JP2022090430A - プリンター - Google Patents

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Akito Ito
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Abstract

【課題】用紙の搬送に用いられるローラーの清掃を、用紙を搬送しながら行うこと、に適したプリンターを提供する。【解決手段】プリンターは、用紙搬送部と、清掃部と、を備え、用紙搬送部は第1のローラーと第2のローラーを備え、用紙搬送部は、第1のローラーと第2のローラーとをプリント用紙を間に挟んで互いに圧着してプリント用紙を挟持した状態で、第2のローラーを回転駆動することにより、プリント用紙を搬送し、用紙搬送部が、第1のローラーと第2のローラーとを互いに圧着させた状態で第2のローラーを回転駆動し、かつ、回転駆動されている第2のローラーとの圧着により第1のローラーが回転している状態で、清掃部は、第1のローラーと摺動接触して第1のローラーを清掃する。【選択図】図1

Description

本開示は、プリント用紙にプリントを行うプリンターに関する。
プリント用紙とインクシートを用いてプリントを行うプリンターは、ピンチローラーとグリップローラーでプリント用紙を圧着して搬送する。その際、ピンチローラー表面にゴミやほこりなどの異物が付着するとプリント用紙の印画表面に異物を圧着し、へこみとなる。このへこみは出力される写真の印画品質を大きく低下させる。そのため、ゴミやほこりがピンチローラーに付着したまま印画動作を行わないことが重要である。
例えば特許文献1において、プリント用紙の搬送ローラーに付着したゴミやほこりを除去するために清掃部材を設けたプリンターが開示されている。
特開2009-1403号公報
しかし、特許文献1で開示されている技術は、用紙の搬送に用いられるローラーの清掃を、用紙を搬送しながら行うこと、には適したものではない。
本開示は、上記の問題を解決するためのもので、用紙の搬送に用いられるローラーの清掃を、用紙を搬送しながら行うこと、に適したプリンターを提供することを目的とする。
本開示のプリンターは、プリント用紙にプリントを行うプリンターであって、用紙搬送部と、清掃部と、を備え、用紙搬送部は第1のローラーと第2のローラーを備え、用紙搬送部は、第1のローラーと第2のローラーとをプリント用紙を間に挟んで互いに圧着してプリント用紙を挟持した状態で、第2のローラーを回転駆動することにより、プリント用紙を搬送し、用紙搬送部が、第1のローラーと第2のローラーとを互いに圧着させた状態で第2のローラーを回転駆動し、かつ、回転駆動されている第2のローラーとの圧着により第1のローラーが回転している状態で、清掃部は、第1のローラーと摺動接触して第1のローラーを清掃する、プリンター、である。
本開示のプリンターは、用紙搬送部が、第1のローラーと第2のローラーとを互いに圧着させた状態で第2のローラーを回転駆動し、かつ、回転駆動されている第2のローラーとの圧着により第1のローラーが回転している状態で、清掃部は、第1のローラーと摺動接触して第1のローラーを清掃する、プリンターである。これにより、本開示のプリンターは、用紙の搬送に用いられるローラーの清掃を、用紙を搬送しながら行うこと、に適したプリンターである。
実施の形態1のプリンターの主要な構成を示す図である。 実施の形態1のプリンターのピンチローラー、清掃部および回転伝達部を示す図である。 実施の形態1のプリンターの清掃部を示す図である。 実施の形態2のプリンターの主要な構成を示す図である。 実施の形態2のプリンターのピンチローラー、清掃部および回転伝達部を示す図である。 実施の形態3のプリンターの主要な構成を示す図である。 比較例のプリンターの構成と動作を説明するための図である。 比較例のプリンターの構成と動作を説明するための図である。 比較例のプリンターの構成と動作を説明するための図である。
<比較例>
後述する各実施の形態に対する比較例であるプリンター301について、図7から図9を用いて説明する。
図7から図9において、プリンター301には、プリント用紙8とインクシート9とが装着されている。
プリント用紙8はロール状に巻き回されたロール部8aを備え、プリントを行う際にプリント用紙8がロール部8aから引き出される。
インクシート9は、供給側インクシートロール9a及び巻取側インクシートロール9bを備え、供給側インクシートロール9aからインクシート9のうち未使用の領域が供給され、プリントに使用された領域は巻取側インクシートロール9bに巻き取られる。インクシート9には、例えば、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)の発色用のインクが長手方向に周期的に塗布されている。
プリンター301は、図7に示されるように、用紙搬送部30と、サーマルヘッド2と、プラテンローラー3と、カッター10と、排紙ローラー7a,7bと、冷却ファン6と、制御部20と、清掃部31と、を備える。
プリンター301は、電源部と、画像処理部と、用紙センサーと、インクセンサーと、構造支持部と、表示部と、をさらに備えるが、各実施の形態との比較に直接関係しないので図示を省略する。
プリンター301は、サーマルヘッド2を用いてインクシート9のインクをプリント用紙8に熱転写することによりプリントをするプリンターである。熱転写する際、プリンター301は、サーマルヘッド2とプラテンローラー3とで、プリント用紙8とインクシート9とを圧着し、サーマルヘッド2によりインクシート9を加熱する。
制御部20は、図示しない記憶部に記憶されている制御プログラムに従って、プリンター301に含まれる各構成要素を制御する。制御部20は、例えば、CPU(Central Processing Unit、中央処理装置)等のプロセッサであり、その場合、プリンター301の各構成要素に対する各種処理は、プロセッサ上で実行されるプログラムにより行われる。制御部20による各構成要素に対する処理の一部または全部は、ハードウエアの電気回路で構成される信号処理回路により行われてもよい。
用紙搬送部30は、ピンチローラー4(第1のローラー)とグリップローラー5(第2のローラー)とグリップローラー駆動部21とを備える。用紙搬送部30は、ピンチローラー4とグリップローラー5とで、プリント用紙8の搬送を行う。用紙搬送部30は、ピンチローラー4とグリップローラー5とをプリント用紙8を間に挟んで互いに圧着してプリント用紙8を挟持した状態で、グリップローラー5を回転駆動することにより、プリント用紙8を搬送する。ピンチローラー4とグリップローラー5とでプリント用紙8が搬送される際、ピンチローラー4は、プリント用紙8の面のうち、プリント時にインクシート9のインクが転写される側の面、つまり、プリントが行われる側の面に接する。
用紙搬送部30は、制御部20の制御に基づいて、グリップローラー駆動部21によりグリップローラー5を回転駆動する。グリップローラー駆動部21は例えばステッピングモーターである。
カッター10は、画像の転写後にプリント用紙8を規定のサイズに切断する。
排紙ローラー7aと排紙ローラー7bは、プリント用紙8のカットされた部分を排出するためのものである。
冷却ファン6は、サーマルヘッド2を冷却するために、プリンター301の外部から内部に空気を取り込む。
清掃部31は、ピンチローラー4に付着したゴミやほこり等の付着物を取り除き、ピンチローラー4を清掃するためのものである。図7及び図8に示されるように、ピンチローラー4とグリップローラー5が互いに圧着されている状態では、清掃部31とピンチローラー4は接触しない。図9に示されるように、ピンチローラー4とグリップローラー5の圧着が解放された状態で、清掃部31とピンチローラー4が接触する。
次に、プリンター301がプリントを行う際の動作について説明する。
プリンター301がプリントを行う際、プリント用紙8はピンチローラー4とグリップローラー5によって圧着され、この状態でグリップローラー5がグリップローラー駆動部21により反時計回りに回転駆動されることで、ロール部8aからサーマルヘッド2へ向かう方向へプリント用紙8が搬送される。反時計回りとは、図9の紙面上での反時計回りである。また、以下では、プリント用紙8が搬送される方向について、プリント用紙8がロール部8aからサーマルヘッド2へ向かう方向を、排紙側の方向と呼ぶ。
プリント用紙8が規定の位置(例えば、図8に示される位置)まで搬送された後、プリンター301は、サーマルヘッド2とプラテンローラー3をプリント用紙8とインクシート9を挟んだ状態で圧着させる。プリンター301は、その状態でサーマルヘッド2の発熱によりプリント用紙8へインクシート9のインクを転写させながらグリップローラー5を時計回りに回転させプリント用紙8を排紙側とは逆側の方向へ搬送することで、プリント用紙8にプリントを行う。プリンター301は、1色分のプリントが完了するとサーマルヘッド2とプラテンローラー3の圧着を解除し、再びグリップローラー5を反時計回りに回転駆動することでプリント用紙8を排紙側の方向へ搬送する。この動作が複数回、例えば、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)の各色用に3回繰り返されることで、フルカラーのプリントが行われる。プリンター301は、その後、プリント用紙8をカッター10まで搬送し、プリントされた部分を規定のサイズにカットし、排出することで、目的の印刷物、例えば写真、を出力する。
プリンター301は、サーマルヘッド2や電源の冷却を行うため冷却ファン6を備えて外部から空気を取り込む空冷方式を採用しており、取り込まれた空気を通してゴミやほこりが侵入する可能性がある。そのため、サーマルヘッド2や電源を冷却するために外部から取り込んだ空気に含まれるゴミやほこりがピンチローラー4等のプリント用紙搬送機構に付着することを抑制するために、例えば、外部から取り込んだ空気流の風路を用紙搬送部30と電源部分とで分離することが考えられる。さらに、サーマルヘッド2を冷却するための空気流に含まれたゴミやほこりが用紙搬送部30に付着することを抑制するために、外部から取り込む空気流の風路に防塵用のフィルターを設け、ゴミやほこりの侵入を抑制することが考えられる。
しかしながら、プリント用紙とインクシートを用いてサーマルヘッドによりインクシートに形成されたインクを転写する方式のプリンターにおいては、プリント用紙とインクシートをプリンター内部に収納しており、消耗品であるプリント用紙とインクシートを新品に交換する必要があるため、この交換作業の間にプリンターの内部にゴミやほこりが侵入したり、交換するプリント用紙やインクシートに最初からゴミやほこりが付着していたりするため、ゴミやほこりの侵入を完全に防止することは非常に難しい。
プリント用紙8を搬送する間、ピンチローラー4はグリップローラー5と共に絶えず規定の圧力でプリント用紙8に圧接された状態のまま回転をしている。そのため、ピンチローラー4の表面にゴミやほこりが付着している場合は、ピンチローラー4の周長と同じ間隔でゴミやほこりがプリント用紙8に圧着されることとなり、出力された印刷物の表面にゴミやほこり、あるいは、それらの打痕が付着して印画品質が低下する。
次に、ピンチローラー4を清掃する際のプリンター301の動作について説明する。
プリンター301では、ピンチローラー4を清掃するための清掃部31が設けられているが、上述のように、ピンチローラー4は、グリップローラー5との圧着が解放された状態で清掃部31と接触する。このため、プリンター301では、ピンチローラー4の全周を清掃するためには、ピンチローラー4とグリップローラー5との圧着が解放された状態でピンチローラー4もしくは清掃部31のどちらかを駆動する必要があり、そのための駆動源が必要である。また、プリンター301では、印画中に付着した付着物は清掃動作を行うまでは付着したままであることから、清掃動作を行うまでに印画したプリントは印画品質が低下してしまう恐れがある。
<A.実施の形態1>
<A-1.構成>
図1は実施の形態1のプリンター1の主要な構成を示す図である。
プリンター1は、図1に示されるように、用紙搬送部30と、サーマルヘッド2と、プラテンローラー3と、カッター10と、排紙ローラー7a,7bと、冷却ファン6と、制御部20と、清掃部11と、回転伝達部40と、を備える。
プリンター1は、比較例のプリンター301と比べると、清掃部31の代わりに清掃部11を備え、また、回転伝達部40をさらに備える。プリンター1は、その他の点ではプリンター301と同様の構成である。
プリンター1において、ピンチローラー4と清掃部11とは互いに接触するよう配置されている。清掃部11は、ローラー(第3のローラー)であり、当該ローラーの表面には、ピンチローラー4と摺動接触する材料が配置されている。清掃部11であるローラーは、当該ローラーの回転軸がピンチローラー4の回転軸と沿うように配置されている。清掃部11であるローラーの回転軸と、ピンチローラー4の回転軸は、例えば平行である。
図2はピンチローラー4、清掃部11、および回転伝達部40を示す。
回転伝達部40は、プーリー12(第1のプーリー)、プーリー13(第2のプーリー)、およびプーリーベルト14を備える。
プーリー12は、ピンチローラー4に対し相対的に固定されピンチローラー4と共に回転する。
プーリー13は、清掃部11であるローラーに対し相対的に固定され清掃部11であるローラーと共に回転する。
プーリーベルト14はプーリー12とプーリー13とに掛け渡されている。回転伝達部40は、プーリー12、プーリー13、プーリーベルト14を介して、ピンチローラー4の回転を清掃部11であるローラーに伝達する。回転伝達部40により、ピンチローラー4と清掃部11とは同一方向に回転する。
清掃部11の表面には、図3に示すように、ピンチローラー4と摺動接触する材料としてブラシ状の材料11aが設けられており、ブラシ状の材料11aの先端がピンチローラー4と摺動接触することでピンチローラー4の表面が清掃される。
<A-2.動作>
プリンター1がプリントを行う際、プリント用紙8はピンチローラー4とグリップローラー5によって圧着され、この状態でグリップローラー5がグリップローラー駆動部21により反時計回りに回転駆動されることで、排紙側の方向へプリント用紙8が搬送される。このとき、ピンチローラー4とグリップローラー5とは間にプリント用紙8を挟んで互いに圧着されているため、ピンチローラー4は時計回りに回転する。時計回りまたは反時計回りとは、図1の紙面上での時計回りまたは反時計回りである。また、回転伝達部40により、ピンチローラー4の回転が清掃部11に伝えられる。
プリント用紙8が印画開始位置まで搬送された後、プリンター1は、サーマルヘッド2とプラテンローラー3をプリント用紙8とインクシート9を挟んだ状態で圧着させる。プリンター1は、その状態でサーマルヘッド2の発熱によりプリント用紙8へインクシート9のインクを転写させながらグリップローラー5を時計回りに回転させることで、プリント用紙8にプリントを行う。このとき、ピンチローラー4とグリップローラー5とは間にプリント用紙8を挟んで互いに圧着されているため、ピンチローラー4は反時計回りに回転する。また、回転伝達部40により、ピンチローラー4の回転が清掃部11に伝えられる。
回転伝達部40があるため、プリントが行われる間、ピンチローラー4と清掃部11は互いに同じ方向に回転する。そのため、ピンチローラー4と清掃部11は摺動接触して擦れあい、ピンチローラー4の表面は清掃部11により清掃される。プリンター1は、1色分のプリントが完了するとサーマルヘッド2とプラテンローラー3の圧着を解除し、再びグリップローラー5を反時計回りに回転駆動することで、プリント用紙8を排紙側の方向へ搬送する。この動作が複数回、例えば、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)の各色用に3回繰り返されることで、フルカラーのプリントが行われる。プリンター1は、その後、プリント用紙8をカッター10まで搬送し、プリントされた部分を規定のサイズにカットし、排出することで、目的の印刷物、例えば写真、を出力する。
プリンター1のプリント動作自体は比較例のプリンター301と同様である。プリンター1とプリンター301では、ピンチローラー4の清掃のタイミングと方法が異なる。比較例のプリンター301がプリント動作中以外のタイミングでピンチローラー4の清掃を行うのに対して、プリンター1は、プリント動作中など、ピンチローラー4とグリップローラー5でプリント用紙8を搬送している間にピンチローラー4の清掃を行う。例えば、プリンター1は、ピンチローラー4とグリップローラー5がプリント用紙8を搬送している間、常にピンチローラー4の清掃を行う。
比較例のプリンター301では、清掃部31とピンチローラー4をこすり合わせてピンチローラー4の表面全周を清掃するためには、清掃部31あるいはピンチローラー4のどちらかもしくは両方を駆動する必要がある。そのため、プリンター301では清掃部31またはピンチローラー4またはその両方の駆動のために特別な駆動機構が必要であり、コストが高くなり、さらに、駆動用の特別な駆動機構を収めるためにプリンター301のサイズが大きくなってしまう。
プリンター1では、用紙搬送部30が、ピンチローラー4とグリップローラー5とを互いに圧着させた状態でグリップローラー5を回転駆動し、かつ、回転駆動されているグリップローラー5との圧着によりピンチローラー4が回転している状態で、清掃部11は、ピンチローラー4と摺動接触してピンチローラー4を清掃する。そのため、低コストで清掃部11やピンチローラー4を駆動し、ピンチローラー4に付着したゴミやほこりを効果的に除去し、高品質な印刷物を出力できる。また、駆動用の特別な駆動機構を収める必要が無いため、プリンターのサイズが大きくなるという問題を回避できる。
プリンター1では、プリント用紙8を搬送している間にピンチローラー4の清掃が行われるため、印画中に付着した付着物も望ましくは即座に除去することができ、ピンチローラー4に付着物が付着した直後の印画物においても印画品質の低下が抑制される。また、ピンチローラー4と清掃部11が互いに同方向に回転した状態でお互いの表面が接触するため、回転しているピンチローラー4の表面が回転しない清掃部11の表面と接触する場合と比べ、ピンチローラー4の表面に付着した付着物がより積極的に除去される。
<A-3.効果>
用紙搬送部30が、ピンチローラー4とグリップローラー5とを互いに圧着させた状態でグリップローラー5を回転駆動し、かつ、回転駆動されているグリップローラー5との圧着によりピンチローラー4が回転している状態で、清掃部11は、ピンチローラー4と摺動接触してピンチローラー4を清掃する。これにより、プリンター1は、プリント用紙8の搬送に用いられるローラーの清掃を、プリント用紙8を搬送しながら行うこと、に適したプリンターである。
清掃部11は、ピンチローラー4と摺動接触する材料が表面に配置されたローラーである。これにより、清掃部11であるローラーを回転させて、ピンチローラー4を清掃できる。
回転伝達部40は、ピンチローラー4の回転を清掃部11であるローラーに伝達する。これにより、清掃部11のための特別な駆動機構が必要でなくなる。
回転伝達部40は、プーリー12、プーリー13、およびプーリーベルト14を介してピンチローラー4の回転を清掃部11であるローラーに伝達する。このように、プーリー12、プーリー13、およびプーリーベルト14により、ピンチローラー4の回転を清掃部11であるローラーに伝達する回転伝達部40が実現される。
<A-4.変形例>
上記の<A-1.構成>で説明したように、清掃部11の表面には、ピンチローラー4と摺動接触する材料としてブラシ状の材料11aが設けられている。しかし、清掃部11は、表面にブラシ状の材料が設けられたものに限定されない。清掃部11の表面に配置されるのは、清掃効果を有する形状あるいは材質のものであればよい。清掃部11として、例えば、ローラーの表面に柔らかい材質(フェルトやスポンジ状のもの)を巻いたものを用い、当該柔らかい材質がピンチローラー4と摺動接触するようにしても良い。
また、清掃部11は、ローラーでは無く固定された部材であってよもよく、回転駆動されているグリップローラー5との圧着によりピンチローラー4が回転している状態で、当該固定された部材が、ピンチローラー4と摺動接触してピンチローラー4を清掃する、という構成であってもよい。これのような構成によっても、プリンター1は、プリント用紙8の搬送に用いられるローラーの清掃を、プリント用紙8を搬送しながら行うこと、に適したプリンターである。
回転伝達部40により、ピンチローラー4と清掃部11とは同一方向に回転し、両者の表面が摺動接触するが、摺動接触する際の両者の表面の相対速度は、プーリー12の直径と、プーリー13の直径と、に依存する。プーリー12の直径とプーリー13の直径とが同じ場合、ピンチローラー4と清掃部11は同じ速度で回転する。プーリー12の直径とプーリー13の直径とが同じであり、ピンチローラー4の直径と清掃部11の直径も同じとすると、ピンチローラー4の表面は、ピンチローラー4の表面が回転時に動く速度の2倍の相対速度で清掃部11と摺動接触する。
プリンター1は、ピンチローラー4の回転速度と、回転伝達部40によりピンチローラー4の回転が伝達され回転している清掃部11の回転速度と、の比が調整可能である、という構成であってよい。例えば、プーリー12またはプーリー13の直径を変えることで、ピンチローラー4の回転速度と、回転伝達部40によりピンチローラー4の当該回転が伝達され回転している清掃部11の回転速度と、の比を調整できる。ピンチローラー4の回転速度と清掃部11の回転速度との比を調整することで、ピンチローラー4の表面と清掃部11の表面とが摺動接触する際の相対速度を調整することができ、さらには、清掃部11によるピンチローラー4の表面の清掃の効率を調整することができる。
例えば、プリンター1は、ピンチローラー4または清掃部11またはその両方に複数のプーリーが相対的に固定されており、当該複数のプーリーからどのプーリーを回転伝達部40での回転の伝達に用いるかを、手動で、またはユーザーの指令に基づき自動で、変更できるような構成であって良い。
<B.実施の形態2>
実施の形態1では、プーリーベルト14によりピンチローラー4の回転を清掃部11に伝達したが、回転を伝達する手段としてギア列を使用してもよい。
図4は実施の形態2のプリンター101の主要な構成を示す図である。
本実施の形態のプリンター101は、実施の形態1のプリンター1と比べると、回転伝達部40の代わりに、回転伝達部41を備える。その他の点は、プリンター101はプリンター1と同様である。
図5はピンチローラー4、清掃部11、および回転伝達部41を示す。
ピンチローラー4と清掃部11とは互いに接触するように配置されている。
回転伝達部41は、ギア15(第1のギア)、ギア16(第2のギア)、およびギア17を備える。
ギア15は、ピンチローラー4に対し相対的に固定されピンチローラー4と共に回転する。
ギア16は、清掃部11であるローラーに対し相対的に固定され清掃部11であるローラーと共に回転する。
回転伝達部41は、ギア15、ギア17およびギア16で構成される伝達ギア列により、ピンチローラー4の回転を清掃部11に伝達し、清掃部11をピンチローラー4と同方向に回転させる。このように、ピンチローラー4の回転を清掃部11に伝達する手段としてギア列を使用することにより、より確実にピンチローラー4の回転を清掃部11に伝達できる。
実施の形態1の場合と同様、プリンター101も、ピンチローラー4の回転速度と、回転伝達部41によりピンチローラー4の回転が伝達され回転している清掃部11の回転速度と、の比が調整可能であってよい。
プリンター101においては、ギア15またはギア16またはその両方の歯数を変更することで、ピンチローラー4の回転速度と、回転伝達部41によりピンチローラー4の回転が伝達され回転している清掃部11の回転速度と、の比を調整でき、さらには、清掃部11によるピンチローラー4の表面の清掃効率を調整できる。
例えば、プリンター101は、ピンチローラー4または清掃部11またはその両方に複数のギアが相対的に固定されており、当該複数のギアからどのギアを回転伝達部41での回転の伝達に用いるかを、手動で、またはユーザーの指令に基づき自動で、変更できるような構成であって良い。
<C.実施の形態3>
実施の形態1および実施の形態2では、プリンター1およびプリンター101が、プリント動作中など、ピンチローラー4とグリップローラー5がプリント用紙8を搬送している間に、ピンチローラー4と清掃部11が互いに同じ方向に回転した状態で互いの表面を摺動接触させピンチローラー4の表面に付着した付着物を除去する、ということを説明した。この除去された付着物が再びピンチローラー4あるいはプリント用紙8に付着しないように、付着物受けを設けても良い。
図6は、本実施の形態のプリンター201の構成を示す図である。
プリンター201は、プリンター1のピンチローラー4と清掃部11の下側に付着物受け18を設けたものである。ここで、下側は、プリンター201の実際の配置における物理的な方向としての下側であり、ピンチローラー4から除去された付着物が落下する側である。プリンター201は、付着物受け18をさらに備える点を除けば、プリンター1と同様である。実施の形態2のプリンター101に対して、付着物受け18を設けてもよい。
プリンター201では、ピンチローラー4から除去した付着物を付着物受け18で収容するので、ピンチローラー4から除去した付着物がプリント用紙8等に付着して運ばれ、再びピンチローラー4に付着することを防止することができる。
付着物受け18の表面に粘着性を有する材質を配置することでより確実に付着物を収容することができる。あるいは、付着物受け18を静電気により帯電させ、プリンター201内部を浮遊するゴミやほこりも積極的に吸着させても良い。
なお、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略したりすることが可能である。
1,101,201,301 プリンター、2 サーマルヘッド、3 プラテンローラー、4 ピンチローラー、5 グリップローラー、6 冷却ファン、7a,7b 排紙ローラー、8 プリント用紙、9 インクシート、10 カッター、11,31 清掃部、12,13 プーリー、14 プーリーベルト、15,16,17 ギア、18 付着物受け、20 制御部、21 グリップローラー駆動部、30 用紙搬送部、40,41 回転伝達部。

Claims (9)

  1. プリント用紙にプリントを行うプリンターであって、
    用紙搬送部と、
    清掃部と、
    を備え、
    前記用紙搬送部は第1のローラーと第2のローラーを備え、
    前記用紙搬送部は、前記第1のローラーと前記第2のローラーとを前記プリント用紙を間に挟んで互いに圧着して前記プリント用紙を挟持した状態で、前記第2のローラーを回転駆動することにより、前記プリント用紙を搬送し、
    前記用紙搬送部が、前記第1のローラーと前記第2のローラーとを互いに圧着させた状態で前記第2のローラーを回転駆動し、かつ、回転駆動されている前記第2のローラーとの前記圧着により前記第1のローラーが回転している状態で、前記清掃部は、前記第1のローラーと摺動接触して前記第1のローラーを清掃する、
    プリンター。
  2. 請求項1に記載のプリンターであって、
    前記清掃部は、前記第1のローラーと摺動接触する材料が表面に配置された第3のローラーである、
    プリンター。
  3. 請求項2に記載のプリンターであって、
    前記第3のローラーは、前記第3のローラーの回転軸が前記第1のローラーの回転軸と沿うように配置されている、
    プリンター。
  4. 請求項2または3に記載のプリンターであって、
    回転伝達部をさらに備え、
    前記回転伝達部は、前記第1のローラーの回転を前記第3のローラーに伝達する、
    プリンター。
  5. 請求項4に記載のプリンターであって、
    前記回転伝達部は、前記第1のローラーに対し相対的に固定され前記第1のローラーと共に回転する第1のプーリーと、前記第3のローラーに対し相対的に固定され前記第3のローラーと共に回転する第2のプーリーと、プーリーベルトと、を備え、
    前記プーリーベルトは前記第1のプーリーと前記第2のプーリーとに掛け渡されており、
    前記回転伝達部は、前記第1のプーリー、前記第2のプーリー、および前記プーリーベルトを介して前記第1のローラーの回転を前記第3のローラーに伝達する、
    プリンター。
  6. 請求項4に記載のプリンターであって、
    前記回転伝達部は、ギア列を備え、
    前記ギア列は、前記第1のローラーに対し相対的に固定され前記第1のローラーと共に回転する第1のギアと、前記第3のローラーに対し相対的に固定され前記第3のローラーと共に回転する第2のギアと、を含み、
    前記回転伝達部は、前記ギア列により前記第1のローラーの回転を前記第3のローラーに伝達する、
    プリンター。
  7. 請求項4から6のいずれか1項に記載のプリンターであって、
    前記第1のローラーの回転速度と、前記回転伝達部により前記第1のローラーの回転が伝達され回転している前記第3のローラーの回転速度と、の比が調整可能である、
    プリンター。
  8. 請求項1から7のいずれか1項に記載のプリンターであって、
    前記清掃部の下側に、前記清掃部により前記第1のローラーの表面から除去された付着物を収容する付着物受けが配置されている、
    プリンター。
  9. 請求項1から8のいずれか1項に記載のプリンターであって、
    前記第1のローラーと前記第2のローラーとで前記プリント用紙が搬送される際に、前記第1のローラーは、前記プリント用紙の面のうちプリントが行われる側の面に接する、
    プリンター。
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