JP2004335939A - ローゼン型圧電トランス - Google Patents
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Abstract
【課題】より高い変換効率を実現し、発熱を抑え同一形状でもより大きな電力が出力できる圧電トランスを提供することを目的とする。
【解決手段】圧電セラミックと複数の内部電極とからなる圧電セラミック素子と、前記内部電極に電気的に接続するとともに前記圧電セラミック素子の表面に設けた複数の外部電極とを備え、前記内部電極は、前記圧電セラミック素子の長手方向のほぼ中央部から長手方向の一端部に位置する複数の一次内部電極11および12と、前記圧電セラミック素子の長手方向の他端部に位置する二次内部電極13からなり、前記二次内部電極13の少なくとも一層は、その一次内部電極側の端から圧電セラミック素子の二次内部電極側の端面までの距離を、圧電セラミック素子の全長の5%以上20%以下とした構成を備えることにより、強度が高く、さらに二次側の圧電効果が効率よく行われるので効率が高く発熱の少ない圧電トランスとなる。
【選択図】 図1
【解決手段】圧電セラミックと複数の内部電極とからなる圧電セラミック素子と、前記内部電極に電気的に接続するとともに前記圧電セラミック素子の表面に設けた複数の外部電極とを備え、前記内部電極は、前記圧電セラミック素子の長手方向のほぼ中央部から長手方向の一端部に位置する複数の一次内部電極11および12と、前記圧電セラミック素子の長手方向の他端部に位置する二次内部電極13からなり、前記二次内部電極13の少なくとも一層は、その一次内部電極側の端から圧電セラミック素子の二次内部電極側の端面までの距離を、圧電セラミック素子の全長の5%以上20%以下とした構成を備えることにより、強度が高く、さらに二次側の圧電効果が効率よく行われるので効率が高く発熱の少ない圧電トランスとなる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば液晶ディスプレイのバックライト用インバータ等の電圧変換装置に用いられるローゼン型圧電トランスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ノート型パーソナルコンピュータや携帯端末等の携帯用情報機器の小型化、薄型化の需要の高まりにより、圧電トランスは、これらの機器に搭載されている液晶バックライトのインバータ電源用昇圧トランスとして注目されている。
【0003】
圧電トランスは、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)等の圧電セラミック材料に、一次(入力側)、及び二次(出力側)の電極を形成したものである。この一次電極に、周波数が圧電トランスの共振周波数近傍の交流電圧を印加して、逆圧電効果により、圧電トランスを機械的に振動させると、この機械的振動が圧電効果によって電圧に変換されて、一次に対する二次の容量比に応じて、二次電極から高電圧として取り出すことができる。
【0004】
次に、従来のローゼン型圧電トランスの構造について以下に説明する。圧電トランスは、チタン酸ジルコン酸鉛などの圧電性セラミックの内部に、一次電極および二次電極を形成し、セラミックを特定の方向に分極処理したものである。
【0005】
一次電極が、長手方向のほぼ中央部から長手方向の一端部側に形成されている。一次電極がある部分を圧電トランスの一次部と呼び、圧電トランスの一次部の圧電セラミックは、厚み方向に分極されている。
【0006】
また、一次電極とは逆側の長手方向の端面付近には、二次電極が形成されている。一次電極と二次電極に挟まれた圧電セラミックを圧電トランスの二次部と呼び、二次部の圧電セラミックは、長手方向に分極されている。
【0007】
ローゼン型圧電トランスに関する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
【0008】
特許文献1では、二次電極が素子端面および端面に隣接する主面または側面に延長された延長電極を有しており、延長電極の長さは前記圧電トランス全長の20%以下になっている。前記のような構成にすることで、延長電極にリード線の接続が容易で、高い効率が実現できるとしている。
【0009】
【特許文献1】
特開平9−275230号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような構成では、二次電極がコ字型のため、二次部の長さが、素子表面と内部では異なるので、駆動時に圧電トランスの二次部に均一に電荷が発生せずに、延長電極を形成した表面に多く電荷が集中するので、十分な効率が実現できないという課題があった。
【0011】
本発明は上記従来の問題点を解決するもので、より高い変換効率を実現し発熱を抑え、同一形状でより大きな電力が出力できる圧電トランスを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は以下の構成を有するものである。
【0013】
本発明の請求項1に記載の発明は、圧電セラミックと複数の内部電極とからなる圧電セラミック素子と、前記内部電極に電気的に接続するとともに前記圧電セラミック素子の表面に設けた複数の外部電極とを備え、前記内部電極は、前記圧電セラミック素子の長手方向のほぼ中央部から長手方向の一端部に位置する複数の一次内部電極と、前記圧電セラミック素子の長手方向の他端部に位置する二次内部電極からなり、前記二次内部電極の少なくとも一層は、その一次内部電極側の端から圧電セラミック素子の二次内部電極側の端面までの距離を、圧電セラミック素子の全長の5%以上20%以下としたローゼン型圧電トランスであり、これにより、セラミック素子の強度が高く、さらに二次側の圧電効果が効率よく行われるようになるので、高い効率が得られるという作用効果が得られる。
【0014】
本発明の請求項2に記載の発明は、特に、二次内部電極の少なくとも一層は、その一次内部電極側の端から圧電セラミック素子の二次内部電極側の端面までの距離を、圧電セラミック素子の全長の5%以上10%以下とした請求項1に記載のローゼン型圧電トランスであり、これにより、より高い効率が得られるとともに昇圧比の減少を抑えることができる。
【0015】
本発明の請求項3に記載の発明は、特に、内部電極は、圧電セラミック素子の長手方向の端面に露出させていない請求項1に記載のローゼン型圧電トランスであり、これにより、端面での内部電極の露出がないので、耐候的および機械的な信頼性を高めることができる。また、内部電極の量が少なくできるので低コストで生産できる。
【0016】
本発明の請求項4に記載の発明は、特に、二次内部電極の圧電セラミック素子の長手方向と同方向の長さを、0.3mm以上とした請求項1に記載のローゼン型圧電トランスであり、これにより、導通抵抗が小さくできるので高い効率が実現できる。
【0017】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
以下、実施の形態1を用いて、本発明の特に請求項1〜4に記載の発明について説明する。
【0018】
本発明の実施の形態1について図面を参照して説明する。図1は本実施の形態1における圧電トランスの分解斜視図であり、図2は本実施の形態1における圧電トランスの外観斜視図である。
【0019】
図1および図2において、10は圧電セラミック素子、11,12は一次内部電極、11b,12bはダミー内部電極、13は二次内部電極、14,17は一次外部電極、15は二次外部電極、16は圧電セラミック層、18は素子の一次側端面、19は素子の二次側端面、21は一次部、22は二次部である。
【0020】
本実施の形態1における圧電トランスの構成について、その製造方法とともに図1および図2を用いて以下に説明する。
【0021】
まず、原料として電気機械結合係数k33=71%のチタン酸ジルコン酸鉛系圧電材料を用いた。この圧電材料を仮焼後、有機結合材、可塑剤、有機溶媒を所定量配合し、スラリー混合を行い、シート成形用スラリーを得た。
【0022】
その後、ドクターブレード法によってシート成形を行い、圧電セラミック層16となる所定厚みのセラミックグリーンシートを得た。
【0023】
次に、このセラミックグリーンシート上にAgを主成分とした内部電極ペーストを印刷し、一次内部電極12、ダミー内部電極12bおよび二次内部電極13となる図1の内部電極パターンを形成した。次いで、この上にセラミックグリーンシートを積層し、このセラミックグリーンシート上に、後に個片に切断したときに個片の側面に一次内部電極11と一次内部電極12とが一層毎に交互に露出するように、Agを主成分とした内部電極ペーストを印刷し、一次内部電極11、ダミー内部電極11bおよび二次内部電極13となる図1の内部電極パターンを形成した。このように、セラミックグリーンシートの積層、内部電極ペーストの印刷を繰り返し、複数層積層し、所望の外形寸法に切断し、個片の積層体とし、500℃で5時間大気中で加熱して脱バインダーを行い、その後、1200℃で1時間で焼成して圧電セラミック素子10を得た。
【0024】
上記において、圧電セラミック素子10の外形寸法、圧電セラミック層16の厚みおよび積層数を固定し、また、一次内部電極11,12およびダミー内部電極11b,12bの配置および寸法も固定して、二次内部電極13の配置のみを変えて、二次内部電極13の配置の異なる6種類の圧電セラミック素子10を作製した。
【0025】
具体的には、圧電セラミック素子10の外形寸法は、図2に示す圧電セラミック素子10の長手方向の長さLを30mm、圧電セラミックの積層方向である厚みtを2.4mm、長手方向と積層方向に垂直な方向の幅wを7.1mmとして固定し、図1の圧電セラミック層16の厚みを0.2mm、圧電セラミック層16の積層数を12層、内部電極の積層数を11層として固定した。また、一次内部電極11,12およびダミー内部電極11b,12bの配置および寸法は、図2に示すL0を0.5mm、L1を17.5mmとして固定した。
【0026】
そして、二次内部電極13の寸法は、素子の両側面に露出するように長さを7.1mm、幅すなわち素子10の長手方向と同方向の長さを0.7mmとして固定し、二次内部電極13の配置のみを次のように変えて、二次内部電極13の配置の異なる6種類の圧電セラミック素子10を作製した。二次内部電極13の配置は、二次内部電極13の一次内部電極側の端から素子の二次側端面19までの距離すなわち図2のL2を1mmから6mmまで1mm刻みで変え、L2が増えた分L12を減らし、L12寸法を11mmから6mmまで1mm刻みで変えた6種類の圧電セラミック素子10を作製した。
【0027】
なお、上記したように、素子の一次側端面18には一次内部電極11,12およびダミー内部電極11b,12bが露出しないように、一次内部電極の一次側端面18側の端から素子の一次側端面18までの距離L0を0.5mmとした。これは、素子の一次側端面18に一次内部電極が露出していると、水分などの付着により圧電セラミック層16を挟んで対向する一次内部電極11,12間でマイグレーションが発生しショートするので、これを防止するためである。
【0028】
また、二次内部電極13も素子の二次側端面19に露出しないように幅を0.7mmとした。これは、圧電セラミック素子10の機械的強度等の信頼性を確保するためである。さらに、二次内部電極13の面積を小さくすることで電極材料の使用量を少なくし安価な製品を提供するためである。ただし、あまり面積を小さくすると、二次内部電極13の導通抵抗が上がってしまい効率が落ちてしまうので、二次内部電極13の素子の長手方向と同方向の長さを0.3mm以上にするのが望ましい。
【0029】
次いで、上記で作製した二次内部電極13の配置の異なる5種類の圧電セラミック素子について、圧電セラミック素子10両側面に一次内部電極11および12に接続する一次外部電極14および17を、圧電セラミック素子10の他端部の両側面に二次内部電極13に接続する二次外部電極15をそれぞれ形成した。このときに、二次外部電極15は二次部22にかからないように形成した。
【0030】
次に、一次外部電極14と一次外部電極17との間に電圧を印加することにより、一次内部電極11,12間の一次部21を分極し、その後一次外部電極14および17をマイナス側、二次外部電極15をプラス側として電圧を印加して、二次内部電極13と一次内部電極11および12に挟まれた二次部22を分極して、二次内部電極13の配置の異なる6種類のローゼンλ/2モードの圧電トランスを得た。
【0031】
また比較のために、従来の技術に記載した二次内部電極13を形成しないものも作製した。二次電極を二次側端面に形成した試料と、二次側端面および端面に隣接する主面にセラミック素子長さの10%延長された延長電極を形成した試料を作製した。本発明と同様に分極を施し、比較例として2種類のローゼンλ/2モードの圧電トランスを得た。
【0032】
次に、上記で得られた8種類の圧電トランスの電気エネルギーと機械エネルギーとの変換割合を示す実効的な電気機械結合係数keffについて、一次の実効的な電気機械結合係数keff1、および二次の実効的な電気機械結合係数keff2を測定した。その結果を図3に示す。
【0033】
図3に示すように、比較例の圧電トランス、本実施の形態1の圧電トランスともに、L2の寸法を変えても一次の実効的な電気機械結合係数keff1はほとんど変化しないが、二次の実効的な電気機械結合係数keff2は、L2の寸法により変化し、L2が3mmすなわち圧電セラミック素子10の全長の10%で最大値を示す。なお、L2の寸法が同じ3mmであっても、比較例と本実施の形態1とでは、二次の実効的な電気機械結合係数keff2に違いがあり、比較例の圧電トランスでは42.7%であるのに対して、本実施の形態1の圧電トランスでは43.5%と比較例に比べ大きくできた。これは、比較例に比べ本実施の形態1の圧電トランスは、二次部に電荷が均一に発生するので高い二次側の電気機械結合係数keff2が得られたものと思われる。
【0034】
また、上記の8種類の圧電トランスについて、昇圧比および効率を評価した。評価は、圧電トランスをノートパソコン用バックライトパネルに接続して行った。このバックライトパネルの等価回路を図4に示す。回路定数としては、冷陰極管の等価回路として抵抗Rは100kΩ、冷陰極管付近の浮遊容量Cは20pFのバックライトパネルであり、圧電トランスの出力が最大になるように周波数を55kHz近傍で調整し、冷陰極管に入力される圧電トランスの出力が4Wになるように入力電圧を調整し、昇圧比、効率を測定した。昇圧比、効率の評価結果を図5に示す。
【0035】
図5に示すように、比較例の圧電トランス、本実施の形態1の圧電トランスともに、L2の寸法が増えるに従って、昇圧比は単調に減少し、効率はL2が3mmでピークを迎えるまで上昇しその後減少している。なお、L2の寸法が同じ3mmであっても、比較例と本実施の形態1とでは、効率に違いがあり、比較例の圧電トランスでは90%であるのに対して、本実施の形態1の圧電トランスでは93%と比較例に比べ大きくできた。これは、比較例に比べ本実施の形態1の圧電トランスは、高い二次側の電気機械結合係数keff2が得られたためである。
【0036】
図5に示したように、本実施の形態1の圧電トランスは、二次内部電極13の一次内部電極側の端から圧電セラミック素子10の二次側端面19までの距離L2を、圧電セラミック素子10の全長の5%以上20%以下としたことにより、高い効率が得られた。
【0037】
なお、L2の寸法増加による昇圧比の減少については、以下のような理由が考えられる。L2が増加するとL12が減少するので、圧電トランスの二次部で形成される二次容量C2が増加する。そして、昇圧比は一次容量C1と二次容量C2の容量比の平方根に比例し、√(C1/C2)で表せる。したがって、L2の増加により、一次容量C1は変わらずに二次容量C2が増え、昇圧比が減少する。昇圧比の減少を抑えたい場合は、L2の寸法は圧電セラミック素子10の全長Lに対して、10%以下にすることが望ましい。
【0038】
また、L2の寸法の変更による効率の変化については、以下のような理由が考えられる。一般に、圧電トランスは、一次部21に入力した電気エネルギーを機械エネルギーに変換し、更に、その機械エネルギーを二次側から電気エネルギーとして取り出すものである。一次内部電極11,12がある部分を圧電トランスの一次部21と呼ぶが、一次部21における圧電セラミック層の実効的な電気機械結合係数keff1が大きければ、電気エネルギーを高い割合で機械エネルギーに変換することができる。そして、一次内部電極11,12と二次内部電極13とに挟まれた圧電セラミック層を二次部22と呼ぶが、二次部22における実効的な電気機械結合係数keff2が大きければ、機械エネルギーを高い割合で電気エネルギーに変換することができる。したがって、実効的な電気機械結合係数keff1およびkeff2が大きくなれば、圧電トランスの効率を上げることができる。
【0039】
なお、上記実施の形態1では、ローゼンλ/2モードで説明したが、ローゼンλモード、ローゼン2λ/3モードでも同様の傾向があり、L2の寸法を素子の全長の5%以上20%以下とすることにより、二次側の実効的な電気機械結合係数keff2を大きくできるので、高い効率の圧電トランスが実現できる。
【0040】
なお、上記のように、L2の寸法を変更することで、圧電トランスの二次容量C2が変更できる。圧電トランスの出力インピーダンスは、1/(2πfC2)で表され二次容量C2に反比例するので、L2を変更することにより、外形寸法や材料の比誘電率を変えることなく圧電トランスの出力インピーダンスを変更することができる。
【0041】
負荷に電力を効率よく伝えるためには、出力インピーダンスと負荷インピーダンスを合わせるインピーダンスマッチングが重要である。図6の等価回路で表されるバックライトパネルの負荷インピーダンスはユーザーの仕様によってまちまちであり、高い効率を実現するためには、その負荷のインピーダンスに合わせた出力インピーダンスの圧電トランスが必要になる。したがって、L2の寸法を調整することで、インピーダンスマッチングを合わせられるので、セラミック素子外形寸法や圧電セラミックの誘電率を変更することなく、高い効率の圧電トランスが実現できる。
【0042】
【発明の効果】
以上のように本発明は、圧電セラミックと複数の内部電極とからなる圧電セラミック素子と、前記内部電極に電気的に接続するとともに前記圧電セラミック素子の表面に設けた複数の外部電極とを備え、前記内部電極は、前記圧電セラミック素子の長手方向のほぼ中央部から長手方向の一端部に位置する複数の一次内部電極と、前記圧電セラミック素子の長手方向の他端部に位置する二次内部電極からなり、前記二次内部電極の少なくとも一層は、その一次内部電極側の端から圧電セラミック素子の二次内部電極側の端面までの距離を、圧電セラミック素子の全長の5%以上20%以下とした構成を備えることにより、強度が高く、さらに二次側の圧電効果が効率よく行われるので効率が高く発熱の少ない圧電トランスとなるという効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における圧電トランスの分解斜視図
【図2】同圧電トランスの外観斜視図
【図3】同圧電トランスの電気機械結合係数の測定結果を示す図
【図4】昇圧比および効率の評価に用いたバックライトパネルの等価回路図
【図5】本発明の実施の形態1における圧電トランスの昇圧比および効率の評価結果を示す図
【符号の説明】
10 圧電セラミック素子
11,12 一次内部電極
11b,12b ダミー内部電極
13 二次内部電極
14,17 一次外部電極
15 二次外部電極
16 圧電セラミック層
18 素子の一次側端面
19 素子の二次側端面
21 一次部
22 二次部
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば液晶ディスプレイのバックライト用インバータ等の電圧変換装置に用いられるローゼン型圧電トランスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ノート型パーソナルコンピュータや携帯端末等の携帯用情報機器の小型化、薄型化の需要の高まりにより、圧電トランスは、これらの機器に搭載されている液晶バックライトのインバータ電源用昇圧トランスとして注目されている。
【0003】
圧電トランスは、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)等の圧電セラミック材料に、一次(入力側)、及び二次(出力側)の電極を形成したものである。この一次電極に、周波数が圧電トランスの共振周波数近傍の交流電圧を印加して、逆圧電効果により、圧電トランスを機械的に振動させると、この機械的振動が圧電効果によって電圧に変換されて、一次に対する二次の容量比に応じて、二次電極から高電圧として取り出すことができる。
【0004】
次に、従来のローゼン型圧電トランスの構造について以下に説明する。圧電トランスは、チタン酸ジルコン酸鉛などの圧電性セラミックの内部に、一次電極および二次電極を形成し、セラミックを特定の方向に分極処理したものである。
【0005】
一次電極が、長手方向のほぼ中央部から長手方向の一端部側に形成されている。一次電極がある部分を圧電トランスの一次部と呼び、圧電トランスの一次部の圧電セラミックは、厚み方向に分極されている。
【0006】
また、一次電極とは逆側の長手方向の端面付近には、二次電極が形成されている。一次電極と二次電極に挟まれた圧電セラミックを圧電トランスの二次部と呼び、二次部の圧電セラミックは、長手方向に分極されている。
【0007】
ローゼン型圧電トランスに関する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
【0008】
特許文献1では、二次電極が素子端面および端面に隣接する主面または側面に延長された延長電極を有しており、延長電極の長さは前記圧電トランス全長の20%以下になっている。前記のような構成にすることで、延長電極にリード線の接続が容易で、高い効率が実現できるとしている。
【0009】
【特許文献1】
特開平9−275230号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような構成では、二次電極がコ字型のため、二次部の長さが、素子表面と内部では異なるので、駆動時に圧電トランスの二次部に均一に電荷が発生せずに、延長電極を形成した表面に多く電荷が集中するので、十分な効率が実現できないという課題があった。
【0011】
本発明は上記従来の問題点を解決するもので、より高い変換効率を実現し発熱を抑え、同一形状でより大きな電力が出力できる圧電トランスを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は以下の構成を有するものである。
【0013】
本発明の請求項1に記載の発明は、圧電セラミックと複数の内部電極とからなる圧電セラミック素子と、前記内部電極に電気的に接続するとともに前記圧電セラミック素子の表面に設けた複数の外部電極とを備え、前記内部電極は、前記圧電セラミック素子の長手方向のほぼ中央部から長手方向の一端部に位置する複数の一次内部電極と、前記圧電セラミック素子の長手方向の他端部に位置する二次内部電極からなり、前記二次内部電極の少なくとも一層は、その一次内部電極側の端から圧電セラミック素子の二次内部電極側の端面までの距離を、圧電セラミック素子の全長の5%以上20%以下としたローゼン型圧電トランスであり、これにより、セラミック素子の強度が高く、さらに二次側の圧電効果が効率よく行われるようになるので、高い効率が得られるという作用効果が得られる。
【0014】
本発明の請求項2に記載の発明は、特に、二次内部電極の少なくとも一層は、その一次内部電極側の端から圧電セラミック素子の二次内部電極側の端面までの距離を、圧電セラミック素子の全長の5%以上10%以下とした請求項1に記載のローゼン型圧電トランスであり、これにより、より高い効率が得られるとともに昇圧比の減少を抑えることができる。
【0015】
本発明の請求項3に記載の発明は、特に、内部電極は、圧電セラミック素子の長手方向の端面に露出させていない請求項1に記載のローゼン型圧電トランスであり、これにより、端面での内部電極の露出がないので、耐候的および機械的な信頼性を高めることができる。また、内部電極の量が少なくできるので低コストで生産できる。
【0016】
本発明の請求項4に記載の発明は、特に、二次内部電極の圧電セラミック素子の長手方向と同方向の長さを、0.3mm以上とした請求項1に記載のローゼン型圧電トランスであり、これにより、導通抵抗が小さくできるので高い効率が実現できる。
【0017】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
以下、実施の形態1を用いて、本発明の特に請求項1〜4に記載の発明について説明する。
【0018】
本発明の実施の形態1について図面を参照して説明する。図1は本実施の形態1における圧電トランスの分解斜視図であり、図2は本実施の形態1における圧電トランスの外観斜視図である。
【0019】
図1および図2において、10は圧電セラミック素子、11,12は一次内部電極、11b,12bはダミー内部電極、13は二次内部電極、14,17は一次外部電極、15は二次外部電極、16は圧電セラミック層、18は素子の一次側端面、19は素子の二次側端面、21は一次部、22は二次部である。
【0020】
本実施の形態1における圧電トランスの構成について、その製造方法とともに図1および図2を用いて以下に説明する。
【0021】
まず、原料として電気機械結合係数k33=71%のチタン酸ジルコン酸鉛系圧電材料を用いた。この圧電材料を仮焼後、有機結合材、可塑剤、有機溶媒を所定量配合し、スラリー混合を行い、シート成形用スラリーを得た。
【0022】
その後、ドクターブレード法によってシート成形を行い、圧電セラミック層16となる所定厚みのセラミックグリーンシートを得た。
【0023】
次に、このセラミックグリーンシート上にAgを主成分とした内部電極ペーストを印刷し、一次内部電極12、ダミー内部電極12bおよび二次内部電極13となる図1の内部電極パターンを形成した。次いで、この上にセラミックグリーンシートを積層し、このセラミックグリーンシート上に、後に個片に切断したときに個片の側面に一次内部電極11と一次内部電極12とが一層毎に交互に露出するように、Agを主成分とした内部電極ペーストを印刷し、一次内部電極11、ダミー内部電極11bおよび二次内部電極13となる図1の内部電極パターンを形成した。このように、セラミックグリーンシートの積層、内部電極ペーストの印刷を繰り返し、複数層積層し、所望の外形寸法に切断し、個片の積層体とし、500℃で5時間大気中で加熱して脱バインダーを行い、その後、1200℃で1時間で焼成して圧電セラミック素子10を得た。
【0024】
上記において、圧電セラミック素子10の外形寸法、圧電セラミック層16の厚みおよび積層数を固定し、また、一次内部電極11,12およびダミー内部電極11b,12bの配置および寸法も固定して、二次内部電極13の配置のみを変えて、二次内部電極13の配置の異なる6種類の圧電セラミック素子10を作製した。
【0025】
具体的には、圧電セラミック素子10の外形寸法は、図2に示す圧電セラミック素子10の長手方向の長さLを30mm、圧電セラミックの積層方向である厚みtを2.4mm、長手方向と積層方向に垂直な方向の幅wを7.1mmとして固定し、図1の圧電セラミック層16の厚みを0.2mm、圧電セラミック層16の積層数を12層、内部電極の積層数を11層として固定した。また、一次内部電極11,12およびダミー内部電極11b,12bの配置および寸法は、図2に示すL0を0.5mm、L1を17.5mmとして固定した。
【0026】
そして、二次内部電極13の寸法は、素子の両側面に露出するように長さを7.1mm、幅すなわち素子10の長手方向と同方向の長さを0.7mmとして固定し、二次内部電極13の配置のみを次のように変えて、二次内部電極13の配置の異なる6種類の圧電セラミック素子10を作製した。二次内部電極13の配置は、二次内部電極13の一次内部電極側の端から素子の二次側端面19までの距離すなわち図2のL2を1mmから6mmまで1mm刻みで変え、L2が増えた分L12を減らし、L12寸法を11mmから6mmまで1mm刻みで変えた6種類の圧電セラミック素子10を作製した。
【0027】
なお、上記したように、素子の一次側端面18には一次内部電極11,12およびダミー内部電極11b,12bが露出しないように、一次内部電極の一次側端面18側の端から素子の一次側端面18までの距離L0を0.5mmとした。これは、素子の一次側端面18に一次内部電極が露出していると、水分などの付着により圧電セラミック層16を挟んで対向する一次内部電極11,12間でマイグレーションが発生しショートするので、これを防止するためである。
【0028】
また、二次内部電極13も素子の二次側端面19に露出しないように幅を0.7mmとした。これは、圧電セラミック素子10の機械的強度等の信頼性を確保するためである。さらに、二次内部電極13の面積を小さくすることで電極材料の使用量を少なくし安価な製品を提供するためである。ただし、あまり面積を小さくすると、二次内部電極13の導通抵抗が上がってしまい効率が落ちてしまうので、二次内部電極13の素子の長手方向と同方向の長さを0.3mm以上にするのが望ましい。
【0029】
次いで、上記で作製した二次内部電極13の配置の異なる5種類の圧電セラミック素子について、圧電セラミック素子10両側面に一次内部電極11および12に接続する一次外部電極14および17を、圧電セラミック素子10の他端部の両側面に二次内部電極13に接続する二次外部電極15をそれぞれ形成した。このときに、二次外部電極15は二次部22にかからないように形成した。
【0030】
次に、一次外部電極14と一次外部電極17との間に電圧を印加することにより、一次内部電極11,12間の一次部21を分極し、その後一次外部電極14および17をマイナス側、二次外部電極15をプラス側として電圧を印加して、二次内部電極13と一次内部電極11および12に挟まれた二次部22を分極して、二次内部電極13の配置の異なる6種類のローゼンλ/2モードの圧電トランスを得た。
【0031】
また比較のために、従来の技術に記載した二次内部電極13を形成しないものも作製した。二次電極を二次側端面に形成した試料と、二次側端面および端面に隣接する主面にセラミック素子長さの10%延長された延長電極を形成した試料を作製した。本発明と同様に分極を施し、比較例として2種類のローゼンλ/2モードの圧電トランスを得た。
【0032】
次に、上記で得られた8種類の圧電トランスの電気エネルギーと機械エネルギーとの変換割合を示す実効的な電気機械結合係数keffについて、一次の実効的な電気機械結合係数keff1、および二次の実効的な電気機械結合係数keff2を測定した。その結果を図3に示す。
【0033】
図3に示すように、比較例の圧電トランス、本実施の形態1の圧電トランスともに、L2の寸法を変えても一次の実効的な電気機械結合係数keff1はほとんど変化しないが、二次の実効的な電気機械結合係数keff2は、L2の寸法により変化し、L2が3mmすなわち圧電セラミック素子10の全長の10%で最大値を示す。なお、L2の寸法が同じ3mmであっても、比較例と本実施の形態1とでは、二次の実効的な電気機械結合係数keff2に違いがあり、比較例の圧電トランスでは42.7%であるのに対して、本実施の形態1の圧電トランスでは43.5%と比較例に比べ大きくできた。これは、比較例に比べ本実施の形態1の圧電トランスは、二次部に電荷が均一に発生するので高い二次側の電気機械結合係数keff2が得られたものと思われる。
【0034】
また、上記の8種類の圧電トランスについて、昇圧比および効率を評価した。評価は、圧電トランスをノートパソコン用バックライトパネルに接続して行った。このバックライトパネルの等価回路を図4に示す。回路定数としては、冷陰極管の等価回路として抵抗Rは100kΩ、冷陰極管付近の浮遊容量Cは20pFのバックライトパネルであり、圧電トランスの出力が最大になるように周波数を55kHz近傍で調整し、冷陰極管に入力される圧電トランスの出力が4Wになるように入力電圧を調整し、昇圧比、効率を測定した。昇圧比、効率の評価結果を図5に示す。
【0035】
図5に示すように、比較例の圧電トランス、本実施の形態1の圧電トランスともに、L2の寸法が増えるに従って、昇圧比は単調に減少し、効率はL2が3mmでピークを迎えるまで上昇しその後減少している。なお、L2の寸法が同じ3mmであっても、比較例と本実施の形態1とでは、効率に違いがあり、比較例の圧電トランスでは90%であるのに対して、本実施の形態1の圧電トランスでは93%と比較例に比べ大きくできた。これは、比較例に比べ本実施の形態1の圧電トランスは、高い二次側の電気機械結合係数keff2が得られたためである。
【0036】
図5に示したように、本実施の形態1の圧電トランスは、二次内部電極13の一次内部電極側の端から圧電セラミック素子10の二次側端面19までの距離L2を、圧電セラミック素子10の全長の5%以上20%以下としたことにより、高い効率が得られた。
【0037】
なお、L2の寸法増加による昇圧比の減少については、以下のような理由が考えられる。L2が増加するとL12が減少するので、圧電トランスの二次部で形成される二次容量C2が増加する。そして、昇圧比は一次容量C1と二次容量C2の容量比の平方根に比例し、√(C1/C2)で表せる。したがって、L2の増加により、一次容量C1は変わらずに二次容量C2が増え、昇圧比が減少する。昇圧比の減少を抑えたい場合は、L2の寸法は圧電セラミック素子10の全長Lに対して、10%以下にすることが望ましい。
【0038】
また、L2の寸法の変更による効率の変化については、以下のような理由が考えられる。一般に、圧電トランスは、一次部21に入力した電気エネルギーを機械エネルギーに変換し、更に、その機械エネルギーを二次側から電気エネルギーとして取り出すものである。一次内部電極11,12がある部分を圧電トランスの一次部21と呼ぶが、一次部21における圧電セラミック層の実効的な電気機械結合係数keff1が大きければ、電気エネルギーを高い割合で機械エネルギーに変換することができる。そして、一次内部電極11,12と二次内部電極13とに挟まれた圧電セラミック層を二次部22と呼ぶが、二次部22における実効的な電気機械結合係数keff2が大きければ、機械エネルギーを高い割合で電気エネルギーに変換することができる。したがって、実効的な電気機械結合係数keff1およびkeff2が大きくなれば、圧電トランスの効率を上げることができる。
【0039】
なお、上記実施の形態1では、ローゼンλ/2モードで説明したが、ローゼンλモード、ローゼン2λ/3モードでも同様の傾向があり、L2の寸法を素子の全長の5%以上20%以下とすることにより、二次側の実効的な電気機械結合係数keff2を大きくできるので、高い効率の圧電トランスが実現できる。
【0040】
なお、上記のように、L2の寸法を変更することで、圧電トランスの二次容量C2が変更できる。圧電トランスの出力インピーダンスは、1/(2πfC2)で表され二次容量C2に反比例するので、L2を変更することにより、外形寸法や材料の比誘電率を変えることなく圧電トランスの出力インピーダンスを変更することができる。
【0041】
負荷に電力を効率よく伝えるためには、出力インピーダンスと負荷インピーダンスを合わせるインピーダンスマッチングが重要である。図6の等価回路で表されるバックライトパネルの負荷インピーダンスはユーザーの仕様によってまちまちであり、高い効率を実現するためには、その負荷のインピーダンスに合わせた出力インピーダンスの圧電トランスが必要になる。したがって、L2の寸法を調整することで、インピーダンスマッチングを合わせられるので、セラミック素子外形寸法や圧電セラミックの誘電率を変更することなく、高い効率の圧電トランスが実現できる。
【0042】
【発明の効果】
以上のように本発明は、圧電セラミックと複数の内部電極とからなる圧電セラミック素子と、前記内部電極に電気的に接続するとともに前記圧電セラミック素子の表面に設けた複数の外部電極とを備え、前記内部電極は、前記圧電セラミック素子の長手方向のほぼ中央部から長手方向の一端部に位置する複数の一次内部電極と、前記圧電セラミック素子の長手方向の他端部に位置する二次内部電極からなり、前記二次内部電極の少なくとも一層は、その一次内部電極側の端から圧電セラミック素子の二次内部電極側の端面までの距離を、圧電セラミック素子の全長の5%以上20%以下とした構成を備えることにより、強度が高く、さらに二次側の圧電効果が効率よく行われるので効率が高く発熱の少ない圧電トランスとなるという効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における圧電トランスの分解斜視図
【図2】同圧電トランスの外観斜視図
【図3】同圧電トランスの電気機械結合係数の測定結果を示す図
【図4】昇圧比および効率の評価に用いたバックライトパネルの等価回路図
【図5】本発明の実施の形態1における圧電トランスの昇圧比および効率の評価結果を示す図
【符号の説明】
10 圧電セラミック素子
11,12 一次内部電極
11b,12b ダミー内部電極
13 二次内部電極
14,17 一次外部電極
15 二次外部電極
16 圧電セラミック層
18 素子の一次側端面
19 素子の二次側端面
21 一次部
22 二次部
Claims (4)
- 圧電セラミックと複数の内部電極とからなる圧電セラミック素子と、前記内部電極に電気的に接続するとともに前記圧電セラミック素子の表面に設けた複数の外部電極とを備え、前記内部電極は、前記圧電セラミック素子の長手方向のほぼ中央部から長手方向の一端部に位置する複数の一次内部電極と、前記圧電セラミック素子の長手方向の他端部に位置する二次内部電極からなり、前記二次内部電極の少なくとも一層は、その一次内部電極側の端から圧電セラミック素子の二次内部電極側の端面までの距離を、圧電セラミック素子の全長の5%以上20%以下としたローゼン型圧電トランス。
- 二次内部電極の少なくとも一層は、その一次内部電極側の端から圧電セラミック素子の二次内部電極側の端面までの距離を、圧電セラミック素子の全長の5%以上10%以下とした請求項1に記載のローゼン型圧電トランス。
- 内部電極は、圧電セラミック素子の長手方向の端面に露出させていない請求項1に記載のローゼン型圧電トランス。
- 二次内部電極の圧電セラミック素子の長手方向と同方向の長さを、0.3mm以上とした請求項1に記載のローゼン型圧電トランス。
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- 2003-05-12 JP JP2003133081A patent/JP2004335939A/ja active Pending
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