JP2004344574A - 天板の取付構造 - Google Patents

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久鑑 松里
Yoshinori Horitake
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Abstract

【課題】天板を支持体に支持させた天板付家具に適用して、煩雑な取付作業を伴わず、支持体に対して精度良く組み立てることができる天板の取付構造を提供する。
【解決手段】支持体4に起立面62bと略水平な載置面61a、63aを形成するとともに、天板1にも起立面34を形成し、支持体4の載置面61a、63aに天板1を載置したうえで起立面34、62b同士を略水平方向に当接させた状態として、これら起立面同34、62b士をそれらの側方から設けられる止着部材Zによって相互に引き寄せて密着させることによって、支持体4に天板1を取り付けるように天板1の取付構造Xを構成した。
【選択図】図7

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、天板の取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、天板を支持体に支持させた構成を有するテーブルやデスク、ワゴン等の天板付き家具における天板の取付構造は、天板を支持体に載せ置いた状態で下方から天板を支持体に固定するようにした構成が一般的である。木製天板を支持体たる一対の側板に支持させた構成の机における天板の取付構造を一例に挙げると、この取付構造では、天板の下面側に埋め込んで下方に開口させた複数個の鬼目ナットに対して、支持体に設けたブラケットの貫通孔の位置合わせを行い、このブラケットの下方から貫通孔に挿入したボルトを天板の鬼目ナットに締着するという構成が採用されている(例えば、参考文献1参照)。また、天板や支持体が木以外の材質である場合も一般に、天板を支持体に載せ置いた状態でそれらの間に介在させた接続金具、ボルト及びナット等を利用して下方から天板を支持体に対して固定する構成が採用されている。
【0003】
【特許文献1】
特開平4−12704号公開(第8図等)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、このような構成の天板の取付構造では、数多くのボルトのナットへの取り付けを狭く窮屈な天板下空間に潜り込んで行わなければならないため、極めて煩雑な作業を伴うことになり、それが天板の取付精度の低下の原因にもなり得る。特に、天板が木材からなるものである場合には、天板の下面における所定箇所に予めドリル孔を形成しておき、このドリル孔に鬼目ナットを埋め込んで取り付けることから、ドリル孔の形成位置に誤差が生じたり、鬼目ナットの埋め込み作業時にその鬼目ナット自体が傾く場合がある。また、天板の支持体への取付時に置いても、ボルトが鬼目ナットに対して傾いて挿入されている場合には、天板の取付位置に誤差が生じる可能性もある。このような不具合は、ノックダウン方式で納入現場で組立作業が行われることが多い天板付家具において特に顕著であり、その現場での誤差の調整も困難である。しかも天板を構成する木材の硬さが各部で必ずしも均質であるとは限らないため、事後に鬼目ナットが木製天板の内部で動いてしまい所定の位置からずれることも考えられる。その結果、このような天板の取付構造を有する天板付家具における天板の組立精度は、低いものになりがちであるといわざるを得ない。このような問題を解消するべく、出荷前に天板を予め支持体に組み立てて天板付き家具を完成した状態で運搬したとすると、却って嵩張ることになってしまい、保管や運搬のコストの増大にも繋がる。
【0005】
そこで本発明は、以上のような問題に鑑みて、煩雑な取付作業を伴わず、精度良く組み立てることができる天板の取付構造を提供することを主たる目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明に係る天板の取付構造は、天板を支持体に支持させて取り付けるようにした天板付家具に適用されるものであって、前記支持体に起立面及び略水平な載置面を形成するとともに、前記天板に起立面を形成し、前記水平面に天板を載置して支持体及び天板の起立面同士を略水平方向に当接させた状態で、これら起立面同士をそれらの側方から設けられる止着部材によって相互に引き寄せて密着させることによって、支持体に天板を取り付けるように構成していることを特徴とするものである。なお、ここでいう「側方」には、内側方及び外側方の何れかを指している。
【0007】
このような天板の取付構造であれば、まず、支持体に形成した載置面に天板の一部を載せておき、その状態で支持体及びに天板に形成した対面し合う起立面同士を側方から引き寄せて天板を支持体に取り付ける構成によって、従来のように下方から天板を取り付ける場合と比較して、遙かに簡易に取付作業を行うことができ、天板の位置決めもより精度よく行うことができる。このため、納入現場での組み立て作業を迅速且つ簡易なものとすることができるようになる。特に外側方から起立面同士を引き寄せて天板の取付作業を行う場合には、作業の簡易性と高い組立精度を得ることができる。
【0008】
天板の支持体への取付時及び取付後の組立精度の向上を図るためには、支持体の金属部分と天板の金属部分とにそれぞれ起立面を形成してそれら起立面同士を止着部材で引き寄せて固定するように構成することが望ましい。
【0009】
また、支持体の主要部分の材質を問わずに天板に対する取付精度を高められるようにするためには、支持体を、天板の側端部に沿って配置される支持体本体と、該支持体本体の上端部に取り付けられる金属製の天板支持用ブラケットとを具備するものとして、この天板支持用ブラケットに天板の起立面に対応する起立面を形成することが有効となる。
【0010】
さらに、天板の主要部分の材質を問わずに支持体に対する取付精度を高められるようにするには、天板を、上面を天板面とした天板本体と、該天板本体の下面側に取り付けられる金属製の補強部材とを具備するものとして、この補強部材に支持体の起立面に対応する起立面を形成することが望ましい。
【0011】
また、天板の取付誤差を低減して位置決めの正確性を向上し、さらに天板の撓みを規制し得るようににするためには、補強部材を天板の幅方向に延びるものとして、この補強部材の両側端部を前記起立面とすることが望ましい。
【0012】
この他、補強部材を平面視ロ字形の枠体状をなすものとして、この補強部材のうち天板の幅方向に延びる部位の両側端部を前記起立面とするように構成しても、天板の位置決めを一作業で容易に行って取付誤差を極力低減することが可能となる。
【0013】
また、天板本体が、その主体となる木質部と、この木質部の表面に取り付けられる化粧部材とからなるものである場合、補強部材を天板本体に対して安定的且つ強固に取り付けられるようにするためには、天板本体における木質部に補強部材を取り付けるとよい。この場合、天板本体と補強材との位置決めを正確且つ容易なものとするためには、前記木質部の下面に下方へ開口する溝部を形成し、その溝部に補強部材の上端部を埋没させて取り付けることが好ましい。
【0014】
また、天板支持用ブラケットにおける内向きの起立面よりも内側に天板の補強部材を載置し得る前記載置面を形成し、この載置面に載せた補強部材の外向きの起立面と天板支持用ブラケットの起立面とを対面させるように構成すれば、天板を天板支持用ブラケットの載置面に載せてから起立面同士を固定するという極めて優れた作業性を得ることができ、また、支持体の起立面が天板の起立面よりも外側に配置されるため天板の下方空間を広く確保することができる。なお、前記載置面は、天板支持用ブラケットの内向きの起立面よりも内側に少なくともその一部が存在していればよく、起立面と載置面とが略直角をなして連続しているような態様を妨げるものではない。
【0015】
また、作業性及び強度に優れ、安価に入手可能な止着部材には、ボルト及びナットから構成されるものが挙げられ、この場合にはボルトの軸部を支持体及び天板の両起立面にそれぞれ開口させた孔部に挿入し且つ頭部を支持体又は天板の何れか一方に支持させて、他方の孔部に対応させてナットを配置するとよい。特にこの場合、天板の支持体への取付作業効率を向上するには、ボルトを、外側方から支持体及び天板の孔部に挿入するように構成することが好適である。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
【0017】
本実施形態に係る天板1の取付構造Xは、図1〜図8に示す天板付家具の一種であるテーブルTにおいて天板1を支持体4に取り付けるための構造に適用したものである。
【0018】
図1、図2、図3及び図4に示すようにこのテーブルTは、主として天板1と、この天板1の両側端部を下方から支持する左右一対の支持体4、4とから構成されるものである。なお、これら一対の支持体4、4の間における反使用端側には、幕板7を取り付けている。なお、本実施形態では、天板1の使用縁側を前側、反使用縁側を後側として説明する。
【0019】
まず天板1は、幅方向に長辺を設定した平面視略長方形状をなす木製の天板本体2と、この天板本体2の下面2a側に取り付けられる金属製の補強部材3とから構成したものである。天板本体2は、図6、図7及び図8に示すように、その主体となる矩形板状の木質部21と、この木質部21の外面における略全域を覆うように貼り付けた化粧部材22とによって構成している。
【0020】
天板本体2の下面2aには、使用端部及び反使用端部に幅方向に沿って延びる一対の溝部21a、21aを下方へ開口させて形成してあり、これら一対の溝部21a、21aに前記補強部材3、3をそれぞれ挿入させて取り付けるようにしている。なお、天板本体2の下面2aのうちこれら溝部21aを形成している部分には化粧部材22は設けておらず、木質部21にのみ溝部21aを形成するようにしてある。ここで各補強部材3は、金属製の中空の角パイプからなるものであって、前記各溝部21aの長手寸法よりも若干短い長手寸法を有しており、高さ寸法よりも奥行き寸法が大きい扁平な形状をなしている。そして、これら補強部材3の上壁31及び側壁33の上端部側約4分の1が溝部21aに挿入されるように、各溝部21aの深さを設定している。このように補強部材3を溝部21aに幅方向中奥部を合致させて挿入した状態では、補強部材3の上壁31の上面を溝部21aの下向面たる当接面21a1に下方から突き当てるようにしている。そして、この状態で天板本体2に補強部材3を固定するために、天板本体2において溝部21aの当接面21a1にはその長手方向に沿って間欠的に、下方へ開口させたネジ孔21bを複数形成しており、これらネジ孔21bに対応する補強部材3の上壁31及び下壁32に開口させてそれぞれ貫通孔31a、32bを形成している。すなわち、補強部材3の内部に貫通孔32bから挿入したボルト31bの軸部を貫通孔31aに挿入して前記ネジ孔21bに締着することによって、補強部材3を天板本体2に固定する。また、このように補強部材3が取り付けられた溝部21aの両側端部はそれぞれ所定の大きさの隙間21asが形成されるようにしており、これら隙間21asに、後述の支持体4の一部を構成する天板支持用ブラケット6の上端部を挿入するようにしている。
【0021】
また、本実施形態の天板1の取付構造Xにおいては、補強部材3を支持体4に取り付ける構成を採用しており、そのための構成として補強部材3の両側端部には、中空の内部を閉塞するように起立板34を取り付けている。この起立板34には肉厚を貫通させた前後一対のボルト挿通孔34a、34aを形成しており、これら各ボルト挿通孔34aに対応させて起立板34の内側面に止着部材Zの一部を構成するナットN1、N1を取り付けている。さらに、下壁32の両端部における前記貫通孔32bのやや内寄りの位置にも肉厚を貫通させてボルト挿通孔32aを形成しており、このボルト挿通孔32aに対応させて下壁32の上面にナットN2を取り付けている。
【0022】
次に一対の支持体4、4は、天板1の両側端部に沿ってその下方に配置されるものであり、その主体となる支持体本体たる側板5、5と、これら各側板5、5に取り付けられる天板支持用ブラケット6、6とから構成される。各側板5は、天板1の両側端部に沿ってその奥行き方向に延びる矩形板状をなすものであり、下端部に図示しないアジャスタ等の接地部材を設けている。これら側板5は、図6、図7及び図8に示すように、天板本体2と同様にその主体となる木質部51と、この木質部51の外面の略全域に貼り付けた化粧部材52とから構成している。そして、この側板5の上端部には、天板1における補強部材3の配置位置に対応付けて前後方向に所定距離離間させた切欠部51a、51aを形成している。なお、切欠部51aには化粧部材52を設けていない。これら切欠部51aは、いずれも上方及び内側方に向けて開放するように各側板5の上端部を矩形状に切除して形成したものであり、各切欠部51aの上向面51a1に天板支持用ブラケット6を載せ置いた状態で収容するための機能を有している。また、天板支持用ブラケット6を側板5に取り付けるための天板支持用ブラケット6の取付構造Yの構成要素として、切欠部51aの前後2箇所において上向面51a1に開口し上下方向に延びるボルト挿通孔51dを木質部51に形成しており、このボルト挿通孔51dの下端部を横切るようにして、ナット部材N3を側板5の内側面側から水平姿勢をなすように埋め込んでいる。このナット部材N3には、前記ボルト挿通孔51dに連通するナット孔N3aが形成してある。なお、本実施形態ではボルト挿通孔51dの長手寸法を例えば約70mmとしている。
【0023】
一方、天板支持用ブラケット6は、例えばアルミ合金等の金属からなるブロック状の一体形成品であって、上述した各支持体5に前後一対ずつ取り付けられて、天板1に対する取付機能を有している。具体的に説明すると、これら天板支持用ブラケット6は、側板5との取付部分となる取付部61と、天板1を接合させて取り付けるための接合部62と、天板1を安定支持するための支持部63とを備えている。
【0024】
まず取付部61は、前記切欠部51aにちょうど収容される大きさの矩形ブロック状をなし、その前後両端部における上面61aから下面61bに亘って段付きのボルト挿通孔61eを形成している。すなわち、図6、図7及び図8に詳細に示すように、この取付部61を切欠部51aに上方から挿入して、取付部61の下面61bを切欠部51aの上向面51a1に当接させ、且つ取付部61の外側面61dを切欠部51aの内向面51a2に当接させた状態で、このボルト挿通孔61eを、側板4に形成したボルト挿通孔51dと上下方向に連通させるようにしてある。なお、本実施形態ではこのボルト挿通孔61eの長手寸法を例えば約40mmとしており、両ボルト挿通孔61e、51dの合計長手寸法を約110mmとしている。そして、ボルト挿通孔61e、51dの合計長手寸法に略対応する長さの軸部B3aを有するボルト部材B3を、これらボルト挿通孔61e、51dに上方から挿入し、このボルトB3の頭部B3bを、段付のボルト挿通孔61eの上向面61e1を足場にして回転させることで、軸部B3aの先端部をナット部材N3のナット孔N3aに締め込むことによって、天板支持用ブラケット6を側板5に取り付けるようにしている。
【0025】
接合部62は、前記取付部61の上向面61aの外側端部において、その奥行き方向中央部から上方に突出させた矩形ブロック状をなすものである。この接合部62の外側面62aは取付部61の外側面61dと面一となるようにしてある。また、接合部62の奥行き寸法及び高さ寸法を、前記補強部材3の奥行き寸法及び高さ寸法と略合致させている。すなわち、この接合部62の上側約4分の1の部分は、天板本体2に形成した溝部21aの左右両端部における隙間21asに挿入されるようになっている。さらに、この接合部62には、補強部材3における起立板34に形成したボルト挿通孔34a、34aに対応させて、外側面62a及び内側面62bに亘って貫通する段付の貫通孔62c、62cを形成している。そして、本実施形態の天板1の取付構造Xにおいては、対応する貫通孔62c及びボルト挿通孔34aに外側方からボルトB1を挿入して起立板34の内側で待機しているナットN1に締め込むことで、この起立板34の起立面たる外側面34bを接合部62の起立面たる内側面62bに当接させ、補強部材3を左右の接合部62に引き寄せることで、天板支持用ブラケット6の接合部62に補強部材3を、換言すれば支持体4に天板1を強固に取り付けるようにしている。すなわち、ボルトB1はナットN1と共に、天板1を支持体4に取り付けるための止着部材Zを構成している。
【0026】
また、支持部63は、取付部61の内側面61cの幅方向中央部において内側方へ突出するように形成した平面視矩形且つ正面視三角形のブロック状をなす部位であり、その上向面63aを取付部61の上向面61aと面一としてこれら各面を補強部材3を支持するための略水平な載置面として機能させている。そして、この上向面63aに天板1の補強部材3の下壁32を上方から載置させて支持するようにしている。そして、上述した天板1の取付構造Xにおける支持体4に対する天板1の水平方向への取り付けを補助すべく、この支持部63と補強部材3とを上下方向に固定するようにしている。すなわち、補強部材3の下壁32に形成したボルト挿通孔32a及びナットN2と連通するように、支持部63の略中央部に幅方向に延びる長孔63bを形成しており、この長孔63bに下方から挿通したボルトB2を補強部材のボルト挿通孔32aにも挿通し、さらにナットN2に締め込む構成を採用している。そのために、長孔63bは、上端部63b1よりも下端部63b2の開口幅を広くしてあり、これら上端部63b1と下端部63b2との境界部分となる段差部63b3の下向面をボルトB2の回転の足場としている。なお、このように長孔63を形成したのは、上述した天板1の取付構造Xにおいて、補強部材3が接合部62に引き寄せられて支持部63に単に載置した位置から多少のズレが生じた場合でも、ナットN2にボルトB2を確実に止着できるようにするためである。
【0027】
以上のように構成されるテーブルTは、予め工場などで天板1及び支持体4を、天板本体2に補強部材3を組み付け、また側板5に天板支持用ブラケット6を組み付けた状態とされ、その状態で出荷してユーザのもとに納入され、図1に示すようにその納入現場においてノックダウン方式で、天板1と支持体4とが組み立てられる。なお、幕板7は、納入現場において、ボルト71等を用いて側板5、5の間に取り付けられる。
【0028】
その際、上述のように本実施形態では、支持体4における載置面たる天板支持用ブラケット6に形成した上向面61a、63aに上方から天板1を載置し、その状態で天板1に形成した起立面たる補強部材3の起立板34における外側面34bと、支持体4に形成した起立面たる天板支持用ブラケット6の接合部62における内側面62bに当接させ、これら起立面同士すなわち外側面34bと内側面62bとを外側方から止着部材Zを用いて引き寄せて密着させる構成の天板1の取付構造Xを採用しているので、従来のように下方から天板を支持体に取り付ける構造と比較すると、天板下に潜り込んで天板の取付作業を行う必要がないので、遙かに迅速且つ簡易に取付作業を行うことができる。特に、従来の木製天板の取付構造と比較すると、天板の下面に鬼目ナットを埋め込んでおいたり、その鬼目ナットにボルトを止着するという構成を排除することができるので、天板1の支持体4に対する位置決めも非常に精度よく行うことができる。このため、ノックダウン方式による納入現場でのテーブルTの組み立て作業を迅速で容易なものとすることが可能である。
【0029】
特に、天板1は木製の天板本体2を主体とするものであり、支持体4は木製の側板5を主体とするものであるが、天板本体2に取り付けられる金属製の補強部材3における起立板34の外側面34bと、側板5に取り付けられる金属製の天板支持用ブラケット6における接合部62の内側面62bとを、止着部材Zによって相互に引き寄せられる起立面として機能させているため、天板1の支持体4への取付時及び組立後の組立精度及び組立強度を極めて高いものとすることができる。
【0030】
そして、天板1の下面2a側においてその幅方向に直線状をなして延びる金属製の補強部材3を前後対にして取り付けて、この補強部材3の両側端部に前記起立面として機能する外側面34bを有する起立板34を設けていることから、天板1の撓み剛性を容易に向上するともに、天板1の安定性を向上することができる。
【0031】
また、天板本体2は、その主体となる木質部21と、その表面を覆う化粧部材22とから構成されているが、そのうち木質部21に補強部材3を取り付けているので補強部材3の天板本体2に対する安定性を高めることができ、特に木質部21形成した溝部21aに補強部材3の上端部側を埋没させて取り付けているため、天板本体2と補強部材3との位置決めをも正確且つ容易なものとすることができる。
【0032】
また、天板支持用ブラケット6における起立面たる接合部62の内側面62bに連続してその内側に天板1の補強部材3を載置し得る載置面として機能する支持部63及び取付部61の上面63a、61aを形成しており、これら上面63a、61aに補強部材3を載せた状態でその起立面たる外側面34b、34bを前記接合部62の起立面たる内側面62b、62bと対面させるように構成していることから、天板1を天板支持用ブラケット6に形成された載置面62aに載せてから固定するという極めて簡便で優れた作業性を得ることができる。また、側板4の接合部62が天板1の補強部材3よりも外側に配置されるため、天板1の下方空間を広く確保することもできる。
【0033】
また、止着部材Zとして、安価に入手可能なボルトB1及びナットN1から構成されるものを採用しており、しかもボルトB1を外側方からナットN1に試着するように構成しているため、高い作業性及び取付強度を得ることができる。
【0034】
なお、本発明は上述した実施形態に限られるものではない。例えば、天板本体に取り付けられる補強部材を、上述の実施形態のようなビーム状のものではなく、平面視ロ字形をなすものとすれば、補強部材の位置決めを一作業でより簡便に行うことができる。また、支持体には側板タイプのものに限らず、いわゆる袖構造体やT字又はL字脚タイプのものを採用することもできる。その他、各部の具体的構成や形状、材質などについても上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
【0035】
【発明の効果】
以上に詳述したように、本発明の木製天板の取付構造によれば、支持体に形成した略水平な載置面に天板を載置しておくことができるので組立施工時に天板を別途に支持させる必要がなく、さらに天板に形成した起立面と支持体に形成した起立面とを当接させて側方から配置される止着部材によってこれら起立面同士を引き寄せて密着させた状態で天板を支持体に取り付けるように構成しているため、従来のように下方から天板を取り付ける場合と比較して、天板の位置決めや取付作業を迅速且つ精度良く行うことができる。また、特に木製天板の従来の取付構造と比較した場合には、本発明によると組立作業時や組立後に天板の取付位置に誤差が生じにくいという優れた効果を得ることができる。このことは、ノックダウン方式で納入現場において組立が行われることが多い天板付家具に本発明を適用することが極めて優れていることを示している。すなわち、本発明によって、納入現場において細かい位置決め作業や繁雑な組立作業を不要となり、作業の迅速化やそれに伴うコストダウンを図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る天板の取付構造を適用したテーブルを示す分解斜視図。
【図2】同テーブルの正面図。
【図3】同側面図。
【図4】図2におけるA−A線断面図。
【図5】同要部を拡大して示す部分分解斜視図。
【図6】図4におけるB−B線断面図。
【図7】図3におけるC−C線断面図。
【図8】図3におけるD−D線断面図。
【符号の説明】
1…天板
2…天板本体
3…補強部材
4…支持体
5…支持体本体(側板)
21…木質部
21a…溝部
22…化粧部材
34b…起立面(外側面)
6…天板支持用ブラケット
61a、63a…載置面(上向面)
62b…起立面(内側面)
B1…ボルト
N1…ナット
Z…止着部材
X…天板の取付構造

Claims (11)

  1. 天板を支持体に支持させて取り付けるようにした天板付家具に適用されるものであって、
    前記支持体に起立面及び略水平な載置面を形成するとともに、前記天板に起立面を形成し、前記水平面に天板を載置して支持体及び天板の起立面同士を略水平方向に当接させた状態で、これら起立面同士をそれらの側方から設けられる止着部材によって相互に引き寄せて密着させることによって、支持体に天板を取り付けるように構成していることを特徴とする天板の取付構造。
  2. 前記支持体の金属部分と天板の金属部分とに、それぞれ前記起立面を形成している請求項1記載の天板の取付構造。
  3. 前記支持体が、天板の側端部に沿って配置される支持体本体と、該支持体本体の上端部に取り付けられる金属製の天板支持用ブラケットとを具備するものであり、該天板支持用ブラケットに前記起立面を形成している請求項2記載の天板の取付構造。
  4. 前記天板が、上面を天板面とした天板本体と、該天板本体の下面側に取り付けられる金属製の補強部材とを具備してなるものであり、該補強部材に前記起立面を形成している請求項2又は3記載の天板の取付構造。
  5. 前記補強部材が天板の幅方向に延びるものであり、この補強部材の両側端部を前記起立面としている請求項4記載の天板の取付構造。
  6. 前記補強部材が平面視ロ字形の枠体状をなすものであり、この補強部材のうち天板の幅方向に延びる部位の両側端部を前記起立面としている請求項4記載の天板の取付構造。
  7. 前記天板本体が、その主体となる木質部と、該木質部の表面に取り付けられる化粧部材とからなるものであり、この木質部に前記補強部材を取り付けている請求項5又は6記載の天板の取付構造。
  8. 前記木質部の下面に下方へ開口する溝部を形成し、該溝部に前記補強部材の上端部を埋没させて取り付けている請求項7記載の天板の取付構造。
  9. 前記天板支持用ブラケットにおける内向きの起立面よりも内側に天板の補強部材を載置し得る前記載置面を形成し、この載置面に載せた補強部材の外向きの起立面と天板支持用ブラケットの前記起立面とを対面させるようにしている請求項8記載の天板の取付構造。
  10. 前記止着部材を、ボルト及びナットから構成し、該ボルトの軸部を支持体及び天板の両起立面にそれぞれ開口させた孔部に挿入し且つ頭部を支持体又は天板の何れか一方に支持させて、他方の孔部に対応させて前記ナットを配置している請求項1、2、3、4、5、6、7、8又は9記載の天板の取付構造。
  11. 前記ボルトを、外側方から支持体及び天板の孔部に挿入するようにしている請求項10記載の天板の取付構造。
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