JP2004335421A - スイッチ - Google Patents
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Abstract
【課題】シーソースイッチと隣接して配置されても違和感を感じさせないように操作フィーリングを向上することができるスイッチを提供すること。
【解決手段】上面を押される操作面21,31とする右ボタン部2と左ボタン部3を対向させて少なくとも2つ設け、操作面21,31の下方に軸部を設けて押されると右ボタン部2と左ボタン部3が下方に回転するように沈み込んで操作入力を行うスイッチにおいて、対向させた右ボタン部2の軸孔部221と左ボタン部3の突軸部321を同軸となるようにした。
【選択図】 図1
【解決手段】上面を押される操作面21,31とする右ボタン部2と左ボタン部3を対向させて少なくとも2つ設け、操作面21,31の下方に軸部を設けて押されると右ボタン部2と左ボタン部3が下方に回転するように沈み込んで操作入力を行うスイッチにおいて、対向させた右ボタン部2の軸孔部221と左ボタン部3の突軸部321を同軸となるようにした。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、少なくても2つの対向するボタン部により2つの入力を行うスイッチの技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来のスイッチは、平面ほぼ長方形のキャップ形状を有する2つのキートップの一端部にヒンジ部をそれぞれ突出形成し、それぞれのヒンジ部をスイッチユニットのケースの上面に形成された対応するヒンジ受け部にそれぞれ収容させ、キートップを押圧すると、キートップがヒンジ部を支点として下方への円弧運動を行い、棒状の押圧体を下方に押圧するようにしている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
また、操作釦と、プリント基板に実装してある一対の押釦スイッチとで構成し、操作釦の後面上下端より後方へ突設してある駆動部をケース体に開口してある孔に挿入して押釦スイッチの押釦に対向させてあり、また、これら駆動部の間の操作釦の後面中央部には両端方向に操作釦をシーソ動作させるための断面半円形の支点突部を一体に突設し、この支点突部をケース体の前面に設けた支点用溝に嵌め込み、支点用突部を支点として操作釦をシーソ動自在に保持しているものもある(例えば、特許文献2参照。)。
【0004】
【特許文献1】
実開平7−34534号公報(第2−11頁、第2図)
【特許文献2】
特開平7−73781号公報(第2−5頁、第1図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のスイッチにあっては、シーソースイッチとヒンジ式の押しボタンスイッチの各々が隣接させて使用する場合が多く、軸の位置が異なってしまう事から同等のフィーリング(操作荷重)が出せない。これにより、操作時にユーザーへ違和感を与えてしまう。
この点について詳しく説明する。
複数のスイッチを配置する場合、2つの入力が同時に行われると困るものにはシーソースイッチが割り当てられ、2つの入力が同時に行われてもかまわないものにはヒンジ式等の押しボタンスイッチが割り当てられることが多い。シーソースイッチとヒンジ式等の押しボタンスイッチが隣接されると、押して入力する指の力をスイッチごとにユーザーが変えるようなことはないため、入力に必要な力の違いは、操作フィーリングの違いとなる。この違いが大きいと違和感としてユーザーに不快と感じる場合があった。
【0006】
本発明は、上記問題点に着目してなされたもので、その目的とするところは、シーソースイッチと隣接して配置されても違和感を感じさせないように操作フィーリングを向上することができるスイッチを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明では、上面を押される操作面とするボタン部を対向させて少なくとも2つ設け、操作面の下方に軸部を設けて押されるとボタン部が下方に回転するように沈み込んで操作入力を行うスイッチにおいて、対向させた2つのボタン部の軸部を同軸となるようにしたことを特徴とする手段とした。
【0008】
請求項2記載の発明では、対向する一方のボタン部の両側側部に下方に延長させた外側取付部を設け、他方のボタン部の両側側部に下方に延長させかつ外側取付部より内側に位置する内側取付部を設け、内側取付部には、外側に突出した突軸部を設け、外側取付部には軸孔部を設け、対向するボタン部を取り付ける開口部をスイッチ本体に設け、スイッチ本体の開口部内部の両側の側壁面に内側に突出した本体突軸部を設け、内側取付部の突軸部を外側取付部の軸孔部の内側部分に挿入するようにして対向するボタン部を所定角度範囲で回転自在に連結し、連結したボタン部の外側取付部の軸孔部の外側部分にスイッチ本体の本体突軸部を挿入するようにして連結したボタン部をスイッチ本体に取り付ける構造にしたことを特徴とする手段とした。
【0009】
請求項3記載の発明では、スイッチが車両の車載機器を操作するようにシーソースイッチに隣接して設けられるものであり、対向するボタン部の操作面に対する軸部の位置を、隣接するシーソースイッチの操作面に対する軸位置と近似させて操作力が略同じになるようにしたことを特徴とする手段とした。
【0010】
【発明の作用と効果】
請求項1記載の発明では、対向させた2つのボタン部の軸部を同軸にしているので、従来のスイッチのように操作面とヒンジ部の位置関係がシーソースイッチと異なりすぎるようなことがなく、シーソースイッチの操作面と軸との距離と同等の位置関係にすることが可能となり、このことによって、シーソースイッチに入力するために操作面に加えられる操作荷重と、操作荷重を略同じにすることができ、シーソースイッチと隣接して配置されても違和感を感じさせず、操作フィーリングを向上することができる。
【0011】
請求項2記載の発明では、内側取付部の突軸部を外側取付部の軸孔部の内側部分に挿入するようにして対向するボタン部を所定角度範囲で回転自在に連結し、連結したボタン部の外側取付部の軸孔部の外側部分にスイッチ本体の本体突軸部を挿入するようにして連結したボタン部をスイッチ本体に取り付けるように、簡単な取付構造にしてコストを抑制しながら、シーソースイッチと隣接して配置されても違和感を感じさせない取付構造にできる。
【0012】
請求項3記載の発明では、車両の特に運転者は、操作するスイッチを見ずに感覚的に操作することが多いため、スイッチの操作フィーリングに対して敏感になりやすい。本発明では、車載機器を操作するようにシーソースイッチと操作力が略同じになるため、違和感を感じることなく、車載機器の操作ができるようにして操作フィーリングを向上させた車載機器のスイッチにできる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のスイッチを実現する実施の形態を、請求項1,2,3に係る発明に対応する実施例に基づいて説明する。
【0014】
(実施例)
【0015】
まず、構成を説明する。
図1は実施例のスイッチの取付構造を示す概略説明図である。図2は実施例のスイッチの断面図である。図3は実施例のスイッチの右ボタン部の正面図である。図4は実施例のスイッチの右ボタン部の上面図である。図5は実施例のスイッチの右ボタン部の背面図である。図6は図4のA−A断面図である。図7は実施例のスイッチの左ボタン部の正面図である。図8は実施例のスイッチの左ボタン部の上面図である。図9は実施例の左ボタン部の背面図である。図10は図8のB−B断面図である。図11は実施例のスイッチの取り付け構造の説明図である。図12は実施例のスイッチを用いたマルチファンクションスイッチの一部を示す説明図である。図13は実施例のスイッチの操作力計算のための説明図である。図1〜図13における主要符号を説明すると、1はマルチファンクションスイッチ、11はスイッチ本体、111はスイッチ本体の開口部、112は開口部の側壁部分、113は本体突軸部(軸部)、114は受け部、2は右ボタン部(ボタン部)、21は操作面、22は外側取付部、221は軸孔部(軸部)、23は押圧部、24は係合開口部、25は係止片、3は左ボタン部(ボタン部)、31は操作面、32は内側取付部、321は突軸部(軸部)、33は押圧部、34は係合凸部、35は係止片、41は基板、42はタクトスイッチ、43は可動押圧部、5はシーソースイッチ、51はシーソースイッチの軸部、6は従来の押すスイッチ、61は従来の押すスイッチの軸部である。
【0016】
本実施例のスイッチは、図12に示すように車両の車載機器の操作に用いるマルチファンクションスイッチ1に組み込まれたものであり、両側にシーソースイッチ5が配置されたものである。
【0017】
まず、本実施例のスイッチ各構成について説明する。
本実施例のスイッチは、図2に示すように右ボタン部2と左ボタン部3を主要な構成とする。右ボタン部2は、図3〜図6に示すように、下方を開口した略箱状であり、矩形の上面を操作面21としている。両側の側面は下方に延長して外側取付部22としている。この外側取付部22の正面側の端部の下端部分には、両側で同軸にした軸孔部221を設ける。次に、操作面21の中央よりやや背面側には、下方に伸びる形状の押圧部23を設け、さらに、その背面側には右ボタン部2を取り付ける際に抜け防止を行うための係止片25を設ける。また、右ボタン部2の正面部分は、矩形の空間の下辺が開放するように下方を向くコ字状にして、中央の開口部分を係合開口部24とする。
【0018】
次に、左ボタン部3は、図7〜図10に示すように、下方を開口した略箱形状であり、矩形の上面を操作面31としている。両側の側面は、右ボタン部2の外側取付部22の両側間隔の内側に位置できる両側間隔となるように下方に延長して内側取付部32とする。この内側取付部32の背面側の端部の下端部分には、両側を同軸にした短い円柱状の突起形状である突軸部321を設ける。次に、操作面31の中央よりやや正面側には、下方に伸びる形状の押圧部33を設け、さらに、その正面側には左ボタン部3を取り付ける際に抜け防止を行うための係止片35を設ける。また、左ボタン部3の背面部分には、矩形形状で背面側に突出した形状の係合凸部34を設ける。
【0019】
次に、右ボタン部2及び左ボタン部3を取り付けるスイッチ本体11には、矩形の開口部111を設け、開口部111の内部の側壁部分112の両側には、同軸となるように短い円柱形状の突起である本体突軸部113を設ける。
また、開口部111の下方には、図13に示すように円筒状に受け部114をスイッチ本体11に設け、その受け部114内に挿入し、上下動自在となるように可動押圧部43を取り付ける。受け部114と可動押圧部43は、右ボタン部2と左ボタン部3の押圧部23,33のそれぞれの下方に設けるようにする。さらに、受け部114及び可動押圧部43の下方には、基板41を設け、可動押圧部43の下方位置となる基板41上にタクトスイッチ42を設ける。
【0020】
次に、作用を説明する。
[取り付けの容易化]
右ボタン部2と左ボタン部3のスイッチ本体11への取り付けは、まず、図1に示すように、左ボタン部3の係合凸部34を右ボタン部2の係合開口部24に挿入するようにして係合させながら、右ボタン部2の外側取付部22の間に左ボタン部3の内側取付部32を差し込み、外側取付部22の軸孔部221に、内側取付部32の突軸部321を挿入するようにする。両側の軸孔部221にそれぞれ突軸部321が挿入されることで、右ボタン部2と左ボタン部3はそれぞれ、軸部分を中心に所定の角度範囲を回転自在となる。
【0021】
このようにして、右ボタン部2と左ボタン部3を組み付けたならば、スイッチ本体11の開口部111に右ボタン部2と左ボタン部3を組み付けたものを挿入するようにして、右ボタン部2の外側取付部22の軸孔部221に、スイッチ本体11の開口部111の側壁部分112の本体突軸部113を挿入するようにして、スイッチ本体11に右ボタン部2と左ボタン部3が所定の角度範囲で回転自在となるように取り付ける。このように右ボタン部2と左ボタン部3の取り付けは容易で、右ボタン部2と左ボタン部3を取り付けたもののスイッチ本体11への取り付けも容易である。
【0022】
[操作フィーリングの向上]
▲1▼隣接したシーソースイッチの操作力
図12に示すように本実施例のスイッチに隣接して設けられたほぼ同じ操作面を有するシーソースイッチ5の操作力について比較のために検討を行う。寸法については、シーソースイッチ5、本実施例のスイッチが車載スイッチとして同等な大きさで設けられたものと仮定して図18のような寸法関係とする。
【0023】
まず、シーソースイッチ5の右側を下方に押して操作する場合の操作力を求める。シーソースイッチ5の右側の操作入力ポイントをタクトスイッチ42上方のやや外側とした場合、操作する人の指による操作力は図18に示すように真下に向かう力F1となる。この操作入力ポイントとシーソースイッチ5の回転中心を結ぶ線L1を考えると、F1のこの線L1と垂直な成分f1は回転中心にM1のモーメントをかけることとなる。操作入力ポイントにおいてF1と、f1のなす角は35.9度であるので、F1=f1/cos35.9となる。
一方、タクトスイッチ42の入力に必要な垂直方向の力を、F2=2.45Nとする。可動押圧部43の押圧ポイントとシーソースイッチ5の回転中心を結ぶ線L2を考えると、可動押圧部43の押圧ポイントにおけるF2のこの線L2と垂直な成分f2は回転中心にM2のモーメントをかけることとなる。押圧ポイントにおいてF2と、f2のなす角は6度であるので、F2=f2/cos6.0となる。ここで、F2=2.45Nであるので、f2=2.43Nとなる。
【0024】
ここで、モーメントM2を考えると、M2=f2×L2より、M2=2.43×12.5=30.37N・mとなる。
次に、モーメントM1を考えると、M1=f1×L1より、M1=f1×17.9となる。さらに、ここでM1とM2を考えると、M1=M2であるので、f1が求まり、f1=1.7Nとなる。よって、上記の式に代入すると、F1=1.7/cos35.9となり、F1=2.1Nとなって右側の必要操作力が求まる。
【0025】
同様にして、左側の操作する人の指による操作力は図18に示すように真下に向かう力F1´となる。この操作入力ポイントとシーソースイッチ5の回転中心を結ぶ線L1´を考えると、F1´のこの線L1´と垂直な成分f1´は回転中心にM1´のモーメントをかけることとなる。操作入力ポイントにおいてF1´と、f1´のなす角は28度であるので、F1´=f1´/cos28となる。
一方、タクトスイッチ42の入力に必要な垂直方向の力は右側と同様に、F2´=2.45Nである。可動押圧部43の押圧ポイントとシーソースイッチ5の回転中心を結ぶ線L2´を考えると、可動押圧部43の押圧ポイントにおけるF2´のこの線L2´と垂直な成分f2´は回転中心にM2´のモーメントをかけることとなる。押圧ポイントにおいてF2´と、f2´のなす角は6度であるので、F2´=f2´/cos6.0となる。ここで、F2´=2.45Nであるので、f2´=2.43Nとなる。
【0026】
ここで、モーメントM2´を考えると、M2´=f2´×L2´より、M2´=2.43×12.5=30.37N・mとなる。
次に、モーメントM1´を考えると、M1´=f1´×L1´より、M1´=f1´×16.4となる。さらに、ここでM1´とM2´を考えると、M1´=M2´であるので、f1´が求まり、f1´=1.85Nとなる。よって、上記の式に代入すると、F1´=1.85/cos28となり、F1´=2.09Nとなって左側の必要操作力が求まる。
【0027】
▲2▼従来と同等の押すスイッチの操作力
図15,図16に示すように、シーソースイッチ5に隣接させて、従来のようなそれぞれのボタン部が別の軸部を持つ構造のスイッチ6を設けた際の操作力について検討を行う。
寸法関係については、図18のシーソースイッチ5に隣接させて同等の大きさにした図17に示すものとする。
【0028】
まず、従来の押すスイッチ6の右側を下方に押して操作する場合の操作力を求める。従来の押すスイッチ6の右側の操作入力ポイントをタクトスイッチ42上方のやや外側とした場合、操作する人の指による操作力は図17に示すように真下に向かう力F1となる。この操作入力ポイントと押すスイッチ6の回転中心を結ぶ線L1を考えると、F1のこの線L1と垂直な成分f1は回転中心にM1のモーメントをかけることとなる。操作入力ポイントにおいてF1と、f1のなす角は54度であるので、F1=f1/cos54となる。
一方、タクトスイッチ42の入力に必要な垂直方向の力を、F2=2.45Nとする。可動押圧部43の押圧ポイントと押すスイッチ6の回転中心を結ぶ線L2を考えると、可動押圧部43の押圧ポイントにおけるF2のこの線L2と垂直な成分f2は回転中心にM2のモーメントをかけることとなる。押圧ポイントにおいてF2と、f2のなす角は8.7度であるので、F2=f2/cos8.7となる。ここで、F2=2.45Nであるので、f2=2.42Nとなる。
【0029】
ここで、モーメントM2を考えると、M2=f2×L2より、M2=2.42×8.5=20.8N・mとなる。
次に、モーメントM1を考えると、M1=f1×L1より、M1=f1×17.9となる。さらに、ここでM1とM2を考えると、M1=M2であるので、f1が求まり、f1=1.16Nとなる。よって、上記の式に代入すると、F1=1.16/cos54となり、F1=1.97Nとなって右側の必要操作力が求まる。
【0030】
同様にして、左側の操作する人の指による操作力は図17に示すように真下に向かう力F1´となる。この操作入力ポイントと押すスイッチ6の回転中心を結ぶ線L1´を考えると、F1´のこの線L1´と垂直な成分f1´は回転中心にM1´のモーメントをかけることとなる。操作入力ポイントにおいてF1´と、f1´のなす角は48度であるので、F1´=f1´/cos48となる。
一方、タクトスイッチ42の入力に必要な垂直方向の力は右側と同様に、F2´=2.45Nである。可動押圧部43の押圧ポイントと押すスイッチ6の回転中心を結ぶ線L2´を考えると、可動押圧部43の押圧ポイントにおけるF2´のこの線L2´と垂直な成分f2´は回転中心にM2´のモーメントをかけることとなる。押圧ポイントにおいてF2´と、f2´のなす角は8.7度であるので、F2´=f2´/cos8.7となる。ここで、F2´=2.45Nであるので、f2´=2.42Nとなる。
【0031】
ここで、モーメントM2´を考えると、M2´=f2´×L2´より、M2´=2.42×8.5=20.57N・mとなる。
次に、モーメントM1´を考えると、M1´=f1´×L1´より、M1´=f1´×15.7となる。さらに、ここでM1´とM2´を考えると、M1´=M2´であるので、f1´が求まり、f1´=0.76Nとなる。よって、上記の式に代入すると、F1´=0.76/cos48となり、F1´=1.13Nとなって左側の必要操作力が求まる。
【0032】
このように、従来の押すスイッチでは、シーソースイッチ5に隣接させて同等の大きさのスイッチを設けても、操作力が小さくなりすぎてしまい、違和感を与えてしまう。
【0033】
▲3▼本実施例のスイッチの操作力
ここで、本実施例のスイッチについての操作力について検討を行う。寸法関係については、図12に示すように図18のシーソースイッチ5に隣接させて同等の大きさにした場合を考慮し、図13に示す寸法関係とする。
【0034】
まず、本実施例のスイッチの右側を下方に押して操作する場合の操作力を求める。本実施例のスイッチの右側の操作入力ポイントをタクトスイッチ42上方のやや外側とした場合、操作する人の指による操作力は図13に示すように真下に向かう力F1となる。この操作入力ポイントと右ボタン部2の回転中心を結ぶ線L1を考えると、F1のこの線L1と垂直な成分f1は回転中心にM1のモーメントをかけることとなる。操作入力ポイントにおいてF1と、f1のなす角は44.8度であるので、F1=f1/cos44.8となる。
一方、タクトスイッチ42の入力に必要な垂直方向の力を、F2=2.45Nとする。可動押圧部43の押圧ポイントと右ボタン部2の回転中心を結ぶ線L2を考えると、可動押圧部43の押圧ポイントにおけるF2のこの線L2と垂直な成分f2は回転中心にM2のモーメントをかけることとなる。押圧ポイントにおいてF2と、f2のなす角は6.0度であるので、F2=f2/cos6.0となる。ここで、F2=2.45Nであるので、f2=2.43Nとなる。
【0035】
ここで、モーメントM2を考えると、M2=f2×L2より、M2=2.43×12.5=30.37N・mとなる。
次に、モーメントM1を考えると、M1=f1×L1より、M1=f1×20.5となる。さらに、ここでM1とM2を考えると、M1=M2であるので、f1が求まり、f1=1.48Nとなる。よって、上記の式に代入すると、F1=1.48/cos44.8となり、F1=2.08Nとなって右側の必要操作力が求まる。
【0036】
同様にして、左側の操作する人の指による操作力は図13に示すように真下に向かう力F1´となる。この操作入力ポイントと左ボタン部3の回転中心を結ぶ線L1´を考えると、F1´のこの線L1´と垂直な成分f1´は回転中心にM1´のモーメントをかけることとなる。操作入力ポイントにおいてF1´と、f1´のなす角は38.9度であるので、F1´=f1´/cos38.9となる。
一方、タクトスイッチ42の入力に必要な垂直方向の力は右側と同様に、F2´=2.45Nである。可動押圧部43の押圧ポイントと左ボタン部3の回転中心を結ぶ線L2´を考えると、可動押圧部43の押圧ポイントにおけるF2´のこの線L2´と垂直な成分f2´は回転中心にM2´のモーメントをかけることとなる。押圧ポイントにおいてF2´と、f2´のなす角は6度であるので、F2´=f2´/cos6となる。ここで、F2´=2.45Nであるので、f2´=2.43Nとなる。
【0037】
ここで、モーメントM2´を考えると、M2´=f2´×L2´より、M2´=2.43×12.5=30.37N・mとなる。
次に、モーメントM1´を考えると、M1´=f1´×L1´より、M1´=f1´×18.7となる。さらに、ここでM1´とM2´を考えると、M1´=M2´であるので、f1´が求まり、f1´=1.62Nとなる。よって、上記の式に代入すると、F1´=1.62/cos38.9となり、F1´=2.06Nとなって左側の必要操作力が求まる。
【0038】
このように本実施例では、隣接するシーソースイッチ5の操作力に対して同等な操作力になるため、違和感を感じさせなることがない。このため、本実施例のスイッチとシーソースイッチ5を隣接させれば、操作フィーリングが向上することとなる。
このことは、車載機器においては、特に運転者はスイッチを見ずに手の感触だけで操作をすることが多いため、操作フィーリングのよさは、車両に対する運転者の持つフィーリングに大きく影響する。よって、本実施例のスイッチを用いたスイッチを車載機器を操作するのに用いれば、操作フィーリングを大きく向上させることができる。
【0039】
[コストの抑制]
本実施例のスイッチは、対向するボタン部の軸部分の構造をのみを変更しているので、コストの増加を抑制して、操作フィーリングを向上させることができる。また、スイッチを取り付けるスイッチ本体11の本体突軸部113は、対向するボタン部で共通であるので、さらにコストを抑制する。
【0040】
次に、効果を説明する。
第1実施例のスイッチにあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
【0041】
(1)上面を押される操作面21,31とする右ボタン部2と左ボタン部3を対向させて少なくとも2つ設け、操作面21,31の下方に軸部を設けて押されると右ボタン部2と左ボタン部3が下方に回転するように沈み込んで操作入力を行うスイッチにおいて、対向させた右ボタン部2の軸孔部221と左ボタン部3の突軸部321を同軸となるようにしたため、シーソースイッチ5と隣接して配置されても違和感を感じさせず、操作フィーリングを向上することができる。
【0042】
(2)対向する一方の右ボタン部2の両側側部に下方に延長させた外側取付部22を設け、左ボタン部3の両側側部に下方に延長させかつ外側取付部22より内側に位置する内側取付部32を設け、内側取付部32には、外側に突出した突軸部321を設け、外側取付部22には軸孔部221を設け、右ボタン部2と左ボタン部3を取り付ける開口部111をスイッチ本体11に設け、スイッチ本体11の開口部内部の両側の側壁部分112に内側に突出した本体突軸部113を設け、内側取付部32の突軸部321を外側取付部22の軸孔部221の内側部分に挿入するようにして右ボタン部2と左ボタン部3を所定角度範囲で回転自在に連結し、連結した右ボタン部2の外側取付部22の軸孔部221の外側部分にスイッチ本体11の本体突軸部113を挿入するようにして連結したボタン部をスイッチ本体11に取り付ける構造にしたため、コストを抑制しながら、シーソースイッチ5と隣接して配置されても違和感を感じさせない取付構造にできる。
【0043】
(3)スイッチが車両の車載機器を操作するようにシーソースイッチ5に隣接して設けられるものであり、右ボタン部2と左ボタン部3の操作面21,31に対する軸部の位置を、隣接するシーソースイッチ5の操作面に対する軸位置と近似させて操作力が略同じになるようにしたため、違和感を感じることなく、車載機器の操作ができるようにして操作フィーリングを向上させた車載機器のスイッチにできる。
【0044】
以上、本発明のスイッチを実施例に基づき説明してきたが、具体的な構成については、これらの実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
【0045】
例えば、実施例では、外側取付部22に軸孔部221を設け、内側取付部32に突軸部321を設け、スイッチ本体11に本体突軸部113を設けているが、図14に示すようにスイッチ本体11に本体軸孔部71を設け、内側取付部32に突軸部321を設け、外側取付部22に突軸部72と軸凹部73を設けた構造にしてもよい。
また、実施例では、突形状と孔形状の組み合わせによりボタン部が回転する形状にしていたが、別に回転軸を軸支する構造にし、その回転軸にボタン部を取り付ける構造にしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のスイッチの取付構造を示す概略説明図である。
【図2】実施例のスイッチの断面図である。
【図3】実施例のスイッチの右ボタン部の正面図である。
【図4】実施例のスイッチの右ボタン部の上面図である。
【図5】実施例のスイッチの右ボタン部の背面図である。
【図6】図4のA−A断面図である。
【図7】実施例のスイッチの左ボタン部の正面図である。
【図8】実施例のスイッチの左ボタン部の上面図である。
【図9】実施例の左ボタン部の背面図である。
【図10】図8のB−B断面図である。
【図11】実施例のスイッチの取り付け構造の説明図である。
【図12】実施例のスイッチを用いたマルチファンクションスイッチの一部を示す説明図である。
【図13】実施例のスイッチの操作力計算のための説明図である。
【図14】実施例のスイッチの軸部取付構造の他の例を示す説明図である。
【図15】従来の押すスイッチを示す説明図である。
【図16】従来の押すスイッチを用いたマルチファンクションスイッチの一部を示す説明図である。
【図17】従来の押すスイッチの操作力計算のための説明図である。
【図18】シーソースイッチの操作力計算のための説明図である。
【符号の説明】
1 マルチファンクションスイッチ
11 スイッチ本体
111 (スイッチ本体の)開口部
112 (開口部の)側壁部分
113 本体突軸部
114 受け部
2 右ボタン部
21 操作面
22 外側取付部
221 軸孔部
23 押圧部
24 係合開口部
25 係止片
3 左ボタン部
31 操作面
32 内側取付部
321 突軸部
33 押圧部
34 係合凸部
35 係止片
41 基板
42 タクトスイッチ
43 可動押圧部
5 シーソースイッチ
51 (シーソースイッチの)軸部
6 従来の押すスイッチ
61 (従来の押すスイッチの)軸部
71 本体軸孔部
72 突軸部
73 軸凹部
【発明の属する技術分野】
本発明は、少なくても2つの対向するボタン部により2つの入力を行うスイッチの技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来のスイッチは、平面ほぼ長方形のキャップ形状を有する2つのキートップの一端部にヒンジ部をそれぞれ突出形成し、それぞれのヒンジ部をスイッチユニットのケースの上面に形成された対応するヒンジ受け部にそれぞれ収容させ、キートップを押圧すると、キートップがヒンジ部を支点として下方への円弧運動を行い、棒状の押圧体を下方に押圧するようにしている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
また、操作釦と、プリント基板に実装してある一対の押釦スイッチとで構成し、操作釦の後面上下端より後方へ突設してある駆動部をケース体に開口してある孔に挿入して押釦スイッチの押釦に対向させてあり、また、これら駆動部の間の操作釦の後面中央部には両端方向に操作釦をシーソ動作させるための断面半円形の支点突部を一体に突設し、この支点突部をケース体の前面に設けた支点用溝に嵌め込み、支点用突部を支点として操作釦をシーソ動自在に保持しているものもある(例えば、特許文献2参照。)。
【0004】
【特許文献1】
実開平7−34534号公報(第2−11頁、第2図)
【特許文献2】
特開平7−73781号公報(第2−5頁、第1図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のスイッチにあっては、シーソースイッチとヒンジ式の押しボタンスイッチの各々が隣接させて使用する場合が多く、軸の位置が異なってしまう事から同等のフィーリング(操作荷重)が出せない。これにより、操作時にユーザーへ違和感を与えてしまう。
この点について詳しく説明する。
複数のスイッチを配置する場合、2つの入力が同時に行われると困るものにはシーソースイッチが割り当てられ、2つの入力が同時に行われてもかまわないものにはヒンジ式等の押しボタンスイッチが割り当てられることが多い。シーソースイッチとヒンジ式等の押しボタンスイッチが隣接されると、押して入力する指の力をスイッチごとにユーザーが変えるようなことはないため、入力に必要な力の違いは、操作フィーリングの違いとなる。この違いが大きいと違和感としてユーザーに不快と感じる場合があった。
【0006】
本発明は、上記問題点に着目してなされたもので、その目的とするところは、シーソースイッチと隣接して配置されても違和感を感じさせないように操作フィーリングを向上することができるスイッチを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明では、上面を押される操作面とするボタン部を対向させて少なくとも2つ設け、操作面の下方に軸部を設けて押されるとボタン部が下方に回転するように沈み込んで操作入力を行うスイッチにおいて、対向させた2つのボタン部の軸部を同軸となるようにしたことを特徴とする手段とした。
【0008】
請求項2記載の発明では、対向する一方のボタン部の両側側部に下方に延長させた外側取付部を設け、他方のボタン部の両側側部に下方に延長させかつ外側取付部より内側に位置する内側取付部を設け、内側取付部には、外側に突出した突軸部を設け、外側取付部には軸孔部を設け、対向するボタン部を取り付ける開口部をスイッチ本体に設け、スイッチ本体の開口部内部の両側の側壁面に内側に突出した本体突軸部を設け、内側取付部の突軸部を外側取付部の軸孔部の内側部分に挿入するようにして対向するボタン部を所定角度範囲で回転自在に連結し、連結したボタン部の外側取付部の軸孔部の外側部分にスイッチ本体の本体突軸部を挿入するようにして連結したボタン部をスイッチ本体に取り付ける構造にしたことを特徴とする手段とした。
【0009】
請求項3記載の発明では、スイッチが車両の車載機器を操作するようにシーソースイッチに隣接して設けられるものであり、対向するボタン部の操作面に対する軸部の位置を、隣接するシーソースイッチの操作面に対する軸位置と近似させて操作力が略同じになるようにしたことを特徴とする手段とした。
【0010】
【発明の作用と効果】
請求項1記載の発明では、対向させた2つのボタン部の軸部を同軸にしているので、従来のスイッチのように操作面とヒンジ部の位置関係がシーソースイッチと異なりすぎるようなことがなく、シーソースイッチの操作面と軸との距離と同等の位置関係にすることが可能となり、このことによって、シーソースイッチに入力するために操作面に加えられる操作荷重と、操作荷重を略同じにすることができ、シーソースイッチと隣接して配置されても違和感を感じさせず、操作フィーリングを向上することができる。
【0011】
請求項2記載の発明では、内側取付部の突軸部を外側取付部の軸孔部の内側部分に挿入するようにして対向するボタン部を所定角度範囲で回転自在に連結し、連結したボタン部の外側取付部の軸孔部の外側部分にスイッチ本体の本体突軸部を挿入するようにして連結したボタン部をスイッチ本体に取り付けるように、簡単な取付構造にしてコストを抑制しながら、シーソースイッチと隣接して配置されても違和感を感じさせない取付構造にできる。
【0012】
請求項3記載の発明では、車両の特に運転者は、操作するスイッチを見ずに感覚的に操作することが多いため、スイッチの操作フィーリングに対して敏感になりやすい。本発明では、車載機器を操作するようにシーソースイッチと操作力が略同じになるため、違和感を感じることなく、車載機器の操作ができるようにして操作フィーリングを向上させた車載機器のスイッチにできる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のスイッチを実現する実施の形態を、請求項1,2,3に係る発明に対応する実施例に基づいて説明する。
【0014】
(実施例)
【0015】
まず、構成を説明する。
図1は実施例のスイッチの取付構造を示す概略説明図である。図2は実施例のスイッチの断面図である。図3は実施例のスイッチの右ボタン部の正面図である。図4は実施例のスイッチの右ボタン部の上面図である。図5は実施例のスイッチの右ボタン部の背面図である。図6は図4のA−A断面図である。図7は実施例のスイッチの左ボタン部の正面図である。図8は実施例のスイッチの左ボタン部の上面図である。図9は実施例の左ボタン部の背面図である。図10は図8のB−B断面図である。図11は実施例のスイッチの取り付け構造の説明図である。図12は実施例のスイッチを用いたマルチファンクションスイッチの一部を示す説明図である。図13は実施例のスイッチの操作力計算のための説明図である。図1〜図13における主要符号を説明すると、1はマルチファンクションスイッチ、11はスイッチ本体、111はスイッチ本体の開口部、112は開口部の側壁部分、113は本体突軸部(軸部)、114は受け部、2は右ボタン部(ボタン部)、21は操作面、22は外側取付部、221は軸孔部(軸部)、23は押圧部、24は係合開口部、25は係止片、3は左ボタン部(ボタン部)、31は操作面、32は内側取付部、321は突軸部(軸部)、33は押圧部、34は係合凸部、35は係止片、41は基板、42はタクトスイッチ、43は可動押圧部、5はシーソースイッチ、51はシーソースイッチの軸部、6は従来の押すスイッチ、61は従来の押すスイッチの軸部である。
【0016】
本実施例のスイッチは、図12に示すように車両の車載機器の操作に用いるマルチファンクションスイッチ1に組み込まれたものであり、両側にシーソースイッチ5が配置されたものである。
【0017】
まず、本実施例のスイッチ各構成について説明する。
本実施例のスイッチは、図2に示すように右ボタン部2と左ボタン部3を主要な構成とする。右ボタン部2は、図3〜図6に示すように、下方を開口した略箱状であり、矩形の上面を操作面21としている。両側の側面は下方に延長して外側取付部22としている。この外側取付部22の正面側の端部の下端部分には、両側で同軸にした軸孔部221を設ける。次に、操作面21の中央よりやや背面側には、下方に伸びる形状の押圧部23を設け、さらに、その背面側には右ボタン部2を取り付ける際に抜け防止を行うための係止片25を設ける。また、右ボタン部2の正面部分は、矩形の空間の下辺が開放するように下方を向くコ字状にして、中央の開口部分を係合開口部24とする。
【0018】
次に、左ボタン部3は、図7〜図10に示すように、下方を開口した略箱形状であり、矩形の上面を操作面31としている。両側の側面は、右ボタン部2の外側取付部22の両側間隔の内側に位置できる両側間隔となるように下方に延長して内側取付部32とする。この内側取付部32の背面側の端部の下端部分には、両側を同軸にした短い円柱状の突起形状である突軸部321を設ける。次に、操作面31の中央よりやや正面側には、下方に伸びる形状の押圧部33を設け、さらに、その正面側には左ボタン部3を取り付ける際に抜け防止を行うための係止片35を設ける。また、左ボタン部3の背面部分には、矩形形状で背面側に突出した形状の係合凸部34を設ける。
【0019】
次に、右ボタン部2及び左ボタン部3を取り付けるスイッチ本体11には、矩形の開口部111を設け、開口部111の内部の側壁部分112の両側には、同軸となるように短い円柱形状の突起である本体突軸部113を設ける。
また、開口部111の下方には、図13に示すように円筒状に受け部114をスイッチ本体11に設け、その受け部114内に挿入し、上下動自在となるように可動押圧部43を取り付ける。受け部114と可動押圧部43は、右ボタン部2と左ボタン部3の押圧部23,33のそれぞれの下方に設けるようにする。さらに、受け部114及び可動押圧部43の下方には、基板41を設け、可動押圧部43の下方位置となる基板41上にタクトスイッチ42を設ける。
【0020】
次に、作用を説明する。
[取り付けの容易化]
右ボタン部2と左ボタン部3のスイッチ本体11への取り付けは、まず、図1に示すように、左ボタン部3の係合凸部34を右ボタン部2の係合開口部24に挿入するようにして係合させながら、右ボタン部2の外側取付部22の間に左ボタン部3の内側取付部32を差し込み、外側取付部22の軸孔部221に、内側取付部32の突軸部321を挿入するようにする。両側の軸孔部221にそれぞれ突軸部321が挿入されることで、右ボタン部2と左ボタン部3はそれぞれ、軸部分を中心に所定の角度範囲を回転自在となる。
【0021】
このようにして、右ボタン部2と左ボタン部3を組み付けたならば、スイッチ本体11の開口部111に右ボタン部2と左ボタン部3を組み付けたものを挿入するようにして、右ボタン部2の外側取付部22の軸孔部221に、スイッチ本体11の開口部111の側壁部分112の本体突軸部113を挿入するようにして、スイッチ本体11に右ボタン部2と左ボタン部3が所定の角度範囲で回転自在となるように取り付ける。このように右ボタン部2と左ボタン部3の取り付けは容易で、右ボタン部2と左ボタン部3を取り付けたもののスイッチ本体11への取り付けも容易である。
【0022】
[操作フィーリングの向上]
▲1▼隣接したシーソースイッチの操作力
図12に示すように本実施例のスイッチに隣接して設けられたほぼ同じ操作面を有するシーソースイッチ5の操作力について比較のために検討を行う。寸法については、シーソースイッチ5、本実施例のスイッチが車載スイッチとして同等な大きさで設けられたものと仮定して図18のような寸法関係とする。
【0023】
まず、シーソースイッチ5の右側を下方に押して操作する場合の操作力を求める。シーソースイッチ5の右側の操作入力ポイントをタクトスイッチ42上方のやや外側とした場合、操作する人の指による操作力は図18に示すように真下に向かう力F1となる。この操作入力ポイントとシーソースイッチ5の回転中心を結ぶ線L1を考えると、F1のこの線L1と垂直な成分f1は回転中心にM1のモーメントをかけることとなる。操作入力ポイントにおいてF1と、f1のなす角は35.9度であるので、F1=f1/cos35.9となる。
一方、タクトスイッチ42の入力に必要な垂直方向の力を、F2=2.45Nとする。可動押圧部43の押圧ポイントとシーソースイッチ5の回転中心を結ぶ線L2を考えると、可動押圧部43の押圧ポイントにおけるF2のこの線L2と垂直な成分f2は回転中心にM2のモーメントをかけることとなる。押圧ポイントにおいてF2と、f2のなす角は6度であるので、F2=f2/cos6.0となる。ここで、F2=2.45Nであるので、f2=2.43Nとなる。
【0024】
ここで、モーメントM2を考えると、M2=f2×L2より、M2=2.43×12.5=30.37N・mとなる。
次に、モーメントM1を考えると、M1=f1×L1より、M1=f1×17.9となる。さらに、ここでM1とM2を考えると、M1=M2であるので、f1が求まり、f1=1.7Nとなる。よって、上記の式に代入すると、F1=1.7/cos35.9となり、F1=2.1Nとなって右側の必要操作力が求まる。
【0025】
同様にして、左側の操作する人の指による操作力は図18に示すように真下に向かう力F1´となる。この操作入力ポイントとシーソースイッチ5の回転中心を結ぶ線L1´を考えると、F1´のこの線L1´と垂直な成分f1´は回転中心にM1´のモーメントをかけることとなる。操作入力ポイントにおいてF1´と、f1´のなす角は28度であるので、F1´=f1´/cos28となる。
一方、タクトスイッチ42の入力に必要な垂直方向の力は右側と同様に、F2´=2.45Nである。可動押圧部43の押圧ポイントとシーソースイッチ5の回転中心を結ぶ線L2´を考えると、可動押圧部43の押圧ポイントにおけるF2´のこの線L2´と垂直な成分f2´は回転中心にM2´のモーメントをかけることとなる。押圧ポイントにおいてF2´と、f2´のなす角は6度であるので、F2´=f2´/cos6.0となる。ここで、F2´=2.45Nであるので、f2´=2.43Nとなる。
【0026】
ここで、モーメントM2´を考えると、M2´=f2´×L2´より、M2´=2.43×12.5=30.37N・mとなる。
次に、モーメントM1´を考えると、M1´=f1´×L1´より、M1´=f1´×16.4となる。さらに、ここでM1´とM2´を考えると、M1´=M2´であるので、f1´が求まり、f1´=1.85Nとなる。よって、上記の式に代入すると、F1´=1.85/cos28となり、F1´=2.09Nとなって左側の必要操作力が求まる。
【0027】
▲2▼従来と同等の押すスイッチの操作力
図15,図16に示すように、シーソースイッチ5に隣接させて、従来のようなそれぞれのボタン部が別の軸部を持つ構造のスイッチ6を設けた際の操作力について検討を行う。
寸法関係については、図18のシーソースイッチ5に隣接させて同等の大きさにした図17に示すものとする。
【0028】
まず、従来の押すスイッチ6の右側を下方に押して操作する場合の操作力を求める。従来の押すスイッチ6の右側の操作入力ポイントをタクトスイッチ42上方のやや外側とした場合、操作する人の指による操作力は図17に示すように真下に向かう力F1となる。この操作入力ポイントと押すスイッチ6の回転中心を結ぶ線L1を考えると、F1のこの線L1と垂直な成分f1は回転中心にM1のモーメントをかけることとなる。操作入力ポイントにおいてF1と、f1のなす角は54度であるので、F1=f1/cos54となる。
一方、タクトスイッチ42の入力に必要な垂直方向の力を、F2=2.45Nとする。可動押圧部43の押圧ポイントと押すスイッチ6の回転中心を結ぶ線L2を考えると、可動押圧部43の押圧ポイントにおけるF2のこの線L2と垂直な成分f2は回転中心にM2のモーメントをかけることとなる。押圧ポイントにおいてF2と、f2のなす角は8.7度であるので、F2=f2/cos8.7となる。ここで、F2=2.45Nであるので、f2=2.42Nとなる。
【0029】
ここで、モーメントM2を考えると、M2=f2×L2より、M2=2.42×8.5=20.8N・mとなる。
次に、モーメントM1を考えると、M1=f1×L1より、M1=f1×17.9となる。さらに、ここでM1とM2を考えると、M1=M2であるので、f1が求まり、f1=1.16Nとなる。よって、上記の式に代入すると、F1=1.16/cos54となり、F1=1.97Nとなって右側の必要操作力が求まる。
【0030】
同様にして、左側の操作する人の指による操作力は図17に示すように真下に向かう力F1´となる。この操作入力ポイントと押すスイッチ6の回転中心を結ぶ線L1´を考えると、F1´のこの線L1´と垂直な成分f1´は回転中心にM1´のモーメントをかけることとなる。操作入力ポイントにおいてF1´と、f1´のなす角は48度であるので、F1´=f1´/cos48となる。
一方、タクトスイッチ42の入力に必要な垂直方向の力は右側と同様に、F2´=2.45Nである。可動押圧部43の押圧ポイントと押すスイッチ6の回転中心を結ぶ線L2´を考えると、可動押圧部43の押圧ポイントにおけるF2´のこの線L2´と垂直な成分f2´は回転中心にM2´のモーメントをかけることとなる。押圧ポイントにおいてF2´と、f2´のなす角は8.7度であるので、F2´=f2´/cos8.7となる。ここで、F2´=2.45Nであるので、f2´=2.42Nとなる。
【0031】
ここで、モーメントM2´を考えると、M2´=f2´×L2´より、M2´=2.42×8.5=20.57N・mとなる。
次に、モーメントM1´を考えると、M1´=f1´×L1´より、M1´=f1´×15.7となる。さらに、ここでM1´とM2´を考えると、M1´=M2´であるので、f1´が求まり、f1´=0.76Nとなる。よって、上記の式に代入すると、F1´=0.76/cos48となり、F1´=1.13Nとなって左側の必要操作力が求まる。
【0032】
このように、従来の押すスイッチでは、シーソースイッチ5に隣接させて同等の大きさのスイッチを設けても、操作力が小さくなりすぎてしまい、違和感を与えてしまう。
【0033】
▲3▼本実施例のスイッチの操作力
ここで、本実施例のスイッチについての操作力について検討を行う。寸法関係については、図12に示すように図18のシーソースイッチ5に隣接させて同等の大きさにした場合を考慮し、図13に示す寸法関係とする。
【0034】
まず、本実施例のスイッチの右側を下方に押して操作する場合の操作力を求める。本実施例のスイッチの右側の操作入力ポイントをタクトスイッチ42上方のやや外側とした場合、操作する人の指による操作力は図13に示すように真下に向かう力F1となる。この操作入力ポイントと右ボタン部2の回転中心を結ぶ線L1を考えると、F1のこの線L1と垂直な成分f1は回転中心にM1のモーメントをかけることとなる。操作入力ポイントにおいてF1と、f1のなす角は44.8度であるので、F1=f1/cos44.8となる。
一方、タクトスイッチ42の入力に必要な垂直方向の力を、F2=2.45Nとする。可動押圧部43の押圧ポイントと右ボタン部2の回転中心を結ぶ線L2を考えると、可動押圧部43の押圧ポイントにおけるF2のこの線L2と垂直な成分f2は回転中心にM2のモーメントをかけることとなる。押圧ポイントにおいてF2と、f2のなす角は6.0度であるので、F2=f2/cos6.0となる。ここで、F2=2.45Nであるので、f2=2.43Nとなる。
【0035】
ここで、モーメントM2を考えると、M2=f2×L2より、M2=2.43×12.5=30.37N・mとなる。
次に、モーメントM1を考えると、M1=f1×L1より、M1=f1×20.5となる。さらに、ここでM1とM2を考えると、M1=M2であるので、f1が求まり、f1=1.48Nとなる。よって、上記の式に代入すると、F1=1.48/cos44.8となり、F1=2.08Nとなって右側の必要操作力が求まる。
【0036】
同様にして、左側の操作する人の指による操作力は図13に示すように真下に向かう力F1´となる。この操作入力ポイントと左ボタン部3の回転中心を結ぶ線L1´を考えると、F1´のこの線L1´と垂直な成分f1´は回転中心にM1´のモーメントをかけることとなる。操作入力ポイントにおいてF1´と、f1´のなす角は38.9度であるので、F1´=f1´/cos38.9となる。
一方、タクトスイッチ42の入力に必要な垂直方向の力は右側と同様に、F2´=2.45Nである。可動押圧部43の押圧ポイントと左ボタン部3の回転中心を結ぶ線L2´を考えると、可動押圧部43の押圧ポイントにおけるF2´のこの線L2´と垂直な成分f2´は回転中心にM2´のモーメントをかけることとなる。押圧ポイントにおいてF2´と、f2´のなす角は6度であるので、F2´=f2´/cos6となる。ここで、F2´=2.45Nであるので、f2´=2.43Nとなる。
【0037】
ここで、モーメントM2´を考えると、M2´=f2´×L2´より、M2´=2.43×12.5=30.37N・mとなる。
次に、モーメントM1´を考えると、M1´=f1´×L1´より、M1´=f1´×18.7となる。さらに、ここでM1´とM2´を考えると、M1´=M2´であるので、f1´が求まり、f1´=1.62Nとなる。よって、上記の式に代入すると、F1´=1.62/cos38.9となり、F1´=2.06Nとなって左側の必要操作力が求まる。
【0038】
このように本実施例では、隣接するシーソースイッチ5の操作力に対して同等な操作力になるため、違和感を感じさせなることがない。このため、本実施例のスイッチとシーソースイッチ5を隣接させれば、操作フィーリングが向上することとなる。
このことは、車載機器においては、特に運転者はスイッチを見ずに手の感触だけで操作をすることが多いため、操作フィーリングのよさは、車両に対する運転者の持つフィーリングに大きく影響する。よって、本実施例のスイッチを用いたスイッチを車載機器を操作するのに用いれば、操作フィーリングを大きく向上させることができる。
【0039】
[コストの抑制]
本実施例のスイッチは、対向するボタン部の軸部分の構造をのみを変更しているので、コストの増加を抑制して、操作フィーリングを向上させることができる。また、スイッチを取り付けるスイッチ本体11の本体突軸部113は、対向するボタン部で共通であるので、さらにコストを抑制する。
【0040】
次に、効果を説明する。
第1実施例のスイッチにあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
【0041】
(1)上面を押される操作面21,31とする右ボタン部2と左ボタン部3を対向させて少なくとも2つ設け、操作面21,31の下方に軸部を設けて押されると右ボタン部2と左ボタン部3が下方に回転するように沈み込んで操作入力を行うスイッチにおいて、対向させた右ボタン部2の軸孔部221と左ボタン部3の突軸部321を同軸となるようにしたため、シーソースイッチ5と隣接して配置されても違和感を感じさせず、操作フィーリングを向上することができる。
【0042】
(2)対向する一方の右ボタン部2の両側側部に下方に延長させた外側取付部22を設け、左ボタン部3の両側側部に下方に延長させかつ外側取付部22より内側に位置する内側取付部32を設け、内側取付部32には、外側に突出した突軸部321を設け、外側取付部22には軸孔部221を設け、右ボタン部2と左ボタン部3を取り付ける開口部111をスイッチ本体11に設け、スイッチ本体11の開口部内部の両側の側壁部分112に内側に突出した本体突軸部113を設け、内側取付部32の突軸部321を外側取付部22の軸孔部221の内側部分に挿入するようにして右ボタン部2と左ボタン部3を所定角度範囲で回転自在に連結し、連結した右ボタン部2の外側取付部22の軸孔部221の外側部分にスイッチ本体11の本体突軸部113を挿入するようにして連結したボタン部をスイッチ本体11に取り付ける構造にしたため、コストを抑制しながら、シーソースイッチ5と隣接して配置されても違和感を感じさせない取付構造にできる。
【0043】
(3)スイッチが車両の車載機器を操作するようにシーソースイッチ5に隣接して設けられるものであり、右ボタン部2と左ボタン部3の操作面21,31に対する軸部の位置を、隣接するシーソースイッチ5の操作面に対する軸位置と近似させて操作力が略同じになるようにしたため、違和感を感じることなく、車載機器の操作ができるようにして操作フィーリングを向上させた車載機器のスイッチにできる。
【0044】
以上、本発明のスイッチを実施例に基づき説明してきたが、具体的な構成については、これらの実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
【0045】
例えば、実施例では、外側取付部22に軸孔部221を設け、内側取付部32に突軸部321を設け、スイッチ本体11に本体突軸部113を設けているが、図14に示すようにスイッチ本体11に本体軸孔部71を設け、内側取付部32に突軸部321を設け、外側取付部22に突軸部72と軸凹部73を設けた構造にしてもよい。
また、実施例では、突形状と孔形状の組み合わせによりボタン部が回転する形状にしていたが、別に回転軸を軸支する構造にし、その回転軸にボタン部を取り付ける構造にしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のスイッチの取付構造を示す概略説明図である。
【図2】実施例のスイッチの断面図である。
【図3】実施例のスイッチの右ボタン部の正面図である。
【図4】実施例のスイッチの右ボタン部の上面図である。
【図5】実施例のスイッチの右ボタン部の背面図である。
【図6】図4のA−A断面図である。
【図7】実施例のスイッチの左ボタン部の正面図である。
【図8】実施例のスイッチの左ボタン部の上面図である。
【図9】実施例の左ボタン部の背面図である。
【図10】図8のB−B断面図である。
【図11】実施例のスイッチの取り付け構造の説明図である。
【図12】実施例のスイッチを用いたマルチファンクションスイッチの一部を示す説明図である。
【図13】実施例のスイッチの操作力計算のための説明図である。
【図14】実施例のスイッチの軸部取付構造の他の例を示す説明図である。
【図15】従来の押すスイッチを示す説明図である。
【図16】従来の押すスイッチを用いたマルチファンクションスイッチの一部を示す説明図である。
【図17】従来の押すスイッチの操作力計算のための説明図である。
【図18】シーソースイッチの操作力計算のための説明図である。
【符号の説明】
1 マルチファンクションスイッチ
11 スイッチ本体
111 (スイッチ本体の)開口部
112 (開口部の)側壁部分
113 本体突軸部
114 受け部
2 右ボタン部
21 操作面
22 外側取付部
221 軸孔部
23 押圧部
24 係合開口部
25 係止片
3 左ボタン部
31 操作面
32 内側取付部
321 突軸部
33 押圧部
34 係合凸部
35 係止片
41 基板
42 タクトスイッチ
43 可動押圧部
5 シーソースイッチ
51 (シーソースイッチの)軸部
6 従来の押すスイッチ
61 (従来の押すスイッチの)軸部
71 本体軸孔部
72 突軸部
73 軸凹部
Claims (3)
- 上面を押される操作面とするボタン部を対向させて少なくとも2つ設け、操作面の下方に軸部を設けて押されるとボタン部が下方に回転するように沈み込んで操作入力を行うスイッチにおいて、対向させた2つのボタン部の軸部を同軸となるようにしたことを特徴とするスイッチ。
- 請求項1に記載されたスイッチにおいて、
対向する一方のボタン部の両側側部に下方に延長させた外側取付部を設け、他方のボタン部の両側側部に下方に延長させかつ前記外側取付部より内側に位置する内側取付部を設け、同内側取付部には、外側に突出した突軸部を設け、前記外側取付部には軸孔部を設け、対向するボタン部を取り付ける開口部をスイッチ本体に設け、同スイッチ本体の開口部内部の両側の側壁面に内側に突出した本体突軸部を設け、内側取付部の突軸部を外側取付部の軸孔部の内側部分に挿入するようにして対向するボタン部を所定角度範囲で回転自在に連結し、連結したボタン部の外側取付部の軸孔部の外側部分にスイッチ本体の本体突軸部を挿入するようにして連結したボタン部をスイッチ本体に取り付ける構造にしたことを特徴とするスイッチ。 - 請求項1または請求項2に記載されたスイッチにおいて、
スイッチが車両の車載機器を操作するようにシーソースイッチに隣接して設けられるものであり、対向するボタン部の操作面に対する軸部の位置を、隣接するシーソースイッチの操作面に対する軸位置と近似させて操作力が略同じになるようにしたことを特徴とするスイッチ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003133627A JP2004335421A (ja) | 2003-05-12 | 2003-05-12 | スイッチ |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
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Country | Link |
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JP (1) | JP2004335421A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016081613A (ja) * | 2014-10-10 | 2016-05-16 | アルプス電気株式会社 | 入力装置 |
JP2019123493A (ja) * | 2018-01-12 | 2019-07-25 | 株式会社シマノ | 人力駆動車用の操作装置 |
JP2021068198A (ja) * | 2019-10-24 | 2021-04-30 | 三菱電機株式会社 | 無線遠隔操作装置 |
-
2003
- 2003-05-12 JP JP2003133627A patent/JP2004335421A/ja active Pending
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