JP2004339602A - フィルム用真空成膜装置及びそれを用いたプラスチックフィルム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】少なくとも巻き出し装置,脱ガス装置,フィルム裏面側に温度調節ドラムが位置する2つ以上のスパッタリング装置、巻き取り装置を備え、巻き出し装置に最も近い第1のスパッタリング装置は0.15W/cm2〜6W/cm2以下の電力で駆動され、第2以降のスパッタリング装置は第1のスパッタリング装置より高い電力で駆動されることを特徴とするフィルム用真空成膜装置。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、プラスチックフィルム上に連続成膜を行う真空成膜装置に関するものであり、更に詳しくは、欠陥の少ない良好な薄膜を効率よく成膜できるスパッタリング装置を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】
フィルム用真空成膜装置は、ロール・ツー・ロールでプラスチックフィルム上に無機薄膜等を連続的に成膜する装置であり、食品包装用アルミ蒸着フィルムや、タッチパネル用透明導電フィルム,反射防止用光学フィルムの製造等に利用されている。真空成膜の方法としては、真空蒸着,イオンプレーティング,スパッタリング,化学気相成長法(CVD)等があり、これらの中でスパッタリングは各種の材質の膜を良好な密着性で成膜することができる手法として用いられている。スパッタリングによる成膜を行う際に欠陥のない膜を得るには、基板温度を上げることが有効であることが知られている。一方、工業的に十分な成膜速度を達成できる成膜条件でスパッタリングによる成膜を行うと、プラズマ及び付着物のエネルギーにより基板が加熱されるため、プラスチックフィルム基板上に成膜を行う際には基板を冷却する必要があり、十分に欠陥の少ない膜を得ることは困難である。
【0003】
短時間の成膜で十分な厚さの成膜を行うために、複数の成膜装置を有するプラスチックフィルム用スパッタリング装置がある。しかし、従来のプラスチックフィルム用スパッタリング装置では、複数の成膜装置は同一であり、基板の温度調節装置は冷却装置である。そのため、膜厚は厚いものが得られても、十分に欠陥の少ない膜を得ることはやはり困難である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的とするところは、上記の課題を解決し、欠陥の少ない良好な薄膜を効率よく成膜できるスパッタリング装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、
(1) 少なくとも巻き出し装置,脱ガス装置,フィルム裏面側に温度調節ドラムが位置する2つ以上のスパッタリング装置、巻き取り装置を備え、巻き出し装置に最も近い第1のスパッタリング装置は0.15W/cm2〜6W/cm2の電力で駆動され、第2以降のスパッタリング装置は第1のスパッタリング装置より高い電力で駆動されることを特徴とするフィルム用真空成膜装置。
(2) 第2以降のスパッタリング装置は6W/cm2より大きく、20W/cm2以下の電力で駆動されることを特徴とする(1)のフィルム用真空成膜装置。
(3) 第2以降のスパッタリング装置がパルスDCスパッタリング装置および/またはデュアルマグネトロンスパッタリング装置であることを特徴とする(1)、(2)のフィルム用真空成膜装置。
(4) 前記パルスDCスパッタリング装置および/またはデュアルマグネトロンスパッタリング装置が非平衡マグネトロンスパッタリング装置である(3)のフィルム用真空成膜装置。
(5)温度調節ドラムが加熱可能である(1)〜(4)のフィルム用真空成膜装置。
(6) 巻き出し装置に最も近い第1のスパッタリング装置がRFスパッタリング装置である(1)〜(5)のフィルム用真空成膜装置。
(7) (1)〜(6)のフィルム用真空成膜装置を用いて成膜した膜を有するプラスチックフィルム。
(8) (7)のプラスチックフィルムを用いた透明ガスバリアフィルム。
(9) (7)のプラスチックフィルムを用いた透明導電膜。
(10) (7)のプラスチックフィルムを用いた表示装置用基板。
である。
【0006】
本発明のフィルム用真空成膜装置は、プラスチックフィルムへのダメージを最小限にしつつ、主に機能を発現する膜を高速で機能発現に十分な膜厚に成膜できるものである。即ち、巻き出し装置に最も近い第1のスパッタリング装置により、プラスチックフィルムへのダメージが最小限である範囲内で、高電力で高速成膜する際のプラスチックフィルムへのダメージを防ぎつつ熱による基板からのアウトガスも抑制する第1の薄膜を成膜し、続いて第2以降の成膜装置により、主に機能を発現する膜を高電力で高速成膜するものである。
【0007】
本発明のフィルム用真空成膜装置に用いられる第1のスパッタリング装置は、0.15W/cm2〜6W/cm2の電力で駆動されるスパッタリング装置である。0.15W/cm2より低い電力では有効な膜厚が得られない。一方、6W/cm2を超える電力で駆動した場合、プラスチックフィルムへのダメージが大きくなりやすい。また、RFスパッタリング装置であると、より低ダメージで成膜することが可能であり、好ましい。
【0008】
本発明のフィルム用真空成膜装置に用いられる第2以降のスパッタリング装置は、第1のスパッタリング装置より高い電圧で駆動されるものであり、6W/cm2より大きな電力で駆動されることが成膜速度の点から好ましい。一方、20W/cm2以下であることが、フィルムにダメージを与えにくい点から好ましい。また、第2以降のスパッタリング装置は、RF成膜装置より成膜速度を稼げるパルスDCスパッタリング装置および/またはデュアルマグネトロンスパッタリング装置であることが好ましい。また、第2以降の成膜装置は、フィルムの搬送速度を落とさずに更に厚い膜を得る為や、異なる材質の膜を積層するために2基以上設置してもかまわない。更に、第2以降のスパッタリング装置として用いられるパルスDCスパッタリング装置および/またはデュアルマグネトロンスパッタリング装置は、非平衡マグネトロンスパッタリング装置であることが好ましい。一般的に、非平衡マグネトロンスパッタリングは、成膜される基板上までプラズマ領域が広がるため、耐熱性の十分に高い無機基板上では良好な膜質が得られる一方、プラスチックフィルムへはダメージを与えることになる。しかし、本発明の成膜装置においては、第1のスパッタリング装置によりプラスチックフィルムへのダメージを防ぎつつ熱による基板からのアウトガスも抑制する第1の薄膜を成膜する為、非平衡マグネトロンスパッタリングの長所を活かすことができるものである。
【0009】
本発中の脱ガス装置は、第1のスパッタリング装置による成膜を行う前に、真空中で基板を加熱することによりフィルム中に保持されている水分やガスを排出させるものであり、赤外線ヒーターや面状発熱体による輻射熱でフィルムを加熱するものである。加熱温度は、フィルムの変形温度以下の範囲で高いほうが好ましい。
【0010】
本発明のフィルム用真空成膜装置においては、脱ガス装置がある部位と第1成膜室の間および第1成膜室と第2成膜室の間に、ガスのコンタミネーションを防止するために、脱ガス装置やガス導入管を有しない排気可能な区域を有することが好ましい。第3以降の成膜室においても、第2の膜と異なる膜を成膜する場合にはこのような区域を有することが好ましい。
【0011】
本発明のフィルム用真空成膜装置に用いられるフィルム裏面側の温度調節ドラムは、基板の耐熱温度範囲内で良好な成膜が行えるように基板温度を調節するものである。一般に、フィルム用真空成膜装置に用いられるフィルム裏面側の温度調節ドラムは、30℃以下の冷却水を通水しフィルムを冷却するが、本発明のフィルム用真空成膜装置においては第1の薄膜により成膜による加熱を低減できるので、フィルムを最適温度に調節できるよう可能なものであることが好ましい。
【0012】
本発明のフィルム用真空成膜装置に用いられる巻き出し装置,巻き取り装置としては、基材のパス中に設けられる張力測定ロールからのフィードバックによるトルク制御型の装置を用いることが好ましい。
【0013】
本発明のフィルム用真空成膜装置を用いてプラスチックフィルム上に成膜を行った場合、少なくとも第1のスパッタリング装置による第1の薄膜と、第1の薄膜より厚い第2のスパッタリング装置による第2の薄膜との2層以上の膜を有するプラスチックフィルムを得ることができる。更に第3以降の膜を有してもかまわない。薄膜の特性に対して厚さは重要な因子であるので主に機能を発現する膜は第2以降の膜であるが、膜の材質は第1の薄膜と第2以降の薄膜が同じであっても異なってもかまわない。第2以降の膜は従来のプラスチックフィルム上の膜より緻密な膜が得られるため、良好な特性の薄膜である。機能を発現する膜としては、金属反射膜,金属導電膜,透明導電膜,透明ガスバリア膜,反射防止膜等が挙げられる。透明ガスバリア膜はピンホールや大きな粒界等の欠陥が生じにくく良好なバリア性が得られ、透明導電膜は比抵抗の低い膜が得られるので、特に好ましい。これらの機能膜を有するプラスチックフィルムは、液晶表示装置や有機エレクトロルミネッセンス表示装置の基板として用いるのに好適である。
【0014】
以下本発明を実施例によって説明する。
【0015】
《実施例1》
図1に示すフィルム成膜装置の巻き出しロール側に、厚さ200μm幅300mmの、アクリル系ハードコート付きポリエーテルスルホンフィルムをセットした。脱ガス装置である赤外線ヒーターをフィルムの温度が170℃に加熱されるように制御し、温度調節ドラムの温度は150℃に制御した。第1のスパッタリング装置が位置する成膜室1に放電ガスとしてアルゴンを導入し、圧力を0.1Paとし、ターゲットに125mm×500mmの窒化珪素を用い13.56MHzのRF電源によりスパッタリング成膜を行った。入力電力は3kwとし厚さ約20nmの窒化珪素層を成膜した。続いて、第2のスパッタリング装置が位置する成膜室2に放電ガスとしてアルゴンを,反応ガスとして酸素を導入し、圧力を0.2Paとし、入力電力10kwのパルスDC電源でターゲットに125mm×500mmの酸化インジウム錫(ITO)を用いた非平衡マグネトロンスパッタリング成膜装置により厚さ約100nmのITO層を成膜した。このフィルムの550nmにおける光線透過率を測定したところ86%であり、良好な透明性を示した。このフィルム上のITOの表面抵抗を4端子法により測定したところ33Ω/□であり、透明導電膜として良好な特性を示した。
【0016】
《実施例2》
図2に示すフィルム成膜装置の巻き出しロール側に、厚さ188μm幅300mmの、アクリル系ハードコート付きポリカーボネートフィルムをセットした。脱ガス装置である赤外線ヒーターをフィルムの温度が120℃に加熱されるように制御し、温度調節ドラムの温度は100℃に制御した。第1のスパッタリング装置が位置する成膜室1に放電ガスとしてアルゴンを導入し、圧力を0.1Paとし、ターゲットに125mm×500mmの窒化珪素を用い13.56MHzのRF電源によりスパッタリング成膜を行った。入力電力は3kwとし厚さ約20nmの窒化珪素層を成膜した。続いて、第2のスパッタリング装置が位置する成膜室2に放電ガスとしてアルゴンを,反応ガスとして酸素を導入し、圧力を0.2Paとし、入力電力12kwの電源で、ターゲットに125mm×500mmのボロンをドープしたシリコンを用いた非平衡デュアルマグネトロンスパッタリング成膜装置により厚さ約100nmの酸化珪素層(SiOx;xは1.6〜1.8)を成膜した。このフィルムの550nmにおける光線透過率を測定したところ91%であり、良好な透明性を示した。このフィルムのガスバリア性についてヤナコ分析工業株式会社製のガスクロマトグラフィー式ガス透過率測定機GTR−30を用いて水蒸気透過度と酸素透過度の測定を行ったところ、水蒸気透過度は0.03g/m2/24h,酸素透過度は0.07ml/m2/24hと低い値で、良好であった。
【0017】
《実施例3》
図2に示すフィルム成膜装置の巻き出しロール側に、厚さ200μm幅300mmの、アクリル系ハードコート付きポリエーテルスルホンをセットした。脱ガス装置である赤外線ヒーターをフィルムの温度が170℃に加熱されるように制御し、温度調節ドラムの温度は150℃に制御した。第1のスパッタリング装置が位置する成膜室1に放電ガスとしてアルゴンを導入し、圧力を0.1Paとし、ターゲットに125mm×500mmの酸化タンタルを用い13.56MHzのRF電源によりスパッタリング成膜を行った。入力電力は4kwとし厚さ約20nmの酸化タンタル層を成膜した。続いて、第2のスパッタリング装置が位置する成膜室2に放電ガスとしてアルゴンを,反応ガスとして酸素を導入し、圧力を0.2Paとし、入力電力12kwの電源で、ターゲットに125mm×500mmのボロンをドープしたシリコンを用いた非平衡デュアルマグネトロンスパッタリング成膜装置により厚さ約100nmの酸化珪素層(SiOx;xは1.6〜1.8)を成膜した。このフィルムの550nmにおける光線透過率を測定したところ90%であり、良好な透明性を示した。このフィルムのガスバリア性についてヤナコ分析工業株式会社製のガスクロマトグラフィー式ガス透過率測定機GTR−30を用いて水蒸気透過度と酸素透過度の測定を行ったところ、水蒸気透過度は0.01g/m2/24h,酸素透過度は0.05ml/m2/24hと低い値で、良好であった。この膜上に、巻き出し装置,コーターヘッド,ドライヤー,UV照射装置,欠点検出装置,巻き取り装置を有する塗工機を用いて、エポキシアクリレート25重量%、ジエチレングリコール50重量%、酢酸エチル24重量%、シランカップリング剤1重量%からなる均一な混合溶液を塗布し、90℃1分および120℃4分乾燥後にUV照射を行い硬化させて厚さ2μmの樹脂層を形成した。次に、樹脂層上に実施例1と同様にして厚さ約100nmのITO層を成膜した。このフィルムの550nmにおける光線透過率を測定したところ85%であり、良好な透明性を示した。このフィルム上のITOの表面抵抗を4端子法により測定したところ33Ω/□であり、透明導電膜として良好な特性を示し、ガスバリア性,透明性,透明導電膜の表面抵抗の低さに優れた表示装置用基板として良好なフィルムであった。
【0018】
《実施例4》
図1に示すフィルム成膜装置の巻き出しロール側に、厚さ200μm幅600mmの、アクリル系ハードコート付きポリエーテルスルホンフィルムをセットした。脱ガス装置である赤外線ヒーターをフィルムの温度が170℃に加熱されるように制御し、温度調節ドラムの温度は150℃に制御した。第1のスパッタリング装置が位置する成膜室1に放電ガスとしてアルゴンを導入し、圧力を0.1Paとし、ターゲットに125mm×900mmの窒化珪素を用い13.56MHzのRF電源によりスパッタリング成膜を行った。入力電力は5kw(4.4W/cm2)とし厚さ約20nmの窒化珪素層を成膜した。続いて、第2のスパッタリング装置が位置する成膜室2に放電ガスとしてアルゴンを,反応ガスとして酸素を導入し、圧力を0.2Paとし、入力電力12kwのパルスDC電源でターゲットに125mm×900mmの酸化インジウム錫(ITO)を用いた非平衡マグネトロンスパッタリング成膜装置により厚さ約60nmのITO層を成膜した。このフィルムの550nmにおける光線透過率を測定したところ86%であり、良好な透明性を示した。このフィルム上のITOの表面抵抗を4端子法により測定したところ33Ω/□であり、透明導電膜として良好な特性を示した。
【0019】
《比較例》
脱ガス装置と第1のスパッタリング装置を作動させなかった以外は実施例1と同様にしてITOの成膜を行った。このフィルム上のITOの表面抵抗を4端子法により測定したところ70〜90Ω/□と高くばらつきがあり、良好な特性は得られなかった。
【0020】
【発明の効果】
本発明は、成膜時のプラスチックフィルムへのダメージを最小限にし、無機膜を有するプラスチックフィルムの品質と歩留まりの向上に有効な装置であり、これを用いて成膜した膜を有するフィルムはガスバリア性や透明性,低抵抗性等に優れた特性を有するもので、表示装置用基板フィルムとして有用なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例で用いた、RFスパッタリング装置である第1のスパッタリング装置とパルスDCスパッタリング装置である第2のスパッタリング装置を有するフィルム用真空成膜装置の模式図である。
【図2】本発明の第2、第3の実施例で用いた、RFスパッタリング装置である第1のスパッタリング装置とデュアルマグネトロンスパッタリング装置である第2のスパッタリング装置を有するフィルム用真空成膜装置の模式図である。
【符号の説明】
1 真空チャンバー
2 巻き出しロール
3 脱ガス装置
4 第1成膜室
5 第1反応ガス導入管
6 排気ポンプ
7 第1ターゲット
8 第1放電ガス導入管
9 温調ドラム
10 排気ポンプ
11 第2放電ガス導入管
12 第2ターゲット
13 排気ポンプ
14 第2成膜室
15 第2反応ガス導入管
16 排気ポンプ
17 巻き取りロール
18 排気ポンプ
19 真空チャンバー
20 巻き出しロール
21 脱ガス装置
22 第1成膜室
23 第1反応ガス導入管
24 排気ポンプ
25 第1ターゲット
26 第1放電ガス導入管
27 温調ドラム
28 排気ポンプ
29 第2放電ガス導入管
30 第2ターゲット
31 排気ポンプ
32 第2成膜室
33 第2反応ガス導入管
34 第2放電ガス導入管
35 排気ポンプ
36 巻き取りロール
37 排気ポンプ
Claims (10)
- 少なくとも巻き出し装置,脱ガス装置,フィルム裏面側に温度調節ドラムが位置する2つ以上のスパッタリング装置、巻き取り装置を備え、巻き出し装置に最も近い第1のスパッタリング装置は0.15W/cm2〜6W/cm2以下の電力で駆動され、第2以降のスパッタリング装置は第1のスパッタリング装置より高い電力で駆動されることを特徴とするフィルム用真空成膜装置。
- 第2以降のスパッタリング装置は8kW以上または6W/cm2より大きく、20W/cm2以下の電力で駆動されることを特徴とする請求項1記載のフィルム用真空成膜装置。
- 第2以降のスパッタリング装置がパルスDCスパッタリング装置および/またはデュアルマグネトロンスパッタリング装置であることを特徴とする請求項1または2記載のフィルム用真空成膜装置。
- 前記パルスDCスパッタリング装置および/またはデュアルマグネトロンスパッタリング装置が非平衡マグネトロンスパッタリング装置である請求項3記載のフィルム用真空成膜装置。
- 温度調節ドラムが加熱可能である請求項1〜4何れか一項記載のフィルム用真空成膜装置。
- 巻き出し装置に最も近い第1のスパッタリング装置がRFスパッタリング装置である請求項1〜5何れか一項記載のフィルム用真空成膜装置。
- 請求項1〜6何れか一項記載のフィルム用真空成膜装置を用いて成膜した膜を有するプラスチックフィルム。
- 請求項7記載のプラスチックフィルムを用いた透明ガスバリアフィルム。
- 請求項7記載のプラスチックフィルムを用いた透明導電膜。
- 請求項7記載のプラスチックフィルムを用いた表示装置用基板。
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