JP2004338775A - レトルト食品包装袋 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】袋本体2の上端ヒートシール部22と中間ヒートシール部20の間に取出具3の口部6を配置する密封空間25を形成し、少なくとも一方の側端ヒートシール部23の中間ヒートシール部20より上方の位置にノッチ26を設け、少なくとも一方のガゼット部5の折り込み端の外面フィルム10に側端ヒートシール部23のノッチ26に対応して開封用粗面部19を設ける。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、たとえば、コーンスープやソース類のような液状レトルト食品を充填するレトルト食品包装袋に関する。
【0002】
【従来の技術】
レトルト食品を充填するレトルト食品包装袋として、耐熱性ラミネートフィルムを素材としたガゼット袋本体と、フランジ部および口部を有する取出具とを有し、取出具の口部外面にねじ部を設け、レトルト食品を充填した後に口部端をインナーシール材で封止し、口部端外面に設けたねじ部にキャップを螺着し、レトルト食品の加熱処理を可能にしたレトルト食品包装袋は知られている。
【0003】
一方、ジュースのような液体食品を充填する食品包装袋として、包装袋本体を2枚の矩形状フィルムを4方シールした平袋タイプのものとし、口部を包装袋本体の上下方向中間位置に固着し、包装袋本体の上端開口部を上端ヒートシール部により封止し、口部を外部から保護するようにした口部付包装袋は知られている。(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
この出願の発明に関連する先行技術情報として次のものがある。
【0005】
【特許文献1】
実開昭64−55252号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記レトルト食品包装袋は、充填したレトルト食品を殺菌処理するために、蒸気を用いて加熱処理されるが、加熱処理時に、レトルト食品を加熱する蒸気が、口部とキャップのねじ部の間の空隙を通り抜け、口部端に設けたインナーシール材とキャップの内面との間に形成される空間に侵入し、その空間内に滞留することがある。
【0007】
レトルト食品包装袋は、充填したレトルト食品を加熱処理した後、通常の冷却手段により冷却されるが、レトルト食品の加熱処理時に、インナーシール材とキャップの内面との間に形成される空間に滞留した蒸気が冷やされて、その蒸気は、水滴となってインナーシール材の上面に残ることになる。
【0008】
レトルト食品包装袋は、充填したレトルト食品の加熱処理から市販されるまでにある程度の日数を経るので、その間に、インナーシール材の上面に残った水滴は徐々に蒸発してなくなるので、市販したレトルト食品包装袋を購入した段階では、レトルト食品包装袋のインナーシール材の上面に水滴として残ることはないが、蒸発した水滴の痕跡は、インナーシール材の上面に残っている。
【0009】
レトルト食品包装袋の購入者は、レトルト食品包装袋からレトルト食品を取り出すために、キャップを口部から取り外すが、キャップを口部から取り外した時、口部端を封止するインナーシール材の上面に水滴や水滴の痕跡があると、シール不良のない正常品であっても、シール不良品であると誤認してしまい、また、衛生上の問題がある。
【0010】
上記口部付包装袋は、内容物充填後の口部を密封することにより、口部を清浄に保護することを目的としたものであり、充填した食品を加熱処理するレトルト食品包装袋に適したものではない。
また、上記口部付包装袋は、平袋タイプの包装袋であり、ガゼットタイプの包装袋ではない。ガゼットタイプの包装袋は、平袋タイプの包装袋のように簡単に開封することができない。
【0011】
本発明は、上記した点を考慮してなされたもので、口部をレトルト食品を殺菌処理する蒸気から完全に隔離することで、従来のレトルト食品包装袋のようなインナーシール材の上面への水滴や水滴の痕跡の発生を防ぐとともに、ガゼットタイプでありながら、簡単に開封できるレトルト食品包装袋を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係るレトルト食品包装袋は、両面部分とガゼット部を耐熱性ラミネートフィルムで形成した袋本体と、口部とフランジ部を有する取出具とを備え、取出具はフランジ部を袋本体の一側端から他側端まで横方向に延びる中間ヒートシール部により両面部分の内面に接合され、袋本体の両面部分とガゼット部は周縁ヒートシール部により互いに接合され、袋本体の上端ヒートシール部と中間ヒートシール部の間に取出具の口部を配置した密封空間を形成し、少なくとも一方の側端ヒートシール部は中間ヒートシール部より上方の位置にノッチを有し、少なくとも一方のガゼット部は折り込み端の外面フィルムに側端ヒートシール部のノッチに対応して開封用粗面部を有するので、口部をレトルト食品を加熱処理する蒸気から完全に隔離することで、従来のレトルト食品包装袋のようなインナーシール材の上面への水滴の生成を防ぐとともに、切断具を用いることなく簡単に開封できる。
【0013】
本発明の請求項6に係るレトルト食品包装袋は、両面部分とガゼット部を耐熱性ラミネートフィルムで形成した袋本体と、口部とフランジ部を有する取出具とを備え、取出具はフランジ部を袋本体の一側端から他側端まで横方向に延びる中間ヒートシール部により両面部分の内面に接合され、袋本体のガゼット部は中間ヒートシール部で終端し、袋本体の両面部分とガゼット部は周縁ヒートシール部により互いに接合され、袋本体の上端ヒートシール部と中間ヒートシール部の間に取出具の口部を配置した密封空間を形成し、少なくとも一方の側端ヒートシール部は中間ヒートシール部より上方の位置にノッチを有することで、口部をレトルト食品を加熱処理する蒸気から完全に隔離することで、従来のレトルト食品包装袋のようなインナーシール材の上面への水滴の生成を防ぐとともに、切断具を用いることなく簡単に開封できる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1において、符号1は、本発明による好ましい実施の形態のレトルト食品包装袋を示す。このレトルト食品包装袋1は、ガセット形袋本体2と、ガセット形袋本体2の内部に配置された取出具3とから構成される。
【0015】
上記ガセット形袋本体2は、図2に示すように、2つの面部分4,4と、面部分4,4の内面に配置されたガゼット部5,5とを有する。ガゼット部5は、面部分4の全長に延びている。
【0016】
上記取出具3は、図1および図3に示すように、合成樹脂材料で一体成形された口部6とフランジ部7と導管部8とを有する。口部6は端部外面に図示しないねじ部を有する。口部6のねじ部にキャップ9が螺着される。口部6の開口端にインナーシール材が接着される。
【0017】
上記ガセット形袋本体2を構成する面部分4とガゼット部5は、図4に示すように、厚さ12μ〜25μのポリエステルフィルム10と厚さ15μ〜25μの延伸ナイロンフィルム11と厚さ50μ〜80μのキャストポリプロピレンフィルム12をラミネート加工した耐熱性ラミネートフィルム13から形成されている。この耐熱性ラミネートフィルム13は全体として透明である。
【0018】
上記ガセット形袋本体2を構成する面部分4とガゼット部5は、厚さ12μ〜25μのポリエステルフィルムと厚さ15μ〜25μの蒸着ポリエステルフィルムと厚さ50μ〜80μのキャストポリプロピレンフィルムのラミネートフィルムであってもよい。この場合、蒸着面を構成する材料は、アルミニウム、シリコン、マグネシウムを含む金属材料およびAl2O3,SiO2,MgOを含む無機酸化材料から選択される。
【0019】
上記ガセット形袋本体2を構成する面部分4とガゼット部5は、図5に示すように、厚さ12μ〜25μのポリエステルフィルム14と厚さ7μ〜15μのアルミニウム箔15と厚さ15μ〜25μの延伸ナイロンフィルム16と厚さ50μ〜80μのキャストポリプロピレンフィルム17をラミネート加工した耐熱性ラミネートフィルム18で形成することができる。この場合、ラミネートフィルム18の中間層のアルミニウム箔15と延伸ナイロンフィルム16の位置を交換することができる。この耐熱性ラミネートフィルム18は全体として不透明である。
なお、ガセット形袋本体2は代表的な構成を示したものであって、ガセット形袋本体2は使用目的に応じて変更されるものである。
【0020】
ガセット形袋本体2は、図2に示すように、図1で矢印Aで示す切断方向に山折りされるガゼット部5(左側ガゼット部)と谷折りされるガゼット部5(右側ガゼット部)とを有する。ガセット形袋本体2において、切断方向に山折りされるガゼット部5は横方向に簡単に切断することができるが、切断方向に谷折りされるガゼット部5は横方向に簡単に切断することができない。
【0021】
ガセット形袋本体2は、矢印A方向と矢印B方向の両方向に切断できるようにするために、矢印A方向に谷折りされるガゼット部5(右側ガゼット部)と、矢印B方向に谷折りされるガゼット部5(左側ガゼット部)の両方のガゼット部5に開封用粗面部19を形成する。開封用粗面部19は、図2に示すように、内側折り込み端5aを含む区域の外面フィルム10に形成される。開封用粗面部19は、ガゼット部5の横方向に切断される区域のみに形成すればよいが、ガゼット部5の切断区域が特定されない場合を考慮して、ガゼット部5の上端から下端まで延びるように形成することが好ましい。
【0022】
ガゼット部5の開封用粗面部19は、細幅のサンドローラをラミネートフィルム13のポリエステルフィルム10に圧接することで形成される。ガゼット部5に形成した開封用粗面部19は、ガセット形袋本体2のガゼット部5を横方向に切断する際に、ガゼット部5を容易に切断するように作用する。
【0023】
ガセット形袋本体2において、ガセット形袋本体2を図1で印刷表示矢印A方向のみに切断する場合には、矢印A方向に山折りされるガゼット部5(左側ガゼット部)に開封用粗面部19を形成する必要はなく、矢印A方向に谷折りされるガゼット部5(右側ガゼット部)にのみ開封用粗面部19を形成する。
【0024】
上記取出具3は、図1に示すように、口部6の上端がガセット形袋本体2の上端より下側に位置するように面部分4,4の間に配置され、フランジ部7をガセット形袋本体2の一側端から他側端まで横方向に延びる中間ヒートシール部20により面部分4,4の内面に接合される。中間ヒートシール部20は、ガセット形袋本体2の面部分4,4同士および面部分4とガゼット部5も同時に接合し、レトルト食品収容空間の上端シール部を構成する。
【0025】
また、ガセット形袋本体2は、図1に示すように、面部分4,4およびガゼット部5,5を周縁ヒートシール部21により互いに接合される。周縁ヒートシール部21は、上端ヒートシール部22と、側端ヒートシール部23,23と、下端ヒートシール部24とから構成される。これにより、ガセット形袋本体2は、上端ヒートシール部22と側端ヒートシール部23,23と中間ヒートシール部20により区画される密封空間25を形成する。
【0026】
さらに、ガセット形袋本体2は、各側端ヒートシール部23の中間ヒートシール部20より上方の位置にノッチ26と、各側端ヒートシール部23に設けたノッチ26を結ぶミシン目27を有する。ミシン目27は各面部分4を構成するラミネートフィルム13の外面フィルム10に形成されている。ガセット形袋本体2の切断方向が一方向であれば、側端ヒートシール部23に設けたノッチ26を各側端ヒートシール部23に形成する必要はない。
【0027】
さらに、ガセット形袋本体2は、横方向の開封をより容易に行うために、各面部分4の外面フィルム10の側端ヒートシール部23に近い部位に側端ヒートシール部23に設けたノッチ26に対応して開封用粗面部(図示せず)を設けることが好ましい。また、これとは別に、ガゼット部5を構成するラミネートフィルム13の外面フィルム10の側端ヒートシール部23に近い部位に側端ヒートシール部23に設けたノッチ26に対応して開封用粗面部(図示せず)を設けることが好ましい。
【0028】
つぎに、図1に示すレトルト食品包装袋1の製造方法を説明する。
まず、外面フィルム10に開封用粗面部19を設けたラミネートフィルム包材13と、外面フィルム10にミシン目27を設けたラミネートフィルム包材13を準備し、開封用粗面部19を設けたラミネートフィルム包材13をガゼット部5に対応する寸法のガゼット部包材に裁断し、ミシン目27を設けたラミネートフィルム包材13を面部分4に対応する寸法の面部分包材に裁断する。ガゼット包材は開封用粗面部19が折り込み端の内側に位置するように2つ折りされる。
【0029】
つぎに、一方の面部分包材をミシン目27を設けた外面フィルム10が下側に位置するように配置し、2つ折りしたガゼット包材を、面部分包材の上にガゼット包材の側縁が面部分包材の各側縁に一致するように配置する。そして、ガゼット包材と面部分包材をヒートシール加工(250℃で1秒間)することで、ガゼット包材と面部分包材を仮止めする。
【0030】
つぎに、ガゼット包材を仮止めした面部分包材の上に、取出具3を、ガゼット包材の内端の間に口部6の端面が面部分包材の上端より上端ヒートシール部22の幅より大きい距離を置いて配置する。これに続いて、他方の面部分包材を、ミシン目27を設けた外面フィルム10を上側にして、このミシン目27が一方の面部分包材のミシン目27に対応するように一方の面部分包材の上に配置する。
【0031】
つぎに、取出具3のフランジ部7を、面部分包材の一側端から他側端まで横方向に延びる中間ヒートシール部20により各面部分包材の内面に接合する。中間ヒートシール部20は、面部分包材同士および面部分包材とガゼット包材を接合する。これにより、取出具3がガセット形袋本体2に固着される。
【0032】
つぎに、面部分包材とガゼット部包材の中間ヒートシール部20より下側の部分を側端ヒートシール部23,23と下端ヒートシール部24により接合する。これにより、下端を閉じて中間ヒートシール部20より上側部分を開いたレトルト食品包装袋が形成される。
【0033】
上記レトルト食品包装袋は、面部分4とガゼット部5を有し、側端ヒートシール部23と下端ヒートシール部24を斜めヒートシール部24aにより接合することで構成され、いわゆる、自立できるスタンディング形食品包装袋を形成する。
【0034】
また、上記レトルト食品包装袋は、面部分4,4の下端内面に図示しないフラット底面形成片を配置し、面部分4,4の下端内面にフラット底面形成片を接合することで底部を平面としたスタンディング形食品包装袋とすることもできる。
【0035】
上端開口のレトルト食品包装袋は、取出具3の口部6を図示しないレトルト食品充填装置に接続することで、中間ヒートシール部20より下側に位置するレトルト食品収容空間にレトルト食品が充填される。レトルト食品を充填したレトルト食品包装袋は、口部端をインナーシール材でシールされた後、口部端にキャップを固着し、中間ヒートシール部20より上側の部分を側端ヒートシール部23,23と上端ヒートシール部21により接合される。これにより、レトルト食品包装袋1は、上端ヒートシール部22とガゼット部5,5と中間ヒートシール部20に囲まれた密封空間25を形成する。この密封空間25に取出具3の口部6が配置されている。
上記レトルト食品包装袋は、本発明の好ましい実施の形態を示したものであり、連続充填方式を考慮し、目的が達せられる限り、これに限定されるものではなく、また、キャップを口部端に固着した後、密封空間を形成し、レトルト食品の充填を下端ヒートシール部24から行うこともできる。
【0036】
レトルト食品を充填したレトルト食品包装袋1は、レトルト食品を殺菌処理するために、蒸気を用いて加熱処理される。レトルト食品包装袋1の加熱処理時に、レトルト食品包装袋1は、口部6を外部から遮断された密封空間25内に配置しているので、レトルト食品を加熱処理する際に発生する蒸気が口部6に接することがない。したがって、レトルト食品包装袋1のインナーシール材の上面に水滴が付着することはない。
また、レトルト食品包装袋1は、口部とキャップの嵌合精度を高めることで、インナーシール材を省略することができる。
【0037】
レトルト食品包装袋1に収容されたレトルト食品を取り出すには、購入者が両手の指でレトルト食品包装袋1の左側側端ヒートシール部23のノッチ26を挟んだ位置を持ち、両手の指で左側側端ヒートシール部23をノッチ26を中心にして反対方向に捻る。この動作により、左側側端ヒートシール部23は、ノッチ26を開封始点として切断される。さらに、この動作を続けると、左側側端ヒートシール部23に連なる面部分4,4が、図1で矢印A方向にミシン目27に沿って切断される。この面部分4,4の切断に連動して、矢印A方向に山折りされた左側ガゼット部5も簡単に横方向に切断される。
【0038】
さらに、レトルト食品包装袋1のミシン目27より上側の切断された部分を持って、上方に引っ張ると、レトルト食品包装袋1の面部分4,4は、図1で矢印A方向にミシン目27に沿って切断される。この面部分4,4の切断線は、ミシン目27に沿って右側側端ヒートシール部23に導かれる。
【0039】
面部分4,4の切断線が右側側端ヒートシール部23に達したら、レトルト食品包装袋1の切断された部分をレトルト食品包装袋1から離れる方向にさらに持ち上げると、右側ガゼット部に形成された開封用粗面部19により、この切断された部分の持ち上げ動作で、右側側端ヒートシール部23に続いて右側ガゼット部5を内側端まで切断する。
【0040】
レトルト食品包装袋1は、ミシン目27より上の部分が本体側から分離するので、密閉空間25に配置された口部6が露出する。露出した口部6に螺着したキャップ9を取り外し、続いて、インナーシール材を口部端から剥離することで、レトルト食品をレトルト食品包装袋1から取り出すことができる。
【0041】
レトルト食品包装袋1は、取出具3の口部6を密封空間25に配置したことで、取出具3の口部6が加熱処理時に発生する蒸気から完全に遮断されるので、従来のレトルト食品包装袋のように、インナーシール材の上面に水滴や蒸発した水滴の痕跡を残すことがない。
【0042】
図6は本発明の他の実施の形態を示す図であり、図6に示すレトルト食品包装袋1aは、図1に示すレトルト食品包装袋1と比較すると、ガゼット部5の上端が中間ヒートシール部で終わっている点と、ガゼット部5の内側端に開封用粗面部19が形成されていない点で相違している。
【0043】
図6に示すレトルト食品包装袋1aは、面部分4に形成したミシン目27に沿った切断線上にガゼット部5がないので、一側端から他側端まで切断することができるが、その切断をより確実に行うためには、面部分4の側端ヒートシール部23の一部を含む区域に開封用粗面部19aを形成することが好ましい。
【0044】
図6に示すレトルト食品包装袋1aにおいて、左側の側端ヒートシール部23に設けたノッチ26を開封始点とする場合、面部分4の右側の側端ヒートシール部23の一部を含む区域に開封用粗面部19aを形成し、それとは反対に、右側の側端ヒートシール部23に設けたノッチ26を開封始点とする場合、面部分4の左側の側端ヒートシール部23の一部を含む区域に開封用粗面部19aを形成する。
【0045】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、レトルト食品を殺菌処理する蒸気から口部を隔離することで、従来のレトルト食品包装袋のインナーシール材の上面の水滴の痕跡の発生を防ぐことができるとともに、別の切断具を用いることなく簡単に開封することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるレトルト食品包装袋の平面図。
【図2】図1のII−II線に沿った断面図。
【図3】図1のIII−III線に沿った断面図。
【図4】本発明によるレトルト食品包装袋に用いられる包材の一例を示す図。
【図5】本発明によるレトルト食品包装袋に用いられる包材の他例を示す図。
【図6】本発明によるレトルト食品包装袋の他の実施の形態を示す図。
【符号の説明】
1 レトルト食品包装袋
2 ガセット形袋本体
3 取出具
4 面部分
5 ガゼット部
6 口部
19 開封用粗面部
20 中間ヒートシール部
23 側端ヒートシール部
26 ノッチ
Claims (10)
- 両面部分とガゼット部を耐熱性ラミネートフィルムで形成した袋本体と、口部とフランジ部を有する取出具とを備え、取出具はフランジ部を袋本体の一側端から他側端まで横方向に延びる中間ヒートシール部により両面部分の内面に接合され、袋本体の両面部分とガゼット部は周縁ヒートシール部により互いに接合され、袋本体の上端ヒートシール部と中間ヒートシール部の間に取出具の口部を配置した密封空間を形成し、少なくとも一方の側端ヒートシール部は中間ヒートシール部より上方にノッチを有し、少なくとも一方のガゼット部は外面フィルムの折り込み端を含む区域に側端ヒートシール部のノッチに対応して開封用粗面部を有することを特徴とするレトルト食品包装袋。
- 袋本体の両面部分は、外面フィルムに側端ヒートシール部に設けたノッチに連なるミシン目を有することを特徴とする請求項1に記載のレトルト食品包装袋。
- 袋本体の両面部分は、外面フィルムの側端ヒートシール部に近い区域に側端ヒートシール部に設けたノッチに対応して開封用粗面部を有することを特徴とする請求項1または2に記載のレトルト食品包装袋。
- 袋本体のガゼット部は、外面フィルムの側端ヒートシール部に近い区域に側端ヒートシール部に設けたノッチに対応して開封用粗面部を有することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のレトルト食品包装袋。
- 袋本体の両面部分の下端内面にフラット底面形成片を接合したことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のレトルト食品包装袋。
- 取出具の口部端にインナーシールを設け、口部端にキャップを固着したたことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のレトルト食品包装袋。
- 両面部分とガゼット部を耐熱性ラミネートフィルムで形成した袋本体と、口部とフランジ部を有する取出具とを備え、取出具はフランジ部を袋本体の一側端から他側端まで横方向に延びる中間ヒートシール部により両面部分の内面に接合され、袋本体のガゼット部は中間ヒートシール部で終端し、袋本体の両面部分とガゼット部は周縁ヒートシール部により互いに接合され、袋本体の上端ヒートシール部と中間ヒートシール部の間に取出具の口部を配置した密封空間を形成し、少なくとも一方の側端ヒートシール部は、中間ヒートシール部より上方にノッチを有することを特徴とするレトルト食品包装袋。
- 袋本体の両面部分は、外面フィルムの側端ヒートシール部の一部を含む区域に開封用粗面部を有することを特徴とする請求項7に記載のレトルト食品包装袋。
- 袋本体の両面部分は、ラミネートフィルムの外面フィルムに側端ヒートシール部に設けたノッチに連なるミシン目を有することを特徴とする請求項7または8に記載のレトルト食品包装袋。
- 取出具の口部端にインナーシールを設け、口部端にキャップを固着したたことを特徴とする請求項7ないし9のいずれかに記載のレトルト食品包装袋。
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Cited By (2)
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JP2018058640A (ja) * | 2016-10-03 | 2018-04-12 | 株式会社ポリマーシステムズ | 軟質容器及びその製造装置、並びに製造方法 |
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2003
- 2003-05-16 JP JP2003139215A patent/JP2004338775A/ja active Pending
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