JP3499466B2 - 通信端末装置及び送信電力制御方法 - Google Patents

通信端末装置及び送信電力制御方法

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JP3499466B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタル無線通
信システムにおいて使用される通信端末装置及び送信電
力制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図8は、従来の移動体無線パケット通信
セルラシステムにおいて、通信端末が通信を行う基地局
を切替えるハンドオーバの概略を説明するための図であ
る。
【0003】通信端末804が通信を行っている基地局
である第1基地局801からこれから通信を行う第2基
地局802へダイバーシチハンドオーバする際には、通
信端末804は、第1及び第2基地局の両方と通信を行
う。このとき、制御局803は、第1及び第2基地局か
らの信号のうち受信状態の良好な信号を選択し、選択し
た受信信号を通信端末からの送信信号として受信パケッ
トを合成する。
【0004】セルラ方式において、他通信局間の干渉を
低減させて、通信端末の収容量を増大させるために、通
信端末と基地局との間において送信電力制御(TPC)
が行われる。送信電力制御としては、基地局において受
信品質を測定し、その受信品質に基づいて通信端末に送
信電力の上げ下げを指示するクローズドループによるT
PC(Transmission Power Control)が一般に用いられ
る。図8に示すような通信端末のダイバーシチハンドオ
ーバの際には、通信端末は、第1及び第2基地局間に対
して同時に送信電力制御が行われることになる。
【0005】ダイバーシチハンドオーバにおいて、通信
端末は第1基地局から離れて、第2基地局に近づいてい
くため、通信端末からの送信信号は、第1基地局におい
ては徐々に受信電力が小さくなり、それにより受信状態
は劣化し、逆に、第2基地局においては徐々に受信電力
が大きくなり、それにより受信状態は良好となる。
【0006】そのため、ダイバーシチハンドオーバ中の
通信端末は、第1基地局に対する送信電力制御と、第2
基地局に対する送信電力制御とで相異なる場合が考えら
れる。すなわち、第1基地局に対しては受信状態が劣化
していくために、送信電力を増加する制御を行い、第2
基地局に対しては受信状態が良好になるために、送信電
力を減少する制御を行うことが起こる。
【0007】従来の移動体無線パケット通信システムで
は、ダイバーシチハンドオーバ時において、通信端末
が、通信中の複数の基地局からの送信電力制御情報のう
ち、より小さな送信電力を指示する送信電力制御にした
がう制御を行う(特開平8−18503号公報)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ダイバ
ーシチハンドオーバ時のように、セル境界付近で信号伝
播が不安定な状況において通信端末の送信電力を減少さ
せる制御を行った場合、通信端末が通信を行っている基
地局のうち、受信状態が悪いため通信端末の送信電力の
減少を指示しなかった基地局(第1基地局)では勿論の
こと、受信状態が良いため通信端末の送信電力の減少を
指示した基地局(第2基地局)においても、通信端末か
らの送信信号の品質が劣化してしまう状況が考えられ
る。
【0009】この状況を図9を用いて説明する。図9に
おいて、実線901はダイバーシチハンドオーバの際の
第1基地局における受信品質の変動を示し、実線902
はダイバーシチハンドオーバの際の第2基地局における
受信品質の変動を示す。また、記号列903は第1基地
局における伝送単位ごとの受信状態を示し、記号列90
4は第2基地局における伝送単位ごとの受信状態を示
す。この受信状態において、○印は受信状態が良好であ
ることを表し、×印は受信状態が劣化していることを表
す。
【0010】ダイバーシチハンドオーバ時において、従
来のような送信電力制御を行うと、受信状態が悪いため
通信端末の送信電力の減少を指示しなかった第1基地
局、及び受信状態が良いため通信端末の送信電力の減少
を指示した第2基地局において、通信端末からの送信信
号の品質が劣化してしまう(図9におけるA部)状況が
起こる。
【0011】この場合、基地局の制御局において複数の
受信信号の選択合成を行っても、パケットを構成するこ
とができなくなることがある。このときには、結局その
パケットを再送することになり、結果的に効率的なパケ
ット通信が行われなくなってしまう。
【0012】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、信号伝播が不安定な状況であっても、通信端末か
らの送信信号を十分な電力で到達させ、制御局において
受信信号の選択合成を良好に行わせることができる通信
端末装置及び送信電力制御方法を提供することを目的と
する。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の通信端末装置
は、複数の基地局から送信された送信電力制御情報を含
む信号から送信電力制御情報を抽出する抽出手段と、複
数の基地局からのすべての送信電力制御情報が送信電力
を減少させる旨の制御情報である場合にのみ送信電力を
減少させる旨の制御信号を生成する第1判定手段と、前
記制御信号にしたがって送信電力を制御する送信電力制
御手段と、を具備する構成を採る。
【0014】この構成によれば、複数の基地局と通信を
行うダイバーシチハンドオーバなどの信号伝播が不安定
な状況の際に、複数の基地局からの送信電力制御情報に
基づき送信電力を制御し、複数の基地局に対して有効な
送信電力制御を行うため、各基地局に十分な信号電力を
到達させることが可能となる。
【0015】また、通信を行っている複数の基地局から
受け取った送信電力制御情報のすべてが送信電力を減少
する情報である場合のみ、送信電力を減少する制御を行
うので、送信電力減少を指示する基地局と送信電力増加
を指示する基地局が混在する場合、送信電力減少を指示
する基地局に対して過剰品質となるが、受信状態の劣悪
な基地局に対しても十分な信号電力を届けることがで
き、受信状態を改善することができる。これにより、ハ
ンドオーバ中などの不安定な伝搬路状況においても安定
した通信を行うことが可能となる。したがって、基地局
の制御局において信号の選択合成を良好に動作させるこ
とができるため、送信パケットを損失することなく、効
率的なパケット通信が可能となる。
【0016】本発明の通信端末装置は、複数の基地局か
ら送信された伝送単位毎の送信電力制御情報を含む信号
から送信電力制御情報を抽出する抽出手段と、抽出され
た送信電力制御情報を記憶する記憶手段と、前記複数の
基地局において、過去所定回の伝送単位における送信電
力制御情報に対する送信電力を増加させる旨の制御情報
の割合が所定値を超える基地局がある場合に、前記基地
局以外の基地局からの送信電力制御情報にしたがって送
信電力制御を行う制御信号を生成する第2判定手段と、
前記制御信号にしたがって送信電力を制御する送信電力
制御手段と、を具備する構成を採る。
【0017】この構成によれば、通信を行っている複数
の基地局から受け取った過去の送信電力制御情報の履歴
と現在受け取った送信電力制御情報に基づいて送信電力
制御を行うので、通信を行っている各基地局について、
ハンドオーバ中などの受信状態の遷移を送信電力制御に
反映させることができる。これにより、効率的な電力制
御を行うことができ、ハンドオーバを確実に行うことが
でき、効率的なパケット通信が可能となる。
【0018】本発明の通信端末装置は、前記第2判定手
段が、前記複数の基地局において、過去所定回の伝送単
位における送信電力制御情報に対する送信電力を増加さ
せる旨の制御情報の割合がいずれも所定値を超えない場
合に、複数の基地局からのすべての送信電力制御情報が
送信電力を減少させる旨の制御情報である場合にのみ送
信電力を減少させる旨の制御信号を生成する構成を採
る。
【0019】この構成によれば、ハンドオーバ中に通信
を行っている複数の基地局において、通信端末からの送
信信号の受信品質に大きな差が存在し、ある基地局での
受信信号は基準品質を満たさずに、その基地局は通信端
末に対して送信電力を増加するよう電力制御情報を生成
することが多い状況においては、その基地局からの送信
電力制御情報にはしたがわない。これにより、一方の基
地局には十分な信号電力を届けて受信品質を保証しつ
つ、送信電力を抑えて他通信局への干渉を低減すること
が可能となる。
【0020】また、通信端末の移動に伴い、複数の基地
局における通信端末からの送信信号の受信品質の差が小
さくなり、送信電力制御情報が錯綜する状況において
は、一方の基地局でも送信電力を増加する情報を生成す
る場合に、通信端末は送信電力を増加させるので、両方
の基地局に十分な信号電力を届け、安定した無線通信を
行うことが可能となる。
【0021】さらに、通信端末が通信を行っている複数
の基地局の立場が入れ替わり、通信端末からの送信信号
の受信品質に大きな差が存在し、受信信号が基準品質を
満たさない基地局が送信電力増加の電力制御情報を生成
することが多い状況においては、同様に、その基地局か
らの送信電力制御情報にはしたがわない。これにより、
一方の基地局での受信信号品質を保証しつつ、送信電力
を抑えて他通信局への干渉の低減を図り、同時にスムー
ズで確実なハンドオーバを行うことが可能となる。
【0022】本発明の通信端末装置は、前記第2判定手
段が、所定回の伝送単位で構成される選択合成単位毎に
制御信号を生成する構成を採る。
【0023】この構成によれば、制御局において効率良
く、かつ正確に選択合成を行うことが可能となる。
【0024】本発明の基地局装置は、上記通信端末装置
と無線通信を行うことを特徴とする。これにより、確実
にハンドオーバを行うことが可能となる。
【0025】本発明の送信電力制御方法は、複数の基地
局から送信された送信電力制御情報を含む信号から送信
電力制御情報を抽出する抽出工程と、複数の基地局から
のすべての送信電力制御情報が送信電力を減少させる旨
の制御情報である場合にのみ送信電力を減少させる旨の
制御信号を生成する第1判定工程と、前記制御信号にし
たがって送信電力を制御する送信電力制御工程と、を具
備する。
【0026】この方法によれば、複数の基地局と通信を
行うダイバーシチハンドオーバなどの信号伝播が不安定
な状況の際に、複数の基地局からの送信電力制御情報に
基づき送信電力を制御し、複数の基地局に対して有効な
送信電力制御を行うため、各基地局に十分な信号電力を
到達させることが可能となる。
【0027】また、通信を行っている複数の基地局から
受け取った送信電力制御情報のすべてが送信電力を減少
する情報である場合のみ、送信電力を減少する制御を行
うので、他の通信局への干渉を低減し、かつバッテリー
セービングを図ることが可能となる。さらに、前記の場
合以外では、送信電力を減少しない制御を行うので、受
信状態の劣悪な基地局に対しても十分な信号電力を届け
ることができ、受信状態を改善することができる。これ
により、ハンドオーバ中などの不安定な伝搬路状況にお
いても安定した通信を行うことが可能となる。したがっ
て、基地局の制御局において信号の選択合成を良好に動
作させることができるため、送信パケットを損失するこ
となく、効率的なパケット通信が可能となる。
【0028】本発明の送信電力制御方法は、複数の基地
局から送信された伝送単位毎の送信電力制御情報を含む
信号から送信電力制御情報を抽出する抽出工程と、抽出
された送信電力制御情報を記憶する記憶工程と、前記複
数の基地局において、過去所定回の伝送単位における送
信電力制御情報に対する送信電力を増加させる旨の制御
情報の割合が所定値を超える基地局がある場合に、前記
基地局以外の基地局からの送信電力制御情報にしたがっ
て送信電力制御を行う制御信号を生成する第2判定工程
と、前記制御信号にしたがって送信電力を制御する送信
電力制御工程と、を具備する。
【0029】この方法によれば、通信を行っている複数
の基地局から受け取った過去の送信電力制御情報の履歴
と現在受け取った送信電力制御情報に基づいて送信電力
制御を行うので、通信を行っている各基地局について、
ハンドオーバ中などの受信状態の遷移を送信電力制御に
反映させることができる。これにより、効率的な電力制
御を行うことができ、ハンドオーバを確実に行うことが
でき、効率的なパケット通信が可能となる。
【0030】本発明の送信電力制御方法は、前記第2判
定工程では、前記複数の基地局において過去所定回の伝
送単位における送信電力制御情報に対する送信電力を増
加させる旨の制御情報の割合がいずれも所定値を超えな
い場合に、複数の基地局からのすべての送信電力制御情
報が送信電力を減少させる旨の制御情報である場合にの
み送信電力を減少させる旨の制御信号を生成する。
【0031】この方法によれば、ハンドオーバ中に通信
を行っている複数の基地局において、通信端末からの送
信信号の受信品質に大きな差が存在し、ある基地局での
受信信号は基準品質を満たさずに、その基地局は通信端
末に対して送信電力を増加するよう電力制御情報を生成
することが多い状況においては、その基地局からの送信
電力制御情報にはしたがわない。これにより、一方の基
地局には十分な信号電力を届けて受信品質を保証しつ
つ、送信電力を抑えて他通信局への干渉を低減すること
が可能となる。
【0032】また、通信端末の移動に伴い、複数の基地
局における通信端末からの送信信号の受信品質の差が小
さくなり、送信電力制御情報が錯綜する状況において
は、一方の基地局でも送信電力を増加する情報を生成す
る場合に、通信端末は送信電力を増加させるので、両方
の基地局に十分な信号電力を届け、安定した無線通信を
行うことが可能となる。
【0033】さらに、通信端末が通信を行っている複数
の基地局の立場が入れ替わり、通信端末からの送信信号
の受信品質に大きな差が存在し、受信信号が基準品質を
満たさない基地局が送信電力増加の電力制御情報を生成
することが多い状況においては、同様に、その基地局か
らの送信電力制御情報にはしたがわない。これにより、
一方の基地局での受信信号品質を保証しつつ、送信電力
を抑えて他通信局への干渉の低減を図り、同時にスムー
ズで確実なハンドオーバを行うことが可能となる。
【0034】本発明の送信電力制御方法は、前記第2判
定工程において、所定回の伝送単位で構成される選択合
成単位毎に制御信号を生成する。
【0035】この方法によれば、制御局において効率良
く、かつ正確に選択合成を行うことが可能となる。
【0036】
【発明の実施の形態】本発明の骨子は、通信端末と複数
の基地局との間で送信電力制御を行うパケット通信シス
テムにおいて、通信端末のダイバーシチハンドオーバの
際に、通信端末が、通信中の基地局すべてから送信電力
減少の制御を受けた場合は送信電力を減少させ、それ以
外の場合は送信電力を減少させない送信電力制御を行う
ことによって、通信中の基地局に十分な信号電力を届
け、効率的なパケット通信を図ることである。
【0037】以下,本発明の実施の形態について,添付
図面を参照して詳細に説明する。(実施の形態1)本実
施の形態においては、第1基地局と通信を行っている通
信端末がダイバーシチハンドオーバにより第2基地局と
通信を行う場合について説明する。
【0038】図1は,本発明の実施の形態1に係る通信
端末装置の構成を示すブロック図である。通信相手局か
ら送信された信号は、アンテナ101及び送受信信号分
離部102を介して無線受信部103で受信される。受
信信号は、無線受信部103において所定の無線処理が
なされた後に、第1及び第2の各基地局からの信号とし
て、各基地局信号に対応する復調部104,105にお
いて復調される。
【0039】復調部104,105の出力は、受信デー
タ判定部106に送られ、そこで受信データとして判定
される。また、各復調部104,105の出力は、電力
制御情報抽出判定部107に送られる。電力制御情報抽
出判定部107においては、復調データから電力制御情
報が抽出され、その電力制御情報は送信電力制御部10
8に送られる。
【0040】変調部109において変調された送信デー
タは、無線送信部110に送られ、そこで送信電力制御
部108により送信電力が制御されて送信信号となり、
送受信信号分離部102を介しアンテナ101より送信
される。
【0041】図2は、本発明の実施の形態1に係る通信
端末装置と無線通信を行う基地局装置の構成を示すブロ
ック図である。
【0042】図1に示す通信端末装置から送信された信
号は、アンテナ201から送受信信号分離部202を介
して無線受信部203で受信される。受信信号は、無線
受信部203で所定の無線処理がなされた後に、復調部
204に送られ、そこで復調される。
【0043】復調された信号は、受信データ判定部20
5に送られると共に、受信品質検出部206に送られ
る。受信データ判定部205では、復調信号に対してデ
ータ判定を行って受信データを得る。受信品質検出部2
06においては、復調信号について受信品質が検出され
る。検出された受信品質は電力制御情報生成部207に
送られる。
【0044】電力制御情報生成部207では、検出され
た受信品質に基づいて、電力の上げ下げを示す送信電力
制御情報(TPC)を生成する。例えば、検出された受
信品質が所定の基準値よりも低ければ、送信電力を増加
させる制御情報を生成し、検出された受信品質が所定の
基準値よりも高ければ、送信電力を減少させる制御情報
を生成する。
【0045】電力制御情報生成部207で生成された送
信電力制御情報は、送信データと共に送信するために、
変調部208に送られる。変調部208では、送信デー
タ及び送信電力制御情報を変調し、無線送信部209に
送る。無線送信部209では、送信データに所定の無線
処理を施す。このようにして得られた送信信号は、送受
信信号分離部202を介してアンテナ201から送信さ
れる。
【0046】なお、送信データは、通信端末に対して基
地局の制御局より送られた送信データである。また、受
信データは、基地局の制御局に送られ、他の基地局から
の受信信号とともに選択合成される。
【0047】また、図2では、一つの通信端末に対応す
る復調系及び変調系を示しているが、通常は複数の通信
端末に対応する復調系及び変調系がそれぞれ存在し、そ
れぞれ同様の動作をするようになっている。
【0048】上記構成を有する通信端末装置の動作につ
いて図3を用いて説明する。通信端末装置において、第
1基地局及び第2基地局からの信号を受信した後(ST
301)、受信信号をそれぞれ復調し、その後それぞれ
の復調信号を電力制御情報抽出判定部107に送る。電
力制御情報抽出判定部107では、まず受信信号から送
信電力制御情報が抽出される(ST302)。
【0049】この送信電力制御情報は、第1基地局のも
のと第2基地局のものがあるので、組み合わせとして、
下記表1に記載するようなパターンとなる。
【0050】
【表1】
【0051】この場合、電力制御情報抽出判定部107
では、表1に示すように、すべての基地局、ここでは第
1基地局及び第2基地局がいずれも送信電力を減少させ
る旨の送信電力制御情報を送ってきた場合のみ、送信電
力を減少させる制御指示信号(Down)を出力する。これ
以外の場合には、送信電力を減少させる制御指示信号を
出力せず、送信電力を増加させる制御指示信号(Up)や
送信電力制御を行わない制御指示信号(Eq)を出力す
る。
【0052】すなわち、電力制御情報抽出判定部107
では、基地局からの信号に含まれる送信電力制御情報す
べてが送信電力の減少を示すかどうか判断する(ST3
03)。そして、送信電力制御情報すべてが送信電力の
減少を示していれば、送信電力を減少させる旨の制御信
号を生成する(ST305)。一方、送信電力制御情報
すべてが送信電力の減少を示していなければ、送信電力
を減少させる旨以外の制御信号を生成する(ST30
4)。
【0053】上記のような判定により、電力制御情報抽
出判定部107は、一つの制御指示信号を生成して、こ
の制御指示信号を送信電力制御部108に送る。送信電
力制御部108は、制御指示信号にしたがって、送信電
力を減少させる制御(Down)、送信電力を増加させる制
御(Up)、又は送信電力制御を行わない制御(Eq)を無
線送信部110に対して行う(ST306)。そして、
送信電力制御された状態で送信を行う(ST307)。
【0054】上記送信電力制御を行った場合のダイバー
シチハンドオーバ時の第1及び第2基地局の受信品質及
び受信状態を図4に示す。図4において、実線401は
ダイバーシチハンドオーバの際の第1基地局における受
信品質の変動を示し、実線402はダイバーシチハンド
オーバの際の第2基地局における受信品質の変動を示
す。また、記号列403は第1基地局における伝送単位
ごとの受信状態を示し、記号列404は第2基地局にお
ける伝送単位ごとの受信状態を示す。この受信状態にお
いて、○印は受信状態が良好であることを表し、×印は
受信状態が劣化していることを表す。
【0055】本実施の形態に係る送信電力制御方法によ
れば、ダイバーシチハンドオーバ中の各基地局のうち、
一つでも通信端末に対して送信電力を増加する旨の送信
電力制御信号を送ってきた場合は、通信端末は送信電力
を増加させる。このため、受信状態の悪く、より大きな
信号電力を必要としている基地局に対しても十分な信号
電力を届けることができる。すなわち、信号伝播が不安
定な状態(図8に示すA部)であっても、通信端末にお
ける受信品質を高くすることができる。そのため、図4
に示すように、ダイバーシチハンドオーバ中の伝送単位
ごとの受信状態を改善することができ、両基地局からの
信号の受信状態が共に劣化である場合を回避することが
できる。その結果、基地局の制御局において選択合成を
良好に動作させることが可能となる。
【0056】また、ダイバーシチハンドオーバ中の各基
地局のうち、すべてが通信端末に対して送信電力を減少
する旨の送信電力制御信号を送ってきた場合は、通信端
末は送信電力を減少させる。これにより、他の通信局へ
の干渉を低減し、かつバッテリーセービングを図ること
が可能となる。
【0057】(実施の形態2)本実施の形態において
も、第1基地局と通信を行っている通信端末がダイバー
シチハンドオーバにより第2基地局と通信を行う場合に
ついて説明する。
【0058】図5は、本発明の実施の形態2に係る通信
端末装置の構成を示すブロック図である。なお、図5に
おいて、図1に示す構成と同一の部分については同一の
符号を付して、その詳細な説明は省略する。
【0059】本実施の形態に係る通信端末装置は、過去
の伝送単位における送信電力制御情報を基地局ごとに記
憶するメモリ501を備えている。
【0060】上記構成を有する通信端末装置の動作につ
いて図6を用いて説明する。通信端末において、第1基
地局及び第2基地局からの信号を受信した後(ST60
1)、受信信号をそれぞれ復調し、その後それぞれの復
調信号を電力制御情報抽出判定部107に送る。電力制
御情報抽出判定部107では、まず受信信号から送信電
力制御情報が抽出される(ST602)。電力制御情報
抽出判定部107は、抽出された送信電力制御情報を基
地局ごとにメモリ501に蓄える。
【0061】電力制御情報抽出判定部107は、通信端
末が送信電力制御を行う直前のある期間(前複数伝送単
位)中においてメモリ501に蓄えられた電力制御情報
の判定を行い、送信電力の制御指示信号を送信電力制御
部108に出力する。なお、メモリ501に記憶された
送信電力制御情報の消去方法に特に制限はない。例え
ば、過去所定個の伝送単位の送信電力制御情報を記憶す
るようにして、新しい伝送単位の送信電力制御情報を記
憶する時に、順次最も古い伝送単位の送信電力制御情報
を消去するようにしても良い。
【0062】電力制御情報抽出判定部107における判
定は、第1基地局又は第2基地局のどちらかについて、
送信電力増加の制御情報がある特定の割合以上存在すれ
ば、その他方の基地局からの送信電力制御情報を送信電
力制御部108に送り、送信電力増加の制御情報がある
特定の割合以上存在しなければ、第1基地局及び第2基
地局からの送信電力制御情報から、実施の形態1におけ
る判定にしたがって、すなわち表1にしたがって、送信
電力制御情報を決定して、その送信電力制御情報を送信
電力制御部108に送る。
【0063】上記送信電力制御に係る電力制御情報判定
状況を下記表2に示す。ここでは、電力制御情報抽出判
定部107は、例えば直前の4つの送信電力制御情報の
うち、3つが送信電力を増加させる旨の制御情報である
場合(送信電力増加の制御情報がある特定の割合以上存
在する場合)に、それぞれの基地局において受信信号品
質に大きな差があるものと判断し、他方の基地局からの
送信電力制御情報にしたがい、また、いずれの基地局
も、直前の4つの送信電力制御情報のうち、送信電力を
増加させる旨の制御情報が2つ以下である場合は、それ
ぞれの基地局において受信信号品質の差が小さいものと
判断し、それぞれの基地局からの電力制御情報より表1
にしたがって送信電力の制御情報を決定する。なお、表
中Tは、表1にしたがう場合を示す。
【0064】
【表2】
【0065】具体的には、まず、直前の4つの伝送単位
の制御中、電力増加を示す情報が3つ以上の基地局を除
く(ST603)。そして、他のすべての基地局の電力
制御情報が電力減少を示すかどうかを判断する(ST6
04)。他のすべての基地局の電力制御情報が電力減少
を示すのであれば、電力減少の制御情報にしたがって送
信電力制御を行う(ST606,ST607)。一方、
他のすべての基地局の電力制御情報が電力減少を示すの
でなければ、電力減少以外の制御情報にしたがって送信
電力制御を行う(ST605,ST607)。
【0066】上記のような判定により、電力制御情報抽
出判定部107は、一つの制御指示信号を生成して、こ
の制御指示信号を送信電力制御部108に送る。送信電
力制御部108は、制御指示信号にしたがって、送信電
力を減少させる制御(Down)又は送信電力を増加させる
制御(Up)を無線送信部110に対して行う。そして、
送信電力制御された状態で送信を行う(ST608)。
【0067】上記送信電力制御について表2を用いて説
明すると、左から4つめの伝送単位についての送信電力
制御においては、直前の4つの送信電力制御情報が、第
1基地局:Down, Down, Down, Up、第2基地局:Up, U
p, Up, Downである。したがって、第1基地局について
は、4つの送信電力制御情報のうち送信電力を増加させ
る旨の制御情報は3つ未満であり、第2基地局について
は、4つの送信電力制御情報のうち送信電力を増加させ
る旨の制御情報は3つ以上である。この場合、4つの送
信電力制御情報のうち送信電力を増加させる旨の制御情
報が3つ以上である基地局以外の送信電力制御情報にし
たがうのであるので、第1基地局の送信電力制御情報
(Up)がこの伝送単位における送信電力制御情報とな
る。
【0068】また、左から5つめの伝送単位についての
送信電力制御においては、直前の4つの送信電力制御情
報が、第1基地局:Down, Down, Up, Down、第2基地
局:Up, Up, Down, Downである。したがって、第1基地
局及び第2基地局とも、4つの送信電力制御情報のうち
送信電力を増加させる旨の制御情報は3つ未満であるの
で、表1にしたがって送信電力制御が行われる。すなわ
ち、第1及び第2基地局がいずれも送信電力を減少させ
る旨の制御情報であるので、送信電力制御情報(Down)
がこの伝送単位における送信電力制御情報となる。
【0069】本実施の形態に係る送信電力制御方法によ
れば、通信端末がダイバーシチハンドオーバ中に通信を
行っている複数の基地局において、通信端末からの送信
信号の受信品質に大きな差が存在し、ある基地局での受
信信号は基準品質を満たさずに、通信端末に対して送信
電力を増加する旨の制御情報を生成することが多いと判
断できる状況下では、その基地局からの送信電力制御情
報にはしたがわない。これにより、一方の基地局には十
分な信号電力を届け受信信号品質を保証しつつ、送信電
力を抑え過剰品質及び他通信局への干渉を低減すること
が可能となる。
【0070】また、通信端末の移動に伴い、複数の基地
局における通信端末からの送信信号の受信品質の差が小
さくなり、送信電力制御情報が錯綜する状況において
は、一方の基地局でも送信電力を増加する情報を生成す
る場合には、通信端末は送信電力を増加させることによ
って、両方の基地局に十分な信号電力を届け、安定した
無線通信を行う。これにより、ダイバーシチハンドオー
バ中の伝送単位の受信状態が改善され、基地局の制御局
において選択合成を良好に動作させることが可能とな
る。
【0071】また、本実施の形態において、電力制御情
報抽出判定部107における判定を選択合成単位(所定
数の伝送単位で構成される)で行うようにしても良い。
すなわち、基地局の制御局での選択合成単位において、
どちらの基地局にしたがう(第1又は第2)電力制御、
あるいは全部から送信電力を減少させる指示がこなけれ
ば送信電力を減少しない(T)電力制御を切り替えるよ
うにしても良い。
【0072】この場合、電力制御情報抽出判定部107
は、直前の選択合成単位中における送信電力増加の制御
情報の割合を見て、現選択合成単位での送信電力制御を
判定する。すなわち、直前の選択合成単位中における送
信電力増加の制御情報の割合を見て、自局から基地局ま
での距離が離れているかどうかを判断し、自局から遠く
離れている基地局以外の基地局を主導として送信電力制
御を行うようにする。
【0073】このような選択合成単位での送信電力制御
について、図7を用いて説明する。なお、ここでは、選
択合成単位を3つの伝送単位で構成する場合について説
明するが、選択合成単位を構成する伝送単位の数は、3
つに制限されない。
【0074】通信端末において、第1基地局及び第2基
地局からの信号を受信した後(ST701)、受信信号
をそれぞれ復調し、その後それぞれの復調信号を電力制
御情報抽出判定部107に送る。電力制御情報抽出判定
部107では、まず受信信号から送信電力制御情報が抽
出される(ST702)。電力制御情報抽出判定部10
7は、抽出された送信電力制御情報を基地局ごとにメモ
リ501に蓄える。
【0075】電力制御情報抽出判定部107は、通信端
末が送信電力制御を行う直前の選択合成単位中において
メモリ501に蓄えられた電力制御情報の判定を行い、
送信電力の制御指示信号を送信電力制御部108に出力
する。
【0076】電力制御情報抽出判定部107における判
定は、第1基地局又は第2基地局のどちらかについて、
送信電力増加の制御情報が選択合成単位において、ある
特定の割合以上(ここでは選択合成単位を構成する3つ
の伝送単位すべて)存在すれば、その他方の基地局から
の送信電力制御情報を送信電力制御部108に送り、送
信電力増加の制御情報がある特定の割合以上存在しなけ
れば、第1基地局及び第2基地局からの送信電力制御情
報から、実施の形態1における判定にしたがって、すな
わち表1にしたがって、送信電力制御情報を決定して、
その送信電力制御情報を送信電力制御部108に送る。
【0077】上記送信電力制御に係る電力制御情報判定
状況を下記表3に示す。ここでは、電力制御情報抽出判
定部107は、例えば直前の選択合成単位の送信電力制
御情報すべてが送信電力を増加させる旨の制御情報であ
る場合(送信電力増加の制御情報がある特定の割合以上
存在する場合)に、それぞれの基地局において受信信号
品質に大きな差があるものと判断し、他方の基地局から
の送信電力制御情報にしたがい、また、いずれの基地局
も、直前の選択合成単位の送信電力制御情報に送信電力
を減少させる旨の制御情報を含む場合は、それぞれの基
地局において受信信号品質の差が小さいものと判断し、
それぞれの基地局からの電力制御情報より表1にしたが
って送信電力の制御情報を決定する。なお、表中Tは、
表1にしたがう場合を示す。
【0078】
【表3】
【0079】具体的には、まず、直前の選択合成単位に
おいて、電力増加を示す情報が3つある基地局を除く
(ST703)。そして、他のすべての基地局の電力制
御情報が電力減少を示すかどうかを判断する(ST70
4)。他のすべての基地局の電力制御情報が電力減少を
示すのであれば、電力減少の制御情報にしたがって送信
電力制御を行う(ST706,ST707)。一方、他
のすべての基地局の電力制御情報が電力減少を示すので
なければ、電力減少以外の制御情報にしたがって送信電
力制御を行う(ST705,ST707)。
【0080】上記のような判定により、電力制御情報抽
出判定部107は、一つの制御指示信号を生成して、こ
の制御指示信号を送信電力制御部108に送る。送信電
力制御部108は、制御指示信号にしたがって、送信電
力を減少させる制御(Down)又は送信電力を増加させる
制御(Up)を無線送信部110に対して行う。そして、
送信電力制御された状態で送信を行う(ST708)。
【0081】上記送信電力制御について表3を用いて説
明すると、左から2つめの選択合成単位についての送信
電力制御においては、3つの送信電力制御情報が、第1
基地局:Down, Up, Down、第2基地局:Up, Up, Upであ
る。したがって、第2基地局については、3つの送信電
力制御情報すべてが送信電力を増加させる旨の制御情報
である。この場合、選択合成単位の送信電力制御情報が
すべて送信電力を増加させる旨の制御情報である基地局
以外の送信電力制御情報にしたがうのであるので、第1
基地局の送信電力制御情報(Down, Up, Down)がこの選
択合成単位における送信電力制御情報となる。
【0082】また、左から3つめの伝送単位についての
送信電力制御においては、直前の選択合成単位の3つの
送信電力制御情報が、第1基地局:Up, Up, Down、第2
基地局:Up, Down, Downである。したがって、第1基地
局及び第2基地局とも、選択合成単位内に送信電力を減
少させる旨の制御情報を含む。このため、表1にしたが
って送信電力制御が行われる。すなわち、この選択合成
単位においては、第1及び第2基地局がいずれも送信電
力を減少させる旨の制御情報になっていないので、送信
電力制御情報(Up, Up, Up)がこの選択合成単位におけ
る送信電力制御情報となる。
【0083】このような送信電力制御においても、上記
本実施の形態における効果を発揮することができる。ま
た、この送信電力制御においては、基地局の制御局にお
いて効率良くかつ正確に選択合成を行うことが可能とな
る。
【0084】なお、上記実施の形態1,2において、通
信端末がダイバーシチハンドオーバに入ることは、制御
信号により通信端末に通知される。したがって、通信端
末は、その制御信号にしたがって上記動作に入る。ダイ
バーシチハンドオーバ以外の状態では、通常のクローズ
ドループの送信電力制御が行われる。
【0085】本発明は上記実施の形態1,2に限定され
ず、種々変更して実施することが可能である。例えば、
上記実施の形態1,2では、基地局が2つの場合につい
て説明しているが、本発明は基地局が3つ以上の場合に
も適用することができる。また、実施の形態2におい
て、送信電力を増加させる旨の制御情報の特定の割合に
ついても、適宜変更して実施することが可能である。
【0086】また、送信電力制御情報についても、上記
実施の形態1では、上げる(Up)、下げる(Down)、そ
のまま(Eq)としているが、実施の形態2のように、上
げる(Up)、下げる(Down)のみであっても良く、4つ
以上の送信電力制御情報を設定しても良い。これらの送
信電力制御情報は、システムに応じて適宜設定すること
ができる。
【0087】
【発明の効果】以上説明したように本発明の通信端末装
置及び送信電力制御方法は、ダイバーシチハンドオーバ
のように信号伝播が不安定である場合に複数の基地局か
らの送信電力制御情報に基づいて送信電力制御を行うこ
とによって、複数の基地局において移動局からの十分な
送信信号電力を得るので、安定した通信を行うことが可
能となる。さらに、基地局の制御局での選択合成を良好
に動作させることが可能となり、送信パケットを損失す
ることなく、効率的なパケット通信を行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る通信端末装置の構
成を示すブロック図
【図2】上記実施の形態に係る通信端末装置と無線通信
を行う基地局装置の構成を示すブロック図
【図3】上記実施の形態に係る通信端末装置の動作を説
明するためのフロー図
【図4】上記実施の形態に係る通信端末装置のダイバー
シチハンドオーバ状況下において、各基地局における通
信端末からの送信信号の受信品質及び受信状態を示す概
略図
【図5】本発明の実施の形態2に係る通信端末装置の移
動局の構成を示すブロック図
【図6】上記実施の形態に係る通信端末装置の動作を説
明するためのフロー図
【図7】上記実施の形態に係る通信端末装置の動作を説
明するためのフロー図
【図8】ダイバーシチハンドオーバを行う通信端末及び
基地局を示す図
【図9】従来のパケット通信システムにおけるダイバー
シチハンドオーバ状況下において、各基地局における通
信端末からの送信信号の受信品質及び受信状態を示す概
略図
【符号の説明】
101,201 アンテナ 102,202 送受信信号分離部 103,203 無線受信部 104,105,204 復調部 106,205 受信データ判定部 107 電力制御情報抽出判定部 108 送信電力制御部 109,208 変調部 110,209 無線送信部 206 受信品質検出部 207 電力制御情報生成部 501 メモリ
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 7/24 - 7/26 H04Q 7/02 - 7/04

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の基地局から送信された送信電力制
    御情報を含む信号から送信電力制御情報を抽出する抽出
    手段と、複数の基地局からのすべての送信電力制御情報
    が送信電力を減少させる旨の制御情報である場合にのみ
    送信電力を減少させる旨の制御信号を生成する第1判定
    手段と、前記制御信号にしたがって送信電力を制御する
    送信電力制御手段と、を具備することを特徴とする通信
    端末装置。
  2. 【請求項2】 複数の基地局から送信された伝送単位毎
    の送信電力制御情報を含む信号から送信電力制御情報を
    抽出する抽出手段と、抽出された送信電力制御情報を記
    憶する記憶手段と、前記複数の基地局において、過去所
    定回の伝送単位における送信電力制御情報に対する送信
    電力を増加させる旨の制御情報の割合が所定値を超える
    基地局がある場合に、前記基地局以外の基地局からの送
    信電力制御情報にしたがって送信電力制御を行う制御信
    号を生成する第2判定手段と、前記制御信号にしたがっ
    て送信電力を制御する送信電力制御手段と、を具備する
    ことを特徴とする通信端末装置。
  3. 【請求項3】 前記第2判定手段は、前記複数の基地局
    において、過去所定回の伝送単位における送信電力制御
    情報に対する送信電力を増加させる旨の制御情報の割合
    がいずれも所定値を超えない場合に、複数の基地局から
    のすべての送信電力制御情報が送信電力を減少させる旨
    の制御情報である場合にのみ送信電力を減少させる旨の
    制御信号を生成することを特徴とする請求項2記載の通
    信端末装置。
  4. 【請求項4】 前記第2判定手段は、所定回の伝送単位
    で構成される選択合成単位毎に制御信号を生成すること
    を特徴とする請求項2又は請求項3記載の通信端末装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項4のいずれかに記載
    の通信端末装置と無線通信を行うことを特徴とする基地
    局装置。
  6. 【請求項6】 複数の基地局から送信された送信電力制
    御情報を含む信号から送信電力制御情報を抽出する抽出
    工程と、複数の基地局からのすべての送信電力制御情報
    が送信電力を減少させる旨の制御情報である場合にのみ
    送信電力を減少させる旨の制御信号を生成する第1判定
    工程と、前記制御信号にしたがって送信電力を制御する
    送信電力制御工程と、を具備することを特徴とする送信
    電力制御方法。
  7. 【請求項7】 複数の基地局から送信された伝送単位毎
    の送信電力制御情報を含む信号から送信電力制御情報を
    抽出する抽出工程と、抽出された送信電力制御情報を記
    憶する記憶工程と、前記複数の基地局において、過去所
    定回の伝送単位における送信電力制御情報に対する送信
    電力を増加させる旨の制御情報の割合が所定値を超える
    基地局がある場合に、前記基地局以外の基地局からの送
    信電力制御情報にしたがって送信電力制御を行う制御信
    号を生成する第2判定工程と、前記制御信号にしたがっ
    て送信電力を制御する送信電力制御工程と、を具備する
    ことを特徴とする送信電力制御方法。
  8. 【請求項8】 前記第2判定工程では、前記複数の基地
    局において過去所定回の伝送単位における送信電力制御
    情報に対する送信電力を増加させる旨の制御情報の割合
    がいずれも所定値を超えない場合に、複数の基地局から
    のすべての送信電力制御情報が送信電力を減少させる旨
    の制御情報である場合にのみ送信電力を減少させる旨の
    制御信号を生成することを特徴とする請求項7記載の送
    信電力制御方法。
  9. 【請求項9】 前記第2判定工程において、所定回の伝
    送単位で構成される選択合成単位毎に制御信号を生成す
    ることを特徴とする請求項7又は請求項8記載の送信電
    力制御方法。
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