JP2004335203A - 陰極線管装置及びそれを用いた画像表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】投写型陰極線管と投写用のレンズ組立とを結合器で結合保持した投写型陰極線管装置で、陰極線管の蛍光面中心とレンズ組立の中心とのずれを無くしてフォ−カス特性の優れた高解像度の投写型陰極線管装置を得る。
【解決手段】陰極線管のフェ−スプレ−ト21の内外表面21a、21cを球面状凸面とし、この凸面を電子銃6側とした。
【選択図】 図1
【解決手段】陰極線管のフェ−スプレ−ト21の内外表面21a、21cを球面状凸面とし、この凸面を電子銃6側とした。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、単一電子ビ−ムを蛍光面に向けて出射する電子銃を持つ投写型陰極線管を備えた陰極線管装置に係り、特に投写型陰極線管の蛍光面の中心と投写用のレンズの中心とのずれを防止した陰極線管装置及びこれを用いた画像表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
投写型カラーTV受像機のような投写型カラー画像表示装置は、一般に赤、緑及び青の原色画像再生にそれぞれ専用の3本の投写型陰極線管装置を用い、これら3本の投写型陰極線管装置により得られた3個の原色画像を、光学レンズ或いはミラーを用いてスクリーン上に拡大投写し、3個の原色画像をスクリーン上で重ね合わせてカラー画像を形成している。ちなみに、投写型陰極線管としては蛍光面対角径が5.5インチ或いは7インチ等のものがあり、又投写型TV受像機ではスクリーン対角径が40インチ乃至70インチ程度のものが用いられている。
【0003】
図11は前述した投写型カラ−TV受像機のような投写型カラー画像表示装置に用いられる従来の投写型陰極線管装置の構造例を説明する模式断面図である。図11において、参照符号1はパネル部、2はファンネル部、3はネック部、4はステム部で、これらパネル部1、ファンネル部2、ネック部3及びステム4とで真空外囲器5を構成している。6は電子銃で、この電子銃6は前記ネック部3内に配置されている。又、前記パネル部1はフェ−スプレ−ト11とファンネル部2側に延びる側壁12とを有し、前記フェ−スプレ−ト11はその内表面11aに蛍光面11bを備え、この蛍光面11bの発光は外表面11cから外部へ放射される。
【0004】
ここで、前記フェ−スプレ−ト11の内表面11aは、外表面11c側に曲率中心を持つ球面状を呈し、かつ凸面が前記電子銃6側となっている。また外表面11cはフラットである。又、前記電子銃6は複数の電極を有して単一電子ビ−ムを前記蛍光面11bに向けて出射し、蛍光体を励起して発光させる。なお、参照符号13は陰極線管全体を示す。
【0005】
次に、参照符号14は偏向ヨ−ク及びコンバ−ゼンスヨ−ク等を含む偏向装置で、前記陰極線管13のネック部3からファンネル部2との遷移部分に亘って外装され、電子銃6から出射された電子ビームを偏向装置14の偏向ヨ−クによってX方向(水平方向)とY方向(垂直方向)に偏向し、パネル部1のフェ−スプレ−ト11の内表面11aに形成された蛍光面11bに射突させて所要の画像を形成する。
【0006】
又、参照符号15はレンズ組立で、このレンズ組立15は前記フェ−スプレ−ト11の外表面11cに対向して配置され、蛍光面11bの画像を図示しないスクリーン上に拡大投写させる構成となっている。このレンズ組立15は結合器(カプラ)16を介して前記陰極線管13と結合されている。この結合はフェ−スプレ−ト11の内表面11aに形成された蛍光面11bの中心とレンズ組立15の中心軸との軸合わせを行った後に実施される。
【0007】
なお、この結合構造で陰極線管13と結合器16との結合に付いては例えば「特許文献1」に開示されている係止部を利用する手段等が採用できる。
【0008】
又、17は冷媒液で、この冷媒液17は前記パネル部1のフェ−スプレ−ト11の外表面11cに接し該部分を冷却する機能を有している。この冷媒液17は前記結合器16とレンズ組立15及びフェ−スプレ−ト11の外表面11cで囲まれた空間内に保持されている。
【0009】
参照符号18は陰極線管装置全体を示す。
【0010】
ここで、この種の投写型陰極線管装置のフェ−スプレ−トに関連する従来技術としては、バルブ前面壁の表面側を凹面に形成し、内面側を凸面に形成した構成が「特許文献2」に開示されている。
【0011】
又、凹状物体表面の像を平坦な表示スクリ−ンに投映するレンズ系に関する発明において、フェ−スプレ−トの形状を前記「特許文献2」と同様な構成とした内容が「特許文献3」に開示されている。
【0012】
更に、「特許文献4」には多要素投影レンズシステムを具える影像投影システムに関する発明において、フェ−スプレ−トの形状を前記「特許文献2」と同様な構成とすると共にフェ−スプレ−トとレンズ間に冷却剤を通す板状保持器を配置する構成が開示されている。
【0013】
更に又、「特許文献5」にはフェ−スプレ−トの形状を前記「特許文献2」と同様な構成とした図示が開示されている。
【0014】
【特許文献1】
特開昭62−8423号公報
【特許文献2】
特開昭58−44657
【特許文献3】
特開昭60−43627
【特許文献4】
特開昭63−148221
【特許文献5】
英国特許2091898号明細書
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
投写型陰極線管装置では陰極線管の蛍光面の中心と投写用光学系のレンズ組立の中心とを一致させて両者を結合器で一体に結合する構成となっている。ところが、レンズ組立は機械加工等が可能で結合器に対し高精度で取り付けることができる。しかしながら、陰極線管の結合器への取り付けは位置決め治具を用いパネル部の外形基準或いは外形の一部を位置決め点として採用する等の手段が用いられるが、治具のずれ等により結合器に対し蛍光面を正しく取り付けることが困難である。
【0016】
フォ−カス性能、特に周辺フォ−カス性能を確保するためには、レンズ組立の中心と蛍光面の中心を正確に一致させる必要があるが、従来技術では、両者の中心のずれを無くす事は困難で、フォ−カスの全面性の改良に対する解決策が課題となっていた。
例えば0.5mmの軸ずれが生じた場合、5インチラスターのコーナー部(パネル中心から64mmの点)では±0.1mmの蛍光面の位置ずれとなり、両対角コーナーでは0.2mmのずれとなって周辺フォーカス性能が低下する。
【0017】
又、前述した周辺フォ−カス性能の問題は、この様な陰極線管装置を用いる画像表示装置では構成上スクリ−ンに拡大投写されることから顕著に表れ、早急な解決策が求められていた。
【0018】
一方、上記特許文献1〜5には上記課題の提起も無く、又これら特許文献1〜5を含めて、従来技術に於いてはこれらの問題の解決はなされていなかった。
【0019】
本発明は、前述した課題を解決してフォ−カスの全面性が良好で解像度の優れた投写型の陰極線管装置及びそれを用いた画像表示装置を提供する。
【0020】
【課題を解決するための手段】
本発明は陰極線管のフェ−スプレ−トの内外表面を電子銃方向に凸面とすると共にフェ−スプレ−トの外表面曲率を内表面曲率より小さくし、フォ−カス劣化のない解像度の優れた陰極線管装置及びそれを用いた画像表示装置を可能にしたものである。以下本発明の代表的な構成を記述する。
【0021】
画像を表示する蛍光面をフェ−スプレ−ト内表面に有するパネル部と、電子ビ−ムを前記蛍光面に向けて出射する電子銃を内包したネック部と、前記パネル部とネック部とを繋ぐファンネル部と、前記ネック部の開口端を閉じるステム部とを備えた陰極線管と、前記陰極線管に外装された偏向ヨークを含む偏向装置と、前記フェ−スプレ−トの外表面側に配置されたレンズ組立と、このレンズ組立と前記陰極線管との間に配置されて両者を結合すると共に、前記フェ−スプレ−ト外表面に対面するフランジ部を備えた結合器と、前記レンズ組立と結合器及びフェ−スプレ−ト外表面で囲まれた空間内に配置された冷媒液とを備え、前記フェ−スプレ−トの内外表面の略全域が前記電子銃側に凸面であると共に前記フェ−スプレ−トの外表面曲率が内表面曲率より小さい。
【0022】
又、本発明の陰極線管装置は前記フェ−スプレ−トの内外表面の曲率中心が前記レンズ組立側の同一点に有り、更に、前記フェ−スプレ−トの厚さを前記略全域で同一とすることができ、更に又、前記フェ−スプレ−トの内表面を非球面とすることができる。
【0023】
更に、本発明の陰極線管装置は前記結合器のフランジ部を前記電子銃側に凸面とすることができ、又、前記結合器のフランジ部の凸面の曲率を前記フェ−スプレ−トの外表面の曲率と略同一とすることができ、更に、前記レンズ組立の前記冷媒液と接するレンズ面を前記電子銃側に凸面とすることができる。
更に又、フェ−スプレ−トの外面は単一の曲率半径とすることができ、又結合器のフェ−スプレ−トとの接触面をフェ−スプレ−ト外表面の曲率と同じ曲率半径で形成し、結合器は固定部材によりフェ−スプレ−トに押し付けられて固定され、この固定部材を構成するネジは陰極線管の管軸に対し対称に配置し、このネジを締め付けることにより管軸と平行な方向に締め付力を発生させることができる。
【0024】
又、本発明の画像表示装置は、赤、青、緑色の映像を表示する3つの陰極線管装置が水平方向にインライン配置され、この3つの陰極線管装置に表示された映像をスクリ−ン上に拡大投写するように構成された画像表示装置において、前記陰極線管装置は、陰極線管とこの陰極線管のフェ−スプレ−ト前面側に配置されたレンズ組立とこのレンズ組立と前記陰極線管とを結合する結合器と前記陰極線管のフェ−スプレ−ト前面側に接して配置された冷媒液及び前記陰極線管に外装された偏向装置とを備え、かつ前記陰極線管のフェ−スプレ−トの内外表面の略全域が電子銃側に凸面であると共に前記フェ−スプレ−トの外表面曲率が内表面曲率より小さいことを特徴とする。
【0025】
又、本発明の画像表示装置は、前記フェ−スプレ−トの内外表面の曲率中心が前記レンズ組立側の同一点に有り、更に、前記フェ−スプレ−トの厚さを前記略全域で同一とすることができ、更に又、前記フェ−スプレ−トの内表面を非球面とすることができる。
【0026】
更に、本発明の画像表示装置は、前記結合器のフランジ部を前記電子銃側に凸面とすることができ、又、前記結合器のフランジ部の凸面の曲率を前記フェ−スプレ−トの外表面の曲率と略同一とすることができ、更に、前記レンズ組立の前記冷媒液と接するレンズ面を前記電子銃側に凸面とすることができ、更に又、フェ−スプレ−トの外面は単一の曲率半径とすることができ、又、結合器のフェ−スプレ−トとの接触面をフェ−スプレ−ト外表面の曲率と同じ曲率半径で形成し、結合器は固定部材によりフェ−スプレ−トに押し付けられて固定され、この固定部材を構成するネジは陰極線管の管軸に対し対称に配置し、このネジを締め付けることにより管軸と平行な方向に締め付力を発生させることができる。
【0027】
上述した構成により、陰極線管の管軸と結合器の中心軸とを容易に一致させることができ、フォーカスの全面性が改良され解像度の優れた陰極線管装置およびそれを用いた画像表示装置を可能にしたものである。
【0028】
なお、本発明は、上記の構成及び後述する実施例の構成に限定されるものではなく、本発明の技術思想を逸脱することなく種々の変更が可能であることは云うまでもない。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態につき、図示した実施例を参照して詳細に説明する。
【0030】
図1は本発明の投写型陰極線管装置の一実施例を示す模式断面側面図、図2は図1のA部拡大図である。図1及び図2において、参照符号20はパネル部、2はファンネル部、3はネック部、4はステム部で、これらパネル部20、ファンネル部2、ネック部3及びステム4とで真空外囲器25を構成している。6は電子銃で、この電子銃6は前記ネック部3内に配置されている。
【0031】
又、前記パネル部20はフェ−スプレ−ト21とファンネル部2側に延びる側壁22とを有し、前記フェ−スプレ−ト21はその内表面21aに蛍光面21bを備え、この蛍光面21bの発光は外表面21cから外部へ放射される。
【0032】
ここで、前記フェ−スプレ−ト21の内表面21aは、外表面21c側に曲率中心を持つ球面状を呈し、かつ凸面が前記電子銃6側となっている。又、外表面21cも前記内表面21aの曲率中心に曲率中心を持つ球面状を呈し、かつ凸面が前記電子銃6側となっている。
【0033】
又、前記電子銃6は複数の電極を有して単一電子ビ−ムを前記蛍光面21bに向けて出射し、蛍光体を励起して発光させる。なお、参照符号23は陰極線管を示す。
【0034】
次に、参照符号14は偏向ヨ−ク及びコンバ−ゼンスヨ−ク等を含む偏向装置で、前記陰極線管23のネック部3からファンネル部2との遷移部分に亘って外装され、電子銃6から出射された電子ビームを偏向装置14の偏向ヨ−クによってX方向(水平方向)とY方向(垂直方向)に偏向し、パネル部20のフェ−スプレ−ト21の内表面21aに形成された蛍光面21bに射突させて所要の画像を形成する。
【0035】
又、参照符号15はレンズ組立で、このレンズ組立15は前記フェ−スプレ−ト21の外表面21cに対向して配置され、蛍光面21bの画像を拡大してスクリーン(図示せず)上に拡大投写させる構成となっている。
【0036】
このレンズ組立15は結合器(カプラ)26を介して前記陰極線管23と結合されている。この結合はフェ−スプレ−ト21の内表面21aに形成された蛍光面21bの中心とレンズ組立15の中心軸との軸合わせを行った後に実施される。
【0037】
又、レンズ組立15の冷媒液17と接するレンズ15aは前記冷媒液17と接する面を前記電子銃6側に凸面を呈する構成とされている。この冷媒液17はパネル部20のフェ−スプレ−ト21の外表面21cに接し該部分を冷却する機能を有している。
【0038】
又、結合器26はフェ−スプレ−ト21の外表面21cの周縁部に対面するフランジ部26aを有しており、このフランジ部26aの外表面21c側の先端は前記レンズ組立15側に曲率中心を持つ球面状を呈し、かつ凸面が前記電子銃6側となっている。このフランジ部26aは先端側の溝26b内にOリング27を配置し冷媒液17をシ−ルしている。冷媒液17は前記結合器26とレンズ組立15及びフェ−スプレ−ト21の外表面21cで囲まれた空間内に保持されている。参照符号28は陰極線管装置全体を示す。又、フェ−スプレ−ト21は略全域で同じ板厚となっている。
【0039】
次に、図3は図1の一部を拡大して示す模式断面図である。図3において、フェ−スプレ−ト21の外表面21cは曲率中心Pから曲率半径Rcの球面状に形成され、かつその凸面が図示しない電子銃方向となっている。内表面21aは同じ曲率中心Pから曲率半径Raの球面状に形成され、かつその凸面は同じく電子銃方向となっている。
【0040】
更に、結合器26のフランジ部26aのフェ−スプレ−ト21の外表面21cと対面する端面は曲率中心Pから曲率半径Rfの球面状に形成され、かつその凸面は同じく電子銃方向となっている。なお、参照符号29はファンネル部2の外表面に設けられた突起で、この突起29は例えば結合器26との係止用或いは陰極線管23と結合器26との組込の際の位置合わせ用等に利用される。
【0041】
本発明の陰極線管装置の一つの具体例では、Ra:350mm、Rc:340mm、 Rf:340mm、フェ−スプレ−ト厚さ:10mmである。
【0042】
上述した実施例の構成では蛍光面は常に所望の位置に配置できるため、周縁部を含む略全域で所望のフォ−カス性能を確保でると共に、冷媒液の厚さが均等となり、光学系の温度依存性が緩和され、画像表示装置におけるフォ−カスドリフトを低減できる。
【0043】
次に、図4は本発明の陰極線管装置の他の実施例を示す模式側面図、図5は図4のP方向からみた一部切欠模式背面図で、これら図4及び図5において前述の図と同一符号は同一機能を表す。図4及び図5に示す本発明の陰極線管装置38は、陰極線管33とレンズ組立15及び結合器26の三者を備え、これら三者を固定部材SAで一体に組み立てている。
前記陰極線管33はパネル部20の外側周面に複数個の突起状の位置決め部30を有し、この位置決め部30は、パネル部20の長辺側に2個(30a、30b)、短辺側に1個(30c)それぞれ配置し、組立治具(図示せず)を利用して前記結合器26と結合する際の相互位置決めの目印として用いられている。
この位置決め部30は、前記突起状の他に凹状等目印となる形状であれば良い。
又、前述したファンネル部2の外側面の係止用突起29に、前記固定部材SAの一部を構成するバルブ固定板BTを係止させ、この背面側に配置されたバルブ固定板BTと前面側に配置された結合器固定板CTとを、陰極線管33の管軸に対し対称に配置したネジSCと係合させて陰極線管3の管軸と平行な方向に締め付けて前記結合器26と陰極線管33とを固定し、前記結合器に対する陰極線管の管軸を中心とした回転方向の変位を防止すると共に、前記三者を所定の位置関係で結合させて陰極線管装置38を構成している。
前記結合器26と陰極線管33は前述の如く前記固定部材SAのバルブ固定板BTと結合器固定板CTとをネジSCで陰極線管33の管軸と平行な方向に締め付けて固定している。
この時、フェ−スプレ−トの外表面が電子銃側に凸形状であると共に、結合器のフェ−スプレ−トとの対向面が対向するフェ−スプレ−トの外表面に沿って傾斜しているため、結合器とフェ−スプレ−トとを管軸と平行な方向から押し付けることで、陰極線管の管軸と結合器の中心軸を一致させることができる。
更に、フェ−スプレ−トの外面を単一の曲率半径で形成し、結合器のフェ−スプレ−トとの接触面をフェ−スプレ−ト外表面の曲率と同じ曲率で形成する。結合器はバルブ固定板BTと結合器固定板CTとネジSCを有する固定部材SAによりフェ−スプレ−トに押し付けられて固定されている。固定部材SAのネジSCは陰極線管の管軸に対し対称に配置してあり、管軸と平行な方向に締め付ける。
本発明の陰極線管装置は、陰極線管の管軸と結合器の中心軸のずれを抑制し、陰極線管の管軸と結合器の中心軸とを容易に一致させることができる。
更に、レンズ組立15は冷媒液17と接するレンズ15aの後段に複数個のレンズ15b〜15eを鏡筒15f内に配置している。
なお、図4では、陰極線管33の管軸と結合器26の中心軸とレンズ組立て15の中心軸が一致した陰極線管装置38の中心軸より上側を陰極線管装置38の断面図、下側を外形側面図で表している。
【0044】
この実施例の構成では、陰極線管の管軸と結合器の中心軸のずれを抑制し、陰極線管の管軸と結合器の中心軸とを容易に一致させることができると共に、結合器に対する陰極線管の管軸を中心とした回転方向のずれ防止効果が顕著となる。
【0045】
次に、図6は本発明の陰極線管装置の更に他の実施例の要部を示す模式断面図で、前述の図と同一符号は同一機能を表す。図6に示す陰極線管装置は、フェ−スプレ−ト21の内表面21aを(式1)で示す非球面形状とし、外表面21cは単一球面としたものである。なお、図においてrは中心軸からの距離、Zは落込み量をそれぞれ示している。
【0046】
【式1】
【0047】
又、この実施例では外表面21cの曲率は内表面21aの平均曲率より小さな構成となっている。
【0048】
この実施例の具体例では、Rc及びRfはそれぞれ340mm、フェ−スプレ−ト厚さは10mmとし、内表面21aの形状はフェ−スプレ−ト21の中心からの距離と落込み量を示す図7の点線31で示す曲線に沿った曲面を呈している。
【0049】
なお、図7の実線32は図1に示す本発明の第1の実施例の内表面21aの形状を示している。この図6に示す実施例の構成では、フォ−カス性能を更に向上できる。
【0050】
図8は投写型陰極線管装置を用いた投写型の画像表示装置の一例の背面投写型テレビの概略正面図、図9は図8を側面から見た概略断面図である。図8、図9において、投写型テレビのセットの下方に設置された投写型陰極線管PRTのパネルには結合器(カプラ)CPLを介して投写用のレンズ組立てLNSが取付けられており、この陰極線管PRTのパネルに形成された画像を投写用のレンズ組立てLNSで拡大し、背面に設置されたミラーMIRで全面に設置されたスクリーンSCR上に投射される。
【0051】
上記構成とした投写型テレビによれば、投写型陰極線管PRTからスクリーンSCRまでの投写距離を実質的に短縮することが可能となり、奥行きを薄くしコンパクトな画像再生装置を構成することができる。
【0052】
このような投写型テレビに本発明による陰極線管装置を用いたことにより、フォ−カス性能の向上に伴う高精細、かつ高画質の画像表示装置を得る事ができる。
【0053】
図10は上記した投写型陰極線管装置を用いた投写型の画像表示装置の画像再生方式の一例を説明する模式図であって、rPRT、gPRT、bPRTはそれぞれ赤、緑、青用の投写型陰極線管、PNLは上記投写型陰極線管の画像形成部であるパネル、LNSは投写用のレンズ組立、SCRは投写スクリーンである。
【0054】
図10において、緑用の投写型陰極線管gPRTの中心軸上には、そのパネルPNLに対向して一定の距離だけ離間させた位置に投射スクリーンSCRが略垂直に配置されている。又、他の赤用及び青用の投写型陰極線管rPRT、bPRTは、前記緑用の投写型陰極線管gPRTを挟んで同一面内で左右にそれぞれ配置され、その中心軸が投写スクリーンSCR上で前記中央の緑用の投写型陰極線管gPRTの中心軸と一致する角度で固定されている。
【0055】
そして、投写型陰極線管rPRT、gPRT、bPRTの各パネルの前面にはそれぞれの陰極線管の軸線と同一線上に投写用のレンズ組立LNSが配置され、各パネルに形成された単色の画像を拡大してスクリーンSCR上に投写し、重ね合わせることでカラー画像が形成される。
【0056】
このような投写型の画像表示装置に本発明による投写型陰極線管装置を用いたことにより、高精細、かつ高画質の投写型の画像表示装置を得ることができる。
【0057】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、投写型陰極線管のパネル部のフェ−スプレ−トの内外表面を球面状とし、かつ凸面が電子銃側となる構成とすると共に外表面の曲率を内表面の曲率より小さい形状とすることで、蛍光面と投写用のレンズ組立との同軸性を確保してフォ−カス性能を向上させ高精細、かつ高画質の陰極線管装置を得ることができる。 又、本発明の陰極線管装置を実装したことで、フォ−カス性能に優れた高精細、かつ高画質の画像表示装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の投写型陰極線管装置の一実施例を示す模式断面側面図である。
【図2】図1のA部拡大図である。
【図3】図1の一部を拡大して示す模式断面図である。
【図4】本発明の陰極線管装置の他の実施例を示す模式側面図である。
【図5】図4をP方向から見た一部切欠模式背面図である。
【図6】本発明の陰極線管装置の更に他の実施例の要部を示す模式断面図である。
【図7】フェ−スプレ−トの中心軸からの距離と落込み量を示す図である。
【図8】投写型陰極線管装置を用いた投写型画像表示装置の一例の背面投写型テレビの概略正面図である。
【図9】図8を側面から見た概略断面図である。
【図10】投写型陰極線管装置を用いた投写型の画像表示装置の画像再生方式の一例を説明する模式図である。
【図11】従来の投写型陰極線管装置の構造例を説明する模式断面図である。
【符号の説明】
1、20 パネル部
2 ファンネル部
3 ネック部
4 ステム部
5、25 真空外囲器
6 電子銃
11、21 フェ−スプレ−ト
11a、21a 内表面
11b、21b 蛍光面
11c、21c 外表面
12、22 側壁
13、23、33 陰極線管
14 偏向装置
15 レンズ組立
16、26 結合器
17 冷媒液
18、28、38 陰極線管装置
26a フランジ部
30 位置決め部
SA 固定部材。
【発明の属する技術分野】
本発明は、単一電子ビ−ムを蛍光面に向けて出射する電子銃を持つ投写型陰極線管を備えた陰極線管装置に係り、特に投写型陰極線管の蛍光面の中心と投写用のレンズの中心とのずれを防止した陰極線管装置及びこれを用いた画像表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
投写型カラーTV受像機のような投写型カラー画像表示装置は、一般に赤、緑及び青の原色画像再生にそれぞれ専用の3本の投写型陰極線管装置を用い、これら3本の投写型陰極線管装置により得られた3個の原色画像を、光学レンズ或いはミラーを用いてスクリーン上に拡大投写し、3個の原色画像をスクリーン上で重ね合わせてカラー画像を形成している。ちなみに、投写型陰極線管としては蛍光面対角径が5.5インチ或いは7インチ等のものがあり、又投写型TV受像機ではスクリーン対角径が40インチ乃至70インチ程度のものが用いられている。
【0003】
図11は前述した投写型カラ−TV受像機のような投写型カラー画像表示装置に用いられる従来の投写型陰極線管装置の構造例を説明する模式断面図である。図11において、参照符号1はパネル部、2はファンネル部、3はネック部、4はステム部で、これらパネル部1、ファンネル部2、ネック部3及びステム4とで真空外囲器5を構成している。6は電子銃で、この電子銃6は前記ネック部3内に配置されている。又、前記パネル部1はフェ−スプレ−ト11とファンネル部2側に延びる側壁12とを有し、前記フェ−スプレ−ト11はその内表面11aに蛍光面11bを備え、この蛍光面11bの発光は外表面11cから外部へ放射される。
【0004】
ここで、前記フェ−スプレ−ト11の内表面11aは、外表面11c側に曲率中心を持つ球面状を呈し、かつ凸面が前記電子銃6側となっている。また外表面11cはフラットである。又、前記電子銃6は複数の電極を有して単一電子ビ−ムを前記蛍光面11bに向けて出射し、蛍光体を励起して発光させる。なお、参照符号13は陰極線管全体を示す。
【0005】
次に、参照符号14は偏向ヨ−ク及びコンバ−ゼンスヨ−ク等を含む偏向装置で、前記陰極線管13のネック部3からファンネル部2との遷移部分に亘って外装され、電子銃6から出射された電子ビームを偏向装置14の偏向ヨ−クによってX方向(水平方向)とY方向(垂直方向)に偏向し、パネル部1のフェ−スプレ−ト11の内表面11aに形成された蛍光面11bに射突させて所要の画像を形成する。
【0006】
又、参照符号15はレンズ組立で、このレンズ組立15は前記フェ−スプレ−ト11の外表面11cに対向して配置され、蛍光面11bの画像を図示しないスクリーン上に拡大投写させる構成となっている。このレンズ組立15は結合器(カプラ)16を介して前記陰極線管13と結合されている。この結合はフェ−スプレ−ト11の内表面11aに形成された蛍光面11bの中心とレンズ組立15の中心軸との軸合わせを行った後に実施される。
【0007】
なお、この結合構造で陰極線管13と結合器16との結合に付いては例えば「特許文献1」に開示されている係止部を利用する手段等が採用できる。
【0008】
又、17は冷媒液で、この冷媒液17は前記パネル部1のフェ−スプレ−ト11の外表面11cに接し該部分を冷却する機能を有している。この冷媒液17は前記結合器16とレンズ組立15及びフェ−スプレ−ト11の外表面11cで囲まれた空間内に保持されている。
【0009】
参照符号18は陰極線管装置全体を示す。
【0010】
ここで、この種の投写型陰極線管装置のフェ−スプレ−トに関連する従来技術としては、バルブ前面壁の表面側を凹面に形成し、内面側を凸面に形成した構成が「特許文献2」に開示されている。
【0011】
又、凹状物体表面の像を平坦な表示スクリ−ンに投映するレンズ系に関する発明において、フェ−スプレ−トの形状を前記「特許文献2」と同様な構成とした内容が「特許文献3」に開示されている。
【0012】
更に、「特許文献4」には多要素投影レンズシステムを具える影像投影システムに関する発明において、フェ−スプレ−トの形状を前記「特許文献2」と同様な構成とすると共にフェ−スプレ−トとレンズ間に冷却剤を通す板状保持器を配置する構成が開示されている。
【0013】
更に又、「特許文献5」にはフェ−スプレ−トの形状を前記「特許文献2」と同様な構成とした図示が開示されている。
【0014】
【特許文献1】
特開昭62−8423号公報
【特許文献2】
特開昭58−44657
【特許文献3】
特開昭60−43627
【特許文献4】
特開昭63−148221
【特許文献5】
英国特許2091898号明細書
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
投写型陰極線管装置では陰極線管の蛍光面の中心と投写用光学系のレンズ組立の中心とを一致させて両者を結合器で一体に結合する構成となっている。ところが、レンズ組立は機械加工等が可能で結合器に対し高精度で取り付けることができる。しかしながら、陰極線管の結合器への取り付けは位置決め治具を用いパネル部の外形基準或いは外形の一部を位置決め点として採用する等の手段が用いられるが、治具のずれ等により結合器に対し蛍光面を正しく取り付けることが困難である。
【0016】
フォ−カス性能、特に周辺フォ−カス性能を確保するためには、レンズ組立の中心と蛍光面の中心を正確に一致させる必要があるが、従来技術では、両者の中心のずれを無くす事は困難で、フォ−カスの全面性の改良に対する解決策が課題となっていた。
例えば0.5mmの軸ずれが生じた場合、5インチラスターのコーナー部(パネル中心から64mmの点)では±0.1mmの蛍光面の位置ずれとなり、両対角コーナーでは0.2mmのずれとなって周辺フォーカス性能が低下する。
【0017】
又、前述した周辺フォ−カス性能の問題は、この様な陰極線管装置を用いる画像表示装置では構成上スクリ−ンに拡大投写されることから顕著に表れ、早急な解決策が求められていた。
【0018】
一方、上記特許文献1〜5には上記課題の提起も無く、又これら特許文献1〜5を含めて、従来技術に於いてはこれらの問題の解決はなされていなかった。
【0019】
本発明は、前述した課題を解決してフォ−カスの全面性が良好で解像度の優れた投写型の陰極線管装置及びそれを用いた画像表示装置を提供する。
【0020】
【課題を解決するための手段】
本発明は陰極線管のフェ−スプレ−トの内外表面を電子銃方向に凸面とすると共にフェ−スプレ−トの外表面曲率を内表面曲率より小さくし、フォ−カス劣化のない解像度の優れた陰極線管装置及びそれを用いた画像表示装置を可能にしたものである。以下本発明の代表的な構成を記述する。
【0021】
画像を表示する蛍光面をフェ−スプレ−ト内表面に有するパネル部と、電子ビ−ムを前記蛍光面に向けて出射する電子銃を内包したネック部と、前記パネル部とネック部とを繋ぐファンネル部と、前記ネック部の開口端を閉じるステム部とを備えた陰極線管と、前記陰極線管に外装された偏向ヨークを含む偏向装置と、前記フェ−スプレ−トの外表面側に配置されたレンズ組立と、このレンズ組立と前記陰極線管との間に配置されて両者を結合すると共に、前記フェ−スプレ−ト外表面に対面するフランジ部を備えた結合器と、前記レンズ組立と結合器及びフェ−スプレ−ト外表面で囲まれた空間内に配置された冷媒液とを備え、前記フェ−スプレ−トの内外表面の略全域が前記電子銃側に凸面であると共に前記フェ−スプレ−トの外表面曲率が内表面曲率より小さい。
【0022】
又、本発明の陰極線管装置は前記フェ−スプレ−トの内外表面の曲率中心が前記レンズ組立側の同一点に有り、更に、前記フェ−スプレ−トの厚さを前記略全域で同一とすることができ、更に又、前記フェ−スプレ−トの内表面を非球面とすることができる。
【0023】
更に、本発明の陰極線管装置は前記結合器のフランジ部を前記電子銃側に凸面とすることができ、又、前記結合器のフランジ部の凸面の曲率を前記フェ−スプレ−トの外表面の曲率と略同一とすることができ、更に、前記レンズ組立の前記冷媒液と接するレンズ面を前記電子銃側に凸面とすることができる。
更に又、フェ−スプレ−トの外面は単一の曲率半径とすることができ、又結合器のフェ−スプレ−トとの接触面をフェ−スプレ−ト外表面の曲率と同じ曲率半径で形成し、結合器は固定部材によりフェ−スプレ−トに押し付けられて固定され、この固定部材を構成するネジは陰極線管の管軸に対し対称に配置し、このネジを締め付けることにより管軸と平行な方向に締め付力を発生させることができる。
【0024】
又、本発明の画像表示装置は、赤、青、緑色の映像を表示する3つの陰極線管装置が水平方向にインライン配置され、この3つの陰極線管装置に表示された映像をスクリ−ン上に拡大投写するように構成された画像表示装置において、前記陰極線管装置は、陰極線管とこの陰極線管のフェ−スプレ−ト前面側に配置されたレンズ組立とこのレンズ組立と前記陰極線管とを結合する結合器と前記陰極線管のフェ−スプレ−ト前面側に接して配置された冷媒液及び前記陰極線管に外装された偏向装置とを備え、かつ前記陰極線管のフェ−スプレ−トの内外表面の略全域が電子銃側に凸面であると共に前記フェ−スプレ−トの外表面曲率が内表面曲率より小さいことを特徴とする。
【0025】
又、本発明の画像表示装置は、前記フェ−スプレ−トの内外表面の曲率中心が前記レンズ組立側の同一点に有り、更に、前記フェ−スプレ−トの厚さを前記略全域で同一とすることができ、更に又、前記フェ−スプレ−トの内表面を非球面とすることができる。
【0026】
更に、本発明の画像表示装置は、前記結合器のフランジ部を前記電子銃側に凸面とすることができ、又、前記結合器のフランジ部の凸面の曲率を前記フェ−スプレ−トの外表面の曲率と略同一とすることができ、更に、前記レンズ組立の前記冷媒液と接するレンズ面を前記電子銃側に凸面とすることができ、更に又、フェ−スプレ−トの外面は単一の曲率半径とすることができ、又、結合器のフェ−スプレ−トとの接触面をフェ−スプレ−ト外表面の曲率と同じ曲率半径で形成し、結合器は固定部材によりフェ−スプレ−トに押し付けられて固定され、この固定部材を構成するネジは陰極線管の管軸に対し対称に配置し、このネジを締め付けることにより管軸と平行な方向に締め付力を発生させることができる。
【0027】
上述した構成により、陰極線管の管軸と結合器の中心軸とを容易に一致させることができ、フォーカスの全面性が改良され解像度の優れた陰極線管装置およびそれを用いた画像表示装置を可能にしたものである。
【0028】
なお、本発明は、上記の構成及び後述する実施例の構成に限定されるものではなく、本発明の技術思想を逸脱することなく種々の変更が可能であることは云うまでもない。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態につき、図示した実施例を参照して詳細に説明する。
【0030】
図1は本発明の投写型陰極線管装置の一実施例を示す模式断面側面図、図2は図1のA部拡大図である。図1及び図2において、参照符号20はパネル部、2はファンネル部、3はネック部、4はステム部で、これらパネル部20、ファンネル部2、ネック部3及びステム4とで真空外囲器25を構成している。6は電子銃で、この電子銃6は前記ネック部3内に配置されている。
【0031】
又、前記パネル部20はフェ−スプレ−ト21とファンネル部2側に延びる側壁22とを有し、前記フェ−スプレ−ト21はその内表面21aに蛍光面21bを備え、この蛍光面21bの発光は外表面21cから外部へ放射される。
【0032】
ここで、前記フェ−スプレ−ト21の内表面21aは、外表面21c側に曲率中心を持つ球面状を呈し、かつ凸面が前記電子銃6側となっている。又、外表面21cも前記内表面21aの曲率中心に曲率中心を持つ球面状を呈し、かつ凸面が前記電子銃6側となっている。
【0033】
又、前記電子銃6は複数の電極を有して単一電子ビ−ムを前記蛍光面21bに向けて出射し、蛍光体を励起して発光させる。なお、参照符号23は陰極線管を示す。
【0034】
次に、参照符号14は偏向ヨ−ク及びコンバ−ゼンスヨ−ク等を含む偏向装置で、前記陰極線管23のネック部3からファンネル部2との遷移部分に亘って外装され、電子銃6から出射された電子ビームを偏向装置14の偏向ヨ−クによってX方向(水平方向)とY方向(垂直方向)に偏向し、パネル部20のフェ−スプレ−ト21の内表面21aに形成された蛍光面21bに射突させて所要の画像を形成する。
【0035】
又、参照符号15はレンズ組立で、このレンズ組立15は前記フェ−スプレ−ト21の外表面21cに対向して配置され、蛍光面21bの画像を拡大してスクリーン(図示せず)上に拡大投写させる構成となっている。
【0036】
このレンズ組立15は結合器(カプラ)26を介して前記陰極線管23と結合されている。この結合はフェ−スプレ−ト21の内表面21aに形成された蛍光面21bの中心とレンズ組立15の中心軸との軸合わせを行った後に実施される。
【0037】
又、レンズ組立15の冷媒液17と接するレンズ15aは前記冷媒液17と接する面を前記電子銃6側に凸面を呈する構成とされている。この冷媒液17はパネル部20のフェ−スプレ−ト21の外表面21cに接し該部分を冷却する機能を有している。
【0038】
又、結合器26はフェ−スプレ−ト21の外表面21cの周縁部に対面するフランジ部26aを有しており、このフランジ部26aの外表面21c側の先端は前記レンズ組立15側に曲率中心を持つ球面状を呈し、かつ凸面が前記電子銃6側となっている。このフランジ部26aは先端側の溝26b内にOリング27を配置し冷媒液17をシ−ルしている。冷媒液17は前記結合器26とレンズ組立15及びフェ−スプレ−ト21の外表面21cで囲まれた空間内に保持されている。参照符号28は陰極線管装置全体を示す。又、フェ−スプレ−ト21は略全域で同じ板厚となっている。
【0039】
次に、図3は図1の一部を拡大して示す模式断面図である。図3において、フェ−スプレ−ト21の外表面21cは曲率中心Pから曲率半径Rcの球面状に形成され、かつその凸面が図示しない電子銃方向となっている。内表面21aは同じ曲率中心Pから曲率半径Raの球面状に形成され、かつその凸面は同じく電子銃方向となっている。
【0040】
更に、結合器26のフランジ部26aのフェ−スプレ−ト21の外表面21cと対面する端面は曲率中心Pから曲率半径Rfの球面状に形成され、かつその凸面は同じく電子銃方向となっている。なお、参照符号29はファンネル部2の外表面に設けられた突起で、この突起29は例えば結合器26との係止用或いは陰極線管23と結合器26との組込の際の位置合わせ用等に利用される。
【0041】
本発明の陰極線管装置の一つの具体例では、Ra:350mm、Rc:340mm、 Rf:340mm、フェ−スプレ−ト厚さ:10mmである。
【0042】
上述した実施例の構成では蛍光面は常に所望の位置に配置できるため、周縁部を含む略全域で所望のフォ−カス性能を確保でると共に、冷媒液の厚さが均等となり、光学系の温度依存性が緩和され、画像表示装置におけるフォ−カスドリフトを低減できる。
【0043】
次に、図4は本発明の陰極線管装置の他の実施例を示す模式側面図、図5は図4のP方向からみた一部切欠模式背面図で、これら図4及び図5において前述の図と同一符号は同一機能を表す。図4及び図5に示す本発明の陰極線管装置38は、陰極線管33とレンズ組立15及び結合器26の三者を備え、これら三者を固定部材SAで一体に組み立てている。
前記陰極線管33はパネル部20の外側周面に複数個の突起状の位置決め部30を有し、この位置決め部30は、パネル部20の長辺側に2個(30a、30b)、短辺側に1個(30c)それぞれ配置し、組立治具(図示せず)を利用して前記結合器26と結合する際の相互位置決めの目印として用いられている。
この位置決め部30は、前記突起状の他に凹状等目印となる形状であれば良い。
又、前述したファンネル部2の外側面の係止用突起29に、前記固定部材SAの一部を構成するバルブ固定板BTを係止させ、この背面側に配置されたバルブ固定板BTと前面側に配置された結合器固定板CTとを、陰極線管33の管軸に対し対称に配置したネジSCと係合させて陰極線管3の管軸と平行な方向に締め付けて前記結合器26と陰極線管33とを固定し、前記結合器に対する陰極線管の管軸を中心とした回転方向の変位を防止すると共に、前記三者を所定の位置関係で結合させて陰極線管装置38を構成している。
前記結合器26と陰極線管33は前述の如く前記固定部材SAのバルブ固定板BTと結合器固定板CTとをネジSCで陰極線管33の管軸と平行な方向に締め付けて固定している。
この時、フェ−スプレ−トの外表面が電子銃側に凸形状であると共に、結合器のフェ−スプレ−トとの対向面が対向するフェ−スプレ−トの外表面に沿って傾斜しているため、結合器とフェ−スプレ−トとを管軸と平行な方向から押し付けることで、陰極線管の管軸と結合器の中心軸を一致させることができる。
更に、フェ−スプレ−トの外面を単一の曲率半径で形成し、結合器のフェ−スプレ−トとの接触面をフェ−スプレ−ト外表面の曲率と同じ曲率で形成する。結合器はバルブ固定板BTと結合器固定板CTとネジSCを有する固定部材SAによりフェ−スプレ−トに押し付けられて固定されている。固定部材SAのネジSCは陰極線管の管軸に対し対称に配置してあり、管軸と平行な方向に締め付ける。
本発明の陰極線管装置は、陰極線管の管軸と結合器の中心軸のずれを抑制し、陰極線管の管軸と結合器の中心軸とを容易に一致させることができる。
更に、レンズ組立15は冷媒液17と接するレンズ15aの後段に複数個のレンズ15b〜15eを鏡筒15f内に配置している。
なお、図4では、陰極線管33の管軸と結合器26の中心軸とレンズ組立て15の中心軸が一致した陰極線管装置38の中心軸より上側を陰極線管装置38の断面図、下側を外形側面図で表している。
【0044】
この実施例の構成では、陰極線管の管軸と結合器の中心軸のずれを抑制し、陰極線管の管軸と結合器の中心軸とを容易に一致させることができると共に、結合器に対する陰極線管の管軸を中心とした回転方向のずれ防止効果が顕著となる。
【0045】
次に、図6は本発明の陰極線管装置の更に他の実施例の要部を示す模式断面図で、前述の図と同一符号は同一機能を表す。図6に示す陰極線管装置は、フェ−スプレ−ト21の内表面21aを(式1)で示す非球面形状とし、外表面21cは単一球面としたものである。なお、図においてrは中心軸からの距離、Zは落込み量をそれぞれ示している。
【0046】
【式1】
【0047】
又、この実施例では外表面21cの曲率は内表面21aの平均曲率より小さな構成となっている。
【0048】
この実施例の具体例では、Rc及びRfはそれぞれ340mm、フェ−スプレ−ト厚さは10mmとし、内表面21aの形状はフェ−スプレ−ト21の中心からの距離と落込み量を示す図7の点線31で示す曲線に沿った曲面を呈している。
【0049】
なお、図7の実線32は図1に示す本発明の第1の実施例の内表面21aの形状を示している。この図6に示す実施例の構成では、フォ−カス性能を更に向上できる。
【0050】
図8は投写型陰極線管装置を用いた投写型の画像表示装置の一例の背面投写型テレビの概略正面図、図9は図8を側面から見た概略断面図である。図8、図9において、投写型テレビのセットの下方に設置された投写型陰極線管PRTのパネルには結合器(カプラ)CPLを介して投写用のレンズ組立てLNSが取付けられており、この陰極線管PRTのパネルに形成された画像を投写用のレンズ組立てLNSで拡大し、背面に設置されたミラーMIRで全面に設置されたスクリーンSCR上に投射される。
【0051】
上記構成とした投写型テレビによれば、投写型陰極線管PRTからスクリーンSCRまでの投写距離を実質的に短縮することが可能となり、奥行きを薄くしコンパクトな画像再生装置を構成することができる。
【0052】
このような投写型テレビに本発明による陰極線管装置を用いたことにより、フォ−カス性能の向上に伴う高精細、かつ高画質の画像表示装置を得る事ができる。
【0053】
図10は上記した投写型陰極線管装置を用いた投写型の画像表示装置の画像再生方式の一例を説明する模式図であって、rPRT、gPRT、bPRTはそれぞれ赤、緑、青用の投写型陰極線管、PNLは上記投写型陰極線管の画像形成部であるパネル、LNSは投写用のレンズ組立、SCRは投写スクリーンである。
【0054】
図10において、緑用の投写型陰極線管gPRTの中心軸上には、そのパネルPNLに対向して一定の距離だけ離間させた位置に投射スクリーンSCRが略垂直に配置されている。又、他の赤用及び青用の投写型陰極線管rPRT、bPRTは、前記緑用の投写型陰極線管gPRTを挟んで同一面内で左右にそれぞれ配置され、その中心軸が投写スクリーンSCR上で前記中央の緑用の投写型陰極線管gPRTの中心軸と一致する角度で固定されている。
【0055】
そして、投写型陰極線管rPRT、gPRT、bPRTの各パネルの前面にはそれぞれの陰極線管の軸線と同一線上に投写用のレンズ組立LNSが配置され、各パネルに形成された単色の画像を拡大してスクリーンSCR上に投写し、重ね合わせることでカラー画像が形成される。
【0056】
このような投写型の画像表示装置に本発明による投写型陰極線管装置を用いたことにより、高精細、かつ高画質の投写型の画像表示装置を得ることができる。
【0057】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、投写型陰極線管のパネル部のフェ−スプレ−トの内外表面を球面状とし、かつ凸面が電子銃側となる構成とすると共に外表面の曲率を内表面の曲率より小さい形状とすることで、蛍光面と投写用のレンズ組立との同軸性を確保してフォ−カス性能を向上させ高精細、かつ高画質の陰極線管装置を得ることができる。 又、本発明の陰極線管装置を実装したことで、フォ−カス性能に優れた高精細、かつ高画質の画像表示装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の投写型陰極線管装置の一実施例を示す模式断面側面図である。
【図2】図1のA部拡大図である。
【図3】図1の一部を拡大して示す模式断面図である。
【図4】本発明の陰極線管装置の他の実施例を示す模式側面図である。
【図5】図4をP方向から見た一部切欠模式背面図である。
【図6】本発明の陰極線管装置の更に他の実施例の要部を示す模式断面図である。
【図7】フェ−スプレ−トの中心軸からの距離と落込み量を示す図である。
【図8】投写型陰極線管装置を用いた投写型画像表示装置の一例の背面投写型テレビの概略正面図である。
【図9】図8を側面から見た概略断面図である。
【図10】投写型陰極線管装置を用いた投写型の画像表示装置の画像再生方式の一例を説明する模式図である。
【図11】従来の投写型陰極線管装置の構造例を説明する模式断面図である。
【符号の説明】
1、20 パネル部
2 ファンネル部
3 ネック部
4 ステム部
5、25 真空外囲器
6 電子銃
11、21 フェ−スプレ−ト
11a、21a 内表面
11b、21b 蛍光面
11c、21c 外表面
12、22 側壁
13、23、33 陰極線管
14 偏向装置
15 レンズ組立
16、26 結合器
17 冷媒液
18、28、38 陰極線管装置
26a フランジ部
30 位置決め部
SA 固定部材。
Claims (20)
- 画像を表示する蛍光面をフェ−スプレ−ト内表面に有するパネル部と、電子ビ−ムを前記蛍光面に向けて出射する電子銃を内包したネック部と、前記パネル部とネック部とを繋ぐファンネル部と、前記ネック部の開口端を閉じるステム部とを備えた陰極線管と、
前記陰極線管に外装された偏向ヨークを含む偏向装置と、
前記フェ−スプレ−トの外表面側に配置されたレンズ組立と、
このレンズ組立と前記陰極線管との間に配置されて両者を結合すると共に、前記フェ−スプレ−ト外表面に対面するフランジ部を備えた結合器と、
前記レンズ組立と結合器及びフェ−スプレ−ト外表面で囲まれた空間内に配置された冷媒液と、
を備えた陰極線管装置において、
前記フェ−スプレ−トの内外表面の略全域が前記電子銃側に凸面であると共に前記フェ−スプレ−トの外表面曲率が内表面曲率より小さいことを特徴とする陰極線管装置。 - 前記フェ−スプレ−トの内外表面の曲率中心が前記レンズ組立側の同一点に有ることを特徴とする前記請求項1に記載の陰極線管装置。
- 前記フェ−スプレ−トの厚さが前記略全域で同一であることを特徴とする前記請求項1又は請求項2に記載の陰極線管装置。
- 前記フェ−スプレ−トの内表面が非球面であることを特徴とする前記請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の陰極線管装置。
- 前記結合器のフランジ部が前記電子銃側に凸面であることを特徴とする前記請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の陰極線管装置。
- 前記結合器のフランジ部の凸面の曲率が前記フェ−スプレ−トの外表面の曲率と略同一であることを特徴とする前記請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の陰極線管装置。
- 前記レンズ組立の前記冷媒液と接するレンズ面が前記電子銃側に凸面であることを特徴とする前記請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の陰極線管装置。
- 画像を表示する蛍光面をフェ−スプレ−ト内表面に有するパネル部と、電子ビームを前記蛍光面に向けて出射する電子銃を内包したネック部と、前記パネル部とネック部とを繋ぐファンネル部と、前記ネック部の開口端を閉じるステム部とを備えた陰極線管と、
前記フェ−スプレ−トの外表面側に配置されたレンズ組立と、
このレンズ組立と前記陰極線管のフェ−スプレ−トとの間に配置され、内部に冷媒液を有する結合器とを備え、
前記フェ−スプレ−トの外表面が前記電子銃側に凸形状であると共に、前記結合器の前記フェ−スプレ−トとの対向面が対向するフェ−スプレ−トの外表面に沿って傾斜し、前記結合器は前記フェ−スプレ−トに押し付けられて固定していることを特徴とする陰極線管装置。 - 前記フェ−スプレ−トの外表面は単一の曲率半径を有することを特徴とする前記請求項8に記載の陰極線管装置。
- 前記結合器をフェ−スプレ−トに押し付け固定する固定部材は、陰極線管の管軸に対し対称に配置した複数本のネジと、このネジに結合する複数の固定板とを備え、前記ネジを締めつけることにより前記管軸と平行な方向に締め付力を発生させることを特徴とする前記請求項8に記載の陰極線管装置。
- 赤、青、緑色の映像を表示する3つの陰極線管装置が水平方向にインライン配置され、この3つの陰極線管装置に表示された映像をスクリ−ン上に拡大投写するように構成された画像表示装置において、
前記陰極線管装置は、陰極線管とこの陰極線管のフェ−スプレ−ト前面側に配置されたレンズ組立とこのレンズ組立と前記陰極線管とを結合する結合器と前記陰極線管のフェ−スプレ−ト前面側に接して配置された冷媒液及び前記陰極線管に外装された偏向装置とを備え、かつ前記陰極線管のフェ−スプレ−トの内外表面の略全域が電子銃側に凸面であると共に前記フェ−スプレ−トの外表面曲率が内表面曲率より小さいことを特徴とする画像表示装置。 - 前記フェ−スプレ−トの内外表面の曲率中心が前記レンズ組立側の同一点に有ることを特徴とする前記請求項11に記載の画像表示装置。
- 前記フェ−スプレ−トの厚さが前記略全域で同一であることを特徴とする前記請求項11又は請求項12に記載の画像表示装置。
- 前記フェ−スプレ−トの内表面が非球面であることを特徴とする前記請求項11乃至請求項13のいずれかに記載の画像表示装置。
- 前記結合器のフランジ部が前記電子銃側に凸面であることを特徴とする前記請求項11乃至請求項14のいずれかに記載の画像表示装置。
- 前記結合器のフランジ部の凸面の曲率が前記フェ−スプレ−トの外表面の曲率と略同一であることを特徴とする前記請求項11乃至請求項15のいずれかに記載の画像表示装置。
- 前記レンズ組立の前記冷媒液と接するレンズ面が前記電子銃側に凸面であることを特徴とする前記請求項11乃至請求項16のいずれかに記載の画像表示装置。
- 赤、青、緑色の映像を表示する3つの陰極線管装置が水平方向にインライン配置され、この3つの陰極線管装置に表示された映像をスクリーン上に拡大投写するように構成された画像表示装置において、
前記陰極線管装置は、陰極線管とこの陰極線管のフェ−スプレ−ト前面側に配置されたレンズ組立とこのレンズ組立と前記陰極線管とを結合する結合器と前記陰極線管のフェ−スプレ−ト前面側に接して配置された冷媒液とを備え、かつ前記陰極線管の前記フェ−スプレ−トの外表面が前記電子銃側に凸形状であると共に、前記結合器の前記フェ−スプレ−トとの対向面が対向するフェ−スプレ−トの外表面に沿って傾斜し、前記結合器は前記フェ−スプレ−トに押し付けられて固定していることを特徴とする画像表示装置。 - 前記フェ−スプレ−トの外表面は単一の曲率半径を有することを特徴とする前記請求項18に記載の画像表示装置。
- 前記結合器をフェ−スプレ−トに押し付け固定する固定部材は、陰極線管の管軸に対し対称に配置した複数本のネジと、このネジに結合する複数の固定板とを備え、前記ネジを締めつけることにより前記管軸と平行な方向に締め付力を発生させることを特徴とする前記請求項18に記載の画像表示装置。
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