JP2004336443A - 放送受信記録再生装置 - Google Patents

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治 高永
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Abstract

【目的】録画番組の特徴的なシーンをリスト表示用のサムネイル画像とすることを容易にする放送受信記録再生装置を提供する。
【構成】システムコントローラ13は、EPG画面上でユーザ入力により予約番組が特定された後、時間入力枠をEPG表示し、サムネイル取得時間の入力をユーザに促す。ユーザは録画開始時から5秒後の画像をサムネイル化したいと思うのであれば「5」キーを押下した後に、決定キーを押下する。システムコントローラ13が決定を示すリモコン信号を検出すると、前記取得時間情報を録画予約情報に対応付けてメモリ14に格納する。システムコントローラ13は、予約録画実行処理を行うとともに前記取得時間情報を取得し、タイマーを動作させ、時間経過を判定し、5秒経過時点でAVデコーダ4から出力される1フレーム分の映像データを縮小処理(サムネイル化)してメモリ14に格納する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、アナログ放送或いはディジタル放送を受信して番組録画が行える放送受信記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
記録内容を再生するときには、どのようなコンテンツが録画されているのかを検索できるようにするのが便利であり、このため、各録画コンテンツから任意の静止画像を抽出し、これをサムネイル画像として録画コンテンツのリスト表示を行うようにしている。更には、このリスト表示上で望みの番組を指定して再生することも可能になっている。前記サムネイル画像は録画番組の特徴的なシーンであることが望ましいが、実際にはそのような判断を自動的に行うことは困難であるため、録画開始時の画像を元に自動作成したり、一番組について複数枚のサムネイルを生成するようになっている(特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−184844号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、放送されている番組の構成は多彩であり、番組がコマーシャルから始まることもあり、この場合、録画開始時の画像を元にサムネイルが自動作成されると、無意味なサムネイル表示になってしまう。
【0005】
この発明は、上記の事情に鑑み、録画番組の特徴的なシーンをリスト表示用のサムネイル画像とすることを容易にする放送受信記録再生装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明の放送受信記録再生装置は、上記の課題を解決するために、放送波を受信して動画映像を生成する手段と、内蔵記録媒体又は外部記録媒体に対して動画映像の録画及び再生を行う記録再生制御手段と、利用者によって予約された番組を自動受信して動画映像を自動記録する録画予約手段と、記録した動画映像内の静止画を記録コンテンツのリスト提示用に縮小表示する手段と、を備えた放送受信記録再生装置において、番組予約毎に前記静止画の取得時間情報をユーザ入力に基づいて設定する手段と、前記設定された取得時間情報に基づいて前記リスト提示用の静止画を選択する選択手段と、を備えたことを特徴とする。
【0007】
ここで、毎週/毎日の決まった時間帯に放送されるレギュラー番組などにおいては、番組内容
(構成)は毎回ほぼ一定であり、タイトル画面など、その番組の特徴的なシーンが出現する時刻は一定であることが多い。上記構成であれば、ユーザは、番組開始から5秒後にタイトル画面が出現するレギュラー番組を録画するのであれば、当該番組についての取得時間情報として5秒を示す情報を入力すればよく、この入力によって、当該番組開始から5秒後に出現するタイトル画面がリスト提示用の静止画として選択されることになる。すなわち、利用者の知識を利用することによって、録画番組の特徴的なシーンをリスト表示用のサムネイル画像とすることが容易になる。
【0008】
前記選択手段は、録画開始時から前記取得時間情報に基づく時間経過時点に受信した動画映像から静止画を抽出し、この静止画の縮小画像を記録媒体に記録し、リスト提示に際して前記記録媒体から前記静止画の縮小画像を読み出して前記リスト提示手段に供給するようになっていてもよい。また、前記選択手段は、リスト提示に際して前記取得時間情報に基づいて前記録画映像内からそのタイムコードを参照して前記静止画を選択し、この選択した静止画の縮小画像を前記リスト提示手段に供給するようになっていてもよい。また、前記選択手段は、録画開始時から前記取得時間情報に基づく時間経過時点の録画映像のアドレスを記憶し、リスト提示に際して前記アドレスに基づいて録画映像内から抽出した静止画の縮小画像を前記リスト提示手段に供給するようになっていてもよい。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態を図1乃至図3に基づいて説明するが、ここではBS(Broadcasting Satellite)ディジタル放送を受信するディジタル放送受信装置を例示している。
【0010】
図1において、アンテナ1は、屋外において所定の方向に向けて配置されており、BSから送られてくるディジタル放送波を受信する。このアンテナ1は、一般に周波数変換器を備え、受信/周波数変換した信号をチューナ2に与える。
【0011】
チューナ2は、受信した高周波ディジタル変調信号のうちから特定周波数の信号を取り出す。すなわち、ディジタル放送の複数のトランスポンダのなかから一つを選択する処理を行う。また、チューナ2は、復調回路、逆インタリーブ回路、誤り訂正回路などを備えることにより、選択したディジタル変調信号を復調してトランスポート・ストリームを出力する。
【0012】
デマルチプレクサ(DEMUX)3は、前記トランスポート・ストリームを、MPEG2(Moving Picture Experts Group2)のビデオストリーム、オーディオストリーム、及びPSI/SI(Program Specific Information/Service Information)などに分離する。デマルチプレクサ3は、ビデオストリームとオーディオストリームをAVデコーダ4に供給し、PSI/SI等をシステムコントローラ13に供給する。なお、トランスポート・ストリームには複数のチャンネルが多重化されており、このなかから任意のチャンネルを選択するための処理は、前記PSI/SIから任意のチャンネルがトランスポート・ストリーム中でどのパケットIDで多重化されているかといったデータを取り出すことで可能となる。また、トランスポート・ストリームの選定(トランスポンダの選定)もPSI/SIの情報に基づいて行うことができる。更に、SIには番組情報(番組名、番組開始時刻、番組継続時間、番組内容情報、番組ジャンル情報等)が含まれている。これらの情報はシステムコントローラ13によって後述するメモリ18に格納され、EPG表示や番組予約等において利用される。
【0013】
映像処理回路5はAVデコーダ4から映像データを受け取り、D/A変換を行い、例えばNTSCフォーマットのコンポジット信号に変換する。音声信号処理回路6はAVデコーダ4から出力された音声データを受け取り、D/A変換を行い、右(R)音のアナログ信号および左(L)音のアナログ信号を生成する。映像出力回路7及び音声出力回路8は出力抵抗、増幅器、スイッチ等を備る。前記スイッチはシステムコントローラ13によって制御され、映像出力回路7及び音声出力回路8からは、受信映像と再生映像が切り替えられて出力される。
【0014】
OSD(オンスクリーンディスプレイ)表示回路12は、システムコントローラ13から出力指示された文字情報に基づく映像信号を加算器20に出力する。加算器20は前記映像信号を映像処理回路5から出力される映像信号に組み込む処理を行う。上記OSD表示回路12により、前述のPSIに含まれるサービス情報に基づくEPG(Electronic Program Guide)画面表示が実現されるほか、カセットテープに録画した番組のリストを表示すリスト表示画面などの表示も行えることになる。
【0015】
メモリ(例えば、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリ等)14には、番組情報(EPG画面を構成するためのサービス情報等)、ユーザ入力情報、システムコントローラ13により実行されるプログラム(予約録画処理プログラム等)、番組予約情報(開始時間、終了時間、受信チャンネル、録画/視聴の種別情報等)などが格納される、そして、受信番組を後述するカセットテープに録画する時に、番組の静止映像データがメモリ14に格納される。
【0016】
リモコン送信機10は、当該放送受信装置30に指令を送出するための送信機である。このリモコン送信機10に設けられた図示しないキーを操作すると、そのキーに対応した指令を意味する信号光(リモコン信号)が図示しない発光部から送出される。リモコン受光器11は、前記信号光を受光し、これを電気信号に変換してシステムコンローラ13に与える。
【0017】
システムコントローラ13は、前記リモコン送信機10などによるユーザー指示に対応した各種処理を行う。また、番組をカセットテープに録画する時に、AVデコーダ4からの1フレーム分の静止映像データ(或いは1フィールド分の映像データ、或いはこれらを間引きした映像データ)を取得し、前述のメモリ14において、当該番組の静止映像データと録画番組情報とを対応つけて格納する処理を行う。更に、システムコントローラ13は、記録テープに映像信号の記録/再生を行うVCR(ビデオカセットレコーダ)部16に対する制御も行う。
【0018】
VCR部16のテープ装填部にカセットテープがセットされると、カセット番号読取部にてカセット番号が読み取られ、このカセット番号がシステムコントローラ13に通知される。カセット番号の取得は、例えば、カセットテープ筐体にバーコードを貼り付けておき、前記カセット番号読取部としてバーコードリーダーを設けておくことで実現できる。
【0019】
システムコントローラ13は、番組の録画に際して、上記カセット番号に対応させてリスト情報(静止映像データと録画番組情報の対応情報)を作成する。そして、後日、前記カセットテープがセットされたときには、そのカセット番号をキーにしてメモリ14からリスト情報を読み出す。そして、読み出した静止映像データ(場面映像)を映像処理回路5に供給するとともに、読み出した録画番組情報に基づく文字情報(番組名等)の出力指示をOSD表示回路12に行う。例えば、システムコントローラ13は、図示しないVRAM(フレームメモリ)上に9画面分の静止映像表示エリアを設定する。或るカセットについて5つの録画番組が存在すれば、メモリ14から当該5つの静止映像データを読み出し、前記VRAMの9つのエリアのうちの5つのエリアに対して描画処理を行い、当該VRAMに読み出しアドレスを与え、読み出された1フレーム分の映像データを映像処理回路5に与えるとともに、各静止映像データに対応した位置に番組名が表示されるようにOSD処理を行わせる。これにより、モニタ15上には図3に示すごとく、サムネイル画像から成るリスト画面が表示される。
【0020】
更にシステムコントローラ13の処理について説明していく。予約録画実行番組のサムネイル化処理として、システムコントローラ13は、▲1▼予約番組登録受け付け時のサムネイル取得時間入力案内画面表示処理、▲2▼サムネイル取得時間情報登録処理、▲3▼サムネイル化場面選択処理、▲4▼サムネイル記憶処理、▲5▼サムネイル表示処理を行うことになる。
【0021】
▲1▼予約番組登録受け付け時のサムネイル取得時間入力案内画面表示処理では、例えば通常の予約番組登録処理としてEPG画面上でユーザ入力により予約番組が特定された後、時間入力枠をEPG表示し、時間情報の入力をユーザに促す。システムコントローラ13はリモコン送信機10からのリモコン信号を検出し、テンキーのリモコン信号が検出されたときにはそれが示す数値を前記時間指定枠に表示する。ユーザは、録画開始時から5秒後の画像をサムネイル化したいと思うのであれば、リモコン送信機15の「5」キーを押下した後に、決定キーを押下する。
【0022】
▲2▼サムネイル取得時間情報登録処理では、システムコントローラ13が決定を示すリモコン信号を検出すると、サムネイル取得時間情報(前記の場合であれば、「5」を示す情報)を録画予約情報に対応付けてメモリ14に格納する。
【0023】
▲3▼サムネイル化場面選択処理では、システムコントローラ13は、カレンダ機能に基づいて現在日時と録画予約番組の放送日時との比較処理を行い、録画予約番組の放送日時の到来を判定すると、予約録画実行処理(チューナに対するチューニング指令、デマルチプレクス指令、VCR部16における録画処理開始指令等)を行うとともに、メモリ14から当該放送のサムネイル取得時間情報(前記の場合であれば、「5」を示す情報)を取得し、タイマーを動作させ、時間経過を判定する(前記の場合であれば5秒経過を判定する)。
【0024】
▲4▼サムネイル記憶処理では、システムコントローラ13は、5秒経過時点でAVデコーダ4から出力される1フレーム分の映像データを取得し、縮小処理(画素間引き)を行い、カセット番号情報及び現在録画番組の情報に対応付けて縮小映像データ(サムネイル)をメモリ14に格納する。
【0025】
▲5▼サムネイル表示処理では、システムコントローラ13は、装填されたカセットの番号に基づいてメモリ14内の格納情報を検索し、当該カセットについての縮小映像データが存在すれば、リスト表示として当該縮小映像データの表示処理を実行する。
【0026】
上記の例では、アナログ信号化した番組映像をVCRに番組を録画させることとしたが、これに限るものではなく、ディジタル映像データやMPEGデータを内蔵の録画装置や外付けの録画装置(ハードディスクなど)に記録するようにしてもよいものである。外付けの録画装置は、IEEE1394インターフェイスなどを用いて接続することができる。サムネイル画像としては、MPEGデータ中のIピクチャを利用するのがよい。また、サムネイル画像を録画番組映像データと別個にメモリに格納する方法の他、サムネイル画像となる映像データ(例えば、録画開始時から5秒経過時点で最初に得られたIピクチャ)の格納場所を示すアドレスデータ(ハードディスクであれば、シリンダ番号、ヘッド番号、セクタ番号等の物理アドレス、或いは論理アドレス)を録画番組に対応付けて録画装置やメモリ14に格納することとしてもよい。例えば、録画開始時から5秒経過時点でシステムコントローラ13の側から内蔵ハードディスクにその時点の記録アドレスを問い合わせ、内蔵ハードディスクから返された記録アドレスをメモリ14に記録したり、或いは、録画開始時から5秒経過時点でシステムコントローラ13の側から内蔵ハードディスクにその時点の記録アドレスをサムネイル画像用の記録アドレスとして保持するよう指令を与え、内蔵ハードディスク側で記録中の動画映像のファイルの情報として前記記録アドレスを保持する処理を行うようにしてもよい。そして、リスト表示に際し、前記記録アドレスに基づいて静止画を再生し、メモリに展開してサムネイル表示処理を行うようにしてもよい。また、リスト表示に際し、録画MPEGデータのタイムコードを検索し、各録画番組のサムネイル取得時間情報に合致するタイムコード値を持つ映像をそれぞれ再生し、メモリに展開してサムネイル表示処理を行うようにしてもよい。なお、録画番組のサムネイル化リスト表示自体は既存技術であり、既存のどのような技術を用いても構わないものである。
【0027】
アナログ放送を受信する場合についても、静止映像データをリスト情報として生成することは可能である。ただし、静止映像のディジタルデータ生成のためにA/D変換器が必要である。この実施形態では、ディジタル放送を受信し、ディジタルの静止映像情報をAVデコーダ4から得ることができるので、A/D変換器を必要としない利点がある。
【0028】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、利用者の知識を利用して録画番組の特徴的なシーンをリスト表示用のサムネイル画像として選択することが容易に行えるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態のディジタル放送受信装置(放送受信記録再生装置)を示したブロック図である。
【図2】EPG及びサムネイル取得時間情報の入力枠が表示された画面例を示した説明図である。
【図3】サムネイル画像付きの録画番組リスト画面例を示した説明図である。
【符号の説明】
1 アンテナ
2 チューナ
3 デマルチプレクサ(DEMUX)
4 AVデコーダ
12 OSD回路
13 システムコントローラ
14 メモリ

Claims (4)

  1. 放送波を受信して動画映像を生成する手段と、内蔵記録媒体又は外部記録媒体に対して動画映像の録画及び再生を行う記録再生制御手段と、利用者によって予約された番組を自動受信して動画映像を自動記録する録画予約手段と、前記動画映像内で選択された静止画の縮小画像を記録コンテンツのリスト提示用として表示するリスト提示手段と、を備えた放送受信記録再生装置において、番組予約毎に前記静止画の取得時間情報をユーザ入力に基づいて設定する手段と、前記取得時間情報に基づいて前記静止画を選択する選択手段と、を備えたことを特徴とする放送受信記録再生装置。
  2. 請求項1に記載の放送受信記録再生装置において、前記選択手段は、録画開始時から前記取得時間情報に基づく時間経過時点に受信した動画映像から静止画を抽出し、この静止画の縮小画像を記録媒体に記録し、リスト提示に際して前記記録媒体から前記静止画の縮小画像を読み出して前記リスト提示手段に供給することを特徴とする放送受信記録再生装置。
  3. 請求項1に記載の放送受信記録再生装置において、前記選択手段は、リスト提示に際して前記取得時間情報に基づいて前記録画映像内からそのタイムコードを参照して前記静止画を選択し、この選択した静止画の縮小画像を前記リスト提示手段に供給することを特徴とする放送受信記録再生装置。
  4. 請求項1に記載の放送受信記録再生装置において、前記選択手段は、録画開始時から前記取得時間情報に基づく時間経過時点の録画映像のアドレスを記憶し、リスト提示に際して前記アドレスに基づいて録画映像内から抽出した静止画の縮小画像を前記リスト提示手段に供給することを特徴とする放送受信記録再生装置。
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