JP2004346857A - 燃料供給装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】フィルタを燃料タンクの上部に配置してスペースの有効利用を図ると共に、フィルタの交換やメンテナンス等が容易にできる燃料供給装置を提供する。
【解決手段】燃料タンク1内の燃料2を内燃機関側に供給する燃料配管9,17に介在され、且つ、燃料タンク1内に配置されるフィルタ12を備えた燃料供給装置において、燃料タンク1の上部1aに凹部としてフィルタ収容室10を設け、このフィルタ収容室10にフィルタ12を着脱自在に収容した。
【選択図】 図1
【解決手段】燃料タンク1内の燃料2を内燃機関側に供給する燃料配管9,17に介在され、且つ、燃料タンク1内に配置されるフィルタ12を備えた燃料供給装置において、燃料タンク1の上部1aに凹部としてフィルタ収容室10を設け、このフィルタ収容室10にフィルタ12を着脱自在に収容した。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、燃料タンク内の燃料を例えば自動車のエンジン等の内燃機関側に供給するのに用いて好適な燃料供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より燃料供給装置が種々提案されている。特公平6−12100号公報は、その一例としての燃料供給装置を開示する。
【0003】
上記公報の燃料供給装置は、燃料タンクと、この燃料タンク内の燃料を吸引するポンプと、このポンプにより吸引した燃料をエンジンの噴射装置側に供給する燃料配管と、この燃料配管に介在され、燃料タンク内に配置されたフィルタとを備えている。
【0004】
フィルタはダイヤフラム等から成る目詰まり感知装置と共にケース内に収容され、このケースが燃料タンクの蓋部にネジで締結固定されることによって燃料タンク内に配置されている。
【0005】
上記従来例によれば、燃料タンクの内部にフィルタが配置されているため、燃料タンク外にフィルタを設置する必要がなく、燃料供給装置全体から見た場合にスペースの有効利用が図れるという利点がある。
【0006】
【特許文献1】
特公平6−12100号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の燃料供給装置では、フィルタを取り外すには、ネジを外してケースを燃料タンクより取り外し、且つ、取り外したケースを分解することによってフィルタを取り出す必要があった。また、取り出したフィルタ、若しくは、新規のフィルタを取り付ける場合には、上述と逆の作業を行う必要がある。つまり、従来例では、フィルタを燃料タンク内に配置してスペースの有効利用を図れるが、フィルタを容易に着脱できる構成になっていないので、フィルタの交換やメンテナンス等が非常に煩雑であった。
【0008】
本発明は前述した事情に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、フィルタを燃料タンクの一部に配置してスペースの有効利用を図ると共に、フィルタの交換やメンテナンス等が容易にできる燃料供給装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、燃料タンクの一部に凹部を設け、この凹部内にフィルタを着脱自在に収容する構成としたことを趣旨とする。
【0010】
上記構成によれば、燃料タンクの凹部内に収容されたフィルタを該凹部内より引き出すことによってフィルタを容易に取り出すことができ、フィルタを凹部内に挿入することによってフィルタを容易に収容してセットすることができる。従って、フィルタを燃料タンクの一部に配置してスペースの有効利用を図ることができると共に、フィルタの交換やメンテナンス等が容易にできる。
【0011】
また、請求項2に記載の発明は、前記凹部は、前記燃料タンクの内部に配置される燃料ポンプユニットに設けられた構成としている。
【0012】
上記構成によれば、燃料タンクの一部に凹部を設けるための加工を施す必要がない。従って、燃料タンクの剛性を保持しつつフィルタを燃料タンクの一部に配置できる。
【0013】
さらに、請求項3に記載の発明は、前記フィルタを前記凹部内に収容すると、前記フィルタの燃料配管接合部が前記燃料配管の中継接続部に接続され、前記フィルタを前記凹部内より取り出すと、前記フィルタの燃料配管接合部が前記燃料配管の中継接続部より離間される構成としている。
【0014】
上記構成によれば、フィルタの着脱作業(取り外し及び取り付け作業)と燃料配管の中継接続部への接続及び離脱作業が同時に行われる。従って、フィルタのセット作業及びセット解除作業の作業性が良い。
【0015】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
以下、本発明を具現化した第1の実施形態について図面を参照して説明する。
【0016】
図1は燃料供給装置の燃料タンク1の断面図である。図1において、燃料タンク1内には燃料2を収容する燃料収容室3が形成されており、この燃料収容室3内には燃料ポンプユニット4が配置されている。燃料ポンプユニット4は、上方が開口されたケース4aと、このケース4aの上方を被覆するフランジとしての上板4bとによって覆われ、内部にポンプ用吸引室5が形成されている。燃料ポンプユニット4は、その上板4bが燃料タンク1の上部(一部)1aの開口部1b内に嵌合等により固定されており、そのケース4aが燃料収容室3内に配置されている。そして、上板4bの上面は燃料タンク1の外部に露出している。
【0017】
ジェットポンプ6は、その吸込口側が燃料収容室3に、吐出口側がポンプ用吸引室5にそれぞれ配置されている。また、ジェットポンプ6の吸込口側には吸込口用フィルタ6aが接続されている。そして、燃料収容室3の燃料2をジェットポンプ6によりポンプ用吸引室5に供給するようになっている。ポンプ用吸引室5には燃料収容室3に燃料2の貯留がある限りジェットポンプ6により燃料2が供給されるようになっている。
【0018】
ポンプ7は、例えばトロコイドポンプであり、ポンプ用吸引室5の内部に固定されている。このポンプ7の吸込口には吸込口用フィルタ8が接続されており、吸込口用フィルタ8はポンプ用吸引室5の底面に沿って配置されている。ポンプ7の吐出口には第1の燃料配管9の一端側が接続され、第1の燃料配管9の他端側はフィルタ収容室(凹部)10内に導かれている。
【0019】
凹部としてのフィルタ収容室10は、上板4bの丸孔4c内に嵌合等により固定された円筒状のケース11によって形成され、燃料タンク1内のポンプ用吸引室5の内部に配置されている。ケース11は例えば深絞り加工によって有底の円筒状に形成され、このケース11より成るフィルタ収容室10内にフィルタ12が着脱自在に収容されるようになっている。また、ケース11の下面(底面)は閉塞されていると共に、ケース11内の閉塞下面には上方に向かって第1の燃料配管9の他端側が突設されている。この突設された第1の燃料配管9の他端が中継接続部9aとなっており、この中継接続部9aは円筒状のケース11の軸中心位置で、且つ、軸方向に沿って配置されている。そして、中継接続部9aはフィルタ12の燃料配管接合部12a内に嵌合され、中継接続部9aとフィルタ12との間はOリング13によってシールされるようになっている。
【0020】
ケース11の上面側はフィルタ挿入口14として開口されており、このフィルタ挿入口14は燃料タンク1の外部に連通している。即ち、ケース11の上端部は上板4bの丸孔4cに嵌合されている。この丸孔4cの上側の回りは円筒部4dになって突出しており、該円筒部4dの外周にネジ部4eが形成されている。このネジ部4eに蓋体15の内側ネジ部15aが螺合されるようになっている。また、蓋体15の中央には第2の燃料配管17の一端側が回転自在に、且つ、回転位置にかかわらず気密を保持できる構造によって接続されている。さらに、この第2の燃料配管17の他端側は、エンジン(内燃機関)の燃料噴射弁(図示せず)側に接続されている。つまり、フィルタ12は、燃料タンク1の内側位置で第1及び第2の燃料配管9,17の間に介在され、流通する燃料2内の不純分をトラップするようになっている。尚、蓋体15と上板4bとの間は、Oリング16によってシールされるようになっている。
【0021】
上記構成において、燃料タンク1内のフィルタ12を取り出すには、先ず、蓋体15をネジ弛緩方向に回転させて、蓋体15を上板4bより取り外す。次に、燃料タンク1内のフィルタ収容室10内のフィルタ12をフィルタ挿入口14より引き出せば、フィルタ12を燃料タンク1外に容易に取り出すことができる。
【0022】
また、フィルタ12を燃料タンク1内に収容するには、フィルタ12をフィルタ挿入口14よりフィルタ収容室10内に挿入する。次に、蓋体15をネジ締結方向に回転させて、蓋体15を上板4bに締結固定すれば、フィルタ12を燃料タンク1内に容易にセットできる。
【0023】
このようにフィルタ12の着脱作業が燃料タンク1の組立状態で可能となる。また、フィルタ12を燃料タンク1内に配置してスペースの有効利用を図ることができると共に、フィルタ12の交換やメンテナンス等が容易にできる。このようにフィルタ12の交換が容易であるので、メンテナンスフリーを想定した場合に比べて、フィルタ12の小型化が可能となる。
【0024】
上記第1実施形態では、フィルタ収容室10は、燃料タンク1の内部に配置される燃料ポンプユニット4に設けられた構成としている。この構成によれば、燃料タンク1の上部1aにフィルタ収容室10を設けるための加工を施す必要がない。従って、燃料タンク1の剛性を保持しつつフィルタ12を燃料タンク1内に容易に配置できる。
【0025】
また、上記第1実施形態では、フィルタ12を凹部としてのフィルタ収容室10に収容すると、フィルタ12の燃料配管接合部12aが第1の燃料配管9の中継接続部9aに接続され、フィルタ12をフィルタ収容室10より取り出すと、フィルタ12の燃料配管接合部12aが第1の燃料配管9の中継接続部9aより離間される。この構成によれば、フィルタ12の着脱作業と第1の燃料配管9の中継接続部9aへの接続及び離脱作業が同時に行われる。従って、フィルタ12のセット作業及びセット解除作業の作業性が良い。
【0026】
(第2の実施形態)
以下、本発明を具現化した第2の実施形態について図面を参照して説明する。
【0027】
図2は燃料供給装置の燃料タンク1の断面図である。この第2実施形態と上記第1実施形態とを比較するに、燃料ポンプユニット20の構成が相違する。図2に示すように、第2実施形態の燃料ポンプユニット20は、上ブロック部21と内部にポンプ用吸引室5が形成されたリーザーバ部22と、上ブロック部21とリーザーバ部22との間の介在距離を可変自在に連結された圧縮バネ23付きの連結ロッド24とから構成されている。上ブロック部21のフランジを成す上板4bが燃料タンク1の開口部1b内に嵌合等により固定され、付勢手段としての圧縮バネ23のバネ力によってリーザーバ部22が燃料収容室3の底面に押圧されている。
【0028】
凹部としてのフィルタ収容室10は上ブロック部21側に設けられ、ポンプ7はリーザーバ部22側に設けられている。
【0029】
他の構成は、上記第1の実施形態と略同一であるため、上記第1の実施形態と同一構成部分には同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0030】
この第2の実施形態でも、上記第1の実施形態と同様に、フィルタ12を燃料タンク1内に配置してスペースの有効利用を図ることができると共に、フィルタ12の交換やメンテナンス等が容易にできる。
【0031】
また、上記第2実施形態では、リーザーバ部22の大きさにかかわらずリーザーバ部22を燃料収容室3の底面に密着した状態で配置できるため、リーザーバ部22の容積を小型にできるという利点がある。
【0032】
尚、この発明は、次のような別の実施形態に具現化することができる。以下の別の実施形態において、上記各実施形態と同様な作用及び効果を得ることができる。
【0033】
(1)上記実施形態において、フィルタ12と蓋体15とを別体に構成した。これに対し、フィルタ12と蓋体15とを一体に構成しても良い。この場合には蓋体15と第2の燃料配管17とを着脱自在に構成する必要がある。このように構成することによっても、上記と同様に容易にフィルタ12を着脱自在に構成でき、蓋体15の着脱と共にフィルタ12を着脱できるため、フィルタ12の着脱作業がより容易になるという効果がある。
【0034】
(2)上記実施形態において、蓋体15が上板4bに螺合によって着脱自在に構成した。これに対し、クランプ手段によって蓋体15を上板4bに着脱自在に構成しても良い。このような構成とすることにより、蓋体15の着脱が螺合よりも容易に構成できる。
【0035】
さらに、上記実施形態から把握し得る請求項以外の技術思想について、以下にその効果と共に記載する。
【0036】
(イ)請求項1に記載の装置において、フィルタは、フィルタ収容室に蓋体によって固定され、且つ、蓋体に支持された燃料配管に接続される構成としたことを特徴とする装置。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示し、燃料供給装置の断面図である。
【図2】本発明の第2実施形態を示し、燃料供給装置の断面図である。
【符号の説明】
1 燃料タンク
1a 上部(一部)
2 燃料
4 燃料ポンプユニット
9 第1の燃料配管(燃料配管)
9a 中継接続部
10 フィルタ収容室(凹部)
12 フィルタ
12a 燃料配管接合部
14 フィルタ挿入口
17 第2の燃料配管(燃料配管)
【発明の属する技術分野】
本発明は、燃料タンク内の燃料を例えば自動車のエンジン等の内燃機関側に供給するのに用いて好適な燃料供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より燃料供給装置が種々提案されている。特公平6−12100号公報は、その一例としての燃料供給装置を開示する。
【0003】
上記公報の燃料供給装置は、燃料タンクと、この燃料タンク内の燃料を吸引するポンプと、このポンプにより吸引した燃料をエンジンの噴射装置側に供給する燃料配管と、この燃料配管に介在され、燃料タンク内に配置されたフィルタとを備えている。
【0004】
フィルタはダイヤフラム等から成る目詰まり感知装置と共にケース内に収容され、このケースが燃料タンクの蓋部にネジで締結固定されることによって燃料タンク内に配置されている。
【0005】
上記従来例によれば、燃料タンクの内部にフィルタが配置されているため、燃料タンク外にフィルタを設置する必要がなく、燃料供給装置全体から見た場合にスペースの有効利用が図れるという利点がある。
【0006】
【特許文献1】
特公平6−12100号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の燃料供給装置では、フィルタを取り外すには、ネジを外してケースを燃料タンクより取り外し、且つ、取り外したケースを分解することによってフィルタを取り出す必要があった。また、取り出したフィルタ、若しくは、新規のフィルタを取り付ける場合には、上述と逆の作業を行う必要がある。つまり、従来例では、フィルタを燃料タンク内に配置してスペースの有効利用を図れるが、フィルタを容易に着脱できる構成になっていないので、フィルタの交換やメンテナンス等が非常に煩雑であった。
【0008】
本発明は前述した事情に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、フィルタを燃料タンクの一部に配置してスペースの有効利用を図ると共に、フィルタの交換やメンテナンス等が容易にできる燃料供給装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、燃料タンクの一部に凹部を設け、この凹部内にフィルタを着脱自在に収容する構成としたことを趣旨とする。
【0010】
上記構成によれば、燃料タンクの凹部内に収容されたフィルタを該凹部内より引き出すことによってフィルタを容易に取り出すことができ、フィルタを凹部内に挿入することによってフィルタを容易に収容してセットすることができる。従って、フィルタを燃料タンクの一部に配置してスペースの有効利用を図ることができると共に、フィルタの交換やメンテナンス等が容易にできる。
【0011】
また、請求項2に記載の発明は、前記凹部は、前記燃料タンクの内部に配置される燃料ポンプユニットに設けられた構成としている。
【0012】
上記構成によれば、燃料タンクの一部に凹部を設けるための加工を施す必要がない。従って、燃料タンクの剛性を保持しつつフィルタを燃料タンクの一部に配置できる。
【0013】
さらに、請求項3に記載の発明は、前記フィルタを前記凹部内に収容すると、前記フィルタの燃料配管接合部が前記燃料配管の中継接続部に接続され、前記フィルタを前記凹部内より取り出すと、前記フィルタの燃料配管接合部が前記燃料配管の中継接続部より離間される構成としている。
【0014】
上記構成によれば、フィルタの着脱作業(取り外し及び取り付け作業)と燃料配管の中継接続部への接続及び離脱作業が同時に行われる。従って、フィルタのセット作業及びセット解除作業の作業性が良い。
【0015】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
以下、本発明を具現化した第1の実施形態について図面を参照して説明する。
【0016】
図1は燃料供給装置の燃料タンク1の断面図である。図1において、燃料タンク1内には燃料2を収容する燃料収容室3が形成されており、この燃料収容室3内には燃料ポンプユニット4が配置されている。燃料ポンプユニット4は、上方が開口されたケース4aと、このケース4aの上方を被覆するフランジとしての上板4bとによって覆われ、内部にポンプ用吸引室5が形成されている。燃料ポンプユニット4は、その上板4bが燃料タンク1の上部(一部)1aの開口部1b内に嵌合等により固定されており、そのケース4aが燃料収容室3内に配置されている。そして、上板4bの上面は燃料タンク1の外部に露出している。
【0017】
ジェットポンプ6は、その吸込口側が燃料収容室3に、吐出口側がポンプ用吸引室5にそれぞれ配置されている。また、ジェットポンプ6の吸込口側には吸込口用フィルタ6aが接続されている。そして、燃料収容室3の燃料2をジェットポンプ6によりポンプ用吸引室5に供給するようになっている。ポンプ用吸引室5には燃料収容室3に燃料2の貯留がある限りジェットポンプ6により燃料2が供給されるようになっている。
【0018】
ポンプ7は、例えばトロコイドポンプであり、ポンプ用吸引室5の内部に固定されている。このポンプ7の吸込口には吸込口用フィルタ8が接続されており、吸込口用フィルタ8はポンプ用吸引室5の底面に沿って配置されている。ポンプ7の吐出口には第1の燃料配管9の一端側が接続され、第1の燃料配管9の他端側はフィルタ収容室(凹部)10内に導かれている。
【0019】
凹部としてのフィルタ収容室10は、上板4bの丸孔4c内に嵌合等により固定された円筒状のケース11によって形成され、燃料タンク1内のポンプ用吸引室5の内部に配置されている。ケース11は例えば深絞り加工によって有底の円筒状に形成され、このケース11より成るフィルタ収容室10内にフィルタ12が着脱自在に収容されるようになっている。また、ケース11の下面(底面)は閉塞されていると共に、ケース11内の閉塞下面には上方に向かって第1の燃料配管9の他端側が突設されている。この突設された第1の燃料配管9の他端が中継接続部9aとなっており、この中継接続部9aは円筒状のケース11の軸中心位置で、且つ、軸方向に沿って配置されている。そして、中継接続部9aはフィルタ12の燃料配管接合部12a内に嵌合され、中継接続部9aとフィルタ12との間はOリング13によってシールされるようになっている。
【0020】
ケース11の上面側はフィルタ挿入口14として開口されており、このフィルタ挿入口14は燃料タンク1の外部に連通している。即ち、ケース11の上端部は上板4bの丸孔4cに嵌合されている。この丸孔4cの上側の回りは円筒部4dになって突出しており、該円筒部4dの外周にネジ部4eが形成されている。このネジ部4eに蓋体15の内側ネジ部15aが螺合されるようになっている。また、蓋体15の中央には第2の燃料配管17の一端側が回転自在に、且つ、回転位置にかかわらず気密を保持できる構造によって接続されている。さらに、この第2の燃料配管17の他端側は、エンジン(内燃機関)の燃料噴射弁(図示せず)側に接続されている。つまり、フィルタ12は、燃料タンク1の内側位置で第1及び第2の燃料配管9,17の間に介在され、流通する燃料2内の不純分をトラップするようになっている。尚、蓋体15と上板4bとの間は、Oリング16によってシールされるようになっている。
【0021】
上記構成において、燃料タンク1内のフィルタ12を取り出すには、先ず、蓋体15をネジ弛緩方向に回転させて、蓋体15を上板4bより取り外す。次に、燃料タンク1内のフィルタ収容室10内のフィルタ12をフィルタ挿入口14より引き出せば、フィルタ12を燃料タンク1外に容易に取り出すことができる。
【0022】
また、フィルタ12を燃料タンク1内に収容するには、フィルタ12をフィルタ挿入口14よりフィルタ収容室10内に挿入する。次に、蓋体15をネジ締結方向に回転させて、蓋体15を上板4bに締結固定すれば、フィルタ12を燃料タンク1内に容易にセットできる。
【0023】
このようにフィルタ12の着脱作業が燃料タンク1の組立状態で可能となる。また、フィルタ12を燃料タンク1内に配置してスペースの有効利用を図ることができると共に、フィルタ12の交換やメンテナンス等が容易にできる。このようにフィルタ12の交換が容易であるので、メンテナンスフリーを想定した場合に比べて、フィルタ12の小型化が可能となる。
【0024】
上記第1実施形態では、フィルタ収容室10は、燃料タンク1の内部に配置される燃料ポンプユニット4に設けられた構成としている。この構成によれば、燃料タンク1の上部1aにフィルタ収容室10を設けるための加工を施す必要がない。従って、燃料タンク1の剛性を保持しつつフィルタ12を燃料タンク1内に容易に配置できる。
【0025】
また、上記第1実施形態では、フィルタ12を凹部としてのフィルタ収容室10に収容すると、フィルタ12の燃料配管接合部12aが第1の燃料配管9の中継接続部9aに接続され、フィルタ12をフィルタ収容室10より取り出すと、フィルタ12の燃料配管接合部12aが第1の燃料配管9の中継接続部9aより離間される。この構成によれば、フィルタ12の着脱作業と第1の燃料配管9の中継接続部9aへの接続及び離脱作業が同時に行われる。従って、フィルタ12のセット作業及びセット解除作業の作業性が良い。
【0026】
(第2の実施形態)
以下、本発明を具現化した第2の実施形態について図面を参照して説明する。
【0027】
図2は燃料供給装置の燃料タンク1の断面図である。この第2実施形態と上記第1実施形態とを比較するに、燃料ポンプユニット20の構成が相違する。図2に示すように、第2実施形態の燃料ポンプユニット20は、上ブロック部21と内部にポンプ用吸引室5が形成されたリーザーバ部22と、上ブロック部21とリーザーバ部22との間の介在距離を可変自在に連結された圧縮バネ23付きの連結ロッド24とから構成されている。上ブロック部21のフランジを成す上板4bが燃料タンク1の開口部1b内に嵌合等により固定され、付勢手段としての圧縮バネ23のバネ力によってリーザーバ部22が燃料収容室3の底面に押圧されている。
【0028】
凹部としてのフィルタ収容室10は上ブロック部21側に設けられ、ポンプ7はリーザーバ部22側に設けられている。
【0029】
他の構成は、上記第1の実施形態と略同一であるため、上記第1の実施形態と同一構成部分には同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0030】
この第2の実施形態でも、上記第1の実施形態と同様に、フィルタ12を燃料タンク1内に配置してスペースの有効利用を図ることができると共に、フィルタ12の交換やメンテナンス等が容易にできる。
【0031】
また、上記第2実施形態では、リーザーバ部22の大きさにかかわらずリーザーバ部22を燃料収容室3の底面に密着した状態で配置できるため、リーザーバ部22の容積を小型にできるという利点がある。
【0032】
尚、この発明は、次のような別の実施形態に具現化することができる。以下の別の実施形態において、上記各実施形態と同様な作用及び効果を得ることができる。
【0033】
(1)上記実施形態において、フィルタ12と蓋体15とを別体に構成した。これに対し、フィルタ12と蓋体15とを一体に構成しても良い。この場合には蓋体15と第2の燃料配管17とを着脱自在に構成する必要がある。このように構成することによっても、上記と同様に容易にフィルタ12を着脱自在に構成でき、蓋体15の着脱と共にフィルタ12を着脱できるため、フィルタ12の着脱作業がより容易になるという効果がある。
【0034】
(2)上記実施形態において、蓋体15が上板4bに螺合によって着脱自在に構成した。これに対し、クランプ手段によって蓋体15を上板4bに着脱自在に構成しても良い。このような構成とすることにより、蓋体15の着脱が螺合よりも容易に構成できる。
【0035】
さらに、上記実施形態から把握し得る請求項以外の技術思想について、以下にその効果と共に記載する。
【0036】
(イ)請求項1に記載の装置において、フィルタは、フィルタ収容室に蓋体によって固定され、且つ、蓋体に支持された燃料配管に接続される構成としたことを特徴とする装置。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示し、燃料供給装置の断面図である。
【図2】本発明の第2実施形態を示し、燃料供給装置の断面図である。
【符号の説明】
1 燃料タンク
1a 上部(一部)
2 燃料
4 燃料ポンプユニット
9 第1の燃料配管(燃料配管)
9a 中継接続部
10 フィルタ収容室(凹部)
12 フィルタ
12a 燃料配管接合部
14 フィルタ挿入口
17 第2の燃料配管(燃料配管)
Claims (3)
- 燃料タンク内の燃料を内燃機関側に供給する燃料配管に介在され、且つ、前記燃料タンク内に配置されるフィルタを備えた燃料供給装置において、
前記燃料タンクの一部に凹部を設け、この凹部内に前記フィルタを着脱自在に収容する構成としたことを特徴とする燃料供給装置。 - 前記凹部は、前記燃料タンクの内部に配置される燃料ポンプユニットに設けられた請求項1に記載の燃料供給装置。
- 前記フィルタを前記凹部内に収容すると、前記フィルタの燃料配管接合部が前記燃料配管の中継接続部に接続され、前記フィルタを前記凹部内より取り出すと、前記フィルタの燃料配管接合部が前記燃料配管の中継接続部より離間されるように構成した請求項1または2に記載の燃料供給装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003146081A JP2004346857A (ja) | 2003-05-23 | 2003-05-23 | 燃料供給装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003146081A JP2004346857A (ja) | 2003-05-23 | 2003-05-23 | 燃料供給装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2004346857A true JP2004346857A (ja) | 2004-12-09 |
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ID=33533044
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JP (1) | JP2004346857A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009292611A (ja) * | 2008-06-06 | 2009-12-17 | Komatsu Utility Co Ltd | 作業車両 |
-
2003
- 2003-05-23 JP JP2003146081A patent/JP2004346857A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009292611A (ja) * | 2008-06-06 | 2009-12-17 | Komatsu Utility Co Ltd | 作業車両 |
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