JP2004349679A - 回転型電気部品 - Google Patents

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Abstract

【課題】ハウジングの外形を小さくすることができる回転型電気部品の提供。
【解決手段】平面視の形状がほぼ角形から成るハウジングの異なる4つの隅部付近の領域に、互いに電気的に独立した4つの摺動子片5,6,7,8のそれぞれをインサート成形によって個別に埋設させ、これらの摺動子片5,6,7,8をハウジング1の円形凹部17に収容された回転基板2の周方向に位置をずらして延設させ、回転基板2の電極パターン31に摺動子片5を摺接させ、抵抗体パターン32に摺動子片6,8を摺接させ、電極パターン33に摺動子片7を摺接させた構成にしてある。
【選択図】図3

Description

本発明は、可変抵抗器、ロータリエンコーダ等の回転型電気部品に係り、複数本の摺動子片が埋設されるハウジングと、各摺動子片が摺接する導電パターンを有する回転基板とを備えた回転型電気部品に関する。
この種の従来技術として例えば特許文献1に示されるものがある。図12は特許文献1に示される従来技術の筐体、すなわちハウジングの上面図、断面図である。この図12に示すように特許文献1には、基本形状がほぼ角形のハウジング50に、弾性接点体すなわち摺動子片51をインサート成形により埋設した可変抵抗器が提案されている。
この従来技術は、図示しないが、摺動子片51が摺接する導電パターン、例えば抵抗体パターンである抵抗素子と、電極パターンである2つの導電層とを有する回転板、すなわち回転基板を備えている。図12に示すように、摺動子片51の脚部52は、根元部53で折り曲げられ、先端54が回転基板方向に突出している。同図12中、55は回転基板の回転を規制する突起部である。
このように構成される従来技術は、回転基板を回転させることにより、抵抗体パターンに摺接する摺動子片51に接続される端子と電極パターンに摺接する摺動子片51に接続される端子間の抵抗値を変化させるようにしてある。
上述した複数本の摺動子片51の根元部53は、ハウジング50の隣り合う2つの隅部の間に位置する領域の図示しない回転基板が収容される円形凹部の特定の周方向に集合的に埋設されている。これに伴って、回転基板表面の内側位置に形成された電極パターンに摺接する摺動子片51の形状、回転基板表面の外側位置に形成された電極パターンに摺接する摺動子片51の形状、上述の2つの電極パターン間に位置する抵抗体パターンに摺接する摺動子片51の形状のそれぞれが、互いに異なっている。
すなわち、回転基板表面の内側位置に形成された電極パターンに摺接する摺動子片51は、円形凹部のほぼ径方向に沿って延設され、回転基板表面の外側位置に形成された電極パターンに摺接する摺動子片51は、円形凹部の周方向に沿って延設されている。また、2つの電極パターン間に位置する抵抗体パターンに摺接する摺動子片51は、円形凹部のほぼ周方向に延設されている。
特開昭64−7602号公報
上述した従来技術は、複数本の摺動子片51の根元部53を、円形凹部の特定の周方向のハウジング50の2つの隅部間に位置する領域に集合的に埋設してあることから、ハウジング50は、円形凹部の直径と、摺動子片51の根元部53の埋設領域の寸法とを加えた寸法以上の長さ寸法となる。このためにハウジング50の外形が大きくなり、装置の小型化の実現が困難となりやすい。
この場合、摺動子片51の根元部53をハウジング50の円形凹部の底壁に埋設することが考えられる。しかし、このように円形凹部の底壁に埋設しようとすると、円形凹部の直径の寸法を大きく設定せざるを得ない。すなわち、回転基板表面の内側位置の電極パターンに摺接する摺動子片51等は、そのばね特性を確保するために、十分に長い寸法としなければならず、これに応じて円形凹部の直径が大きくなる。したがって、このように構成した場合には上述とは別の観点から、ハウジング50の外形が大きくなってしまう。
なお、上述した従来技術は、複数本の摺動子片51の形状が互いに異なることから、それぞれの摺動子片51のばね特性にバラツキを生じやすい。すなわち、互いに同等のばね特性を確保するのが困難である。また、それぞれの摺動子片51と回転基板の2つの電極パターン、抵抗体パターンとの接触部位がほぼ一直線上に並ぶことから、回転基板の各パターンが形成されている表面と円形凹部の底壁面との平行を保ち難い。これらのことから、回転基板の回転に伴って、この回転基板に形成されたパターンあるいは摺動子片51の偏摩耗を生じやすく、耐久性が劣化しやすい問題がある。
本発明は、上述した従来技術における実状からなされたもので、その目的は、ハウジングの外形を小さくすることができる回転型電気部品を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、ハウジングに埋設された複数本の摺動子片と、これら摺動子片が摺接する導電パターンを有する回転基板とを備え、上記複数本の摺動子片が少なくとも3本の互いに電気的に独立した摺動子片から成り、これら摺動子片を、互いに上記回転基板の周方向に位置をずらして、それぞれ個別に上記ハウジングに埋設させたことを特徴としている。
このように構成した本発明は、摺動子片を回転基板の周方向に位置をずらして、それぞれ個別にハウジングに埋設させたので、摺動子片のそれぞれを長い寸法に設定できる。これにより、各摺動子片と導電パターンとが接触する領域全体の面積を小さく設定でき、ハウジングの外形を小さくすることができる。また、摺動子片を長い寸法に設定できるので、十分な強度を確保できる。また、摺動子片のそれぞれを回転基板の周方向に位置をずらして配置してあるので、回転基板の各パターンが形成される面と摺動子片との接触部位を回転基板の周方向に分散させることができる。さらに、摺動子片のそれぞれを同じ形状に設定することも可能である。
また本発明は、上記発明において、上記ハウジングは、上記回転基板の回転領域よりも外側に位置する少なくとも3つの隅部を有し、上記摺動子片を、それぞれ個別に上記ハウジングの異なる上記隅部の近傍に埋設させたことを特徴としている。このように構成した本発明は、従来はデッドスペースとなっていたハウジングの隅部の近傍を、摺動子片の埋設箇所として有効に活用できる。
また本発明は、上記発明において、上記ハウジングが上記回転基板が収容される円形凹部を有し、上記ハウジングの上記異なる隅部の近傍の領域のそれぞれが、上記円形凹部の底壁の一部を含むことを特徴としている。このように構成した本発明は、各摺動子片が埋設される領域が、円形凹部の底壁の一部を含んでいることから、ハウジングと、回転基板とが平面視で重なり合う領域以外のデッドスペースを形成する隅部付近を、より小さく設定しても、摺動子片を安定してハウジングに保持させることができる。これにより、ハウジングをさらに小さくすることができる。なお、このように各摺動子片の埋設箇所が円形凹部内に入り込んでも、各摺動子片は例えば回転基板の周方向に延設可能なので、所定のばね特性を得るに十分な長さを確保できる。
また本発明は、上記発明において、上記摺動子片のそれぞれ対応するものと一体に、上記ハウジングに形成される空間部を閉塞する塞ぎ板を備えたことを特徴としている。このように構成した本発明は、塞ぎ板によってインサート成形時の対応する摺動子片への樹脂の付着を防ぐことができる。そして特に、各摺動子片の形成時に同時に各摺動子片に相応する塞ぎ板を形成でき、インサート成形に要する部品数を少なくすることができる。
また本発明は、上記発明において、上記摺動子片のそれぞれ対応するものと一体に、端子を形成したことを特徴としている。このように構成した本発明は、各摺動子片の形成時に、同時に対応する端子を形成でき、部品数の増加を招かない。
また本発明は、上記発明において、上記ハウジングを平面視ほぼ角形に形成し、上記隅部が切り欠き部を有し、この切り欠き部によって形成される空間部に上記端子を露出させたことを特徴としている。このように構成した本発明は、ハウジングと端子とを含めた全体形状を平面視で角形にすることができる。すなわち、端子を角形から成る全体の外方に突出しないように配置できる。これにより、ハウジングすなわち回転型電気部品をプリント基板へ実装する作業に際してのチャッキングが容易となる。
また本発明は、上記発明において、上記導電パターンが、円弧状の抵抗体パターンと、この抵抗体パターンの両端にそれぞれ接続された一対の環状の電極パターンとから成ると共に、上記摺動子片が4本の互いに電気的に独立した摺動子片から成り、上記摺動子片のうちの2本は、上記一対の電極パターン上をそれぞれ摺接するものであり、残る2本の摺動子片は上記抵抗体パターン上を摺接するものであり、かつ、上記残る2本の摺動子片を上記回転基板の回転中心を挟んで対向するように配置したことを特徴としている。このように構成した本発明は、不感領域のない可変抵抗器の小型化を実現できる。
本発明は、摺動子片を回転基板の周方向に位置をずらして配置してあり、これに伴って摺動子片のそれぞれを長い寸法に設定でき、ハウジングの外形を小さくすることができる。これにより装置の小型化を実現できる。また、摺動子片を長い寸法に設定できるので、十分な強度を確保でき、耐久性を向上させることができる。
また、回転基板の各パターンが形成される面と摺動子片との接触部位を回転基板の周方向に分散させることができ、これにより回転基板に形成されたパターンあるいは摺動子片の偏摩耗の発生を抑えることができる。これによっても耐久性を向上させることができる。
また、摺動子片のそれぞれを同じ形状に設定することも可能である。このように摺動子片を同じ形状に設定した場合には、摺動子片相互間のばね特性のバラツキが抑えられ、上述した偏摩耗がさらに抑えられ、より優れた耐久性を確保できる。
以下,本発明に係る回転型電気部品を実施するための最良の形態を図に基づいて説明する。
図1は本発明の回転型電気部品の一実施形態の全体斜視図、図2は図1に示す一実施形態に備えられるハウジングを示す平面図、図3は図1に示す一実施形態の分解斜視図、図4は図1に示す一実施形態の背面方向から見た分解斜視図である。図5は図1のA−A断面拡大図、図6は図1のB−B断面拡大図である。
本実施形態は、例えば位置センサ等として活用される可変抵抗器で、図1〜6、例えば図3に示すように、基体を形成するハウジング1と、このハウジング1に対向して配される回転基板2と、この回転基板2に回転力を伝える回転体3と、この回転体3及びハウジング1を覆うカバー部材4とを備えている。回転体3の中央部には、図示しない操作軸が嵌入される軸穴3aを形成させてある。
図2に示すように、ハウジング1の基本形状は、平面視が例えばほぼ角形になっており、その隅部付近の領域のそれぞれに、少なくとも3本の互いに電気的に独立した摺動子片、例えば4本の摺動子片5,6,7,8を固設してある。ハウジング1には、円形凹部17を形成してあり、この円形凹部17内に図3等に示す回転基板2を、回転自在に収容させてある。上述した摺動子片5,6,7,8のそれぞれは、円形凹部17内に収容された回転基板2の周方向に位置をずらして、それぞれ個別にハウジング1に埋設させてある。
4本の摺動子片5〜8のうちの2本、すなわち摺動子片5,7は、回転基板2に形成した後述の一対の電極パターン上をそれぞれ摺接するものであり、残る2本の摺動子片6,8は、回転基板2に形成した後述の抵抗体パターン上を摺接するものである。摺動子片6,8は、回転基板2の回転中心を挟んで対向するように配置してある。
また、これらの摺動子片5〜8は、根元部分から直線状に延びた同じ形状に形成してあり、インサート成形によってハウジング1に埋設させてある。埋設された摺動子片5〜8のそれぞれの根元部分の一部は、円形凹部17の底壁内に位置している。すなわち、摺動子片5〜8が埋設されるハウジング1の隅部の付近の領域として、円形凹部17の底壁の一部が含まれている。
図7は図1に示す一実施形態に備えられる回転基板の平面図、図8は図2に示すハウジングに埋設される摺動子片、及び端子を示す斜視図、図9は図2に示す摺動子片、及び端子の作製前の板状部材を示す平面図である。図10は図1に示す一実施形態に備えられる回転基板に形成される導電パターンと、ハウジングに埋設される摺動子片との位置関係を示す平面図である。
図8に示すように、摺動子片5〜8のそれぞれに対応するものと一体に、端子9〜12を形成させてある。すなわち、摺動子片5と端子9が一体に、摺動子片6と端子10が一体に、摺動子片7と端子11が一体に、摺動子片8と端子12が一体に、それぞれ形成されている。
また、同図8に示すように、摺動子片5〜8のそれぞれ対応するものと一体に、インサート成形時にハウジング1に形成される空間部を閉塞し、摺動子片5〜8への樹脂の付着を防止する塞ぎ板18〜21を形成させてある。すなわち、摺動子片5と塞ぎ板18が一体に、摺動子片6と塞ぎ板19が一体に、摺動子片7と塞ぎ板20が一体に、摺動子片8と塞ぎ板21が一体に、それぞれ形成されている。
図2に示すように、ハウジング1の4つの隅部のそれぞれには、切り欠き部13〜16を形成させてあり、これらの切り欠き部13〜16によって形成される空間部に、上述した端子9〜12のそれぞれを露出させてある。すなわち、同図2に示すように、切り欠き部13には摺動子片5と一体の端子9を、切り欠き部14には摺動子片6と一体の端子10を、切り欠き部15には摺動子片8と一体の端子12を、切り欠き部16には摺動子片7と一体の端子11を、それぞれ露出させてある。切り欠き部13〜16に露出させた端子9〜12のそれぞれは、ハウジング1を含む平面視が角形の全体形状内に配置されている。すなわち、上述の角形から成る全体から端子9〜12のそれぞれが外方に突出しないように、これらの端子9〜12を配置してある。
また図2,3等に示すように、ハウジング1の側部には一対の係合突起1aを設けてある。この係合突起1aには、図3等に示したカバー部材4の側部に設けた一対の係合片4aがそれぞれ嵌着されるようになっている。
なお、上述した摺動子片5〜8、端子9〜12、及び塞ぎ板18〜21は、図9に示す1枚の板状部材によって形成してある。この図9に示す板状部材は金属板から成り、摺動子片素材5a,6a,7a,8a、端子素材9a,10a,11,12a、および塞ぎ板素材18a,19a,20a,21aを含む一枚板に切断加工されている。
この一枚板の板状部材は、折り曲げ基準線27,28,29,30のそれぞれを中心にして同図9の下方に折り曲げられ、ハウジングのインサート成形時には切断部22,23,24,25,26で切断される。また、摺動子片素材5a,6a,7a,8aのそれぞれには曲げ加工が施され、弾性が付与される。これらによって、図8に示す摺動子片5〜8、端子9〜12、及び塞ぎ板18〜21が形成される。すなわち、図8に示す形態で、摺動子片5〜8、端子9〜12、及び塞ぎ板18〜21のそれぞれが、インサート成形によってハウジング1に埋設されている。
端子5〜8のそれぞれと対向する回転基板2の表面には、図7に示す導電パターンを形成させてある。導電パターンは、摺動子片5が摺接する電極パターン31と、摺動子片6,8が摺接する抵抗体パターン32と、摺動子片7が摺接する電極パターン33とを含んでいる。すなわち、回転基板2は、2つの電極パターン31,33及び抵抗体パターン32を介して、4つの摺動子片5〜8のそれぞれと、合計4つの接触部位で保持されている。これらの4つの接触部位は、例えば、ほぼ90°間隔で回転基板2の周方向に分散されている。
また、回転体3の上面には図3等に示すように、軸穴3aを中心に形成され、カバー部材4に摺接する2つの環状突起3cを設けてある。回転体3の下面には図4等に示すように、軸穴3aを中心に形成され、回転基板2に当接する複数の突出部3bを設けてある。
このように構成した本実施形態は、図1に示す回転体3の軸穴3aに嵌入される図示しない操作軸の回転により回転体3が回転し、この回転体3と一体に回転基板2が回転する。これに伴って、図10に例示するように、ハウジング1に埋設された摺動子片5が電極パターン31上を相対的に摺動し、摺動子片6,8が抵抗体パターン32上を相対的に摺動し、摺動子片7が電極パターン33上を相対的に摺動する。これらにより、端子9と端子10,12を介して、また端子11と端子10,12を介して、それぞれ抵抗値の変化に応じた信号が出力され、図示しない操作軸の回転位置が検出される。
なお、180°以上にわたって回転基板2に形成された抵抗体パターン32に摺動子片6,8の少なくとも一方が常時接触するようにこれらの摺動子片6,8を配置してあるので、回転体3の回転角度がいかなる角度であっても、この回転体3の回転位置を検出することができる。すなわち回転体3の回転角度が360°以内の角度であっても、360°を超える角度であっても、端子10あるいは端子12を介してこの回転体3の回転位置を不感領域なく、エンドレスで確実に検出することができる。
本実施形態によれば、摺動子片5〜8を回転基板2の周方向に位置をずらして、それぞれ個別にハウジング1に埋設させたので、摺動子片5〜8のそれぞれを長い寸法に設定できる。これにより、各摺動子片5〜8と導電パターン、すなわち電極パターン31,33、抵抗体パターン32とが接触する領域全体の面積を小さく設定でき、ハウジング1の外形を小さくすることができる。これにより、装置全体の小型化を実現させることができる。また、摺動子片5〜8を長い寸法に設定できるので、十分な強度を確保でき、耐久性を向上させることができる。
また、平面視がほぼ角形のハウジング1と、回転基板2とが平面視で重なり合う領域から離隔したハウジング1の部分、すなわち図2に示す円形凹部17の外側に位置する従来はデッドスペースとなっていたハウジング1の隅部付近を、摺動子片5〜8の埋設箇所として有効に活用することができる。したがってハウジング1を、回転基板2を収容可能な程度の寸法に、すなわち円形凹部17を形成し得る程度の小さな外形にすることができる。このことも装置全体の小型化の実現に貢献する。
特に、摺動子片5〜8が埋設される領域が、円形凹部17の底壁の一部を含んでいることから、デッドスペースを形成するハウジング1の隅部付近の領域をより小さく形成しても、摺動子片5〜8を安定してハウジング1に保持させることができる。これにより、ハウジング1の外形を最小寸法に設定することができる。
なお、上述のように摺動子片5〜8の埋設箇所が円形凹部17内に入り込んでも、摺動子片5〜8は回転基板2の弦方向に延設されるので、円形凹部の直径を必要以上に大きくすることなく所定のばね特性を得るに十分な摺動子片5〜8の長さを確保できる。
また、摺動子片5〜8は、ハウジング1の異なる隅部の付近から、円形の回転基板2の弦方向に延設させてあり、配置形態がほぼ同等となる。これにより、上述のように摺動子片5〜8を同じ形状とすることができ、互いのばね特性を同等とすることができる。また、同じ形状の4本の摺動子片5〜8を、回転基板2の周方向に位置をずらして配置したことから、すなわち、ハウジング1の異なる隅部の付近のそれぞれに配置したことから、これらの摺動子片5〜8と、回転基板2の電極パターン31,33、抵抗体パターン32との接触部位を、上述のように回転基板2の周方向にほぼ均等に分散させることができる。したがって、回転基板2の回転操作に際して、この回転基板2を円形凹部17の底壁と平行な所定面内に、傾くことなく保つことができる。これらにより、摺動子片5〜8と回転基板2の電極パターン31,33、抵抗体パターン32との間の偏摩耗の発生を防止でき、優れた耐久性を確保できる。
また本実施形態によれば、図2等に示す塞ぎ板18〜21によってインサート成形時の対応する摺動子片5〜8への樹脂の付着を防ぐことができる。したがって、摺動子片5〜8への樹脂の付着を防止するための、摺動子片5〜8とは別体の塞ぎ板を要することがない。すなわち上述したように、摺動子片5〜8の形成時に同時に、これらの摺動子片5〜8に対応する塞ぎ板18〜21を一体に形成でき、インサート成形に要する部品数を少なくすることができ、制作費を安くすることができる。同様に、摺動子片5〜8の形成時に、同時に対応する端子9〜12を一体に形成できるので、部品数の増加を招かない。これにより製作費を安くすることができる。
また本実施形態によれば、ハウジング1の隅部のそれぞれに形成した切り欠き部13〜16に、端子9〜12を配置したことから、ハウジング1と端子9〜12とを含めた平面視の全体形状を角形に維持できる。すなわち、端子9〜12を角形から成る全体の外方に突出しないように配置できる。これにより、ハウジング1すなわち回転型電気部品のプリント基板への実装の作業に際して、チャッキングが容易で確実となり、この実装作業の能率を向上させることができる。
また本実施形態によれば、摺動子片5〜8をハウジング1の別々の辺に沿って配置しているので、その下方に重なる塞ぎ板18〜21を容易に設けることができ、端子9〜12をハウジング1の別々の隅部に配置しているので、これらの端子9〜12の幅を広くでき、実装後の取り付け強度を高めることができる。
また本実施形態によれば、回転体3の上面にカバー部材4に摺接する環状突起3cを設けたことから、回転体3の回転に際して、回転体3とカバー部材4とを線接触状態に保つことができる。これにより、回転体3の円滑な回転を実現でき、信頼性の高い装置が得られる。
また本実施形態によれば、回転体3の下面に回転基板2に当接する複数の突出部3bを設けたことから、摺動子片5〜8と回転基板2との接触圧による回転基板2の撓みの発生を防ぐことができる。これにより、回転基板2を長期間にわたって撓みのない平板形状に維持でき、精度の高い信号出力性能を確保できる。このことも信頼性の高い装置の実現に貢献する。
さらに本実施形態によれば、カバー部材4に設けた一対の係合片4aをハウジング1に設けた一対の係合突起1aに嵌着させるようにしたことから、カバー部材4をハウジング1に容易に取り付けることができる。
図11は本発明の他の実施形態の要部を示す図で、回転基板に形成される導電パターンと、ハウジングに埋設される摺動子片との位置関係を示す平面図である。
この図11に示す他の実施形態は、回転角センサとして活用されるロータリエンコーダであり、3本の摺動子片5,6,7だけを備えている。また、回転基板2に形成される導電パターンは、最内側に位置するコモンパターン34と、このコモンパターン34の外側に位置する第1導電パターン35と、この第1導電パターン35の外側に位置する第2導電パターン36とから成っている。その他の構成は、例えば図1〜10に示した実施形態と同じである。
このように構成した他の実施形態は、回転基板2の回転に伴って、摺動子片5がコモンパターン34上を相対的に摺動し、摺動子片6が第1導電パターン35上を相対的に、しかも間欠的に摺動し、摺動子片7が第2導電パターン36上を相対的に、しかも間欠的に摺動する。これらにより、端子9と端子10を介して、また端子9と端子11を介して、回転基板2の回転角に応じた信号が出力される。
このように構成した他の実施形態も、摺動子片5,6,7の配置形態は、前述した図1〜10に示した実施形態と同じであり、これに伴って、前述した実施形態と同等の作用効果が得られる。
なお、上記各実施形態は、ハウジング1の隅部に切り欠き部13〜16を形成し、これらの切り欠き部13〜16によって形成される空間部内に端子9〜12のそれぞれを配置してあるが、実装時のチャッキングを考慮しなくてよい状況などにあっては、ハウジング1の隅部に切り欠き部13〜16を形成せず、すなわちハウジング1を平面視で完全な角形に形成し、端子13〜16をハウジング1の側面等の適宜の位置から外方に突出させる構成にすることもできる。
また、上記各実施形態は、ハウジング1をほぼ角形、すなわちほぼ四角形に形成してあるが、本発明はハウジング1の外形形状をこのように形成することには限られず、三角形、六角形、八角形等の他の多角形に設定してもよく、また円形、楕円形等に形成してもよい。
本発明に係る回転型電気部品の一実施形態の全体斜視図である。 図1に示す一実施形態に備えられるハウジングを示す平面図である。 図1に示す一実施形態の分解斜視図である。 図1に示す一実施形態の背面方向から見た分解斜視図である。 図1のA−A断面拡大図である。 図1のB−B断面拡大図である。 図1に示す一実施形態に備えられる回転基板の平面図である。 図2に示すハウジングに埋設される摺動子片、及び端子を示す斜視図である。 図2に示す摺動子片、及び端子の作製前の板状部材を示す平面図である。 図1に示す一実施形態に備えられる回転基板に形成される導電パターンと、ハウジングに埋設される摺動子片との位置関係を示す平面図である。 本発明の他の実施形態の要部を示す図で、回転基板に形成される導電パターンと、ハウジングに埋設される摺動子片との位置関係を示す平面図である。 従来の回転型電気部品に備えられる筐体、すなわちハウジングの上面図、断面図である。
符号の説明
1 ハウジング
1a 係合突起
2 回転基板
3 回転体
3a 軸穴
3b 突出部
3c 環状突起
4 カバー部材
4a 係合片
5 摺動子片
6 摺動子片
7 摺動子片
8 摺動子片
9 端子
10 端子
11 端子
12 端子
13 切り欠き部
14 切り欠き部
15 切り欠き部
16 切り欠き部
17 円形凹部
18 塞ぎ板
19 塞ぎ板
20 塞ぎ板
21 塞ぎ板
31 電極パターン
32 抵抗体パターン
33 電極パターン
34 コモンパターン
35 第1導電パターン
36 第2導電パターン

Claims (7)

  1. ハウジングに埋設された複数本の摺動子片と、これら摺動子片が摺接する導電パターンを有する回転基板とを備え、
    上記複数本の摺動子片が少なくとも3本の互いに電気的に独立した摺動子片から成り、これら摺動子片を、互いに上記回転基板の周方向に位置をずらして、それぞれ個別に上記ハウジングに埋設させたことを特徴とする回転型電気部品。
  2. 上記請求項1記載の発明において、
    上記ハウジングは、上記回転基板の回転領域よりも外側に位置する少なくとも3つの隅部を有し、上記摺動子片をそれぞれ個別に上記ハウジングの異なる上記隅部の近傍に埋設させたことを特徴とする回転型電気部品。
  3. 上記請求項2記載の発明において、
    上記ハウジングが上記回転基板が収容される円形凹部を有し、上記ハウジングの上記異なる隅部の近傍の領域のそれぞれが、上記円形凹部の底壁の一部を含むことを特徴とする回転型電気部品。
  4. 上記請求項1記載の発明において、
    上記摺動子片のそれぞれ対応するものと一体に、上記ハウジングに形成される空間部を閉塞する塞ぎ板を備えたことを特徴とする回転型電気部品。
  5. 上記請求項2記載の発明において、
    上記摺動子片のそれぞれ対応するものと一体に、端子を形成したことを特徴とする回転型電気部品。
  6. 上記請求項5記載の発明において、
    上記ハウジングを平面視ほぼ角形に形成し、上記隅部が切り欠き部を有し、この切り欠き部によって形成される空間部に上記端子を露出させたことを特徴とする回転型電気部品。
  7. 上記請求項1記載の発明において、
    上記導電パターンが、円弧状の抵抗体パターンと、この抵抗体パターンの両端にそれぞれ接続された一対の環状の電極パターンとから成ると共に、
    上記摺動子片が4本の互いに電気的に独立した摺動子片から成り、上記摺動子片のうちの2本は、上記一対の電極パターン上をそれぞれ摺接するものであり、残る2本の摺動子片は上記抵抗体パターン上を摺接するものであり、かつ、上記残る2本の摺動子片を上記回転基板の回転中心を挟んで対向するように配置したことを特徴とする回転型電気部品。
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