JP2004345246A - インクジェット式記録装置 - Google Patents

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JP2004345246A JP2003145451A JP2003145451A JP2004345246A JP 2004345246 A JP2004345246 A JP 2004345246A JP 2003145451 A JP2003145451 A JP 2003145451A JP 2003145451 A JP2003145451 A JP 2003145451A JP 2004345246 A JP2004345246 A JP 2004345246A
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英彦 猪口
Masaharu Tanaka
正治 田中
Hiroyuki Ogata
弘之 緒方
Kenji Kanabo
健司 金棒
Yutaka Miyazono
豊 宮園
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

【課題】オフキャリッジ式の記録装置において、ジャム処理の際にカートリッジホルダが邪魔にならないようにすることにより、ジャム処理の効率化を図る。
【解決手段】プリンタ1は、前面側に開口30が形成されるとともに該開口30を開閉自在に覆うカバー33を有するケーシング10と、ケーシング10の内部における前側に設置されたカートリッジホルダと、ケーシング10の開口30を通じてカートリッジホルダに着脱自在なインクカートリッジ750とを備える。カートリッジホルダは、前後方向にスライド移動自在に形成されている。ジャム処理の際には、カートリッジホルダは後方の退避位置に移動する。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクジェット式記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、キャリッジに搭載されたインクジェット式の記録ヘッドを備え、インクを貯留したインクカートリッジをキャリッジとは別の箇所に装着する記録装置が知られている。一般に、この種の記録装置はオフキャリッジ式の記録装置と呼ばれている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
インクカートリッジはユーザによって適宜に交換されるものである。そこで、交換が容易なように、インクカートリッジを保持するカートリッジホルダは、記録装置の前側に設けられている。これにより、インクカートリッジの取り付け又は取り外しを装置の前方から行うことができ、ユーザはインクカートリッジを容易に交換することができる。
【0004】
ところで、記録装置にあっては、記録紙の搬送中に紙詰まり(ジャム)が生じる場合がある。紙詰まりが生じた場合には、詰まった記録紙はユーザによって取り出される。そのため、詰まった記録紙を取り出しやすいように、通常、装置の前側には開口が形成され、その開口を覆うカバーが設けられている。
【0005】
【特許文献1】
特公平4−79305号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、オフキャリッジ式の記録装置では、カートリッジホルダを記録装置の前側に設けているために、カートリッジホルダの占有スペースの分だけ、開口のスペースが小さくなっていた。そのため、紙詰まりが生じたときに、カートリッジホルダが邪魔になって、詰まった記録紙を容易且つ迅速に除去することが難しかった。
【0007】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、オフキャリッジ式の記録装置において、ジャム処理の際にカートリッジホルダが邪魔にならないようにすることにより、ジャム処理の効率化を図ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るインクジェット式記録装置は、前面側に開口が形成されるとともに該開口を開閉自在に覆うカバーを有するケーシングと、前記ケーシング内部における前側に設置されたカートリッジホルダと、前記ケーシングの開口を通じて前記カートリッジホルダに着脱自在なインクカートリッジと、前記カートリッジホルダを支持すると共に該カートリッジホルダの移動又は姿勢変更を案内するガイド部材とを備えているものである。
【0009】
前記ガイド部材は、前記カートリッジホルダの前後方向の移動を案内するガイド部材からなり、前記カートリッジホルダは、前記ガイド部材によって前方のホーム位置と後方の退避位置との間で前後移動自在に支持されていてもよい。
【0010】
このことにより、ジャム処理時にはカバーを開き、カートリッジホルダを退避位置にまで後方に移動させることによって、開口のスペースが大きくなる。したがって、カートリッジホルダに邪魔されずにジャム処理を行うことができ、ジャム処理の効率化を図ることができる。
【0011】
前記カートリッジホルダを前記ホーム位置にロックするロック機構を備えていることが好ましい。
【0012】
このことにより、インクカートリッジの交換の際に、カートリッジホルダが後方に移動してしまうことが防止される。したがって、インクカートリッジの交換が容易になる。
【0013】
前記ロック機構は、前記カートリッジホルダ及び前記ガイド部材の一方に設けられたピンと、他方に設けられて該ピンと係合するフックとを備えていてもよい。
【0014】
前記記録装置は、前記カートリッジホルダを前後移動させる駆動機構を備えていることが好ましい。
【0015】
このことにより、カートリッジホルダの前後移動を自動化することができる。
【0016】
また、前記ガイド部材は、前記カートリッジホルダを前記開口の上側において縦回転自在に支持するガイド部材からなり、前記カートリッジホルダは、前記ガイド部材によって、略水平姿勢となるホーム位置と前上がりの姿勢となる退避位置との間で回転自在に支持されていてもよい。
【0017】
このことにより、ジャム処理時にはカバーを開き、カートリッジホルダを退避位置にまで回転させることにより、カートリッジホルダは前上がりの姿勢となる。その結果、開口のスペースは大きくなる。したがって、カートリッジホルダに邪魔されずにジャム処理を行うことができ、ジャム処理の効率化を図ることができる。
【0018】
前記記録装置は、前記カートリッジホルダを前記ホーム位置でロックするロック機構を備えていることが好ましい。
【0019】
前記ロック機構は、前記カートリッジホルダ及び前記ガイド部材の一方に設けられた溝と、他方に設けられて該溝と嵌合する突起とを備えていてもよい。
【0020】
前記記録装置は、前記カートリッジホルダを回転させる駆動機構を備えていることが好ましい。
【0021】
このことにより、カートリッジホルダの回転移動を自動化することができる。
【0022】
前記ガイド部材は、前記開口内の上側において前記カートリッジホルダの上下方向の移動を案内するガイド部材からなり、前記カートリッジホルダは、前記ガイド部材によって、下方のホーム位置と上方の退避位置との間で上下移動自在に支持されていてもよい。
【0023】
このことにより、ジャム処理時にはカバーを開き、カートリッジホルダを上方の退避位置にまで移動させることによって、開口のスペースを大きくすることができる。したがって、カートリッジホルダに邪魔されずにジャム処理を行うことができ、ジャム処理の効率化を図ることができる。
【0024】
前記記録装置は、前記カートリッジホルダを上下移動させる駆動機構を備えていることが好ましい。
【0025】
このことにより、カートリッジホルダの上下移動を自動化することができる。
【0026】
前記記録装置は、前記カートリッジホルダが前記ホーム位置にあることを検知する位置検知手段を備えていることが好ましい。
【0027】
このことにより、位置検知手段によってカートリッジホルダの位置を把握することができるので、カートリッジホルダが退避位置にあるにも拘わらずに誤って記録動作を行う等の不都合を未然に防止することができる。
【0028】
前記カートリッジホルダが前記ホーム位置にないときには記録動作を禁止する保護装置を備えていることが好ましい。
【0029】
このことにより、カートリッジホルダがホーム位置にないときには、記録動作は行われない。したがって、装置の信頼性が向上する。
【0030】
前記記録装置は、記録紙の紙詰まりを検知するジャム検知手段を備え、前記駆動機構は、紙詰まりが生じているときに前記カバーが開放されると、該開放動作に連動して前記カートリッジホルダを前記ホーム位置から前記退避位置に移動させることが好ましい。
【0031】
このことにより、ジャム処理を行う際のユーザの作業負担が軽減する。
【0032】
前記駆動機構は、前記カバーの閉鎖動作に連動して前記カートリッジホルダを前記退避位置から前記ホーム位置に移動させることが好ましい。
【0033】
このことにより、ジャム処理後のユーザの作業負担が軽減する。
【0034】
前記ケーシングの外側には、前記駆動機構を操作するスイッチが設けられていてもよい。
【0035】
前記カートリッジホルダには、インクカートリッジに挿入されて該インクカートリッジ内のインクを抽出するインク抽出針が固定され、前記インク抽出針は、前記カートリッジホルダと一体となって移動又は姿勢変更することが好ましい。
【0036】
前記インク抽出針は、可撓性を有するチューブに接続されていることが好ましい。
【0037】
このことにより、カートリッジホルダと共にインク抽出針が移動又は姿勢変更しても、チューブはインク抽出針の移動又は姿勢変更に応じて柔軟に変形するので、インクの漏れは防止される。
【0038】
前記カバーは、折り畳み自在に連結された複数のカバー部材からなっていることが好ましい。
【0039】
このことにより、カバーの展開に要するスペースが小さくなり、装置の薄型化を促進することができる。
【0040】
前記カバーは、該カバーの開放動作に伴って自動的に折り畳まれることが好ましい。
【0041】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0042】
<実施形態1>
図1〜図3に示すように、実施形態に係るインクジェット式記録装置は、オーディオラック等にも収容容易な薄型のプリンタ1である。
【0043】
ケーシング10はいわゆる薄型のケーシングであり、高さ方向の長さが左右方向及び前後方向の長さに比べて短い略直方体形状に形成されている。ここでは、高さ方向の長さは、左右方向長さの1/4以下、前後方向長さの1/3以下となっている。ケーシング10の左右方向中央部の前方から上方にかけては、給排紙やインクカートリッジ750の交換等のための開口30が形成されている。ケーシング10の前面及び上面には、上記開口30を覆う開閉自在なカバー33が設けられている。
【0044】
なお、以下の説明では、開口30の左右方向と直交する方向(すなわち、上下方向及び前後方向)を「縦方向」と称することとする。
【0045】
ケーシング10の前面における開口30の左側及び右側には、それぞれ左側パネル41及び右側パネル42が設けられている。左側パネル41及び右側パネル42には、操作スイッチが設けられている。なお、右側パネル42には、用紙カセット200を前方に排出する用紙カセット取り出しボタン44と、後述するカートリッジホルダ700を移動させるカートリッジホルダスイッチ43とが配置されている。
【0046】
カバー33は、ヒンジ機構で連結された前カバー31及び上カバー32からなっており、折り畳み自在に形成されている。前カバー31は断面L型の板状体からなり、開口30の前方から上方の一部を覆っている。前カバー31の下部には、用紙カセット200を挿通させる開口が形成されており、前カバー31を閉じた状態のままで用紙カセット200の挿抜が自在になっている。上カバー32は平板状の板状体からなり、開口30の上方の一部を覆っている。上カバー32の縦方向長さ(前後方向長さ)は、開口30の上面長さの1/3〜2/3が好ましく、1/2であることが特に好ましい。これは、カバー33の開閉動作に際して、カバー33の上方への突出量をできるだけ抑えるためである。カバー33の上方への突出量を小さくすることにより、上方に大きなスペースのない箇所にもプリンタ1を設置することが可能となる。
【0047】
図2及び図3に示すように、カバー33を開くと、前カバー31と上カバー32とは折り畳まれた状態となる。このように上カバー32が折り畳まれることにより、カバー33が開口30の手前の領域を覆ってしまうことが回避される。したがって、カバー33を開いた状態では、開口30の前方のスペースは大きく確保され、ジャム処理等において開口30に手を挿入する動作を容易に行うことができる。
【0048】
図4及び図5に示すように、上カバー32の前縁部の両端には、下方に突出した突起35が設けられている。左側パネル41及び右側パネル42の上面側には、後方に延びて突起35の上下方向中途部に当接する当接部36が形成されている。カバー33を開く際には、パネル41,42の当接部36が上カバー32の突起35を後方に押すので、図6に示すように、上カバー32には前向きに回転するモーメントが加えられる。その結果、カバー33の開放動作と連動して上カバー32は自動的に前向きに回転する。したがって、カバー33を開くと、カバー33は自動的に折りたたまれる(図7参照)。
【0049】
なお、図2等では図示を省略したが、プリンタ1には、図8に示すように、カバー33の開閉状態を検知するカバー検知装置として、センサ33Aが設けられている。ただし、カバー検知装置の種類は何ら限定されず、周知の検知装置を利用することができる。
【0050】
次に、プリンタ1の内部構造を説明する。図9〜図16に示すように、ケーシング10の内部には、記録部100と、用紙カセット200と、複数のインクカートリッジ750を保持するインクカートリッジホルダ700とが設けられている。
【0051】
記録部100は、インクジェット式の記録ヘッド101(図13参照)と、記録ヘッド101にインクを供給するサブタンク104と、記録ヘッド101及びサブタンク104を搭載するキャリッジ102と、記録ヘッド101と対向するプラテン103とを備えている。
【0052】
図9及び図10に示すように、ケーシング10内部の左右両側には、前後方向に延びるサイドフレーム21,22が設けられている。サイドフレーム21,22のやや前側には、左右方向に延びるキャリッジ軸23が前後方向に2本固定されている。キャリッジ102には図示しない駆動機構が設けられ、この駆動機構によってキャリッジ102はキャリッジ軸23に沿って往復移動する。
【0053】
サイドフレーム21,22は、キャリッジ軸23を支持するシャーシを形成している。なお、本明細書において、シャーシとは、モータ等の動力源を固定する土台となる部材、ギヤ、プーリ、ローラ等の動力伝達手段を支持する土台となる部材、又は、キャリッジ等の被駆動部材を支持する土台となる部材を意味する。
【0054】
図12に示すように、プラテン103の後方には搬送ローラ24が設けられ、プラテン103の前方には排紙ローラ25が設けられている。また、搬送ローラ24の後方には、給紙ローラ29が設けられている。用紙カセット200の記録紙50は、給紙ローラ29によって取り出された後、搬送ローラ24によって記録ヘッド101とプラテン103との間に搬送される。なお、符号52は分離パッドである。
【0055】
給紙ローラ29と搬送ローラ24との間には、用紙レバー49と、用紙レバー49の回転を検知する検知センサ51とが設けられている。用紙レバー49は、記録紙50の搬送が開始されると、記録紙50の先端によって回転方向の力を受け、回転する(図12における時計回り方向に回転する)。そして、記録紙50の搬送中は、回転した状態が維持される。用紙レバー49は、図示しないバネによって復元力を受けており、記録紙50の後端が通過すると、バネの復元力によって反対方向に回転し(図12における反時計回り方向に回転する)、元の位置に戻る。検知センサ51は、用紙レバー49が回転した状態になるとONとなり、元の位置に戻るとOFFとなる。したがって、記録紙50が給紙ローラ29と搬送ローラ24との間を通過している間は検知センサ51がONとなり、記録紙50が通過した後には検知センサ51はOFFとなる。
【0056】
上記検知センサ51が連続的にONとなっている時間又はその間の搬送ローラ24の回転量等に基づいて、記録紙50の搬送量を検出することができる。記録紙50の搬送量は記録紙50のサイズによって一義的に定まる所定量であるため、検出した搬送量が所定量を超えている場合には、紙詰まりが生じたと推定される。本実施形態では、このようにして紙詰まり(ジャム)の検知を行うこととしている。したがって、用紙レバー49及び検知センサ51は、ジャム検知装置を構成している。ただし、紙詰まりを検知する手段(ジャム検知手段)は、上記構成のものに限定されず、他の構成のものを採用することも勿論可能である。
【0057】
なお、ジャムの発生の有無は、ケーシング10のパネル41,42上の表示部に表示してもよく、プリンタ1に接続されたパーソナルコンピュータやテレビ等に表示してもよい。また、音声等によって通知するようにしてもよい。
【0058】
図9及び図10に示すように、用紙カセット200は、ケーシング10内部の底部に配置され、ケーシング10に対して着脱自在に取り付けられている。用紙カセット200の横幅はケーシング10の横幅よりも短い。したがって、ケーシング10内の用紙カセット200の左右両側には、ある程度の空きスペースが形成されている。また、用紙カセット200の前後方向長さは、ケーシング10の側面の前後方向長さよりも長い。したがって、装着時には用紙カセット200の後端部はケーシング10の側面よりも後方にはみ出し、ケーシング10の背面の突出部13に覆われる(図1参照)。
【0059】
図12に示すように、用紙カセット200の後側には、記録前の記録紙50を蓄える給紙用トレイ210が形成され、用紙カセット200の前側には、記録後の記録紙50を支持する排紙用トレイ220が形成されている。排紙用トレイ220は前後方向に伸縮自在に構成されており、記録動作の際には前方に引き出され、ケーシング10の前方に突出する。
【0060】
カートリッジホルダ700は、複数のインクカートリッジ750を着脱自在に保持する保持部材である。本プリンタ1では、カートリッジホルダ700には、ブラック、シアン、マゼンタ、イエロー、ライトシアン、及びライトマゼンタのインクを収容したインクカートリッジ750が取り付けられている。
【0061】
後述するように、カートリッジホルダ700は、前後方向に移動自在に構成されている。ここでは、最も前方の位置をホーム位置(図2、図9、図11、図12、図13参照)といい、最も後方の位置を退避位置(図3、図10、図14、図15、図16参照)という。
【0062】
図17及び図18に示すように、カートリッジホルダ700は、上板701とホルダ本体702とロックレバー703とを備えている。
【0063】
上板701の右側端面には鋸歯が形成されており、上板701の右端部分はラック704を構成している。また、上板701の右端部分には、右方に突出するリブ705が設けられている。詳細は後述するが、このリブ705は、カートリッジホルダ700の位置検出に利用されるものである。
【0064】
ホルダ本体702には、インクカートリッジ750を挿入するための挿入口が形成されている。図19に示すように、挿入口の奥部、すなわちホルダ本体702の後側の内壁面には、インクカートリッジ750からインクを抽出するインク針706が固定されている。インク針706はホルダ本体702を貫通しており、インク針706の先端はホルダ本体702の内部に突出している。一方、インク針706の根元部はホルダ本体702の外部に露出している。図20に示すように、インクカートリッジ750の裏側のインク針706の根元部には、可撓性を有するインクチューブ707の一端が取り付けられている。
【0065】
インクチューブ707の他端は、キャリッジ102に搭載されたサブタンク104に接続されている。したがって、インクカートリッジ750のインクは、インクチューブ707を通じてサブタンク104に供給され、その後サブタンク104から記録ヘッド101に供給される。
【0066】
図17に示すように、ホルダ本体702の左右両側には、前後方向に延びるスライド板708が設けられている。また、ホルダ本体702の前面中央部の下側には、前方に突出する上つまみ709が形成されている。
【0067】
ロックレバー703は、ホルダ本体702の下方に設けられている。ロックレバー703は、カートリッジホルダ700をホーム位置にロックし、また、そのロックを解除するために用いられる。ロックレバー703は、左右方向に延びる板状部材710と、板状部材710の両端で上方に延びるかぎ爪状のフック部712と、板状部材710の中央部において前方に向かって突出する下つまみ711とから構成されている。ホルダ本体702の左右の端面には、外方に突出する軸713が形成されており、フック部712はこの軸713に回転自在にはめ込まれている。これにより、ロックレバー703は、ホルダ本体702に対して回動するようになっている。
【0068】
図21に示すように、インクカートリッジ750の内部にはインクが収容されたインク室754が形成され、インクカートリッジ750の一端にはインク供給口755が設けられている。インク供給口755には、中心部に供給口が形成されたゴム蓋753がはめ込まれている。インクカートリッジ750内のインク供給口755の近傍には、コイルバネ751と、コイルバネ751の先端に固定された弁752とが設けられている。
【0069】
インクカートリッジ750がカートリッジホルダ700に装着されていない状態では、弁752はゴム蓋753側に付勢され、ゴム蓋753の供給口は弁752によって閉じられた状態となる。一方、図19に示すように、インクカートリッジ750がカートリッジホルダ700に装着されると、インク針706がコイルバネ751の付勢力に抗して弁752を前方に押し込み、弁752が開かれる。これにより、インク室754内のインクがインク針706及びインクチューブ707を通じて抽出される状態となる。
【0070】
図10に示すように、左側サイドフレーム21の内側(右側)及び右側サイドフレーム22の内側(左側)には、カートリッジホルダ700をスライド移動自在に保持するホルダーガイド741,742が設けられている。ホルダーガイド741,742には、カートリッジホルダ700のスライド板708と係合する前後方向に延びる溝743が形成されている。
【0071】
図22及び図23に示すように、右側サイドフレーム22の上端部には、内側(左側)に延びるフレーム22Aが設けられている。このフレーム22Aには、図示しないモータに連結されたモータピニオン714が設けられている。また、ホルダーガイド742には、モータピニオン714と噛み合うギア715と、ギア715と噛み合うギア716とが設けられている。ギア716は、カートリッジホルダ700のラック704と噛み合っている。したがって、モータピニオン714の回転に伴って、カートリッジホルダ700は前後方向に移動することになる。これらモータピニオン714及びギア715,716は、カートリッジホルダ700を前後移動させる駆動機構790を構成している。なお、モータピニオン714は、カートリッジホルダスイッチ43によって操作される。
【0072】
ホルダーガイド742には、後ろ向きに延びるコイルバネ717が設けられており、カートリッジホルダ700にはコイルバネ717に当接する当て板718が形成されている。ホーム位置にあっては、コイルバネ717は当て板718によって前方に押し込まれ、収縮した状態となる。したがって、カートリッジホルダ700がホーム位置にあるときには、コイルバネ717は当て板718に後方に向かう付勢力を与える。つまり、カートリッジホルダ700は、後方に向かう力を受ける。
【0073】
ホルダーガイド741,742の前側には、内方に突出するロックピン719がそれぞれ設けられている。ロックピン719は、カートリッジホルダ700がホーム位置にあるときに、ロックレバー703のフック部712を係止するものである。このように、フック部712とロックピン719とは、カートリッジホルダ700をホーム位置にロックするものであり、ロック機構760を構成している。フック部712の先端側は、いったん前方に向かってから下方に向けて屈曲しており、下方に向かって湾曲した先端部分の前側には、傾斜面からなるすべり面720が形成されている。フック部712は、カートリッジホルダ700が前方に向かって移動しているときにロックピン719に押し当たり、すべり面720がロックピン719上をすべることにより、ロックピン719の上に乗り上げる。その結果、カートリッジホルダ700はロックされる。すなわち、カートリッジホルダ700が前方に移動すると、フック部712がロックピン719の上に乗り上げ、カートリッジホルダ700は自動的にロックされる。
【0074】
図示は省略するが、カートリッジホルダ700には、ロックレバー703を前上がり方向に回転させる駆動機構が設けられている。つまり、フック部712をロックピン719から解除するようにロックレバー703を回転させる駆動機構が設けられている。この駆動機構は、カートリッジホルダスイッチ43によって操作され、カートリッジホルダ700を待避位置に移動させるように操作されたときに作動する。
【0075】
ただし、カートリッジホルダ700のロックを手動で解除することも可能である。カートリッジホルダ700の上つまみ709と下つまみ711とをつまみ、それらを互いに近づけるように挟み込むことにより、ロックレバー703は回転し、フック部712はロックピン719から外れる。その際、コイルバネ717がカートリッジホルダ700を後方に付勢するので、カートリッジホルダ700は後方に移動し、カートリッジホルダ700のロックは解除されることになる。
【0076】
ホルダーガイド742には、カートリッジホルダ700がホーム位置にあるか否かを検出するセンサ721が設けられている。センサ721は、カートリッジホルダ700のリブ705を検出する光透過型又は光反射型の光学式センサからなり、リブ705が所定の位置(カートリッジホルダ700がホーム位置にあるときのリブ705の位置)にあるときにセンサ721のON/OFFが切り替わる。
【0077】
なお、プリンタ1には、記録動作の際にカートリッジホルダ700がホーム位置にあるか否かを判定し、ホーム位置にないときには記録動作を強制的に中止する保護装置が設けられている。
【0078】
図13に示すように、キャリッジ軸23の右端側には、記録ヘッド101からインクをパージさせるパージユニット400が設けられている。図示は省略するが、パージユニット400には、記録ヘッド101のヘッド面を覆うキャップと、記録ヘッド101のインクを吸引除去する吸引ポンプとが設けられている。
【0079】
図9及び図10に示すように、左側サイドフレーム21の外側(左側)には、制御基板(図示せず)を縦置きの姿勢で収容する基板ブロック602が設置されている。
【0080】
次に、プリンタ1の動作について説明する。
【0081】
記録を行う際には、まず、用紙カセット200の排紙用トレイ220が前側に引き出される。その状態で、給紙ローラ29によって用紙カセット200内の記録紙50が取り出され、記録紙50は搬送ローラ24によって記録部100に搬送される。そして、キャリッジ102の移動と共に記録ヘッド101が左右方向に移動しながらインクを吐出し、プラテン103上の記録紙50に記録が行われる。記録後の記録紙50は排紙ローラ25によって搬送され、排紙用トレイ220上に排出される。
【0082】
次に、インクカートリッジ750の交換について説明する。インクカートリッジ750の交換の際には、図2に示すように、カバー33を開き、カートリッジホルダ700を露出させる。この状態において、使用済みのインクカートリッジ750をカートリッジホルダ700から引き抜き、代わりに、新しいインクカートリッジ750をカートリッジホルダ700に挿入する。なお、カートリッジホルダ700はホーム位置にロックされているので、インクカートリッジ750を押し込んだ際にカートリッジホルダ700が後方に逃げるようなことはない。
【0083】
次に、図24を参照しながら、ジャム処理の動作について説明する。
【0084】
記録動作時に紙詰まりが発生した場合には、ジャム検知装置によって紙詰まりの発生が通知される。この通知を受けたユーザは、ステップS1においてカバー33を開く。なお、カバー33の開放は、カバー検知装置によって検知される(ステップS2)。次に、ステップS3においてカートリッジホルダ700がホーム位置にあることを確認した後、ステップS4においてカートリッジホルダスイッチ43を押す。これにより、カートリッジホルダ700はホーム位置から退避位置にまで後退し(ステップS5)、開口30のスペースは大きくなる(図3参照)。そして、ステップS6において、ユーザは詰まった記録紙50を取り除き、カートリッジホルダスイッチ43を押す(ステップS7)。これにより、カートリッジホルダ700は退避位置からホーム位置にまで前進し、ホーム位置にロックされる(ステップS8)。その後、ステップS9において、ユーザはカバー33を閉鎖する。そして、ステップS10においてカバー33が閉鎖されたことが検知された後、プリンタ1は待機状態となる(ステップS11)。
【0085】
本プリンタ1によれば、カートリッジホルダ700を前後方向にスライド移動自在に構成したので、ジャム処理の際にはカートリッジホルダ700を後方の退避位置に移動させることによって、開口30のスペースを大きくすることができる。そのため、開口30に手を挿入してもインクカートリッジ750が邪魔になることがなく、ジャム処理を容易かつ迅速に行うことができる。
【0086】
カートリッジホルダ700をホーム位置にロックするロック機構760を設けることとしたので、カートリッジホルダ700が移動自在に構成されているにも拘わらず、インクカートリッジ750の交換の際にカートリッジホルダ700が移動してしまうことを防止することができる。したがって、インクカートリッジ750の交換を容易に行うことができる。
【0087】
カートリッジホルダ700を移動させる駆動機構790を設けることとしたので、ユーザ自らがカートリッジホルダ700を移動させる手間を省くことができ、作業負担を軽減させることができる。
【0088】
カートリッジホルダ700がホーム位置にあることを検知するセンサ721を設けることとしたので、カートリッジホルダ700の位置を容易に把握することができる。また、保護装置を設け、カートリッジホルダ700がホーム位置にないときには記録動作を中止させることとしたので、インクチューブ707の破損等を防止することができる。
【0089】
本プリンタ1では、インクカートリッジ750のインクをキャリッジ102上のサブタンク104に供給するインク流路として、可撓性を有するインクチューブ707を用いることとした。インクチューブ707はカートリッジホルダ700の前後移動に合わせて柔軟に変形するので、カートリッジホルダ700の移動に伴うインクの漏れを防止することができる。
【0090】
また、本プリンタ1では、カバー33は折り畳み自在に形成され、開放されたときに上カバー32は下向きに折れ曲がった状態となる(図3参照)。したがって、カバー33によって開口30の前方を覆ってしまうことがなく、開口30の前方スペースをより大きく確保することができる。そのため、ケーシング10の前方から開口30に手を挿入しやすくなり、ジャム処理を効率的に行うことができる。
【0091】
また、本プリンタ1では、カバー33を折り畳み自在に形成したので、カバー33の展開動作及び収納動作に際して、カバー33の上方への突出量を少なくすることができる。したがって、上方に十分なスペースのない場所であってもカバー33の展開及び収納が可能となり、高さ方向に制約のある設置場所にもプリンタ1の設置が可能となる。例えば、図25に示すように、棚間の高さがケーシング10の高さよりも若干大きいラック5に対しても、プリンタ1を収納することが可能である。
【0092】
さらに、カバー33は開放動作に伴って自動的に折り畳まれるので、人手によってわざわざ折り畳みながら開放させる必要はない。したがって、カバー33の開放動作を容易に行うことができる。
【0093】
−変形例−
上記実施形態では、ユーザがカートリッジホルダスイッチ43を操作することによってカートリッジホルダ700を移動させていた。しかし、カートリッジホルダスイッチ43は必ずしも必要ではなく、プリンタ1に接続された他の機器(例えばパーソナルコンピュータ等)において、カートリッジホルダ700の移動操作を行うようにしてもよい。
【0094】
また、ジャムが発生しているときにカバー33を開くと、そのカバー33の開放動作に連動してカートリッジホルダ700を移動させるようにしてもよい。つまり、ジャムを検知するジャム検知装置とカバー33の開放を検知するカバー検知装置とを備え、ジャムが発生しているときにカバー33が開放されると、カートリッジホルダ700をホーム位置から退避位置に自動的に移動させるようにしてもよい。また、カバー33が閉鎖されると、その閉鎖動作に連動してカートリッジホルダ700をホーム位置に復帰させるようにしてもよい。
【0095】
図26は、カバー33の開閉に連動してカートリッジホルダ700が移動する場合のフローチャートを示している。ステップS21においてユーザがカバー33を開くと、ステップS22においてカバー33が開放されたことが検知される。そして、ステップS23においてジャムが発生しているか否かが判定され、ジャムが発生している場合には、ステップS24に進んでカートリッジホルダ700がホーム位置から退避位置にまで移動する。カートリッジホルダ700が退避位置にまで後退した後、紙詰まりを起こした記録紙50はユーザによって取り除かれる(ステップS25)。そして、ステップS26においてユーザがカバー33を閉鎖すると、カバー33の閉鎖が検知され(ステップS27)、ステップS28においてカートリッジホルダ700がホーム位置にあるか否かが判定される。カートリッジホルダ700がホーム位置にない場合にはステップS29に進み、カートリッジホルダ700がホーム位置に復帰するまで待機する。一方、ステップS28の判定の結果、カートリッジホルダ700がホーム位置にあると判定された場合には、ステップS30に進み、プリンタ1は待機状態となる。
【0096】
また、上記実施形態では、カートリッジホルダ700を移動させる駆動機構を設け、カートリッジホルダ700の移動を自動化していた。しかし、駆動機構を省略し、カートリッジホルダ700の移動を手動で行ってもよいことは勿論である。
【0097】
<実施形態2>
実施形態1に係るプリンタ1は、カートリッジホルダ700を前後方向にスライド移動させることによって開口30のスペースを拡大するものであった。これに対し、図28及び図29に示すように、実施形態2に係るプリンタ1は、カートリッジホルダ700を回転させることによって開口30のスペースを拡大するものである。以下の説明では、カートリッジホルダ700が傾斜していない姿勢(略水平姿勢)をとる位置をホーム位置といい(図28参照)、カートリッジホルダ700が前上がりの傾斜姿勢をとる位置を退避位置という(図29参照)。
【0098】
図27〜図29に示すように、実施形態2では、前カバー31と上カバー32とは分離しており、縦方向の中途部から両側に向かって開くように形成されている。つまり、カバー33はいわゆる観音開きのカバーとなっている。前カバー31は下端部を中心として前方に向かって回転し、上カバー32は後端部を中心として上方に向かって回転し、前カバー31と上カバー32とは互いに反対方向に展開する。
【0099】
その他の外観上の構成は実施形態1と同様であるので、ここでは説明を省略する。次に、実施形態2のプリンタ1の内部構成を説明する。
【0100】
図30及び図31に示すように、実施形態2では、カートリッジホルダ700は、実施形態1のホルダ本体722と略同一の構成を有している。カートリッジホルダ700の前面中央部の下側には、前方に突出するつまみ709が設けられている。カートリッジホルダ700は上カバー32の裏面側に固定されており、上カバー32と一体になって回転する。
【0101】
図32及び図33に示すように、カートリッジホルダ700の左右両端面の後側には、外方に突出する軸724が形成されている。ケーシング10内におけるカートリッジホルダ700の左右両側には、カートリッジホルダ700の軸724を回転自在に支持するフレーム723が設置されている。また、カートリッジホルダ700の両端面の中央部には、半球状の突起727Aが設けられている。フレーム723には、突起727Aと係合するロック穴725,726が形成されている。ロック穴725とロック穴726とは略上下方向に並んでおり、上側のロック穴725はカートリッジホルダ700を退避位置にロックするものであり、下側のロック穴726はカートリッジホルダ700をホーム位置にロックするものである。
【0102】
図34及び図35に示すように、カートリッジホルダ700の右側端面には、右側に突出する移動ピン727が設けられている。一方、サイドフレーム22Aには、移動ピン727と係合する溝728が形成された円柱部材729が設けられている。円柱部材729の底部には、円柱部材729と同軸のピニオン730が固定され、ピニオン730はピニオン731,732を介してモータピニオン733と噛み合っている。なお、モータピニオン733には、図示しないモータが連結されている。円柱部材729の溝728は、螺旋状に形成された溝であり、円柱部材729の回転にしたがって移動ピン727を上下動させるように形成されている。
【0103】
カートリッジホルダ700の右側端面の前側には、右方に突出するリブ734が設けられている。サイドフレーム22Aには、リブ734を検知するセンサ721が設けられている。センサ721は光反射型又は光透過型の光学式センサであり、リブ734が所定位置(カートリッジホルダ700がホーム位置にあるときのリブ734の位置)にあるときに、出力信号をON又はOFFするものである。
【0104】
その他の構成及びプリンタ1の動作については、実施形態1と同様である。本実施形態では、実施形態1のカートリッジホルダ700のスライド移動と同様にして、カートリッジホルダ700を回転させることができる。すなわち、カートリッジホルダスイッチ43の操作に基づいてカートリッジホルダ700をホーム位置から待避位置、又は退避位置からホーム位置に回転移動させることができる。また、ジャムが生じているときに前カバー31を開放すると、前カバー31と連動してカートリッジホルダ700をホーム位置から退避位置に自動的に回転移動させるようにしてもよく、前カバー31の閉鎖に連動してホーム位置に復帰させるようにしてもよい。
【0105】
上記実施形態では、モータピニオン733によってカートリッジホルダ700を回転させていたが、カートリッジホルダ700のつまみ709を押し上げることにより、カートリッジホルダ700を手動で回転させてもよい。この場合、モータピニオン733等の駆動機構790は不要となる。
【0106】
本実施形態においても、実施形態1と同様の効果を得ることができる。ジャム処理の際にはカートリッジホルダ700を前上がりに傾斜させることにより、開口30のスペースを大きく確保することができる。そのため、開口30に手を挿入してもインクカートリッジ750が邪魔になることがなく、ジャム処理を容易かつ迅速に行うことができる。
【0107】
−変形例1−
上記実施形態では、前カバー31と上カバー32とは連動していなかったが、前カバー31と上カバー32とを連動させるようにしてもよい。言い換えると、前カバー31の開閉動作にしたがってカートリッジホルダ700を回転移動させるようにしてもよい。次に、カートリッジホルダ700と前カバー31とを連動させた変形例について説明する。
【0108】
本変形例では、図36及び図37に示すように、カートリッジホルダ700の軸724は右側に延長されている。軸724はシャフトガイド87に支持され、軸724の先端はレバー82の一端に回転不能に固定されている。したがって、軸724の回転にしたがってレバー82は回転する。
【0109】
レバー82の他端は、レバー83の一端にピン結合されている。レバー83の他端は、レバー84の一端にピン結合されている。レバー84の他端は、前カバー31の右端面から延びる軸739に回転不能に固定されている。したがって、軸739の回転にしたがってレバー84は回転する。なお、図示は省略するが、軸739は右側パネル42の内部で回転自在に支持されている。
【0110】
このように、カートリッジホルダ700と前カバー31とは、クランク機構からなる連動機構80を介して連結されている。そして、図37に矢印で示すように、前カバー31を開くと前カバー31の軸739が回転し、その回転動作はレバー82〜84を介してカートリッジホルダ700の軸724に伝わり、軸724も回転する。その結果、カートリッジホルダ700は上向きに回転し、カートリッジホルダ700はホーム位置から退避位置に回転移動する。同様に、前カバー31を閉じると、軸739の回転動作がレバー82〜84を介して軸724に伝わり、軸724の回転にしたがってカートリッジホルダ700は退避位置からホーム位置に回転移動する。
【0111】
なお、カートリッジホルダ700と上カバー32とは一体的に回転するように固定されているので、上カバー32も前カバー31と連動して開閉されることになる。
【0112】
−変形例2−
ジャム処理時には手を挿入しやすいようにケーシング10の開口30に十分なスペースを確保する必要があるが、インクカートリッジ750の交換に際しては、それほど大きなスペースは必要でない。そこで、インクカートリッジ750の交換用に小カバーを設けるようにしてもよい。
【0113】
例えば、図38及び図39に示すように、前カバー31の一部に開口30Aを設け、この開口30Aを開閉自在に覆う小さなカバー34を前カバー31に設けるようにしてもよい。つまり、前カバー31を第1カバー31Aと第2カバー34とからなる二重のカバーにしてもよい。なお、第1カバー31Aを開放すると、第2カバー34も第1カバー31Aと一体になって開放される。
【0114】
この変形例では、インクカートリッジ750の交換の際には、第2カバー34のみを開閉する。一方、ジャム処理の際には、第1カバー31Aを開閉する(この際、第2カバー34も第1カバー31Aと一体的に開閉することになる。)。
【0115】
本変形例によれば、インクカートリッジ750の交換の際には第2カバー34のみを開閉すれば足りるので、プリンタ1の利便性が向上する。
【0116】
<実施形態3>
図41及び図42に示すように、実施形態3に係るプリンタ1は、カートリッジホルダ700を上下方向にスライドさせることによって開口30のスペースを拡大するものである。以下の説明では、カートリッジホルダ700の下方の位置をホーム位置といい(図41参照)、上方の位置を退避位置という(図42参照)。
【0117】
図40〜図42に示すように、実施形態3においても、前カバー31と上カバー32とは分離している。前カバー31は実施形態2と同様、前向きに展開するように形成されている。一方、上カバー32は、カートリッジホルダ700と一体化され、その全体が上下移動するように形成されている。
【0118】
その他の外観上の構成は実施形態1と同様であるので、ここでは説明を省略する。次に、実施形態3のプリンタ1の内部構造を説明する。
【0119】
図43及び図44に示すように、実施形態3では、カートリッジホルダ700は、実施形態1のホルダ本体702とほぼ同様の構成を有している。カートリッジホルダ700の前面中央部の下側には、前方に突出するつまみ709が設けられている。
【0120】
左側のサイドフレーム21A及び右側のサイドフレーム22Aには、上向きに延びるスライドシャフト740がそれぞれ前後方向に2つずつ設けられている。カートリッジホルダ700の左右の両端面には、外方に突出したガイド板745が設けられている。ガイド板745にはスライドシャフト740を挿通させる挿通口が形成され、スライドシャフト740はガイド板745に嵌合している。これにより、カートリッジホルダ700はスライドシャフト740によって上下方向に案内される。
【0121】
図45及び図46に示すように、カートリッジホルダ700の右側端面には、右方に突出する移動ピン727が設けられている。一方、サイドフレーム22Aには、実施形態2と同様の円柱部材729,ピニオン730〜732、及びモータピニオン733が設けられている。実施形態2と同様に、円柱部材729の溝728は螺旋状に形成され、円柱部材729の回転にしたがって移動ピン727を上下動させるように形成されている。
【0122】
カートリッジホルダ700の右前側のガイド板745には、右方に突出するリブ734が設けられている。実施形態2と同様、右側サイドフレーム22には、リブ734を検知するセンサ721が設けられている。センサ721は光学式センサであり、リブ734が所定位置(カートリッジホルダ700がホーム位置にあるときのリブ734の位置)にあるときに、出力信号をON又はOFFするものである。
【0123】
その他の構成及びプリンタ1の動作については、実施形態1と同様である。本実施形態では、実施形態1のカートリッジホルダ700の前後方向のスライド移動と同様にして、カートリッジホルダ700を上下方向にスライド移動させることができる。すなわち、カートリッジホルダスイッチ43の操作に基づいてカートリッジホルダ700をホーム位置から待避位置、又は退避位置からホーム位置に上下移動させることができる。また、ジャムが生じているときに前カバー31を開放すると、その前カバー31の開放動作に連動してカートリッジホルダ700をホーム位置から退避位置に自動的に上昇させるようにしてもよく、前カバー31の閉鎖に連動してホーム位置に復帰させるようにしてもよい。カートリッジホルダ700を手動で上下動させることも勿論可能である。
【0124】
本実施形態においても、実施形態1と同様の効果を得ることができる。ジャム処理の際にはカートリッジホルダ700を上方に移動させることにより、開口30のスペースを大きく確保することができる。そのため、開口30に手を挿入してもインクカートリッジ750が邪魔になることがなく、ジャム処理を容易かつ迅速に行うことができる。
【0125】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、カートリッジホルダを移動自在又は姿勢変更自在に支持するガイド部材を設けることとしたので、ジャム処理の際にはケーシングの開口を広げる方向にカートリッジホルダを移動又は姿勢変更することにより、開口のスペースを一時的に大きくすることができる。したがって、インクカートリッジに邪魔されずにジャム処理を行いやすくなり、ジャム処理の効率化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1に係るプリンタの斜視図である。
【図2】実施形態1に係るプリンタのカバーを開いた状態の斜視図であり、カートリッジホルダがホーム位置にある状態を示している。
【図3】実施形態1に係るプリンタのカバーを開いた状態の斜視図であり、カートリッジホルダが退避位置にある状態を示している。
【図4】プリンタの右側部分の平面図である。
【図5】図4のE−E線断面図である。
【図6】カバーが展開する途中の図5相当図である。
【図7】カバーが展開した後の図5相当図である。
【図8】カバーが開いた状態のプリンタの部分拡大斜視図である。
【図9】実施形態1に係るプリンタの内部構造の斜視図であり、カートリッジホルダがホーム位置にある状態を示している。
【図10】実施形態1に係るプリンタの内部構造の斜視図であり、カートリッジホルダが退避位置にある状態を示している。
【図11】実施形態1に係るプリンタの平面図であり、カートリッジホルダがホーム位置にある状態を示している。
【図12】図11のA−A線断面図である。
【図13】図11のB−B線断面図である。
【図14】実施形態1に係るプリンタの平面図であり、カートリッジホルダが退避位置にある状態を示している。
【図15】図14のC−C線断面図である。
【図16】図14のD−D線断面図である。
【図17】カートリッジホルダの斜視図である。
【図18】カートリッジホルダの斜視図である。
【図19】インクカートリッジ及びカートリッジホルダの断面図である。
【図20】カートリッジホルダの斜視図である。
【図21】インクカートリッジの断面図である。
【図22】実施形態1に係るカートリッジホルダの右端付近の拡大斜視図であり、カートリッジホルダがホーム位置にある状態を示している。
【図23】実施形態1に係るカートリッジホルダの右端付近の拡大斜視図であり、カートリッジホルダが退避位置にある状態を示している。
【図24】ジャム処理のフローチャートである。
【図25】ラックに収納されたプリンタの斜視図である。
【図26】ジャム処理のフローチャートである。
【図27】実施形態2に係るプリンタの斜視図である。
【図28】実施形態2に係るプリンタのカバーを開いた状態の斜視図であり、カートリッジホルダがホーム位置にある状態を示している。
【図29】実施形態2に係るプリンタのカバーを開いた状態の斜視図であり、カートリッジホルダが退避位置にある状態を示している。
【図30】実施形態2に係るプリンタの内部構造の斜視図であり、カートリッジホルダがホーム位置にある状態を示している。
【図31】実施形態2に係るプリンタの内部構造の斜視図であり、カートリッジホルダが退避位置にある状態を示している。
【図32】カートリッジホルダ及びサイドフレームの斜視図である。
【図33】カートリッジホルダ及びサイドフレームの分解斜視図である。
【図34】実施形態2に係るカートリッジホルダの右端付近の拡大斜視図であり、カートリッジホルダがホーム位置にある状態を示している。
【図35】実施形態2に係るカートリッジホルダの右端付近の拡大斜視図であり、カートリッジホルダが退避位置にある状態を示している。
【図36】実施形態2の変形例1に係るプリンタの内部構造の斜視図である。
【図37】実施形態2の変形例1に係るプリンタの内部構造の斜視図である。
【図38】実施形態2の変形例2に係るプリンタの内部構造の斜視図である。
【図39】実施形態2の変形例2に係るプリンタの内部構造の斜視図である。
【図40】実施形態3に係るプリンタの斜視図である。
【図41】実施形態3に係るプリンタのカバーを開いた状態の斜視図であり、カートリッジホルダがホーム位置にある状態を示している。
【図42】実施形態3に係るプリンタのカバーを開いた状態の斜視図であり、カートリッジホルダが退避位置にある状態を示している。
【図43】実施形態3に係るプリンタの内部構造の斜視図であり、カートリッジホルダがホーム位置にある状態を示している。
【図44】実施形態3に係るプリンタの内部構造の斜視図であり、カートリッジホルダが退避位置にある状態を示している。
【図45】実施形態3に係るカートリッジホルダの右端付近の拡大斜視図であり、カートリッジホルダがホーム位置にある状態を示している。
【図46】実施形態3に係るカートリッジホルダの右端付近の拡大斜視図であり、カートリッジホルダが退避位置にある状態を示している。
【符号の説明】
1 プリンタ(インクジェット式記録装置)
10 ケーシング
30 開口
31 前カバー
32 上カバー
33 カバー
43 カートリッジホルダスイッチ(スイッチ)
50 記録紙
102 キャリッジ
104 サブタンク
200 用紙カセット
700 カートリッジホルダ
706 インク針
707 インクチューブ
712 フック部(フック)
719 ロックピン(ピン)
741,742 ホルダーガイド(ガイド部材)
750 インクカートリッジ
760 ロック機構
790 駆動機構

Claims (20)

  1. 前面側に開口が形成されるとともに該開口を開閉自在に覆うカバーを有するケーシングと、
    前記ケーシング内部における前側に設置されたカートリッジホルダと、
    前記ケーシングの開口を通じて前記カートリッジホルダに着脱自在なインクカートリッジと、
    前記カートリッジホルダを支持すると共に該カートリッジホルダの移動又は姿勢変更を案内するガイド部材と、
    を備えているインクジェット式記録装置。
  2. 請求項1に記載のインクジェット式記録装置であって、
    前記ガイド部材は、前記カートリッジホルダの前後方向の移動を案内するガイド部材からなり、
    前記カートリッジホルダは、前記ガイド部材によって前方のホーム位置と後方の退避位置との間で前後移動自在に支持されているインクジェット式記録装置。
  3. 請求項2に記載のインクジェット式記録装置であって、
    前記カートリッジホルダを前記ホーム位置にロックするロック機構を備えているインクジェット式記録装置。
  4. 請求項3に記載のインクジェット式記録装置であって、
    前記ロック機構は、前記カートリッジホルダ及び前記ガイド部材の一方に設けられたピンと、他方に設けられて該ピンと係合するフックとを備えているインクジェット式記録装置。
  5. 請求項2〜4のいずれか一つに記載のインクジェット式記録装置であって、
    前記カートリッジホルダを前後移動させる駆動機構を備えているインクジェット式記録装置。
  6. 請求項1に記載のインクジェット式記録装置であって、
    前記ガイド部材は、前記カートリッジホルダを前記開口内の上側において縦回転自在に支持するガイド部材からなり、
    前記カートリッジホルダは、前記ガイド部材によって、略水平姿勢となるホーム位置と前上がりの姿勢となる退避位置との間で回転自在に支持されているインクジェット式記録装置。
  7. 請求項6に記載のインクジェット式記録装置であって、
    前記カートリッジホルダを前記ホーム位置にロックするロック機構を備えているインクジェット式記録装置。
  8. 請求項7に記載のインクジェット式記録装置であって、
    前記ロック機構は、前記カートリッジホルダ及び前記ガイド部材の一方に設けられた溝と、他方に設けられて該溝と嵌合する突起とを備えているインクジェット式記録装置。
  9. 請求項6〜8のいずれか一つに記載のインクジェット式記録装置であって、
    前記カートリッジホルダを回転させる駆動機構を備えているインクジェット式記録装置。
  10. 請求項1に記載のインクジェット式記録装置であって、
    前記ガイド部材は、前記開口内の上側において前記カートリッジホルダの上下方向の移動を案内するガイド部材からなり、
    前記カートリッジホルダは、前記ガイド部材によって、下方のホーム位置と上方の退避位置との間で上下移動自在に支持されているインクジェット式記録装置。
  11. 請求項10に記載のインクジェット式記録装置であって、
    前記カートリッジホルダを上下移動させる駆動機構を備えているインクジェット式記録装置。
  12. 請求項2〜11のいずれか一つに記載のインクジェット式記録装置であって、
    前記カートリッジホルダが前記ホーム位置にあることを検知する位置検知手段を備えているインクジェット式記録装置。
  13. 請求項12に記載のインクジェット式記録装置であって、
    前記カートリッジホルダが前記ホーム位置にないときには記録動作を禁止する保護装置を備えているインクジェット式記録装置。
  14. 請求項5、9及び11のいずれか一つに記載のインクジェット式記録装置であって、
    記録紙の紙詰まりを検知するジャム検知手段を備え、
    前記駆動機構は、紙詰まりが生じているときに前記カバーが開放されると、該開放動作に連動して前記カートリッジホルダを前記ホーム位置から前記退避位置に移動させるインクジェット式記録装置。
  15. 請求項14に記載のインクジェット式記録装置であって、
    前記駆動機構は、前記カバーの閉鎖動作に連動して前記カートリッジホルダを前記退避位置から前記ホーム位置に移動させるインクジェット式記録装置。
  16. 請求項5、9及び11のいずれか一つに記載のインクジェット式記録装置であって、
    前記ケーシングの外側には、前記駆動機構を操作するスイッチが設けられているインクジェット式記録装置。
  17. 請求項1〜16のいずれか一つに記載のインクジェット式記録装置であって、
    前記カートリッジホルダには、インクカートリッジに挿入されて該インクカートリッジ内のインクを抽出するインク抽出針が固定され、
    前記インク抽出針は、前記カートリッジホルダと一体となって移動又は姿勢変更するインクジェット式記録装置。
  18. 請求項17に記載のインクジェット式記録装置であって、
    前記インク抽出針は、可撓性を有するチューブに接続されているインクジェット式記録装置。
  19. 請求項1〜18のいずれか一つに記載のインクジェット式記録装置であって、
    前記カバーは、折り畳み自在に連結された複数のカバー部材からなっているインクジェット式記録装置。
  20. 請求項19に記載のインクジェット式記録装置であって、
    前記カバーは、該カバーの開放動作に伴って自動的に折り畳まれるインクジェット式記録装置。
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