JP2004339853A - シールドクロスの施工方法及びシールドルーム - Google Patents
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Abstract
【課題】シールド性を確保しつつ比較的施工が容易でかつ室内の美感を向上させる。
【解決手段】壁12a、床12b及び天井12c等の電磁遮蔽要求面12の全ての表面又は裏面に導電材料からなるシールド層11aを有するシールドクロス11を複数枚貼り詰めて到来する電磁波を遮蔽する。電磁遮蔽要求面12に導電材料からなる導電テープ13がその中心線がシールドクロス11の幅又は長さのいずれか一方又は双方に相当する間隔をあけて縦横に接着され、導電テープ13を介してシールド層11aの縁が隣接するシールド層11aの縁にそれぞれ導通するように複数枚のシールドクロス11が縦又は横のいずれか一方又は双方に並べて接着され、縦又は横のいずれか一方又は双方に並べて接着されたシールドクロス11の間を覆うように見切り材が接着される。
【選択図】 図1
【解決手段】壁12a、床12b及び天井12c等の電磁遮蔽要求面12の全ての表面又は裏面に導電材料からなるシールド層11aを有するシールドクロス11を複数枚貼り詰めて到来する電磁波を遮蔽する。電磁遮蔽要求面12に導電材料からなる導電テープ13がその中心線がシールドクロス11の幅又は長さのいずれか一方又は双方に相当する間隔をあけて縦横に接着され、導電テープ13を介してシールド層11aの縁が隣接するシールド層11aの縁にそれぞれ導通するように複数枚のシールドクロス11が縦又は横のいずれか一方又は双方に並べて接着され、縦又は横のいずれか一方又は双方に並べて接着されたシールドクロス11の間を覆うように見切り材が接着される。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主に室内等に設置される電子機器を電磁波の悪影響から保護し、また電子機器から発生する電磁波が雑音として外部に漏れ出すのを防ぐためのシールドクロスの施工方法及びシールドルームに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、携帯電話や無線機器類の普及と共に、高機能、高感度OA機器を設置するオフィス等では、内部と外部とを電磁的にシールドすることが要求される。また、電波により無線通信方式を採用する場合には、使用周波数帯域について電波法の規制が問題になる。そこで、このような電波法による規制を受けることなく、自由に使用周波数帯域を選択、設定して独自の電波による通信方式を採用するためには、ビル内の空間を外部から電磁的に遮蔽した電磁シールドビルの構築が不可欠となる。この電磁遮蔽を行う工法として、導電材料からなるシールド層を有するシールドクロスを壁面の内装材として用い、そのシールド層により電磁波を遮蔽する工法が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
一方、図6に示すように、従来の内装材1の貼り詰め手段は、(a)のように内装材1,1の端部同士が重なるように接着剤1bを介して壁面3に内装材1,1を貼り詰め、(b)のようにその重なった端部の双方をカッタ2で一旦切断し、(c)のように切断された双方の端部1a,1aを取り外し、(d)のように残存する内装材1,1の端部を壁面3にはることによりカッタ2で切断された双方の端面を当接させ、それにより壁面3に貼り詰めた内装材1,1の突き合わせ面に隙間を生じさせることなく貼り詰めている。このため、シールド層を持ったシールドクロスを壁面の内装材としてカッタ用いた従来の方法により貼り詰めるだけでは、貼り詰められた複数の内装材の突き合わせ面で、シールド層の端部同士が切断されて非導通となるため、電磁波シールドが不完全となる不具合がある。
【0004】
この点を解消するために、シールド層を形成する導電性薄膜を重ね代だけはみ出るように壁紙材に貼り付けたシールドクロスが提案されている(例えば、特許文献2参照。)。このシールドクロスでは、壁紙材からはみ出た導電性薄膜が隣接する導電性薄膜と重なるようにシールドクロスを貼り詰めることにより、貼り詰められたシールドクロスの突き合わせ部分における導電性薄膜が隣接するシールドクロスの導電性薄膜と導通し、シールドクロスの突き合わせ部分における電磁波のシールド性を向上できるようになっている。
【0005】
【特許文献1】
特開平9−116293号公報
【特許文献2】
特開2001−60789号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、導電性薄膜を壁紙材から重ね代だけはみ出たシールドクロスを壁面の内装材として貼り詰めると、導電線薄膜同士を導通させることはできるけれども、壁紙材の端同士を密着させて敷き詰めることが困難になる不具合がある。即ち、導電性薄膜を壁紙材から重ね代だけはみ出たシールドクロスでは、従来のように重ね合わせた部分をカッタで切断すると導電性薄膜の導電性がその部分で遮断されるため、カッタで端部を揃えるようなことはできずに、その重ね代を隣接する導電性薄膜に重なるようにし、かつ壁紙材の端部が突き合わされるように内装クロスを貼り詰める必要がある。この壁紙材の端部同士が隙間をあけずに注意を払いながら内装クロスを貼り詰める作業は極めて困難で、その作業性が著しく低下する不具合がある。また、その突き合わせ部分に隙間が生じると、シールドクロスを貼り詰めた室内の美観を悪化させる不具合もある。
本発明の目的は、シールド性を確保しつつ比較的施工が容易なシールドクロスの施工方法及びシールドルームを提供することにある。
本発明の別の目的は、シールド性を確保しつつ室内の美感を向上させるシールドクロスの施工方法及びシールドルームを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、図1に示すように、導電材料からなるシールド層11aを有するシールドクロス11をシールドクロス11の面積より大きな面積を有する電磁遮蔽要求面12に複数枚貼り詰めて電磁遮蔽要求面12に到来する電磁波を遮蔽するシールドクロスの施工方法の改良である。
その特徴ある点は、電磁遮蔽要求面12に導電材料からなる導電テープ13をその導電テープ13の中心線がシールドクロス11の幅又は長さのいずれか一方又は双方に相当する間隔をあけてシールドクロス11の縦方向又は横方向或いは縦横方向に接着した後、導電テープ13を介してシールド層11aの縁が隣接する別のシールド層11aの縁にそれぞれ導通するように複数枚のシールドクロス11を並べて接着するところにある。
【0008】
請求項4に係る発明は、部屋の内面12に導電材料からなるシールド層11aを有するシールドクロス11を複数枚貼り詰めて電磁波を遮蔽するシールドルームの改良である。
その特徴ある構成は、部屋の内面12に導電材料からなる導電テープ13がその導電テープ13の中心線がシールドクロス11の幅又は長さのいずれか一方又は双方に相当する間隔をあけてシールドクロス11の縦方向又は横方向或いは縦横方向に接着され、導電テープ13を介してシールド層11aの縁が隣接する別のシールド層11aの縁にそれぞれ導通するように複数枚のシールドクロス11が並べて接着され、縦又は横のいずれか一方又は双方に並べて接着された複数枚のシールドクロス11の間を覆うようにシールドクロス11の継ぎ目に見切り材16,17が接着されたところにある。
【0009】
この請求項1に記載されたシールドクロスの施工方法及び請求項4に記載されたシールドルームでは、予め導電テープ13を電磁遮蔽要求面12に貼り付けた後、その導電テープ13を介してシールド層11aの端部同士が導通するようにシールドクロス11を貼り詰めるので、シールドクロス11とそのシールドクロス11に隣接するシールドクロス11との間から電磁波が漏れることはなく、その部分における電磁波のシールド性を維持することができる。また、この導電性テープの存在によりシールドクロス11を貼り詰める作業を従来のように重ね合わされた端部の双方をカッタで同時に切断してそれらの端部を突き合わせて隙間が生じることを防止することが可能になり、カッタを用いることなくはみ出したシールド層を導通させた状態でシールドクロスの端部を突き合わせる従来に比較してその作業性を向上させることができる。
【0010】
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明であって、更に図2〜図4に示すように、電磁遮蔽要求面12に接着された第1シールドクロス11dと第1シールドクロス11dに隣接する第2シールドクロス11eとの間を覆うように両シールドクロス11d,11eの継ぎ目に見切り材16,17を更に接着するシールドクロスの施工方法である。
この請求項2に記載されたシールドクロスの施工方法では、第1シールドクロス11dと第2シールドクロス11eとの間に見切り材16,17を貼り付けるので、第1シールドクロス11dと第2シールドクロス11eとの間に隙間が生じてもその隙間を見切り材16,17が覆い、その隙間が視認されることに起因する室内の美観が悪化することを防止することができる。また、第1シールドクロス11dと第2シールドクロス11eとの間の隙間を見切り材16,17で覆うので、第1シールドクロス11dと第2シールドクロス11eの端部を揃える作業を不要にでき、必要なシールド性を確保した状態でシールドクロス11の施工を更に容易にすることができる。
【0011】
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に係る発明であって、電磁遮蔽要求面12が壁12a、床12b又は天井12cの表面又は裏面であるシールドクロスの施工方法である。
この請求項3に記載されたシールドクロスの施工方法では、従来からある部屋をシールドルームに比較的容易にすることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、本発明の施工方法は、導電材料からなるシールド層11aを有するシールドクロス11を、シールドクロス11の面積より大きな面積を有する電磁遮蔽要求面12に複数枚貼り詰めてその電磁遮蔽要求面12に到来する電磁波を遮蔽するものである。この実施の形態における電磁遮蔽要求面12は部屋の内面であって、その内面を構成する壁12a、床12b及び天井12cの表面である。この施工方法に用いられるシールドクロス11は、壁紙11bとその壁紙11bに積層された導電材料からなるシールド層11aとを有し、そのシールド層11aには導電性の接着剤が塗布されて接着剤層11cが形成される。図示しないが、接着剤層11cの表面には剥離紙が貼着され、施工時にこの剥離紙を接着剤層11cから剥離してシールドクロス11を貼り付けるようになっている。
【0013】
ここで、壁紙11bは不燃材からなる可撓性のシート状物であり、シールド層11aは導電性金属からなる箔又はシートである。そして、シールド層11aを構成する箔又はシートを壁紙11bに積層することによりシールドクロス11が作られる。なお箔又はシートの壁紙11bへの積層は、箔又はシートを壁紙11bに接着する場合の他に、壁紙11bに上述した導電性材料を真空蒸着法、スバッターリング法、イオンブレーティング法、無電解メッキ法、電解メッキ法など物理的、化学的に壁紙11b上に析出させてそれからなるシールド層11aを壁紙11bに積層しても良い。一方、導電性の接着剤は、接着剤に導電性繊維又は導電性粉末材料を混合分散することにより作られる。接着剤としては、例えば、アクリル樹脂系や酢酸ビニル共重合体又はウレタン系のものが使用できる。接着剤に混入させる導電性繊維又は導電性粉末材料としては、カーボン繊維や銅又はニッケル等の粉末が使用できる。一方、接着剤に対する剥離紙は一般的な剥離紙、例えばシリコーン系又はフッ素系樹脂、ワニス、油で表面処理した紙、パラフィンで処理した紙、ポリオレフィン系のフイルム又はフッ素樹脂系のフイルム等でよいが、接着剤の特性を考慮して選択する必要がある。
【0014】
本発明の施工方法では、図2(a)に示すように、先ず電磁遮蔽要求面12に導電材料からなる導電テープ13を縦横に接着する。導電テープ13は、導電性を有する例えばアルミ箔のような金属帯であり、その片面に接着剤13aを塗布した後電磁遮蔽要求面12に接着される。ここで、導電テープ13はその導電テープ13の中心線が貼り詰めようとするシールドクロス11の幅a又は長さbに相当する間隔をあけて縦横に接着される。この実施の形態では、壁12aに貼られるシールドクロス11の長さはその壁12aの高さに相当する長さを有し、床12b及び天井12cに貼られるシールドクロス11の長さはその床12b及び天井12cの幅に相当する長さを有するものが用いられる。導電テープ13は、先ず天井12cと壁面12aにより形成されるコーナー部、床12bと壁面12aにより形成されるコーナー部、及び互いに直交する壁面12aにより形成されるコーナー部に、その中心線が角に位置するように折り曲げられた状態で貼り付けられる(図4)。その後各電磁遮蔽要求面12にシールドクロス11の幅に相当する間隔を各中心線の間が開けるように複数本の導電テープ13を互いに平行に貼り付ける。ここで導電テープ13の幅は1〜10cmであることが好ましく、3〜6cmであることが更に好ましい。
【0015】
その後、図2(b)に示すように、シールドクロス11の端部同士が導電テープ13の両側部に重なるように複数のシールドクロス11を貼り詰める。そして、導電テープ13を介してシールド層11aの縁が隣接するシールド層11aの縁にそれぞれ導通するように複数枚のシールドクロス11を並べて各電磁遮蔽要求面12に接着する。複数枚のシールドクロス11を各電磁遮蔽要求面12に接着した後、図2(c)及び図3並びに図4に示すように、その電磁遮蔽要求面12に接着された第1シールドクロス11dとその第1シールドクロス11dに隣接する第2シールドクロス11eとの間を覆うように見切り材16,17を更に接着する。この実施の形態における見切り材は、床12b又は天井12cの周囲の角に接着される巾木や廻縁のような化粧帯板16、又は壁12aに接着される化粧帯テープ17が含まれる。ここで、見切り材である化粧帯テープ17はシールドクロス11を帯状に裁断したものが使用される。この化粧帯板16又は化粧帯テープ17は接着剤により第1シールドクロス11dと第2シールドクロス11eとの間を覆うように接着される。この実施の形態では、図4に示すように、天井と壁により形成されるコーナー部、床と壁により形成されるコーナー部及び互いに直交する壁により形成されるコーナー部に化粧帯板16が設けられ、図3に示すように、同一面に並べて接着された第1シールドクロス11dと第2シールドクロス11eとの間には化粧帯テープ17が接着される例を示す。ここで化粧帯テープ17の幅は2〜20cmであることが好ましく、6〜15cmであることが更に好ましい。
【0016】
このようシールドクロス11の施工方法では、予め導電テープ13を電磁遮蔽要求面12に貼り付けた後、その導電テープ13を介してシールド層11aの端部同士が導通するようにシールドクロス11を貼り詰めるので、シールドクロス11とそのシールドクロス11に隣接するシールドクロス11との間から電磁波が漏れることはなく、その部分における電磁波のシールド性は維持される。
【0017】
また、第1シールドクロス11dと第2シールドクロス11eとの間に見切り材16,17を貼り付けるので、第1シールドクロス11dと第2シールドクロス11eとの間に隙間が生じてもその隙間をその見切り材16,17が覆い、その隙間が視認されることに起因する室内の美観が悪化することを防止することができる。また、第1シールドクロス11dと第2シールドクロス11eとの間の隙間を見切り材16,17で覆うようにすれば、従来のカッタにより端部を揃える作業を不要にでき、必要なシールド性を確保した状態でシールドクロス11の施工を更に容易にすることができる。
【0018】
なお、上述した実施の形態では、第1シールドクロス11dと第2シールドクロス11eとの間の隙間を見切り材16,17で覆う例を示したが、導電テープ13が比較的切断し難い金属であって同一面にシールドクロス11を並べて貼る場合には、図5(a)に示すように、導電テープ13を接着した後、図5(b)に示すようにシールドクロス11の端部同士が導電テープ13の上で重なるように貼り詰め、図5(c)に示すようにその重なったシールドクロス11の端部双方をカッタ14で一旦切断し、図5(d)に示すように切断された双方の端部を取り外し、図5(e)に示すように残存するシールドクロス11の端部を導電テープ13に貼り付けることができる。これによりカッタ14で切断された双方の端面を当接させることができる。すると、導電テープ13を介してシールド層11aの縁は隣接するシールド層11aの縁にそれぞれ導通し、シールドクロス11の突き合わせ部分に隙間を生じさせることなく複数枚のシールドクロス11を並べて各電磁遮蔽要求面12に接着することができる。この場合には見切り材16,17を不要にすることができる。
【0019】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、電磁遮蔽要求面に導電材料からなる導電テープを導電テープの中心線がシールドクロスの幅又は長さのいずれか一方又は双方に相当する間隔をあけて縦横に接着した後、導電テープを介してシールド層の縁が隣接するシールド層の縁にそれぞれ導通するように複数枚のシールドクロスを縦又は横のいずれか一方又は双方に並べて接着するので、シールドクロスとそのシールドクロスに隣接するシールドクロスとの間から電磁波が漏れることはなく、その部分における電磁波のシールド性を維持することができる。また、この導電性テープの存在によりシールドクロスを貼り詰める作業を従来のように重ね合わされた端部の双方をカッタで同時に切断してそれらの端部を突き合わせて隙間が生じることを防止することが可能になり、カッタを用いることなくはみ出したシールド層を導通させた状態でシールドクロスの端部を突き合わせる従来に比較してその作業性を向上させることができる。
【0020】
また、電磁遮蔽要求面に接着された第1シールドクロスと第1シールドクロスに隣接する第2シールドクロスとの間を覆うように見切り材を更に接着するようにすれば、第1シールドクロスと第2シールドクロスとの間に隙間が生じても、その隙間が視認されることに起因する室内の美観が悪化することを防止することができる。また、第1シールドクロスと第2シールドクロスの端部を揃える作業を不要にでき、必要なシールド性を確保した状態でシールドクロスの施工を更に容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によりシールドクロスが電磁遮蔽要求面に貼られる状態を示す図。
【図2】そのシールドクロスの施工方法を示す図。
【図3】シールドクロスが貼り詰められた図1のA−A線断面図。
【図4】シールドクロスが貼り詰められた図1のB−B線断面図。
【図5】貼り詰められたシールドクロスの端部を突き合わせる手順を示す図。
【図6】従来のシールドクロスの端部を突き合わせる手順を示す図。
【符号の説明】
11 シールドクロス
11a シールド層
11d 第1シールドクロス
11e 第2シールドクロス
12 電磁遮蔽要求面
12a 壁
12b 床
12c 天井
13 導電テープ
16 化粧帯板(見切り材)
17 化粧帯テープ(見切り材)
【発明の属する技術分野】
本発明は、主に室内等に設置される電子機器を電磁波の悪影響から保護し、また電子機器から発生する電磁波が雑音として外部に漏れ出すのを防ぐためのシールドクロスの施工方法及びシールドルームに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、携帯電話や無線機器類の普及と共に、高機能、高感度OA機器を設置するオフィス等では、内部と外部とを電磁的にシールドすることが要求される。また、電波により無線通信方式を採用する場合には、使用周波数帯域について電波法の規制が問題になる。そこで、このような電波法による規制を受けることなく、自由に使用周波数帯域を選択、設定して独自の電波による通信方式を採用するためには、ビル内の空間を外部から電磁的に遮蔽した電磁シールドビルの構築が不可欠となる。この電磁遮蔽を行う工法として、導電材料からなるシールド層を有するシールドクロスを壁面の内装材として用い、そのシールド層により電磁波を遮蔽する工法が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
一方、図6に示すように、従来の内装材1の貼り詰め手段は、(a)のように内装材1,1の端部同士が重なるように接着剤1bを介して壁面3に内装材1,1を貼り詰め、(b)のようにその重なった端部の双方をカッタ2で一旦切断し、(c)のように切断された双方の端部1a,1aを取り外し、(d)のように残存する内装材1,1の端部を壁面3にはることによりカッタ2で切断された双方の端面を当接させ、それにより壁面3に貼り詰めた内装材1,1の突き合わせ面に隙間を生じさせることなく貼り詰めている。このため、シールド層を持ったシールドクロスを壁面の内装材としてカッタ用いた従来の方法により貼り詰めるだけでは、貼り詰められた複数の内装材の突き合わせ面で、シールド層の端部同士が切断されて非導通となるため、電磁波シールドが不完全となる不具合がある。
【0004】
この点を解消するために、シールド層を形成する導電性薄膜を重ね代だけはみ出るように壁紙材に貼り付けたシールドクロスが提案されている(例えば、特許文献2参照。)。このシールドクロスでは、壁紙材からはみ出た導電性薄膜が隣接する導電性薄膜と重なるようにシールドクロスを貼り詰めることにより、貼り詰められたシールドクロスの突き合わせ部分における導電性薄膜が隣接するシールドクロスの導電性薄膜と導通し、シールドクロスの突き合わせ部分における電磁波のシールド性を向上できるようになっている。
【0005】
【特許文献1】
特開平9−116293号公報
【特許文献2】
特開2001−60789号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、導電性薄膜を壁紙材から重ね代だけはみ出たシールドクロスを壁面の内装材として貼り詰めると、導電線薄膜同士を導通させることはできるけれども、壁紙材の端同士を密着させて敷き詰めることが困難になる不具合がある。即ち、導電性薄膜を壁紙材から重ね代だけはみ出たシールドクロスでは、従来のように重ね合わせた部分をカッタで切断すると導電性薄膜の導電性がその部分で遮断されるため、カッタで端部を揃えるようなことはできずに、その重ね代を隣接する導電性薄膜に重なるようにし、かつ壁紙材の端部が突き合わされるように内装クロスを貼り詰める必要がある。この壁紙材の端部同士が隙間をあけずに注意を払いながら内装クロスを貼り詰める作業は極めて困難で、その作業性が著しく低下する不具合がある。また、その突き合わせ部分に隙間が生じると、シールドクロスを貼り詰めた室内の美観を悪化させる不具合もある。
本発明の目的は、シールド性を確保しつつ比較的施工が容易なシールドクロスの施工方法及びシールドルームを提供することにある。
本発明の別の目的は、シールド性を確保しつつ室内の美感を向上させるシールドクロスの施工方法及びシールドルームを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、図1に示すように、導電材料からなるシールド層11aを有するシールドクロス11をシールドクロス11の面積より大きな面積を有する電磁遮蔽要求面12に複数枚貼り詰めて電磁遮蔽要求面12に到来する電磁波を遮蔽するシールドクロスの施工方法の改良である。
その特徴ある点は、電磁遮蔽要求面12に導電材料からなる導電テープ13をその導電テープ13の中心線がシールドクロス11の幅又は長さのいずれか一方又は双方に相当する間隔をあけてシールドクロス11の縦方向又は横方向或いは縦横方向に接着した後、導電テープ13を介してシールド層11aの縁が隣接する別のシールド層11aの縁にそれぞれ導通するように複数枚のシールドクロス11を並べて接着するところにある。
【0008】
請求項4に係る発明は、部屋の内面12に導電材料からなるシールド層11aを有するシールドクロス11を複数枚貼り詰めて電磁波を遮蔽するシールドルームの改良である。
その特徴ある構成は、部屋の内面12に導電材料からなる導電テープ13がその導電テープ13の中心線がシールドクロス11の幅又は長さのいずれか一方又は双方に相当する間隔をあけてシールドクロス11の縦方向又は横方向或いは縦横方向に接着され、導電テープ13を介してシールド層11aの縁が隣接する別のシールド層11aの縁にそれぞれ導通するように複数枚のシールドクロス11が並べて接着され、縦又は横のいずれか一方又は双方に並べて接着された複数枚のシールドクロス11の間を覆うようにシールドクロス11の継ぎ目に見切り材16,17が接着されたところにある。
【0009】
この請求項1に記載されたシールドクロスの施工方法及び請求項4に記載されたシールドルームでは、予め導電テープ13を電磁遮蔽要求面12に貼り付けた後、その導電テープ13を介してシールド層11aの端部同士が導通するようにシールドクロス11を貼り詰めるので、シールドクロス11とそのシールドクロス11に隣接するシールドクロス11との間から電磁波が漏れることはなく、その部分における電磁波のシールド性を維持することができる。また、この導電性テープの存在によりシールドクロス11を貼り詰める作業を従来のように重ね合わされた端部の双方をカッタで同時に切断してそれらの端部を突き合わせて隙間が生じることを防止することが可能になり、カッタを用いることなくはみ出したシールド層を導通させた状態でシールドクロスの端部を突き合わせる従来に比較してその作業性を向上させることができる。
【0010】
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明であって、更に図2〜図4に示すように、電磁遮蔽要求面12に接着された第1シールドクロス11dと第1シールドクロス11dに隣接する第2シールドクロス11eとの間を覆うように両シールドクロス11d,11eの継ぎ目に見切り材16,17を更に接着するシールドクロスの施工方法である。
この請求項2に記載されたシールドクロスの施工方法では、第1シールドクロス11dと第2シールドクロス11eとの間に見切り材16,17を貼り付けるので、第1シールドクロス11dと第2シールドクロス11eとの間に隙間が生じてもその隙間を見切り材16,17が覆い、その隙間が視認されることに起因する室内の美観が悪化することを防止することができる。また、第1シールドクロス11dと第2シールドクロス11eとの間の隙間を見切り材16,17で覆うので、第1シールドクロス11dと第2シールドクロス11eの端部を揃える作業を不要にでき、必要なシールド性を確保した状態でシールドクロス11の施工を更に容易にすることができる。
【0011】
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に係る発明であって、電磁遮蔽要求面12が壁12a、床12b又は天井12cの表面又は裏面であるシールドクロスの施工方法である。
この請求項3に記載されたシールドクロスの施工方法では、従来からある部屋をシールドルームに比較的容易にすることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、本発明の施工方法は、導電材料からなるシールド層11aを有するシールドクロス11を、シールドクロス11の面積より大きな面積を有する電磁遮蔽要求面12に複数枚貼り詰めてその電磁遮蔽要求面12に到来する電磁波を遮蔽するものである。この実施の形態における電磁遮蔽要求面12は部屋の内面であって、その内面を構成する壁12a、床12b及び天井12cの表面である。この施工方法に用いられるシールドクロス11は、壁紙11bとその壁紙11bに積層された導電材料からなるシールド層11aとを有し、そのシールド層11aには導電性の接着剤が塗布されて接着剤層11cが形成される。図示しないが、接着剤層11cの表面には剥離紙が貼着され、施工時にこの剥離紙を接着剤層11cから剥離してシールドクロス11を貼り付けるようになっている。
【0013】
ここで、壁紙11bは不燃材からなる可撓性のシート状物であり、シールド層11aは導電性金属からなる箔又はシートである。そして、シールド層11aを構成する箔又はシートを壁紙11bに積層することによりシールドクロス11が作られる。なお箔又はシートの壁紙11bへの積層は、箔又はシートを壁紙11bに接着する場合の他に、壁紙11bに上述した導電性材料を真空蒸着法、スバッターリング法、イオンブレーティング法、無電解メッキ法、電解メッキ法など物理的、化学的に壁紙11b上に析出させてそれからなるシールド層11aを壁紙11bに積層しても良い。一方、導電性の接着剤は、接着剤に導電性繊維又は導電性粉末材料を混合分散することにより作られる。接着剤としては、例えば、アクリル樹脂系や酢酸ビニル共重合体又はウレタン系のものが使用できる。接着剤に混入させる導電性繊維又は導電性粉末材料としては、カーボン繊維や銅又はニッケル等の粉末が使用できる。一方、接着剤に対する剥離紙は一般的な剥離紙、例えばシリコーン系又はフッ素系樹脂、ワニス、油で表面処理した紙、パラフィンで処理した紙、ポリオレフィン系のフイルム又はフッ素樹脂系のフイルム等でよいが、接着剤の特性を考慮して選択する必要がある。
【0014】
本発明の施工方法では、図2(a)に示すように、先ず電磁遮蔽要求面12に導電材料からなる導電テープ13を縦横に接着する。導電テープ13は、導電性を有する例えばアルミ箔のような金属帯であり、その片面に接着剤13aを塗布した後電磁遮蔽要求面12に接着される。ここで、導電テープ13はその導電テープ13の中心線が貼り詰めようとするシールドクロス11の幅a又は長さbに相当する間隔をあけて縦横に接着される。この実施の形態では、壁12aに貼られるシールドクロス11の長さはその壁12aの高さに相当する長さを有し、床12b及び天井12cに貼られるシールドクロス11の長さはその床12b及び天井12cの幅に相当する長さを有するものが用いられる。導電テープ13は、先ず天井12cと壁面12aにより形成されるコーナー部、床12bと壁面12aにより形成されるコーナー部、及び互いに直交する壁面12aにより形成されるコーナー部に、その中心線が角に位置するように折り曲げられた状態で貼り付けられる(図4)。その後各電磁遮蔽要求面12にシールドクロス11の幅に相当する間隔を各中心線の間が開けるように複数本の導電テープ13を互いに平行に貼り付ける。ここで導電テープ13の幅は1〜10cmであることが好ましく、3〜6cmであることが更に好ましい。
【0015】
その後、図2(b)に示すように、シールドクロス11の端部同士が導電テープ13の両側部に重なるように複数のシールドクロス11を貼り詰める。そして、導電テープ13を介してシールド層11aの縁が隣接するシールド層11aの縁にそれぞれ導通するように複数枚のシールドクロス11を並べて各電磁遮蔽要求面12に接着する。複数枚のシールドクロス11を各電磁遮蔽要求面12に接着した後、図2(c)及び図3並びに図4に示すように、その電磁遮蔽要求面12に接着された第1シールドクロス11dとその第1シールドクロス11dに隣接する第2シールドクロス11eとの間を覆うように見切り材16,17を更に接着する。この実施の形態における見切り材は、床12b又は天井12cの周囲の角に接着される巾木や廻縁のような化粧帯板16、又は壁12aに接着される化粧帯テープ17が含まれる。ここで、見切り材である化粧帯テープ17はシールドクロス11を帯状に裁断したものが使用される。この化粧帯板16又は化粧帯テープ17は接着剤により第1シールドクロス11dと第2シールドクロス11eとの間を覆うように接着される。この実施の形態では、図4に示すように、天井と壁により形成されるコーナー部、床と壁により形成されるコーナー部及び互いに直交する壁により形成されるコーナー部に化粧帯板16が設けられ、図3に示すように、同一面に並べて接着された第1シールドクロス11dと第2シールドクロス11eとの間には化粧帯テープ17が接着される例を示す。ここで化粧帯テープ17の幅は2〜20cmであることが好ましく、6〜15cmであることが更に好ましい。
【0016】
このようシールドクロス11の施工方法では、予め導電テープ13を電磁遮蔽要求面12に貼り付けた後、その導電テープ13を介してシールド層11aの端部同士が導通するようにシールドクロス11を貼り詰めるので、シールドクロス11とそのシールドクロス11に隣接するシールドクロス11との間から電磁波が漏れることはなく、その部分における電磁波のシールド性は維持される。
【0017】
また、第1シールドクロス11dと第2シールドクロス11eとの間に見切り材16,17を貼り付けるので、第1シールドクロス11dと第2シールドクロス11eとの間に隙間が生じてもその隙間をその見切り材16,17が覆い、その隙間が視認されることに起因する室内の美観が悪化することを防止することができる。また、第1シールドクロス11dと第2シールドクロス11eとの間の隙間を見切り材16,17で覆うようにすれば、従来のカッタにより端部を揃える作業を不要にでき、必要なシールド性を確保した状態でシールドクロス11の施工を更に容易にすることができる。
【0018】
なお、上述した実施の形態では、第1シールドクロス11dと第2シールドクロス11eとの間の隙間を見切り材16,17で覆う例を示したが、導電テープ13が比較的切断し難い金属であって同一面にシールドクロス11を並べて貼る場合には、図5(a)に示すように、導電テープ13を接着した後、図5(b)に示すようにシールドクロス11の端部同士が導電テープ13の上で重なるように貼り詰め、図5(c)に示すようにその重なったシールドクロス11の端部双方をカッタ14で一旦切断し、図5(d)に示すように切断された双方の端部を取り外し、図5(e)に示すように残存するシールドクロス11の端部を導電テープ13に貼り付けることができる。これによりカッタ14で切断された双方の端面を当接させることができる。すると、導電テープ13を介してシールド層11aの縁は隣接するシールド層11aの縁にそれぞれ導通し、シールドクロス11の突き合わせ部分に隙間を生じさせることなく複数枚のシールドクロス11を並べて各電磁遮蔽要求面12に接着することができる。この場合には見切り材16,17を不要にすることができる。
【0019】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、電磁遮蔽要求面に導電材料からなる導電テープを導電テープの中心線がシールドクロスの幅又は長さのいずれか一方又は双方に相当する間隔をあけて縦横に接着した後、導電テープを介してシールド層の縁が隣接するシールド層の縁にそれぞれ導通するように複数枚のシールドクロスを縦又は横のいずれか一方又は双方に並べて接着するので、シールドクロスとそのシールドクロスに隣接するシールドクロスとの間から電磁波が漏れることはなく、その部分における電磁波のシールド性を維持することができる。また、この導電性テープの存在によりシールドクロスを貼り詰める作業を従来のように重ね合わされた端部の双方をカッタで同時に切断してそれらの端部を突き合わせて隙間が生じることを防止することが可能になり、カッタを用いることなくはみ出したシールド層を導通させた状態でシールドクロスの端部を突き合わせる従来に比較してその作業性を向上させることができる。
【0020】
また、電磁遮蔽要求面に接着された第1シールドクロスと第1シールドクロスに隣接する第2シールドクロスとの間を覆うように見切り材を更に接着するようにすれば、第1シールドクロスと第2シールドクロスとの間に隙間が生じても、その隙間が視認されることに起因する室内の美観が悪化することを防止することができる。また、第1シールドクロスと第2シールドクロスの端部を揃える作業を不要にでき、必要なシールド性を確保した状態でシールドクロスの施工を更に容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によりシールドクロスが電磁遮蔽要求面に貼られる状態を示す図。
【図2】そのシールドクロスの施工方法を示す図。
【図3】シールドクロスが貼り詰められた図1のA−A線断面図。
【図4】シールドクロスが貼り詰められた図1のB−B線断面図。
【図5】貼り詰められたシールドクロスの端部を突き合わせる手順を示す図。
【図6】従来のシールドクロスの端部を突き合わせる手順を示す図。
【符号の説明】
11 シールドクロス
11a シールド層
11d 第1シールドクロス
11e 第2シールドクロス
12 電磁遮蔽要求面
12a 壁
12b 床
12c 天井
13 導電テープ
16 化粧帯板(見切り材)
17 化粧帯テープ(見切り材)
Claims (4)
- 導電材料からなるシールド層(11a)を有するシールドクロス(11)を前記シールドクロス(11)の面積より大きな面積を有する電磁遮蔽要求面(12)に複数枚貼り詰めて前記電磁遮蔽要求面(12)に到来する電磁波を遮蔽するシールドクロスの施工方法において、
前記電磁遮蔽要求面(12)に導電材料からなる導電テープ(13)を前記導電テープ(13)の中心線が前記シールドクロス(11)の幅又は長さのいずれか一方又は双方に相当する間隔をあけて前記シールドクロス(11)の縦方向又は横方向或いは縦横方向に接着した後、前記導電テープ(13)を介して前記シールド層(11a)の縁が隣接する別のシールド層(11a)の縁にそれぞれ導通するように複数枚の前記シールドクロス(11)を並べて接着することを特徴とするシールドクロスの施工方法。 - 電磁遮蔽要求面(12)に接着された第1シールドクロス(11d)と前記第1シールドクロス(11d)に隣接する第2シールドクロス(11e)との間を覆うように両シールドクロス(11d,11e)の継ぎ目に見切り材(16,17)を更に接着する請求項1記載のシールドクロスの施工方法。
- 電磁遮蔽要求面(12)が壁(12a)、床(12b)又は天井(12c)の表面又は裏面である請求項1又は2記載のシールドクロスの施工方法。
- 部屋の内面(12)に導電材料からなるシールド層(11a)を有するシールドクロス(11)を複数枚貼り詰めて電磁波を遮蔽するシールドルームにおいて、
前記部屋の内面(12)に導電材料からなる導電テープ(13)が前記導電テープ(13)の中心線が前記シールドクロス(11)の幅又は長さのいずれか一方又は双方に相当する間隔をあけて前記シールドクロス(11)の縦方向又は横方向或いは縦横方向に接着され、
前記導電テープ(13)を介して前記シールド層(11a)の縁が隣接する別のシールド層(11a)の縁にそれぞれ導通するように複数枚の前記シールドクロス(11)が並べて接着され、
縦又は横のいずれか一方又は双方に並べて接着された複数枚のシールドクロス(11)の間を覆うように前記シールドクロス(11)の継ぎ目に見切り材(16,17)が接着された
ことを特徴とするシールドルーム。
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2003
- 2003-05-19 JP JP2003139833A patent/JP2004339853A/ja active Pending
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