 (en) * | 2021-08-18 | 2023-02-23 | Haier Us Appliance Solutions, Inc. | Method for preventing accidental washing of electronic devices in a washing machine appliance |
-
2003
- 2003-05-30 JP JP2003155538A patent/JP2004351124A/ja not_active Withdrawn
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011019161A2 (en) * | 2009-08-11 | 2011-02-17 | Lg Electronics Inc. | Control method of laundry machine |
WO2011019161A3 (en) * | 2009-08-11 | 2011-04-21 | Lg Electronics Inc. | Control method of laundry machine |
CN104975462A (zh) * | 2014-04-01 | 2015-10-14 | 松下知识产权经营株式会社 | 洗衣机的控制方法、洗衣机及服务器 |
JP2015198913A (ja) * | 2014-04-01 | 2015-11-12 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 洗濯機の制御方法、洗濯機、及び、サーバ |
US9416477B2 (en) | 2014-04-01 | 2016-08-16 | Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. | Control method for washing machine, washing machine |
US10072372B2 (en) | 2014-04-01 | 2018-09-11 | Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. | Control method for washing machine, washing machine |
CN104975462B (zh) * | 2014-04-01 | 2018-10-26 | 松下知识产权经营株式会社 | 洗衣机的控制方法、洗衣机及服务器 |
US20230054399A1 (en) * | 2021-08-18 | 2023-02-23 | Haier Us Appliance Solutions, Inc. | Method for preventing accidental washing of electronic devices in a washing machine appliance |
US11946187B2 (en) * | 2021-08-18 | 2024-04-02 | Haier Us Appliance Solutions, Inc. | Method for preventing accidental washing of electronic devices in a washing machine appliance |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6376398B2 (ja) | 洗濯機の制御方法、洗濯機、及び、サーバ | |
CN104011278B (zh) | 洗衣机和洗衣机系统 | |
JP6250981B2 (ja) | 家電機器の情報報知システム | |
CN106521870A (zh) | 洗涤剂投放的控制方法和装置 | |
JP2004351124A (ja) | 移動通信端末、移動通信端末の水濡れ防止システム、及び洗濯機 | |
JP6542331B2 (ja) | 家電機器の情報報知システム | |
JP2008099011A5 (ja) | ||
JP2005328321A5 (ja) | ||
JP2014104279A (ja) | 洗濯機 | |
JP3893910B2 (ja) | 電子機器およびその制御方法 | |
KR102633155B1 (ko) | 의류 처리 장치 및 그 제어방법 | |
KR20050052098A (ko) | 센서를 이용한 전류소모최소화방법 및 이를 지원하는휴대전화기 | |
JP6408393B2 (ja) | 洗濯機 | |
CN111394943B (zh) | 洗衣篮及其控制方法和系统、洗衣机及其控制方法和系统 | |
CN206570561U (zh) | 一种洗涤剂检测投放装置 | |
KR20150073492A (ko) | 세탁기의 휴대폰 탐지 방법 및 이를 적용한 세탁기 | |
JPH10136061A (ja) | 携帯電話機 | |
JP2019118478A (ja) | 衣類処理装置 | |
JP2019010538A (ja) | 洗濯機 | |
CN113529337A (zh) | 一种衣物防皱方法、装置、洗衣机及存储介质 | |
CN114960103A (zh) | 一种衣物处理设备及其控制方法 | |
CN114775222A (zh) | 一种添加剂投放装置的投放控制方法及添加剂投放装置 | |
KR0147220B1 (ko) | 세탁기의 찌든 세탁코스 제어방법 | |
JP4163547B2 (ja) | 応答制御装置、携帯電話機、及び応答制御方法 | |
JP2004235938A (ja) | 画像通信装置およびその制御方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20060801 |