JP2002261687A - 移動通信システム及びその送信電力制御方法並びにそれに使用する基地局 - Google Patents
移動通信システム及びその送信電力制御方法並びにそれに使用する基地局Info
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- H04W52/34—TPC management, i.e. sharing limited amount of power among users or channels or data types, e.g. cell loading
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- Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
- Signal Processing (AREA)
- Mobile Radio Communication Systems (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 高速大容量の共用チャネルであるHS-PDSCHを
用いて送信できる平均的なデータ伝送速度を一定とし
て、送信電力変動に起因する他ユーザへの干渉波電力が
変化しないようにする。 【解決手段】 基地局から移動局へ送信する全てのチャ
ネルの送信電力の総和を一定に制御する。具体的には、
移動局毎の個別チャネルと高速大容量の共用チャネルと
の送信電力の総和を常時一定になるよう、共用チャネル
の送信電力を制御する。これにより、近隣セルからの干
渉波電力が一定となって、共用チャネルの平均的データ
伝送速度は一定となり、データの送受信待ち時間の予測
精度が向上して実際のデータ伝送速度の下限が高くな
り、サービス品質保証型のサービスのユーザ数を増大す
ることができる。また、個別チャネルの使用数が少ない
時には、共用チャネルの送信電力を大きくすることがで
き、ベストエフォート型のサービスを提供する場合に
は、伝送速度が大となって時間も短縮可能となる。
用いて送信できる平均的なデータ伝送速度を一定とし
て、送信電力変動に起因する他ユーザへの干渉波電力が
変化しないようにする。 【解決手段】 基地局から移動局へ送信する全てのチャ
ネルの送信電力の総和を一定に制御する。具体的には、
移動局毎の個別チャネルと高速大容量の共用チャネルと
の送信電力の総和を常時一定になるよう、共用チャネル
の送信電力を制御する。これにより、近隣セルからの干
渉波電力が一定となって、共用チャネルの平均的データ
伝送速度は一定となり、データの送受信待ち時間の予測
精度が向上して実際のデータ伝送速度の下限が高くな
り、サービス品質保証型のサービスのユーザ数を増大す
ることができる。また、個別チャネルの使用数が少ない
時には、共用チャネルの送信電力を大きくすることがで
き、ベストエフォート型のサービスを提供する場合に
は、伝送速度が大となって時間も短縮可能となる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は移動通信システム及
びその送信電力制御方法並びにそれに使用する基地局に
関し、特に基地局と、この基地局との間において、個別
チャネルと、基地局からのデータ送信をなすべく他の移
動局と共用のチャネルの両方または一方が設定される移
動局とを含む移動通信システムにおける基地局の送信電
力制御方式に関するものである。
びその送信電力制御方法並びにそれに使用する基地局に
関し、特に基地局と、この基地局との間において、個別
チャネルと、基地局からのデータ送信をなすべく他の移
動局と共用のチャネルの両方または一方が設定される移
動局とを含む移動通信システムにおける基地局の送信電
力制御方式に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】近年、携帯電話機等の移動端末（移動
局）においては、多量の静止画や短時間の動画等を扱う
ためのマルチメディア対応が進められており、それに伴
って大容量かつ高速のデータ伝送方法が必要となってい
る。この大容量かつ高速のデータ伝送方法としては、Ｈ
ＳＤＰＡ（High Speed Downlink Packet Access ）方式
があり、下り方向（基地局から移動局への方向）の伝送
速度のみを高速化したＨＳ−ＰＤＳＣＨ（High Speed-P
hysical Downlink Shared Channel ：高速下り共用チャ
ネル）等を用いたデータ送信方法が検討されている。
局）においては、多量の静止画や短時間の動画等を扱う
ためのマルチメディア対応が進められており、それに伴
って大容量かつ高速のデータ伝送方法が必要となってい
る。この大容量かつ高速のデータ伝送方法としては、Ｈ
ＳＤＰＡ（High Speed Downlink Packet Access ）方式
があり、下り方向（基地局から移動局への方向）の伝送
速度のみを高速化したＨＳ−ＰＤＳＣＨ（High Speed-P
hysical Downlink Shared Channel ：高速下り共用チャ
ネル）等を用いたデータ送信方法が検討されている。
【０００３】上述したように、移動局へ多量のデータを
通信網から基地局を介して送信する場合、ＨＳ−ＰＤＳ
ＣＨと称される高速の下り共用チャネル（下り専用回
線）を用いて、パケット化したデータを送信するもので
あり、複数の移動局に同時に多量データを送信する必要
がある場合には、このＨＳ−ＰＤＳＣＨと称される高速
下り共用チャネルを、時間的にシェア（時分割）し合う
ことで、この１本の高速なチャネルを共用して用いるよ
うになっている。
通信網から基地局を介して送信する場合、ＨＳ−ＰＤＳ
ＣＨと称される高速の下り共用チャネル（下り専用回
線）を用いて、パケット化したデータを送信するもので
あり、複数の移動局に同時に多量データを送信する必要
がある場合には、このＨＳ−ＰＤＳＣＨと称される高速
下り共用チャネルを、時間的にシェア（時分割）し合う
ことで、この１本の高速なチャネルを共用して用いるよ
うになっている。
【０００４】従来のかかるＨＳＤＰＡ方式における基地
局からのＨＳ−ＰＤＳＣＨ（高速共用チャネル）の送信
電力設定方法では、他ユーザへの干渉波電力の抑えるた
めに、当該共用チャネルの送信電力を一定としている。
局からのＨＳ−ＰＤＳＣＨ（高速共用チャネル）の送信
電力設定方法では、他ユーザへの干渉波電力の抑えるた
めに、当該共用チャネルの送信電力を一定としている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のＨＳＤ
ＰＡ方式における高速共用チャネルの送信電力設定方法
では、他ユーザへの干渉波電力の抑えるために、当該共
用チャネルの送信電力を一定としているが、他のチャネ
ルと多重する時にそのチャネルの送信電力の変動によっ
て他ユーザへの干渉波電力が変動する。
ＰＡ方式における高速共用チャネルの送信電力設定方法
では、他ユーザへの干渉波電力の抑えるために、当該共
用チャネルの送信電力を一定としているが、他のチャネ
ルと多重する時にそのチャネルの送信電力の変動によっ
て他ユーザへの干渉波電力が変動する。
【０００６】更に詳細に、図６のシステム図を参照して
説明する。図６において、基地局１〜３の各々は、互い
に隣接する基地局であり、各基地局１〜３はそのサービ
スエリアとしてセル４〜６を夫々有している。これ等各
基地局１〜３は基地局制御局（ＲＮＣ：Radio Network
Controller）７を介して図示せぬ通信網と接続されてい
る。各基地局のサービスエリアであるセル４〜６内に
は、複数の移動局が存在しており、図６では、簡単化の
ために基地局１のセル４内にのみ複数の移動局８ａ〜８
ｅが存在しているものとして示している。
説明する。図６において、基地局１〜３の各々は、互い
に隣接する基地局であり、各基地局１〜３はそのサービ
スエリアとしてセル４〜６を夫々有している。これ等各
基地局１〜３は基地局制御局（ＲＮＣ：Radio Network
Controller）７を介して図示せぬ通信網と接続されてい
る。各基地局のサービスエリアであるセル４〜６内に
は、複数の移動局が存在しており、図６では、簡単化の
ために基地局１のセル４内にのみ複数の移動局８ａ〜８
ｅが存在しているものとして示している。
【０００７】かかるシステムにおいて、無線アクセス方
式としてＣＤＭＡ（Code DivisionMultiplex Access：
符号分割多元接続）方式を使用する場合には、同一周波
数を互いに隣接するセル４〜６で使用するために、ＨＳ
−ＰＤＳＣＨの送信電力を一定にすることにより、周囲
のセルから受ける干渉波電力が一定となるようにしてい
る。
式としてＣＤＭＡ（Code DivisionMultiplex Access：
符号分割多元接続）方式を使用する場合には、同一周波
数を互いに隣接するセル４〜６で使用するために、ＨＳ
−ＰＤＳＣＨの送信電力を一定にすることにより、周囲
のセルから受ける干渉波電力が一定となるようにしてい
る。
【０００８】しかしながら、ＨＳ−ＰＤＳＣＨを設定す
る周波数キャリアと同一の周波数キャリア上に、ＤＰＣ
Ｈ（Dedicated Physical Channel）と称される上り／下
り用の個別（物理）チャネルも同時に設定されることが
ある。このＤＰＣＨは音声電話やテレビ電話等、連続的
にほぼ一定の伝送速度で情報を伝送するサービスに使用
される、移動局対応の個別チャネルであり、図６では、
基地局１と各移動局８ａから８ｅとの間に夫々個別に設
定されるチャネルである。
る周波数キャリアと同一の周波数キャリア上に、ＤＰＣ
Ｈ（Dedicated Physical Channel）と称される上り／下
り用の個別（物理）チャネルも同時に設定されることが
ある。このＤＰＣＨは音声電話やテレビ電話等、連続的
にほぼ一定の伝送速度で情報を伝送するサービスに使用
される、移動局対応の個別チャネルであり、図６では、
基地局１と各移動局８ａから８ｅとの間に夫々個別に設
定されるチャネルである。
【０００９】このＤＰＣＨの設定チャネル数は、サービ
スを受ける移動局の数に応じて時間的に変動すると共
に、ＤＰＣＨの送信電力は通信品質が一定となる様に電
力制御がなされているので、基地局から各移動局への下
りＤＰＣＨの送信電力は、時間的に変動することにな
る。従って、周波数キャリアの全体の送信電力は、図７
の例に示す如くなって、基地局から送出される下り送信
電力の総和は時間的に変動するのである。尚、図７にお
いて、ＣＰＩＣＨは全ての移動局に共通な共通パイロッ
トチャネルであり、その送信電力は図７に示す如く一定
となっている。
スを受ける移動局の数に応じて時間的に変動すると共
に、ＤＰＣＨの送信電力は通信品質が一定となる様に電
力制御がなされているので、基地局から各移動局への下
りＤＰＣＨの送信電力は、時間的に変動することにな
る。従って、周波数キャリアの全体の送信電力は、図７
の例に示す如くなって、基地局から送出される下り送信
電力の総和は時間的に変動するのである。尚、図７にお
いて、ＣＰＩＣＨは全ての移動局に共通な共通パイロッ
トチャネルであり、その送信電力は図７に示す如く一定
となっている。
【００１０】この様に、基地局から送信される送信電力
の総和が変動するので、周囲のセルから受ける干渉波電
力は一定とはならず、その結果、ＨＳ−ＰＤＳＣＨを用
いて送信できる平均的なデータ伝送度は一定とはならな
いという問題がある。
の総和が変動するので、周囲のセルから受ける干渉波電
力は一定とはならず、その結果、ＨＳ−ＰＤＳＣＨを用
いて送信できる平均的なデータ伝送度は一定とはならな
いという問題がある。
【００１１】ここで、データ通信サービスには、可能な
範囲で伝送速度を高めると共に、遅延時間を短くする、
いわゆるベストエフォート型のサービスと、データ伝送
の平均的な伝送速度と最大の遅延時間などのサービス品
質を保証するサービス品質保証型のサービスとがある
が、このうち、サービス品質保証型のサービスは、利用
者にとって一定のサービス品質が保証されるために、デ
ータの送受信待ち時間を一定時間内にできるという利点
がある。
範囲で伝送速度を高めると共に、遅延時間を短くする、
いわゆるベストエフォート型のサービスと、データ伝送
の平均的な伝送速度と最大の遅延時間などのサービス品
質を保証するサービス品質保証型のサービスとがある
が、このうち、サービス品質保証型のサービスは、利用
者にとって一定のサービス品質が保証されるために、デ
ータの送受信待ち時間を一定時間内にできるという利点
がある。
【００１２】しかしながら、上述した様な周囲のセルか
ら受ける干渉波電力の変動によって、平均的なデータ伝
送速度は一定とはならず、データの送受信待ち時間の予
想精度が低いために、周囲のセルから受ける干渉波電力
が大きくなり、データ伝送速度が低くなる場合でも、サ
ービス品質を保証できる様に、サービス品質保証型のサ
ービスのユーザ数を、少く制限する必要があるという問
題もある。
ら受ける干渉波電力の変動によって、平均的なデータ伝
送速度は一定とはならず、データの送受信待ち時間の予
想精度が低いために、周囲のセルから受ける干渉波電力
が大きくなり、データ伝送速度が低くなる場合でも、サ
ービス品質を保証できる様に、サービス品質保証型のサ
ービスのユーザ数を、少く制限する必要があるという問
題もある。
【００１３】また、基地局において、ＨＳ−ＰＤＳＣＨ
と全てのＤＰＣＨとを合わせた送信電力の合計値（総
和）には、図７の点線で示す如く一定の上限がある（図
７ではＣＰＩＣＨの送信電力をも含んで示している）。
ＨＳ−ＰＤＳＣＨ方式では、変調／符号化モードを伝搬
路状態により切替えて目標とする通信品質（ブロック誤
り率等）を満たす範囲で最も伝送速度が高くなるモード
を選択する方式となっている。すなわち、伝搬路状態が
良い場合には、伝送速度が高速の、例えば６４ＱＡＭ
（Quadrature Amplitude Modulation ）方式とし、伝搬
路状態が低下すれば、低速の例えば１６ＱＡＭ方式と
し、更に伝搬路状態が悪化すれば、より低速の例えばＱ
ＰＳＫ（Quadrature Phase Shift Keying ）方式とする
ものである。
と全てのＤＰＣＨとを合わせた送信電力の合計値（総
和）には、図７の点線で示す如く一定の上限がある（図
７ではＣＰＩＣＨの送信電力をも含んで示している）。
ＨＳ−ＰＤＳＣＨ方式では、変調／符号化モードを伝搬
路状態により切替えて目標とする通信品質（ブロック誤
り率等）を満たす範囲で最も伝送速度が高くなるモード
を選択する方式となっている。すなわち、伝搬路状態が
良い場合には、伝送速度が高速の、例えば６４ＱＡＭ
（Quadrature Amplitude Modulation ）方式とし、伝搬
路状態が低下すれば、低速の例えば１６ＱＡＭ方式と
し、更に伝搬路状態が悪化すれば、より低速の例えばＱ
ＰＳＫ（Quadrature Phase Shift Keying ）方式とする
ものである。
【００１４】しかしながら、従来方式では、設定するＤ
ＰＣＨのチャネル数によらず、ＨＳ−ＰＤＳＣＨの送信
電力は一定となっている。このために、設定する可能性
のあるＤＰＣＨのチャネル数の分だけ、ＤＰＣＨ用に送
信電力を確保しておく必要があり、残りをＨＳ−ＰＤＳ
ＣＨの送信電力とする必要があって、ＨＳ−ＰＤＳＣＨ
の送信電力を低く抑えることになる。
ＰＣＨのチャネル数によらず、ＨＳ−ＰＤＳＣＨの送信
電力は一定となっている。このために、設定する可能性
のあるＤＰＣＨのチャネル数の分だけ、ＤＰＣＨ用に送
信電力を確保しておく必要があり、残りをＨＳ−ＰＤＳ
ＣＨの送信電力とする必要があって、ＨＳ−ＰＤＳＣＨ
の送信電力を低く抑えることになる。
【００１５】よって、それだけ変調／符号化モードを高
速なモードとすることができず、平均的なデータ伝送速
度が低下するという欠点もある。
速なモードとすることができず、平均的なデータ伝送速
度が低下するという欠点もある。
【００１６】ＤＰＣＨのチャネル使用数が少ない場合で
あっても、ＨＳ−ＰＤＳＣＨの送信電力は一定であるた
めに、図７に示す様に、無駄な部分が生じるという欠点
もある。更に、ＨＳ−ＰＤＳＣＨの送信電力が一定であ
るために、データ伝送速度を高めることができず、ベス
ト・エフォート型のサービスを提供する場合には、伝送
速度をあまり高速とすることができず、遅延時間もあま
り短縮することができないという問題がある。
あっても、ＨＳ−ＰＤＳＣＨの送信電力は一定であるた
めに、図７に示す様に、無駄な部分が生じるという欠点
もある。更に、ＨＳ−ＰＤＳＣＨの送信電力が一定であ
るために、データ伝送速度を高めることができず、ベス
ト・エフォート型のサービスを提供する場合には、伝送
速度をあまり高速とすることができず、遅延時間もあま
り短縮することができないという問題がある。
【００１７】本発明の目的は、ＨＳ−ＰＤＳＣＨを用い
て送信できる平均的なデータ伝送速度を一定とすること
が可能な移動通信システム及びその送信電力制御方法並
びにそれに使用する基地局を提供することである。
て送信できる平均的なデータ伝送速度を一定とすること
が可能な移動通信システム及びその送信電力制御方法並
びにそれに使用する基地局を提供することである。
【００１８】本発明の他の目的は、サービス品質保証型
のサービスを受けるユーザ数を増大することが可能な移
動通信システム及びその送信電力制御方法並びにそれに
使用する基地局を提供することである。
のサービスを受けるユーザ数を増大することが可能な移
動通信システム及びその送信電力制御方法並びにそれに
使用する基地局を提供することである。
【００１９】本発明の更に他の目的は、ベストエフォー
ト型のサービスを提供する場合に、伝送速度を高速化で
き、遅延時間も短縮することが可能な移動通信システム
及びその送信電力制御方法並びにそれに使用する基地局
を提供することである。
ト型のサービスを提供する場合に、伝送速度を高速化で
き、遅延時間も短縮することが可能な移動通信システム
及びその送信電力制御方法並びにそれに使用する基地局
を提供することである。
【００２０】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、基地局
と、この基地局との間において、個別チャネルと、前記
基地局からのデータ送信をなすべく他の移動局と共用の
共用チャネルの両方または一方が設定される移動局とを
含む移動通信システムであって、前記基地局から前記移
動局への送信電力の総和をほぼ一定電力に制御する送信
電力制御手段を含むことを特徴とする移動通信システム
が得られる。
と、この基地局との間において、個別チャネルと、前記
基地局からのデータ送信をなすべく他の移動局と共用の
共用チャネルの両方または一方が設定される移動局とを
含む移動通信システムであって、前記基地局から前記移
動局への送信電力の総和をほぼ一定電力に制御する送信
電力制御手段を含むことを特徴とする移動通信システム
が得られる。
【００２１】そして、前記送信電力制御手段は、前記共
用チャネルと前記個別チャネルとの送信電力の総和を前
記一定電力とすることを特徴とし、また前記送信電力制
御手段は、前記個別チャネルが存在しない場合には、前
記共用チャネルの送信電力を前記一定電力とすることを
特徴とする。更に、前記送信電力制御手段は、前記個別
チャネルが増減する場合には、その増減送信電力に応じ
て前記共用チャネルの送信電力を減増せしめることを特
徴とし、また前記送信電力制御手段は、前記個別チャネ
ルの１つの増減に対して、前記共用チャネルの送信電力
を個別チャネルの平均送信電力だけ減増せしめることを
特徴とする。
用チャネルと前記個別チャネルとの送信電力の総和を前
記一定電力とすることを特徴とし、また前記送信電力制
御手段は、前記個別チャネルが存在しない場合には、前
記共用チャネルの送信電力を前記一定電力とすることを
特徴とする。更に、前記送信電力制御手段は、前記個別
チャネルが増減する場合には、その増減送信電力に応じ
て前記共用チャネルの送信電力を減増せしめることを特
徴とし、また前記送信電力制御手段は、前記個別チャネ
ルの１つの増減に対して、前記共用チャネルの送信電力
を個別チャネルの平均送信電力だけ減増せしめることを
特徴とする。
【００２２】また、前記送信電力制御手段は、前記送信
電力の総和が上限値を超える場合は、前記上限値との差
分だけ前記共用チャネルの送信電力を減少せしめ、前記
送信電力の総和が下限値を下回る場合は、前記下限値と
の差分だけ前記共用チャネルの送信電力を増加せしめる
ことを特徴とする。
電力の総和が上限値を超える場合は、前記上限値との差
分だけ前記共用チャネルの送信電力を減少せしめ、前記
送信電力の総和が下限値を下回る場合は、前記下限値と
の差分だけ前記共用チャネルの送信電力を増加せしめる
ことを特徴とする。
【００２３】また、前記送信電力制御手段は前記基地局
に設けられていることを特徴とする。更に、前記基地局
を制御する基地局制御局を含み、前記基地局は、前記基
地局制御局に対して前記送信電力制御のための情報を報
告し、前記基地局制御局は、この報告された情報に基づ
き前記共用チャネルの送信電力の設定情報を告知するこ
とを特徴する。
に設けられていることを特徴とする。更に、前記基地局
を制御する基地局制御局を含み、前記基地局は、前記基
地局制御局に対して前記送信電力制御のための情報を報
告し、前記基地局制御局は、この報告された情報に基づ
き前記共用チャネルの送信電力の設定情報を告知するこ
とを特徴する。
【００２４】本発明によれば、基地局と、この基地局と
の間において、個別チャネルと、個別チャネルと前記基
地局からのデータ送信をなすべく他の移動局と共用の共
用チャネルの両方または一方が設定される移動局とを含
む移動通信システムにおける前記基地局の送信電力制御
方法であって、前記基地局から前記移動局への送信電力
の総和をほぼ一定電力に制御する送信電力制御ステップ
を含むことを特徴とする送信電力制御方法が得られる。
の間において、個別チャネルと、個別チャネルと前記基
地局からのデータ送信をなすべく他の移動局と共用の共
用チャネルの両方または一方が設定される移動局とを含
む移動通信システムにおける前記基地局の送信電力制御
方法であって、前記基地局から前記移動局への送信電力
の総和をほぼ一定電力に制御する送信電力制御ステップ
を含むことを特徴とする送信電力制御方法が得られる。
【００２５】そして、前記送信電力制御ステップは、前
記共用チャネルと前記個別チャネルとの送信電力の総和
を前記一定電力とすることを特徴とし、また前記送信電
力制御ステップは、前記個別チャネルが存在しない場合
には、前記共用チャネルの送信電力を前記一定電力とす
ることを特徴とする。更に、前記送信電力制御ステップ
は、前記個別チャネルが増減する場合には、その増減送
信電力に応じて前記共用チャネルの送信電力を減増せし
めることを特徴とし、更にはまた、前記送信電力制御ス
テップは、前記個別チャネルの１つの増減に対して、前
記共用チャネルの送信電力を個別チャネルの平均送信電
力だけ減増せしめることを特徴とする。
記共用チャネルと前記個別チャネルとの送信電力の総和
を前記一定電力とすることを特徴とし、また前記送信電
力制御ステップは、前記個別チャネルが存在しない場合
には、前記共用チャネルの送信電力を前記一定電力とす
ることを特徴とする。更に、前記送信電力制御ステップ
は、前記個別チャネルが増減する場合には、その増減送
信電力に応じて前記共用チャネルの送信電力を減増せし
めることを特徴とし、更にはまた、前記送信電力制御ス
テップは、前記個別チャネルの１つの増減に対して、前
記共用チャネルの送信電力を個別チャネルの平均送信電
力だけ減増せしめることを特徴とする。
【００２６】また、前記送信電力制御ステップは、前記
送信電力の総和が上限値を超える場合は、前記上限値と
の差分だけ前記共用チャネルの送信電力を減少せしめ、
前記送信電力の総和が下限値を下回る場合は、前記下限
値との差分だけ前記共用チャネルの送信電力を増加せし
めることを特徴とする。
送信電力の総和が上限値を超える場合は、前記上限値と
の差分だけ前記共用チャネルの送信電力を減少せしめ、
前記送信電力の総和が下限値を下回る場合は、前記下限
値との差分だけ前記共用チャネルの送信電力を増加せし
めることを特徴とする。
【００２７】更に、前記送信電力制御ステップは前記基
地局においてなされることを特徴とする。また前記基地
局を制御する基地局制御局を含み、前記基地局におい
て、前記基地局制御局に対して前記送信電力制御のため
の情報を報告するステップと、前記基地局制御局におい
て、この報告された情報に基づき前記共用チャネルの送
信電力の設定情報を告知するステップと、前記基地局に
おいて、この告知された設定情報に従って前記送信電力
制御をなすステップとを含むことを特徴とする。
地局においてなされることを特徴とする。また前記基地
局を制御する基地局制御局を含み、前記基地局におい
て、前記基地局制御局に対して前記送信電力制御のため
の情報を報告するステップと、前記基地局制御局におい
て、この報告された情報に基づき前記共用チャネルの送
信電力の設定情報を告知するステップと、前記基地局に
おいて、この告知された設定情報に従って前記送信電力
制御をなすステップとを含むことを特徴とする。
【００２８】本発明によれば、移動局と個別チャネルを
設定し、また他の移動局と共用のデータ送信のための共
用チャネルを設定する基地局であって、前記移動局への
送信電力の総和をほぼ一定電力に制御する送信電力制御
手段を含むことを特徴とする基地局が得られる。
設定し、また他の移動局と共用のデータ送信のための共
用チャネルを設定する基地局であって、前記移動局への
送信電力の総和をほぼ一定電力に制御する送信電力制御
手段を含むことを特徴とする基地局が得られる。
【００２９】本発明によれば、基地局と、この基地局と
の間において、個別チャネルと、前記基地局からのデー
タ送信をなすべく他の移動局と共用の共用チャネルの両
方または一方が設定される移動局とを含む移動通信シス
テムにおける前記基地局の送信電力制御方法の処理をコ
ンピュータに行わせるためのプログラムであって、前記
基地局から前記移動局への送信電力の総和をほぼ一定電
力に制御する送信電力制御ステップを含むプログラムが
得られる。
の間において、個別チャネルと、前記基地局からのデー
タ送信をなすべく他の移動局と共用の共用チャネルの両
方または一方が設定される移動局とを含む移動通信シス
テムにおける前記基地局の送信電力制御方法の処理をコ
ンピュータに行わせるためのプログラムであって、前記
基地局から前記移動局への送信電力の総和をほぼ一定電
力に制御する送信電力制御ステップを含むプログラムが
得られる。
【００３０】本発明の作用を述べる。基地局から移動局
へ送信する全てのチャネルの送信電力の総和をほぼ一定
に制御するものであり、具体的には、移動局毎の個別チ
ャネル（ＤＰＣＨ）と高速大容量の共用チャネル（ＨＳ
−ＰＤＳＣＨ）との送信電力の総和を常時ほぼ一定にな
るよう、共用チャネルの送信電力を制御するものであ
る。これにより、近隣セルからの干渉波電力が一定とな
って、共用チャネルの平均的データ伝送速度は一定とな
り、データの送受信待ち時間の予測精度が向上して実際
のデータ伝送速度の下限が高くなり、サービス品質保証
型のサービスのユーザ数を増大することができる。ま
た、個別チャネルの使用数が少ない時には、共用チャネ
ルの送信電力を大きくすることができ、ベストエフォー
ト型のサービスを提供する場合には、伝送速度が大とな
って時間も短縮可能となる。
へ送信する全てのチャネルの送信電力の総和をほぼ一定
に制御するものであり、具体的には、移動局毎の個別チ
ャネル（ＤＰＣＨ）と高速大容量の共用チャネル（ＨＳ
−ＰＤＳＣＨ）との送信電力の総和を常時ほぼ一定にな
るよう、共用チャネルの送信電力を制御するものであ
る。これにより、近隣セルからの干渉波電力が一定とな
って、共用チャネルの平均的データ伝送速度は一定とな
り、データの送受信待ち時間の予測精度が向上して実際
のデータ伝送速度の下限が高くなり、サービス品質保証
型のサービスのユーザ数を増大することができる。ま
た、個別チャネルの使用数が少ない時には、共用チャネ
ルの送信電力を大きくすることができ、ベストエフォー
ト型のサービスを提供する場合には、伝送速度が大とな
って時間も短縮可能となる。
【００３１】
【発明の実施の形態】以下、本発明について図面を用い
て説明する。先ず、図１を参照すると、本発明の原理を
示す概念図が示されており、本発明においては、基地局
から下り方向へ送信する設定チャネルの送信電力の総和
を、時間にかかわらず常に一定となる様に制御するもの
である。図１において、ＣＰＩＣＨは共通パイロットチ
ャネルであり、この送信電力は常に一定に保たれている
ことは従来と同じである（図７参照）。また、各移動局
に対する個別チャネルであるＤＰＣＨの送信電力につい
ては、サービスを受ける移動局の数に応じて時間的に変
化することは、これまた従来例と同様である（図７参
照）。
て説明する。先ず、図１を参照すると、本発明の原理を
示す概念図が示されており、本発明においては、基地局
から下り方向へ送信する設定チャネルの送信電力の総和
を、時間にかかわらず常に一定となる様に制御するもの
である。図１において、ＣＰＩＣＨは共通パイロットチ
ャネルであり、この送信電力は常に一定に保たれている
ことは従来と同じである（図７参照）。また、各移動局
に対する個別チャネルであるＤＰＣＨの送信電力につい
ては、サービスを受ける移動局の数に応じて時間的に変
化することは、これまた従来例と同様である（図７参
照）。
【００３２】本発明において、従来例と相違するのは、
高速大容量の共用チャネルであるＨＳ−ＰＤＳＣＨ（以
下、単にＰＤＳＣＨと略記する）の送信電力を、ＤＰＣ
Ｈの送信電力の変動に応じて制御して、基地局からの下
りチャネルの送信電力の総和が時間的に、一定になる様
にしていることである。尚、この場合、図１に示す如
く、送信電力の総和の値に一定のマージン（余裕度）を
設定しておくことも可能である。
高速大容量の共用チャネルであるＨＳ−ＰＤＳＣＨ（以
下、単にＰＤＳＣＨと略記する）の送信電力を、ＤＰＣ
Ｈの送信電力の変動に応じて制御して、基地局からの下
りチャネルの送信電力の総和が時間的に、一定になる様
にしていることである。尚、この場合、図１に示す如
く、送信電力の総和の値に一定のマージン（余裕度）を
設定しておくことも可能である。
【００３３】図２は本発明の実施例の動作を示すフロー
チャートであり、図１に示す如き、送信電力の制御をな
す場合の基地局での動作フローである。先ず、下りＤＰ
ＣＨの設定の有無が判定され（ステップＳ１）、無けれ
ばＰＤＳＣＨは最大の送信電力（図１参照）で送信がな
される（ステップＳ２）。ＤＰＣＨが１チャネルでも設
定されていれば、ＤＰＣＨとＰＤＳＣＨとの送信電力の
総和が一定となる様にＰＤＳＣＨの送信電力が決定され
る（ステップＳ３）。
チャートであり、図１に示す如き、送信電力の制御をな
す場合の基地局での動作フローである。先ず、下りＤＰ
ＣＨの設定の有無が判定され（ステップＳ１）、無けれ
ばＰＤＳＣＨは最大の送信電力（図１参照）で送信がな
される（ステップＳ２）。ＤＰＣＨが１チャネルでも設
定されていれば、ＤＰＣＨとＰＤＳＣＨとの送信電力の
総和が一定となる様にＰＤＳＣＨの送信電力が決定され
る（ステップＳ３）。
【００３４】そして、ＤＰＣＨの増減状況が判定され
（ステップＳ４）、ＤＰＣＨのチャネル設定数が増加す
れば、その増加チャネル数に対応した電力分だけ、ＰＤ
ＳＣＨの送信電力を減少させるのであるが、この場合、
ＤＰＣＨの送信電力の平均値を経験的に予め測定して決
定しておくことにより、ＤＰＣＨがｎ（ｎは１以上の整
数）チャネルだけ増大すれば、（ｎ×平均値）だけＰＤ
ＳＣＨの送信電力を減少せしめる（ステップＳ５）。
（ステップＳ４）、ＤＰＣＨのチャネル設定数が増加す
れば、その増加チャネル数に対応した電力分だけ、ＰＤ
ＳＣＨの送信電力を減少させるのであるが、この場合、
ＤＰＣＨの送信電力の平均値を経験的に予め測定して決
定しておくことにより、ＤＰＣＨがｎ（ｎは１以上の整
数）チャネルだけ増大すれば、（ｎ×平均値）だけＰＤ
ＳＣＨの送信電力を減少せしめる（ステップＳ５）。
【００３５】逆に、ＤＰＣＨのチャネル設定数が減少す
れば、その減少チャネル数に対応した電力分だけＰＤＳ
ＣＨの送信電力を増加させる。この場合も、ＤＰＣＨの
チャネル減少数がｎであれば、（ｎ×平均値）だけＰＤ
ＳＣＨの送信電力を増大せしめるのである（ステップＳ
６）。
れば、その減少チャネル数に対応した電力分だけＰＤＳ
ＣＨの送信電力を増加させる。この場合も、ＤＰＣＨの
チャネル減少数がｎであれば、（ｎ×平均値）だけＰＤ
ＳＣＨの送信電力を増大せしめるのである（ステップＳ
６）。
【００３６】ここで、下り全体の送信電力の目標範囲
（上限値及び下限値）を定めておき、ステップＳ５やＳ
６の各処理の結果、下り全体の送信電力が下限値を下回
ったり、上限値を上回ったりした場合には（ステップＳ
７，Ｓ８）、その差分（下回った分または上回った分）
だけ、ＰＤＳＣＨの送信電力を増加または減少する様制
御する（ステップＳ９，Ｓ１０）。
（上限値及び下限値）を定めておき、ステップＳ５やＳ
６の各処理の結果、下り全体の送信電力が下限値を下回
ったり、上限値を上回ったりした場合には（ステップＳ
７，Ｓ８）、その差分（下回った分または上回った分）
だけ、ＰＤＳＣＨの送信電力を増加または減少する様制
御する（ステップＳ９，Ｓ１０）。
【００３７】図３は上述した本発明の処理動作を実現す
るための基地局の一例を示すブロック図である。図３を
参照すると、アンテナ１０からの受信信号は送受信共用
器（ＤＵＰ）１１を介して受信部１２へ入力され、復調
処理等を受け情報分離部１３へ供給される。情報分離部
１３では、ユーザ情報と各種制御情報とが分離される。
制御情報のうちＴＰＣ（Transmission Power Control：
送信電力制御）ビットは制御部１４へ出力される。
るための基地局の一例を示すブロック図である。図３を
参照すると、アンテナ１０からの受信信号は送受信共用
器（ＤＵＰ）１１を介して受信部１２へ入力され、復調
処理等を受け情報分離部１３へ供給される。情報分離部
１３では、ユーザ情報と各種制御情報とが分離される。
制御情報のうちＴＰＣ（Transmission Power Control：
送信電力制御）ビットは制御部１４へ出力される。
【００３８】ここで、ＴＰＣビットについて説明する。
図４を参照すると、ＤＰＣＨのフォーマットが示されて
おり、上りと下りとでは相違したフォーマットとなって
いる。上りＤＰＣＨは、ＤＰＣＣＨ（Dedicated Physic
al Control Channel）とＤＰＤＣＨ（Dedicated Physic
al Data Channel ）とからなり、これ等は互いに直交変
調されている。ＤＰＣＣＨはパイロット信号（個別）
と、送信電力制御ビット（ＴＰＣビット）と、フィード
バック情報（ＦＢＩ）と、通信データとを有している。
このＴＰＣビットが、基地局から移動局への下りＤＰＣ
Ｈの送信電力を制御するための情報であり、移動局にお
いて下りＤＰＣＨを受信してこの受信品質を測定した測
定結果に応じて、下りＤＰＣＨの基地局での送信電力の
増減を指示するものである。このＴＰＣビットが上りＤ
ＰＣＨから抽出されて、制御部１４へ供給されている。
図４を参照すると、ＤＰＣＨのフォーマットが示されて
おり、上りと下りとでは相違したフォーマットとなって
いる。上りＤＰＣＨは、ＤＰＣＣＨ（Dedicated Physic
al Control Channel）とＤＰＤＣＨ（Dedicated Physic
al Data Channel ）とからなり、これ等は互いに直交変
調されている。ＤＰＣＣＨはパイロット信号（個別）
と、送信電力制御ビット（ＴＰＣビット）と、フィード
バック情報（ＦＢＩ）と、通信データとを有している。
このＴＰＣビットが、基地局から移動局への下りＤＰＣ
Ｈの送信電力を制御するための情報であり、移動局にお
いて下りＤＰＣＨを受信してこの受信品質を測定した測
定結果に応じて、下りＤＰＣＨの基地局での送信電力の
増減を指示するものである。このＴＰＣビットが上りＤ
ＰＣＨから抽出されて、制御部１４へ供給されている。
【００３９】尚、下りＤＰＣＨは通信データと、パイロ
ット信号と、ＴＰＣビットとからなっている。
ット信号と、ＴＰＣビットとからなっている。
【００４０】ＰＤＳＣＨは係数乗算器１６において係数
Ｐ０が、ＤＰＣＨは係数乗算器１７において係数Ｐ１
が、それぞれ乗算され、加算器１８にて加算される。こ
の加算出力は増幅器１９にて増幅されて送信部２０にて
変調処理等を施され、ＤＵＰ１１及びアンテナ１０を介
して送信されることになる。
Ｐ０が、ＤＰＣＨは係数乗算器１７において係数Ｐ１
が、それぞれ乗算され、加算器１８にて加算される。こ
の加算出力は増幅器１９にて増幅されて送信部２０にて
変調処理等を施され、ＤＵＰ１１及びアンテナ１０を介
して送信されることになる。
【００４１】増幅器１９の増幅電力値は制御部１４へ供
給されて、現在の送信電力が判る様になっている。この
制御部１４では、ＴＰＣビットに応じて係数Ｐ１を決定
してＤＰＣＨの送信電力の制御をなすと共に、増幅器１
９からの送信電力値に応じて係数Ｐ０を決定してＰＤＳ
ＣＨの送信電力の制御をなすものである。この制御態様
が図２に示したフローチャートに従ったものであり、こ
の動作制御は、ＲＯＭ等の読出し専用メモリ１５に予め
格納された制御プログラムを、ＣＰＵ（コンピュータ）
に読取らせて実行させることによって実現できる。
給されて、現在の送信電力が判る様になっている。この
制御部１４では、ＴＰＣビットに応じて係数Ｐ１を決定
してＤＰＣＨの送信電力の制御をなすと共に、増幅器１
９からの送信電力値に応じて係数Ｐ０を決定してＰＤＳ
ＣＨの送信電力の制御をなすものである。この制御態様
が図２に示したフローチャートに従ったものであり、こ
の動作制御は、ＲＯＭ等の読出し専用メモリ１５に予め
格納された制御プログラムを、ＣＰＵ（コンピュータ）
に読取らせて実行させることによって実現できる。
【００４２】図５は本発明の他の実施例の基地局のブロ
ック図であり、図３と同等部分は同一符号にて示されて
いる。図３の例では、送信電力の制御を基地局のみで全
て行うものであるが、図５の例では、図６に示した基地
局制御局（ＲＮＣ）７と共に行う例である。
ック図であり、図３と同等部分は同一符号にて示されて
いる。図３の例では、送信電力の制御を基地局のみで全
て行うものであるが、図５の例では、図６に示した基地
局制御局（ＲＮＣ）７と共に行う例である。
【００４３】すなわち、制御部１４からＲＮＣに対して
増幅器１９からの送信電力情報が報告され、この報告を
受けたＲＮＣはこの情報に基づいてＰＤＳＣＨの送信電
力を定めるための係数Ｐ０を求めて、基地局の制御部１
４へ告知するのである。
増幅器１９からの送信電力情報が報告され、この報告を
受けたＲＮＣはこの情報に基づいてＰＤＳＣＨの送信電
力を定めるための係数Ｐ０を求めて、基地局の制御部１
４へ告知するのである。
【００４４】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明によれば、周波
数キャリアの全体の送信電力が一定となるため、周囲の
セルから受ける干渉波電力は一定となるので、ＨＳ−Ｐ
ＤＳＣＨの送信電力を設定したとき、その送信電力で送
信できる平均的なデータ伝送速度はほぼ一定となり、予
測精度が向上する。例えば、１０Ｗのときのデータ伝送
速度、１２Ｗのときのデータ伝送速度など、実測値を蓄
積することで予測できるようになる。従って、実際のデ
ータ伝送速度の下限が高くなるため、サービス品質保証
型のサービスのユーザの数を増やすことができるという
効果がある。
数キャリアの全体の送信電力が一定となるため、周囲の
セルから受ける干渉波電力は一定となるので、ＨＳ−Ｐ
ＤＳＣＨの送信電力を設定したとき、その送信電力で送
信できる平均的なデータ伝送速度はほぼ一定となり、予
測精度が向上する。例えば、１０Ｗのときのデータ伝送
速度、１２Ｗのときのデータ伝送速度など、実測値を蓄
積することで予測できるようになる。従って、実際のデ
ータ伝送速度の下限が高くなるため、サービス品質保証
型のサービスのユーザの数を増やすことができるという
効果がある。
【００４５】また、設定する可能性のあるＤＰＣＨの分
だけ、ＤＰＣＨ用に送信電力を固定的に確保しておく必
要がないため、ＤＰＣＨの使用数が少ないときには、Ｈ
Ｓ−ＰＤＳＣＨの送信電力を大きくできる。従って、平
均的なデータ伝送速度を高めることができるという効果
がある。ベストエフォート型のサービスを提供するとき
には、伝送速度を高速にでき、遅延時間も短縮できるこ
とになる。
だけ、ＤＰＣＨ用に送信電力を固定的に確保しておく必
要がないため、ＤＰＣＨの使用数が少ないときには、Ｈ
Ｓ−ＰＤＳＣＨの送信電力を大きくできる。従って、平
均的なデータ伝送速度を高めることができるという効果
がある。ベストエフォート型のサービスを提供するとき
には、伝送速度を高速にでき、遅延時間も短縮できるこ
とになる。
【図１】本発明の原理を説明するための図である。
【図２】本発明の実施例の動作を示すフローチャートで
ある。
ある。
【図３】本発明の基地局の実施例を示すブロック図であ
る。
る。
【図４】ＤＰＣＨのフォーマット図である。
【図５】本発明の基地局の他の実施例を示すブロック図
である。
である。
【図６】移動通信システムの概念図である。
【図７】従来の基地局からの下り送信電力を説明する図
である。
である。
１〜３ 基地局 ４〜６ セル ８ａ〜８ｅ 移動局 １０ アンテナ １１ 送受信共用器 １２ 受信部 １３ 情報分離部 １４ 制御部 １５ メモリ １６，１７ 乗算器 １８ 加算器 １９ 増幅器 ２０ 送信部
Claims (32)
- 【請求項１】 基地局と、この基地局との間において、
個別チャネルと、前記基地局からのデータ送信をなすべ
く他の移動局と共用の共用チャネルの両方または一方が
設定される移動局とを含む移動通信システムであって、
前記基地局から前記移動局への送信電力の総和をほぼ一
定電力に制御する送信電力制御手段を含むことを特徴と
する移動通信システム。 - 【請求項２】 前記送信電力制御手段は、前記共用チャ
ネルと前記個別チャネルとの送信電力の総和を前記一定
電力とすることを特徴とする請求項１記載の移動通信シ
ステム。 - 【請求項３】 前記送信電力制御手段は、前記個別チャ
ネルが存在しない場合には、前記共用チャネルの送信電
力を前記一定電力とすることを特徴とする請求項１また
は２記載の移動通信システム。 - 【請求項４】 前記送信電力制御手段は、前記個別チャ
ネルが増減する場合には、その増減送信電力に応じて前
記共用チャネルの送信電力を減増せしめることを特徴と
する請求項１〜３いずれか記載の移動通信システム。 - 【請求項５】 前記送信電力制御手段は、前記個別チャ
ネルの１つの増減に対して、前記共用チャネルの送信電
力を個別チャネルの平均送信電力だけ減増せしめること
を特徴とする請求項４記載の移動通信システム。 - 【請求項６】 前記送信電力制御手段は、前記送信電力
の総和が上限値を超える場合は、前記上限値との差分だ
け前記共用チャネルの送信電力を減少せしめることを特
徴とする請求項１〜５いずれか記載の移動通信システ
ム。 - 【請求項７】 前記送信電力制御手段は、前記送信電力
の総和が下限値を下回る場合は、前記下限値との差分だ
け前記共用チャネルの送信電力を増加せしめることを特
徴とする請求項１〜５いずれか記載の移動通信システ
ム。 - 【請求項８】 前記送信電力制御手段は前記基地局に設
けられていることを特徴とする請求項１〜７いずれか記
載の移動通信システム。 - 【請求項９】 前記基地局を制御する基地局制御局を含
み、前記基地局は、前記基地局制御局に対して前記送信
電力制御のための情報を報告し、前記基地局制御局は、
この報告された情報に基づき前記共用チャネルの送信電
力の設定情報を告知することを特徴する請求項１〜７い
ずれか記載の移動通信システム。 - 【請求項１０】 基地局と、この基地局との間におい
て、個別チャネルと、前記基地局からのデータ送信をな
すべく他の移動局と共用の共用チャネルの両方または一
方が設定される移動局とを含む移動通信システムにおけ
る前記基地局の送信電力制御方法であって、前記基地局
から前記移動局への送信電力の総和をほぼ一定電力に制
御する送信電力制御ステップを含むことを特徴とする送
信電力制御方法。 - 【請求項１１】 前記送信電力制御ステップは、前記共
用チャネルと前記個別チャネルとの送信電力の総和を前
記一定電力とすることを特徴とする請求項１０記載の送
信電力制御方法。 - 【請求項１２】 前記送信電力制御ステップは、前記個
別チャネルが存在しない場合には、前記共用チャネルの
送信電力を前記一定電力とすることを特徴とする請求項
１０または１１記載の送信電力制御方法。 - 【請求項１３】 前記送信電力制御ステップは、前記個
別チャネルが増減する場合には、その増減送信電力に応
じて前記共用チャネルの送信電力を減増せしめることを
特徴とする請求項１０〜１２いずれか記載の送信電力制
御方法。 - 【請求項１４】 前記送信電力制御ステップは、前記個
別チャネルの１つの増減に対して、前記共用チャネルの
送信電力を個別チャネルの平均送信電力だけ減増せしめ
ることを特徴とする請求項１３記載の送信電力制御方
法。 - 【請求項１５】 前記送信電力制御ステップは、前記送
信電力の総和が上限値を超える場合は、前記上限値との
差分だけ前記共用チャネルの送信電力を減少せしめるこ
とを特徴とする請求項１０〜１４いずれか記載の送信電
力制御方法。 - 【請求項１６】 前記送信電力制御ステップは、前記送
信電力の総和が下限値を下回る場合は、前記下限値との
差分だけ前記共用チャネルの送信電力を増加せしめるこ
とを特徴とする請求項１０〜１４いずれか記載の送信電
力制御方法。 - 【請求項１７】 前記送信電力制御ステップは前記基地
局においてなされることを特徴とする請求項１０〜１６
いずれか記載の送信電力制御方法。 - 【請求項１８】 前記基地局を制御する基地局制御局を
含み、前記基地局において、前記基地局制御局に対して
前記送信電力制御のための情報を報告するステップと、
前記基地局制御局において、この報告された情報に基づ
き前記共用チャネルの送信電力の設定情報を告知するス
テップと、前記基地局において、この告知された設定情
報に従って前記送信電力制御をなすステップとを含むこ
とを特徴とする請求項１０〜１６いずれか記載の送信電
力制御方法。 - 【請求項１９】 移動局と個別チャネルを設定し、また
他の移動局と共用のデータ送信のための共用チャネルの
両方または一方を設定する基地局であって、前記移動局
への送信電力の総和をほぼ一定電力に制御する送信電力
制御手段を含むことを特徴とする基地局。 - 【請求項２０】 前記送信電力制御手段は、前記共用チ
ャネルと前記個別チャネルとの送信電力の総和を前記一
定電力とすることを特徴とする請求項１９記載の基地
局。 - 【請求項２１】 前記送信電力制御手段は、前記個別チ
ャネルが存在しない場合には、前記共用チャネルの送信
電力を前記一定電力とすることを特徴とする請求項１９
または２０記載の基地局。 - 【請求項２２】 前記送信電力制御手段は、前記個別チ
ャネルが増減する場合には、その増減送信電力に応じて
前記共用チャネルの送信電力を減増せしめることを特徴
とする請求項１９〜２１いずれか記載の基地局。 - 【請求項２３】 前記送信電力制御手段は、前記個別チ
ャネルの１つの増減に対して、前記共用チャネルの送信
電力を個別チャネルの平均送信電力だけ減増せしめるこ
とを特徴とする請求項２２記載の基地局。 - 【請求項２４】 前記送信電力制御手段は、前記送信電
力の総和が上限値を超える場合は、前記上限値との差分
だけ前記共用チャネルの送信電力を減少せしめることを
特徴とする請求項１９〜２３いずれか記載の基地局。 - 【請求項２５】 前記送信電力制御手段は、前記送信電
力の総和が下限値を下回る場合は、前記下限値との差分
だけ前記共用チャネルの送信電力を増加せしめることを
特徴とする請求項１９〜２３いずれか記載の基地局。 - 【請求項２６】 基地局と、この基地局との間におい
て、個別チャネルと、前記基地局からのデータ送信をな
すべく他の移動局と共用の共用チャネルの両方または一
方が設定される移動局とを含む移動通信システムにおけ
る前記基地局の送信電力制御方法の処理をコンピュータ
に行わせるためのプログラムであって、前記基地局から
前記移動局への送信電力の総和をほぼ一定電力に制御す
る送信電力制御ステップを含むプログラム。 - 【請求項２７】 前記送信電力制御ステップは、前記共
用チャネルと前記個別チャネルとの送信電力の総和を前
記一定電力とすることを特徴とする請求項２６記載のプ
ログラム。 - 【請求項２８】 前記送信電力制御ステップは、前記個
別チャネルが存在しない場合には、前記共用チャネルの
送信電力を前記一定電力とすることを特徴とする請求項
２６または２７記載のプログラム。 - 【請求項２９】 前記送信電力制御ステップは、前記個
別チャネルが増減する場合には、その増減送信電力に応
じて前記共用チャネルの送信電力を減増せしめることを
特徴とする請求項２６〜２８ずれか記載のプログラム。 - 【請求項３０】 前記送信電力制御ステップは、前記個
別チャネルの１つの増減に対して、前記共用チャネルの
送信電力を個別チャネルの平均送信電力だけ減増せしめ
ることを特徴とする請求項２９記載のプログラム。 - 【請求項３１】 前記送信電力制御ステップは、前記送
信電力の総和が上限値を超える場合は、前記上限値との
差分だけ前記共用チャネルの送信電力を減少せしめるこ
とを特徴とする請求項２６〜３０いずれか記載のプログ
ラム。 - 【請求項３２】 前記送信電力制御ステップは、前記送
信電力の総和が下限値を下回る場合は、前記下限値との
差分だけ前記共用チャネルの送信電力を増加せしめるこ
とを特徴とする請求項２６〜３０いずれか記載のプログ
ラム。
Priority Applications (6)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001053453A JP2002261687A (ja) | 2001-02-28 | 2001-02-28 | 移動通信システム及びその送信電力制御方法並びにそれに使用する基地局 |
| US10/082,075 US20020119798A1 (en) | 2001-02-28 | 2002-02-26 | Mobile communication system, transmission power control method therefor, and base station used therefor |
| KR1020020010544A KR20020070149A (ko) | 2001-02-28 | 2002-02-27 | 이동 통신 시스템, 그 송신 전력 제어 방법, 및 그것에사용하는 기지국 |
| DE60211054T DE60211054T2 (de) | 2001-02-28 | 2002-02-27 | Mobilkommunikationssystem, Sendeleistungsregelungsverfahren und Basisstation dafür |
| EP02004285A EP1237296B1 (en) | 2001-02-28 | 2002-02-27 | Mobile communication system, transmission power control method therefor, and base station used therefor |
| CNB021065543A CN100484321C (zh) | 2001-02-28 | 2002-02-28 | 移动通信系统、发射功率控制方法及其基站 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001053453A JP2002261687A (ja) | 2001-02-28 | 2001-02-28 | 移動通信システム及びその送信電力制御方法並びにそれに使用する基地局 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002261687A true JP2002261687A (ja) | 2002-09-13 |
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ID=18913917
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001053453A Pending JP2002261687A (ja) | 2001-02-28 | 2001-02-28 | 移動通信システム及びその送信電力制御方法並びにそれに使用する基地局 |
Country Status (6)
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