JP2004339145A - 皮膚化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】塩化カルニチンを安定に含有することができる皮膚化粧料を提供する。
【解決手段】(A)塩化カルニチン、(B)イオン性基を有する可溶化剤、及び(C)非イオン性の可溶化剤を含有することを特徴とする皮膚化粧料。
【選択図】なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、皮膚化粧料に関し、更に詳しくは、塩化カルニチンを安定に含有することができる皮膚化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】
カルニチン類は、肌に対する美化作用、表皮透過バリア強度を強化する効果、表皮セラミド生成促進効果、老化して薄くなった表皮の厚さを若い状態に近づける老化皮膚改善効果等が報告されている(特許文献1〜4参照)。しかしながらカルニチン類を単に配合するだけでは、製剤中での安定性を保つことができず、その作用を十分に発揮することができなかった。
【0003】
【特許文献1】
特開昭51−148042号公報
【特許文献2】
特開平11−302143号公報
【特許文献3】
特開2001−220345号公報
【特許文献4】
特開2001−240538号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者は上記の事情に鑑み、鋭意研究した結果、本発明に到達したものであって、その目的とするところは、塩化カルニチンを安定に含有することができる皮膚化粧料を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上述の目的は、(A)塩化カルニチン、(B)イオン性基を有する可溶化剤、及び(C)非イオン性の可溶化剤を含有することを特徴とする皮膚化粧料によって達成される。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について詳述する。
【0007】
本発明で用いられる(A)塩化カルニチンは公知の物質であり、立体異性体としてD体とL体が存在し、混合物としてDL体が知られているが、特にDL体又はL体を用いることが好ましい。
【0008】
本発明における(A)塩化カルニチンの含有量は、皮膚化粧料の総量を基準として、0.01〜5.0質量%(以下、%と略記する)が好ましく、特に好ましくは0.1〜2.0%である。当該範囲内であると安定に塩化カルニチンを配合でき、更に塩化カルニチンの作用を十分得ることができる。
【0009】
本発明で(B)成分として用いられるイオン性基を有する可溶化剤は、陰イオン性界面活性剤及び/又は両性界面活性剤である。
【0010】
陰イオン性界面活性剤としては、α−アシルスルホン酸塩、アルキルスルホン酸塩、アルキルアリルスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、アルキル硫酸塩、アルキルエーテル硫酸塩、アルキルアミド硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルアミドエーテル硫酸塩、アルキルリン酸塩、アルキルアミドリン酸塩、アルキロイルアルキルタウリン塩、N−アシルアミノ酸塩、スルホコハク酸塩、パーフルオロアルキルリン酸エステル等を挙げることができ、1種以上を組み合わせて用いることができる。
【0011】
両性界面活性剤としては、グリシン型、アミノプロピオン酸型、カルボキシベタイン型、スルホベタイン型、スルホン酸型、硫酸型、リン酸型等を挙げることができ、1種以上を組み合わせて用いることができる。
また更に好適なものとして2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、リゾホスファチジルコリン等が例示できる。
【0012】
本発明で用いられる(B)成分全体の含有量は、皮膚化粧料の総量を基準として、0.001〜5.0%が好ましく、特に好ましくは0.01〜1.0%である。
【0013】
本発明で(C)成分として用いられる非イオン性の可溶化剤としては、脂肪酸アルカノールアミド、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、アルキルアミンオキシド等を挙げることができ、1種以上を組み合わせて用いることができる。
【0014】
本発明で用いられる(C)成分全体の含有量は、皮膚化粧料の総量を基準として、0.001〜5.0%が好ましく、特に好ましくは0.05〜2.0%である。
【0015】
本発明の皮膚化粧料は、上述した成分を必須の構成成分とするが、当該組成物には本発明の目的を損なわない範囲で他の成分、例えば、粘剤、油剤、粉体(色素、樹脂、顔料)、防腐剤、香料、保湿剤、生理活性成分、塩類、溶媒、酸化防止剤、キレート剤、パール化剤、中和剤、pH調整剤、昆虫忌避剤、酵素等の成分を適宜配合することができる。
以下に配合成分の具体例を示すが、これらに限られるものではない。
【0016】
粘剤の例としては、アクリル酸アミド及びその誘導体、カルボキシビニルポリマー、アルキル変性カルボキシビニルポリマー、セルロース、ケラチン及びコラーゲン又はその誘導体、アルギン酸カルシウム、プルラン、寒天、ゼラチン、タマリンド種子多糖類、キサンタンガム、カラギーナン、ハイメトキシルペクチン、ローメトキシルペクチン、グァーガム、アラビアゴム、結晶セルロース、アラビノガラクタン、カラヤガム、トラガカントガム、アルギン酸、アルブミン、カゼイン、カードラン、ジェランガム、デキストラン等が挙げられる。
【0017】
油剤としては、通常化粧料に用いられる揮発性及び不揮発性の油剤、溶剤及び樹脂が挙げられ、常温で液体、ペースト、固体であっても構わない。油剤の例としては、例えばセチルアルコール、イソステアリルアルコール、ラウリルアルコール、ヘキサデシルアルコール、オクチルドデカノール等の高級アルコール、イソステアリン酸、ウンデシレン酸、オレイン酸等の脂肪酸、ミリスチン酸ミリスチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸オクチルドデシル、オレイン酸デシル、ミリスチン酸イソプロピル、ジメチルオクタン酸へキシルデシル、モノステアリン酸グリセリン、トリオクタン酸グリセリン、フタル酸ジエチル、モノステアリン酸エチレングリコール、オキシステアリン酸オクチル等のエステル類、ステアリン酸コレステリル、オレイン酸コレステリル、分岐脂肪酸コレステリル等のコレステロールエステル、流動パラフィン、ワセリン、スクワラン等の炭化水素、ラノリン、還元ラノリン、カルナバロウ等のロウ、ミンク油、カカオ脂、ヤシ油、パーム核油、ツバキ油、ゴマ油、ヒマシ油、オリーブ油等の油脂、ジメチルポリシロキサン、環状ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン等のシリコーン油等が挙げられる。
【0018】
粉体の例としては、赤色201号、黄色4号、青色1号、黒色401号等の色素、黄色4号Alレーキ、黄色203号Baレーキ等のレーキ色素、ナイロンパウダー、シルクパウダー、シリコーンパウダー、セルロースパウダー、シリコーンエラストマー球状粉体、ポリエチレン末等の樹脂、黄酸化鉄、赤色酸化鉄、酸化クロム、カーボンブラック、群青、紺青等の有色顔料、酸化亜鉛、酸化チタン等の白色顔料、タルク、マイカ、セリサイト、カオリン等の体質顔料、雲母チタン等のパール顔料の顔料、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、珪酸マグネシウム等の金属塩、シリカ、アルミナ等の無機粉体、ベントナイト、スメクタイト、窒化ホウ素等が挙げられる。これらの粉体の形状(球状、棒状、針状、板状、不定形状、燐片状、紡錘状等)に特に制限はない。
【0019】
生理活性成分としては、皮膚に塗布した場合に皮膚に何らかの生理活性を与える物質が挙げられる。例えば、老化防止剤、紫外線防御剤、ひきしめ剤、抗酸化剤、保湿剤、血行促進剤、抗菌剤、殺菌剤、乾燥剤、冷感剤、温感剤、ビタミン類、アミノ酸、創傷治癒促進剤、刺激緩和剤、鎮痛剤、細胞賦活剤、酵素成分等が挙げられる。
【0020】
本発明の皮膚化粧料は、常法に従って製造することができる。また、本発明の皮膚化粧料は、一般の皮膚化粧料に限定されるものではなく、医薬部外品、指定医薬部外品、外用医薬品等を包含するものであり、その剤形も目的に応じて任意に選択することができる。すなわち、溶液、ゲル等の剤形やローション等の形態とすることができる。
【0021】
【実施例】
次に、実施例によって本発明を詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。尚、含有量は全て質量%である。
【0022】
実施例1〜2,比較例1〜6
【0023】
評価方法:保存安定性試験法
試料を45℃、25℃及び0℃の恒温槽に入れて経日観察を行い、下記の判定基準に従って評価した。
【0024】
保存安定性試験の判定基準
10日間で異常が認められる場合 ×
1ヶ月で異常が認められる場合 △
3ヶ月で異常が認められる場合 ○
4ヶ月で異常が認められない場合 ◎
ここで異常とは、変色・変臭が生じる、化粧水で沈殿及び浮遊物が生じる現象を意味する。
【0025】
【表1】
Figure 2004339145
【0026】
【表2】
Figure 2004339145
【0027】
表1及び表2より、本発明の皮膚化粧料である実施例1〜2は、良好な安定性を有することがわかる。
【0028】
実施例3
下記に示す組成の美容液を常法により調製した。上記評価方法により評価したところ、安定性に優れたものであった。
【0029】
Figure 2004339145
【0030】
実施例4
下記に示す組成の美容液を常法により調製した。上記評価方法により評価したところ、安定性に優れたものであった。
【0031】
Figure 2004339145
【0032】
尚、上記実施例中で用いられた香料は、下記香料処方のものである。
【表3】
Figure 2004339145
【0033】
また、いずれの実施例の皮膚化粧料を使用した場合にも、皮膚に発赤、炎症、その他副作用と考えられる症状は発現せず、本発明に係る皮膚化粧料は安全性にも優れることが明らかであった。
【0034】
【発明の効果】
以上記載のごとく、本発明の皮膚化粧料は、塩化カルニチンを安定に含有することができるものである。

Claims (6)

  1. (A)塩化カルニチン、(B)イオン性基を有する可溶化剤、及び(C)非イオン性の可溶化剤を含有することを特徴とする皮膚化粧料。
  2. (A)の塩化カルニチンが、DL−塩化カルニチン、L−塩化カルニチンからなる群より選択される1種以上であることを特徴とする請求項1記載の皮膚化粧料。
  3. (B)のイオン性基を有する可溶化剤が、陰イオン性界面活性剤、両性界面活性剤からなる群より選択される1種以上であることを特徴とする請求項1又は2記載の皮膚化粧料。
  4. (B)のイオン性基を有する可溶化剤が、α−アシルスルホン酸塩、アルキルスルホン酸塩、アルキルアリルスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、アルキル硫酸塩、アルキルエーテル硫酸塩、アルキルアミド硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルアミドエーテル硫酸塩、アルキルリン酸塩、アルキルアミドリン酸塩、アルキロイルアルキルタウリン塩、N−アシルアミノ酸塩、スルホコハク酸塩、パーフルオロアルキルリン酸エステルからなる群より選択される1種以上の陰イオン性界面活性剤であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の皮膚化粧料。
  5. (B)のイオン性基を有する可溶化剤が、グリシン型、アミノプロピオン酸型、カルボキシベタイン型、スルホベタイン型、スルホン酸型、硫酸型、リン酸型からなる群より選択される1種以上の両性界面活性剤であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の皮膚化粧料。
  6. (C)の非イオン性の可溶化剤が、脂肪酸アルカノールアミド、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、アルキルアミンオキシドからなる群より選択される1種以上であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の皮膚化粧料。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008105981A (ja) * 2006-10-24 2008-05-08 Fuji Oil Co Ltd イソフラボン類組成物
JP5747820B2 (ja) * 2009-08-25 2015-07-15 株式会社 メドレックス ホスファチジルコリンの経皮投与組成物とその製造方法

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