JP2004336483A - 外部機器接続方法,車内通信システム,外部機器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】車両の各部に設置される車載装置M1,M2に電源を供給する電源線ネットワークNdに設けられた電源コンセント8(シガライタソケット)を介して、外部機器M3を電源線ネットワークNdに接続する。車載装置M1及び外部機器M3は、電源線ネットワークNdを介して信号の送受信を行う電源線通信I/F部を備えている。つまり、車載装置M1,M2及び外部機器M3は、いずれも電源線ネットワークNdを介して電源供給を受けることで動作し、特に車載装置M1及び外部機器M3は、電源線ネットワークNdを介した電源線通信により、データの共有や制御や処理の連係を行う。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両に組み込まれた複数の車載装置が形成する車内通信システムに、車両に持ち込まれる外部機器を接続する外部機器接続方法、その方法が適用される車内通信システム及び外部機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、車両、特に自動車においては、制御装置、情報機器、オーディオ機器といった多数の車載装置が組み込まれており、これら車載装置間での連係動作や情報共有のために車内通信システム(いわゆる車載LAN)が構成されている。
【0003】
そして、車載LANには、信号を伝送する伝送媒体として、専用の信号線を用いるもの(例えば、特許文献1参照。)や、車両内の電源線を利用するもの(例えば、特許文献2参照。)が知られている。
【0004】
【特許文献1】
特開平7−9925号公報(段落[0014],図1)
【特許文献2】
特開2001−144659号公報(図1,図2)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような車載LANを備えることにより、車両各部を連動させた様々なアプリケーションが可能となるが、場合によっては、予め組み込まれた車載装置とは異なる外部機器を接続しなければ実現できないアプリケーションもある。
【0006】
しかし、現状では、車載LANに外部機器を接続するには、車載LANの伝送媒体となるケーブルに、ハンダ付け等によって直接接続しなければならず、接続作業に大きな手間を要するという問題があった。
また、伝送線路に外部機器を直接接続した場合、伝送線路の伝送特性が劣化させてしまう可能性があるという問題や、一度接続すると、簡単に取り替えることができないという問題もあった。つまり、車載LANへの外部機器の後付けは、非常に困難なことであった。
【0007】
これに対して、このような外部機器を接続するためのコネクタを車載LANに設置することが考えられる。この場合、コネクタは、運転者が利用し易い位置に設けることが要求される。しかし、そのような位置には、既に様々な機器が設置されており、新たなコネクタを設けるようなスペースは残されていないという問題もあった。
【0008】
本発明は、上記問題点を解決するために、車内通信システムへの外部の機器(後付機器)の接続を可能とすること、ひいては車内通信システムを利用した様々なアプリケーションの実現を可能とすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するためになされた第1発明の外部機器接続方法では、車両に組み込まれた複数の車載装置が形成する車内通信システムに、車両に持ち込まれる外部機器を接続するための接続端子として、車両に設置された電源コンセントを用いている。
【0010】
なお、この場合、電源コンセントから車載装置までは、例えば、電源線を伝送媒体とする電源線ネットワークを利用した通信(いわゆる電源線通信)により、信号の伝送を行うように構成すればよい。また、外部機器は、電源コンセントに接続するプラグを介して、信号の送受信を行うように構成する必要がある。
【0011】
このような本発明の外部機器接続方法によれば、電源コンセントに対するプラグの挿抜だけで、車内通信システムへの外部機器の着脱を簡単に行うことができる。その結果、外部機器を適宜取り替えることにより、車内通信システムを利用した様々なアプリケーションを利用することができる。
【0012】
なお、電源コンセントとしては、従来より車両に設置されているシガライタソケットを用いることが望ましい。この場合、インパネ部に新たな取出口(電源コンセント)を設ける必要がないため、インパネ部の設計変更が不要であるだけでなく、車両の運転者にとって、極めて利便性の良い位置に電源コンセントを配置することができる。
【0013】
また、将来的に電気自動車が普及した場合、電気自動車にはバッテリ充電用の充電用コンセントが設けられるため、これを上述の電源コンセントとして用いてもよい。
この場合も、シガライタソケットを用いる場合と同様に、外部機器を接続するためだけの専用の電源コンセントを設置する必要がないため、限られた車両のスペースを有効利用することができる。但し、車内通信ネットワークを利用した機能の拡張性を高めるため、上述の電源コンセント以外に、外部機器接続専用の電源コンセントを設けてもよいことは言うまでもない。
【0014】
次に第2発明の車内通信システムは、車両に持ち込まれる外部機器を接続するための接続端子として、車両に設置された電源コンセントを用い、その電源コンセントに接続される外部機器と車載装置との間の通信を、電源コンセントに接続された電源線を通信媒体とする電源線ネットワークを介して行うように構成されている。
【0015】
つまり、本発明の車内通信システムでは、第1発明の外部機器接続方法を適用することができるため、これと同様の効果を得ることができる。
なお、車内通信システムを構成する車載装置間の通信は、電源線ネットワークを介して行うように構成してもよいし、電源線とは異なる専用の信号線を通信媒体とする信号線ネットワークを介して行うように構成してもよい。但し、後者の場合、信号線ネットワークと電源線ネットワークとは、両ネットワーク間のプロトコル変換を行うゲートウェイを介して接続する必要がある。
【0016】
次に、第3発明の外部機器は、電源線通信インタフェース回路が、電源コンセントに着脱可能なプラグを介して、電源線ネットワーク上で伝送される信号を送受信し、通信制御手段が、この電源線通信インタフェース回路を介して、車内通信システムを構成する車載装置との通信を行うように構成されている。
【0017】
つまり、本発明の外部機器は、第2発明の車内通信システムに接続して使用し、この車内通信システムと共に、第1発明の外部機器接続方法を実現するものであるため、これと同様の効果を得ることができる。
そして、例えば、通信制御手段を、車載装置との間で認証処理を実行するように構成すれば、盗難防止のための機能等を実現することができる。
【0018】
また、外部機器に、車室内の環境又は乗員の挙動を検出する検出手段を設け、この検出手段での検出結果を車載装置に送信するように通信制御手段を構成すれば、その検出結果に応じて、例えば、車載装置がエアコンやパワーウィンドウを作動させて車室内の環境を快適なものに保持する機能等を実現することができる。
【0019】
また、外部機器に、車載装置に対する指令を入力するための入力手段を設け、この入力手段から入力された指令を車載装置に送信するように通信制御手段を構成してもよい。この場合、入力手段として、例えば、ジョイスティック等のポインティングデバイスを用いれば、様々な装置の入力を容易にすることができるだけでなく、ディスプレイを備えた車載装置を利用して、ゲーム等のアプリケーションを実行することも可能となる。
【0020】
また、外部機器に、車載装置に供給すべき情報を記憶する供給情報記憶手段を設け、この供給情報記憶手段に記憶された情報を車載装置に送信するように通信制御装置を構成してもよい。この場合、車内通信システムに接続された任意の車載装置に、外部機器を用いてプログラムや各種データを簡単にダウンロードすることができる。
【0021】
また、外部機器には、車載装置との通信により通信制御手段が取得した情報を提示する情報提示手段や、その情報を記憶する情報記憶手段を設けるようにしてもよい。なお、情報提示手段は、ディスプレイやランプなどを用いた視覚的な情報提示を行ってもよいし、スピーカ等を用いた聴覚的な情報提示を行ってもよいし、アクチュエータ等を用いた触覚的な情報提示を行ってもよい。提示又は記憶すべき情報としては、各車載装置の履歴情報や診断(ダイアグ)情報などがある。
【0022】
更に、外部機器に、電源線ネットワークとは通信プロトコルが異なる他の機器やネットワークが接続される外部インタフェース回路を設け、プロトコル変換手段が、その外部インタフェース回路を介して送受信される信号と電源線インタフェース回路を介して送受信される信号とを相互にプロトコル変換するように構成してもよい。
【0023】
この場合、電源線ネットワークとは異なる通信プロトコルを使用する機器やネットワークを、車内通信ネットワークに簡単に接続することができる。
ところで、外部機器にプラグを介して前記電源線から受電し、当該機器の各部に電源供給する電源回路を備えれば、外部機器は、バッテリ等の電源を持つ必要がないため、外部機器の装置構成を小型化できる。
【0024】
また、外部機器に、プラグを介して電源線に接続されたバッテリを充電するための給電を行う給電手段を備えれば、バッテリへの充電と並行して車載装置との通信を行うことができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施形態を図面と共に説明する。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態の車内通信システムの概略構成を示すブロック図である。
【0026】
図1に示すように、本実施形態の車内通信システム1は、車両の各部に設置される各種車載装置M1,M2と、これら車載装置M1,M2に電源を供給すると共に、車載装置間の信号を伝送するための電源線ネットワークNdと、電源線ネットワークNdに外部機器M3を接続するための電源コンセント8とからなる。なお、本実施形態では、電源コンセント8としてシガライタソケットを用いている。
【0027】
そして、電源線ネットワークNdは、直流電源の供給元であるバッテリ2と、ヒューズ3を介してバッテリ2に接続された電源線4と、電源線4を分岐するジャンクションボックス(J/B)6、リレーボックス(R/B)7とを備えている。
【0028】
なお、J/B6は電源線4を単に分岐し、一方、R/B7は電源線4を分岐すると共に、図示しないイグニションキーの操作に応じて、枝線5への電源供給が制御されるように構成されている。そして、これらJ/B6やR/B7により分岐した枝線5のそれぞれに車載装置M1,M2が接続されている。
【0029】
ここで図2は、(a)が電源コンセント8として使用するシガライタソケットの外観を示す説明図であり、ここでは、シガライタプラグが装着された状態を示す。また、(b)は、シガライタプラグを除去した電源コンセント(シガライタソケット)8、及びこの電源コンセント8に挿入される電源プラグ9の外観を示す説明図である。
【0030】
電源コンセント8は、図2(a)に示すように、電源線4を構成する電源供給線4a及びグランド線4bに接続されている。そして、電源供給線4aはシガライタソケットの凹部の底壁に設けられた電極に接続され、また、グランド線4bはシガライタソケットの凹部の内周面に設けられた電極に接続されるとともに、ボーディアースをとるために車体に接続されている。なお、このようなシガライタソケットの構成は周知のものである。
【0031】
一方、電源プラグ9は、図2(b)に示すように、外部機器M3から延設された電源線の先端に設けられており、円筒状に形成された本体の先端部分に電源電極9a、本体の周壁にグランド電極9bが突設されている。
つまり、電源プラグ9を電源コンセント(シガライタソケット)8に挿入することにより、両者の電源電極同士、グランド電極同士が接触して導通するように構成されている。
【0032】
なお、ここでは、電源プラグ9と外部機器M3とがケーブルを介して接続されているが、図2(c)に示すように、電源プラグ9を外部機器M3の筐体と一体に構成してもよい。
次に図3は、(a)が車載装置M1,M2の一般的な構成を示すブロック図、(b)が外部機器M3の一例であるアドオンセンサの構成を示すブロック図である。
【0033】
図3(a)に示すように、車載装置M1は、電源線の枝線5(電源線ネットワークNd)を介して直流電源電圧を受電し、当該装置M1の各部に電源供給する電源回路11と、その直流電源電圧に重畳された信号を抽出して受信すると共に、送信すべき信号を直流電源電圧に重畳する電源線通信I/F部13と、センサやアクチュエータ等の制御対象物との間で信号を入出力するためのI/O部15と、マイクロコンピュータからなり、電源線通信I/F部13を介して他の車載装置M1や外部機器M3との通信や、I/O部15を介した制御対象物の制御などを実行する制御部17とを備えている。
【0034】
また、車載装置M2は、車載装置M1の電源回路11及びI/O部15と同様に構成された電源回路21及びI/O部25と、マイクロコンピュータからなり、I/O部25を介した制御対象物の制御を実行する制御部27とを備えている。
【0035】
一方、外部機器M3は、図3(b)に示すように、電源プラグ9が接続された電源コンセント8を介して直流電源電圧を受電し、当該機器M3の各部に電源供給する電源回路31と、その直流電源電圧に重畳された信号を抽出して受信すると共に、送信すべき信号を直流電源電圧に重畳する電源線通信I/F部33と、車室内の環境(温度,湿度)を検出するセンサからなる入力部35と、入力部35から入力されたアナログ信号をデジタル信号に変換する等の処理を実行する信号処理部36と、入力部35から入力された各種データを、電源線通信I/F部33を介して車載装置M1に送信する等の処理を実行する通信制御部37とを備えている。
【0036】
このように構成された車内通信システム1では、車載装置M1,M2及び外部機器M3は、いずれも電源線ネットワークNdを介して電源供給を受けることで動作する。また、車載装置M1及び外部機器M3は、電源線ネットワークNd及び電源コンセント8,電源プラグ9を介して互いに通信(以下「電源線通信」と称する。)することで、データの共有や制御や処理の連係を行う。
【0037】
特に本実施形態では、外部機器(アドオンセンサ)M3が取得したデータを、パワーウインドウやエアコンを制御する車載装置M1に送信し、このデータを受信した車載装置M1では、そのデータに基づいて、車室内の環境を判定し、環境の劣化が検出された時に、エアコンやパワーウインドウを作動させることで、車室内の環境を良好に保持するための制御を実行させることができる。
【0038】
なお、外部機器M3の入力部35として、乗員の挙動(まぶたの開度やハンドルを握る握力など)を検出するセンサを用いてもよい。この場合、外部機器M3が取得したデータを受信する車載装置M1は、そのデータから運転者の覚醒度を判定し、覚醒度の低下が検出された時に、警報を鳴動させる等、運転者を覚醒させるための制御や、車両を安全に停止させるための制御などを実行するように設定すればよい。
【0039】
以上説明したように、本実施形態の車内通信システム1では、電源コンセント8を介して外部機器M3を接続し、車載装置M1とが電源線通信を行うように構成されている。従って、電源コンセント8に対して電源プラグ9を挿抜するだけで、外部機器M3を車両内の電源線ネットワークNdに簡単に接続することができる。
【0040】
また、本実施形態の車内通信システム1では、電源コンセント8に接続する外部機器M3を適宜取り替えることにより、電源線ネットワークNdに接続された車載装置M1を利用した様々なアプリケーションを簡単に実現することができる。
【0041】
更に、本実施形態の車内通信システム1では、電源コンセント8として従来より車両のインパネ部に設置されているシガライタソケットを使用しているため、外部機器M3を接続するために、専用の取出し口を新たに設ける必要がないだけでなく、車両の運転者にとって、極めて利便性の良い位置に電源コンセント8を配置することができる。
【0042】
なお、本実施形態において、電源線通信I/F部33が電源線通信インタフェース回路、通信制御部37が通信制御手段、入力部35,信号処理部36が検出手段に相当する。
[第2実施形態]
次に第2実施形態について説明する。
【0043】
本実施形態の車内通信システム1aは、図4(a)に示すように、第1実施形態のものと同様に構成された電源線ネットワークNd以外に、電源線とは異なる通信専用の信号線を伝送媒体とし、CANプロトコル又はLINプロトコルにより通信を行う信号線ネットワークNsを備えている。そして、これら電源線ネットワークNdと信号線ネットワークNsとは、両ネットワーク間のプロトコル変換を行うゲートウェイ50を介して相互に接続されている。
【0044】
なお、図4では、図面を見やすくするため、ヒューズ3,J/B6,R/B7の記載を省略している。
そして、図4(b)に示すように、車載装置M4は、信号線ネットワークNsを介した信号の送受信を行うLANコントローラ41と、センサやアクチュエータ等の制御対象物との間で信号を入出力するためのI/O部45と、マイクロコンピュータからなり、電源線通信I/F部13を介して他の車載装置M1や外部機器M3との通信や、I/O部15を介した制御対象物の制御などを実行する制御部47とを備えている。
【0045】
ゲートウェイ50は、電源線ネットワークNdを介して直流電源電圧を受電し、当該装置50の各部に電源供給する電源回路51と、その直流電源電圧に重畳された信号を抽出して受信すると共に、送信すべき信号を直流電源電圧に重畳する電源線通信I/F部53と、信号線ネットワークNsを介した信号の送受信を行うLANコントローラ55と、電源線通信I/F部53が受信した電源線ネットワークNd上の信号のうち、信号線ネットワークNsに接続された車載装置M4宛のものを、LANコントローラ55に供給すると共に、LANコントローラ55が受信した信号線ネットワークNs上の信号のうち、電源線ネットワークNdに接続された車載装置M1宛、または電源コンセント8に接続された外部機器M3宛のものを、電源線通信I/F部53に供給する信号中継部57とを備えている。
【0046】
このように構成された本実施形態の車内通信システム1aでは、第1実施形態の車内通信システム1と同様に、電源コンセント8に対して電源プラグ9を挿抜するだけで、外部機器M3を車両内の電源線ネットワークNdに簡単に接続することができるため、第1実施形態の場合と同様の効果を得ることができる。
【0047】
しかも本実施形態では、電源コンセント8に取り付けられた外部機器M3は、電源線ネットワークNdに接続された車載装置M1と通信できるだけでなく、ゲートウェイ50を介して、信号線ネットワークNsに接続された車載装置M4とも通信することもできる。
【0048】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、様々な態様にて実施することが可能である。
例えば、上記実施形態では、外部機器M3がアドオンセンサである場合について説明したが、入力部35は、センサの代わりに、ジョイスティック等のポインティングデバイスからの信号を入力するように構成(本発明における入力手段に相当)してもよい。
【0049】
この場合、外部機器M3を、車載装置M1(又はM4)に設けられたモニタを利用してゲームを実行する際に使用するアドオンゲームコントローラとして用いることができる。
また、例えば、図5(a)に示すように、外部機器M3は、入力部35及び信号処理部36の代わりに、ディスプレイやスピーカ等からなり、通信制御部37が電源線通信I/F部33を介して取得したデータを提示する情報提示部38(情報提示手段に相当)を備えていてもよい。この場合、外部機器M3を、アドオン表示器、アドオンスピーカとして用いることができる。
【0050】
また、例えば、図5(b)に示すように、外部機器M3は、入力部35及び信号処理部36の代わりに、通信制御部37が電源線通信I/F部33を介して取得したデータを記憶する情報記憶部39(情報記憶手段に相当)を備えていてもよい。この場合、外部機器M3を、車載装置M1,M4のダイアグ情報や履歴情報を収集するダイアグチェッカや車内LANモニタ等の情報収集装置として用いることができる。
【0051】
また、情報記憶部39は、車載装置M1,M4で使用されるプログラムやデータを記憶したり、本人認証用のデータを記憶するように構成してもよい。この場合、外部機器M3を、プログラムやデータのダウンロードや更新を行うダウンローダとして用いたり、本人認証用の認証装置として用いることができる。
【0052】
また、図5(c)に示すように、外部機器M3は、入力部35及び信号処理部36の代わりに、電源線ネットワークNdとは通信プロトコルの異なる機器やネットワークとの通信を行うための外部通信I/F部34(外部インタフェース回路に相当)を備えていてもよい(但し、通信制御部37がプロトコル変換手段に相当)。この場合、例えば、外部通信I/F部34を、無線LANを介した信号の送受信を行うように構成すれば、外部機器M3を、アドオン無線インタフェースとして用いることができる。
【0053】
更に、図5(d)に示すように、外部機器M3は、上記外部通信I/F部34に加えて、給電装置32の代わりに、電源線ネットワークNdへの給電を行うことによりバッテリ2を充電する給電装置32(給電手段に相当)を備えていてもよい。
【0054】
この場合、外部機器M3を充電設備として用いることができる。そして、車内通信システム1(1a)を搭載する車両が電気自動車である場合、この外部機器M3を用いることにより、バッテリ2の充電中に、外部通信I/F部34に接続される機器やネットワークとの情報通信を同時に行うことができる。例えば、自宅でバッテリ2の充電を行う場合には、外部通信I/F部34には、自宅内に形成されたホームネットワークを接続することが考えられる。
【0055】
ところで、上記実施形態では、電源コンセント8に、外部機器M3を接続する場合について説明したが、図6に示すように、本実施形態の車内通信システム1同士を、互いの電源コンセント8を介して直接接続してもよい。
このような接続形態は、例えば、車両間でデータを共有する必要がある場合などに用いることがでいる。但し、この場合、両電源線ネットワークNd間で、電圧が異なる可能性があるため、電源プラグ9は、直流成分をカットして信号成分のみを通過させるように構成されていることが望ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の車内通信システムの概略構成を示すブロック図である。
【図2】電源コンセントとして使用するシガライタソケット、及びシガライタソケットに装着される電源プラグの外観等を示す説明図である。
【図3】車載装置M1,M2の一般的な構成、及びアドオンセンサとして構成された外部機器M3の構成を示すブロック図である。
【図4】第2実施形態の車内通信システムの概略構成を示すブロック図である。
【図5】外部機器M3の他の構成例を示すブロック図である。
【図6】電源コンセントを介して車内通信システムを接続した状態を示すブロック図である。
【符号の説明】
1,1a…車内通信システム、2…バッテリ、3…ヒューズ、4…電源線、4a…電源供給線、4b…グランド線、5…枝線、6…ジャンクションボックス(J/B)、7…リレーボックス(R/B)、8…電源コンセント、9…電源プラグ、9a…電源電極、9b…グランド電極、11,21,31,51…電源回路、13,33,53…電源線通信I/F部、15,25,45…I/O部、17,27,47…制御部、32…給電装置、34…外部通信I/F部、35…入力部、36…信号処理部、37…通信制御部、38…情報提示部、39…情報記憶部、41,55…LANコントローラ、50…ゲートウェイ、57…信号中継部、M1,M2,M4…車載装置、M3…外部機器、Nd…電源線ネットワーク、Ns…信号線ネットワーク。
Claims (16)
- 車両に組み込まれた複数の車載装置が形成する車内通信システムに、車両に持ち込まれる外部機器を接続するための接続端子として、車両に設置された電源コンセントを用いることを特徴とする外部機器接続方法。
- 前記電源コンセントは、シガライタソケットであることを特徴とする請求項1に記載の外部機器接続方法。
- 前記電源コンセントは、バッテリ充電用に設けられた充電用コンセントであることを特徴とする請求項1に記載の外部機器接続方法。
- 車両に組み込まれた複数の車載装置が形成する車内通信システムにおいて、
車両に持ち込まれる外部機器を接続するための接続端子として、車両に設置された電源コンセントを用い、
該電源コンセントに接続される外部機器と前記車載装置との間の通信を、前記電源コンセントに接続された電源線を通信媒体とする電源線ネットワークを介して行うことを特徴とする車内通信システム。 - 前記車載装置間の通信を、前記電源線ネットワークを介して行うことを特徴とする請求項4に記載の車内通信システム。
- 前記車載装置間の通信を、前記電源線とは異なる専用の信号線を通信媒体とする信号線ネットワークを介して行い、
該信号線ネットワークと前記電源線ネットワークとは、両ネットワーク間のプロトコル変換を行うゲートウェイを介して接続されていることを特徴とする請求項4に記載の車内通信システム。 - 請求項4〜6のいずれかに記載の車内通信システムに接続して使用する外部機器であって、
前記電源コンセントに着脱可能なプラグと、
前記電源線ネットワーク上で伝送される信号を前記プラグを介して送受信する電源線通信インタフェース回路と、
該電源線通信インタフェース回路を介して、前記車載装置との通信を行う通信制御手段と、
を備えることを特徴とする外部機器。 - 前記通信制御手段は、前記車載装置との間で認証処理を実行することを特徴とする請求項7に記載の外部機器。
- 車室内の環境、又は乗員の挙動を検出する検出手段を備え、
前記通信制御手段は、前記検出手段での検出結果を前記車載装置に送信することを特徴とする請求項7に記載の外部機器。 - 前記車載装置に対する指令を入力するための入力手段を備え、
前記通信制御手段は、前記入力手段から入力された指令を前記車載装置に送信することを特徴とする請求項7に記載の外部機器。 - 前記車載装置に供給すべき情報を記憶する供給情報記憶手段を備え、
前記通信制御手段は、前記供給情報記憶手段に記憶された情報を前記車載装置に送信することを特徴とする請求項7に記載の外部機器。 - 前記車載装置との通信により前記通信制御手段が取得した情報を提示する情報提示手段を備えることを特徴とする請求項7に記載の外部機器。
- 前記車載装置との通信により前記通信制御手段が取得した情報を記憶する情報記憶手段を備えることを特徴とする請求項7に記載の外部機器。
- 前記電源線ネットワークとは通信プロトコルが異なる他の機器やネットワークが接続される外部インタフェース回路と、
該外部インタフェース回路を介して送受信される信号と前記電源線インタフェース回路を介して送受信される信号とを相互にプロトコル変換するプロトコル変換手段と、
を備えることを特徴とする請求項7に記載の外部機器。 - 前記プラグを介して前記電源線から受電し、当該機器の各部に電源供給する電源回路を備えることを特徴とする請求項7〜14のいずれかに記載の外部機器。
- 前記プラグを介して前記電源線に接続されたバッテリを充電するための給電を行う給電手段を備えることを特徴とする請求項7〜14のいずれかに記載の外部機器。
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