JP2009210360A - カーナビゲーション装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】後部座席側における操作性を格段と向上させ、利便性をより一層向上させ得るカーナビゲーション装置を提供することを目的とする。
【解決手段】ナビゲーション機能を制御する制御手段4を有する当該カーナビゲーション装置1の本体2と、後部座席側に配設される取付部31に対し着脱自在で設けられ、且つタッチパネル式操作機能を有する後部座席用ディスプレイ3とを有し、本体2における操作および後部座席用ディスプレイ3における操作により、ナビゲーション機能を制御するカーナビゲーション装置1であって、後部座席用ディスプレイ3は、該後部座席用ディスプレイ3の着脱状態を検知する検知手段34を有し、制御手段4は、検知手段34から後部座席用ディスプレイ3の離脱状態の検知情報が伝達されると、本体2における操作よりも後部座席用ディスプレイ3における操作を優先して、ナビゲーション機能を制御するようにした。
【選択図】図1
【解決手段】ナビゲーション機能を制御する制御手段4を有する当該カーナビゲーション装置1の本体2と、後部座席側に配設される取付部31に対し着脱自在で設けられ、且つタッチパネル式操作機能を有する後部座席用ディスプレイ3とを有し、本体2における操作および後部座席用ディスプレイ3における操作により、ナビゲーション機能を制御するカーナビゲーション装置1であって、後部座席用ディスプレイ3は、該後部座席用ディスプレイ3の着脱状態を検知する検知手段34を有し、制御手段4は、検知手段34から後部座席用ディスプレイ3の離脱状態の検知情報が伝達されると、本体2における操作よりも後部座席用ディスプレイ3における操作を優先して、ナビゲーション機能を制御するようにした。
【選択図】図1
Description
本発明は、カーナビゲーション装置に関するものである。
近年、いわゆるナビゲーション機能に加えて、AV(オーディオ/ヴィジュアル)機能としてのテレビ番組の視聴やDVD(Digital Versatile Disc)の再生等による映像の表示、さらにはCD(Compact Disc)やラジオ放送または音楽配信等による音楽再生に伴った音楽情報(アーティスト名や楽曲名など)の表示等の様々な表示機能を有するカーナビゲーション装置(以下、これを単にカーナビ装置と称する)の普及が目覚しく、このようなカーナビ装置を装備した車両が増えてきている。そして、このようなカーナビ装置においては、一般的に運転席近傍のインストルメントパネル等に配設されるカーナビ装置本体の操作部(例えばタッチパネル式など)もしくは、当該カーナビ装置に付属される別体のリモートコントロール部(以下、これを単にリモコンと称す)等を用いて操作されるようになっている。
また、近年では例えば、特許文献1に開示されるように、本体に対し着脱自在に取り付けられたタッチパネル部を有し、当該タッチパネル部を本体から取り外すことによって後部座席でも遠隔操作可能にしたタッチパネル式コントローラが提案されている。さらに、特許文献2には、本体とは別体に画像表示端末(ディスプレイ)を備え、このディスプレイがタッチパネル式のリモコンを兼用することで、本体側における操作以外に、後部座席においても上記別体のディスプレイによって遠隔操作可能とした車載用情報処理装置が提案されている。
特開平6−110609号公報
特開2003−9022号公報
ところで、昨今のミニバンブームにより、2列シートの車両に増して3列シートの車両に対する需要が高まってきている。そして、例えば3列目のシートに乗車した乗員が操作者となる場合においては、操作位置に関し2列目に乗車した乗員に比較して3列目に乗車した乗員の方が遠くなるため、付属のリモコンを用いてカーナビ装置を操作する際、操作画面に対する操作の目視確認が困難な状況で操作することになり、視認性が低下して操作性を含めた利便性の向上の妨げとなることが懸念される。
しかも、走行中においては、運転者が操作することで運転に対する集中力が欠けるおそれがあることから、危険回避のために一部の操作(例えば音量調節など)を除いて、リモコンによる遠隔操作を含めたほとんどの操作が制限されるため、直接運転に係わっていない後部座席側の同乗者における利便性が欠ける問題がある。
かかる課題に対して、上述した特許文献1では、タッチパネル部が着脱自在なリモコンを兼用することで上記視認性面における課題は解決されるものの、このタッチパネル部がインストルメントパネル等に配設される本体に対して設けられているため、後部座席とりわけ3列シートの車両等においては、3列目に乗車した乗員が操作者として操作する際に、タッチパネル部をインストルメントパネルから取り外し、2列目に乗車した乗員(同乗者)を介して3列目の操作者に手渡す手間が掛かるため、当該3列目の操作者までに至るタッチパネル部の取り回しが煩雑となるおそれがある。しかも、2列目に同乗者がいない走行中においては、3列目に乗車した操作者にタッチパネル部を手渡すことが困難となることも想定される。
これに対し、特許文献2においては、本体とは別体のタッチパネル式のリモコンを兼用するディスプレイが設けられているため、このディスプレイを後部座席側に配設することが可能となり、位置自由度は高くなるものの、当該ディスプレイが固定されないため、同乗者が乗車中において常に保持していなければならない。つまり、後部座席に乗車した乗員がリラックスした状態(例えば、シートにもたれかかった状態)等で映画などの映像を楽しもうとしても上記ディスプレイを手で観やすい位置に保持した体制を取らなければならないため、利便性に欠け、使い勝手の面で未だ不十分な要因が残されている。
本発明は、上述した問題点に鑑みてなされたものであり、後部座席側における操作性を格段と向上させ、利便性をより一層向上させ得るカーナビゲーション装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明の一態様は、ナビゲーション機能を制御する制御手段を有するカーナビゲーション装置の本体と、後部座席側に配設される取付部に対し着脱自在に設けられ、且つタッチパネル式操作機能を有する後部座席用ディスプレイとを有し、制御手段は、本体における操作および後部座席用ディスプレイにおける操作により、ナビゲーション機能を制御するカーナビゲーション装置であって、後部座席用ディスプレイは、後部座席用ディスプレイの取付部に対する着脱状態を検知する検知手段を有し、制御手段は、検知手段から後部座席用ディスプレイの離脱状態の検知情報が伝達されると、本体における操作よりも後部座席用ディスプレイにおける操作を優先して、ナビゲーション機能を制御するようにした。
この本発明の一態様によれば、着脱自在なタッチパネル式操作機能を有する後部座席用ディスプレイが離脱状態である場合、本体よりも後部座席用ディスプレイにおける操作を優先してナビゲーション機能を制御するようにしたことにより、後部座席側においても操作画面を目視確認しつつ、優先してナビゲーション機能を操作することが可能となるため、後部座席側における操作性を格段と向上させることができる。
また、本発明の一態様において、本体は、後部座席用ディスプレイから送信される操作情報を受信する第1の受信手段と、ナビゲーション画面情報を送信する第1の送信手段とを有すると共に、後部座席用ディスプレイは、タッチパネル式操作による操作情報を送信する第2の送信手段と、本体から送信されるナビゲーション画面情報を受信する第2の受信手段とを有し、本体および後部座席用ディスプレイは、第1の送信手段と第2の受信手段および第1の受信手段と第2の送信手段との間で操作情報を無線通信によって送受信するようにしてもよい。
これにより、カーナビゲーション装置の本体と後部座席用ディスプレイとの情報伝達が無線化されるため、後部座席側における後部座席用ディスプレイの取り回しにおいて自由度が増し、利便性の更なる向上を図ることができる。
本発明によれば、後部座席用ディスプレイによって後部座席側においても画面を確認しながらナビゲーション機能を操作することが可能となる上、該後部座席用ディスプレイの離脱状態が検知されると、後部座席側におけるナビゲーション機能の操作が本体側の操作より優先されるため、後部座席側の操作性を格段と向上させることができ、かくして利便性をより一層向上させ得るカーナビゲーション装置を実現することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、添付図面を参照しながら実施例を挙げて説明する。
以下、本発明の一実施例にかかるカーナビゲーション装置(以下、上述と同様にカーナビ装置と称す)について説明するが、基本的なカーナビ装置としての内部構成および機能については、一般的なカーナビ装置と同一であり、本発明のポイントではないため、ここでは便宜上、説明を割愛する。
図1は全体として本実施例におけるカーナビ装置1を示す全体構成図である。このカーナビ装置1は、いわゆるナビゲーション機能およびAV(オーディオ/ヴィジュアル)機能等を備え、カーナビ装置の本体(以下、これを装置本体と称す)2と後部座席用ディスプレイ3とが制御手段としてのリアシステム制御部4を介して車内LAN(Local Area Network)通信用のケーブル5により電気的、物理的に接続されている。なお、かかる図1においては、説明の便宜上、装置本体2とリアシステム制御部4とが別体で、装置本体2とリアシステム制御部4との間に配設されているように示したが、実際上、リアシステム制御部4は装置本体2に対して一体または別体に設けられ、装置本体2として機能するものであれば配設位置は特に限定されるものではない。
そして、装置本体2は、例えば図示省略する車両のインストルメントパネルなどに搭載され、音声出力のために設けられるスピーカー21と配線22を介して電気的に接続されると共に、後述する後部座席用ディスプレイ3のリモコンモード時に該後部座席用ディスプレイ3との間で無線通信するための送信手段および受信手段である無線通信インターフェイス部23が設けられている。
一方、後部座席用ディスプレイ3は、例えば図示省略する運転席や助手席のヘッドレスト部の後部座席側に配設される取付部としてのステー31に対して、着脱自在に取り付けられている。後部座席用ディスプレイ3は、筺体表面3a側にタッチパネル式操作機能を有する操作画面としてのパネル部32と、送信手段および受信手段としての無線通信インターフェイス部33とを有している。また、筐体裏面3b側に検知手段としての突起状等で形成される着脱検知部34と、後述するステー31に設けられるコネクタ兼メカニカルロック311と接触してロックされるコネクタ兼メカニカルロック301とが設けられている。
無線通信インターフェイス部33は、装置本体2の無線通信インターフェイス部23との間で、後部座席用ディスプレイ3のタッチパネル式操作による操作情報を送信する一方、該タッチパネル操作に対応するナビゲーション画面情報等を受信する。そして、このような送受信は赤外線、Bluetooth(登録商標)、または無線LAN(Local Area Network)などの手法を用いて無線通信するようになされている。
ステー31は、後部座席用ディスプレイ3が着脱可能に取り付けられる装着部31aを有し、該装着部31aは、例えば後部座席用ディスプレイ3の裏面側3bを収容した状態で保持する凹状の構造を有する。後部座席用ディスプレイ3が装着部31aに装着された状態において、後部座席側の同乗者は後部座席用ディスプレイ3の上記パネル部32の画面を見ることができると共に、該パネル部32に対しタッチパネル式の入力操作を行うことができる。
なお、装着部31aには、装着部31aに装着された後部座席用ディスプレイ3側に設けられるコネクタ兼メカニカルロック301と接触してロックされるコネクタ兼メカニカルロック311が設けられている。そして、これらコネクタ兼メカニカルロック301、311は、後部座席用ディスプレイ3が装着部31aに装着されたときに、後部座席用ディスプレイ3を充電するためのコネクタとして機能するものである。また、ステー31側のコネクタ兼メカニカルロック311は、自動車のバッテリ(図示省略する)から例えば12VのDC電源の供給を受けるための電源入力端子(図示せず)を有し、電源入力端子とコネクタ兼メカニカルロック311とが図示しないレギュレータを介して接続されている。
さらに、装着部31aには、装着部31aに装着された後部座席用ディスプレイ3の着脱状態を検知する着脱検知部312が設けられている。より詳細には、この着脱検知部312は、後部座席用ディスプレイ3の裏面3bに設けられる突起状の着脱検知部34と対応する位置に押下スイッチとして設けられている。これにより、後部座席用ディスプレイ3が装着部31aに装着されたとき、後部座席用ディスプレイ3における突起状の着脱検知部34により押下スイッチである着脱検知部312が押下されると、後部座席用ディスプレイ3の装着状態を検知する。また、後部座席用ディスプレイ3が装着部31aから取り出され、上記着脱検知部312の押下が解除されると、後部座席用ディスプレイ3の離脱状態を検知する。そして、このように後部座席用ディスプレイ3の着脱状態が検知されることによって、後述するモードの切り替えが実行されるようになっている。
なお、本実施例では、突起状の着脱検知部34と押下スイッチとしての着脱検知部312との組み合わせで着脱を検知すると共にモード切替を実行する場合について述べるが、本発明はこれに限らず、他の手段、例えば特定信号のやり取りを行う受光素子と発光素子を使って非接触式でモードを切り替える場合についても適用可能なことは言うまでも無い。
次に、後部座席用ディスプレイ3の着脱状態に応じたリアシステム制御部4におけるモードの切替制御について説明する。後部座席用ディスプレイ3の着脱検知部34がステー31の着脱検知部312の押下を解除することにより、後部座席用ディスプレイ3がステー31に対し離脱状態であると検知すると、上記着脱検知部312は該検知結果を離脱検知情報としてステー31に接続されるケーブル5を介してリアシステム制御部4に伝達する。この場合、リアシステム制御部4は、装置本体2に対しリモコン制御モードに切り替える制御を行う一方、後部座席用ディスプレイ3に対しリモコンモードに切り替える制御を行う。
これにより、リモコン制御モードとなった後部座席用ディスプレイ3は、タッチパネル式リモコンとしての機能が有効となり、パネル部32におけるタッチパネル操作により装置本体2におけるナビゲーション機能やAV機能を装置本体2よりも優先して遠隔操作することが可能となる。同じくリモコンモードとなった装置本体2は、例えば車両が走行中であったとしてもナビゲーション機能やAV機能などの操作を規制することなく、また自身(装置本体2)における操作よりも後部座席用ディスプレイ3による遠隔操作を優先する状態となる。
これに対し、後部座席用ディスプレイ3の着脱検知部34がステー31の着脱検知部312を押下することにより、後部座席用ディスプレイ3がステー31に装着されている状態を検知すると、上記着脱検知部312は該検知結果を装着検知情報としてステー31に接続されるケーブル5を介してリアシステム制御部4に伝達する。この場合、リアシステム制御部4は、装置本体2に対し通常モードに切り替える制御を行う一方、後部座席用ディスプレイ3に対し通常表示モードに切り替える制御を行う。
これにより、通常表示モードとなった後部座席用ディスプレイ3は、上記タッチパネル式リモコンとしての機能が無効となり、パネル部32に装置本体2のナビゲーション機能による画像やAV機能による画像を表示する表示状態へ切り替わる。これと共に、通常モードとなった装置本体2は、ナビゲーション機能およびAV機能等の操作に関し、自身(装置本体2)を優先して行うようになる。因みに、後部座席用ディスプレイ3は、ステー31に装着された状態において、ケーブル5を介して装置本体2のナビゲーション機能やAV機能を操作することが可能である。但し、この場合、後部座席用ディスプレイ3における操作よりも装置本体2における操作の方が優先される。
ここで、このカーナビ装置1のリアシステム制御部4が後部座席用ディスプレイ3をリモコンモードに切り替える際の動作(以下、これをリモコン切替処理手順と称す)について、図2を用いて説明する。図2は、リアシステム制御部4が実行する特徴的な処理としてのリモコン切替処理手順の流れを示すフローチャートである。
まず、リアシステム制御部4は、着脱検知部34が後部座席用ディスプレイ3のステー31に対する離脱状態を検知することにより、ケーブル5を介して離脱検知情報が伝達されると、この離脱検知情報に基づきステップST1において、このリモコン切替処理手順を開始してST2に移る。
次に、リアシステム制御部4はステップST2において、装置本体2に対してリモコン制御モードに切り替える指示をケーブル5を介して伝達し、続くステップST3に移る。これにより、装置本体2は、リモコン制御モードに切り替わり、後部座席用ディスプレイ3によるリモコン操作の受け入れ態勢を整える。
次に、リアシステム制御部4はステップST3において、ステー31から離脱した状態の後部座席用ディスプレイ3に対し、リモコンモードに切り替える指示の制御信号をケーブル5および装置本体2を順次経由して無線通信として伝達し、続くステップST4へ移る。これにより、後部座席用ディスプレイ3は、この制御信号を無線通信インターフェイス部33にて受信することによってリモコンモードへと切り替わり、装置本体2に対する遠隔操作(タッチパネル操作)準備態勢を整える。
続くステップST4において、リアシステム制御部4は、後部座席用ディスプレイ3がステー31に装着されたか否かを判定し、ここで否定結果が得られると、再度、後部座席用ディスプレイ3がステー31に装着されたか否かを判定する。この後、リアシステム制御部4は、ステップST4において肯定結果が得られるまでこのルーチンを繰り返し、着脱検知部34から後部座席用ディスプレイ3がステー31に装着されたことを検知した装着検知情報が伝達されることによって肯定結果が得られると、次のステップST5へと移る。
そして、次のステップST5において、リアシステム制御部4はステー31へと装着された状態の後部座席用ディスプレイ3に対し、通常表示モードに切り替える指示を制御信号としてケーブル5を介して伝達し、続くステップST6へ移る。これにより、後部座席用ディスプレイ3は、通常表示モードへと切り替わり、上記タッチパネル式リモコンとしての機能が無効となって、パネル部32に装置本体2のナビゲーション機能による画像やAV機能による画像を表示する通常表示モードとなる態勢を整える。
次いで、リアシステム制御部4はステップST6において、装置本体2に対し通常モードに切り替える指示をケーブル5を介して伝達し、続くステップST7に移って該リモコン切替処理手順を終了する。これにより、装置本体2は、通常モードに切り替わり、後部座席用ディスプレイ3による優先的なリモコン操作の受け入れ態勢を終了する。
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形および置換を加えることができる。
例えば、図3に示すように、上述した実施例のカーナビ装置1に加えて、後部座席用ディスプレイ3を操作するための一般的なリモコン6が付属される場合においても適用することができるのは言うまでもない。この場合、後部座席用ディスプレイ3に後部座席用リモコン受光部35が設けられ、上記リモコン6による操作情報を後部座席用ディスプレイ3のリモコン受光部35において受信し、受信した上記操作情報をステー31およびケーブル5を介してリアシステム制御部4に伝達し、カーナビ装置1を操作可能にすると共に、後部座席用ディスプレイ3が離脱状態にある際には、上記実施例と同様に、この後部座席用ディスプレイ3における操作を最優先する。
なお、上述の実施例においては、リアシステム制御部4が装置本体2に対し別体に設けられる場合について説明したが、本発明はこれに限ることなく、リアシステム制御部4を装置本体2と一体化して設けるようにしてもよい。この場合、装置本体2とリアシステム制御部4間の情報伝達における信頼性を安定して確保することができる上、カーナビ装置1全体としてのコンパクト化を図ることができるメリットがある。
また、上述の実施例では、後部座席用ディスプレイ3が運転席や助手席のヘッドレスト部に設けられたステー31に対し、着脱自在に取り付けられる場合について述べたが、本発明はこれに限らず、取付部に関しては、例えば図示省略する車内天井部に吊設されるステー等を適用することができ、該車内天井部に吊設されるステーに対し、後部座席用ディスプレイ3を着脱自在に配設するようにしてもよい。つまり、後部座席用ディスプレイ3の設置場所としては、様々なバリエーションに適用させることができ、後部座席側における設置の自由度を広げることができる。
さらに、上述した実施例において、コネクタ兼メカニカルロック301、311は、後部座席用ディスプレイ3が装着部31aに装着されたときに後部座席用ディスプレイ3を充電するためのコネクタとして機能するものである場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば、コネクタ兼メカニカルロック301、311を映像信号や制御信号を送受信するインターフェイスとして機能させるようにしてもよい。これにより、部品点数の削減および装置全体としてのコンパクト化を図ることができる利点がある。
さらに、上述した実施例においては、リモコン切替処理手順におけるステップST3において、リアシステム制御部4はステー31から離脱した状態の後部座席用ディスプレイ3に対し、リモコンモードに切り替える指示の制御信号をケーブル5および装置本体2を順次経由して無線通信として伝達し、続くステップST4へ移る場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば、後部座席用ディスプレイ3自身がステー31から離脱した状態を検知可能なようにしても良く、該検知結果に基づいて後部座席用ディスプレイ3自らがリモコンモードへ切り替わるように後部座席用ディスプレイ3に制御手段を設けても良い。
以上、説明したように、着脱自在で且つタッチパネル式操作機能を有する後部座席用ディスプレイ3と、該後部座席用ディスプレイ3における操作により、ナビゲーション機能を制御するリアシステム制御部4とを有するカーナビ装置1において、後部座席用ディスプレイ3の着脱状態を検知する着脱検知部34を具備し、この着脱検知部34が後部座席用ディスプレイ3の離脱状態を検知すると、リアシステム制御部4は装置本体2側による操作よりも後部座席用ディスプレイ3における操作を優先して、ナビゲーション機能を制御するようにしたことにより、後部座席側においても操作画面を目視確認しつつ、優先してナビゲーション機能を操作することが可能となるため、後部座席側における操作性を格段と向上させることができる。
また、装置本体2および後部座席用ディスプレイ3に、これら装置本体2と後部座席用ディスプレイ3との間で、後部座席用ディスプレイ3における操作情報と、ナビゲーション画像情報とを送受信する無線通信インターフェイス部23、33を設けるようにしたことにより、装置本体2と後部座席用ディスプレイ3との間の情報伝達が無線化されるため、後部座席側における後部座席用ディスプレイ3の取り回しにおいて、ケーブル5による取り回し制限や煩わしさを回避して自由度を増すことができ、利便性の更なる向上を図ることができる。
しかも、後部座席用ディスプレイ3が着脱自在なタッチパネル式操作機能を有しているので、後部座席側で操作する場合においてもパネル部32を目視確認しながらカーナビ装置1を操作することが可能となるため、操作時の視認性を格段と向上させることができる。
さらに、着脱検知部34が後部座席用ディスプレイ3の離脱状態を検知すると、後部座席用ディスプレイ3による操作を優先するため、例えば車両の走行状態に応じて操作の規制を設定しているような場合においても、後部座席用ディスプレイ3における操作に関しては当該規制を解除して、運転者が運転中に操作を行う危険性を回避しつつ、同乗者の操作性および利便性を格段と向上させることができる。
さらに、このカーナビ装置1では、予め後部座席側に後部座席用ディスプレイ3を配設しているため、後部座席に乗車した乗員がリラックスした状態(例えば、シートにもたれかかった状態)等で映画などの映像を楽しむこともでき、使い勝手の向上を図ることができる上、前部座席側に操作手段(例えば、リモコンや当該後部座席用ディスプレイ3など)が配設される場合に比較して前部座席側から後部座席側へリモコンを移動させる煩わしさを回避することができる。加えて、後部座席用に別体のリモコンを必ずしも設ける必要がないため、限られた車室内における所要スペースをこのリモコン専用のスペース分、抑えて有効に活用することができる利点もある。
本発明は、自動車製造業や自動車部品製造業等に利用可能である。
1…カーナビ装置(カーナビゲーション装置)
2…装置本体(本体)
23…無線通信インターフェイス部(送信手段および受信手段)
3…後部座席用ディスプレイ
31…ステー(取付部)
31a…装着部
312…着脱検知部(検知手段)
32…パネル部
33…無線通信インターフェイス部(送信手段および受信手段)
34…着脱検知部(検知手段)
4…リアシステム制御部(制御手段)
5…ケーブル
6…リモコン(リモートコントロール部)
2…装置本体(本体)
23…無線通信インターフェイス部(送信手段および受信手段)
3…後部座席用ディスプレイ
31…ステー(取付部)
31a…装着部
312…着脱検知部(検知手段)
32…パネル部
33…無線通信インターフェイス部(送信手段および受信手段)
34…着脱検知部(検知手段)
4…リアシステム制御部(制御手段)
5…ケーブル
6…リモコン(リモートコントロール部)
Claims (2)
- ナビゲーション機能を制御する制御手段を有する当該カーナビゲーション装置の本体と、後部座席側に配設される取付部に対し着脱自在に設けられ、且つタッチパネル式操作機能を有する後部座席用ディスプレイとを有し、前記制御手段は、前記本体における操作および前記後部座席用ディスプレイにおける操作により、前記ナビゲーション機能を制御するカーナビゲーション装置であって、
前記後部座席用ディスプレイは、該後部座席用ディスプレイの前記取付部に対する着脱状態を検知する検知手段を有し、
前記制御手段は、前記検知手段から前記後部座席用ディスプレイの離脱状態の検知情報が伝達されると、前記本体における操作よりも前記後部座席用ディスプレイにおける操作を優先して、前記ナビゲーション機能を制御する
ことを特徴とするカーナビゲーション装置。 - 前記本体および前記後部座席用ディスプレイは、それぞれ無線通信によって送受信する送信手段および受信手段を有し、
前記本体の送信手段から送信されるナビゲーション画面情報を、前記後部座席用ディスプレイの受信手段により受信し、
前記後部座席用ディスプレイの送信手段から送信されるタッチパネル式操作による操作情報を前記本体の受信手段により受信する
ことを特徴とする請求項1に記載のカーナビゲーション装置。
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