JP2004350478A - 電圧変換システム、電圧変換方法および制御プログラム - Google Patents

電圧変換システム、電圧変換方法および制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】電源の状態に応じて適切に電源の電圧を変換する電圧変換システムを提供する。
【解決手段】スイッチング素子T1,T2,T3,T4と、リアクトルLと、各スイッチング素子のスイッチングのオン期間の割合を示すデューティ比Dを制御する電子制御ユニット40とを含む電圧変換システム10において、電子制御ユニット40が、バッテリ11の電流が所定範囲内になるように、デューティ比Dを制御することで、リアクトルLに蓄積されるバッテリ11からの電流に基づくエネルギを変化させて、バッテリ11の電圧を所望の出力電圧に変換する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電圧変換システム、特に、リアクトルに蓄積される電源からの電流に基づくエネルギを変化させて、電源の電圧を所望の出力電圧に変換する電圧変換システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両に搭載される電圧変換システムとしては、例えば、図2(a)に示すような電圧変換システムが提案されている。このシステムでは、電圧変換システムの電力源としてバッテリ1が備えられ、このバッテリ1からの入力電圧をDC/DCコンバータ2でDC/DC変換する。そして、DC/DC変換された出力電圧をインバータ回路3で、多相交流電圧に変換する。変換された多相交流電圧を受けて、電動機4が回転駆動する。このシステムでは、バッテリからの入力電圧をDC/DCコンバータによりDC/DC変換してコンデンサ5に蓄積すると共に蓄積されたコンデンサ5を直流電源とみなして電動機4を駆動している。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−275367公報
【特許文献2】
実開平6−66204号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
こうしたシステムでは、負荷に要求される出力に相当する電力(負荷要求出力)をバッテリから取り出せるようにDC/DCコンバータを駆動制御すれば、コンデンサの蓄電電圧を安定した状態に維持できると共に電圧変換システムの安定した駆動を確保することができる。バッテリは、一般的には、負荷要求出力に相当する電力を供給可能に設計されているが、バッテリの状態によっては、例えば、気温低下によりバッテリの内部抵抗が上昇したときには、負荷要求出力に応じた電力をバッテリから出力させることができない場合も考えられる。この場合に、単純に負荷要求出力に相当する電力が負荷に供給されるようにDC/DCコンバータを駆動制御しようとすると、バッテリの内部抵抗により消費される電力が大きくなり、却って負荷に供給する電力を低下させる場合もある。
【0005】
本発明は、上記のような課題を鑑みてなされたものであり、電源の状態に応じて適切に電源の電圧を所望の電圧に変換することを目的の一つとする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明にかかる電圧変換システムは、電源電圧を昇降圧チョッパ回路により所望の出力電圧に変換して電気自動車用駆動モータに力行電圧を供給し、前記駆動モータの回生電圧を前記昇降圧チョッパ回路により所望の電圧に変換して前記電源に供給する電圧変換システムにおいて、前記昇降圧チョッパ回路は、前記電源の正側端子と負側端子との間に直列接続された第一および第二スイッチ回路と、前記駆動モータの正側端子と負側端子との間に直列接続された第三および第四スイッチ回路と、前記第一のスイッチ回路と前記第二のスイッチ回路との接続点と、前記第三のスイッチ回路と前記第四のスイッチ回路との接続点との間に接続されたリアクトルと、を含み、前記第二のスイッチ回路の負側端子と前記第四のスイッチ回路の負側端子とは、共通接続され、前記各スイッチ回路は、スイッチング素子と、スイッチング素子に逆並列接続された整流回路とを含み、前記電圧変換システムは、前記電源の電流が所定範囲内になるように、各スイッチング素子のオン期間の割合を制御することで、前記リアクトルに蓄積される前記電源からの電流に基づくエネルギを変化させて、前記電源の力行電圧もしくは前記駆動モータの回生電圧を所望の電圧に変換することを特徴とする。
【0007】
本発明によれば、電源の電流が所定範囲内になるように、各スイッチング素子のオン期間の割合を制御することで、リアクトルに蓄積される電源からの電流に基づくエネルギを変化させて、電源の力行電圧もしくは前記駆動モータの回生電圧を所望の電圧に変換することができる。
【0008】
また、本発明にかかる電圧変換システムの一つの態様では、前記所定範囲は、前記電源の起電圧と前記電源の内部抵抗とに基づき定まる範囲である。
【0009】
さらに、本発明にかかる電圧変換システムの一つの態様では、前記所定範囲は、前記電源の起電圧:Vboと前記電源の内部抵抗:Rbとしたときに、Vbo/2Rbを上限とする範囲である。
【0010】
本発明にかかる電圧変換システムの別の態様では、電源電圧を昇降圧チョッパ回路により所望の出力電圧に変換して電気自動車用駆動モータに力行電圧を供給し、前記駆動モータの回生電圧を前記昇降圧チョッパ回路により所望の電圧に変換して前記電源に供給する電圧変換システムにおいて、前記昇降圧チョッパ回路は、前記電源の正側端子と負側端子との間に直列接続された第一および第二スイッチ回路と、前記駆動モータの正側端子と負側端子との間に直列接続された第三および第四スイッチ回路と、前記第一のスイッチ回路と前記第二のスイッチ回路との接続点と、前記第三のスイッチ回路と前記第四のスイッチ回路との接続点との間に接続されたリアクトルと、を含み、前記第二のスイッチ回路の負側端子と前記第四のスイッチ回路の負側端子とは、共通接続され、前記各スイッチ回路は、スイッチング素子と、スイッチング素子に逆並列接続された整流回路とを含み、前記電圧変換システムは、前記電源電圧が所定範囲内になるように、各スイッチング素子のオン期間の割合を制御することで、前記リアクトルに蓄積される前記電源からの電流に基づくエネルギを変化させて、前記電源の力行電圧もしくは前記駆動モータの回生電圧を所望の電圧に変換することを特徴とする。
【0011】
本発明によれば、電源電圧が所定範囲内になるように、各スイッチング素子のオン期間の割合を制御することで、リアクトルに蓄積される電源からの電流に基づくエネルギを変化させて、電源の力行電圧もしくは駆動モータの回生電圧を所望の電圧に変換することができる。
【0012】
また、本発明にかかる電圧変換システムの一つの態様では、所定範囲は、前記電源の起電圧に基づき定まる範囲である。
【0013】
さらに、本発明にかかる電圧変換システムの一つの態様では、前記所定範囲は、前記電源の起電圧の1/2を下限とする範囲である。
【0014】
本発明にかかる電圧変換システムの別の態様では、電源電圧を昇降圧チョッパ回路により所望の出力電圧に変換して電気自動車用駆動モータに力行電圧を供給し、前記駆動モータの回生電圧を前記昇降圧チョッパ回路により所望の電圧に変換して前記電源に供給する電圧変換システムにおいて、前記昇降圧チョッパ回路は前記電源の正側端子と負側端子との間に直列接続された第一および第二スイッチ回路と、前記駆動モータの正側端子と負側端子との間に直列接続された第三および第四スイッチ回路と、前記第一のスイッチ回路と前記第二のスイッチ回路との接続点と、前記第三のスイッチ回路と前記第四のスイッチ回路との接続点との間に接続されたリアクトルと、を含み、前記第二のスイッチ回路の負側端子と前記第四のスイッチ回路の負側端子とは、共通接続され、前記各スイッチ回路は、スイッチング素子と、スイッチング素子に逆並列接続された整流回路とを含み、前記電圧変換システムは、各スイッチング素子のオン期間の割合を所定範囲内になるように制御することで、前記リアクトルに蓄積される前記電源からの電流に基づくエネルギを変化させて、前記電源の力行電圧もしくは前記駆動モータの回生電圧を所望の電圧に変換することを特徴とする。
【0015】
本発明によれば、スイッチング素子のオン期間の割合を所定範囲内になるように制御することで、前記リアクトルに蓄積される前記電源からの電流に基づくエネルギを変化させて、前記電源の力行電圧もしくは前記駆動モータの回生電圧を所望の電圧に変換することができる。
【0016】
また、本発明にかかる電圧変換システムの一つの態様では、所定範囲は、前記電源の起電圧:Vboと前記駆動モータの電圧:Vcとに基づき定まる範囲である。
【0017】
さらに、本発明にかかる電圧変換システムの一つの態様では、電源の起電圧:Vboと前記駆動モータの電圧:Vcとしたときに、Vc/(Vbo/2+Vc)を上限とする範囲である。
【0018】
本発明にかかる電圧変換方法は、電源電圧を昇降圧チョッパ回路により所望の出力電圧に変換して電気自動車用駆動モータに力行電圧を供給し、前記駆動モータの回生電圧を前記昇降圧チョッパ回路により所望の電圧に変換して前記電源に供給する電圧変換方法において、前記昇降圧チョッパ回路は、前記電源の正側端子と負側端子との間に直列接続された第一および第二スイッチ回路と、前記駆動モータの正側端子と負側端子との間に直列接続された第三および第四スイッチ回路と、前記第一のスイッチ回路と前記第二のスイッチ回路との接続点と、前記第三のスイッチ回路と前記第四のスイッチ回路との接続点との間に接続されたリアクトルと、を含み、前記第二のスイッチ回路の負側端子と前記第四のスイッチ回路の負側端子とは、共通接続され、前記各スイッチ回路は、スイッチング素子と、スイッチング素子に逆並列接続された整流回路とを含み、前記電圧変換方法は、前記電源の電流が所定範囲内になるように、各スイッチング素子のオン期間の割合を制御することで、前記リアクトルに蓄積される前記電源からの電流に基づくエネルギを変化させて、前記電源の力行電圧もしくは前記駆動モータの回生電圧を所望の電圧に変換することを特徴とする。
【0019】
本発明によれば、電源の電流が所定範囲内になるように、各スイッチング素子のオン期間の割合を制御することで、リアクトルに蓄積される電源からの電流に基づくエネルギを変化させて、前記電源の力行電圧もしくは駆動モータの回生電圧を所望の電圧に変換することができる。
【0020】
本発明にかかる電圧変換方法の別の態様では、電源電圧を昇降圧チョッパ回路により所望の出力電圧に変換して電気自動車用駆動モータに力行電圧を供給し、前記駆動モータの回生電圧を前記昇降圧チョッパ回路により所望の電圧に変換して前記電源に供給する電圧変換方法において、前記昇降圧チョッパ回路は、前記電源の正側端子と負側端子との間に直列接続された第一および第二スイッチ回路と、前記駆動モータの正側端子と負側端子との間に直列接続された第三および第四スイッチ回路と、前記第一のスイッチ回路と前記第二のスイッチ回路との接続点と、前記第三のスイッチ回路と前記第四のスイッチ回路との接続点との間に接続されたリアクトルと、を含み、前記第二のスイッチ回路の負側端子と前記第四のスイッチ回路の負側端子とは、共通接続され、前記各スイッチ回路は、スイッチング素子と、スイッチング素子に逆並列接続された整流回路とを含み、前記電圧変換方法は、前記電源電圧が所定範囲内になるように、各スイッチング素子のオン期間の割合を制御することで、前記リアクトルに蓄積される前記電源からの電流に基づくエネルギを変化させて、前記電源の力行電圧もしくは前記駆動モータの回生電圧を所望の電圧に変換することを特徴とする。
【0021】
本発明によれば、電源電圧が所定範囲内になるように、各スイッチング素子のオン期間の割合を制御することで、リアクトルに蓄積される電源からの電流に基づくエネルギを変化させて、電源の力行電圧もしくは前記駆動モータの回生電圧を所望の電圧に変換することができる。
【0022】
本発明にかかる電圧変換方法の別の態様では、電源電圧を昇降圧チョッパ回路により所望の出力電圧に変換して電気自動車用駆動モータに力行電圧を供給し、前記駆動モータの回生電圧を前記昇降圧チョッパ回路により所望の電圧に変換して前記電源に供給する電圧変換方法において、前記昇降圧チョッパ回路は、前記電源の正側端子と負側端子との間に直列接続された第一および第二スイッチ回路と、前記駆動モータの正側端子と負側端子との間に直列接続された第三および第四スイッチ回路と、前記第一のスイッチ回路と前記第二のスイッチ回路との接続点と、前記第三のスイッチ回路と前記第四のスイッチ回路との接続点との間に接続されたリアクトルと、を含み、前記第二のスイッチ回路の負側端子と前記第四のスイッチ回路の負側端子とは、共通接続され、前記各スイッチ回路は、スイッチング素子と、スイッチング素子に逆並列接続された整流回路とを含み、前記電圧変換方法は、各スイッチング素子のオン期間の割合を所定範囲内になるように制御することで、前記リアクトルに蓄積される前記電源からの電流に基づくエネルギを変化させて、前記電源の力行電圧もしくは前記駆動モータの回生電圧を所望の電圧に変換することを特徴とする。
【0023】
本発明によれば、各スイッチング素子のオン期間の割合を所定範囲内になるように制御することで、リアクトルに蓄積される電源からの電流に基づくエネルギを変化させて、前記電源の力行電圧もしくは前記駆動モータの回生電圧を所望の電圧に変換することができる。
【0024】
本発明にかかる制御プログラムは、電源電圧を昇降圧チョッパ回路により所望の出力電圧に変換して電気自動車用駆動モータに力行電圧を供給し、前記駆動モータの回生電圧を前記昇降圧チョッパ回路により所望の電圧に変換して前記電源に供給する電圧変換システムを制御する制御プログラムにおいて、前記昇降圧チョッパ回路は、前記電源の正側端子と負側端子との間に直列接続された第一および第二スイッチ回路と、前記駆動モータの正側端子と負側端子との間に直列接続された第三および第四スイッチ回路と、前記第一のスイッチ回路と前記第二のスイッチ回路との接続点と、前記第三のスイッチ回路と前記第四のスイッチ回路との接続点との間に接続されたリアクトルと、を含み、前記第二のスイッチ回路の負側端子と前記第四のスイッチ回路の負側端子とは、共通接続され、前記各スイッチ回路は、スイッチング素子と、スイッチング素子に逆並列接続された整流回路とを含み、前記制御プログラムはコンピュータに、前記電源の電流が所定範囲内になるように、各スイッチング素子のオン期間の割合を制御させることで、前記リアクトルに蓄積される前記電源からの電流に基づくエネルギを変化させて、前記電源の力行電圧もしくは前記駆動モータの回生電圧を所望の電圧に変換することを特徴とする。
【0025】
本発明によれば、前記電源の電流が所定範囲内になるように、各スイッチング素子のオン期間の割合を制御させることで、前記リアクトルに蓄積される前記電源からの電流に基づくエネルギを変化させて、前記電源の力行電圧もしくは前記駆動モータの回生電圧を所望の電圧に変換することができる。
【0026】
本発明にかかる制御プログラムの別の態様では、電源電圧を昇降圧チョッパ回路により所望の出力電圧に変換して電気自動車用駆動モータに力行電圧を供給し、前記駆動モータの回生電圧を前記昇降圧チョッパ回路により所望の電圧に変換して前記電源に供給する電圧変換システムを制御する制御プログラムにおいて、前記昇降圧チョッパ回路は、前記電源の正側端子と負側端子との間に直列接続された第一および第二スイッチ回路と、前記駆動モータの正側端子と負側端子との間に直列接続された第三および第四スイッチ回路と、前記第一のスイッチ回路と前記第二のスイッチ回路との接続点と、前記第三のスイッチ回路と前記第四のスイッチ回路との接続点との間に接続されたリアクトルと、を含み、前記第二のスイッチ回路の負側端子と前記第四のスイッチ回路の負側端子とは、共通接続され、前記各スイッチ回路は、スイッチング素子と、スイッチング素子に逆並列接続された整流回路とを含み、前記制御プログラムはコンピュータに、前記電源電圧が所定範囲内になるように、各スイッチング素子のオン期間の割合を制御させることで、前記リアクトルに蓄積される前記電源からの電流に基づくエネルギを変化させて、前記電源の力行電圧もしくは前記駆動モータの回生電圧を所望の電圧に変換することを特徴とする。
【0027】
本発明によれば、前記電源電圧が所定範囲内になるように、各スイッチング素子のオン期間の割合を制御させることで、前記リアクトルに蓄積される前記電源からの電流に基づくエネルギを変化させて、前記電源の力行電圧もしくは前記駆動モータの回生電圧を所望の電圧に変換することができる。
【0028】
本発明にかかる制御プログラムの別の態様では、電源電圧を昇降圧チョッパ回路により所望の出力電圧に変換して電気自動車用駆動モータに力行電圧を供給し、前記駆動モータの回生電圧を前記昇降圧チョッパ回路により所望の電圧に変換して前記電源に供給する電圧変換システムを制御する制御プログラムにおいて、前記昇降圧チョッパ回路は、前記電源の正側端子と負側端子との間に直列接続された第一および第二スイッチ回路と、前記駆動モータの正側端子と負側端子との間に直列接続された第三および第四スイッチ回路と、前記第一のスイッチ回路と前記第二のスイッチ回路との接続点と、前記第三のスイッチ回路と前記第四のスイッチ回路との接続点との間に接続されたリアクトルと、を含み、前記第二のスイッチ回路の負側端子と前記第四のスイッチ回路の負側端子とは、共通接続され、前記各スイッチ回路は、スイッチング素子と、スイッチング素子に逆並列接続された整流回路とを含み、前記制御プログラムはコンピュータに、各スイッチング素子のオン期間の割合を所定範囲内になるように制御させることで、前記リアクトルに蓄積される前記電源からの電流に基づくエネルギを変化させて、前記電源の力行電圧もしくは前記駆動モータの回生電圧を所望の電圧に変換することを特徴とする。
【0029】
本発明によれば、各スイッチング素子のオン期間の割合を所定範囲内になるように制御させることで、前記リアクトルに蓄積される前記電源からの電流に基づくエネルギを変化させて、前記電源の力行電圧もしくは前記駆動モータの回生電圧を所望の電圧に変換することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第一の実施の形態(以下実施形態1という)を、図面に従って説明する。
【0031】
図1は、実施形態1における電圧変換システム10の構成の概略を示す構成図である。電圧変換システム10は、電源としてのバッテリ11と、バッテリの入力電圧をDC/DC変換して出力するDC/DCコンバータ20と、DC/DCコンバータ20からの出力電力を蓄電可能なコンデンサ12,32と、コンデンサ32の蓄電電力を用いて駆動可能なモータとしての負荷31と、システム全体をコントロールする電子制御ユニット40とを備える。
【0032】
バッテリ11は、例えば、ニッケル水素系やリチウムイオン系の二次電池として構成されている。
【0033】
次に、DC/DCコンバータ20の構成をさらに詳しく示す。まず、バッテリ11の正側ラインと負側ラインとに対して、ソース側とシンク側となるように2個のスイッチング素子としてのトランジスタT1,T2が直列接続されている。このトランジスタT1,T2に2個の整流回路としてのダイオードD1,D2が各々逆並列接続されている。また、負荷31の正側ラインと負側ラインとに対して、ソース側とシンク側となるように2個のトランジスタT3,T4が直列接続されている。このトランジスタT3,T4に2個のダイオードD3,D4が各々逆並列接続されている。さらに、トランジスタT1,T2の接続点とトランジスタT3,T4の接続点とを接続点として、リアクトルLが接続されている。
【0034】
このように構成されたDC/DCコンバータ20において、トランジスタT1,T4をオンにすると、バッテリ11と、トランジスタT1と、リアクトルLと、トランジスタT4とを結ぶ閉回路が形成され、バッテリ11から流れる直流電流に応じてリアクトルLにエネルギが蓄積される。この状態で、トランジスタT1,T4をオフし、トランジスタT2,T3をオフからオンにすると、ダイオードD2と、リアクトルLと、ダイオードD3と、負荷31とを結ぶ閉回路が形成され、リアクトルLに蓄積されたエネルギは、ダイオードD3を介してコンデンサ32に蓄積される。この際、コンデンサ32の電圧はバッテリ11の供給電圧よりも高くもできるし、低くもできる。一方、このDC/DCコンバータ20でコンデンサ32の電荷を用いてバッテリ11を充電することもできる。
【0035】
したがって、このDC/DCコンバータ20は、昇降圧チョッパ回路を構成し、トランジスタT1,T2,T3,T4のオンオフを制御することにより、バッテリ11の電力を負荷31に供給したり、負荷31の回生制動により生じる電力をバッテリ11に供給し、充電することができる。
【0036】
負荷31は、例えば、図2に示すように、電気自動車、ハイブリッド自動車などに搭載されるインバータおよび電動機からなる構成やインバータおよび発電機からなる構成(図2(a)参照)、二つのインバータを並列に接続して各インバータに各々電動機と発電機とを接続した構成(図2(b)参照)、燃料電池自動車などに搭載されるインバータと電動機および燃料電池からなる構成(図2(c)参照)などが該当する他、これら電気自動車、ハイブリッド自動車、燃料電池自動車などに搭載される電動機や発電機に限られず、バッテリ11からの電力を用いて駆動する電気機器などであってもよい。
【0037】
電子制御ユニット40は、図1に示すように、CPU41を中心としたマイクロプロセッサとして構成されており、処理プログラムを記憶したROM42と、一時的にデータを記憶するRAM43と、入出力ポート(図示せず)とを備える。この電子制御ユニット40には、バッテリ11に取り付けられたバッテリ電圧センサ13からのバッテリ電圧Vbや、バッテリ11とDC/DCコンバータ20との間を接続する電力ラインに取り付けられた電流センサ14からのバッテリ電流Ib、コンデンサ32に取り付けられたコンデンサ電圧センサ15からのコンデンサ電圧Vc、負荷31の駆動に関する指令値などが入力ポートを介して入力されている。一方、電子制御ユニット40からは、DC/DCコンバータ20のトランジスタT1,T2,T3,T4へのスイッチング制御信号や、負荷31への駆動制御信号などが出力ポートを介して出力されている。
【0038】
こうして構成された実施形態1の電圧変換システム10の動作、特に、DC/DCコンバータ20の駆動制御に関する動作について説明する。図3は、実施形態1の電圧変換システム10の電子制御ユニット40により実行されるDC/DCコンバータ駆動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、所定時間毎(例えば、0.2msec毎)に繰り返し実行される。
【0039】
DC/DCコンバータ駆動制御ルーチンが実行されると、電子制御ユニット40のCPU41は、まず、コンデンサ目標電圧Vc*、バッテリ電圧センサ13からのバッテリ電圧Vb、電流センサ14からのバッテリ電流Ib、バッテリ起電圧Vboなどバッテリ11の状態に関する情報を読み込む処理を行なう(S100)。ここで、コンデンサ目標電圧Vc*は、負荷31の駆動に関する指令値としての要求出力Pに基づいて設定、即ち負荷31を要求出力Pで駆動するために必要なコンデンサ32の電圧値として設定されるものである。また、バッテリ起電圧Vboは、バッテリ11の温度変化や電流変化に対してもほぼ一定の電圧値を示すものであり、実施形態1では、定数として予め設定されている。なお、この起電圧Vboは、バッテリ電流Ibが値0のときのバッテリ電圧Vbをバッテリ電圧センサ13により検出してRAM43等に記憶しておくこともできる。
【0040】
こうしてバッテリ11の状態に関する情報を読み込むと、読み込んだコンデンサ目標電圧Vc*とバッテリ電圧Vbとにより次式(1)を用いて、トランジスタT1およびT4のオン期間(T14on)とトランジスタT2およびT3のオン期間(T23on)との割合であるデューティ比D(=T14on/(T14on+T23on))を算出する(S101)。
【0041】
D=Vc*/(Vc*+Vb) ・・・(1)
【0042】
続いて、読み込んだバッテリ電圧Vbとバッテリ起電圧Vboとバッテリ電流Ibとにより、次式(2)を用いてバッテリ11の内部抵抗Rbを算出する(S102)。
【0043】
Rb=(Vbo−Vb)/Ib ・・・(2)
【0044】
なお、実施形態1では、バッテリ11の内部抵抗Rbを、式(2)を用いて算出するものとしたが、バッテリ11の温度に基づいて内部抵抗Rbを導出することもできる。例えば、バッテリ11の内部抵抗Rbと温度との関係を予め実験などにより求めてマップとしてROM42に記憶させておき、バッテリ11の温度Tが与えられたときに、マップから温度Tに対応する内部抵抗Rbが導出されるようにすればよい。このバッテリ11の内部抵抗Rbと温度との関係を示すマップの一例を図4に示す。
【0045】
内部抵抗Rbが算出されると、この内部抵抗RbとS100で読み込んだバッテリ起電圧Vboとに基づいて最適電流範囲IRを設定する(S103)。ここで、最適電流範囲IRは、DC/DCコンバータ20の駆動によりバッテリ11から取り出すことのできる出力範囲に対応するバッテリ電流Ibの範囲であり、例えば、バッテリ11から取り出すことのできる最大出力BPmaxに対応する電流値を上限とした範囲である。以下、最適電流範囲IRについて更に詳細に説明する。
【0046】
バッテリ11から取り出すことのできる出力BPは、バッテリ電圧Vbとバッテリ電流Ibとから次式(3)で示すことができる。
【0047】
BP=Vb×Ib ・・・(3)
【0048】
また、バッテリ電圧Vbは、その内部抵抗Rbと起電圧Vboとから、次式(4)で示すことができる。
【0049】
Vb=Vbo−Ib×Rb ・・・(4)
【0050】
式(3)に式(4)を代入すると、次式(5)を得る。
【0051】
Figure 2004350478
【0052】
式(5)は、出力BPとバッテリ電流Ibとの関係を示すバッテリ11の出力特性として図5のように示すことができる。図5に示すように、バッテリ11から最大出力Vbo/4Rbを取り出すためには、バッテリ電流Ibが値Vb/2RbとなるようにDC/DCコンバータ20を駆動制御すればよく、仮にバッテリ電流Ibが値Vb/2Rbを超えるようにDC/DCコンバータ20を駆動制御すると、バッテリ11の内部抵抗Rbで消費される電力が大きくなり却ってバッテリ11から取り出す出力BPが低下してしまうことがわかる。
【0053】
図6に、バッテリ11の内部抵抗Rbが値R0のときのバッテリ11の出力特性と内部抵抗Rbが値R1(R0>R1)のときのバッテリ11の出力特性とを示す。図6に示すように、内部抵抗Rbが値R0のときには、負荷の要求出力Pはバッテリ11から取り出すことができる出力BPで賄うことができるが、内部抵抗Rbが値R1のときには、負荷の要求出力Pはバッテリ11から取り出すことができる出力BPで賄うことができない。このときに、バッテリ電流Ibを値Vb/2Rbを超えて上昇させる方向(昇圧率を上昇させる方向)にDC/DCコンバータ20を駆動制御すると、却ってバッテリ11から取り出す出力BPが低下してしまう。バッテリ11から取り出す出力BPが低下すると、不足分を補うためにコンデンサ32の蓄電電力が大きく消費されることになるから、コンデンサ32の電圧が大幅に低下してしまう。したがって、バッテリ電流Ibを値Vb/2Rbを上限とした範囲となるようにDC/DCコンバータ20を駆動制御すれば、負荷31の要求出力Pをバッテリ11の出力BPで賄えないときでもバッテリ11からの最大出力BPmaxを出力でき、コンデンサ32の電圧低下を最小限に抑えることができるのである。なお、最適電流範囲IRは、必ずしも、バッテリ11の最大出力BPmaxに対応する電流値Vb/2Rbを上限とする必要はなく値Vb/2Rbよりも若干小さい値を上限とする電流範囲を設定しても構わない。あるいは、許容範囲内であれば、値Vb/2Rbよりも若干大きい値を上限として設定しても差し支えない。
【0054】
こうして最適電流範囲IRが設定されると、バッテリ電流Ibが最適電流範囲IRの範囲内であるか否かを判定する(S104)。バッテリ電流Ibが最適電流範囲IRの範囲内であると判定されたときには、S101で算出されたデューティ比Dを制限する必要はないと判断して、デューティ比DにてDC/DCコンバータ20を駆動制御すると共に(S105)制限フラグFをオフに設定して(S106)本ルーチンを終了する。一方、バッテリ電流Ibが最適電流範囲IRの範囲外であると判定されたときには、バッテリ電流Ibが最適電流範囲IRの範囲内となるようS101で算出されたデューティ比Dに制限を加えてDC/DCコンバータ20を駆動制御すると共に(S107)制限フラグFをオンに設定して(S108)本ルーチンを終了する。なお、制限フラグFは、現在デューティ比Dに制限が加えられているか否かを示すものである。
【0055】
以上説明した実施形態1の電圧変換システム10によれば、バッテリ電流Ibを、バッテリ11の最大出力BPmaxに対応した電流値を上限とする最適電流範囲IR内となるようデューティ比Dを調節してDC/DCコンバータ20を駆動制御するから、バッテリ11から出力可能な最大電力BPmaxを確保でき、負荷31に要求される出力Pに相当する電力をバッテリ11から取り出すことができない場合でも、コンデンサ32の電圧低下を抑制できると共に負荷31を安定して駆動させることができる。
【0056】
また、燃料電池システムの場合、電気負荷の要求する電力をバッテリから取り出せない場合、燃料電池を強制的に発電させ電力を取り出そうとしてしまう。その際に燃料電池に過度の負荷がかかり、燃料電池を劣化させる恐れがある。今回の制御により、こういった燃料電池からの強制発電を最小限に抑えることができる。
【0057】
また、従来、図2に示すような電圧変換システムを搭載した車輌は、雪道等でタイヤがスリップ状態にあるときに、駆動源としての電動機に必要以上の負荷がかかり、バッテリの大幅な電力低下を招くおそれがあった。しかしながら、本実施形態1における電圧変換システム10を搭載した車輌では、最大出力BPmaxに対応した電流値を上限とする最適電流範囲IR内となるようデューティ比Dを調節してDC/DCコンバータ20を駆動制御するため、車輌が雪道等でタイヤがスリップ状態にあるときでも、駆動源としての電動機に必要以上の負荷がかかり、バッテリの大幅な電力低下を招くことを防ぐことができる。
【0058】
次に、本発明の第二の実施の形態(以下、実施形態2という)の電圧変換システム110について説明する。図7は、実施形態2の電圧変換システム110の構成の概略を示す構成図である。実施形態2の電圧変換システム110は、図示するように、実施形態1の電圧変換システム10に備える電流センサ14を備えない点を除いて実施形態1の電圧変換システム10と同一のハード構成をしている。したがって、実施形態2の電圧変換システム110の構成のうち実施形態1の電圧変換システム10の構成と対応する構成については、その説明は省略する。
【0059】
図8は、実施形態2の電圧変換システム110の電子制御ユニット40により実行されるDC/DCコンバータ駆動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。即ち、実施形態2の電圧変換システム110では、図3のルーチンに代えて図8のルーチンが実行される。この図8のルーチンは、所定時間毎(例えば、0.2msec毎)に繰り返し実行される。
【0060】
DC/DCコンバータ駆動制御ルーチンが実行されると、電子制御ユニット40のCPU41は、まず、コンデンサ電圧Vc、バッテリ電圧センサ13からのバッテリ電圧Vb、バッテリ起電圧Vbなどのバッテリ11の状態に関する情報を読み込む処理を行う(S200)。
【0061】
こうしてバッテリ11の状態に関する情報を読み込むと、読み込んだコンデンサ目標電圧Vc*とバッテリ電圧Vbとにより前述の式(1)を用いて、トランジスタT1,T4のオン期間(T14on)とトランジスタT3,T4のオン期間(T23on)との割合であるデューティ比D(=T14on/(T14on+T23on))を算出する(S201)。
【0062】
続いて、読み込んだバッテリ起電圧Vboに基づいて最適バッテリ電圧範囲VRを設定する処理を行なう(S202)。ここで、最適バッテリ電圧範囲VRは、DC/DCコンバータ20の駆動によりバッテリ11から取り出すことのできる出力範囲に対応するバッテリ電圧Vbの範囲であり、例えば、バッテリ11から取り出すことのできる最大出力BPmaxに対応するバッテリ電圧Vbを下限とする範囲である。以下に、最適バッテリ電圧範囲VRについて更に詳細に説明する。
【0063】
いま、電圧変換システム110を負荷31側からみたときの出力BPは、前述の式(5)に、前述の式(2)を代入する(式(5)にIb=(Vo−Vb)/Rbを代入する)ことにより、次式(7)を得る。
【0064】
BP=−1/Rb(Vb−Vbo/2)+Vbo/4Rb ・・(7)
【0065】
式(7)は、出力BPとバッテリ電圧との関係を示すバッテリ11の出力特性として図9のように示すことができる。図9に示すように、バッテリ11から最大出力Vbo/4Rbを取り出すためには、バッテリ電圧Vbが値Vbo/2となるようにDC/DCコンバータ20を駆動制御すればよく、仮にバッテリ電圧が値Vbo/2を下回るように(昇圧率を上昇させる方向に)DC/DCコンバータ20を駆動制御すると、却ってバッテリ11から取り出す出力BPが低下してしまうことがわかる。したがって、バッテリ電圧Vbを値Vbo/2を下限とした範囲となるようにDC/DCコンバータ20を駆動制御することで、バッテリ11の最大出力BPmaxを確保でき、負荷31を安定して駆動することができるのである。
【0066】
なお、実施形態2では、バッテリ電圧Vbが値Vbo/2未満となったときにデューティ比Dに制限を加えてDC/DCコンバータを駆動制御するものとしたが、バッテリ電圧Vbが値Vbo/2よりも若干高い値未満となったときにデューティ比Dに制限を加えてDC/DCコンバータを駆動制御するものとしてもよい。また、許容範囲内であれば、バッテリ電圧Vbが値Vbo/2よりも若干低い値未満となったときにデューティ比Dに制限を加えてDC/DCコンバータを駆動制御するものとしても差し支えない。
【0067】
こうして最適バッテリ電圧範囲VRが設定されると、S201で算出されたデューティ比Dが最適バッテリ電圧範囲VRの範囲内にあるか否かを判定し(S203)、最適バッテリ電圧範囲VRの範囲内にあると判定されたときには、デューティ比DにてDC/DCコンバータ20を駆動制御すると共に(S204)、制限フラグFをオフに設定して(S205)本ルーチンを終了する。S201で算出されたデューティ比Dが最適バッテリ電圧範囲VRの範囲内にないと判定されたときには、デューティ比Dを最適バッテリ電圧範囲VRの範囲内となるように制限を加えてDC/DCコンバータ20を駆動制御すると共に(S206)、制限フラグFをオンに設定して(S207)本ルーチンを終了する。
【0068】
以上説明した実施形態2の電圧変換システム110でも、デューティ比Dを最適バッテリ電圧範囲内VRとなるようにDC/DCコンバータ20を駆動制御するから、バッテリ11から出力可能な最大電力BPmaxを確保でき、実施形態1の電圧変換システム10と同様の効果を奏することができる。特に、DC/DCコンバータ20の制御に、正確な算出が困難なバッテリ11の内部抵抗をパラメータとして用いないため、DC/DCコンバータ20の制御性をより向上させることができる。
【0069】
また、燃料電池システムの場合、今回の制御により、燃料電池からの強制発電を最小限に抑えることができ、燃料電池への過度の負荷要求による燃料電池の劣化を防止することができる。
【0070】
さらに、本実施形態2における電圧変換システム110を搭載した車輌は、最大出力BPmaxに対応したバッテリ電圧を下限とする最適バッテリ電圧範囲VR内となるようデューティ比Dを調節してDC/DCコンバータ20を駆動制御するため、実施形態1の電圧変換システム10と同様に、車輌が雪道等でタイヤがスリップ状態にあるときでも、駆動源としての電動機に必要以上の負荷がかかり、バッテリの大幅な電力低下を招くことを防ぐことができる。
【0071】
続いて、本発明の第三の実施の形態(以下、実施形態3という)の電圧変換システム210について説明する。実施形態3の電圧変換システム210は、実施形態2の電圧変換システム110と同一のハード構成をしているため、実施形態2の構成図を用いて説明する。
【0072】
図10は、実施形態3の電圧変換システム210の電子制御ユニット40により実行されるDC/DCコンバータ駆動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。即ち、実施形態3の電圧変換システム210では、図3のルーチンに代えて図10のルーチンが実行される。この図10のルーチンは、所定時間毎(例えば、0.2msec毎)に繰り返し実行される。
【0073】
DC/DCコンバータ駆動制御ルーチンが実行されると、電子制御ユニット40のCPU41は、まず、コンデンサ目標電圧Vc*、コンデンサ電圧センサ15からのコンデンサ電圧Vc、バッテリ電圧Vb、バッテリ起電圧Vbなどの情報を読み込む処理を行う(S300)。
【0074】
こうしてバッテリ11や負荷31の状態に関する情報を読み込むと、読み込んだコンデンサ目標電圧Vc*とバッテリ電圧Vbとにより、デューティ比D(=Vc*/(Vc*+Vb))を算出する(S301)。
【0075】
続いて、読み込んだコンデンサ電圧Vcとバッテリ起電圧Vboとに基づいて最適デューティ範囲DRを設定する処理を行なう(S302)。ここで、最適デューティ範囲DRは、DC/DCコンバータ20の駆動によりバッテリ11から取り出すことのできる出力範囲に対応するデューティ比の範囲であり、例えば、バッテリ11から取り出すことのできる最大出力BPmaxに対応するデューティ比を下限とする範囲である。以下に、最適デューティ範囲DRについて更に詳細に説明する。
【0076】
まず、前述の式(1)のコンデンサ目標電圧Vc*を、コンデンサ電圧センサ15で読み込んだコンデンサ電圧Vcに置き換えて、コンデンサVbを表すと、次式(8)となる。
【0077】
Vb=Vc×(1−D)/D ・・・(8)
【0078】
式(8)を前述の式(7)に代入して、次式(9)を得る。
【0079】
BP=−1/Rb(Vc×(1−D)/D−Vbo/2)+Vbo/4Rb・・・(9)
【0080】
式(9)より、バッテリ11から最大出力Vbo/4Rbを取り出すためには、デューティ比Dが値Vc/(Vbo/2+Vc)となるようにDC/DCコンバータ20を駆動すればよく、仮にデューティ比が値Vc/(Vbo/2+Vc)を上回るように(昇圧率を上昇させる方向に)DC/DCコンバータ20を駆動制御すると、却ってバッテリ11から取り出せる出力BPが低下してしまうことがわかる。したがって、デューティ比Dを値Vc/(Vbo/2+Vc)を上限とした範囲となるようにDC/DCコンバータ20を駆動制御することで、バッテリ11の最大出力BPmaxを確保でき、負荷31を安定して駆動することができるのである。
【0081】
なお、実施形態3では、デューティ比Dが値Vc/(Vbo/2+Vc)以上となったときにデューティ比Dに制限を加えてDC/DCコンバータを駆動制御するものとしたが、デューティ比Dが値Vc/(Vbo/2+Vc)よりも若干低い値以上となったときにデューティ比Dに制限を加えてDC/DCコンバータを駆動制御するものとしてもよい。また、許容範囲内であれば、バッテリ電圧Vbが値Vc/(Vbo/2+Vc)よりも若干高い値以上となったときにデューティ比Dに制限を加えてDC/DCコンバータを駆動制御するものとしても差し支えない。
【0082】
こうして最適デューティ範囲DRが設定されると、S301で算出されたデューティ比Dが最適デューティ範囲DRの範囲内にあるか否かを判定し(S303)、最適デューティ範囲DRの範囲内にあると判定されたときには、デューティ比DにてDC/DCコンバータ20を駆動制御すると共に(S304)、制限フラグFをオフに設定して(S305)本ルーチンを終了する。S301で算出されたデューティ比Dが最適デューティ範囲DRの範囲内にないと判定されたときには、デューティ比Dを最適デューティ範囲DRの範囲内となるように制限を加えてDC/DCコンバータ20を駆動制御すると共に(S306)、制限フラグFをオンに設定して(S307)本ルーチンを終了する。
【0083】
以上説明した実施形態3の電圧変換システム210でも、デューティ比Dを最適デューティ範囲内DRとなるようにDC/DCコンバータ20を駆動制御するから、バッテリ11から出力可能な最大電力BPmaxを確保でき、実施形態1,2の電圧変換システム10と同様の効果を奏することができる。
【0084】
このように制御することでも、燃料電池システムの場合、燃料電池からの強制発電を最小限に抑えることができる。
【0085】
また、本実施形態3における電圧変換システム210を搭載した車輌は、最大出力BPmaxに対応したデューティ比を上限とする最適デューティ範囲DR内となるようデューティ比Dを調節してDC/DCコンバータ20を駆動制御するため、実施形態1,2の電圧変換システム10,110と同様に、車輌が雪道等でタイヤがスリップ状態にあるときでも、駆動源としての電動機に必要以上の負荷がかかり、バッテリの大幅な電力低下を招くことを防ぐことができる。
【0086】
なお、実施形態1,2,3の電圧変換システム10,110,210では、バッテリ11とDC/DCコンバータ20との間にコンデンサ12を、そして、DC/DCコンバータ20と負荷31との間にコンデンサ32を、備えるものとしたが、コンデンサ12,32を備えないものとしても構わない。
【0087】
また、こうしたDC/DCコンバータの駆動制御や負荷の駆動制御を行なう制御システムとしてコンピュータを機能させるプログラムとする態様や、このプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体、例えば、CD−ROMやDVD−ROM、フレキシブルディスクなどの種々の記憶媒体とする態様なども好適である。こうしたプログラムをコンピュータにインストールすると共にこのプログラムを実行することにより、実施形態1,2,3と同様な効果を奏することができる。
【0088】
【発明の効果】
本発明によれば、電源の状態に応じて、電源の力行電圧やモータの回生電圧を適切に所望の電圧に変換することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1における電圧変換システム10の構成図である。
【図2】(a)インバータおよび電動機を含む電圧変換システムの一例である。(b)インバータ、電動機、発電機を含む電圧変換システムの一例である。(c)インバータ、電動機、燃料電池を含む電圧変換システムの一例である。
【図3】実施形態1における電圧変換システム10の電子制御ユニット40により実行されるDC/DCコンバータ駆動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。
【図4】バッテリ11の内部抵抗Rbと温度との関係を示すマップである。
【図5】バッテリ11の出力特性を示すグラフの一例である。
【図6】バッテリ11の出力特性とバッテリの内部抵抗Rbとの関係を示すグラフの一例である。
【図7】実施形態2,3における電圧変換システム110,210の構成図である。
【図8】実施形態2における電圧変換システム10の電子制御ユニット40により実行されるDC/DCコンバータ駆動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。
【図9】バッテリ11の出力特性を示すグラフの一例である。
【図10】実施形態3における電圧変換システム10の電子制御ユニット40により実行されるDC/DCコンバータ駆動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1,11 バッテリ、2,20 DC/DCコンバータ、3 インバータ回路、4 電動機、5,12,32 コンデンサ、6 発電機、7 燃料電池、10,110,210 電圧変換システム、13 バッテリ電圧センサ、14 電流センサ、15 コンデンサ電圧センサ、31 負荷、40 電子制御ユニット、41CPU、42 ROM、43 RAM。

Claims (15)

  1. 電源電圧を昇降圧チョッパ回路により所望の出力電圧に変換して電気自動車用駆動モータに力行電圧を供給し、前記駆動モータの回生電圧を前記昇降圧チョッパ回路により所望の電圧に変換して前記電源に供給する電圧変換システムにおいて、
    前記昇降圧チョッパ回路は、
    前記電源の正側端子と負側端子との間に直列接続された第一および第二スイッチ回路と、
    前記駆動モータの正側端子と負側端子との間に直列接続された第三および第四スイッチ回路と、
    前記第一のスイッチ回路と前記第二のスイッチ回路との接続点と、前記第三のスイッチ回路と前記第四のスイッチ回路との接続点との間に接続されたリアクトルと、
    を含み、
    前記第二のスイッチ回路の負側端子と前記第四のスイッチ回路の負側端子とは、共通接続され、
    前記各スイッチ回路は、
    スイッチング素子と、スイッチング素子に逆並列接続された整流回路とを含み、
    前記電圧変換システムは、
    前記電源の電流が所定範囲内になるように、各スイッチング素子のオン期間の割合を制御することで、前記リアクトルに蓄積される前記電源からの電流に基づくエネルギを変化させて、前記電源の力行電圧もしくは前記駆動モータの回生電圧を所望の電圧に変換することを特徴とする電圧変換システム。
  2. 請求項1に記載の電圧変換システムにおいて、
    前記所定範囲は、前記電源の起電圧と前記電源の内部抵抗とに基づき定まる範囲である電圧変換システム。
  3. 請求項1に記載の電圧変換システムにおいて、
    前記所定範囲は、前記電源の起電圧:Vboと前記電源の内部抵抗:Rbとしたときに、Vbo/2Rbを上限とする範囲である電圧変換システム。
  4. 電源電圧を昇降圧チョッパ回路により所望の出力電圧に変換して電気自動車用駆動モータに力行電圧を供給し、前記駆動モータの回生電圧を前記昇降圧チョッパ回路により所望の電圧に変換して前記電源に供給する電圧変換システムにおいて、
    前記昇降圧チョッパ回路は、
    前記電源の正側端子と負側端子との間に直列接続された第一および第二スイッチ回路と、
    前記駆動モータの正側端子と負側端子との間に直列接続された第三および第四スイッチ回路と、
    前記第一のスイッチ回路と前記第二のスイッチ回路との接続点と、前記第三のスイッチ回路と前記第四のスイッチ回路との接続点との間に接続されたリアクトルと、
    を含み、
    前記第二のスイッチ回路の負側端子と前記第四のスイッチ回路の負側端子とは、共通接続され、
    前記各スイッチ回路は、
    スイッチング素子と、スイッチング素子に逆並列接続された整流回路とを含み、
    前記電圧変換システムは、
    前記電源電圧が所定範囲内になるように、各スイッチング素子のオン期間の割合を制御することで、前記リアクトルに蓄積される前記電源からの電流に基づくエネルギを変化させて、前記電源の力行電圧もしくは前記駆動モータの回生電圧を所望の電圧に変換することを特徴とする電圧変換システム。
  5. 請求項4に記載の電圧変換システムであって、
    前記所定範囲は、前記電源の起電圧に基づき定まる範囲である電圧変換システム。
  6. 請求項4に記載の電圧変換システムであって、
    前記所定範囲は、前記電源の起電圧の1/2を下限とする範囲である電圧変換システム。
  7. 電源電圧を昇降圧チョッパ回路により所望の出力電圧に変換して電気自動車用駆動モータに力行電圧を供給し、前記駆動モータの回生電圧を前記昇降圧チョッパ回路により所望の電圧に変換して前記電源に供給する電圧変換システムにおいて、
    前記昇降圧チョッパ回路は、
    前記電源の正側端子と負側端子との間に直列接続された第一および第二スイッチ回路と、
    前記駆動モータの正側端子と負側端子との間に直列接続された第三および第四スイッチ回路と、
    前記第一のスイッチ回路と前記第二のスイッチ回路との接続点と、前記第三のスイッチ回路と前記第四のスイッチ回路との接続点との間に接続されたリアクトルと、
    を含み、
    前記第二のスイッチ回路の負側端子と前記第四のスイッチ回路の負側端子とは、共通接続され、
    前記各スイッチ回路は、
    スイッチング素子と、スイッチング素子に逆並列接続された整流回路とを含み、
    前記電圧変換システムは、
    各スイッチング素子のオン期間の割合を所定範囲内になるように制御することで、前記リアクトルに蓄積される前記電源からの電流に基づくエネルギを変化させて、前記電源の力行電圧もしくは前記駆動モータの回生電圧を所望の電圧に変換することを特徴とする電圧変換システム。
  8. 請求項7に記載の電圧変換システムにおいて、
    前記所定範囲は、前記電源の起電圧:Vboと前記駆動モータの電圧:Vcとに基づき定まる範囲である電圧変換システム。
  9. 請求項7に記載の電圧変換システムにおいて、
    前記所定範囲は、前記電源の起電圧:Vboと前記駆動モータの電圧:Vcとしたときに、Vc/(Vbo/2+Vc)を上限とする範囲である電圧変換システム。
  10. 電源電圧を昇降圧チョッパ回路により所望の出力電圧に変換して電気自動車用駆動モータに力行電圧を供給し、前記駆動モータの回生電圧を前記昇降圧チョッパ回路により所望の電圧に変換して前記電源に供給する電圧変換方法において、
    前記昇降圧チョッパ回路は、
    前記電源の正側端子と負側端子との間に直列接続された第一および第二スイッチ回路と、
    前記駆動モータの正側端子と負側端子との間に直列接続された第三および第四スイッチ回路と、
    前記第一のスイッチ回路と前記第二のスイッチ回路との接続点と、前記第三のスイッチ回路と前記第四のスイッチ回路との接続点との間に接続されたリアクトルと、
    を含み、
    前記第二のスイッチ回路の負側端子と前記第四のスイッチ回路の負側端子とは、共通接続され、
    前記各スイッチ回路は、
    スイッチング素子と、スイッチング素子に逆並列接続された整流回路とを含み、
    前記電圧変換方法は、
    前記電源の電流が所定範囲内になるように、各スイッチング素子のオン期間の割合を制御することで、前記リアクトルに蓄積される前記電源からの電流に基づくエネルギを変化させて、前記電源の力行電圧もしくは前記駆動モータの回生電圧を所望の電圧に変換することを特徴とする電圧変換方法。
  11. 電源電圧を昇降圧チョッパ回路により所望の出力電圧に変換して電気自動車用駆動モータに力行電圧を供給し、前記駆動モータの回生電圧を前記昇降圧チョッパ回路により所望の電圧に変換して前記電源に供給する電圧変換方法において、
    前記昇降圧チョッパ回路は、
    前記電源の正側端子と負側端子との間に直列接続された第一および第二スイッチ回路と、
    前記駆動モータの正側端子と負側端子との間に直列接続された第三および第四スイッチ回路と、
    前記第一のスイッチ回路と前記第二のスイッチ回路との接続点と、前記第三のスイッチ回路と前記第四のスイッチ回路との接続点との間に接続されたリアクトルと、
    を含み、
    前記第二のスイッチ回路の負側端子と前記第四のスイッチ回路の負側端子とは、共通接続され、
    前記各スイッチ回路は、
    スイッチング素子と、スイッチング素子に逆並列接続された整流回路とを含み、
    前記電圧変換方法は、
    前記電源電圧が所定範囲内になるように、各スイッチング素子のオン期間の割合を制御することで、前記リアクトルに蓄積される前記電源からの電流に基づくエネルギを変化させて、前記電源の力行電圧もしくは前記駆動モータの回生電圧を所望の電圧に変換することを特徴とする電圧変換方法。
  12. 電源電圧を昇降圧チョッパ回路により所望の出力電圧に変換して電気自動車用駆動モータに力行電圧を供給し、前記駆動モータの回生電圧を前記昇降圧チョッパ回路により所望の電圧に変換して前記電源に供給する電圧変換方法において、
    前記昇降圧チョッパ回路は、
    前記電源の正側端子と負側端子との間に直列接続された第一および第二スイッチ回路と、
    前記駆動モータの正側端子と負側端子との間に直列接続された第三および第四スイッチ回路と、
    前記第一のスイッチ回路と前記第二のスイッチ回路との接続点と、前記第三のスイッチ回路と前記第四のスイッチ回路との接続点との間に接続されたリアクトルと、
    を含み、
    前記第二のスイッチ回路の負側端子と前記第四のスイッチ回路の負側端子とは、共通接続され、
    前記各スイッチ回路は、
    スイッチング素子と、スイッチング素子に逆並列接続された整流回路とを含み、
    前記電圧変換方法は、
    各スイッチング素子のオン期間の割合を所定範囲内になるように制御することで、前記リアクトルに蓄積される前記電源からの電流に基づくエネルギを変化させて、前記電源の力行電圧もしくは前記駆動モータの回生電圧を所望の電圧に変換することを特徴とする電圧変換方法。
  13. 電源電圧を昇降圧チョッパ回路により所望の出力電圧に変換して電気自動車用駆動モータに力行電圧を供給し、前記駆動モータの回生電圧を前記昇降圧チョッパ回路により所望の電圧に変換して前記電源に供給する電圧変換システムを制御する制御プログラムにおいて、
    前記昇降圧チョッパ回路は、
    前記電源の正側端子と負側端子との間に直列接続された第一および第二スイッチ回路と、
    前記駆動モータの正側端子と負側端子との間に直列接続された第三および第四スイッチ回路と、
    前記第一のスイッチ回路と前記第二のスイッチ回路との接続点と、前記第三のスイッチ回路と前記第四のスイッチ回路との接続点との間に接続されたリアクトルと、
    を含み、
    前記第二のスイッチ回路の負側端子と前記第四のスイッチ回路の負側端子とは、共通接続され、
    前記各スイッチ回路は、
    スイッチング素子と、スイッチング素子に逆並列接続された整流回路とを含み、
    前記制御プログラムはコンピュータに、
    前記電源の電流が所定範囲内になるように、各スイッチング素子のオン期間の割合を制御させることで、前記リアクトルに蓄積される前記電源からの電流に基づくエネルギを変化させて、前記電源の力行電圧もしくは前記駆動モータの回生電圧を所望の電圧に変換することを特徴とする制御プログラム。
  14. 電源電圧を昇降圧チョッパ回路により所望の出力電圧に変換して電気自動車用駆動モータに力行電圧を供給し、前記駆動モータの回生電圧を前記昇降圧チョッパ回路により所望の電圧に変換して前記電源に供給する電圧変換システムを制御する制御プログラムにおいて、
    前記昇降圧チョッパ回路は、
    前記電源の正側端子と負側端子との間に直列接続された第一および第二スイッチ回路と、
    前記駆動モータの正側端子と負側端子との間に直列接続された第三および第四スイッチ回路と、
    前記第一のスイッチ回路と前記第二のスイッチ回路との接続点と、前記第三のスイッチ回路と前記第四のスイッチ回路との接続点との間に接続されたリアクトルと、
    を含み、
    前記第二のスイッチ回路の負側端子と前記第四のスイッチ回路の負側端子とは、共通接続され、
    前記各スイッチ回路は、
    スイッチング素子と、スイッチング素子に逆並列接続された整流回路とを含み、
    前記制御プログラムはコンピュータに、
    前記電源電圧が所定範囲内になるように、各スイッチング素子のオン期間の割合を制御させることで、前記リアクトルに蓄積される前記電源からの電流に基づくエネルギを変化させて、前記電源の力行電圧もしくは前記駆動モータの回生電圧を所望の電圧に変換することを特徴とする制御プログラム。
  15. 電源電圧を昇降圧チョッパ回路により所望の出力電圧に変換して電気自動車用駆動モータに力行電圧を供給し、前記駆動モータの回生電圧を前記昇降圧チョッパ回路により所望の電圧に変換して前記電源に供給する電圧変換システムを制御する制御プログラムにおいて、
    前記昇降圧チョッパ回路は、
    前記電源の正側端子と負側端子との間に直列接続された第一および第二スイッチ回路と、
    前記駆動モータの正側端子と負側端子との間に直列接続された第三および第四スイッチ回路と、
    前記第一のスイッチ回路と前記第二のスイッチ回路との接続点と、前記第三のスイッチ回路と前記第四のスイッチ回路との接続点との間に接続されたリアクトルと、
    を含み、
    前記第二のスイッチ回路の負側端子と前記第四のスイッチ回路の負側端子とは、共通接続され、
    前記各スイッチ回路は、
    スイッチング素子と、スイッチング素子に逆並列接続された整流回路とを含み、
    前記制御プログラムはコンピュータに、
    各スイッチング素子のオン期間の割合を所定範囲内になるように制御させることで、前記リアクトルに蓄積される前記電源からの電流に基づくエネルギを変化させて、前記電源の力行電圧もしくは前記駆動モータの回生電圧を所望の電圧に変換することを特徴とする制御プログラム。
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