JP2004336452A - 撮像装置 - Google Patents

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Kazuyuki Nakagawa
和幸 中川
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Abstract

【課題】被写体像の蓄積中の像振れを最小限にとどめ、被写体像の検出精度の向上を図る。
【解決手段】被写体像を検出する像検出手段と、予定結像面に対して被写体像を結像させる撮像光学系と、撮像装置の振れを検出する振れ検出手段とを有し、前記像検出手段での被写体像の蓄積中に、前記像検出手段上での被写体像の移動量が所定値以上であると判定した場合(ステップ1200のYes)には、前記像検出手段での被写体像の検出範囲を変更(ステップ1330)する。
【選択図】 図14

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被写体像を検出する像検出手段と、予定結像面に対して被写体像を結像させる撮像光学系と、撮像装置の振れを検出する振れ検出手段とを有する撮像装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、振れ検出手段と像振れ補正手段とを具備する撮像装置においては、撮像装置に設けられた振れ検出手段の検出値に基づいて撮像光学系に設けられた像振れ補正手段を駆動し、撮像装置に発生している像振れの補正を行うように構成されている。
【0003】
上記のように像振れ補正を撮像時に行うことにより、撮影画像の像振れを補正し鮮明な画像を得ることが出来るようにすると共に、撮影準備状態時にも、像振れ補正手段の駆動を行うことにより観察光学系で観察する被写体像を安定させ、かつ、焦点検出装置の検出部材(AF用のセンサ手段)上に形成される被写体像の安定化を図り、被写体像のコントラストの向上を図ることが可能となっていた。
【0004】
また、特許文献1に示されているように、画振れ検出手段の出力に基づいて撮像手段による画像切り出し位置を制御することにより画振れを補正する画振れ補正手段と、画振れ補正手段の補正動作を制御するスイッチ手段と、スイッチ手段により画振れ補正手段の補正動作がオン状態となった時点で撮像手段のシャッター速度を所定の値に切り換えるシャッター速度制御手段とを具備する事で、蓄積時間を所定値以下に設定し、各画像の振れを低減するものが知られている。
【0005】
【特許文献1】
特許2754808号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来例では、撮像光学系に像振れ補正手段が存在しているため、像振れ補正手段を持たない撮像光学系を利用する場合には、撮像装置に発生した振れがAF用のセンサの検出像に像振れとして、そのまま反映されてしまい、低輝度時や低コントラスト時にセンサ像の蓄積時間が延びると、蓄積像に像振れが発生し、蓄積像が不鮮明になるために焦点状態の検出精度が低下していた。
【0007】
また、特許文献1においては、撮像手段の蓄積時間を所定値で制限するものであるため、画像検出の低輝度限界が低下していた。
【0008】
(発明の目的)
本発明の目的は、被写体像の蓄積中の像振れを最小限にとどめ、被写体像の検出精度の向上を図ることのできる撮像装置を提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、被写体像を検出する像検出手段と、予定結像面に対して被写体像を結像させる撮像光学系と、撮像装置の振れを検出する振れ検出手段とを有する撮像装置において、前記像検出手段での被写体像の蓄積中に、前記被写体像の移動量が所定値以上であると判定した場合には、前記像検出手段での被写体像の検出範囲を変更する撮像装置とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明を図示の実施の形態に基づいて詳細に説明する。
【0011】
図1乃至図12は本発明の実施の各形態に係る撮像装置の構成を示す図である。
【0012】
図1は撮像装置の電気的構成を示すブロック図であり、同図において、1はカメラ全体の制御を司るマイクロプロセッサ、2は測光装置、3は焦点検出装置、4はシャッタ制御装置、5は絞り制御装置であり、何れも公知のものである。
【0013】
6(SW1)は撮影準備動作開始用のスイッチであり、7(SW2)は撮影動作開始用のスイッチであり、これらスイッチはレリーズボタンの第1ストローク及び第2ストロークによりオンするものである。8はメインスイッチ、9は振れ検出装置、11はフィルムが装填されるフィルム室の開閉状態を検知する為のフィルム室蓋スイッチ、12は後述するフィルムカートリッジ16の情報表示部17の情報を読み取る為のフィルム情報読み取り装置である。13はシャッタ秒時や絞り値の表示やフィルムカートリッジの有無、フィルム取出しの警告等を行う表示器やその駆動回路を具備した表示装置、14(REW)はフィルムの途中巻戻し開始を指示する途中巻戻しスイッチである。15はフィルムの巻き上げや巻き戻しを行う為のモータ駆動装置であり、詳しくは、フィルムFをフィルム巻き取りスプール19により巻き取り、又フィルムカートリッジ16内のフィルム供給スプールをフィルム巻き戻し方向に駆動してフィルムFをフィルムカートリッジ16内に巻戻す働きを持つ。
【0014】
17は、フィルムカートリッジ16に設けられたフィルム情報表示部である。18はフィルムFに形成されたパーフォレーションを検出するパーフォレーション検出回路であり、例えばフォトリフレクタの投光部と受光部で構成され、フィルムのパーフォレーションの有無を検出する。20はピント合わせの為のレンズ駆動装置である。
【0015】
図2は、上記構成の撮像装置の光学系の配置関係を示す図である。
【0016】
同図において、200は被写体を後述の撮像素子に投影する撮像光学系、210は撮像光学系200が取り付けられる撮像装置の本体である。220は撮像光学系200により被写体像が投影される撮像素子、230は撮像光学系200からの光束を観察光学系に分離する主ミラー、240は撮像光学系200からの光束を後述の焦点検出装置に導くサブミラーである。
【0017】
300は撮像素子220で撮像する画像を観察する観察光学系であり、該観察光学系300は、正立正像光学系であるペンタダハプリズム310、接眼レンズ320、ピント板330で構成されている。400は撮像光学系200の焦点状態の検出を行う焦点検出装置であり、図1の焦点検出装置3に相当する。500は撮像装置に加わる振れの検出を行う振れ検出装置であり、図1の振れ検出装置9に相当する。
【0018】
図3及び図4は図2に示す焦点検出装置400の構成を示す図であり、詳しくは、図3は焦点検出装置の分解斜視図、図4は焦点検出装置に具備される赤外カットフィルターを装着した状態を示す図であり、以下に焦点検出装置の各構成部材の関係について詳細に説明する。
【0019】
本体ブロック1120には、各種焦点検出ユニット構成部材の位置決めを行い、そして、固定するための各種位置決め形状および固定形状が備えられている。赤外カットフィルター1050は、本体ブロック1120に備えられている赤外カットフィルター位置決め固定部1121に対して装着されることにより、本体ブロック1120に対して位置決めされており、赤外カットフィルター位置決め固定部1121の周囲に設けられている複数の赤外カットフィルター接着部1122にて、赤外カットフィルター1050は本体ブロック1120に対して接着固定される。遮光板1030は、該遮光板1030に設けられている遮光板位置決め固定部1031と、本体ブロック1120に設けられている遮光板1030を位置決め固定するための遮光板位置決め固定部1123により、本体ブロック1120に対して位置決めされ、本体ブロック1120の内部に装着されて本体ブロック1120に対して接着固定される。遮光板1030は、分割フィールドレンズ1020を通過した各焦点検出視野の有効光束以外の不要な光束が他の焦点検出視野のセンサに対して入射することを防止する壁1032、及び、壁1033を持っており、これら壁1032と壁1033の間には、焦点検出用光束を通過させるための開口部1034が形成される。分割フィールドレンズ1020は、各種調整が行われた後、本体ブロック1120に設けられている分割フィールドレンズ固定部1124により、本体ブロック1120に対して接着固定される。
【0020】
視野マスク1010は、該視野マスク1010に設けられている一対の視野マスク位置決め用嵌合軸1011と、本体ブロック1120に設けられている視野マスク1010の取付面内の平面移動を規制する視野マスク位置決め嵌合穴1125と該視野マスク位置決め嵌合穴1125に対する回転移動を規制する視野マスク位置決め嵌合長穴1126からなる一対の嵌合穴により、本体ブロック1120に対して位置決めされている。そして、視野マスク1010に設けられている一対の視野マスク固定用弾性爪部1012を、本体ブロック1120に設けられている一対の視野マスク固定用穴部1127に対して係合させることにより、視野マスク1010は、本体ブロック1120に対して固定される。また、焦点検出ユニットをカメラに取り付けた後は、視野マスク1010に設けられている一対の視野マスク固定用弾性爪部1012と本体ブロック1120に設けられている一対の視野マスク固定用穴部1127の係合が外れた場合においても、視野マスク1010が、本体ブロック1120から浮き上がることがないようにするために、視野マスク1010には、視野マスク浮き防止部1013が設けられる。
【0021】
ここで、視野マスク浮き防止部1013はカメラのミラーボックスと焦点検出装置の隙間を減少させる役目も持っている。
【0022】
遮光シート1110は、遮光シートに設けられている遮光シート位置決め用の一対の穴1111と、視野マスク1010に設けられている一対の遮光シート位置決め用形状1014により位置決めされて、視野マスク1010と本体ブロック1120により挟まれることにより、本体ブロック1120に対して固定される。
【0023】
ミラー1040は、本体ブロック1120に設けられているミラー位置決め固定部1134により位置決めされて、本体ブロック1120に対して接着固定される。ミラー1040の表面には、各焦点検出視野に対する不要な光束を遮光するためのマスク形状を持つ遮光マスク部1041が付加されており、焦点検出用光束をセンサに対して折り曲げる際に、遮光板1030とミラー1040の隙間を通過する不要な光束を遮光している。遮光マスク部1041は、周辺焦点検出視野のラインセンサのセンサ列方向に対して、略平行に形成されており、焦点検出用光束の光束分割方向には遮光パターンが存在していないので、パターンエッジ部での反射によるゴーストが発生しなくなっている。
【0024】
再結像レンズ1070は、一対の再結像レンズの嵌合軸1071により、本体ブロック1120の再結像レンズ位置決め角穴1131と再結像レンズ位置決め長穴1132からなる一対の嵌合穴で位置決めされており、本体ブロック1120に対して接着固定される。多孔絞り1060は、再結像レンズ1070に設けられている再結像レンズの嵌合軸1071に対応している位置決め部1061により、再結像レンズ1070に対して位置決めされており、再結像レンズ1070と本体ブロック1120に挟まれることで、本体ブロック1120に対して保持される。
【0025】
センサ支持部材1100は、該センサ支持部材1100に設けられている位置決め調整するための、一対の同一中心軸を持つ球形状のセンサ支持部材の本体ブロック突き当て形状1101と、本体ブロック1120に設けられているR1及びR2の複数の曲率により構成されるセンサ支持部材支持形状1151により、本体ブロックのセンサ支持部材支持形状1151の曲率R2、及び、センサ支持部材の本体ブロック突き当て形状1101の曲率R1を中心として揺動可能に位置決めされることにより、複数の軸に対する傾き調整が可能であり、センサ傾き調整など各種調整が行われた後に、本体ブロック1120に対して接着固定される。
【0026】
AF用のセンサ手段1090は、センサホルダー1080に対してあらかじめ接着固定させておく事により、センサホルダー1080とセンサ手段1090が一体になったセンサユニット1300となる。
【0027】
センサユニット1300は、本体ブロック1120に対してセンサ支持部材1100を介して保持し、センサ傾き調整及び位置調整などの各種調整が行われた後、センサ支持部材1100に対して接着固定されている。センサホルダー1080には、センサ支持部材1100の接着面に、接着剤を導くための溝が形成されている。
【0028】
図5は、上記焦点検出装置に具備される、被写体像の検出(像蓄積)を行う像検出手段であるところのセンサ手段1090を示す図であり、同図に示すように、各検出視野に対して複数のセンサが形成されており、各センサ上の検出領域を切り換え可能に構成されている。図5に示したセンサ手段1090は、各検出視野に対して101から105の5センサで構成されている。
【0029】
図6〜図12はセンサ上での検出領域の切り換え動作を説明するための図である。
【0030】
図6〜図9はセンサ手段1090上に形成されている被写体像の変化を示しており、図6は検出開始直後の検出像と検出領域の関係を示している。図7は検出中に検出像がその時の検出領域に対して検出方向と垂直な方向に変化した場合を示しており、図8は検出中に検出像がその時の検出領域に対して検出方向と平行な方向に変化した場合を示している。図9は検出中に検出像がその時の検出領域に対して検出方向と平行及び垂直な方向に移動した場合を示している。
【0031】
本実施の形態において、センサ手段1090は一つの視野に対してセンサを複数持つセンサ群を各視野毎に用意しており、その中の一つの視野に注目して、図6から図9までに示したように、像検出手段としてセンサ101から105の5本のセンサを並べたセンサ列を用いた焦点検出動作について説明する。
【0032】
この例においては、まず、図6に示したように、センサ103の中央部の領域201から被写体像の検出を開始し、センサ手段上に像蓄積をする事により、焦点検出動作が開始される。
【0033】
被写体像が明るい場合には、センサの蓄積に要する時間も短時間になるため、蓄積開始から終了までの間に移動する被写体像の移動量はほとんどない。しかし、被写体像が低輝度の場合や被写体像が低コントラストの場合には、センサの蓄積に要する時間が長くなり、撮像装置の振れによりセンサ手段上の被写体像の移動量が大きくなり、検出像のコントラストが更に低下してしまう事となる。
【0034】
具体的には、被写体像の移動状態としては、図7から図9に示した3つの場合が存在しており、それぞれについて説明する。
【0035】
まず、図7は、センサ手段上で被写体像がセンサの画素の並びに対して垂直方向に移動した場合を示している。図7の場合、被写体像の検出開始時にはセンサ103上に存在していた被写体像が、撮像装置の振れによりセンサ104上に移動しており、センサ103の検出を継続した場合には、検出開始時と異なる被写体の像を蓄積してしまう事となる。このため、被写体像がセンサ103の領域201からセンサ104の領域202に移動したと撮像装置が判定した時点で、センサ103の領域201での検出を中断し、センサ104の領域202での検出に切り換えるように構成している。
【0036】
図8においては、センサ手段上で被写体像が同一のセンサの画素の配列と平行な方向に移動した場合を示している。図8の場合、被写体像の検出開始時には、センサ103の初期位置に被写体像が存在しているが、撮影装置の振れによりセンサ103上の第2の位置に移動してしまい、被写体像が不鮮明になる。このため、被写体像が同一のセンサ上で所定値以上移動したと判定した場合には、センサ103の初期の領域201での蓄積を終了し、被写体像が移動した第2の領域203での蓄積を開始するように構成している。
【0037】
図9においては、センサ手段上で被写体像が自由に移動した場合を示している。図9の状態は、図7と図8の状態が同時に生じた場合である。
【0038】
図9の場合、被写体像の検出開始時には、センサ103の初期位置に被写体像が存在しているが、撮影装置の振れによりセンサ104上の第2の位置に移動している。このため、被写体像がセンサ手段上で所定量移動したと撮像装置が判定した時点で、センサ103の初期の領域201での蓄積を停止し、センサ104の第2の領域204での蓄積を開始するように構成している。
【0039】
図10〜図12は、図7〜図9での検出像データを示している。それぞれ、図10は図7に、図11は図8に、図12は図9に対応している。
【0040】
図10〜図12の各(a)は検出初期状態の検出像データの状態を示しており、各(b)は像振れ発生後に続けて像検出手段(センサ手段1090)の同一の検出領域(この例ではセンサ103上の同一領域)で検出像データを取得する場合の状態を示している。
【0041】
図10〜図12において、振れの発生によらず、像検出手段の検出領域(検出範囲)を変更しない場合には、それぞれ(a)から(b)へ変化する検出像の積分値が検出値となるために、検出像データが不明確になってしまうが、本実施の形態においては、振れの発生に応じて像検出手段の検出領域を変更する事により、図10(a)〜図12の(a)の各状態を検出初期から終了まで維持できるように制御する事で、(a)の状態の積分値を検出値とし、検出像データの改善を図ることを可能にしようとするものである。
【0042】
つまり、図6〜図12を用いて説明したように、撮像装置の振れにより、被写体像が蓄積開始初期の検出領域からずれることを、検出領域を切り換えることで、つまり被写体像の検出領域を振れ出力(振れの方向と振れの量)に基づいて変更することで、検出像の状態の改善を図るようにするものである。
【0043】
次に、上記図1〜図12に示した構成の撮像装置に具備される焦点検出装置の実施の各形態に係る焦点検出動作について、図13〜図22に示したフローチャートを用いて説明する。
【0044】
(実施の第1の形態)
図13〜図16は本発明の実施の第1の形態に係る図であり、まず図13にてセンサ蓄積割り込み処理について説明する。このセンサ蓄積割り込み処理は、撮像装置に対して、焦点検出開始信号が入力された場合に開始される。
【0045】
図13において、ステップ1010では、センサ蓄積処理準備として、蓄積データ分割数をカウントするカウンタをリセットする。次のステップ1020では、蓄積経過時間を計数する蓄積時間タイマをリセットする。そして、ステップ1030にて、蓄積データが複数の蓄積データの合成データであるか否かの判定フラグであるN2Fを初期化すると共に、選択した検出視野を示すための、選択画素列を示すラインパラメータLと先頭画素位置を示す先頭画素位置パラメータSを初期化する。
【0046】
なお、本実施の第1の形態では後述するように、同一のセンサ内での読み出し範囲の変更では、センサのリセットを行わないようにしている。このため、センサ内読み出し範囲変更のデータの第1の読み出しデータは、第1データのみとなるが、第2の読み出しデータは、第1のデータと第2のデータの合成値となり、第Nの読み出しデータは、第1のデータから第Nのデータを加算した値(積分値)となる。このため、センサ内での読み出し範囲の変更の場合には、第1のデータ以外は、第1のデータからの積分値である、蓄積データの合成データとなる。又、蓄積データ分割数は、像データ復元処理(図16等)を行う場合に、いくつのデータの合成処理を行うかカウントするためのカウンタとして機能するものとなる。
【0047】
ステップ1040では、センサ手段の蓄積制御を開始し、次のステップ1050にて、撮像装置に具備された振れ検出装置500からの振れ検出量の検出を行い、続くステップ1060にて、撮像装置に像振れ補正手段が存在しているか否かの判定を行う。撮像装置に像振れ補正手段が存在していると判定した場合には、後述のステップ1100に進む。また、撮像装置に像振れ補正手段が存在していないと判定した場合にはステップ1070へ進む。
【0048】
ステップ1070へ進むと、上記ステップ1050において検出した振れ検出量に基づいて、センサ手段に複数列含まれているセンサ列の切り換えを行うセンサ列切り換え割り込み処理を行う。そして、センサ列切り換え割り込み処理が終了するとステップ1080へ進み、センサ手段に対する蓄積完了フラグが設定されているか否かの判定を行う。蓄積完了フラグが設定されていた場合には、後述するステップ1120へ進み、蓄積完了フラグが設定されていない場合にはステップ1090に進む。
【0049】
ステップ1090へ進むと、上記ステップ1050において検出した振れ検出量に基づいて、センサ手段に複数列含まれているうちの同一のセンサ上での読み出し範囲の切り換えを行うセンサ読み出し範囲切り換え割り込み処理を行う。そして、センサ読み出し範囲切り換え割り込み処理が終了するとステップ1100へ進み、センサ手段に対する蓄積完了フラグが設定されているか否かの判定を行い、蓄積完了フラグが設定されていた場合には、後述するステップ1120に進む。一方、蓄積完了フラグが設定されていない場合にはステップ1110へ進み、センサ手段の蓄積量が所定値以上であるか否かの判定を行う。ここで、センサ手段の蓄積量が所定値以上の場合はステップ1120へ進み、センサ手段の蓄積制御を終了し、メインルーチンに復帰する。また、センサ手段の蓄積量が所定値以下の場合には、ステップ1110からステップ1050へ戻り、再度、振れ検出量の検出から行う。
【0050】
次に、図14を用いて、図13のステップ1070にて実行されるセンサ列切り換え割り込み処理について説明する。
【0051】
図14において、ステップ1200では、ステップ1050において検出した振れ検出量より、センサ手段で検出する検出像の移動量が所定値以上であるか否かの判定を行う。この結果、像移動量が所定値未満であると判定した場合には、センサ列切り換え処理を実行せずに、センサ列切り換え割り込み処理を終了し、センサ蓄積割り込み処理に復帰する。
【0052】
また、像移動量が所定値以上であると判定した場合には、ステップ1200からステップ1210へ進み、センサ列切り換え方向にセンサが存在しているか否かの判定を行い、センサ列切り換え方向にセンサが存在していないと判定した場合には、切り換え処理を実行せずに、センサ列切り換え割り込み処理を終了し、センサ蓄積割り込み処理に復帰する。
【0053】
一方、センサ列切り換え方向にセンサ列が存在していると判定した場合には、ステップ1210からステップ1220へ進み、センサ手段の蓄積制御量が所定値以上であるか否かの判定を行う。本ルーチンを複数回繰り返し、センサ手段の蓄積制御量が所定値以上であると判定した場合にはステップ1400へ進み、センサの蓄積を停止する。そして、次のステップ1410にて、センサの蓄積データの読み出し処理を開始し、続くステップ1420にて、蓄積データの読み出し処理が完了しているか否かの判定を行い、蓄積データの読み出し中であると判定した場合には、再度判定を行う。その後、蓄積データの読み出しが完了していると判定するとステップ1430へ進み、センサ手段での蓄積が完了したことを示す蓄積完了フラグを設定し、ステップ1440にて、センサ手段から転送したデータが複数のデータの合成値であるか否かを示す判定値の設定を行っており、設定値N2FをN2F(N)に格納し、センサ列切り換え割り込み処理を終了し、センサ蓄積割り込み処理に復帰する。
【0054】
また、上記ステップ1220にてセンサ手段の蓄積制御量が所定値未満であると判定した場合はステップ1230へ進み、前回のセンサ列切り換えからの経過時間の判定を行う。ここで、前回のセンサ列切り換えからの経過時間が所定時間以上であると判定した場合はステップ1240へ進む。また、前回のセンサ列切り換えからの経過時間が所定時間未満であると判定された場合には、センサ列切り換え割り込み処理を終了し、センサ蓄積割り込み処理に復帰する。
【0055】
ステップ1240へ進むと、ステップ1050において検出した振れ検出量より、センサ手段で検出する検出像の像ずれが所定時間継続しているか否かの判定を行う。この結果、検出像の像ずれが所定時間継続していると判定した場合にはステップ1250へ進み、検出像の像ずれが所定時間継続していないと判定した場合には、センサ列切り換え割り込み処理を終了し、センサ蓄積割り込み処理に復帰する。
【0056】
ステップ1250へ進むと、切り換えを予定しているセンサ列の蓄積準備が終了しているか否かの判定を行う。センサ列の蓄積準備が終了していると判定するとステップ1270へ進む。また、センサ列の蓄積準備が終了していない場合には、センサ列切り換え割り込み処理を終了し、センサ蓄積割り込み処理に復帰する。
【0057】
ステップ1270へ進むと、現在、蓄積を行っているセンサ列の蓄積制御を終了し、ステップ1275において、N番目の蓄積データの経過時間の保持を行い、ステップ1280に進み、センサに蓄積されたデータの転送を開始する。次のステップ1290では、センサ蓄積データの転送終了したか否かの判定を行い、センサ蓄積データの転送が完了していない場合には、再度判定を行う。また、センサ蓄積データの転送が完了したと判定された場合には、ステップ1295へ進む。
【0058】
ステップ1295へ進むと、転送したセンサ蓄積データの先頭画素位置の保持を行い、ステップ1300へ進み、ここではセンサから転送したデータが複数のデータの合成値であるか否かを示す判定値の設定を行い、設定値N2FをN2F(N)に格納する。そして、次のステップ1310にて、センサデータが複数であるか示す判定値の初期化を行う。続くステップ1320では、センサの初期化動作を行う事により、次の蓄積制御に備える。
【0059】
次のステップ1330では、像の移動したセンサ列の蓄積を開始する。そして、ステップ1340にて、蓄積データ分割数を計数するカウンタのカウントをアップし、次のステップ1350にて、蓄積を行っているセンサ列を示すラインナンバーの設定を行い、センサ列切り換え割り込み処理を終了し、センサ蓄積割り込み処理に復帰する。
【0060】
次に、図15を用いて、図13のステップ1090で示したセンサ読み出し範囲切り換え割り込み処理について説明する。
【0061】
図15において、ステップ1500では、ステップ1050において検出した振れ検出量より、センサ手段で検出する検出像の移動量が所定値以上であるか否かの判定を行う。像移動量が所定値未満であると判定した場合には、センサ読み出し範囲切り換え処理を実行せずに、センサ読み出し範囲切り換え割り込み処理を終了し、センサ蓄積割り込み処理に復帰する。
【0062】
また、像移動量が所定値以上であると判定した場合には、ステップ1510へ進み、センサ読み出し範囲切り換え方向にセンサ画素が存在しているか否かの判定を行う。この結果、センサ読み出し範囲切り換え方向にセンサ画素が存在していないと判定した場合には、切り換え処理を実行せずに、センサ読み出し範囲切り換え割り込み処理を終了し、センサ蓄積割り込み処理に復帰する。また、センサ読み出し範囲切り換え方向にセンサ画素が存在していると判定した場合にはステップ1520へ進み、センサ手段の蓄積制御量が所定値以上であるか否かの判定を行う。
【0063】
上記ステップ1520にて、センサ手段の蓄積制御量が所定値以上であると判定した場合にはステップ1700へ進み、センサの蓄積を停止する。そして、次のステップ1710にて、センサの蓄積データの読み出し処理を開始し、続くステップ1720にて、蓄積データの読み出し処理が完了しているか否かの判定を行う。ここで、蓄積データの読み出し中であると判定した場合には、再度判定を行う。
【0064】
また、蓄積データの読み出しが完了していると判定した場合にはステップ1730へ進み、センサ手段が蓄積完了したことを示す蓄積完了フラグを設定し、次のステップ1740にて、センサから転送したデータが複数のデータの合成値であるか否かを示す判定値の設定を行い、設定値N2FをN2F(N)に格納し、センサ読み出し範囲切り換え割り込み処理を終了して、センサ蓄積割り込み処理に復帰する。
【0065】
また、ステップ1520にてセンサ手段の蓄積制御量が所定値未満であると判定した場合にはステップ1530へ進み、前回のセンサ読み出し範囲切り換えからの経過時間の判定を行い、前回のセンサ読み出し範囲切り換えからの経過時間が所定時間以上であると判定した場合にはステップ1540に進む。また、前回のセンサ読み出し範囲切り換えからの経過時間が所定時間未満であると判定した場合には、センサ読み出し範囲切り換え割り込み処理を終了し、センサ蓄積割り込み処理に復帰する。
【0066】
ステップ1540へ進むと、ステップ1050において検出した振れ検出量より、センサ手段で検出する検出像の像ずれが所定時間継続しているか否かの判定を行い、検出像の像ずれが所定時間継続していると判定した場合には、ステップ1550へ進む。また、検出像の像ずれが所定時間継続していないと判定した場合には、センサ読み出し範囲切り換え割り込み処理を終了し、センサ蓄積割り込み処理に復帰する。
【0067】
ステップ1550へ進むと、現在、蓄積を行っているセンサ列の蓄積を停止し、ステップ1560へ進み、今回の経過時間の保持を行うために、T(N)にTを格納する。そして、次のステップ1570にて、センサ蓄積データの転送を開始する。続くステップ1580では、センサ蓄積データの転送が完了したか否かの判定を行い、センサ蓄積データの転送中であると判定した場合には、再度判定を行う。
【0068】
また、センサ蓄積データの転送が完了したと判定した場合にはステップ1590へ進み、転送したセンサ蓄積データの先頭画素位置の保持を行い、次のステップ1600にて、センサから転送したデータが複数のデータの合成値であるか否かを示す判定値の設定を行い、設定値N2FをN2F(N)に格納する。そして、次のステップ1610にて、センサ蓄積データが合成されている個数を計数するカウンタをカウントアップし、続くステップ1620にて、センサの追加蓄積を開始する。
【0069】
ステップ1630においては、センサ蓄積データが分割されている個数を計数するカウンタをカウントアップし、センサ読み出し範囲切り換え割り込み処理を終了し、センサ蓄積割り込み処理に復帰する
次に、図16を用いて、取得した複数の像データより一組の像データを構築し焦点調節量を演算する像データ復元デフォーカス演算処理について説明する。
【0070】
図16において、ステップ2000では、データ演算カウンタNDの初期化を行い、次のステップ2010にて、データ演算カウンタNDのカウントアップを行う。そして、ステップ2020にて、ND番目の像データが、複数のデータの合成値であるか否かの判定を、N2F(ND)の値を用いて判定する。この結果、N2F(ND)が1であると判定した場合にはステップ2030へ進む。また、N2F(ND)が1で無いと判定された場合にはステップ2100に進む。
ステップ2030へ進むと、ND番目の像データの先頭画素位置を設定し、ステップ2040にて、ND番目の蓄積像データの加算処理を行い、次のステップ2050にて、データ演算カウンタNDが蓄積データ分割数N以上であるが否かの判定を行う。データ演算カウンタNDが蓄積データ分割数N以上であると判定した場合にはステップ2060へ進む。また、データ演算カウンタNDが、蓄積データ分割数N未満であると判定した場合にはステップ2010以前に復帰し、残りの蓄積像データの加算処理を行う。
【0071】
一方、ステップ2100へ進むと、ND番目の蓄積像データには、ND−1番目の蓄積像データが含まれているので、ND番目とND−1番目の蓄積像データの差分蓄積像データを作成する。そして、次のステップ2110にて、上記ステップ2100において作成した差分蓄積像データの先頭画素位置を設定し、次のステップ2120にて、ND番目の差分蓄積像データの加算処理を行い、上記のステップ2050へ進む。
【0072】
ステップ2060においては、前記処理にて合成された、合成蓄積像データを元に、相関演算処理を行い、焦点調節量を演算する。そして、メインルーチンに復帰する。
【0073】
上記像データ復元デフォーカス演算処理について補足説明をすると、上記実施の第1の形態においては、像データを連続して取得するために図15のフローにおいて、センサの像を非破壊で読み出し、そして追加の蓄積を行うようにしている。このため、同一のセンサ内での読み出し範囲の変更処理を行った場合、読み出しを行うセンサ内での読み出し範囲の変更のN番目の場合、読み出した像データは、センサ列切り換え以降のデータの合成データとなっており、センサ読み出し範囲変更の1番目からN番目までを合成したものとなっている。
【0074】
実施の第1の形態においては、図8の様に像が移動した場合に、センサから転送したデータが複数のデータの合成値となっており、図11の(a)を1番目のデータ、(b)を2番目のデータとして読み出したいのですが、実際には、1番目のデータとしては(a)のデータを得ることが出来るのであるが、2番目に読み出したデータは(a)のデータと(b)のデータを加算したデータとなっているので、図15にてセンサ読み出し範囲の変更を行う場合には、読み出したデータと共に、現在のN2Fの値を保持(ステップ1600)することで、複数のデータの合成データ(ぶれた状態の合成データ)であるか判定出来るようにし、ステップ1610において、次の読み出しのために「N2F←N2F+1」とし、読み出しデータ内にて合成されているデータ数のカウントアップを図っている。
【0075】
以上の実施の第1の形態によれば、センサ手段への蓄積処理中に、例えば被写体像があるセンサ列(光電変換素子列)上から他のセンサ列上に対して所定値以上、移動したと判定した場合に、前者のセンサ列への蓄積を中止し、後者のセンサ列への蓄積に切り換えるようにしているので、像振れ補正手段を有さず、蓄積時間が長くなるような場合でも、蓄積像の振れを防止でき、検出精度を向上させることができる。
【0076】
また、センサ列や画素の切り換えは、前回の切り換えから所定時間経過している場合にのみ実施されるように構成しているので、分割した蓄積量が少なくなりすぎない様にする事が可能となる。
【0077】
また、センサ列や画素の切り換えは、検出像の移動が所定値以上であると検出されてから所定時間経過することで実施されるようにしているので、無駄に切り換えが発生しない様にすることが可能となる。
【0078】
また、撮像光学系が像振れ補正手段を含み、像振れ補正制御を行っている場合には、センサ列や画素の切り換えは実施しない構成にしているので、この種のレンズが装着されたとしても、無駄な制御を排除することが可能となる。
【0079】
また、被写体像の移動方向にセンサ列や画素が存在していない場合や、センサの蓄積制御が所定値以上の場合には、センサの蓄積制御を終了するようにしているので、早期にセンサの蓄積制御を終了でき、ずれた被写体像の蓄積を排除できる。つまり、検出精度の向上を図る事が可能となる。
【0080】
(実施の第2の形態)
図17は本発明の実施の第2の形態に係る、取得した複数の像データより複数のデフォーカスデータを構築して焦点調節量を演算するデフォーカス演算処理について説明するフローチャートである。なお、センサ手段の蓄積制御については、上記実施の第1の形態にて説明した、図13〜図15と同一であるのでその説明は省略する。
【0081】
図17において、ステップ2200では、データ演算カウンタNDの初期化、デフォーカス保持手段DFの初期化、制御デフォーカス量格納手段DFaveの初期化を行う。そして、次のステップ2210にて、データ演算カウンタNDのカウントアップを行う。続くステップ2220では、ND番目の像データが、複数のデータの合成値であるか否かの判定を、N2F(ND)の値を用いて判定する。この結果、N2F(ND)が1であると判定した場合にはステップ2230へ進む。また、N2F(ND)が1で無いと判定した場合にはステップ2300へ進む。
【0082】
ステップ2230へ進むと、ND番目の像データの先頭画素位置を設定し、次のステップ2240にて、ND番目の蓄積像データの相関演算処理を行い、ステップ2250へ進む。
【0083】
一方、ステップ2300へ進むと、ND番目の蓄積像データには、ND−1番目の蓄積像データが含まれているので、ND番目とND−1番目の蓄積像データの差分蓄積像データを作成する。そして、ステップ2310にて、上記ステップ2300において作成した差分蓄積像データの先頭画素位置を設定し、次のステップ2320にて、ND番目の差分蓄積像データの相関演算処理を行い、ステップ2250へ進む。
【0084】
ステップ2250へ進むと、ステップ2240にて求めたデフォーカス量、あるいは、ステップ2320にて求めたデフォーカス量の加算処理を行う。そして、次のステップ2260にて、データ演算カウンタNDが蓄積データ分割数N以上であるが否かの判定を行う。データ演算カウンタNDが蓄積データ分割数N以上であると判定した場合にはステップ2270へ進み、データ演算カウンタNDが、蓄積データ分割数N未満であると判定した場合にはステップ2210以前に復帰し、残りの蓄積像データの加算処理を行う。
【0085】
ステップ2270へ進むと、前記処理にて合成された、合成デフォーカス量をデータ数で除算する事により、焦点調節量を演算する。そして、メインルーチンに復帰する。
【0086】
この実施の第2の形態の基本的な考え方は、上記実施の第1の形態と同一であるが、上記実施の第1の形態が、センサより読み出した、波形データをそのままの状態で合成し、結果として得られた像データに対して相関演算処理を行い、デフォーカス量の算出を行っているのに対して、この実施の第2の形態においては、図17にて示したように、検出により得られた複数の波形データに対して、まず、相関演算処理を行い波形データそれぞれのデフォーカス量の算出を行った後、得られた複数のデフォーカス量の平均値を得ることにより最終的に制御に用いるデフォーカス量の算出を行うようにしている。
【0087】
このため、デフォーカス演算のための時間は多くかかるが、各検出像について、相関演算を行いデフォーカス値を求めているため、検出エラーに伴い、合成した像データの相関演算が不能となることを無くすことが可能となる。
【0088】
(実施の第3の形態)
図18は本発明の実施の第3の形態に係る、取得した複数の像データより複数のデフォーカスデータを構築して焦点調節量を演算するデフォーカス演算処理について説明するフローチャートである。なお、センサの蓄積制御については、上記実施の第1の形態にて説明した、図13〜図15と同一であるのでその説明は省略する。
【0089】
図18において、ステップ2500では、データ演算カウンタNDの初期化、デフォーカス保持手段DFの初期化、制御デフォーカス量格納手段DFaveの初期化を行う。そして、次のステップ2510にて、データ演算カウンタNDのカウントアップを行う。続くステップ2520では、ND番目の像データが、複数のデータの合成値であるか否かの判定を、N2F(ND)の値を用いて判定する。この結果、N2F(ND)が1であると判定した場合にはステップ2530へ進む。また、N2F(ND)が1で無いと判定した場合にはステップ2600へ進む。
【0090】
ステップ2530へ進むと、ND番目の像データの先頭画素位置を設定し、次のステップ2540にて、ND番目の蓄積像データの相関演算処理を行い、ステップ2550へ進む。
【0091】
一方、ステップ2600へ進むと、ND番目の蓄積像データには、ND−1番目の蓄積像データが含まれているので、ND番目とND−1番目の蓄積像データの差分蓄積像データを作成する。そして、次のステップ2610にて、ステップ2600において作成した差分蓄積像データの先頭画素位置を設定し、続くステップ2620にて、ND番目の差分蓄積像データの相関演算処理を行い、ステップ2550へ進む。
【0092】
ステップ2550へ進むと、ステップ2540にて求めたデフォーカス量、あるいは、ステップ2620にて求めたデフォーカス量の加算処理を行う。ステップ2550におけるデフォーカスの加算処理は、演算するデフォーカス値の有効度を全体の検出時間に占める割合で変化させている。
【0093】
次のステップ2560へ進むと、データ演算カウンタNDが蓄積データ分割数N以上であるが否かの判定を行い、データ演算カウンタNDが蓄積データ分割数N以上であると判定された場合には、メインルーチンに復帰する。また、データ演算カウンタNDが、蓄積データ分割数N未満であると判定された場合には、ステップ2510以前に復帰し、残りの蓄積像データの加算処理を行う。
【0094】
この実施の第3の形態の基本的な考え方は、上記実施の第1の形態と同一であり、又、検出した波形データに対してデフォーカス量を演算した後、そのデフォーカス量を用いて最終的に制御に用いるデフォーカス量を求める部分については上記実施の第2の形態と同一である。
【0095】
一方、上記実施の第2の形態では、得られたデフォーカス量の平均値を求めることにより、制御に用いるデフォーカス量を求めていたのであるが、この実施の第3の形態においては、得られたデフォーカス量の検出に要した時間に応じて各デフォーカス量に重み付けを行い合成することで、制御に用いるデフォーカス量を求めている。
【0096】
このため、実施の第2の形態に対して、像が安定していた状態にて検出された波形データから得られたデフォーカス量の制御データに占める割合が大きくなるため、実施の第2の形態より安定したデフォーカス量を求めることが可能となる。
【0097】
(実施の第4の形態)
図19及び図20は本発明の実施の第4の形態に係るフローチャートである。
【0098】
まず、本発明の実施の第4の形態に係る、図13のステップ1090で示したセンサ読み出し範囲切り換え割り込み処理について、図19のフローチャートにより説明する。なお、センサの蓄積制御のうち、図13のセンサ蓄積割り込み処理と図14のセンサ列切り換え割り込み処理については、上記実施の第1の形態と同様であるのでその説明は省略する。
【0099】
図19において、ステップ3500では、ステップ1050において検出した振れ検出量より、センサ手段で検出する検出像の移動量が所定値以上であるか否かの判定を行う。像移動量が所定値未満であると判定した場合には、センサ読み出し範囲切り換え処理を実行せずに、センサ読み出し範囲切り換え割り込み処理を終了し、センサ蓄積割り込み処理に復帰する。
【0100】
また、像移動量が所定値以上であると判定した場合にはステップ3500からステップ3510へ進み、センサ読み出し範囲切り換え方向にセンサ画素が存在しているか否かの判定を行う。ここで、センサ読み出し範囲切り換え方向にセンサ画素が存在していないと判定した場合には、切り換え処理を実行せずに、センサ読み出し範囲切り換え割り込み処理を終了し、センサ蓄積割り込み処理に復帰する。
【0101】
また、センサ読み出し範囲切り換え方向にセンサ画素が存在していると判定した場合には、ステップ3510からステップ3520へ進み、検出手段の蓄積制御量が所定値以上であるか否かの判定を行う。ここで、センサ手段の蓄積制御量が所定値以上であると判定された場合にはステップ3700へ進む。
【0102】
ステップ3700へ進むと、センサの蓄積を停止する。そして、次のステップ3710にて、センサの蓄積データの読み出し処理を開始し、続くステップ3720にて、蓄積データの読み出し処理が完了しているか否かの判定を行う。蓄積データの読み出し中であると判定した場合には、再度判定を行う。その後、蓄積データの読み出しが完了していると判定するとステップ3730へ進み、センサ手段が蓄積完了したことを示す蓄積完了フラグを設定し、次のステップ3740にて、センサ列から転送したデータが複数のデータの合成値であるか否かを示す判定値の設定を行い、N2FをN2F(N)に格納し、センサ読み出し範囲切り換え割り込み処理を終了して、センサ蓄積割り込み処理に復帰する。
【0103】
また、ステップ3520にてセンサ手段の蓄積制御量が所定値未満であると判定した場合はステップ3530へ進み、前回のセンサ読み出し範囲切り換えからの経過時間の判定を行う。ここで、前回のセンサ読み出し範囲切り換えからの経過時間が所定時間以上であると判定した場合にはステップ3540へ進み、前回のセンサ読み出し範囲切り換えからの経過時間が所定時間未満であると判定した場合には、センサ読み出し範囲切り換え割り込み処理を終了し、センサ蓄積割り込み処理に復帰する。
【0104】
ステップ3540へ進むと、ステップ1050において検出した振れ検出量より、センサ手段で検出する検出像の像ずれが所定時間継続しているか否かの判定を行い、検出像の像ずれが所定時間継続していると判定した場合にはステップ3550へ進み、検出像の像ずれが所定時間継続していないと判定した場合には、センサ読み出し範囲切り換え割り込み処理を終了し、センサ蓄積割り込み処理に復帰する。
【0105】
ステップ3550へ進むと、現在、蓄積を行っているセンサの蓄積を停止し、次のステップ3560にて、今回の経過時間の保持を行うために、T(N)にTを格納する。そして、次のステップ3570にて、センサ蓄積データの転送を開始する。続くステップ3580では、センサ蓄積データの転送が完了したか否かの判定を行う。センサ蓄積データの転送中であると判定した場合には、再度判定を行う。その後、センサ蓄積データの転送が完了したと判定するとステップ3590へ進む。
【0106】
ステップ3590へ進むと、転送したセンサ蓄積データの先頭画素位置の保持を行い、次のステップ3600にて、センサ列の初期化動作(センサリフレッシュ制御)を行う事により、次の蓄積制御に備える。そして、次のステップ3610にて、センサ列の蓄積を開始し、続くステップ3620にて、センサ蓄積データが分割されている個数を計数するカウンタをカウントアップし、センサ読み出し範囲切り換え割り込み処理を終了し、センサ列蓄積割り込み処理に復帰する。
【0107】
この図19においては、センサから波形データの読み出しを行ったのち、センサのリフレッシュ(センサリセット)を行っている。このため、取り込を行う波形データに、センサのリフレッシュを行っている間、データを取得出来ない時間が存在することとなる。
【0108】
しかしながら、全て取得をした波形データは、検出期間に蓄積されたデータのみとなっているので、上記実施の第1の形態において、図16にて説明した、像データ復元デフォーカス演算処理で行った様な、ND番目とND−1番目の像データ差分データの演算を行う必要が無く、演算ルーチンを簡略化することが可能となる。
【0109】
次に、図20を用いて、取得した複数の像データより一組の像データを構築して焦点調節量を演算する像データ復元デフォーカス演算処理について説明する。
【0110】
図20において、ステップ4000では、データ演算カウンタNDの初期化を行い、次のステップ4010にて、データ演算カウンタNDのカウントアップをし、ステップ4020にて、ND番目の像データの先頭画素位置を設定する。そして、次のステップ4030にて、ND番目の蓄積像データの加算処理を行い、続くステップ4040にて、データ演算カウンタNDが蓄積データ分割数N以上であるが否かの判定を行う。この結果、データ演算カウンタNDが蓄積データ分割数N以上であると判定した場合にはステップ4050へ進み、データ演算カウンタNDが、蓄積データ分割数N未満であると判定した場合にはステップ4010以前に復帰し、残りの蓄積像データの加算処理を行う。
【0111】
ステップ4050へ進むと、前記処理にて合成された、合成蓄積像データを元に、相関演算処理を行い、焦点調節量を演算する。そして、メインルーチンに復帰する。
【0112】
図20については、上記実施の第4の形態が、上記実施の第1の形態の図15にて示したセンサ読み出し範囲の切り換えの際にセンサのリセットをせずに、追加蓄積を行っているものに対して、図19で示したセンサ読み出し範囲の切り換えの際にセンサをリセットしているので、図19において得られる像データは、検出範囲のみとなっている。
【0113】
このため、図20での演算では、図16にて存在していた、センサに対して追加蓄積した場合の像データが存在しないので、前述したように、図16から、N番目のデータとN−1番目のデータの差分値を求める処理を省略したものとすることができる。
【0114】
(実施の第5の形態)
図21は本発明の実施の第5の形態に係る、取得した複数の像データより複数のデフォーカスデータを構築して焦点調節量を演算するデフォーカス演算処理について説明するフローチャートである。なお、センサの蓄積制御は、上記実施の第1の形態で説明した図13、図14、及び、上記実施の第4の形態で説明した図19と同様であるのでその説明は省略する。
【0115】
図21において、ステップ4200では、データ演算カウンタNDの初期化、デフォーカス保持手段DFの初期化、制御デフォーカス量格納手段DFaveの初期化を行う。そして、次のステップ4210にて、データ演算カウンタNDのカウントアップを行い、ステップ4220にて、ND番目の像データの先頭画素位置を設定してステップ4230へ進み、ND番目の蓄積像データの相関演算処理を行う。
【0116】
次のステップ4240では、ステップ4230にて求めたデフォーカス量の加算処理を行い、ステップ4250にて、データ演算カウンタNDが蓄積データ分割数N以上であるが否かの判定を行う。データ演算カウンタNDが蓄積データ分割数N以上であると判定した場合にはステップ4260へ進み、データ演算カウンタNDが蓄積データ分割数N未満であると判定した場合にはステップ4210以前に復帰し、残りの蓄積像データの加算処理を行う。
【0117】
ステップ4260へ進むと、前記処理にて合成された、合成デフォーカス量をデータ数で除算する事により、焦点調節量を演算する。そして、メインルーチンに復帰する。
【0118】
ここで、本発明の実施の第5の形態と上記実施の第4の形態との違いを述べると、上記実施の第4の形態が、センサより読み出した、波形データをそのままの状態で合成し、結果として得られた像データに対して相関演算処理を行い、デフォーカス量の算出を行っているのに対して、この実施の第5の形態においては、図21にて示したように、検出により得られた複数の波形データに対して、まず、相関演算処理を行い波形データそれぞれのデフォーカス量の算出を行った後、得られた複数のデフォーカス量の平均値を得ることにより最終的に制御に用いるデフォーカス量の算出を行っている。
【0119】
この実施の第5の形態は、上記実施の第2の形態で示したものに対して、波形データを取得する時に、同一センサ内での読み出し範囲変更時に、センサリセットを行うように変更したものであり、全て取得をした波形データは、検出期間に蓄積されたデータのみとなっているので、上記実施の第4の形態において、図17にて説明した、像データ復元デフォーカス演算処理で行った様な、ND番目とND−1番目の像データ差分データの演算を行う必要が無く、演算ルーチンを簡略化することが可能となる。
【0120】
また、デフォーカス演算のための時間は多くかかるが、各検出像について、相関演算を行い、デフォーカス値を求めているため、検出エラーに伴い、合成した像データの相関演算が不能となることを無くすことが可能となる。
【0121】
(実施の第6の形態)
図22は本発明の実施の第6の形態に係る、取得した複数の像データより複数のデフォーカスデータを構築して焦点調節量を演算するデフォーカス演算処理について説明するフローチャートである。なお、センサの蓄積制御は、上記実施の第1の形態で説明した図13、図14、及び、上記実施の第4の形態で説明した図19と同様であるのでその説明は省略する。
【0122】
図22において、ステップ4500では、データ演算カウンタNDの初期化、デフォーカス保持手段DFの初期化、制御デフォーカス量格納手段DFaveの初期化を行う。そして、次のステップ4510にて、データ演算カウンタNDのカウントアップをし、ステップ4520にて、ND番目の像データの先頭画素位置を設定し、続くステップ4530にて、ND番目の蓄積像データの相関演算処理を行い、ステップ4540へ進む。
【0123】
ステップ4540へ進むと、ステップ4530にて求めたデフォーカス量の加算処理を行う。このステップ4540におけるデフォーカスの加算処理は、演算するデフォーカス値の有効度を全体の検出時間に占める割合で変化させている。次のステップ4550では、データ演算カウンタNDが蓄積データ分割数N以上であるが否かの判定を行い、データ演算カウンタNDが蓄積データ分割数N以上であると判定した場合には、メインルーチンに復帰する。
【0124】
また、上記ステップ4550にてデータ演算カウンタNDが、蓄積データ分割数N未満であると判定された場合には、ステップ4510以前に復帰し、残りの蓄積像データの加算処理を行う。
【0125】
ここで、本発明の実施の第6の形態と上記実施の第4、第5の形態との違いを述べると、上記実施の第4の形態が、センサより読み出した、波形データをそのままの状態で合成し、結果として得られた像データに対して相関演算処理を行い、デフォーカス量の算出を行い、上記実施の第5の形態が、検出により得られた複数の波形データに対して、まず、相関演算処理を行い波形データそれぞれのデフォーカス量の算出を行った後、得られた複数のデフォーカス量の平均値を得ることにより最終的に制御に用いるデフォーカス量の算出を行うのに対して、この実施の第6の形態においては、図22にて示したように、得られたデフォーカス量の検出に要した時間に応じて各デフォーカス量に重み付けを行い合成することで、制御に用いるデフォーカス量を求めている。
【0126】
この実施の第6の形態は、上記実施の第3の形態で示したものに対して、波形データを取得する時に、同一センサ内での読み出し範囲変更時に、センサリセットを行うように変更したものであり、全て取得をした波形データは、検出期間に蓄積されたデータのみとなっているので、上記実施の第4の形態において、図17にて説明した、像データ復元デフォーカス演算処理で行った様な、ND番目とND−1番目の像データ差分データの演算を行う必要が無く、演算ルーチンを簡略化することが可能となる。
【0127】
また、上記実施の第5の形態に対して、像が安定していた状態にて検出された波形データから得られたデフォーカス量の制御データに占める割合が大きくなるため、上記の実施の第2の形態より安定したデフォーカス量を求めることが可能となる。
【0128】
以上の実施の各形態によれば、以下のような効果を有するものとなる。
【0129】
1)像検出手段であるセンサ手段1090での被写体像の蓄積中に、該センサ手段1090上での被写体像の移動量が所定値以上であると判定した場合には、センサ手段1090での被写体像の検出範囲を変更、詳しくは振れが生じる前の検出範囲での像蓄積を継続できるように図14や図15に示すように、振れ検出量に応じてその振れを抑制する方向へセンサ列を順次切り換えたり、同一センサ上において画素範囲を順次切り換えるようにしているので、被写体像の蓄積中の像振れを最小限にとどめ、被写体像の検出精度の向上を図ることができる。
【0130】
2) 前記被写体像の移動量は、前記振れ検出装置9(500)の振れ検出量により求める事で、リアルタイムに被写体像の検出範囲を変更可能となる。
【0131】
3) 被写体像の検出範囲を変更は、例えば、図14のステップ1200,1210,1230,1240,1250でNoと判定した場合は行わないようにしているので、無駄な切り換え制御が発生することがない。
【0132】
4) 撮像光学系に像振れ補正光学系を含み、該振れ補正光学光学系にて像振れ補正制御を行っている場合には、センサ手段1090の切り換え制御を実施しないようにしている(図13のステップ1060のYes)ので、無駄な制御を排除することができる。
【0133】
5)被写体像の移動方向にセンサ列や画素が存在していない場合、センサ手段1090の蓄積量が所定値以上の場合には、蓄積制御を終了するようにしているので、検出像が不明確になることを防止できる。
【0134】
6)センサ手段1090により取得した複数の蓄積量から得られた検出値の平均値を得ることで焦点状態の検出値とする事、あるいは、複数の蓄積量を加算する事により所定の蓄積量を得ることにより、蓄積時間によらず、蓄積時間が短い場合と同等の検出像を得る事が可能できる。
【0135】
以上、フイルムを用いるカメラの焦点検出装置を例に説明してきたが、デジタルカメラ、ビデオカメラなど各種画像を取得する検出手段にも適応できるのは、言うまでもない。
【0136】
最後に、請求項1に記載の発明以外の本発明に係る撮像装置の実施態様について、以下に列挙する。
【0137】
(実施態様1) 被写体像を検出する像検出手段と、予定結像面に対して被写体像を結像させる撮像光学系と、撮像装置の振れを検出する振れ検出手段とを有する撮像装置において、前記像検出手段での被写体像の蓄積中に、前記振れ検出手段の出力より前記像検出手段上での被写体像の移動量が所定値以上であると判定した場合には、前記像検出手段での被写体像の検出範囲を、前記振れ検出手段にて検出される振れ方向および振れ量に基づいて変更することを特徴とする撮像装置。
【0138】
(実施態様2) 被写体像を検出する複数の光電変換素子列より成る像検出手段と、予定結像面に対して被写体像を結像させる撮像光学系と、撮像装置の振れを検出する振れ検出手段とを有する撮像装置において、前記振れ検出手段により検出される振れに応じて、前記像検出手段の蓄積制御中に光電変換素子列を切り換えることで、前記振れに起因する前記蓄積制御中における前記検出像の移動が実質生じていないようにしたことを特徴とする撮像装置。
【0139】
(実施態様3) 被写体像を検出する複数の光電変換素子列より成る像検出手段と、予定結像面に対して被写体像を結像させる撮像光学系と、撮像装置の振れを検出する振れ検出手段とを有する撮像装置において、前記振れ検出手段により検出される振れに応じて、前記像検出手段の蓄積制御中に、光電変換素子列と同一の光電変換素子列上における画素範囲の少なくとも一方を切り換えることで、前記振れに起因する前記蓄積制御中における前記検出像の移動が実質生じていないようにしたことを特徴とする撮像装置。
【0140】
(実施態様4) 前記被写体像の移動量は、前記振れ検出手段の振れ出力により求めることを特徴とする請求項1又は実施態様1に記載の撮像装置。
【0141】
(実施態様5) 前記像検出手段は、被写体像の検出時に、複数の被写体像を生成し、被写体像を合成することで撮像光学系の制御値を生成するための信号を出力するものであることを特徴とする請求項1、実施態様1乃至4の何れかに記載の撮像装置。
【0142】
(実施態様6) 前記像検出手段は、撮像光学系により予定結像面上に形成される被写体像の状態を検出する焦点検出手段であることを特徴とする請求項1、実施態様1乃至4の何れかに記載の撮像装置。
【0143】
(実施態様7) 前記像検出手段は、検出範囲変更時にデータ転送後、リセットが行われることを特徴とする請求項1、実施態様1乃至6の何れかに記載の撮像装置。
【0144】
(実施態様8) 前記像検出手段の蓄積量が所定値以上であると判定した場合には、前記蓄積を停止することを特徴とする請求項1、実施態様1乃至7の何れかに記載の撮像装置。
【0145】
(実施態様9) 前記像検出手段の検出範囲の変更は、前回の変更から所定時間経過している場合にのみ実施されることを特徴とする請求項1又は実施態様1に記載の撮像装置。
【0146】
(実施態様10) 前記像検出手段の検出範囲の変更は、検出像の移動量が所定値以上であることが所定時間検出されることで実施されることを特徴とする請求項1又は実施態様1に記載の撮像装置。
【0147】
(実施態様11) 前記撮像光学系が像振れ補正光学系を含み、該像振れ補正光学系による像振れ補正制御を行っている場合には、像検出手段の検出範囲の変更は実施しないことを特徴とする請求項1又は実施態様1に記載の撮像装置。
【0148】
(実施態様12) 前記被写体像の移動方向に像検出手段が存在していない場合、前記像検出手段の蓄積量が所定値以上の場合には、前記像検出手段の蓄積制御を終了することを特徴とする請求項1又は実施態様1に記載の撮像装置。
【0149】
(実施態様13) 前記像検出手段により取得した複数の蓄積量から得られた検出値の平均値を得ることで、焦点状態の検出値とすることを特徴とする請求項1又は実施態様1に記載の撮像装置。
【0150】
(実施態様14) 前記像検出手段により取得した複数の蓄積量を加算することにより所定の蓄積量を得ることを特徴とする請求項1又は実施態様1に記載の撮像装置。
【0151】
(実施態様15) 撮像装置には振れ検出手段が設けられており、撮像光学系による被写体像を少なくとも一対の再結像光学系により、複数対の光電変換素子列上に再結像させ、二次被写体像の相対的ずれから前記撮像光学系の合焦状態を検出する焦点検出装置を有する撮像装置において、前記光電変換素子列の蓄積処理中に、二次被写体像が前記光電変換素子列上で所定値以上移動したことを判定した場合には、前記光電変換素子列の蓄積範囲の変更を行うことを特徴とする撮像装置。
【0152】
(実施態様16) 前記光電変換素子列の蓄積範囲の変更は、前記光電変換素子列上での被写体像の移動が、第1の光電変換素子列から第2の光電変換素子列への移動であると判定した場合には、前記第1の光電変換素子列の蓄積を中止し、前記光電変換素子列上の蓄積結果を読み出すと共に、前記第2の光電変換素子列に切り換えることを特徴とする実施態様15に記載の撮像装置。
【0153】
(実施態様17) 前記光電変換素子列の蓄積範囲の変更は、前記光電変換素子列上での被写体像の移動が、前記光電変換素子列上での移動であると判定した場合には、前記光電変換素子列上の蓄積結果を読み出すと共に、蓄積範囲を変更して蓄積を行うことを特徴とする実施態様15の撮像装置。
【0154】
(実施態様18) 前記被写体像の移動量は、前記振れ検出手段の振れ検出量により求めることを特徴とする実施態様15乃至17の何れかに記載の撮像装置。
【0155】
(実施態様19) 前記光電変換素子列の蓄積量が所定値以上であると判定した場合には、前記光電変換素子列の切り換えを実行しないことを特徴とする実施態様15乃至17の何れかに記載の撮像装置。
【0156】
(実施態様20) 前記光電変換素子列の蓄積量が所定値以上であると判定した場合には、前記光電変換素子列の蓄積を停止することを特徴とする実施態様15乃至17の何れかに記載の撮像装置。
【0157】
(実施態様21) 前記光電変換素子列の切り換えは、前回の切り換えから所定時間経過している場合にのみ実施されることを特徴とする実施態様15乃至17の何れかに記載の撮像装置。
【0158】
(実施態様22) 前記光電変換素子列の切り換えは、検出像の移動量が所定値以上であることが所定時間検出されることで実施されることを特徴とする実施態様15乃至17の何れかに記載の撮像装置。
【0159】
(実施態様23) 前記撮像光学系が像振れ補正光学系を含み、像振れ補正光学系による像振れ補正制御を行っている場合には、前記光電変換素子列の切り換え制御を実施しないことを特徴とする実施態様15乃至17の何れかに記載の撮像装置。
【0160】
(実施態様24) 前記光電変換素子列の蓄積制御は、所定の光電変換素子列から開始することを特徴とする実施態様15乃至17の何れかに記載の撮像装置。
【0161】
(実施態様25) 前記二次被写体像の移動方向に光電変換素子列が存在していない場合、前記光電変換素子列の蓄積量が所定値以上の場合には、前記光電変換素子列の蓄積制御を終了することを特徴とする実施態様15乃至17の何れかに記載の撮像装置。
【0162】
(実施態様26) 前記光電変換素子列により取得した複数の蓄積量から得られた検出値の平均値を得ることで焦点状態の検出値とすることを特徴とする実施態様15乃至17の何れかに記載の撮像装置。
【0163】
(実施態様27) 前記光電変換素子列により取得した複数の蓄積量を加算する事により所定の蓄積量を得ることを特徴とする実施態様15乃至17の何れかに記載の撮像装置。
【0164】
(実施態様28) 撮影装置には振れ検知手段が設けられており、撮像光学系による被写体像を少なくとも一対の再結像光学系により、複数対の光電変換素子列上に再結像させ、二次被写体像の相対的ずれから前記撮像光学系の合焦状態を検出する焦点検出装置を有する撮像装置において、前記光電変換素子列の蓄積処理中に、二次被写体像が前記光電変換素子列上で所定値以上、移動したと判定された場合に、前記光電変換素子列より、その時点での蓄積結果を読み出すと共に、更に前記光電変換素子列の蓄積を継続することを特徴とする撮像装置。
【0165】
(実施態様29) 前記被写体像の移動量は、前記振れ検出手段の振れ検出量により求めることを特徴とする実施態様28に記載の撮像装置。
【0166】
(実施態様30) 前記光電変換素子列の蓄積量が所定値以上であると判定した場合には、前記光電変換素子列の蓄積範囲の切り換えを実行しないことを特徴とする実施態様28に記載の撮像装置。
【0167】
(実施態様31) 前記光電変換素子列の蓄積量が所定値以上であると判定した場合には、前記光電変換素子列の蓄積を停止することを特徴とする実施態様28に記載の撮像装置。
【0168】
(実施態様32) 前記光電変換素子列の蓄積範囲の切り換えは、前回の切り換えから所定時間経過している場合にのみ実施されることを特徴とする実施態様28に記載の撮像装置。
【0169】
(実施態様33) 前記光電変換素子列の蓄積範囲の切り換えは、検出像の移動量が所定値以上であることが所定時間検出されることで実施されることを特徴とする実施態様28に記載の撮像装置。
【0170】
(実施態様34) 前記撮像光学系が像振れ補正光学系を含み、該像振れ補正光学系による像振れ補正制御を行っている場合には、前記光電変換素子列の蓄積範囲の切り換え制御を実施しないことを特徴とする実施態様28に記載の撮像装置。
【0171】
(実施態様35) 前記光電変換素子列の蓄積制御は、所定の光電変換素子列の蓄積範囲から開始することを特徴とする実施態様28に記載の撮像装置。
【0172】
(実施態様36) 前記二次被写体像の移動方向に光電変換素子列が存在していない場合、前記光電変換素子列の蓄積量が所定値以上の場合には、前記光電変換素子列の蓄積制御を終了することを特徴とする実施態様28に記載の撮像装置。
【0173】
(実施態様37) 各時点で読み出した光電変換素子列の出力から、前回までの光電変換素子列の出力を減算し、各検出値の平均値をえることで検出値とすることを特徴とする実施態様28に記載の撮像装置。
【0174】
(実施態様38) 前記光電変換素子列により取得した複数の蓄積量を加算する事により所定の蓄積量を得ることを特徴とする実施態様28に記載の撮像装置。
【0175】
(実施態様39) 前記光電変換素子列により取得した複数の蓄積量から得られた検出値を蓄積時間の比率で効果を変化させ求めた平均値を検出値とすることを特徴とする実施態様28に記載の撮像装置。
【0176】
(実施態様40) 前記光電変換素子列により取得した複数の蓄積量から得られた検出値を蓄積時間の比率で加算することにより検出値とすることを特徴とする実施態様28に記載の撮像装置。
【0177】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、被写体像の蓄積中の像振れを最小限にとどめ、被写体像の検出精度の向上を図ることができる撮像装置を提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の各形態に係る撮像装置の電気的構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の各形態に係る撮像装置の光学系の配置を示す図である。
【図3】本発明の実施の各形態に係る撮影装置に具備される焦点検出装置の分解斜視図である。
【図4】図3の焦点検出装置に具備される焦点検出ユニットの赤外カットフィルター装着図である。
【図5】図3の焦点検出装置に用いられる像検出手段であるところのセンサを示す図である。
【図6】本発明の実施の各形態において検出開始直後の検出像と検出部の関係を示す図である。
【図7】本発明の実施の各形態において検出中に検出像が検出部に対して検出方向に垂直に変化した場合を示す図である。
【図8】本発明の実施の各形態において検出中に検出像が検出部に対して検出方向に平行に変化した場合を示す図である。
【図9】本発明の実施の各形態において検出中に検出像が検出部に対して検出方向に平行及び垂直に移動した場合を示す図である。
【図10】本発明の実施の各形態において検出像が検出方向に垂直に変化した場合の像データを示す図である。
【図11】本発明の実施の各形態において検出像が検出方向に平行に変化した場合の像データを示す図である。
【図12】本発明の実施の各形態において検出像が検出方向に平行及び垂直に移動した場合の像データを示す図である。
【図13】本発明の実施の第1の形態に係るセンサ蓄積割り込み処理を示すフローチャートである。
【図14】本発明の実施の第1の形態に係るセンサ列切り換え割り込み処理を示すフローチャートである。
【図15】本発明の実施の第1の形態に係るセンサ読み出し範囲切り換え割り込み処理を示すフローチャートである。
【図16】本発明の実施の第1の形態に係る像データ復元デフォーカス演算処理を示すフローチャートである。
【図17】本発明の実施の第2の形態に係るデフォーカス演算処理を示すフローチャートである。
【図18】本発明の実施の第3の形態に係るデフォーカス演算処理を示すフローチャートである。
【図19】本発明の実施の第4の形態に係るセンサ読み出し範囲切り換え割り込み処理を示すフローチャートである。
【図20】本発明の実施の第4の形態に係る像データ復元デフォーカス演算処理を示すフローチャートである。
【図21】本発明の実施の第5の形態に係るデフォーカス演算処理を示すフローチャートである。
【図22】本発明の実施の第6の形態に係るデフォーカス演算処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 マイクロプロセッサ
3 焦点検出装置
9 振れ検出装置
13 表示装置
15 モータ駆動装置
20 レンズ駆動装置
200 撮像光学系
210 撮像装置本体
220 撮像素子
400 焦点検出装置
500 振れ検出装置
1090 センサ手段(像検出手段)

Claims (1)

  1. 被写体像を検出する像検出手段と、予定結像面に対して被写体像を結像させる撮像光学系と、撮像装置の振れを検出する振れ検出手段とを有する撮像装置において、前記像検出手段での被写体像の蓄積中に、前記像検出手段上での被写体像の移動量が所定値以上であると判定した場合には、前記被写体像の検出範囲を変更することを特徴とする撮像装置。
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