JP2004344586A - 安眠まくら - Google Patents

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Abstract

【課題】各人の体型に拘わらず快適な寝姿を実現できる安眠まくらを提供する。
【解決手段】各粒子の平均直径が0.1〜1.4mmの発泡粒子を、ツーウェイトリコット生地で包んでなる内袋2,3と、この内袋2,3を収納する外袋1とを備えてなり、外袋1は、その裏面の一部とその表面の一部とが接続されることによって、各内袋2,3の収納されるべき場所が、使用者の身長方向に区分されている。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、理想的な寝姿を実現できる安眠まくらに関し、特に、予備発泡粒子を伸縮性に富む生地で内包してなる安眠まくらに関する。
【0002】
【従来の技術】
人間が健康状態を維持するためには、所定時間以上の睡眠をとることが必須であり、この睡眠によって体力を回復することができ、正常に活動を再開することが可能となる。かかる意味において人間にとって睡眠は極めて重要であり、その睡眠を快適に実現する上で、まくらの選択は極めて重要な意味を持っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
一般に、寝ている状態でも、直立している状態と同様の、頭と首と背筋の姿勢を維持することが大切であると言われている。しかしながら、この理想的な寝姿を実現することは容易でなく、そのため自分の体型に合ったまくらを見つけるために、何度もまくらを購入し直さなければならない人も少なくないのが実情である。
【0004】
本発明は、上記の問題点に着目してなされたものであって、各人の体型に拘わらず快適な寝姿を実現できる安眠まくらを提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に係る安眠まくらは、各粒子の平均直径が0.1〜1.4mmの発泡粒子を、伸縮性に富む生地で包んでなる内袋と、この内袋を複数個収納する外袋とを備えてなり、前記外袋は、その裏生地の一部とその表生地の一部とが接続されることによって、前記各内袋の収納されるべき場所が、使用者の身長方向に区分されている。
【0006】
本発明の発泡粒子は、各粒子の平均直径が0.1〜1.4mmであるが、好適には、その粒子径(各発泡粒子の平均直径)が1.0mm以下のもの、より好適には0.4〜0.9mm程度のものが使用される。また、本発明の発泡粒子は、好適には、原料ビーズを予備発泡させたものであり、好ましくは、ビーズ法ポリスチレンフォームの予備発泡工程で生成される予備発泡体が使用される。
【0007】
この場合、原料ビーズ100重量部に対して0.5〜1.5重量部の流動促進剤によって表面被覆されているのが好ましい。ここで、前記流動促進剤は脂肪酸と金属の塩であり、前記脂肪酸は、ステアリン酸、エチレンビスステアリン酸、ラウリン酸、パルミチン酸から選択される何れか一種以上であり、前記金属は、マグネシウム、カルシウム、亜鉛、バリウム、アルミニウムから選択される何れか一種以上であるのが好ましい。
【0008】
また、本発明に係る伸縮性に富む生地は、好適には、ツーウェイトリコット生地が使用される。ここでツーウェイトリコット生地とは、ナイロンやポリエステルの経編み(トリコット)組織に、ポリウレタンを挿入したものをいう。好適にはポリウレタン10〜25重量%のものが選択される。
【0009】
また、ツーウェイトリコット生地は、好ましくは、1Kg重の張力に対して、経方向の伸度が250〜300%、緯方向の伸度が100〜140%のもの、及び/又は、3Kg重の張力に対して、経方向の伸度が340〜380%、緯方向の伸度が140〜180%のものが選択される。ここで、試験片は、16cm×2.5cm又は2.5cm×16cmに切出された二種類の生地であり、経方向の伸度試験では経方向を16cmとした試験片を使用し、緯方向の伸度試験では緯方向を16cmとした試験片を使用している。
【0010】
本発明の外袋は、その裏生地の一部とその表生地の一部とが接続される必要があるが、裏生地と表生地とが縫合などによって直接的に接続されても良いし、他の部材(生地)を用いて間接的に接続されても良い。但し、好適には、伸縮性に乏しい接続片よって間接的に接続されるのが好適である。
【0011】
本発明では、使用者に対面する前記外袋の上部は、伸縮性に乏しい部材によって、前記伸縮性に富む部材が、使用者の身長方向に仕切られて構成されているのが好ましく、この場合、前記伸縮性に富む部材は、使用者の身長方向の長さが異なる二つの部分からなるのが好ましい。
【0012】
また、前記外袋は、伸縮性に乏しい部材で形成された基材部と、伸縮性に富む部材とで構成され、前記基材部は、底面と、底面から立ち上がる側面とを含んでいるのが好適であり、前記内袋は、略円筒形状に構成され、その軸方向が、使用者の身長方向に直交して配置されているのが好適である。
【0013】
一方、請求項6に係る発明は、各粒子の平均直径が0.1〜1.4mmの発泡粒子を、伸縮性に富む生地で包んでなる内袋と、この内袋を単一個収納する外袋とを備えてなり、前記内袋には、前記発泡粒子が使用者の身長方向に移動するのを阻害する境界部が形成されている。
【0014】
ここで境界部は、内袋の裏生地と表生地とが接続されて形成されるのが典型的である。但し、発泡粒子が使用者の身長方向に移動するのを阻害できれば、特にその構成を問わない。
【0015】
また、内袋が単一個であるとは、例えば、図9(a)や図9(a’)に示すように、もともと1個の内袋として形成されたものに限定されず、例えば、図8に示すように、もともと別々のものであった内袋を、縫合などによって一体化させたものも含んでいる。
【0016】
本発明においても、発泡粒子や、伸縮性の富む生地の意義は、請求項1に係る発明の場合と同様である。但し、この請求項6の発明では、請求項1の発明とは異なり、外袋の中には1個の内袋が収納されており、内袋には境界部が形成されている。
【0017】
もともと1個であった内袋に境界部を形成する方法としては、内袋の表生地と裏生地を直接的に接続して形成しても良いし、間接的に接続して形成しても良い。但し、裏生地と表生地とを直接縫合して形成するのが好適である。ここで境界部の形状は、略矩形状又は略円形であるのが好適である。なお、境界部は、必ずしも単一でなくても良い。
【0018】
略矩形状の境界部を採用する場合には、この境界部は使用者の身長方向に直交して形成され、その結果、単一の内袋が使用者の身長方向に区分されるのが好適である。この場合、境界部によって内袋が完全に閉じて区分されても良いし、図9(a’)の実施例のように、境界部の長さ方向の両端が開口するように区分されても良い。何れにしても、伸縮性に富む部材は、境界部によって、使用者の身長方向の長さが異なる二つの部分に区分されるのが好適である。
【0019】
一方、略円形の境界部を採用するまくらは、幼児用のものとするのが好適である。また、このような境界部は、まくらのほぼ中央に一個設けるのが好適である。なお、境界部は、使用者の身長方向にみた場合には、真の中央からやや一方にずれた位置に設けるのが好適である。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を実施例に基づいて本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1(a)は、実施例に係る安眠まくらPLの全体像を示す斜視図であり、図2は、安眠まくらPLの内部構造を説明する斜視図である。
【0021】
図2に示す通り、この安眠まくらPLは、略直方体状の外袋1の中に、大小二つの円筒状の内袋2,3を収納して構成されている。そして、外袋1は、伸縮性の乏しいテント生地4〜7と、伸縮性に富む伸縮性生地8とを縫合して構成されている。具体的には、外袋1の底面4と、四つの側面5と、頂面に配置された横断帯6と、横断帯6と底面4とを接続する連結片7とがテント生地で構成され、横断帯6で区分される二つの頂面8A,8Bは、伸縮性に富む生地で構成されている。
【0022】
側面5は、外袋1の長辺に沿って設けられる前後側面5A,5Aと、外袋1の短辺に沿って設けられる左右側面5B,5Bとに区分される。ここで、前後側面5A,5Aは、略正長方形に形成されているが、左右側面5B,5Bは、図1(b)に示すように長辺を波形に湾曲させた波型長方形に形成されている。
【0023】
この安眠まくらPLは、高さの異なる複数種類が用意されているが、使用者の身長方向と直交する前後側面5Aは、例えば、長辺60cm×短辺3cm程度の略正長方形となっている。また、左右側面5Bは、例えば、長辺40cm程度であって、短辺の最大高さH1,H2が、それぞれ7cmと5.5cm程度に形成された波型長方形となっている。そして、後側面5Aから右側面5Bにわたってファスナー9が設けられ、これが閉塞されることで安眠まくらPLが完成するようになっている。
【0024】
横断帯6と底面4とを接続する連結片7は、その有効高さが前後側面5Aの高さとほぼ同一であるが、前後側面よりやや高く設定されている。そのため、安眠まくらPLの完成状態では、横断帯6は、連結片7に拘束されて中央部が窪むことになり、その結果、全体がやや波打つことになる(図1)。
【0025】
伸縮性生地8A,8Bは、使用者の身長方向の幅が相違する二枚の生地で構成されており、第一生地8Aが、例えば、23.5cm×60cm程度に構成されている場合には、第二生地8Bは、例えば、12cm×60cm程度の大きさで構成される。
【0026】
本実施例の場合、伸縮性生地8A,8Bは、ツーウェイトリコット生地で構成されている。ここで、ツーウェイトリコット生地とは、ナイロンやポリエステルの経編み(トリコット)組織に、ポリウレタンを挿入したものをいい、この実施例では、ナイロン75〜85重量%程度、ポリウレタン15〜25重量%程度のものが使用されている。
【0027】
このように、本実施例の伸縮性生地は、ツーウェイトリコット生地を採用しているので、縦横に延びる十分な伸縮性を実現しているが、その厚みは、0.3mm〜1.5mm程度のものが選択され、好ましくは、1mm未満、より好ましくは0.5mm〜0.6mmのものが選択される。
【0028】
また、伸度は特定のものを選択するのが好適であり、具体的には、16cm×2.5cmに切出された2種類の試験片について、一辺を保持して他辺を所定の張力で引っ張った場合には、以下に示す程度の伸度のものが好適に選択される。
【0029】
すなわち、張力1Kg重の場合、経方向260〜295%、緯方向105〜135%程度、張力1.5Kg重の場合、経方向290〜320%、緯方向120〜150%程度、張力2.25Kg重の場合、経方向320〜350%、緯方向135〜165%程度、張力3Kg重の場合、経方向340〜370%、緯方向150〜180%程度のものが好適に選択される。ここで、経方向の伸度は、経方向が16cmである試験片を使用し、一方、緯方向の伸度は、緯方向が16cmである試験片を使用している。
【0030】
上記のように構成される内袋2,3の中に、微細な予備発泡粒子が、ほぼ一杯に収容されて構成されている。ここで、予備発泡粒子は、自然状態(非膨張状態)の袋体の容積とほぼ同一容積のものが収容されている。そのため、ツーウェイトリコット生地の優れた伸縮性とあいまって、各内袋2,3が優れた弾力性を実現する。
【0031】
図2に示す通り、2つの内袋2,3は太さの異なる円筒形であり、相対的に細い内袋2は、第一生地8Aに対応する大きさに形成され、一方、相対的に太い円筒形状の内袋3は、第二生地8Bに対応する大きさに形成されている。そして、これら二つの内袋2,3は、図2の矢印で示すように、連結片8で仕切られた大小二つの収納空間に挿入され、やや収縮させた状態で保持される。
【0032】
二つの内袋2,3は、その中に予備発泡粒子を収容させた後、開口部2a,3aを内外二重に連続する二重ファスナーによって閉塞させている。ここで、内側ファスナーと外側ファスナーは、その閉塞方向が互いに逆方向になっており、また、外側ファスナーは、外部からは見えないよう袋体の生地で覆われている。そのため、ファスナーの存在に気付かないのが通例であり、仮に、外側ファスナーの存在に気付いても、内側ファスナーの存在までは気付かないことが多いので、子供の悪戯によって内容物を漏出することが防止される。
【0033】
各内袋2,3に収容される予備発泡粒子は、ビーズ法ポリスチレンフォームの予備発泡工程で生成される発泡体であり、この実施例では、特に、その粒子径(各発泡粒子の平均直径)が0.1〜1.4mm、より好ましくは0.4〜0.9mm程度のものが使用される。
【0034】
発泡スチロールとも呼ばれるビーズ法ポリスチレンフォームは、一般に、(a)直径0.3〜2mm程度の原料ビーズを加熱して10〜90倍程度に発泡させる予備発泡工程と、(b)熟成サイロに6時間以上放置して、気泡内に空気を浸入させて安定な状態に移行させる乾燥熟成工程と、(c)熟成後の予備発泡ビーズを成形機の金型に充填して115℃〜125℃のスチームによって再膨張と融着をさせる発泡成形工程によって製造されるが、本実施例では、最終の発泡成形工程に供される手前の予備発泡粒子が使用される。
【0035】
原料ビーズは、ポリスチレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂などが使用できるが、好適には、炭化水素系の発泡剤などを含有させたポリスチレン樹脂が採用される。なかでも、残留スチレンモノマーの量が500ppmに抑制されたものが好適であり、この場合には、シックハウス(室内空気汚染)の心配のないマットを提供できる。
【0036】
また、この原料ビーズは、原料ビーズ100重量部に対して、0.5〜1.5重量部の流動促進剤によって表面被覆されている。流動促進剤は、発泡粒子が流動する際の潤滑剤として機能するものであり、発泡粒子同士の摩擦によって生じる異音を抑制する作用を有している。
【0037】
流動促進剤としては、脂肪酸と金属の塩、脂肪酸アミン、ソルビタン脂肪酸エステル、水酸化アルミニウム、タルク、炭酸カルシウム、ポリエチレンワックスなどが好適に使用される。ここで脂肪酸としては、ステアリン酸、エチレンビスステアリン酸、ラウリン酸、パルミチン酸を例示することができる。また、金属としては、マグネシウム、カルシウム、亜鉛、バリウム、アルミニウムを例示することができる。
【0038】
このうち、特に好適な流動促進剤は、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウムである。これらの含有量は、原料ビーズ100重量部に対して、0.5〜1.5重量部であるが、より好ましくは、0.6〜1.2重量部の含有量とすべきである。流動促進剤の含有量が0.5重量部未満では、異音の抑制効果が不足し、一方、1.5重量部を超えても更なる効果が期待できない。
【0039】
発泡剤としては、ブタン及びペンタンが好適に使用され、また、発泡助剤としてシクロヘキサンが好適に使用される。これらの含有量は、特に限定されないが、好適には、ポリスチレンが90〜97重量%、ブタン及びペンタンが3.0〜8.0重量%、シクロヘキサンが0〜2.0重量%である。
【0040】
このような組成の原料ビーズが、蒸気などを利用して80〜100℃程度に加熱されると、発泡剤の膨張によって原料ビーズが発泡する。この実施例では、発泡倍率が10〜80倍程度に設定されており、発泡粒子は略球体形状であって、その粒子径が好ましくは0.4〜0.9mm程度に管理されている。
【0041】
本実施例の場合、発泡剤の膨張によって発泡した発泡粒子は、所定圧の熱風によって舞い上げられて熟成サイロに導入されるようになっている。このように、発泡粒子は熱風によって11m程度上昇させた後に熟成サイロに導入されるので、導入までの過程で、発泡粒子の表面の水分を乾燥させることができ、また、発泡粒子内部の発泡剤と空気との置換を促進することができる。しかも、粒子径の選別もある程度可能であり、粒子径の揃った発泡粒子を集めることが可能となる。
【0042】
続いて、実施例に係る安眠まくらPLの使用状態について説明する。図4に示すように、この安眠まくらPLは、使用時には、外袋1の第二生地8Bに使用者の頭部を載せる。すると、内袋3の中央に重さが加わり、内部の予備発泡粒子の移動によって内袋3が左右に伸びようとする。同様に、内部の予備発泡粒子は、頭部から首に沿って下方に向かって移動しようとする。
【0043】
しかし、外袋1の四側面は、いずれも伸縮性のないテント生地で構成されているので、内袋3は、左右に移動した予備発泡粒子によって上方に膨張する。また、下方に移動した予備発泡粒子によって首の後ろがやや膨張することになる。このように、この安眠まくらPLでは、内部の予備発泡粒子が頭部全体を包むように移動することになり、人間の立ち姿と同様の、S字状の頭部を形成する寝姿を実現することができる(図5(a)参照)。また、外袋1の四側面は、テント生地によって拘束されているので、寝返りを打った場合にも、それに反応して予備発泡粒子が流動して快適な寝姿を維持することができる。なお、図5(b)は、従来の綿まくらの使用状態を図示したものであり、まくらの高さや硬さが使用者に適合していないために、肩凝りや頭痛の原因となる寝姿を示している。
【0044】
なお、この安眠まくらPLは、頭部に直接接触するように使用しても良いし、まくらカバーを介在させて使用しても良い。まくらカバーとしては、パイル素材が好適に使用されるが、パイル素材とは、別珍、コーデュロイ、ベルベットのような生地の表面に密集している毛羽や、タオル地の表面にある細かなループなどを備える素材を意味している。
【0045】
上記した本発明の安眠まくらの各効果は、株式会社消費科学研究所における検査・試験・評価結果報告書によって確認されている。実験内容を説明すると以下の通りである。
【0046】
[体圧分散試験]実施例に係る安眠まくらPLと、従来商品のまくらを試験品として使用して、各試験品の上に体圧センサを敷き、その上に頭部を載せて圧力を測定した。なお、従来商品としては、人の体温と体圧により変化して体をベストバランスでサポートすると謳われているテンピュールまくら(登録商標)を使用した。
【0047】
実験環境としては、環境温度18±2℃、55±5%RHにおいて、各試験品にまくらカバーを装着した場合と装着しない場合について圧力を測定した。なお、被験者は、20歳代の女性一人であり、同一人による対比試験を行った。試験結果は、図6及び図7であり、図6(a)(b)は、まくらカバーを装着しない場合と装着した場合の実施例であり、図7(a)(b)は、まくらカバーを装着しない場合と装着した場合の比較例である。
【0048】
各図とも圧力センサの計測値を三次元的に描画しているが、図6と図7の比較から明らかなように、実施例では、比較例に見られるような、鋭い圧力ピークが存在しないことが確認される。つまり、実施例の場合にはスムーズな体圧分散が実現されていることが確認される。
【0049】
以上、本発明の第1実施例について具体的に説明したが、具体的な記載内容は特に本発明を限定するものではない。例えば、第1実施例では、2つの独立した内袋2,3を使用したが、図8に示すように、大小2つの内袋2,3を一体化させても良い。一体化させる方法は適宜であり、1つの袋体の中央にミシン目を入れて、2つの内袋2,3に区分しても良いし、独立した2つの内袋2,3を縫い合わせて一体化しても良い。なお、いずれの場合にも、予備発泡粒子は、一体化された内袋に対して個々的に収容するのが好適である。
【0050】
2つの内袋を一体化させた場合には、もともと境界部が存在するので、図8の外袋1には、図2に示すような連結片7を設ける必要がない。また、図8の第2実施例では、外袋1の頂面には横断帯6が設けられておらず、全面がツーウェイトリコット生地で構成されている。このような構成でも、外袋1の中には大小2つの内袋2,3が一体化されて収容されているので、大なる内袋3が使用者の頚椎の部分に当接して快適な姿勢を維持できる。
【0051】
図9(a)は、第3実施例に係る安眠まくらについて、内袋2の平面状態を図示したものである。この内袋2の中には予備発泡粒子が収容されており、C−C断面は図9(c)のような形状になっている。
【0052】
図示の通り、内袋2には、その表生地と裏生地が縫合されて円形状の境界部15が形成されている。より詳細には、境界部15は、まくらの幅方向(左右方向)中央であって、使用者の身長方向の中央より、やや一方側にずれて形成されている。
【0053】
この境界部15は円形状に形成されているので、内部の発泡粒子が使用者の身長方向に移動するのを阻害する作用が十分ではないが、頭の軽い幼児などが使用する安眠まくらとしては実用性がある。なお、移動阻害作用をより高めるには、別の内袋20を、本来の内袋2の中に挿入しても良い(図9(b)参照)。
【0054】
図9(a’)は、第4実施例に係る安眠まくらについて、内袋2の平面状態を図示したものである。この内袋2にも予備発泡粒子が収容されており、C−C断面は図9(c)のような形状になっている。
【0055】
この第4実施例の場合には、内袋2の表生地と裏生地が縫合されて矩形状の境界部16が形成されている。このような矩形状の境界部16とした場合には、内部の発泡粒子が使用者の身長方向に移動するのを確実に阻害できるので、成人用の安眠まくらとしても実用性がある。なお、境界部16は、使用者の身長方向に直交して形成されており、内袋2は、境界部16によって、使用者の身長方向の長さが異なる二つの部分2A,2Bに区分されている。
【0056】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、各人の体型に拘わらず快適な寝姿を実現できる安眠まくらを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係る安眠まくらを示す斜視図である。
【図2】図1の安眠まくらの組立て方法を説明する図面である。
【図3】図1のA−A断面図である。
【図4】図1の安眠まくらの使用状態を示す斜視図である。
【図5】実施例の安眠まくらの効果を説明する図面である。
【図6】実施例の安眠まくらの体圧分散効果を示す図面である。
【図7】比較例のまくらの体圧分散効果を示す図面である。
【図8】第2実施例の安眠まくらを示す斜視図である。
【図9】第3実施例及び第4実施例の安眠まくらを説明する図面である。
【符号の説明】
2,3 内袋
1 外袋

Claims (6)

  1. 各粒子の平均直径が0.1〜1.4mmの発泡粒子を、伸縮性に富む生地で包んでなる内袋と、この内袋を複数個収納する外袋とを備えてなり、
    前記外袋は、その裏面の一部とその表面の一部とが接続されることによって、前記各内袋の収納されるべき場所が、使用者の身長方向に区分されていることを特徴とする安眠まくら。
  2. 使用者に対面する前記外袋の上部は、伸縮性に乏しい部材によって、前記伸縮性に富む部材が、使用者の身長方向に仕切られて構成されている請求項1に記載の安眠まくら。
  3. 前記伸縮性に富む部材は、使用者の身長方向の長さが異なる二つの部分からなる請求項2に記載の安眠まくら。
  4. 前記外袋は、伸縮性に乏しい部材で形成された基材部と、伸縮性に富む部材とで構成され、前記基材部は、底面と、底面から立ち上がる側面とを含んでいる請求1〜3の何れかに記載の安眠まくら。
  5. 前記内袋は、略円筒形状に構成され、その軸方向が、使用者の身長方向に直交して配置されている請求項1〜4の何れかに記載の安眠まくら。
  6. 各粒子の平均直径が0.1〜1.4mmの発泡粒子を、伸縮性に富む生地で包んでなる内袋と、この内袋を単一個収納する外袋とを備えてなり、
    前記内袋には、前記発泡粒子が使用者の身長方向に移動するのを阻害する境界部が形成されていることを特徴とする安眠まくら。
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