JP2004335841A - プラズマ処理装置の予測装置及び予測方法 - Google Patents

プラズマ処理装置の予測装置及び予測方法 Download PDF

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Abstract

【課題】予測に用いるデータを多変量解析に基づいて選択することにより,予測精度を向上させる。
【解決手段】ウエハの処理ごとに得られる運転データと上部電極の厚みなどの処理結果データを運転データ記憶部202,処理結果データ記憶部204に収集し,収集した運転データに対して解析処理部208により行った多変量解析に基づいて予測に用いるデータを選択し,選択した運転データと処理結果データとの相関関係を求め,求めた相関関係に基づいて,この相関関係を得たウエハ以外のウエハを処理した時の運転データを用いてプラズマ処理装置の状態又は被処理体の状態を処理結果として予測する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は,例えば半導体製造装置で処理するウエハなどの被処理体や装置状態の予測を行うプラズマ処理装置の予測装置及び予測方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体製造工程では種々の処理装置が用いられている。例えば半導体ウエハやガラス基板等の被処理体の成膜工程やエッチング工程ではプラズマ処理装置などの処理装置が広く使用されている。例えばプラズマ処理装置では,気密な処理室内に導入した処理ガスをプラズマ化して被処理体例えば半導体ウエハの表面をプラズマ処理する。従って,プラズマ処理を繰返すうちに,プラズマによる反応生成物などが発生して処理室の内壁に付着したり,処理室内に配設された電極などの部品が消耗したりするなどにより,装置状態が微妙に変化する。このような装置状態の変化はウエハのエッチング形状などに影響するため,常に安定した処理を行うためには,処理室内の部品の厚みなどの装置状態やプラズマ処理したウエハの形状データなどのプロセス特性を含む処理結果を監視する必要がある。
【0003】
このため,例えばテストウエハを予め作製し,テストウエハに対して定期的にエッチング処理を行い,その処理結果(例えば,テストウエハの削れ量等)に基づいてその時々の処理装置の状態を判断するものもある。
【0004】
しかしながら,テストウエハに基づいてその時々の処理装置の状態を判断するものでは,多くのテストウエハを作製する必要がある。しかも処理装置を用いて多くのテストウエハを処理し,その都度それぞれの処理結果を測定する必要があるため,テストウエハの作製及び処理結果の測定に多くの工数と時間を割かなくてはならないという問題があった。
【0005】
また,特許文献1に記載の技術のように,高周波電源の基本波や整数倍波の電圧,電流などの電気的データを経時的に測定し,これらの測定データを用いて重回帰分析を行って予測モデルを作成し,このモデルに基づいてフォーカスリングの厚さなどを予測するものもある。
【0006】
【特許文献1】
特開平2002−25982号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら,このような予測方法においては,フォーカスリングの厚さなどの装置状態を予測することができる点で優れているものの,実際に予測モデルを作成する際に使用する測定データによっては,高精度の予測を行うには十分ではない場合もあり,更なる改善が必要である。
【0008】
例えばモデル式を作成する際に使用するデータの中には,実測値に対して予測値を悪化させる方向へ寄与するデータも存在する。このような場合に,モデル式を作成する際に使用するデータを選択せずに,すべてのデータを使用すると予測結果がかえって悪くなることもある。
【0009】
そこで,本発明は,このような問題に鑑みてなされたもので,その目的とするところは,予測に用いるデータを多変量解析に基づいて選択することにより,予測精度を向上させることができるプラズマ処理装置の予測装置及び予測方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために,本発明の第1の観点によれば,プラズマ処理装置の処理室内で被処理体をプラズマ処理する過程で,前記プラズマ処理装置の運転データと,前記プラズマ処理装置の状態又は前記被処理体の状態を処理結果として取得した処理結果データに基づいて,前記プラズマ処理装置の状態又は前記被処理体の状態を予測する方法であって,前記被処理体の処理ごとに得られる運転データと前記処理結果データを収集するデータ収集手段と,収集した前記運転データに対して多変量解析を行い,その結果に基づいて予測に用いるデータを選択する運転データ選択手段と,選択した前記運転データと前記処理結果データとの相関関係を求める解析手段と,前記解析手段により求めた相関関係に基づいて,この相関関係を得た被処理体以外の被処理体を処理した時の運転データを用いて前記プラズマ処理装置又は前記被処理体の状態を予測する予測手段とを備えたことを特徴とするプラズマ処理装置の予測装置が提供される。
【0011】
上記課題を解決するために,本発明の第2の観点によれば,プラズマ処理装置の処理室内で被処理体をプラズマ処理する過程で,前記プラズマ処理装置の運転データと,前記プラズマ処理装置の状態又は前記被処理体の状態を処理結果として取得した処理結果データに基づいて,前記プラズマ処理装置の状態又は前記被処理体の状態を予測する方法であって,前記被処理体の処理ごとに得られる運転データと前記処理結果データを収集するデータ収集工程と,収集した前記運転データに対して多変量解析を行い,その結果に基づいて予測に用いるデータを選択する運転データ選択工程と,選択した前記運転データと前記処理結果データとの相関関係を求める解析工程と,前記解析工程により求めた相関関係に基づいて,この相関関係を得た被処理体以外の被処理体を処理した時の運転データを用いて前記プラズマ処理装置又は前記被処理体の状態を予測する予測工程とを有すること特徴とする予測方法が提供される。
【0012】
本発明の第1の観点及び第2の観点によれば,収集した運転データのうち,多変量解析の結果に基づいて選択した運転データを用いてプラズマ処理装置又は被処理体の状態の予測を行うので,運転データのうち予測結果に悪い影響を与える運転データの影響をなくして又は低減して予測を行うことができる。これにより,予測精度を向上させることができる。
【0013】
また,上記予測装置及び予測方法において,運転データ選択手段又は運転データ選択方法は,収集した前記運転データに主成分分析を行って得られた各主成分軸に関する元の運転データの相対的な貢献度に基づいて運転データを選択するようにしてもよい。このとき,各主成分軸に関する元の運転データの相対的な貢献度は,前記各運転データに関するローディングとし,前記各主成分軸から予め設定された距離内にあるローディングに対応する運転データを選択するようにしてもよい。
【0014】
このように,収集された運転データに対して主成分分析を行って,例えば各主成分軸から予め設定された距離内にあるローディングに対応する運転データを選択することにより,収集された運転データのうち,その運転データの特徴を表す最適な運転データを選択することができる。これにより,ノイズとなるような不要な運転データは予測を行うときには取除かれるので,予測精度を向上させることができる。
【0015】
また,上記予測装置及び予測方法において,各主成分軸からの設定距離を徐々に短くしていき,それぞれで選択された運転データに基づいて予測を行い,予測結果が最もよくなるときの各主成分軸からの距離を設定して運転データを選択するようにしてもよい。これにより,予測に使用するのに最適な運転データを選択することができる。
【0016】
また,上記予測装置及び予測方法において,解析手段又は解析工程は,前記相関関係を部分最小二乗法によって求めるようにしてもよい。これにより,少ない計算量で運転データと処理結果データとの相関関係を求めることができる。
【0017】
また,上記予測装置及び予測方法において,運転データは少なくとも,前記処理室に発生するプラズマに基づく高調波の電気的データを含み,前記処理結果データは,処理室内に配設された部品の消耗度に関するデータ(例えば処理室内に配設された電極の厚みのデータ)であってもよい。
【0018】
なお,本明細書中1mTorrは(10−3×101325/760)Pa,1sccmは(10−6/60)m/secとする。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照しながら,本発明にかかるプラズマ処理装置の予測装置及び予測方法の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお,本明細書及び図面において,実質的に同一の機能構成を有する構成要素については,同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0020】
(プラズマ処理装置)
先ず,第1の実施形態にかかるプラズマ処理装置として平行平板型プラズマエッチング装置(以下,「プラズマ処理装置100」と称する。)について説明する。プラズマ処理装置100は,例えば図1に示すようにアルミニウム製の処理室101と,この処理室101内に配置された下部電極102を絶縁材102Aを介して支持する昇降可能なアルミニウム製の支持体103と,この支持体103の上方に配置され且つプロセスガスを供給し且つ上部電極を兼ねるシャワーヘッド(以下,「上部電極」とも称す。)104とを備えている。上部電極104は,絶縁材104Cを介して処理室101と絶縁されている。
【0021】
上部電極104には,第1の高周波電源104Eが接続されており,その給電線には整合器104Dが介挿されている。この第1の高周波電源104Eは,50〜150MHzの範囲の周波数を有している。このように高い周波数の電力を印加することにより,処理室101内に好ましい解離状態でかつ高密度のプラズマを形成することができ,従来より低圧条件下のプラズマ処理が可能となる。この第1の高周波電源104Eの周波数は,50〜80MHzが好ましく,典型的には図示した60MHzまたはその近傍の周波数が採用される。
【0022】
上記処理室101の側壁には,検出窓122が設けられており,処理室101の側壁の外側には,上記検出窓122を介して処理室101内のプラズマ発光を検出する分光器(以下,「光学計測器」と称す。)120が設けられている。この光学計測器120から検出される波長の発光スペクトル強度は例えば光学データとすることができる。
【0023】
上記処理室101は上部が小径の上室101Aとして形成され,下部が大径の下室101Bとして形成されている。下室101Bの上部にはウエハWを搬出入するための出入口が形成され,この出入口にはゲートバルブ106が取り付けられている。
【0024】
下部電極102には,電気計測器(例えばVIプローブ)107C,整合器107A,電力計107Bを介して第2の高周波電源107が接続されている。この第2の高周波電源107は数百kHz〜十数MHzの範囲の周波数を有している。このような範囲の周波数を印加することにより,被処理体であるウエハWに対してダメージを与えることなく適切なイオン作用を与えることができる。第2の高周波電源107の周波数は,典型的には図示した2MHz等の周波数が採用される。
【0025】
整合器107A内には,下部電極102側(高周波電圧の出力側)の高周波(RF)電圧Vppを測定する測定器(図示せず)を備える。整合器107Aは具体的には例えば2個の可変コンデンサC1,C2,コンデンサC及びコイルLを内蔵し,可変コンデンサC1,C2を介してインピーダンス整合を取っている。
【0026】
整合器107Aは電圧計107aを備え,この電圧計107aにより第2の高周波電力の供給ライン(電線)とプラズマ処理装置100のグランド(接地)との間の電圧Vdcを計測することができる。
【0027】
整合器107Aの下部電極102側(高周波電力の出力側)に接続された電力計107Bにより,第2の高周波電源107からの第2の高周波電力Pが測定される。
【0028】
上室101A内に発生するプラズマに基づく基本波(例えば高周波電力の進行波及び反射波など)及び高調波における高周波電圧(V),高周波電流(I),高周波位相(P),インピーダンス(Z)は,上記電気計測器(例えばVIプローブ)107Cを介して下部電極102に印加される高周波電力Pにより,電気的データとして検出することができる。本実施形態では,このような基本波及び高調波の電圧(V),電流(I),位相(P),インピーダンス(Z)などの電気的データを運転データとして予測に用いる。
【0029】
下部電極102の上面には,静電チャック108が配置され,この静電チャック108の電極板108Aには直流電源109が接続されている。このような静電チャック108によれば,高真空下で直流電源109から電極板108Aに高電圧を印加することにより,ウエハWを静電吸着することができる。この静電チャック108の電極板108Aと直流電源109との間には,静電チャック108の印加電流,印加電圧を検出する電力計109aが接続されている。
【0030】
下部電極102の外周には,フォーカスリング110aが配置され,上室101A内で生成したプラズマをウエハWに集める。フォーカスリング110aの下側には支持体103の上部に取り付けられた排気リング111が配置されている。この排気リング111には複数の孔が全周に渡って周方向等間隔に形成され,これらの孔を介して上室101A内のガスを下室101Bへ排気する。
【0031】
上記支持体103はボールネジ機構112及びベローズ113を介して上室101Aと下室101B間で昇降可能になっている。従って,ウエハWを下部電極102上に供給する場合には,支持体103を介して下部電極102が下室101Bまで下降し,ゲートバルブ106を開放して図示しない搬送機構を介してウエハWを下部電極102上に供給する。
【0032】
支持体103の内部には冷媒配管114に接続された冷媒流路103Aが形成され,冷媒配管114を介して冷媒流路103A内で冷媒を循環させ,ウエハWを所定の温度に調整する。
【0033】
支持体103,絶縁材102A,下部電極102及び静電チャック108にはそれぞれガス流路103Bが形成され,ガス導入機構115からガス配管115Aを介して静電チャック108とウエハW間の細隙に例えばHeガスを所定の圧力でバックサイドガスとして供給し,Heガスを介して静電チャック108とウエハW間の熱伝導性を高めている。バックサイドガスの圧力は圧力センサ(図示せず)を検出し,その検出値を圧力計115Bに表示する。尚,116はベローズカバーである。またガス導入機構115には例えばマスフローコントローラ(図示せず)が設けられており,このマスフローコントローラによりバックサイドガスのガス流量を検出することができる。
【0034】
上記上部電極104の上面にはガス導入部104Aが形成され,このガス導入部104Aには配管117を介してプロセスガス供給系118が接続されている。プロセスガス供給系118は,Cガス供給源118A,Oガス供給源118D,Arガス供給源118Gを有している。
【0035】
これらのガス供給源118A,118D,118Gはそれぞれバルブ118B,118E,118H及びマスフローコントローラ118C,118F,118Iを介してそれぞれのガスを所定の流量で上部電極104へ供給し,その内部で所定の配合比を持った混合ガスとして調整する。上部電極104の下面には複数の孔104Bが全面に渡って均等に配置され,これらの孔104Bを介して上部電極104から上室101A内へ混合ガスをプロセスガスとして供給する。
【0036】
尚,図1において,101Cは排気管,119は排気管101Cに接続された真空ポンプ等からなる排気系である。排気管101Cには,APC(AutoPressure Controller)バルブ101Dが設けられており,処理室101内のガス圧力に即してAPCバルブの開度が自動的に調節される。
【0037】
(多変量解析装置)
上記プラズマ処理装置100は,例えば図2に示すように運転データ及び処理結果データ(例えば上部電極104の厚さデータなどの装置状態データ,処理後のウエハのエッチング形状データなどのプロセス特性データなど)を統計的に処理する多変量解析装置200と,処理結果データを入力すると共に解析結果等の情報を出力する入出力装置220とを備える。プラズマ処理装置100は多変量解析装置200を介して運転データ及び処理結果データを多変量解析して両者の相関関係を求めた後,必要に応じて解析結果等の情報を入出力装置220から出力する。
【0038】
上記多変量解析装置200は,運転データ記憶部202,処理結果データ記憶部204,多変量解析プログラム記憶部206,解析処理部208及び多変量解析結果記憶部210を備える。
【0039】
上記運転データ記憶部202は運転データを記憶する手段を構成し,上記処理結果データ記憶部204は処理結果データを記憶する手段を構成する。解析処理部208は運転データと処理結果データとの相関関係(例えば予測式,回帰式)を求める手段と相関関係に基づいて処理結果(例えば上部電極104の厚さなどの装置状態,処理後のウエハのエッチング形状などのプロセス特性など)を予測する手段を構成する。多変量解析結果記憶部210は解析処理部208により求めた相関関係を記憶する手段を構成する。
【0040】
上記多変量解析装置200は例えば多変量解析プログラム記憶部206からのプログラムに基づいて動作するマイクロプロセッサなどで構成してもよい。上記運転データ記憶部202,処理結果データ記憶部204,多変量解析結果記憶部210はそれぞれメモリなどの記録手段で構成してもよく,またハードディスクなどの記録手段にそれぞれのメモリ領域を設けて構成してもよい。
【0041】
多変量解析装置200は,運転データ及び処理結果データの入力によりそれぞれのデータを運転データ記憶部202及び処理結果データ記憶部204で記憶した後,これらのデータ及び多変量解析プログラム記憶部206のプログラムを解析処理部208に取り出し,解析処理部208において運転データ及び処理結果データの多変量解析を行い,その多変量解析結果を多変量解析結果記憶部210で記憶する。
【0042】
ここで,運転データとはウエハWを処理する際のプラズマ処理装置100に付設された複数の測定器それぞれから得られる検出データをいう。また,処理結果データとはプラズマ処理した結果得られる処理室101内の状態に関する装置状態データ,ウエハWに関するプロセス特性データなどをいう。装置状態データとしては,例えば処理室101内の部品の厚みなどのウエハ処理後の消耗品の消耗度データが挙げられる。またプロセス特性データとしては,例えばウエハWを処理した結果得られるウエハ処理面の形状データが挙げられる。運転データはウエハWを処理する間に間欠的に測定し,処理結果データはウエハ処理後に必要に応じて測定する。これらの測定結果はそれぞれの記憶部202,204に記憶される。
【0043】
本実施形態では,運転データと処理結果データの相関関係を求める関係上,運転データとして処理結果に影響し易いデータを用いることが好ましい。本実施形態では運転データとして電気的データを用いている。電気的データとしては,下部電極102に印加する基本波及び整数倍波の電流(I),位相(P),電圧(V),インピーダンス(Z)を用いる。本実施形態では2MHzの高周波電力を下部電極102に印加しているが,下部電極102には2MHzの高周波電力の他に,これを基本波とする整数倍波(例えば4MHz,8MHz,10MHzなど)が形成されて印加される。
【0044】
上述の高周波電力供給ラインの整合器107Aと処理室101との間の電流,電圧等は,処理室101内の環境変化,例えば堆積膜の形成,成長や消耗品の消耗度に応じて変化することがわかっている。そこで,本実施形態ではこれらの電流,電圧等の変化を利用して消耗品例えば上部電極104の消耗量(例えば上部電極104の厚み)を予測するようにしている。本実施形態においては,運転データとして収集した電気的データのうち,予測精度がよくなるデータを選択して多変量解析を行う。多変量解析に用いるデータを選択する方法の詳細は後述する。
【0045】
本実施形態では,処理結果データとして,例えば上部電極104の厚みを装置状態データとして用いている。例えばウエハ上に形成されたシリコン酸化膜(例えばSiO膜)をレジスト層をマスクとしてプラズマ処理例えばエッチングを行う。そして,各ウエハWのエッチング処理後に例えば上部電極104の厚みを検出して,これを処理結果データとして処理結果データ記憶部204に記憶する。
【0046】
(主成分分析による運転データの選択)
次に,運転データのうち予測に使用するデータを選択する方法について説明する。上記解析処理部208は,多変量解析として例えば主成分分析を行い,その結果に基づいてデータの選択を行う(運転データ選択手段,運転データ選択工程)。例えばN枚のウエハWそれぞれについて運転データとしてK個の検出値xが存在すると,運転データの行列Xは(1−1)式で表される。
【0047】
【図1】
Figure 2004335841
【0048】
そして,解析処理部208においてそれぞれの検出値に基づいて平均値,最大値,最小値,分散値を求めた後,これらの計算値に基づいた分散共分散行列を用いて複数の運転データの主成分分析を行って固有値及びその固有ベクトルを求める。
【0049】
固有値は,運転データの分散の大きさを表し,固有値の大きさ順に,第1主成分,第2主成分,・・・第a主成分として定義されている。また,各固有値にはそれぞれに属する固有ベクトル(ローディングベクトル)がある。通常,主成分の次数が高いほどデータの評価に対する寄与率が低くなり,その利用価値が薄れる。
【0050】
例えばN枚のウエハについてそれぞれ運転データとしてK個の検出値を採った場合,n番目のウエハのa番目の固有値に対応する第a主成分得点(スコア)は(1−2)式で表される。
【0051】
na=xn11a+xn22a+…+xnKKa …(1−2)
【0052】
第a主成分得点のベクトル(スコアベクトル)t及び行列(スコア行列)Tは(1−3)式で定義され,第a主成分の固有ベクトル(ローディングベクトル)p及び行列(ローディング行列)Pは(1−4)式で定義される。そして,第a主成分得点のベクトルtは行列Xと固有ベクトルpを用いて(1−5)式で表される。また,主成分得点のベクトルt〜tとそれぞれの固有ベクトルp〜pを用いると行列Xは(1−6)式で表される。なお,(1−6)式においてP はPの転置行列である。
【0053】
Figure 2004335841
【0054】
Figure 2004335841
【0055】
=Xp …(1−5)
【0056】
X=T =t +t +…+t …(1−6)
【0057】
上記(1−4)式に示すローディングベクトルPの各成分は,運転データの各パラメータのローディングに相当する。各主成分軸をとったグラフに上記各パラメータのローディングをプロットする。そして,各主成分軸からローディングまでの距離に応じてそのローディングに対応する変数を選択するか否かを決定する。
【0058】
ここで,予測に使用するデータを選択する方法の具体例を説明する。運転データとしては例えば下部電極102に印加する基本波及び整数倍波の電流(I),位相(P),電圧(V),インピーダンス(Z)の実測値を電気的データとして用いる。基本波及び整数倍波としては,2MHzを基本波として,第2高調波の4MHz,第3高調波の6MHz,第4高調波の8MHz,第5高調波の10MHz,第6高調波の12MHz,第7高調波の14MHz,第10高調波の20MHz,第20高調波の40MHzを用いた。
【0059】
例えば基本波2MHzのときの電流(I),位相(P),電圧(V),インピーダンス(Z)の各パラメータはI_2,P_2,V_2,Z_2のように示し,第2高調波4MHzのときの電流(I),位相(P),電圧(V),インピーダンス(Z)の各パラメータはI_4,P_4,V_4,Z_4のように示す。
【0060】
このような運転データに対して主成分分析を行って,主成分の数として第1主成分P,第2主成分Pの2つを考えた場合,上記電気的データにおける各パラメータのローディングの値(ローディング行列Pの各主成分についての要素)は図3に示すようになる。このような電気的データの各パラメータのローディングを第1主成分軸P[1]を縦軸,第2主成分軸P[2]を横軸としてプロットすると図4に示すようになる。
【0061】
図4において,各主成分軸からの所定距離を設定し,その範囲内に含まれるローディングに対応するパラメータを選択する。例えば第1主成分軸P[1]から±0.03の点線で示す範囲を設定した場合には,その範囲内にある第5高調波10MHzのインピーダンス(Z_10)が選択され,範囲外にある第3高調波6MHzの位相(P_6)などは外される。また,第2主成分軸P[2]から±0.08の点線で示す範囲を設定した場合には,その範囲内にある基本波2MHzの電圧(V_2),インピーダンス(Z_2)などが選択され,範囲外にある第7高調波14MHzの電流(I_14)などは外される。
【0062】
このように,各主成分軸からの所定距離を設定し,その範囲内に含まれるローディングのパラメータを選択する。こうして収集された電気的データの中から予測に使用するものを選択することにより,予測精度を向上させることができる。すなわち,ある主成分軸からローディングまでの距離が短いほど,そのローディングのパラメータはその主成分軸に対する貢献度が高い。従って,各主成分軸からの所定距離を短く設定するほど,予測精度の高いパラメータを選択することができる。
【0063】
但し,後述する実験結果が示すように予測に使用するパラメータの数,すなわち電気的データの数が少なすぎると,かえって予測精度が悪化するので,各主成分軸からの所定距離を予測精度が最も高くなるように設定することが望ましい。
【0064】
この点,例えば各主成分軸からの所定距離を徐々に短く設定して,より適切な電気的データのパラメータを選択できるように絞り込みをかけていくようにしてもよい。そして,選択された各データにより,最も予測精度が高くなる各主成分軸からの所定距離を設定し,その範囲内に含まれるローディングのパラメータを用いて実際の予測を行う。これにより,各主成分軸からの所定距離を適切に設定することができる。なお,具体的に運転データを選択して予測した実験結果については後述する。
【0065】
(部分最小二乗法による予測)
本実施形態において上記多変量解析装置200は,複数種の運転データを説明変量(説明変数)とし,処理結果データを被説明変量(目的変量,目的変数)とする下記(2−1)の関係式(回帰式などの予測式,モデル)を多変量解析プログラムを用いて求める。下記(2−1)の回帰式において,Xは説明変量の行列を意味し,Yは被説明変量の行列を意味する。また,Bは説明変量の係数(重み)からなる回帰行列であり,Eは残差行列である。
【0066】
Y=BX+E …(2−1)
【0067】
本実施形態において上記(2−1)式を求める際には,例えばJOURNAL OF CHEMOMETRICS,VOL.2(PP211−228)(1998)に掲載されているPLS(Partial Least Squares)法を用いている。このPLS法は,行列X,Yそれぞれに多数の説明変量及び被説明変量があってもそれぞれの少数の実測値があればXとYの関係式を求めることができる。しかも,少ない実測値で得られた関係式であっても安定性及び信頼性の高いものであることもPLS法の特徴である。
【0068】
多変量解析プログラム記憶部206にはPLS法用のプログラムが記憶され,解析処理部208において運転データ及び処理結果データをプログラムの手順に従って処理し,上記(2−1)式を求め,この結果を多変量解析結果記憶部210で記憶する。従って,第1の実施形態では上記(2−1)式を求めれば,後は運転データを説明変量として行列Xに当てはめることによって処理結果を予測することができる。しかもこの予測値は信頼性の高いものになる。
【0069】
例えば,XY行列に対してi番目の固有値に対応する第i主成分はtで表される。行列Xはこの第i主成分の得点tとベクトルpiを用いると下記の(2−2)式で表され,行列Yはこの第i主成分の得点tとベクトルcを用いると下記の(2−3)式で表される。なお,下記の(2−2)式,(2−3)式において,Xi+1,Yi+1はX,Yの残差行列であり,Xは行列Xの転置行列である。以下では指数Tは転置行列を意味する。
【0070】
X=t+t+t+ … +t+Xi+1 …(2−2)
【0071】
Y=t+t+t+ … +t+Yi+1 …(2−3)
【0072】
而して,第1の実施形態で用いられるPLS法は,上記(2−2)式,(2−3)式を相関させた場合の複数の固有値及びそれぞれの固有ベクトルを少ない計算量で算出する手法である。
【0073】
PLS法は以下の手順で実施される。先ず第1段階では,行列X,Yのセンタリング及びスケーリングの操作を行う。そして,i=1を設定し,X=X,Y=Yとする。また,uとして行列Yの第1列を設定する。尚,センタリングとは各行の個々の値からそれぞれの行の平均値を差し引く操作であり,スケーリングとは各行の個々の値をそれぞれの行の標準偏差で除する操作(処理)である。
【0074】
第2段階では,w=X /(u )を求めた後,wの行列式を正規化し,t=Xを求める。また,行列Yについても同様の処理を行って,c=Y /(t )を求めた後,cの行列式を正規化し,u=Y/(c )を求める。
【0075】
第3段階ではXローディング(負荷量)p=X /(t ),Y負荷量q=Y /(u )を求める。そして,uをtに回帰させたb=u /(t )を求める。次いで,残差行列X=X−t ,残差行列Y=Y−b を求める。そして,iをインクリメントしてi=i+1を設定し,第2段階からの処理を繰返す。これら一連の処理をPLS法のプログラムに従って所定の停止条件を満たすまで,あるいは残差行列Xi+1がゼロに収束するまで繰り返し,残差行列の最大固有値及びその固有ベクトルを求める。
【0076】
PLS法は残差行列Xi+1の停止条件またはゼロへの収束が速く,10回程度の計算の繰返すだけで残差行列が停止条件またはゼロに収束する。一般的には4〜5回の計算の繰り返しで残差行列が停止条件またはゼロへの収束する。この計算処理によって求められた最大固有値及びその固有ベクトルを用いてXY行列の第1主成分を求め,X行列とY行列の最大の相関関係を知ることができる。
【0077】
(プラズマ処理装置の動作)
次に,上記プラズマ処理装置100の動作を説明する。本実施形態ではまず主成分分析により選択された運転データを用いて,多変量解析例えば部分最小二乗法によって予測のための上記(2−1)式を求めた後,所定のウエハWを処理する。ウエハWの処理段階では任意の時点における運転データを(2−1)式に当てはめることでその時の処理結果(例えばプラズマ処理装置100の状態,ウエハWの状態)を予測することができる。
【0078】
プラズマ処理装置100の運転を開始すると,支持体103がボールネジ機構112を介して処理室101の下室101Bまで下降すると共に,ゲートバルブ106が開放した出入口からウエハWを搬入して下部電極102上に載置する。ウエハWの搬入後,ゲートバルブ106が閉じると共に排気系119が作動して処理室101内を所定の真空度に維持する。この際,ガス導入機構115からHeガスをバックガスとしてセンタ圧力15Torr,エッジ圧力40Torrで供給し,ウエハWと下部電極102,具体的には静電チャック108とウエハW間の熱伝導性を高めてウエハWの冷却効率を高める。また,上部電極の温度を60℃,下部電極の温度を20℃,側壁の温度を60℃にする。
【0079】
一方,プロセスガス供給系118から処理ガスを供給する。具体的にはCガス,Oガス,Arガスをそれぞれ29sccm/750sccm/47sccmのガス流量比で供給する。この時の処理室101内の圧力は例えば25mTである。この状態で,上部電極104には例えば高周波電源104Eから60MHzの高周波電力を3300Wで印加し,下部電極102には例えば高周波電源107から2MHzの高周波電力を3800Wで印加する。これにより,プロセスガスのプラズマを生成してウエハWの酸化膜をエッチングする。エッチング終了後には搬入時とは逆の操作で処理後のウエハWを処理室101内から搬出し,後続のウエハWに対して同様の処理を繰り返し,所定の枚数を処理して一連の処理を終了する。そして,多変量解析によりモデルを作成する際に用いるテストウエハについては,例えば各ウエハWを処理した後の上部電極104の厚みを求め,この上部電極104の厚みを処理結果データとする。運転データと処理結果データはそれぞれ運転データ記憶部202,処理結果データ記憶部204に記憶される(データ収集手段,データ収集工程)。
【0080】
(実際にプラズマ処理を行った場合の予測)
次に,主成分分析に基づいて選択された運転データ及び処理結果データを用いて実際にプラズマ処理を行った場合の処理結果を予測する方法について説明する。
【0081】
先ず,選択された運転データと処理結果データに基づいて多変量解析を行って,運転データと処理結果データとの相関関係(PLS法による回帰式(2−1))を求める(解析工程,解析手段)。本実施形態では,先ず上記PLS法による回帰式(2−1)の説明変数Xとして主成分分析に基づいて予め選択された電気的データを用い,処理結果データとして上記エッチング処理後の上部電極104の厚みを用いて,上記PLS法による回帰式(2−1)を求める。
【0082】
次いで,求めた相関関係に基づいて,この相関関係を得たウエハ以外のウエハを処理した時の運転データを用いて処理結果を予測する(予測工程,予測手段)。
【0083】
(実験結果)
ここで,予測に用いる電気的データの選択範囲(図4の点線に示すような各主成分軸からの所定距離)を徐々に絞り込んで,上部電極の厚み予測した場合の実験結果を図5〜図9に示す。
【0084】
図5〜図9における(a)は,上部電極104の厚みの予測値と実測値を比較した図である。ここでは,上部電極104の厚みが3種類のものを用意して,それぞれについてウエハをエッチング処理した場合のデータを使用して予測実験を行った。具体的には,厚み9.98mmの新品の上部電極104,厚み9.71mmの中古品の上部電極104,厚み9.24mmの寿命切品の上部電極104を使用してエッチング処理を行った。図5〜図9における(b)は,上部電極104の厚みの予測値と実測値の相関を示す図である。
【0085】
なお,本実験においては,例えば図5(a)に示すように37枚目〜66枚目のウエハをエッチング処理したときの電気的データ及び上部電極104の厚みをトレーニングデータとして上記PLS法により回帰式(2−1)を求め,1枚目〜36枚目のウエハをエッチング処理したときの電気的データを収集し,これを回帰式(2−1)に当てはめて上部電極104の厚みの予測値を求めたものである。図5〜図9における(a)では,37枚目〜66枚目のウエハをエッチング処理したときの上部電極104の厚みの予測値と実測値はほぼ重なっているが,これはこの部分のデータを用いて回帰式(2−1)を求めたからである。
【0086】
図5(a),(b)は,電気的データを選択せずに表1に示すすべてのパラメータを使用して予測した結果である。すなわち,収集したすべての電気的データのパラメータを用いて,上記PLS法により回帰式(2−1)を求め(モデルNO.1),上部電極104の厚みの予測した場合の実験結果である。このときのパラメータの数は36個である。
【0087】
【表1】
Figure 2004335841
【0088】
図6(a),(b)は,電気的データのうち,第1選択条件により選択したパラメータを用いて,上記PLS法により回帰式(2−1)を求め,上部電極104の厚みの予測した場合の実験結果である。第1選択条件は,図4に示すすべてのパラメータのローディングのうち,第1主成分軸P[1]からの距離P1が±0.03の範囲内(図4において第1主成分軸P[1]に沿って点線で示す範囲内)又は第2主成分軸P[2]からの距離P2が±0.08の範囲内(図4において第2主成分軸P[2]に沿って点線で示す範囲内)とする。この選択範囲内に含まれるローディングのパラメータを選択し,これを用いて上記PLS法により回帰式(2−1)を求める(モデルNO.2)。こうして選択されたパラメータの数は18であり,その詳細を表2に示す。
【0089】
【表2】
Figure 2004335841
【0090】
図7(a),(b)は,電気的データのうち,第1選択条件よりもさらに絞り込みをかけた第2選択条件により選択したパラメータを用いて,上記PLS法により回帰式(2−1)を求め,上部電極104の厚みの予測した場合の実験結果である。第1選択条件は,図4に示すすべてのパラメータのローディングのうち,第1主成分軸P[1]からの距離P1が±0.03の範囲内(図4において第1主成分軸P[1]に沿って点線で示す範囲内)又は第2主成分軸P[2]からの距離P2が±0.05の範囲内(図4において第2主成分軸P[2]に沿って一点鎖線で示す範囲内)とする。この選択範囲内に含まれるローディングのパラメータを選択し,これを用いて上記PLS法により回帰式(2−1)を求める(モデルNO.3)。こうして選択されたパラメータの数は12であり,その詳細を表3に示す。
【0091】
【表3】
Figure 2004335841
【0092】
図8(a),(b)は,電気的データのうち,第2選択条件よりもさらに絞り込みをかけた第3選択条件により選択したパラメータを用いて,上記PLS法により回帰式(2−1)を求め,上部電極104の厚みの予測した場合の実験結果である。第3選択条件は,図4に示すすべてのパラメータのローディングのうち,第1主成分軸P[1]からの距離P1が±0.03の範囲内又は第2主成分軸P[2]からの距離P2が±0.04の範囲内とする。この選択範囲内に含まれるローディングのパラメータを選択し,これを用いて上記PLS法により回帰式(2−1)を求める(モデルNO.4)。こうして選択されたパラメータの数は9であり,その詳細を表4に示す。
【0093】
【表4】
Figure 2004335841
【0094】
図9(a),(b)は,電気的データのうち,第3選択条件よりもさらに絞り込みをかけた第4選択条件により選択したパラメータを用いて,上記PLS法により回帰式(2−1)を求め,上部電極104の厚みの予測した場合の実験結果である。第4選択条件は,図4に示すすべてのパラメータのローディングのうち,第1主成分軸P[1]からの距離P1が±0.03の範囲内又は第2主成分軸P[2]からの距離P2が±0.03の範囲内とする。この選択範囲内に含まれるローディングのパラメータを選択し,これを用いて上記PLS法により回帰式(2−1)を求める(モデルNO.5)。こうして選択されたパラメータの数は7であり,その詳細を表5に示す。
【0095】
【表5】
Figure 2004335841
【0096】
図5〜図9の各実験結果についてそれぞれ予測誤差(PE;Prediction Error)を算出した。この予測誤差PEは,各ウエハの処理結果データの実測値から予測値を引算して2乗したものの総和を求め,これを処理したウエハ枚数で割算してその平方根を求めたものである。予測誤差PEは0が最もよく,この値が小さいほど実測値と予測値との誤差が少ないことを示す。
【0097】
また図5〜図9について相関係数Rを算出した。ここで,相関係数Rとは,一般に,例えば2つの変量x,yの関係の強さを示す指標の1つであり,相関係数Rxyは(3−1)式により表される。
【0098】
Figure 2004335841
【0099】
ここで,Sxyは,共分散,S,Sは標準偏差である。このような相関係数Rは1が最もよく,この値が大きいほどより相関があることを示す。
【0100】
さらに図5〜図9について決定係数Rを算出した。決定係数Rは,回帰式のあてはまりの良さを示す基準の1つであり,(3−2)式により表される。
【0101】
Figure 2004335841
【0102】
上記(3−2)式において,Sは全分散,Sは回帰式で説明される部分の分散を示している。この決定係数Rは0≦R≦1の値をとる。このような相関係数Rは1が最もよく,この値が大きいほどより回帰式のあてはまりの良さが高いことを示す。なお,決定係数Rは相関係数Rの2乗に等しい。
【0103】
図5〜図9の実験結果による予測誤差PE,相関係数R,決定係数Rをまとめたものを表6に示す。
【0104】
【表6】
Figure 2004335841
【0105】
総合的には予測誤差PEが0に近く,相関係数Rが1に近く,相関係数Rが1に近いほど,予測精度がよいことになる。このような観点から表6を見ると,図5〜図8の順に予測誤差PEの値が小さくなっており,またこの順に相関係数R及び決定係数Rが1に近くなっている。従って,図5〜図8の予測精度は,この順に向上している。運転データのパラメータを選択するための選択条件を厳しくするほど,すなわち図4に示す各主成分軸からの距離を短く設定するほど予測精度が高くなることがわかる。
【0106】
ところが,図9の予測精度は,図8の場合よりもパラメータをさらに絞りこんでいるにも拘らず,図8の予測精度よりも悪くなっている。これは,本実施形態のような主成分分析に基づく絞り込みによって選択された運転データが少なくなりすぎると,逆に予測精度が悪化する傾向にあることを意味している。
【0107】
従って,運転データを選択するための上記選択条件としては,各主成分軸からの距離を短く設定していくと,予測精度は向上していって,ある時点でピークになり,その後は徐々に予測精度が悪くなる傾向がある。このため,各主成分軸からの所定距離(選択条件)を予測精度が最も高くなるように設定することが望ましい。
【0108】
例えば各主成分軸からの所定距離を徐々に短く設定していき,各設定ごとに予測を行って上記予測誤差PE,相関係数Rなどの予測精度を算出し,予測精度の算出値が前回よりも悪くなる直前の設定を各主成分軸からの所定距離(選択条件)として設定してもよい。これにより,各主成分軸からの所定距離(選択条件)を最も予測精度が高くなるように設定することができる。この場合,主成分の次数が低い順に絞り込みをかけていくようにしてもよい。これにより,データの評価に対する寄与率が高い主成分軸からの距離で絞り込みをかけることができるので,予測精度をより向上させることができる。
【0109】
なお,装置状態データとしては,本実施形態におけて説明した上部電極の厚みの他,副生成物の膜厚,フォーカスリング110a等の部品の消耗量を用いるようにしてもよい。このように装置状態データとして部品の消耗量を用いることにより,プラズマ処理装置100のクリーニング時期や上部電極等の部品の交換時期を予測することもできる。
【0110】
処理結果データとしては,例えばエッチング処理によって形成された形状の寸法など被処理体の加工寸法を用いてもよい。これにより,計測に時間と手間がかかる加工寸法を精度よく予測することによって,加工寸法の監視を簡単に行うことができる。また被処理体の全枚数についても加工寸法を精度よく予測することができるため,適切な監視を行うことができる。
【0111】
また,処理結果データとして装置状態データの代りにプロセス特性データを用いて,プロセス特性について予測を行うものに適用してもよい。プロセス特性データとしては例えばエッチング処理によるエッチングレートのデータを用いてもよく,またウエハWをエッチング処理して形成された形状の所定寸法などエッチングに関するデータを用いてもよい。
【0112】
また,本実施形態では,運転データとして例えば下部電極102に印加する基本波及び整数倍波の電流(I),位相(P),電圧(V),インピーダンス(Z)を電気的データとして用いているが,その他のVIプローブデータ,光学データ,トレースデータを用いてもよい。
【0113】
上記光学データとしては,例えば上述した光学計測器120から検出される波長の発光スペクトル強度が挙げられる。また,上記トレースデータとしては,例えば各マスフローコントローラ118C,118F,118Iにより計測されたガス流量,APCバルブ101DによるAPC開度,電力計109aから検出された静電チャック108の印加電流,印加電圧のデータ,圧力計115Bにより検出されるバックサイドガスのガス圧力,整合器107Aにおける測定値(例えば整合状態での可変コンデンサC1,C2のポジション,高周波電力供給ライン(電線)と接地間の電圧Vdc),電気計測器(VIプローブ)107Cにおける測定値(例えば高周波電力の進行波及び反射波など)が挙げられる。
【0114】
また,ウエハWをエッチング処理する場合について説明したが,エッチング処理以外の成膜処理等の処理装置にも本発明を適用することができる。また,被処理体のウエハに制限されるものではない。
【0115】
このように,本実施形態によれば,収集した運転データのうち,多変量解析の結果に基づいて選択した運転データを用いて,上部電極104の厚みのようなプラズマ処理装置100の状態を予測するので,運転データのうち予測結果に悪い影響を与える運転データ(例えばノイズとなるような運転データ)の影響をなくして又は低減して予測を行うことができる。これにより,予測精度を向上させることができる。
【0116】
以上,添付図面を参照しながら本発明に係る好適な実施形態について説明したが,本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば,特許請求の範囲に記載された範疇内において,各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり,それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【0117】
例えば,プラズマ処理装置としては,平行平板型プラズマ処理装置に限られず,ヘリコン波プラズマ処理装置、誘導結合型プラズマ処理装置等に適用してもよい。
【0118】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明によれば,予測に用いるデータを多変量解析に基づいて選択して,選択したデータを用いて回帰式などのモデルを作成し,このモデルに基づいて予測を行うことにより,予測精度を向上させることができるプラズマ処理装置の予測装置及び予測方法を提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態にかかるプラズマ処理装置を示す断面図である。
【図2】同実施形態における多変量解析装置の一例を示すブロック図である。
【図3】同実施形態における電気的データにおける各パラメータのローディングの値を示す図。
【図4】同実施形態における電気的データの各パラメータのローディングを第1主成分軸P[1]を縦軸,第2主成分軸P[2]を横軸としてプロットした図。
【図5】同実施形態における電気的データをすべて用いて予測した場合の実験結果を示す図である。
【図6】同実施形態における電気的データのうち第1選択条件により選択したデータを用いて予測した場合の実験結果を示す図である。
【図7】同実施形態における電気的データのうち第2選択条件により選択したデータを用いて予測した場合の実験結果を示す図である。
【図8】同実施形態における電気的データのうち第3選択条件により選択したデータを用いて予測した場合の実験結果を示す図である。
【図9】同実施形態における電気的データのうち第4選択条件により選択したデータを用いて予測した場合の実験結果を示す図である。
【符号の説明】
100 プラズマ処理装置
101 処理室
102 下部電極
104 上部電極
104A ガス導入部
104D 整合器
104E 高周波電源
106 ゲートバルブ
107 高周波電源
107a 電力計
107A 整合器
107B 電力計
108 静電チャック
109 直流電源
109a 電力計
114 冷媒配管
115B 圧力計
118 プロセスガス供給系
119 排気系
120 光学計測器
200 多変量解析装置
202 運転データ記憶部
204 処理結果データ記憶部
206 多変量解析プログラム記憶部
208 解析処理部
210 多変量解析結果記憶部
220 入出力装置
W ウエハ

Claims (14)

  1. プラズマ処理装置の処理室内で被処理体をプラズマ処理する過程で,前記プラズマ処理装置の運転データと,前記プラズマ処理装置の状態又は前記被処理体の状態を処理結果として取得した処理結果データに基づいて,前記プラズマ処理装置の状態又は前記被処理体の状態を予測する方法であって,
    前記被処理体の処理ごとに得られる運転データと前記処理結果データを収集するデータ収集手段と,
    収集した前記運転データに対して多変量解析を行い,その結果に基づいて予測に用いるデータを選択する運転データ選択手段と,
    選択した前記運転データと前記処理結果データとの相関関係を求める解析手段と,
    前記解析手段により求めた相関関係に基づいて,この相関関係を得た被処理体以外の被処理体を処理した時の運転データを用いて前記プラズマ処理装置又は前記被処理体の状態を予測する予測手段と,
    を備えたことを特徴とするプラズマ処理装置の予測装置。
  2. 前記運転データ選択手段は,収集した前記運転データに主成分分析を行って得られた各主成分軸に関する元の運転データの相対的な貢献度に基づいて運転データを選択することを特徴とする請求項1に記載のプラズマ処理装置の予測装置。
  3. 前記各主成分軸に関する元の運転データの相対的な貢献度は,前記各運転データに関するローディングであり,
    前記各主成分軸から予め設定された距離内にあるローディングに対応する運転データを選択することを特徴とする請求項2に記載のプラズマ処理装置の予測装置。
  4. 各主成分軸からの設定距離を徐々に短くしていき,それぞれで選択された運転データに基づいて予測を行い,予測結果が最もよくなるときの各主成分軸からの距離を設定して運転データを選択することを特徴とする請求項3に記載のプラズマ処理装置の予測装置。
  5. 前記解析手段は,前記相関関係を部分最小二乗法によって求めることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のプラズマ処理装置の予測装置。
  6. 前記運転データは少なくとも,前記処理室に発生するプラズマに基づく高調波の電気的データを含み,
    前記処理結果データは,処理室内に配設された部品の消耗度に関するデータであることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のプラズマ処理装置の予測装置。
  7. 前記処理結果データは,処理室内に配設された電極の厚さのデータであることを特徴とする請求項6に記載のプラズマ処理装置の予測装置。
  8. プラズマ処理装置の処理室内で被処理体をプラズマ処理する過程で,前記プラズマ処理装置の運転データと,前記プラズマ処理装置の状態又は前記被処理体の状態を処理結果として取得した処理結果データに基づいて,前記プラズマ処理装置の状態又は前記被処理体の状態を予測する方法であって,
    前記被処理体の処理ごとに得られる運転データと前記処理結果データを収集するデータ収集工程と,
    収集した前記運転データに対して多変量解析を行い,その結果に基づいて予測に用いるデータを選択する運転データ選択工程と,
    選択した前記運転データと前記処理結果データとの相関関係を求める解析工程と,
    前記解析工程により求めた相関関係に基づいて,この相関関係を得た被処理体以外の被処理体を処理した時の運転データを用いて前記プラズマ処理装置又は前記被処理体の状態を予測する予測工程と,
    を有すること特徴とする予測方法。
  9. 前記運転データ選択工程は,収集した前記運転データに主成分分析を行って得られた各主成分軸に関する元の運転データの相対的な貢献度に基づいて運転データを選択することを特徴とする請求項8に記載の予測方法。
  10. 前記各主成分軸に関する元の運転データの相対的な貢献度は,前記各運転データに関するローディングであり,
    前記各主成分軸から予め設定された距離内にあるローディングに対応する運転データを選択することを特徴とする請求項9に記載の予測方法。
  11. 各主成分軸からの設定距離を徐々に短くしていき,それぞれで選択された運転データに基づいて予測を行い,予測結果が最もよくなるときの各主成分軸からの距離を設定して運転データを選択することを特徴とする請求項10に記載の予測方法。
  12. 前記解析工程は,前記相関関係を部分最小二乗法によって求めることを特徴とする請求項8〜11のいずれかに記載の予測方法。
  13. 前記運転データは少なくとも,前記処理室に発生するプラズマに基づく高調波の電気的データを含み,
    前記処理結果データは,処理室内に配設された部品の消耗度に関するデータであることを特徴とする請求項8〜12のいずれかに記載の予測方法。
  14. 前記処理結果データは,処理室内に配設された電極の厚さのデータであることを特徴とする請求項13に記載の予測方法。
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