JP2004339855A - フレーム部材の接続構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】扉体Wのフレーム部材において、隣接するフレーム部材同士を直接当接させて接続する構造を採っても、フレーム部材間に生ずるガタツキを抑え、また、フレーム部材間に生ずる位置ずれを抑えることができるフレーム部材の接続構造を提供する。
【解決手段】第1フレーム部材1に対し連結部材3の第1連結片3aを、また、第2フレーム部材2に対し連結部材3の第2連結片3bを緩挿させる。この緩挿に伴い、連結部材3の突起10が、第1フレーム部材1のスリット溝4a及び第2フレーム部材2のスリット溝4bに嵌め合わされながら、第1フレーム部材1と第2フレーム部材2とが互いに接近する。そして、第1フレーム部材1の切断加工面1cと第2フレーム部材2の切断加工面2cとが当接した時に、上記突起10がこれらスリット溝4a,4bで形成される閉口溝孔に係止して第1フレーム部材1及び第2フレーム部材2の位置決めがなされる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、家具や建具等に設けられる扉体の枠体を構成するフレーム部材について、それらの隣接するフレーム部材同士を接続する場合の接続構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来からのフレーム部材の接続構造としては、隣接するフレーム部材同士を連結部材を介して接続する構造のものが多用されている(例えば、特許文献1参照)。このような構造の代表例を、特許文献1に開示されたもので説明する(図6,7)。
この例では、扉体のフレーム部材として縦枠100と横枠101とを接続する場合、当該縦枠100と横枠101の内部に形成した長手方向の溝100a,101aに、図6に示す枠隅角部接続部材(連結部材)102の接続片103a,103bを挿入し、傾斜面板部102aを図7のように両端面間に介在させる。そして、ねじ104を縦枠100及び横枠101の外側からねじ込んで固定し、また、傾斜面板部102aの先端部に形成した透孔102bにもねじ104をねじ込んで突き合わせ端部を確実に固定するようにしている。
【0003】
【特許文献1】
特開平5−141154号公報(第2〜3頁、図1,3)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記接続構造において、縦枠及び横枠の各溝への枠隅角部接続部材(連結部材)の接続片の挿入は、取付けを容易にする目的から緩やかになっており、したがって、上記接続構造は、縦枠及び横枠と連結部材との間のガタツキの発生が避けられない構造となっている。上記接続構造においては、この特許文献1中にも記載されているように縦枠及び横枠の突き合わせ端面に相対的な位置ずれが生ずることを前提として、かかる位置ずれによって生ずる不具合、即ち、安全性や外観的体裁の不良を防止するべく、縦枠及び横枠を直接当接させないで枠隅角部接続部材を介して当接させる一方、枠隅角部接続部材の最外端面に面取り部位(図6,7中の外面端部102c)を設けて対応しているが、安全性の面からはともかく外観的体裁の面からは十分とは言い難い。
【0005】
本発明の目的は、扉体のフレーム部材において、隣接するフレーム部材同士を直接当接させて接続する構造を採っても、フレーム部材間に生ずるガタツキを抑え、また、フレーム部材間に生ずる位置ずれを抑えることができるフレーム部材の接続構造を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に係るフレーム部材の接続構造は、第1フレーム部材内に緩挿される第1連結片と、第2フレーム部材内に緩挿される第2連結片とを有する連結部材を介して第1フレーム部材と第2フレーム部材とが接続されるような接続構造のうちで、第1連結片及び第2連結片に、当該第1連結片及び第2連結片に跨る態様にして突起を設けるか、又は当該第1連結片及び第2連結片のそれぞれに独立して突起を設けるかする一方、第1フレーム部材及び第2フレーム部材にスリット溝をそれぞれ設け、連結部材の第1フレーム部材及び第2フレーム部材への緩挿に伴い上記突起が上記両スリット溝で形成される閉口溝孔、又は各スリット溝の閉口端に係止して第1フレーム部材については第1連結片の緩挿方向及びこれに垂直な方向に対する位置決めがなされ、第2フレーム部材については第2連結片の緩挿方向及びこれに垂直な方向に対する位置決めがなされるようにしたもので、第1フレーム部材及び第2フレーム部材の位置決めが、上述したスリット溝への突起の係止により上記各方向に対し行われるようになっているため、フレーム部材間に生ずるガタツキを抑えることができ、また、フレーム部材間に生ずる位置ずれを抑えることができ、また、位置決めされたところで第1フレーム部材及び第2フレーム部材同士が直接当接する構造にできる。
【0007】
本発明の請求項2に係るフレーム部材の接続構造において、上記突起を、戸当り部材の取付座をも兼ねるように用いた場合には、戸当り部材の容易な取付が可能となり、また、戸当り部材自体であるようにした場合には、戸当り部材の新たな設置が不要となるので、利便性が向上する。
ここで言う戸当り部材とは、開き戸を閉じたときに扉体が行き過ぎないように、あるいは、扉体が当該扉体の固定枠体に当接して生ずる衝撃を緩和するために当該扉体のフレーム部材に取り付けられる突起物である。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の実施の形態に係る接続構造を図1〜3を参照して説明する。
本実施の形態では、4つのフレーム部材で矩形状の枠体を形成し、かかる枠体に窓ガラスが配設された開き戸の扉体Wを採り上げ、本接続構造が、この扉体Wの枠体を構成するフレーム部材の、隣接するフレーム部材間に用いられる場合について説明する。但し、図1〜3には、本接続構造の一箇所、即ち、扉体Wの四隅のうちの一隅のみが描かれている。
扉体Wは、矩形状の枠体を構成する第1フレーム部材1と第2フレーム部材2とが連結部材3を介して接続され、しかも、フレーム部材1,2同士が直接当接する態様で接続されている。
【0009】
第1フレーム部材1は、縦方向に長目の断面略口型をなす中空の横長枠体1aと、この横長枠体1aの上面1aから当該横長枠体1aの一方側面(こちらが第1フレーム部材1の裏面)1aとは反対側の他方側面(こちらが第1フレーム部材1の表面)1a側に張出された略L字状折曲枠体1bとで構成され(図3も参照)、横長枠体1aの中空部には、後述する連結部材3の第1連結片3aが緩挿されるようになっており、また、折曲枠体1bは、扉体Wに配設される窓ガラス(図示せず)保持のための外周枠となっている。
そして、第1フレーム部材1は、その両端が当該第1フレーム部材1の横長枠体1aの長手方向に対し45゜で、且つ、当該第1フレーム部材1の上面1aがその下面1aに対しオーバハングする態様で切断加工され(この切断加工面を1cとする。当該切断加工面1cの先端部分は後述するコーナー部材13が位置できるように長手方向に対して垂直に切り欠かれている。)、この第1フレーム部材1の側面1aには、当該側面1aの略中央で、且つ、上記切断加工面1cに近接するところに当該切断加工面1cに開口する態様でスリット溝4aが設けられ、このスリット溝4aの近傍で、当該側面1aの中央より上面1a側に位置するところに止めネジ5の挿通孔6aが設けられている。
【0010】
ところで、第1フレーム部材1の側面1aで、その上面1aの近傍に設けられた断面略C字状溝1dは、後述するダストシール部材8と同様なダストシール部材(図示せず)の取付溝であり、また、第1フレーム部材1の側面1aで、その下面1aの近傍に設けられた断面略C字状溝1e(図3参照)は、窓ガラスの、後述するダストシール部材9と同様なダストシール部材(図示せず)の取付溝である。
【0011】
第2フレーム部材2は、横方向に長目の断面略口型をなす中空の縦長枠体2aと、この縦長枠体2aの上面2aから当該縦長枠体2aの一方側面(こちらが第2フレーム部材2の裏面)2aとは反対側の他方側面(こちらが第2フレーム部材2の表面)2a側に張出された略L字状折曲枠体2bとで構成され(図3も参照)、縦長枠体2aの中空部には、後述する連結部材3の第2連結片3bが緩挿されるようになっており、また、折曲枠体2bは、扉体Wに配設される窓ガラス保持のための外周枠となっている。
そして、第2フレーム部材2は、第1フレーム部材1と同様に、その両端が当該第2フレーム部材2の縦長枠体2aの長手方向に対し45゜で、且つ、当該第2フレーム部材2の上面2aがその下面2aに対しオーバハングする態様で切断加工され(この切断加工面を2cとする。当該切断加工面2cの先端部分は後述するコーナー部材13が位置できるように長手方向に対して垂直に切り欠かれている。)、この第2フレーム部材2の側面2aには、当該側面2aの略中央で、上記切断加工面2cに近傍するところに当該切断加工面2cに開口する態様でスリット溝4bが設けられ、このスリット溝4bの近傍で、当該側面2aの中央より上面2a側に位置するところに上述同様の止めネジ5の挿通孔6bが設けられている。更に、この第2フレーム部材2には、上記挿通孔6bの下方に、扉体Wのヒンジ金具(図示せず)の径大な取付穴7が設けられており、径小孔7a,7bはヒンジ金具を固定するための固定ネジ(図示せず)の挿通孔である。
【0012】
ところで、第2フレーム部材2の側面2aで、その上面2aの近傍に設けられた断面略C字状溝2dは、扉体Wのような、例えば観音両開き戸に対し、扉体Wと扉体Wとの間の隙間を塞ぎ、埃や虫よけのために使用される図3に示すようなダストシール部材8の取付溝であり、このダストシール部材8は、扉体Wの第2フレーム部材2で、その隣り合う当該第2フレーム部材2のうちの少なくとも一方に取り付けられる。また、第2フレーム部材2の側面2aで、その下面2aの近傍に設けられた断面略C字状溝2eは、窓ガラスと固定枠体の側面2aとの間に埃などが侵入するのを防止する図3に示すようなダストシール部材9の取付溝である。
【0013】
連結部材3は、第1連結片3aと第2連結片3bとで略L字型形状をなす薄板状部材であり、第1連結片3aと第2連結片3bとは、図1中の二点鎖線A−A(L字状折曲部の外部位Pと内部位Qを結ぶ直線)に対し対称形態をなしている。そして、この連結部材3の一方側面、即ち、第1連結片3a及び第2連結片3bの一方側面(こちらが連結部材3の裏面)3a,3bには、本実施の形態では第1連結片3a及び第2連結片3bに跨る態様で、上述した二点鎖線A−Aに対し対称形態をなす短寸の突起10が、上記L字状折曲部の内部位Q寄りに突設されている。かかる突起10の外周形状は、上記第1フレーム部材1のスリット溝4aと第2フレーム部材2のスリット溝4bとで形成される閉口溝孔の内周形状に等しい。具体的には、上記突起10の外周形状(=上記スリット溝4a、4bで形成される閉口溝孔の内周形状)は、その中心が上記二点鎖線A−A上にあって所定径を有する円と、当該円に接する、第1連結片の緩挿方向に平行な直線及び第2連結片の緩挿方向に平行な直線とで形成される形状をなし、これら両直線の交点が、本実施の形態では二点鎖線A−A上の、上記L字状折曲部の外部位P側に位置する形状をなしている。このような突起10が、後述するように、第1フレーム部材1のスリット溝4a及び第2フレーム部材2のスリット溝4bに嵌め合わされこれらスリット溝4a、4bで形成される閉口溝孔に係止すると、第1フレーム部材1及び第2フレーム部材2の位置決めがなされる。
そして、この突起10は、本実施の形態では、その上面が、例えばゴム部材などで成形された戸当り部材11の取付座を兼ねており、そのため、当該突起10には、戸当り部材11が圧入されるように小孔10aが設けられている。尚、突起10は、本実施の形態では、上記側面3a,3bに一体として突設されているが、別体にして連結部材3に取り付けられるようにしたものであってもよい。また、突起10が戸当り部材自体であってもよい。
【0014】
ところで、第1連結片3a及び第2連結片3bには、突起10を隔てて止めネジ5のネジ孔12a,12bが、第1フレーム部材1の挿通孔6a及び第2フレーム部材2の挿通孔6bに対応して設けられている。更に、第1連結片3aの上面3aと第2連結片3bの上面3bとの接合部位(上記二点鎖線A−A上の外部位P側に位置するところ)には、コーナー部材13が第1連結片3a及び第2連結片3bのそれぞれの両面から突出する態様で設けられており、かかるコーナー部材13は、後述のようにして第1フレーム部材1及び第2フレーム部材2が位置決めされたとき、フレーム部材1,2の切欠き面を被覆して安全性を高めるとともに、外観的体裁を整え、また、フレーム部材1,2の溝1d,2dに取り付けられるダストシール部材8等のストッパ的な役目を果たすものである。尚、このコーナー部材13は、製作のし易さから連結部材3と一体に成形するようにしてもよい。また、第1連結片3aの上面3a及び第2連結片3bの上面3bの、各側面3a,3b側に設けられた切欠きは、上記C字状溝1d,2dとの干渉防止のためのものである(図3参照)。
【0015】
本接続構造を用いた場合のフレーム部材1,2の接続のしかたを説明する。尚、本接続構造は、本実施の形態に係る扉体Wの場合、当該扉体Wの四隅に用いられるが、ここではその四隅のうちの一隅について説明する。
第1フレーム部材1及び第2フレーム部材2の、溝4aが設けられている側面1a及び溝4bが設けられている側面2aと、連結部材3の、突起10が設けられている側面3a,3bとが同一側になるようにしてから、第1フレーム部材1に対し連結部材3の第1連結片3aを、また、第2フレーム部材2に対し連結部材3の第2連結片3bを緩挿させる。この緩挿に際しては、第1フレーム部材1の横長枠体1aと第1連結片3aとの隙間及び第2フレーム部材2の縦長枠体2aと第2連結片3bとの隙間を広めにしてあるので楽に挿入できる。しかるに、この緩挿に伴い、連結部材3の突起10が、第1フレーム部材1のスリット溝4a及び第2フレーム部材2のスリット溝4bに嵌め合わされながら、第1フレーム部材1と第2フレーム部材2とが互いに接近する。そして、第1フレーム部材1の切断加工面1cと第2フレーム部材2の切断加工面2cとが当接した時(この時、上記切断加工面1c,2cは、上記二点鎖線A−Aを含む平面と重なる)に、上記突起10がこれらスリット溝4a及びスリット溝4bで形成される閉口溝孔に係止して第1フレーム部材1については第1連結片3aの緩挿方向及びこれに垂直な方向に対する位置決めがなされ、第2フレーム部材2については第2連結片3bの緩挿方向及びこれに垂直な方向に対する位置決めがなされる。これにより、フレーム部材1,2間に生ずるガタツキを抑えることができ、また、フレーム部材1,2間に生ずる位置ずれを抑えることができる。このようにして位置決めがなされた後、各止めネジ5を、挿通孔6a,6bを通してネジ孔12a,12bに螺着させ、第1フレーム部材1と第2フレーム部材2との接続が完了する。同様にして、残りの三隅についても行えばよい。
【0016】
ところで、上述した接続のしかたにおいては、第1フレーム部材1に対する第1連結片3aの緩挿と、第2フレーム部材2に対する第2連結片3bの緩挿を同時に行うようなしかたを採ったが、例えば、最初に第1フレーム部材1に第1連結片3aを緩挿して突起10の一部をスリット溝4aに嵌め合わせてから、第2フレーム部材2に第2連結片3bを緩挿して突起10の残りの部分をスリット溝4aに嵌め合わせ、最終的に突起10がスリット溝4a及びスリット溝4bで形成される閉口溝孔に係止して第1フレーム部材1及び第2フレーム部材2の位置決めがなされるようにしてもよいことはもちろんである。
【0017】
次に、本発明の第2の実施の形態に係る接続構造を図4を参照して説明する。但し、図4において、図1〜3の構成部材と同一の部材には同一番号を付し、その説明は割愛する。また、同図においては、図1〜3の第1フレーム部材1に相当する第1フレーム部材は省略されている。
本接続構造が第1の実施の形態に係る接続構造と異なるところは、上記突起10に代えて突起22を用いているため、連結部材3に代えて連結部材20を用いている点である。また、突起10から突起22への変更に対応して、例えば図4に示すように第2フレーム部材2に代えて第2フレーム部材21を用いている点が異なる。
【0018】
かかる突起22は、連結部材20の第1連結片3a及び第2連結片3bに跨る態様で、上記二点鎖線A−Aに対し対称形態をなして、上記L字状折曲部の内部位Q寄りに突設されている。この突起22の外周形状(=後述する第2フレーム部材21のスリット溝22aと第1フレーム部材のスリット溝とで形成される閉口溝孔の内周形状)は、将棋の駒に類似の形状をなし、将棋の駒の鋭角部の頂点に相当する部位が、本実施の形態では二点鎖線A−A上の、連結部材20におけるL字状折曲部の外部位P側に位置している。
一方、スリット溝23は、第2フレーム部材21における側面2aの略中央で、上記切断加工面2cに近傍するところに当該切断加工面2cに開口する態様で設けられており、かかるスリット溝23は、上述のように、当該スリット溝23と第1フレーム部材のスリット溝とで形成される閉口溝孔の内周形状が突起22の外周形状に等しくなるように形成されている。
【0019】
本接続構造を用いた場合の第1フレーム部材及び第2フレーム部材21の接続のしかたを説明する。
本接続構造においても第1の実施の形態に係る接続構造と全く同様にして、第1フレーム部材に対し連結部材20の第1連結片3aを、また、第2フレーム部材21に対し連結部材20の第2連結片3bを緩挿させる。この緩挿に際しても、上述同様に隙間を広めにしてあるので楽に挿入できる。しかるに、この緩挿に伴い、連結部材20の突起22が、第1フレーム部材のスリット溝及び第2フレーム部材21のスリット溝23に嵌め合わされながら、第1フレーム部材と第2フレーム部材21とが互いに接近する。そして、両者が当接した時に、上記突起22がこれらスリット溝23等で形成される閉口溝孔に係止して第1フレーム部材については第1連結片3aの緩挿方向及びこれに垂直な方向に対する位置決めがなされ、第2フレーム部材21については第2連結片3bの緩挿方向及びこれに垂直な方向に対する位置決めがなされる。これにより、第2フレーム部材21等に生ずるガタツキを抑えることができ、また、第2フレーム部材21等に生ずる位置ずれを抑えることができる。このようにして位置決めがなされた後、止めネジで固定して第1フレーム部材と第2フレーム部材21との接続が完了する。本接続構造では、スリット溝23等に対する突起22の嵌合がスリット溝23等の両側壁に案内される態様で行われるので、上記第1の実施の形態に係る接続構造に比べ、上記ガタツキや位置ずれをより確実に抑えることができる。
【0020】
本接続構造においても、例えば、最初に第1フレーム部材に第1連結片3aを緩挿して突起22の一部を第1フレーム部材のスリット溝に嵌め合わせてから、第2フレーム部材21に第2連結片3bを緩挿して突起22の残りの部分をスリット溝23に嵌め合わせ、最終的に突起22がスリット溝23等で形成される溝孔に係止して第1フレーム部材及び第2フレーム部材21の位置決めがなされるようにしてもよいことはもちろんである。
【0021】
次に、本発明の第3の実施の形態に係る接続構造を図5を参照して説明する。但し、図5において、図1〜3の構成部材と同一の部材には同一番号を付し、その説明は割愛する。また、同図においては、図1〜3の第1フレーム部材1に相当する第1フレーム部材は省略されている。
本接続構造が第1の実施の形態に係る接続構造と異なるところは、第1連結片3a及び第2連結片3bのそれぞれに独立して突起32a,32bを設けているため、連結部材3に代えて連結部材30を用いている点である。また、このような突起32a,32bへの変更に対応して、例えば図5に示すように第2フレーム部材2に代えて第2フレーム部材31を用いている点が異なる。
【0022】
かかる突起32a,32bは、短寸の円筒状部材で、上述のように連結部材30の第1連結片3a及び第2連結片3bのそれぞれに独立して、上記二点鎖線A−Aに対し対称位置で、且つ、上記L字状折曲部の内部位Q寄りに突設されている。尚、その中心を二点鎖線A−A上にして設けられた小孔34は、戸当り部材(図示せず)の取付孔である。
一方、スリット溝33は、第2フレーム部材31における側面2aの略中央で、且つ、上記切断加工面2cに近傍するところに、当該切断加工面2cに開口する態様で第2連結片3bの緩挿方向に平行な長円孔溝として設けられている。尚、図示されていないが、第1フレーム部材のスリット溝もまた、第2フレーム部材31のスリット溝33と同様な態様の長円孔溝として設けられている。
【0023】
本接続構造を用いた場合の第1フレーム部材及び第2フレーム部材31の接続のしかたを説明する。
本接続構造においては、突起32a,32bが、連結部材30の第1連結片3a及び第2連結片3bのそれぞれに独立に設けられているので、例えば、最初に、第2フレーム部材31に対し連結部材30の第2連結片3bを緩挿させる。この緩挿に際しても、上述同様に隙間を広めにしてあるので楽に挿入できる。しかるに、この緩挿に伴い、連結部材30の突起32bが、第2フレーム部材31のスリット溝33に嵌め合わされながら、当該スリット溝33の閉口端33aに当接して係止する。この係止状態に達したときには、第2フレーム部材31の切断加工面2cが連結部材30の二点鎖線A−Aを含む当該連結部材30の側面3bに垂直な平面に重なる。次に、第1フレーム部材に対し連結部材30の第1連結片3aを緩挿させ、これに伴い連結部材30の突起32aを、第1フレーム部材のスリット溝に嵌め合わせながら当該スリット溝の閉口端に当接させて係止させる。この係止状態のとき、第1フレーム部材の切断加工面が連結部材30の二点鎖線A−Aを含む当該連結部材30の側面3aに垂直な平面に重なると同時に、第2フレーム部材31の切断加工面2cと第1フレーム部材の切断加工面とが当接する。両者が当接した時に、第1フレーム部材については第1連結片3aの緩挿方向及びこれに垂直な方向に対する位置決めがなされ、第2フレーム部材31については第2連結片3bの緩挿方向及びこれに垂直な方向に対する位置決めがなされる。これにより、第2フレーム部材31等に生ずるガタツキを抑えることができ、また、第2フレーム部材31等に生ずる位置ずれを抑えることができる。このようにして位置決めがなされた後、止めネジで固定して第1フレーム部材と第2フレーム部材31との接続が完了する。
【0024】
ところで、上述した接続のしかたに代えて、第1フレーム部材に連結部材30の第1連結片3aを緩挿すると同時に、第2フレーム部材31に連結部材30の第2連結片3bを緩挿して第1フレーム部材と第2フレーム部材31との接続を行ってよいことは言うまでもない。
【0025】
【発明の効果】
本発明のフレーム部材の接続構造によれば、第1フレーム部材及び第2フレーム部材の位置決めが、両スリット溝で形成される閉口溝孔への突起の係止により、又は各スリット溝の閉口端への突起の係止により上記各方向に対し行われるために、フレーム部材間に生ずるガタツキを抑えることができ、また、フレーム部材間に生ずる位置ずれを抑えることができ、また、位置決めされたところで第1フレーム部材及び第2フレーム部材同士が直接当接する構造にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係る接続構造を裏側から見た斜視図である。
【図2】第1の実施の形態に係る接続構造を裏側から見た正面図である。
【図3】第1の実施の形態に係る接続構造を表側から見た斜視図である。
【図4】第2の実施の形態に係る接続構造を裏側から見た分解斜視図である。
【図5】第3の実施の形態に係る接続構造を裏側から見た分解斜視図である。
【図6】従来の接続構造に用いられる枠隅角部接続部材の斜視図である。
【図7】従来の接続構造の側面図である。
【符号の説明】
1 第1フレーム部材
2 第2フレーム部材
3,20,30 連結部材
3a 第1連結片
3b 第2連結片
4a,4b,23,33 スリット溝
10,22,32a,32b 突起
11 戸当り部材
33a 閉口端

Claims (2)

  1. 第1フレーム部材内に緩挿される第1連結片と、第2フレーム部材内に緩挿される第2連結片とを有する連結部材を介して前記第1フレーム部材と第2フレーム部材とが接続されるフレーム部材の接続構造であって、前記第1連結片及び第2連結片に、当該第1連結片及び第2連結片に跨る態様にして、又は当該第1連結片及び第2連結片のそれぞれに独立して突起を設ける一方、前記第1フレーム部材及び第2フレーム部材にスリット溝をそれぞれ設け、前記連結部材の前記第1フレーム部材及び第2フレーム部材への緩挿に伴い前記突起が前記両スリット溝で形成される閉口溝孔、又は各スリット溝の閉口端に係止して前記第1フレーム部材及び第2フレーム部材の、前記第1連結片及び第2連結片の各緩挿方向並びにこれらに垂直な方向に対する位置決めがそれぞれなされることを特徴とするフレーム部材の接続構造。
  2. 前記突起は、戸当り部材の取付座を兼ねるもの、又は戸当り部材自体であることを特徴とする請求項1に記載のフレーム部材の接続構造。
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