JP2004336571A - 撮像装置および欠陥素子補正方法 - Google Patents

撮像装置および欠陥素子補正方法 Download PDF

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幹泰 岡本
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Abstract

【課題】モニタ画面上で欠陥素子を特定し、モニタ画面上からのメニュー操作により欠陥素子の置換え処理を行なう機能を撮影装置に備えることによって、製品出荷後の欠陥素子が発生した場合に、製造元での欠陥素子補正作業を実施する必要がなく、欠陥素子置換え作業時間を大幅に短縮できる。
【解決手段】検知器n列の画像データとTDI後の画像データを並べてモニタ画面に表示し、視覚的に欠陥素子を判断して位置を特定し、次に欠陥素子の座標(n列,m画素)を、メニュー操作からモニタ画面上で選択し、欠陥素子を特定後、次に欠陥画素と置換える正常な画素をメニュー操作からモニタ画面上で選択し、メニュー項目の欠陥素子置換えを実施することで、装置内部の欠陥素子補正用メモリデータの書替えを行い、欠陥素子の置換え処理を実施する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光学走査型で一次元時間遅延積分型(TDI:Time Delay and Integration)多素子赤外線検知器を用いた撮像装置の欠陥素子補正方法および装置に係り、特に、撮像装置単体にて欠陥素子を特定し補正処理する撮像装置および欠陥素子置換え方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の赤外線検知器の欠陥素子の置換え作業には、検知器出荷データによる欠陥素子情報と、装置の電源投入後、欠陥素子データの無いROMで補正した画像を画面に表示させ、モニタ画面上で予め規定しておいた判定基準から作業者が視覚により欠陥素子を判断し、オシロスコープ等で実際の信号の振幅を確認して欠陥素子を特定している。
【0003】
また、欠陥素子判定後、装置内部の欠陥素子補正用のメモリ上には、n列×m画素に割り付けたアドレスがあり、欠陥素子アドレスの画像データを正常な検知画素アドレスの画像データと置換えることで欠陥素子補正処理を行っている。
さらに装置納入後に発生した欠陥素子には、納入先で欠陥素子置換え作業が不可能なため、欠陥素子発生後、製造者へ返却し上記作業を再度行うことで欠陥素子置換えを実施している。
【0004】
図15は、従来技術による撮像装置の構成図である。図15において、1はペルチェ素子等の温度制御可能な素子からなり、均一な基準温度(高温および低温)の赤外線を放射する基準温度板、2は赤外線レンズを有し、外界の目標(撮影対象)からの赤外線を検知部に集光させる赤外線光学系、3は外界目標からの赤外線入力と基準温度板1からの赤外線入力を赤外線検知器5に取り込むスキャナ、4は補正板、5は赤外線光学系2を介して受光した赤外線を電気信号に変換する赤外線検知器、6は赤外線検知器5の出力信号を所定のレベルに増幅するアンプ、7はアンプ6の出力アナログ信号をディジタル信号に変換するA/D変換器、8は基準温度(高温および低温)による温度データを検知素子ごとに記憶している基準温度データメモリ、9は基準温度データメモリ8からの基準温度による温度データに基づいて、検知素子ごとにゲイン調整、オフセット調整を行って感度のばらつきを補正する補正処理部、10は赤外線検知器5の走査に応じて、画像情報を組み立てるとともに、置換メモリ16の置換え情報から欠陥素子に対応する画素情報を特定の画素の情報と置換する走査変換を行うフレームメモリ、11は一次元TDI(Time Delay and Integration) 素子による画像情報の遅延蓄積機能を用いて、複数回の走査による検出信号を蓄積することにより、S/Nを改善するTDI処理部、16は欠陥素子と判定された画素の情報から、特定の画素に置換えを行うための情報を記憶する置換メモリ、18は表示変換部、19は表示変換部18からの画像情報を画面上に表示する表示器である。
【0005】
この従来の撮像装置において、欠陥素子の補正処理は、出荷前の赤外線検知器5の状態を撮像装置内部の置換メモリ16(欠陥素子に基づく欠陥画素補正用メモリ)に予め格納する方式であり、欠陥症状には、▲1▼検知器製造時点で欠陥と判定できるもの、▲2▼装置製造時点で欠陥として判定したもの、▲3▼検知器の経年変化により発生する欠陥素子等、がある。上記▲1▼、▲2▼に対しては運用前に補正され、良好な画像が得られる。しかし、上記▲3▼については内部ROMで補正できないため、製品出荷後の欠陥素子雑音の変動で運用中に欠陥素子が発生した場合、製造元で上記に示すような欠陥置換え処理を実施する必要があった。
【0006】
図16は、従来技術による製造元での欠陥素子置換え方法の説明図である。同図において、表示器19に表示されるTDI後映像(運用)画面100の点線部分は、運用開始後に発生した欠陥素子信号を示す。納入先では欠陥素子に基づく欠陥画素の置換え作業が不可能なため、欠陥素子の発生した赤外線撮像装置を製造者へ返却し、製造元である工場にて欠陥素子の特定と欠陥素子に基づく画素補正処理が行われる。
【0007】
従来の製造元での欠陥素子置換え作業において、表示画像からの欠陥素子の判定は、確認した欠陥画素信号を有するTDI後のm画素×n列の映像画面101に対し、1列目(m画素)の映像画面102、2列目(m画素)の映像画面103、3列目(m画素)の映像画面104、4列目(m画素)の映像画面105に示すように、1列ごとに表示器19に表示し、欠陥画素と考えられる信号が2列目(m画素)の映像画面103に表示されるのを確認する。
【0008】
作業者は、更に、オシロスコープ106等でライン数を数えながら雑音信号の確認をし、欠陥素子チャンネルの特定をしていた。即ち、従来の欠陥素子補正方法は、一次元TDI多素子型検知器のn列ごとの映像を出力し、TDI処理後の映像とn列ごとの映像を切換えながら欠陥素子を特定していた為、作業の効率が非常に悪くなっていた。また、従来の撮像装置では、一次元TDI多素子型検知器から出力される画像信号をTDI処理させた後、オフセットやゲイン等の映像系補正処理を行い、D/A変換してモニタ等の表示器19へ信号を出力していた。これは、欠陥素子の補正という点では検知器から出力された直後にTDI処理を行っているため、一次元TDI多素子型検知器のn列の画像データを個別に取り出すことが困難であった。(各列ごとの画像データを見る為にはTDI処理回路でn列単独の画像データのみ出力するため、スイッチで切替えていた。また、従来の補正データの置換えは、欠陥素子を特定後、オシロスコープ等の測定器を使い、モニタ出力するTV信号を数える等して欠陥素子ライン数を特定し、正常な素子データを特定した欠陥素子のラインに置換えたROMデータを作成し、欠陥素子補正処理とした。
【0009】
ROMは、基板上に実装されている為、このROMを交換するには、装置の電源をOFFし、基板を外し実装されているROMを取外し、新たな補正データをROMライタで書き込み後、再度ROMを基板へ実装していた。この様な作業は、装置の製造工場でしか実施できず経年変化などで発生した欠陥素子についてはその場で対応できなかった。また、まれではあるが、欠陥素子の発生が間欠的なものもあり、欠陥素子置換え判定作業中に症状が発生しない場合、欠陥素子置換えは事実上不可能な状態になるものもあった。
【0010】
なお、従来技術として、対象が2次元の多素子赤外線検知器を用いた赤外線撮像装置の画素置換方法において、ポインタによる欠陥素子置換方法の技術が開示されている。(例えば、特許文献1参照)
【0011】
【特許文献1】
特開平9−163228号公報
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、工場での欠陥素子補正作業を実施することなく、装置単体においてモニタ表示画面上で欠陥素子を特定し、モニタ画面上からのメニュー操作より欠陥素子に基づく欠陥画素を正常素子に基づく正常画素に置換え処理を可能にし、欠陥画素の置換え結果を目視で、瞬時に確認できるようにする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための第1の発明は、光学走査型で一次元時間遅延積分型多素子型検知器を使用した撮像装置において、同一画面内に時間積分処理を行った映像と、時間積分処理の各段ごとの映像をモニタ画面に並べて表示する画像データ合成部と、欠陥素子の座標を、メニュー操作からモニタ画面上で選択して欠陥素子のアドレスを指定する表示モード制御部と、欠陥素子と置換える正常な素子をメニュー操作からモニタ画面上で選択し、装置内部の欠陥素子補正用メモリデータの書替えを行う置換え制御部とを有する。
【0014】
この第1の発明によれば、欠陥素子の特定を容易にし、欠陥素子の置換え処理を行う機能を撮像装置に備えることにより、工場での欠陥素子補正作業を実施する必要がなくなり、欠陥素子置換え作業時間を大幅に短縮できる撮像装置を提供できる。
第2の発明は、光学走査型で一次元時間遅延積分型多素子型検知器を使用した撮像装置における欠陥素子補正方法であって、同一画面内に時間積分処理を行った映像と、時間積分処理の各段ごとの映像をモニタ画面に並べて表示して欠陥素子の位置を特定するステップと、欠陥素子の座標を、メニュー操作からモニタ画面上で選択して欠陥素子のアドレスを指定するステップと、欠陥素子と置換える正常な素子をメニュー操作からモニタ画面上で選択し、装置内部の欠陥素子補正用メモリデータの書替えを行うステップとを含んでいる。
【0015】
この第2の発明によれば、欠陥素子の特定を容易にし、欠陥素子置換え作業時間を大幅に短縮できる欠陥素子補正方法を提供できる。
第3の発明は、第2の発明に記載の欠陥素子補正方法において、更に、各光学走査ごと又は一定間隔ごとにオフセット補正および感度補正のための基準光源を見込み、各画素から得られる信号を補正用の基準値として入力するステップと、前記基準光源の一方を見込んだときの各段の信号を補正するステップとを含んでいる。
【0016】
この第3の発明によれば、動作中に発生した欠陥素子や素子の揺らぎなどの長時間観察しなければ発見できない欠陥をリアルタイムに特定できる欠陥素子補正方法を提供できる。
第4の発明は、第2の発明に記載の欠陥素子補正方法において、更に、前記基準光源を見込んだ場合の映像信号をフレーム加算して表示するステップを含んでいる。
【0017】
この第4の発明によれば、長期間の変動がある場合は、基準光源を撮像した場合の信号にむらが発生することにより、欠陥素子の特定が容易になる欠陥素子補正方法を提供できる。
第5の発明は、第2の発明乃至第4の発明のいずれかに記載の欠陥素子補正方法において、前記欠陥画素をモニタ画面上のカーソル操作で欠陥画素の段数及び画素数を選択するとともに、置換える正常な画素の段数及び画素数を選択するステップと、目標物を撮像しながら前記欠陥画素の置換え処理を実行するステップと、前記欠陥画素を置換えた正常な画像を確認するステップとを含んでいる。
【0018】
この第5の発明によれば、欠陥素子を置換えた画像をリアルタイムで確認できる欠陥素子補正方法を提供できる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図を参照しながら説明する。なお、全図を通じて理解を容易とするために同様箇所には、同一符号を付して示すものとする。
図1は、本発明の一実施形態における撮像装置の欠陥素子に基づく欠陥画素補正処理の原理説明図である。同図において、表示器19の画面には、目標物が表示されるとともに、目標物の下に点線で示されるような欠陥画素信号が運用開始後に発生した場合を示す。
(a)欠陥画素の特定
作業者は、この欠陥画素の特定をするために、表示器19の表示モード切替操作を行って、図示されるように、TDI(時間遅延積分による平均値演算)前の各段の画像と、TDI(時間遅延積分による平均値演算)後の画像を並べてモニタ画面上に同時に表示し、視覚的に欠陥素子を判断し、位置を特定する。図では2段目の画像に欠陥画素となる原因と思われる素子の信号が表れていることから、欠陥画素を特定することができる。
(b)欠陥素子のアドレス指定
作業者は、次にこの欠陥素子のアドレスを指定するために、表示器19のメニュー操作を行い、欠陥素子の座標(n列,m画素)を、モニタ画面上で選択する。図示されるように、メニュー操作によって連動するマークを欠陥素子信号の位置と一致させることによって、欠陥素子のアドレス(Line 210L)の指定を行う。
(c)欠陥補正処理の確認
作業者は、更にこの欠陥素子と置換える正常な素子をメニュー操作からモニタ画面上で選択し、メニュー項目の欠陥置換えを実施することで、装置内部の欠陥素子補正用メモリデータの書替を行い、欠陥素子の置換え処理を実施する。
【0020】
本作業により、装置運用時に発生した欠陥素子も、現場で上記処理を実施することで、欠陥素子を容易に置換えることが可能となる。さらに装置製造時の置換え作業工数も大幅に削減できる。
図2は、本発明の一実施形態における欠陥素子を特定/補正処理する撮像装置の構成図であり、図15にて説明した従来技術による撮像装置の構成図と重複する同一の部分については、同一の符号を付して重複説明を省略する。
【0021】
図2において、12はTDI処理後画像データと4列分の画像データとから、画像表示上の同一アドレス上の画像データを1フレームに表示できるようにデータ合成処理を行う画像データ合成部、13は通常動作時には切換動作を行わずTDI処理部11より出力された画像データをそのまま出力し、「欠陥素子置換モード」時には画像データ合成部12から出力される合成画像データを出力するように切換えるデータ切換部、14は外部入力装置20からのモード切換指令により「欠陥素子置換モード」に変更制御する表示モード制御部、15は表示モード制御部14からの位置指令信号により置換メモリ16上の欠陥素子のm列、n画素の該当アドレスを決定する位置制御部、17は欠陥素子置換データが保存されるデータ保存メモリ、20は外部入力装置である。
【0022】
図3は、本発明の一実施形態における画像データ合成部の機能ブロック図であり、「TDI処理後画像データ」と「1列目〜4列目分の画像データ」とがそれぞれデータラッチ21を経由してマルチプレクサ22に入力され、1つを選択してデータ合成部23へ出力する。データ合成部23では、画像表示上の同一アドレス上のデータのみを抽出し、画像蓄積用メモリ24に送られる。画像蓄積用メモリ24に蓄積された同一アドレス上の画像データを1フレームに表示できるようDSP(Digital Signal Processor)等でデータ合成処理を行う。
【0023】
図4は、本発明の一実施形態における置換制御部の機能ブロック図であり、位置制御部15の構成は、DSP(Digital Signal Processor)26とアドレスカウンタ27と制御タイミング生成部28から構成される。
DSP26の処理内容は、(1) 欠陥素子データ読出し、(2) 置換え素子データ読出し、(3) 欠陥素子データの置換え処理、(4) 置換えRAMへの置換えデータの書込み、(5) TDI処理部へ補正データ出力、(6) 保存ROMへのデータの書込み処理である。
【0024】
以下、本発明の一実施形態における撮像装置の動作を図2〜図4を用いて説明する。
一次元TDI多素子型検知器(赤外線検知器5)から出力される画像信号を各列ごとにフレームメモリ10に蓄積する。
通常時の動作は、フレームメモリ10に蓄積された一次元TDI多素子型検知器のn列分の画像データをTDI処理部11へ出力し、TDI(平均値演算)処理を行いデータ切換部13に出力する。通常動作時にはこのデータ切換部13は切換動作を行わずTDI処理部11より出力された画像データをそのまま出力し、表示変換器18を通して表示器(モニタ)19で画像として表示する。
【0025】
欠陥素子の置換作業をする場合は、外部入力装置20から表示モード制御部14へモード切替指令を入力し、「欠陥素子置換モード」へ変更する。
画像データの流れは、一次元TDI多素子型検知器からの出力をTDI(平均値演算)処理後、データ切換部13へ出力するまでは通常動作時と同一であるが、データ切換部13へ出力したTDI(平均値演算)処理画像データとは別に並行して画像データ合成部12にも画像データを出力する。
【0026】
「欠陥素子置換モード」時には、フレームメモリ10からn列数分の検知器出力画像データが画像データ合成部12へ出力される。これは、TDI処理部11へ出力するn列分の検知器画像データと同一のデータである。(通常動作時も画像データ合成部12へフレームメモリ10から画像データは出力されているが、画像データ合成部12は「欠陥素子置換モード」時以外は動作させていない為データ自体は破棄されている。)
画像データ合成部12へ入力された、「TDI処理後画像データ」と「n列分の画像データ(今回は4列分とする)」は、画像表示上の同一アドレス上のデータのみ抽出し、画像蓄積用メモリ24に送られる。
【0027】
画像蓄積用メモリ24に蓄積された同一アドレス上の画像データを1フレームに表示できるようDSP(Digital Signal Processor)等でデータ合成処理を行い、データ切換部13へ出力される。
「欠陥素子置換モード」の場合、データ切換部13の切換スイッチは画像データ合成部12側へ倒されているため、画像データ合成部12から出力された5画面分の合成画像データは、データ切換部13から表示変換部18へ出力され、「欠陥素子置換モード」時にモニタ画面に表示されるキャラクタ(文字,数字等)と合成し、表示器19へ出力される。
【0028】
外部入力装置20からのモード切替操作により「欠陥素子置換モード」へ移行した場合のモニタに表示される画面は図7の様になる。この画面より、欠陥素子を抽出,欠陥素子の選択(m列,n素子)と置き換える正常な素子の選択(m列,n素子)を選択し置換え処理を行う。
モニタ表示画面上で、欠陥素子と特定し、欠陥素子の選択した場合、外部入力装置20より列数,ライン数を選択することにより、該当のメモリ上アドレスが位置指令として位置制御部15へ送られる。
【0029】
位置制御部15は、置換メモリ16上の欠陥素子のm列,n画素の該当アドレスを決定する。
次に置換える正常な素子の列数,ライン数を外部入力装置20から選択することにより、該当のメモリ上アドレスが位置指令として位置制御部15へ送られ、欠陥素子と同様に置換メモリ16上の該当アドレスを決定する。
【0030】
次に外部入力装置20より置換え実行指示が位置制御部15へ送られると置換メモリ16上で欠陥素子アドレス上のデータを置換え用正常素子のアドレス上のデータへ上書きする処理を実行し、その置換用の補正データは直ちにTDI処理部11へ送られ次のフレームのTDI処理時に適用される。これにより置換後のTDI処理データが画像データ合成部12へ出力され、表示変換部18を経て表示器19の画面に表示される。
【0031】
次に、外部入力装置20よりデータの保存指令が位置制御部15に送られると、置換メモリ16上のデータはメモリ上の置換えたデータをデータ保存用メモリ17へ出力し、データ保存用メモリ17はこの保存データの更新を行い欠陥素子置換データが保存される。
また、置換データの保存を行わない場合は、外部入力装置20よりキャンセル信号が入力され、データ保存メモリ17にある補正データが置換メモリ16にロードされ、置換え前のデータが置換メモリ16に蓄積され、次のフレームよりTDI処理後、表示画像が更新され、置換処理前の画像データへ置き換わる。
【0032】
次に、比較的間隔の長い素子の揺らぎ等の欠陥を判定用するために、オフセット板投入時の画像データのみをn列画像データとして出力するため、オフセット板の制御信号とフレームメモリ10より出力する画像データの出力タイミングの同期をとり、オフセット板投入時の画像のみを画像蓄積用メモリ24に蓄積し表示機19の画面上に表示する。
【0033】
図5は、本発明の一実施形態における撮像装置の欠陥素子補正処理の表示画面図である。図5において、通常のTDI表示画面の横に、TDIの各段の基準光源を見込んだ時の撮像信号を補正して表示している。
このように表示することにより、撮像対象にかかわらず雑音のみが観測でき、欠陥素子の特定が容易になる。なぜならば、固体撮像素子の雑音には常時発生しているだけではなく、動作中に雑音が多く発生したり、長期間でレベルが変動するものがあるからである。
【0034】
図6〜図13は、本発明の一実施形態における欠陥素子置換モードの操作画面図(その1)から(その8)を示す。
外部入力装置20からモード切替により、「欠陥素子置換えモード」にした場合、表示器19の画面は、通常の画像表示画面から、図6に示す画像データに変化する。置換操作をしていない場合、画面上のLine数表示はTDI処理後画像データのカーソルのあるライン数が表示される。(デフォルト値は1となる)外部入力装置20からカーソルを移動することで、カーソル位置のLine数が画面上に表示される。
【0035】
次に図7に示す様に、TDI処理後の画像データに欠陥素子を発見した場合は、外部入力装置20からカーソルを動かし、欠陥素子のライン数にカーソルを合わせることで欠陥素子のライン数が表示器19の画面上に表示される。(今回は210ライン目が欠陥素子である)
このTDI処理後の画像データ上にある欠陥素子がどの列の画像データの情報であるかを確認する。図7の場合、TDI処理後の画像データ上の欠陥素子は3列目の画像データが影響していることが判る。置換えなければならない列を特定した場合、外部入力装置20の実行ボタンを押すことで、欠陥素子選択モードへ移行する。(選択をキャンセルする場合は、外部入力装置のMODEボタンにより解除される)
欠陥素子選択モードへ移行した場合は、図8に示す様にLine数の下に各列数が表示される。これを外部入力装置20のカーソルキーで欠陥素子のある列数を選択し実行ボタンで確定すると選択した列の画像データにカーソルが表示される。(今回は3列目を選択)選択した列数は図8の様になる。(選択をキャンセルする場合は外部入力装置のMODEボタンにより解除される)
列の選択後は、図9に示す様に指定した列の画像データにカーソルが動かせる様になる。
【0036】
外部入力装置のカーソルキーで欠陥素子のラインまでカーソルを移動させると左側にある欠陥素子選択画面の3列目の場所にカーソル移動したライン数が表示される。(今回は210ライン目を選択)
指定の欠陥素子までカーソルを移動させたら外部入力装置20の実行ボタンを押し欠陥素子を確定する。(選択をキャンセルする場合は外部入力装置20のMODEボタンにより解除される)
欠陥素子を選択すると、次にその欠陥素子と置換える素子の選択モードへ移行する。これを置換素子選択モードとする。欠陥素子置換モードになった場合、画面には上記で選択した欠陥素子と置換えるための正常な検知素子を選択することになる。
【0037】
置換素子選択モードとなった場合、図10に示す様に上記で選択した欠陥素子選択画面の下に置換選択のための列数が表示される。ここで、目視により置換えに最適な列数及びライン数を選択し、欠陥素子選択と同様に外部入力装置20のカーソルキーにて置換用の正常な素子のある列数を選択し、外部入力装置20の実行ボタンを押す。(選択をキャンセルする場合は外部入力装置20のMODEボタンにより解除される)
欠陥素子選択時と同様に選択された列が表示され選択した列の画像データにカーソルが移動する。
【0038】
列の選択後は、図11に示す様に指定した列の画像データにカーソルが動かせる様になる。
選択した列へ移動したカーソルは、外部入力装置20により移動が可能となり、置換える正常な素子へカーソルを移動させると左側にある置換素子選択画面の1列目の場所にカーソル移動したライン数が表示される。(今回は210ライン目を選択)
指定の欠陥素子までカーソルを移動させたら外部入力装置20の実行ボタンを押し欠陥素子を確定する。(選択をキャンセルする場合は外部入力装置20のMODEボタンにより解除される)
欠陥素子と置換素子の選択が終了すると図12に示す画面となり、それぞれ欠陥素子と置換素子の列数とライン数の画面下へ「OKか」と表示される。
【0039】
これを外部入力装置20の実行ボタンを押すことで確定することで、欠陥素子の置換処理を実行することになる。実行ボタンを押されると、画面上のTDI処理後の画像データが更新され欠陥素子が正常な素子に置換わることで正常な画像データが表示されることを確認する。
正常に素子が置換わった場合、現状の補正データを保存する必要があり、画像データ更新後、画面上に図13の様に「保存OKか」と表示される。この時、正常に欠陥素子が置換わったなら外部入力装置より「実行ボタン」を押すことで、補正データ用のROMが更新され、補正データが保存され、図6の欠陥素子置換モードの初期画面へ移行する。
【0040】
もし表示された画像データの欠陥素子が正常に置換わらなかった場合は、外部入力装置20の「MODEボタン」を押すことで全てのフローがキャンセルされ図6の欠陥素子置換モードの初期画面となり、置換えた補正データもキャンセルされ置換処理前の画像データに更新され、新たに欠陥素子,置換素子を選択し、置換処理を行うことになる。
【0041】
欠陥素子置換モードから通常動作モードへ戻る場合は、図6の欠陥素子置換モードの初期画面で「MODEボタン」を押すことで通常動作モードへ戻る。
図14は、図6〜図13の欠陥素子置換処理のフローチャートである。以下、図14の動作フローについて、図6〜図13を用いて説明する。
S1.欠陥素子の有無の判別を行い、欠陥素子が無ければ通常モードへ戻る。
【0042】
S2.判別の結果、欠陥素子の有る場合、その欠陥素子を特定する。
S3.欠陥素子の列数、ライン数の確定をする。
S4.置換素子の列数、ライン数の確定をする。
S5.欠陥素子の置換処理を行う。
S6.置換後の画像の判定を行う。
【0043】
S7.判定の結果、置換不良の場合は、置換前データのロードを行い、再び欠陥素子の有無を判別するステップS1へ戻る。
S8.判定の結果、置換OKの場合は、補正データを保存する。
S9.データの更新を行う。
更に、画像データ合成部12のプログラミングにより、図5のような画面等も可能となり、撮像装置での監視活動を実施しながら欠陥素子の置換え作業も同時に実施できるような構造となる。
【0044】
以上処理を実施することで、簡単に欠陥素子の置換え作業が可能となる。
【0045】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、TDI(平均値演算) 前の各段の画像とTDI(平均値演算) 処理後の画像を表示器の画面上に同時に表示することで、欠陥素子を発見・置換え処理をすばやく行え、欠陥素子置換え作業の効率化,簡易化が可能となる。その結果、従来行なっていた工場に戻して欠陥素子補正作業を行なう必要がなくなり、装置単体においてモニタ表示画面上で欠陥素子置換え作業を実施できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における撮像装置の欠陥素子に基づく欠陥画素補正処理の原理説明図である。
【図2】本発明の一実施形態における欠陥素子を特定/補正処理する撮像装置の構成図である。
【図3】本発明の一実施形態における画像データ合成部の機能ブロック図である。
【図4】本発明の一実施形態における置換制御部の機能ブロック図である。
【図5】本発明の一実施形態における撮像装置の欠陥素子補正処理の表示画面図である。
【図6】本発明の一実施形態における欠陥素子置換モードの操作画面図(その1)である。
【図7】本発明の一実施形態における欠陥素子置換モードの操作画面図(その2)である。
【図8】本発明の一実施形態における欠陥素子置換モードの操作画面図(その3)である。
【図9】本発明の一実施形態における欠陥素子置換モードの操作画面図(その4)である。
【図10】本発明の一実施形態における欠陥素子置換モードの操作画面図(その5)である。
【図11】本発明の一実施形態における欠陥素子置換モードの操作画面図(その6)である。
【図12】本発明の一実施形態における欠陥素子置換モードの操作画面図(その7)である。
【図13】本発明の一実施形態における欠陥素子置換モードの操作画面図(その8)である。
【図14】図6〜図13の欠陥素子置換処理のフローチャートである。
【図15】従来技術による撮像装置の構成図である。
【図16】従来技術による製造元での欠陥素子置換方法の説明図である。
【符号の説明】
1 基準板
2 赤外線光学系
3 スキャナ
4 補正板
5 赤外線検知器
6 アンプ
7 A/D変換器
8 基準温度データメモリ
9 補正処理部
10 フレームメモリ
11 TDI処理部
12 画像データ合成部
13 データ切換部
14 表示モード制御部
15 位置制御部
16 置換メモリ
17 データ保存メモリ
18 表示変換部
19 表示器
20 外部入力装置
21 データラッチ
22 マルチプレクサ
23 データ合成部
24 画像蓄積用メモリ
25 合成用メモリ
26 DSP
27 アドレスカウンタ
28 制御タイミング生成部

Claims (5)

  1. 光学走査型で一次元時間遅延積分型多素子型検知器を使用した撮像装置において、
    同一画面内に時間積分処理を行った映像と、時間積分処理の各段ごとの映像をモニタ画面に並べて表示する画像データ合成部と、
    欠陥素子の座標を、メニュー操作からモニタ画面上で選択して欠陥素子のアドレスを指定する表示モード制御部と、
    欠陥素子と置換える正常な素子をメニュー操作からモニタ画面上で選択し、装置内部の欠陥素子補正用メモリデータの書替えを行う置換え制御部と、
    を有することを特徴とする撮像装置。
  2. 光学走査型で一次元時間遅延積分型多素子型検知器を使用した撮像装置における欠陥素子補正方法であって、
    同一画面内に時間積分処理を行った映像と、時間積分処理の各段ごとの映像をモニタ画面に並べて表示して欠陥素子の位置を特定するステップと、
    欠陥素子の座標を、メニュー操作からモニタ画面上で選択して欠陥素子のアドレスを指定するステップと、
    欠陥素子と置換える正常な素子をメニュー操作からモニタ画面上で選択し、装置内部の欠陥素子補正用メモリデータの書替えを行うステップと、
    を含むことを特徴とする欠陥素子補正方法。
  3. 請求項2に記載の欠陥素子補正方法において、
    更に、各光学走査ごと又は一定間隔ごとにオフセット補正および感度補正のための基準光源を見込み、各画素から得られる信号を補正用の基準値として入力するステップと、
    前記基準光源の一方を見込んだときの各段の信号を補正するステップと、
    を含むことを特徴とする欠陥素子補正方法。
  4. 請求項2の記載の欠陥素子補正方法において、
    更に、前記基準光源を見込んだ場合の映像信号をフレーム加算して表示するステップを含むことを特徴とする欠陥素子補正方法。
  5. 請求項2乃至請求項4のいずれかに記載の欠陥素子補正方法において、
    前記欠陥画素をモニタ画面上のカーソル操作で欠陥画素の段数及び画素数を選択するとともに、置換える正常な画素の段数及び画素数を選択するステップと、
    目標物を撮像しながら前記欠陥画素の置換え処理を実行するステップと、
    前記欠陥画素を置換えた正常な画像を確認するステップと、
    を含むことを特徴とする欠陥素子補正方法。
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CN108955890A (zh) * 2018-05-07 2018-12-07 上海海事大学 一种点目标探测型红外tdi探测器像元排列设计方法

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