JP2004348785A - データ再生装置、及び、データ再生装置の制御方法 - Google Patents
データ再生装置、及び、データ再生装置の制御方法 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】ファイルの再生開始までに要する時間の短縮化を図る。
【解決手段】データ再生装置は、ディスク解析中に指定数のファイルを検出した時点でディスク解析を一時中断し、検出したファイルの再生を開始する。そして、ファイルの再生をしている間で、ディスクにアクセスする必要のない空き時間を利用して、ディスク解析の続きを行い、1枚のディスク全体のディスク解析を完了するようにする。
【選択図】 図1
【解決手段】データ再生装置は、ディスク解析中に指定数のファイルを検出した時点でディスク解析を一時中断し、検出したファイルの再生を開始する。そして、ファイルの再生をしている間で、ディスクにアクセスする必要のない空き時間を利用して、ディスク解析の続きを行い、1枚のディスク全体のディスク解析を完了するようにする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、データ再生装置、及び、データ再生装置の制御方法に関し、特に、ファイルの再生開始までに要する時間の短縮化を図ったデータ再生装置、及び、データ再生装置の制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
図7は、CD−MP3等のデータを再生するデータ再生装置における、従来のディスク解析処理の内容を説明するフローチャートを示す図である。この図7に示すように、従来のディスク解析処理においては、まず、データ再生装置は、セットされたディスクのファイル及びディレクトリの構成を解析するディスク解析を行う(ステップS2)。
【0003】
そして、データ再生装置は、セットされたディスク内にあるすべてのファイルを検出したかどうかを判断する(ステップS4)。そして、検出されたファイル(メディアファイル)に関する情報を、ファイルテーブルに格納していく。
【0004】
すべてのファイルが検出されていない場合(ステップS4:No)には、ディスク解析の処理を続行する(ステップS2)。一方、すべてのファイルが検出された場合(ステップS2:Yes)には、ディスク解析を終了して、ファイルの再生を開始する(ステップS6)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
図7に示した従来のデータ再生装置において、エンドユーザーからの改善要求項目で最も多い内容の一つとして、ディスクの認識から再生開始までの解析時間の短縮という内容がある。これは通常のオーディオCDではディスクを認識してから数秒で再生が開始されるのに比べて、CD−MP3等のデータ再生装置では限られたメモリを使用して解析を行う為、ディスクを認識してから数十秒(ディスクの構造によっては数分)の時間が必要となることが原因である。
【0006】
このことは、1つのCDに格納されているディレクトリ数やファイル数が多い場合は、ディスク構造が複雑になるため、顕著になってしまう。
【0007】
そこで本発明は、前記課題に鑑みてなされたものであり、ファイルの再生開始までに要する時間の短縮化を図ったデータ再生装置、データ再生装置の制御方法、及び、データ再生装置用制御装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明に係るデータ再生装置は、記録媒体のファイル及びディレクトリの構成を解析するディスク解析を行う、ディスク解析実行手段と、前記ディスク解析実行手段で、予め指定された数のファイル、及び/又は、ファイルを含む予め指定された数のディレクトリを検出したかどうかを判断する、検出判断手段と、前記検出判断手段が、予め指定された数のファイル、及び/又は、ファイルを含む予め指定された数のディレクトリを検出したと判断した場合には、前記ディスク解析を中断して、検出されたファイルのデータの再生を開始する、再生開始手段と、を備えることを特徴とする。
【0009】
本発明に係るデータ再生装置の制御方法は、記録媒体のファイル及びディレクトリの構成を解析するディスク解析を行う、ステップと、予め指定された数のファイル、及び/又は、ファイルを含む予め指定された数のディレクトリを検出したかどうかを判断する、ステップと、予め指定された数のファイル、及び/又は、ファイルを含む予め指定された数のディレクトリを検出したと判断した場合には、前記ディスク解析を中断して、検出されたファイルのデータの再生を開始する、ステップと、を備えることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
〔第1実施形態〕
上述したように、従来のデータ再生装置においては、セットされたディスクのディスク解析を全て終了した後にファイルの再生を開始していたが、本実施形態においては、ディスク解析中に任意の数のファイル(数は1以上の任意の数)を見つけた時点でディスク解析を一時中断し、これらのファイルの再生を開始する事でディスクがセットされてから再生開始までの時間を短縮する。
【0011】
ファイルの再生はバッファメモリへの読み込みと読み出しを行いながらファイルを再生するため、ディスクにアクセスする必要のない空き時間が発生する。この空き時間を利用して、ディスク解析を続行することで、再生しながらディスク解析を行うことが可能となり、中断していたディスク解析を最後まで行うことができる。このとき再生ファイルの指定時にファイル数を任意で決める事により、解析中に再生が終了してしまうことを防ぐことができる。より詳しくを、以下に説明する。
【0012】
図1は、本実施形態に係る圧縮データ再生装置の構成を説明するブロック図である。この図1において、CD(コンパクトディスク)10には、MPEGオーディオCDのデータ圧縮規格の1つであるMP3に従って圧縮されたデータが格納されている。このCD10は、ドライバ12によって駆動されるモータ14により回転される。ドライバ12は、CDサーボ16により制御され、CD10を一定の角速度で回転させる。
【0013】
CD10の回転に伴ってトラック上のピット列に対応して得られる再生信号は、ピックアップ20からRFアンプ22に供給されて、増幅され、CDサーボ16に供給される。CDサーボ16は、マイクロコンピュータ(MCU)24により制御されており、このCDサーボ16内で、デジタル信号化されたビットストリームが生成される。
【0014】
CDサーボ16内で生成されたビットストリームは、ROMデコーダ26に供給される。ROMデコーダ26では、このビットストリームを復号して、MP3により圧縮されたMP3データを取得する。このMP3データは、データバッファ30に格納され、順次、このデータバッファ30から読み出されて、MP3デコーダ32に供給される。MP3デコーダ32は、このMP3データを復号して、PCMオーディオデータを生成し、デジタルアナログ変換器34に出力する。これらROMデコーダ26とMP3デコーダ32も、ともにマイクロコンピュータ24により制御される。また、本実施形態においては、ROMデコーダ26と、データバッファ30と、MP3デコーダ32は、1つの半導体チップ50内に形成されている。また、本実施形態に係るROMデコーダ26は、制御部を内蔵しており、ディスク解析の際に各種の処理を制御する。
【0015】
PCMオーディオデータが入力されたデジタルアナログ変換器34では、このPCMオーディオデータをアナログ信号に変換し、アンプ36に出力する。そして、アンプ36で増幅されたアナログ信号が、スピーカ38で再生され、再生音が得られる。
【0016】
図2は、本実施形態におけるCD10のディスク構造の一例を示す図である。この図2の例では、最上位の階層には、<root>ディレクトリが位置しており、2番目の階層には、<POPS>ディレクトリと、<ROCK>ディレクトリと、ファイルaaa.mp3とが位置している。
【0017】
3番目の階層のうち、<POPS>ディレクトリの下の階層には、<AYU>ディレクトリと、<UTADA>ディレクトリとが位置している。3番目の階層のうち、<ROCK>ディレクトリの下の階層には、<BZ>ディレクトリと、<EMPTY>ディレクトリと、<HIDE>ディレクトリと、ファイルbbb.mp3と、ファイルccc.mp3とが位置している。
【0018】
4番目の階層のうち、<AYU>ディレクトリの下の階層には、ファイルddd.mp3と、ファイルeee.mp3とが位置している。4番目の階層のうち、<UTADA>ディレクトリの下の階層には、ファイルfff.mp3と、ファイルggg.mp3とが位置してる。4番目の階層のうち、<BZ>ディレクトリの下の階層には、ファイルhhh.mp3が位置しており、<HIDE>ディレクトリの下の階層には、ファイルiii.mp3が位置してる。
【0019】
図3は、図2に示したディスク構造を有するCD10のディスク解析をすることにより生成されるファイルテーブルFTBの一例を示す図である。この場合、図3に示すように、曲順としては、上位の階層にあるファイルほど先に再生されることとなり、また、同一の階層に位置している場合にはアルファベット順に再生されることとなる。これは、ISO9660の規格に従ったものである。
【0020】
また、本実施形態においては、このファイルテーブルFTBにおいて、各ファイル毎に、各ファイルのデータが格納されているCD10上のスタートアドレスとエンドアドレスとが格納される。
【0021】
上述したように、従来のデータ再生装置においては、データ再生装置にセットされた1枚分のCD10のディスク解析を完了した後、すなわち、図3のファイルテーブルFTBが完成した後に、各ファイルの再生を1番から順番に開始していた。これに対し、本実施形態においては、所定のファイル数(例えば、2)を検出して、ファイルテーブルFTBに情報を格納した時点で、1番の曲順から再生を開始してしまう。そして、再生の空き時間を利用して、ディスク解析を再開し、ファイルテーブルFTBを順次、作成していくのである。
【0022】
図4は、本実施形態に係るデータバッファ30のメモリエリア構成を説明する図である。この図4の例では、データバッファ30に、ディスク解析用エリアAR1と、再生用エリアAR2と、ファイルテーブル用エリアAR3とが形成されている。
【0023】
ディスク解析用エリアAR1は、ROMデコーダ26が、CD10のディスク解析をする際に必要なデータを保持しておくエリアである。再生用エリアAR2は、再生用のMP3データが格納されるエリアである。この再生用エリアからMP3データが順次読み出されて、MP3デコーダ32に出力される。ファイルテーブル用エリアAR3は、図3に示したファイルテーブルFTBが形成され、格納されるエリアである。
【0024】
図5は、本実施形態に係るROMデコーダ26に内蔵されている制御部が実行するディスク解析処理の内容を説明するフローチャートを示す図である。この図5に示すディスク解析は、新しいCD10をユーザがデータ再生装置にセットした場合等に起動される処理である。
【0025】
このディスク解析処理におていは、まず、ROMデコーダ26は、CD10のディスク解析を行う(ステップS10)。具体的には、ディスク解析に必要なデータをCD10から読み出して、データバッファ30のディスク解析用エリアAR1に格納する。そして、ディレクトリ構造の特定やファイルの検出を行う。検出されたファイル(メディアファイル)に関する情報は、上述したファイルテーブルFTBに格納される。
【0026】
このディスク解析処理をしながら、ROMデコーダ26は、指定数のファイルを検出したかどうかを判断する(ステップS12)。この指定数は、予め設計的に定めておくようにしてもよいし、ユーザが任意に設定できるようにしてもよい。本実施形態においては、この指定数を例えば2に設定している。
【0027】
指定数のファイルが検出されていない場合(ステップS12:No)には、ディスク解析の処理を続行する(ステップS10)。一方、指定数のファイルが検出された場合(ステップS12:Yes)には、ディスク解析を一時中断する(ステップS14)。本実施形態における図2及び図3の例では、この中断した時点で、ファイルテーブルFTBに、ファイルaaa.mp3と、ファイルbbb.mp3の2つのファイルに関する情報が格納されていることとなる。
【0028】
次に、ROMデコーダ26は、解析済みのファイルの再生を開始する(ステップS16)。具体的には、1番の曲順のファイルaaa.mp3の先頭アドレスからデータ(ビットストリーム)を読み出して、データバッファ30の再生用エリアAR2にMP3データとして格納する。一般的に、再生用エリアAR2のサイズは、1曲のデータサイズよりも小さいので、この再生用エリアAR2に格納できる分だけの量のデータを、CD10から読み出すこととなる。そして、ROMデコーダ26は、このMP3データを順次読み出して、MP3デコーダ32に送出して再生をするが、例えば、未再生のMP3データのデータ量が、再生用エリアAR2のサイズの20%よりも少なくなった時点で、再度、CD10からその続きのデータを読み出すこととなる。
【0029】
したがって、MP3データを再生用エリアAR2から読み出して、再生をしている間は、CD10をアクセスする必要がないこととなる。そこで、本実施形態においては、この空き時間を利用して、ディスク解析の続きを行う(ステップS18)。もし、ディスク解析をしている間に、再生用エリアAR2における未再生のデータ量が少なくなった場合には、ディスク解析を一時中断して、CD10から再生用の続きデータの読み込みを行うのである。
【0030】
そして、1枚のCD10についてのディスク解析が完了するまで、この処理を繰り返し、図3に示したファイルテーブルFTBを完成させるのである。1枚分のCD10についてのファイルテーブルFTBを完成させた時点で、このディスク解析処理は終了する。これにより、ROMデコーダ26は、ファイルの再生のための処理に専念できることとなる。
【0031】
再生用エリアAR2における未再生のMP3データの量がどの程度になった場合に、ディスク解析を中断して、追加のデータ読み込みを行うかは、予め設計的に定めておいてもよいし、ユーザが任意に設定できるようにしておいてもよい。未再生のMP3データの量の設定が多い場合(例えば、再生用エリアAR2の60%の設定の場合)には、再生された曲が途中で途切れる可能性を低くすることができる。これに対して、未再生のMP3データの量の設定が少ない場合(例えば、再生用エリアAR2の20%の設定の場合)には、ディスク解析処理が速やかに行われることとなる。
【0032】
また、ディスク解析を中断して、再生用に追加のデータ読み込みを行う場合には、ROMデコーダ26は、追加のデータ読み込みを行うアドレスを、マイクロコンピュータ(MCU)24に対して指定し、CD10の読み出しアクセスを要求することとなる。
【0033】
以上のように、本実施形態に係るデータ再生装置によれば、CD10の認識から再生までの時間を、ディスク解析処理おける指定数のファイルを見つけるまでの時間にほぼ等しくすることができる。この結果、データ再生装置が、CD10を認識してから、数秒程度で1曲目の再生を開始することができるようになる。これにより、ユーザの1曲目再生開始までの待ち時間を大幅に短縮することができる。
【0034】
また、従来のデータ再生装置においては、ディスク(CD10)のディレクトリ構造やファイル数によってディスク解析にかかる時間に大きな差があったが、本実施形態によれば、指定数のファイルを見つけた時点で再生可能となるため、ディスク構造の違いによる再生開始までにかかる時間差を、ほとんどなくすことができる。
【0035】
〔第2実施形態〕
一般的に、ディスク解析は、ディレクトリ単位に行われる。このため、第2実施形態では、ファイルを含む指定数のディレクトリを検出した時点で、ディスク解析を一時中断して、ファイルの再生を開始するようにしたものである。
【0036】
図6は、本実施形態に係るディスク解析処理の内容を説明するフローチャートを示す図である。この図6から分かるように、本実施形態に係るディスク解析処理は、上述した第1実施形態におけるステップS12の代わりに、ステップS30を実行する。
【0037】
すなわち、ROMデコーダ26の制御部は、ディスク解析を行い、ファイル(メディアファイル)を含んでいる指定数のディレクトリを検出したかどうかを判断する(ステップS30)。そして、ファイルを含んでいる指定数のディレクトリを検出するまで、ディスク解析を行う。
【0038】
ファイルを含む指定数のディレクトリを検出した場合(ステップS30:Yes)には、ディスク解析を一時中断して(ステップS14)、解析済みのファイルの再生を開始する(ステップS16)。
【0039】
本実施形態においては、例えば、ディレクトリの指定数が1になっている。このため、図2に示した<root>ディレクトリの下にあるファイルaaa.mp3検出し、このファイルに関する情報をファイルテーブルFTBに格納した時点で、ディスク解析を中断して、ファイルaaa.mp3の再生を開始することとなる。
【0040】
以上のように、本実施形態に係るデータ再生装置によれば、CD10の認識から再生までの時間を、ディスク解析処理おける指定数のファイルを含んでいるディレクトリを見つけるまでの時間にほぼ等しくすることができる。この結果、データ再生装置が、CD10を認識してから、数秒程度で1曲目の再生を開始することができるようになる。これにより、ユーザの1曲目再生開始までの待ち時間を大幅に短縮することができる。
【0041】
また、従来のデータ再生装置においては、ディスク(CD10)のディレクトリ構造やファイル数によってディスク解析にかかる時間に大きな差があったが、本実施形態によれば、指定数のディレクトリを見つけた時点で再生可能となるため、ディスク構造の違いによる再生開始までにかかる時間差を、ほとんどなくすことができる。
【0042】
また、ディスク解析を一時中断した後にこれを再開する際に、指定数のディレクトリに関してはディスク解析が終了していることになるため、第1実施形態よりも、ディスク解析に要する時間を短縮することができる。なぜなら、第1実施形態の場合には、指定数のファイルを検出したディレクトリに関して再度、ディスク解析を行い、他のファイルが存在するかどうかを確認しなければならないからである。
【0043】
なお、本発明は上記実施形態に限定されず種々に変形可能である。例えば、上述した実施形態では、CD10に格納されたデータは、MP3によりデータ圧縮されていたが、WMA(Windows Media Audio)等の他の方式によりデータ圧縮されていてもよい。また、CD10に格納されたデータは、必ずしも圧縮されたデータでなくともよい。
【0044】
また、上述した実施形態においては、CD10に格納されたデータが、オーディオデータである場合を例に説明したが、CD10に画像データ等の他の種類のデータが格納されていてもよい。この場合、データ再生装置は、そのデータの種類に応じた装置を用いればよい。
【0045】
また、上述した実施形態においては、データを記録する記録媒体の一例として、CD10を例に挙げたが、DVD(Digital Versatile Disc)等の他の記録媒体に対しても、本発明を適用することができる。
【0046】
また、上述した実施形態では、予め指定された数のファイルを検出したと判断した場合(第1実施形態)、又は、ファイルを含む予め指定された数のディレクトリを検出したと判断した場合(第2実施形態)に、検出されたファイルのデータの再生を開始することとしたが、これら双方を検出した場合に、データの再生を開始するようにしてもよい。すなわち、第1実施形態と第2実施形態とを組み合わせて、予め指定された数のファイル、及び、ファイルを含む予め指定された数のディレクトリを検出したと判断した場合に、データの再生を開始するようにしてもよい。
【0047】
また、上述した実施形態では、データバッファ30は、半導体チップ50に内蔵されているが、このデータバッファ30全体を外付けにしてもよい。さらには、データバッファ30の一部を半導体チップ50の外付けにしてもよい。例えば、ファイルテーブル用エリアAR3を半導体チップ50に内蔵し、ディスク解析用エリアAR1と再生用エリアAR2とを半導体チップ50の外付けにしてもよい。
【0048】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ファイルの再生開始までに要する時間の短縮化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係るデータ再生装置の構成の一例を示すブロック図。
【図2】CDに格納されているディレクトリ構成とファイルの一例を示す図。
【図3】第1実施形態に係るファイルテーブルの構成の一例を示す図。
【図4】第1実施形態に係るデータバッファの構成の一例を示す図。
【図5】第1実施形態に係るディスク解析処理の内容を説明するフローチャートを示す図。
【図6】第2実施形態に係るディスク解析処理の内容を説明するフローチャートを示す図。
【図7】従来のディスク解析処理の内容を説明するフローチャートを示す図。
【符号の説明】
10 CD
12 ドライバ
14 モータ
16 CDサーボ
20 ピックアップ
22 RFアンプ
24 マイクロコンピュータ
26 データバッファ
30 データバッファ
32 MP3デコーダ
34 デジタルアナログ変換器
36 アンプ
38 スピーカ
50 半導体チップ
【発明の属する技術分野】
本発明は、データ再生装置、及び、データ再生装置の制御方法に関し、特に、ファイルの再生開始までに要する時間の短縮化を図ったデータ再生装置、及び、データ再生装置の制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
図7は、CD−MP3等のデータを再生するデータ再生装置における、従来のディスク解析処理の内容を説明するフローチャートを示す図である。この図7に示すように、従来のディスク解析処理においては、まず、データ再生装置は、セットされたディスクのファイル及びディレクトリの構成を解析するディスク解析を行う(ステップS2)。
【0003】
そして、データ再生装置は、セットされたディスク内にあるすべてのファイルを検出したかどうかを判断する(ステップS4)。そして、検出されたファイル(メディアファイル)に関する情報を、ファイルテーブルに格納していく。
【0004】
すべてのファイルが検出されていない場合(ステップS4:No)には、ディスク解析の処理を続行する(ステップS2)。一方、すべてのファイルが検出された場合(ステップS2:Yes)には、ディスク解析を終了して、ファイルの再生を開始する(ステップS6)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
図7に示した従来のデータ再生装置において、エンドユーザーからの改善要求項目で最も多い内容の一つとして、ディスクの認識から再生開始までの解析時間の短縮という内容がある。これは通常のオーディオCDではディスクを認識してから数秒で再生が開始されるのに比べて、CD−MP3等のデータ再生装置では限られたメモリを使用して解析を行う為、ディスクを認識してから数十秒(ディスクの構造によっては数分)の時間が必要となることが原因である。
【0006】
このことは、1つのCDに格納されているディレクトリ数やファイル数が多い場合は、ディスク構造が複雑になるため、顕著になってしまう。
【0007】
そこで本発明は、前記課題に鑑みてなされたものであり、ファイルの再生開始までに要する時間の短縮化を図ったデータ再生装置、データ再生装置の制御方法、及び、データ再生装置用制御装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明に係るデータ再生装置は、記録媒体のファイル及びディレクトリの構成を解析するディスク解析を行う、ディスク解析実行手段と、前記ディスク解析実行手段で、予め指定された数のファイル、及び/又は、ファイルを含む予め指定された数のディレクトリを検出したかどうかを判断する、検出判断手段と、前記検出判断手段が、予め指定された数のファイル、及び/又は、ファイルを含む予め指定された数のディレクトリを検出したと判断した場合には、前記ディスク解析を中断して、検出されたファイルのデータの再生を開始する、再生開始手段と、を備えることを特徴とする。
【0009】
本発明に係るデータ再生装置の制御方法は、記録媒体のファイル及びディレクトリの構成を解析するディスク解析を行う、ステップと、予め指定された数のファイル、及び/又は、ファイルを含む予め指定された数のディレクトリを検出したかどうかを判断する、ステップと、予め指定された数のファイル、及び/又は、ファイルを含む予め指定された数のディレクトリを検出したと判断した場合には、前記ディスク解析を中断して、検出されたファイルのデータの再生を開始する、ステップと、を備えることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
〔第1実施形態〕
上述したように、従来のデータ再生装置においては、セットされたディスクのディスク解析を全て終了した後にファイルの再生を開始していたが、本実施形態においては、ディスク解析中に任意の数のファイル(数は1以上の任意の数)を見つけた時点でディスク解析を一時中断し、これらのファイルの再生を開始する事でディスクがセットされてから再生開始までの時間を短縮する。
【0011】
ファイルの再生はバッファメモリへの読み込みと読み出しを行いながらファイルを再生するため、ディスクにアクセスする必要のない空き時間が発生する。この空き時間を利用して、ディスク解析を続行することで、再生しながらディスク解析を行うことが可能となり、中断していたディスク解析を最後まで行うことができる。このとき再生ファイルの指定時にファイル数を任意で決める事により、解析中に再生が終了してしまうことを防ぐことができる。より詳しくを、以下に説明する。
【0012】
図1は、本実施形態に係る圧縮データ再生装置の構成を説明するブロック図である。この図1において、CD(コンパクトディスク)10には、MPEGオーディオCDのデータ圧縮規格の1つであるMP3に従って圧縮されたデータが格納されている。このCD10は、ドライバ12によって駆動されるモータ14により回転される。ドライバ12は、CDサーボ16により制御され、CD10を一定の角速度で回転させる。
【0013】
CD10の回転に伴ってトラック上のピット列に対応して得られる再生信号は、ピックアップ20からRFアンプ22に供給されて、増幅され、CDサーボ16に供給される。CDサーボ16は、マイクロコンピュータ(MCU)24により制御されており、このCDサーボ16内で、デジタル信号化されたビットストリームが生成される。
【0014】
CDサーボ16内で生成されたビットストリームは、ROMデコーダ26に供給される。ROMデコーダ26では、このビットストリームを復号して、MP3により圧縮されたMP3データを取得する。このMP3データは、データバッファ30に格納され、順次、このデータバッファ30から読み出されて、MP3デコーダ32に供給される。MP3デコーダ32は、このMP3データを復号して、PCMオーディオデータを生成し、デジタルアナログ変換器34に出力する。これらROMデコーダ26とMP3デコーダ32も、ともにマイクロコンピュータ24により制御される。また、本実施形態においては、ROMデコーダ26と、データバッファ30と、MP3デコーダ32は、1つの半導体チップ50内に形成されている。また、本実施形態に係るROMデコーダ26は、制御部を内蔵しており、ディスク解析の際に各種の処理を制御する。
【0015】
PCMオーディオデータが入力されたデジタルアナログ変換器34では、このPCMオーディオデータをアナログ信号に変換し、アンプ36に出力する。そして、アンプ36で増幅されたアナログ信号が、スピーカ38で再生され、再生音が得られる。
【0016】
図2は、本実施形態におけるCD10のディスク構造の一例を示す図である。この図2の例では、最上位の階層には、<root>ディレクトリが位置しており、2番目の階層には、<POPS>ディレクトリと、<ROCK>ディレクトリと、ファイルaaa.mp3とが位置している。
【0017】
3番目の階層のうち、<POPS>ディレクトリの下の階層には、<AYU>ディレクトリと、<UTADA>ディレクトリとが位置している。3番目の階層のうち、<ROCK>ディレクトリの下の階層には、<BZ>ディレクトリと、<EMPTY>ディレクトリと、<HIDE>ディレクトリと、ファイルbbb.mp3と、ファイルccc.mp3とが位置している。
【0018】
4番目の階層のうち、<AYU>ディレクトリの下の階層には、ファイルddd.mp3と、ファイルeee.mp3とが位置している。4番目の階層のうち、<UTADA>ディレクトリの下の階層には、ファイルfff.mp3と、ファイルggg.mp3とが位置してる。4番目の階層のうち、<BZ>ディレクトリの下の階層には、ファイルhhh.mp3が位置しており、<HIDE>ディレクトリの下の階層には、ファイルiii.mp3が位置してる。
【0019】
図3は、図2に示したディスク構造を有するCD10のディスク解析をすることにより生成されるファイルテーブルFTBの一例を示す図である。この場合、図3に示すように、曲順としては、上位の階層にあるファイルほど先に再生されることとなり、また、同一の階層に位置している場合にはアルファベット順に再生されることとなる。これは、ISO9660の規格に従ったものである。
【0020】
また、本実施形態においては、このファイルテーブルFTBにおいて、各ファイル毎に、各ファイルのデータが格納されているCD10上のスタートアドレスとエンドアドレスとが格納される。
【0021】
上述したように、従来のデータ再生装置においては、データ再生装置にセットされた1枚分のCD10のディスク解析を完了した後、すなわち、図3のファイルテーブルFTBが完成した後に、各ファイルの再生を1番から順番に開始していた。これに対し、本実施形態においては、所定のファイル数(例えば、2)を検出して、ファイルテーブルFTBに情報を格納した時点で、1番の曲順から再生を開始してしまう。そして、再生の空き時間を利用して、ディスク解析を再開し、ファイルテーブルFTBを順次、作成していくのである。
【0022】
図4は、本実施形態に係るデータバッファ30のメモリエリア構成を説明する図である。この図4の例では、データバッファ30に、ディスク解析用エリアAR1と、再生用エリアAR2と、ファイルテーブル用エリアAR3とが形成されている。
【0023】
ディスク解析用エリアAR1は、ROMデコーダ26が、CD10のディスク解析をする際に必要なデータを保持しておくエリアである。再生用エリアAR2は、再生用のMP3データが格納されるエリアである。この再生用エリアからMP3データが順次読み出されて、MP3デコーダ32に出力される。ファイルテーブル用エリアAR3は、図3に示したファイルテーブルFTBが形成され、格納されるエリアである。
【0024】
図5は、本実施形態に係るROMデコーダ26に内蔵されている制御部が実行するディスク解析処理の内容を説明するフローチャートを示す図である。この図5に示すディスク解析は、新しいCD10をユーザがデータ再生装置にセットした場合等に起動される処理である。
【0025】
このディスク解析処理におていは、まず、ROMデコーダ26は、CD10のディスク解析を行う(ステップS10)。具体的には、ディスク解析に必要なデータをCD10から読み出して、データバッファ30のディスク解析用エリアAR1に格納する。そして、ディレクトリ構造の特定やファイルの検出を行う。検出されたファイル(メディアファイル)に関する情報は、上述したファイルテーブルFTBに格納される。
【0026】
このディスク解析処理をしながら、ROMデコーダ26は、指定数のファイルを検出したかどうかを判断する(ステップS12)。この指定数は、予め設計的に定めておくようにしてもよいし、ユーザが任意に設定できるようにしてもよい。本実施形態においては、この指定数を例えば2に設定している。
【0027】
指定数のファイルが検出されていない場合(ステップS12:No)には、ディスク解析の処理を続行する(ステップS10)。一方、指定数のファイルが検出された場合(ステップS12:Yes)には、ディスク解析を一時中断する(ステップS14)。本実施形態における図2及び図3の例では、この中断した時点で、ファイルテーブルFTBに、ファイルaaa.mp3と、ファイルbbb.mp3の2つのファイルに関する情報が格納されていることとなる。
【0028】
次に、ROMデコーダ26は、解析済みのファイルの再生を開始する(ステップS16)。具体的には、1番の曲順のファイルaaa.mp3の先頭アドレスからデータ(ビットストリーム)を読み出して、データバッファ30の再生用エリアAR2にMP3データとして格納する。一般的に、再生用エリアAR2のサイズは、1曲のデータサイズよりも小さいので、この再生用エリアAR2に格納できる分だけの量のデータを、CD10から読み出すこととなる。そして、ROMデコーダ26は、このMP3データを順次読み出して、MP3デコーダ32に送出して再生をするが、例えば、未再生のMP3データのデータ量が、再生用エリアAR2のサイズの20%よりも少なくなった時点で、再度、CD10からその続きのデータを読み出すこととなる。
【0029】
したがって、MP3データを再生用エリアAR2から読み出して、再生をしている間は、CD10をアクセスする必要がないこととなる。そこで、本実施形態においては、この空き時間を利用して、ディスク解析の続きを行う(ステップS18)。もし、ディスク解析をしている間に、再生用エリアAR2における未再生のデータ量が少なくなった場合には、ディスク解析を一時中断して、CD10から再生用の続きデータの読み込みを行うのである。
【0030】
そして、1枚のCD10についてのディスク解析が完了するまで、この処理を繰り返し、図3に示したファイルテーブルFTBを完成させるのである。1枚分のCD10についてのファイルテーブルFTBを完成させた時点で、このディスク解析処理は終了する。これにより、ROMデコーダ26は、ファイルの再生のための処理に専念できることとなる。
【0031】
再生用エリアAR2における未再生のMP3データの量がどの程度になった場合に、ディスク解析を中断して、追加のデータ読み込みを行うかは、予め設計的に定めておいてもよいし、ユーザが任意に設定できるようにしておいてもよい。未再生のMP3データの量の設定が多い場合(例えば、再生用エリアAR2の60%の設定の場合)には、再生された曲が途中で途切れる可能性を低くすることができる。これに対して、未再生のMP3データの量の設定が少ない場合(例えば、再生用エリアAR2の20%の設定の場合)には、ディスク解析処理が速やかに行われることとなる。
【0032】
また、ディスク解析を中断して、再生用に追加のデータ読み込みを行う場合には、ROMデコーダ26は、追加のデータ読み込みを行うアドレスを、マイクロコンピュータ(MCU)24に対して指定し、CD10の読み出しアクセスを要求することとなる。
【0033】
以上のように、本実施形態に係るデータ再生装置によれば、CD10の認識から再生までの時間を、ディスク解析処理おける指定数のファイルを見つけるまでの時間にほぼ等しくすることができる。この結果、データ再生装置が、CD10を認識してから、数秒程度で1曲目の再生を開始することができるようになる。これにより、ユーザの1曲目再生開始までの待ち時間を大幅に短縮することができる。
【0034】
また、従来のデータ再生装置においては、ディスク(CD10)のディレクトリ構造やファイル数によってディスク解析にかかる時間に大きな差があったが、本実施形態によれば、指定数のファイルを見つけた時点で再生可能となるため、ディスク構造の違いによる再生開始までにかかる時間差を、ほとんどなくすことができる。
【0035】
〔第2実施形態〕
一般的に、ディスク解析は、ディレクトリ単位に行われる。このため、第2実施形態では、ファイルを含む指定数のディレクトリを検出した時点で、ディスク解析を一時中断して、ファイルの再生を開始するようにしたものである。
【0036】
図6は、本実施形態に係るディスク解析処理の内容を説明するフローチャートを示す図である。この図6から分かるように、本実施形態に係るディスク解析処理は、上述した第1実施形態におけるステップS12の代わりに、ステップS30を実行する。
【0037】
すなわち、ROMデコーダ26の制御部は、ディスク解析を行い、ファイル(メディアファイル)を含んでいる指定数のディレクトリを検出したかどうかを判断する(ステップS30)。そして、ファイルを含んでいる指定数のディレクトリを検出するまで、ディスク解析を行う。
【0038】
ファイルを含む指定数のディレクトリを検出した場合(ステップS30:Yes)には、ディスク解析を一時中断して(ステップS14)、解析済みのファイルの再生を開始する(ステップS16)。
【0039】
本実施形態においては、例えば、ディレクトリの指定数が1になっている。このため、図2に示した<root>ディレクトリの下にあるファイルaaa.mp3検出し、このファイルに関する情報をファイルテーブルFTBに格納した時点で、ディスク解析を中断して、ファイルaaa.mp3の再生を開始することとなる。
【0040】
以上のように、本実施形態に係るデータ再生装置によれば、CD10の認識から再生までの時間を、ディスク解析処理おける指定数のファイルを含んでいるディレクトリを見つけるまでの時間にほぼ等しくすることができる。この結果、データ再生装置が、CD10を認識してから、数秒程度で1曲目の再生を開始することができるようになる。これにより、ユーザの1曲目再生開始までの待ち時間を大幅に短縮することができる。
【0041】
また、従来のデータ再生装置においては、ディスク(CD10)のディレクトリ構造やファイル数によってディスク解析にかかる時間に大きな差があったが、本実施形態によれば、指定数のディレクトリを見つけた時点で再生可能となるため、ディスク構造の違いによる再生開始までにかかる時間差を、ほとんどなくすことができる。
【0042】
また、ディスク解析を一時中断した後にこれを再開する際に、指定数のディレクトリに関してはディスク解析が終了していることになるため、第1実施形態よりも、ディスク解析に要する時間を短縮することができる。なぜなら、第1実施形態の場合には、指定数のファイルを検出したディレクトリに関して再度、ディスク解析を行い、他のファイルが存在するかどうかを確認しなければならないからである。
【0043】
なお、本発明は上記実施形態に限定されず種々に変形可能である。例えば、上述した実施形態では、CD10に格納されたデータは、MP3によりデータ圧縮されていたが、WMA(Windows Media Audio)等の他の方式によりデータ圧縮されていてもよい。また、CD10に格納されたデータは、必ずしも圧縮されたデータでなくともよい。
【0044】
また、上述した実施形態においては、CD10に格納されたデータが、オーディオデータである場合を例に説明したが、CD10に画像データ等の他の種類のデータが格納されていてもよい。この場合、データ再生装置は、そのデータの種類に応じた装置を用いればよい。
【0045】
また、上述した実施形態においては、データを記録する記録媒体の一例として、CD10を例に挙げたが、DVD(Digital Versatile Disc)等の他の記録媒体に対しても、本発明を適用することができる。
【0046】
また、上述した実施形態では、予め指定された数のファイルを検出したと判断した場合(第1実施形態)、又は、ファイルを含む予め指定された数のディレクトリを検出したと判断した場合(第2実施形態)に、検出されたファイルのデータの再生を開始することとしたが、これら双方を検出した場合に、データの再生を開始するようにしてもよい。すなわち、第1実施形態と第2実施形態とを組み合わせて、予め指定された数のファイル、及び、ファイルを含む予め指定された数のディレクトリを検出したと判断した場合に、データの再生を開始するようにしてもよい。
【0047】
また、上述した実施形態では、データバッファ30は、半導体チップ50に内蔵されているが、このデータバッファ30全体を外付けにしてもよい。さらには、データバッファ30の一部を半導体チップ50の外付けにしてもよい。例えば、ファイルテーブル用エリアAR3を半導体チップ50に内蔵し、ディスク解析用エリアAR1と再生用エリアAR2とを半導体チップ50の外付けにしてもよい。
【0048】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ファイルの再生開始までに要する時間の短縮化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係るデータ再生装置の構成の一例を示すブロック図。
【図2】CDに格納されているディレクトリ構成とファイルの一例を示す図。
【図3】第1実施形態に係るファイルテーブルの構成の一例を示す図。
【図4】第1実施形態に係るデータバッファの構成の一例を示す図。
【図5】第1実施形態に係るディスク解析処理の内容を説明するフローチャートを示す図。
【図6】第2実施形態に係るディスク解析処理の内容を説明するフローチャートを示す図。
【図7】従来のディスク解析処理の内容を説明するフローチャートを示す図。
【符号の説明】
10 CD
12 ドライバ
14 モータ
16 CDサーボ
20 ピックアップ
22 RFアンプ
24 マイクロコンピュータ
26 データバッファ
30 データバッファ
32 MP3デコーダ
34 デジタルアナログ変換器
36 アンプ
38 スピーカ
50 半導体チップ
Claims (7)
- 記録媒体のファイル及びディレクトリの構成を解析するディスク解析を行う、ディスク解析実行手段と、
前記ディスク解析実行手段で、予め指定された数のファイル、及び/又は、ファイルを含む予め指定された数のディレクトリを検出したかどうかを判断する、検出判断手段と、
前記検出判断手段が、予め指定された数のファイル、及び/又は、ファイルを含む予め指定された数のディレクトリを検出したと判断した場合には、前記ディスク解析を中断して、検出されたファイルのデータの再生を開始する、再生開始手段と、
を備えることを特徴とするデータ再生装置。 - 前記検出されたファイルのデータの再生をしている間に、前記記録媒体にアクセスする必要のない空き時間が生じた場合には、この空き時間を利用して、ディスク解析を続行する、ディスク解析続行手段を、さらに備えることを特徴とする請求項1に記載のディスク再生装置。
- 記録媒体から読み出されたファイルのデータが格納される、データ格納手段と、
前記データ格納手段からデータを読み出して、データの再生を行う、データ再生手段と、
をさらに備えることを特徴とする請求項2に記載のデータ再生装置。 - 前記データ格納手段に格納されている未再生のデータの量が、所定の量よりも少なくなった場合には、前記ディス解析続行手段によるディスク解析を中断して、記録媒体から続きのデータを読み込んで、前記データ格納手段に格納する、追加読み出し格納手段を、さらに備えることを特徴とする請求項3に記載のデータ再生装置。
- 前記追加読み出し格納手段が続きのデータを読み込むための前記所定の量は、任意に設定可能である、ことを特徴とする請求項4に記載のデータ再生装置。
- 前記データ再生手段は、データの再生の際に、データのデコードを行い、再生用データを生成する、生成用データ生成手段を、備えることを特徴とする請求項3乃至請求項5のいずれかに記載のディスク再生装置。
- 記録媒体のファイル及びディレクトリの構成を解析するディスク解析を行う、ステップと、
予め指定された数のファイル、及び/又は、ファイルを含む予め指定された数のディレクトリを検出したかどうかを判断する、ステップと、
予め指定された数のファイル、及び/又は、ファイルを含む予め指定された数のディレクトリを検出したと判断した場合には、前記ディスク解析を中断して、検出されたファイルのデータの再生を開始する、ステップと、
を備えることを特徴とするデータ再生装置の制御方法。
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