JP2004340511A - 冷蔵庫 - Google Patents

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JP2004340511A
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Yasuki Hamano
泰樹 浜野
Koji Nagata
晃司 永田
Tatsuya Kawasaki
竜也 川崎
Yoshihiro Kuwari
義博 桑理
Hirokuni Imada
寛訓 今田
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

【課題】冷蔵庫の吸熱量が低い状態においても、高性能な脱臭機能を有する冷蔵庫を提供する。
【解決手段】冷蔵室16、冷凍室17にそれぞれ専用の冷却器である冷蔵室用冷却器21、冷凍室用冷却器23を有し、背面ダクト25の吸込み風路内に脱臭専用ファン30と脱臭触媒31,32からなる脱臭装置29を一体に設け、脱臭専用ファン30の制御コントロールを独立制御させることで、真空断熱材の採用等により低吸熱量とした冷蔵庫においても、脱臭触媒での通過風量を確実に確保でき、冷蔵室内の脱臭性能を高めることができる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、脱臭機能を備えた冷蔵庫に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から冷蔵庫内の臭いに対しての不満は潜在的に多く、庫内のスペースを確保しながら脱臭性能を高めることは、冷蔵庫の商品価値を高める上で重要なポイントの一つとなっている。
【0003】
庫内のスペースを確保しながら脱臭性能を高めるために庫内を冷却するダクト内に脱臭フィルターを配設した冷蔵庫がある(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
以下、図面を参照しながら上記従来の冷蔵庫を説明する。
【0005】
図11は従来の冷蔵庫の要部縦断面図である。図において、1は冷蔵庫本体で中仕切り2により冷凍室3と冷蔵室4とに区画されている。圧縮機の運転により冷却器6は冷却され、冷蔵庫本体1内の空気は、冷却用ファン5の運転による強制対流により冷却器6を通過することで冷却される。冷凍室吐出口7から吐出された冷気が冷凍室3内に開放され、冷凍室戻り口8から再び冷却器6へと冷却用ファン5の強制対流により循環することで冷凍室3の冷却を行う。同時に、冷蔵室吐出ダクト9を介して、冷蔵室吐出口10から吐出された冷気が冷蔵室4内に開放され、冷蔵室戻り口11から中仕切り2の内部に設けられた冷蔵室戻りダクト12を介して再び冷却器6へと循環することで冷蔵室4は冷却される。このとき冷蔵室4内の臭気を含んだ空気が冷蔵室戻り口11に配設された脱臭フィルター13を通過することにより冷蔵室4の脱臭を行うものである。
【0006】
従って、脱臭フィルター13を冷蔵室戻り口11に配設することで、冷蔵室4の内容積を減らすことなく、圧縮機の運転により冷却された冷却器6と冷却用ファン5の強制対流により冷蔵室4の冷却を行う際に、冷蔵室4内の臭気を含んだ空気が脱臭フィルター13を通過することにより冷蔵室4の脱臭ができるというものである。
【0007】
【特許文献1】
特開平5−203336号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来例に記載されている冷蔵庫では、冷蔵室4の非冷却中、つまり圧縮機の停止中に冷却用ファン5を運転すれば、冷凍室3内の低温の空気が冷蔵室4内に流入し冷蔵室4は必要以上に冷却されることとなる。従って、冷蔵室4の冷却中、つまり圧縮機の運転中にしか冷却用ファン5を基本的に運転することができず、冷蔵室4の脱臭性能は圧縮機の運転率に依存し、例えば外気温度の低い場合や真空断熱材の採用等により冷蔵庫箱体の吸熱量が低く抑えられた場合には、圧縮機の運転率が大きく低下するので、脱臭性能が劣化してしまうという課題を有していた。
【0009】
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、冷蔵庫の吸熱量が低い状態においても、圧縮機の運転率や冷却用ファンの運転率に依存することなく、高性能な脱臭機能を有する冷蔵庫を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に記載の発明は、冷蔵庫本体を構成する外箱と内箱との間に硬質ウレタンフォームを備え、圧縮機と、凝縮器と、冷媒流路切替手段と、冷蔵室を冷却するための冷蔵室用冷却器と、冷蔵室用冷却ファンと、冷凍室を冷却するための冷凍室用冷却器と、冷凍室用冷却ファンと、前記冷媒流路切替手段により前記圧縮機から吐出される冷媒を前記冷蔵室用冷却器に流す場合と前記冷凍室用冷却器に流す場合とを切り替え、冷蔵室と冷凍室の冷却を行う冷却システムを備えるとともに、冷蔵室内の背面部に冷蔵室を冷却するダクトを有する冷蔵庫において、前記ダクトの吸込み風路内に脱臭触媒及び脱臭専用ファンを備え、前記脱臭専用ファンを前記冷却システムとは独立して制御するものである。
【0011】
本発明によれば、冷蔵室の冷却中は冷蔵室用冷却ファンの強制対流だけでなく脱臭触媒と一体に構成された脱臭専用ファンによる強制対流も加わり、脱臭触媒での通過風量を確実に確保でき、脱臭性能を高めることができる。また、脱臭専用ファンを冷却システムとは独立して制御することにより、外気温度の低い場合など、冷却システムの運転率低下にともなう冷蔵室用冷却ファンの運転率が下がった場合でも脱臭性能を確保することができる。
【0012】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、脱臭専用ファンを、冷蔵室の冷却中のみならず冷凍室の冷却中も運転制御するものであり、冷凍室の冷却中も脱臭専用ファンを運転することで、脱臭専用ファンの運転率を上昇させ、脱臭性能を向上することができる。
【0013】
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、脱臭専用ファンを、圧縮機の停止中も運転制御するものであり、脱臭専用ファンの運転率をさらに上昇させ、脱臭性能を向上することができる。
【0014】
請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の発明において、冷蔵室ドア開閉検知手段を冷蔵庫に設け、冷蔵室ドアが開放している間は脱臭専用ファンの運転を強制的に停止し、その後、冷蔵室ドアが閉められた場合には、脱臭専用ファンをある一定時間強制的に運転するものであり、使用者が冷蔵室ドア開放時に臭気強度の強い食品を冷蔵庫内に入れた場合、迅速に冷蔵庫内の臭気強度を低減することができる。
【0015】
請求項5に記載の発明は、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の発明において、脱臭専用ファンを一定時間強制的に運転させる脱臭制御スイッチを設けたものであり、使用者が冷蔵室内の臭いを気にした場合は脱臭制御スイッチを押すことにより、迅速に冷蔵室内の臭気強度を低減することができる。
【0016】
請求項6に記載の発明は、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の発明において、冷蔵室内の臭気強度を検知する臭気強度検知センサーを冷蔵庫に設け、臭気強度がある上限値以上に達した場合には脱臭専用ファンを強制的に運転し、ある下限値以下に臭気強度が低下した場合には脱臭専用ファンを強制的に停止するものであり、冷蔵室内の臭気強度に応じて適切に脱臭専用ファンを運転制御でき、冷蔵室内の臭気強度を常に低い状態に保つことができる。また、省エネ、静音化も図れる。
【0017】
請求項7に記載の発明は、請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の発明において、冷蔵庫本体を構成する外箱と内箱との間に硬質ウレタンフォームと真空断熱材とを備えたものであり、真空断熱材を適用し冷蔵庫箱体の吸熱量が低く抑えられ、冷蔵庫の運転率が低くなっても脱臭専用ファンの運転により脱臭性能を確保することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による冷蔵庫の一実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0019】
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1による冷蔵庫の概略断面図、図2は同実施の形態の冷蔵庫の冷蔵室用ダクトを裏側から見た斜視図、図3は同実施の形態の冷蔵庫の運転タイムチャートである。
【0020】
図において、14は冷蔵庫本体で、金属からなる外箱とABSなどの合成樹脂からなる内箱とから形成され、外箱と内箱との間に形成される空間は、真空断熱材を配設した後に、硬質ウレタンフォームが発泡充填された構成となっており、中仕切り15により冷蔵室16と冷凍室17とに区画されている。
【0021】
冷却サイクルは圧縮機18と、凝縮器19と、冷媒流路切替手段20と、冷蔵室16を冷却するための冷蔵室用冷却器21と、冷蔵室用冷却ファン22と、冷凍室17を冷却するための冷凍室用冷却器23と、冷凍室用冷却ファン24とにより構成され、冷媒流路切替手段20により圧縮機18から吐出される冷媒を冷蔵室用冷却器21に流す場合と、冷凍室用冷却器23に流す場合とを交互に切り替え、冷蔵室16と冷凍室17の冷却を行う。
【0022】
冷蔵室16内の背面部に構成された背面ダクト25は区画リブ26により、吸込み風路27と吐出風路28とに区画されている。吸込み風路27内には脱臭装置29を備え、脱臭装置29は脱臭専用ファン30、脱臭触媒31、32からなる。脱臭専用ファン30は軸流ファンとファンモーターとケーシングとから一体に構成されたボックス状のもので、取付けスペースを小さくでき、本実施の形態では図1に示すように、垂直状態からやや傾斜させ、背面ダクト25の厚みに対して最大限上方に向くように設置している。
【0023】
脱臭触媒31、32は、マンガン、アルミナ、珪素などの酸化物をコルゲートハニカム状に成型したもので、セル数は100セル〜300/平方インチ程度としている。そして脱臭専用ファン30の下流で、冷気の流れに対して上下に重なるように脱臭専用ファン30の近傍に設置している。また、脱臭触媒31、32は周囲を軟質フォームで囲い、背面ダクト25から一体に成形した固定リブ33に固定されている。また、脱臭専用ファン30と脱臭触媒31、32の両側面には隔壁34を備え、脱臭装置29の専用の風路を形成している。
【0024】
また、背面ダクト25の脱臭専用ファン30の取付け部の前面部(庫内側)に開口部35を設け、前記開口部35を脱臭専用吸い込み口としている。
【0025】
また、脱臭装置29とは別に、吸込み風路27内で脱臭装置29より上流側に位置する冷蔵室冷気戻り口36の近傍に第三の脱臭触媒37を備え、第三の脱臭触媒37の成分、構成は、脱臭触媒31、32と同仕様のものを用いている。
【0026】
上記構成により、背面ダクト25の吸い込み風路27内に、脱臭専用ファン30と脱臭触媒31、32からなる脱臭装置29を一体に設けたことにより、脱臭触媒での通過風量を確実に確保でき、省スペースを維持しながら冷蔵室内の脱臭性能を高めることができる。
【0027】
また、吸い込み風路内に脱臭触媒31、32を複数個、冷気の流れに対して上下に重なるように設けたことにより、上流の脱臭触媒31で吸着しきれなかった臭い成分を下流の脱臭触媒32で吸着でき、冷蔵室内の脱臭性能を高めることができる。また、上流の脱臭触媒31で一度吸着した臭い成分が、長期使用時に脱離する場合もあるが、このとき、下流の脱臭触媒32で再吸着でき、冷蔵室内の脱臭性能を高めることができる。また、背面ダクト25の脱臭専用ファン30取付け部の前面部(庫内側)に開口部35を設け、前記開口部35を脱臭専用吸い込み口としたことにより、冷蔵室冷却のための吸い込み風路とは別に脱臭専用吸い込み口を設けることで、風路抵抗をさらに減らすことができ、冷蔵室内の脱臭性能を高めることができる。また、脱臭専用ファン30の吸い込み風向を水平方向に設置できるので、背面ダクト25の奥行きスペースを小さくでき省スペースが可能となる。
【0028】
次に、脱臭専用ファン30の運転のタイミングについて図3のタイミングチャートを用いて説明する。
【0029】
冷蔵室16の冷却中、圧縮機18の運転により圧縮機18より吐出された冷媒は冷媒流路切替手段20を介して冷蔵室用冷却器21に流れ込み、冷蔵室用冷却器21は冷却される。この時、冷蔵室用冷却ファン22を運転することで冷蔵室16の冷却を行なうと共に、脱臭専用ファン30を運転することにより、冷蔵室16内の脱臭を行なう。また、冷蔵室16が十分に冷却され、冷媒流路切替手段20により冷媒の流れが冷凍室用冷却器23に切替られた状態である冷凍室17の冷却中も脱臭専用ファン30を運転することにより冷蔵室16内の脱臭を行なう。
【0030】
以上のように、冷蔵室16を冷却する場合のみならず冷凍室17の冷却中も脱臭専用ファン22を運転することで、外気温度の低い場合や真空断熱材の採用等により冷蔵庫箱体の吸熱量が低く抑えられた場合においても、脱臭専用ファン22の運転率を上昇させ、脱臭性能を向上することができる。また、冷凍室17の冷却中で脱臭専用ファン22の運転中は、冷蔵室用冷却器21には冷媒が流れず非冷却であり、冷蔵室用冷却ファン22を運転しても冷蔵室16は過冷とはならないため、冷蔵室用冷却ファン22を運転することで脱臭触媒31、32、37の通過風量を増加させ脱臭性能をさらに向上することも可能である。
【0031】
(実施の形態2)
図4は本発明の実施の形態2による冷蔵庫の運転タイムチャートである。なお実施の形態1と同一構成については同一符号を付してその説明を省略し、異なる点についてのみ説明する。
【0032】
冷蔵室16の冷却中、圧縮機18の運転により圧縮機18より吐出された冷媒は冷媒流路切替手段20を介して冷蔵室用冷却器21に流れ込み、冷蔵室用冷却器21は冷却される。この時、冷蔵室用冷却ファン22を運転することで冷蔵室16の冷却を行なうと共に、脱臭専用ファン30を運転することにより、冷蔵室16内の脱臭を行なう。また、冷蔵室16が十分に冷却され、冷媒流路切替手段20により冷媒の流れが冷凍室用冷却器23に切替られた状態である冷凍室17の冷却中も脱臭専用ファン22を運転することにより冷蔵室16内の脱臭を行なう。また、冷凍室17も十分に冷却されると圧縮機18は停止するが、圧縮機18の停止中も脱臭専用ファン30を運転することにより冷蔵室16内の脱臭を行なう。
【0033】
以上のように、冷蔵室16を冷却する場合のみならず冷凍室17の冷却中も圧縮機1の停止中も脱臭専用ファン22を運転することで、外気温度の低い場合や真空断熱材の採用等により冷蔵庫箱体の吸熱量が低く抑えられた場合においても、脱臭専用ファン22の運転率を上昇させ、脱臭性能を向上することができる。また、冷凍室17の冷却中で脱臭専用ファン22の運転中は、冷蔵室用冷却器21には冷媒が流れず非冷却であり、冷蔵室用冷却ファン22を運転しても冷蔵室16は過冷とはならないため、冷蔵室用冷却ファン22を運転することで脱臭触媒31、32、37の通過風量を増加させ脱臭性能をさらに向上することも可能である。また、圧縮機18の停止中で脱臭専用ファン22の運転中は、冷蔵室用冷却器21には冷媒が流れず非冷却であり、冷蔵室用冷却ファン22を運転しても冷蔵室16は過冷とはならないため、冷蔵室用冷却ファン22を運転することで脱臭触媒31、32、37の通過風量を増加させ脱臭性能をさらに向上することも可能である。
【0034】
(実施の形態3)
図5は本発明の実施の形態3による冷蔵庫の概略断面図、図6は同実施の形態の冷蔵庫の運転タイムチャートである。なお、実施の形態1または2と同一構成については同一符号を付してその説明を省略し、異なる点についてのみ説明する。
【0035】
図5において、38は冷蔵室ドア、39は冷蔵室ドア38のドア開閉を検知する冷蔵室ドア開閉検知手段である。
【0036】
以上のように構成された冷蔵庫について、脱臭専用ファン30の運転のタイミングについて図6のタイミングチャートを用いて説明する。
【0037】
冷蔵室ドア開閉検知手段39により冷蔵室ドア38が開放されたと検知されれば、冷蔵室用冷却ファン22及び脱臭専用ファンは30強制停止される。冷蔵室ドア開閉検知手段39により冷蔵室ドア38の開放後、再び冷蔵室ドア38が閉められたと検知されると、脱臭専用ファン30はある一定時間強制的に運転を行なう。
【0038】
以上のように、冷蔵室ドア38の開放後、再び冷蔵室ドア38が閉められた場合に、脱臭専用ファン30をある一定時間強制的に運転することにより、使用者が冷蔵室ドア開放時に臭気強度の強い食品を冷蔵室16内に入れた場合、迅速に冷蔵室16内の臭気強度を低減することができる。また、この時、脱臭専用ファン30の運転に連動して、冷蔵室用冷却ファン22を運転することにより、さらに脱臭性能を向上することも可能である。
【0039】
(実施の形態4)
図7は本発明の実施の形態4による冷蔵庫の概略断面図、図8は同実施の形態の冷蔵庫の運転タイムチャートである。なお、実施の形態1から実施の形態3と同一構成については同一符号を付してその説明を省略し、異なる点についてのみ説明する。
【0040】
図7において、脱臭制御スイッチ40は、ある一定時間、脱臭専用ファン30を強制運転させるものであり、冷蔵室ドア38の外壁に冷蔵庫の冷却制御パネルと一体に備えている。
【0041】
以上のように構成された冷蔵庫について、脱臭専用ファン30の運転のタイミングについて図8のタイミングチャートを用いて説明する。
【0042】
脱臭制御スイッチ40を押すことにより脱臭専用ファン30はある一定時間強制的に運転される。
【0043】
以上のように脱臭制御スイッチ40を冷蔵庫に設けることにより、使用者が冷蔵室16内の臭いを気にした場合は脱臭制御スイッチ40を押すことで、迅速に冷蔵室16内の臭気強度を低減することができる。また、この時、脱臭専用ファン30の運転に連動して、冷蔵室用冷却ファン22を運転することにより、さらに脱臭性能を向上することも可能である。
【0044】
なお、脱臭制御スイッチ40は、冷蔵室内壁面に設けてもよい。この場合、冷蔵室ドア38を開放時、庫内の臭いを確認した後すぐに脱臭制御スイッチ40の動作が可能となる。
【0045】
(実施の形態5)
図9は本発明の実施の形態5による冷蔵庫の概略断面図、図10は同実施の形態の冷蔵庫の運転タイムチャートである。なお、実施の形態1から実施の形態4と同一構成については同一符号を付してその説明を省略し、異なる点についてのみ説明する。
【0046】
臭気強度検知センサー41は、背面ダクト25の前面に設置された冷蔵室16内の臭気強度を検知するものである。なお、臭気強度検知センサー41は背面ダクト25の風路内に設けてもよい。
【0047】
以上のように構成された冷蔵庫について、脱臭専用ファン30の運転のタイミングについて図8のタイミングチャートを用いて説明する。
【0048】
冷蔵室16内の臭いが強くなり、臭気強度が上昇し、臭気強度検知センサー41で検知する臭気強度がある上限値に達すると、脱臭専用ファン30は運転を強制的に開始する。脱臭専用ファン30の運転により、冷蔵室内16の臭いが弱くなり、臭気強度が下降し、臭気強度検知センサー41で検知する臭気強度がある下限値に達すると、脱臭専用ファン30は運転を強制的に停止する。
【0049】
以上のように、臭気強度検知センサー41を冷蔵庫に設けることにより、臭気強度がある上限値以上に達した場合には脱臭専用ファン30を強制的に運転し、ある下限値以下に臭気強度が低下した場合には脱臭専用ファン30を強制的に停止することで、冷蔵室内の臭気強度を常に低い状態に保つことができる。また、この時、脱臭専用ファン30の運転に連動して、冷蔵室用冷却ファン22を運転することにより、さらに脱臭性能を向上することも可能である。
【0050】
また、必要な時のみ脱臭専用ファン30を運転することにより省エネ、静音化も図れる。
【0051】
なお、実施の形態1から実施の形態5では、特に詳しい説明をしなかったが、冷蔵室と冷凍室はそれぞれ独立した冷却器および冷却風路を備えたものである。これにより、冷蔵庫の臭いは保存温度の高い冷蔵室から発生する臭い成分が大半で、それぞれ独立した冷却器および冷却風路とすることで、冷蔵室の臭いが冷凍室の冷凍食品、あるいは製氷室の氷に移ることがなくなるとともに、上記脱臭装置を備えることで、冷蔵室内の優れた脱臭効果を得ることができる。
【0052】
また、冷蔵室16と冷凍室17の冷却システムとして、冷蔵室用冷却器21と冷凍室用冷却器23を並列に設置して交互に冷却する仕様としてもよい。この場合、冷媒に可燃性自然冷媒を用いたときに、冷媒封入量を削減でき、万が一の冷媒漏洩時の安全性が高まる。
【0053】
また、冷蔵室16と冷凍室17の冷却システムとして、冷蔵室16と冷凍室17に冷媒を流すモードと、冷蔵室16をバイパスさせ冷凍室17のみ冷却するモードを選択して冷却する仕様としてもよい。この場合、冷蔵室16と冷凍室17ともに大きな冷却負荷が必要な状態でも確実に庫内を冷却でき、庫内の温度上昇を防止できる。
【0054】
また、脱臭触媒31、32は同一成分からなるもので説明したが、それぞれ吸着効果が異なる触媒から構成したものでもよい。これにより、冷蔵室内の臭いを総合的に脱臭できる。
【0055】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1に記載の発明は、冷蔵庫本体を構成する外箱と内箱との間に硬質ウレタンフォームを備え、圧縮機と、凝縮器と、冷媒流路切替手段と、冷蔵室を冷却するための冷蔵室用冷却器と、冷蔵室用冷却ファンと、冷凍室を冷却するための冷凍室用冷却器と、冷凍室用冷却ファンと、前記冷媒流路切替手段により前記圧縮機から吐出される冷媒を前記冷蔵室用冷却器に流す場合と前記冷凍室用冷却器に流す場合とを切り替え、冷蔵室と冷凍室の冷却を行う冷却システムを備えるとともに、冷蔵室内の背面部に冷蔵室を冷却するダクトを有する冷蔵庫において、前記ダクトの吸込み風路内に脱臭触媒及び脱臭専用ファンを備え、前記脱臭専用ファンを前記冷却システムとは独立して制御するものであり、冷蔵室の冷却中は冷蔵室用冷却ファンの強制対流だけでなく脱臭触媒と一体に構成された脱臭専用ファンによる強制対流も加わり、脱臭触媒での通過風量を確実に確保でき、脱臭性能を高めることができる。また、脱臭専用ファンを冷却システムとは独立して制御することにより、外気温度の低い場合など、冷却システムの運転率低下にともなう冷蔵室用冷却ファンの運転率が下がった場合でも脱臭性能を確保することができる。
【0056】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、脱臭専用ファンを、冷蔵室の冷却中のみならず冷凍室の冷却中も運転制御するものであり、冷凍室の冷却中も脱臭専用ファンを運転することで、脱臭専用ファンの運転率を上昇させ、脱臭性能を向上することができる。
【0057】
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、脱臭専用ファンを、圧縮機の停止中も運転制御するものであり、脱臭専用ファンの運転率をさらに上昇させ、脱臭性能を向上することができる。
【0058】
また、請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の発明において、冷蔵室ドア開閉検知手段を冷蔵庫に設け、冷蔵室ドアが開放している間は脱臭専用ファンの運転を強制的に停止し、その後、冷蔵室ドアが閉められた場合には、脱臭専用ファンをある一定時間強制的に運転するものであり、使用者が冷蔵室ドア開放時に臭気強度の強い食品を冷蔵庫内に入れた場合、迅速に冷蔵庫内の臭気強度を低減することができる。
【0059】
また、請求項5に記載の発明は、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の発明において、脱臭専用ファンを一定時間強制的に運転させる脱臭制御スイッチを設けたものであり、使用者が冷蔵室内の臭いを気にした場合は脱臭制御スイッチを押すことにより、迅速に冷蔵室内の臭気強度を低減することができる。
【0060】
また、請求項6に記載の発明は、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の発明において、冷蔵室内の臭気強度を検知する臭気強度検知センサーを冷蔵庫に設け、臭気強度がある上限値以上に達した場合には脱臭専用ファンを強制的に運転し、ある下限値以下に臭気強度が低下した場合には脱臭専用ファンを強制的に停止するものであり、冷蔵室内の臭気強度に応じて適切に脱臭専用ファンを運転制御でき、冷蔵室内の臭気強度を常に低い状態に保つことができる。また、省エネ、静音化も図れる。
【0061】
また、請求項7に記載の発明は、請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の発明において、冷蔵庫本体を構成する外箱と内箱との間に硬質ウレタンフォームと真空断熱材とを備えたものであり、真空断熱材を適用し冷蔵庫箱体の吸熱量が低く抑えられ、冷蔵庫の運転率が低くなっても脱臭専用ファンの運転により脱臭性能を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による冷蔵庫の概略断面図
【図2】同実施の形態の冷蔵庫の冷蔵室の背面ダクトを裏側から見た斜視図
【図3】同実施の形態の冷蔵庫の運転タイムチャート
【図4】本発明の実施の形態2による冷蔵庫の運転タイムチャート
【図5】本発明の実施の形態3による冷蔵庫の概略断面図
【図6】同実施の形態による冷蔵庫の運転タイムチャート
【図7】本発明の実施の形態4による冷蔵庫の概略断面図
【図8】同実施の形態による冷蔵庫の運転タイムチャート
【図9】本発明の実施の形態4による冷蔵庫の概略断面図
【図10】同実施の形態による冷蔵庫の運転タイムチャート
【図11】従来の冷蔵庫の要部縦断面図
【符号の説明】
14 冷蔵庫本体
16 冷蔵室
17 冷凍室
18 圧縮機
19 凝縮器
20 冷媒流路切替手段
21 冷蔵室用冷却器
22 冷蔵室用冷却ファン
23 冷凍室用冷却器
24 冷凍室用冷却ファン
25 背面ダクト
27 吸込み風路
29 脱臭装置
30 脱臭専用ファン
31、32、37 脱臭触媒
38 冷蔵室ドア
39 冷蔵室ドア開閉検知手段
40 脱臭制御スイッチ
41 臭気強度検知センサー

Claims (7)

  1. 冷蔵庫本体を構成する外箱と内箱との間に硬質ウレタンフォームを備え、圧縮機と、凝縮器と、冷媒流路切替手段と、冷蔵室を冷却するための冷蔵室用冷却器と、冷蔵室用冷却ファンと、冷凍室を冷却するための冷凍室用冷却器と、冷凍室用冷却ファンと、前記冷媒流路切替手段により前記圧縮機から吐出される冷媒を前記冷蔵室用冷却器に流す場合と前記冷凍室用冷却器に流す場合とを切り替え、冷蔵室と冷凍室の冷却を行う冷却システムを備えるとともに、冷蔵室内の背面部に冷蔵室を冷却するダクトを有する冷蔵庫において、前記ダクトの吸込み風路内に脱臭触媒及び脱臭専用ファンを備え、前記脱臭専用ファンを前記冷却システムとは独立して制御することを特徴とする冷蔵庫。
  2. 脱臭専用ファンを、冷蔵室の冷却中のみならず冷凍室の冷却中も運転制御することを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 脱臭専用ファンを、圧縮機の停止中も運転制御することを特徴とする請求項1または2に記載の冷蔵庫。
  4. 冷蔵室ドア開閉検知手段を冷蔵庫に設け、冷蔵室ドアが開放している間は脱臭専用ファンの運転を強制的に停止し、その後、冷蔵室ドアが閉められた場合には、脱臭専用ファンをある一定時間強制的に運転することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  5. 脱臭専用ファンを一定時間強制的に運転させる脱臭制御スイッチを設けたことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  6. 冷蔵室内の臭気強度を検知する臭気強度検知センサーを冷蔵庫に設け、臭気強度がある上限値以上に達した場合には脱臭専用ファンを強制的に運転し、ある下限値以下に臭気強度が低下した場合には脱臭専用ファンを強制的に停止することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  7. 冷蔵庫本体を構成する外箱と内箱との間に硬質ウレタンフォームと真空断熱材とを備えたことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019219076A (ja) * 2018-06-15 2019-12-26 東芝ライフスタイル株式会社 冷蔵庫

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