JP2004345128A - 記録装置及び記録ヘッドのクリーニング方法並びにその記録装置を用いた記録方法 - Google Patents

記録装置及び記録ヘッドのクリーニング方法並びにその記録装置を用いた記録方法 Download PDF

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JP2004345128A JP2003142077A JP2003142077A JP2004345128A JP 2004345128 A JP2004345128 A JP 2004345128A JP 2003142077 A JP2003142077 A JP 2003142077A JP 2003142077 A JP2003142077 A JP 2003142077A JP 2004345128 A JP2004345128 A JP 2004345128A
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Naohisa Terajima
尚久 寺嶋
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Abstract

【課題】煩雑な作業を行うことなく、容易にかつ短時間で記録ヘッドの清掃を行うことができ、しかも、ゴミ等が出ない記録装置及び記録ヘッドのクリーニング方法並びにその記録装置を用いた記録方法を提供する。
【解決手段】記録媒体供給部11の感熱記録紙17を感熱記録部13のサーマルヘッド23a,23b,23cへ搬送する搬送機構15が、感熱記録紙17の一方の面をサーマルヘッド23a,23b,23cに接触させつつ搬送する第1搬送路27と、感熱記録紙17の他方の面をサーマルヘッド23a,23b,23cに接触させつつ搬送する第2搬送路29とを有するようにした。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、サーマルヘッド等の接触型記録ヘッドによって記録シートへ記録する記録装置及び記録ヘッドのクリーニング方法並びにその記録装置を用いた記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
サーマルヘッドによって感熱記録紙に感熱記録する感熱記録装置としては、ロール状に巻いた感熱記録紙を搬送ローラによって送り出し、この送り出した記録紙をサーマルヘッドとプラテンローラとの間へ通すことにより、サーマルヘッドの発熱によって感熱記録紙の片面に施した記録層に感熱発色させて記録するものが知られている。そして、感熱記録した感熱記録紙は、記録後に、内蔵したカッタによって切断されて送り出される。
【0003】
ところで、上記のような感熱記録装置では、感熱記録紙の表面に付着している塵埃や、感熱記録紙の表面を覆っている保護層からの剥離物等がサーマルヘッドの表面に付着して汚れてしまうことがある。そして、このようにサーマルヘッドが汚れると記録画像の画質が劣化してしまうため、感熱記録紙の記録面に接触するサーマルヘッドを定期的に清掃し、サーマルヘッドに付着した汚れを除去する必要がある。
サーマルヘッドの清掃を行うには、まず、感熱記録紙を記録紙の収納部から取り出し、この感熱記録紙の代わりに、表面に研磨層を有してロール状に巻かれたメンテナンス用のクリーニングシートを装着し、このクリーニングシートによってクリーニングモードで感熱記録装置を作動させる。このようにすると、クリーニングシートが搬送ローラによって送り出され、サーマルヘッドとプラテンローラとの間に送り込まれ、クリーニングシートの研磨層がサーマルヘッドに付着していた汚れを除去する(例えば特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−47648号公報(図1,図3)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記の感熱記録装置にあっては、感熱記録紙を取り出し、この感熱記録紙に代えてクリーニングシートを装着し、クリーニング終了後にクリーニングシートを取り出して再び感熱記録紙を装着するという煩雑な作業を行わなければならず、清掃作業に多大な労力及び時間を要するという問題があった。また、使用済みのクリーニングシートがゴミとなり、ランニングコストが高くなる問題もあった。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、煩雑な作業を行うことなく、容易にかつ短時間で記録ヘッドの清掃を行うことができ、しかも、ゴミ等が出ない記録装置及び記録ヘッドのクリーニング方法並びにその記録装置を用いた記録方法を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的達成のため、本発明に係る請求項1記載の記録装置は、記録シートを収納する記録媒体供給部と、該記録媒体供給部の記録シートを搬送する搬送機構と、記録ヘッドとを備え、搬送された記録シートを前記記録ヘッドに接触させつつ記録する記録装置であって、前記搬送機構が、記録シートの一方の面を前記記録ヘッドに接触させつつ搬送する第1搬送路と、記録シートの他方の面を前記記録ヘッドに接触させつつ搬送する第2搬送路とを有することを特徴とする。
【0008】
この記録装置によれば、記録ヘッドに記録シートを第1搬送路と第2搬送路によって供給することができるとともに、記録シートの表面と裏面との双方の面を記録ヘッドに向けることができるので、例えば、一方の面に記録層を有し他方の面にクリーニング層を有する記録シートを用い、第1搬送路及び第2搬送路への切替えを行うことにより、一つの記録シートによって記録ヘッドによる記録と記録ヘッドのクリーニングとを行うことができる。これにより、記録シートを記録媒体供給部から取り外し、クリーニング専用のクリーニングシートを装填して記録ヘッドのクリーニングを行うといった煩雑な作業を行うことがなくなり、メンテナンスに要する労力及び時間を大幅に削減することができる。また、使用済みのクリーニングシートが全てゴミとなるような問題もなくすことができる。
そして、表裏両面に記録層を有する記録シートを第1搬送路によって記録ヘッドに搬送して記録シートの表面を記録し、その後、この記録シートを第2搬送路によって記録ヘッドに再度搬送して記録シートの裏面を記録することにより、極めて容易に記録シートの両面に記録することができる。
【0009】
請求項2記載の記録装置は、記録シートを外周面上に配する1つ又は複数のプラテンローラを備え、前記記録ヘッドが前記プラテンローラの外周面に対向するように配置されていることを特徴とする。
【0010】
この記録装置によれば、プラテンローラの外周面上に記録シートを巻き回すことによって、記録シートがプラテンローラに支持された状態を維持しつつ記録ヘッドに記録シートを供給することができる。そして、このプラテンローラと記録ヘッドとの間に搬送機構によって記録シートを供給すれば、記録ヘッドに記録シートが接触する際にその接触する箇所にかかる圧力を常に一定に保つことができるため、記録シートがより一層確実に記録ヘッドと接触するようになる。したがって、記録ヘッドを効率良く清掃することが可能となる。
【0011】
請求項3記載の記録装置は、前記記録ヘッドに対向して配置され、記録シートが搬送される方向と略平行な支持面で該記録シートを支持する支持部材を備え、前記支持部材と記録ヘッドとの間に前記搬送機構により記録シートを搬送することを特徴とする。
【0012】
この記録装置によれば、支持部材の支持面上に記録シートを支持させつつ、記録ヘッドに記録シートを搬送することができる。そして、この支持部材と記録ヘッドとの間に搬送機構によって記録シートを搬送すれば、記録シートに撓みが生じることを防止することができ、記録シートを記録ヘッドと常に一定の圧力で接触させることができる。このため、記録シートがより一層確実に記録ヘッドと接触するようになり、記録ヘッドを効率良く清掃することが可能となる。
【0013】
請求項4記載の記録装置は、前記記録ヘッドは、記録シートが搬送される方向に沿って複数配設されていることを特徴とする。
【0014】
この記録装置によれば、搬送される記録シートに沿って配された複数の記録ヘッドによる記録順序を逆にすることができる。これにより、汚れが溜まりやすい高エネルギーに設定していたサーマルヘッドを、汚れの溜まりにくい低エネルギーの設定にすることができ、各サーマルヘッドの汚れの付着を抑制することができる。
【0015】
請求項5記載の記録ヘッドのクリーニング方法は、請求項1から請求項4のうちいずれか1つに記載の記録装置を用いた記録ヘッドのクリーニング方法であって、一方の面に記録層を有するとともに他方の面にクリーニング層を有する記録シートを用い、前記記録層が表側になるように記録シートを前記第1搬送路に沿って搬送する一方、前記クリーニング層が表側になるように記録シートを前記第2搬送路に沿って搬送し、前記記録ヘッドを前記クリーニング層によって清掃することを特徴とする。
【0016】
この記録ヘッドのクリーニング方法によれば、記録シートを第1搬送路によって記録層を表側にして記録ヘッドに搬送し、第2搬送路によってクリーニング層を表側にして記録ヘッドに搬送することにより、一つの記録シートによって記録ヘッドによる記録、及び記録ヘッドのクリーニングを容易に行うことができる。
【0017】
請求項6記載の記録方法は、請求項1から請求項4のうちいずれか1つに記載の記録装置を用いた記録方法であって、支持層の両面に記録層を有する記録シートを用い、前記第1搬送路に沿って搬送された記録シートの一方の面に前記記録ヘッドにより記録し、その後、記録シートを前記第2搬送路に沿って搬送し、前記記録ヘッドにより記録シートの他方の面に記録することを特徴とする。
【0018】
この記録方法によれば、両面に記録層を有する記録シートを用い、第1搬送路によって記録シートを記録ヘッドに供給して一方の面を記録し、その後、この記録シートを第2搬送路によって再び記録ヘッドに供給して記録シートの他方の面を記録することにより、容易に記録シート両面への記録を行うことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る記録装置、及び記録ヘッドのクリーニング方法、並びにその記録装置を用いた記録方法の好適な実施の形態について、図面を参照して説明する。
ここでは、記録装置としてサーマルヘッドにより感熱記録を行う感熱記録装置を一例として説明する。
図1に本発明にかかる感熱記録装置(記録装置)の第1実施形態を説明する概略構成図、図2に感熱記録装置の搬送機構を説明する概略構成図、図3に感熱記録装置の制御系を説明するブロック図、図4に感熱記録紙の供給形態を説明する斜視図、図5に感熱記録紙の断面図を示した。
【0020】
図1に示すように、この感熱記録装置100は、主に、記録媒体供給部11と、感熱記録部13と、搬送機構15を有している。記録媒体供給部11は、ロール状に巻いた感熱記録紙(記録シート)17を収納して、感熱記録部13に感熱記録紙17を供給する。感熱記録部13は、プラテンローラ21と、このプラテンローラ21の外周面に沿って所定の間隔をあけて対向して設置された複数のサーマルヘッド(記録ヘッド)23a,23b,23cとを有している。これらサーマルヘッド23a,23b,23cは、それぞれ印加エネルギーを段階的に変化させて記録制御するものであり、ここでは3つのヘッドをプラテンローラ21の外周面上の感熱記録紙17の搬送方向に沿って配設した構成を一例として説明する。
ここで、サーマルヘッド23a,23b,23cは、その印加エネルギーのレベルを、感熱記録紙17の搬送方向に沿った順に、低、中、高に設定してあり、感熱記録紙17に対して、低エネルギー、中エネルギー、高エネルギーの順に記録を行う。
【0021】
記録媒体供給部11と感熱記録部13との間には、記録媒体供給部11に収納された感熱記録紙17を感熱記録部13へ送り込む搬送機構15を設けている。
この搬送機構15は、感熱記録紙17を送り出す搬送路25を有しており、この搬送路25は、その途中で第1搬送路27、第2搬送路29に分岐している。この分岐点には搬送方向切替機構31が設けられ、第1搬送路27及び第2搬送路29により、感熱記録紙17をプラテンローラ21とサーマルヘッド23a,23b,23cとの間へそれぞれ逆方向から送り込むようになっている。即ち、第1搬送路27では、感熱記録紙17をプラテンローラ21の正転方向に沿って供給し、第2搬送路29では、感熱記録紙17をプラテンローラ21の逆転方向に沿って、第1搬送路27の場合に対して表裏反転して供給する。
【0022】
搬送方向切替機構31は、図2に示すように、湾曲搬送面33aを有するガイド部材33と、搬送ローラを対峙させたニップローラ対35,36,37を備えている。このガイド部材33は回動軸39を中心に回動自在に支持されており、図中(イ)で示す搬送路25の延長線上に湾曲搬送面33aが配置された位置と、図中(ロ)で示す搬送路25から外れた位置とに図示しないモータ等の駆動手段により切替えられる。
【0023】
そして、搬送方向切替機構31のガイド部材33が、図中(ロ)の位置にあるときには、搬送路25のニップローラ対35から送り出される感熱記録紙はそのまま第1搬送路27のニップローラ対36へ搬送される一方、ガイド部材33が図中(イ)の位置にあるときには、搬送路25のニップローラ対35から送り出される感熱記録紙はガイド部材33の湾曲搬送面33aに沿って搬送方向を変更され、ニップローラ対37へ搬送されて第2搬送路29に導かれる。
【0024】
このように、ガイド部材33を回動駆動することで、第一搬送路27の感熱記録紙を第1搬送路27、第2搬送路29のいずれかの搬送路に選択的に供給することができる。
【0025】
この感熱記録装置100は、図3に制御ブロック図を示すように、感熱記録部13、搬送機構15、搬送方向切替機構31をそれぞれ制御する制御部41と、この制御部41に接続され動作条件等を入力する操作部43とを有している。制御部41は、操作部43からの入力信号に基づいて、感熱記録部13、搬送機構15、搬送方向切替機構31を制御する。
【0026】
この感熱記録装置100で用いられる感熱記録紙17は、図4に示すように、ロール状に巻回された状態で供給されるが、これに限らず、カットシート状であってもよい。この感熱記録紙17は、図5に示すように、支持層55の表面側に記録層57、支持層55の裏面側にクリーニング層59を形成したものである。なお、クリーニング層59の構成物としては、例えば、酸化クロム等の研磨材が用いられる。
【0027】
次に、上記構成の感熱記録装置100の記録動作を説明する。
(感熱記録)
操作部43で感熱記録の条件入力等の操作を行うと、制御部41が感熱記録部13、搬送機構15、搬送方向切替機構31を制御し、これにより、記録媒体供給部11の感熱記録紙17を、搬送機構15の搬送方向切替機構31が第1搬送路27へ導き、感熱記録部13のプラテンローラ21とサーマルヘッド23cとの間へ送り込む。プラテンローラ21とサーマルヘッド23cとの間へ送り込まれた感熱記録紙17は、サーマルヘッド23c、23b,23aからの発熱によって表面の記録層57が感熱発色することで記録される。その後、感熱記録された感熱記録紙17は、内蔵されている図示しないカッタによって切断されて排出方向Aから排出される。
【0028】
(記録ヘッドのクリーニング)
操作部43による操作により、感熱記録装置100をクリーニングモードによる運転を開始させると、制御部41が感熱記録部13、搬送機構15、搬送方向切替機構31をそれぞれ制御し、これにより、記録媒体供給部11の感熱記録紙17を、搬送方向切替機構31の切替によって第2搬送路29へと導き、感熱記録部13のプラテンローラ21とサーマルヘッド23aとの間へ、感熱記録時とは逆側から送り込む。
プラテンローラ21とサーマルヘッド23aとの間へ送り込まれた感熱記録紙17は、裏面のクリーニング層59がサーマルヘッド23a,23b,23cに接触し、各ヘッド表面に付着している汚れを除去する。これにより、各サーマルヘッド23a,23b,23cのヘッド表面が清掃される。その後、サーマルヘッド23a,23b,23cを清掃した感熱記録紙17は、内蔵された図示しないカッタによって切断され、感熱記録時とは逆の排出方向Bから排出される。
【0029】
このように、上記の感熱記録装置100によれば、感熱記録紙17を、第1搬送路27によって感熱記録部13の一方側から送り込み、第2搬送路29によって感熱記録部13の他方側から送り込むことができるので、例えば、表面に記録層57を有し裏面にクリーニング層59を有する感熱記録紙17を用い、第1搬送路27及び第2搬送路29への切替えを行うことにより、一つの感熱記録紙17によってサーマルヘッド23a,23b,23cによる感熱記録及びサーマルヘッド23a,23b,23cのクリーニングを行うことができる。
【0030】
これにより、感熱記録紙17を記録媒体供給部11から取り外し、クリーニング専用のクリーニングシートを装填してサーマルヘッドのクリーニングを行うといった煩雑な作業をなくすことができ、メンテナンスに要する労力及び時間を大幅に削減することができる。また、使用済みのクリーニングシートが全てゴミとなるような問題もなくすことができる。
【0031】
なお、上述した例では、操作部43からの操作によってクリーニングを行うようにしたが、例えば、感熱記録の記録時間あるいは記録回数等を計測し、その計測値に基づいて制御部41が所定時間あるいは所定回数毎に自動的にクリーニングを行うシーケンスを実行するようにしてもよい。このようにすると、定期的なメンテナンスを不要にでき、メンテナンスに要する労力、コストを削減することができる。
【0032】
また、上記の感熱記録装置100を用いることにより、両面記録を容易に行うことができる。
この場合、図6に示すように、支持層55の表裏面に記録層57を有する感熱記録紙18を用い、まず、第1搬送路27へ感熱記録紙18を搬送して表面側に記録し、その後、感熱記録紙18を、プラテンローラ21を逆転させて引き戻し、第2搬送路29へ感熱記録紙18を搬送して裏面側に記録する。
【0033】
このようにして、感熱記録紙18の両面に記録する場合には、各サーマルヘッド23a,23b,23cの感熱記録紙18への記録順序が逆となり(23a→23b→23cから23c→23b→23aに逆転する)、各サーマルヘッドへの汚れの付着を抑制することができる。
つまり、感熱記録紙18には、その表面の記録層57に無機顔料が含まれており、もともと汚れを研磨して除去する作用があるが、一般に高エネルギーで印画すると記録層57が軟化するため、研磨能力が低下して汚れが溜まり易い。しかし、前述のようにして感熱記録紙18の両面に記録することにより、サーマルヘッド23a,23b,23cによる感熱記録紙18への記録順序が逆になる。従って、感熱記録紙18の表面への記録の際に、汚れが溜まりやすい高エネルギーに設定していたサーマルヘッド23cを、感熱記録紙18の裏面への記録の際に、汚れが除去される低エネルギーの設定とすることができ、これにより、各サーマルヘッド23への汚れの付着が抑制される。
【0034】
次に、本実施形態の熱記録装置100の第2実施形態を図面を参照して説明する。なお、以下に説明する実施形態において、すでに説明した部材などと同等な構成・作用を有する部材等については、図中に同一符号又は相当符号を付すことにより、説明を簡略化或いは省略する。
図7に本実施形態の熱記録装置を説明する一部拡大図を示す。
本実施形態の熱記録装置100は、図7に示すように、複数のプラテンローラ21a,21b,21cを備えていてもよい。なお、プラテンローラの数は図7に示すように3つに限定されず、本発明の効果を得られる範囲で任意の数だけ設けることが可能である。
複数のプラテンローラ21a,21b,21cにはそれぞれサーマルヘッド23a,23b,23cが外周面に対向するように配置されている。感熱記録時及び記録ヘッドのクリーニング時において、感熱記録紙17が複数のプラテンローラ21a,21b,21cのそれぞれの外周面とサーマルヘッド23a,23b,23cとの間に導かれる。
【0035】
図8に本発明にかかる熱記録装置の第3実施形態を説明する一部拡大図を示す。
図8に示すように、熱記録装置100は、サーマルヘッド23を1つだけ有する構成である。
こうすれば、単一のサーマルヘッド23へ感熱記録紙17(図1参照)を搬送する搬送機構15を簡易化することが可能であり、熱記録装置の構造をより小型にすることが可能である。
【0036】
図9に本発明にかかる熱記録装置の第4実施形態を説明する一部拡大図を示す。
図9に示すように、熱記録装置100は、一対の支持ローラ61と、一対の支持ローラ61同士の間に設けられた平板形状の支持部材62とを備えている。
【0037】
支持部材62は、感熱記録紙17(図1参照)が搬送される方向と略平行な支持面(図中上側の面)62aによって搬送される感熱記録紙17を支持する。
また、本実施形態においては、複数のサーマルヘッド63a,63b,63cが支持面62aの上方にそれぞれ所定の間隔をあけた状態で、支持面62aに支持された感熱記録紙17の搬送方向に沿って直列に配設されている。
つまり、本実施形態の熱記録装置100は、サーマルヘッド63a,63b,63cに対向して配置され、感熱記録紙17が搬送される方向と略平行な支持面62aで該感熱記録紙17を支持する支持部材62を備え、この支持部材62とサーマルヘッド63a,63b,63cとの間に搬送機構15により感熱記録紙17を搬送することを特徴とする。
【0038】
感熱記録時には、搬送機構15から第1搬送路27へ感熱記録紙17を導き、支持部材62の支持面62aとサーマルヘッド63cとの間へ送り込まれる。一方、サーマルヘッド63a,63b,63cのクリーニング時には、支持部材62の支持面62aとサーマルヘッド63aとの間へ、感熱記録時とは逆側から送り込まれる。
【0039】
本実施形態の熱記録装置によれば、支持部材62の支持面62a上に感熱記録紙17を支持させつつ、サーマルヘッド63a,63b,63cに感熱記録紙17を供給することができる。そして、この支持部材62とサーマルヘッド63a,63b,63cとの間に搬送機構15によって感熱記録紙17を搬送すれば、感熱記録紙17に撓みが生じることを防止することができ、感熱記録紙17をサーマルヘッド63a,63b,63cと常に一定の圧力で接触させることができる。このため、感熱記録紙17がより一層確実にサーマルヘッド63a,63b,63cと接触するようになり、サーマルヘッド63a,63b,63cを効率良く清掃することが可能となる。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る記録装置、及び記録ヘッドのクリーニング方法、並びにその記録装置を用いた記録方法によれば、記録シートを第1搬送路と第2搬送路によって搬送することができ、記録シートの表面と裏面との双方の面を記録ヘッドに向けることができる。
従って、一方の面に記録層を有し他方の面にクリーニング層を有する記録シートを用い、第1搬送路及び第2搬送路への切替えを行うことにより、一つの記録シートによって記録ヘッドによる記録及び記録ヘッドのクリーニングを行うことができる。これにより、メンテナンスに要する労力及び時間を大幅に削減することができる。また、使用済みのクリーニングシートが全てゴミとなるような問題もなくすことができる。
また、表裏両面に記録層を有する記録シートを用い、第1搬送路によって搬送することで記録シートの表面を記録し、その後、この記録シートを第2搬送路によって搬送することで記録シートの裏面を記録することにより、極めて容易に記録シートの両面に記録することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の感熱記録装置の第1実施形態を説明する概略構成図である。
【図2】本発明の感熱記録装置の搬送機構を説明する概略構成図である。
【図3】本発明の感熱記録装置の制御系を説明するブロック図である。
【図4】本発明の感熱記録装置に用いられる感熱記録紙の供給形態を説明する斜視図である。
【図5】本発明の感熱記録装置に用いられるクリーニング層を有する感熱記録紙の断面図である。
【図6】本発明の感熱記録装置に用いられる表裏両面に記録層を有する感熱記録紙の断面図である。
【図7】本発明の熱記録装置の第2実施形態を説明する一部拡大図である。
【図8】本発明の熱記録装置の第3実施形態を説明する一部拡大図である。
【図9】本発明の熱記録装置の第4実施形態を説明する一部拡大図である。
【符号の説明】
11 記録媒体供給部
13 感熱記録部
15 搬送機構
17,18 感熱記録紙(記録シート)
21 プラテンローラ
23a,23b,23c,63a,63b,63c サーマルヘッド(記録ヘッド)
27 第1搬送路
29 第2搬送路
31 搬送方向切替機構
33 ガイド部材
55 支持層
57 記録層
59 クリーニング層
61 支持ローラ
62 支持部材
100 感熱記録装置(記録装置)

Claims (6)

  1. 記録シートを収納する記録媒体供給部と、該記録媒体供給部の記録シートを搬送する搬送機構と、記録ヘッドとを備え、搬送された記録シートを前記記録ヘッドに接触させつつ記録する記録装置であって、
    前記搬送機構が、記録シートの一方の面を前記記録ヘッドに接触させつつ搬送する第1搬送路と、記録シートの他方の面を前記記録ヘッドに接触させつつ搬送する第2搬送路とを有することを特徴とする記録装置。
  2. 記録シートを外周面上に配する1つ又は複数のプラテンローラを備え、前記記録ヘッドが前記プラテンローラの外周面に対向するように配置されていることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記記録ヘッドに対向して配置され、記録シートが搬送される方向と略平行な支持面で該記録シートを支持する支持部材を備え、前記支持部材と記録ヘッドとの間に前記搬送機構により記録シートを搬送することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  4. 前記記録ヘッドは、記録シートが搬送される方向に沿って複数配設されていることを特徴とする請求項1記載の記録装置。
  5. 請求項1から請求項4のうちいずれか1つに記載の記録装置を用いた記録ヘッドのクリーニング方法であって、
    一方の面に記録層を有するとともに他方の面にクリーニング層を有する記録シートを用い、前記記録層が表側になるように記録シートを前記第1搬送路に沿って搬送する一方、前記クリーニング層が表側になるように記録シートを前記第2搬送路に沿って搬送し、前記記録ヘッドを前記クリーニング層によって清掃することを特徴とする記録ヘッドのクリーニング方法。
  6. 請求項1から請求項4のうちいずれか1つに記載の記録装置を用いた記録方法であって、
    支持層の両面に記録層を有する記録シートを用い、前記第1搬送路に沿って搬送された記録シートの一方の面に前記記録ヘッドにより記録し、その後、記録シートを前記第2搬送路に沿って搬送し、前記記録ヘッドにより記録シートの他方の面に記録することを特徴とする記録方法。
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