JP2008306674A - Mbmsサービスを提供する移動通信システム、方法、プログラム及び無線ネットワーク制御装置 - Google Patents

Mbmsサービスを提供する移動通信システム、方法、プログラム及び無線ネットワーク制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】必要最小限の電力を確保し、輻輳状況の回避、優先呼の確立を実現する。
【解決手段】MBMSサービスを提供する移動通信システムに、エリア内の複数の移動通信端末に対して共通チャンネルを介してMBMSサービスのデータ同報を実施し、個別チャンネルを介して個別チャンネルサービスのデータの個別送受信を実施する無線基地局装置131と、輻輳処理の対象に含まれているMBMSサービスの送信電力を徐々に下げるように無線基地局装置に対して要求し、無線リソース不足で個別チャンネルサービスの個別送受信を実施する移動通信端末が確立できず個別チャンネルサービスの優先度がMBMSサービスよりも高い場合にはMBMSサービスの送信電力を徐々に下げるように無線基地局装置に対して要求し、要求に基づき無線基地局装置に対してMBMSサービスの送信電力を徐々に下げ、送信電力を再配分させる無線ネットワーク制御装置121とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明はMBMS(Multimedia Broadcast and Multicast Service)サービスを提供する移動通信システムに関する。特に、本発明は、必要最小限の電力で輻輳制御、優先制御を実現するための移動通信システム、方法、プログラム及び無線ネットワーク制御装置に関する。
図22は本発明の前提となる移動通信システムの概略構成例であり、輻輳制御が実施された場合の動作を示すブロック図である。なお、全図を通して同一の構成要素に同一の番号又は符号を付す。
本図に示すように、移動通信システム100は、無線アクセス方式としてCDMA(Code Division Multiple Access)方式を用いており、共通チャンネルを使用してデータ同報が実施されるMBMSサービスと個別チャンネルを使用してデータの個別送受信が実施される個別チャンネルサービスの混在に対応しており、パケット交換機(SGSN:Serving GPRS(General Packet Radio Service) Support Node)111、無線ネットワーク制御装置(RNC:Radio Network Controller)121、無線基地局装置(NodeB)131、MBMSエリア141、複数の移動通信端末(UE:User Equipment)151〜154から構成される。
パケット交換機111はハンドオーバを制御し、在圏の加入者の情報、特に優先情報を暫定的に保持する。
無線ネットワーク制御装置121はパケット交換機111に接続され、無線リソースに関する制御を行う。
無線基地局装置131は無線ネットワーク制御装置121に接続され、MBMSエリア141をカバーし、MBMSエリア141に存在する複数の移動通信端末151、152、155と通信を行う。
ここでは、代表として、移動通信端末151、152は共通チャンネルを使用して一方向のデータ通信が実施されるMBMSサービスの実施中であり、移動通信端末155は個別チャンネルを使用してデータの送受信が実施される双方向の通信サービスの実施中であり、移動通信端末155に輻輳が発生しているとする。
この場合、無線基地局装置131の総送信電力を個別チャンネルと共通チャンネルで分配して使用され、個別チャンネルを使用した通信サービスでは移動通信端末と無線基地局装置131の間で電力制御が実施されるのに対して、共通チャンネルを使用したMBMSサービスでは共通チャンネルによってデータ通信が行われるが個別チャンネルのサービスとは異なり移動通信端末と無線基地局装置131の間で電力制御が実施されない。
無線基地局装置131はMBMSエリア141内の輻輳状況を監視し、移動通信端末155の輻輳状況の検出を実施し、輻輳状況の検出後、輻輳情報を無線ネットワーク制御装置121に通知する。
無線ネットワーク制御装置121は輻輳状況を回避するために、MBMSエリア141に存在する該当の移動通信端末155に対して個別チャンネルからの呼解放、個別チャンネルから共通チャンネルへの変更を決定し、無線基地局装置131に対して該当の移動通信端末155の個別チャンネルからの呼解放、個別チャンネルから共通チャンネルへの変更を要求する。
無線基地局装置131は該当の移動通信端末155の個別チャンネルの呼解放、個別チャンネルから共通チャンネルへの切り替えを実施する。
このようにして、輻輳状況に陥った場合は速やかに輻輳状況を回避するために使用電力の再配分を実施することが可能になっている。
図23は本発明の前提となる移動通信システムの概略構成例であり、優先制御が実施された場合の動作を示すブロック図である。本図に示すように、図22と比較して、代表として、移動通信端末151、152は共通チャンネルを使用してデータ通信が実施されるMBMSサービスの実施中であり、移動通信端末156、157は個別チャンネルを使用してデータの送受信が実施される通信サービスの実施中であり、移動通信端末156は高優先の移動通信端末であり、移動通信端末157は低優先の移動通信端末とする。
パケット交換機111は無線ネットワーク制御装置121に対して移動通信端末156、157に関する優先情報を通知する。
無線ネットワーク制御装置121は高優先の移動通信端末156を優先するため、該当エリアの低優先の移動通信端末157に対して個別チャンネルからの呼解放、個別チャンネルから共通チャンネルへの変更を決定し、無線基地局装置131に対して該当の移動通信端末157の個別チャンネルからの呼解放、個別チャンネルから共通チャンネルへの変更を要求する。
無線基地局装置131は該当の移動通信端末157の個別チャンネルからの呼解放、個別チャンネルから共通チャンネルへの切り替えを実施する。
これにより、無線基地局装置131では移動通信端末156の確立を試みるが、無線リソース不足が原因で移動通信端末156の確立が実施できない場合、優先制御が実施される。すなわち、移動通信端末156よりも低優先の移動通信端末157がMBMSエリア141に存在するため、移動通信端末157に対して、個別チャンネルからの呼解放、個別チャンネルから共通チャンネルへの切り替えを実施し、送信電力の再配分を実施する。
このようにして、パケット交換機111から受信した該当呼の優先情報を無線ネットワーク制御装置121で評価し、優先度が高い移動通信端末をできるたけ優先して許容させることが可能となる。
しかしながら、上記の輻輳制御、優先制御においては、次のような問題がある。
第1には、個別チャンネルサービスを実施している移動通信端末では、無線基地局装置131との間で電力制御を実施できるが、無線ネットワーク制御装置121では本当に必要とされる電力量を把握することができず、個別チャンネルサービスを実施している移動通信端末を過剰に選択し個別チャンネルの呼解放によるサービスの停止、個別チャンネルからの共通チャンネルへの強制的な切り替えを実施してしまう可能性があるという問題があった。
第2には、上記の過剰な呼解放、共通チャンネルへの強制的な切り替えの実施をせずに、輻輳状況の回避、高優先の移動通信端末に対する優先制御を実施するために、MBMSサービスに対してサービスの停止を実施することが考えられるが、実施してしまった場合、MBMSサービスは一方向サービスであり、MBMSサービスを停止することで多くのエンドユーザーが次回のサービス配信までサービスを受けられない状況に陥ってしまう可能性があるという問題がある。
換言すれば、MBMSサービスが実施されていないエリアで、輻輳状況が発生したり、優先制御が実施された場合、無線リソースを確保するために個別チャンネルでサービスを実施している移動通信端末に対して、個別チャンネルの呼解放を実施したり個別チャンネルからの共通チャンネルに変更することで無線リソースの確保を実施していた。しかし、個別チャンネルを使用したサービスでは移動通信端末と無線基地局装置131間で電力制御が実施されるが、前述のように、無線ネットワーク制御装置121では必要最小限の電力を把握することができず、過剰に個別チャンネルからの呼切断、個別チャンネルから共通チャンネルに変更させることで輻輳状況の回避と優先呼の確立維持を確保していたという問題があった。
また、MBMSサービスを実施しているエリアにおいても、MBMSサービスを停止することで、個別チャンネルのサービスに対して輻輳状況の回避、優先呼の確立維持が可能となるが、MBMSサービスは、前述のように、一方向サービスであり、MBMSサービスを停止してしまった場合、エンドユーザーにとっては次回のサービス配信までデータを受信することができない状況となってしまうという問題がある。
このような問題に対して以下のような従来技術がある。
従来、共通チャネルを利用して基地局の送信電力を制御する装置及び方法を提供するため、本発明は基地局と基地局により占有されるセル内に基地局と通信可能な多数の使用者端末機を含み、多数の使用者端末機中、複数の使用者端末機に基地局からマルチキャストマルチメディア放送サービスデータを放送することができる移動通信システムで、放送を
するために基地局が複数の使用者端末機の送信電力を制御するために、複数の使用者端末機から各使用者端末機のチャネル品質情報を受信し、複数の使用者端末機から受信されたチャネル品質情報中、一番劣悪なチャネル品質情報に基づいて基地局の送信電力を増加、または減少して基地局の送信電力を制御するものがある(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、上記特許文献1では、使用者端末機のチャンネル品質情報に基づいて基地局の送信電力を増加、減少するが、必要最小限の電力を確保し、MBMSサービスの停止を行うことなく、個別チャンネルのサービスに対して輻輳状況の回避と優先呼の確立維持を図るものではない。
また、従来、MBMS(Multimedia Broadcast/Multicast Service)用の共通チャネルの送信電力が過剰にならないよう適切に制御するため、移動局1がS−CCPCH用のTPCコマンドを上りDPCH1を介して基地局へ送信し、移動局2がS−CCPCH用のTPCコマンドを上りDPCH2を介して基地局へ送信し、基地局は、移動局1から送信されたS−CCPCH用のTPCコマンドと移動局2から送信されたS−CCPCH用のTPCコマンドのどちらか一方がUpを指示するTPCコマンドであれば下りS−CCPCHの送信電力を上げ、双方がDownを指示するTPCコマンドであれば下りS−CCPCHの送信電力を下げるものもある(例えば、特許文献2参照)。
しかしながら、上記特許文献2では、MBMS用の共通チャネルの送信電力が過剰にならないよう適切に制御するが、必要最小限の電力を確保し、MBMSサービスの停止を行うことなく、個別チャンネルのサービスに対して輻輳状況の回避と優先呼の確立維持を図るものではない。
また、従来、既存の音声サービスユーザに対するサービス低下を抑えたMBMS(Multimedia Broadcast/Multicast Service)を提供するため、無線回線状態監視部101は、無線回線のトラヒックを監視して音声サービスの混雑度を監視する。送信電力制御部102は、トラヒックに応じてMBMS用データの送信電力をBS制御部104を介して制御し、混雑度が高いときは、MBMS用データの送信電力を抑えて、音声サービスのための送信電力を確保するものもある(例えば、特許文献3参照)。
しかしながら、上記特許文献3では、混雑度が高いときは、MBMS用データの送信電力を抑えて、音声サービスのための送信電力を確保するが、通常、MBMS用データには種々のMBMS用データがあり、一律にMBMS用データの送信電力を抑えると混雑度が高いときは一律に次回のサービス配信までサービスを受けられない状況に陥ってしまう。
また、従来、優先度の高い同報情報を、ビルの深部や基地局から遠方の過疎地に存在する移動端末に確実に通達するため、無線通信ネットワークの基地局は、優先度の高い同報情報を入力する同報情報入力手段と、優先度の高い同報情報の入力があった際に下りリンク共通チャネルの送信電力を変更する送信電力変更手段を有し、送信電力変更手段は、同報情報が入力された際、基地局の下りリンク共通チャネルで用いる実効放射電力が基地局のカバーエリア内の伝搬損失を受ける場所で大きくなるように、下りリンク共通チャネルの送信電力の変更を実施し、これにより、基地局のカバーエリア内の伝搬損失の大きい場所に存在する移動端末に対する実効放射電力が増大し、伝搬損失の大きい場所に存在する移動端末の受信レベルが増大するものもある(例えば、特許文献4参照)。
しかしながら、上記特許文献4では、優先度の高い同報情報が入力された際、基地局の下りリンク共通チャネルで用いる実効放射電力が基地局のカバーエリア内の伝搬損失を受ける場所で大きくなるようにするが、必要最小限の電力を確保し、MBMSサービスの停止を行うことなく、個別チャンネルのサービスに対して輻輳状況の回避と優先呼の確立維持を図るものではない。
また、従来、無線データネットワークにおける輻輳制御のため、輻輳制御技術が開示され、1つの実施形態においては、基地局は、ゼロ以上の数の個別許可及びゼロ以上の数の共通許可の組合せを用いて共有資源を割り当て、さらに、予め決められたレベルを上回る加負荷状態に対応してビジー信号を生成し、もう1つの実施形態においては、部分組の伝送中の移動局は、ビジー信号に対応して自己の伝送速度を低下させ、該部分組は、自主的伝送、共通して許可された伝送、個々に許可された伝送、又はそのあらゆる組合せを含むことができ、様々な実施形態において、速度調整は、確率又は決定に基づいて行うことができ、1つの実施形態においては、速度表が展開され、移動局は、該速度表内の1つの速度から該表内のより低い速度に伝送速度を低下させるか又は該表内のより高い速度に伝送速度を上昇させ、さらに、その他の様々な実施形態も示され、これらの側面は、効率的な輻輳制御を提供し、過度の干渉を回避し、さらに容量を増大するものもある(例えば、特許文献5参照)。
しかしながら、上記特許文献5では、輻輳制御を行うが、必要最小限の電力を確保し、MBMSサービスの停止を行うことなく、個別チャンネルのサービスに対して輻輳状況の回避と優先呼の確立維持を図るものではない。
特開2003−188818号公報 特開2004−215305号公報 特開2006−254179号公報 特開2007−006333号公報 特表2006−518173号公報
したがって、本発明は上記問題点に鑑みて、輻輳制御、優先制御を実施する際、必要最小限の電力を確保し、MBMSサービスの停止を行うことなく、輻輳状況の回避、優先呼の確立を実現することを可能とする移動通信システム、方法、プログラム及び無線ネットワーク制御装置を提供することを目的とする。
本発明は前記問題点を解決するために、MBMSサービスを提供する移動通信システムにおいて、エリア内の複数の移動通信端末に対して共通チャンネルを介してMBMSサービスのデータ同報を実施し、個別チャンネルを介して個別チャンネルサービスのデータの個別送受信を実施する無線基地局装置と、前記無線基地局装置から輻輳状況の報告を受け、前記MBMSサービスが輻輳処理の対象に含まれている場合には輻輳処理の対象に含まれている前記MBMSサービスの送信電力を徐々に下げるように前記無線基地局装置に対して要求する輻輳制御を行い、無線リソース不足で個別チャンネルサービスの個別送受信を実施する移動通信端末が確立できず前記個別チャンネルサービスの優先度が前記MBMSサービスよりも高い場合には前記MBMSサービスの送信電力を徐々に下げるように前記無線基地局装置に対して要求する優先制御を行い、前記輻輳制御、前記優先制御で前記MBMSサービスの送信電力を徐々に下げる要求に基づき前記無線基地局装置に対して前記MBMSサービスの送信電力を徐々に下げ、前記MBMSサービスの送信電力の下げ分だけ前記個別チャンネルサービスの送信電力を上げるように送信電力を再配分させる無線ネットワーク制御装置とを備えることを特徴とする移動通信システムを提供する。
さらに、前記無線ネットワーク制御装置は、前記無線基地局装置で輻輳状況の回避が検出された場合には前記MBMSサービスの送信電力を徐々に上げるように前記無線基地局装置に対して要求する輻輳解除制御を行い、優先制御実施後に現在の使用電力量が一定量を上回った場合には前記MBMSサービスの送信電力を徐々に上げるように前記無線基地局装置に対して要求する電力復旧制御を行い、前記輻輳解除制御、前記電力復旧制御で前記MBMSサービスの送信電力を徐々に上げる要求に基づき前記無線基地局装置に対して前記MBMSサービスの送信電力を徐々に上げ、前記MBMSサービスの送信電力の上げ分だけ前記個別チャンネルサービスの送信電力を下げて元の送信電力に戻すようにする。
さらに、本発明は、MBMSサービスを提供する移動通信システムにおいて、エリア内の複数の移動通信端末に対して共通チャンネルを介してMBMSサービスのデータ同報を実施し、個別チャンネルを介して個別チャンネルサービスのデータの個別送受信を実施する無線基地局装置と、前記無線基地局装置から輻輳状況の報告を受け、複数の前記MBMSサービスが輻輳処理の対象に含まれている場合には輻輳処理の対象に含まれている前記MBMSサービスの各々の送信電力を徐々に下げるように前記無線基地局装置に対して要求する輻輳制御を行い、無線リソース不足で個別チャンネルサービスの個別送受信を実施する移動通信端末が確立できず前記個別チャンネルサービスの優先度が複数の前記MBMSサービスよりも高い場合には複数の前記MBMSサービスの送信電力の各々を徐々に下げるように前記無線基地局装置に対して要求する優先制御を行い、前記輻輳制御、前記優先制御で複数の前記MBMSサービスの送信電力の各々を徐々に下げる要求に基づき前記無線基地局装置に対して複数の前記MBMSサービスの各々の送信電力を徐々に下げ、複数の前記MBMSサービスの送信電力の全体の下げ分だけ前記個別チャンネルサービスの送信電力を上げるように送信電力を再配分させる無線ネットワーク制御装置とを備えることを特徴とする移動通信システムを提供する。
さらに、前記無線ネットワーク制御装置は、前記無線基地局装置で輻輳状況の回避が検出された場合には複数の前記MBMSサービスの各々の送信電力を徐々に上げるように前記無線基地局装置に対して要求する輻輳解除制御を行い、優先制御実施後に現在の使用電力量が一定量を上回った場合には複数の前記MBMSサービスの送信電力の各々を徐々に上げるように前記無線基地局装置に対して要求する電力復旧制御を行い、前記輻輳解除制御、前記電力復旧制御で複数の前記MBMSサービスの各々の送信電力を徐々に上げる要求に基づき前記無線基地局装置に対して複数の前記MBMSサービスの各々の送信電力を徐々に上げ、複数の前記MBMSサービスの全体の送信電力の上げ分だけ前記個別チャンネルサービスの送信電力を下げて元の送信電力に戻すようにする。
さらに、本発明は、MBMSサービスを提供する移動通信方法において、無線基地局装置のエリア内の複数の移動通信端末に対して共通チャンネルを介してMBMSサービスのデータ同報を実施し、個別チャンネルを介して個別チャンネルサービスのデータの個別送受信を実施する通信工程と、前記無線基地局装置から輻輳状況の報告を受け、前記MBMSサービスが輻輳処理の対象に含まれている場合には輻輳処理の対象に含まれている前記MBMSサービスの送信電力を徐々に下げるように要求する輻輳制御工程と、無線リソース不足で個別チャンネルサービスの個別送受信を実施する移動通信端末が確立できず、前記個別チャンネルサービスの優先度が前記MBMSサービスよりも高い場合には前記MBMSサービスの送信電力を徐々に下げるように要求する優先処理工程と、前記MBMSサービスの送信電力を徐々に下げる要求に基づいて、前記無線基地局装置に対してMBMSサービスの送信電力を徐々に下げ、前記MBMSサービスの送信電力の下げ分だけ前記個別チャンネルサービスの送信電力を上げるように送信電力を再配分させる電力制御処理工程とを備えることを特徴とする移動通信方法を提供する。
さらに、前記無線基地局装置で輻輳状況の回避が検出された場合には前記MBMSサービスの送信電力を徐々に上げるように前記無線基地局装置に対して要求する輻輳解除制御工程と、優先制御実施後に現在の使用電力量が一定量を上回った場合には前記MBMSサービスの送信電力を徐々に上げるように前記無線基地局装置に対して要求する電力復旧制御工程とを備え、前記MBMSサービスの送信電力を徐々に上げる要求に基づき前記無線基地局装置に対して前記MBMSサービスの送信電力を上げ、前記MBMSサービスの送信電力の上げ分だけ前記個別チャンネルサービスの送信電力を下げて元の送信電力に戻すようにする。
さらに、本発明は、MBMSサービスを提供する移動通信方法において、無線基地局装置のエリア内の複数の移動通信端末に対して共通チャンネルを介してMBMSサービスのデータ同報を実施し、個別チャンネルを介して個別チャンネルサービスのデータの個別送受信を実施する通信工程と、前記無線基地局装置から輻輳状況の報告を受け、複数の前記MBMSサービスが輻輳処理の対象に含まれている場合には輻輳処理の対象に含まれている複数の前記MBMSサービスの各々の送信電力を徐々に下げるように要求する輻輳制御工程と、無線リソース不足で個別チャンネルサービスの個別送受信を実施する移動通信端末が確立できず、前記個別チャンネルサービスの優先度が複数の前記MBMSサービスよりも高い場合には複数の前記MBMSサービスの各々の送信電力を徐々に下げるように要求する優先制御工程と、複数の前記MBMSサービスの各々の送信電力を徐々に下げる要求に基づいて、前記無線基地局装置に対して複数のMBMSサービスの各々の送信電力を徐々に下げ、複数の前記MBMSサービスの全体の送信電力の下げ分だけ前記個別チャンネルサービスの送信電力を上げるように送信電力を再配分させる電力制御処理工程とを備えることを特徴とする移動通信方法を提供する。
さらに、前記無線基地局装置で輻輳状況の回避が検出された場合には複数の前記MBMSサービスの各々の送信電力を徐々に上げるように前記無線基地局装置に対して要求する輻輳解除制御工程と、優先制御実施後に現在の使用電力量が一定量を上回った場合には複数の前記MBMSサービスの各々の送信電力を徐々に上げるように前記無線基地局装置に対して要求する電力復旧制御工程とを備え、複数の前記MBMSサービスの各々の送信電力を徐々に上げる要求に基づき前記無線基地局装置に対して複数の前記MBMSサービスの各々の送信電力を上げ、複数の前記MBMSサービスの全体の送信電力の上げ分だけ前記個別チャンネルサービスの送信電力を下げて元の送信電力に戻すようにする。
さらに、本発明は、MBMSサービスを提供する移動通信プログラムにおいて、無線基地局装置のエリア内の複数の移動通信端末に対して共通チャンネルを介してMBMSサービスのデータ同報を実施し、個別チャンネルを介して個別チャンネルサービスのデータの個別送受信を実施する通信手順と、前記無線基地局装置から輻輳状況の報告を受け、前記MBMSサービスが輻輳処理の対象に含まれている場合には輻輳処理の対象に含まれている前記MBMSサービスの送信電力を徐々に下げるように要求する輻輳制御手順と、無線リソース不足で個別チャンネルサービスの個別送受信を実施する移動通信端末が確立できず、前記個別チャンネルサービスの優先度が前記MBMSサービスよりも高い場合には前記MBMSサービスの送信電力を徐々に下げるように要求する優先制御手順と、前記MBMSサービスの送信電力を徐々に下げる要求に基づいて、前記無線基地局装置に対してMBMSサービスの送信電力を徐々に下げ、MBMSサービスの送信電力の下げ分だけ前記個別チャンネルサービスの送信電力を上げるように送信電力を再配分させる電力制御処理手順とを備えることを特徴とする移動通信プログラムを提供する。
さらに、前記無線基地局装置で輻輳状況の回避が検出された場合には前記MBMSサービスの送信電力を徐々に上げるように前記無線基地局装置に対して要求する輻輳解除制御手順と、優先制御実施後に現在の使用電力量が一定量を上回った場合には前記MBMSサービスの送信電力を徐々に上げるように前記無線基地局装置に対して要求する電力復旧制御手順とを備え、前記MBMSサービスの送信電力を徐々に上げる要求に基づき前記無線基地局装置に対して前記MBMSサービスの送信電力を上げ、前記MBMSサービスの送信電力の上げ分だけ前記個別チャンネルサービスの送信電力を下げて元の送信電力に戻すようにする。
さらに、本発明は、MBMSサービスを提供する移動通信プログラムにおいて、無線基地局装置のエリア内の複数の移動通信端末に対して共通チャンネルを介してMBMSサービスのデータ同報を実施し、個別チャンネルを介して個別チャンネルサービスのデータの個別送受信を実施する通信手順と、前記無線基地局装置から輻輳状況の報告を受け、複数の前記MBMSサービスが輻輳処理の対象に含まれている場合には輻輳処理の対象に含まれている複数の前記MBMSサービスの各々の送信電力を徐々に下げるように要求する輻輳制御手順と、無線リソース不足で個別チャンネルサービスの個別送受信を実施する移動通信端末が確立できず、前記個別チャンネルサービスの優先度が複数の前記MBMSサービスよりも高い場合には複数の前記MBMSサービスの各々の送信電力を徐々に下げるように要求する優先制御手順と、複数の前記MBMSサービスの各々の送信電力を徐々に下げる要求に基づいて、前記無線基地局装置に対して複数のMBMSサービスの各々の送信電力を徐々に下げ、複数の前記MBMSサービスの全体の送信電力の下げ分だけ前記個別チャンネルサービスの送信電力を上げるように送信電力を再配分させる電力制御処理手順とを備えることを特徴とする移動通信プログラムを提供する。
さらに、前記無線基地局装置で輻輳状況の回避が検出された場合には複数の前記MBMSサービスの各々の送信電力を徐々に上げるように前記無線基地局装置に対して要求する輻輳解除制御手順と、優先制御実施後に現在の使用電力量が一定量を上回った場合には複数の前記MBMSサービスの各々の送信電力を徐々に上げるように前記無線基地局装置に対して要求する電力復旧制御手順とを備え、複数の前記MBMSサービスの各々の送信電力を徐々に上げる要求に基づき前記無線基地局装置に対して複数の前記MBMSサービスの各々の送信電力を上げ、複数の前記MBMSサービスの全体の送信電力の上げ分だけ前記個別チャンネルサービスの送信電力を下げて元の送信電力に戻すようにする。
さらに、本発明は、MBMSサービスを提供する移動通信を実施する無線ネットワーク制御装置において、無線基地局装置から輻輳状況の報告を受け、前記MBMSサービスが輻輳処理の対象に含まれている場合には輻輳処理の対象に含まれているMBMSサービスの送信電力を下げる要求を行う輻輳制御装置と、無線リソース不足で個別チャンネルサービスの個別送受信を実施する移動通信端末が確立できず、前記個別チャンネルサービスの優先度が前記MBMSサービスよりも高い場合にはMBMSサービスの送信電力を下げるように要求を行う優先制御装置と、前記輻輳制御装置、前記優先制御装置からの要求に基づいて前記無線基地局装置に対してMBMSサービスの送信電力を下げ、MBMSサービスの送信電力の下げ分だけ個別チャンネルサービスの送信電力を上げるように送信電力の再配分を行わせる共通チャンネル電力制御装置とを備えることを特徴とする無線ネットワーク制御装置を提供する。
さらに、前記輻輳制御装置は、前記無線基地局装置で輻輳状況の回避が検出された場合には前記MBMSサービスの送信電力を徐々に上げるように前記無線基地局装置に対して要求する輻輳解除制御を行い、前記優先制御装置は、優先制御実施後に現在の使用電力量が一定量を上回った場合には前記MBMSサービスの送信電力を徐々に上げるように前記無線基地局装置に対して要求する電力復旧制御を行い、前記共通チャンネル電力制御装置は、前記輻輳解除制御、前記電力復旧制御で前記MBMSサービスの送信電力を徐々に上げる要求に基づき前記無線基地局装置に対して前記MBMSサービスの送信電力を徐々に上げ、前記MBMSサービスの送信電力の上げ分だけ前記個別チャンネルサービスの送信電力を下げて元の送信電力に戻すようにする。
さらに、本発明は、MBMSサービスを提供する移動通信を実施する無線ネットワーク制御装置において、無線基地局装置から輻輳状況の報告を受け、複数の前記MBMSサービスが輻輳処理の対象に含まれている場合には輻輳処理の対象に含まれている複数のMBMSサービスの各々の送信電力を下げる要求を行う輻輳制御装置と、無線リソース不足で個別チャンネルサービスの個別送受信を実施する移動通信端末が確立できず、前記個別チャンネルサービスの優先度が複数の前記MBMSサービスよりも高い場合には前記MBMSサービスの各々の送信電力を下げるように要求を行う優先制御装置と、前記輻輳制御装置、前記優先制御装置からの要求に基づいて前記無線基地局装置に対して複数の前記MBMSサービスの各々の送信電力を下げ、複数の前記MBMSサービスの送信電力の全体の下げ分だけ個別チャンネルサービスの送信電力を上げるように送信電力の再配分を行わせる共通チャンネル電力制御装置とを備えることを特徴とする無線ネットワーク制御装置を提供する。
さらに、前記輻輳制御装置は、前記無線基地局装置で輻輳状況の回避が検出された場合には複数の前記MBMSサービスの各々の送信電力を徐々に上げるように前記無線基地局装置に対して要求する輻輳解除制御を行い、前記優先制御装置は、優先制御実施後に現在の使用電力量が一定量を上回った場合には複数の前記MBMSサービスの各々の送信電力を徐々に上げるように前記無線基地局装置に対して要求する電力復旧制御を行い、前記共通チャンネル電力制御装置は、前記輻輳解除制御、前記電力復旧制御で複数の前記MBMSサービスの各々の送信電力を徐々に上げる要求に基づき前記無線基地局装置に対して複数の前記MBMSサービスの各々の送信電力を徐々に上げ、複数の前記MBMSサービスの全体の送信電力の上げ分だけ前記個別チャンネルサービスの送信電力を下げて元の送信電力に戻すようにする。
さらに、前記輻輳制御装置は、複数のMBMSサービスの各々に対して、MBMSサービス実施中に輻輳発生した場合に送信電力を下げるMBMSサービスを輻輳の処理対象とし、送信電力を下げないMBMSサービスを輻輳の非処理対象とする情報を保持する輻輳処理対象保存部と、前記輻輳処理対象保存部に保存されている情報を参照して実施中のMBMSサービスに輻輳の処理対象となるMBMSサービスが含まれるか否かを判定する輻輳処理対象判定部と有し、前記優先制御装置は、複数のMBMSサービスに対して優先度の情報を保存する優先度情報保存部と、前記優先度情報保存部に保存される情報を参照して個別チャンネルサービスの優先度が実施中のMBMSサービスよりも高いか否かを判定する優先度判定部とを備える。
さらに、前記輻輳制御装置は、複数のMBMSサービスの各々に対して、MBMSサービス実施中に輻輳発生した場合に送信電力を下げるMBMSサービスを輻輳の処理対象とし、送信電力を下げないMBMSサービスを輻輳の非処理対象とする情報を保持する輻輳処理対象保存部と、前記輻輳処理対象保存部に保存されている情報を参照して実施中のMBMSサービスに輻輳の処理対象となる複数のMBMSサービスが含まれるか否かを判定する輻輳処理対象判定部とを有し、前記優先制御装置は、複数のMBMSサービスに対して優先度の情報を保存する優先度情報保存部と、前記優先度情報保存部に保存される情報を参照して個別チャンネルサービスの優先度が実施中の複数のMBMSサービスよりも高いか否かを判定する優先度判定部とを備える。
さらに、輻輳状況の回避を検出する電力の閾値P62は、輻輳検出の電力の閾値をTH62とし、ヒステリシスをH62とした場合、P62=TH62+H62とし、輻輳制御では現在の電力をP61とし、MBMSサービスの送信電力をP62−P61だけ下げ、輻輳解除制御では現在の電力をP63とし、P62<P63の場合には(P62−P61)*X(0<X<1)だけMBMSサービスの送信電力を上げる。
さらに、優先呼が許容可と判定されるP65は、無線リソース不足と判定した電力の閾値をTH65とし、ヒステリシスをH65とした場合、P65=TH65+H65とし、優先制御では現在の電力量をP64とし、MBMSサービスの送信電力をP65−P64だけ下げ、優先解除制御では現在の電力量66とし、P65<P66の場合には(P65−P64)*Y(0<Y<1)だけMBMSサービスの送信電力を上げる。
さらに、輻輳状況の回避を検出する電力の閾値P82は、輻輳検出の電力の閾値をTH82とし、ヒステリシスをH82とした場合、P82=TH82+H82とし、輻輳制御では現在の電力はP81とし、複数N個のMBMSサービスの送信電力の各々を(P82−P81)/Nだけ下げ、輻輳解除制御では現在の電力を83とし、P82<P83の場合には{(P82−P81)*X}/N(0<X<1)だけ複数N個のMBMSサービスの各々の送信電力を上げる。
さらに、優先呼が許容可と判定されるP85は、無線リソース不足と判定した電力の閾値をTH85とし、ヒステリシスをH85とした場合、P85=TH85+H85とし、優先制御では現在の電力をP84とし、複数M個のMBMSサービスの各々の送信電力を(P85−P84)/Mだけ下げ、優先解除制御では現在の電力をP86とし、P85<P86の場合には{(P85−P84)*Y}/M(0<Y<1)だけ複数M個のMBMSサービスの各々の送信電力を上げる。
以上説明したように、本発明によれば、無線基地局装置のエリア内の複数の移動通信端末に対して共通チャンネルを介してMBMSサービスのデータ同報を実施し、個別チャンネルを介して個別チャンネルサービスのデータの個別送受信を実施し、無線基地局装置から輻輳状況の報告を受け、MBMSサービスが輻輳処理の対象に含まれている場合には輻輳処理の対象に含まれているMBMSサービスの送信電力を徐々に下げるように要求し、無線リソース不足で個別チャンネルサービスの個別送受信を実施する移動通信端末が確立できず、個別チャンネルサービスの優先度がMBMSサービスよりも高い場合にはMBMSサービスの送信電力を徐々に下げるように要求し、MBMSサービスの送信電力を徐々に下げる要求に基づいて、無線基地局装置に対してMBMSサービスの送信電力を徐々に下げ、MBMSサービスの送信電力の下げ分だけ個別チャンネルサービスの送信電力を上げるように送信電力を再配分させるようにし、さらに、無線基地局装置で輻輳状況の回避が検出された場合にはMBMSサービスの送信電力を徐々に上げるように無線基地局装置に対して要求し、優先制御実施後に現在の使用電力量が一定量を上回った場合にはMBMSサービスの送信電力を徐々に上げるように無線基地局装置に対して要求し、MBMSサービスの送信電力を徐々に上げる要求に基づき無線基地局装置に対してMBMSサービスの送信電力を上げ、MBMSサービスの送信電力の上げ分だけ個別チャンネルサービスの送信電力を下げて元の送信電力に戻すようにしたので、輻輳制御時、優先制御時に送信電力を下げるMBMSサービスを判定し、輻輳制御、優先制御を実施し、必要となる最小限の電力を無線ネットワーク制御装置で正しく把握することができ、過剰に個別チャンネルのサービスを停止したり、共通チャンネルに変更することなく、必要最小限の電力で、輻輳状況の回避、優先呼の確立を実現することが可能になり、かつ、無線リソースの最適化を行うことが可能になる。
さらに、輻輳状況、優先制御が発生してもMBMSサービスを停止することなく、輻輳状況の回避、優先呼の確立を実現することが可能になる。
さらに、MBMSサービスの電力を段階的に変更することで、輻輳状況の再発の抑制、優先呼の確立維持が可能になる。
さらに、無線基地局装置のエリア内の複数の移動通信端末に対して共通チャンネルを介してMBMSサービスのデータ同報を実施し、個別チャンネルを介して個別チャンネルサービスのデータの個別送受信を実施し、無線基地局装置から輻輳状況の報告を受け、複数のMBMSサービスが輻輳処理の対象に含まれている場合には輻輳処理の対象に含まれている複数のMBMSサービスの各々の送信電力を徐々に下げるように要求し、無線リソース不足で個別チャンネルサービスの個別送受信を実施する移動通信端末が確立できず、個別チャンネルサービスの優先度が複数のMBMSサービスよりも高い場合には複数のMBMSサービスの各々の送信電力を徐々に下げるように要求し、複数のMBMSサービスの各々の送信電力を徐々に下げる要求に基づいて、無線基地局装置に対して複数のMBMSサービスの各々の送信電力を徐々に下げ、複数のMBMSサービスの全体の送信電力の下げ分だけ個別チャンネルサービスの送信電力を上げるように送信電力を再配分させ、さらに、無線基地局装置で輻輳状況の回避が検出された場合には複数のMBMSサービスの各々の送信電力を徐々に上げるように無線基地局装置に対して要求し、優先制御実施後に現在の使用電力量が一定量を上回った場合には複数のMBMSサービスの各々の送信電力を徐々に上げるように無線基地局装置に対して要求し、複数のMBMSサービスの各々の送信電力を徐々に上げる要求に基づき無線基地局装置に対して複数のMBMSサービスの各々の送信電力を上げ、複数のMBMSサービスの全体の送信電力の上げ分だけ個別チャンネルサービスの送信電力を下げて元の送信電力に戻すようにしたので、複数N個のMBMSサービスがMBMSエリアで提供されている場合にも、前述と同様に、輻輳制御時、優先制御時に送信電力を下げるMBMSサービスを判定し、輻輳制御、優先制御を実施し、必要となる最小限の電力を無線ネットワーク制御装置で正しく把握することができ、過剰に個別チャンネルのサービスを停止したり、共通チャンネルに変更することなく、必要最小限の電力で、輻輳状況の回避、優先呼の確立を実現することが可能になり、かつ、無線リソースの最適化を行うことが可能になる。
さらに、輻輳状況、優先制御が発生してもMBMSサービスを停止することなく、輻輳状況の回避、優先呼の確立を実現することが可能になる。
さらに、MBMSサービスの電力を段階的に変更することで、輻輳状況の再発の抑制、優先呼の確立維持が可能になる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は本発明に係る移動通信システムの概略構成を示すブロック図である。移動通信システム100は、プログラムで動作し、本図に示すように、図22と比較して、無線ネットワーク制御装置121は無線リソースの制御に加え、MBMSサービスの送信電力に関する制御を行う。
無線ネットワーク制御装置121には輻輳・優先制御部121Aが設けられ、輻輳・優先制御部121Aは輻輳制御、優先制御を実施する際、必要最小限の電力を確保し、MBMSサービスの停止を行うことなく、輻輳状況の回避、優先制御の実施を実現する。以下に詳細に説明を行う。
なお、代表的に、複数の移動通信端末151〜153はMBMSサービス実施中の移動通信端末とし、複数の移動通信端末154はMBMSサービス未実施で個別チャンネルサービス実施中の移動通信端末とする。
図2は図1における無線ネットワーク制御装置121の輻輳・優先制御部121Aの概略構成を示すブロック図である。本図に示すように、無線ネットワーク制御装置121の輻輳・優先制御部121Aには輻輳制御装置211、優先制御装置212、共通チャンネル電力制御装置213が設けられる。
輻輳制御装置211は無線基地局装置131がカバーするMBMSエリア141から輻輳情報を受信し輻輳状況の管理を実施し、輻輳発生時に共通チャンネル電力制御装置213に対して、MBMSサービスの送信電力を下げるように要求する輻輳制御を実施する機能を有する。
さらに、輻輳制御装置211には後述する輻輳処理対象保存部211A、輻輳処理対象判定部211Bが設けられる。
優先制御装置212は、パケット交換機111から得た個別チャンネルサービス、MBMSサービスの優先情報の管理を実施し、無線基地局装置131から個別チャンネルサービスに対して優先呼の確立が要求され、無線リソースの不足のため確立ができない場合に、パケット交換機111から得た個別チャンネルサービス、MBMSサービスの優先情報から個別チャンネルサービスが高優先であることを検出することにより、共通チャンネル電力制御装置213に対して、優先度が低いMBMSサービスの送信電力を下げるように要求する優先制御を実施する機能を有する。
さらに、優先制御装置212には後述する優先度情報保存部212A、優先度判定部212Bが設けられる。
共通チャンネル電力制御装置213は、輻輳制御装置211、優先制御装置212からの要求に基づいて、3GPP(3rd Generation Partnership Project):TS25.435に記載されているように、“Tranmit Power Level”パラメータによって無線基地局装置131に対して共通チャンネルのMBMSサービスに対して送信電力を制御する機能を有する。
この場合、無線基地局装置131では、共通チャンネル電力制御装置213より共通チャンネルのMBMSサービスの送信電力を下げるように要求されると、共通チャンネルのMBMSサービスを提供する移動通信端末への送信電力を下げ、個別チャンネルの個別チャンネルサービスを提供する移動通信端末の送信電力を上げ、逆に、共通チャンネル電力制御装置213より共通チャンネルのMBMSサービスの送信電力を上げるように要求されると、共通チャンネルのMBMSサービスを提供する移動通信端末への送信電力を上げ、MBMSサービスの送信電力の上げ分だけ個別チャンネルの個別チャンネルサービスを提供する移動通信端末の送信電力を下げるように、無線基地局装置131の総送信電力の再配分が行われる。
図3は図2における輻輳制御装置211の輻輳処理対象保存部211Aに保存される輻輳処理対象を説明する図である。本図に示すように、輻輳処理対象保存部211Aは各種のMBMSサービスに対して輻輳処理の対象、非対象の情報を保存する。一例として、交通情報配信のMBMSサービスは輻輳処理の対象となっており、MBMSサービス実施中に個別チャンネルサービスに輻輳が発生した場合には、MBMSサービスに対する送信電力を下げ抑制する輻輳処理の対象となる。
さらに、音楽配信のMBMSサービスは輻輳処理の非対象となっており、MBMSサービス実施中に個別チャンネルサービスに輻輳が発生した場合には、MBMSサービスに対する送信電力を下げ抑制する輻輳処理の対象とならない。
図4は図2における優先制御装置212の優先度情報保存部212Aに保存される優先度情報を説明する図である。本図に示すように、優先度情報保存部212Aは各種のMBMSサービスに対して優先度の情報を保存する。個別チャンネルサービスの実施中の移動通信端末の確立時に、MBMSサービスに対する優先度は個別チャンネルサービスの実施中の移動通信端末の優先度と比較され、個別チャンネルサービスの実施中の移動通信端末の方がMBMSサービスよりも優先度が高い場合には、MBMSサービスに対する送信電力を抑制するために使用される。
図5は図2における無線ネットワーク制御装置121の輻輳・優先制御部121Aについて、輻輳状況が検出された場合の概略動作例を説明するシーケンス図である。
本図に示すように、無線基地局装置131ではMBMSエリア141の輻輳状況を監視して、MBMSエリア141で輻輳を検出すると、無線基地局装置131から無線ネットワーク制御装置121に対して輻輳状況に陥ったことを報告する。
輻輳制御装置211では無線基地局装置131から輻輳状況を受信し、実施中のMBMSサービスが輻輳処理の対象となっている場合には輻輳状況を回避するために共通チャンネル電力制御装置213に対してMBMSサービスの送信電力を下げ抑えるように要求を行う。
共通チャンネル電力制御装置213では無線基地局装置131に対して、Control Frameを使用して輻輳状況が回避するまでMBMSサービスで使用される送信電力を下げ抑えるように許容送信電力を通知し、無線基地局装置131の総送信電力の再配分を実施させる。
図6は図5において輻輳状況が解除される場合の概略動作例を説明するシーケンス図である。本図に示すように、無線基地局装置131ではMBMSエリア141の輻輳状況を監視し、MBMSエリア141で使用されている送信電力量を周期的に輻輳制御装置211に報告する。
輻輳制御装置211では無線基地局装置131から受信した送信電力量に基づいてMBMSサービスの電力を上げても問題ない状況かを監視し、輻輳状況が回復されたことを検出した場合、共通チャンネル電力制御装置213に対して、MBMSサービスの送信電力を上げるように要求を行う。
共通チャンネル電力制御装置213では、無線基地局装置131に対してConrol Frameを使用してもとの電力値に戻るまでMBMSサービスで使用される電力を徐々に上げていくように通知を行う。輻輳状況の再発を防止するためである。
図7は図2における無線ネットワーク制御装置121の輻輳・優先制御部121Aについて、優先制御が実施された場合の概略動作例を説明するシーケンス図である。本図に示すように、優先制御装置212では個別チャンネルサービスとMBMSサービスの優先度を管理し、MBMSサービスよりも優先度が高い個別チャンネルサービスの確立要求を検出する。
優先制御装置212から共通チャンネル電力制御装置213に高優先の個別チャンネルサービスに送信電力を割り当てるために、MBMSサービスの送信電力を抑えるように要求を行う。このようにして、優先度が低いMBMSサービスの送信電力を優先度が高い個別チャンネルサービスの送信電力に割り当てる。
共通チャンネル電力制御装置213から無線基地局装置131にControl Frameを使用して高優先の移動個別チャンネルサービスの実施中の通信端末が使用する初期電力が確保されるまでMBMSサービスで使用される送信電力を下げ抑えるように許容送信電力を通知し、無線基地局装置131の総送信電力の再配分を実施させる。
図8は図7において優先制御が解除される場合の概略動作例を説明するシーケンス図である。本図に示すように、優先制御装置212では現在の使用電力が一定量を上回ったことを検出し、検出した場合には優先制御装置212から共通チャンネル電力制御装置213にMBMSサービスの送信電力を上げるように要求を行う。
共通チャンネル電力制御装置213から無線基地局装置131にControl frameを使用して元の電力値に戻るまでMBMSサービスに使用される送信電力を徐々に上げていくように許容送信電力を通知する。
図9は図2の輻輳制御装置211の輻輳制御開始時の制御動作例を説明するフローチャートであり、図10は輻輳制御に関するヒステリシス付き閾値を説明する図である。
図9に示すように、ステップS301において、輻輳制御装置211では輻輳検出の有無を判断する。
ステップS302において、輻輳処理対象判定部211Bでは、輻輳検出時に輻輳対象として、輻輳処理対象保存部211Aを参照して輻輳処理対象であるMBMSサービスが含まれているか否かを判定する。含まれていない判定の場合にはステップS306に進む。
ステップS303において、含まれている判定の場合には、輻輳制御装置211では輻輳検出時に無線基地局装置131から電力値(P61)を受信しチェックする。
ステップS304において、無線基地局装置131で輻輳発生と判断した電力の閾値をTH62とした場合、輻輳制御装置211では、図10に示すように、輻輳解除状態と判定される電力(P62)を以下のようにして計算して求めておく。
P62=TH62+H62
ここに、H62はヒステリシスである。
このように、輻輳解除に対して、輻輳発生の閾値にヒステリシスを付けるのは、受信した電力P61のバラつきに対して輻輳制御の安定性を確保するためである。
ステップS305において、MBMSサービスの送信電力をP62−P61だけ下げるように輻輳制御装置211から共通チャンネル電力制御装置213に要求を行い(輻輳制御)、処理を終了する。
ステップS306において、個別チャンネルサービスに対する従来の輻輳制御を実施する。すなわち、従来技術で説明したように、個別チャンネルからの呼解放、個別チャンネルから共通チャンネルへの変更を行い、処理を終了する。
図11は図9において輻輳制御処理解除時の制御動作例を説明するフローチャートである。本図に示すように、ステップS311において、輻輳制御装置211では無線基地局装置131から周期的に電力値(P63)を報告させ、チェックする。
ステップS312において、最初にMBMSサービスの送信電力が元の電力値に戻ったか否かを判定する。戻っていると判定した場合には、輻輳解除制御の終了を意味し、ステップS315に進む。
ステップS313において、戻っていないとの判定の場合には輻輳制御装置211では無線基地局装置131から、P62<P63の条件を満たす報告値を受信したか否かを判定する。受信していないと判定した場合にはステップS315に進む。
ステップS314において、受信したと判定した場合には、MBMSサービスの送信電力を(P62−P61)*Xだけ上げるように、輻輳制御装置211から共通チャンネル電力制御装置213に要求を行う(輻輳解除制御)。ここで、パラメータX(0<X<1)は、MBMSサービスの電力を段階的に上げるための輻輳制御のための係数である。処理を終了する。
ステップS315において、MBMSサービスの送信電力値は変更せずに、処理を終了する。
図12は図2の優先制御装置212の優先制御開始時の制御動作例を説明するフローチャートであり、図13は優先制御に関するヒステリシス付き閾値を説明する図である。図12に示すように、ステップS321において、優先制御装置212では無線リソース不足の有無を検出する。
ステップS322において、無線基地局装置131で無線リソース不足が原因で個別チャンネルサービスを実施する移動通信端末の確立が実施できない場合には、優先制御装置212の優先度判定部212Bでは、優先度情報保存部212Aを参照して、確立要求のあった個別チャンネルサービスの優先度がMBMSサービスよりも高いか否かを判定する。個別チャンネルサービスを実施する移動通信端末の優先度が低い又は等しいとの判定の場合にはステップS326に進む。
ステップS323において、個別チャンネルサービスを実施する移動通信端末の優先度が高いとの判定の場合には優先制御装置212では管理しているトータル負荷量から現在の電力量(P64)を変換する。
ステップS324において、無線リソース不足と判定した電力の閾値をTH65とした場合、優先制御装置212では、図13に示すように、優先呼が許容可と判定される電力量(P65)を以下のように計算して求めておく。
P65=TH65+H65
ここに、H65はヒステリシスである。
このように、優先制御に対する閾値にヒステリシスを付けるのは、変換した電力P64のバラつきに対して優先制御の安定性を確保するためである。
ステップS325において、必要とされる電力量がP65−P64で決定されるため、優先制御装置212では共通チャンネル電力制御装置213に対して、P65−P64だけMBMSサービスの送信電力を下げるように要求を行う(優先制御)。MBMSサービス全体の送信電力をP65−P64だけ下げるためである。処理を終了する。
ステップS326において、個別チャンネルサービスに対する従来の優先制御を実施する。すなわち、従来技術で説明したように、個別チャンネルからの呼解放、個別チャンネルから共通チャンネルへの変更を行い、処理を終了する。
図14は図12において優先制御処理実施後のMBMSサービスに対する電力復旧処理の制御動作例を説明するフローチャートである。本図に示すように、ステップS331において、優先制御装置212では移動通信端末の別のMBMSエリア141への移動等により無線基地局装置131で管理している負荷量に変更が発生するたび、電力量(P66)に変換し、現在の電力量(P66)の値をチェックする。
ステップS332において、最初にMBMSサービスの電力が元の電力値に戻ったか否かを判定する。戻ったとの判定の場合には、電力復旧制御の終了を意味し、ステップS335に進む。
ステップS333において、戻っていないとの判定の場合には、P65とP66の比較を実施し、P65<P66の条件を満たす電力値に上がったか否かを判定する。上がっていないとの判定の場合にはステップS335に進む。
ステップS334において、上がったとの判定の場合にはMBMSサービスの電力を上げても問題ない状況になったと判断し、優先制御装置212では共通チャンネル電力制御装置213に(P65−P64)*YだけMBMSサービスの送信電力を上げるように要求を行う(電力復旧制御)。ここで、パラメータY(0<Y<1)はMBMSサービスの送信電力を段階的に上げるための優先制御のための係数である。処理を終了する。
ステップS335において、MBMSサービスの送信電力は変更せず、処理を終了する。
このようにして、本発明によれば、輻輳制御時、優先制御時に送信電力を下げるMBMSサービスを判定し、輻輳制御、優先制御を実施し、必要となる最小限の電力を無線ネットワーク制御装置121で正しく把握することができ、過剰に個別チャンネルのサービスを停止したり、共通チャンネルに変更することなく、必要最小限の電力で、輻輳状況の回避、優先呼の確立を実現することが可能になり、かつ、無線リソースの最適化を行うことが可能になる。
さらに、輻輳状況、優先制御が発生してもMBMSサービスを停止することなく、輻輳状況の回避、優先呼の確立を実現することが可能になる。
さらに、MBMSサービスの電力を段階的に変更することで、輻輳状況の再発の抑制、優先呼の確立維持が可能になる。
図15は図1の変形例であり、移動通信システムの概略構成を示すブロック図である。本図に示すように、図1と比較して、移動通信システムでは、N個の複数のMBMSサービス71、72が提供され、MBMSエリア141には、代表的に、MBMSサービス71を実施している複数の移動通信端末151、152、MBMSサービス72を実施している複数の移動通信端末158、159、MBMSサービス未実施の複数の移動通信端末154が混在しているとする。
図16は図2の輻輳制御装置211の輻輳制御開始時の制御動作例を説明するフローチャートであり、図17は輻輳制御に関するヒステリシス付き閾値を説明する図である。本図に示すように、ステップS341において、輻輳制御装置211で輻輳検出の有無を判断する。
ステップS342において、輻輳制御装置211の輻輳処理対象判定部211Bでは、輻輳検出時に輻輳対象として、輻輳処理対象保存部211Aを参照して輻輳処理対象であるMBMSサービスが複数N(N>1)個含まれているか否かを判定する。含まれていないとの判定の場合にはステップS345に進む。
ステップS343において、含まれているとの判定の場合には輻輳検出時に無線基地局装置131から受信した電力値(P81)をチェックする。
ステップS344において、無線基地局装置131で輻輳状態発生と判断した電力の閾値をTH82とした場合、輻輳制御装置211では、図17に示すように、輻輳解除状態と判定される電力(P82)を以下のようにして計算して求めておく。
P82=TH82+H82
ここに、H82はヒステリシスである。
このように、輻輳解除に対して、輻輳発生の閾値にヒステリシスを付けるのは、受信した電力P81のバラつきに対して輻輳の再発を防止するためである。
ステップS345において、N個の複数のMBMSサービスの各々の送信電力を(P82−P81)/Nずつ下げるように輻輳制御装置211から共通チャンネル電力制御装置213に要求を行う(輻輳制御)。MBMSサービス全体の送信電力をP82−P81だけ下げるためである。処理を終了する。
ステップS346において、N=1の場合には処理を終了し、図9の処理へ進む。
ステップS347において、N=0の場合には個別チャンネルサービスに対する従来の輻輳制御を実施する。すなわち、従来技術で説明したように、個別チャンネルからの呼解放、個別チャンネルから共通チャンネルへの変更を行い、処理を終了する。
図18は図16において輻輳制御処理解除時の制御動作例を説明するフローチャートである。本図に示すように、ステップS351において、輻輳制御装置211では無線基地局装置131から周期的に電力値(P83)を報告させ、チェックする。
ステップS352において、最初に複数N個のMBMSサービスの各々の送信電力が元の電力値に戻ったか否かを判定する。戻っていると判定した場合には輻輳解除制御の終了を意味し、ステップS355に進む。
ステップS353において、戻っていないとの判定の場合には輻輳制御装置211では無線基地局装置131から、P82<P83の条件を満たす報告値を受信したか否かを判定する。受信していないと判定した場合にはステップS355に進む。
ステップS354において、受信したと判定した場合には、複数N個のMBMSサービスの各々の送信電力を{(P82−P81)/N}*Yだけ上げるように、輻輳制御装置211から共通チャンネル電力制御装置213に要求を行う(輻輳解除制御)。ここで、パラメータXは、MBMSサービスの電力を段階的に上げるための輻輳制御のための係数である。処理を終了する。
ステップS355において、複数N個のMBMSサービスの各々の送信電力値は変更せずに、処理を終了する。
図19は図2の優先制御装置212の優先制御開始時の制御動作例を説明するフローチャートであり、図20は優先制御に関するヒステリシス付き閾値を説明する図である。図19に示すように、ステップS361において優先制御装置212では、無線リソース不足の検出の有無を判断する。
ステップS362において、無線基地局装置131で無線リソース不足が原因で個別チャンネルサービスの実施中の移動通信端末の確立が実施できない場合には、優先制御装置212の優先度判定部212Bでは、優先度情報保存部212Aを参照して、確立要求のあった個別チャンネルサービスの実施中の移動通信端末の優先度が複数M(>1)個のMBMSサービスよりも高いか否かを判定する。複数MのMBMSサービスよりも個別チャンネルサービスの実施中の移動通信端末の優先度が低い又は等しいとの判定の場合にはステップS366に進む。
ステップS363において、複数M個のMBMSサービスの各々よりも個別チャンネルサービスの実施中の移動通信端末の優先度が高いとの判定の場合には優先制御装置212では管理しているトータル負荷量から現在の電力量(P84)を変換する。
ステップS364において、無線リソース不足と判定した電力の閾値をTH85とした場合、優先制御装置212では、図20に示すように、優先呼が許容可能と判断した電力量(P85)を以下のように計算して求めておく。
P85=TH85+H85
ここに、H85はヒステリシスである。
このように、優先制御に対する閾値にヒステリシスを付けるのは、変換した電力P84のバラつきに対して優先制御の安定性を確保するためである。
ステップS365において、必要とされる電力量がP85−P84で決定されるため、優先制御装置212では共通チャンネル電力制御装置213に対して、(P85−P84)/Mずつ複数M個のMBMSサービスの各々の電力を下げるように要求を行う(優先制御)。MBMSサービス全体の送信電力をP85−P84だけ下げるためである。処理を終了する。
ステップS366において、M=1の場合には処理を終了し、図12の処理へ進む。
ステップS367において、M=0の場合には個別チャンネルサービスに対する従来の優先制御を実施する。すなわち、従来技術で説明したように、個別チャンネルからの呼解放、個別チャンネルから共通チャンネルへの変更を行い、処理を終了する。
図21は図19において優先制御処理実施後のMBMSサービスに対する電力復旧処理の制御動作例を説明するフローチャートである。本図に示すように、ステップS371において、優先制御装置212では移動通信端末の別のMBMSエリア141への移動等により無線基地局装置131で管理している負荷量に変更が発生するたび、電力量(P86)に変換し、現在の電力量(P86)の値をチェックする。
ステップS372において、最初に複数M個のMBMSサービスの送信電力が元の電力値に戻ったか否かを判定する。戻ったとの判定の場合には電力復旧制御の終了を意味し、ステップS375に進む。
ステップS373において、戻っていないとの判定の場合には、P85とP86の比較を実施し、最初に複数M個のMBMSサービスの送信電力がP85<P86の条件を満たす電力値に上がったか否かを判定する。上がっていないとの判定の場合にはステップS375に進む。
ステップS374において、上がったとの判定の場合には複数M個のMBMSサービスの各々の送信電力を上げても問題ない状況になったと判断し、優先制御装置212では共通チャンネル電力制御装置213に{(P86−P85)/M}*YだけMBMSサービスの送信電力を上げるように要求を行う(電力復旧制御)。ここで、パラメータYはMBMSサービスの送信電力を段階的に上げるための優先制御のための係数である。処理を終了する。
ステップS375において、複数M個のMBMSサービス各々の送信電力は変更せず、処理を終了する。
このようにして、本発明によれば、複数N個のMBMSサービスがMBMSエリアで提供されている場合にも、前述と同様に、輻輳制御時、優先制御時に送信電力を下げるMBMSサービスを判定し、輻輳制御、優先制御を実施し、必要となる最小限の電力を無線ネットワーク制御装置121で正しく把握することができ、過剰に個別チャンネルのサービスを停止したり、共通チャンネルに変更することなく、必要最小限の電力で、輻輳状況の回避、優先呼の確立を実現することが可能になり、かつ、無線リソースの最適化を行うことが可能になる。
さらに、輻輳状況、優先制御が発生してもMBMSサービスを停止することなく、輻輳状況の回避、優先呼の確立を実現することが可能になる。
さらに、MBMSサービスの電力を段階的に変更することで、輻輳状況の再発の抑制、優先呼の確立維持が可能になる。
以上、移動通信端末について説明したが、これには携帯電話機、PHS(簡易型携帯電話)、PDA(携帯情報端末)も含まれ、本発明の利用が可能である。
本発明に係る移動通信システムの概略構成を示すブロック図である。 図1における無線ネットワーク制御装置121の輻輳・優先制御部121Aの概略構成を示すブロック図である。 図2における輻輳制御装置211の輻輳処理対象保存部211Aに保存される輻輳処理対象を説明する図である。 図2における優先制御装置212の優先度情報保存部212Aに保存される優先度情報を説明する図である。 図2における無線ネットワーク制御装置121の輻輳・優先制御部121Aについて、輻輳状況が検出された場合の概略動作例を説明するシーケンス図である。 図5において輻輳状況が解除される場合の概略動作例を説明するシーケンス図である。 図2における無線ネットワーク制御装置121の輻輳・優先制御部121Aについて、優先制御が実施された場合の概略動作例を説明するシーケンス図である。 図7において優先制御が解除される場合の概略動作例を説明するシーケンス図である。 図2の輻輳制御装置211の輻輳制御開始時の制御動作例を説明するフローチャートである。 輻輳制御に関するヒステリシス付き閾値を説明する図である。 図9において輻輳制御処理解除時の制御動作例を説明するフローチャートである。 図2の優先制御装置212の優先制御開始時の制御動作例を説明するフローチャートである。 優先制御に関するヒステリシス付き閾値を説明する図である。 図12において優先制御処理実施後のMBMSサービスに対する電力復旧処理の制御動作例を説明するフローチャートである。 図1の変形例であり、移動通信システムの概略構成を示すブロック図である。 図2の輻輳制御装置211の輻輳制御開始時の制御動作例を説明するフローチャートである。 輻輳制御に関するヒステリシス付き閾値を説明する図である。 図16において輻輳制御処理解除時の制御動作例を説明するフローチャートである。 図2の優先制御装置212の優先制御開始時の制御動作例を説明するフローチャートである。 優先制御に関するヒステリシス付き閾値を説明する図である。 図19において優先制御処理実施後のMBMSサービスに対する電力復旧処理の制御動作例を説明するフローチャートである。 本発明の前提となる移動通信システムの概略構成例であり、輻輳制御が実施された場合の動作を示すブロック図である。 本発明の前提となる移動通信システムの概略構成例であり、優先制御が実施された場合の動作を示すブロック図である。
符号の説明
100…移動通信システム
111…パケット交換機
121…無線ネットワーク制御装置
121A…輻輳・優先制御部
131…無線基地局装置
141…MBMSエリア
151〜159…移動通信端末
211…輻輳制御装置
211A…輻輳処理対象保存部
211B…輻輳処理対象判定部
212…優先制御装置
212A…優先度情報保存部
212B…優先度判定部
213…共通チャンネル電力制御装置

Claims (22)

  1. MBMSサービスを提供する移動通信システムにおいて、
    エリア内の複数の移動通信端末に対して共通チャンネルを介してMBMSサービスのデータ同報を実施し、個別チャンネルを介して個別チャンネルサービスのデータの個別送受信を実施する無線基地局装置と、
    前記無線基地局装置から輻輳状況の報告を受け、前記MBMSサービスが輻輳処理の対象に含まれている場合には輻輳処理の対象に含まれている前記MBMSサービスの送信電力を徐々に下げるように前記無線基地局装置に対して要求する輻輳制御を行い、無線リソース不足で個別チャンネルサービスの個別送受信を実施する移動通信端末が確立できず前記個別チャンネルサービスの優先度が前記MBMSサービスよりも高い場合には前記MBMSサービスの送信電力を徐々に下げるように前記無線基地局装置に対して要求する優先制御を行い、前記輻輳制御、前記優先制御で前記MBMSサービスの送信電力を徐々に下げる要求に基づき前記無線基地局装置に対して前記MBMSサービスの送信電力を徐々に下げ、前記MBMSサービスの送信電力の下げ分だけ前記個別チャンネルサービスの送信電力を上げるように送信電力を再配分させる無線ネットワーク制御装置とを備えることを特徴とする移動通信システム。
  2. 前記無線ネットワーク制御装置は、前記無線基地局装置で輻輳状況の回避が検出された場合には前記MBMSサービスの送信電力を徐々に上げるように前記無線基地局装置に対して要求する輻輳解除制御を行い、優先制御実施後に現在の使用電力量が一定量を上回った場合には前記MBMSサービスの送信電力を徐々に上げるように前記無線基地局装置に対して要求する電力復旧制御を行い、前記輻輳解除制御、前記電力復旧制御で前記MBMSサービスの送信電力を徐々に上げる要求に基づき前記無線基地局装置に対して前記MBMSサービスの送信電力を徐々に上げ、前記MBMSサービスの送信電力の上げ分だけ前記個別チャンネルサービスの送信電力を下げて元の送信電力に戻すようにすることを特徴とする、請求項1に記載の移動通信システム。
  3. MBMSサービスを提供する移動通信システムにおいて、
    エリア内の複数の移動通信端末に対して共通チャンネルを介してMBMSサービスのデータ同報を実施し、個別チャンネルを介して個別チャンネルサービスのデータの個別送受信を実施する無線基地局装置と、
    前記無線基地局装置から輻輳状況の報告を受け、複数の前記MBMSサービスが輻輳処理の対象に含まれている場合には輻輳処理の対象に含まれている前記MBMSサービスの各々の送信電力を徐々に下げるように前記無線基地局装置に対して要求する輻輳制御を行い、無線リソース不足で個別チャンネルサービスの個別送受信を実施する移動通信端末が確立できず前記個別チャンネルサービスの優先度が複数の前記MBMSサービスよりも高い場合には複数の前記MBMSサービスの送信電力の各々を徐々に下げるように前記無線基地局装置に対して要求する優先制御を行い、前記輻輳制御、前記優先制御で複数の前記MBMSサービスの送信電力の各々を徐々に下げる要求に基づき前記無線基地局装置に対して複数の前記MBMSサービスの各々の送信電力を徐々に下げ、複数の前記MBMSサービスの送信電力の全体の下げ分だけ前記個別チャンネルサービスの送信電力を上げるように送信電力を再配分させる無線ネットワーク制御装置とを備えることを特徴とする移動通信システム。
  4. 前記無線ネットワーク制御装置は、前記無線基地局装置で輻輳状況の回避が検出された場合には複数の前記MBMSサービスの各々の送信電力を徐々に上げるように前記無線基地局装置に対して要求する輻輳解除制御を行い、優先制御実施後に現在の使用電力量が一定量を上回った場合には複数の前記MBMSサービスの送信電力の各々を徐々に上げるように前記無線基地局装置に対して要求する電力復旧制御を行い、前記輻輳解除制御、前記電力復旧制御で複数の前記MBMSサービスの各々の送信電力を徐々に上げる要求に基づき前記無線基地局装置に対して複数の前記MBMSサービスの各々の送信電力を徐々に上げ、複数の前記MBMSサービスの全体の送信電力の上げ分だけ前記個別チャンネルサービスの送信電力を下げて元の送信電力に戻すようにすることを特徴とする、請求項4に記載の移動通信システム。
  5. MBMSサービスを提供する移動通信方法において、
    無線基地局装置のエリア内の複数の移動通信端末に対して共通チャンネルを介してMBMSサービスのデータ同報を実施し、個別チャンネルを介して個別チャンネルサービスのデータの個別送受信を実施する通信工程と、
    前記無線基地局装置から輻輳状況の報告を受け、前記MBMSサービスが輻輳処理の対象に含まれている場合には輻輳処理の対象に含まれている前記MBMSサービスの送信電力を徐々に下げるように要求する輻輳制御工程と、
    無線リソース不足で個別チャンネルサービスの個別送受信を実施する移動通信端末が確立できず、前記個別チャンネルサービスの優先度が前記MBMSサービスよりも高い場合には前記MBMSサービスの送信電力を徐々に下げるように要求する優先処理工程と、
    前記MBMSサービスの送信電力を徐々に下げる要求に基づいて、前記無線基地局装置に対してMBMSサービスの送信電力を徐々に下げ、前記MBMSサービスの送信電力の下げ分だけ前記個別チャンネルサービスの送信電力を上げるように送信電力を再配分させる電力制御処理工程とを備えることを特徴とする移動通信方法。
  6. さらに、前記無線基地局装置で輻輳状況の回避が検出された場合には前記MBMSサービスの送信電力を徐々に上げるように前記無線基地局装置に対して要求する輻輳解除制御工程と、優先制御実施後に現在の使用電力量が一定量を上回った場合には前記MBMSサービスの送信電力を徐々に上げるように前記無線基地局装置に対して要求する電力復旧制御工程とを備え、前記MBMSサービスの送信電力を徐々に上げる要求に基づき前記無線基地局装置に対して前記MBMSサービスの送信電力を上げ、前記MBMSサービスの送信電力の上げ分だけ前記個別チャンネルサービスの送信電力を下げて元の送信電力に戻すようにすることを特徴とする、請求項5に記載の移動通信方法。
  7. MBMSサービスを提供する移動通信方法において、
    無線基地局装置のエリア内の複数の移動通信端末に対して共通チャンネルを介してMBMSサービスのデータ同報を実施し、個別チャンネルを介して個別チャンネルサービスのデータの個別送受信を実施する通信工程と、
    前記無線基地局装置から輻輳状況の報告を受け、複数の前記MBMSサービスが輻輳処理の対象に含まれている場合には輻輳処理の対象に含まれている複数の前記MBMSサービスの各々の送信電力を徐々に下げるように要求する輻輳制御工程と、
    無線リソース不足で個別チャンネルサービスの個別送受信を実施する移動通信端末が確立できず、前記個別チャンネルサービスの優先度が複数の前記MBMSサービスよりも高い場合には複数の前記MBMSサービスの各々の送信電力を徐々に下げるように要求する優先制御工程と、
    複数の前記MBMSサービスの各々の送信電力を徐々に下げる要求に基づいて、前記無線基地局装置に対して複数のMBMSサービスの各々の送信電力を徐々に下げ、複数の前記MBMSサービスの全体の送信電力の下げ分だけ前記個別チャンネルサービスの送信電力を上げるように送信電力を再配分させる電力制御処理工程とを備えることを特徴とする移動通信方法。
  8. さらに、前記無線基地局装置で輻輳状況の回避が検出された場合には複数の前記MBMSサービスの各々の送信電力を徐々に上げるように前記無線基地局装置に対して要求する輻輳解除制御工程と、優先制御実施後に現在の使用電力量が一定量を上回った場合には複数の前記MBMSサービスの各々の送信電力を徐々に上げるように前記無線基地局装置に対して要求する電力復旧制御工程とを備え、複数の前記MBMSサービスの各々の送信電力を徐々に上げる要求に基づき前記無線基地局装置に対して複数の前記MBMSサービスの各々の送信電力を上げ、複数の前記MBMSサービスの全体の送信電力の上げ分だけ前記個別チャンネルサービスの送信電力を下げて元の送信電力に戻すようにすることを特徴とする、請求項7に記載の移動通信方法。
  9. MBMSサービスを提供する移動通信プログラムにおいて、
    無線基地局装置のエリア内の複数の移動通信端末に対して共通チャンネルを介してMBMSサービスのデータ同報を実施し、個別チャンネルを介して個別チャンネルサービスのデータの個別送受信を実施する通信手順と、
    前記無線基地局装置から輻輳状況の報告を受け、前記MBMSサービスが輻輳処理の対象に含まれている場合には輻輳処理の対象に含まれている前記MBMSサービスの送信電力を徐々に下げるように要求する輻輳制御手順と、
    無線リソース不足で個別チャンネルサービスの個別送受信を実施する移動通信端末が確立できず、前記個別チャンネルサービスの優先度が前記MBMSサービスよりも高い場合には前記MBMSサービスの送信電力を徐々に下げるように要求する優先制御手順と、
    前記MBMSサービスの送信電力を徐々に下げる要求に基づいて、前記無線基地局装置に対してMBMSサービスの送信電力を徐々に下げ、MBMSサービスの送信電力の下げ分だけ前記個別チャンネルサービスの送信電力を上げるように送信電力を再配分させる電力制御処理手順とを備えることを特徴とする移動通信プログラム。
  10. さらに、前記無線基地局装置で輻輳状況の回避が検出された場合には前記MBMSサービスの送信電力を徐々に上げるように前記無線基地局装置に対して要求する輻輳解除制御手順と、優先制御実施後に現在の使用電力量が一定量を上回った場合には前記MBMSサービスの送信電力を徐々に上げるように前記無線基地局装置に対して要求する電力復旧制御手順とを備え、前記MBMSサービスの送信電力を徐々に上げる要求に基づき前記無線基地局装置に対して前記MBMSサービスの送信電力を上げ、前記MBMSサービスの送信電力の上げ分だけ前記個別チャンネルサービスの送信電力を下げて元の送信電力に戻すようにすることを特徴とする、請求項9に記載の移動通信プログラム。
  11. MBMSサービスを提供する移動通信プログラムにおいて、
    無線基地局装置のエリア内の複数の移動通信端末に対して共通チャンネルを介してMBMSサービスのデータ同報を実施し、個別チャンネルを介して個別チャンネルサービスのデータの個別送受信を実施する通信手順と、
    前記無線基地局装置から輻輳状況の報告を受け、複数の前記MBMSサービスが輻輳処理の対象に含まれている場合には輻輳処理の対象に含まれている複数の前記MBMSサービスの各々の送信電力を徐々に下げるように要求する輻輳制御手順と、
    無線リソース不足で個別チャンネルサービスの個別送受信を実施する移動通信端末が確立できず、前記個別チャンネルサービスの優先度が複数の前記MBMSサービスよりも高い場合には複数の前記MBMSサービスの各々の送信電力を徐々に下げるように要求する優先制御手順と、
    複数の前記MBMSサービスの各々の送信電力を徐々に下げる要求に基づいて、前記無線基地局装置に対して複数のMBMSサービスの各々の送信電力を徐々に下げ、複数の前記MBMSサービスの全体の送信電力の下げ分だけ前記個別チャンネルサービスの送信電力を上げるように送信電力を再配分させる電力制御処理手順とを備えることを特徴とする移動通信プログラム。
  12. さらに、前記無線基地局装置で輻輳状況の回避が検出された場合には複数の前記MBMSサービスの各々の送信電力を徐々に上げるように前記無線基地局装置に対して要求する輻輳解除制御手順と、優先制御実施後に現在の使用電力量が一定量を上回った場合には複数の前記MBMSサービスの各々の送信電力を徐々に上げるように前記無線基地局装置に対して要求する電力復旧制御手順とを備え、複数の前記MBMSサービスの各々の送信電力を徐々に上げる要求に基づき前記無線基地局装置に対して複数の前記MBMSサービスの各々の送信電力を上げ、複数の前記MBMSサービスの全体の送信電力の上げ分だけ前記個別チャンネルサービスの送信電力を下げて元の送信電力に戻すようにすることを特徴とする、請求項11に記載の移動通信プログラム。
  13. MBMSサービスを提供する移動通信を実施する無線ネットワーク制御装置において、
    無線基地局装置から輻輳状況の報告を受け、前記MBMSサービスが輻輳処理の対象に含まれている場合には輻輳処理の対象に含まれているMBMSサービスの送信電力を下げる要求を行う輻輳制御装置と、
    無線リソース不足で個別チャンネルサービスの個別送受信を実施する移動通信端末が確立できず、前記個別チャンネルサービスの優先度が前記MBMSサービスよりも高い場合にはMBMSサービスの送信電力を下げるように要求を行う優先制御装置と、
    前記輻輳制御装置、前記優先制御装置からの要求に基づいて前記無線基地局装置に対してMBMSサービスの送信電力を下げ、MBMSサービスの送信電力の下げ分だけ個別チャンネルサービスの送信電力を上げるように送信電力の再配分を行わせる共通チャンネル電力制御装置とを備えることを特徴とする無線ネットワーク制御装置。
  14. 前記輻輳制御装置は、前記無線基地局装置で輻輳状況の回避が検出された場合には前記MBMSサービスの送信電力を徐々に上げるように前記無線基地局装置に対して要求する輻輳解除制御を行い、前記優先制御装置は、優先制御実施後に現在の使用電力量が一定量を上回った場合には前記MBMSサービスの送信電力を徐々に上げるように前記無線基地局装置に対して要求する電力復旧制御を行い、前記共通チャンネル電力制御装置は、前記輻輳解除制御、前記電力復旧制御で前記MBMSサービスの送信電力を徐々に上げる要求に基づき前記無線基地局装置に対して前記MBMSサービスの送信電力を徐々に上げ、前記MBMSサービスの送信電力の上げ分だけ前記個別チャンネルサービスの送信電力を下げて元の送信電力に戻すようにすることを特徴とする、請求項13に記載の無線ネットワーク制御装置。
  15. MBMSサービスを提供する移動通信を実施する無線ネットワーク制御装置において、
    無線基地局装置から輻輳状況の報告を受け、複数の前記MBMSサービスが輻輳処理の対象に含まれている場合には輻輳処理の対象に含まれている複数のMBMSサービスの各々の送信電力を下げる要求を行う輻輳制御装置と、
    無線リソース不足で個別チャンネルサービスの個別送受信を実施する移動通信端末が確立できず、前記個別チャンネルサービスの優先度が複数の前記MBMSサービスよりも高い場合には前記MBMSサービスの各々の送信電力を下げるように要求を行う優先制御装置と、
    前記輻輳制御装置、前記優先制御装置からの要求に基づいて前記無線基地局装置に対して複数の前記MBMSサービスの各々の送信電力を下げ、複数の前記MBMSサービスの送信電力の全体の下げ分だけ個別チャンネルサービスの送信電力を上げるように送信電力の再配分を行わせる共通チャンネル電力制御装置とを備えることを特徴とする無線ネットワーク制御装置。
  16. 前記輻輳制御装置は、前記無線基地局装置で輻輳状況の回避が検出された場合には複数の前記MBMSサービスの各々の送信電力を徐々に上げるように前記無線基地局装置に対して要求する輻輳解除制御を行い、前記優先制御装置は、優先制御実施後に現在の使用電力量が一定量を上回った場合には複数の前記MBMSサービスの各々の送信電力を徐々に上げるように前記無線基地局装置に対して要求する電力復旧制御を行い、前記共通チャンネル電力制御装置は、前記輻輳解除制御、前記電力復旧制御で複数の前記MBMSサービスの各々の送信電力を徐々に上げる要求に基づき前記無線基地局装置に対して複数の前記MBMSサービスの各々の送信電力を徐々に上げ、複数の前記MBMSサービスの全体の送信電力の上げ分だけ前記個別チャンネルサービスの送信電力を下げて元の送信電力に戻すようにすることを特徴とする、請求項15に記載の無線ネットワーク制御装置。
  17. 前記輻輳制御装置は、複数のMBMSサービスの各々に対して、MBMSサービス実施中に輻輳発生した場合に送信電力を下げるMBMSサービスを輻輳の処理対象とし、送信電力を下げないMBMSサービスを輻輳の非処理対象とする情報を保持する輻輳処理対象保存部と、前記輻輳処理対象保存部に保存されている情報を参照して実施中のMBMSサービスに輻輳の処理対象となるMBMSサービスが含まれるか否かを判定する輻輳処理対象判定部と有し、前記優先制御装置は、複数のMBMSサービスに対して優先度の情報を保存する優先度情報保存部と、前記優先度情報保存部に保存される情報を参照して個別チャンネルサービスの優先度が実施中のMBMSサービスよりも高いか否かを判定する優先度判定部とを備えることを特徴とする、請求項13に記載の無線ネットワーク制御装置。
  18. 前記輻輳制御装置は、複数のMBMSサービスの各々に対して、MBMSサービス実施中に輻輳発生した場合に送信電力を下げるMBMSサービスを輻輳の処理対象とし、送信電力を下げないMBMSサービスを輻輳の非処理対象とする情報を保持する輻輳処理対象保存部と、前記輻輳処理対象保存部に保存されている情報を参照して実施中のMBMSサービスに輻輳の処理対象となる複数のMBMSサービスが含まれるか否かを判定する輻輳処理対象判定部とを有し、前記優先制御装置は、複数のMBMSサービスに対して優先度の情報を保存する優先度情報保存部と、前記優先度情報保存部に保存される情報を参照して個別チャンネルサービスの優先度が実施中の複数のMBMSサービスよりも高いか否かを判定する優先度判定部とを備えることを特徴とする、請求項16に記載の無線ネットワーク制御装置。
  19. 輻輳状況の回避を検出する電力の閾値P62は、輻輳検出の電力の閾値をTH62とし、ヒステリシスをH62とした場合、P62=TH62+H62とし、輻輳制御では現在の電力をP61とし、MBMSサービスの送信電力をP62−P61だけ下げ、輻輳解除制御では現在の電力をP63とし、P62<P63の場合には(P62−P61)*X(0<X<1)だけMBMSサービスの送信電力を上げることを特徴とする、請求項14に記載の無線ネットワーク制御装置。
  20. 優先呼が許容可と判定されるP65は、無線リソース不足と判定した電力の閾値をTH65とし、ヒステリシスをH65とした場合、P65=TH65+H65とし、優先制御では現在の電力量をP64とし、MBMSサービスの送信電力をP65−P64だけ下げ、優先解除制御では現在の電力量66とし、P65<P66の場合には(P65−P64)*Y(0<Y<1)だけMBMSサービスの送信電力を上げることを特徴とする、請求項14に記載の無線ネットワーク制御装置。
  21. 輻輳状況の回避を検出する電力の閾値P82は、輻輳検出の電力の閾値をTH82とし、ヒステリシスをH82とした場合、P82=TH82+H82とし、輻輳制御では現在の電力はP81とし、複数N個のMBMSサービスの送信電力の各々を(P82−P81)/Nだけ下げ、輻輳解除制御では現在の電力を83とし、P82<P83の場合には{(P82−P81)*X}/N(0<X<1)だけ複数N個のMBMSサービスの各々の送信電力を上げることを特徴とする、請求項16に記載の無線ネットワーク制御装置。
  22. 優先呼が許容可と判定されるP85は、無線リソース不足と判定した電力の閾値をTH85とし、ヒステリシスをH85とした場合、P85=TH85+H85とし、優先制御では現在の電力をP84とし、複数M個のMBMSサービスの各々の送信電力を(P85−P84)/Mだけ下げ、優先解除制御では現在の電力をP86とし、P85<P86の場合には{(P85−P84)*Y}/M(0<Y<1)だけ複数M個のMBMSサービスの各々の送信電力を上げることを特徴とする、請求項16に記載の無線ネットワーク制御装置。
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