JP2004339865A - 車両用開閉体の開閉駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】開閉体の自重閉扉を防止しつつ荷物の積み卸し作業を行うことができるように構成された車両用開閉体の開閉駆動装置を提供する。
【解決手段】車体2と、テールゲート1との間に、減速機付きモータ11と、クラッチ12と、ガスステー4とを設け、ガスステーの推力のみでテールゲートの全開位置を保持可能にしたものにおいて、ガスステーを、その推力でテールゲートの開放状態を保持する正常時の停止位置から更に伸長可能なものとし、且つ過伸長限度位置にロック機構(鋼球26、環状溝27)を設けておき、クラッチのオフ後にテールゲートが自重閉扉した時は、クラッチをオンしてガスステーの過伸長限度位置まで開扉駆動するものとする。これにより、テールゲートの開放位置保持力が不十分な時は、ロック機構で開扉状態を保持し得る。ロック機構は、モータにてテールゲートを閉扉駆動することで解除される。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用開閉体を電動機などの駆動源の動力を用いて自動開閉するための駆動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ワゴン車などの後部開口面に設けられる跳ね上げ式に開くテールゲートは、比較的重量が大きくなりがちであり、大きな開放操作力を必要とする。そのため、開方向への操作力を補助すると共に開放状態での保持力を発生するためのオイルとガスとが封入されたシリンダからなる所謂ガスステーが設けられることが一般的である。
【0003】
このガスステーは、テールゲートの重量変化、ヒンジ部の回動抵抗変化、周囲温度の変化等により、テールゲートを開放位置に保持する推力が不足気味となることがあり得る。
【0004】
このような不都合に対処するための技術として、テールゲートと車体との間に減速機付きモータを用いた開閉駆動装置を設け、テールゲートが自重で閉扉方向移動したことを検知した際にはクラッチを接続し、減速機付きモータの抵抗力をテールゲートに加えて自重閉扉を停止させた後にモータで強制閉扉駆動するようにしたものが、特開2001−107642号公報に提案されている。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−107642号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、上記先行技術の構成によると、テールゲートに対する開放位置の保持力が不足していると判断されると無条件で強制閉扉駆動するというものであり、荷物の積み卸し作業については一切考慮されておらず、使用性の面で甚だしく適正を欠くものであった。
【0007】
本発明は、このような従来技術の問題点を解消すべく案出されたものであり、その主な目的は、テールゲートに対する開放位置の保持力が不足気味となった場合に、テールゲートの自重閉扉を防止しつつ荷物の積み卸し作業を行うことができるように構成された車両用開閉体の開閉駆動装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
このような目的を果たすために、本発明においては、車体(2)と、該車体に上下方向に旋回動可能に設けられた開閉体(テールゲート1)との間に、開閉駆動力発生手段(減速機付きモータ11)と、開閉体に対する駆動力の伝達を断続するクラッチ手段(12)と、ガス封入シリンダからなる開方向付勢手段(ガスステー4)とを設けてなり、開方向付勢手段の付勢力のみで開閉体の開放状態を保持し得るようにしてなる車両用開閉体の開閉駆動装置において、開方向付勢手段を、その推力と開閉体の重量との釣り合いで開閉体の開放状態を保持する正常時の停止位置から更に伸長可能なものとし、且つ過伸長限度位置にロック機構(鋼球26、環状溝27)を設けておき、開閉駆動力発生手段を開閉体から切り離した後に開閉体の自重閉扉が検知された時は、開閉駆動力発生手段を開閉体に接続して開方向付勢手段の過伸長限度位置まで開扉駆動するものとした。
【0009】
このようにすれば、開閉体の開放位置保持力が不足気味な時は、開閉駆動力発生手段にて過伸長限度位置まで開閉体を開扉駆動すると、ロック機構の作用によって開扉状態が保持される。ロック機構は、開閉駆動力発生手段にて開閉体を閉扉駆動することで解除される。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下に添付の図面を参照して本発明について詳細に説明する。
【0011】
図1は、本発明が適用されたワゴン車などのテールゲートの要部を示している。このテールゲート1は、車体2の左右方向に延在するヒンジ軸3をもって車体2に支持されており、その遊端を上下方向に旋回動させることによって車体後端の開口を開閉するようにされている。
【0012】
テールゲート1の外側縁部と車体開口の内側縁部との間には、テールゲート1の重量と釣り合うように設定されたシリンダ内の封入圧により、ある開角度からその推力でテールゲート1を開方向に付勢すると共に、所定の開放状態を保持するようにされたガスステー4が設けられている。
【0013】
ガスステー4は、図2に示すように、テールゲート1を開放位置に保持するための推力が正常の時に、所定開角度のテールゲート1の重量と釣り合うピストンロッド22の伸長位置から、所定寸法Sだけ過伸長し得るようにされている。
【0014】
一方、シリンダ21のトップキャップ24には、圧縮コイルばね25によって径方向内向きに常時弾発付勢された鋼球26が組み込まれており、ピストンロッド22の適所に形成された断面形状が半円形の環状溝27にこの鋼球26が係合し、ピストンロッド22の過伸長状態が保持されるようになっている。
【0015】
開閉駆動装置5は、図3に併せて示したように、減速機付きモータ11で回転駆動されるピニオン6と、ピニオン6に噛合して車体2の前後方向に駆動されるラック7とからなり、減速機付きモータ11によって与えられるピニオン6の回転力をラック7の推力に変換し、その推力をリンク8を介してテールゲート1に加えることにより、テールゲート1を開閉駆動するようにされている。
【0016】
上記構成によると、ガスステー4の回動中心とテールゲート1の回動中心との位置ずれの関係で、テールゲート1の全閉位置からある開角度Aまでの領域はガスステー4の推力が開扉補助力として寄与せず、即ち角度Aまでの領域は専らピニオン6に加わる減速機付きモータ11のトルクによって開扉駆動される。
【0017】
そしてこの開角度Aを超えるとガスステー4の推力が開扉補助力として加わり、減速機付きモータ11のトルク負担が軽くなる(領域B)。さらに開角度が大きくなると、ガスステー4の推力だけで開扉保持が可能となるので、この角度位置Cに達したならば、減速機付きモータ11への電流を断つと共に、減速機付きモータ11とピニオン6との間のクラッチ12を切り、テールゲート1を開放するためにピニオン6に与えていた駆動力の伝達を断ち、全開位置の保持力は全てガスステー4の推力に依存する。
【0018】
このような構成においては、テールゲート1の重量変化、ヒンジ軸3の回動抵抗変化、周囲温度の変化等によってテールゲート1に対する開放位置の保持力が不足すると、テールゲート1がその自重によって自然に閉じてしまう可能性がある。
【0019】
このような不都合に対処するために、本発明においては、ピニオン6に与えていた駆動力の伝達を角度位置Cで断った後に所定時間経過してもテールゲート1が通常の開放位置に到達したことが検知されなかった場合は、テールゲート1の開放位置保持力が不足しているものと見なすものとした。そしてこの場合は、クラッチ12を接続すると共に減速機付きモータ11を起動し、ガスステー4を過伸長させつつテールゲート1を更に開扉駆動し、ガスステー4の過伸長領域Sの終端に設けられたピストンロッド22の環状溝27にシリンダ21のトップキャップ24に設けられた鋼球26を係合させてガスステー4のピストンロッド22をロックしてピストンロッド22の収縮を機械的に拘束することにより、テールゲート1の自重閉扉を防止するものとした。
【0020】
なお、テールゲート1の開角度は、ラック7の運動に基づくリミットスイッチ13の接点信号や、ピニオン6の回転角度と回転方向とを検知するロータリーエンコーダ14のパルス信号を制御回路15に入力するなどして検出することができる。
【0021】
閉扉の際には、クラッチ12をオンして減速機付きモータ11をピニオン6に接続し、テールゲート1を強制的に閉扉駆動することにより、鋼球26と環状溝27との係合が解除されて閉扉する。
【0022】
ガスステー4は、図4に示すように、過伸長領域の直前でシリンダ径を縮径して(D1>D2)ピストン23とシリンダ21内周面とのオイルの流動抵抗が急激に変化するようにしたり、図5に示すように、ピストン23とトップキャップ24間に圧縮コイルばね28を縮設して過伸長領域の直前で伸長抵抗が急激に変化するようにしておくと良い。このようにすれば、テールゲート1を開放位置に保持する推力が正常時のガスステー4の伸長限度で抵抗が増大するので、テールゲート1を手動で開く時には明瞭に開放限に到達したことが分かる。またこれがダンパ効果となり、通常時のガスステー4のガスばね作用でテールゲート1が開放位置で大きく弾むことが抑制される。しかも過伸長領域Sを設けておくことにより、テールゲート1の機械的な開放限度を規定する必要が無くなり、そのためのストッパを省略し得ると共に、精度管理を無用にすることができる。なお、この抵抗力は、減速機付きモータ11で開扉駆動する際には支障のない程度に設定しておくことは言うまでもない。
【0023】
【発明の効果】
以上詳述した通り本発明によれば、テールゲートなどの開閉体に対する開放位置の保持力が十分であるか否かが疑わしい場合は、モータ駆動によって強制的にガスステーを過伸長させ、その終端でピストンロッドを機械的にロックするので、自重閉扉が確実に防止される。従って、電動駆動される開閉体の利便性を高める上に多大な効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されたワゴン車などのテールゲートの要部側断面図
【図2】本発明によるガスステーの作動を説明する要部断面図
【図3】本発明によるテールゲート開閉駆動装置の構成図
【図4】ガスステーの別例を示す要部断面図
【図5】ガスステーの更に別例を示す要部断面図
【符号の説明】
1 テールゲート
2 車体
4 ガスステー
5 開閉駆動装置
11 減速機付きモータ
12 クラッチ
15 制御回路
25 圧縮コイルばね
26 鋼球
27 環状溝

Claims (1)

  1. 車体と、該車体に上下方向に旋回動可能に設けられた開閉体との間に、開閉駆動力発生手段と、当該開閉体に対する駆動力の伝達を断続するクラッチ手段と、ガス封入シリンダからなる開方向付勢手段とを設けてなり、前記開方向付勢手段の付勢力のみで当該開閉体の開放状態を保持し得るようにしてなる車両用開閉体の開閉駆動装置であって、
    前記開方向付勢手段は、その推力と当該開閉体の重量との釣り合いで当該開閉体の開放状態を保持する正常時の停止位置から更に伸長可能であり、且つ過伸長限度位置にロック機構を備えるものであり、
    当該開閉駆動装置は、前記開閉駆動力発生手段を当該開閉体から切り離した後に当該開閉体の自重閉扉が検知された時は、前記開閉駆動力発生手段を当該開閉体に接続して前記開方向付勢手段の過伸長限度位置まで開扉駆動する制御手段を備えるものであることを特徴とする車両用開閉体の開閉駆動装置。
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