JP2004343526A - 通信装置、通信方法並びに通信用プログラム及び情報記録媒体 - Google Patents

通信装置、通信方法並びに通信用プログラム及び情報記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】規格外の不正なコネクション切断から、装置間の既存のコネクションを保護するための送受信装置を提供する。
【解決手段】IEEE1394シリアルバスに接続された送信装置において、受信したプラグレジスタ更新要求がp2pコネクションに係る要求である場合に(ステップS121;YES)、プラグレジスタ管理部は、送信装置と他の装置とのp2pコネクションの確立数を装置ごとにカウントする(ステップS122)。確立数がマイナスとなるような更新要求(ステップS125)を、規定の規格を満たさない装置からの不正な更新要求であると判断し、バスリセットを発生させることにより、既存のp2pコネクションの保護を図る。
【選択図】 図8

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信装置及び通信方法並びに通信用プログラム及び当該通信用プログラムが記録された情報記録媒体の技術分野に属し、より詳細には、ネットワークに接続された他の処理装置との間でデータの送信又は受信のうち少なくともいずれか一方を実行するための通信装置及び通信方法並びに当該通信を実行するための通信用プログラム及び当該通信用プログラムが記録された情報記録媒体の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
近年、複数の処理装置(例えば、パーソナルコンピュータとディジタルビデオカメラ等)の間でシリアルバス等のネットワークを介してリアルタイムに情報を伝送するための規格として、いわゆるIEEE1394規格(正式名称「IEEEStd.1394−1995 IEEE Standard for a High Performance serial Bus」ならびに「IEEEStd.1394a−2000 IEEE Standard for a High Performance serial Bus−Amendment1」)が広く用いられ、この規格に準拠したシリアルポートを備えたパーソナルコンピュータやディジタルビデオカメラ等が製品化されている。
【0003】
このIEEE1394規格は、高速な転送速度でデータを転送でき、いわゆるトポロジー形成の自由度が高く、アイソクロナス(Isochronous)データ伝送によりリアルタイムデータの転送に好適であるなど様々なメリットがあり、従来のインターフェース規格と比べても有用性が高い。ここで、IEEE1394規格によりデータ伝送を行う場合、各情報処理装置(以下、単に装置と称する。)間でデータ伝送用の接続を物理的に確立する必要がある。
【0004】
一方、上記したIEEE1394規格に準拠したシリアルインタフェースを通じて相互接続されている装置には、上記IEEE1394規格に加えて「IEC−61883Part1規格」と称される規格に準拠して装置相互間の接続状態を管理しているものがある。
【0005】
そして、このIEC−61883Part1規格の下では、当該規格に準拠した一の装置からの他の装置に接続してデータ伝送を行う際に、当該データ伝送を行うための論理的なプラグ(端子)を各装置上に定義し、更に各プラグに対して当該プラグの接続状態を示す情報(より具体的には、そのプラグを介して確立されている接続の数機器をリアルタイムに記憶するレジスタメモリ(以下、当該レジスタメモリを単にプラグレジスタと称する)を定義し、そのプラグを介した接続状態の変化に応じて当該プラグレジスタの記憶内容を更新する制御により、当該各接続状態を管理することが規定されている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】
特開2002−217907号公報(第3頁乃至第4頁に記載)
なお、当該IEC−61883Part1規格と上記IEEE1394規格との関係については、IEEE1394規格の方がより広い範囲の装置を対象とした規格となっている。従って、IEC−61883Part1規格には準拠しないがIEEE1394規格に準拠している装置が存在し得るのであり、その装置自体が当該IEC−61883Part1規格には準拠しない場合でも、上記シリアルバスを介してIEEE1394規格に準拠したデータの授受が可能な装置が存在することになる。
【0006】
このように、IEC−61883Part1規格に基づく各装置間のアイソクロナスデータ伝送の接続の確立及び解除は、各装置に設定された上記プラグレジスタの記憶内容の更新によって制御される。
【0007】
そして、この記憶内容の更新は上記IEC−61883Part1規格に規定されているロックトランザクション(lock−transaction)のタイミングで行われる。この記憶内容の更新により接続が確立された状態になると、アイソクロナスデータがシリアルバスを介して伝送され、接続が切断された状態になるとアイソクロナスデータの伝送は停止する。
【0008】
ここで、このIEEE1394規格における接続には、いわゆるブロードキャストコネクション(Broadcast connection)と、いわゆるポイントツーポイントコネクション(Point−to−point connection、以下「p2pコネクション」という。)との2種類がある。
【0009】
このうち、ブロードキャストコネクションは、ある送信側の装置に備えられた1つのプラグ(出力プラグ)とシリアルバス上の1つのアイソクロナスチャンネルのみとを、受信側の装置のプラグとは無関係に結び付けた接続(Broadcast−out connection)と、受信側の装置に備えられた1つのプラグ(入力プラグ)とシリアルバス上の1つのアイソクロナスチャンネルのみとを、送信側の装置のプラグとは無関係に結び付けた接続(Broadcast−in connection)の二種類の接続からなる。
【0010】
これに対して、p2pコネクションは、ある一の装置に備えられた1つのプラグ(その一の装置において入力又は出力のいずれか一方の機能を担うプラグ)と当該一の装置に対して接続が確立されている他の装置に備えられた1つのプラグ(その他の装置において入力又は出力のいずれか他方の機能を担うプラグ)とを、シリアルバス上の1つのアイソクロナスチャンネルを介して結び付ける接続であり、上記ブロードキャストコネクションに対して一度確立させた接続を保護する機能を有する。よって、例えば、音楽情報のダビングなどの、一対一の装置間の接続を保護する必要がある場合にはp2pコネクションが用いられる。
【0011】
ここで、上記ブロードキャストコネクションにおいては、送信側の装置の動作と受信側の装置の動作とが互いに依存することはなく、相互に独立に設定される。更に、接続を確立した装置、或いは現在実行されているデータ伝送を制御する制御プログラムを備えた装置以外の他の装置からでも、当該接続を確立した装置又はデータ伝送を制御する装置のプラグレジスタを書き換えることが可能とされている。
【0012】
従って、ブロードキャストコネクションにおいては、一の装置から他の装置に確立されている接続を、それら以外の装置から切断することができるだけでなく、ブロードキャストコネクションにより接続されてデータ伝送を行っている装置が使用しているブロードキャスト用のアイソクロナスチャンネルを、無関係の他の装置が強制的に自己が使用するアイソクロナスチャンネルとして切り換えさせることもできる。
【0013】
これに対して、p2pコネクションにおいては、上述した接続の保護を実現すべく、接続を確立した装置或いは上記制御プログラムを備えた装置によってのみ、現在接続されているプラグに対応するプラグレジスタを更新して接続状態を変更することができるという規定(以下、「運用則」と称する)が存在する。この運用則は、上記IEC−61883Part1規格に基づくものである。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、当該p2pコネクションとしての接続の保護は上記運用則の範囲内でのみ保証されているものである。一方で、上述した如くIEC−61883Part1規格には準拠しない装置間でもIEEE1394規格には準拠してデータ伝送が行われる場合があることから、上記運用則には準拠しないがIEEE1394規格には準拠している装置が上記運用則に準拠してデータ伝送を行っているプラグのプラグレジスタを強制的に更新することも、技術的には可能である。
【0015】
そのため、上記シリアルバスを介してp2pコネクションが確立されている場合において、IEC−61883Part1規格に準拠しない当該p2pコネクション規格外の装置が、そのp2pコネクションにより接続されている他の装置における接続中のプラグのプラグレジスタを更新することにより、結果として保護されるべき当該p2pコネクションにおけるアイソクロナス伝送を不用意に停止させてしまう場合があるという問題点があった。
【0016】
また、IEC−61883Part1規格に準拠してp2pコネクションが確立されている装置であったとしても、何らかの原因によりその接続において通信エラーが発生する状況も想定され、この場合に誤って接続されているいずれかの装置のプラグレジスタを更新してしまう可能性があるという問題点もあった。
【0017】
そこで、本発明は上記の問題点を考慮して為されたものであり、その課題の一例としては、例えば規格外の不正な接続切断の要求があったときに、現状において確立されている装置間の接続を保護することが可能な通信装置及び通信方法並びに当該通信を実行するための通信用プログラム及び当該通信用プログラムが記録された情報記録媒体を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、シリアルバスネットワークに接続され、当該ネットワークに対応してあらかじめ定められた規格に準拠しつつ当該ネットワークに接続された一又は複数の処理装置との間で一又は複数の接続を確立してデータの送信又は受信の少なくともいずれか一方を行う通信装置において、前記接続を切断するための切断要求を前記処理装置から受信する受信手段と、前記受信された切断要求の内容が、前記規格に準拠するものであるか否かを判断する判断手段と、前記切断要求の内容が前記規格に準拠するものでないと判断された場合にのみ、前記切断要求に対応する切断処理の実行を禁止して当該接続を保護する保護手段と、を備える。
【0019】
上記の課題を解決するために、請求項10に記載の発明は、ネットワークに接続され、当該ネットワークに対応してあらかじめ定められた規格に準拠しつつ当該ネットワークに接続された一又は複数の処理装置との間で一又は複数の接続を確立してデータの送信又は受信の少なくともいずれか一方を行う通信装置において実行される通信方法であって、前記接続を切断するための切断要求を前記処理装置から受信する受信工程と、前記受信された切断要求の内容が、前記規格に準拠するものであるか否かを判断する判断工程と、前記切断要求の内容が前記規格に準拠するものでないと判断された場合にのみ、前記切断要求に対応する切断処理の実行を禁止して当該接続を保護する保護工程と、を備える。
【0020】
上記の課題を解決するために、請求項11に記載の発明は、ネットワークに接続され、当該ネットワークに対応してあらかじめ定められた規格に準拠しつつ当該ネットワークに接続された一又は複数の処理装置との間で一又は複数の接続を確立してデータの送信又は受信の少なくともいずれか一方を行う通信装置に含まれるコンピュータを、前記接続を切断するための切断要求を前記処理装置から受信する受信手段、前記受信された切断要求の内容が、前記規格に準拠するものであるか否かを判断する判断手段、及び、前記切断要求の内容が前記規格に準拠するものでないと判断された場合にのみ、前記切断要求に対応する切断処理の実行を禁止して当該接続を保護する保護手段、として機能させる。
【0021】
上記の課題を解決するために、請求項12に記載の発明は、請求項11に記載の通信用プログラムが前記コンピュータにより読取可能に記録されている。
【0022】
【発明の実施の形態】
次に、本願に好適な実施の形態について、図面に基づいて説明する。なお、以下に説明する各実施の形態は、IEEE1394規格に準拠して必要なデータの送信を他の装置に対して行う送信装置上において実行される当該伝送制御処理に対して本願を適用した場合の実施の形態である。
【0023】
(I)IEEE1394規格に基づく p2p コネクションの概要
はじめに、本願の実施形態を具体的に説明する前に、上記IEEE1394規格に基づいたp2pコネクションの概要について図1乃至図5を用いて一般的に説明する。
【0024】
なお、図1は上記プラグレジスタの構成を概念的に示した図であり、図2は上記p2pコネクションにおける出力側のプラグレジスタである出力プラグレジスタ(以下、oPCR(output plug control register)と称する)のデータフォーマットについて示した図であり、図3は上記p2pコネクションにおける入力側のプラグレジスタである入力プラグレジスタ(以下、iPCR(input plug control register)と称する)iPCRのデータフォーマットについて示した図であり、図4はIEEE1394規格により規定された各プラグレジスタの更新のための要求及びその応答の手順について示した図であり、図5はp2pコネクションの確立例について示した図である。
【0025】
上述したIEEE1394規格では、その規格下で必要なデータのパケット通信を複数の装置間で行う場合、ネットワークの一例としてのシリアルバスに接続されているデータ受信側の装置におけるそのデータの書き込み先を示すアドレスや、データ送信側の装置におけるそのデータの読出し元を示すアドレスを、IEEE1212規格に準拠した64ビット幅のアドレス空間内に記述することが規定されている。そして、このアドレス空間における上位10ビット分はバスID(すなわち、シリアル接続されている装置間を繋いでいる各シリアルバス同士を識別するための識別情報)を表し、それに続く6ビット分は装置番号(すなわち、シリアル接続されている装置を識別するための識別情報)を表し、このバスIDと装置番号を合わせた16ビット分の情報が装置IDとして規定されている。
【0026】
更に、装置IDに続く48ビット分は当該装置IDを有する装置内におけるメモリ等内の記憶番地を示すアドレス空間となる。この48ビット分のアドレス空間中の上位20ビット分により示されるメモリ等内の領域は、一の装置内で閉じた(完結した)読み出し要求等に対して自由に使用できるプライベート空間と、当該装置間の情報交換に用いられる初期アドレス等と、に大別される。
【0027】
更に、この20ビット分に続く28ビット分のアドレス空間のうち、図1左に示すアドレス「0900h」(「h」は16進数であることを示す)乃至「09FFh」の領域が、IEC−61883Part1規格に規定される上記プラグレジスタ(PCR)のための領域として規定されている。
【0028】
ここで、上述したように、プラグレジスタは、シリアルバス及びそれにより接続されている各装置のインターフェースを介して当該各装置に対するデータ伝送を制御するとき、論理的に従来のアナログ的なインターフェースに類似した信号経路を形成するべく、プラグという概念がレジスタ内に実体化されたものである。
【0029】
そして、図1に示すように各装置は、出力用のプラグの属性を示すoPCR11と、入力用のプラグの属性を示すiPCR13とを備え、更に各装置は、当該各装置固有の出力プラグ又は入力プラグの情報を示すレジスタ出力マスタープラグレジスタ(oMPR:output master plug register)10と入力マスタープラグレジスタ(iMPR:input master plug register)12とを備える。
【0030】
ここで、oMPR10およびiMPR12については、各装置がそれぞれを複数備えることはないが、oPCR11およびiPCR13については、各装置に複数備えることが可能である。
【0031】
より具体的には図1に示すように、それぞれ最大31個のoPCR110およびiPCR130を備えることが可能である。そして、接続が確立されている装置間におけるアイソクロナスデータとしてのデータの流れは、これらのプラグに対応する上記各プラグレジスタの更新を行うことによって制御される。
【0032】
一方、上記oPCR110及びiPCR130は、それぞれ32ビット幅のレジスタ空間として規定されており、その内部は複数のフィールドに分けられて構成されている。
【0033】
次に、上記oPCR110及びiPCR130の記述内容を示すデータフォーマットについて、具体的に図2及び図3を用いて説明する。
【0034】
図2に示すように、oPCR110は、そのoPCR110が対応する出力プラグの接続がオン又はオフのいずれであるかを示すオンラインフラグ21と、そのoPCR110が対応する出力プラグを経由して形成しているブロードキャストコネクションの数を示すブロードキャストコネクションカウンタ22と、そのoPCR110が対応する出力プラグを経由して形成されているp2pコネクションの数を示すp2pコネクションカウンタ(以下、単にp2pカウンタと称する)23と、将来の機能拡張用の予備情報24と、アイソクロナスデータの転送に用いられるチャンネルの番号を示すチャンネル番号25と、データを転送する際の転送速度を表すデータ転送速度26と、アイソクロナスデータに付加されるオーバーヘッド量を示すオーバーヘッドID27と、一サイクル毎に転送されるアイソクロナスデータのデータ量を示すペイロード28と、により構成されている。
【0035】
また、iPCR130は、図3に示すように、そのiPCR130が対応する入力プラグの接続がオン又はオフのいずれであるかを示すオンラインフラグ31と、そのiPCR130が対応する入力プラグを経由して形成されているブロードキャストコネクションの数を示すブロードキャストコネクションカウンタ32と、そのiPCR130が対応する入力プラグを経由して構成されているp2pコネクションの数を示すp2pカウンタ33と、将来の機能拡張用の予備情報34及び36と、アイソクロナスデータの転送に用いられるチャンネルの番号を示すチャンネル番号35と、を含んでいる。
【0036】
なお、上述のoPCR110及びiPCR130の記述内容を変更する場合、その変更対象となるoPCR110又はiPCR130が備えられている装置自らがその記述内容を変更することも可能であるとともに、その装置以外の他の装置がIEEE1394のバスを介してロックトランザクションを発行することによりその記述内容を変更することも可能である。
【0037】
ここで、このロックトランザクションを用いて各PCRの記述内容を変更する場合、その要求側の装置から応答側の装置に記述内容変更用のデータを転送するとともに、応答側の装置内の特定のアドレス空間を用いてそのデータを処理した後、要求側の装置に返信する比較切換(compare and swap)の手順に従って処理が行われる。
【0038】
次に、この比較切換の手順について図4を用いて説明する。図4に示すように、まずロックトランザクションを実行しようとする装置40は、そのプラグレジスタの記述内容を変更しようとする装置41におけるプラグレジスタの現在値を示す記述を「arg_value」とし、変更後の値を「data_value」として記述した記述内容を有するリクエストパケットを、シリアルバスを介して当該装置41へ送信する。
【0039】
これを受けた装置41は、受信したリクエストパケット内の「arg_value」の値と、その装置41内の変更対象であるプラグレジスタの現在値とを比較して、その比較結果が等しければ、当該プラグレジスタの値をそれまでの「arg_value」から送られてきたリクエストパケット内に記述されている値「data_value」に書き換え(図4▲1▼)、その比較結果が等しくなければ変更しない(図4▲2▼)処理を行う。
【0040】
そして、装置41は、上記リクエストパケットを受信した時点での当該装置41におけるプラグレジスタの値を「old_value」として記述したレスポンスパケット(図4▲1▼の場合はその値は「X」であり、図4▲2▼の場合はその値は「Z」となる)をシリアルバスを介して装置40へ返信する。これを受けた装置40は、受信したレスポンスパケットの「old_value」の値と、装置40自身から前に送信したリクエストパケットに記述されている「arg_value」の値とを比較し、その比較結果が等しければ変更が成功したと判断し(図4▲1▼)、その比較結果が等しくなければ変更は失敗したと判断する(図4▲2▼)。
【0041】
続いて、このようなロックトランザクションによりp2pコネクションを確立する際の具体的な処理の流れ及びこれを切断する際の具体的な処理の流れについて、図5に示す場合を例として説明する。
【0042】
図5に例示するように、高速シリアルバスとしてのシリアルバス53上に三の装置50乃至52が接続されている場合を想定する。ここで、装置50はデータ入力に用いる入力プラグ500を論理的に備え、装置51はデータ出力に用いる出力プラグ510を論理的に備え、装置52はデータ入力に用いる入力プラグ520を論理的に備えているとする。そして、この場合には、装置51の出力プラグ510を経由してアイソクロナスデータがシリアルバス53上に送出され、他の装置50又は52の入力プラグ500又は520を経由してアイソクロナスデータを受け取ることによりデータ転送を行うことができることになる。
【0043】
ここで、各装置50乃至52は、当該各装置間でのデータ転送時にアイソクロナスチャンネルの関連付けをするために、IEC−61883Part1規格で定められる出力プラグの属性を制御するためのoPCR、入力プラグの属性を制御するためのiPCR、及びp2pコネクションの確立数を示すp2pカウンタを論理的に備えている。
【0044】
より具体的には、図5に示す場合は、装置50がiPCR501を備え、装置51がoPCR511を備え、装置52がiPCR521を備えていることになる。また、iPCR501はp2pカウンタ502を備え、oPCR511はp2pカウンタ512を備え、iPCR521はp2pカウンタ522を備えている。そして、図5に示す例では、装置51及び50が夫々にシリアルバス53を用いたデータ伝送におけるコントローラとしての機能を有し、当該シリアルバス53における同じチャンネルを用いて二つのp2pコネクション(図5において破線で示す)が形成される場合を説明する。
【0045】
次に、具体的な動作を説明する。
【0046】
まず、上記コントローラとしての機能を有する装置50は、チャンネル54と必要な帯域を図示しないIRM(Isochronous Resource Manager)から取得する。なお、図5においては、データの伝送が行われる当該チャンネル54を仮想的にシリアルバス53内に示している。
【0047】
そして、図5に示す接続態様の場合には、先ず、装置50は、送信元となる装置51のoPCR511のp2pカウンタ512を「1」加算するように制御する。また、装置50は、受信先である装置50自身のiPCR501のp2pカウンタ502を「1」加算するように制御する。これにより、装置50と装置51との間で図5左に破線で示す装置51から50へのデータ伝送のためのp2pコネクションが確立し、チャンネル54において装置51から装置50へのデータ送信が行われる。
【0048】
次に、装置51と装置52との間で図5右に破線で示す装置51から52へのデータ伝送のためのp2pコネクションを確立する場合には、上記コントローラとしての機能を有する装置51は送信元である装置51自身のoPCR511のp2pカウンタ512を「1」加算するように制御する。これにより、図5左に破線で示す装置51から50へのp2pコネクションの場合を併せて、装置51のoPCR511におけるp2pカウンタ512の合計値は「2」となる。
【0049】
また装置51は、受信先である装置52のiPCR521のp2pカウンタ522を「1」加算するように制御する。この場合、送信側の装置51のoPCR511にすでに図5左に破線で示す装置51から50へのp2pコネクションが存在するため、他のチャンネルや必要な帯域を新たに取得することなく、現在のチャンネル54及び帯域を用いて新たなp2pコネクションを設定することができる。この装置51のoPCR511の如く、同じ一つのPCRに複数のp2pコネクションを確立することも可能である。
【0050】
このように、ある装置におけるp2pコネクションの確立は、当該装置自身が設定する場合と、他の装置によってその装置に対して設定される場合とがあり、このとき、当該ある装置のPCRのp2pカウンタ512等の値は、これらの合計値となる。
【0051】
これに対して、すでに確立したp2pコネクションの解除は、そのp2pコネクションにおいてコントローラとしての機能を有するいずれかの装置が自ら加算した自己又は他の装置のPCRのp2pカウンタ512の値から「1」を減算することで制御される。
【0052】
以上のようにして、シリアルバス53によって接続されている装置50乃至51間でp2pコネクションを確立しデータ伝送が行われる。
【0053】
次に、上述してきたp2pコネクションの内容に基づいて、本願の具体的な実施形態について説明する。
【0054】
(II)第1実施形態
先ず、上述のIEEE1394規格に準拠して実施される本願の第1実施形態について説明する。
【0055】
始めに、シリアルバス64に接続された本実施形態に係る送信装置TRの構成について図6を用いて説明する。なお、図6は、当該送信装置TRの概要構成を示したブロック図である。
【0056】
図6に示すように、送信装置TRは、コントローラ60と、受信手段、判断手段、記憶手段、装置別確立数計算手段及び保護手段としてのプラグレジスタ管理部61と、情報信号発生部62と、送信部63と、を含んで構成される。
【0057】
また、プラグレジスタ管理部61には、出力プラグの属性を示すoPCR610を論理的に備えている。更にoPCR610はp2pコネクションの確立数を示すp2pカウンタ611を論理的に備えている。
【0058】
次に、全体動作について説明する。
【0059】
コントローラ60は、シリアルバス64上に接続された他の装置とのp2pコネクションの確立を送信装置TR側で行う場合に機能し、当該p2pコネクションの確立を統轄して制御する。
【0060】
また、プラグレジスタ管理部61は、コントローラ60及びシリアルバス64を介して図6に図示しない他の装置と制御信号等の授受を行い、更にはoPCR610の更新処理を行う。またプラグレジスタ管理部61は、送信部63におけるアイソクロナスパケットデータの送信開始及び停止の指示を行う。
【0061】
一方、情報信号発生部62は、オーディオ情報又はビデオ情報等を含む伝送されるべき情報を生成するブロックであり、送信部63は情報信号発生部62からの情報に基づいてアイソクロナスパケットを形成しプラグレジスタ管理部61の指示によりシリアルバス64を介して送信する。
【0062】
次に本実施形態に係る動作について詳説する。
【0063】
なお、本実施形態においては、oPCR610の更新を行うことによりp2pコネクションの確立及び切断を行う動作について説明するものである。
【0064】
先ず、コントローラ60は、シリアルバス64上に接続された図示しない他の装置とのp2pコネクションの確立を送信装置TR側で行う。具体的には、上述したようにp2pコネクションを確立すべき他の装置に対してp2pコネクション確立要求を行い、当該他の装置より要求が成功した応答を受領するとともに、プラグレジスタ管理部61のoPCR610の更新を行うべく制御信号を送信する。
【0065】
また、プラグレジスタ管理部61は、コントローラ60及びシリアルバス64を介して他の装置からプラグレジスタ更新要求を内容とする制御信号を受信する。なお、当該更新要求のうちp2pコネクションの切断要求が、本願における切断要求に相当する。
【0066】
これにより、プラグレジスタ管理部61は、制御信号に含まれる要求内容から当該更新要求がIEC−61883Part1規格に基づくものであるか否か判断し、当該規格に基づくものであると判断した場合にはレジスタ値を更新する。このプラグレジスタの更新により送信装置TRと他の装置との間でp2pコネクションの確立及び切断を行う。この更新処理については、後ほど詳述する。
【0067】
他方、プラグレジスタ管理部61は、受信した更新要求がp2pコネクションの切断要求であり、なおかつIEC−61883Part1規格に基づくものでないと判断した場合には、所定の保護処理を行う。この保護処理についても、後ほど詳述する。
【0068】
続いて、本実施形態に係るプラグレジスタ更新処理の全体について図7を用いて説明する。なお、図7はプラグレジスタ更新処理を示すフローチャートである。
【0069】
まず、oPCR610に関するプラグレジスタの更新要求を受信したプラグレジスタ管理部61は、その更新要求のために必要なロックトランザクション(以下、単にロック処理を称する)に成功したか否か判断する(ステップS11)。
【0070】
ここで、当該ロック処理について具体的には、上述の比較切換手順において、受信したリクエストパケットの「arg_value」と、oPCR610の現在値とを比較し、それらの値が相互に等しければ当該ロック処理に成功したものと判断され、値が等しくなければ当該ロック処理に失敗したものと判断される。
【0071】
そして、ロック処理に成功したと判断された場合には(ステップS11;Yes)、次に、プラグレジスタ管理部61は上記プラグレジスタ更新要求が正当なものであるか否か判断する(ステップS12)。なお、この正当性の判断においては、上述のIEC−61883Part1規格に基づく装置からの更新要求はここでいう正当なものと判断され、当該規格外の装置からの更新要求は正当なものではないと判断される。このステップS12における具体的な判断方法については後ほど詳述する。
【0072】
プラグレジスタの更新要求が正当なものであると判断された場合には(ステップS12;Yes)、プラグレジスタ管理部61は、その更新要求の内容に基づいてoPCR610を更新する(ステップS13)。
【0073】
そして、プラグレジスタ管理部61は、ステップS13における更新結果を、対応する更新要求を送信した装置に対して応答し(ステップS14)、一連の処理を終了する(ステップS16)。この一連の処理により当該更新要求に係るp2pコネクションが確立又は切断される。
【0074】
一方、ステップS12の判断において、当該更新要求が正当なものでないと判断された場合には(ステップS12;No)、oPCR610を更新することなく後述のp2pコネクションを保護する処理を行い(ステップS15)、一連の処理を終了する(ステップS16)。この一連の処理により、当該更新要求に係るp2pコネクションは保護され、切断されることはない。
【0075】
更に、ステップS11の判定において、ロック処理に成功しなかったと判断された場合には(ステップS11;Yes)、その旨の結果を対応する更新要求を送信した装置に対して応答し(ステップS14)、一連の処理を終了する(ステップS16)。
【0076】
(A)更新要求正当性判断処理の実施形態
続いて、図7のステップS12における判断方法について、具体的に図8を用いて説明する。なお、図8は本実施形態に係る更新要求正当性の判断処理を示すフローチャートであり、当該判断処理は主としてプラグレジスタ管理部61において行われる。
【0077】
なお、本実施形態における判断方法は、送信装置TRと他の装置とのp2pコネクションの確立数をそのコネクションの確立を要求した装置毎にカウントし、当該確立数の変化により当該正当性の判断を行うものである。このため、シリアルバス64を介して接続された他の装置毎のp2pコネクション確立数として、送信装置TRについての「装置別確立数」という概念を当該正当性の判断に用いる。
【0078】
図8に示す正当性の判断においては、先ず、プラグレジスタ更新要求が送信装置TRのp2pカウンタ611の変更を伴うものであるか否か判断する(ステップS121)。
【0079】
そして、更新要求がp2pカウンタ611の変更を伴うものでないと判断された場合には(ステップS121;No)、当該更新要求は正当なものであると判断して図6におけるステップS13の処理へと進む。すなわち、p2pカウンタ611の変更を伴わない場合には、当該変更が無いが故に当該更新要求はp2pコネクションに係るものではなく、ブロードキャストコネクションに係る更新要求であると判断する。このとき、ブロードキャストコネクションは、コネクションを確立した装置以外の全ての装置から切断することが可能であるため、このような要求は規格を満たした正当なものであると判断する。
【0080】
一方、ステップS121の判定において、更新要求がp2pカウンタ611の変更を伴うものであると判断された場合(ステップS121;Yes)、すなわち、当該更新要求がp2pコネクションに係る要求であると判断された場合には、当該更新要求がp2pカウンタ611の増加を伴うものであるか否か判断する(ステップS122)。そして、更新要求がp2pカウンタ611の増加を伴うものであると判断した場合、すなわち、p2pコネクションの確立要求であると判断した場合には(ステップS122;Yes)、対象となる装置の装置別確立数に当該確立による増加分(例えば「1」)を加算し(ステップS123)、図7におけるステップS13の処理へと進む。
【0081】
一方、ステップS122の判定において、更新要求がp2pカウンタ611の増加を伴うものでないと判断した場合、すなわちp2pコネクションの切断要求であると判断した場合には(ステップS122;No)、対象となる装置の装置別確立数から当該切断による減少分(例えば「1」)を減算する(ステップS124)。
【0082】
そして、ステップS124における減算後、当該装置別確立数が「0」又は正の値であるか否かを判断する(ステップS125)。このとき、当該ステップS125の意味は、当該装置別確立数が負の値となるような更新要求は、その時点で実際にはp2pコネクションが確立されていない装置が当該更新要求により当該コネクションを切断しようとしていると判断し、本実施形態では、このような更新要求を不正とみなす。
【0083】
そして、装置別確立数が「0」又は正の値であると判断された場合には(ステップS125;Yes)、当該更新要求は正当なものであると判断され、図7におけるステップS13の処理へと進む。
【0084】
一方、装置別確立数が負の値であると判断された場合には(ステップS125;No)、当該更新要求は正当なものでない、すなわち、p2pコネクションを確立した装置以外の装置からのIEC−61883Part1規格を満たさない更新要求であると判断され、図7におけるステップS15の処理へと進む。
【0085】
なお、上述してきた実施形態における装置別確立数については、実際に情報の授受を行う装置のいずれかの他に、自身は情報の授受を行わないが、自身以外の他の装置間での当該授受を行うべく当該他の装置間にコネクションを確立させた装置毎に記憶される場合もある。
【0086】
(B)p2p コネクション保護処理の実施形態
次に、更新要求がIEC−61883Part1規格を満たさないと判断された場合における上記ステップS15で行われるp2pコネクションの保護処理について説明する。
【0087】
他の装置からのプラグレジスタ更新要求が、上記規格を満たさない装置からのものであると判断された場合には、当該更新要求の対象となったp2pコネクションを保護する必要がある。そのため、本実施形態では、そのための保護処理としてバスリセットを発生させる。
【0088】
ここで、図7のステップS15の保護処理としてのバスリセット発生時の初期化処理について図9及び図10を用いて説明する。なお、図9はバスリセット発生時における初期化処理について示した図であり、図10は当該バスリセット発生時における更新正当性判断処理の初期化について示した図である。
【0089】
図9において、上記ステップS15の保護処理としてのバスリセット発生時には、まず、更新要求の正当性の判断処理自体を初期化する(ステップS21)。このとき、より具体的な初期化処理として本実施形態においては、図10に示すように装置別確立数をすべて「0」とする処理を行う(ステップS211)。
【0090】
図9に戻り、更新処理の正当性判断処理の初期化を行った後、プラグレジスタの初期化を行い(ステップS22)、処理を終了し、図7におけるステップS14の処理へ進む(ステップS23)。
【0091】
そしてこの後、図9に示す初期化処理に基づいて、再び上記判断処理(ステップS12等)が開始されることとなる。
【0092】
ここで、上記ステップS21とステップS22の処理の順序は、任意に変更可能である。すなわちoPCR610の初期化を行った後、判断処理の初期化を行ってもよく、また両処理は同時に行うことも可能である。
【0093】
なお、この場合、oPCR610の更新は行われず、当該バスリセットによってプラグレジスタ(oPCR610を含む)は初期化されるが、バスリセット前に確立されていたコネクションの態様は、バスリセット発生後1秒以内に回復されることがIEC−61883Part1規格下で規定されている。
【0094】
また、このバスリセット発生から1秒間は、アイソクロナスデータの伝送状態はバスリセット発生前と同じ状態が保たれる。このため、結果として、バスリセットの前後ではアイソクロナスデータの伝送が中断されることはない。よって、バスリセットを発生させることによってデータ送受信に支障が生じることなくp2pコネクションの保護を図ることができる。
【0095】
以上説明したように、本実施形態においては、シリアルバス64により接続されている他の装置からのp2pコネクション更新要求が一定の規格を満たすものであるか否か判断し、その規格を満たさない場合は更新要求に応じないため、規格外の不正な装置による更新要求に対してp2pコネクションを保護することができる。
【0096】
また、シリアルバス64に接続されている他の装置がIEC−61883Part1規格に従った装置であるが、何らかの原因により通信エラーが発生する状況においても、本実施形態の判断方法が適用できる。より詳細には、既に確立されているp2pコネクションは、通信エラーによる過誤の更新要求に基づいて切断される可能性を有している。この場合、送信装置TRが当該通信エラーに基づく過誤の更新要求を受信したとしても、装置別確立数が負の値になるような更新要求は、その時点で実際にはp2pコネクションが確立されていない装置から当該コネクションを切断しようとしているものとプラグレジスタ管理部61によって判断され、当該更新要求に応じない。このため当該エラーに基づく過誤のプラグレジスタ更新を回避でき、p2pコネクションの保護を図ることが可能となる。
【0097】
更に、他の装置とのp2pコネクション接続数を装置別にカウントし、その値により更新要求が規格を満たすものであるか否か判断するため、そのコネクションが他の装置から確立されたものであるか、或は送信装置TR側から確立したものであるか否かにかかわらず、すべての装置とのp2pコネクションを対象としてこれらを保護することが可能である。
【0098】
更に、他の装置からのプラグレジスタ更新要求が、IEC−61883Part1規格を満たさない装置からのものであると判断された場合にはバスリセットを発生させるため、データ送受信に支障が生じることなく、既存のp2pコネクションの保護を図ることができる。
【0099】
なお、第1実施形態におけるp2pコネクションの保護処理については、上述のバスリセット発生処理に代えて、以下のような処理を保護処理として行うことも可能である。
【0100】
先ず、第1に、不正なp2pコネクションの更新要求に対して、応答を返さない処理を行うことも可能である。すなわち、当該更新要求が規格外の不正なものであると判断された場合において、送信装置TRのプラグレジスタ管理部61は、oPCR610の更新は行わずまた更新要求装置に対しても何ら応答を返さない。
【0101】
この処理により、すでに確立されている既存のp2pコネクションは切断されることなく保護されることとなる。
【0102】
またこの場合、図7におけるステップS15の保護処理の後はステップS14においては何ら処理が行われることなく処理を終了することとなる。
【0103】
また、第2に、p2pコネクションの更新要求に対して、当該p2pコネクションを切断することなく、切断要求が成功した旨の応答を返す処理を行うことも可能である。この場合、図7のステップS15において、送信装置TRは、oPCR610の更新は行わず、ステップS14の結果応答処理において、更新要求装置から受信したリクエストパケットの「arg_value」の値を「old_value」の値としたレスポンスパケットを返信する。このレスポンスパケットを受信した装置(すなわち、更新要求を送信した装置)は、受信したレスポンスパケットの「old_value」と、自分が送信した「arg_value」とを比較して、値が等しいため更新が成功したと判断することとなる。この場合、既存のp2pコネクションが保護されるとともに、当該更新要求を送信した装置が送信装置TRに対してその後再び規格外の不正な更新要求を行う可能性を低くすることができる効果が得られる。
【0104】
更に第3に、p2pコネクションの更新要求に対して、コネクションを切断することなく、当該更新要求が失敗した旨の応答を返す処理を行うことも可能である。この場合、図7のステップS15において、oPCR610の更新は行わず、ステップS14の結果応答処理において更新要求装置に対して、例えば「old_value」の値を実際のレジスタ値とは異なる値にして応答したり、レスポンスコードをデータ更新が不能である旨の「resp_conflict_error」として応答する処理が可能である。
【0105】
なお、本実施形態において、コントローラ60は必須の構成要素ではない。従って、送信装置TRにおけるコントローラ60を有さない装置、すなわち自装置からp2pコネクションの確立は行わず、他装置からの要求によりp2pコネクションを確立するのみの機能を有する装置においても適用可能である。
【0106】
(III)第2実施形態
次に、本願に係る他の実施形態である第2実施形態について説明する。
【0107】
本実施形態は、他の装置からのp2pコネクションの切断要求に対応して、送信装置TR自身が確立したp2pコネクションの保護を図るものである。
【0108】
本実施形態における送信機の構成及びプラグレジスタの更新処理については、前述の第1実施形態と同様であるため細部の説明は省略し、本実施形態の特徴である更新要求の正当性判断処理について図11及び図12を用いて以下に説明する。なお、図11は、第2実施形態における更新要求正当性の判断処理を示すフローチャートであり、図12は第2実施形態のバスリセット発生時における更新要求正当性判断処理の初期化処理を示すフローチャートである。
【0109】
先ず、図7におけるステップS12における判断処理について図11を用いて説明する。なお本実施形態において、プラグレジスタ管理部61は受信手段、判断手段、記憶手段、自装置確立数計算手段及び保護手段として機能する。
【0110】
本実施形態における判断処理においては、送信装置TR自身がp2pコネクションを確立した数をプラグレジスタ管理部61がカウントし、その数の変化により正当性の判断を行う。そのため、送信装置TR自身がp2pコネクションを確立した数としての自装置確立数という概念を判断に用いる。
【0111】
先ず、図11において、プラグレジスタの更新要求が送信装置TRのp2pカウンタ611の変更を伴うものであるか否か判断する(ステップS131)。
【0112】
そして、当該更新要求がp2pカウンタ611の変更を伴うものでないと判断された場合には(ステップS131;No)、当該更新要求は正当なものであると判断して図7におけるステップS13の処理へと進む。すなわち、p2pカウンタ611の変更を伴わない場合には、当該変更が無いが故に当該更新要求はp2pコネクションに係るものではなくブロードキャストコネクションに係る更新要求であることを意味する。このとき、ブロードキャストコネクションは、コネクションを確立した装置以外の全ての装置から切断することが可能であるため、このような要求は規格を満たした正当なものであると判断可能である。
【0113】
一方、更新要求がp2pカウンタ611の変更を伴うものであると判断された場合(ステップS131;Yes)、すなわち当該更新要求がp2pコネクションに係る要求であると判断された場合には、当該更新要求が送信装置TRのコントローラ60からの要求であるか他装置からの要求であるか判断する(ステップS132)。
【0114】
そして、更新要求が送信装置TRのコントローラ60によるものと判断された場合には(ステップS132;Yes)、当該更新要求がp2pカウンタ611の増加を伴うものであるか否か判断する(ステップS133)。
【0115】
更新要求がp2pカウンタ611の増加を伴うものであると判断された場合、すなわち、コントローラ60によるp2pコネクション確立要求であると判断された場合には(ステップS133;Yes)、自装置確立数に当該確立による増加分(例えば「1」)を加算し(ステップS134)、図7におけるステップS13の処理へと進む。
【0116】
一方、ステップS133の判定において、更新要求がp2pカウンタ611の増加を伴うものでないと判断された場合、すなわちすなわちコントローラ60によるp2pコネクション切断要求であると判断された場合には(ステップS133;No)、自装置確立数から当該切断による減少分(例えば「1」)を減算し(ステップS135)、図6におけるステップS13の処理へと進む。
【0117】
次に、ステップS132の判断に戻り、更新要求が他装置によるものと判断された場合には(ステップS132;No)、当該更新要求がp2pカウンタ611の増加を伴うものであるか否か判断する(ステップS136)。
【0118】
そして、更新要求がp2pカウンタ611の増加を伴うものであると判断された場合、すなわち、更新要求を送信した装置によるp2pコネクション確立要求であると判断された場合には(ステップS136;Yes)、当該更新要求を正当なものであると判断し、図7におけるステップS13の処理へと進む。
【0119】
他方、ステップS136の判定において、更新要求がp2pカウンタ611の増加を伴うものでないと判断された場合、すなわち、更新要求を送信した装置以外の他の装置からのp2pコネクション切断要求であると判断された場合には(ステップS136;No)、次に、更新後のp2pカウンタ611の値が自装置確立数以上である否か判断する(ステップS137)。
【0120】
ここで、前述のように、p2pコネクションは、送信装置TR自身が設定して確立する場合と、他の装置が設定して確立する場合とがあり、p2pカウンタ611の値は、これらの合計値となる。従って、p2pカウンタの値は必ず自装置確立数以上となることから、p2pカウンタ611の値が自装置確立数より小さくなるような更新要求は、IEC−61883Part1規格を満たさない装置からの不正な更新要求であると判断することができる。
【0121】
ステップS137の判定において、更新後のp2pカウンタ611の値が自装置確立数以上であると判断された場合には(ステップS137;Yes)、当該更新要求を正当なものであると判断し、図7におけるステップS13の処理へと進む。
【0122】
更に、ステップS137の判定において、更新後のp2pカウンタ611の値が自装置確立数より小さいと判断された場合には(ステップS137;No)、当該更新要求は正当なものでない、すなわちp2pコネクションを確立した装置以外のIEC−61883Part1規格を満たさない装置からの更新要求であると判断し、図7におけるステップS15の処理へと進む。
【0123】
そして、上記判断処理後の保護処理においては、上述した第1実施形態と同様の処理が行われることとなる。この保護処理においてバスリセットが発生した場合に、図9に示すステップS21における更新要求正当性判断処理の初期化については、図12に示すようにバスリセット発生時のステップS21において自装置確立数を「0」とする処理を行う(ステップS221)。
【0124】
以上説明したように、本実施形態においては、シリアルバス64により接続されている他の装置からのp2pコネクション更新要求が一定の規格を満たすものであるか否か判断し、その規格を満たさない場合は更新要求に応じないため、規格外の不正な装置による更新要求に対してp2pコネクションを保護することができる。
【0125】
また、シリアルバス64に接続されている他の装置がIEC−61883−1規格に従った装置であるが、何らかの原因により通信エラーが発生する状況においても、本実施形態の判断方法が適用できる。
【0126】
すなわち、第1実施形態の場合と同様に、既に確立されているp2pコネクションは、通信エラーによる過誤の更新要求に基づいて切断される可能性を有している。そしてこの場合、送信装置TRが当該通信エラーに基づく過誤の更新要求を受信したとしても、p2pカウンタ611の値が自装置確立数より小さくなるような更新要求は、その時点で実際にはp2pコネクションが確立されていない装置から当該コネクションを切断しようとしているものとプラグレジスタ管理部61によって判断され、当該更新要求に応じない。このため当該エラーに基づく過誤のプラグレジスタ更新を回避でき、p2pコネクションの保護を図ることが可能となる。
【0127】
また本実施形態においては、自装置が確立したp2pコネクションの数をカウントし、この数よりp2pカウンタ611の値が小さくなるような更新要求を規格外の要求と判断し、当該要求に基づくコネクションの切断は行わない。従って既に確立されているp2pコネクションのうち、自装置で確立したコネクションを有効に保護することが可能となる。
【0128】
更に、自装置で確立したコネクション数のみを設定しカウントするので、多数の値を管理する必要がなく一の値を管理するのみで足りるため、設計上のコストが比較的低く抑えられるという効果も有する。
【0129】
(IV)第3実施形態
次に、本願にかかる更に他の実施形態である第3実施形態について説明する。本実施形態は、送信されてくるp2pコネクションの切断要求に対して、送信装置TRに対して他の装置が確立したp2pコネクションの保護を図るものである。
【0130】
本実施形態における送信機の構成及びプラグレジスタの更新処理については、前述の第1実施形態と同様であるため細部の説明は省略し、本実施形態の特徴である更新要求の正当性判断処理について図13及び図14を用いて以下に説明する。なお、図13は、第3実施形態における更新要求正当性の判断処理を示すフローチャートであり、図14は第3実施形態のバスリセット発生時における更新要求正当性判断処理の初期化を示すフローチャートである。
【0131】
先ず、図7に示すステップS12における判断処理について、図13を用いて説明する。なお本実施形態において、プラグレジスタ管理部61は受信手段、判断手段、記憶手段、他装置確立数計算手段及び保護手段として機能する。
【0132】
本判断処理は、送信装置TRに対して他の装置がp2pコネクションを確立した数をカウントし、その数の変化により判断を行うものである。そのためIEEEシリアルバス64上に接続された他の装置によるp2pコネクション確立数としての他装置確立数という概念を判断に用いる。
【0133】
先ず、図13において、プラグレジスタ更新要求が送信装置TRのp2pカウンタ611の変更を伴うものであるか否か判断する(ステップS141)。
【0134】
そして、更新要求がp2pカウンタ611の変更を伴うものでないと判断した場合には(ステップS141;No)、当該更新要求は正当なものであると判断して図7におけるステップS13の処理へと進む。すなわち、p2pカウンタ611の変更を伴わない場合には、当該変更が無いが故に当該更新要求はp2pコネクションに係るものではなく、ブロードキャストコネクションに係る更新要求であることを意味する。そして、ブロードキャストコネクションは、コネクションを確立した装置以外の全ての装置から切断することが可能であるため、このような要求は規格を満たした正当なものであると判断可能である。
【0135】
ステップS141の判定において、更新要求がp2pカウンタ611の変更を伴うものであると判断された場合(ステップS141;Yes)、すなわち当該更新要求がp2pコネクションに係る要求であると判断された場合には、当該更新要求が送信装置TR自身のコントローラ60によるものであるか否か判断する(ステップS142)。
【0136】
そして、更新要求がコントローラ60による要求であると判断された場合には(ステップS142;Yes)、当該更新要求は正当なものであると判断して図6におけるステップS13の処理へと進む。
【0137】
一方、ステップS142の判定において、更新要求が他の装置による要求であると判断された場合には(ステップS142;No)、当該更新要求がp2pカウンタ611の増加を伴うものであるか否か判断する(ステップS143)。
【0138】
そして、更新要求がp2pカウンタ611の増加を伴うものであると判断された場合、すなわち他の装置からのp2pコネクションの確立要求であると判断された場合には(ステップS143;Yes)、他装置確立数に当該確立による増加分(例えば「1」)を加算し(ステップS144)、図7におけるステップS13の処理へと進む。
【0139】
他方、ステップS143の判定において、更新要求がp2pカウンタ611の増加を伴うものでないと判断された場合、すなわち他の装置からのp2pコネクションの切断要求であると判断された場合には(ステップS143;No)、他装置確立数から当該切断による減少分(例えば「1」)を減算し(ステップS145)、減算後の他装置確立数が「0」又は正であるか否か判断する(ステップS146)。
【0140】
ここで、他装置確立数はp2pコネクションのうち他の装置から確立された数であるため、「0」である場合も想定される。そこで他装置確立数が「0」となる更新要求は正当な要求であり、マイナスとなる更新要求は不正な更新要求であると判断される。
【0141】
他装置確立数が0又は正であると判断された場合には(ステップS146;Yes)、当該更新要求は正当なものであると判断され図6におけるステップS13の処理へと進む。
【0142】
他装置確立数がマイナスであると判断された場合には(ステップS146;No)、当該更新要求は正当なものでない、すなわちp2pコネクションを確立した装置以外の装置からのIEC−61883Part1規格を満たさない更新要求であると判断され、図7におけるステップS15の処理へと進む。
【0143】
そして、上記判断処理後の保護処理は、上述した第1実施形態と同様の処理が行われることとなる。この保護処理においてバスリセットが発生した場合、図9におけるステップS21における更新要求正当性判断処理の初期化については、図14に示すようにバスリセット発生時のステップS21においては、他装置確立数を「0」とする処理を行う(ステップS231)。
【0144】
以上説明したように、本実施形態においては、シリアルバス64により接続されている他の装置からのp2pコネクション更新要求が一定の規格を満たすものであるか否か判断し、その規格を満たさない場合は更新要求に応じないため、規格外の不正な装置による更新要求に対してp2pコネクションを保護することができる。
【0145】
また、シリアルバス64に接続されている他の装置がIEC−61883Part1規格に従った装置であるが、何らかの原因により通信エラーが発生する状況においても、本実施形態の判断方法が適用できる。
【0146】
すなわち、第1実施形態の場合と同様に、既に確立されているp2pコネクションは、通信エラーによる過誤の更新要求に基づいて切断される可能性を有している。この場合、送信装置TRが当該通信エラーに基づく過誤の更新要求を受信したとしても、他装置確立数がマイナスとなるような更新要求は、その時点で実際にはp2pコネクションが確立されていない装置から当該コネクションを切断しようとしているものとプラグレジスタ管理部61によって判断され、当該更新要求に応じない。このため当該エラーに基づく過誤のプラグレジスタ更新を回避でき、p2pコネクションの保護を図ることが可能となる。
【0147】
また、本実施形態においては、他装置が確立したp2pコネクションの数をカウントし、この数がマイナスとなるような更新要求を規格外の要求と判断し、当該要求に基づくp2pコネクションの切断は行わない。従って既に確立されているp2pコネクションのうち、自装置で確立したp2pコネクションを有効に保護することが可能となる。
【0148】
また、他装置で確立したp2pコネクション数のみを設定しカウントするので、多数の値を管理する必要がなく一の値を管理するのみで足りるため、設計上のコストが比較的低く抑えられるという効果も有する。
【0149】
なお、本実施形態において、コントローラ60は必須の構成要素ではない。すなわち、本実施形態においては他装置で確立したコネクション数をカウントするので、送信装置TRにおけるコントローラ60を有さない装置、すなわち自装置からp2pコネクションの確立は行わず、他装置からの要求によりp2pコネクションを確立するのみの機能を有する装置においても適用可能である。
【0150】
なお、上記の実施形態1乃至3においては、送信装置TRに対して本願を適用した場合について説明したが、これ以外に、データを受信する受信装置に対して同様に本願を適用することが可能であることは言うまでもない。
【0151】
このとき、本願が適用される受信装置の構成としては、図15に示すように、当該受信装置REは、上記送信装置TRと同様にコントローラ70及びプラグレジスタ管理部71を有する。
【0152】
また、シリアルバス74を介してアイソクロナスパケットを受信する受信部72と、受信したアイソクロナスパケットをオーディオ情報又はビデオ情報等を含む情報信号として処理する情報信号処理部73と、を備える。
【0153】
更に、プラグレジスタ管理部71は、iPCR710を論理的に含み、コントローラ70又はシリアルバス74を介して他の装置と制御信号の授受を行い、更にはiPCR710の更新及び受信部72の受信開始及び停止を行う。
【0154】
この場合、上記送信装置TRにおいてはoPCR610で確立されたp2pコネクションの保護を行うのに対して、受信装置REにおいてはiPCR710で確立されたp2pコネクションの保護を行う点において異なるのみであり、上述の判断処理方法及びp2pコネクションの保護方法は上記第1乃至第3実施形態に係る送信装置TRの場合と同様のものとなる。
【0155】
なお、上述してきた各実施形態においては、ネットワークの一例として、シリアルバスを介して送信装置TR等が接続されているもの合に本願を適用した場合について説明したが、これ以外に、例えパラレルバスや無線通信により各装置が接続されているネットワークに対して本願を適用することも可能である。
【0156】
また、上記図7乃至14を用いて説明したプラグレジスタ更新処理及び更新要求正当性判断処理のフローチャートに対応するプログラムを、例えばフレキシブルディスク等の情報記録媒体に記憶させておき、これらを一般のマイクロコンピュータ等により読み出して実行することにより、当該一般のマイクロコンピュータ等を実施形態に係るコントローラ60又は70及びプラグレジスタ管理部61又は71として機能させることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】レジスタ空間の概念図である。
【図2】oPCRのデータフォーマットについて示した図である。
【図3】iPCRのデータフォーマットについて示した図である。
【図4】レジスタ更新の要求応答の手順について示した図である。
【図5】p2pコネクションの確立例について示した図である。
【図6】実施形態に係る送信装置TRの概要構成を示したブロック図である。
【図7】実施形態に係るプラグレジスタ更新処理について示した図である。
【図8】第1実施形態に係る更新要求正当性の判断処理について説明したフローチャートである。
【図9】実施形態に係るバスリセット発生時における初期化処理フローについて示した図である。
【図10】第1実施形態のバスリセット発生時における更新要求正当性判断処理の初期化について示した図である。
【図11】第2実施形態に係る更新要求正当性の判断処理について示したフローチャートである。
【図12】第2実施形態のバスリセット発生時における更新要求正当性判断処理の初期化について示した図である。
【図13】第3実施形態に係る更新要求正当性の判断処理について示したフローチャートである。
【図14】第3実施形態に係るバスリセット発生時における更新要求正当性判断処理の初期化について示した図である。
【図15】実施形態に係る受信装置REの概要構成を示したブロック図である。
【符号の説明】
10…oMCR
11、110、511、610…oPCR
12…iMCR
13、130、501、521、710…iPCR
21…オンラインフラグ
22…ブロードキャストコネクションカウンタ
23、33、502、512、522、611、711…p2pカウンタ
24、34、36…予備情報
25、35…チャンネル番号
26…データ転送速度
27…オーバーヘッドID
28…ペイロード
31…オンラインフラグ
32…ブロードキャストコネクションカウンタ
40、41、50、51、52…装置
53、64…シリアルバス
54…チャンネル
60…コントローラ
61…プラグレジスタ管理部
62…情報信号発生部
63…送信部
70…コントローラ
71…プラグレジスタ管理部
72…受信部
73…情報信号処理部
500、520…入力プラグ
510…出力プラグ
TR…送信装置
RE…受信装置

Claims (12)

  1. シリアルバスネットワークに接続され、当該ネットワークに対応してあらかじめ定められた規格に準拠しつつ当該ネットワークに接続された一又は複数の処理装置との間で一又は複数の接続を確立してデータの送信又は受信の少なくともいずれか一方を行う通信装置において、
    前記接続を切断するための切断要求を前記処理装置から受信する受信手段と、
    前記受信された切断要求の内容が、前記規格に準拠するものであるか否かを判断する判断手段と、
    前記切断要求の内容が前記規格に準拠するものでないと判断された場合にのみ、前記切断要求に対応する切断処理の実行を禁止して当該接続を保護する保護手段と、
    を備えたことを特徴とする通信装置。
  2. 請求項1に記載の通信装置において、
    当該通信装置といずれか一の前記処理装置との間で確立された前記接続の数を示す装置別確立数を、前記接続の確立を要求した前記処理装置毎に記憶する記憶手段と、
    いずれか一の前記処理装置との前記接続を切断する場合、切断前の前記接続に対応する前記装置別確立数から当該切断される接続の数を減算する装置別確立数計算手段と、を更に備え、
    前記判断手段は、前記装置別確立数が既に零になっている前記処理装置からの前記切断要求が受信されたとき、当該受信した切断要求が前記規格に準拠していないと判断することを特徴とする通信装置。
  3. 請求項1に記載の通信装置において、
    いずれか一の前記処理装置に対して当該通信装置から前記接続の確立を要求した結果確立された前記接続の数を示す自装置確立数を記憶する記憶手段と、
    前記処理装置に対して当該通信装置により前記接続の確立を要求して当該接続を確立する場合、当該確立される接続の数を前記自装置確立数に加算すると共に、当該通信装置において現在確立されているいずれかの前記接続を当該通信装置により切断する場合、前記自装置確立数から当該切断される接続の数を減算する自装置確立数計算手段と、を更に備え、
    前記判断手段は、前記切断処理を実行した結果として前記記憶手段内に記憶されている前記接続の数が、当該実行前の前記自装置確立数により示される接続の数より少なくなるとき、当該切断処理に対応する前記切断要求が前記規格に基づくものでないと判断することを特徴とする通信装置。
  4. 請求項1に記載の通信装置において、
    当該通信装置に対していずれか一の前記処理装置により前記接続の確立を要求した結果確立された前記接続の数を示す他装置確立数を記憶する記憶手段と、
    当該通信装置に対していずれか一の前記処理装置から前記接続の確立を要求して当該接続を確立する場合、当該確立される接続の数を前記他装置確立数に加算すると共に、当該通信装置において現在確立されているいずれかの前記接続を前記処理装置により切断する場合、前記他装置確立数から当該切断される接続の数を減算する他装置確立数計算手段と、
    を更に備え、
    前記判断手段は、前記切断処理を実行した結果としての前記記憶手段内に記憶されている前記他装置確立数が負の値であるとき、当該減算に対応する前記切断処理に対応する前記切断要求が前記規格に準拠するものでないと判断することを特徴とする通信装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の通信装置において、
    前記規格はIEEE1394規格であると共に、
    前記保護手段は、前記切断要求の内容が前記規格に準拠するものでないと判断された場合にのみ、前記切断要求に対応する切断処理の実行を禁止し、且つ前記IEEE1394規格におけるバスリセットを発生させて当該接続を保護することを特徴とする通信装置。
  6. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の通信装置において、
    前記保護手段は、前記切断要求の内容が前記規格に準拠するものでないと判断された場合にのみ、前記切断要求に対応する切断処理の実行を禁止すると共に、
    前記切断要求を送信した前記処理装置に対して、当該切断要求に対応する切断処理が実行されなかった旨の応答を行うことを特徴とする通信装置。
  7. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の通信装置において、
    前記保護手段は、前記切断要求の内容が前記規格に準拠するものでないと判断された場合にのみ、前記切断要求に対応する切断処理の実行を禁止すると共に、
    前記切断要求を送信した前記処理装置に対して、当該切断要求に対応する応答を返信することを禁止する禁止手段を更に備えることを特徴とする通信装置。
  8. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の通信装置において、
    前記保護手段は、前記切断要求の内容が前記規格に準拠するものでないと判断された場合にのみ、前記切断要求に対応する切断処理の実行を禁止すると共に、
    前記切断要求を送信した前記処理装置に対して、当該切断要求に対応する切断処理が実行された旨の応答を行うことを特徴とする通信装置。
  9. 請求項1乃至8のいずれか一項に記載の通信装置において、
    前記接続はIEEE(Institute of Electrical and Electronic Engineers)1394規格に準拠したp2p(Point−to−point)接続であり、前記規格は前記IEEE1394規格並びにIEC(International Electrotechnical Commission)−61883Part1規格の双方に準拠している規格であることを特徴とする通信装置。
  10. ネットワークに接続され、当該ネットワークに対応してあらかじめ定められた規格に準拠しつつ当該ネットワークに接続された一又は複数の処理装置との間で一又は複数の接続を確立してデータの送信又は受信の少なくともいずれか一方を行う通信装置において実行される通信方法であって、
    前記接続を切断するための切断要求を前記処理装置から受信する受信工程と、
    前記受信された切断要求の内容が、前記規格に準拠するものであるか否かを判断する判断工程と、
    前記切断要求の内容が前記規格に準拠するものでないと判断された場合にのみ、前記切断要求に対応する切断処理の実行を禁止して当該接続を保護する保護工程と、
    を備えたことを特徴とする通信方法。
  11. ネットワークに接続され、当該ネットワークに対応してあらかじめ定められた規格に準拠しつつ当該ネットワークに接続された一又は複数の処理装置との間で一又は複数の接続を確立してデータの送信又は受信の少なくともいずれか一方を行う通信装置に含まれるコンピュータを、
    前記接続を切断するための切断要求を前記処理装置から受信する受信手段、
    前記受信された切断要求の内容が、前記規格に準拠するものであるか否かを判断する判断手段、及び、
    前記切断要求の内容が前記規格に準拠するものでないと判断された場合にのみ、前記切断要求に対応する切断処理の実行を禁止して当該接続を保護する保護手段、
    として機能させることを特徴とする通信用プログラム。
  12. 請求項11に記載の通信用プログラムが前記コンピュータにより読取可能に記録されていることを特徴とする情報記録媒体。
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