JP2004338922A - 包装材の張力制御装置 - Google Patents
包装材の張力制御装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004338922A JP2004338922A JP2003140308A JP2003140308A JP2004338922A JP 2004338922 A JP2004338922 A JP 2004338922A JP 2003140308 A JP2003140308 A JP 2003140308A JP 2003140308 A JP2003140308 A JP 2003140308A JP 2004338922 A JP2004338922 A JP 2004338922A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- packaging material
- roll
- wrapping paper
- tension
- diameter
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Abandoned
Links
Images
Landscapes
- Making Paper Articles (AREA)
- Registering, Tensioning, Guiding Webs, And Rollers Therefor (AREA)
Abstract
【課題】包装材の巻戻し張力を簡単な構成で一定化することができる張力制御装置を提供すること。
【解決手段】分包紙ロール6の径寸法が分包紙7の巻戻し量の増加に応じて小さくなると、揺動プレート25の上昇傾斜角度θが小さくなるので、ウェイト26から分包紙ロール6に作用する径方向への抵抗力Frが大きくなる。即ち、分包紙ロール6の径寸法の減少に応じて分包紙7を巻戻すのに必要な巻戻し力Fmが減少し、巻戻し力Fmの減少に応じて抵抗力Frが大きくなるので、分包紙7の巻戻し張力が電子デバイスを用いない簡単な構成で一定化される。
【選択図】 図1
【解決手段】分包紙ロール6の径寸法が分包紙7の巻戻し量の増加に応じて小さくなると、揺動プレート25の上昇傾斜角度θが小さくなるので、ウェイト26から分包紙ロール6に作用する径方向への抵抗力Frが大きくなる。即ち、分包紙ロール6の径寸法の減少に応じて分包紙7を巻戻すのに必要な巻戻し力Fmが減少し、巻戻し力Fmの減少に応じて抵抗力Frが大きくなるので、分包紙7の巻戻し張力が電子デバイスを用いない簡単な構成で一定化される。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、包装材ロールから包装材を巻戻すときに包装材に作用する巻戻し張力を制御する張力制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
包装材ロールから包装材を巻戻す場合には包装材ロールの径寸法の変化に応じて自重が変わり、包装材ロールの自重の変化に応じて包装材の巻戻し張力が変動する。この巻戻し張力の変動時には包装材の巻戻し方向がずれたり、二つ折りにして製袋する場合に折り方向にシールずれが生ずる虞れがあるので、包装材ロールの径寸法の変化に影響されることなく巻戻し張力を一定に保持することが好ましい。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記張力制御装置には、包装材の巻戻し量に基いて包装材ロールの径寸法を演算し、径寸法の演算結果に基いて巻戻しモータの駆動力を電気的に制御する構成のものがある。この構成の場合、包装材の巻戻し量を検出するセンサ・包装材ロールの径寸法を演算する演算回路・巻戻しモータの駆動力を制御する制御回路等の多数の電子デバイスを必要とするので、構成が複雑になる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、包装材の巻戻し張力を簡単な構成で平準化できる張力制御装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
<請求項1に係る発明について>
請求項1に係る発明は包装材の巻戻し張力を機械的構成で平準化するものであり、具体的には包装材ロールの径寸法の変化に応じてアーム部材の上昇傾斜角度を変化させ、アーム部材の錘部材から包装材ロールの軸心に向って作用する荷重を変動させるところに特徴を有する。
▲1▼包装材ロール:包装材を筒状に巻装してなるロール部材を称するものである。
▲2▼包装材:ロール状に巻装された帯材を称するものであり、材質は紙・プラスチック・金属・セラミック・これらの組合せ等のいずれであっても良い。
▲3▼錘部材:包装材ロールの外周面に荷重を加えることに基いて包装材に巻戻し張力を付与するものであり、包装材ロールの外周面に直接的に接触することに基いて荷重を直接的に加える部材および包装材ロールの外周面に間接的に接触することに基いて荷重を間接的に加える部材のいずれであっても良い。
▲4▼アーム部材:包装材ロールの径寸法が小さくなるのに応じて水平線に対する上昇傾斜角度が小さくなるように回動するものである。このアーム部材は錘部材を支持するものであり、錘部材の包装材ロールに対する荷重の作用点を包装材ロールの径寸法に応じて変動させる機能を備えている。
請求項1に係る発明によれば、包装材ロールの径寸法が包装材の巻戻し量の増加に応じて減少すると、アーム部材の水平線に対する上昇傾斜角度が小さくなるので、錘部材から包装材ロールの軸心に向って作用する荷重が大きくなる。この荷重は包装材ロールから包装材を巻戻すときの抵抗力に相当するものであり、包装材ロールの径寸法の減少(自重の減少)に応じて包装材を巻戻すのに必要な巻戻し力が減少し、巻戻し力の減少に応じて抵抗力が大きくなるので、包装材が包装材ロールの径寸法の変化に影響されない略一定の巻戻し張力で巻戻される。この構成の場合、包装材の巻戻し量を検出するセンサ・包装材ロールの径寸法を演算する演算回路・巻戻しモータの駆動力を制御する制御回路等の電子デバイスが不要になるので、包装材の巻戻し張力が簡単な構成で平準化される。
【0005】
<請求項2に係る発明について>
請求項2に係る発明は錘部材の荷重を移動可能な押圧部材を介して包装材ロールに間接的に加え、押圧部材を包装材ロール側へばね部材によって付勢するところに特徴を有する。
▲1▼押圧部材:包装材ロールの外周面に接触することに基いて錘部材の荷重を包装材ロールの外周面に加えるものであり、錘部材に対して移動可能にされたものである。この押圧部材は包装材ロールの外周面に線接触する押圧面を有していることが好ましく、例えば包装材ロールが円筒状である場合には押圧面として円弧面を有していることが好ましい。
▲2▼ばね部材:押圧部材を包装材ロール側へ付勢するものであり、ばね部材としては線ばね・板ばね等を用いることが好ましい。
請求項2に係る発明によれば、押圧部材がばね部材のクッション性で包装材ロールの外周面に安定的に接触するようになるので、包装材ロールの径寸法に影響されない略一定の巻戻し張力を包装材ロールの表面形状のばらつき等に拘らず確実に付与することができる。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
ベース1には、図4に示すように、支持棒2が固定されており、支持棒2の外周部には両軸受3を介して円筒状の回転軸4が回転可能に装着されている。この回転軸4の外周面には円筒状の内筒5が回転不能に嵌合されており、内筒5の外周面には包装材ロールに相当する分包紙ロール6が装着されている。この分包紙ロール6は、図5に示すように、帯状の分包紙7を円筒状に巻回してなるものであり、分包紙7は薬剤分包用の包装材として機能するものである。
【0007】
分包紙ロール6の巻戻し側にはガイドローラ8が配設されており、分包紙ロール6から巻戻された分包紙7はガイドローラ8上にセットされている。このガイドローラ8の巻戻し側には2個のローラ9が配設されており、分包紙ロール6から巻戻された分包紙7は両ローラ9間に挟持されている。
【0008】
両ローラ9の巻戻し側には折曲板10が配設されている。この折曲板10は分包紙ロール6から巻戻された分包紙7を両ローラ9の巻戻し側で幅方向に2つ折りするものであり、折曲板10の上方にはホッパー11が配設されている。このホッパー11内には薬剤が充填されており、分包紙7には2つ折り状態でホッパー11から薬剤が投入される。
【0009】
折曲板10の巻戻し側には加熱ローラ12が配設されている。この加熱ローラ12は薬剤が投入された2つ折り状態の分包紙7をコ字状に熱溶着するものであり、加熱ローラ12には巻戻しモータ13が連結されている。この巻戻しモータ13は加熱ローラ12を一定の駆動力で回転駆動するものであり、巻戻しモータ13の駆動時には加熱ローラ12が分包紙7を摩擦力で巻戻し側へ引張ることに基づいて分包紙ロール6を回転させ、分包紙ロール6から分包紙7を巻戻す。即ち、加熱ローラ12は分包紙7を繰出す操作部材として機能するものであり、巻戻しモータ13は操作部材の駆動源に相当するものである。
【0010】
分包紙ロール6は分包紙7の巻戻し量が増えるに従って径寸法が減少し、径寸法の減少に応じて自重が軽くなるものであり、分包紙7の巻戻し張力(張り具合)は分包紙ロール6の軽量化に応じて小さくなる。即ち、分包紙7は径寸法の減少に応じて巻戻し張力が小さくなるものである。
【0011】
図1の張力制御装置20は分包紙7の巻戻し張力を機械的構成で平準化するものであり、具体的には分包紙ロール6の径寸法の変化に応じて揺動プレート25の上昇傾斜角度θを変化させ、ウェイト26から分包紙ロール6に作用する軸心方向の巻戻し抵抗力Frを分包紙ロール6の径寸法に応じて変動させるものである。以下、張力制御装置20の詳細構成について説明する。
【0012】
分包紙ロール6の反巻戻し側には、図1に示すように、平板状のベース21が固定されており、ベース21には、図2に示すように、コ字状のブラケット22が装着されている。このブラケット22はベース21を通してブラケット22に複数の捩子23を締込むことに基いて固定されたものであり、ブラケット22にはシャフト24が回転可能に装着されている。
【0013】
シャフト24にはアーム部材に相当する平板状の揺動プレート25が固定されており、揺動プレート25の先端部には、図3に示すように、錘部材に相当する円柱状のウェイト26が固定されている。このウェイト26は揺動プレート25を通してウェイト26に複数本のボルト27を締込むことに基いて固定されたものであり、ウェイト26には揺動プレート25の両側部に位置して収納孔28が形成されている。これら各収納孔28はウェイト26を径方向に貫通するものであり、円形状の径小部29および円形状の径大部30を有している。
【0014】
各収納孔28内にはロッド31が移動可能に挿入されている。これら各ロッド31の上半部には捩子部32が形成されており、各捩子部32の外周面には座金33が挿入されている。また、各捩子部32にはナット34およびナット35が螺合されている。これら各組のナット34およびナット35は相手側に締付けられたものであり、各組のナット34およびナット35は相手側に対する締付け力で緩み止めされている。
【0015】
両ロッド31の先端面には押圧部材に相当する半円形状のテンションプレート36が固定されている。このテンションプレート36はテンションプレート36を通して両ロッド31に捩子37を締込むことに基いて一体化されたものであり、分包紙ロール6の外周面にウェイト26の荷重で線接触することに基いてウェイト26の荷重を分包紙ロール6の外周面に間接的に加えている。また、各ロッド31の外周面には2枚の座金38およびダンパスプリング39が挿入されている。これら各ダンパスプリング39は2枚の座金38間に介在された圧縮コイルスプリングからなるものであり、テンションプレート36を分包紙ロール6側に付勢するばね部材に相当する。
【0016】
図1はテンションプレート36の分包紙ロール6に対する接触状態を示すものであり、分包紙ロール6の使用初期状態では、図1に実線で示すように、テンションプレート36が分包紙ロール6の反巻戻し側に線接触している。この状態では揺動プレート25の水平線Lに対する上昇傾斜角度θが相対的に大きいので、テンションプレート36から分包紙ロール6の軸心に向って作用する押付け力Frが相対的に小さくなる。
【0017】
この状態で巻戻しモータ13が駆動すると、分包紙ロール6が回転することに基いて分包紙ロール6から分包紙7が巻戻され、図1に二点鎖線で示すように、分包紙ロール6の径寸法が分包紙7の巻戻し量の増加に応じて減少する。そして、テンションプレート36の分包紙ロール6に対する接触位置が分包紙ロール6の径寸法の減少に応じて巻戻し側へ移動し、揺動プレート25の上昇傾斜角度θが相対的に小さくなるので、テンションプレート36から分包紙ロール7の軸心に向って作用する押付け力Frが分包紙ロール7の径寸法の減少に応じて大きくなる。即ち、テンションプレート36から分包紙ロール7に作用する押付け力Frが分包紙ロール6の径寸法の減少に応じて大きくなるので、分包紙6が分包紙ロール7の径寸法の変化に影響されない略一定の巻戻し張力で巻戻される。
【0018】
ウェイト26の一端面には、図3に示すように、縦長なガイドプレート40が装着されている。このガイドプレート40はガイドプレート40を通してウェイト26にボルト41を締込むことに基いて固定されたものであり、分包紙7が幅方向にずれて巻戻されたときにはガイドプレート40に接触し、正規状態に修正される。
【0019】
上記実施例によれば、分包紙ロール6の径寸法の減少に応じて揺動プレート25の上昇傾斜角度θを小さくし、ウェイト26から分包紙ロール6の軸心に向って作用する荷重Frを大きくしたので、分包紙7の巻戻し張力が電子デバイスを用いない簡単な構成で平準化される。
また、ウェイト26の荷重を移動可能なテンションプレート36を介して分包紙ロール7の外周面に間接的に加え、テンションプレート36を分包紙ロール6側へダンパスプリング39によって付勢した。このため、分包紙ロール7の表面形状のばらつき等に拘らずテンションプレート36が分包紙ロール6の外周面に確実に接触するようになるので、分包紙ロール6の径寸法に影響されない略一定の巻戻し張力を分包紙ロール6の表面形状のばらつき等に拘らず確実に付与することができる。
【0020】
尚、上記実施例においては、ダンパスプリング39として圧縮コイルスプリングを用いたが、これに限定されるものではなく、例えばトーションスプリング等の線ばねを用いたり、板ばねを用いても良い。
また、上記実施例においては、分包紙ロール6の外周面に線接触する半円形状のテンションプレート36を用いたが、これに限定されるものではなく、例えば面接触するテンションプレートを用いても良い。
【0021】
また、上記実施例においては、ウェイト26の荷重をテンションプレート36を介して分包紙ロール6の外周面に間接的に加えたが、これに限定されるものではなく、例えばウェイト26を分包紙ロール6の外周面に直接的に接触させることに基いて荷重を直接的に加えても良い。
また、上記実施例においては、ロール状の包装材として分包紙7を例示したが、これに限定されるものではなく、プラスチックフィルム・金属フィルム・セラミックフィルム等であっても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す図(テンションプレートの分包紙ロールに対する接触状態を示す図)
【図2】揺動プレートのベースに対する装着状態を示す図(aは矢印Xa視図、bは矢印Xb視図)
【図3】ウェイトおよびテンションプレートの支持構造を示す図(aは矢印Xa視図、bは矢印Xb線に沿う断面図)
【図4】分包紙ロールの支持構造を示す断面図
【図5】薬剤分包装置の概略構成を示す図
【符号の説明】
6は分包紙ロール(包装材ロール)、7は分包紙(包装材)、20は張力制御装置、25は揺動プレート(アーム部材)、26はウェイト(錘部材)、36はテンションプレート(押圧部材)、39はダンパスプリング(ばね部材)を示している。
【発明の属する技術分野】
本発明は、包装材ロールから包装材を巻戻すときに包装材に作用する巻戻し張力を制御する張力制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
包装材ロールから包装材を巻戻す場合には包装材ロールの径寸法の変化に応じて自重が変わり、包装材ロールの自重の変化に応じて包装材の巻戻し張力が変動する。この巻戻し張力の変動時には包装材の巻戻し方向がずれたり、二つ折りにして製袋する場合に折り方向にシールずれが生ずる虞れがあるので、包装材ロールの径寸法の変化に影響されることなく巻戻し張力を一定に保持することが好ましい。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記張力制御装置には、包装材の巻戻し量に基いて包装材ロールの径寸法を演算し、径寸法の演算結果に基いて巻戻しモータの駆動力を電気的に制御する構成のものがある。この構成の場合、包装材の巻戻し量を検出するセンサ・包装材ロールの径寸法を演算する演算回路・巻戻しモータの駆動力を制御する制御回路等の多数の電子デバイスを必要とするので、構成が複雑になる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、包装材の巻戻し張力を簡単な構成で平準化できる張力制御装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
<請求項1に係る発明について>
請求項1に係る発明は包装材の巻戻し張力を機械的構成で平準化するものであり、具体的には包装材ロールの径寸法の変化に応じてアーム部材の上昇傾斜角度を変化させ、アーム部材の錘部材から包装材ロールの軸心に向って作用する荷重を変動させるところに特徴を有する。
▲1▼包装材ロール:包装材を筒状に巻装してなるロール部材を称するものである。
▲2▼包装材:ロール状に巻装された帯材を称するものであり、材質は紙・プラスチック・金属・セラミック・これらの組合せ等のいずれであっても良い。
▲3▼錘部材:包装材ロールの外周面に荷重を加えることに基いて包装材に巻戻し張力を付与するものであり、包装材ロールの外周面に直接的に接触することに基いて荷重を直接的に加える部材および包装材ロールの外周面に間接的に接触することに基いて荷重を間接的に加える部材のいずれであっても良い。
▲4▼アーム部材:包装材ロールの径寸法が小さくなるのに応じて水平線に対する上昇傾斜角度が小さくなるように回動するものである。このアーム部材は錘部材を支持するものであり、錘部材の包装材ロールに対する荷重の作用点を包装材ロールの径寸法に応じて変動させる機能を備えている。
請求項1に係る発明によれば、包装材ロールの径寸法が包装材の巻戻し量の増加に応じて減少すると、アーム部材の水平線に対する上昇傾斜角度が小さくなるので、錘部材から包装材ロールの軸心に向って作用する荷重が大きくなる。この荷重は包装材ロールから包装材を巻戻すときの抵抗力に相当するものであり、包装材ロールの径寸法の減少(自重の減少)に応じて包装材を巻戻すのに必要な巻戻し力が減少し、巻戻し力の減少に応じて抵抗力が大きくなるので、包装材が包装材ロールの径寸法の変化に影響されない略一定の巻戻し張力で巻戻される。この構成の場合、包装材の巻戻し量を検出するセンサ・包装材ロールの径寸法を演算する演算回路・巻戻しモータの駆動力を制御する制御回路等の電子デバイスが不要になるので、包装材の巻戻し張力が簡単な構成で平準化される。
【0005】
<請求項2に係る発明について>
請求項2に係る発明は錘部材の荷重を移動可能な押圧部材を介して包装材ロールに間接的に加え、押圧部材を包装材ロール側へばね部材によって付勢するところに特徴を有する。
▲1▼押圧部材:包装材ロールの外周面に接触することに基いて錘部材の荷重を包装材ロールの外周面に加えるものであり、錘部材に対して移動可能にされたものである。この押圧部材は包装材ロールの外周面に線接触する押圧面を有していることが好ましく、例えば包装材ロールが円筒状である場合には押圧面として円弧面を有していることが好ましい。
▲2▼ばね部材:押圧部材を包装材ロール側へ付勢するものであり、ばね部材としては線ばね・板ばね等を用いることが好ましい。
請求項2に係る発明によれば、押圧部材がばね部材のクッション性で包装材ロールの外周面に安定的に接触するようになるので、包装材ロールの径寸法に影響されない略一定の巻戻し張力を包装材ロールの表面形状のばらつき等に拘らず確実に付与することができる。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
ベース1には、図4に示すように、支持棒2が固定されており、支持棒2の外周部には両軸受3を介して円筒状の回転軸4が回転可能に装着されている。この回転軸4の外周面には円筒状の内筒5が回転不能に嵌合されており、内筒5の外周面には包装材ロールに相当する分包紙ロール6が装着されている。この分包紙ロール6は、図5に示すように、帯状の分包紙7を円筒状に巻回してなるものであり、分包紙7は薬剤分包用の包装材として機能するものである。
【0007】
分包紙ロール6の巻戻し側にはガイドローラ8が配設されており、分包紙ロール6から巻戻された分包紙7はガイドローラ8上にセットされている。このガイドローラ8の巻戻し側には2個のローラ9が配設されており、分包紙ロール6から巻戻された分包紙7は両ローラ9間に挟持されている。
【0008】
両ローラ9の巻戻し側には折曲板10が配設されている。この折曲板10は分包紙ロール6から巻戻された分包紙7を両ローラ9の巻戻し側で幅方向に2つ折りするものであり、折曲板10の上方にはホッパー11が配設されている。このホッパー11内には薬剤が充填されており、分包紙7には2つ折り状態でホッパー11から薬剤が投入される。
【0009】
折曲板10の巻戻し側には加熱ローラ12が配設されている。この加熱ローラ12は薬剤が投入された2つ折り状態の分包紙7をコ字状に熱溶着するものであり、加熱ローラ12には巻戻しモータ13が連結されている。この巻戻しモータ13は加熱ローラ12を一定の駆動力で回転駆動するものであり、巻戻しモータ13の駆動時には加熱ローラ12が分包紙7を摩擦力で巻戻し側へ引張ることに基づいて分包紙ロール6を回転させ、分包紙ロール6から分包紙7を巻戻す。即ち、加熱ローラ12は分包紙7を繰出す操作部材として機能するものであり、巻戻しモータ13は操作部材の駆動源に相当するものである。
【0010】
分包紙ロール6は分包紙7の巻戻し量が増えるに従って径寸法が減少し、径寸法の減少に応じて自重が軽くなるものであり、分包紙7の巻戻し張力(張り具合)は分包紙ロール6の軽量化に応じて小さくなる。即ち、分包紙7は径寸法の減少に応じて巻戻し張力が小さくなるものである。
【0011】
図1の張力制御装置20は分包紙7の巻戻し張力を機械的構成で平準化するものであり、具体的には分包紙ロール6の径寸法の変化に応じて揺動プレート25の上昇傾斜角度θを変化させ、ウェイト26から分包紙ロール6に作用する軸心方向の巻戻し抵抗力Frを分包紙ロール6の径寸法に応じて変動させるものである。以下、張力制御装置20の詳細構成について説明する。
【0012】
分包紙ロール6の反巻戻し側には、図1に示すように、平板状のベース21が固定されており、ベース21には、図2に示すように、コ字状のブラケット22が装着されている。このブラケット22はベース21を通してブラケット22に複数の捩子23を締込むことに基いて固定されたものであり、ブラケット22にはシャフト24が回転可能に装着されている。
【0013】
シャフト24にはアーム部材に相当する平板状の揺動プレート25が固定されており、揺動プレート25の先端部には、図3に示すように、錘部材に相当する円柱状のウェイト26が固定されている。このウェイト26は揺動プレート25を通してウェイト26に複数本のボルト27を締込むことに基いて固定されたものであり、ウェイト26には揺動プレート25の両側部に位置して収納孔28が形成されている。これら各収納孔28はウェイト26を径方向に貫通するものであり、円形状の径小部29および円形状の径大部30を有している。
【0014】
各収納孔28内にはロッド31が移動可能に挿入されている。これら各ロッド31の上半部には捩子部32が形成されており、各捩子部32の外周面には座金33が挿入されている。また、各捩子部32にはナット34およびナット35が螺合されている。これら各組のナット34およびナット35は相手側に締付けられたものであり、各組のナット34およびナット35は相手側に対する締付け力で緩み止めされている。
【0015】
両ロッド31の先端面には押圧部材に相当する半円形状のテンションプレート36が固定されている。このテンションプレート36はテンションプレート36を通して両ロッド31に捩子37を締込むことに基いて一体化されたものであり、分包紙ロール6の外周面にウェイト26の荷重で線接触することに基いてウェイト26の荷重を分包紙ロール6の外周面に間接的に加えている。また、各ロッド31の外周面には2枚の座金38およびダンパスプリング39が挿入されている。これら各ダンパスプリング39は2枚の座金38間に介在された圧縮コイルスプリングからなるものであり、テンションプレート36を分包紙ロール6側に付勢するばね部材に相当する。
【0016】
図1はテンションプレート36の分包紙ロール6に対する接触状態を示すものであり、分包紙ロール6の使用初期状態では、図1に実線で示すように、テンションプレート36が分包紙ロール6の反巻戻し側に線接触している。この状態では揺動プレート25の水平線Lに対する上昇傾斜角度θが相対的に大きいので、テンションプレート36から分包紙ロール6の軸心に向って作用する押付け力Frが相対的に小さくなる。
【0017】
この状態で巻戻しモータ13が駆動すると、分包紙ロール6が回転することに基いて分包紙ロール6から分包紙7が巻戻され、図1に二点鎖線で示すように、分包紙ロール6の径寸法が分包紙7の巻戻し量の増加に応じて減少する。そして、テンションプレート36の分包紙ロール6に対する接触位置が分包紙ロール6の径寸法の減少に応じて巻戻し側へ移動し、揺動プレート25の上昇傾斜角度θが相対的に小さくなるので、テンションプレート36から分包紙ロール7の軸心に向って作用する押付け力Frが分包紙ロール7の径寸法の減少に応じて大きくなる。即ち、テンションプレート36から分包紙ロール7に作用する押付け力Frが分包紙ロール6の径寸法の減少に応じて大きくなるので、分包紙6が分包紙ロール7の径寸法の変化に影響されない略一定の巻戻し張力で巻戻される。
【0018】
ウェイト26の一端面には、図3に示すように、縦長なガイドプレート40が装着されている。このガイドプレート40はガイドプレート40を通してウェイト26にボルト41を締込むことに基いて固定されたものであり、分包紙7が幅方向にずれて巻戻されたときにはガイドプレート40に接触し、正規状態に修正される。
【0019】
上記実施例によれば、分包紙ロール6の径寸法の減少に応じて揺動プレート25の上昇傾斜角度θを小さくし、ウェイト26から分包紙ロール6の軸心に向って作用する荷重Frを大きくしたので、分包紙7の巻戻し張力が電子デバイスを用いない簡単な構成で平準化される。
また、ウェイト26の荷重を移動可能なテンションプレート36を介して分包紙ロール7の外周面に間接的に加え、テンションプレート36を分包紙ロール6側へダンパスプリング39によって付勢した。このため、分包紙ロール7の表面形状のばらつき等に拘らずテンションプレート36が分包紙ロール6の外周面に確実に接触するようになるので、分包紙ロール6の径寸法に影響されない略一定の巻戻し張力を分包紙ロール6の表面形状のばらつき等に拘らず確実に付与することができる。
【0020】
尚、上記実施例においては、ダンパスプリング39として圧縮コイルスプリングを用いたが、これに限定されるものではなく、例えばトーションスプリング等の線ばねを用いたり、板ばねを用いても良い。
また、上記実施例においては、分包紙ロール6の外周面に線接触する半円形状のテンションプレート36を用いたが、これに限定されるものではなく、例えば面接触するテンションプレートを用いても良い。
【0021】
また、上記実施例においては、ウェイト26の荷重をテンションプレート36を介して分包紙ロール6の外周面に間接的に加えたが、これに限定されるものではなく、例えばウェイト26を分包紙ロール6の外周面に直接的に接触させることに基いて荷重を直接的に加えても良い。
また、上記実施例においては、ロール状の包装材として分包紙7を例示したが、これに限定されるものではなく、プラスチックフィルム・金属フィルム・セラミックフィルム等であっても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す図(テンションプレートの分包紙ロールに対する接触状態を示す図)
【図2】揺動プレートのベースに対する装着状態を示す図(aは矢印Xa視図、bは矢印Xb視図)
【図3】ウェイトおよびテンションプレートの支持構造を示す図(aは矢印Xa視図、bは矢印Xb線に沿う断面図)
【図4】分包紙ロールの支持構造を示す断面図
【図5】薬剤分包装置の概略構成を示す図
【符号の説明】
6は分包紙ロール(包装材ロール)、7は分包紙(包装材)、20は張力制御装置、25は揺動プレート(アーム部材)、26はウェイト(錘部材)、36はテンションプレート(押圧部材)、39はダンパスプリング(ばね部材)を示している。
Claims (2)
- 包装材ロールから包装材を巻戻すときに包装材に作用する巻戻し張力を制御するものにおいて、
回動可能に設けられたアーム部材と、
前記アーム部材に設けられ、前記包装材ロールの外周面に荷重を加えることに基いて前記包装材に巻戻し張力を付与する錘部材とを備え、
前記アーム部材は、前記包装材ロールの径寸法が小さくなるのに応じて水平線に対する上昇傾斜角度が小さくなるように回動することを特徴とする包装材の張力制御装置。 - 錘部材に移動可能に設けられ、錘部材の荷重を包装材ロールの外周面に加える押圧部材と、
前記押圧部材を前記包装材ロール側へ付勢するばね部材と
を備えたことを特徴とする請求項1記載の包装材の張力制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003140308A JP2004338922A (ja) | 2003-05-19 | 2003-05-19 | 包装材の張力制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003140308A JP2004338922A (ja) | 2003-05-19 | 2003-05-19 | 包装材の張力制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004338922A true JP2004338922A (ja) | 2004-12-02 |
Family
ID=33529063
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003140308A Abandoned JP2004338922A (ja) | 2003-05-19 | 2003-05-19 | 包装材の張力制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004338922A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010158879A (ja) * | 2009-01-12 | 2010-07-22 | Kawakami Sangyo Co Ltd | 製袋機 |
JP2011046476A (ja) * | 2009-08-26 | 2011-03-10 | Seiko Instruments Inc | 巻弛み防止装置、およびサーマルプリンタ |
CN102553967A (zh) * | 2012-01-06 | 2012-07-11 | 浙江天河铜业股份有限公司 | 剪切机恒张力卷取自动控制系统 |
CN115027987A (zh) * | 2022-07-18 | 2022-09-09 | 泰州市新龙翔金属制品有限公司 | 一种不锈钢板材的自动成卷设备 |
-
2003
- 2003-05-19 JP JP2003140308A patent/JP2004338922A/ja not_active Abandoned
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010158879A (ja) * | 2009-01-12 | 2010-07-22 | Kawakami Sangyo Co Ltd | 製袋機 |
JP2011046476A (ja) * | 2009-08-26 | 2011-03-10 | Seiko Instruments Inc | 巻弛み防止装置、およびサーマルプリンタ |
CN102553967A (zh) * | 2012-01-06 | 2012-07-11 | 浙江天河铜业股份有限公司 | 剪切机恒张力卷取自动控制系统 |
CN115027987A (zh) * | 2022-07-18 | 2022-09-09 | 泰州市新龙翔金属制品有限公司 | 一种不锈钢板材的自动成卷设备 |
CN115027987B (zh) * | 2022-07-18 | 2023-09-29 | 泰州市新龙翔金属制品有限公司 | 一种不锈钢板材的自动成卷设备 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US20180334274A1 (en) | Orbital Stretch Wrapping Apparatus | |
JP3634993B2 (ja) | フィルム送給ユニット | |
EP1125841B1 (en) | Apparatus for winding a wrapping film about an article | |
US5570564A (en) | Stretch wrapping apparatus with film roll support | |
JP2004338922A (ja) | 包装材の張力制御装置 | |
US4068614A (en) | Machine for applying liquid to absorbent material | |
CN209684920U (zh) | 一种机械式张力放卷装置 | |
JP2003104603A5 (ja) | ||
JP2013158313A (ja) | 麺生地圧延装置 | |
GB2375345A (en) | A web storage device for a packaging machine | |
JP2004210422A (ja) | 巻取り装置 | |
US11220121B2 (en) | Transport device and recording device | |
JPH1087133A (ja) | ウェッブ巻き戻し装置 | |
JPH06277756A (ja) | 線材の貯線装置 | |
KR930008329B1 (ko) | 코일재 계속내보내기장치 | |
JP3101549B2 (ja) | 線状体の緊張・弛み吸収装置 | |
JP4335996B2 (ja) | 転がし取り解舒装置 | |
IES81095B2 (en) | A bale wrapping machine | |
JPH10152265A (ja) | テープ巻き付け装置のテープ張力調整機構 | |
JP2000168712A (ja) | 長尺物の包装装置 | |
JPS6374862A (ja) | 記録装置 | |
JPH072350U (ja) | テープの自動供給装置及び自動巻取装置 | |
KR20060023793A (ko) | 약제 자동 포장기의 포장지 장력조절장치 | |
KR200250327Y1 (ko) | 약제분포기용 권취포장지의 제동력조절장치 | |
JP2004115170A (ja) | ワイヤー巻き替え装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060519 |
|
A762 | Written abandonment of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762 Effective date: 20060609 |