JP2004346647A - スラブおよびその構築方法 - Google Patents

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Shinichiro Sato
真一郎 佐藤
Takayuki Chiba
孝之 千葉
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Nihon Kaiser Co Ltd
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Nihon Kaiser Co Ltd
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Abstract

【課題】建物の平面計画が決まらなくてもプレキャストコンクリート板を予め製造することにより、効率的な構築ができるスラブおよびその構築方法を提供することである。
【解決手段】スラブ1は、梁12、13で囲まれた空間の所定箇所に敷設された、トラス筋2が配筋された所定の大きさのプレキャストコンクリート板を標準板とするプレキャストコンクリート板3と、前記空間の残りの箇所に敷設された、トラス筋2が配筋された他の大きさのプレキャストコンクリート板4、5とにより形成された下床6上にコンクリート7が打設され、前記下床6上のトラス筋2に沿って引張材8が配設され、該引張材8が緊張定着された構成である。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はスラブおよびその構築方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のスラブとしては、例えば特開2000−356001号公報の発明がある。このスラブはトラス筋が配筋された一枚のプレキャストコンクリート板が梁間にわたって隣接状に敷設されて下床が形成され、該下床上にコンクリートが打設されて形成されていた。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−356001号公報(図16)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のスラブは梁間に一枚のプレキャストコンクリート板を設置して構築していたため、建物の平面計画が決まらなければプレキャストコンクリート板の製造ができなかった。これは平面計画が決まらなければプレキャストコンクリート板の鉄筋が算定できないため、プレキャストコンクリート板の製造が受注生産となってスラブの効率的な構築ができないという問題になっていた。
【0005】
本発明はこれらの問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、建物の平面計画が決まらなくてもプレキャストコンクリート板を予め製造することにより、効率的な構築ができるスラブおよびその構築方法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するためのスラブは、梁で囲まれた空間の所定箇所に敷設された、トラス筋が配筋された所定の大きさのプレキャストコンクリート板を標準板とするプレキャストコンクリート板と、前記空間の残りの箇所に敷設された、トラス筋が配筋された他の大きさのプレキャストコンクリート板とにより形成された下床上にコンクリートが打設され、前記下床上のトラス筋に沿って引張材が配設され、該引張材が緊張定着されたことを特徴とする。また他の大きさのプレキャストコンクリート板の厚さが標準板とするプレキャストコンクリート板よりも薄いことを含むものである。
【0007】
またスラブの構築方法は、トラス筋が配筋された所定の大きさのプレキャストコンクリート板を標準板とするプレキャストコンクリート板と、トラス筋が配筋された他の大きさのプレキャストコンクリート板とを梁間に敷き並べて下床を形成し、該下床のトラス筋に沿って引張材を配設し、該引張材が配設された下床上にコンクリートを打設し、該コンクリートが硬化した後に前記引張材を所定の力で緊張して定着することを特徴とする。
【0008】
平面計画が決まらなくても標準板であるプレキャストコンクリート板が予め製造できるので、スラブの所定箇所をこのプレキャストコンクリート板で構築し、残りの箇所を他のプレキャストコンクリート板、すなわち受注生産されたプレキャストコンクリート板で構築できる。また引張材を標準PC板よりも下側に配設することができるので、大スパンのスラブを構築することができる。
またプレキャストコンクリート板に配筋する鉄筋は、現場で配置する引張材で応力を負担することにより、平面計画によらずに決定することができる。
また所定の大きさのプレキャストコンクリート板、すなわち標準板の製造を予めすることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のスラブおよびその構築方法の実施の形態について説明する。はじめにスラブについて説明し、その後にその構築方法について説明する。また各実施の形態において同じ構成は同じ符号を付して説明し、異なった構成にのみ異なった符号を付して説明する。
【0010】
図1および図2は第1の実施の形態のスラブ1である。このスラブ1は、トラス筋2が配筋された所定の大きさのプレキャストコンクリート板(以下、PC板という)を標準板とするプレキャストコンクリート板(以下、標準PC板という)3と、トラス筋2が配筋された他の大きさのPC板(以下、他のPC板という)4、5とにより形成された下床6と、該下床6上に打設されたコンクリート7と、下床5上のトラス筋2に沿って配設された引張材8とから構成されている。すなわち長さ方向に並べられた複数のPC板3、4、5が引張材8で接続されて構築されたものである。
【0011】
トラス筋2は三角形状に配置された1本の上端筋9と、2本の下端筋10とが波形のラチス筋11で接続されたものであるが、このほかにも1本の上端筋と、1本の下端筋とが波形のラチス筋で接続された、いわゆるシングルトラス(図示せず)であってもよい。
【0012】
また、ここに標準PC板3とは、図3に示すように、所定の大きさのPC板、すなわち梁間に設置する一枚板のPC板の2分の1、または3分の1の大きさのものをいう。この大きさは任意であり、例えば2m×4mや2.5m×5mなどのものである。
【0013】
一方、他のPC板4とは、前記の標準PC板3が設置できない箇所に設置するために受注生産されるものであり、標準PC板3と同じ長さか、またはそれより短いものをいう。
【0014】
このように梁12、13で囲まれた空間の所定箇所には標準PC板3が敷設され、残りの空間には他のPC板4、5が敷設されて下床6を形成している。すなわち短辺側の梁12間には二枚の標準PC板3と、他のPC板4とがアンボンドケーブルなどの引張材8で接続されて一枚板となったPC板14が、3枚隣接して設置されている。
【0015】
また、これらのPC板14の隣には、標準PC板3と同じ長さで、かつ幅狭な他のPC板4と、標準PC板3よりも短く、かつ幅狭な他のPC板5とが接続されて一枚板となったPC板15が設置されている。
【0016】
したがって、図1において斜線の部分16は、予め製造された標準PC板3で形成され、他の部分17は他のPC板4、5で形成されている。
【0017】
このように梁12、13で囲まれた空間の所定箇所を標準PC板3で形成できるので、建物の平面計画が決まる前であっても、標準PC板3を製造することができる。また、標準PC板3に配筋された鉄筋も引張材8で応力を負担することにより、平面計画の決定前であっても決定することができる。
【0018】
また図4は第2の実施の形態のスラブ18である。このスラブ18は、第1の実施のスラブ1よりも幅狭なものであり、PC板15がない以外は第1の実施のスラブ1と同じ構成である。
【0019】
また図5は第3の実施の形態のスラブ19である。このスラブ19は、第1の実施のスラブ1よりも短いものであり、標準PC板3が一枚になった以外は第1の実施のスラブ1と同じ構成である。
【0020】
また図6および図7は第4の実施の形態のスラブ20である。このスラブ20は、標準PC板3の間に、標準PC板3よりも厚さの薄い他のPC板4、5を設置したものであり、これ以外は第1の実施のスラブ1と同じ構成である。このように厚さの薄い他のPC板4、5を設置すると、引張材8を標準PC板3よりも下側に配設することができるので、大スパンのスラブを構築することができる。
【0021】
上記のように平面計画にとらわれない標準PC板3を予め製造しておくことにより、種々の平面計画に応じて標準PC板3と他のPC板4、5とを任意に組み合わせてスラブ1、18、19、20を構築することができる。
【0022】
次に、スラブの構築方法を、第1の実施の形態のスラブ1を用いて説明する。
はじめに、建物の平面計画が決まる前に、図3に示すような標準PC板3を予め製造しておく。
【0023】
そして、建物の平面計画が決まった後には、図1に示すように、梁12、13で囲まれた空間の所定箇所に標準PC板3を設置するとともに、残りの空間に見合う大きさの他のPC板4、5を受注生産し、これを残りの空間に設置し、これらを支保工(図示せず)で支持して下床6を形成する。そして、この下床6上のトラス筋2に沿ってアンボンドケーブルなどの引張材8を配設する。この引張材8の緊張により応力を負担することができるので、PC板3、4、5同士の接合部に配筋された連結筋(添え筋)を省略することもできる。
【0024】
次に、この引張材8が配設された下床6上にコンクリート7を打設し、このコンクリート7が所定の強度を発現した後に、引張材8を所定の力で緊張して定着することにより、所定のプレストレスが付与されたスラブ1が構築される。
【0025】
なお、第1および第2の実施の形態のスラブ18、19、20の場合も、上記と同じ方法で構築するものとする。
【0026】
【発明の効果】
平面計画が決まらなくても標準PC板が予め製造できるので、スラブの所定箇所をこの標準PC板で構築し、残りの箇所を他のPC板、すなわち受注生産されたPC板で構築できる。
【0027】
引張材を標準PC板よりも下側に配設することができるので、大スパンのスラブを構築することができる。
【0028】
プレキャストコンクリート板に配筋する鉄筋は、現場で配置する引張材で応力を負担することにより、平面計画によらずに決定することができる。
【0029】
所定の大きさのプレキャストコンクリート板、すなわち標準板の製造を予めすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態のスラブの平面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】(1)は標準PC板の平面図、(2)は(1)のB−B線断面図である。
【図4】第2の実施の形態のスラブの平面図である。
【図5】第3の実施の形態のスラブの平面図である。
【図6】第4の実施の形態のスラブの平面図である。
【図7】図6のC−C線断面図である。
【符号の説明】
1、18、19、20 スラブ
2 トラス筋
3 標準PC板
4、5 他のPC板
6 下床
7 コンクリート
8 引張材
9 上端筋
10 下端筋
11 ラチス筋
12 短辺側の梁
13 長辺側の梁
14、15 PC板
16 斜線の部分
17 残りの部分

Claims (3)

  1. 梁で囲まれた空間の所定箇所に敷設された、トラス筋が配筋された所定の大きさのプレキャストコンクリート板を標準板とするプレキャストコンクリート板と、前記空間の残りの箇所に敷設された、トラス筋が配筋された他の大きさのプレキャストコンクリート板とにより形成された下床上にコンクリートが打設され、前記下床上のトラス筋に沿って引張材が配設され、該引張材が緊張定着されたことを特徴とするスラブ。
  2. 他の大きさのプレキャストコンクリート板の厚さが標準板とするプレキャストコンクリート板よりも薄いことを特徴とする請求項1に記載のスラブ。
  3. トラス筋が配筋された所定の大きさのプレキャストコンクリート板を標準板とするプレキャストコンクリート板と、トラス筋が配筋された他の大きさのプレキャストコンクリート板とを梁間に敷き並べて下床を形成し、該下床のトラス筋に沿って引張材を配設し、該引張材が配設された下床上にコンクリートを打設し、該コンクリートが硬化した後に前記引張材を所定の力で緊張して定着することを特徴とするスラブの構築方法。
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