JP2004335324A - 誘導加熱調理器 - Google Patents

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Mitsuru Honma
満 本間
Hideyuki Kimura
秀行 木村
Noriyuki Isojima
宣之 磯島
Toshio Noguchi
敏夫 野口
Hiroshi Otomo
博 大友
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Hitachi Home Tech Ltd
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Abstract

【課題】複数の誘導加熱コイルから構成される誘導加熱コイル群で加熱する場合において、誘導加熱コイル群の冷却効率をより向上する。
【解決手段】本体1上面にトッププレート9を設け、該トッププレート9下方に複数の誘導加熱コイル3−1、3−2から構成される誘導加熱コイル群3と、該誘導加熱コイル群3が載置されるコイルベース4等から構成されるコイルユニット2を設けた誘導加熱調理器において、前記複数の誘導加熱コイル3−1、3−2を高熱伝導性部材16で熱的に接続させて配置した。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、誘導加熱調理器の誘導加熱コイルの冷却構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
誘導加熱調理器、例えば誘導加熱式クッキングヒータ(以下IHクッキングヒータという)は、主に誘導加熱コイルに流れる電流によって発生する磁力線により、誘導加熱コイル上方に配置される調理鍋に渦電流が生じ、調理鍋自体が発熱するものである。
【0003】
このため、誘導加熱調理器はガス加熱の熱効率に比べ高い熱効率であるものの、熱損失が生じて誘導加熱コイルなどが発熱するので、これらの冷却が必要とされる。
【0004】
その上、調理に要求される高火力を得るには、調理鍋に流れる渦電流量の増加、即ち入力電力の増加が必要であるが、火力を高めると熱損失も増加し、この熱損失により誘導加熱コイルなどの部品の発熱が増加するため、これらの部品を許容温度以下に抑える効率の高い冷却構造が必要となる。
【0005】
従来の誘導加熱調理器の冷却構造として、特許文献1に開示された例がある。この例は、一つの誘導加熱コイルで調理鍋を加熱する構成の場合で、誘導加熱コイルが載置されるコイルベースの構成において中央部と外周部とを連結する放射状のリブを外周部より高くして、誘導加熱コイルと前記コイルベースとの間に冷却風路を設けたものである。これにより、冷却空気の流れを誘導加熱コイルに近づけ、冷却効率を向上させている。
【0006】
他方、複数の誘導加熱コイルから構成される誘導加熱コイル群で調理鍋を加熱する場合、調理鍋の種類や外形寸法、調理内容、食材などによって適正な加熱制御が必要であり、複数の誘導加熱コイルを各々制御して、調理に適した加熱調整が行われている。
【0007】
この誘導加熱コイル群で調理鍋を加熱する場合において、誘導加熱コイル群の一部の誘導加熱コイルで調理する条件では、一つの誘導加熱コイルで調理鍋を加熱する構成の場合より、誘導加熱コイルの面積当たりの発熱が大きくなる。
【0008】
このため、一つの誘導加熱コイルに冷却空気を供給して空冷する従来の冷却構造と同じ冷却構造で誘導加熱コイル群を冷却すると、発熱する誘導加熱コイルの分布や発熱量の部分的な増大等の条件に対応することが困難であり、入力電力を抑えて誘導加熱コイル群の発熱を抑えるなどの方法が採られている。
【0009】
この誘導加熱コイル群で調理鍋を加熱する場合の例として、特許文献2に開示された例がある。この例は、内周と外周の誘導加熱コイルで構成される誘導加熱コイル群と、これを載置するコイルベースを備え、このコイルベースは内周の誘導加熱コイルと外周の誘導加熱コイルとの中間部に対応する部分に通気穴を設けたものである。これにより、誘導加熱コイルの上面に冷却空気を直接当て、同時に誘導加熱コイルの上面に流れる冷却空気量を多くして、冷却効率を向上している。
【0010】
【特許文献1】
特開2002−43045号公報
【特許文献2】
特公平7−11983号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
前述したように、特許文献1等に開示されている従来の誘導加熱調理器の冷却構造は、一つの誘導加熱コイルで調理鍋を加熱する構成の場合で、誘導加熱コイルが載置されるコイルベースの構成において中央部と外周部とを連結する放射状のリブを外周部より高くして、誘導加熱コイルと前記コイルベースとの間に冷却風路を設けたもので、冷却空気の流れを誘導加熱コイルに近づけ、冷却効率を向上させているが、より高火力を得るには不充分であった。
【0012】
また、特許文献2等に開示されている従来の誘導加熱調理器の冷却構造は、内周と外周の誘導加熱コイルから構成される誘導加熱コイル群と、これを載置するコイルベースを備え、このコイルベースは内周の誘導加熱コイルと外周の誘導加熱コイルとの中間部に対応する部分に通気穴を設けたもので、誘導加熱コイルの上面に冷却空気を直接当て、同時に誘導加熱コイルの上面に流れる冷却空気量を多くして、冷却効率を向上しているが、コイルベースに設けられる通気穴の大きさは自在にできるものではなく、且つ、誘導加熱コイル群を構成する各々の誘導加熱コイルの放熱面積が少ないため、一部の誘導加熱コイルのみで加熱する場合の冷却は充分なものとはいえない。
【0013】
また、誘導加熱コイル群を構成する誘導加熱コイルの一部もしくは全部を複数段積層された構成では、誘導加熱コイルの内部発熱による温度上昇を抑え難い。
【0014】
また、誘導加熱コイル群が載置されるコイルベースは熱伝導性の良好でない樹脂で成形されるため、熱拡散性が小さく、誘導加熱コイルの熱を外部に逃がし難い。このため、誘導加熱コイル群の内側に配置される誘導加熱コイルほど、コイルベースの下方の空気と直接熱交換する面が少なく、冷却が困難である。
【0015】
本発明は、上記の課題のうち少なくとも一つを解決するために為されたものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明は上述の課題を解決するために、本体上面にトッププレートを設け、該トッププレート下方に複数の誘導加熱コイルから構成される誘導加熱コイル群と、該誘導加熱コイル群が載置されるコイルベース等から構成されるコイルユニットを設けた誘導加熱調理器において、前記複数の誘導加熱コイルを高熱伝導性部材で熱的に接続させて配置したものである。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明は、前述のように、本体上面にトッププレートを設け、該トッププレート下方に複数の誘導加熱コイルから構成される誘導加熱コイル群と、該誘導加熱コイル群が載置されるコイルベース等から構成されるコイルユニットを設けた誘導加熱調理器において、前記複数の誘導加熱コイルを高熱伝導性部材で熱的に接続させて配置したものなので、複数の誘導加熱コイルから構成される誘導加熱コイル群で加熱する場合において、誘導加熱コイル群の冷却効率をより向上できる。
【0018】
また、前記高熱伝導性部材は前記複数の誘導加熱コイル間に周方向に断片的に設けたものなので、複数の誘導加熱コイルから構成される誘導加熱コイル群で加熱する場合において、誘導加熱コイル群の冷却効率をより向上でき、且つ導性部材の使用量を少なくすることができる。
【0019】
また、前記誘導加熱コイル群は半径方向に間隙を設けて配置された外径の異なる複数の誘導加熱コイルで構成されたものなので、最も一般的な構成の誘導加熱コイル群で加熱する場合において、誘導加熱コイル群の冷却効率をより向上できる。
【0020】
また、前記誘導加熱コイル群は間隙を設けて複数段積層された誘導加熱コイルで構成されたものなので、複数段積層された誘導加熱コイルで構成された誘導加熱コイル群で加熱する場合においても、誘導加熱コイル群の冷却効率をより向上できる。
【0021】
また、本体上面にトッププレートを設け、該トッププレート下方に複数の誘導加熱コイルから構成される誘導加熱コイル群と、該誘導加熱コイル群が載置されるコイルベースと、該誘導加熱コイル群下方に設けた高透磁性部材等から構成されるコイルユニットを設けた誘導加熱調理器において、前記誘導加熱コイル群と前記高透磁性部材との間隙に高熱伝導性部材を充填したものなので、複数の誘導加熱コイルから構成される誘導加熱コイル群で加熱する場合において、放熱面積を拡大し、誘導加熱コイル群の冷却効率を一層向上できる。
【0022】
また、本体上面にトッププレートを設け、該トッププレート下方に複数の誘導加熱コイルから構成される誘導加熱コイル群と、該誘導加熱コイル群が載置されるコイルベースと、該誘導加熱コイル群下方に設けた高透磁性部材等から構成されるコイルユニットを設けた誘導加熱調理器において、前記誘導加熱コイル群と前記高透磁性部材との間隙に高熱伝導性部材を充填し、且つ前記複数の誘導加熱コイルを高熱伝導性部材で熱的に接続させて配置したものなので、複数の誘導加熱コイルから構成される誘導加熱コイル群で加熱する場合において、放熱面積を拡大し、且つ熱的接続を一層向上して、誘導加熱コイル群の冷却効率をより一層向上できる。
【0023】
さらに、本体上面にトッププレートを設け、該トッププレート下方に誘導加熱コイルと、該誘導加熱コイルが載置されるコイルベースと、該誘導加熱コイルの下方に設けた高透磁性部材等から構成されるコイルユニットを設けた誘導加熱調理器において、前記誘導加熱コイルと前記高透磁性部材との間隙に高熱伝導性部材を充填したものなので、最も実用化され、シンプルな構造である一つの誘導加熱コイルで加熱する場合においても、誘導加熱コイルの冷却効率をより向上できる。
【0024】
【実施例】
以下、本発明の各実施例を図を用いて説明する。尚、図2以降においては、図1の実施例と共通する構成の一部を省略すると共に、重複する説明を省略する。各実施例の図における同一符号は、同一物又は相当物を示す。また、同一物が二つ以上あり、これらを判別して説明した方が分り易い場合は、図中に表れない部分についても、数字の符号にa、b、cの英字、またはハイフン「−」付き数字、またはこれらを組み合わせた接尾辞を付け、他の場合は前記接尾辞を付けていない。
【0025】
(第一の実施例)
図1に本発明の第一の実施例の誘導加熱調理器の一部を分解した斜視図を示す。図1は本発明の誘導加熱調理器の一例として、誘導加熱による調理鍋載置部を手前左右に二口、電熱ヒータ加熱による調理鍋載置部を奥ほぼ中央に一口設けた、ビルトイン型(システムキッチン一体型)IHクッキングヒータに適用したものである。
【0026】
ここで、本発明は、誘導加熱による調理鍋載置部を少なくとも一つ設けたIHクッキングヒータであれば、ビルトイン型でなくとも据置型(流し台にそのまま配置)でも容易に適用できることは言うまでもない。
【0027】
また、図2は本発明の第一の実施例の誘導加熱調理器のコイルユニットの斜視図であり、図3は本発明の第一の実施例の誘導加熱調理器のコイルユニット周辺部の側面断面図で、コイルユニットの詳細な構成と冷却空気の流れとの関係を示す。
【0028】
以下、第一の実施例について、図1、図2、及び図3を用いて説明する。尚、図3(a)はフェライトを搭載していない部位で切断したコイルベースを含むコイルユニット周辺部の側面断面図であり、同図(b)はフェライトを搭載した部位で切断したコイルベースを含むコイルユニット周辺部の側面断面図である。
【0029】
図1、図2、及び図3において、1は誘導加熱調理器の本体である。
【0030】
2(2a、2b)はコイルユニットで、二口の誘導加熱に対応して二組有り、後記トッププレート9下方に設けられ、2aは手前右、2bは手前左に配置され、下記符号3〜6の要素から構成されている。
【0031】
3(3a、3b)は誘導加熱コイル群で、コイルユニット2(2a、2b)の構成要素であり、二つ有り、それぞれ三つの誘導加熱コイル3−1(3−1a、3−1b)、3−2(3−2a、3−2b)、3−3(3−3a、3−3b)から構成される。
【0032】
これら誘導加熱コイル3−1(3−1a、3−1b)、3−2(3−2a、3−2b)、3−3(3−3a、3−3b)は、リッツ線で形成され、それぞれ外径が異なっており、半径方向に間隙を設け、順に内側、中間、外側の三重に配置され、20〜100kHzの高周波電源(図示せず)から供給される電流によって磁力線を発生させ、この磁力線により上方に載置される調理鍋(図示せず)に渦電流が生じ、調理鍋(図示せず)自体を発熱させる。
【0033】
尚、本実施例では、誘導加熱コイル群3(3a、3b)は三重で構成されているが、これに限らず、二重で構成されても、四重以上で構成されてもよいことは言うまでもない。
【0034】
4(4a、4b)はコイルベースで、コイルユニット2(2a、2b)の構成要素であり、二つ有り、上に誘導加熱コイル3群(3a、3b)を載置する。
【0035】
5(5a、5b)は高透磁性部材で、コイルユニット2(2a、2b)の構成要素であり、高透磁性のフェライトで形成され、二組あり、数本の棒状のもので一組が構成され、誘導加熱コイル3(3a、3b)下方で例えば中央から放射状にコイルベース4(4a、4b)部に配置され、誘導加熱コイル3(3a、3b)から発生した磁力線の下方に向う流れを止め、後記トッププレート9上方側に磁力線を集中させて調理鍋(図示せず)を効率よく加熱する。
【0036】
6(6a、6b)は温度センサで、コイルユニット2(2a、2b)の構成要素であり、二つ有り、コイルユニット2(2a、2b)中央部に配置され、上方の調理鍋(図示せず)の温度を監視し、例えば、加熱運転中の過熱防止、もしくは加熱終了時の火傷防止等に使用される。
【0037】
7はラジエントヒータで、一口の電熱ヒータ加熱に対応している。
【0038】
8はトップフレームで、本体1の上面に設けられ、本体1の上面の周縁部を構成している。
【0039】
9はトッププレートで、本体1上面に設けられ、トップフレーム8と結合されて本体1の上面を形成し、耐熱ガラス等で形成され、加熱される調理鍋(図示せず)を載置する。10は通気孔で、トップフレーム8上の後部に設けられ、本体1の内部と外部との間で空気を出入りさせる。
【0040】
11(11a、11b、11c)は調理鍋載置部で、トッププレート9上で調理鍋(図示せず)を載置する部位を示し、11a、11bは二つの誘導加熱コイル群3a、3bに対応し、手前右、左に配置され、11cはラジエントヒータ7に対応し、奥ほぼ中央に配置されている。
【0041】
12は操作パネルで、本体1前面に設けられ、誘導加熱コイル群3や後記ロースター15等の火加減等を制御する。13は主電源で、操作パネル12内に配置され、機器全体の電源を入り切りする。14はダイヤルで、操作パネル12内に配置され、回転させることにより火力を調整できる。15はロースターで、本体1前面に設けられ、魚などを焼く。
【0042】
16は高熱伝導性部材で、誘導加熱コイル3群(3a、3b)を構成する内側の誘導加熱コイル3−1(3−1a、3−1b)と中間の誘導加熱コイル3−2(3−2a、3−2b)との間、および中間の誘導加熱コイル3−2(3−2a、3−2b)と外側の誘導加熱コイル3−3(3−3a、3−3b)との間に充填されて、それぞれ隣り合う各誘導加熱コイル3−1(3−1a、3−1b)、3−2(3−2a、3−2b)、3−3(3−3a、3−3b)を熱的に接続する。
【0043】
誘導加熱コイル群3を構成する誘導加熱コイル3−1、3−2、3−3に電流が流れて調理鍋(図示せず)を加熱する時には、これらを形成するリッツ線(図示せず)が発熱して熱膨張するため、高熱伝導性部材16が硬い場合、前記リッツ線が拘束され、断線等の原因となる。
【0044】
よって、高熱伝導性部材16は、誘導加熱コイル3−1、3−2、3−3の熱変形に対して緩やかに保持できる弾力性の良好な部材が適しており、このような部材であれば、各誘導加熱コイル3−1、3−2、3−3の間隙の全周に容易に充填できる。
【0045】
尚、高熱伝導性部材16は熱伝導率が良好であるほど効率よく熱輸送できるので、例えば、アルミやアルミナ、窒化アルミナなどの高熱伝導性粒子を混合させて熱伝導率を高めた熱伝導グリースやゴム等の柔軟性のある部材を充填しても良い。
【0046】
また、高熱伝導性部材16は少なくとも樹脂成形されたコイルベース4よりも熱伝導率の高いものが望ましい。
【0047】
17は支持部で、例えばバネなどの弾性力のあるもので構成され、コイルベース4を支えるようにコイルベース4の下方に、一つのコイルベース4に対してそれぞれ少なくとも3ヶ所設けられ、コイルユニット2をトッププレート9に押し付ける。要するに、温度センサ6がトッププレート9に接触できる構成であればよい。
【0048】
18は排気口で、トップフレーム8上に配置された通気孔10下側に対応した位置で本体1後部左側に配置され、トッププレート9下側の本体1内部の空気の排気を行う。
【0049】
19は排気口で、トップフレーム8上に配置された通気孔10下側に対応した位置で本体1後部左寄りに配置され、ロースター15の排気を行う。
【0050】
20は排気口で、トップフレーム8上に配置された通気孔10下側に対応した位置で本体1後部ほぼ中央部に配置され、トッププレート9下側の本体1内部の空気の排気を行う。
【0051】
21は吸気口で、トップフレーム8上に配置された通気孔10下側に対応した位置で本体1後部右側に配置され、本体1の後部下側に設けられた冷却ファン(図示せず)の吸気を行う。
【0052】
以上のように、本実施例では、本体1内部の吸排気は全て通気孔10を介して行っているが、これに限らず、本体1内への吸気は本体1側面、もしくはロースター15や操作パネル12の上側の本体1前面部分から行い、排気は通気孔10以外でもよい。
【0053】
22は仕切板で、本体1内部を上下に仕切り、この上方にコイルユニット2等が配置され、下方にロースター15、インバータ回路基板等の電子回路部品(図示せず)、この電子回路部品等を冷却する冷却ファン(図示せず)等が配置される。
【0054】
23a、23bは吐出し口で、コイルユニット2a近傍の仕切板22に設けられた開口部であり、前記電子回路部品(図示せず)を冷却した空気が仕切板22上方の空間に吹き出される。
【0055】
24は表示パネルで、トッププレート9の前部の下方に配置され、二口の誘導加熱に対応して左右に二つあり、誘導加熱の火力調整量等を表示する。本実施例では表示パネル24の冷却構造を図示していないが、表示パネル24用の冷却ファン(図示せず)を配置して、例えば、本体1内部の空気を送風してもよいし、冷却性能を高めるために、本体1側面若しくは前面から吸気した、より低温の空気を送風させる構成にしてもよい。
【0056】
25は冷却空気で、仕切板22の下方に配置された前記冷却ファン(図示せず)から供給され、仕切板22の下方から吐出し口23a、23bを通って仕切板22の上方の空間に吹き出し、吐出し口23aから吹き出した冷却空気25は右のコイルユニット2aに吹き付け、吐出し口23bから吹き出した冷却空気25は左のコイルユニット2bに吹き付け、さらに表示パネル24等を冷却する。
【0057】
次に、図3(a)、同図(b)を用いて、コイルユニット2周辺部の冷却構造を説明する。
【0058】
図3(a)、同図(b)において、25aは冷却空気で、仕切板22の下方から吐出し口23a、23bを通って仕切板22の上方の空間に吹き出した冷却空気25の一部であり、誘導加熱コイル群3とトッププレート9との間に流れる。
【0059】
25bは冷却空気で、仕切板22の下方から吐出し口23a、23bを通って仕切板22の上方の空間に吹き出した冷却空気25の一部であり、誘導加熱コイル群3すなわちコイルユニット2の下方に流れる。
【0060】
誘導加熱時には、高周波電源(図示せず)の入力電力に対して高い熱効率で調理鍋(図示せず)が発熱するが、誘導加熱コイル群3に流れる渦電流によって生ずる抵抗損失である渦電流損により、誘導加熱コイル群3が発熱するため、誘導加熱コイル群3とトッププレート9との間に流れる冷却空気25aと、誘導加熱コイル群3すなわちコイルユニット2の下方に流れる冷却空気25bとによってコイルユニット2すなわち誘導加熱コイル群3を冷却する構造である。
【0061】
冷却空気25a、25bは、発熱する誘導加熱コイル群3と、誘導加熱コイル群3からの熱伝導により温度上昇したコイルベース4、および高透磁性部材5と熱交換し、本体1後部へ流れ、排気口18または排気口20を通り通気孔10から排気される。
【0062】
但し、誘導加熱コイル群3とトッププレート9との間隙が狭いほど、調理鍋(図示せず)と誘導加熱コイル群3との距離が狭められ、調理鍋(図示せず)を誘導加熱し易くなる(熱効率が良くなる)ので、誘導加熱コイル群3を冷却空気25bで充分冷却できれば、誘導加熱コイル群3とトッププレート9との間に冷却空気25aを流さなくともよい。
【0063】
また、その逆に、誘導加熱コイル群3を冷却空気25aで充分冷却できれば、コイルユニット2の下方に冷却空気25bを流さなくともよい。
【0064】
次に、以上の構成において、図1、図2及び図3を用いて調理鍋(図示せず)をトッププレート9上の誘導加熱用の調理鍋載置部11に配置して誘導加熱調理を行った時の動作について説明する。
【0065】
例えば、水等の被加熱物の入った調理鍋(図示せず)の加熱は、トッププレート9上の誘導加熱用の調理鍋載置部11に調理鍋(図示せず)を載せ、本体1前面に設けられた操作パネル12の主電源13を入れ、前記調理鍋載置部11の下方の誘導加熱コイル群3に対応した火力調整用のダイヤル14を回転させることにより、トッププレート9前部の下方に配置された表示パネル24に、その火力調整量が表示される。
【0066】
前記ダイヤル14の回転量を調整して調理鍋(図示せず)の加熱を行うと、その火力調整量に応じて誘導加熱コイル群3の誘導加熱コイル3−1、3−2、3−3に流れる電流量がそれぞれ自動で制御され、調理鍋(図示せず)の加熱が行われる。
【0067】
ここで、誘導加熱コイル3−1、3−2、3−3に流れるそれぞれの電流量は、トッププレート9上に載置される調理鍋(図示せず)の種類や大きさに応じて制御される。例えば、最大径の誘導加熱コイル3−3よりも外径寸法の小さい調理鍋(図示せず)の加熱であれば、誘導加熱コイル群3の内側の誘導加熱コイル3−1と中間の誘導加熱コイル3−2のみに電流を流して調理鍋(図示せず)を加熱する。
【0068】
誘導加熱コイル群3の制御は、載置される調理鍋(図示せず)の誘導加熱電力を各誘導加熱コイル3−1、3−2、3−3で自動検知して行ってもよいし、調理者が手動で行ってもよい。または、誘導加熱コイル3−1、3−2、3−3の温度変化等を検知して、誘導加熱コイル群3の誘導加熱分布を制御する構成でもよい。または、調理鍋(図示せず)内の食材の対流を促進させるように、例えば、湯沸し、煮込み加熱等の加熱条件に応じた制御を行う構成でもよい。
【0069】
次に、例えば、誘導加熱コイル群3の中間の誘導加熱コイル3−2のみに電流を流して調理鍋(図示せず)を誘導加熱した場合の熱の流れについて説明する。
【0070】
操作パネル12の操作により、誘導加熱コイル3−2に電流が流れ、調理鍋(図示せず)の加熱が開始されるとともに、本体1の後部下側に設けられた冷却ファン(図示せず)が作動し、トップフレーム8上に配置された通気孔10下側に対応した位置で本体1後部右側に配置された吸気口21より外気を吸い込み、電子回路部品(図示せず)に送風する。
【0071】
この空気は、電子回路部品(図示せず)の熱を奪い、本体1後方側から前方側に向って流れ、仕切板22に設けられた吐出し口23a、23bを通り、冷却空気25となって仕切板22の上方に吹き出される。
【0072】
吐出し口23a、23bから吹き出した冷却空気25は、図3に示すように、冷却空気25aと25bとなってコイルユニット2の上方と下方を流れ、誘導加熱コイル群3、コイルベース4、及び高透磁性部材5と熱交換を行い、主にトッププレート9の下面に沿って、本体1前方側から後方側に向かって流れ、トップフレーム8上に配置された通気孔10下側に対応した位置で本体1後部ほぼ中央部に配置された排気口20を通り通気孔10から外部に排気される。
【0073】
ここで、発熱した誘導加熱コイル3−2の熱は、内側の誘導加熱コイル3−1と中間の誘導加熱コイル3−2との間、および中間の誘導加熱コイル3−2と外側の誘導加熱コイル3−3との間に充填された高熱伝導性部材16の作用により、誘導加熱コイル3−1および誘導加熱コイル3−3に熱輸送され、誘導加熱コイル3−1および誘導加熱コイル3−3が誘導加熱コイル3−2の放熱面として利用され、誘導加熱コイル3−2の放熱が促進される。
【0074】
従って、誘導加熱コイル群3の一部の誘導加熱コイル3−2に大きな入力電力を供給して調理鍋(図示せず)を誘導加熱した場合でも、誘導加熱コイル3−2の熱を隣り合う誘導加熱コイル3−1および誘導加熱コイル3−3に拡散し、冷却空気25a、25bと熱交換する放熱面積を拡大した構成となるため、誘導加熱コイル3−2を充分に冷却し、調理鍋(図示せず)を大火力で誘導加熱することができる。
【0075】
尚、実装上の制約などにより、誘導加熱コイル3−2の熱は誘導加熱コイル3−1と誘導加熱コイル3−2との間に充填された高熱伝導性部材16、もしくは誘導加熱コイル3−2と誘導加熱コイル3−3との間に充填された高熱伝導性部材16の何れか一方のみに流れてもよい。
【0076】
また、発熱する誘導加熱コイル群3が誘導加熱コイル3−1のみであっても、高熱伝導性部材16を介して熱を他の誘導加熱コイル3−2、3−3に広げて冷却できるので同様の効果が実現できる。誘導加熱コイル3−3が発熱する場合も同様である。
【0077】
また、誘導加熱コイル群3を構成する全ての誘導加熱コイル3−1、3−2、3−3が発熱する場合は、全ての誘導加熱コイル3−1、3−2、3−3表面で略一様に発熱するため、冷却が容易になることは言うまでもない。
【0078】
さらに、冷却ファン(図示せず)は誘導加熱コイル群3の各誘導加熱コイル3−1、3−2、3−3、及び電子回路部品(図示せず)の温度を計測してON/OFF制御、または間欠運転、またはファン回転数制御により風量を調整する構成にしてもよい。
【0079】
また、例えば、トッププレート9上の左右の誘導加熱用の調理鍋載置部11a、11bに同時に調理鍋(図示せず)を載置して誘導加熱する場合であっても、右の調理鍋載置部11aに対応するコイルユニット2aすなわち誘導加熱コイル群3aは吐出し口23aから供給される冷却空気25により冷却され、左の調理鍋載置部11bに対応するコイルユニット2bすなわち誘導加熱コイル群3bは吐出し口23bから供給される冷却空気25により冷却されるので問題はない。
【0080】
(第二の実施例)
図4は本発明の第二の実施例の誘導加熱調理器のコイルユニットの斜視図である。
【0081】
本実施例において第一の実施例と異なるのは、誘導加熱コイル群3を構成する内側の誘導加熱コイル3−1と中間の誘導加熱コイル3−2との間、および中間の誘導加熱コイル3−2と外側の誘導加熱コイル3−3との間に充填される高熱伝導性部材16が、周方向に断片的に設けられ、硬化性であることである。
【0082】
高熱伝導性部材16をこのように設けることにより、内側の誘導加熱コイル3−1、中間の誘導加熱コイル3−2、および中間の誘導加熱コイル3−2を形成するリッツ線の熱膨張の影響を防止でき、且つ、高熱伝導性部材16の使用量を少なくすることができる。
【0083】
本実施例における誘導加熱コイル群3の冷却についての作用効果は第一の実施例の場合とほぼ同様である。
【0084】
(第三の実施例)
図5は本発明の第三の実施例の誘導加熱調理器のコイルユニット周辺部の側面断面図である。
【0085】
本実施例では、第一の実施例と同様な構成において、誘導加熱コイル群3を構成する中間の誘導加熱コイル3−2が厚さ方向に一例として二段に巻かれ、トッププレート9側の誘導加熱コイル群3の高さが場所により異なって構成された場合である。
【0086】
本実施例においても、第一の実施例と同様に、高熱伝導性部材16は誘導加熱コイル群3を構成する内側の誘導加熱コイル3−1と中間の誘導加熱コイル3−2との間、および中間の誘導加熱コイル3−2と外側の誘導加熱コイル3−3との間に充填されている。
【0087】
調理鍋(図示せず)の誘導加熱において、高い熱効率を得る(即ち、誘導加熱コイル3−1、3−2、3−3の熱損失を抑える)には、調理鍋(図示せず)に生じる渦電流による発熱を良好にするため、誘導加熱コイル3−1、3−2、3−3の巻数増加が有効である。
【0088】
よって、本実施例のように、誘導加熱コイル群3の一部の誘導加熱コイル3−2の巻数を増加させた構成がより効率のよい誘導加熱ができる。
【0089】
但し、図に示すような誘導加熱コイル群3の一部の誘導加熱コイル3−2が厚さ方向に二段に巻かれた構造では、トッププレート9と誘導加熱コイル群3との間隙が狭い誘導加熱コイル3−2上面部において、他の誘導加熱コイル3−1、3−3上面部より冷却空気25aが流れ難くなる。
【0090】
しかしながら、このような誘導加熱コイル群3の一部の厚さが異なるような構造においても、各誘導加熱コイル3−1、3−2、3−3の間に充填された高熱伝導性部材16の作用により、誘導加熱コイル群3全体に熱を拡散し、広い放熱面積で冷却空気25aと熱交換できるので、冷却空気25aの量が少なくでも誘導加熱コイル群3の熱を効率よく奪うことができる。
【0091】
以上述べた本実施例では、誘導加熱コイル3−2を厚さ方向に二段に巻いた構成であるが、厚さ方向に三段以上に巻いた構成でもよいし、他の誘導加熱コイル3−1、3−3を複数段巻いた構成でも同様の作用効果が期待できる。
【0092】
(第四の実施例)
図6は本発明の第四の実施例の誘導加熱調理器のコイルユニット周辺部の側面断面図である。
【0093】
本実施例では、第一の実施例と同様な構成において、誘導加熱コイル群3が間隙を設けて二段積層された誘導加熱コイル3−1、3−2で構成された場合である。
【0094】
尚、コイルベース4の中央部には空気が通過できる中央通気孔26を設け、コイルユニット2の下方に吹き付けられた冷却空気25bがこの中央通気孔26を通り、誘導加熱コイル群3とトッププレート9との間を中央部から外周方向に流れる構成としている。
【0095】
本実施例においても、第一の実施例と同様に、高熱伝導性部材16は積層された誘導加熱コイル3−1と誘導加熱コイル3−2との間隙に充填されている。
【0096】
本実施例は、第三の実施例において説明したように、調理鍋(図示せず)の誘導加熱において、高い熱効率を得るため、誘導加熱コイル3−1および3−2の巻数をほぼ最大限に増加させた構成に適用したもので、誘導加熱コイル群3の冷却効率をより向上できる。
【0097】
尚、以上述べた本実施例では、誘導加熱コイル群3は誘導加熱コイル3−1、3−2の二つで二段積層した構成であるが、三段以上積層した構成としてもよい。
【0098】
(第五の実施例)
図7は本発明の第五の実施例の誘導加熱調理器のコイルユニット周辺部の側面断面図である。
【0099】
本実施例では、第一の実施例とほぼ同様な構成において、さらに、誘導加熱コイル群3と高透磁性部材5との間のコイルベース4部材を取り除いて間隙を設け、誘導加熱コイル群3と高透磁性部材5との間隙に高熱伝導性部材16を充填する構成である。
【0100】
つまり、誘導加熱コイル群3を構成する各誘導加熱コイル3−1、3−2、3−3の間に高熱伝導性部材16を充填し、これら全てを熱的に接続している。
【0101】
よって、誘導加熱コイル群3の、例えば誘導加熱コイル3−2のみで誘導加熱を行う場合、誘導加熱コイル3−2の発熱は誘導加熱コイル3−1、3−3、及び高透磁性部材5に拡散され、コイルユニット2すなわち誘導加熱コイル群3が誘導加熱コイル群3とトッププレート9との間を流れる冷却空気25a、及びコイルユニット2の下方を流れる冷却空気25bと熱交換する放熱面積が拡大し、一層効率よく誘導加熱コイル群3の温度を下げることができる。
【0102】
上記構成に加え、さらに、各誘導加熱コイル3−1、3−2、3−3間にも高熱伝導性部材16を充填する構成とし、誘導加熱コイル3−1、3−2、3−3すなわち誘導加熱コイル群3と高透磁性部材5の熱的接続を一層向上して、より一層効率よく誘導加熱コイル群3の温度を下げることができる。
【0103】
(第六の実施例)
図8は本発明の第六の実施例の誘導加熱調理器のコイルユニット周辺部の側面断面図である。
【0104】
本実施例では、第五の実施例とほぼ同様な構成において、コイルユニット2における高透磁性部材5の冷却性能を向上させるもので、高透磁性部材5を誘導加熱コイル群3の最外周より突出して配置させた構成としている。
【0105】
図8(a)に示す例は、高透磁性部材5の最外端をトッププレート9側にL字状に突出成形した構成であり、高透磁性部材5の放熱面積を増加させるとともに、誘導加熱時に発生する磁力線を誘導加熱コイル群3からトッププレート9上に載置された調理鍋(図示せず)に効率よく伝えるので、誘導加熱コイル群3の熱損失自体も低減することもできる。
【0106】
尚、図8(a)に示す例は、高透磁性部材5の最外端をトッププレート9側にL字状に突出成形した構成であるが、高透磁性部材5を内端を突出した構成、もしくは各誘導加熱コイル3−1、3−2、3−3の間隙等に突出した構成とすれば、より効果的に熱効率の向上、及び誘導加熱コイル群3の冷却ができることは言うまでもない。
【0107】
また、図8(b)に示す例は、他の例を示すもので、高透磁性部材5の最外端をコイルベース4外周より半径方向に長く突出させて成形した構成であり、このように高透磁性部材5の放熱面積を増加させる構成としても、誘導加熱コイル群3を効率よく冷却できる。
【0108】
(第七の実施例)
図9は本発明の第七の実施例の誘導加熱調理器のコイルユニット周辺部の側面断面図である。
【0109】
本実施例では、第五の実施例とほぼ同様な構成において、コイルユニット2における誘導加熱コイル群3が、複数の誘導加熱コイル3−1、3−2、3−3から構成されるのではなく、一つの誘導加熱コイル3−1で構成されている場合に適用したものである。
【0110】
すなわち、誘導加熱コイル3−1と高透磁性部材5との間のコイルベース4部材を取り除いて間隙を設け、誘導加熱コイル3−1と高透磁性部材5との間隙に高熱伝導性部材16を充填する構成としたものであり、最も実用化され、シンプルな構造である一つの誘導加熱コイル3−1の構成においても、本発明の冷却構造を適用して効率よく冷却が可能である。
【0111】
【発明の効果】
以上、述べたように、本発明の誘導加熱調理器によれば、本体上面にトッププレートを設け、該トッププレート下方に複数の誘導加熱コイルから構成される誘導加熱コイル群と、該誘導加熱コイル群が載置されるコイルベース等から構成されるコイルユニットを設けた誘導加熱調理器において、前記複数の誘導加熱コイルを高熱伝導性部材で熱的に接続させて配置したものなので、複数の誘導加熱コイルから構成される誘導加熱コイル群で加熱する場合において、誘導加熱コイル群の冷却効率をより向上できるという効果を奏することができる。
【0112】
また、前記高熱伝導性部材は前記複数の誘導加熱コイル間に周方向に断片的に設けたものなので、複数の誘導加熱コイルから構成される誘導加熱コイル群で加熱する場合において、誘導加熱コイル群の冷却効率をより向上でき、且つ導性部材の使用量を少なくすることができるという効果を奏することができる。
【0113】
また、前記誘導加熱コイル群は半径方向に間隙を設けて配置された外径の異なる複数の誘導加熱コイルで構成されたものなので、最も一般的な構成の誘導加熱コイル群で加熱する場合において、誘導加熱コイル群の冷却効率をより向上できるという効果を奏することができる。
【0114】
また、前記誘導加熱コイル群は間隙を設けて複数段積層された誘導加熱コイルで構成されたものなので、複数段積層された誘導加熱コイルで構成された誘導加熱コイル群で加熱する場合においても、誘導加熱コイル群の冷却効率をより向上できるという効果を奏することができる。
【0115】
また、本体上面にトッププレートを設け、該トッププレート下方に複数の誘導加熱コイルから構成される誘導加熱コイル群と、該誘導加熱コイル群が載置されるコイルベースと、該誘導加熱コイル群下方に設けた高透磁性部材等から構成されるコイルユニットを設けた誘導加熱調理器において、前記誘導加熱コイル群と前記高透磁性部材との間隙に高熱伝導性部材を充填したものなので、複数の誘導加熱コイルから構成される誘導加熱コイル群で加熱する場合において、放熱面積を拡大し、誘導加熱コイル群の冷却効率を一層向上できるという効果を奏することができる。
【0116】
また、本体上面にトッププレートを設け、該トッププレート下方に複数の誘導加熱コイルから構成される誘導加熱コイル群と、該誘導加熱コイル群が載置されるコイルベースと、該誘導加熱コイル群下方に設けた高透磁性部材等から構成されるコイルユニットを設けた誘導加熱調理器において、前記誘導加熱コイル群と前記高透磁性部材との間隙に高熱伝導性部材を充填し、且つ前記複数の誘導加熱コイルを高熱伝導性部材で熱的に接続させて配置したものなので、複数の誘導加熱コイルから構成される誘導加熱コイル群で加熱する場合において、放熱面積を拡大し、且つ熱的接続を一層向上して、誘導加熱コイル群の冷却効率をより一層向上できるという効果を奏することができる。
【0117】
さらに、本体上面にトッププレートを設け、該トッププレート下方に誘導加熱コイルと、該誘導加熱コイルが載置されるコイルベースと、該誘導加熱コイルの下方に設けた高透磁性部材等から構成されるコイルユニットを設けた誘導加熱調理器において、前記誘導加熱コイルと前記高透磁性部材との間隙に高熱伝導性部材を充填したものなので、最も実用化され、シンプルな構造である一つの誘導加熱コイルで加熱する場合においても、誘導加熱コイルの冷却効率をより向上できるという効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例の誘導加熱調理器の一部を分解した斜視図である。
【図2】本発明の第一の実施例の誘導加熱調理器のコイルユニットの斜視図である。
【図3】本発明の第一の実施例の誘導加熱調理器のコイルユニット周辺部の側面断面図で、同図(a)はフェライトを搭載していない部位で切断したコイルベースを含むコイルユニット周辺部の側面断面図、同図(b)はフェライトを搭載した部位で切断したコイルベースを含むコイルユニット周辺部の側面断面図である。
【図4】本発明の第二の実施例の誘導加熱調理器のコイルユニットの斜視図である。
【図5】本発明の第三の実施例の誘導加熱調理器のコイルユニット周辺部の側面断面図である。
【図6】本発明の第四の実施例の誘導加熱調理器のコイルユニット周辺部の側面断面図である。
【図7】本発明の第五の実施例の誘導加熱調理器のコイルユニット周辺部の側面断面図である。
【図8】本発明の第六の実施例の誘導加熱調理器のコイルユニット周辺部の側面断面図で、同図(a)は高透磁性部材5の最外端をトッププレート9側にL字状に突出成形した構成を示し、同図(b)は高透磁性部材5の最外端をコイルベース4外周より半径方向に長く突出させて成形した構成を示す。
【図9】本発明の第七の実施例の誘導加熱調理器のコイルユニット周辺部の側面断面図である。
【符号の説明】
1 本体
2(2a、2b) コイルユニット
3(3a、3b) 誘導加熱コイル群
3−1(3−1a、3−1b) 誘導加熱コイル
3−2(3−2a、3−2b) 誘導加熱コイル
3−3(3−3a、3−3b) 誘導加熱コイル
4(4a、4b) コイルベース
5(5a、5b) 高透磁性部材
9 トッププレート
16 高熱伝導性部材

Claims (7)

  1. 本体(1)上面にトッププレート(9)を設け、該トッププレート(9)下方に複数の誘導加熱コイル(3−1)、(3−2)から構成される誘導加熱コイル群(3)と、該誘導加熱コイル群(3)が載置されるコイルベース(4)等から構成されるコイルユニット(2)を設けた誘導加熱調理器において、
    前記複数の誘導加熱コイル(3−1)、(3−2)を高熱伝導性部材(16)で熱的に接続させて配置したことを特徴とする誘導加熱調理器。
  2. 前記高熱伝導性部材(16)は前記複数の誘導加熱コイル(3−1)、(3−2)間に周方向に断片的に設けたことを特徴とする請求項1記載の誘導加熱調理器。
  3. 前記誘導加熱コイル群(3)は半径方向に間隙を設けて配置された外径の異なる複数の誘導加熱コイル(3−1)、(3−2)で構成されたことを特徴とする請求項1記載の誘導加熱調理器。
  4. 前記誘導加熱コイル群(3)は間隙を設けて複数段積層された誘導加熱コイル(3−1)、(3−2)で構成されたことを特徴とする請求項1記載の誘導加熱調理器。
  5. 本体(1)上面にトッププレート(9)を設け、該トッププレート(9)下方に複数の誘導加熱コイル(3−1)、(3−2)から構成される誘導加熱コイル群(3)と、該誘導加熱コイル群(3)が載置されるコイルベース(4)と、該誘導加熱コイル群(3)下方に設けた高透磁性部材(5)等から構成されるコイルユニット(2)を設けた誘導加熱調理器において、
    前記誘導加熱コイル群(3)と前記高透磁性部材(5)との間隙に高熱伝導性部材(16)を充填したことを特徴とする誘導加熱調理器。
  6. 前記複数の誘導加熱コイル(3−1)、(3−2)を高熱伝導性部材(16)で熱的に接続させて配置したことを特徴とする請求項5記載の誘導加熱調理器。
  7. 本体(1)上面にトッププレート(9)を設け、該トッププレート(9)下方に誘導加熱コイル(3−1)と、該誘導加熱コイル(3−1)が載置されるコイルベース(4)と、該誘導加熱コイル(3−1)の下方に設けた高透磁性部材(5)等から構成されるコイルユニット(2)を設けた誘導加熱調理器において、
    前記誘導加熱コイル(3−1)と前記高透磁性部材(5)との間隙に高熱伝導性部材(16)を充填したことを特徴とする誘導加熱調理器。
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