JP2004334333A - 情報処理装置及び情報処理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】宛名情報等が印刷された封筒を作成するための印刷処理と、本文データの所定用紙への印刷処理をそのデータ量に応じて好適に実行することができる情報処理装置及び情報処理方法を提供する。
【解決手段】封筒の表側と内側の展開図を情報ファイルで記憶し、手紙本文と宛先・差出人情報及び印刷書式情報を入力し、封筒の内側の展開図内に手紙本文と宛先・差出人情報等を配置する。そして、手紙本文が当該配置領域にすべて入らない場合には手紙本文を別の頁に印刷し、すべて入る場合には手紙本文を当該配置領域に展開し、前記情報ファイルと宛先・差出人情報等を展開して合成して封筒展開図及び本文を1組の印刷頁に展開する。
【選択図】 図11
【解決手段】封筒の表側と内側の展開図を情報ファイルで記憶し、手紙本文と宛先・差出人情報及び印刷書式情報を入力し、封筒の内側の展開図内に手紙本文と宛先・差出人情報等を配置する。そして、手紙本文が当該配置領域にすべて入らない場合には手紙本文を別の頁に印刷し、すべて入る場合には手紙本文を当該配置領域に展開し、前記情報ファイルと宛先・差出人情報等を展開して合成して封筒展開図及び本文を1組の印刷頁に展開する。
【選択図】 図11
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、宛先情報等の封筒作成に必要なデータをプリンタで定型用紙上に印刷させる情報処理技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の日本語ワードプロセッサやパーソナルコンピュータ等を用いて封筒に宛先情報等の文字又は本文データを印刷する場合、宛先情報等の印刷のためにプリンタ等の印刷装置へ封筒をセットして印刷し、本文データを印刷するために封筒とは別の用紙をセットして印刷していた。
【0003】
従来、封筒に宛名情報等を直接印刷する場合は、手元に封筒が無ければならない。しかし、急用の場合等、目的の封筒が手元に無い場合がある。そこで、宛先情報等の文字を封筒に直接印刷することに代えて、宛先情報等が印刷された封筒を作成するために、宛先情報等を定型用紙に印刷するという技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平6−286258号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、目的の封筒が仮に手元にある場合であっても、宛名情報等を封筒に印刷するために当該封筒を印刷装置にセットして印刷を行い、次に、本文データを印刷するための別の用紙を印刷装置にセットして本文データを印刷するという2通りの操作を行わなければならない。また、上記特許文献1に記載された技術を用いた場合は、目的の封筒が手元に無くても定型用紙に宛先情報等を印刷することによって封筒を作成することはできるが、本文データの印刷は別操作となるため、やはり2通りの操作を行わなければならない。
【0006】
このように従来の技術では、宛先情報等が印刷された封筒を作成するための印刷操作と、本文データを印刷するための操作の2通りの操作が必要であり、操作時間がかかるとともに、操作自体も面倒であるという問題があった。また、特許文献1に記載の技術では、印刷された封筒展開図から封筒を作成するためには、余分な部分を裁断する必要がある。従って、裁断という手間がかかるとともに、余分なゴミを発生させるという問題もある。
【0007】
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、宛名情報等が印刷された封筒を作成するための印刷処理と、本文データの所定用紙への印刷処理をそのデータ量に応じて好適に実行することができる情報処理装置及び情報処理方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、両面印刷機能を有する印刷装置に印刷指示を行う情報処理装置であって、
封筒の展開イメージデータを取得する第1の取得手段と、
本文データを取得する第2の取得手段と、
前記本文データのデータ量が所定量以下であるか否かを判定する判定手段と、前記本文データのデータ量が前記所定量以下の場合、前記印刷装置に対して、前記展開イメージデータが印刷される媒体面とは異なる印刷面に該本文データを印刷させる指示をする第1の指示手段と、
前記本文データのデータ量が前記所定量を超える場合、前記印刷装置に対して、前記展開イメージデータが印刷される前記媒体とは異なる媒体に前記本文データを印刷させる指示をする第2の指示手段と
を備えることを特徴とする。
【0009】
また、本発明は、両面印刷機能を有する印刷装置に印刷指示を行う情報処理方法であって、
封筒の展開イメージデータを取得する第1の取得工程と、
本文データを取得する第2の取得工程と、
前記本文データのデータ量が所定量以下であるか否かを判定する判定工程と、前記本文データのデータ量が前記所定量以下の場合、前記印刷装置に対して、前記展開イメージデータが印刷される媒体面とは異なる印刷面に該本文データを印刷させる指示をする第1の指示工程と、
前記本文データのデータ量が前記所定量を超える場合、前記印刷装置に対して、前記展開イメージデータが印刷される前記媒体とは異なる媒体に前記本文データを印刷させる指示をする第2の指示工程と
を有することを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態に係る封筒印刷技術について詳細に説明する。
【0011】
図12は、本発明の一実施形態に係る封筒印刷処理を行う封筒印刷システムの構成図である。図12に示すように、本封筒印刷システムは、アプリケーションプログラムが動作する環境を提供するパーオナルコンピュータ等のコンピュータ(情報処理装置)E1と、それに接続された宛先情報等や本文データを定型用紙上に印刷する印刷装置E5とから構成されている。また、コンピュータE1は、封筒展開イメージ、封筒付属情報及び本封筒印刷システムに必要な情報がインストールされているハードディスク等の外部記憶装置E2と、文字入力等を行うキーボード等の入力装置E3と、入力データ等を表示するCRT等の表示装置E4とを備えている。
【0012】
また、印刷装置E5は、両面印刷機能及びふち無し印刷機能を有している。尚、自動的に両面を印刷する機能を有していない印刷装置を使用する場合は、例えば予め奇数頁を印刷し、操作者が裏返して、次に偶数頁を印刷して結果として両面印刷するようにしてもよい。
【0013】
次に、上記封筒印刷システムによって定型用紙上に印刷される宛先情報等及び本文データの印刷例について説明する。
【0014】
図3及び図4は、定型用紙上に横書き書式に基づいて宛先情報等が印刷された場合の封筒印刷例について示す図である。また、図5及び図6は、定型用紙上に縦書き書式に基づいて宛先情報等が印刷された場合の封筒印刷例について示す図である。さらに、図1は、宛先情報等が印刷された定型用紙の裏面に本文データが印刷される場合の封筒印刷例について示す図である。さらにまた、図2は、宛先情報等と本文データとが別の定型用紙に印刷される場合の封筒印刷例について示す図である。
【0015】
ここで、図1〜図6に示される封筒印刷例上の符号について説明する。図中、Aは宛先情報等が印刷される定型用紙、C1〜C5は本封筒を受け取った受取人が裁断するための裁断線、L1〜L5は折り曲げ線、D1〜D5は折り曲げ線L1〜L5の折り曲げる方向を表す矢印(折り曲げ方向指示マーク)、N1〜N6は糊代領域である。また、Fは「年賀」や「AIR MAIL」等の付属印刷物の印刷領域、G1は宛先人住所・氏名等の印刷領域、G2は差出人住所・氏名等の印刷領域、H1は封筒内側の本文データ印刷領域、H2は定型用紙A内の本文データ印刷領域、Kは切手貼付け領域、Uは郵便番号印刷領域を示している。
【0016】
尚、本実施形態に係る封筒印刷システムにおいて、外部記憶装置E2には、本封筒印刷システムのインストール時に、各定型用紙サイズに対応した図1〜図6に示したような封筒展開図及び当該封筒の上記各印刷領域の位置情報等がそれぞれの画像ファイル及び数値データファイルとして記憶されている。図8は、外部記憶装置E2に記憶されている各定型用紙サイズに対応した封筒展開図に関する画像ファイル及び各種情報を印刷するための位置情報をファイルの例を示す図である。
【0017】
すなわち、本実施形態では、封筒の展開図を表した情報が情報ファイルとして外部記憶装置E2に記憶されており、情報ファイルを展開イメージデータに展開することを特徴とする。また、印刷用紙等の媒体が、印刷装置E5で両面印刷可能な定型用紙であって、展開図を記憶する外部記憶装置E2が、複数種の定型用紙に対応した封筒の展開図を表した情報をそれぞれ情報ファイルとして記憶し、入力装置E3等によって定型用紙の種類を指定することを特徴とする。
【0018】
次に、上述した構成を有する本実施形態に係る封筒印刷システムにおける封筒印刷処理の手順について説明する。
【0019】
図11は、本発明の一実施形態に係る封筒印刷システムにおける封筒印刷処理の手順を説明するためのフローチャートである。本実施形態では、以下に示すように、両面印刷機能を有する印刷装置E5に印刷指示を行うコンピュータE1では、封筒の展開イメージデータと、本文データとを取得し、本文データのデータ量が所定量(例えば、印刷装置E5で画像が印刷される媒体の所定領域に印刷可能なデータの限界量)以下であるか否かを判定する。そして、本文データのデータ量が所定量以下の場合、印刷装置E5に対して、展開イメージデータが印刷される媒体面とは異なる印刷面に本文データを印刷させる指示をする。一方、本文データのデータ量が所定量を超える場合、印刷装置E5に対して、前記展開イメージデータが印刷される媒体とは異なる媒体に本文データを印刷させる指示をすることを特徴とする。限界量(限界値)については、予め設定されていてもよいし、ユーザが任意にその値を調整可能としてもよい。
【0020】
本封筒印刷システムをコンピュータE1上で起動し、宛先・差出人の住所、氏名等の入力、本文の入力及び封筒の書式設定を行う(ステップS1)。すなわち、入力装置E3により、宛先・差出人の住所・氏名等の文字情報を入力する。そして、次に手紙の本文を入力し、最後に封筒の書式を設定する。この封筒の書式の設定では、まず印刷する用紙のサイズを指定する。この用紙のサイズとしては予め決められた定型の用紙サイズが可能であり、指定可能な用紙サイズに対応する封筒展開図に関する画像ファイル及びそれぞれの画像ファイルに対応する各種印刷領域の位置情報ファイルが上述したように外部記憶装置E2に記憶されている。
【0021】
さらに、封筒の縦長又は横長を指定する。本実施形態では、前述した図3や図4に示すような横長用の封筒として設定する場合と、図5や図6で示すような縦長用の封筒として設定する場合の2種類が選択できる。すなわち、本実施形態では、外部記憶装置E2には、少なくとも横長用と縦長用の2種類の形態に関する封筒展開図を表した情報が記憶されていることを特徴とする。
【0022】
また、本実施形態では、横長用の場合は、さらに国際郵便を想定した「AIRMAIL」等の付属情報を封筒表面の付属印刷物の印刷領域Fに印刷可能であり、印刷するか否か及び印刷する付属印刷物の種類を選択又は設定する。また縦長用の場合は、「年賀」等の付属情報を封筒表面の付属印刷物の印刷領域Fに同様に印刷可能であり、印刷するか否か及び印刷する付属印刷物の種類を選択又は設定することができる。さらに、本実施形態では、封筒の表面、内側或いは本文を印刷する領域の背景に背景画像を印刷するようにしてもよい。この場合は、背景画像を印刷するか否か及び印刷する背景画像を選択又は設定することができる。図9は、外部記憶装置E2に記憶されている付属印刷画像ファイルの例を示す図である。
【0023】
すなわち、本実施形態では、コンピュータE1に宛先人情報又は差出人情報を入力し、展開図内に宛先人情報又は差出人情報を配置し、宛先人情報又は差出人情報が配置された展開図に関する情報ファイルを展開イメージデータに展開することを特徴とする。さらに、本実施形態では、封筒の表側に所定の付属情報を配置することを特徴とする。また、本実施形態に係るコンピュータE1hは、付属情報を情報ファイルとして記憶しており、当該付属情報が、海外郵便で用いられる「AIR MAIL」又は年賀郵便で用いられる「年賀」を含むことを特徴とする。
【0024】
上述した各種選択等が終了すると、次に、指定された定型用紙での印刷枚数を計算し、その結果を表示装置E4に表示する(ステップS2)。すなわち、ステップS1で設定したサイズの定型用紙で作成される封筒に対して、その内側の本文領域H1に、ステップS1で入力された本文データの文字数分が入るか否かを判定する。この判定処理は、選択された封筒の用紙サイズ及び縦長又は横長に対応した図8に示す印刷位置情報ファイルを外部記憶装置E2から読み出し、この位置情報に基づいて判定する。
【0025】
図10は、各定型用紙サイズに対応して予め設定された各種印刷領域の印刷位置情報ファイルの構成例を示す図である。この構成内で本文領域H1の縦サイズ、横サイズ及び文字書式情報(ポイントサイズ、文字種、縦書き/横書き)から、本文入力データを当該領域に配置した場合に、この領域内に入るか否かを判定する。尚、この判定は公知の技術でありここでは省略する。この判定の結果、「入りきる」と判定された場合は、印刷枚数は1枚となる。一方、「入りきらない」と判定された場合は、選択された用紙サイズの本文領域H2に同様に配置して、その領域に入りきるだけの本文枚数を算出する。
【0026】
尚、本文データが印刷領域内に収まるか否かの判定から展開処理においては、「入りきらない」と判定された場合、すなわち、印刷領域に本文データが収まらないと判定された場合、上述したように当該領域に入りきるだけの本文(印刷)枚数を算出するのではなく、次のような処理を行うことが可能な変更手段を設けても良い。すなわち、プログラム側でフォントのポイントサイズの変更処理を行って、その結果を用いて改めて判定を行い、1枚の印刷用紙内に入りきるようにフォントのポイントサイズ調整を行うようにする。また、「入りきらない」と判定された場合に、フォントのポイントサイズを変更するのではなく、フォントを変更する、或いは封筒(媒体)サイズを変更する等の処理を行って同様に1枚の印刷用紙内に入りきるように調整を行うようにしてもよい。さらに、変更後の内容で印刷してもよいか否かをユーザに確認させるような制御を行ってもよい。
【0027】
或いは、本文データが印刷領域内に入りきらないと判定された場合、上記フォントのポイントサイズの変更、フォントの変更、又は封筒サイズの変更等の処理の少なくとも1つをユーザに選択させる選択手段を、その後選択された処理を上述した通りに行うようにしてもよい。もちろん、上記処理のうち2つを選択して、それらを組み合わせて処理するようにしてもよい。
【0028】
さらにまた、「印刷領域に収まらない」と判定された場合に、「複数枚の印刷用紙に印刷させる」又は「1枚に収まるように自動的に調整する」のいずれかの処理をユーザに選択させるようにしてもよい。そして、ユーザが「1枚に収まるように自動的に調整する」を選択した場合、プログラム側で上述したようなフォントのポイントサイズ調整、フォント変更、封筒サイズ変更等の処理を行うようにしてもよい。
【0029】
次に、ステップS1で指定された本文の両面印刷有無により、両面印刷しない場合は、(得られた本文枚数+1)を印刷枚数として算出する。一方、両面印刷する場合は、(得られた本文枚数+1)/2(切り捨て)+1を印刷枚数として算出する。
【0030】
算出された印刷枚数の表示が終了すると、ステップS2で指定した定型用紙であって、表示装置E4に表示された印刷枚数分の定型用紙、或いはそれ以上の枚数の定型用紙を印刷装置E5にセットする(ステップS3)。すなわち、本実施形態に係るコンピュータE1では、上述した判定によって本文データのデータ量が所定量を超えると判定された場合、印刷装置E5で両面印刷される頁ごとに配置された展開イメージデータが印刷される媒体と、本文データを印刷させる当該媒体とは異なる媒体とを含む印刷に必要な媒体数を算出し、算出された当該媒体数を表示することを特徴とする。
【0031】
次に、入力装置E3からの印刷指示により、印刷枚数分の印刷イメージデータを作成する(ステップS4)。本封筒印刷システムでは、上述したように封筒の表面と内側を1枚の用紙の両面に印刷する。従って、両面印刷される場合を想定した印刷頁のイメージに展開する必要がある。すなわち、本実施形態では、本文データが別の頁に印刷された場合に両面印刷するか否かを判定し、両面印刷の判定結果に基づいて印刷装置で両面印刷される頁配置を決定して媒体数を算出することを特徴とする。
【0032】
図13は、本発明の一実施形態に係る封筒印刷システムにおいて展開される印刷データの各頁への展開パターンを示す図である。図13において、(a)は、封筒の内側(すなわち、宛先情報等が印刷されて面の裏側)に本文が印刷される場合の展開パターンを示している。また、(b)は、本文データが宛先情報等とは別の定型用紙に印刷される場合で、上記ステップS1において本文データを両面印刷しないと選択した場合の展開パターンである。さらに、(c)は、本文が宛先情報等とは別の定型用紙に印刷される場合であって、上記ステップS1で本文データを両面印刷すると選択した場合の本文データの印刷枚数が偶数の場合の展開パターンである。さらにまた、(d)は、本文データが宛先情報等とは別の定型用紙に印刷される場合であって、上記ステップS1で本文データを両面印刷すると選択した場合の本文データの印刷枚数が奇数の場合の展開パターンである。
【0033】
ステップS4では、上記印刷指示に基づく各展開パターンに従って、それぞれの頁のイメージを作成する。例えば、本文データが別用紙に印刷される場合の本文頁は、ステップS1で背景画像が指定されている場合は、図9で示すような対応する背景画像ファイルをイメージに展開する。そして、ステップS1で得られた本文データ、図8に示すような選択された封筒に対応した位置情報ファイル内の図10に示すような位置データ及び書式データから、各頁でのイメージを合成して作成する。
【0034】
また、封筒の表面については、ステップS1で背景が指定されている場合であれば、まず、図9に示す対応する背景画像ファイルをイメージに展開する。そして、図8に示す選択された封筒の表面に対応した印刷画像ファイルをイメージに展開して合成する。さらに、ステップS1で入力された宛先・差出人の住所、氏名等の入力データと、図8に示す選択された封筒に対応した位置情報ファイル内の図10に示す位置データ及び書式データから宛先人住所・氏名等領域G1、差出人住所・氏名等領域G2及び郵便番号領域Uをイメージに展開して合成する。さらに、ステップS1で付属印刷領域が指定されていれば、図9に示す付属印刷画像ファイルと図8に示す選択された封筒に対応した位置情報ファイル内の図10に示す位置データとから対応する位置にイメージに展開して合成する。
【0035】
一方、封筒の内側については、ステップS1で背景が指定されていれば、まず、図9に示す対応する背景画像ファイルをイメージに展開する。次に、図8に示す選択された封筒の内側に対応した印刷画像ファイルをイメージに展開して合成する。そして、本文データが内側に入りきる場合は、ステップS1で入力された本文の入力データと、図8に示す選択された封筒に対応した位置情報ファイル内の図10に示す位置データ及び書式データから本文領域H1をイメージに展開して合成する。
【0036】
ステップS4における上述したような印刷イメージへの展開が終了すると、印刷装置E5に対して、両面印刷及びふち無し印刷指定で図13に示す頁数分のステップ4で展開した印刷イメージデータを送信することによって印刷を実行する(ステップS5)。尚、印刷装置E5に渡す前に、印刷装置E5に対応した印刷ドライバを介して、印刷装置E5に対応した印刷データコマンドに変換が行われる。そして、当該印刷データコマンドが印刷装置E5に渡されて印刷が行われる。この過程は公知の技術であるため、ここでは省略する。
【0037】
また、ふち無し印刷の場合は、前述した印刷ドライバにおいて印刷イメージデータの縦横を特定の倍率で拡大して印刷装置に渡す処理を施す場合と、印刷ドライバに渡す印刷イメージデータ内において定型用紙サイズから縦横を特定倍率分拡大してできる余白部分を予め付加して渡す方法とがある。本封筒印刷システムでは、後者の予め余白部分を付加して渡す方法を使用する。
【0038】
上記ステップS1からステップS5までの封筒印刷処理によって、所望の設定条件に合致した定型用紙上に印刷された封筒展開図等が得られる。そして、ユーザは、印刷された封筒展開図の折り曲げ線L1〜L5を折り曲げて、封筒を組み立てる。また、本文が別の用紙に印刷されている場合は、本文が印刷された用紙を折りたたみ、組み立てた封筒に入れて、印刷されている糊代領域N1〜N6に糊を付けて貼り込んで封筒を完成させる。以上説明したように、本封筒印刷システムでは、組み立てて封筒にする封筒展開図を本文とあわせて印刷するため、印刷された用紙から封筒と本文を容易に組み立てることが可能になる。
【0039】
図1〜図6で示した糊代領域N1〜N6及び裁断線C1〜C5は、折り曲げ線L1〜L5を、L5→L2→L4→L1→L3の順番で折り曲げた場合の例である。この例では、本文用紙を折り畳んで内側に格納した後に、糊代領域N1〜N6を結合して封筒を作成する場合が示されている。
【0040】
尚、上述した折り曲げの順番を変え、横長封筒の場合に折り曲げ線L4を最後に折り込むようにすることも可能である。このようにすることで、折り曲げ線L4で閉じられる以外の糊代領域を予め糊で結合しておけば、最後に本文が印刷された用紙を入れられるようにすることも可能である。この場合には、当該封筒展開図が印刷された用紙をL5→L2→L3→L1→L4の順番で折り曲げる。
【0041】
また、縦長封筒の場合に、折り曲げ線L5を最後に折り込むようにすることも可能である。このようにすることで、折り曲げ線L5で閉じられる以外の糊代領域を予め糊で結合しておけば、最後に本文が印刷された用紙を入れられるようにすることも可能である。この場合には、当該封筒展開図が印刷された用紙をL2→L3→L4→L1→L5の順番で折り曲げる。尚、この場合は、図5又は図6に示される付属印刷物の印刷領域F、宛先人住所・氏名等の印刷領域G1、差出人住所・氏名等の印刷領域G2、切手貼付け用印刷領域K及び郵便番号用印刷領域Uの各印刷情報の位置が180度回転した状態になる。
【0042】
また、図8及び図9に示した各種印刷画像ファイルは、図形ファイル等であっても構わない。この場合、図形ファイル等のベクトルデータ等からイメージデータへ変換することで実現可能である。
【0043】
上述したように、本実施形態によれば、例えば手元に適当な封筒がなく、A4普通紙しかない場合に、急に外国等の友人に郵送する必要がある場合、一般的な封筒と便箋を購入することは時間と費用を要する。そこで、手元にあるA4普通紙で代用することを想定した場合、まず、上述した封筒印刷システムでコンピュータE1を起動し、友人の氏名・住所等を入力し、自分(差出人)の氏名・住所等を入力し、次に友人に宛てる本文を入力し、最後に封筒の書式を設定する(ステップS1)。これにより、印刷枚数が表示され(ステップS2)、その枚数分のA4普通紙をプリンタにセットして(ステップS3)、印刷を実行すると印刷処理が開始される(ステップS4、S5)。
【0044】
この結果、例えば、A4用紙の表面に図4に示す封筒展開図が印刷され、その裏面に図1に示す本文が印刷される。そして、表面の折り曲げ線L1〜L5を矢印D1〜D5方向に所定の順番で折り曲げて封筒を組み立てる。また、本文が別用紙に印刷されている場合は、その本文を折り畳んで、組み立てた封筒内に格納し、最後に印刷されている糊代部分N1〜N6に、糊を付けて封筒を完成させる。図7は、本発明の一実施形態に係る封筒印刷システムによって印刷した封筒展開図を組み立てて封筒にした場合の表面及び裏面を示す図である。尚、日本国内に郵便を出す場合は、封筒の書式設定で日本国内宛てと指定すれば、図5又は図6に示すような、縦書き書式の封筒として印刷される。
【0045】
一方、上述した封筒を受け取った受取人は、例えば図4に示すように当該封筒の内側のみに本文が印刷されている場合は、封筒の裏側の裁断線C1〜C3、C4、C5の3方向に印刷されているので、図7(b)に示すように印刷されたこれらの裁断線の部分を裁断すればよい。これによって、受取人は本文部分を裁断することなく本文を確認することが可能である。また、本文が別用紙に印刷されている場合は、例えば図3に示すように当該封筒の裏側に裁断線C1が1方向のみに印刷されているので、この部分を裁断し、本文を取り出せばよい。
【0046】
上述したように、本実施形態に係る封筒印刷システムによれば、定型用紙に封筒展開図及び宛名情報等と本文を印刷し、印刷された封筒展開図の折り目線で折り曲げるだけで宛名情報が印刷された封筒が形成される。そして、本文が封筒展開図内に収まればその中に印刷し、収まらなければ別の用紙に印刷させることができる。これにより、封筒が手元になくても封筒の印刷が行え、かつ、一度の操作で封筒と本文を同時に印刷することができる、簡単な操作で封筒印刷を実行することができる。また、印刷された封筒展開図は、折り曲げるだけで裁断する必要がないため、紙片等のゴミの発生をなくすという効果もある。さらに、一般的なA4用紙を用いることで、組み立てられた封筒のサイズは定型サイズの範囲内にあるため、所定の郵便料金で郵送することが可能である。
【0047】
尚、本発明は、複数の機器(例えば、ホストコンピュータ、インタフェース機器、リーダ、プリンタ等)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置等)に適用してもよい。
【0048】
また、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記録媒体(又は記憶媒体)を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。この場合、記録媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記録した記録媒体は本発明を構成することになる。また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0049】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0050】
本発明を上記記録媒体に適用する場合、その記録媒体には、先に説明したフローチャートに対応するプログラムコードが格納されることになる。
【0051】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、宛名情報等が印刷された封筒を作成するための印刷処理と、本文データの所定用紙への印刷処理をそのデータ量に応じて好適に実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】宛先情報等が印刷された定型用紙の裏面に本文データが印刷される場合の封筒印刷例について示す図である。
【図2】宛先情報等と本文データとが別の定型用紙に印刷される場合の封筒印刷例について示す図である。
【図3】定型用紙上に横書き書式に基づいて宛先情報等が印刷された場合の封筒印刷例について示す図である。
【図4】定型用紙上に横書き書式に基づいて宛先情報等が印刷された場合の封筒印刷例について示す図である。
【図5】定型用紙上に縦書き書式に基づいて宛先情報等が印刷された場合の封筒印刷例について示す図である。
【図6】定型用紙上に縦書き書式に基づいて宛先情報等が印刷された場合の封筒印刷例について示す図である。
【図7】本発明の一実施形態に係る封筒印刷システムによって印刷した封筒展開図を組み立てて封筒にした場合の表面及び裏面を示す図である。
【図8】外部記憶装置E2に記憶されている各定型用紙サイズに対応した封筒展開図に関する画像ファイル及び各種情報を印刷するための位置情報をファイルの例を示す図である。
【図9】外部記憶装置E2に記憶されている付属印刷画像ファイルの例を示す図である。
【図10】各定型用紙サイズに対応して予め設定された各種印刷領域の印刷位置情報ファイルの構成例を示す図である。
【図11】本発明の一実施形態に係る封筒印刷システムにおける封筒印刷処理の手順を説明するためのフローチャートである。
【図12】本発明の一実施形態に係る封筒印刷処理を行う封筒印刷システムの構成図である。
【図13】本発明の一実施形態に係る封筒印刷システムにおいて展開される印刷データの各頁への展開パターンを示す図である
【発明の属する技術分野】
本発明は、宛先情報等の封筒作成に必要なデータをプリンタで定型用紙上に印刷させる情報処理技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の日本語ワードプロセッサやパーソナルコンピュータ等を用いて封筒に宛先情報等の文字又は本文データを印刷する場合、宛先情報等の印刷のためにプリンタ等の印刷装置へ封筒をセットして印刷し、本文データを印刷するために封筒とは別の用紙をセットして印刷していた。
【0003】
従来、封筒に宛名情報等を直接印刷する場合は、手元に封筒が無ければならない。しかし、急用の場合等、目的の封筒が手元に無い場合がある。そこで、宛先情報等の文字を封筒に直接印刷することに代えて、宛先情報等が印刷された封筒を作成するために、宛先情報等を定型用紙に印刷するという技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平6−286258号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、目的の封筒が仮に手元にある場合であっても、宛名情報等を封筒に印刷するために当該封筒を印刷装置にセットして印刷を行い、次に、本文データを印刷するための別の用紙を印刷装置にセットして本文データを印刷するという2通りの操作を行わなければならない。また、上記特許文献1に記載された技術を用いた場合は、目的の封筒が手元に無くても定型用紙に宛先情報等を印刷することによって封筒を作成することはできるが、本文データの印刷は別操作となるため、やはり2通りの操作を行わなければならない。
【0006】
このように従来の技術では、宛先情報等が印刷された封筒を作成するための印刷操作と、本文データを印刷するための操作の2通りの操作が必要であり、操作時間がかかるとともに、操作自体も面倒であるという問題があった。また、特許文献1に記載の技術では、印刷された封筒展開図から封筒を作成するためには、余分な部分を裁断する必要がある。従って、裁断という手間がかかるとともに、余分なゴミを発生させるという問題もある。
【0007】
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、宛名情報等が印刷された封筒を作成するための印刷処理と、本文データの所定用紙への印刷処理をそのデータ量に応じて好適に実行することができる情報処理装置及び情報処理方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、両面印刷機能を有する印刷装置に印刷指示を行う情報処理装置であって、
封筒の展開イメージデータを取得する第1の取得手段と、
本文データを取得する第2の取得手段と、
前記本文データのデータ量が所定量以下であるか否かを判定する判定手段と、前記本文データのデータ量が前記所定量以下の場合、前記印刷装置に対して、前記展開イメージデータが印刷される媒体面とは異なる印刷面に該本文データを印刷させる指示をする第1の指示手段と、
前記本文データのデータ量が前記所定量を超える場合、前記印刷装置に対して、前記展開イメージデータが印刷される前記媒体とは異なる媒体に前記本文データを印刷させる指示をする第2の指示手段と
を備えることを特徴とする。
【0009】
また、本発明は、両面印刷機能を有する印刷装置に印刷指示を行う情報処理方法であって、
封筒の展開イメージデータを取得する第1の取得工程と、
本文データを取得する第2の取得工程と、
前記本文データのデータ量が所定量以下であるか否かを判定する判定工程と、前記本文データのデータ量が前記所定量以下の場合、前記印刷装置に対して、前記展開イメージデータが印刷される媒体面とは異なる印刷面に該本文データを印刷させる指示をする第1の指示工程と、
前記本文データのデータ量が前記所定量を超える場合、前記印刷装置に対して、前記展開イメージデータが印刷される前記媒体とは異なる媒体に前記本文データを印刷させる指示をする第2の指示工程と
を有することを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態に係る封筒印刷技術について詳細に説明する。
【0011】
図12は、本発明の一実施形態に係る封筒印刷処理を行う封筒印刷システムの構成図である。図12に示すように、本封筒印刷システムは、アプリケーションプログラムが動作する環境を提供するパーオナルコンピュータ等のコンピュータ(情報処理装置)E1と、それに接続された宛先情報等や本文データを定型用紙上に印刷する印刷装置E5とから構成されている。また、コンピュータE1は、封筒展開イメージ、封筒付属情報及び本封筒印刷システムに必要な情報がインストールされているハードディスク等の外部記憶装置E2と、文字入力等を行うキーボード等の入力装置E3と、入力データ等を表示するCRT等の表示装置E4とを備えている。
【0012】
また、印刷装置E5は、両面印刷機能及びふち無し印刷機能を有している。尚、自動的に両面を印刷する機能を有していない印刷装置を使用する場合は、例えば予め奇数頁を印刷し、操作者が裏返して、次に偶数頁を印刷して結果として両面印刷するようにしてもよい。
【0013】
次に、上記封筒印刷システムによって定型用紙上に印刷される宛先情報等及び本文データの印刷例について説明する。
【0014】
図3及び図4は、定型用紙上に横書き書式に基づいて宛先情報等が印刷された場合の封筒印刷例について示す図である。また、図5及び図6は、定型用紙上に縦書き書式に基づいて宛先情報等が印刷された場合の封筒印刷例について示す図である。さらに、図1は、宛先情報等が印刷された定型用紙の裏面に本文データが印刷される場合の封筒印刷例について示す図である。さらにまた、図2は、宛先情報等と本文データとが別の定型用紙に印刷される場合の封筒印刷例について示す図である。
【0015】
ここで、図1〜図6に示される封筒印刷例上の符号について説明する。図中、Aは宛先情報等が印刷される定型用紙、C1〜C5は本封筒を受け取った受取人が裁断するための裁断線、L1〜L5は折り曲げ線、D1〜D5は折り曲げ線L1〜L5の折り曲げる方向を表す矢印(折り曲げ方向指示マーク)、N1〜N6は糊代領域である。また、Fは「年賀」や「AIR MAIL」等の付属印刷物の印刷領域、G1は宛先人住所・氏名等の印刷領域、G2は差出人住所・氏名等の印刷領域、H1は封筒内側の本文データ印刷領域、H2は定型用紙A内の本文データ印刷領域、Kは切手貼付け領域、Uは郵便番号印刷領域を示している。
【0016】
尚、本実施形態に係る封筒印刷システムにおいて、外部記憶装置E2には、本封筒印刷システムのインストール時に、各定型用紙サイズに対応した図1〜図6に示したような封筒展開図及び当該封筒の上記各印刷領域の位置情報等がそれぞれの画像ファイル及び数値データファイルとして記憶されている。図8は、外部記憶装置E2に記憶されている各定型用紙サイズに対応した封筒展開図に関する画像ファイル及び各種情報を印刷するための位置情報をファイルの例を示す図である。
【0017】
すなわち、本実施形態では、封筒の展開図を表した情報が情報ファイルとして外部記憶装置E2に記憶されており、情報ファイルを展開イメージデータに展開することを特徴とする。また、印刷用紙等の媒体が、印刷装置E5で両面印刷可能な定型用紙であって、展開図を記憶する外部記憶装置E2が、複数種の定型用紙に対応した封筒の展開図を表した情報をそれぞれ情報ファイルとして記憶し、入力装置E3等によって定型用紙の種類を指定することを特徴とする。
【0018】
次に、上述した構成を有する本実施形態に係る封筒印刷システムにおける封筒印刷処理の手順について説明する。
【0019】
図11は、本発明の一実施形態に係る封筒印刷システムにおける封筒印刷処理の手順を説明するためのフローチャートである。本実施形態では、以下に示すように、両面印刷機能を有する印刷装置E5に印刷指示を行うコンピュータE1では、封筒の展開イメージデータと、本文データとを取得し、本文データのデータ量が所定量(例えば、印刷装置E5で画像が印刷される媒体の所定領域に印刷可能なデータの限界量)以下であるか否かを判定する。そして、本文データのデータ量が所定量以下の場合、印刷装置E5に対して、展開イメージデータが印刷される媒体面とは異なる印刷面に本文データを印刷させる指示をする。一方、本文データのデータ量が所定量を超える場合、印刷装置E5に対して、前記展開イメージデータが印刷される媒体とは異なる媒体に本文データを印刷させる指示をすることを特徴とする。限界量(限界値)については、予め設定されていてもよいし、ユーザが任意にその値を調整可能としてもよい。
【0020】
本封筒印刷システムをコンピュータE1上で起動し、宛先・差出人の住所、氏名等の入力、本文の入力及び封筒の書式設定を行う(ステップS1)。すなわち、入力装置E3により、宛先・差出人の住所・氏名等の文字情報を入力する。そして、次に手紙の本文を入力し、最後に封筒の書式を設定する。この封筒の書式の設定では、まず印刷する用紙のサイズを指定する。この用紙のサイズとしては予め決められた定型の用紙サイズが可能であり、指定可能な用紙サイズに対応する封筒展開図に関する画像ファイル及びそれぞれの画像ファイルに対応する各種印刷領域の位置情報ファイルが上述したように外部記憶装置E2に記憶されている。
【0021】
さらに、封筒の縦長又は横長を指定する。本実施形態では、前述した図3や図4に示すような横長用の封筒として設定する場合と、図5や図6で示すような縦長用の封筒として設定する場合の2種類が選択できる。すなわち、本実施形態では、外部記憶装置E2には、少なくとも横長用と縦長用の2種類の形態に関する封筒展開図を表した情報が記憶されていることを特徴とする。
【0022】
また、本実施形態では、横長用の場合は、さらに国際郵便を想定した「AIRMAIL」等の付属情報を封筒表面の付属印刷物の印刷領域Fに印刷可能であり、印刷するか否か及び印刷する付属印刷物の種類を選択又は設定する。また縦長用の場合は、「年賀」等の付属情報を封筒表面の付属印刷物の印刷領域Fに同様に印刷可能であり、印刷するか否か及び印刷する付属印刷物の種類を選択又は設定することができる。さらに、本実施形態では、封筒の表面、内側或いは本文を印刷する領域の背景に背景画像を印刷するようにしてもよい。この場合は、背景画像を印刷するか否か及び印刷する背景画像を選択又は設定することができる。図9は、外部記憶装置E2に記憶されている付属印刷画像ファイルの例を示す図である。
【0023】
すなわち、本実施形態では、コンピュータE1に宛先人情報又は差出人情報を入力し、展開図内に宛先人情報又は差出人情報を配置し、宛先人情報又は差出人情報が配置された展開図に関する情報ファイルを展開イメージデータに展開することを特徴とする。さらに、本実施形態では、封筒の表側に所定の付属情報を配置することを特徴とする。また、本実施形態に係るコンピュータE1hは、付属情報を情報ファイルとして記憶しており、当該付属情報が、海外郵便で用いられる「AIR MAIL」又は年賀郵便で用いられる「年賀」を含むことを特徴とする。
【0024】
上述した各種選択等が終了すると、次に、指定された定型用紙での印刷枚数を計算し、その結果を表示装置E4に表示する(ステップS2)。すなわち、ステップS1で設定したサイズの定型用紙で作成される封筒に対して、その内側の本文領域H1に、ステップS1で入力された本文データの文字数分が入るか否かを判定する。この判定処理は、選択された封筒の用紙サイズ及び縦長又は横長に対応した図8に示す印刷位置情報ファイルを外部記憶装置E2から読み出し、この位置情報に基づいて判定する。
【0025】
図10は、各定型用紙サイズに対応して予め設定された各種印刷領域の印刷位置情報ファイルの構成例を示す図である。この構成内で本文領域H1の縦サイズ、横サイズ及び文字書式情報(ポイントサイズ、文字種、縦書き/横書き)から、本文入力データを当該領域に配置した場合に、この領域内に入るか否かを判定する。尚、この判定は公知の技術でありここでは省略する。この判定の結果、「入りきる」と判定された場合は、印刷枚数は1枚となる。一方、「入りきらない」と判定された場合は、選択された用紙サイズの本文領域H2に同様に配置して、その領域に入りきるだけの本文枚数を算出する。
【0026】
尚、本文データが印刷領域内に収まるか否かの判定から展開処理においては、「入りきらない」と判定された場合、すなわち、印刷領域に本文データが収まらないと判定された場合、上述したように当該領域に入りきるだけの本文(印刷)枚数を算出するのではなく、次のような処理を行うことが可能な変更手段を設けても良い。すなわち、プログラム側でフォントのポイントサイズの変更処理を行って、その結果を用いて改めて判定を行い、1枚の印刷用紙内に入りきるようにフォントのポイントサイズ調整を行うようにする。また、「入りきらない」と判定された場合に、フォントのポイントサイズを変更するのではなく、フォントを変更する、或いは封筒(媒体)サイズを変更する等の処理を行って同様に1枚の印刷用紙内に入りきるように調整を行うようにしてもよい。さらに、変更後の内容で印刷してもよいか否かをユーザに確認させるような制御を行ってもよい。
【0027】
或いは、本文データが印刷領域内に入りきらないと判定された場合、上記フォントのポイントサイズの変更、フォントの変更、又は封筒サイズの変更等の処理の少なくとも1つをユーザに選択させる選択手段を、その後選択された処理を上述した通りに行うようにしてもよい。もちろん、上記処理のうち2つを選択して、それらを組み合わせて処理するようにしてもよい。
【0028】
さらにまた、「印刷領域に収まらない」と判定された場合に、「複数枚の印刷用紙に印刷させる」又は「1枚に収まるように自動的に調整する」のいずれかの処理をユーザに選択させるようにしてもよい。そして、ユーザが「1枚に収まるように自動的に調整する」を選択した場合、プログラム側で上述したようなフォントのポイントサイズ調整、フォント変更、封筒サイズ変更等の処理を行うようにしてもよい。
【0029】
次に、ステップS1で指定された本文の両面印刷有無により、両面印刷しない場合は、(得られた本文枚数+1)を印刷枚数として算出する。一方、両面印刷する場合は、(得られた本文枚数+1)/2(切り捨て)+1を印刷枚数として算出する。
【0030】
算出された印刷枚数の表示が終了すると、ステップS2で指定した定型用紙であって、表示装置E4に表示された印刷枚数分の定型用紙、或いはそれ以上の枚数の定型用紙を印刷装置E5にセットする(ステップS3)。すなわち、本実施形態に係るコンピュータE1では、上述した判定によって本文データのデータ量が所定量を超えると判定された場合、印刷装置E5で両面印刷される頁ごとに配置された展開イメージデータが印刷される媒体と、本文データを印刷させる当該媒体とは異なる媒体とを含む印刷に必要な媒体数を算出し、算出された当該媒体数を表示することを特徴とする。
【0031】
次に、入力装置E3からの印刷指示により、印刷枚数分の印刷イメージデータを作成する(ステップS4)。本封筒印刷システムでは、上述したように封筒の表面と内側を1枚の用紙の両面に印刷する。従って、両面印刷される場合を想定した印刷頁のイメージに展開する必要がある。すなわち、本実施形態では、本文データが別の頁に印刷された場合に両面印刷するか否かを判定し、両面印刷の判定結果に基づいて印刷装置で両面印刷される頁配置を決定して媒体数を算出することを特徴とする。
【0032】
図13は、本発明の一実施形態に係る封筒印刷システムにおいて展開される印刷データの各頁への展開パターンを示す図である。図13において、(a)は、封筒の内側(すなわち、宛先情報等が印刷されて面の裏側)に本文が印刷される場合の展開パターンを示している。また、(b)は、本文データが宛先情報等とは別の定型用紙に印刷される場合で、上記ステップS1において本文データを両面印刷しないと選択した場合の展開パターンである。さらに、(c)は、本文が宛先情報等とは別の定型用紙に印刷される場合であって、上記ステップS1で本文データを両面印刷すると選択した場合の本文データの印刷枚数が偶数の場合の展開パターンである。さらにまた、(d)は、本文データが宛先情報等とは別の定型用紙に印刷される場合であって、上記ステップS1で本文データを両面印刷すると選択した場合の本文データの印刷枚数が奇数の場合の展開パターンである。
【0033】
ステップS4では、上記印刷指示に基づく各展開パターンに従って、それぞれの頁のイメージを作成する。例えば、本文データが別用紙に印刷される場合の本文頁は、ステップS1で背景画像が指定されている場合は、図9で示すような対応する背景画像ファイルをイメージに展開する。そして、ステップS1で得られた本文データ、図8に示すような選択された封筒に対応した位置情報ファイル内の図10に示すような位置データ及び書式データから、各頁でのイメージを合成して作成する。
【0034】
また、封筒の表面については、ステップS1で背景が指定されている場合であれば、まず、図9に示す対応する背景画像ファイルをイメージに展開する。そして、図8に示す選択された封筒の表面に対応した印刷画像ファイルをイメージに展開して合成する。さらに、ステップS1で入力された宛先・差出人の住所、氏名等の入力データと、図8に示す選択された封筒に対応した位置情報ファイル内の図10に示す位置データ及び書式データから宛先人住所・氏名等領域G1、差出人住所・氏名等領域G2及び郵便番号領域Uをイメージに展開して合成する。さらに、ステップS1で付属印刷領域が指定されていれば、図9に示す付属印刷画像ファイルと図8に示す選択された封筒に対応した位置情報ファイル内の図10に示す位置データとから対応する位置にイメージに展開して合成する。
【0035】
一方、封筒の内側については、ステップS1で背景が指定されていれば、まず、図9に示す対応する背景画像ファイルをイメージに展開する。次に、図8に示す選択された封筒の内側に対応した印刷画像ファイルをイメージに展開して合成する。そして、本文データが内側に入りきる場合は、ステップS1で入力された本文の入力データと、図8に示す選択された封筒に対応した位置情報ファイル内の図10に示す位置データ及び書式データから本文領域H1をイメージに展開して合成する。
【0036】
ステップS4における上述したような印刷イメージへの展開が終了すると、印刷装置E5に対して、両面印刷及びふち無し印刷指定で図13に示す頁数分のステップ4で展開した印刷イメージデータを送信することによって印刷を実行する(ステップS5)。尚、印刷装置E5に渡す前に、印刷装置E5に対応した印刷ドライバを介して、印刷装置E5に対応した印刷データコマンドに変換が行われる。そして、当該印刷データコマンドが印刷装置E5に渡されて印刷が行われる。この過程は公知の技術であるため、ここでは省略する。
【0037】
また、ふち無し印刷の場合は、前述した印刷ドライバにおいて印刷イメージデータの縦横を特定の倍率で拡大して印刷装置に渡す処理を施す場合と、印刷ドライバに渡す印刷イメージデータ内において定型用紙サイズから縦横を特定倍率分拡大してできる余白部分を予め付加して渡す方法とがある。本封筒印刷システムでは、後者の予め余白部分を付加して渡す方法を使用する。
【0038】
上記ステップS1からステップS5までの封筒印刷処理によって、所望の設定条件に合致した定型用紙上に印刷された封筒展開図等が得られる。そして、ユーザは、印刷された封筒展開図の折り曲げ線L1〜L5を折り曲げて、封筒を組み立てる。また、本文が別の用紙に印刷されている場合は、本文が印刷された用紙を折りたたみ、組み立てた封筒に入れて、印刷されている糊代領域N1〜N6に糊を付けて貼り込んで封筒を完成させる。以上説明したように、本封筒印刷システムでは、組み立てて封筒にする封筒展開図を本文とあわせて印刷するため、印刷された用紙から封筒と本文を容易に組み立てることが可能になる。
【0039】
図1〜図6で示した糊代領域N1〜N6及び裁断線C1〜C5は、折り曲げ線L1〜L5を、L5→L2→L4→L1→L3の順番で折り曲げた場合の例である。この例では、本文用紙を折り畳んで内側に格納した後に、糊代領域N1〜N6を結合して封筒を作成する場合が示されている。
【0040】
尚、上述した折り曲げの順番を変え、横長封筒の場合に折り曲げ線L4を最後に折り込むようにすることも可能である。このようにすることで、折り曲げ線L4で閉じられる以外の糊代領域を予め糊で結合しておけば、最後に本文が印刷された用紙を入れられるようにすることも可能である。この場合には、当該封筒展開図が印刷された用紙をL5→L2→L3→L1→L4の順番で折り曲げる。
【0041】
また、縦長封筒の場合に、折り曲げ線L5を最後に折り込むようにすることも可能である。このようにすることで、折り曲げ線L5で閉じられる以外の糊代領域を予め糊で結合しておけば、最後に本文が印刷された用紙を入れられるようにすることも可能である。この場合には、当該封筒展開図が印刷された用紙をL2→L3→L4→L1→L5の順番で折り曲げる。尚、この場合は、図5又は図6に示される付属印刷物の印刷領域F、宛先人住所・氏名等の印刷領域G1、差出人住所・氏名等の印刷領域G2、切手貼付け用印刷領域K及び郵便番号用印刷領域Uの各印刷情報の位置が180度回転した状態になる。
【0042】
また、図8及び図9に示した各種印刷画像ファイルは、図形ファイル等であっても構わない。この場合、図形ファイル等のベクトルデータ等からイメージデータへ変換することで実現可能である。
【0043】
上述したように、本実施形態によれば、例えば手元に適当な封筒がなく、A4普通紙しかない場合に、急に外国等の友人に郵送する必要がある場合、一般的な封筒と便箋を購入することは時間と費用を要する。そこで、手元にあるA4普通紙で代用することを想定した場合、まず、上述した封筒印刷システムでコンピュータE1を起動し、友人の氏名・住所等を入力し、自分(差出人)の氏名・住所等を入力し、次に友人に宛てる本文を入力し、最後に封筒の書式を設定する(ステップS1)。これにより、印刷枚数が表示され(ステップS2)、その枚数分のA4普通紙をプリンタにセットして(ステップS3)、印刷を実行すると印刷処理が開始される(ステップS4、S5)。
【0044】
この結果、例えば、A4用紙の表面に図4に示す封筒展開図が印刷され、その裏面に図1に示す本文が印刷される。そして、表面の折り曲げ線L1〜L5を矢印D1〜D5方向に所定の順番で折り曲げて封筒を組み立てる。また、本文が別用紙に印刷されている場合は、その本文を折り畳んで、組み立てた封筒内に格納し、最後に印刷されている糊代部分N1〜N6に、糊を付けて封筒を完成させる。図7は、本発明の一実施形態に係る封筒印刷システムによって印刷した封筒展開図を組み立てて封筒にした場合の表面及び裏面を示す図である。尚、日本国内に郵便を出す場合は、封筒の書式設定で日本国内宛てと指定すれば、図5又は図6に示すような、縦書き書式の封筒として印刷される。
【0045】
一方、上述した封筒を受け取った受取人は、例えば図4に示すように当該封筒の内側のみに本文が印刷されている場合は、封筒の裏側の裁断線C1〜C3、C4、C5の3方向に印刷されているので、図7(b)に示すように印刷されたこれらの裁断線の部分を裁断すればよい。これによって、受取人は本文部分を裁断することなく本文を確認することが可能である。また、本文が別用紙に印刷されている場合は、例えば図3に示すように当該封筒の裏側に裁断線C1が1方向のみに印刷されているので、この部分を裁断し、本文を取り出せばよい。
【0046】
上述したように、本実施形態に係る封筒印刷システムによれば、定型用紙に封筒展開図及び宛名情報等と本文を印刷し、印刷された封筒展開図の折り目線で折り曲げるだけで宛名情報が印刷された封筒が形成される。そして、本文が封筒展開図内に収まればその中に印刷し、収まらなければ別の用紙に印刷させることができる。これにより、封筒が手元になくても封筒の印刷が行え、かつ、一度の操作で封筒と本文を同時に印刷することができる、簡単な操作で封筒印刷を実行することができる。また、印刷された封筒展開図は、折り曲げるだけで裁断する必要がないため、紙片等のゴミの発生をなくすという効果もある。さらに、一般的なA4用紙を用いることで、組み立てられた封筒のサイズは定型サイズの範囲内にあるため、所定の郵便料金で郵送することが可能である。
【0047】
尚、本発明は、複数の機器(例えば、ホストコンピュータ、インタフェース機器、リーダ、プリンタ等)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置等)に適用してもよい。
【0048】
また、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記録媒体(又は記憶媒体)を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。この場合、記録媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記録した記録媒体は本発明を構成することになる。また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0049】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0050】
本発明を上記記録媒体に適用する場合、その記録媒体には、先に説明したフローチャートに対応するプログラムコードが格納されることになる。
【0051】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、宛名情報等が印刷された封筒を作成するための印刷処理と、本文データの所定用紙への印刷処理をそのデータ量に応じて好適に実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】宛先情報等が印刷された定型用紙の裏面に本文データが印刷される場合の封筒印刷例について示す図である。
【図2】宛先情報等と本文データとが別の定型用紙に印刷される場合の封筒印刷例について示す図である。
【図3】定型用紙上に横書き書式に基づいて宛先情報等が印刷された場合の封筒印刷例について示す図である。
【図4】定型用紙上に横書き書式に基づいて宛先情報等が印刷された場合の封筒印刷例について示す図である。
【図5】定型用紙上に縦書き書式に基づいて宛先情報等が印刷された場合の封筒印刷例について示す図である。
【図6】定型用紙上に縦書き書式に基づいて宛先情報等が印刷された場合の封筒印刷例について示す図である。
【図7】本発明の一実施形態に係る封筒印刷システムによって印刷した封筒展開図を組み立てて封筒にした場合の表面及び裏面を示す図である。
【図8】外部記憶装置E2に記憶されている各定型用紙サイズに対応した封筒展開図に関する画像ファイル及び各種情報を印刷するための位置情報をファイルの例を示す図である。
【図9】外部記憶装置E2に記憶されている付属印刷画像ファイルの例を示す図である。
【図10】各定型用紙サイズに対応して予め設定された各種印刷領域の印刷位置情報ファイルの構成例を示す図である。
【図11】本発明の一実施形態に係る封筒印刷システムにおける封筒印刷処理の手順を説明するためのフローチャートである。
【図12】本発明の一実施形態に係る封筒印刷処理を行う封筒印刷システムの構成図である。
【図13】本発明の一実施形態に係る封筒印刷システムにおいて展開される印刷データの各頁への展開パターンを示す図である
Claims (32)
- 両面印刷機能を有する印刷装置に印刷指示を行う情報処理装置であって、
封筒の展開イメージデータを取得する第1の取得手段と、
本文データを取得する第2の取得手段と、
前記本文データのデータ量が所定量以下であるか否かを判定する判定手段と、前記本文データのデータ量が前記所定量以下の場合、前記印刷装置に対して、前記展開イメージデータが印刷される媒体面とは異なる印刷面に該本文データを印刷させる指示をする第1の指示手段と、
前記本文データのデータ量が前記所定量を超える場合、前記印刷装置に対して、前記展開イメージデータが印刷される前記媒体とは異なる媒体に前記本文データを印刷させる指示をする第2の指示手段と
を備えることを特徴とする情報処理装置。 - 前記媒体の所定領域に印刷可能なデータの限界量を取得する限界量取得手段をさらに備え、
前記判定手段は、前記本文データのデータ量が前記限界量以下であるか否かを判定し、
前記第1の指示手段は、前記本文データのデータ量が前記限界量以下の場合、前記印刷装置に対して、前記展開イメージデータが印刷される媒体面とは異なる印刷面に該本文データを印刷させる指示をし、
前記第2の指示手段は、前記本文データのデータ量が前記限界量を超える場合、前記印刷装置に対して、前記展開イメージデータが印刷される前記媒体とは異なる媒体に前記本文データを印刷させる指示をする
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記封筒の展開図を表した情報を記憶する展開図記憶手段と、
前記情報を前記展開イメージデータに展開する展開手段と
をさらに備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。 - 宛先人情報又は差出人情報を入力する入力手段と、
前記展開図内に前記宛先人情報又は前記差出人情報を配置する配置手段とをさらに備え、
前記展開手段が、前記宛先人情報又は前記差出人情報が配置された前記展開図に関する情報を展開イメージデータに展開する
ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。 - 前記判定手段によって前記本文データのデータ量が前記所定量を超えると判定された場合、前記印刷装置で両面印刷される頁ごとに前記展開イメージデータが印刷される前記媒体と、前記本文データを印刷させる該媒体とは異なる媒体とを含む印刷に必要な媒体数を算出する算出手段と、
該媒体数を表示する表示手段と
をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記展開イメージデータが、折り曲げ線、糊代領域、裁断線、折り曲げ方向指示マーク又は切手貼付領域を表す情報を少なくとも1つ以上含んでいることを特徴とする請求項1から5までのいずれか1項に記載の情報処理装置。
- 前記媒体が、前記印刷装置で両面印刷可能な定型用紙であって、
前記展開図記憶手段が、複数種の定型用紙に対応した封筒の展開図を表した情報をそれぞれ記憶し、
前記定型用紙の種類を指定する指定手段をさらに備える
ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。 - 前記展開図記憶手段が、少なくとも横長用と縦長用の2種類の形態に関する封筒展開図を表した情報を記憶することを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
- 前記配置手段が、前記封筒の表側に所定の付属情報を配置することを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
- 前記付属情報を記憶する付属情報記憶手段をさらに備えることを特徴とする請求項9に記載の情報処理装置。
- 前記付属情報が、海外郵便で用いられる「AIR MAIL」又は年賀郵便で用いられる「年賀」を含むことを特徴とする請求項9又は10に記載の情報処理装置。
- 前記本文データが別の頁に印刷された場合に両面印刷するか否かを判定する両面印刷判定手段をさらに備え、
前記算出手段が、前記両面印刷判定手段による判定結果に基づいて前記印刷装置で両面印刷される頁配置を決定して前記媒体数を算出する
ことを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。 - 前記本文データのデータ量が前記所定量を超える場合、前記本文データの印刷フォントのサイズの変更を可能とする変更手段をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
- 前記本文データのデータ量が前記所定量を超える場合、印刷される前記媒体のサイズの変更を可能とする変更手段をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
- 前記本文データのデータ量が前記所定量を超える場合、前記展開イメージデータが印刷される前記媒体とは異なる媒体に該本文データを印刷させる、或いは、前記展開イメージデータが印刷される媒体面とは異なる印刷面に、少なくとも前記本文データの印刷フォントのサイズの変更、又は、印刷される前記媒体のサイズの変更を行って該本文データを印刷させるかをユーザに選択させる選択手段をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
- 両面印刷機能を有する印刷装置に印刷指示を行う情報処理方法であって、
封筒の展開イメージデータを取得する第1の取得工程と、
本文データを取得する第2の取得工程と、
前記本文データのデータ量が所定量以下であるか否かを判定する判定工程と、前記本文データのデータ量が前記所定量以下の場合、前記印刷装置に対して、前記展開イメージデータが印刷される媒体面とは異なる印刷面に該本文データを印刷させる指示をする第1の指示工程と、
前記本文データのデータ量が前記所定量を超える場合、前記印刷装置に対して、前記展開イメージデータが印刷される前記媒体とは異なる媒体に前記本文データを印刷させる指示をする第2の指示工程と
を有することを特徴とする情報処理方法。 - 前記媒体の所定領域に印刷可能なデータの限界量を取得する限界量取得工程をさらに有し、
前記判定工程は、前記本文データのデータ量が前記限界量以下であるか否かを判定し、
前記第1の指示工程は、前記本文データのデータ量が前記限界量以下の場合、前記印刷装置に対して、前記展開イメージデータが印刷される媒体面とは異なる印刷面に該本文データを印刷させる指示をし、
前記第2の指示工程は、前記本文データのデータ量が前記限界量を超える場合、前記印刷装置に対して、前記展開イメージデータが印刷される前記媒体とは異なる媒体に前記本文データを印刷させる指示をする
ことを特徴とする請求項16に記載の情報処理方法。 - 前記封筒の展開図を表した情報を記憶装置に記憶する展開図記憶工程と、
前記情報を前記展開イメージデータに展開する展開工程と
をさらに有することを特徴とする請求項16又は17に記載の情報処理方法。 - 宛先人情報又は差出人情報を入力する入力工程と、
前記展開図内に前記宛先人情報又は前記差出人情報を配置する配置工程とをさらに有し、
前記展開工程が、前記宛先人情報又は前記差出人情報が配置された前記展開図に関する情報を展開イメージデータに展開する
ことを特徴とする請求項18に記載の情報処理方法。 - 前記判定工程によって前記本文データのデータ量が前記所定量を超えると判定された場合、前記印刷装置で両面印刷される頁ごとに前記展開イメージデータが印刷される前記媒体と、前記本文データを印刷させる該媒体とは異なる媒体とを含む印刷に必要な媒体数を算出する算出工程と、
該媒体数を表示する表示工程と
をさらに有することを特徴とする請求項16に記載の情報処理方法。 - 前記展開イメージデータが、折り曲げ線、糊代領域、裁断線、折り曲げ方向指示マーク又は切手貼付領域を表す情報を少なくとも1つ以上含んでいることを特徴とする請求項16から20までのいずれか1項に記載の情報処理方法。
- 前記媒体が、前記印刷装置で両面印刷可能な定型用紙であって、
前記展開図記憶工程が、複数種の定型用紙に対応した封筒の展開図を表した情報を前記記憶装置にそれぞれ記憶し、
前記定型用紙の種類を指定する指定工程をさらに有する
ことを特徴とする請求項18に記載の情報処理方法。 - 前記展開図記憶工程が、少なくとも横長用と縦長用の2種類の形態に関する封筒展開図を表した情報を前記記憶装置に記憶することを特徴とする請求項18に記載の情報処理方法。
- 前記配置工程が、前記封筒の表側に所定の付属情報を配置することを特徴とする請求項19に記載の情報処理方法。
- 前記付属情報を前記記憶装置に記憶する付属情報記憶工程をさらに有することを特徴とする請求項24に記載の情報処理方法。
- 前記付属情報が、海外郵便で用いられる「AIR MAIL」又は年賀郵便で用いられる「年賀」を含むことを特徴とする請求項24又は25に記載の情報処理方法。
- 前記本文データが別の頁に印刷された場合に両面印刷するか否かを判定する両面印刷判定工程をさらに有し、
前記算出工程が、前記両面印刷判定工程による判定結果に基づいて前記印刷装置で両面印刷される頁配置を決定して前記媒体数を算出する
ことを特徴とする請求項20に記載の情報処理方法。 - 前記本文データのデータ量が前記所定量を超える場合、前記本文データの印刷フォントのサイズの変更を可能とする変更工程をさらに有することを特徴とする請求項16に記載の情報処理方法。
- 前記本文データのデータ量が前記所定量を超える場合、印刷される前記媒体のサイズの変更を可能とする変更工程をさらに有することを特徴とする請求項16に記載の情報処理方法。
- 前記本文データのデータ量が前記所定量を超える場合、前記展開イメージデータが印刷される前記媒体とは異なる媒体に該本文データを印刷させる、或いは、前記展開イメージデータが印刷される媒体面とは異なる印刷面に、少なくとも前記本文データの印刷フォントのサイズの変更、又は、印刷される前記媒体のサイズの変更を行って該本文データを印刷させるかをユーザに選択させる選択工程をさらに有することを特徴とする請求項16に記載の情報処理方法。
- 両面印刷機能を有する印刷装置に印刷指示を行うコンピュータで実行可能な印刷制御プログラムであって、
封筒の展開イメージデータを取得する第1の取得手順と、
本文データを取得する第2の取得手順と、
前記本文データのデータ量が所定量以下であるか否かを判定する判定手順と、前記本文データのデータ量が前記所定量以下の場合、前記印刷装置に対して、前記展開イメージデータが印刷される媒体面とは異なる印刷面に該本文データを印刷させる指示をする第1の指示手順と、
前記本文データのデータ量が前記所定量を超える場合、前記印刷装置に対して、前記展開イメージデータが印刷される前記媒体とは異なる媒体に前記本文データを印刷させる指示をする第2の指示手順と
を実行させる印刷制御プログラム。 - 請求項31に記載の印刷制御プログラムを格納したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003125810A JP2004334333A (ja) | 2003-04-30 | 2003-04-30 | 情報処理装置及び情報処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003125810A JP2004334333A (ja) | 2003-04-30 | 2003-04-30 | 情報処理装置及び情報処理方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2004334333A true JP2004334333A (ja) | 2004-11-25 |
Family
ID=33502970
Family Applications (1)
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JP2003125810A Withdrawn JP2004334333A (ja) | 2003-04-30 | 2003-04-30 | 情報処理装置及び情報処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2004334333A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010102705A (ja) * | 2008-10-22 | 2010-05-06 | Xerox Corp | 構造特徴を有する印刷基体を作成するための作成システム |
US9082207B2 (en) | 2009-11-18 | 2015-07-14 | Xerox Corporation | System and method for automatic layout of printed material on a three-dimensional structure |
-
2003
- 2003-04-30 JP JP2003125810A patent/JP2004334333A/ja not_active Withdrawn
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