JP2004339692A - サムターン - Google Patents
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Abstract
【解決手段】錠箱機構部に連結される連結軸5と、回動自在に支持される軸部29を備える摘み部27と、連結軸5と軸部29とを連結し摘み部27の回転操作を連結軸5に伝達する多角錐形状の軸状部43と多角錐形状の軸孔部41とで構成される自在継手40と、軸部29の外周に巻回されるコイル状バネよりなり軸部29の中心軸線L2を連結軸5の中心軸線L1と略同一線上となるように軸部29を支持する摘みバネ39と、軸部29の外周表面に突設される係合凸部33と、軸部29の外周表面より所定間隔をあけてその周囲に配設され、連結軸5の中心軸線L1に対し軸部29の中心軸線L2がずれた際に係合凸部33と係合可能な係合凹部19とを具備する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、扉などの開閉体に内蔵された錠箱機構部に対し回転による操作力を入力し、錠箱内に設けたロック部材を開閉体枠に対して進退動作させるサムターンに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、サムターン付きの施錠装置は、扉などの開閉体に錠箱が内蔵され、錠箱には、開閉体の屋外側に露出するシリンダー錠と、開閉体の屋内側に露出する回転式のサムターンとが設けられている。
【0003】
錠箱には、ロック部材である例えばデッドボルトが開閉体の端面(木口)から進退自在に設けられている。
この種の施錠装置では、屋外側に露出したシリンダー錠の鍵孔に、合鍵(キー)を挿入して回転操作することによって、開閉体の木口よりデッドボルトが進退され、建物躯体側の開閉体枠である開口枠体に設けたストライクに対して施解錠が行われるようになっている。
また、屋内側からは、下記特許文献1に示されるような翼板形状のサムターンの摘みが回転操作されるのみで、デッドボルトが進退され、開閉体の施解錠が簡便に行えるようになっている。
【0004】
【特許文献1】
特公平2−15715号公報(第1図b,第1図c)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
近年、マンションや住宅の玄関扉等の開閉体、あるいはこれら玄関扉等の開閉体近傍における開口枠体の周囲である壁部分に、高級感や優美性を高める目的で、ガラス板を嵌め込んだ小窓付のものが多用されるようになってきている。
ところが、このような開閉体の小窓や壁部分の小窓では、ガラス板が割られると、外部から、手を差し入れてサムターンを不正に操作したり、先端を鉤状に曲げた針金や棒等を挿入して、サムターンが不正に操作されてしまう虞れがある。
【0006】
一般的に、扉に多用される回転式のサムターンは、屋内側に露出する摘み部の翼板部に針金の鉤状先端等を掛止し、回転モーメントを与えることにより不正な解錠操作が可能となる場合がある。
【0007】
また、サムターンは、小窓の無い開閉体においても、針金を挿入する隙間や孔などが開閉体自体あるいは壁部分にあれば、同様に不正解錠される虞れがあった。
【0008】
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、屋外側からの挿入等の不正な解錠を防止することのできるサムターンを提供し、もって、施錠装置の不正解錠防止機能の向上を図ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
次に、上記の課題を解決するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照して説明する。
この発明の請求項1記載のサムターン3は、錠箱機構部に連結される連結軸5と、
扉面に突出し回動自在に支持される摘み部27と、
前記連結軸5と前記摘み部27とを連結し、該摘み部27の回転操作を前記連結軸5に伝達する自在継手40と、
を具備することを特徴とする。
【0010】
このようなサムターン3によれば、錠箱機構部側となる連結軸5と、回転操作を行う側である摘み部27との両中心軸線L1,L2が、同一直線上でない構成を得ることができ、これにより、錠箱機構部の配置状態に関わらずに、摘み部27の位置を角度を変えて配置可能となり、すなわち扉1のデザインに応じ、サムターン27の突出状態、例えば斜めに突出配置などの変更が可能となり、デザイン性の自由度が増すこととなる。
【0011】
請求項2記載のサムターンは、錠箱機構部に連結される連結軸5と、
扉面に突出し回動自在に支持される軸部29を備える摘み部27と、
前記連結軸5と前記摘み部27の軸部29とを連結し、該摘み部27の回転操作を前記連結軸5に伝達する自在継手40と、
前記軸部29の外周表面に放射方向に突設される係合凸部33と、
前記摘み部27の軸部29の外周表面より所定間隔をあけてその周囲に配設され、前記係合凸部33と係合可能な係合凹部19と、
を具備することを特徴とする。
【0012】
このサムターンによれば、摘み部27の軸部29と、連結軸5との両中心軸線L1,L2を所定角度に、例えば、軸部29と連結軸5との中心軸線L1,L2を略同一線上となるように配置設定し、そして、摘み部27を摘み、回転操作することで、連結軸5側の中心軸線L1と摘み部27側の中心軸線L2とを偏芯させずに、その摘み部27の回転力を連結軸5に伝達させることで、錠箱機構部に対して施解錠の操作を行うことが可能である。
また、この摘み部27の回転操作を、正しく行えない場合、すなわち針金などによる不正な操作である場合は、摘み部27を回転しようとすると、この摘み部27と連結軸5とを連結する自在継手40によって連結軸5側に対し摘み部27側が偏芯し、互いの中心軸線L1,L2をずらすこととなって、これにより摘み部27の軸部29の係合凸部33がその周囲に配置される係合凹部19に係合し、回転が阻止されて、連結軸5の回転を不可能とし、そして、操作力を錠箱機構部に入力して解錠を行うことができず、施錠装置の防犯性を向上させることとなる。
【0013】
請求項3記載のサムターンは、錠箱機構部に連結される連結軸5と、
扉面に突出し回動自在に支持される軸部29を備える摘み部27と、
前記連結軸5と前記摘み部27の軸部29とを連結し、該摘み部27の回転操作を前記連結軸5に伝達する自在継手40と、
前記摘み部27の軸部29の中心軸線L2を前記連結軸5の中心軸線L1に対して所定角度となるように前記軸部29を支持する支持手段39と、
前記軸部29の外周表面に放射方向に突設される係合凸部33と、
前記摘み部27の軸部29の外周表面より所定間隔をあけてその周囲に配設され、前記係合凸部33と係合可能な係合凹部19と、
を具備することを特徴とする。
【0014】
このサムターンによれば、摘み部27の軸部29と、連結軸5との両中心軸線L1,L2を所定角度に、例えば、軸部29と連結軸5との中心軸線L1,L2を略同一線上となるように配置設定し、支持手段39にて摘み部27の軸部29を支持することで、摘み部27の回転操作を正しく行う場合に、この摘み部を回し易くする。そして、通常の操作においては、摘み部27を正面から摘み、回転操作することで、連結軸5側の中心軸線L1と摘み部27側の中心軸線L2とは偏芯することがなく、その摘み部27の回転力を連結軸5に伝達が可能であり、すなわち錠箱機構部に対して施解錠の操作を行うことが可能である。
また、この摘み部27の回転操作を、正しく行えない場合、すなわち針金などによる不正な操作である場合は、摘み部27を回転しようとすると、この摘み部27と連結軸5とを連結する自在継手40によって連結軸5側に対し摘み部27側が偏芯し、互いの中心軸線L1,L2をずらすこととなって、これにより摘み部27の軸部29の係合凸部33がその周囲に配置される係合凹部19に係合し、回転が阻止されて、連結軸5の回転を不可能とし、そして、操作力を錠箱機構部に入力して解錠を行うことができず、施錠装置の防犯性を向上させることとなる。
【0015】
請求項4記載のサムターンは、請求項3記載のサムターンにおいて、前記支持手段39は、前記摘み部27の軸部29の外周に巻回されるコイル状バネよりなることを特徴とする。
【0016】
このサムターン3によれば、支持手段39を1つのコイル状バネで構成できるので、軸線合せなどの調整が容易となり、このサムターン3の製作が容易なものとなる。また、部品点数が増加せず、構成が簡素となるとともに安価に得ることが可能である。
【0017】
請求項5記載のサムターンは、請求項1,2,3,4のいずれか1つに記載のサムターンにおいて、前記自在継手40は、多角錐形状の軸状部43と、多角錐形状の軸孔部41とで構成され、前記軸状部43の先端43a側と軸孔部41の底部32側とが相対回転不能に互いに嵌合し回転を伝達するとともに、前記軸孔部41の開口部31の内径が前記軸状部43の基端部43bの外径に対して大径とされ、所望の間隙を有することを特徴とする。
【0018】
このサムターンによれば、自在継手40を、多角錐で構成することから、その形状が複雑でなく、互いの挿着にて連結可能な構成であり、容易に得られるものである。また、メンテナンス時などの場合に、容易に分解でき、さらには、摘み部27の形状を変更させるなど、サムターンとしてのデザイン変更などに対応可能である。
【0019】
請求項6記載のサムターンは、請求項1,2,3,4,5のいずれか1つに記載のサムターンにおいて、前記摘み部27には、中心軸線L2を挟んで互いに外方向に延出する一対の指掛け片28を備えることを特徴とする。
【0020】
このサムターンによれば、一対の指掛け片28,28のそれぞれを略同時に使用して回転操作を行わなければ連結軸5の回転を行えない構成となり、すなわち、一対の指掛け片28,28の一方のみを回転方向に操作することで、摘み部27の中心軸線L2を連結軸5の中心軸線L1に対して揺動させることが可能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】
図1は本発明によるサムターンの実施の形態を示す側断面図を(a)に背面図を(b)に示した図、図2は同サムターンの一部を拡大した分解斜視図、図3は同サムターンの分解側面図である。
【0022】
扉1には図示しない錠箱を設けてあり、この錠箱はラッチボルト、デッドボルト、及びこれらを扉の木口から進退させる錠箱機構部を内設している。扉1は屋内側の面にサムターン3を備えている。上記した錠箱のデッドボルトは、扉1の屋外側の面に設けたシリンダー錠をキーによって、又はこのサムターン3を回動することによって扉木口から進退可能となる。
【0023】
本実施の形態のサムターン3は、連結軸5と、摘み部27と、自在継手40と、支持手段39と、係合凸部33と、係合凹部29とで略構成されている。
連結軸5は、扉1の屋内面側、好ましくは錠箱側面に固定される筒形状の固定筒7に回動自在に支持される。連結軸5には、中途にフランジ部6を有し、このフランジ部6より基端には、錠箱機構部に連結される略十字形状に形成された連結コア部8を備える。また、連結軸5のフランジ部6より先端側は、後述する自在継手40の一方を構成している軸状部43となっている。
【0024】
固定筒7には、先端を覆うように内筒9を介して飾り筒10が設けられるとともに、固定筒7の外周を覆うように化粧リング11が取り付けられる。この化粧リング11は、扉1の屋内面側に突出する。固定筒7と化粧リング11とは、図1(a)に示すように、固定筒7先端の飾り筒10後端と、化粧リング11の内周縁に形成されるフランジ11aとの間に、固定筒7の外周を巻回するような形状の圧縮コイルバネよりなるリングバネ12が介設される。化粧リング11は、リングバネ12の付勢力により、固定筒7の後端の方向に付勢され、後端側外縁が扉1に密着するようになっている。
【0025】
固定筒7の後端側における内周面には、段部14と係止溝15と取付溝16とが形成されている。段部14は、固定筒7の中途部に位置し、後端側が大径となるよう構成され、内周面の周方向に沿って形成される。係止溝15は、複数有し、固定筒7の軸線方向に沿い、段部14に連通して形成される。また、取付溝16は、段部14より後端側に位置して周方向に形成され、略C字形状の止め輪17が装着される。そして、段部14には、係合凹部19を備えたストッパリング20が取り付けられる。
【0026】
ストッパリング20は、図2に示すように、無端リング状に形成されており、外周縁に複数の突片21を備えている、ストッパリング20は、固定筒7に取り付けられる際に、それぞれの突片21が各係止溝15に嵌入し、この固定筒7に対して相対回転が規制されて取り付けられる。ストッパリング20の係合凹部19は、後述する係合凸部33に係合可能とされ、図2に示すように、複数形成されている。本実施の形態では等間隔に8つ形成されている。なお、このストッパリング20と止め輪17との間には、連結軸5のフランジ部6と、このフランジ部6に当接するスペーサワッシャ22及び略筒形状の蓋部材23が介設されている。この蓋部材23を介した止め輪17の装着により、ストッパリング20が脱落を防止されて固定される。
【0027】
また、固定筒7の先端側における内周面には、後述する摘み部27を支持する支持手段が配置される段部25が形成されている。
なお、固定筒7に回動自在に支持される連結軸5は、その中心軸線L1(図1(a)参照)が、固定筒7の中心軸線と略同一線上となるように設定され取り付けられる。
【0028】
摘み部27は、中心軸線L2(図1(a)参照)を挟んで互いに外方向に延出し略翼状に形成される指掛け片28を有した略矩形平板状に形成される。また、この摘み部27は、中心軸線L2に沿って延出する軸部29を備え、指掛け片28とともに図1に示すように、略T字状に形成されている。摘み部27の後端側となる軸部29の端部29aは、略円形に開口し開口部31とされ、軸部29は、略中空パイプ状に形成され、後述する自在継手40の他方となる軸孔部41とされる。
【0029】
摘み部27の軸部29の外周表面には、放射方向に突出する係合凸部33が設けられる。この係合凸部33は、軸部29の軸線方向と平行に沿う略条形状に形成され、複数、本実施の形態では、図2に示すように、互いに等間隔となる4つで構成されている。そして、この摘み部27は、固定筒7に回動自在に取り付けられる。固定筒7には、図1に示すように、軸受リング35が固着され、この軸受リング35に軸部29が貫通し回動自在に支持される。なお、本実施の形態では、図1に示すように、軸部29の基端29b側のみを軸受リング35が支持し、回動自在に支持するとともに、この軸受リング35の位置で揺動が可能となっている。
【0030】
固定筒7に挿着状態で取り付けられた摘み部27は、軸部29が固定筒7内部にて連結軸5の軸状部43が軸孔部41に挿入された状態となり配置される。この状態で、軸部29の端部29a近傍の周りにはストッパリング20が位置することとなる(図2参照)。
【0031】
軸部29の中途部には、支持リング37がフランジ状となって固設される。この支持リング37は、固定筒7内にて、固定筒7内周面に形成される段部25と対向する。これら支持リング37と段部25との間には、ワッシャ36を介し支持手段としてのコイル状バネよりなる摘みバネ39が設けられる。この摘みバネ39は、圧縮コイルバネよりなり、軸部29の外周に巻回されるように配置される。そして、この摘みバネ39は、段部25側である固定筒7に対して、軸部29側である摘み部27の支持状態を維持するよう構成され、すなわち固定筒7に取り付けられる連結軸5と摘み部27の軸部29との両中心軸線L1,L2を所定の角度となるよう支持、本実施の形態では、固定筒7の中心軸線上に軸部29の中心軸線L2を略同一線上とし、連結軸5の中心軸線L1と摘み部27の軸部29中心軸線L2を同一線上となるように保持するようになっている。
【0032】
摘み部27の軸部29に形成される軸孔部41は、上述した連結軸5の軸状部43とで、自在継手40を構成する。この自在継手40は、摘み部27の軸部29と、連結軸5とを連結し、摘み部27側の回転を連結軸5に伝達する。本実施の形態での自在継手40を構成する摘み部27の軸孔部41と連結軸5の軸状部43とは、それぞれ多角錐形状に形成されている。
【0033】
摘み部27の軸孔部41は、多角錐形状、本実施の形態では正八角錐形状に形成される有底の孔であり、開口部31側が大径で、底部32側を小径として構成される。また、連結軸5の軸状部43は、軸孔部41と同等の多角錐形状、本実施の形態では正八角錐形状に形成される略棒状であり、先端43aが小径で、基端43bが大径に構成される。そして、軸状部43の先端43a側と軸孔部41の底部32側とが相対回転不能に互いに嵌合し、すなわち互いの面同士及び角同士が嵌まり合う。また、軸孔部41の開口部31の内径は、軸状部43の基端部43bの外径に対して大径となるよう設定され、この軸状部43の基端部43bの周囲に所望の間隙を有する。
【0034】
なお、好ましくは、軸状部43の先端43aは、稜線を備えるとともに側面が曲面状に形成される立体形状とされ、図1に示すように、軸孔部41の底部32において、内周側面に沿う隅部に所望の空間を有するよう構成される。このような構成とすることで、軸状部43に対して、上記間隙の範囲内で、軸状部43と軸孔部41とが周方向(回転方向)に嵌合状態を維持して、軸部29の端部24a側が揺動自在となる。
【0035】
そして、摘み部27が固定筒7に取り付けられた状態では、摘み部27の軸部29の端部29a近傍の外周にストッパリング20が位置し、すなわち、軸部29の係合凸部33の周囲にはストッパリング20の係合凹部19が位置し、図2に示すように、所定間隔をあけてこれら係合凸部33と係合凹部19とが対向することとなる。
【0036】
次に、このサムターン3の使用方法について説明する。
サムターン3は、通常時、図1に示すように、連結軸5の軸状部43に対して摘み部27の軸孔部41が真直に、すなわち両中心軸線L1,L2が略同一線上となっている。これは、摘み部27が、摘みバネ39の付勢力によって、固定筒7に対して中心軸線を同一線上となるように支持されていることよりなる。
したがって、この状態で摘み部27を摘み、回転操作を行うと、自在継手40を介して連結軸5に対し回動を伝達することとなり、錠箱機構部に対して解錠及び施錠の操作が行われることとなる。この回動操作の際は、摘みバネ39の支持により、摘み部27の回動を不安定にすることなく、中心軸線周りに回動が可能である。
【0037】
次に、施錠状態とされたサムターン3に対し、室外(屋外)より針金や棒などを用いて不正な解錠操作が行われる場合の動作について説明する。
扉1の小窓や壁部分の小窓などのガラス板が割られたり、扉との隙間や、孔などを介して、針金や棒などが挿入され、サムターン3の摘み部27を不正に回転させようと、摘み部27の翼板状の指掛け片28には、針金などの先端が掛止されて、回転モーメントが与えられる。ところが、摘み部27に対して正しく回転操作を行わずに、一対の指掛け片28の一方のみに対して回転モーメントを与えようと力を加えると、この摘み部27は、軸部29における基端29b側のみを固定筒7及び軸状部43にて中心軸線上に支持されていることから、この基端29b側を略中心として揺動が起こる。すなわち摘み部27に対して中心軸線L2を回転中心として、一対の指掛け片28,28をそれぞれに略均等に回転方向の力を加えないことから、正しい回転軌道からはずれ偏芯する方向に回転することとなる。これにより、固定筒7内にて軸部29の端部29a側が、摘みバネ39の付勢力に抗して中心軸線を外れ、大きく振れることとなる。この振れは、自在継手40を構成する軸状部43の基端43bと軸孔部41の開口部31との間隙による。
【0038】
そして、摘み部27の軸部29が、固定筒7内で揺動することで、軸部29の外周の係合凸部33が、図4(a),(b)に示すように、その周囲に位置する係合凹部19に係合することとなる。すなわち、係合凹部19側の固定筒7に対して、摘み部27の軸部29が、それ以上回転しないよう規制されることとなる。
【0039】
したがって、摘み部27を針金などで回転させようとしても、その軸部29が固定筒7内で、回転を阻止され、摘み部27自体、回転が不能となって、摘み部27側の回転力は連結軸5へと伝達させることが不可能となる。すなわち摘み部27の操作時に、中心軸線L2を真直に保って回転させなければ、その外周に位置する係合凹部19に係合凸部33が係合して、回転を規制させてしまう。これにより、不正な解錠操作などを防止させることが可能となる。
【0040】
なお、図4(a)に示した摘み部27の揺動角度αは、約3°とされ、この揺動角度αにて、軸部29の揺動が係合凸部33の突出方向と同方向の場合では図4(b)に示すように、軸部29の端部29aが距離Aの揺動を起こし、また、軸部29の揺動が2つの係合凸部33間の方向の場合では図5に示すように、軸部29の端部29aが距離Bの揺動を起こし、係合凸部33と係合凹部19とが係合状態となる。
【0041】
このように、上記のサムターン3によれば、通常状態における通常の操作では、摘み部27を正面から摘み、一対の指掛け片28に対し、それぞれ回転力を略均等に与えるよう操作を行う、例えば親指と人指し指とで互いに逆方向へとひねるように操作することから、連結軸5側の中心軸線L1と摘み部27側の中心軸線L2とは偏芯することがなく、その摘み部27の回転力を連結軸5に伝達が可能であり、すなわち錠箱機構部に対して施解錠の操作を行うことが可能である。そして、錠箱機構部側の連結軸5と操作側の摘み部27とは、自在継手40を介して連結状態であることから確実に操作を伝達でき、施解錠の操作を行うことが可能である。また、針金などを用いた不正な操作にて、摘み部27を回転しようとすると、一対の指掛け片28に対し一方の指掛け片28にのみ回転力を与えるような操作となることから、この摘み部27と連結軸5とを連結する自在継手40によって連結軸5側に対し摘み部27側が偏芯し、互いの中心軸線L1,L2をずらすこととなって、これにより摘み部27の軸部29の係合凸部33がその周囲に配置される係合凹部19に係合し、回転が阻止されて、連結軸5の回転を不可能とし、そして、操作力を錠箱機構部に入力して解錠を行うことができず、施錠装置の防犯性を向上させることができる。
なお、上記実施の形態での自在継手40によれば、錠箱機構部側の連結軸5と摘み部27とは、別体構成であり、分割が可能であることから、例えば、扉面のデザイン変更に合せて、サムターンとしての摘み部27の形状変更を行うこと、すなわち、摘み部27のみ交換を行うことが可能であり、また、摘み部27を変えずに連結軸5側、錠箱機構部側を変えるなどにも対応できる。
【0042】
なお、上述した実施の形態では、自在継手40の構造として、連結軸5側を多角錐形状の軸状部43とし、摘み部27側を多角錐形状の軸孔部41とした組合せで構成した例について述べたが、この自在継手40は、連結軸5側を多角錐形状の軸孔部とし、摘み部27側を多角錐形状の軸状部とした組合せとしてもよく、また、その他の構造としても良い。例えば、図6に示すような、十字形に構成されるピン51を介し一対の腕52のある軸体で構成される所謂ユニバーサルジョイント50や、図7に示すような、膨出球状多面体61と多角形孔62とを組み合わせる自在継手60などで構成させてもよく、連結軸5側に対して摘み部27側が揺動する連結構成で、摘み部27側を支持手段39にて支持させ、摘み部27側に係合凸部33及び係合凹部19を設ける構成とすれば、上記同様の効果を得られるものである。
【0043】
また、上述した実施の形態では、支持手段として、摘み部27の軸部29の外周に巻回状態に配設されるコイル状バネを用いて摘みバネ39として構成した例について述べたが、この摘みバネ39とされる支持手段は、その他の構成としてもよく、例えば、図8に示すような、軸部29の外周を囲むように複数で構成して配置する小径な圧縮コイルバネ39としてもよく、或いは、ゴムや樹脂などの十分に柔軟性のある素材、例えば図9に示すような、チューブ状のOリング39に構成し、軸部29の外周に嵌め込み、支持させる構成などとしてもよい。さらには、摘み部27の軸部29及び連結軸5の各中心軸線L1,L2が鉛直方向であれば、上記のような支持手段39を用いなくともよい。
【0044】
さらに、上述した実施の形態では、摘み部27の形状を、略翼板状の一対の指掛け片28にて構成させる例について述べたが、正面視で楕円形となるような曲面で構成される形状のものとしてもよい。このような構成の摘み部27とすれば、不正に針金などで掛け回そうとしても、上述したように中心軸線がずれることで連結軸5への回転の伝達を阻止するとともに、摘み部27自体の表面にて滑らせることとなり、針金などの掛止がさらに行い難くなり、防犯性が向上する。
【0045】
また、上述した実施の形態では、連結軸5の中心軸線L1と、摘み部27の軸部29の中心軸線L2とを略同一線上として構成した例について述べたが、これら中心軸線L1,L2は、予め所定の角度に設定されて構成されることとしても良い。例えば、扉1内に配設される錠箱機構部と扉1の表面とに所定の角度を有するようなデザインの場合、すなわち、錠箱機構部に対して、サムターンが斜めに突出して構成される場合であっても、錠箱機構部側の連結軸5と、摘み部27とが自在継手40で連結される構成であることから、互いの中心軸線L1,L2が同一直線上とされてなくとも、摘み部27の回転は連結軸5に伝達が可能である。なお、このような構成の場合に、自在継手を多段、すなわち自在継手を直列に複数接続する構成としてもよい。そして、この所定の角度を基準に支持手段39にて摘み部27側を支持する構造とすれば、上記同様の効果が得られるものである。このような構成によれば、扉側のデザインなどによるサムターンの突出状態、すなわち配設位置、配設向きを自由にアレンジでき、さらには、扉面に対して手指の向きを変えることが困難な場合にも対応できるサムターンを得ることが可能となる。
【0046】
【発明の効果】
以上説明したように本発明による請求項1のサムターンでは、錠箱機構部側となる連結軸と、回転操作を行う側である摘み部との両中心軸線が、同一直線上でない構成を得ることができ、これにより、錠箱機構部の配置状態に関わらずに、摘み部の位置を角度を変えて配置可能となり、すなわち扉のデザインに応じ、サムターンの突出状態、例えば斜めに突出配置などの変更が可能となり、デザイン性の自由度が増す効果を得られる。また、摘み部の回転操作を、連結軸の中心軸線の方向に関わらず、行うことができ、錠箱機構部に対する施解錠の操作に自由度を得ることが可能となる。
【0047】
請求項2記載のサムターンでは、摘み部の軸部と、連結軸との両中心軸線を所定角度に、例えば、軸部と連結軸との中心軸線を略同一線上となるように配置設定し、そして、摘み部を摘み、回転操作することで、連結軸側の中心軸線と摘み部側の中心軸線とを偏芯させずに、その摘み部の回転力を連結軸に伝達させることで、錠箱機構部に対して施解錠の操作を行うことが可能である。また、この摘み部の回転操作を、正しく行えない場合、すなわち針金などによる不正な操作である場合は、摘み部を回転しようとすると、この摘み部と連結軸とを連結する自在継手によって連結軸側に対し摘み部側が偏芯し、互いの中心軸線をずらすこととなって、これにより摘み部の軸部の係合凸部がその周囲に配置される係合凹部に係合し、回転が阻止されて、連結軸の回転を不可能とし、そして、操作力を錠箱機構部に入力して解錠を行うことができず、施錠装置の防犯性を向上させることとなる。
【0048】
請求項3記載のサムターンでは、摘み部の軸部と、連結軸との両中心軸線を所定角度に、例えば、軸部と連結軸との中心軸線を略同一線上となるように配置設定し、支持手段にて摘み部の軸部を支持することで、摘み部の回転操作を正しく行う場合に、この摘み部を回し易くする。そして、通常の操作においては、摘み部を正面から摘み、回転操作することで、連結軸側の中心軸線と摘み部側の中心軸線とは偏芯することがなく、その摘み部の回転力を連結軸に伝達が可能であり、すなわち錠箱機構部に対して施解錠の操作を行うことが可能である。一方、この摘み部の回転操作を、正しく行えない場合、すなわち針金などによる不正な操作である場合は、摘み部を回転しようとすると、この摘み部と連結軸とを連結する自在継手によって連結軸側に対し摘み部側が偏芯し、互いの中心軸線をずらすこととなって、これにより摘み部の軸部の係合凸部がその周囲に配置される係合凹部に係合し、回転が阻止されて、連結軸の回転を不可能とし、そして、操作力を錠箱機構部に入力して解錠を行うことができず、施錠装置の防犯性を向上させることとなる。
【0049】
請求項4記載のサムターンでは、支持手段を1つのコイル状バネで構成できるので、軸線合せなどの調整が容易となり、このサムターンの製作が容易なものとなる。また、部品点数が増加せず、構成が簡素となるとともに安価に得ることが可能となる。
【0050】
請求項5記載のサムターンでは、自在継手を、多角錐で構成することから、その形状が複雑でなく、互いの挿着にて連結可能な構成であり、容易に得ることができる。また、メンテナンス時などの場合に、容易に分解でき、さらには、摘み部の形状を変更させるなど、サムターンとしてのデザイン変更などにも対応可能である。
【0051】
請求項6記載のサムターンでは、一対の指掛け片のそれぞれを略同時に使用して回転操作を行わなければ連結軸の回転を行えない構成となり、すなわち、一対の指掛け片の一方のみを回転方向に操作することで、摘み部の中心軸線を連結軸の中心軸線に対して揺動させることが可能となる。このことから、正しい回転操作が行える場合にのみ施解錠の操作が行えることとなり、その他の不正な操作などの場合に解錠を不可能とする施錠装置を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるサムターンの実施の形態を示す側断面図を(a)に背面図を(b)に示した図である。
【図2】同サムターンの一部を拡大した分解斜視図である。
【図3】同サムターンの分解側面図である。
【図4】同サムターンの動作の側断面図を(a)に背面図を(b)に示した説明図である。
【図5】同サムターンの動作を示した背面図である。
【図6】他の実施の形態のサムターンを示す側断面図である。
【図7】他の実施の形態のサムターンを示す側断面図である。
【図8】他の実施の形態のサムターンを示す側断面図である。
【図9】他の実施の形態のサムターンを示す側断面図である。
【符号の説明】
1…扉
3…サムターン
5…連結軸
19…係合凹部
27…摘み部
28…指掛け片
29…軸部
31…開口部
32…底部
33…係合凸部
39…支持手段(摘みバネ)
40…自在継手
41…軸孔部
43…軸状部
43a…先端
43b…基端部
L1,L2…中心軸線
Claims (6)
- 錠箱機構部に連結される連結軸と、
扉面に突出し回動自在に支持される摘み部と、
前記連結軸と前記摘み部とを連結し、該摘み部の回転操作を前記連結軸に伝達する自在継手と、
を具備することを特徴とするサムターン。 - 錠箱機構部に連結される連結軸と、
扉面に突出し回動自在に支持される軸部を備える摘み部と、
前記連結軸と前記摘み部の軸部とを連結し、該摘み部の回転操作を前記連結軸に伝達する自在継手と、
前記軸部の外周表面に放射方向に突設される係合凸部と、
前記摘み部の軸部の外周表面より所定間隔をあけてその周囲に配設され、前記係合凸部と係合可能な係合凹部と、
を具備することを特徴とするサムターン。 - 錠箱機構部に連結される連結軸と、
扉面に突出し回動自在に支持される軸部を備える摘み部と、
前記連結軸と前記摘み部の軸部とを連結し、該摘み部の回転操作を前記連結軸に伝達する自在継手と、
前記摘み部の軸部の中心軸線を前記連結軸の中心軸線に対して所定角度となるように前記軸部を支持する支持手段と、
前記軸部の外周表面に放射方向に突設される係合凸部と、
前記摘み部の軸部の外周表面より所定間隔をあけてその周囲に配設され、前記係合凸部と係合可能な係合凹部と、
を具備することを特徴とするサムターン。 - 前記支持手段は、前記摘み部の軸部の外周に巻回されるコイル状バネよりなることを特徴とする請求項3記載のサムターン。
- 前記自在継手は、多角錐形状の軸状部と、多角錐形状の軸孔部とで構成され、前記軸状部の先端側と軸孔部の底部側とが相対回転不能に互いに嵌合し回転を伝達するとともに、前記軸孔部の開口部の内径が前記軸状部の基端部の外径に対して大径とされ、所望の間隙を有することを特徴とする請求項1,2,3,4のいずれか1つに記載のサムターン。
- 前記摘み部には、中心軸線を挟んで互いに外方向に延出する一対の指掛け片を備えることを特徴とする請求項1,2,3,4,5のいずれか1つに記載のサムターン。
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JP2014129702A (ja) * | 2012-12-28 | 2014-07-10 | Goal Co Ltd | サムターン装置およびこれを備えた扉錠 |
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