JP2004341388A - キーボード打鍵練習装置、キーボード打鍵練習方法、およびキーボード打鍵練習用プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】キーボードを操作して日本語等の文章を高速に入力できるようになるための効率的な練習を行うこと。
【解決手段】キーボードの打鍵方法を練習するキーボード打鍵練習装置において、所定の分野に関する文章における出現頻度が高い単語を記憶する頻出単語記憶手段(単語DB40)と、頻出単語記憶手段に記憶されている所定の頻出単語を表示する頻出単語表示手段(キーボード練習処理モジュール45)と、頻出単語表示手段に表示された頻出単語に対応するキーが打鍵されたか否かを判定する打鍵判定手段(キー入力処理モジュール46)と、を有する。
【選択図】 図3
【解決手段】キーボードの打鍵方法を練習するキーボード打鍵練習装置において、所定の分野に関する文章における出現頻度が高い単語を記憶する頻出単語記憶手段(単語DB40)と、頻出単語記憶手段に記憶されている所定の頻出単語を表示する頻出単語表示手段(キーボード練習処理モジュール45)と、頻出単語表示手段に表示された頻出単語に対応するキーが打鍵されたか否かを判定する打鍵判定手段(キー入力処理モジュール46)と、を有する。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、キーボード打鍵練習装置、キーボード打鍵練習方法、およびキーボード打鍵練習用プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
コンピュータの入力デバイスの一種であるキーボードを操作して文字等の情報をすばやく入力するためには、ある程度の熟練が必要である。
【0003】
近年では、キーボードの正しい打鍵方法を身につけるためのソフトウエアや練習方法が数多く提案されている。
【0004】
例えば、特許文献1では、キーボードのキーに対応させてキャラクターまたはイメージを設定するとともに、各キャラクターまたはイメージを利用したストーリーを作成し、このストーリーの展開を通して、キーの位置と操作を受け持つ指との関係を習得させるようにしている。
【0005】
また、すでに市場に出回っている練習用のソフトウエアの場合、画面にアルファベットを表示するとともに、表示されたアルファベットに対応するキーが打鍵された場合には所定の表示を行って打鍵されたキーが正しいことを示す形態をとるものが多い。
【0006】
【特許文献1】
特開平8−123317号公報(要約書、図1)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特許文献1に示す練習方法および既存のソフトウエアでは、各指と各キーとの関連付けはできるものの、例えば、日本語の単語をアルファベット入力によって入力する場合には、単語をアルファベットに変換する練習を別途行う必要がある。このため、例えば、日本語の文章をすばやく入力できるようになるためには、長い時間を必要とするという問題点がある。
【0008】
本発明は、上記の事情に基づきなされたもので、その目的とするところは、キーボードを操作して日本語等の文章を高速に入力できるようになるための効率的な練習を行うことができるキーボード打鍵練習装置、キーボード打鍵練習方法、および、キーボード打鍵練習用プログラムを提供しよう、とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するため、本発明は、キーボードの打鍵方法を練習するキーボード打鍵練習装置において、所定の分野に関する文章における出現頻度が高い単語を少なくとも記憶する頻出単語記憶手段と、頻出単語記憶手段に記憶されている出現頻度の高い所定の頻出単語を優先的に表示する頻出単語表示手段と、頻出単語表示手段に表示された頻出単語に対応するキーが打鍵されたか否かを判定する打鍵判定手段と、を有している。
【0010】
このため、キーボードを操作して日本語等の文章を高速に入力できるようになるための効率的な練習を行うことができる。
【0011】
また、他の発明は、上述の発明に加えて、頻出単語表示手段に表示された頻出単語に対応するローマ字を表示するローマ字表示手段をさらに有するようにしている。このため、表示されたローマ字を参照して、正確に単語を入力することが可能になる。
【0012】
また、他の発明は、上述の発明に加えて、ローマ字表示手段に表示されたローマ字を打鍵する際の手の状態を示す画像と、キーボードの状態を示す画像とを表示する画像表示手段をさらに有するようにしている。このため、キーボードと手の相互の関係を参照しつつ正しい入力方法を習得することが可能になる。
【0013】
また、他の発明は、上述の発明に加えて、手の状態を示す画像と、キーボードの状態を示す画像の少なくとも一方は、半透明の画像として表示されるようにしている。このため、キーボードと手の相互の関係を正しく理解することが可能になる。
【0014】
また、本発明は、キーボードの打鍵方法を練習するキーボード打鍵練習装置において、出現頻度が高い単語のみを表示する頻出単語表示手段と、頻出単語表示手段に表示された頻出単語に対応するキーが打鍵されたか否かを判定する打鍵判定手段と、キーボードへの入力の際の手の状態を示す画像と、キーボードの状態を示す画像を表示するとともに、両画像の少なくとも一方を半透明の画像として表示する画像表示手段と、を有している。
【0015】
このため、キーボードと手との相対的な位置関係を確実に把握することが可能になるため、キーボードを操作して日本語等の文章を高速に入力できるようになる。
【0016】
また、他の発明は、上述の発明に加えて、手の状態を示す画像は、実写された動画によって構成されている。このため、手本となる動作を参照することにより、より正しい打鍵方法を習得することができる。
【0017】
また、他の発明は、上述の発明に加えて、手の状態を示す画像は、各キーを打鍵する際の手の動きを実写した複数の動画によって構成され、入力対象となるローマ字に対応する動画が選択されて表示されるようにしている。このため、記憶容量を削減しつつ手の動画像を表示することが可能になる。
【0018】
また、他の発明は、上述の発明に加えて、頻出単語表示手段に表示された頻出単語に対応するキーの打鍵速度が所定の値以上に達しない場合には、当該頻出単語について繰り返し練習の対象とするようにしている。このため、高速に入力可能な単語を増やすことにより、日本語等の入力速度を向上することが可能になる。
【0019】
また、本発明は、キーボードの打鍵方法を練習するキーボード打鍵練習方法において、所定の分野に関する文章における出現頻度が高い単語を少なくとも記憶する頻出単語記憶ステップと、頻出単語記憶ステップに記憶されている出現頻度の高い所定の頻出単語を優先的に表示する頻出単語表示ステップと、頻出単語表示ステップに表示された頻出単語に対応するキーが打鍵されたか否かを判定する打鍵判定ステップと、を有する。
【0020】
このため、キーボードを操作して日本語等の文章を高速に入力できるようになるための効率的な練習を行うことができるキーボード打鍵方法を提供することができる。
【0021】
また、本発明は、キーボードの打鍵方法を練習する処理をコンピュータに機能させるコンピュータ読み取り可能なキーボード打鍵練習用プログラムにおいて、コンピュータを、目的とする分野に関する文章における出現頻度が高い単語を少なくとも記憶する頻出単語記憶手段、頻出単語記憶手段に記憶されている出現頻度が高い所定の頻出単語を優先的に表示する頻出単語表示手段、頻出単語表示手段に表示された頻出単語に対応するキーが打鍵されたか否かを判定する打鍵判定手段、として機能させる。
【0022】
このため、キーボードを操作して日本語等の文章を高速に入力できるようになるための効率的な練習を行うことができるキーボード打鍵用プログラムを提供することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態について、図面を参照して説明する。以下では、まず、図1を参照して、本発明の実施の形態における、文章入力プロセスの習熟過程モデルについて説明する。
【0024】
図1は、本発明の実施の形態におけるキーボードによる文章入力プロセスの習熟過程モデルを示す図であり、図1の(A)は、習熟前における文章入力プロセス(入力者の思考プロセス)を示す図である。図1の(A)に示すように、習熟前の文章入力プロセスでは、まず、ステップS10において、入力者は、入力しようとする日本語の文章を想起する。例えば、入力者は日本語の文章として「株式会社における資本と会社財産との関係。」を想起する。そして、ステップS11において、想起した日本語の文章の中から入力しようとする単語を順番に抽出する。例えば、入力者は、最初の単語である「株式会社」を抽出する。
【0025】
つぎに、ステップS12において、入力者は、ステップS11において抽出した日本語の単語をローマ字群へ変換する。例えば、入力者は、「株式会社」を「KABUSIKIGAISYA」に変換する。
【0026】
つづいて、ステップS13において、入力者は、ステップS12において得られたローマ字群から入力しようとするローマ字1文字を順番に抽出する。例えば、入力者は、「KABUSIKIGAISYA」から最初の1文字である「K」を抽出する。
【0027】
つづいて、ステップS14において、入力者は、ステップS13において抽出したローマ字に対応する指を動かしてキーを押圧する。そして、ステップS11において抽出した日本語の単語を構成する全てのローマ字の入力が完了した場合にはステップS11に戻り、それ以外の場合にはステップS13に戻って同様の処理を繰り返す。また、日本語の文章を構成する全ての単語の入力が終了した場合には処理を完了し、それ以外の場合にはステップS11に戻って同様の処理を繰り返す。
【0028】
つぎに、図1の(B)を参照して、習熟後における文章入力プロセスを説明する。この図1の(B)に示すように、習熟後における文章入力プロセスでは、まず、ステップS20において、入力者は、入力しようとする日本語の文章を想起する。例えば、入力者は、日本語の文章として「株式会社における資本と会社財産との関係。」を想起する。
【0029】
つぎに、ステップS21において、想起した日本語の文章の中から入力しようとする単語を順番に抽出する。例えば、入力者は、最初の単語である「株式会社」を抽出する。
【0030】
つぎに、ステップS22において、入力者は、ステップS21において抽出した日本語の単語に応じたキー群を連続的に操作し、抽出された単語を入力する。例えば、入力者は、最初の単語である「株式会社」に対応したキー群として「K」「A」「B」「U」「S」「I」「K」「I」「G」「A」「I」「S」「Y」「A」をこの順に連続して押圧する。そして、全ての単語の入力が終了していない場合にはステップS21に戻って同様のプロセスを繰り返す。
【0031】
以上に示したように、入力者がキーボードによる文章入力プロセスに習熟した場合には、図1の(A)に示すステップS12およびステップS13のプロセスが省略され、抽出した日本語の単語を直接キーボードから入力できるようにになるため、高速な文章の入力が可能になる。すなわち、ある単語を想起した場合に、それに応じたキーを無意識に打鍵できるようになる(換言すると、単語の入力が手続き記憶として記憶される)ことが高速に文章を入力できるようになるための条件である。なお、全ての単語について無意識に入力できるようにする必要はなく、文章中に出現する頻度が高い単語を優先的に練習することにより、文章の入力速度を効率的に向上させることが可能になる。
【0032】
このようなモデルの正当性は、例えば、文章中に頻繁に出現しない単語(例えば、音楽の分野に造詣が深くない入力者にとっての単語「モーツァルト」)については、ステップS12およびステップS13のプロセスが必要になり、文章中に頻繁に出現する単語(例えば、ビジネス文書を作成する機会が多い入力者にとっての単語「株式会社」)についてはこれらのプロセスが不要であることからも明らかである。
【0033】
本願出願人は、以上のようなモデルに基づいて、キーボードによる文章入力プロセスを高速化するためには、文章中において出現頻度の高い単語についてステップS12およびステップS13のプロセスを省略可能となるような練習(すなわち、頻出単語を手続き記憶化できる練習)を行うことが効率的であるため、以下に示すようなキーボード打鍵練習装置、キーボード打鍵練習方法、およびキーボード打鍵練習用プログラムを提案する。
【0034】
図2は、本発明のキーボード打鍵練習装置10の構成例を示す図である。この図2に示すように、キーボード打鍵練習装置10は、CPU(Central Processing Unit)20、ROM(Read Only Memory)21、RAM(Random Access Memory)22、HDD(Hard Disk Drive)23、ビデオ回路24、I/F(Interface)25、バス26、表示装置27、キーボード28、および音声出力装置29によって構成されている。
【0035】
CPU20は、HDD23に格納されているプログラムに従って、各種演算処理等を実行するとともに、装置の各部を制御する処理装置である。
【0036】
ROM21は、CPU20が実行する基本的なプログラムおよびデータを格納するメモリである。RAM22は、CPU20が実行途中のプログラムおよび演算途中のデータを一時的に格納するメモリである。
【0037】
HDD23は、CPU20が実行する各種プログラムを格納するとともに、演算処理によって生じた各種データを格納する記憶装置である。ビデオ回路24は、CPU20から供給された描画命令に従って描画処理を実行し、得られた画像を映像信号に変換して出力する回路である。
【0038】
I/F25は、キーボード28から出力された信号の表現形式を変換するとともに、音声出力装置29およびネットワーク13との間で情報を授受する際に、信号の表現形式の変換を行う回路である。
【0039】
バス26は、CPU20、ROM21、RAM22、HDD23、ビデオ回路24、およびI/F25を相互に接続し、これらの間でデータの授受を可能にする信号線群である。
【0040】
表示装置27は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)モニタまたはLCD(Liquid Crystal Display)モニタによって構成されており、ビデオ回路24から出力された映像信号に対応する画像を表示する装置である。
【0041】
キーボード28は、例えば、キーボードによって構成され、ユーザの操作に応じた信号を出力する装置である。音声出力装置29は、例えば、A/D変換器、アンプ、スピーカによって構成されており、I/F25を介してCPU20から供給された音声信号(ディジタル信号)を、対応するアナログ信号に変換して増幅した後、音声として出力する装置である。
【0042】
ネットワーク13は、例えば、インターネットによって構成されており、当該インターネット上に公開されているWEBサーバにアクセスして必要な情報をダウンロードすることができる。
【0043】
図3は、図1に示すシステム管理者側装置10のHDD23に記憶されているソフトウエアと、CPU20、ROM21、RAM22等のハードウエアとが協働することにより実現される機能を示す図である。この図に示すように、ソフトウエアとハードウエアとが協働することにより実現される機能としては、単語DB(Data Base)40、画像DB41、DB管理モジュール42、出現頻度解析モジュール43、形態素解析処理モジュール44、キーボード練習処理モジュール45、およびキー入力処理モジュール46がある。
【0044】
ここで、頻出単語記憶手段である単語DB40は、キーボード練習の対象となる単語が登録されている。図4は、単語DB40に登録されている情報の一例を示す図である。この図4の例では、「日本語単語」、「ローマ字」、「出現頻度」、「練習回数」、および「スコア」が登録項目となっている。ここで、日本語単語は、入力の対象となる日本語の対象であり、漢字、ひらがな、カタカナ等によって構成される文字群である。ローマ字は、日本語単語に対応するローマ字表記であり、アルファベットによって構成されている。出現頻度は、例えば、1000文字の文章中に当該単語が出現する頻度を示す数値である。練習回数は、過去に当該単語について練習をしたトータルの回数を示している。スコアは、後述するように、当該単語の入力速度を示す値である。このスコアの値が小さいほど高速にタイプ入力がなされたことを示し、スコアの値が大きいほど、ゆっくりとタイプ入力がなされたことを示している。
【0045】
なお、単語DB40に登録されている情報は、後述するように、各分野毎に分類されて(例えば、ビジネス分野、工学分野、社会科学分野、自然科学分野に分類されて)登録されている。
【0046】
図3に戻って、画像DB41には、キーボードを示す画像(静止画像)と、キーボード28の各キーを打鍵する場合の手の動作を撮影した複数の動画像とが格納されている。後述するように、キーボード練習処理が開始された場合には、打鍵の対象となるキーに応じた手の動画像と、キーボードの静止画像とが重畳されて表示装置27に表示されることになる。
【0047】
DB管理モジュール42は、単語DB40および画像DB41へ情報を登録したり、単語DB40および画像DB41に登録されている情報を読み出したりする処理を実行するモジュールである。
【0048】
出現頻度解析モジュール43は、解析の対象となる文章中に、目的の単語がどれだけ含まれているかを検出することにより、各単語の出現頻度を解析する処理を実行するモジュールである。
【0049】
形態素解析処理モジュール44は、解析の対象となる文章に含まれている形態素としての単語を解析する処理を実行するとともに、各形態素の品詞を特定する処理を実行するモジュールである。
【0050】
頻出単語表示手段であり、打鍵判定手段であり、ローマ字表示手段であるとともに、画像表示手段であるキーボード練習処理モジュール45は、単語DB40および画像DB41に登録されている情報に基づいてキーボード練習処理(後述する)を実行するモジュールである。
【0051】
キー入力処理モジュール46は、キーボード28の操作に応じた文字情報を生成し、キーボード練習処理モジュール45等に供給するためのモジュールである。
【0052】
つぎに、以上の実施の形態の動作について説明する。
【0053】
図2に示すキーボード打鍵練習装置10のキーボード28が操作され、キーボード練習処理を起動する要求がなされると、HDD23に格納されている所定のプログラムが実行され、ハードウエアとソフトウエアの協働によって図3に示すような機能が実現されるとともに、表示装置27には、図5に示すようなキーボード練習設定画面50が表示される。
【0054】
この表示例では、画面の最上部に、タイトルとして「キーボード練習設定」が表示されている。また、その下には、メッセージとして「練習しようとする分野を選択して下さい。」が表示されており、その下に選択の対象であるリンク文字51〜54が表示されている。この例では、リンク文字51はビジネス、リンク文字52は工学、リンク文字53は社会科学、リンク文字54は自然科学の分野となっている。これらのリンク文字51〜54のいずれかが選択されると、単語DB40から対応する分野の単語群が選択されて、キーボードの打鍵練習が開始される。
【0055】
リンク文字51〜54の下には、メッセージとして「または、練習しようとする分野に関連するWEBページを指定してください。」が表示されており、その下にはボタン55が表示されている。このボタン55が指示またはクリックされると、WEBページを指定するための画面(例えば、URL(Uniform Resource Locator)を入力するための画面)が表示され、当該画面において指定されたWEBページに表示されているテキストが取得され、図6を参照して後述する処理が実行される。
【0056】
ボタン55の下には、メッセージとして「または、練習しようとする分野に関連する文書ファイルを指定してください。」が表示されており、その下にはボタン56が表示されている。このボタン56が押圧されると、例えば、ユーザが過去に作成した文書ファイルを指定するための画面が表示され、当該画面において指定された文書ファイルに含まれているテキストが取得され、図6を参照して後述する処理が実行される。
【0057】
図6は、図5に示すボタン55またはボタン56が操作された場合に実行される処理の一例を説明するフローチャートである。このフローチャートが開始されると、以下のステップが実行される。
【0058】
ステップS40:形態素解析処理モジュール44は、対象となるテキストを取得する。すなわち、ボタン55が操作された場合、形態素解析モジュール44は、指定されたWEBページに含まれているテキストを取得し、ボタン56が操作された場合、指定された文書ファイルに含まれているテキストを取得する。
【0059】
ステップS41:形態素解析処理モジュール44は、ステップS40において取得したテキストに対して形態素解析処理を施し、テキストを形態素である単語に分解するとともに、各単語の品詞を特定する処理を実行する。
【0060】
ステップS42:形態素解析処理モジュール44は、ステップS41において取得された単語群から助詞(て、に、を、は等)や日本語以外の文字(例えば、英単語等)を除外する処理を実行する。
【0061】
ステップS43:出現頻度解析処理モジュール43は、ステップS42において助詞等が除外された単語を取得し、重複する単語数をカウントすることにより、各単語の文章中における出現頻度を解析する。
【0062】
ステップS44:DB管理モジュール42は、ステップS43において出現頻度が解析された各単語について、出現頻度とともに単語DB40に登録する。なお、このとき、それぞれの単語のローマ字表記についても併せて登録するようにする。また、この実施の形態では、出願頻度が1回のものでも単語DB40に登録されているが、出願頻度が2回以上、3回以上等所定の回数以上の単語のみを単語DB40に登録するようにしてもよい。
【0063】
ステップS45:キーボード練習処理モジュール45は、図8を参照して後述するキーボード練習処理を実行する。
【0064】
以上の処理により、入力者に関係が深い分野の文章に含まれる単語の出現頻度を、WEBまたは過去に入力した文書ファイルを参照して算出することができる。なお、このキーボード打鍵練習装置10を製造する者が予め各分野における出願頻度の高い単語を単語DB40に登録しておいてもよい。また、キーボード打鍵練習用プログラムがインストールされた際に、圧縮ファイルとして格納されている単語データを、単語DB40に格納(展開)するようにしてもよい。
【0065】
図7は、ステップS45に示すキーボード練習処理が開始された場合、または、図5に示すリンク文字51〜54が押圧された場合に、表示装置27に表示される表示画面の一例である。この図7の表示例では、画面60の上部に、画面のタイトル61(例えば、「キーボード入力練習」)が表示されている。その下には、メッセージ62(例えば、「以下に示すポジション(ホームポジション)に両手を置いてください。」)が表示されている。また、その下には、キーボードの静止画像63が表示され、それと重畳するように手の画像64が表示されている。なお、この表示例では、手の画像64は半透明の画像となっており、手の画像が透けてキーボード63が見えるようになっているため、キーボードの各キーの位置と手の指との相対的な関係を明確に理解することができる。なお、「半透明」とは、画像全体がわずかに透明となり、キーボードの静止画像63がくっきり見える場合と、手の形のみがくっきりと明示され、手の形以外は完全に透明となる状態とを含み、指が押したキーボードのキーの文字をはっきり確認できる状態を示す。
【0066】
このような画面60が表示されると、つづいて、図8に示すフローチャートが実行され、以下のステップが実行される。
【0067】
ステップS50:キーボード練習処理モジュール45は、キーボード練習画面の初期画面を表示するための情報を画像DB41から取得し、ビデオ回路50に供給する。その結果、図9に示すような初期画面70が表示される。この表示例では、初期画面70の上部には、キー入力の対象となる日本語の単語が表示されるボックス71およびそれに対応するローマ字が表示されるボックス72が表示されている。また、画面中央には、キーボードの静止画像63と、手の輪郭のみがはっきり表示され、手自体は透けて見える手の画像64とが表示されている。
【0068】
ステップS51:DB管理モジュール42は、単語DB40から単語を1つ選択する。具体的には、図5に示す画面50において、ボタン51〜54のいずれかが押圧された場合には、それぞれの分野に対応する単語群のうち、例えば、出現頻度が高いものであって、過去の練習の際のタイプ速度が遅いもの(スコアが0.5以上のもの)が優先的に選択される。また、ボタン55またはボタン56が操作された場合には、図6の処理によって得られた単語群から、前述の場合と同様の基準によって単語が選択される。
【0069】
なお、候補となる単語が複数存在する場合には、乱数を用いて、アトランダムに単語を選択するようにしてもよい。例えば、図5に示す画面においてビジネス分野に対応するボタン51が押圧されたとすると、図4に示す単語群のうちから、例えば、出現頻度が最も高く、スコアが0.5以上となり、タイプ速度が遅かった単語である「受け取り証書」が選択される。
【0070】
ステップS52:キーボード練習処理モジュール45は、処理回数をカウントする変数iに対して初期値“1”を代入する。
【0071】
ステップS53:キーボード練習処理モジュール45は、ステップS51において選択した日本語の単語をボックス70に表示する。例えば、日本語の単語として「受け取り証書」が選択された場合には、図10に示すように、ボックス71内に「受け取り証書」が表示されることになる。
【0072】
ステップS54:キーボード練習処理モジュール45は、日本語に対応するローマ字群から入力対象となる1文字を選択し、ボックス72に表示する。すなわち、キーボード練習処理モジュール45は、DB管理モジュール42に、単語DB40から日本語に対応するローマ字群から第i番目のローマ字を取得して、ビデオ回路24に供給して表示させる。例えば、「受け取り証書」の場合では、図10に示すように、ボックス72内に最初のローマ字である「U」が表示されることになる。
【0073】
ステップS55:キーボード練習処理モジュール45は、ステップS54において表示されたローマ字に対応する手の動作を示す動画を、画像DB41から取得し、ビデオ回路24に供給して表示させる。その結果、ステップS54において表示されたローマ字に対応するキーを押圧する動作を示す手の動画が表示される。
【0074】
例えば、「受け取り証書」の場合では、ボックス72に「U」が表示されると同時に、キーボードの画像63の「U」のキーを押圧する際の手の動作を示す画像64が表示される。また、実際にキーを打鍵する指を指示する矢印73が右手の人差し指の上に表示されている。なお、手の画像64は、半透明となっているので、この手を通じてキーボードの画像63、すなわち、どのキーが押されているかを確認することができる。
【0075】
ステップS56:キーボード練習処理モジュール45は、キー入力処理モジュール46からの出力を参照し、正しいキーが押圧されたか否かを判定する。そして、正しいキーが押圧された場合にはステップS57に進み、それ以外の場合には同様の処理を繰り返す。
【0076】
図11は、「受け取り証書」の「U」の入力が終了した後に表示される画面の表示例である。この例では、ボックス72にはローマ字「UK」が表示されており、つぎに入力すべき「K」の下には下線が付されている。また、手の画像73は、「K」のキーを押圧するポジションを示しており、「K」のキーを押圧する指を指示するための矢印73が右手中指の上に付されている。
【0077】
ステップS57:キーボード練習処理モジュール45は、日本語の単語に対する全てのローマ字の入力が終了したか否かを判定する。そして、全てのローマ字の入力が終了した場合にはステップS58に進み、それ以外の場合にはステップS54に戻って同様の処理を繰り返す。
【0078】
ステップS58:キーボード練習処理モジュール45は、日本語の単語に対応する全てのローマ字を入力するのに要した入力時間Tを、例えば、図示せぬタイマから取得する。
【0079】
ステップS59:キーボード練習処理モジュール45は、単語DB40から入力の対象となったローマ字の文字数Nを取得する。
【0080】
ステップS60:キーボード練習処理モジュール45は、入力時間Tをローマ字数で除してスコアSを算出する。例えば、いまの例では、単語「受け取り証書」に対応するローマ字「UKETORISYOUSYO」の文字数Nは“14”であり、また、入力時間が“11.2”秒であるとすると、スコアSは“0.8”(=11.2/14)となる。
【0081】
ステップS61:キーボード練習処理モジュール45は、スコアSと、回数iとを単語DB40に登録する。具体的には、スコアSについては、ステップS60で算出された値によってそれまでのデータを更新し、回数iについてはそれまでのデータに対して“1”を加算する(“1”だけインクリメントする)。その結果、単語DB40には、最新のスコアと、現在までのその単語の練習回数とが登録されることになる。なお、スコアSの更新は、それまでのデータと比較し、最新のスコアSがそれまでのデータに比較して良いスコアSであるとき、すなわち、より小さいときにのみ最新のスコアSで更新し、その値が悪い値、すなわち、より大きな値であるときは、それまでのデータのままとなるようにしてもよい。
【0082】
ステップS62:キーボード練習処理モジュール45は、結果画面を表示する。図12は、結果画面の一例を示す図である。この表示例では、結果画面80の上部には画面のタイトル81(例えば、「入力結果」)が表示され、その下には入力時間82(ステップS58で取得されたT)が表示され、その下にはスコア83(ステップS60で算出されたS)が表示され、その下には判定84(スコアSが0.5以下であれば「合格」、それ以外は「再入力」)が表示されている。
【0083】
ステップS63:キーボード練習処理モジュール45は、回数をカウントする変数iの値を“1”だけインクリメントする。
【0084】
ステップS64:キーボード練習処理モジュール45は、変数iの値が5よりも大きいか否かを判定し、大きい場合にはステップS66に進み、それ以外の場合にはステップS65に進む。具体的には、同一の日本語の単語について連続して5回練習した場合には、それ以上継続すると入力者に飽きが生じるので、その単語については練習を終了する。また、連続して5回にならない場合にはステップS65の処理に進む。
【0085】
ステップS65:キーボード練習処理モジュール45は、ステップS61で算出したスコアSの値が“0.5”以下であるか否かを判定する。その結果、0.5以下である場合にはステップS65に進み、それ以外の場合にはステップS53に進む。すなわち、スコアSの値が“0.5”以下である場合には、その単語の入力にはある程度習熟したと判断してステップS66に進み、スコアSの値が“0.5”より大きな値である場合には習熟していないと判断してステップS53に進んで同一の単語の練習を継続する。
【0086】
ステップS66:キーボード練習処理モジュール45は、キー入力練習処理を終了するか否かを判定する。その結果、処理を終了しないと判断した場合にはステップS51に戻って、新たな単語に対して同様の処理を繰り返し、それ以外の場合には処理を終了する。
【0087】
以上の処理によれば、ローマ字の文字数Nと、入力時間TとからスコアSを算出し、当該スコアの値が0.5よりも大きい場合には、同一の単語についての処理を繰り返すようにしたので、図1の(B)に示すプロセスによって入力できる単語を増加させることができる。すなわち、図1に示すステップS12およびステップS13のプロセスを省略して入力可能な単語の数(すなわち、手続き記憶に基づいて処理される単語の数)を増やすことができる。その結果、日本語の入力速度を向上させることが可能になる。
【0088】
また、以上の実施の形態では、同一の単語については、連続した練習は5回までとしたので、飽きることなく練習を継続することが可能になる。
【0089】
また、以上の実施の形態では、入力者に関係が深い分野をリンク文字51〜54から選択して、当該分野において出現頻度が高い単語を重点的に練習することにより、打鍵速度を効率的に向上させることが可能になる。
【0090】
さらに、以上の実施の形態では、入力者に関係が深い分野に関する文章をWEBページまたは過去に作成した文書から取得し、出現頻度を解析して、その結果に基づいて出現頻度が高い単語を重点的に練習することにより、特殊な分野に対しても適切に対応することができるようになる。
【0091】
以上、本発明の一実施の形態について説明したが、本発明はこれ以外にも種々変形可能である。例えば、以上の実施の形態では、スコアSの値を指標値として単語の入力を繰り返すか否かを判定するようにしたが、これ以外の指標値を基準として判断することも可能である。例えば、キー入力の間隔の平均値、すなわち、あるキーを押してからつぎのキーを押すまでの時間の平均値を用いることも可能である。
【0092】
また、以上の実施の形態では、スコアSの値が0.5以下であるか否かによって当該単語の習熟度を判断するようにしたが、例えば、これ以外の値によって判断することも可能である。また、初級コース、中級コース、上級コースの複数のコースを設け、それぞれのコース毎に異なる判定値を設けるようにすることも可能である。このようにすれば、入力者のレベルに応じた値を設定することができるので、入力者のモチベーションを保ちつつ、打鍵の練習を行うことが可能になる。
【0093】
また、以上の実施の形態では、日本語の単語を例に挙げて説明したが、他の言語(例えば、英語、中国語等)についても同様に、練習の対象とすることができることはいうまでもない。また、ローマ字入力以外に、カナ入力、ピンイン(中国語)入力等他の入力方法を各国の入力方法と併せて行うようにしてもよい。また、連続した練習を5回までとしたが、3回や4回や6回以上等の他の回数としてもよい。
【0094】
また、以上の実施の形態では、連続した練習を5回等の固定回数としたが、各回のスコアSを記憶させ、最新のスコアSが過去の平均値と比較して、より良い値となっている場合には、練習を継続させ、過去の平均値と比較して悪くなっている場合には、「一休み」等の表示をさせた後、他の単語の練習をするようにしてもよい。また、ある単語の練習継続の要否の判断基準としては、前回に比較してスコアSが悪い場合は継続としたり、最新のスコアSが前2回のスコアのいずれに対しても悪い場合は継続としたりしてもよい。
【0095】
また、以上の実施の形態では、手の画像64を半透明の状態として表示するようにしたが、逆に、キーボード63の画像を半透明としても、これらの相対関係を明確に把握することができる。すなわち、各キーの形と各キーの文字をはっきり明示し、その他は半透明または透明とする一方、手の画像64を非透明としてもよい。また、キーボード63と手の画像64の両方を半透明としてもよい。すなわち、キーボード63の各キーの形態および各キーの文字と、手の外形とをはっきり明示し、その他の部分は半透明または透明のいずれか一方としてもよい。
【0096】
さらに、以上の実施の形態では、キーを打鍵する指を矢印73によって指示するようにしたが、例えば、該当する指を他の指とは異なる色によって表示するようにすることも可能である。
【0097】
また、以上の実施の形態では、出願頻度が高く、かつ、過去のタイプ速度が遅いものが優先的に練習の対象となるようにした。すなわち、練習対象となる基準の第1の優先順位は出願頻度であり、高い出願頻度のものが所定のスコアS以下にならない限り(所定回数の連続練習を行った場合は除く)、第2番目の出願頻度のものへ移行しないようにされている。しかし、出願頻度の高い単語を数種類練習した後に、1回または複数回だけ出願頻度の低い単語の練習を行うようにし、出願頻度の低い単語を出願頻度の高い単語の中にときおり混ぜるようにしてもよい。また、練習対象の選択基準として、例えば、所定以上の出願頻度単語群の中からタイプ速度の遅い順となるように選択してもよい。以上のような構成の場合も出願頻度の高い頻出単語を優先的に表示(練習)することができる。
【0098】
なお、上記の処理機能は、コンピュータによって実現することができる。その場合、キーボード打鍵練習装置が有すべき機能の処理内容を記述したプログラムが提供される。そのプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能がコンピュータ上で実現される。処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリなどがある。磁気記録装置には、ハードディスク装置(HDD)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープなどがある。光ディスクには、DVD(Digital Versatile Disk)、DVD−RAM(Random Access Memory)、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)、CD−R(Recordable)/RW(ReWritable)などがある。光磁気記録媒体には、MO(Magneto−Optical disk)などがある。
【0099】
プログラムを流通させる場合には、例えば、そのプログラムが記録されたDVD、CD−ROMなどの可搬型記録媒体が販売される。また、プログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することもできる。
【0100】
プログラムを実行するコンピュータは、例えば、可搬型記録媒体に記録されたプログラムまたはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、自己の記憶装置に格納する。そして、コンピュータは、自己の記憶装置からプログラムを読み取り、プログラムに従った処理を実行する。なお、コンピュータは、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することもできる。また、コンピュータは、サーバコンピュータからプログラムが転送される毎に、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することもできる。
【0101】
【発明の効果】
本発明によれば、キーボードを操作して日本語等の文章を高速に入力できるようになるための効率的な練習を行うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明におけるキーボードの入力習熟過程のモデルを示す図であり、(A)は習熟前の入力プロセスを示す図であり、(B)は習熟後の入力プロセスを示す図である。
【図2】本発明の実施に係るキーボード打鍵練習装置の形態の構成例を示す図である。
【図3】図2に示すキーボード打鍵練習装置のハードウエアとソフトウエアとが協働して実現される機能の一例を示す図である。
【図4】図3に示す単語DBに格納されている情報の一例を示す図である。
【図5】図2に示すキーボード打鍵装置中の表示装置に表示されるキーボード練習設定画面の表示例を示す図である。
【図6】図5に示すボタンが操作された場合に実行される処理の一例を説明するフローチャートである。
【図7】図2に示すキーボード打鍵練習装置によってキーボード練習処理が開始された場合に表示される表示画面の一例である。
【図8】図2に示すキーボード打鍵練習装置によって行うキーボード練習処理の詳細を説明するフローチャートである。
【図9】図8に示すフローチャートに基づいて処理が実行される際の初期画面の表示例を示す図である。
【図10】図8に示すフローチャートに基づいて処理が実行される場合においてローマ字の最初の1文字を入力する際の画面の表示例を示す図である。
【図11】図8に示すフローチャートに基づいて処理が実行される場合においてローマ字の2番目の1文字を入力する際の画面の表示例を示す図である。
【図12】図8に示すフローチャートに基づいて処理が実行される場合においてローマ字の入力が終了した場合に表示される結果画面の表示例を示す図である。
【符号の説明】
10 キーボード打鍵練習装置
28 キーボード
40 単語DB(頻出単語記憶手段)
45 キーボード練習処理モジュール(頻出単語表示手段、打鍵判定手段、ローマ字表示手段、画像表示手段)
【発明の属する技術分野】
本発明は、キーボード打鍵練習装置、キーボード打鍵練習方法、およびキーボード打鍵練習用プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
コンピュータの入力デバイスの一種であるキーボードを操作して文字等の情報をすばやく入力するためには、ある程度の熟練が必要である。
【0003】
近年では、キーボードの正しい打鍵方法を身につけるためのソフトウエアや練習方法が数多く提案されている。
【0004】
例えば、特許文献1では、キーボードのキーに対応させてキャラクターまたはイメージを設定するとともに、各キャラクターまたはイメージを利用したストーリーを作成し、このストーリーの展開を通して、キーの位置と操作を受け持つ指との関係を習得させるようにしている。
【0005】
また、すでに市場に出回っている練習用のソフトウエアの場合、画面にアルファベットを表示するとともに、表示されたアルファベットに対応するキーが打鍵された場合には所定の表示を行って打鍵されたキーが正しいことを示す形態をとるものが多い。
【0006】
【特許文献1】
特開平8−123317号公報(要約書、図1)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特許文献1に示す練習方法および既存のソフトウエアでは、各指と各キーとの関連付けはできるものの、例えば、日本語の単語をアルファベット入力によって入力する場合には、単語をアルファベットに変換する練習を別途行う必要がある。このため、例えば、日本語の文章をすばやく入力できるようになるためには、長い時間を必要とするという問題点がある。
【0008】
本発明は、上記の事情に基づきなされたもので、その目的とするところは、キーボードを操作して日本語等の文章を高速に入力できるようになるための効率的な練習を行うことができるキーボード打鍵練習装置、キーボード打鍵練習方法、および、キーボード打鍵練習用プログラムを提供しよう、とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するため、本発明は、キーボードの打鍵方法を練習するキーボード打鍵練習装置において、所定の分野に関する文章における出現頻度が高い単語を少なくとも記憶する頻出単語記憶手段と、頻出単語記憶手段に記憶されている出現頻度の高い所定の頻出単語を優先的に表示する頻出単語表示手段と、頻出単語表示手段に表示された頻出単語に対応するキーが打鍵されたか否かを判定する打鍵判定手段と、を有している。
【0010】
このため、キーボードを操作して日本語等の文章を高速に入力できるようになるための効率的な練習を行うことができる。
【0011】
また、他の発明は、上述の発明に加えて、頻出単語表示手段に表示された頻出単語に対応するローマ字を表示するローマ字表示手段をさらに有するようにしている。このため、表示されたローマ字を参照して、正確に単語を入力することが可能になる。
【0012】
また、他の発明は、上述の発明に加えて、ローマ字表示手段に表示されたローマ字を打鍵する際の手の状態を示す画像と、キーボードの状態を示す画像とを表示する画像表示手段をさらに有するようにしている。このため、キーボードと手の相互の関係を参照しつつ正しい入力方法を習得することが可能になる。
【0013】
また、他の発明は、上述の発明に加えて、手の状態を示す画像と、キーボードの状態を示す画像の少なくとも一方は、半透明の画像として表示されるようにしている。このため、キーボードと手の相互の関係を正しく理解することが可能になる。
【0014】
また、本発明は、キーボードの打鍵方法を練習するキーボード打鍵練習装置において、出現頻度が高い単語のみを表示する頻出単語表示手段と、頻出単語表示手段に表示された頻出単語に対応するキーが打鍵されたか否かを判定する打鍵判定手段と、キーボードへの入力の際の手の状態を示す画像と、キーボードの状態を示す画像を表示するとともに、両画像の少なくとも一方を半透明の画像として表示する画像表示手段と、を有している。
【0015】
このため、キーボードと手との相対的な位置関係を確実に把握することが可能になるため、キーボードを操作して日本語等の文章を高速に入力できるようになる。
【0016】
また、他の発明は、上述の発明に加えて、手の状態を示す画像は、実写された動画によって構成されている。このため、手本となる動作を参照することにより、より正しい打鍵方法を習得することができる。
【0017】
また、他の発明は、上述の発明に加えて、手の状態を示す画像は、各キーを打鍵する際の手の動きを実写した複数の動画によって構成され、入力対象となるローマ字に対応する動画が選択されて表示されるようにしている。このため、記憶容量を削減しつつ手の動画像を表示することが可能になる。
【0018】
また、他の発明は、上述の発明に加えて、頻出単語表示手段に表示された頻出単語に対応するキーの打鍵速度が所定の値以上に達しない場合には、当該頻出単語について繰り返し練習の対象とするようにしている。このため、高速に入力可能な単語を増やすことにより、日本語等の入力速度を向上することが可能になる。
【0019】
また、本発明は、キーボードの打鍵方法を練習するキーボード打鍵練習方法において、所定の分野に関する文章における出現頻度が高い単語を少なくとも記憶する頻出単語記憶ステップと、頻出単語記憶ステップに記憶されている出現頻度の高い所定の頻出単語を優先的に表示する頻出単語表示ステップと、頻出単語表示ステップに表示された頻出単語に対応するキーが打鍵されたか否かを判定する打鍵判定ステップと、を有する。
【0020】
このため、キーボードを操作して日本語等の文章を高速に入力できるようになるための効率的な練習を行うことができるキーボード打鍵方法を提供することができる。
【0021】
また、本発明は、キーボードの打鍵方法を練習する処理をコンピュータに機能させるコンピュータ読み取り可能なキーボード打鍵練習用プログラムにおいて、コンピュータを、目的とする分野に関する文章における出現頻度が高い単語を少なくとも記憶する頻出単語記憶手段、頻出単語記憶手段に記憶されている出現頻度が高い所定の頻出単語を優先的に表示する頻出単語表示手段、頻出単語表示手段に表示された頻出単語に対応するキーが打鍵されたか否かを判定する打鍵判定手段、として機能させる。
【0022】
このため、キーボードを操作して日本語等の文章を高速に入力できるようになるための効率的な練習を行うことができるキーボード打鍵用プログラムを提供することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態について、図面を参照して説明する。以下では、まず、図1を参照して、本発明の実施の形態における、文章入力プロセスの習熟過程モデルについて説明する。
【0024】
図1は、本発明の実施の形態におけるキーボードによる文章入力プロセスの習熟過程モデルを示す図であり、図1の(A)は、習熟前における文章入力プロセス(入力者の思考プロセス)を示す図である。図1の(A)に示すように、習熟前の文章入力プロセスでは、まず、ステップS10において、入力者は、入力しようとする日本語の文章を想起する。例えば、入力者は日本語の文章として「株式会社における資本と会社財産との関係。」を想起する。そして、ステップS11において、想起した日本語の文章の中から入力しようとする単語を順番に抽出する。例えば、入力者は、最初の単語である「株式会社」を抽出する。
【0025】
つぎに、ステップS12において、入力者は、ステップS11において抽出した日本語の単語をローマ字群へ変換する。例えば、入力者は、「株式会社」を「KABUSIKIGAISYA」に変換する。
【0026】
つづいて、ステップS13において、入力者は、ステップS12において得られたローマ字群から入力しようとするローマ字1文字を順番に抽出する。例えば、入力者は、「KABUSIKIGAISYA」から最初の1文字である「K」を抽出する。
【0027】
つづいて、ステップS14において、入力者は、ステップS13において抽出したローマ字に対応する指を動かしてキーを押圧する。そして、ステップS11において抽出した日本語の単語を構成する全てのローマ字の入力が完了した場合にはステップS11に戻り、それ以外の場合にはステップS13に戻って同様の処理を繰り返す。また、日本語の文章を構成する全ての単語の入力が終了した場合には処理を完了し、それ以外の場合にはステップS11に戻って同様の処理を繰り返す。
【0028】
つぎに、図1の(B)を参照して、習熟後における文章入力プロセスを説明する。この図1の(B)に示すように、習熟後における文章入力プロセスでは、まず、ステップS20において、入力者は、入力しようとする日本語の文章を想起する。例えば、入力者は、日本語の文章として「株式会社における資本と会社財産との関係。」を想起する。
【0029】
つぎに、ステップS21において、想起した日本語の文章の中から入力しようとする単語を順番に抽出する。例えば、入力者は、最初の単語である「株式会社」を抽出する。
【0030】
つぎに、ステップS22において、入力者は、ステップS21において抽出した日本語の単語に応じたキー群を連続的に操作し、抽出された単語を入力する。例えば、入力者は、最初の単語である「株式会社」に対応したキー群として「K」「A」「B」「U」「S」「I」「K」「I」「G」「A」「I」「S」「Y」「A」をこの順に連続して押圧する。そして、全ての単語の入力が終了していない場合にはステップS21に戻って同様のプロセスを繰り返す。
【0031】
以上に示したように、入力者がキーボードによる文章入力プロセスに習熟した場合には、図1の(A)に示すステップS12およびステップS13のプロセスが省略され、抽出した日本語の単語を直接キーボードから入力できるようにになるため、高速な文章の入力が可能になる。すなわち、ある単語を想起した場合に、それに応じたキーを無意識に打鍵できるようになる(換言すると、単語の入力が手続き記憶として記憶される)ことが高速に文章を入力できるようになるための条件である。なお、全ての単語について無意識に入力できるようにする必要はなく、文章中に出現する頻度が高い単語を優先的に練習することにより、文章の入力速度を効率的に向上させることが可能になる。
【0032】
このようなモデルの正当性は、例えば、文章中に頻繁に出現しない単語(例えば、音楽の分野に造詣が深くない入力者にとっての単語「モーツァルト」)については、ステップS12およびステップS13のプロセスが必要になり、文章中に頻繁に出現する単語(例えば、ビジネス文書を作成する機会が多い入力者にとっての単語「株式会社」)についてはこれらのプロセスが不要であることからも明らかである。
【0033】
本願出願人は、以上のようなモデルに基づいて、キーボードによる文章入力プロセスを高速化するためには、文章中において出現頻度の高い単語についてステップS12およびステップS13のプロセスを省略可能となるような練習(すなわち、頻出単語を手続き記憶化できる練習)を行うことが効率的であるため、以下に示すようなキーボード打鍵練習装置、キーボード打鍵練習方法、およびキーボード打鍵練習用プログラムを提案する。
【0034】
図2は、本発明のキーボード打鍵練習装置10の構成例を示す図である。この図2に示すように、キーボード打鍵練習装置10は、CPU(Central Processing Unit)20、ROM(Read Only Memory)21、RAM(Random Access Memory)22、HDD(Hard Disk Drive)23、ビデオ回路24、I/F(Interface)25、バス26、表示装置27、キーボード28、および音声出力装置29によって構成されている。
【0035】
CPU20は、HDD23に格納されているプログラムに従って、各種演算処理等を実行するとともに、装置の各部を制御する処理装置である。
【0036】
ROM21は、CPU20が実行する基本的なプログラムおよびデータを格納するメモリである。RAM22は、CPU20が実行途中のプログラムおよび演算途中のデータを一時的に格納するメモリである。
【0037】
HDD23は、CPU20が実行する各種プログラムを格納するとともに、演算処理によって生じた各種データを格納する記憶装置である。ビデオ回路24は、CPU20から供給された描画命令に従って描画処理を実行し、得られた画像を映像信号に変換して出力する回路である。
【0038】
I/F25は、キーボード28から出力された信号の表現形式を変換するとともに、音声出力装置29およびネットワーク13との間で情報を授受する際に、信号の表現形式の変換を行う回路である。
【0039】
バス26は、CPU20、ROM21、RAM22、HDD23、ビデオ回路24、およびI/F25を相互に接続し、これらの間でデータの授受を可能にする信号線群である。
【0040】
表示装置27は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)モニタまたはLCD(Liquid Crystal Display)モニタによって構成されており、ビデオ回路24から出力された映像信号に対応する画像を表示する装置である。
【0041】
キーボード28は、例えば、キーボードによって構成され、ユーザの操作に応じた信号を出力する装置である。音声出力装置29は、例えば、A/D変換器、アンプ、スピーカによって構成されており、I/F25を介してCPU20から供給された音声信号(ディジタル信号)を、対応するアナログ信号に変換して増幅した後、音声として出力する装置である。
【0042】
ネットワーク13は、例えば、インターネットによって構成されており、当該インターネット上に公開されているWEBサーバにアクセスして必要な情報をダウンロードすることができる。
【0043】
図3は、図1に示すシステム管理者側装置10のHDD23に記憶されているソフトウエアと、CPU20、ROM21、RAM22等のハードウエアとが協働することにより実現される機能を示す図である。この図に示すように、ソフトウエアとハードウエアとが協働することにより実現される機能としては、単語DB(Data Base)40、画像DB41、DB管理モジュール42、出現頻度解析モジュール43、形態素解析処理モジュール44、キーボード練習処理モジュール45、およびキー入力処理モジュール46がある。
【0044】
ここで、頻出単語記憶手段である単語DB40は、キーボード練習の対象となる単語が登録されている。図4は、単語DB40に登録されている情報の一例を示す図である。この図4の例では、「日本語単語」、「ローマ字」、「出現頻度」、「練習回数」、および「スコア」が登録項目となっている。ここで、日本語単語は、入力の対象となる日本語の対象であり、漢字、ひらがな、カタカナ等によって構成される文字群である。ローマ字は、日本語単語に対応するローマ字表記であり、アルファベットによって構成されている。出現頻度は、例えば、1000文字の文章中に当該単語が出現する頻度を示す数値である。練習回数は、過去に当該単語について練習をしたトータルの回数を示している。スコアは、後述するように、当該単語の入力速度を示す値である。このスコアの値が小さいほど高速にタイプ入力がなされたことを示し、スコアの値が大きいほど、ゆっくりとタイプ入力がなされたことを示している。
【0045】
なお、単語DB40に登録されている情報は、後述するように、各分野毎に分類されて(例えば、ビジネス分野、工学分野、社会科学分野、自然科学分野に分類されて)登録されている。
【0046】
図3に戻って、画像DB41には、キーボードを示す画像(静止画像)と、キーボード28の各キーを打鍵する場合の手の動作を撮影した複数の動画像とが格納されている。後述するように、キーボード練習処理が開始された場合には、打鍵の対象となるキーに応じた手の動画像と、キーボードの静止画像とが重畳されて表示装置27に表示されることになる。
【0047】
DB管理モジュール42は、単語DB40および画像DB41へ情報を登録したり、単語DB40および画像DB41に登録されている情報を読み出したりする処理を実行するモジュールである。
【0048】
出現頻度解析モジュール43は、解析の対象となる文章中に、目的の単語がどれだけ含まれているかを検出することにより、各単語の出現頻度を解析する処理を実行するモジュールである。
【0049】
形態素解析処理モジュール44は、解析の対象となる文章に含まれている形態素としての単語を解析する処理を実行するとともに、各形態素の品詞を特定する処理を実行するモジュールである。
【0050】
頻出単語表示手段であり、打鍵判定手段であり、ローマ字表示手段であるとともに、画像表示手段であるキーボード練習処理モジュール45は、単語DB40および画像DB41に登録されている情報に基づいてキーボード練習処理(後述する)を実行するモジュールである。
【0051】
キー入力処理モジュール46は、キーボード28の操作に応じた文字情報を生成し、キーボード練習処理モジュール45等に供給するためのモジュールである。
【0052】
つぎに、以上の実施の形態の動作について説明する。
【0053】
図2に示すキーボード打鍵練習装置10のキーボード28が操作され、キーボード練習処理を起動する要求がなされると、HDD23に格納されている所定のプログラムが実行され、ハードウエアとソフトウエアの協働によって図3に示すような機能が実現されるとともに、表示装置27には、図5に示すようなキーボード練習設定画面50が表示される。
【0054】
この表示例では、画面の最上部に、タイトルとして「キーボード練習設定」が表示されている。また、その下には、メッセージとして「練習しようとする分野を選択して下さい。」が表示されており、その下に選択の対象であるリンク文字51〜54が表示されている。この例では、リンク文字51はビジネス、リンク文字52は工学、リンク文字53は社会科学、リンク文字54は自然科学の分野となっている。これらのリンク文字51〜54のいずれかが選択されると、単語DB40から対応する分野の単語群が選択されて、キーボードの打鍵練習が開始される。
【0055】
リンク文字51〜54の下には、メッセージとして「または、練習しようとする分野に関連するWEBページを指定してください。」が表示されており、その下にはボタン55が表示されている。このボタン55が指示またはクリックされると、WEBページを指定するための画面(例えば、URL(Uniform Resource Locator)を入力するための画面)が表示され、当該画面において指定されたWEBページに表示されているテキストが取得され、図6を参照して後述する処理が実行される。
【0056】
ボタン55の下には、メッセージとして「または、練習しようとする分野に関連する文書ファイルを指定してください。」が表示されており、その下にはボタン56が表示されている。このボタン56が押圧されると、例えば、ユーザが過去に作成した文書ファイルを指定するための画面が表示され、当該画面において指定された文書ファイルに含まれているテキストが取得され、図6を参照して後述する処理が実行される。
【0057】
図6は、図5に示すボタン55またはボタン56が操作された場合に実行される処理の一例を説明するフローチャートである。このフローチャートが開始されると、以下のステップが実行される。
【0058】
ステップS40:形態素解析処理モジュール44は、対象となるテキストを取得する。すなわち、ボタン55が操作された場合、形態素解析モジュール44は、指定されたWEBページに含まれているテキストを取得し、ボタン56が操作された場合、指定された文書ファイルに含まれているテキストを取得する。
【0059】
ステップS41:形態素解析処理モジュール44は、ステップS40において取得したテキストに対して形態素解析処理を施し、テキストを形態素である単語に分解するとともに、各単語の品詞を特定する処理を実行する。
【0060】
ステップS42:形態素解析処理モジュール44は、ステップS41において取得された単語群から助詞(て、に、を、は等)や日本語以外の文字(例えば、英単語等)を除外する処理を実行する。
【0061】
ステップS43:出現頻度解析処理モジュール43は、ステップS42において助詞等が除外された単語を取得し、重複する単語数をカウントすることにより、各単語の文章中における出現頻度を解析する。
【0062】
ステップS44:DB管理モジュール42は、ステップS43において出現頻度が解析された各単語について、出現頻度とともに単語DB40に登録する。なお、このとき、それぞれの単語のローマ字表記についても併せて登録するようにする。また、この実施の形態では、出願頻度が1回のものでも単語DB40に登録されているが、出願頻度が2回以上、3回以上等所定の回数以上の単語のみを単語DB40に登録するようにしてもよい。
【0063】
ステップS45:キーボード練習処理モジュール45は、図8を参照して後述するキーボード練習処理を実行する。
【0064】
以上の処理により、入力者に関係が深い分野の文章に含まれる単語の出現頻度を、WEBまたは過去に入力した文書ファイルを参照して算出することができる。なお、このキーボード打鍵練習装置10を製造する者が予め各分野における出願頻度の高い単語を単語DB40に登録しておいてもよい。また、キーボード打鍵練習用プログラムがインストールされた際に、圧縮ファイルとして格納されている単語データを、単語DB40に格納(展開)するようにしてもよい。
【0065】
図7は、ステップS45に示すキーボード練習処理が開始された場合、または、図5に示すリンク文字51〜54が押圧された場合に、表示装置27に表示される表示画面の一例である。この図7の表示例では、画面60の上部に、画面のタイトル61(例えば、「キーボード入力練習」)が表示されている。その下には、メッセージ62(例えば、「以下に示すポジション(ホームポジション)に両手を置いてください。」)が表示されている。また、その下には、キーボードの静止画像63が表示され、それと重畳するように手の画像64が表示されている。なお、この表示例では、手の画像64は半透明の画像となっており、手の画像が透けてキーボード63が見えるようになっているため、キーボードの各キーの位置と手の指との相対的な関係を明確に理解することができる。なお、「半透明」とは、画像全体がわずかに透明となり、キーボードの静止画像63がくっきり見える場合と、手の形のみがくっきりと明示され、手の形以外は完全に透明となる状態とを含み、指が押したキーボードのキーの文字をはっきり確認できる状態を示す。
【0066】
このような画面60が表示されると、つづいて、図8に示すフローチャートが実行され、以下のステップが実行される。
【0067】
ステップS50:キーボード練習処理モジュール45は、キーボード練習画面の初期画面を表示するための情報を画像DB41から取得し、ビデオ回路50に供給する。その結果、図9に示すような初期画面70が表示される。この表示例では、初期画面70の上部には、キー入力の対象となる日本語の単語が表示されるボックス71およびそれに対応するローマ字が表示されるボックス72が表示されている。また、画面中央には、キーボードの静止画像63と、手の輪郭のみがはっきり表示され、手自体は透けて見える手の画像64とが表示されている。
【0068】
ステップS51:DB管理モジュール42は、単語DB40から単語を1つ選択する。具体的には、図5に示す画面50において、ボタン51〜54のいずれかが押圧された場合には、それぞれの分野に対応する単語群のうち、例えば、出現頻度が高いものであって、過去の練習の際のタイプ速度が遅いもの(スコアが0.5以上のもの)が優先的に選択される。また、ボタン55またはボタン56が操作された場合には、図6の処理によって得られた単語群から、前述の場合と同様の基準によって単語が選択される。
【0069】
なお、候補となる単語が複数存在する場合には、乱数を用いて、アトランダムに単語を選択するようにしてもよい。例えば、図5に示す画面においてビジネス分野に対応するボタン51が押圧されたとすると、図4に示す単語群のうちから、例えば、出現頻度が最も高く、スコアが0.5以上となり、タイプ速度が遅かった単語である「受け取り証書」が選択される。
【0070】
ステップS52:キーボード練習処理モジュール45は、処理回数をカウントする変数iに対して初期値“1”を代入する。
【0071】
ステップS53:キーボード練習処理モジュール45は、ステップS51において選択した日本語の単語をボックス70に表示する。例えば、日本語の単語として「受け取り証書」が選択された場合には、図10に示すように、ボックス71内に「受け取り証書」が表示されることになる。
【0072】
ステップS54:キーボード練習処理モジュール45は、日本語に対応するローマ字群から入力対象となる1文字を選択し、ボックス72に表示する。すなわち、キーボード練習処理モジュール45は、DB管理モジュール42に、単語DB40から日本語に対応するローマ字群から第i番目のローマ字を取得して、ビデオ回路24に供給して表示させる。例えば、「受け取り証書」の場合では、図10に示すように、ボックス72内に最初のローマ字である「U」が表示されることになる。
【0073】
ステップS55:キーボード練習処理モジュール45は、ステップS54において表示されたローマ字に対応する手の動作を示す動画を、画像DB41から取得し、ビデオ回路24に供給して表示させる。その結果、ステップS54において表示されたローマ字に対応するキーを押圧する動作を示す手の動画が表示される。
【0074】
例えば、「受け取り証書」の場合では、ボックス72に「U」が表示されると同時に、キーボードの画像63の「U」のキーを押圧する際の手の動作を示す画像64が表示される。また、実際にキーを打鍵する指を指示する矢印73が右手の人差し指の上に表示されている。なお、手の画像64は、半透明となっているので、この手を通じてキーボードの画像63、すなわち、どのキーが押されているかを確認することができる。
【0075】
ステップS56:キーボード練習処理モジュール45は、キー入力処理モジュール46からの出力を参照し、正しいキーが押圧されたか否かを判定する。そして、正しいキーが押圧された場合にはステップS57に進み、それ以外の場合には同様の処理を繰り返す。
【0076】
図11は、「受け取り証書」の「U」の入力が終了した後に表示される画面の表示例である。この例では、ボックス72にはローマ字「UK」が表示されており、つぎに入力すべき「K」の下には下線が付されている。また、手の画像73は、「K」のキーを押圧するポジションを示しており、「K」のキーを押圧する指を指示するための矢印73が右手中指の上に付されている。
【0077】
ステップS57:キーボード練習処理モジュール45は、日本語の単語に対する全てのローマ字の入力が終了したか否かを判定する。そして、全てのローマ字の入力が終了した場合にはステップS58に進み、それ以外の場合にはステップS54に戻って同様の処理を繰り返す。
【0078】
ステップS58:キーボード練習処理モジュール45は、日本語の単語に対応する全てのローマ字を入力するのに要した入力時間Tを、例えば、図示せぬタイマから取得する。
【0079】
ステップS59:キーボード練習処理モジュール45は、単語DB40から入力の対象となったローマ字の文字数Nを取得する。
【0080】
ステップS60:キーボード練習処理モジュール45は、入力時間Tをローマ字数で除してスコアSを算出する。例えば、いまの例では、単語「受け取り証書」に対応するローマ字「UKETORISYOUSYO」の文字数Nは“14”であり、また、入力時間が“11.2”秒であるとすると、スコアSは“0.8”(=11.2/14)となる。
【0081】
ステップS61:キーボード練習処理モジュール45は、スコアSと、回数iとを単語DB40に登録する。具体的には、スコアSについては、ステップS60で算出された値によってそれまでのデータを更新し、回数iについてはそれまでのデータに対して“1”を加算する(“1”だけインクリメントする)。その結果、単語DB40には、最新のスコアと、現在までのその単語の練習回数とが登録されることになる。なお、スコアSの更新は、それまでのデータと比較し、最新のスコアSがそれまでのデータに比較して良いスコアSであるとき、すなわち、より小さいときにのみ最新のスコアSで更新し、その値が悪い値、すなわち、より大きな値であるときは、それまでのデータのままとなるようにしてもよい。
【0082】
ステップS62:キーボード練習処理モジュール45は、結果画面を表示する。図12は、結果画面の一例を示す図である。この表示例では、結果画面80の上部には画面のタイトル81(例えば、「入力結果」)が表示され、その下には入力時間82(ステップS58で取得されたT)が表示され、その下にはスコア83(ステップS60で算出されたS)が表示され、その下には判定84(スコアSが0.5以下であれば「合格」、それ以外は「再入力」)が表示されている。
【0083】
ステップS63:キーボード練習処理モジュール45は、回数をカウントする変数iの値を“1”だけインクリメントする。
【0084】
ステップS64:キーボード練習処理モジュール45は、変数iの値が5よりも大きいか否かを判定し、大きい場合にはステップS66に進み、それ以外の場合にはステップS65に進む。具体的には、同一の日本語の単語について連続して5回練習した場合には、それ以上継続すると入力者に飽きが生じるので、その単語については練習を終了する。また、連続して5回にならない場合にはステップS65の処理に進む。
【0085】
ステップS65:キーボード練習処理モジュール45は、ステップS61で算出したスコアSの値が“0.5”以下であるか否かを判定する。その結果、0.5以下である場合にはステップS65に進み、それ以外の場合にはステップS53に進む。すなわち、スコアSの値が“0.5”以下である場合には、その単語の入力にはある程度習熟したと判断してステップS66に進み、スコアSの値が“0.5”より大きな値である場合には習熟していないと判断してステップS53に進んで同一の単語の練習を継続する。
【0086】
ステップS66:キーボード練習処理モジュール45は、キー入力練習処理を終了するか否かを判定する。その結果、処理を終了しないと判断した場合にはステップS51に戻って、新たな単語に対して同様の処理を繰り返し、それ以外の場合には処理を終了する。
【0087】
以上の処理によれば、ローマ字の文字数Nと、入力時間TとからスコアSを算出し、当該スコアの値が0.5よりも大きい場合には、同一の単語についての処理を繰り返すようにしたので、図1の(B)に示すプロセスによって入力できる単語を増加させることができる。すなわち、図1に示すステップS12およびステップS13のプロセスを省略して入力可能な単語の数(すなわち、手続き記憶に基づいて処理される単語の数)を増やすことができる。その結果、日本語の入力速度を向上させることが可能になる。
【0088】
また、以上の実施の形態では、同一の単語については、連続した練習は5回までとしたので、飽きることなく練習を継続することが可能になる。
【0089】
また、以上の実施の形態では、入力者に関係が深い分野をリンク文字51〜54から選択して、当該分野において出現頻度が高い単語を重点的に練習することにより、打鍵速度を効率的に向上させることが可能になる。
【0090】
さらに、以上の実施の形態では、入力者に関係が深い分野に関する文章をWEBページまたは過去に作成した文書から取得し、出現頻度を解析して、その結果に基づいて出現頻度が高い単語を重点的に練習することにより、特殊な分野に対しても適切に対応することができるようになる。
【0091】
以上、本発明の一実施の形態について説明したが、本発明はこれ以外にも種々変形可能である。例えば、以上の実施の形態では、スコアSの値を指標値として単語の入力を繰り返すか否かを判定するようにしたが、これ以外の指標値を基準として判断することも可能である。例えば、キー入力の間隔の平均値、すなわち、あるキーを押してからつぎのキーを押すまでの時間の平均値を用いることも可能である。
【0092】
また、以上の実施の形態では、スコアSの値が0.5以下であるか否かによって当該単語の習熟度を判断するようにしたが、例えば、これ以外の値によって判断することも可能である。また、初級コース、中級コース、上級コースの複数のコースを設け、それぞれのコース毎に異なる判定値を設けるようにすることも可能である。このようにすれば、入力者のレベルに応じた値を設定することができるので、入力者のモチベーションを保ちつつ、打鍵の練習を行うことが可能になる。
【0093】
また、以上の実施の形態では、日本語の単語を例に挙げて説明したが、他の言語(例えば、英語、中国語等)についても同様に、練習の対象とすることができることはいうまでもない。また、ローマ字入力以外に、カナ入力、ピンイン(中国語)入力等他の入力方法を各国の入力方法と併せて行うようにしてもよい。また、連続した練習を5回までとしたが、3回や4回や6回以上等の他の回数としてもよい。
【0094】
また、以上の実施の形態では、連続した練習を5回等の固定回数としたが、各回のスコアSを記憶させ、最新のスコアSが過去の平均値と比較して、より良い値となっている場合には、練習を継続させ、過去の平均値と比較して悪くなっている場合には、「一休み」等の表示をさせた後、他の単語の練習をするようにしてもよい。また、ある単語の練習継続の要否の判断基準としては、前回に比較してスコアSが悪い場合は継続としたり、最新のスコアSが前2回のスコアのいずれに対しても悪い場合は継続としたりしてもよい。
【0095】
また、以上の実施の形態では、手の画像64を半透明の状態として表示するようにしたが、逆に、キーボード63の画像を半透明としても、これらの相対関係を明確に把握することができる。すなわち、各キーの形と各キーの文字をはっきり明示し、その他は半透明または透明とする一方、手の画像64を非透明としてもよい。また、キーボード63と手の画像64の両方を半透明としてもよい。すなわち、キーボード63の各キーの形態および各キーの文字と、手の外形とをはっきり明示し、その他の部分は半透明または透明のいずれか一方としてもよい。
【0096】
さらに、以上の実施の形態では、キーを打鍵する指を矢印73によって指示するようにしたが、例えば、該当する指を他の指とは異なる色によって表示するようにすることも可能である。
【0097】
また、以上の実施の形態では、出願頻度が高く、かつ、過去のタイプ速度が遅いものが優先的に練習の対象となるようにした。すなわち、練習対象となる基準の第1の優先順位は出願頻度であり、高い出願頻度のものが所定のスコアS以下にならない限り(所定回数の連続練習を行った場合は除く)、第2番目の出願頻度のものへ移行しないようにされている。しかし、出願頻度の高い単語を数種類練習した後に、1回または複数回だけ出願頻度の低い単語の練習を行うようにし、出願頻度の低い単語を出願頻度の高い単語の中にときおり混ぜるようにしてもよい。また、練習対象の選択基準として、例えば、所定以上の出願頻度単語群の中からタイプ速度の遅い順となるように選択してもよい。以上のような構成の場合も出願頻度の高い頻出単語を優先的に表示(練習)することができる。
【0098】
なお、上記の処理機能は、コンピュータによって実現することができる。その場合、キーボード打鍵練習装置が有すべき機能の処理内容を記述したプログラムが提供される。そのプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能がコンピュータ上で実現される。処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリなどがある。磁気記録装置には、ハードディスク装置(HDD)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープなどがある。光ディスクには、DVD(Digital Versatile Disk)、DVD−RAM(Random Access Memory)、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)、CD−R(Recordable)/RW(ReWritable)などがある。光磁気記録媒体には、MO(Magneto−Optical disk)などがある。
【0099】
プログラムを流通させる場合には、例えば、そのプログラムが記録されたDVD、CD−ROMなどの可搬型記録媒体が販売される。また、プログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することもできる。
【0100】
プログラムを実行するコンピュータは、例えば、可搬型記録媒体に記録されたプログラムまたはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、自己の記憶装置に格納する。そして、コンピュータは、自己の記憶装置からプログラムを読み取り、プログラムに従った処理を実行する。なお、コンピュータは、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することもできる。また、コンピュータは、サーバコンピュータからプログラムが転送される毎に、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することもできる。
【0101】
【発明の効果】
本発明によれば、キーボードを操作して日本語等の文章を高速に入力できるようになるための効率的な練習を行うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明におけるキーボードの入力習熟過程のモデルを示す図であり、(A)は習熟前の入力プロセスを示す図であり、(B)は習熟後の入力プロセスを示す図である。
【図2】本発明の実施に係るキーボード打鍵練習装置の形態の構成例を示す図である。
【図3】図2に示すキーボード打鍵練習装置のハードウエアとソフトウエアとが協働して実現される機能の一例を示す図である。
【図4】図3に示す単語DBに格納されている情報の一例を示す図である。
【図5】図2に示すキーボード打鍵装置中の表示装置に表示されるキーボード練習設定画面の表示例を示す図である。
【図6】図5に示すボタンが操作された場合に実行される処理の一例を説明するフローチャートである。
【図7】図2に示すキーボード打鍵練習装置によってキーボード練習処理が開始された場合に表示される表示画面の一例である。
【図8】図2に示すキーボード打鍵練習装置によって行うキーボード練習処理の詳細を説明するフローチャートである。
【図9】図8に示すフローチャートに基づいて処理が実行される際の初期画面の表示例を示す図である。
【図10】図8に示すフローチャートに基づいて処理が実行される場合においてローマ字の最初の1文字を入力する際の画面の表示例を示す図である。
【図11】図8に示すフローチャートに基づいて処理が実行される場合においてローマ字の2番目の1文字を入力する際の画面の表示例を示す図である。
【図12】図8に示すフローチャートに基づいて処理が実行される場合においてローマ字の入力が終了した場合に表示される結果画面の表示例を示す図である。
【符号の説明】
10 キーボード打鍵練習装置
28 キーボード
40 単語DB(頻出単語記憶手段)
45 キーボード練習処理モジュール(頻出単語表示手段、打鍵判定手段、ローマ字表示手段、画像表示手段)
Claims (10)
- キーボードの打鍵方法を練習するキーボード打鍵練習装置において、
所定の分野に関する文章における出現頻度が高い単語を少なくとも記憶する頻出単語記憶手段と、
上記頻出単語記憶手段に記憶されている出現頻度の高い所定の頻出単語を優先的に表示する頻出単語表示手段と、
上記頻出単語表示手段に表示された頻出単語に対応するキーが打鍵されたか否かを判定する打鍵判定手段と、
を有することを特徴とするキーボード打鍵練習装置。 - 前記頻出単語表示手段に表示された頻出単語に対応するローマ字を表示するローマ字表示手段をさらに有することを特徴とする請求項1記載のキーボード打鍵練習装置。
- 前記ローマ字表示手段に表示されたローマ字を打鍵する際の手の状態を示す画像と、キーボードの状態を示す画像とを表示する画像表示手段をさらに有することを特徴とする請求項2記載のキーボード打鍵練習装置。
- 手の状態を示す画像と、キーボードの状態を示す画像の少なくとも一方は、半透明の画像として表示されることを特徴とする請求項3記載のキーボード打鍵練習装置。
- キーボードの打鍵方法を練習するキーボード打鍵練習装置において、
出現頻度が高い単語のみを表示する頻出単語表示手段と、
上記頻出単語表示手段に表示された頻出単語に対応するキーが打鍵されたか否かを判定する打鍵判定手段と、
上記キーボードへの入力の際の手の状態を示す画像と、上記キーボードの状態を示す画像を表示するとともに、両画像の少なくとも一方を半透明の画像として表示する画像表示手段と、
を有することを特徴とするキーボード打鍵練習装置。 - 前記手の状態を示す画像は、実写された動画によって構成されていることを特徴とする請求項4または5記載のキーボード打鍵練習装置。
- 前記手の状態を示す画像は、各キーを打鍵する際の手の動きを実写した複数の動画によって構成され、入力対象となるローマ字に対応する動画が選択されて表示されることを特徴とする請求項6記載のキーボード打鍵練習装置。
- 前記頻出単語表示手段に表示された頻出単語に対応するキーの打鍵速度が所定の値以上に達しない場合には、当該頻出単語について繰り返し練習の対象とすることを特徴とする請求項1または5記載のキーボード打鍵練習装置。
- キーボードの打鍵方法を練習するキーボード打鍵練習方法において、
所定の分野に関する文章における出現頻度が高い単語を少なくとも記憶する頻出単語記憶ステップと、
上記頻出単語記憶ステップに記憶されている出現頻度の高い所定の頻出単語を優先的に表示する頻出単語表示ステップと、
上記頻出単語表示ステップに表示された頻出単語に対応するキーが打鍵されたか否かを判定する打鍵判定ステップと、
を有することを特徴とするキーボード打鍵練習方法。 - キーボードの打鍵方法を練習する処理をコンピュータに機能させるコンピュータ読み取り可能なキーボード打鍵練習用プログラムにおいて、
上記コンピュータを、
目的とする分野に関する文章における出現頻度が高い単語を少なくとも記憶する頻出単語記憶手段、
上記頻出単語記憶手段に記憶されている出現頻度の高い所定の頻出単語を優先的に表示する頻出単語表示手段、
上記頻出単語表示手段に表示された頻出単語に対応するキーが打鍵されたか否かを判定する打鍵判定手段、
として機能させるコンピュータ読み取り可能なキーボード打鍵練習用プログラム。
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