JP2004335788A - 水性フォトソルダーレジスト組成物の塗布方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ピンホールを生じることなく、基材への濡れ性が良好であり、連続印刷性に優れた水性フォトソルダーレジスト組成物の塗布方法を得る。
【解決手段】(A)少なくとも1個以上のラジカル重合性基及びカルボキシル基を含有する樹脂(a)のカルボキシル基を塩基で中和した樹脂水溶液、(B)無機フィラー、及び(C)多官能性アクリルモノマー(c1)、環状エーテル基を有する化合物(c2)、及び光重合開始剤(c3)からなる光硬化性混合物を含む水性フォトソルダーレジスト組成物を塗布する方法であって、前記水性フォトソルダーレジスト組成物を、微細な水滴を発生する装置を用いて、スクリーン版上を相対湿度70%以上に加湿しスクリーン塗布することを特徴としている。
【選択図】 図1
【解決手段】(A)少なくとも1個以上のラジカル重合性基及びカルボキシル基を含有する樹脂(a)のカルボキシル基を塩基で中和した樹脂水溶液、(B)無機フィラー、及び(C)多官能性アクリルモノマー(c1)、環状エーテル基を有する化合物(c2)、及び光重合開始剤(c3)からなる光硬化性混合物を含む水性フォトソルダーレジスト組成物を塗布する方法であって、前記水性フォトソルダーレジスト組成物を、微細な水滴を発生する装置を用いて、スクリーン版上を相対湿度70%以上に加湿しスクリーン塗布することを特徴としている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、アルカリ現像可能な水性フォトソルダーレジスト組成物の塗布方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
プリント配線板の所定の箇所にはんだを付着させる方法として、プリント配線板の上にソルダーレジストパターンを形成する方法が一般に採用されている。ソルダーレジストは、そのパターンが形成されていない箇所にのみはんだを付着させ、そのパターンが形成されている箇所へのはんだの付着を防止するとともに、パターンが形成されている箇所の回路を保護するためのものである。
【0003】
プリント配線板上への電子部品の実装は、近年高密度化しており、ソルダーレジストに対しても、パターンの微細化が必要となってきている。このため、フォトリソグラフィー法によりソルダーレジストをパターン化する方法が一般的となっており、この目的で、液状のフォトソルダーレジストが用いられている。
【0004】
このようなフォトソルダーレジスト組成物として、例えば、特許文献1では、多官能エポキシ樹脂にアクリル酸を付加し、この反応で生成した水酸基に酸無水物を付加して得られる変性エポキシ樹脂や多官能アクリルモノマーなどを所定の溶剤に溶解した溶剤型フォトソルダーレジスト組成物が提案されている。
【0005】
しかしながら、このような溶剤型フォトソルダーレジスト組成物は、揮発する大量の溶剤のため作業環境が劣悪な状態となり、作業者の健康を著しく害する恐れが極めて大きい。
【0006】
これに対し、特許文献2及び特許文献3においては、環境改善を目的として水性フォトソルダーレジスト組成物が提案されている。
【0007】
【特許文献1】
特許第2868190号公報
【特許文献2】
特開平5−343837号公報
【特許文献3】
特開平8−234432号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これらの従来の水性フォトソルダーレジスト組成物をスクリーン塗布する場合、スクリーン塗布に用いる印刷版においてレジスト組成物が乾いたり、またはレジスト組成物からなるインクの表面が乾いたりするため、連続印刷性が悪いという問題があった。また、スクリーン塗布の際に生じたピンホールが抜けにくいという問題があった。
【0009】
本発明の目的は、ピンホールを生じることなく、基材への濡れ性が良好であり、連続印刷性に優れた水性フォトソルダーレジスト組成物の塗布方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の水性フォトソルダーレジスト組成物の塗布方法は、(A)少なくとも1個以上のラジカル重合性基及びカルボキシル基を含有する樹脂(a)のカルボキシル基を塩基で中和した樹脂水溶液、(B)無機フィラー、(C)多官能性アクリルモノマー(c1)、環状エーテル基を有する化合物(c2)、及び光重合開始剤(c3)からなる光硬化性混合物を含む水性フォトソルダーレジスト組成物を塗布する方法であって、水性フォトソルダーレジスト組成物を相対湿度70%以上の環境下でスクリーン塗布することを特徴としている。
【0011】
本発明によれば、ピンホールを生じにくく、基材への濡れ性が良好であり、連続印刷性に優れた塗布方法とすることができる。
本発明のソルダーレジスト皮膜は、本発明の塗布方法により水性フォトソルダーレジスト組成物を基材に塗布し、50〜90℃で乾燥後、活性エネルギー線を露光し、未露光部をアルカリ性洗浄液で現像除去し、光硬化部分を140〜170℃で加熱し、硬化して得られるものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の水性フォトソルダーレジスト組成物の第1の成分である樹脂水溶液(A)、第2の成分である無機フィラー(B)、及び第3の成分である光硬化性混合物(C)についてそれぞれ詳細に説明する。
【0013】
(A)ラジカル重合性基とカルボキシル基とを含有する樹脂(a)の水溶液
本発明の水性フォトソルダーレジスト組成物に含まれる第1の成分は、少なくとも1個以上のラジカル重合性基とカルボキシル基とを含有する樹脂(a)の水溶液であり、樹脂(a)としては、たとえば多官能エポキシ化合物にアクリル酸のようなカルボキシル基含有アクリレートを反応させ、その反応によって生じた水酸基と、たとえばテトラヒドロ無水フタル酸のような酸無水物を反応させて得られるものが挙げられる。また、別の方法としては、カルボン酸を側鎖に持つビニル重合体を調製した後、たとえばグリシジルメタアクリレートを付加することによって得られるものが挙げられる。生産性、価格、貯蔵安定性などの点からアクリル樹脂であることが好ましい。
【0014】
本発明においては、樹脂(a)に塩基を加え、カルボキシル基を中和することにより、樹脂(a)の水溶液(A)として用いる。上記塩基は、特に限定されず、カルボキシル基の中和剤としてよく知られたもの、たとえば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウムなどの無機物やトリエチルアミン、ジメチルエタノールアミンなどのアミン化合物を用いることができる。上記塩基の量は、樹脂(a)の分子量及びカルボキシル基含有量に合わせて適宜決定され、水溶化することができる量であればよいが、たとえば、カルボキシル基の30〜200%(0.3〜2モル)を中和することができる量に設定することができる。
【0015】
(B)無機フィラー
本発明の水性フォトソルダーレジスト組成物に含まれる第2の成分は、無機フィラーである。無機フィラーは、レジストの耐熱性向上のために用いられるものであり、硫酸バリウム、微粉状炭化珪素、無定型シリカ、タルク、マイカなどの公知のものを用いることができる。なお、上記無機フィラーには公知の難燃剤も含まれる。なお、上記無機フィラーは、樹脂水溶液(A)の存在下に公知の方法で分散させることが可能である。
【0016】
(C)光硬化性混合物
本発明の水性フォトソルダーレジスト組成物に含まれる第3の成分は、多官能性アクリルモノマー(c1)、環状エーテル基を有する化合物(c2)、及び光重合開始剤(c3)からなる光硬化性混合物である。
【0017】
<多官能性アクリルモノマー(c1)>
上記多官能性アクリルモノマー(c1)は、1分子内に2個以上の重合性基(例えばアクリロイル基またはメタクリロイル基)を有するものであればよく、この多官能性アクリルモノマー(c1)を含有することにより、パターニングのための光硬化を行うことができる。
【0018】
上記多官能性アクリルモノマー(c1)の具体例としては、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ジペンタエリスリトールペンタアクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレート、ポリプロピレングリコールジアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート及びこれらに対応するメタクリレート類などを挙げることができる。これらは、単独または2種以上を組み合わせて使用することができる。
【0019】
<環状エーテル基を有する化合物(c2)>
上記環状エーテル基を有する化合物(c2)は、加熱により、レジスト組成物中の(主に樹脂(a)中の)カルボキシル基と硬化反応するものである。環状エーテル基がグリシジル基であるものとしてはビスフェノール型、フェノールノボラック型、 クレゾールノボラック型などの公知のものが挙げられる。脂環式エポキシ基を有するものは、種々のものが市販されており、例えば、ダイセル化学工業社から販売されているセロキサイドシリーズ、エポリードシリーズ、シクロマーシリーズ及びこれを重合したものなどを挙げることができる。また、オキセタン基を有するものについても、東亞合成社からアロンオキセタンシリーズとして販売されている。これらの中で、1分子中に2個以上の脂環式エポキシ基またはオキセタン基を持つものが好ましく、3個以上持つものが特に好ましい。
【0020】
<光重合開始剤(c3)>
上記光重合開始剤(c3)としては、公知のものを用いることができる。具体例として、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインプロピルエーテルのようなベンゾイン及びベンゾインアルキルエーテル類;アセトフェノン、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン、2,2−ジエトキシ−2−フェニルアセトフェノン、1,1−ジクロロアセトフェノンのようなアセトフェノン類;2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルホリノプロパノン−1,2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタノン−1,N,N−ジメチルアミノアセトフェノンのようなアミノアセトフェノン類;2−メチルアントラキノン、2−エチルアントラキノン、2−ターシャリーブチルアントラキノン、1−クロロアントラキノンのようなアントラキノン類;2,4−ジメチルチオキサントン、2,4−ジエチルチオキサントン、2−クロロチオキサントン、2,4−ジイソプロピルチオキサントンのようなチオキサントン類;アセトフェノンジメチルケタール、ベンジルジメチルケタールのようなケタール類;ベンゾフェノン、4,4’ −ビスジエチルアミノベンゾフェノンのようなベンゾフェノン類またはキサントン類;2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイドなどが挙げられる。これらは、単独または2種以上の混合物として使用でき、さらにトリエタノールアミンなどの第3アミン、ジメチルアミノ安息香酸エチルなどの光開始助剤を加えて用いることができる。
【0021】
また、上記光硬化性混合物には、上記成分以外に、環状エーテル基と反応するジシアンジアミドのようなアミノ基を含む化合物や、メラミン、ブロックイソシアネート等を含めることができる。
【0022】
水性フォトソルダーレジスト組成物
本発明の水性フォトソルダーレジスト組成物は、(A)少なくとも1個以上のラジカル重合性基及びカルボキシル基を含有する樹脂(a)の水溶液、(B)無機フィラー、(C)多官能性アクリルモノマー(c1)、環状エーテル基を有する化合物(c2)、及び光重合開始剤(c3)からなる光硬化性混合物を含んでいる。
【0023】
本発明の水性フォトソルダーレジスト組成物は、上記成分を、当業者によく知られた方法で混合することにより得られる。
本発明の水性フォトソルダーレジスト組成物は、上記成分を混合することにより得られるが、通常、まず、樹脂水溶液(A)を製造し、これに無機フィラー(B)、及び必要に応じて着色顔料を加えて、分散を行ったものに、光硬化性混合物(C)の各成分及び必要に応じて内部溶剤を加えて均質化するのが一般的である。商品形態としては、樹脂水溶液(A)及び無機フィラー(B)の混合物と光硬化性混合物(C)とからなる2液混合型、及び樹脂水溶液(A)、無機フィラー(B)、及び光硬化性混合物(C)の全てを含む1液型が可能である。
【0024】
本発明の水性フォトソルダーレジスト組成物は、本発明の塗布方法に従い基板などの基材に塗布され、通常50〜90℃で乾燥される。乾燥後、紫外線などの活性エネルギー線を露光し、未露光部をアルカリ性洗浄液で現像除去して、さらに光硬化部分を例えば、140〜170℃で加熱することにより、熱硬化を進行させ、ソルダーレジスト皮膜を得ることができる。
【0025】
本発明の塗布方法においては、水性フォトソルダーレジスト組成物を、微細な水滴を発生する装置を用いて、スクリーン版上を相対湿度70%以上に加湿しスクリーン塗布している。スクリーン塗布は、スクリーン印刷版を用いたスクリーン印刷の方法により行うことができる。相対湿度を制御する方法としては、霧などの微細な水滴を発生する装置を用い、微細な水滴を作業環境に発生させることにより制御することができる。微細な水滴を発生する装置としては、例えば、超音波加湿装置などが挙げられる。超音波加湿装置は、加湿の効率が高く、結露を生じないことから最も好ましい。加湿は、作業領域全体に施してもよいし、スクリーン版上の部分のみを局所的に加湿してもよい。本発明においては、スクリーン版上の相対湿度が、塗布の際に70%以上に保たれていればよい。
【0026】
本発明においては、スクリーン版上を相対湿度70%以上に加湿しスクリーン塗布が行われる。相対湿度が70%未満であると、インクの乾きや、スクリーン印刷版の目詰まりを起こすため、連続印刷性が低下する。本発明におけるさらに好ましい相対湿度は80%以上である。また、作業者の健康の観点から、作業領域全体を加湿するより、スクリーン版上のみを局所的に加湿する方が好ましい。
【0027】
【実施例】
(製造例1):(A)ラジカル重合性基とカルボキシル基とを含有する樹脂の製造
環流管、温度調節器、撹拌翼を備えた2Lセパラブルフラスコにプロピレングリコールモノメチルエーテル312重量部、メチルイソブチルケトン212重量部を仕込み、温度を110℃に調節した。 ここに、イソボルニルメタアクリレート190重量部、メチルメタアクリレート90重量部、スチレン46重量部、メタクリル酸174重量部、tert−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート5.0重量部、メチルイソブチルケトン50重量部の混合液を3時間かけて滴下し、さらに1時間反応を継続した。次いでメチルイソブチルケトン50重量部、tert−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート0.5重量部の混合液を30分かけて滴下しさらに1時間反応を継続し、温度120℃に上げて3時間保持した。温度を80℃に下げた後、グリシジルメタアクリレート114重量部、トリエチルアミン2.28重量部、ハイドロキノン0.61重量部の混合物を添加し、8時間反応を継続した。重量平均分子量は、31700、酸価は85.9mgKOH/gであった。また、二重結合は1.03×10−3mol/gであった。
【0028】
(製造例2):(A)水溶化樹脂の製造
製造例1の樹脂溶液200gにトリエチルアミン20gとイオン交換水600gを加えて1時間攪拌し、次いで減圧によって溶剤と水の一部を除去し、固形分率30.0重量%の水溶液を得た。
【0029】
(製造例3):(C)光硬化性混合物の製造
多官能アクリルモノマー(c1)としてのトリメチロールプロパントリメタアクリレート150重量部及びペンタエリスリトールテトラアクリレート40重量部と、光重合開始剤(c3)としてのIrgacure907(チバガイギー製光重合開始剤)22.0重量部及びジエチルチオキサントン8.0重量部と、環状エーテル基を有する化合物(c2)としてのGT−401(ダイセル化学製多官能エポキシ化合物)180重量部と、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート100重量部とを混合して、光硬化性混合物を調製した。
【0030】
(製造例4):顔料分散体の製造
製造例2の樹脂水溶液(固形分30重量%)600重量部、B−34(堺化学社製の硫酸バリウム)298重量部、フタロシアニンブルー2.0重量部、イオン交換水60重量部をダイノーミルによって混和した。
【0031】
(製造例5):水性フォトソルダーレジスト組成物の製造
製造例3で得られた光硬化性混合物(C)の溶液50重量部と、製造例4の顔料分散体320重量部を混合した。
【0032】
(実施例1〜2及び比較例1)
製造例5で得られたフォトソルダーレジスト組成物を、膜厚が25μm程度になるようにスクリーン印刷で銅箔基板に塗布した。この時、スクリーン印刷版上の相対湿度が、94%(実施例1)、72%(実施例2)、及び60%(比較例1)となるように相対湿度を制御してフォトソルダーレジスト組成物を塗布した。なお、スクリーン印刷版上の相対湿度は、スクリーン印刷版の上に配置した湿度計により計測した。
【0033】
図1及び図2は、実施例1及び実施例2において用いたスクリーン塗布装置を示す図である。図1は正面図であり、図2は平面図である。図1に示すように、基板1は、台4の上に載せられており、基板1の上にスクリーン印刷版2が載せられている。スクリーン印刷版2の上には、スキージ3が配置されており、スキージ3は、図2に示すようにスクリーン印刷版2の一方端から他方端に向かって移動するように設けられている。スキージ3の一方面3a側にインクとなるフォトソルダーレジスト組成物を配置しておくことにより、スキージ3をスクリーン印刷版2の一方端から他方端に移動させて、インクをスクリーン印刷版に形成されたパターンとなるように塗布することができる。
【0034】
実施例1及び2においては、図1及び図2に示すように、超音波加湿装置5からの微細な水滴6を、スクリーン印刷版2の上に噴霧しながらスキージ3を移動させて、インクを塗布した。微細な水滴6は、超音波加湿装置5の上方に設けられたノズル5aから、スクリーン印刷版2の上に噴霧した。これにより、スクリーン印刷版2の上の部分及びスキージ3の一方面3a側のインク溜まり部分の相対湿度を制御した。なお、比較例1においては、超音波加湿装置5から微細な水滴6を噴霧せずに塗布した。
【0035】
以上のようにしてフォトソルダーレジスト組成物を塗布した銅箔基板について、下記の評価基準に基づき、連続印刷性の評価を行った。
連続印刷性:1000枚を連続印刷して、何枚で印刷塗布外観に塗りムラなどの外観異常が生じるかを目視で観察した。1000枚を連続印刷しても外観に異常が生じないものについては、「問題なし」とした。
【0036】
評価結果を表1に示す。
【0037】
【表1】
【0038】
表1に示す結果から明らかなように、本発明の塗布方法に従いフォトソルダーレジスト組成物を塗布した実施例1及び2は、連続印刷性において優れていることがわかる。
【0039】
【発明の効果】
本発明によれば、基材への濡れ性が良好であり、連続印刷性に優れた水性フォトソルダーレジスト組成物の塗布方法とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従う実施例において用いたスクリーン塗布装置を示す正面図。
【図2】本発明に従う実施例において用いたスクリーン塗布装置を示す平面図。
【符号の説明】
1…基板
2…スクリーン印刷版
3…スキージ
4…台
5…超音波加湿装置
5a…ノズル
6…微細な水滴
【発明の属する技術分野】
本発明は、アルカリ現像可能な水性フォトソルダーレジスト組成物の塗布方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
プリント配線板の所定の箇所にはんだを付着させる方法として、プリント配線板の上にソルダーレジストパターンを形成する方法が一般に採用されている。ソルダーレジストは、そのパターンが形成されていない箇所にのみはんだを付着させ、そのパターンが形成されている箇所へのはんだの付着を防止するとともに、パターンが形成されている箇所の回路を保護するためのものである。
【0003】
プリント配線板上への電子部品の実装は、近年高密度化しており、ソルダーレジストに対しても、パターンの微細化が必要となってきている。このため、フォトリソグラフィー法によりソルダーレジストをパターン化する方法が一般的となっており、この目的で、液状のフォトソルダーレジストが用いられている。
【0004】
このようなフォトソルダーレジスト組成物として、例えば、特許文献1では、多官能エポキシ樹脂にアクリル酸を付加し、この反応で生成した水酸基に酸無水物を付加して得られる変性エポキシ樹脂や多官能アクリルモノマーなどを所定の溶剤に溶解した溶剤型フォトソルダーレジスト組成物が提案されている。
【0005】
しかしながら、このような溶剤型フォトソルダーレジスト組成物は、揮発する大量の溶剤のため作業環境が劣悪な状態となり、作業者の健康を著しく害する恐れが極めて大きい。
【0006】
これに対し、特許文献2及び特許文献3においては、環境改善を目的として水性フォトソルダーレジスト組成物が提案されている。
【0007】
【特許文献1】
特許第2868190号公報
【特許文献2】
特開平5−343837号公報
【特許文献3】
特開平8−234432号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これらの従来の水性フォトソルダーレジスト組成物をスクリーン塗布する場合、スクリーン塗布に用いる印刷版においてレジスト組成物が乾いたり、またはレジスト組成物からなるインクの表面が乾いたりするため、連続印刷性が悪いという問題があった。また、スクリーン塗布の際に生じたピンホールが抜けにくいという問題があった。
【0009】
本発明の目的は、ピンホールを生じることなく、基材への濡れ性が良好であり、連続印刷性に優れた水性フォトソルダーレジスト組成物の塗布方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の水性フォトソルダーレジスト組成物の塗布方法は、(A)少なくとも1個以上のラジカル重合性基及びカルボキシル基を含有する樹脂(a)のカルボキシル基を塩基で中和した樹脂水溶液、(B)無機フィラー、(C)多官能性アクリルモノマー(c1)、環状エーテル基を有する化合物(c2)、及び光重合開始剤(c3)からなる光硬化性混合物を含む水性フォトソルダーレジスト組成物を塗布する方法であって、水性フォトソルダーレジスト組成物を相対湿度70%以上の環境下でスクリーン塗布することを特徴としている。
【0011】
本発明によれば、ピンホールを生じにくく、基材への濡れ性が良好であり、連続印刷性に優れた塗布方法とすることができる。
本発明のソルダーレジスト皮膜は、本発明の塗布方法により水性フォトソルダーレジスト組成物を基材に塗布し、50〜90℃で乾燥後、活性エネルギー線を露光し、未露光部をアルカリ性洗浄液で現像除去し、光硬化部分を140〜170℃で加熱し、硬化して得られるものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の水性フォトソルダーレジスト組成物の第1の成分である樹脂水溶液(A)、第2の成分である無機フィラー(B)、及び第3の成分である光硬化性混合物(C)についてそれぞれ詳細に説明する。
【0013】
(A)ラジカル重合性基とカルボキシル基とを含有する樹脂(a)の水溶液
本発明の水性フォトソルダーレジスト組成物に含まれる第1の成分は、少なくとも1個以上のラジカル重合性基とカルボキシル基とを含有する樹脂(a)の水溶液であり、樹脂(a)としては、たとえば多官能エポキシ化合物にアクリル酸のようなカルボキシル基含有アクリレートを反応させ、その反応によって生じた水酸基と、たとえばテトラヒドロ無水フタル酸のような酸無水物を反応させて得られるものが挙げられる。また、別の方法としては、カルボン酸を側鎖に持つビニル重合体を調製した後、たとえばグリシジルメタアクリレートを付加することによって得られるものが挙げられる。生産性、価格、貯蔵安定性などの点からアクリル樹脂であることが好ましい。
【0014】
本発明においては、樹脂(a)に塩基を加え、カルボキシル基を中和することにより、樹脂(a)の水溶液(A)として用いる。上記塩基は、特に限定されず、カルボキシル基の中和剤としてよく知られたもの、たとえば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウムなどの無機物やトリエチルアミン、ジメチルエタノールアミンなどのアミン化合物を用いることができる。上記塩基の量は、樹脂(a)の分子量及びカルボキシル基含有量に合わせて適宜決定され、水溶化することができる量であればよいが、たとえば、カルボキシル基の30〜200%(0.3〜2モル)を中和することができる量に設定することができる。
【0015】
(B)無機フィラー
本発明の水性フォトソルダーレジスト組成物に含まれる第2の成分は、無機フィラーである。無機フィラーは、レジストの耐熱性向上のために用いられるものであり、硫酸バリウム、微粉状炭化珪素、無定型シリカ、タルク、マイカなどの公知のものを用いることができる。なお、上記無機フィラーには公知の難燃剤も含まれる。なお、上記無機フィラーは、樹脂水溶液(A)の存在下に公知の方法で分散させることが可能である。
【0016】
(C)光硬化性混合物
本発明の水性フォトソルダーレジスト組成物に含まれる第3の成分は、多官能性アクリルモノマー(c1)、環状エーテル基を有する化合物(c2)、及び光重合開始剤(c3)からなる光硬化性混合物である。
【0017】
<多官能性アクリルモノマー(c1)>
上記多官能性アクリルモノマー(c1)は、1分子内に2個以上の重合性基(例えばアクリロイル基またはメタクリロイル基)を有するものであればよく、この多官能性アクリルモノマー(c1)を含有することにより、パターニングのための光硬化を行うことができる。
【0018】
上記多官能性アクリルモノマー(c1)の具体例としては、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ジペンタエリスリトールペンタアクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレート、ポリプロピレングリコールジアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート及びこれらに対応するメタクリレート類などを挙げることができる。これらは、単独または2種以上を組み合わせて使用することができる。
【0019】
<環状エーテル基を有する化合物(c2)>
上記環状エーテル基を有する化合物(c2)は、加熱により、レジスト組成物中の(主に樹脂(a)中の)カルボキシル基と硬化反応するものである。環状エーテル基がグリシジル基であるものとしてはビスフェノール型、フェノールノボラック型、 クレゾールノボラック型などの公知のものが挙げられる。脂環式エポキシ基を有するものは、種々のものが市販されており、例えば、ダイセル化学工業社から販売されているセロキサイドシリーズ、エポリードシリーズ、シクロマーシリーズ及びこれを重合したものなどを挙げることができる。また、オキセタン基を有するものについても、東亞合成社からアロンオキセタンシリーズとして販売されている。これらの中で、1分子中に2個以上の脂環式エポキシ基またはオキセタン基を持つものが好ましく、3個以上持つものが特に好ましい。
【0020】
<光重合開始剤(c3)>
上記光重合開始剤(c3)としては、公知のものを用いることができる。具体例として、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインプロピルエーテルのようなベンゾイン及びベンゾインアルキルエーテル類;アセトフェノン、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン、2,2−ジエトキシ−2−フェニルアセトフェノン、1,1−ジクロロアセトフェノンのようなアセトフェノン類;2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルホリノプロパノン−1,2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタノン−1,N,N−ジメチルアミノアセトフェノンのようなアミノアセトフェノン類;2−メチルアントラキノン、2−エチルアントラキノン、2−ターシャリーブチルアントラキノン、1−クロロアントラキノンのようなアントラキノン類;2,4−ジメチルチオキサントン、2,4−ジエチルチオキサントン、2−クロロチオキサントン、2,4−ジイソプロピルチオキサントンのようなチオキサントン類;アセトフェノンジメチルケタール、ベンジルジメチルケタールのようなケタール類;ベンゾフェノン、4,4’ −ビスジエチルアミノベンゾフェノンのようなベンゾフェノン類またはキサントン類;2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイドなどが挙げられる。これらは、単独または2種以上の混合物として使用でき、さらにトリエタノールアミンなどの第3アミン、ジメチルアミノ安息香酸エチルなどの光開始助剤を加えて用いることができる。
【0021】
また、上記光硬化性混合物には、上記成分以外に、環状エーテル基と反応するジシアンジアミドのようなアミノ基を含む化合物や、メラミン、ブロックイソシアネート等を含めることができる。
【0022】
水性フォトソルダーレジスト組成物
本発明の水性フォトソルダーレジスト組成物は、(A)少なくとも1個以上のラジカル重合性基及びカルボキシル基を含有する樹脂(a)の水溶液、(B)無機フィラー、(C)多官能性アクリルモノマー(c1)、環状エーテル基を有する化合物(c2)、及び光重合開始剤(c3)からなる光硬化性混合物を含んでいる。
【0023】
本発明の水性フォトソルダーレジスト組成物は、上記成分を、当業者によく知られた方法で混合することにより得られる。
本発明の水性フォトソルダーレジスト組成物は、上記成分を混合することにより得られるが、通常、まず、樹脂水溶液(A)を製造し、これに無機フィラー(B)、及び必要に応じて着色顔料を加えて、分散を行ったものに、光硬化性混合物(C)の各成分及び必要に応じて内部溶剤を加えて均質化するのが一般的である。商品形態としては、樹脂水溶液(A)及び無機フィラー(B)の混合物と光硬化性混合物(C)とからなる2液混合型、及び樹脂水溶液(A)、無機フィラー(B)、及び光硬化性混合物(C)の全てを含む1液型が可能である。
【0024】
本発明の水性フォトソルダーレジスト組成物は、本発明の塗布方法に従い基板などの基材に塗布され、通常50〜90℃で乾燥される。乾燥後、紫外線などの活性エネルギー線を露光し、未露光部をアルカリ性洗浄液で現像除去して、さらに光硬化部分を例えば、140〜170℃で加熱することにより、熱硬化を進行させ、ソルダーレジスト皮膜を得ることができる。
【0025】
本発明の塗布方法においては、水性フォトソルダーレジスト組成物を、微細な水滴を発生する装置を用いて、スクリーン版上を相対湿度70%以上に加湿しスクリーン塗布している。スクリーン塗布は、スクリーン印刷版を用いたスクリーン印刷の方法により行うことができる。相対湿度を制御する方法としては、霧などの微細な水滴を発生する装置を用い、微細な水滴を作業環境に発生させることにより制御することができる。微細な水滴を発生する装置としては、例えば、超音波加湿装置などが挙げられる。超音波加湿装置は、加湿の効率が高く、結露を生じないことから最も好ましい。加湿は、作業領域全体に施してもよいし、スクリーン版上の部分のみを局所的に加湿してもよい。本発明においては、スクリーン版上の相対湿度が、塗布の際に70%以上に保たれていればよい。
【0026】
本発明においては、スクリーン版上を相対湿度70%以上に加湿しスクリーン塗布が行われる。相対湿度が70%未満であると、インクの乾きや、スクリーン印刷版の目詰まりを起こすため、連続印刷性が低下する。本発明におけるさらに好ましい相対湿度は80%以上である。また、作業者の健康の観点から、作業領域全体を加湿するより、スクリーン版上のみを局所的に加湿する方が好ましい。
【0027】
【実施例】
(製造例1):(A)ラジカル重合性基とカルボキシル基とを含有する樹脂の製造
環流管、温度調節器、撹拌翼を備えた2Lセパラブルフラスコにプロピレングリコールモノメチルエーテル312重量部、メチルイソブチルケトン212重量部を仕込み、温度を110℃に調節した。 ここに、イソボルニルメタアクリレート190重量部、メチルメタアクリレート90重量部、スチレン46重量部、メタクリル酸174重量部、tert−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート5.0重量部、メチルイソブチルケトン50重量部の混合液を3時間かけて滴下し、さらに1時間反応を継続した。次いでメチルイソブチルケトン50重量部、tert−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート0.5重量部の混合液を30分かけて滴下しさらに1時間反応を継続し、温度120℃に上げて3時間保持した。温度を80℃に下げた後、グリシジルメタアクリレート114重量部、トリエチルアミン2.28重量部、ハイドロキノン0.61重量部の混合物を添加し、8時間反応を継続した。重量平均分子量は、31700、酸価は85.9mgKOH/gであった。また、二重結合は1.03×10−3mol/gであった。
【0028】
(製造例2):(A)水溶化樹脂の製造
製造例1の樹脂溶液200gにトリエチルアミン20gとイオン交換水600gを加えて1時間攪拌し、次いで減圧によって溶剤と水の一部を除去し、固形分率30.0重量%の水溶液を得た。
【0029】
(製造例3):(C)光硬化性混合物の製造
多官能アクリルモノマー(c1)としてのトリメチロールプロパントリメタアクリレート150重量部及びペンタエリスリトールテトラアクリレート40重量部と、光重合開始剤(c3)としてのIrgacure907(チバガイギー製光重合開始剤)22.0重量部及びジエチルチオキサントン8.0重量部と、環状エーテル基を有する化合物(c2)としてのGT−401(ダイセル化学製多官能エポキシ化合物)180重量部と、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート100重量部とを混合して、光硬化性混合物を調製した。
【0030】
(製造例4):顔料分散体の製造
製造例2の樹脂水溶液(固形分30重量%)600重量部、B−34(堺化学社製の硫酸バリウム)298重量部、フタロシアニンブルー2.0重量部、イオン交換水60重量部をダイノーミルによって混和した。
【0031】
(製造例5):水性フォトソルダーレジスト組成物の製造
製造例3で得られた光硬化性混合物(C)の溶液50重量部と、製造例4の顔料分散体320重量部を混合した。
【0032】
(実施例1〜2及び比較例1)
製造例5で得られたフォトソルダーレジスト組成物を、膜厚が25μm程度になるようにスクリーン印刷で銅箔基板に塗布した。この時、スクリーン印刷版上の相対湿度が、94%(実施例1)、72%(実施例2)、及び60%(比較例1)となるように相対湿度を制御してフォトソルダーレジスト組成物を塗布した。なお、スクリーン印刷版上の相対湿度は、スクリーン印刷版の上に配置した湿度計により計測した。
【0033】
図1及び図2は、実施例1及び実施例2において用いたスクリーン塗布装置を示す図である。図1は正面図であり、図2は平面図である。図1に示すように、基板1は、台4の上に載せられており、基板1の上にスクリーン印刷版2が載せられている。スクリーン印刷版2の上には、スキージ3が配置されており、スキージ3は、図2に示すようにスクリーン印刷版2の一方端から他方端に向かって移動するように設けられている。スキージ3の一方面3a側にインクとなるフォトソルダーレジスト組成物を配置しておくことにより、スキージ3をスクリーン印刷版2の一方端から他方端に移動させて、インクをスクリーン印刷版に形成されたパターンとなるように塗布することができる。
【0034】
実施例1及び2においては、図1及び図2に示すように、超音波加湿装置5からの微細な水滴6を、スクリーン印刷版2の上に噴霧しながらスキージ3を移動させて、インクを塗布した。微細な水滴6は、超音波加湿装置5の上方に設けられたノズル5aから、スクリーン印刷版2の上に噴霧した。これにより、スクリーン印刷版2の上の部分及びスキージ3の一方面3a側のインク溜まり部分の相対湿度を制御した。なお、比較例1においては、超音波加湿装置5から微細な水滴6を噴霧せずに塗布した。
【0035】
以上のようにしてフォトソルダーレジスト組成物を塗布した銅箔基板について、下記の評価基準に基づき、連続印刷性の評価を行った。
連続印刷性:1000枚を連続印刷して、何枚で印刷塗布外観に塗りムラなどの外観異常が生じるかを目視で観察した。1000枚を連続印刷しても外観に異常が生じないものについては、「問題なし」とした。
【0036】
評価結果を表1に示す。
【0037】
【表1】
【0038】
表1に示す結果から明らかなように、本発明の塗布方法に従いフォトソルダーレジスト組成物を塗布した実施例1及び2は、連続印刷性において優れていることがわかる。
【0039】
【発明の効果】
本発明によれば、基材への濡れ性が良好であり、連続印刷性に優れた水性フォトソルダーレジスト組成物の塗布方法とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従う実施例において用いたスクリーン塗布装置を示す正面図。
【図2】本発明に従う実施例において用いたスクリーン塗布装置を示す平面図。
【符号の説明】
1…基板
2…スクリーン印刷版
3…スキージ
4…台
5…超音波加湿装置
5a…ノズル
6…微細な水滴
Claims (3)
- (A)少なくとも1個以上のラジカル重合性基及びカルボキシル基を含有する樹脂(a)のカルボキシル基を塩基で中和した樹脂水溶液、
(B)無機フィラー、及び
(C)多官能性アクリルモノマー(c1)、環状エーテル基を有する化合物(c2)、及び光重合開始剤(c3)からなる光硬化性混合物を含む水性フォトソルダーレジスト組成物を塗布する方法であって、
前記水性フォトソルダーレジスト組成物を、微細な水滴を発生する装置を用いて、スクリーン版上を相対湿度70%以上に加湿しスクリーン塗布することを特徴とする水性フォトソルダーレジストの塗布方法。 - 微細な水滴を発生する装置が超音波加湿器であることを特徴とする請求項1に記載の水性フォトソルダーレジスト組成物の塗布方法。
- 請求項1または2に記載の方法により水性フォトソルダーレジスト組成物を基材に塗布し、50〜90℃で乾燥後、活性エネルギー線を露光し、未露光部をアルカリ性洗浄液で現像除去し、光硬化部分を140〜170℃で加熱し、硬化して得られるソルダーレジスト皮膜。
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JP2003130530A JP2004335788A (ja) | 2003-05-08 | 2003-05-08 | 水性フォトソルダーレジスト組成物の塗布方法 |
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WO2017043428A1 (ja) * | 2015-09-10 | 2017-03-16 | 積水化学工業株式会社 | 感光性樹脂組成物、平坦化膜、ブラックマトリックス、カラーフィルター、及び、表示素子 |
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