JP2004343524A - 基地局、移動局、通信システムおよび通信方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】スケジューラによる移動局の割当てを適切に行わないと、基地局のHS−PDSCHの送信電力の総計が、許容されている電力すなわち総送信電力から他の個別チャネルおよび共通チャネル分の電力を減算した電力(所定電力)を上回るという、不適切な割当てが発生する可能性があった。
【解決手段】基地局(2)はスケジューラ(8)と送信電力制御部(10)を備え、スケジューラ(8)は各移動局(3)へのHS−PDSCHの送信電力の総計が所定電力を超えないように送信電力制御部(10)の指示により移動局の割り当てを行う。
【選択図】 図3
【解決手段】基地局(2)はスケジューラ(8)と送信電力制御部(10)を備え、スケジューラ(8)は各移動局(3)へのHS−PDSCHの送信電力の総計が所定電力を超えないように送信電力制御部(10)の指示により移動局の割り当てを行う。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は基地局、移動局、通信システムおよび通信方法に関し、特に基地局と移動局との間の送信電力制御に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、携帯電話機等の移動端末(移動局)においては、多量の静止画や短時間の動画等を扱うためのマルチメディア対応が進められており、それに伴って大容量かつ高速のデータ伝送方法が必要となっている。この大容量かつ高速のデータ伝送方法としては、HSDPA(High Speed Downlink Packet Access )方式があり、下り方向(基地局から移動局への方向)の伝送速度のみを高速化したHS−PDSCH(High Speed−Physical Downlink Shared Channel:高速下り共用チャネル)等を用いたデータ送信方法が検討されている。
【0003】
これは移動局へ多量のデータを通信網から基地局を介して送信する場合、上記HS−PDSCHを用いて、パケット化したデータを送信するものであり、複数の移動局に同時に多量データを送信する必要がある場合には、このHS−PDSCHと称される高速下り共用チャネルを、基地局スケジューラのスケジューリングにより、移動局間でシェアし合うことで、この高速なチャネルを共用して用いるようになっている。すなわち、基地局スケジューラにより、各送信単位時間に各移動局の送信優先順位を決定し、例えば、符号リソースとしてHS−PDSCHが15本あるとした場合、送信優先順位一番の移動局にHS−PDSCHを10本割当て、送信優先順位二番の移動局にHS−PDSCHを3本割当て、送信優先順位三番の移動局にHS−PDSCHを2本割り当てるがごとくスケジューリングする。
【0004】
上記スケジューリングにおいては、基地局と割当て各対象移動局間の無線回線品質状態に応じて変調方式、符号化率を決定する適応変調という手法がとられ、割当て対象移動局ごとの符号リソースが決定される。ここで、上記無線回線品質状態は、各移動局より、回線品質指標CQIとして基地局に通知される。CQIの値については、3GPP Specification TS25.214V5.4.0(非特許文献1)の表7A,7B,7C,7D,7Eにて定義されている。
【0005】
上記HSDPA方式におけるCQI値の導出方法については、3GPP SpecificationTS25.214V5.4.0 6A.2(非特許文献2)に記載されている。
すなわち、移動局は受信する全HS−PDSCHの電力は、上記移動局の受信CPICH(Common Pilot Channel)の電力にオフセットΓ(上位レイヤより通知される測定電力オフセット)を対数で加算することによって推定する。さらに移動局では、上記HS−PDSCH電力を所望信号電力とし、干渉電力との比を求め、これを基準に上記CQIを決定していることになる。なお、上記3GPP SpecificationにおいてΓは上位パラメータにて設定されるとの記載がある。具体的には3GPP Specification TS25.433V5.4.0 8.2.17.2(非特許文献3)にNBAP(Node B Application Part)メッセージのRadio Link Set Upにて設定されるとの記載がある。
【0006】
【非特許文献1】
3GPP Specification TS25.214V5.4.0
【非特許文献2】
3GPP Specification TS25.214V5.4.0 6A.2
【非特許文献3】
3GPP Specification TS25.433V5.4.0 8.2.17.2
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の各3GPP Specificationもスケジューラによる移動局の割当て方法を規定するものではなく、またオフセットΓの値の定義についてΓが基地局の送信する全HS−PDSCHのCPICHとの電力オフセットであるのか、移動局ごとのHS−PDSCHとCPICHとの電力オフセットかを明確に規定するものではない。したがって、スケジューラによる移動局の割当てを適切に行わないと、基地局のHS−PDSCHの送信電力の総計が、許容されている電力すなわち総送信電力から他の個別チャネルおよび共通チャネル分の電力を減算した電力を上回るという、不適切な割当てが発生する可能性があった。
【0008】
本発明は、スケジューラによる移動局の割当てについての方法を提示し、HS−PDSCHの全送信電力を所定電力内に収める基地局を提供することを目的とする。更に、所定電力内でHS−PDSCHの全送信電力を最大値として無駄のない電力割当てをすることを目的とする。更に、上記のように所定電力内に収めるための電力割当ての補正に応じてCQIも補正することによって伝送効率を向上させることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る基地局は、複数の移動局に対して共通な共通チャネルと、各移動局に所定数ずつ割り当てられる複数の共用チャネルとにより移動局との間で通信を行う基地局であって、一の移動局に割り当てられる上記共用チャネルの送信電力の和である移動局割当電力と上記共通チャネルの送信電力の比であり移動局毎に定まる送信電力比を獲得し、上記獲得した送信電力比と上記共通チャネルの送信電力とから各移動局の移動局割当電力を決定し、該移動局割当電力の和が所定の上限値である割り当て可能電力を超えないように通信先移動局を選択するスケジューラを備えたものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
実施の形態1を図1、図2、図3を用いて説明する。
図1はこの発明の実施形態1を示すシステム構成図である。
この実施の形態1における移動通信システムは、無線ネットワーク制御装置(Radio Network Controller:以後RNC)1および、基地局2と、この基地局2と通信するする複数の移動局3とからなる。
基地局2から各移動局3への通信には、それぞれの移動局に固有の個別チャネル以外に、HS−PDSCH(High Speed−Physical Downlink Shared Channel :高速下り共用チャネル)と呼ばれる共用チャネル、およびCPICH(Common Pilot Channel:共通パイロットチャネル)と呼ばれる共通チャネルが使用される。
【0011】
RNC1は、送信データ格納部4、基地局2から各移動局3に送信するHS−PDSCH電力のCPICH電力に対する電力オフセットΓを設定する移動局電力割当設定部5、基地局2のHS−PDSCHの最大本数を設定する符号リソース数設定部6を有する。
【0012】
基地局2は、各移動局3に対応する送信キューから構成されている送信データキュー7、上記送信データキュー7の状態や移動局3毎の回線品質指標であるCQI値および残符号リソース本数等から一定のアルゴリズムのもと無線フレーム送信タイミングに送信される移動局3を割り当てるスケジューラ8、各移動局からのCQIを取得するCQI取得部9、送信すべき全チャネルの要求電力の総計をとった上で、総送信電力内に抑える送信電力制御部10、送信部であるTx部11、受信部であるRx部12、送受信共用部13、基地局アンテナ14を有する。
【0013】
移動局3は、データ受信部15、NBAP(Node B Application Part)メッセージ等によりRNC1から自移動局用の電力オフセットΓを取得する移動局電力割当取得部16、送受信電力および基地局2からのCPICH受信電力を測定する受信電力測定部17、この受信電力測定部17にてCPICH受信電力と電力オフセットΓとから得られた受信HS−PDSCH電力およびその他の電力から信号対干渉比(SIR)の推定値を求めるSIR推定部18、このSIR推定部18が求めたSIR推定値に基づきCQIを決定し、これを基地局2に送信するCQI送信部19、送受信部であるTRX20、移動局アンテナ21を有する。
【0014】
上記システムにおいては、移動局3へ多量のデータを基地局2から送信する場合、上記HS−PDSCHを用いて、パケット化したデータを送信するものであり、複数の移動局3に同時に多量データを送信する必要がある場合には、このHS−PDSCHと称される高速下り共用チャネルを、基地局2のスケジューラ8のスケジューリングにより、移動局3間でシェアし合うことで、この高速なチャネルを共用して用いるようになっている。
【0015】
上記CQIを示すテーブルの1例を図2に示す。これは3GPP Specification TS25.214V5.4.0の表7A,7B,7C,7D,7Eにて定義されるテーブルから1例として上記の7Dを示したものである。
例えば、CQI25が移動局3より通知された場合、ブロックエラーレート0.1以下という送信条件を満たしつつ、最大で14411bitのTransport Blockを基地局2は送信することができ、変調方式は16−QAMを選択でき、その時の所要符号リソースは10コード(HS−PDSCHが10本)となる。CQI値の1から30に対して、信号対干渉電力比(SIR)または移動局受信信号電力が1dBステップで上昇していると仮定する。
なお、本仮定は説明便宜上のものであり、仮に図2が1dBと異なるステップになっていたとしても本特許の特長をなんら損なうものではない。
【0016】
次に以上のように構成された移動通信システムの動作について説明する。
なお、本明細書ではすべての実施の形態において、RNC1の符号リソース数設定部6により基地局2のHS−PDSCHの最大本数は15本と設定されているものとする。また基地局2の総送信電力Pに対するCPICHの送信電力の比率は10%、その他の全チャネルの送信電力の基地局総送信電力Pに対する比率も10%と仮定する。したがって、全HS−PDSCHに許容される送信電力の和(以後、「所定電力」と呼ぶ)は基地局2の総送信電力の80%ということになる。
【0017】
図3は基地局2におけるスケジューラ8の送信電力割当て動作を説明する図である。
スケジューラ8は、ある無線フレーム送信タイミングにおいて、送信データキュー7の状態、各移動局3から報告されるCQI値、残符号リソース本数等より、3つの移動局a、b、cを送信候補として選択するものとする。ここで、送信優先順位は移動局a、b、cの順とする。
この時、RNC1内の移動局電力割当設定部5での各移動局ごとのオフセットΓの設定により、図3左側に示すように各移動局ごとに送信電力が割り当てられていたとする。
図3におけるHS−PDSCH電力はそれぞれは
PHSPDSCH=PCPICH+Γ+Δ in dB (式1)
により算出されるものとする。ここで、PHSPDSCHはHS−PDSCHの送信電力電力(dB)、PCPICHはCPICHの送信電力(dB)である。式1における参照電力調整値(Reference power adjustment)Δ(dB)はここでは0としている。この式1は3GPP Specification TS25.214V5.4.0 6A.2、第38ページに記載されている移動局におけるPHSPDSCHの算出式を基地局用に流用したものである。
すなわち、移動局aに対してはオフセットΓ=6dBとしてCPICH(10%)の4倍の電力で40%を割り当て、同様に移動局bに対してはオフセットΓ=5dBで30%、移動局cに対してオフセットΓ=3dBで20%を割り当てる。
以上の動作が各無線フレーム送信タイミングにおいて、すなわち所定時間間隔で行われる。
また基地局におけるPHSPDSCHの算出は上記式1によらなくてもよい。他の算出式によりPCPICHからPHSPDSCHを算出する場合、上記移動局電力割り当て設定部5が設定するオフセットΓは、算出式中の1つのパラメータとして扱うことが可能であり、送信電力算出パラメータと呼ぶことが可能である。
【0018】
この実施の形態においては、送信電力制御部10が各オフセットΓの値を、移動局電力割当設定部5からNBAPのRadio Link Setupメッセージ等で取得しており、スケジューラ8は上記送信電力制御部10からオフセットΓの値を取得しているものとする。スケジューラ8は送信候補として選択した移動局から所定電力80%を超えない範囲で割り当てを行う。
すなわち、移動局a、移動局bの電力の合計までで70%、移動局cを加えると90%となり所定電力を超えてしまうので、スケジューラ8は送信電力制御部10の指示により移動局a、移動局bのみを送信移動局(通信先移動局)として割り当て、移動局cは割り当てない。
図3において、HS−PDSCHが移動局aに対して8本、移動局bに対して2本設定されているが、これはそれぞれの移動局が基地局2に送信するCQI値により図2の表の”Number of HS−PDSCH”により決定されるものである。
【0019】
以上のようにスケジューラ8を含む基地局2は、各移動局へのHS−PDSCH電力の総和が、その基地局のHS−PDSCHの送信電力を超えないように設定するので、所定の誤り率等の性能を確保できないHS−PDSCHが発生することなく、通信システムにおける通信の品質を確保することができる。
【0020】
なお上記の説明においてはオフセットΓをRNC1の移動局電力割当設定部5が設定するとしたが、オフセットΓの設定はこれに限らず他の手段を用いてもよい。
【0021】
上記の説明において参照電力調整値Δ=0としているので、オフセットΓは送信電力を真数で考えれば、共通チャネルCPICHの送信電力に対する共用チャネルHS−PDSCHの送信電力である移動局割当電力の比であり、この発明の送信電力比である。この移動局割当電力は、それぞれの移動局において各HS−PDSCHに割り当てられる送信電力の和である。
またΔが0でない場合も図2のテーブルを参照して式1により基地局の送信電力を算出することが可能である。Δが0でない場合においてもオフセットΓをCPICHに対するHS−PDSCHの送信電力比と称しても問題はない。
また上記の所定電力がこの発明における割り当て可能電力である。
【0022】
また上記のようにスケジューラ8が式1によりPHSPDSCH、すなわちHS−PDSCHの送信電力(dB)を求めて各移動局に割り当てる方法の動作は、図示しない記憶手段に格納されているソフトウエア(プログラム)によって実施されてもよい。
以後の実施の形態におけるスケジューラ8の動作も同様に図示しない記憶手段に格納されているソフトウエア(プログラム)によって実施されてもよい。
【0023】
実施の形態2.
実施の形態2は、実施の形態1の拡張機能である。
上記実施の形態1においては、移動局への割り当て電力合計は70%であり、所定電力まで10%の残余がある。そこで、スケジューラ8は、各移動局割り当て電力に更に残余分を再配分して伝送誤りを更に低減することとする。すなわち、
移動局aについては、40%×80%/70%=45.7%
移動局bについては、30%×80%/70%=34.3%
の送信電力を最終的に割り当てる。
【0024】
このように、各移動局のHS−PDSCH割り当て電力を、基地局の所定電力と当初割り当て電力(上記例では40%および30%)の総和との比に従って増加させることにより、基地局のHS−PDSCHの送信電力を過不足なく使用することが可能になり、伝送誤りが低減されて通信システムにおける通信の品質が向上するという効果がある。
【0025】
実施の形態3.
実施の形態3は、実施の形態1の拡張機能である。
上記実施の形態1においては、移動局への割り当て電力合計は70%であり、所定電力まで10%の残余がある。そこで、スケジューラ8は、特定の移動局の割り当て電力に更に残余分を再配分して伝送誤りを更に低減することとする。たとえば、移動局aについて40%+10%=50%の電力を最終的に割り当てて送信する。
どの移動局のHS−PDSCH電力を増加させるかについては、予めスケジューラ8が優先順位を決定しておくものとする。
また1つの移動局について残余分すべてを再配分する以外に、複数の移動局に例えば残余分を均等分割して再配分してもよい、
【0026】
このように、移動局のHS−PDSCH割り当て電力を増加させることにより基地局の基地局のHS−PDSCHの送信電力を過不足なく使用することが可能になり、伝送誤りが低減されて通信システムにおける通信の品質が向上するという効果がある。
【0027】
実施の形態4.
実施の形態4は、上記実施の形態2もしくは3の拡張機能である。
上記実施の形態3において、スケジューラ8は移動局aについて40%から50%に電力再配分を行うので1dBの電力増加となる。
この実施の形態4においては、ここで、移動局aから報告されていたCQI値が10であったとすると、CQIも11と補正して適応変調を行う。
但し、図2のCQIテーブルは隣接CQI値での移動局受信信号電力差が1dBステップとなるように作成されているものとする。これにより、移動局bに対しては、より大きなTransport Block Sizeのデータを送信することができ、スループットの向上に寄与することとなる。
なお、実施の形態2の拡張も全ての割り当て移動機について電力再配分に応じて上記と同様のCQI補正を行うこととなる。
【0028】
実施の形態5.
実施の形態5を図4を用いて説明する。
この実施の形態は、任意の無線フレーム送信タイミングにおける割当て移動局上限数を決定しておき、移動局の割当て電力を全て同じ値に設定するものである。システムの構成は実施の形態1で説明した図1と同様であり、所定電力や符号リソースの上限等の条件も実施の形態1と同様とする。
【0029】
RNC1の移動局電力割当設定部5は、割当て移動局上限数を例えば4と設定し、所定電力80%を4で均等割りし、移動局の割当て電力がすべて20%、すなわちCPICH電力の2倍となるようにオフセットΓを3dBに設定しておく。
この移動局上限数はRNC1から基地局2に通知され、スケジューラ8はある無線フレーム送信タイミングにおいて、送信データキューの状態、各移動局から報告されるCQI値、残符号リソース本数より、移動局を割り当てるが、割当て移動局上限数の制約から4つ以上の移動機の割当ては行わない。したがって、符号リソースが足りている限り、図4左側の無線フレーム送信タイミング=T1(符号リソースを15本使用)の場合のように全HS−PDSCHに所定電力を割り当てることができる。
なお、図4右側の無線フレーム送信タイミング=T2の場合は3つの移動局にて符号リソース本数上限の15本を使用してしまったので、20%の電力は非送信となっている。
【0030】
無線フレーム送信タイミング=T1において図4のように4つの移動局を割り当て、無線フレーム送信タイミング=T2では3つの移動局を割り当てる動作はスケジューラ8が行うが、上記のように本実施の形態においては、割り当て総電力を所定電力とするべく移動局の割当て電力および移動局上限数をRNC1であらかじめ定めておくため、スケジューラ8はスケジューリングにあたって電力割り当てを送信電力制御部10から取得する必要がなく、スケジューラ8の構成、動作が簡略になるという効果がある。
【0031】
実施の形態6.
実施の形態6を図5、図6を用いて説明する。システムの構成は実施の形態1で説明した図1と同様であり、所定電力や符号リソースの上限等の条件も実施の形態1と同様とする。
この実施の形態において任意の無線フレーム送信タイミングにおける、割当て移動局上限数を決定しておくのは実施の形態5と同様であるが、実施の形態5との違いは、RNC1の移動局電力割当設定部5が移動局ごとのサービスクラスや、移動局の基地局からの距離等の違いでグルーピングし、このグルーピングに応じて電力配分を割り当てる点である。
かかる電力配分は、たとえば、3GPP Specification TS25.331 10.2.39のRRC connection requestメッセージのInformation ElementであるMeasured results on RACHのCPICH Ec/N0に応じて、RNC1が移動局割り当て電力設定部5に各オフセットΓの値を設定することによって実現できる。
またRNC1は実施の形態5と同様に割当て移動局上限数を4と設定しているものとする。
【0032】
今、スケジューラが、ある無線フレーム送信タイミングにおいて、送信データキューの状態、CQI値、残符号リソース本数等より、移動局a〜fを送信候補としたとする。
ここで、図5のように、上記オフセットΓの設定により移動局a、b、cが電力配分30%の移動局グループA、移動局d、e、fが電力配分10%の移動局グループBに属していた場合、スケジューラ8はそれぞれのグループから2つずつ選択する。グループA内の優先順位は移動局a、b、cの順、グループB内の優先順位は移動局d、e、fの順とする。これにより、移動局a、bが割り当てられ、移動局cの割当は行わず、次に優先順位が高い移動局d、eを割り当てる。
これにより、割当て移動局上限数4を満たしつつ、その内訳を、図6のように移動局グループAからは2つ、移動局グループBからは2つを選択するようにして、移動局a、b、d、eに割り当てを行い、所定電力80%を過不足なく利用することが可能となり、通信システムのスループットを向上させることが可能になるという効果がある。
【0033】
実施の形態7.
実施の形態7を図7を用いて説明する。システムの構成は実施の形態1で説明した図1と同様であり、所定電力や符号リソースの上限等の条件も実施の形態1と同様とする。
実施の形態1では送信候補として選択した移動局のHS−PDSCH電力の和が所定電力を超えた場合、割り当てられない移動局が発生したが、この実施の形態においては各移動局のHS−PDSCH電力の配分を変更することにより、割り当てられない移動局の発生を防止するものである。
【0034】
この実施の形態においては、まず実施の形態1と同様に図7左側のように、スケジューラ8は、ある無線フレーム送信タイミングにおいて、送信データキューの状態、各移動局から報告されるCQI値、残符号リソース本数より、3つの移動局を送信候補として選択する。送信電力割り当ては実施の形態1と同様とする。
移動局a〜cの割り当て電力を総計すると所定電力80%を超えるので、スケジューラ8は送信電力制御部10の指示により再スケジューリングを行い、たとえば、移動局aについては電力配分を40%→30%、移動局bについては30%→15%とし、これに応じて各移動局から受信したCQI値を補正した上で適応変調を行う。ここでは電力を削減する優先順位を移動局a、b、・・・の順とする。
実施の形態4と同様に電力減少比率分だけ、1dBあたりCQI値一つ分の減少としてCQIの補正を行う。本実施の形態では30%の電力を割当て可能な移動局が再スケジューリングによって15%の割当てになったので、CQI=9からCQI=6へ3dB落ちのCQIに補正した上で図2より符号リソース本数の割当ても2本から1本になっている。40%の電力を割当て可能な移動局のCQI補正についても同様な手順となる。
更に、再スケジューリングによって電力が逆に15%剰余するので、HS−PDSCH電力が15%である移動局4を更に割り当てることが可能となる。
【0035】
以上の構成により所定電力80%を過不足なく利用することが可能となり、より多くの移動局と1つの無線フレーム送信タイミングにおいて通信することが可能になる。
【0036】
また、最もHS−PDSCH電力が大きい移動局aの電力を30%に減らして、移動局a〜cの和を80%にしてもよい。
【0037】
実施の形態8.
実施の形態8を図8を用いて説明する。システムの構成は実施の形態1で説明した図1と同様であり、所定電力や符号リソースの上限等の条件も実施の形態1と同様とする。
図8左側のように、スケジューラ8は、ある無線フレーム送信タイミングにおいて、送信データキューの状態、各移動局から報告されるCQI値、残符号リソース本数より、3つの移動局を送信候補として選択する。送信電力割り当ては実施の形態1と同様とする。移動局a〜cの割り当て電力を総計すると90%となり、所定電力80%を超えるが、送信電力制御部10により、各移動局の割り当て電力を80%/90%に圧縮して送信する。
この結果、図8右側のように移動局aのHS−PDSCH電力は、
40×80/90=35.6(%)
となり、同様に移動局bは26.7(%)、移動局cは17.7(%)となる。
【0038】
この実施の形態では送信電力を圧縮するので伝送誤りを増加させる傾向があるが、スケジューラ8による再割り当てが不要なので、スケジューラ8の構成、動作手順が簡略になるという効果がある。
【0039】
実施の形態9.
実施の形態9を図9を用いて説明する。システムの構成は実施の形態1で説明した図1と同様であり、所定電力や符号リソースの上限等の条件も実施の形態1と同様とする。
本実施の形態においては、オフセットΓの定義を当該基地局が送信するすべてのHS−PDSCH送信電力(総割り当て電力)とCPICH送信電力との電力オフセットであるとするのが、これまでの実施の形態とは異なる点である。したがって、基地局の総送信電力に対するCPICHの送信電力は10%、全他チャネルの電力を10%、全HS−PDSCHに許容される所定電力が80%とこれまでの実施の形態と同様の仮定を用いれば、
オフセットΓ = 80%/10% = 9dB
と移動局にかかわらず一定になる。この決定はRNC1の移動局電力割当設定部5が行う。
ここではスケジューラ8により、ある無線フレーム送信タイミングにおいて、送信データキュー7の状態、各移動局3から報告されるCQI値、残符号リソース本数等より、3つの移動局a、b、cが送信候補として予め選択されているものとする。
【0040】
このとき、上記オフセットΓの定義から、各移動局がCPICHの電力PCPICHから受信HS−PDSCH電力PHSPDSCHとして推定した値は、基地局全HS−PDSCH本数分、すなわちここでは15本分となる。この受信HS−PDSCH電力PHSPDSCHの推定は、実施の形態1で説明した式1と同じ式を用いて行われる。式1を再掲する。
PHSPDSCH=PCPICH+Γ+Δ in dB (式1)
ここで、移動局におけるPCPICHは、移動局におけるCPICHの受信電力である。
各移動局がそれぞれ上記式1を用いて算出するPHSPDSCH(移動局割当電力推定値)は15本すべてのHS−PDSCHの送信電力PHSPDSCHの総和であり、各移動局はこの値に基づいて自局のCQI値を決定し、基地局2に通知する。
ここで算出(推定)するPHSPDSCHがこの発明における移動局割当電力推定値である。
またここでのオフセットΓは受信HS−PDSCH電力PHSPDSCHとCPICHの受信電力との比であり、受信電力比と呼ぶことができる。また式1以外の算出式を使用してPCPICHからPHSPDSCHを算出する際には、受信電力算出パラメータと呼ぶことも可能である。
【0041】
一方、基地局2のスケジューラ8が式1を用いて算出するPHSPDSCHも各移動局に割り当てる送信電力PHSPDSCHの総和であるが、これは所定電力(総送信電力の80%)に等しく、これを各HS−PDSCHに均等に割り当てるので、図9のようにある無線フレーム送信タイミングT1において移動局aのHS−PDSCHの割当て本数を3本とすれば、実際に移動局aが受信するHS−PDSCHの電力は移動局aが推定した値に対して3本/15本=−7dBとなるので、基地局2は移動局aから受けたCQIを7dB分補正して、すなわち、値を7減算する補正を行った上で適応変調をかけることになる。
但し、図2のCQIテーブルは隣接CQI値での移動局受信信号電力差が1dBステップとなるように作成されているものとする。他の移動局についても同様である。
【0042】
上記のような構成とすることにより基地局のHS−PDSCHの送信電力を過不足なく使用することが可能になる。
また移動局が過大に推定したHS−PDSCH電力に基づいて決定したCQI値を、基地局が適切な値に補正することが可能となり、伝送誤りが低減されて通信システムにおける通信の品質が向上するという効果がある。
【0043】
実施の形態10.
実施の形態10を図10を用いて説明する。システムの構成は実施の形態1で説明した図1と同様であり、所定電力や符号リソースの上限等の条件も実施の形態1と同様とする。
実施の形態9との違いは、ある無線フレーム送信タイミングに割り当てたHS−PDSCHの合計本数が15本に満たない場合でもHS−PDSCHの合計数に応じたCQI補正が行われる点にある。
【0044】
本実施の形態においては実施の形態9と同様に、オフセットΓの定義を当該基地局の送信する全HS−PDSCHとCPICHとの電力オフセットであるとする。したがって、基地局の総送信電力に対するCPICHの送信電力は10%、全他チャネルの電力を10%、全HS−PDSCHに許容される所定電力が80%とこれまでの実施の形態と同様の仮定を用いれば、
オフセットΓ = 80%/10% = 9dB
と一定になる。この決定はRNC1の移動局電力割当設定部5が行う。
このとき、上記オフセットΓの定義から、各移動局がCPICHの電力から受信HS−PDSCHとして推定した値は、基地局HS−PDSCH全送信電力となる.
【0045】
図10のように無線フレーム送信タイミングT1において移動局aのHS−PDSCHの割当て本数を3本,移動局bのHS−PDSCHの割り当て数を5本とすれば、HS−PDSCHの合計数は8本となり,実際に移動局aが受信するHS−PDSCHの電力は実施の形態9と同様の理由により3本/8本=−4.3dBとなる。
図2のCQIテーブルは隣接CQI値での移動局受信信号電力差が1dBステップとなるように作成されているものとすると、CQIの値を4.3減算する必要があるが、CQI値は整数であるので誤り率等に関して安全側を採用してCQIを5減算し、適応変調をかける。
上記の例のようにCQIの必要減算量が整数にならない場合は、上記のように小数点以下第1位を繰り上げて整数化するものとする。
【0046】
以上のように、ある無線フレーム送信タイミングに割り当てたHS−PDSCHの合計本数が基地局の全HS−PDSCH本数(上記実施の形態では15本)に満たない場合でも上記のように使用されるHS−PDSCHの合計数に応じたCQI補正が行われるため、伝送効率が向上するという効果がある。
【0047】
なお上記説明では、CQIの必要減算量が整数にならない場合は、上記のように小数点以下第1位を繰り上げて整数化するとしたが、小数点以下第1位が0の場合は切り捨てて整数化してもよい。
【0048】
上記のすべての実施の形態では、CPICH電力を10%として説明してきたが他の値をとってもよく、またHS−PDSCHの全電力を80%として説明してきたが40%、60%のような他の値をとっても一般性を失わない。また、所定割当て移動局上限数を4として説明してきたが8のような他の値をとってもよく、最大HS−PDSCH数を15として説明してきたが10のような他の値をとってもよい。
【0049】
【発明の効果】
以上に述べたごとく、本発明によれば通信システムにおける通信の品質を確保できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1のシステム構成図。
【図2】本発明におけるCQIテーブルの図。
【図3】本発明の実施の形態1の動作説明図。
【図4】本発明の実施の形態5の動作説明図。
【図5】本発明の実施の形態6の移動局グルーピングの説明図。
【図6】本発明の実施の形態6の動作説明図。
【図7】本発明の実施の形態7の動作説明図。
【図8】本発明の実施の形態8の動作説明図。
【図9】本発明の実施の形態9の動作説明図。
【図10】本発明の実施の形態10の動作説明図。
【符号の説明】
1 RNC、
2 基地局、
3 移動局、
4 送信データ格納部、
5 移動局電力割当設定部、
6 符号リソース数設定部、
7 送信データキュー、
8 スケジューラ、
9 CQI取得部、
10 送信電力制御部、
11 Tx部、
12 Rx部、
13 送受信共用部、
14 基地局アンテナ、
15 データ受信部、
16 移動局電力割当取得部、
17 受信電力測定部、
18 SIR推定部、
19 CQI送信部、
20 送受信部、
21 移動局アンテナ。
【発明の属する技術分野】
本発明は基地局、移動局、通信システムおよび通信方法に関し、特に基地局と移動局との間の送信電力制御に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、携帯電話機等の移動端末(移動局)においては、多量の静止画や短時間の動画等を扱うためのマルチメディア対応が進められており、それに伴って大容量かつ高速のデータ伝送方法が必要となっている。この大容量かつ高速のデータ伝送方法としては、HSDPA(High Speed Downlink Packet Access )方式があり、下り方向(基地局から移動局への方向)の伝送速度のみを高速化したHS−PDSCH(High Speed−Physical Downlink Shared Channel:高速下り共用チャネル)等を用いたデータ送信方法が検討されている。
【0003】
これは移動局へ多量のデータを通信網から基地局を介して送信する場合、上記HS−PDSCHを用いて、パケット化したデータを送信するものであり、複数の移動局に同時に多量データを送信する必要がある場合には、このHS−PDSCHと称される高速下り共用チャネルを、基地局スケジューラのスケジューリングにより、移動局間でシェアし合うことで、この高速なチャネルを共用して用いるようになっている。すなわち、基地局スケジューラにより、各送信単位時間に各移動局の送信優先順位を決定し、例えば、符号リソースとしてHS−PDSCHが15本あるとした場合、送信優先順位一番の移動局にHS−PDSCHを10本割当て、送信優先順位二番の移動局にHS−PDSCHを3本割当て、送信優先順位三番の移動局にHS−PDSCHを2本割り当てるがごとくスケジューリングする。
【0004】
上記スケジューリングにおいては、基地局と割当て各対象移動局間の無線回線品質状態に応じて変調方式、符号化率を決定する適応変調という手法がとられ、割当て対象移動局ごとの符号リソースが決定される。ここで、上記無線回線品質状態は、各移動局より、回線品質指標CQIとして基地局に通知される。CQIの値については、3GPP Specification TS25.214V5.4.0(非特許文献1)の表7A,7B,7C,7D,7Eにて定義されている。
【0005】
上記HSDPA方式におけるCQI値の導出方法については、3GPP SpecificationTS25.214V5.4.0 6A.2(非特許文献2)に記載されている。
すなわち、移動局は受信する全HS−PDSCHの電力は、上記移動局の受信CPICH(Common Pilot Channel)の電力にオフセットΓ(上位レイヤより通知される測定電力オフセット)を対数で加算することによって推定する。さらに移動局では、上記HS−PDSCH電力を所望信号電力とし、干渉電力との比を求め、これを基準に上記CQIを決定していることになる。なお、上記3GPP SpecificationにおいてΓは上位パラメータにて設定されるとの記載がある。具体的には3GPP Specification TS25.433V5.4.0 8.2.17.2(非特許文献3)にNBAP(Node B Application Part)メッセージのRadio Link Set Upにて設定されるとの記載がある。
【0006】
【非特許文献1】
3GPP Specification TS25.214V5.4.0
【非特許文献2】
3GPP Specification TS25.214V5.4.0 6A.2
【非特許文献3】
3GPP Specification TS25.433V5.4.0 8.2.17.2
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の各3GPP Specificationもスケジューラによる移動局の割当て方法を規定するものではなく、またオフセットΓの値の定義についてΓが基地局の送信する全HS−PDSCHのCPICHとの電力オフセットであるのか、移動局ごとのHS−PDSCHとCPICHとの電力オフセットかを明確に規定するものではない。したがって、スケジューラによる移動局の割当てを適切に行わないと、基地局のHS−PDSCHの送信電力の総計が、許容されている電力すなわち総送信電力から他の個別チャネルおよび共通チャネル分の電力を減算した電力を上回るという、不適切な割当てが発生する可能性があった。
【0008】
本発明は、スケジューラによる移動局の割当てについての方法を提示し、HS−PDSCHの全送信電力を所定電力内に収める基地局を提供することを目的とする。更に、所定電力内でHS−PDSCHの全送信電力を最大値として無駄のない電力割当てをすることを目的とする。更に、上記のように所定電力内に収めるための電力割当ての補正に応じてCQIも補正することによって伝送効率を向上させることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る基地局は、複数の移動局に対して共通な共通チャネルと、各移動局に所定数ずつ割り当てられる複数の共用チャネルとにより移動局との間で通信を行う基地局であって、一の移動局に割り当てられる上記共用チャネルの送信電力の和である移動局割当電力と上記共通チャネルの送信電力の比であり移動局毎に定まる送信電力比を獲得し、上記獲得した送信電力比と上記共通チャネルの送信電力とから各移動局の移動局割当電力を決定し、該移動局割当電力の和が所定の上限値である割り当て可能電力を超えないように通信先移動局を選択するスケジューラを備えたものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
実施の形態1を図1、図2、図3を用いて説明する。
図1はこの発明の実施形態1を示すシステム構成図である。
この実施の形態1における移動通信システムは、無線ネットワーク制御装置(Radio Network Controller:以後RNC)1および、基地局2と、この基地局2と通信するする複数の移動局3とからなる。
基地局2から各移動局3への通信には、それぞれの移動局に固有の個別チャネル以外に、HS−PDSCH(High Speed−Physical Downlink Shared Channel :高速下り共用チャネル)と呼ばれる共用チャネル、およびCPICH(Common Pilot Channel:共通パイロットチャネル)と呼ばれる共通チャネルが使用される。
【0011】
RNC1は、送信データ格納部4、基地局2から各移動局3に送信するHS−PDSCH電力のCPICH電力に対する電力オフセットΓを設定する移動局電力割当設定部5、基地局2のHS−PDSCHの最大本数を設定する符号リソース数設定部6を有する。
【0012】
基地局2は、各移動局3に対応する送信キューから構成されている送信データキュー7、上記送信データキュー7の状態や移動局3毎の回線品質指標であるCQI値および残符号リソース本数等から一定のアルゴリズムのもと無線フレーム送信タイミングに送信される移動局3を割り当てるスケジューラ8、各移動局からのCQIを取得するCQI取得部9、送信すべき全チャネルの要求電力の総計をとった上で、総送信電力内に抑える送信電力制御部10、送信部であるTx部11、受信部であるRx部12、送受信共用部13、基地局アンテナ14を有する。
【0013】
移動局3は、データ受信部15、NBAP(Node B Application Part)メッセージ等によりRNC1から自移動局用の電力オフセットΓを取得する移動局電力割当取得部16、送受信電力および基地局2からのCPICH受信電力を測定する受信電力測定部17、この受信電力測定部17にてCPICH受信電力と電力オフセットΓとから得られた受信HS−PDSCH電力およびその他の電力から信号対干渉比(SIR)の推定値を求めるSIR推定部18、このSIR推定部18が求めたSIR推定値に基づきCQIを決定し、これを基地局2に送信するCQI送信部19、送受信部であるTRX20、移動局アンテナ21を有する。
【0014】
上記システムにおいては、移動局3へ多量のデータを基地局2から送信する場合、上記HS−PDSCHを用いて、パケット化したデータを送信するものであり、複数の移動局3に同時に多量データを送信する必要がある場合には、このHS−PDSCHと称される高速下り共用チャネルを、基地局2のスケジューラ8のスケジューリングにより、移動局3間でシェアし合うことで、この高速なチャネルを共用して用いるようになっている。
【0015】
上記CQIを示すテーブルの1例を図2に示す。これは3GPP Specification TS25.214V5.4.0の表7A,7B,7C,7D,7Eにて定義されるテーブルから1例として上記の7Dを示したものである。
例えば、CQI25が移動局3より通知された場合、ブロックエラーレート0.1以下という送信条件を満たしつつ、最大で14411bitのTransport Blockを基地局2は送信することができ、変調方式は16−QAMを選択でき、その時の所要符号リソースは10コード(HS−PDSCHが10本)となる。CQI値の1から30に対して、信号対干渉電力比(SIR)または移動局受信信号電力が1dBステップで上昇していると仮定する。
なお、本仮定は説明便宜上のものであり、仮に図2が1dBと異なるステップになっていたとしても本特許の特長をなんら損なうものではない。
【0016】
次に以上のように構成された移動通信システムの動作について説明する。
なお、本明細書ではすべての実施の形態において、RNC1の符号リソース数設定部6により基地局2のHS−PDSCHの最大本数は15本と設定されているものとする。また基地局2の総送信電力Pに対するCPICHの送信電力の比率は10%、その他の全チャネルの送信電力の基地局総送信電力Pに対する比率も10%と仮定する。したがって、全HS−PDSCHに許容される送信電力の和(以後、「所定電力」と呼ぶ)は基地局2の総送信電力の80%ということになる。
【0017】
図3は基地局2におけるスケジューラ8の送信電力割当て動作を説明する図である。
スケジューラ8は、ある無線フレーム送信タイミングにおいて、送信データキュー7の状態、各移動局3から報告されるCQI値、残符号リソース本数等より、3つの移動局a、b、cを送信候補として選択するものとする。ここで、送信優先順位は移動局a、b、cの順とする。
この時、RNC1内の移動局電力割当設定部5での各移動局ごとのオフセットΓの設定により、図3左側に示すように各移動局ごとに送信電力が割り当てられていたとする。
図3におけるHS−PDSCH電力はそれぞれは
PHSPDSCH=PCPICH+Γ+Δ in dB (式1)
により算出されるものとする。ここで、PHSPDSCHはHS−PDSCHの送信電力電力(dB)、PCPICHはCPICHの送信電力(dB)である。式1における参照電力調整値(Reference power adjustment)Δ(dB)はここでは0としている。この式1は3GPP Specification TS25.214V5.4.0 6A.2、第38ページに記載されている移動局におけるPHSPDSCHの算出式を基地局用に流用したものである。
すなわち、移動局aに対してはオフセットΓ=6dBとしてCPICH(10%)の4倍の電力で40%を割り当て、同様に移動局bに対してはオフセットΓ=5dBで30%、移動局cに対してオフセットΓ=3dBで20%を割り当てる。
以上の動作が各無線フレーム送信タイミングにおいて、すなわち所定時間間隔で行われる。
また基地局におけるPHSPDSCHの算出は上記式1によらなくてもよい。他の算出式によりPCPICHからPHSPDSCHを算出する場合、上記移動局電力割り当て設定部5が設定するオフセットΓは、算出式中の1つのパラメータとして扱うことが可能であり、送信電力算出パラメータと呼ぶことが可能である。
【0018】
この実施の形態においては、送信電力制御部10が各オフセットΓの値を、移動局電力割当設定部5からNBAPのRadio Link Setupメッセージ等で取得しており、スケジューラ8は上記送信電力制御部10からオフセットΓの値を取得しているものとする。スケジューラ8は送信候補として選択した移動局から所定電力80%を超えない範囲で割り当てを行う。
すなわち、移動局a、移動局bの電力の合計までで70%、移動局cを加えると90%となり所定電力を超えてしまうので、スケジューラ8は送信電力制御部10の指示により移動局a、移動局bのみを送信移動局(通信先移動局)として割り当て、移動局cは割り当てない。
図3において、HS−PDSCHが移動局aに対して8本、移動局bに対して2本設定されているが、これはそれぞれの移動局が基地局2に送信するCQI値により図2の表の”Number of HS−PDSCH”により決定されるものである。
【0019】
以上のようにスケジューラ8を含む基地局2は、各移動局へのHS−PDSCH電力の総和が、その基地局のHS−PDSCHの送信電力を超えないように設定するので、所定の誤り率等の性能を確保できないHS−PDSCHが発生することなく、通信システムにおける通信の品質を確保することができる。
【0020】
なお上記の説明においてはオフセットΓをRNC1の移動局電力割当設定部5が設定するとしたが、オフセットΓの設定はこれに限らず他の手段を用いてもよい。
【0021】
上記の説明において参照電力調整値Δ=0としているので、オフセットΓは送信電力を真数で考えれば、共通チャネルCPICHの送信電力に対する共用チャネルHS−PDSCHの送信電力である移動局割当電力の比であり、この発明の送信電力比である。この移動局割当電力は、それぞれの移動局において各HS−PDSCHに割り当てられる送信電力の和である。
またΔが0でない場合も図2のテーブルを参照して式1により基地局の送信電力を算出することが可能である。Δが0でない場合においてもオフセットΓをCPICHに対するHS−PDSCHの送信電力比と称しても問題はない。
また上記の所定電力がこの発明における割り当て可能電力である。
【0022】
また上記のようにスケジューラ8が式1によりPHSPDSCH、すなわちHS−PDSCHの送信電力(dB)を求めて各移動局に割り当てる方法の動作は、図示しない記憶手段に格納されているソフトウエア(プログラム)によって実施されてもよい。
以後の実施の形態におけるスケジューラ8の動作も同様に図示しない記憶手段に格納されているソフトウエア(プログラム)によって実施されてもよい。
【0023】
実施の形態2.
実施の形態2は、実施の形態1の拡張機能である。
上記実施の形態1においては、移動局への割り当て電力合計は70%であり、所定電力まで10%の残余がある。そこで、スケジューラ8は、各移動局割り当て電力に更に残余分を再配分して伝送誤りを更に低減することとする。すなわち、
移動局aについては、40%×80%/70%=45.7%
移動局bについては、30%×80%/70%=34.3%
の送信電力を最終的に割り当てる。
【0024】
このように、各移動局のHS−PDSCH割り当て電力を、基地局の所定電力と当初割り当て電力(上記例では40%および30%)の総和との比に従って増加させることにより、基地局のHS−PDSCHの送信電力を過不足なく使用することが可能になり、伝送誤りが低減されて通信システムにおける通信の品質が向上するという効果がある。
【0025】
実施の形態3.
実施の形態3は、実施の形態1の拡張機能である。
上記実施の形態1においては、移動局への割り当て電力合計は70%であり、所定電力まで10%の残余がある。そこで、スケジューラ8は、特定の移動局の割り当て電力に更に残余分を再配分して伝送誤りを更に低減することとする。たとえば、移動局aについて40%+10%=50%の電力を最終的に割り当てて送信する。
どの移動局のHS−PDSCH電力を増加させるかについては、予めスケジューラ8が優先順位を決定しておくものとする。
また1つの移動局について残余分すべてを再配分する以外に、複数の移動局に例えば残余分を均等分割して再配分してもよい、
【0026】
このように、移動局のHS−PDSCH割り当て電力を増加させることにより基地局の基地局のHS−PDSCHの送信電力を過不足なく使用することが可能になり、伝送誤りが低減されて通信システムにおける通信の品質が向上するという効果がある。
【0027】
実施の形態4.
実施の形態4は、上記実施の形態2もしくは3の拡張機能である。
上記実施の形態3において、スケジューラ8は移動局aについて40%から50%に電力再配分を行うので1dBの電力増加となる。
この実施の形態4においては、ここで、移動局aから報告されていたCQI値が10であったとすると、CQIも11と補正して適応変調を行う。
但し、図2のCQIテーブルは隣接CQI値での移動局受信信号電力差が1dBステップとなるように作成されているものとする。これにより、移動局bに対しては、より大きなTransport Block Sizeのデータを送信することができ、スループットの向上に寄与することとなる。
なお、実施の形態2の拡張も全ての割り当て移動機について電力再配分に応じて上記と同様のCQI補正を行うこととなる。
【0028】
実施の形態5.
実施の形態5を図4を用いて説明する。
この実施の形態は、任意の無線フレーム送信タイミングにおける割当て移動局上限数を決定しておき、移動局の割当て電力を全て同じ値に設定するものである。システムの構成は実施の形態1で説明した図1と同様であり、所定電力や符号リソースの上限等の条件も実施の形態1と同様とする。
【0029】
RNC1の移動局電力割当設定部5は、割当て移動局上限数を例えば4と設定し、所定電力80%を4で均等割りし、移動局の割当て電力がすべて20%、すなわちCPICH電力の2倍となるようにオフセットΓを3dBに設定しておく。
この移動局上限数はRNC1から基地局2に通知され、スケジューラ8はある無線フレーム送信タイミングにおいて、送信データキューの状態、各移動局から報告されるCQI値、残符号リソース本数より、移動局を割り当てるが、割当て移動局上限数の制約から4つ以上の移動機の割当ては行わない。したがって、符号リソースが足りている限り、図4左側の無線フレーム送信タイミング=T1(符号リソースを15本使用)の場合のように全HS−PDSCHに所定電力を割り当てることができる。
なお、図4右側の無線フレーム送信タイミング=T2の場合は3つの移動局にて符号リソース本数上限の15本を使用してしまったので、20%の電力は非送信となっている。
【0030】
無線フレーム送信タイミング=T1において図4のように4つの移動局を割り当て、無線フレーム送信タイミング=T2では3つの移動局を割り当てる動作はスケジューラ8が行うが、上記のように本実施の形態においては、割り当て総電力を所定電力とするべく移動局の割当て電力および移動局上限数をRNC1であらかじめ定めておくため、スケジューラ8はスケジューリングにあたって電力割り当てを送信電力制御部10から取得する必要がなく、スケジューラ8の構成、動作が簡略になるという効果がある。
【0031】
実施の形態6.
実施の形態6を図5、図6を用いて説明する。システムの構成は実施の形態1で説明した図1と同様であり、所定電力や符号リソースの上限等の条件も実施の形態1と同様とする。
この実施の形態において任意の無線フレーム送信タイミングにおける、割当て移動局上限数を決定しておくのは実施の形態5と同様であるが、実施の形態5との違いは、RNC1の移動局電力割当設定部5が移動局ごとのサービスクラスや、移動局の基地局からの距離等の違いでグルーピングし、このグルーピングに応じて電力配分を割り当てる点である。
かかる電力配分は、たとえば、3GPP Specification TS25.331 10.2.39のRRC connection requestメッセージのInformation ElementであるMeasured results on RACHのCPICH Ec/N0に応じて、RNC1が移動局割り当て電力設定部5に各オフセットΓの値を設定することによって実現できる。
またRNC1は実施の形態5と同様に割当て移動局上限数を4と設定しているものとする。
【0032】
今、スケジューラが、ある無線フレーム送信タイミングにおいて、送信データキューの状態、CQI値、残符号リソース本数等より、移動局a〜fを送信候補としたとする。
ここで、図5のように、上記オフセットΓの設定により移動局a、b、cが電力配分30%の移動局グループA、移動局d、e、fが電力配分10%の移動局グループBに属していた場合、スケジューラ8はそれぞれのグループから2つずつ選択する。グループA内の優先順位は移動局a、b、cの順、グループB内の優先順位は移動局d、e、fの順とする。これにより、移動局a、bが割り当てられ、移動局cの割当は行わず、次に優先順位が高い移動局d、eを割り当てる。
これにより、割当て移動局上限数4を満たしつつ、その内訳を、図6のように移動局グループAからは2つ、移動局グループBからは2つを選択するようにして、移動局a、b、d、eに割り当てを行い、所定電力80%を過不足なく利用することが可能となり、通信システムのスループットを向上させることが可能になるという効果がある。
【0033】
実施の形態7.
実施の形態7を図7を用いて説明する。システムの構成は実施の形態1で説明した図1と同様であり、所定電力や符号リソースの上限等の条件も実施の形態1と同様とする。
実施の形態1では送信候補として選択した移動局のHS−PDSCH電力の和が所定電力を超えた場合、割り当てられない移動局が発生したが、この実施の形態においては各移動局のHS−PDSCH電力の配分を変更することにより、割り当てられない移動局の発生を防止するものである。
【0034】
この実施の形態においては、まず実施の形態1と同様に図7左側のように、スケジューラ8は、ある無線フレーム送信タイミングにおいて、送信データキューの状態、各移動局から報告されるCQI値、残符号リソース本数より、3つの移動局を送信候補として選択する。送信電力割り当ては実施の形態1と同様とする。
移動局a〜cの割り当て電力を総計すると所定電力80%を超えるので、スケジューラ8は送信電力制御部10の指示により再スケジューリングを行い、たとえば、移動局aについては電力配分を40%→30%、移動局bについては30%→15%とし、これに応じて各移動局から受信したCQI値を補正した上で適応変調を行う。ここでは電力を削減する優先順位を移動局a、b、・・・の順とする。
実施の形態4と同様に電力減少比率分だけ、1dBあたりCQI値一つ分の減少としてCQIの補正を行う。本実施の形態では30%の電力を割当て可能な移動局が再スケジューリングによって15%の割当てになったので、CQI=9からCQI=6へ3dB落ちのCQIに補正した上で図2より符号リソース本数の割当ても2本から1本になっている。40%の電力を割当て可能な移動局のCQI補正についても同様な手順となる。
更に、再スケジューリングによって電力が逆に15%剰余するので、HS−PDSCH電力が15%である移動局4を更に割り当てることが可能となる。
【0035】
以上の構成により所定電力80%を過不足なく利用することが可能となり、より多くの移動局と1つの無線フレーム送信タイミングにおいて通信することが可能になる。
【0036】
また、最もHS−PDSCH電力が大きい移動局aの電力を30%に減らして、移動局a〜cの和を80%にしてもよい。
【0037】
実施の形態8.
実施の形態8を図8を用いて説明する。システムの構成は実施の形態1で説明した図1と同様であり、所定電力や符号リソースの上限等の条件も実施の形態1と同様とする。
図8左側のように、スケジューラ8は、ある無線フレーム送信タイミングにおいて、送信データキューの状態、各移動局から報告されるCQI値、残符号リソース本数より、3つの移動局を送信候補として選択する。送信電力割り当ては実施の形態1と同様とする。移動局a〜cの割り当て電力を総計すると90%となり、所定電力80%を超えるが、送信電力制御部10により、各移動局の割り当て電力を80%/90%に圧縮して送信する。
この結果、図8右側のように移動局aのHS−PDSCH電力は、
40×80/90=35.6(%)
となり、同様に移動局bは26.7(%)、移動局cは17.7(%)となる。
【0038】
この実施の形態では送信電力を圧縮するので伝送誤りを増加させる傾向があるが、スケジューラ8による再割り当てが不要なので、スケジューラ8の構成、動作手順が簡略になるという効果がある。
【0039】
実施の形態9.
実施の形態9を図9を用いて説明する。システムの構成は実施の形態1で説明した図1と同様であり、所定電力や符号リソースの上限等の条件も実施の形態1と同様とする。
本実施の形態においては、オフセットΓの定義を当該基地局が送信するすべてのHS−PDSCH送信電力(総割り当て電力)とCPICH送信電力との電力オフセットであるとするのが、これまでの実施の形態とは異なる点である。したがって、基地局の総送信電力に対するCPICHの送信電力は10%、全他チャネルの電力を10%、全HS−PDSCHに許容される所定電力が80%とこれまでの実施の形態と同様の仮定を用いれば、
オフセットΓ = 80%/10% = 9dB
と移動局にかかわらず一定になる。この決定はRNC1の移動局電力割当設定部5が行う。
ここではスケジューラ8により、ある無線フレーム送信タイミングにおいて、送信データキュー7の状態、各移動局3から報告されるCQI値、残符号リソース本数等より、3つの移動局a、b、cが送信候補として予め選択されているものとする。
【0040】
このとき、上記オフセットΓの定義から、各移動局がCPICHの電力PCPICHから受信HS−PDSCH電力PHSPDSCHとして推定した値は、基地局全HS−PDSCH本数分、すなわちここでは15本分となる。この受信HS−PDSCH電力PHSPDSCHの推定は、実施の形態1で説明した式1と同じ式を用いて行われる。式1を再掲する。
PHSPDSCH=PCPICH+Γ+Δ in dB (式1)
ここで、移動局におけるPCPICHは、移動局におけるCPICHの受信電力である。
各移動局がそれぞれ上記式1を用いて算出するPHSPDSCH(移動局割当電力推定値)は15本すべてのHS−PDSCHの送信電力PHSPDSCHの総和であり、各移動局はこの値に基づいて自局のCQI値を決定し、基地局2に通知する。
ここで算出(推定)するPHSPDSCHがこの発明における移動局割当電力推定値である。
またここでのオフセットΓは受信HS−PDSCH電力PHSPDSCHとCPICHの受信電力との比であり、受信電力比と呼ぶことができる。また式1以外の算出式を使用してPCPICHからPHSPDSCHを算出する際には、受信電力算出パラメータと呼ぶことも可能である。
【0041】
一方、基地局2のスケジューラ8が式1を用いて算出するPHSPDSCHも各移動局に割り当てる送信電力PHSPDSCHの総和であるが、これは所定電力(総送信電力の80%)に等しく、これを各HS−PDSCHに均等に割り当てるので、図9のようにある無線フレーム送信タイミングT1において移動局aのHS−PDSCHの割当て本数を3本とすれば、実際に移動局aが受信するHS−PDSCHの電力は移動局aが推定した値に対して3本/15本=−7dBとなるので、基地局2は移動局aから受けたCQIを7dB分補正して、すなわち、値を7減算する補正を行った上で適応変調をかけることになる。
但し、図2のCQIテーブルは隣接CQI値での移動局受信信号電力差が1dBステップとなるように作成されているものとする。他の移動局についても同様である。
【0042】
上記のような構成とすることにより基地局のHS−PDSCHの送信電力を過不足なく使用することが可能になる。
また移動局が過大に推定したHS−PDSCH電力に基づいて決定したCQI値を、基地局が適切な値に補正することが可能となり、伝送誤りが低減されて通信システムにおける通信の品質が向上するという効果がある。
【0043】
実施の形態10.
実施の形態10を図10を用いて説明する。システムの構成は実施の形態1で説明した図1と同様であり、所定電力や符号リソースの上限等の条件も実施の形態1と同様とする。
実施の形態9との違いは、ある無線フレーム送信タイミングに割り当てたHS−PDSCHの合計本数が15本に満たない場合でもHS−PDSCHの合計数に応じたCQI補正が行われる点にある。
【0044】
本実施の形態においては実施の形態9と同様に、オフセットΓの定義を当該基地局の送信する全HS−PDSCHとCPICHとの電力オフセットであるとする。したがって、基地局の総送信電力に対するCPICHの送信電力は10%、全他チャネルの電力を10%、全HS−PDSCHに許容される所定電力が80%とこれまでの実施の形態と同様の仮定を用いれば、
オフセットΓ = 80%/10% = 9dB
と一定になる。この決定はRNC1の移動局電力割当設定部5が行う。
このとき、上記オフセットΓの定義から、各移動局がCPICHの電力から受信HS−PDSCHとして推定した値は、基地局HS−PDSCH全送信電力となる.
【0045】
図10のように無線フレーム送信タイミングT1において移動局aのHS−PDSCHの割当て本数を3本,移動局bのHS−PDSCHの割り当て数を5本とすれば、HS−PDSCHの合計数は8本となり,実際に移動局aが受信するHS−PDSCHの電力は実施の形態9と同様の理由により3本/8本=−4.3dBとなる。
図2のCQIテーブルは隣接CQI値での移動局受信信号電力差が1dBステップとなるように作成されているものとすると、CQIの値を4.3減算する必要があるが、CQI値は整数であるので誤り率等に関して安全側を採用してCQIを5減算し、適応変調をかける。
上記の例のようにCQIの必要減算量が整数にならない場合は、上記のように小数点以下第1位を繰り上げて整数化するものとする。
【0046】
以上のように、ある無線フレーム送信タイミングに割り当てたHS−PDSCHの合計本数が基地局の全HS−PDSCH本数(上記実施の形態では15本)に満たない場合でも上記のように使用されるHS−PDSCHの合計数に応じたCQI補正が行われるため、伝送効率が向上するという効果がある。
【0047】
なお上記説明では、CQIの必要減算量が整数にならない場合は、上記のように小数点以下第1位を繰り上げて整数化するとしたが、小数点以下第1位が0の場合は切り捨てて整数化してもよい。
【0048】
上記のすべての実施の形態では、CPICH電力を10%として説明してきたが他の値をとってもよく、またHS−PDSCHの全電力を80%として説明してきたが40%、60%のような他の値をとっても一般性を失わない。また、所定割当て移動局上限数を4として説明してきたが8のような他の値をとってもよく、最大HS−PDSCH数を15として説明してきたが10のような他の値をとってもよい。
【0049】
【発明の効果】
以上に述べたごとく、本発明によれば通信システムにおける通信の品質を確保できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1のシステム構成図。
【図2】本発明におけるCQIテーブルの図。
【図3】本発明の実施の形態1の動作説明図。
【図4】本発明の実施の形態5の動作説明図。
【図5】本発明の実施の形態6の移動局グルーピングの説明図。
【図6】本発明の実施の形態6の動作説明図。
【図7】本発明の実施の形態7の動作説明図。
【図8】本発明の実施の形態8の動作説明図。
【図9】本発明の実施の形態9の動作説明図。
【図10】本発明の実施の形態10の動作説明図。
【符号の説明】
1 RNC、
2 基地局、
3 移動局、
4 送信データ格納部、
5 移動局電力割当設定部、
6 符号リソース数設定部、
7 送信データキュー、
8 スケジューラ、
9 CQI取得部、
10 送信電力制御部、
11 Tx部、
12 Rx部、
13 送受信共用部、
14 基地局アンテナ、
15 データ受信部、
16 移動局電力割当取得部、
17 受信電力測定部、
18 SIR推定部、
19 CQI送信部、
20 送受信部、
21 移動局アンテナ。
Claims (19)
- 複数の移動局に対して共通な共通チャネルと、各移動局に所定数ずつ割り当てられる複数の共用チャネル
とにより移動局との間で通信を行う基地局であって、
一の移動局に割り当てられる上記共用チャネルの送信電力の和である移動局割当電力と上記共通チャネルの送信電力の比であり移動局毎に定まる送信電力比を獲得し、
上記獲得した送信電力比と上記共通チャネルの送信電力とから各移動局の移動局割当電力を決定し、
通信先の移動局の上記移動局割当電力の和が所定の上限値である割り当て可能電力を超えないように通信先移動局を選択するスケジューラ
を備えたことを特徴とする基地局。 - 上記スケジューラは、
上記選択した通信先移動局の移動局割当電力の和が上記割り当て可能電力に満たない場合、少なくとも1つの通信先移動局の移動局割当電力を増加させる
ことを特徴とする請求項1に記載の基地局。 - 上記スケジューラは、
通信先移動局の移動局割当電力を増加させた場合、該通信先移動局が通知する上記共有チャネルの回線品質を示す回線品質指標を、上記移動局割当電力の増加量に応じて補正する
ことを特徴とする請求項2に記載の基地局。 - 上記スケジューラは、
通信先移動局数の上限値である移動局上限数を獲得し、上記割り当て可能電力を該移動局上限数以下の移動局に割り当てる
ことを特徴とする請求項1に記載の基地局。 - 上記スケジューラは、
上記選択した通信先移動局の移動局割当電力の和が上記割り当て可能電力を超過した場合、少なくとも1つの通信先移動局の移動局割当電力を減少させる
ことを特徴とする請求項1に記載の基地局。 - 上記スケジューラは、
通信先移動局の移動局割当電力を減少させた場合、該通信先移動局が通知する上記共有チャネルの回線品質を示す回線品質指標を、上記移動局割当電力の減少量に応じて補正する
ことを特徴とする請求項5に記載の基地局。 - 上記複数の共用チャネルは所定時間間隔で所定の移動局に所定数ずつ割り当てられ、
上記スケジューラは、
上記所定時間間隔で上記移動局割当電力の和が所定の上限値である割り当て可能電力を超えないように通信先移動局を選択する
ことを特徴とする請求項1に記載の基地局。 - 複数の移動局に対して共通な共通チャネルと、各移動局に所定数ずつ割り当てられる複数の共用チャネル
とにより移動局との間で通信を行う基地局であって、
上記共用チャネルに割り当て可能な送信電力の上限値である割り当て可能電力を、各通信先移動局に割り当てられた共用チャネル数に応じて分割することにより各通信先移動局に割り当てられる共用チャネルの送信電力の和である移動局割当電力を決定するスケジューラ
を備えたことを特徴とする基地局。 - 複数の移動局に対して共通な共通チャネルと、各移動局に所定数ずつ割り当てられる複数の共用チャネル
とにより移動局との間で通信を行う基地局であって、
上記共用チャネルに割り当てる送信電力の和である総割り当て電力と上記共通チャネルの送信電力の比である送信電力比を獲得し、
上記獲得した送信電力比と上記共通チャネルの送信電力とから総割り当て電力を決定し、
該決定した総割り当て電力を、各通信先移動局に割り当てられた共用チャネル数に応じて分割することにより各通信先移動局に割り当てられる共用チャネルの送信電力の和である移動局割当電力を決定するスケジューラ
を備えたことを特徴とする基地局。 - 上記通信先移動局が、上記送信電力比を獲得し該獲得した送信電力比と該通信先移動局の上記共通チャネルの受信電力から推定した移動局割当電力推定値に基づいて上記共有チャネルの回線品質を示す回線品質指標を通知した場合、
上記スケジューラは、
上記通信先移動局の移動局電力推定値と上記移動局割当電力に基づいて上記通知された回線品質指標を補正する
ことを特徴とする請求項9に記載の基地局。 - 複数の移動局との間で、所定時間毎に所定の移動局に所定数ずつ割り当てられる複数の共用チャネルにより通信を行う基地局であって、
当該基地局が上記共用チャネルに割り当てる送信電力の和が、所定の上限値である割り当て可能電力を超えないように通信先移動局を選択するスケジューラ
を備えたことを特徴とする基地局。 - 複数の移動局に対して共通な共通チャネルと、各移動局に所定数ずつ割り当てられる複数の共用チャネルとにより移動局と基地局が通信を行う通信システムにおける移動局であり、
当該移動局に送信される上記共用チャネルの受信電力の和である移動局受信電力と上記共通チャネルの受信電力の比であり当該移動局に対して定まる受信電力比を獲得し、
該獲得した受信電力比と当該移動局の上記共通チャネルの受信電力とから当該移動局に割り当てられた共有チャネルの送信電力値である移動局割当電力推定値を推定し、該推定した移動局割当電力推定値に基づいて上記共有チャネルの回線品質を示す回線品質指標を上記基地局に通知する
ことを特徴とする移動局。 - 複数の移動局に対して共通な共通チャネルと、各移動局に所定数ずつ割り当てられる複数の共用チャネルとにより移動局と基地局が通信を行う通信システムにおける移動局であり、
上記共用チャネルに上記基地局が割り当てる送信電力の和である総割り当て電力と上記共通チャネルの受信電力の比である受信電力比を獲得し、
該獲得した受信電力比と当該移動局の上記共通チャネルの受信電力とから当該移動局に割り当てられた共有チャネルの送信電力値である移動局割当電力推定値を推定し、該推定した移動局割当電力推定値に基づいて上記共有チャネルの回線品質を示す回線品質指標を上記基地局に通知する
ことを特徴とする移動局。 - 請求項1記載の基地局と請求項12記載の移動局を含むことを特徴とする通信システム。
- 請求項10記載の基地局と請求項13記載の移動局を含むことを特徴とする通信システム。
- 複数の移動局に対して共通な共通チャネルと、各移動局に所定数ずつ割り当てられる複数の共用チャネルとにより移動局との間で通信を行う基地局における通信方法であって、
一の移動局に割り当てられる上記共用チャネルの送信電力の和である移動局割当電力と上記共通チャネルの送信電力の比であり移動局毎に定まる送信電力比を獲得するステップと、
上記獲得した送信電力比と上記共通チャネルの送信電力とから各移動局の移動局割当電力を決定するステップと、
該移動局割当電力の和が所定の上限値である割り当て可能電力を超えないように通信先移動局を選択するステップ
を備えたことを特徴とする通信方法。 - 複数の移動局に対して共通な共通チャネルと、各移動局に所定数ずつ割り当てられる複数の共用チャネルとにより移動局との間で通信を行う基地局における通信方法であって、
上記共用チャネルに割り当てる送信電力の和である総割り当て電力と上記共通チャネルの送信電力の比である送信電力比を獲得するステップと、
上記獲得した送信電力比と上記共通チャネルの送信電力とから総割り当て電力を決定するステップと、
該決定した総割り当て電力を、各通信先移動局に割り当てられた共用チャネル数に応じて分割することにより各通信先移動局に割り当てられる共用チャネルの送信電力の和である移動局割当電力を決定するステップ
を備えたことを特徴とする通信方法。 - 複数の移動局に対して共通な共通チャネルと、各移動局に所定数ずつ割り当てられる複数の共用チャネルとにより移動局と基地局が通信を行う通信システムにおける通信方法であり、下記(1)〜(5)のステップを含むことを特徴とする通信方法。
(1)上記移動局が、当該移動局に割り当てられる上記共用チャネルの送信電力の和である移動局割当電力と上記共通チャネルの送信電力の比であり当該移動局に対して定まる送信電力比を獲得するステップ;
(2)上記移動局が、該獲得した送信電力比と当該移動局の上記共通チャネルの受信電力とから当該移動局に割り当てられた共有チャネルの送信電力値である移動局割当電力推定値を推定し、該推定した移動局割当電力推定値に基づいて上記共有チャネルの回線品質を示す回線品質指標を上記基地局に通知するステップ;
(3)上記基地局が、一の移動局に割り当てられる上記共用チャネルの送信電力の和である移動局割当電力と上記共通チャネルの送信電力の比であり移動局毎に定まる送信電力比を獲得するステップ;
(4)上記基地局が、上記獲得した送信電力比と上記共通チャネルの送信電力とから各移動局の移動局割当電力を決定し、通信先の移動局の上記移動局割当電力の和が所定の上限値である割り当て可能電力を超えないように通信先移動局を選択するステップ。
(5)上記基地局が、上記選択した通信先移動局の移動局割当電力の和が上記割り当て可能電力に満たない場合、少なくとも1つの通信先移動局の移動局割当電力を増加させ、該移動局割当電力を増加させた通信先移動局が通知する上記回線品質指標を、上記移動局割当電力の増加量に応じて補正するステップ。 - 複数の移動局に対して共通な共通チャネルと、各移動局に所定数ずつ割り当てられる複数の共用チャネルとにより移動局と基地局が通信を行う通信システムにおける通信方法であり、下記(1)〜(5)のステップを含むことを特徴とする通信方法。
(1)上記移動局が、上記共用チャネルに対して上記基地局が割り当てる送信電力の和である総割り当て電力と上記共通チャネルの送信電力の比である送信電力比を獲得するステップ;
(2)上記移動局が、該獲得した送信電力比と当該移動局の上記共有チャネルの受信電力とから当該移動局に割り当てられた共有チャネルの送信電力値である移動局割当電力推定値を推定し、該推定した移動局割当電力推定値に基づいて上記共有チャネルの回線品質を示す回線品質指標を上記基地局に通知するステップ;
(3)上記基地局が、上記共用チャネルに割り当てる送信電力の和である総割り当て電力と上記共通チャネルの送信電力の比である送信電力比を獲得するステップ;
(4)上記基地局が、上記獲得した送信電力比と上記共通チャネルの送信電力とから総割り当て電力を決定し、該決定した総割り当て電力を、各通信先移動局に割り当てられた共用チャネル数に応じて分割することにより各通信先移動局に割り当てられる共用チャネルの送信電力の和である移動局割当電力を決定するステップ;
(5)上記基地局が、上記移動局電力推定値と上記移動局割当電力に基づいて上記移動局から通知された回線品質指標を補正するステップ。
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